JP2000198860A - オレフィン系熱可塑性エラストマ― - Google Patents
オレフィン系熱可塑性エラストマ―Info
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Abstract
低温耐衝撃性とのバランスが良好なオレフィン系熱可塑
性エラストマーの提供。 【解決手段】 下記の(A)成分と(B)成分とからな
り、かつ(A)成分の重合後に(B)成分を重合するこ
とにより得られた組成物を、有機過酸化物の存在下に動
的に熱処理してなるオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー。 (A)アイソタクチックインデックスが85%以上の、
プロピレン単独重合体、又はプロピレンと炭素原子数2
〜8の他のα−オレフィンとの共重合体:組成物全体に
対して10〜60重量% (B)プロピレンとエチレンとを必須成分とする、プロ
ピレンと炭素原子数2〜8の他のα−オレフィンとの共
重合体であって、その組成が以下の条件を満たすもの:
組成物全体に対して40〜90重量% 共重合体の室温キシレン不溶分;組成物全体に対して5
重量%以上10重量%未満 共重合体の室温キシレン可溶分;組成物全体に対して3
0重量%以上85重量%以下 上記室温キシレン可溶分中のエチレン含有量;40重量
%以上55重量%以下
Description
断点伸びおよび低温耐衝撃性のバランスに優れたオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーに関する。
工程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様の成形加工性を
有する、スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系、
ポリアミド系、ポリウレタン系等の熱可塑性エラストマ
ーが、加工工程の合理化や使用済材料のリサイクル等の
観点から注目され、自動車部品、家電部品、医療用機器
部品、電線、及び雑貨等の分野で広汎に使用されてい
る。中でも、結晶性プロピレン系樹脂とエチレン−プロ
ピレン共重合ゴム又はエチレン−プロピレン−非共役ジ
エン共重合ゴム等のオレフィン系ゴムとの混合物からな
るオレフィン系熱可塑性エラストマーは、比較的安価で
あるため経済的に有利な材料として注目されている。
エラストマーは、混合物であるため、ゴム成分の粗大分
散や不均一分散等が生じ易く、そのため他の熱可塑性エ
ラストマーや加硫ゴムに較べて、柔軟性と引張破断点伸
び、及び柔軟性と低温耐衝撃性のバランスに劣り、例え
ば、同程度の柔軟性では、引張破断点伸び及び低温耐衝
撃性が劣るという問題がある。また、このようなオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーを射出成形法により加工す
る場合は、成形時の流動性が高いことが求められている
が、こうした機械的特性と流動性とのバランスも不十分
であった。このような問題を解決するため、結晶性プロ
ピレン系樹脂とエチレン−プロピレンを主成分とする共
重合ゴムとの組成物を重合により製造する方法がいくつ
か提案されている。
特開平6−25367号公報には、(A)プロピレンの
結晶性単独重合体又は共重合体、(B)室温キシレン不
溶性の結晶性プロピレン−エチレン共重合体成分、及び
(C)室温キシレン可溶性でそのエチレン含有量が特定
範囲にある非晶性プロピレン−エチレン共重合体成分の
それぞれ特定量からなる弾塑性ポリプロピレン組成物が
それぞれ記載されている。しかしながら、これらの組成
物は、各構成成分の含有比率及び共重合体成分中のエチ
レン等の含有量の組み合わせが不十分なためか、前者は
柔軟性と低温耐衝撃性は優れるものの、柔軟性と引張特
性のバランスに劣り、一方後者はその逆の傾向となって
おり、いずれもこれらの諸特性のバランスは十分改良さ
れてはいなかった。
て、このようなオレフィン系重合体の組成物を、有機過
酸化物の存在下で動的に熱処理するという手法も、特公
昭55−35401号公報等に、種々開示されている。
また特開平7−149970号公報には、上述の弾塑性
ポリプロピレン組成物と類似の組成の組成物を動的に架
橋する方法と、これによって得られた組成物が優れた引
張破断点伸びを有することが記載されている。しかしな
がら、本発明者等の検討によれば、このようにして得ら
れた組成物は、優れた引張破断点伸びを有する場合もあ
るものの、低温耐衝撃性(−40℃以下のアイゾッド衝
撃強度)に劣り、柔軟性と引張破断点伸び、及び柔軟性
と低温耐衝撃性の両者のバランスが未だ不十分であるこ
とが判明し、またこの場合、加工時の流動性とこうした
特性とのバランスも十分ではなかった。
技術に鑑みてなされたものであって、高い流動性及び柔
軟性と引張破断点伸び及び低温耐衝撃性とのバランスが
良好なオレフィン系熱可塑性エラストマーを提供するこ
とを目的している。
(A)成分と(B)成分とからなり、かつ(A)成分の
重合後に(B)成分を重合することにより得られた組成
物を、有機過酸化物の存在下に動的に熱処理してなるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー、に存している。 (A)アイソタクチックインデックスが85%以上の、
プロピレン単独重合体、又はプロピレンと炭素原子数2
〜8の他のα−オレフィンとの共重合体:組成物全体に
対して10〜60重量% (B)プロピレンとエチレンとを必須成分とする、プロ
ピレンと炭素原子数2〜8の他のα−オレフィンとの共
重合体であって、その組成が以下の条件を満たすもの:
組成物全体に対して40〜90重量% 共重合体の室温キシレン不溶分;組成物全体に対して5
重量%以上10重量%未満 共重合体の室温キシレン可溶分;組成物全体に対して3
0重量%以上85重量%以下 上記室温キシレン可溶分中のエチレン含有量;40重量
%以上55重量%以下
プロピレン単独重合体である上記のオレフィン系熱可塑
性エラストマー、(B)成分がプロピレンとエチレンと
の共重合体である上記のオレフィン系熱可塑性エラスト
マー、にも存しており、更に本発明のもう一つの要旨
は、有機過酸化物の使用量が組成物100重量部あたり
0.01〜0.2重量部である上記のオレフィン系熱可
塑性エラストマーにも存している。
ーが、組成物を温度100〜350℃、処理時間0.2
〜30分間の条件で溶融状態において混練装置を用いて
混練することにより動的熱処理を行って得られたもので
ある上述のオレフィン系熱可塑性エラストマー及びその
際に用いる混練装置が二軸押出機である該オレフィン系
熱可塑性エラストマーにも存している。
ラストマーの組成物を構成する一方の成分である(A)
成分は、アイソタクチックインデックスが85%以上
の、プロピレンの単独重合体、又は、プロピレンと、炭
素原子数2〜8の他のα−オレフィンとの共重合体から
なり、中でもプロピレンの単独重合体が好ましく、又、
アイソタクチックインデックスは90%以上であるのが
好ましい。なお、本発明においてアイソタクチックイン
デックスとは、試料重合体中をn−ヘプタンを用いて2
4時間ソックスレー抽出した残分をいい、重量%で示
す。
溶性の結晶性成分と、室温キシレンに可溶性の非晶性成
分とからなり、前者不溶性成分は、アイソタクチックイ
ンデックスに実質上対応する。(A)成分のアイソタク
チックインデックスが85%未満では、組成物の熱可塑
性エラストマーとしての柔軟性と引張破断点伸びのバラ
ンスが劣ることとなる。なお、(A)成分が共重合体で
ある場合の、「炭素原子数2〜8の他のα−オレフィ
ン」としては、例えば、エチレン、ブテン−1、3−メ
チルブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1等が挙げられ、特にエ
チレンが好ましく、また、この共重合体中のプロピレン
含有量は85重量%以上であるのが好ましい。
ーの組成物を構成する他方の成分である(B)成分は、
プロピレンとエチレンとを必須成分とする、プロピレン
と炭素原子数2〜8の他のα−オレフィンとの共重合体
であり、中でもプロピレンとエチレンとの共重合体が好
ましい。ここで用いられる炭素原子数2〜8の他のα−
オレフィンとしては、前記(A)成分の場合と同様のも
のが例示できる。この(B)成分には、更に、1,4−
ヘキサジエン、5−メチル−1,5−ヘキサジエン、
1,4−オクタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオ
クタジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−
2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネ
ン、2−イソプロペニル−5−ノルボルネン等の非共役
ジエンが、(B)成分中に0.5〜10重量%の割合で
共重合されていてもよい。
は、室温キシレンに不溶性の結晶性成分と室温キシレン
に可溶性の非晶性成分とからなり、その室温キシレン不
溶分が組成物全体に対して5重量%以上かつ10重量%
未満で、室温キシレン可溶分が組成物全体に対して30
重量%以上かつ85重量%以下であって、該室温キシレ
ン可溶分中のエチレン含有量が40重量%以上55重量
%以下であるという条件を満たすことが必要である。特
に好ましい室温キシレン可溶分は、組成物全体に対して
40重量%以上かつ65重量%以下であるのが好まし
い。
成物に対して5重量%未満、あるいは室温キシレン可溶
分が組成物に対して85重量%を超える場合は、組成物
の流動性が劣る傾向となり、一方、室温キシレン不溶分
が組成物に対して10重量%以上、あるいは室温キシレ
ン可溶分が組成物に対して30重量%未満の場合は、流
動性及び柔軟性と引張破断点伸びとのバランスが劣る傾
向となる。また、室温キシレン可溶分中のエチレン含有
量が40重量%未満では、組成物の柔軟性と低温耐衝撃
性のバランスが劣る傾向となる。なお、この室温キシレ
ン可溶分中のエチレン含有量が55重量%を超えて高く
なると、流動性及び柔軟性と引張破断点伸びのバランス
が劣る傾向となる。
ストマー用の組成物は、前記(A)成分が10〜60重
量%、前記(B)成分が40〜90重量%からなるもの
であるが、(A)成分が30〜50重量%、(B)成分
が50〜70重量%であるのが、それぞれより好まし
い。(A)成分が10重量%未満または(B)成分が9
0重量%を超える量では、組成物の流動性が劣り、一
方、(A)成分が60重量%を超えたり、または(B)
成分が40重量%未満の場合は、流動性と耐衝撃性のバ
ランスが悪化する。
ー用組成物は、前記(A)成分の重合後に前記(B)成
分が重合されることにより得られるものであるが、この
逐次的な重合に用いられる触媒としては、有機アルミニ
ウム化合物と、チタン、マグネシウム、ハロゲン、及び
電子供与性化合物を含有する固体成分とからなるものを
用いるのがよい。ここで、有機アルミニウム化合物とし
ては、一般式R1 m AlX3-m (式中、R1 は炭素原子
数1〜12の炭化水素基、Xはハロゲンを示し、mは1
〜3の数である)で表される化合物、例えば、トリメチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム等のトリアル
キルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミニウムクロリド等のジアルキルアルミニウ
ムハライド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチ
ルアルミニウムセスキクロリド等のアルキルアルミニウ
ムセスキハライド、メチルアルミニウムジクロリド、エ
チルアルミニウムジクロリド等のアルキルアルミニウム
ジクロリド等が挙げられる。
び電子供与性化合物を含有する固体成分の、チタンの供
給源となるチタン化合物としては、一般式Ti(O
R2 )4- n Xn (式中、R2 は炭素原子数1〜10の炭
化水素基、Xはハロゲンを示し、nは0〜4の数であ
る)で表される化合物が挙げられ、特に四塩化チタン、
テトラエトキシチタン、テトラブトキシチタン等が好ま
しい。同様にマグネシウムの供給源となるマグネシウム
化合物としては、例えば、ジアルキルマグネシウム、マ
グネシウムジハライド、ジアルコキシマグネシウム、ア
ルコキシマグネシウムハライド等が挙げられ、マグネシ
ウムジハライドが好ましい。ハロゲンとしては、弗素、
塩素、臭素、沃素が挙げられ、中でも塩素が好ましい。
ハロゲンは、通常、前記のチタン化合物或いはマグネシ
ウム化合物から供給されるが、アルミニウムのハロゲン
化物、ケイ素のハロゲン化物、タングステンのハロゲン
化物等の他の含ハロゲン化合物から供給されてもよい。
としては、アルコール類、フェノール類、ケトン類、ア
ルデヒド類、カルボン酸類、有機酸又は無機酸及びその
誘導体等の含酸素化合物、アンモニア、アミン類、ニト
リル類、イソシアネート類等の含窒素化合物等が挙げら
れ、中でも無機酸エステル、有機酸エステル、有機酸ハ
ライド等が好ましく、ケイ酸エステル、フタル酸エステ
ル、酢酸セロソルブエステル、フタル酸ハライド等が更
に好ましい。特に好ましいのは、一般式R3 R 4 3-pSi
(OR5 )p (式中、R3 は炭素原子数3〜20、好ま
しくは4〜10の分岐状脂肪族炭化水素基、又は炭素原
子数5〜20、好ましくは6〜10の環状脂肪族炭化水
素基を示し、R4 は炭素原子数1〜20、好ましくは1
〜10の分岐又は直鎖状脂肪族炭化水素基を示し、R5
は炭素原子数1〜10、好ましくは1〜4の脂肪族炭化
水素基を示し、pは1〜3の数である)で表される有機
ケイ素化合物であり、このような有機ケイ素化合物とし
ては、例えば、t−ブチル−メチル−ジメトキシシラ
ン、t−ブチル−メチル−ジエトキシシラン、シクロヘ
キシル−メチル−ジメトキシシラン、シクロヘキシル−
メチル−ジエトキシシラン等が挙げられる。
ーの原料となる前記組成物の製造は、第一段階で、プロ
ピレン又はプロピレンと炭素原子数2〜8の他のα−オ
レフィンを供給して、前述したような触媒の存在下に温
度50〜150℃、好ましくは50〜100℃、プロピ
レンの分圧0.5〜4.5MPa、好ましくは1.0〜
3.5MPaの条件で、プロピレンの単独重合又はプロ
ピレンとα−オレフィンとの共重合を実施して(A)成
分を製造し、続いて、第二段階で、プロピレンとエチレ
ン、又は、プロピレンとエチレンと炭素原子数4〜8の
α−オレフィンを供給して、前記触媒の存在下に温度5
0〜150℃、好ましくは50〜100℃、プロピレン
及びエチレンの分圧各0.3〜4.5MPa、好ましく
は0.5〜3.5MPaの条件で、プロピレン−エチレ
ンの共重合、又は、プロピレン−エチレン−α−オレフ
ィンの三元共重合を実施して(B)成分を製造すること
により行うことができる。
式のいずれを用いてもよいが、第一段階の重合は気相又
は液相中、特に気相中で実施するのが好ましく、又、第
二段階の重合は気相中で実施するのが好ましい。各段階
の滞留時間は通常各々0.5〜10時間であり、各々1
〜5時間とするのが更に好ましい。前記方法により製造
される粉体粒子のベタツキ等をなくして流動性を改良す
るために、第一段階の(A)成分の重合後、第二段階の
(B)成分の重合開始前又は重合途中に、活性水素含有
化合物を、触媒の固体成分中のチタン量に対して100
〜1000倍モルでかつ有機アルミニウム化合物に対し
て2〜5倍モルの範囲で添加することが好ましい。ここ
で用いることのできる活性水素含有化合物としては、例
えば、水、アルコール類、フェノール類、アルデヒド
類、カルボン酸類、酸アミド類、アンモニア、アミン類
等が挙げられる。
ーは、前記の(A)成分と(B)成分とからなる組成物
を、有機過酸化物の存在下に動的に熱処理したものであ
る。この「動的に熱処理する」操作とは、ミキシングロ
ール、ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダープ
ラストグラフ、一軸又は二軸押出機等の混練装置を用い
て、前記の組成物を溶融状態で混練することであり、そ
の条件は、温度が100〜350℃、好ましくは120
〜280℃で、時間は0.2〜30分、好ましくは0.
5〜20分とするのが一般的である。なお、本発明にお
いては混練装置として二軸押出機を用いるのが好適であ
る。二軸押出機は、スクリュー径(D)に対するスクリ
ュー長さ(L)の比(L/D)、二軸の回転方向の異
同、及び二軸の噛み合い形態(例えば、分離型、接触
型、部分噛み合い型、完全噛み合い型等)等により混練
特性が異なるが、中でも、L/Dが10〜100、回転
方向が同方向、噛み合い形態が部分又は完全噛み合い型
のものが好ましい。動的に熱処理する際の混練装置への
組成物と有機過酸化物の供給方法としては、これらを一
括して供給する方法、予め溶融混練した組成物に有機過
酸化物を添加する方法、予め溶融混練した組成物中へ、
予め組成物と有機過酸化物とを溶融混練したもの(いわ
ゆるマスターバッチ)を添加する方法等が挙げられる。
ーを得るための動的熱処理時に用いられる有機過酸化物
としては、例えば、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−
ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキ
シド類、t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキシン−3等のパーオキシエステル類、ベンゾ
イルパーオキシド等のジアシルパーオキシド類、ジイソ
プロピルベンゼンヒドロパーオキシド等のヒドロパーオ
キシド類等が挙げられ、中でもジアルキルパーオキシド
類が好ましく、特に2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサンが好ましい。この有機過
酸化物の使用量は、前記の組成物100重量部に対し
て、0.01〜0.2重量部程度が好ましく、特に0.
05〜0.1重量部程度が好ましい。
うな、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレー
ト、メラミントリメタクリレート等の多官能性単量体を
添加すると、処理後の組成物の流動性が悪化する傾向と
なるので、添加しないのが望ましい。更に、本発明にお
いては、共重合体成分の局部的な架橋反応を防止するた
めに、スコーチ防止剤を用いることができる。このよう
なスコーチ防止剤としては、メルカプトベンゾチアゾー
ル、ハイドロキノン類、フェニルアミン類、α−メチル
スチレンダイマー等が挙げられる。
ーは、(A)成分と(B)成分とからなる前記組成物を
前述のように有機過酸化物の存在下に動的に熱処理する
ことにより高い流動性及び柔軟性と引張破断点伸び及び
低温耐衝撃性のバランスを改良したものである。本発明
のオレフィン系熱可塑性エラストマーの一般的な特性は
次の通りである。 (1)メルトフローレート:5〜25g/10分(JI
S K7210に準拠して温度230℃、荷重21.1
8Nで測定) (2)密度:0.87〜0.89g/cm3 (JIS
K7112に準拠して水中置換法にて測定) (3)曲げ弾性率:600MPa以下、例えば100〜
500MPa(JISK7203に準拠して温度23℃
で測定) (4)引張破断点伸度:400%以上(JIS K71
13に準拠して温度23℃で測定) (5)アイゾット衝撃試験:−40℃で破断せず(JI
S K7110) なお、本発明のオレフィン系熱可塑性エラストマーに
は、通常熱可塑性エラストマーに加工性や柔軟性等を付
与するために配合されるゴム用軟化剤を配合してもよ
い。
しい。鉱物油は一般に芳香族環含有炭化水素、ナフテン
環含有炭化水素、及びパラフィン鎖含有炭化水素の3者
の混合物であるが、中でもパラフィン鎖含有炭化水素の
炭素原子の数が全炭素原子数中の50%以上を占めるパ
ラフィン系鉱物油が好ましい。本発明のオレフィン系熱
可塑性エラストマーには、上記の成分に加えて、各種樹
脂やゴム、ガラス繊維、炭酸カルシウム、シリカ、タル
ク、マイカ、クレー等の充填剤、酸化防止剤、光安定
剤、帯電防止剤、滑剤、分散剤、中和剤、難燃剤等の各
種添加剤、カーボンブラック等の顔料等を、本発明の目
的・効果を損なわない範囲で配合してもよい。本発明の
オレフィン系熱可塑性エラストマーは、通常熱可塑性エ
ラストマーに適用される押出成形、射出成形、圧縮成形
等の各種の成形法により、単体として、又は他材料との
積層体等として、所望の形状に賦形されて成形体とされ
る。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実
施例によって限定されるものではない。 <実施例1〜3、比較例1〜4>
水及び脱酸素したn−ヘプタン20リットルを導入し、
次いで、塩化マグネシウム4モルとテトラブトキシチタ
ン8モルとを導入して95℃で2時間反応させた後、温
度を40℃に下げ、メチルヒドロポリシロキサン(粘度
20センチストークス)480ミリリットルを導入して
更に3時間反応させた後、反応液を取り出し、生成した
固体成分をn−ヘプタンで洗浄した。
脱酸素したn−ヘプタン15リットルを導入し、次いで
得られた固体成分をマグネシウム原子換算で3モル導入
し、更に、四塩化ケイ素8モルをn−ヘプタン25ミリ
リットルに加えた混合液を30℃で30分間かけて導入
した後に、温度を90℃に上げ、1時間反応させて、生
成した固体成分をn−ヘプタンで洗浄した。同様の撹拌
機付反応器に脱水及び脱酸素したn−ヘプタン5リット
ルを導入し上記で得られたチタン含有固体成分250g
と、1,5−ヘキサジエン750g、t−ブチル−メチ
ル−ジメトキシシラン130ミリリットル、ジビニルジ
メチルシラン10ミリリットル、トリエチルアルミニウ
ム225gとをそれぞれ導入して30℃で2時間接触さ
せた後、生成した固体をn−ヘプタンで洗浄して固体触
媒を得た。得られた固体触媒は、1,5−ヘキサジエン
の予備重合量がチタン含有固体成分当たり2.97gで
あった。
成物の製造 (第一段階重合)内容積550リットルの第一段反応器
に、温度70℃で、圧力約3.2MPaになるように、
プロピレンと、トリエチルアルミニウム、及び、重合体
生成速度が30kg/時間となるような量の上記1で得
られた固体触媒とを連続的に供給し、更に分子量制御剤
として水素を連続的に供給して液相中で重合を実施し
た。 (第二段階重合)続いて、生成重合体をプロピレンパー
ジ槽を経由させて、内容積1900リットルの第二段反
応器に導入した。ここに、温度60℃で、圧力3.0M
Paになるように、プロピレンとエチレンとを連続的に
供給し、更に分子量制御剤として水素を連続的に供給す
ると共に、エタノールを、第一段階で供給した固体成分
触媒中のチタン原子に対して200倍モルで、トリエチ
ルアルミニウムに対して2.5倍モルになるように供給
した。このプロピレンとエチレンとの供給比率、水素の
供給量によって生成する共重合体中の組成割合を調整し
た。重合は気相にて実施し、生成重合体を連続的に受器
に移した後、水分を含んだ窒素ガスを導入して反応を停
止させた。
分の組成物全体に対する重量割合、(A)成分中の組成
物全体に対する室温キシレン不溶分及び可溶分の重量割
合、及び(A)成分のアイソタクチックインデックス、
並びに、(B)成分の組成物全体に対する重量割合、
(B)成分中の組成物全体に対する室温キシレン不溶分
及び可溶分の重量割合、及び室温キシレン可溶分中のプ
ロピレン以外のα−オレフィン(エチレン)の含有量、
を下記の方法にてそれぞれ測定した。結果を表1に示
す。
全体に対する重量割合 及び、 (B)成分の組成物全体に対する重量割合(こ
れをB(%)とする)を、得られた組成物の重量と、第
二段階重合で供給したプロピレンとエチレンの重量とか
ら算出した。これより(A)成分の組成物全体に対する
重量割合(これをA(%)とする)を、「100−B」
により算出した。
溶分の組成物全体に対する重量割合 第一段階重合後の生成重合体1gを140℃(キシレン
の沸点)にて、300ミリリットルのキシレン中に撹拌
下に1時間溶解した後、撹拌を続けながら1時間以内に
100℃まで降温した後、引き続き撹拌を続けながら2
3±2℃まで急冷して20分間以上放置した。急冷によ
る析出物を濾紙で自然濾過し、濾液をエバポレータを用
いて蒸発乾固した後、120℃で2時間減圧乾燥して放
冷後その重量を測定した。これより、(A)成分中の室
温キシレン可溶分の重量割合(これをa2(%)とす
る)を求めた。同様にして生成重合体組成物全体中の室
温キシレン可溶分の重量割合(これをC(%)とする)
を測定した。(A)成分中の室温キシレン可溶分の組成
物全体に対する重量割合(これをA2(%)とする)
を、「a2×A/100」によって、(A)成分中の室
温キシレン不溶分の組成物全体に対する重量割合(これ
をA1(%)とする)を、「A−A2」によって算出す
る。同様にして(B)成分中の室温キシレン可溶分の重
量割合(これをB2(%)とする)を、「C−A2」に
よって、また(B)成分中の室温キシレン不溶分の組成
物全体に対する重量割合(これをB1(%)とする)
を、「B−B2」によって、それぞれ算出した。
デックス 第一段階重合後の生成重合体をn−ヘプタンによるソッ
クスレー抽出した、残分量(重量%)として測定した。
のエチレンの含有量 第一段階重合後の生成重合体の室温キシレン可溶分中の
エチレン含有量(これをEA2(%)とする)、及び、
生成重合体組成物の室温キシレン可溶分中のエチレンの
含有量(これをEC(%)とする)を、それぞれ赤外線
分光法により測定し、以下の式により算出した。 [EC−EA2×(A2/C)]/[B2/C]
1.18Nにて測定した。
ィン系熱可塑性エラストマーの評価 上記で得られた組成物に、酸化防止剤としてテトラキス
[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(日本
チバガイギー社製IRGANOX 1010(商品名))とトリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(日
本チバガイギー社製IRGAFOS 168 (商品名))とを、中
和剤としてステアリン酸亜鉛を、それぞれエラストマー
組成物100重量部に対して0.05重量部添加した
上、有機過酸化物として2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを0.1重量部添加
した。この配合物をシリンダー径45mmの二軸押出機
(池貝社製PCM45型)を用いて設定温度200℃に
て溶融混練してペレット化しオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーを得た。このエラストマーを、型締め圧100
tの射出成形機(日本製鋼所社製N−100型)を用い
て、ホッパー下温度175℃、シリンダー温度220
℃、ノズル温度210℃、金型温度40℃にて、試験片
を射出成形し、以下に示す方法で、メルトフローレー
ト、密度、硬度、曲げ弾性率、引張特性、及び衝撃強度
等を測定した。結果を表1に示す。
た。 (3)硬度 JIS K7215に準拠し、タイプDのデュロメータ
硬さを測定した。 (4)曲げ弾性率 JIS K7203に準拠し、温度23℃にて測定し
た。 (5)引張特性 JIS K7113に準拠し、2号形試験片を用いて、
温度23℃、引張速度50mm/分にて、引張降伏点強
度、引張破断点強度、及び引張破断点伸びを測定した。 (6)衝撃強度 JIS K7110に準拠し、温度−30℃及び−40
℃にて、ノッチ付きのアイゾット衝撃強度を測定した。
は以下の諸点で本発明の範囲外のものよりも優れた特性
を持っていることが明らかである。 (1)B成分の室温キシレン不溶分及び室温キシレン可
溶分中のエチレン含有量が本発明の範囲外の比較例1
は、実施例と比べて、曲げ応力が高く、また低温耐衝撃
性が劣っている。 (2)B成分の室温キシレン可溶分中のエチレン含有量
が本発明の範囲に満たない比較例2は、低温での耐衝撃
強度が劣っている。 (3)前記比較例1と同様の点で本発明の範囲を外れて
いるが、特に室温キシレン可溶分中のエチレン含有量が
高くなっている比較例3では、熱処理後の組成物のメル
トフローレートで示される流動性が劣っており、また引
張破断点伸びも低くなっている。
マーは、流動性及び柔軟性と、引張破断点伸び及び低温
耐衝撃性とのバランスに優れている。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記の(A)成分と(B)成分とからな
り、かつ(A)成分の重合後に(B)成分を重合するこ
とにより得られた組成物を、有機過酸化物の存在下に動
的に熱処理してなるオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー。 (A)アイソタクチックインデックスが85%以上の、
プロピレン単独重合体、又はプロピレンと炭素原子数2
〜8の他のα−オレフィンとの共重合体:組成物全体に
対して10〜60重量% (B)プロピレンとエチレンとを必須成分とする、プロ
ピレンと炭素原子数2〜8の他のα−オレフィンとの共
重合体であって、その組成が以下の条件を満たすもの:
組成物全体に対して40〜90重量% 共重合体の室温キシレン不溶分;組成物全体に対して5
重量%以上10重量%未満 共重合体の室温キシレン可溶分;組成物全体に対して3
0重量%以上85重量%以下 上記室温キシレン可溶分中のエチレン含有量;40重量
%以上55重量%以下 - 【請求項2】 (A)成分がプロピレン単独重合体であ
る請求項1に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー。 - 【請求項3】 (B)成分がプロピレンとエチレンとの
共重合体である請求項1又は2に記載のオレフィン系熱
可塑性エラストマー。 - 【請求項4】 有機過酸化物の使用量が組成物100重
量部あたり0.01〜0.2重量部である請求項1〜3
のいずれか1項に記載のオレフィン系熱可塑性エラスト
マー。 - 【請求項5】 熱可塑性エラストマーが、組成物を温度
100〜350℃、処理時間0.2〜30分間の条件で
溶融状態において混練装置を用いて混練することにより
動的熱処理を行って得られたものである請求項1〜4の
いずれか1項に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー。 - 【請求項6】 混練装置が二軸押出機である請求項5に
記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007026893A1 (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-08 | Mitsubishi Chemical Corporation | 接着性樹脂組成物及び積層体 |
JP2008536974A (ja) * | 2005-04-14 | 2008-09-11 | エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク | 透明ポリオレフィン組成物 |
-
1999
- 1999-01-06 JP JP00092999A patent/JP3589059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2007026893A1 (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-08 | Mitsubishi Chemical Corporation | 接着性樹脂組成物及び積層体 |
JP2007092027A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-04-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 接着性樹脂組成物及び積層体 |
US8242036B2 (en) | 2005-09-02 | 2012-08-14 | Mitsubishi Chemical Corporation | Adhesive resin composition and laminate |
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