JP2000199267A - 自立型外壁コ―ナ―パネルを用いたパネル工法 - Google Patents

自立型外壁コ―ナ―パネルを用いたパネル工法

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JP2000199267A
JP2000199267A JP11037640A JP3764099A JP2000199267A JP 2000199267 A JP2000199267 A JP 2000199267A JP 11037640 A JP11037640 A JP 11037640A JP 3764099 A JP3764099 A JP 3764099A JP 2000199267 A JP2000199267 A JP 2000199267A
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panel
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panels
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Yunoshin Yamazaki
雄之進 山崎
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Toyota Woodyou Home Corp
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅を構成する壁面や床面などの大部分をパ
ネル化してそれらを工場生産することによって建築現場
での工期を大幅に短縮し、現場作業コストの削減と建築
中の建物の使用部材の雨濡れを防止し、高い品質及び精
度を確保することができるパネル工法を提供する。 【解決手段】 L字型外壁コーナーパネルAと、外壁フ
ラットパネルBと、床パネルCとを、予め工場にて所要
枚数作成して建築現場に搬入し、土台枠D上に載置固定
した床パネルCの上に外壁コーナーパネルAを自立させ
て固定し、それらの各外壁コーナーパネルA間に外壁フ
ラットパネルBを直立させて固定し、各外壁パネルA,
Bの上部フレーム1b,4bの全体に頭つなぎランナー
材Eを掛け渡して一体的な外壁囲壁面を形成し、その頭
つなぎランナー材E上にその上階の床パネルCを水平に
載置して固定する。さらに、その固定された床パネルC
上に順次上記工程と同様にその上階部分を組み立てて行
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅建築における
パネル工法に関する。
【0002】
【従来の技術】日本の在来工法である柱を構造主体とし
た木造軸組工法や鉄骨を構造主体とした鉄骨プレハブ工
法などに対して、壁面を構造主体とする木質パネル工法
やツーバイフォー工法が普及している。特に、木質パネ
ル工法やツーバイフォー工法は、前記木造軸組工法が完
成までの工期が数ヵ月ないし半年以上もかかるのに比較
すると、その工期が短くて済むことが特徴的であり、ま
た、熟練工が必要な建築工法でもある。また、木質パネ
ル工法やツーバイフォー工法は、壁面を構造主体とする
ものなので優れた耐震性を有し、地震国である日本に適
した建築工法であるとされている。さらに、壁体内に断
熱材を充填することを標準としているので、高い断熱性
と気密性による暖房費などの省エネルギーに役立ってい
る。
【0003】そして、通常のツーバイフォー工法におい
ては、2×4インチ、2×6インチ等の太さの木材を用
いて、フレーマーが各柱のフレームを組み立て、構造躯
体を完成させる。内壁面においては、組み立てた壁面の
フレームに合板やボード類を大工が釘で張り付け、ペン
キ、クロス張の職人が仕上げし、その外壁においては、
足場を組み、各種外装材を用いて仕上げを行ない建築物
を完成させている。
【0004】現在、それらの各施工工程での専門職種に
おける高度な熟練技能者が不足している。このため、簡
単に施工できる技術の開発がなされ、そのうち壁部分に
ついては、フレームに外壁用合板を打ち付けて作った工
場生産によるパネルが使用され「パネル工法」と呼ばれ
て普及している。このパネル工法は、壁、床、天井、妻
壁、屋根などの部分を平面的にパネル化したもので、そ
れらの内壁部分のボード張りとその内装仕上げ及び外装
仕上げなど多くの工程が現場施工に委ねられている。
【0005】このパネル工法では、平面(フラット)パ
ネルを使用するものであるために、建築現場においての
壁面パネルの立て付け作業は大変厄介なものであった。
その具体的な現場作業は、例えば、その壁面パネルを外
壁などの取り付け位置に作業員が一旦立てて支え、さら
にその位置に垂直になるように正確に位置決めした後、
支持材を用いてその壁パネルを釘などで仮固定する。そ
して、さらに頭つなぎ用のランナー材で壁パネル上部を
固定して、その上にその上階の床又は天井を施工する。
そして、これに用いた支持材は全部を最終的に取り外す
手順となっている。
【0006】また壁面パネルを仮固定するための前記支
持材は、専用の支持部材として最初から確保されること
が殆どなく、フレーム材やランナー材が転用されること
が多い。そして、支持材として転用されると、そのフレ
ーム材やランナー材は釘などで固定されるためにその固
定部分が傷となったり、短く切ってしまうと寸足らずと
なって本来のフレーム材やランナー材としての使用がで
きなくなることが多い。そしてその使用された支持材は
まともな建材としての使用ができず、廃材として廃棄さ
れてしまうものが多い。フレーム材やランナー材の他材
への転用は、その部材の不足をきたし、再度その不足分
の部材搬入をしなければならなくなる。
【0007】また、その壁面パネルを立て付けるための
支持材の固定及び取外し作業だけでも多くの手間と時間
を要していた。そして、その壁面パネル同士の接合には
釘を100〜150mm間隔で止め付けなければならな
いため、さらに多くの手間と時間を要していた。
【0008】またこのパネル工法は、壁面の窓などの開
口部については、フレームに窓枠を形成し、その窓枠に
合せて合板やボード類を加工して張り付け、またアルミ
サツシュなどを固定した上にサツシュの隙間充填などの
作業があり、さらに内外装仕上げを行なうといった多く
の工程と手間を要し、工期を長引かせる原因となってい
た。
【0009】また、これまでのパネルを用いたツーバイ
フォー工法は工期が短かいことが特徴的とされている
が、基礎から上の構造の施工工期としては、例えば二階
建ての個人住宅では屋根を載せるまでの工期について
は、上記各種工程を経なければならないので、どんなに
早く施工しよとしても3日間から5日間程度の日数が必
要であった。このため、日本の気候は、特に梅雨時には
雨の日が多く、たとえその工期が数日間であっても、屋
根を載せる前に雨が降り掛かると、フレーム、合板、断
熱材などの部材が全て濡れてしまうことになる。特に、
壁内に充填するグラスウールなどの繊維状の断熱材につ
いては、一旦雨に合って濡れてしまうと、その繊維素材
の中に水が沁み込んでしまい、容易には乾燥することが
ない。そしてその結果、建築完成後にも、断熱材は壁面
内に封じ込められるため余計に乾燥が進まなくなり、断
熱性能の低下とカビの発生や吸湿による木材の暴れが発
生して住宅としての品質が著しく低下する。最悪の場合
には木材の腐食や使用した金属部品のサビが発生するこ
とさえある。
【0010】他方、鉄骨プレハブ工法やプレキャストコ
ンクリート工法(以下PC工法と呼ぶ)においては、工
場生産されたL字型のコーナーパネル材を使用する工法
が提案され実施もされている。例えば、前記鉄骨プレハ
ブ工法におけるコーナーパネル材の使用においては、特
開平5−163773号に示され、この工法では、外壁
面のコーナー部分を面材としてパネル化し、構造躯体は
別に鉄骨で構成している。
【0011】この技術は、それ以前にも精度、品質の向
上と工期短縮を目的として一般的になされていた出隅、
入隅部分の壁面パネル(コーナーパネルと通称されてい
る)を用いる施工方法(コーナーパネル先行取り付け方
法)をそのまま利用したものである。また、この方法で
は、壁面は先行施工できるが、二階以上では構造上床張
り工程が後回しの工程となっているので、二階以上では
作業足場が室内側に得られず、その場所における各種職
種の作業に困難をきたし、また作業員が二階以上の高い
所から一気に一階まで落下する大事故になる危険性を伴
うという安全上の難点があった。
【0012】そして、その後施工となる床面について
は、縦横のフレームの部分にさらにフレームや根太材な
どを載せ、その上に床合板などを張って、ようやくその
上を人が歩いて作業ができるようになる。また、外壁仕
上げ作業用などのために建築物の外側の周囲全体に足場
を設置することも必要であり、その足場の組み立てと解
体だけでも多くの時間と費用を要するものとなってい
た。
【0013】また、工場で生産したプレキャストコンク
リート製の外壁用のL字型コーナーパネル(PCコーナ
ーパネル)を、建築現場に搬入して組み立てるPC工法
については、壁面の中で特に強度的に弱い出隅、入隅部
分を強化するとともにその建物の精度、品質の向上と工
期の短縮を実現しようとするものであるが、これに用い
るL字型などのPCコーナーパネルは、重量が極めて大
きく、積み下ろしなどの運搬作業が容易ではなく、さら
に建築現場での組み立て作業は、大型クレーンなどの重
機器が必要であり大変扱い難いものであった。さらに、
それらのパネルの連結部分に隙間ができやすく、またコ
ンクリート材としての下地に対する内外装仕上げ方法が
限られ、さらにコンクリートの冷たいイメージが日本人
には馴染めず、一般住宅建築としては現在では普及する
までに至っていない。
【0014】また、従来の木質プレハブ工法において
も、外壁面などの平面パネルを工場で予め生産し、その
工場生産されたパネル材を建築現場に搬入して施工する
パネル工法が実施されている。この工法の現場作業につ
いては、その平面パネルによって壁面などの面的部分の
形成においては工期の短縮が可能とはなってはいるが、
それとは別に構造躯体部分の立ち上げ施工をしなければ
ならず、また、その平面パネル同士は現場で接合しなけ
ればならないために、それらの作業には多くの手間と時
間を要し、パネル化が全体としての工期の短縮には結び
付いていないのが難点であった。そのために、現場施工
中の雨濡れによる品質低下を招くなどの上記ツーバイフ
ォー工法と同様な問題が生じている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、住宅を構成する壁面及び床面部分
などの殆どをパネル化してそのパネルを工場生産し、特
に自立できるL字型又はT字型の外壁コーナーパネルを
建方治具として利用し、外壁コーナーパネルの自立によ
って人や支柱による支持を不要とし、これまでよりも工
期を大幅に短縮して現場作業コストの削減と建築中にお
ける部材の雨濡れを防止し、また作業員の高度な建築技
能を要せずに高い品質及び精度を確保し、さらには施工
現場での部材ロスの削減と作業安全性を高めることがで
きるパネル工法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、住宅建築において、二面を突き合せて平
断面L字型及び/又はT字型に組んだフレーム1の外壁
面側にはその全面に外壁材2を張り、また内壁面側には
その下部張残し面Jを除いた中部及び上部面に内壁材3
を張って成るL字型及び/又はT字型の外壁コーナーパ
ネルAと、それらの外壁コーナーパネルA間に納まり、
一面に組んだフレーム4の外壁面側にはその全面に外壁
材5を張り、また内壁面側にはその下部張残し面Kを除
いて中部及び上部面に内壁材6を張って成る外壁フラッ
トパネルBと、根太材7とそれを繋ぐ床フレーム23の
上に床板材8を張って成る床パネルCとを、運搬車両に
積載可能サイズに形成する。そして、前記床パネルCの
壁立付け部分に間隔置きにボルト固定部9を設け、前記
外壁コーナーパネルA及び前記外壁フラットパネルBの
各上部フレーム1b,4bと下部フレーム1a,4aに
前記床パネルCのボルト固定部9に対応するボルト固定
部10をそれぞれ設ける。そして、それらの設計所要サ
イズの各パネルを予め工場にて所要枚数作成する。
【0017】そして、それらの各パネルを建築現場に搬
入し、その建築現場において、予め設置しておいた基礎
L上に固定した土台枠Dの上に、前記床パネルCを載置
してボルト固定し、前記床パネルCのボルト固定部9上
に前記外壁コーナーパネルAを自立させた後、追っかけ
外壁コーナーパネルAの前記内壁下部張残し面Jから前
記床パネルCに対して各外壁コーナーパネルAの下部フ
レーム1aをボルト固定する。そして、各外壁コーナー
パネルA間の前記床パネルCのボルト固定部9上に外壁
フラットパネルBを直立させ、追っかけ外壁フラットパ
ネルBの内壁下部張残し面Kから前記床パネルCに対し
て各外壁フラットパネルBの下部フレーム4aをボルト
固定する。そして、さらに追っかけ前記自立した各外壁
コーナーパネルAの上部フレーム1bと前記直立させた
各外壁フラットパネルBの上部フレーム4bとの全体に
頭つなぎランナー材Eを掛け渡して各外壁パネルA,B
を一体的に固定して外壁囲壁面を形成する。
【0018】そして、その頭つなぎランナー材E上にそ
の上の階の各床パネルC同士を水平にそれぞれ突き付け
載置してその根太材7を頭つなぎランナー材Eを挟んで
前記各外壁パネルA,Bの上部フレーム1b,4bにボ
ルト固定し、固定された各床パネルCのボルト固定部9
上に前記外壁コーナーパネルAを自立させて上記工程と
同様に順次その上階部分を組み立てて行くことを特徴と
する自立型外壁コーナーパネルを用いたパネル工法であ
る。
【0019】また、上記構成において、前記頭つなぎラ
ンナー材E上に架設する天井パネルFと、外壁側に外壁
材18を張り且つ上端部に棟梁落とし込み用切込み11
を有する前記天井パネルFの妻部上に直立させる妻壁パ
ネルGと、防水処理した屋根パネルHとを、それらの設
計所要サイズの各パネルを予め工場にて所要枚数作成す
る。そして、それらの各パネルを建築現場に搬入し、そ
の建築現場において、最上階の壁面に固定した頭つなぎ
ランナー材E上に前記天井パネルF同士を水平にそれぞ
れ突き付け載置し、その天井パネルFの上の妻部に前記
妻壁パネルGを直立させその下部フレーム17aをその
天井パネルFにボルト固定し、前記棟梁落とし込み用切
込み11に棟梁13の両端部をそれぞれ落とし込み固定
し、前記妻壁パネルGと前記棟梁13と壁面に固定した
前記頭つなぎランナー材Eとで囲われた空間を前記屋根
パネルHで覆ってそれぞれ固定することを特徴とするも
のである。
【0020】さらに、上記構成において、前記各外壁パ
ネルA,Bに用いる外壁材2,5と内壁材3,6とが仕
上材であるか、又は、工場にて、それらの壁面を仕上面
に加工して成るものである。
【0021】さらにまた、上記構成において、前記内壁
下部張残し面J,Kを規格化するとともに、その内壁下
部張残し面J,Kに張る内壁材3a,6aのサイズを前
記内壁下部張残し面J,Kに合せて規格化する。そし
て、その規格の内壁材3a,6aを工場で予め製作し、
それらを搬入した建築現場において、切断加工せずにそ
のまま張り合わせ仕上げをすることを特徴とするもので
ある。
【0022】またさらに、上記構成において、工場に
て、外壁コーナーパネルA及び/又は外壁フラットパネ
ルBに、開口部Nを形成する。そして、工場にて予めそ
の開口部Nにサッシュ14を装着して窓15を先付けし
ておくか、又は、それらを搬入した建築現場において、
外壁囲壁面を形成してからそれらの開口部Nにサッシュ
14及び窓15を後付けすることを特徴とするものであ
る。
【0023】また、上記構成において、工場にて、床パ
ネルCの側部床フレーム23aにボルト固定孔22を設
ける。そして、建築現場において、直立固定した外壁コ
ーナーパネルA及び外壁フラットパネルB上に前記床パ
ネルCを載置し各ボルト固定部10に前記床パネルCの
各ボルト固定部9をボルト固定した後、隣り合う床パネ
ルC同士の床フレーム23aを対応する前記ボルト固定
孔22に挿し込んだボルトで固定一体化して床面を形成
することを特徴とするものである。
【0024】さらに、上記構成において、工場にて、床
パネルCを、根太材7の長さよりも短い幅の床板材8
を、根太材7と側部床フレーム23a上面に一定幅の張
代Mを設けて形成する。そして、建築現場において、直
立固定した外壁コーナーパネルA及び外壁フラットパネ
ルB上に前記床パネルCを載置し、各ボルト固定部10
に前記床パネルCの各ボルト固定部9をボルト固定した
後、前記床パネルCの前記張代M間に形成された一定幅
の隙間に一定幅の繋ぎ床板16を前記張代M上に後張り
して床面を形成することを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下図面で
具体的に説明する。本発明は、住宅建築において、二面
を突き合せて平断面L字型及び/又はT字型に組んだフ
レーム1の外壁面側にはその全面に外壁材2を張り、ま
た内壁面側にはその下部張残し面Jを除いた中部及び上
部面に内壁材3を張って成るL字型(図1に示す)及び
/又はT字型(図2に示す)の外壁コーナーパネルA
と、それらの外壁コーナーパネルA間に納まり、フラッ
トな一面に組んだフレーム4の外壁面側にはその全面に
外壁材5を張り、また内壁面側にはその下部張残し面K
を除いて中部及び上部面に内壁材6を張って成る外壁フ
ラットパネルB(図3に示す)と、根太材7とそれを繋
ぐ床フレーム23の上に床板材8を張って成る床パネル
C(図4及び図5に示す)とを、運搬車両に積載可能サ
イズに形成して、それらの設計所要サイズの各パネルを
予め工場にて所要枚数作成する。
【0026】前記外壁コーナーパネルAと外壁フラット
パネルBに用いるフレームは、それらの外壁パネルA,
B自体を耐力壁面体とするものなので、構造体としての
所要強度が得られるようにその太さ、使用する数を決め
る。
【0027】そして、図1に示すように、前記床パネル
Cの壁立付け部分に間隔置きにボルト固定部9を設け、
前記外壁コーナーパネルA及び前記外壁フラットパネル
Bの各上部フレーム1b,4bと下部フレーム1a,4
aに前記床パネルCのボルト固定部9に対応するボルト
固定部10(図1、図2及び図3に示す)をそれぞれ設
ける。
【0028】そして、予め工場で、設計所要サイズのパ
ネルを所要枚数作成(図19の(1))し、それらのパ
ネルの建築現場に必要な種類、サイズ、枚数と、建築に
必要な部材である土台枠D、頭つなぎランナー材E、連
結固定ボルトP、そのナット、釘、各種接合金物など
を、工程順に運搬車両で建築現場に運搬(図19の
(2))した後、その建築現場にクレーンなどで搬入し
て建築物を組み立てる。その建築現場での屋根施工まで
の施工工程は、図19に示すフロー図の(3)〜(1
2)の順であり、この工程順に以下説明する。
【0029】所要枚数のパネルと必要部材を建築現場に
搬入(図19の(2))したら、図8に示すように、ま
ず、予め設置しておいた基礎Lの上に土台枠Dを載置
し、それらの土台枠Dを基礎Lにボルト固定する。そし
て、図9に示すように、その土台枠Dの上に、前記床パ
ネルC(図5に示す)を水平にそれぞれ突き付けて載置
(図10に示す)し、それらを前記土台枠Dに対してそ
れぞれボルト固定する(図19の(3))。そしてそれ
らの各床パネルCが床の全面に張り終わった(図10に
示す)ら、前記外壁コーナーパネルAをクレーンで吊っ
て前記床パネルCの所定のパネル固定位置に載せる(図
11に示す)。前記外壁コーナーパネルAはL字型やT
字型をしているので直立状態にするとそのまま自立する
(図11ではL字型のみの場合を示す)。
【0030】この外壁コーナーパネルAをクレーンで吊
って組み立てる時に、その外壁コーナーパネルAの上部
フレーム1bに設けたボルト固定孔10aにクレーン用
ワイヤー掛け吊ボルト(図中省略)を螺着し、クレーン
で外壁コーナーパネルAを垂直に吊って、床パネルC上
の所定ボルト固定部9に、そのボルト固定部9に対応す
る外壁コーナーパネルAのボルト固定部10を載せて位
置合せをする。そしてその外壁コーナーパネルAの位置
を固定したらクレーン用ワイヤー掛け吊ボルトを抜いて
おき、その上に載せる上階の床パネルCや天井パネルF
を固定するための連結固定ボルトPが螺着できるように
しておく。
【0031】そして、図11に示すように、その自立状
態の外壁コーナーパネルAの下部フレーム1aをそのボ
ルト固定孔10aを前記床パネルCのボルト固定部9の
ボルト固定孔9aに正確に位置合せをする。そして、外
壁コーナーパネルAの内壁側の内壁下部張残し面Jから
前記床パネルCに対して、対応する前記ボルト固定孔9
a,10aに連結固定ボルトPを予め取り付けてあるホ
ールダウン金物などの接合金物(図中省略)を介して挿
し込み、各外壁コーナーパネルAの下部フレーム1aを
前記床パネルCにナット締めしてボルト固定する(図1
9の(1))。
【0032】この図11では、外壁コーナーパネルAを
L字型(図1に示す)のみを用いた形態を示すが、外壁
の中間部位で室内の間仕切り壁に接続する部分において
はT字型(図2に示す)に組んだ外壁コーナーパネルA
を使用することができる。
【0033】次に、図12に示すように、各外壁コーナ
ーパネルA間の前記床パネルCのボルト固定部9上に外
壁フラットパネルB(図3に示す)を直立させる。そし
て、追っかけその外壁フラットパネルBの内壁下部張残
し面Kから前記床パネルCに対して各外壁フラットパネ
ルBの下部フレーム4aをそのボルト固定孔10aを前
記床パネルCのボルト固定部9のボルト固定孔9aに正
確に位置合せをして連結ボルトPを予め取り付けてある
ホールダウン金物などの接合金物(図中省略)を介して
挿し込み固定する(図19の(5))。
【0034】さらに、追っかけて、図13に示すよう
に、自立している各外壁コーナーパネルAの上部フレー
ム1bと、直立している各外壁フラットパネルBの上部
フレーム4bとの全体に頭つなぎランナー材Eを掛け渡
して各外壁パネルA,Bを一体的に固定して外壁囲壁面
を形成する(図19の(6))。
【0035】次に、根太材7の長さよりも短い幅の床板
材8を、根太材7と側部床フレーム23a上面に一定幅
の張代Mを設けて張った床パネルC(図4に示す)を用
い、図14に示すように、直立固定した外壁コーナーパ
ネルA及び外壁フラットパネルB上に連結固定されてい
る頭つなぎランナー材Eの上に、その上の階の各床パネ
ルCを水平にそれぞれ突き付け載置する。そして、その
床パネルCの根太材7を頭つなぎランナー材Eを挟んで
前記各外壁パネルA,Bの上部フレーム1b,4bの各
ボルト固定部10に前記床パネルCの各ボルト固定部9
をボルト固定する。そして、それらの床パネルCの張代
M間に形成された一定幅の隙間にその隙間を覆う一定幅
の繋ぎ床板16を張代M上に載せ、その張代M部分への
釘打ちによりその繋ぎ床板16を固着させて床面を形成
する(図19の(7))。
【0036】また、上記床パネルCとは別に、全体が長
方形を成し、その側部床フレーム23aにボルト固定孔
22を設けた床パネルC(図5に示す)を用いた場合に
は、直立固定した外壁のパネルA,B上に前記床パネル
Cを載置し、外壁のパネルA,Bの各ボルト固定部10
にその床パネルCの各ボルト固定部9をボルト固定する
とともに隣り合う床パネルCの側部床フレーム23a同
士の対応するボルト固定孔22に連結固定ボルトを挿し
込んでそれらの床パネルCを固定一体化して床面を形成
する態様もできる。
【0037】そのように固定された各床パネルCの二階
以上の上部構造物については、その各床パネルCのボル
ト固定部9上に前記外壁コーナーパネルAを自立させて
上記工程(4)〜(6)と同様に順次その上階部分を組
み立てて行く(図19の(8))。
【0038】次に、図15から図18に示す二階建て建
築の場合における二階の壁より上部の構造について、図
19に示す工程(9)〜(12)順に説明する。用いる
パネルは、各外壁コーナーパネルAと、外壁フラットパ
ネルBと、前記各外壁パネルA,Bの上に固定する天井
パネルFと、その天井パネルFの妻部上に直立させる三
角状の妻壁パネルGと、防水処理した屋根パネルH(図
7に示す)である。前記天井パネルF(図5に示す)
は、天井フレームに天井板21を張り、周囲にボルト固
定孔20を設ける。前記妻壁パネルG(図6に示す)
は、フレーム17に外壁側を外壁材18で仕上げその下
部フレーム17aには天井パネルFのボルト固定部9に
対応するボルト固定部12を設け、且つ上端部に棟梁落
とし込み用切込み11を形成する。この妻壁パネルGは
妻壁の一面分を数枚に分割して、建築現場で一面になる
ように接続固定板19で連結固定する態様のものでも良
い(図6は、三角状の二枚を接続固定板19で連結固定
たものを示す)。
【0039】予め工場にてそれらの各パネルを設計所要
サイズで所要枚数作成し、それらを建築現場に一階分の
各パネルや建築部材と同時に運搬しておく。そして建築
現場において、図15に示すように、前記各外壁パネル
A,Bを床パネルCに直立固定し、それらの上部フレー
ム1b,4bを頭つなぎランナー材Eで固定し、前記各
外壁パネルA,Bの上部フレーム1b,4bを頭つなぎ
ランナー材Eで固定し、図16に示すように、その頭つ
なぎランナー材E上に前記天井パネルFを水平にそれぞ
れ突き付けて密接状態に載せ、前記外壁パネルA,Bに
それらの天井パネルFをボルト固定して二階の天井面を
形成させる(図19の(9))。
【0040】なお、二階の屋根裏を屋根裏部屋とする場
合には、前記妻壁パネルGの内壁面を前記外壁フラット
パネルBの内壁面と同様に、工場にて、一面に組んだフ
レーム17の外壁面側にはその全面に外壁材18を張
り、また内壁面側にはその下部の張残し面を除いて中部
及び上部面に内壁材を張っておき、建築現場にてその張
残し面から天井パネルFへボルト固定できるようにす
る。そして妻壁パネルGを天井パネルFに固定したら、
前記下部張残し面には内壁面と同じ厚さの内壁材を張
る。屋根裏部屋が部分的空間の場合には、建築現場でそ
の部分だけ内壁材を後張りしいも良い。
【0041】また、二階の天井面に前記天井パネルFを
使用せず、妻壁パネルG及び屋根パネルHなどを各外壁
パネルA,Bの上に直接設置することによって、屋根勾
配の天井とする室内空間を作り出すことも可能である。
【0042】そして、図17に示すように、その天井パ
ネルFの上の妻部のボルト固定孔20上に前記三角状の
妻壁パネルGを2枚直立させその下部フレーム17aの
ボルト固定孔12を合せてそれらの孔20,12に連結
固定ボルトPを挿し込みボルト固定し(図19の(1
0))、両妻壁パネルGをその妻壁パネルを接続する接
続固定板19で一体的に固定し、両妻側に直立固定した
それぞれの妻壁パネルGの前記棟梁落とし込み用切込み
11に棟梁13の両端部をそれぞれ落とし込み固定し
(図19の(11))、図18に示すように、前記妻壁
パネルGの上部のフレーム17と前記棟梁13と壁面に
固定した前記頭つなぎランナー材Eとで囲われた空間を
前記屋根パネルHで覆ってそれぞれ固定(図19の(1
2))して一通りの作業は終了する。
【0043】また、各外壁パネルA,Bの外壁材2,5
と内壁材3,6とを、工場にて、仕上面に加工しておく
と、建築現場での仕上げ工程を省略できる。特に、外壁
仕上げ作業が簡略できると、建物の周囲に足場を組む必
要がなくなる利点がある。
【0044】さらに、図18に示すように、内壁下部張
残し面J,Kを規格化するとともに、その内壁張残し面
J,Kに張る内壁材3a,6aのサイズを前記内壁下部
張残し面J,Kに合せて規格化し、その規格の内壁材3
a,6aを工場で予め製作し、それらを搬入した建築現
場において、切断加工せずにそのまま張り合わせ仕上げ
をすることができ、クロス張りなどの現場仕上げ作業を
省略することができる。
【0045】さらにまた、図13に示すように、工場に
て、外壁コーナーパネルA及び外壁フラットパネルB
に、開口部Nを形成しておくことによって、それらを搬
入した建築現場においては、外壁囲壁面を形成してから
その開口部Nにサッシュ14及び窓15を後付けして取
り付けが完了する。また、その開口部Nには、工場にて
予めサッシュ14を装着して窓15を先付しておき、そ
の窓部分の現場作業をその分少なくすることができる。
【0046】そして、最終仕上げは、外壁側では、各パ
ネル間の接続目地部分の処理と、露出している外装側の
みの根太材7部分の被覆処理をする。また内装側では、
未仕上げ部分のクロス張りなどの処理、間仕切りり形成
と、その表面のクロス張りなどの仕上げ、床面では、フ
ローリング、カーペット、畳などの仕上げ処理、さらに
は、天井部分については、天井用の各種ボード類やクロ
ス張り、また屋根については、予め軒先金物や軒天材、
破風板などを工場にて取り付け、屋根材は工場や建築現
場にて金属屋根板張りや瓦張りなどを行なって住宅が完
成する。なお、それらの施工工程の間に電気、水道、ガ
スなどの設備工事やバス、トイレ、台所ユニットなどの
設備工事などが行なわれることになる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上のようで、耐力壁面体に
よる建築工法の耐震性、気密性、断熱性などの構造的な
性能をそのまま活かしつつ、その住宅を構成する壁、
床、天井部分などの要部の総体をパネル化し、それらの
パネルを工場生産することによって、建築現場での建築
部材の加工作業を大幅に削減し、特に、L字型やT字型
などの直立自立できる外壁コーナーパネルAを使用する
ことによって、建築現場の作業工程において、従来の各
種建築工法よりも、さらに大幅に工期短縮と現場の作業
量と作業経費の削減が可能となった。また、建築現場に
おける施工はボルト固定を中心としたパネルの組み立て
作業が主体となり、作業員の高度な建築技能を要しない
ために高い品質及び精度を確保できるようになった。
【0048】特に、L字型やT字型などの外壁コーナー
パネルAはクレーンで吊り上げて、床パネルCの所定位
置に載せるだけで直立に自立でき、床パネルCと外壁コ
ーナーパネルAの各ボルト固定孔9a,10aの位置合
せすれば簡単に連結固定ボルトPを螺着し両者を固定で
きる。そして、それらの外壁コーナーパネルAが先行直
立されるので、それらの外壁コーナーパネルA間のフラ
ットパネルBも外壁コーナーパネルAをガイドとして一
気に頭つなぎランナー材Eで固定され外壁囲壁面が形成
される。このため、従来の木質パネル工法でなされてい
た壁パネルの直立支持に係わる手間(壁面パネルを直立
させておくために支持材で仮押えする作業と、その後の
支持材の撤去作業の手間)や材料(ランナー材Eなどの
転用による支持材)は、本発明では全く不要となる。そ
して、パネル化によって建築資材の現場加工が殆ど不要
となったことと、壁面パネルを直立させておくための支
持材が全く不要となったことなどから、その建築現場に
おける建築廃材の量はこれまでよりも大幅に減少させる
ことが可能となった。
【0049】また、従来では多くの時間が必要とされて
いた壁面施工が、本発明では上記のように極めて速やか
に行なわれるので、土台枠Dの固定から最上階の屋根を
載せるまでの工程及び建物外周面の雨仕舞までの全工程
を1日で完了させることが可能となる。即ち、仮に施工
したその日の夜や次の日に雨が降っても、フレームや合
板や断熱材などの本来濡らすべきではない部材を濡らす
虞は殆どなくなる。このため、本発明では、建築途中の
建築部材の雨濡れによって起こる間題、即ち、断熱材の
断熱性能低下、壁面内部及び表面へのカビの発生、水分
を吸った木材の暴れ(変形)の発生、木材の腐食、使用
した金属部材のサビの発生などが根本から解消され、完
成された住宅の品質を低下させる主要な原因を取り除く
ことができた。
【0050】また、壁面の立ち上げよりも床面施工が先
行であるために、常に内部作業場(内部足場)が確保で
き、作業員は安心して安全に現場作業ができる。さら
に、外壁が仕上げられたパネルを用いれば、ジョイント
部分を除く外部作業がなくなり、そのため余分な外部足
場の設置も不要となる。このためこれまでのような建物
の周囲に全体に設けた外部足場の設置と解体に要する工
期と手間などが省略できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるL字型の外壁コーナーパネルA
を示す斜視図。
【図2】本発明に用いるT字型の外壁コーナーパネルA
を示す斜視図。
【図3】本発明に用いる外壁フラットパネルBを示す斜
視図。
【図4】本発明に用いる床パネルCを示す斜視図。
【図5】本発明に用いる床パネルC(天井パネルF)を
示す斜視図。
【図6】本発明に用いる妻壁パネルGを示す斜視図。
【図7】本発明に用いる屋根パネルHを示す斜視図。
【図8】基礎に土台枠Dを取り付けた状態の施工工程を
示す斜視図。
【図9】土台枠Dに床パネルCを載せた状態の施工工程
を示す斜視図。
【図10】土台枠Dに床パネルCを全部載せ終った状態
の施工工程を示す斜視図。
【図11】床パネルCに外壁コーナーパネルAを自立さ
せた状態の施工工程を示す斜視図。
【図12】外壁コーナーパネルA間に外壁フラットパネ
ルBを立てた状態の施工工程を示す斜視図。
【図13】外壁コーナーパネルAと外壁フラットパネル
Bに頭つなぎランナー材Eを取り付けた状態の施工工程
を示す斜視図。
【図14】二階の床パネルCを載せた状態の施工工程を
示す斜視図。
【図15】二階の外壁コーナーパネルAと外壁フラット
パネルBを立てた状態の施工工程を示す斜視図。
【図16】天井パネルFを載せた状態の施工工程を示す
斜視図。
【図17】妻壁パネルGを立てた状態の施工工程を示す
斜視図。
【図18】屋根パネルHを全部載せ終った状態の施工工
程を示す斜視図。
【図19】本発明の工程を示すフロー図。
【符号の説明】
1 外壁コーナーパネルのフレーム 1a 外壁コーナーパネルの下部フレーム 1b 外壁コーナーパネルの上部フレーム 2 外壁材 3 内壁材 3a 内壁下部張残し面に張る内壁材 4 外壁フラットパネルのフレーム 4a 外壁フラットパネルの下部フレーム 4b 外壁フラットパネルの下部フレーム 5 外壁材 6 内壁材 6a 内壁下部張残し面に張る内壁材 7 根太材 8 床板材 9 床パネルのボルト固定部 9a 床パネルのボルト固定孔 10 外壁パネルのフレームのボルト固定部 10a 外壁パネルのフレームのボルト固定孔 11 妻壁パネルの棟梁落とし込み用切込み 12 妻壁パネルの下部フレームのボルト固定孔 13 棟梁 14 サッシュ 15 窓 16 繋ぎ床板 17 妻壁パネルのフレーム 17a 妻壁パネルの下部フレーム 18 妻壁パネルの外壁材 19 妻壁パネルの接続固定板 20 天井パネルのボルト固定孔 21 天井パネルの天井板 22 床フレームのボルト固定孔 23 床パネルの床フレーム 23a 床パネルの側部床フレーム A 外壁コーナーパネル B 外壁フラットパネル C 床パネル D 土台枠 E 頭つなぎランナー材 F 天井パネル G 妻壁パネル H 屋根パネル J 内壁下部張残し面 K 内壁下部張残し面 L 基礎 N 開口部 M 床パネルの張代 P 連結固定ボルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅建築において、二面を突き合せて平
    断面L字型及び/又はT字型に組んだフレーム(1)の
    外壁面側にはその全面に外壁材(2)を張り、また内壁
    面側にはその下部張残し面(J)を除いた中部及び上部
    面に内壁材(3)を張って成るL字型及び/又はT字型
    の外壁コーナーパネル(A)と、それらの外壁コーナー
    パネル(A)間に納まり、一面に組んだフレーム(4)
    の外壁面側にはその全面に外壁材(5)を張り、また内
    壁面側にはその下部張残し面(K)を除いて中部及び上
    部面に内壁材(6)を張って成る外壁フラットパネル
    (B)と、根太材(7)とそれを繋ぐ床フレーム(2
    3)の上に床板材(8)を張って成る床パネル(C)と
    を、運搬車両に積載可能サイズに形成し、前記床パネル
    (C)の壁立付け部分に間隔置きにボルト固定部(9)
    を設け、前記外壁コーナーパネル(A)及び前記外壁フ
    ラットパネル(B)の各上部フレーム(1b),(4
    b)と下部フレーム(1a),(4a)に前記床パネル
    (C)のボルト固定部(9)に対応するボルト固定部
    (10)をそれぞれ設け、それらの設計所要サイズの各
    パネルを予め工場にて所要枚数作成し、それらの各パネ
    ルを建築現場に搬入し、その建築現場において、予め設
    置しておいた基礎(L)上に固定した土台枠(D)の上
    に、前記床パネル(C)を載置してボルト固定し、前記
    床パネル(C)のボルト固定部(9)上に前記外壁コー
    ナーパネル(A)を自立させた後、追っかけ外壁コーナ
    ーパネル(A)の前記内壁下部張残し面(J)から前記
    床パネル(C)に対して各外壁コーナーパネル(A)の
    下部フレーム(1a)をボルト固定し、各外壁コーナー
    パネル(A)間の前記床パネル(C)のボルト固定部
    (9)上に外壁フラットパネル(B)を直立させ、追っ
    かけ外壁フラットパネル(B)の内壁下部張残し面
    (K)から前記床パネル(C)に対して各外壁フラット
    パネル(B)の下部フレーム(4a)をボルト固定し、
    さらに追っかけ前記自立した各外壁コーナーパネル
    (A)の上部フレーム(1b)と前記直立させた各外壁
    フラットパネル(B)の上部フレーム(4b)との全体
    に頭つなぎランナー材(E)を掛け渡して各外壁パネル
    (A),(B)を一体的に固定して外壁囲壁面を形成
    し、その頭つなぎランナー材(E)上にその上の階の各
    床パネル(C)同士を水平にそれぞれ突き付け載置して
    その根太材(7)を頭つなぎランナー材(E)を挟んで
    前記各外壁パネル(A),(B)の上部フレーム(1
    b),(4b)にボルト固定し、固定された各床パネル
    (C)のボルト固定部(9)上に前記外壁コーナーパネ
    ル(A)を自立させて上記工程と同様に順次その上階部
    分を組み立てて行くことを特徴とする自立型外壁コーナ
    ーパネルを用いたパネル工法。
  2. 【請求項2】 頭つなぎランナー材(E)上に架設する
    天井パネル(F)と、外壁側に外壁材(18)を張り且
    つ上端部に棟梁落とし込み用切込み(11)を有する前
    記天井パネル(F)の妻部上に直立させる妻壁パネル
    (G)と、防水処理した屋根パネル(H)とを、それら
    の設計所要サイズの各パネルを予め工場にて所要枚数作
    成し、それらの各パネルを建築現場に搬入し、その建築
    現場において、最上階の壁面に固定した頭つなぎランナ
    ー材(E)上に前記天井パネル(F)同士を水平にそれ
    ぞれ突き付け載置し、その天井パネル(F)の上の妻部
    に前記妻壁パネル(G)を直立させその下部フレーム
    (17a)をその天井パネル(F)にボルト固定し、前
    記棟梁落とし込み用切込み(11)に棟梁(13)の両
    端部をそれぞれ落とし込み固定し、前記妻壁パネル
    (G)と前記棟梁(13)と壁面に固定した前記頭つな
    ぎランナー材(E)とで囲われた空間を前記屋根パネル
    (H)で覆ってそれぞれ固定することを特徴とする請求
    項1記載の自立型外壁コーナーパネルを用いたパネル工
    法。
  3. 【請求項3】 各外壁パネル(A),(B)に用いる外
    壁材(2),(5)と内壁材(3),(6)とが仕上材
    であるか、又は、工場にて、それらの壁面を仕上面に加
    工して成る請求項1又は2記載の自立型外壁コーナーパ
    ネルを用いたパネル工法。
  4. 【請求項4】 内壁下部張残し面(J),(K)を規格
    化するとともに、その内壁下部張残し面(J),(K)
    に張る内壁材(3a),(6a)のサイズを前記内壁下
    部張残し面(J),(K)に合せて規格化し、その規格
    の内壁材(3a),(6a)を工場で予め製作し、それ
    らを搬入した建築現場において、切断加工せずにそのま
    ま張り合わせ仕上げをすることを特徴とする請求項1乃
    至3のうちいずれか一項記載の自立型外壁コーナーパネ
    ルを用いたパネル工法。
  5. 【請求項5】 工場にて、外壁コーナーパネル(A)及
    び/又は外壁フラットパネル(B)に、開口部(N)を
    形成し、工場にて予めその開口部(N)にサッシュ(1
    4)を装着して窓(15)を先付けしておくか、又は、
    それらを搬入した建築現場において、外壁囲壁面を形成
    してからそれらの開口部(N)にサッシュ(14)及び
    窓(15)を後付けすることを特徴とする請求項1乃至
    4のうちいずれか一項記載の自立型外壁コーナーパネル
    を用いたパネル工法。
  6. 【請求項6】 工場にて、床パネル(C)の側部床フレ
    ーム(23a)にボルト固定孔(22)を設け、建築現
    場において、直立固定した外壁コーナーパネル(A)及
    び外壁フラットパネル(B)上に前記床パネル(C)を
    載置し各ボルト固定部(10)に前記床パネル(C)の
    各ボルト固定部(9)をボルト固定した後、隣り合う床
    パネル(C)同士の床フレーム(23a)を対応する前
    記ボルト固定孔(22)に挿し込んだボルトで固定一体
    化して床面を形成することを特徴とする請求項1乃至5
    のうちいずれか一項記載の自立型外壁コーナーパネルを
    用いたパネル工法。
  7. 【請求項7】 工場にて、床パネル(C)を、根太材
    (7)の長さよりも短い幅の床板材(8)を、根太材
    (7)と側部床フレーム(23a)上面に一定幅の張代
    (M)を設けて形成し、建築現場において、直立固定し
    た外壁コーナーパネル(A)及び外壁フラットパネル
    (B)上に前記床パネル(C)を載置し、各ボルト固定
    部(10)に前記床パネル(C)の各ボルト固定部
    (9)をボルト固定した後、前記床パネル(C)の前記
    張代(M)間に形成された一定幅の隙間に一定幅の繋ぎ
    床板(16)を前記張代(M)上に後張りして床面を形
    成することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか
    一項記載の自立型外壁コーナーパネルを用いたパネル工
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309675A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Misawa Homes Co Ltd 切妻壁パネルユニット
JP2016180281A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 株式会社益田建設 家屋の外壁施工方法
KR102089484B1 (ko) * 2019-01-18 2020-03-17 휴센 주식회사 목조건물의 지붕모듈을 포함하는 구조물 조립시스템
CN114059788A (zh) * 2021-11-29 2022-02-18 中建二局第一建筑工程有限公司 一种住宅临边防护施工方法

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