JP2000198217A - インクジェット記録カ―トリッジ、インクジェット記録カ―トリッジの製造方法、インクジェット記録カ―トリッジの製造装置および記録装置 - Google Patents

インクジェット記録カ―トリッジ、インクジェット記録カ―トリッジの製造方法、インクジェット記録カ―トリッジの製造装置および記録装置

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JP2000198217A
JP2000198217A JP11033266A JP3326699A JP2000198217A JP 2000198217 A JP2000198217 A JP 2000198217A JP 11033266 A JP11033266 A JP 11033266A JP 3326699 A JP3326699 A JP 3326699A JP 2000198217 A JP2000198217 A JP 2000198217A
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雅文 瀧本
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの吐出口列の位置や向きを、所定
の基準位置に対して容易かつ正確に調整させる。 【解決手段】 インクジェット記録カートリッジ1は、
吐出口からインクを吐出して記録媒体に記録を行うイン
ク吐出部位12と、インク吐出部位12を保持する筐体
13とを有する。カートリッジ1は、記録媒体に対して
往復移動されるキャリッジ(不図示)に搭載される。筐
体13の側面には、キャリッジに設けられた溝部に突き
当てられる突起3a,3b,4が設けられている。各突
起3a,3b,4は、キャリッジの溝部に突き当てられ
る部分が、カートリッジ1のキャリッジに対する突き当
て方向とは反対の方向に後退させることができるように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出口からインク
を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘ
ッドを備えたインクジェット記録カートリッジ、インク
ジェット記録カートリッジの製造方法、インクジェット
記録カートリッジの製造装置および記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置では、吐
出口からインクを吐出して記録媒体に記録を行うインク
ジェット記録ヘッドと、そのインクジェット記録ヘッド
に供給されるインクを収容するインクタンクとが一体
に、あるいはそれぞれ独立して構成されたインクジェッ
ト記録カートリッジが用いられている。インクジェット
記録装置には、記録媒体の搬送方向に対してほぼ直交す
る方向に往復移動されるキャリッジが備えられており、
インクジェット記録カートリッジはこのキャリッジに搭
載される。
【0003】従来から、インクジェット記録ヘッドとし
て、電気熱変換体等によって発生される熱エネルギーを
利用して微小液滴を吐出させるものや、一対の電極を設
けて液滴を偏向して吐出させるもの等が知られている。
これらの中でも、熱エネルギーを利用してインク液滴を
吐出するインクジェット記録ヘッドは、記録用の液滴を
吐出して飛翔用液滴を形成するための液体吐出部(吐出
口)を高密度に配列することができるために、高解像度
の記録が可能であるほか、全体的にコンパクト化も容易
である等の利点があり、すでに実用化されている。
【0004】熱エネルギーを利用して記録液を吐出させ
るインクジェット記録ヘッドは、液体を吐出する吐出口
(オリフィス)、吐出口に連通した液流路およびこの液
流路に対応して設置された電気熱変換素子等の複数の吐
出エネルギー発生素子を備え、記録情報に対応した駆動
信号を吐出エネルギー発生素子に印加し、吐出エネルギ
ー発生素子に対応する液流路内の液体に吐出エネルギー
(例えば、液体に膜沸騰を生じせしめるための熱エネル
ギー)を付与することによって、吐出口から液体を液滴
として吐出させ、印字記録を行うように構成されてい
る。
【0005】ここで、上記に説明したインクジェット記
録ヘッドの一般的な構成を、図33を参照して説明す
る。
【0006】インクジェット記録ヘッドHを構成する天
板1100は樹脂材料で形成され、記録液を溜めておく
液室1104や複数の液流路1103を形成する天板部
材、複数の液流路1103にそれぞれ連通する複数の吐
出口(オリフィス)1102を形成する吐出口形成部材
1101、および記録液供給口1105が一体的に成形
されている。また、ヒーターボード(素子基板)110
7には、シリコン基板上に複数配列されたヒータ(電気
熱変換体)1106とこれに電力を供給するアルミニウ
ム等の不図示の電気配線とが公知の成膜技術により形成
され、ベースプレート1110上に公知のダイボンディ
ング技術により位置決め固定されている。配線基板11
08は、ヒーターボード1107の配線に対応して公知
のワイヤーボンディングにより接続される配線と、この
配線の端部に位置し、装置本体からの電気信号を受ける
複数のパッド1109とを有している。そして、天板1
100とヒーターボード1107とは液流路1103お
よびヒータ1106のそれぞれに対応するように位置決
めされた状態で接合され、配線基板1108とともにベ
ースプレート1110上に固定され、インクジェット記
録ヘッドHを形成している。
【0007】上記に説明したようなインクジェット記録
ヘッドを用いたインクジェット記録装置は、主としてワ
ードプロセッサやパーソナルコンピュータに接続されて
カラープリンタとして使われるほか、ファクシミリや複
写機のエンジンとしても使用される。
【0008】図34は、従来のインクジェット記録カー
トリッジを示す斜視図である。図34に示すように、イ
ンクジェット記録ヘッドHはインクジェット記録カート
リッジ本体1130の所定位置に搭載され、インクジェ
ット記録ヘッドHに隣接して記録液のサブタンク112
0が配設され、このサブタンク1120およびインクジ
ェット記録ヘッドHは支持体1121,1122によっ
て支持される。さらに、蓋部材1131に覆われたイン
クジェット記録カートリッジ本体1130の内部には記
録液のタンク(不図示)が内蔵され、このタンクからサ
ブタンク1120に記録液を適宜供給するように構成さ
れている。
【0009】インクジェット記録ヘッドとしては、複数
色のインク(例えば黒:Bk、イエロー:Y、マゼン
タ:M、シアン:Cの4色)を、1ヘッド内のインク吐
出部を分割してそれぞれに割り当て、1色あたりの吐出
口数は少ないが低コストを特徴とする1ヘッドタイプの
ものや、コスト高ではあるが、複数のインクジェット記
録カートリッジが並べられ、記録ヘッドが各色ごとに独
立分離して設けられることにより、1色あたりの吐出口
数を増やすことができるタイプのものや、各色ごとに独
立した複数のインク吐出部を一つのベースに組み込んだ
組ヘッドタイプのものなどがある。なお、当然ながら、
1ヘッドタイプの形態は、高速印字には不向きである。
【0010】印字品位向上のために、複数のインクジェ
ット記録カートリッジを並べ、記録ヘッドを各色ごとに
独立分離して設けたタイプのものは、各カートリッジ
が、そのカートリッジ固有の諸特性や補正データを記録
保存する媒体を持つものがある。また、組ヘッドタイプ
のものは、各色のオリフィスプレートの吐出口から吐出
されるインク滴同士の位置ずれが予め測定され、そのず
れ量を補正するようにして、各記録ヘッドが精度良くベ
ースに組み付けられている。さらに、組ヘッドタイプの
ものは、複数の記録ヘッドがベースに一体に構成されて
いることから、各色の印字ずれが少なく、しかもヘッド
交換が容易である。
【0011】図35は、特開平9−289971号公報
に開示された従来のインクジェット記録ヘッド組立体を
示す斜視図である。
【0012】図35に示す従来のインクジェット記録ヘ
ッド組立体は、インク吐出口が形成された複数のインク
吐出部が固定されたベース1301と、複数の吐出口か
ら吐出された各インク滴同士の位置ずれ量の実際の測定
データに基づいて各インク吐出部毎に設定された位置デ
ータや、そのインク吐出部に固有の特性データもしくは
その特性を補正するデータを記録保存するROM130
4が実装されたプリント基板1302とを有する。イン
クジェット記録ヘッド組立体には、不図示のインクタン
ク等から供給されるインクを受けるインク供給口130
3が設けられている。また、プリント基板1302には
接点電極1305が設けられており、インクジェット記
録ヘッド組立体は、この接点電極1305を介して記録
装置本体の制御部に接続される。
【0013】印字動作を行う際には、記録装置の制御部
によって、インクを吐出する吐出エネルギー発生体を駆
動する駆動信号のパルス発生時期やパルス幅が、上記デ
ータにより補正処理される。そのため、上記のように構
成された従来のインクジェット記録ヘッド組立体は、印
字ずれ等の印字不良の発生を防止することができ、カラ
ー印字を可能としていた。
【0014】さらに、近年では、フルカラーで高速かつ
高画質に記録することへのニーズが高まり、印字速度、
解像度や階調性の更なる向上が要求されている。写真画
質の記録を可能とするために、前記のY、M、Cおよび
Bkの4色のインクのみならず、各色の濃度を違えた6
色や7色のインクタンクを用いて高階調を実現するもの
も提案されている。高速、高画質のインクジェット記録
装置を実現するには、複数のインクジェット記録カート
リッジを備えたタイプや、組ヘッドタイプ、またはそれ
らの組み合わせによるものが望ましい。さらに、色む
ら、印字ずれのない高画質なカラー画像を実現するに
は、各記録ヘッドから吐出されたインク滴同士の記録媒
体への着弾位置を正確に一致させることが必要である。
そのためには、各々の記録ヘッドの吐出口を所定の位置
に正確に整列させなければならない。そこで、キャリッ
ジの所定の位置にインクジェット記録カートリッジを正
確に搭載させるために、インクジェット記録カートリッ
ジに、キャリッジに対する突き当て部を設けることが知
られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録カートリッジは、一般的に、モールド品か
らなる筐体に、ヘッドチップ(ヘッドユニット)を組み
付けることで構成されている。このようなインクジェッ
ト記録カートリッジでは、筐体にヘッドチップを組み付
ける際に、組み付け精度にばらつきが生じるおそれがあ
る。そのため、インクジェット記録カートリッジに設け
られた突き当て部をキャリッジに突き当てる構成とし、
キャリッジに対するカートリッジの搭載精度を高めた場
合であっても、所定の基準位置に対する記録ヘッドの吐
出口列の位置や向きが、個々の製品ごとにばらつくおそ
れがあった。特に、一つのキャリッジに複数のヘッドカ
ートリッジを搭載する場合には、各ヘッドカートリッジ
における記録ヘッドの吐出口列同士の位置合わせをも行
う必要があった。
【0016】また、上述した組ヘッドタイプのインクジ
ェット記録カートリッジでは、各色のインク吐出部をオ
リフィスプレートに更なる高精度で組み付けることが求
められ、さらに、オリフィスプレートをベースへ接合す
る際にも極力位置ずれが生じないことが求められる。そ
のため、インクジェット記録カートリッジの製造装置も
必然的に高い精度が要求され、製造装置が高価になって
しまう。また、記録カートリッジの個々の部品の精度公
差を厳しくする必要が生じるため、部品コストが高くな
るという問題点があった。
【0017】また、記録カートリッジが固有の諸特性や
補正データを有するタイプのものは、記録カートリッジ
自身の変形やキャリッジへの突き当て再現不良等によ
り、記録カートリッジを検査機器に搭載した時とキャリ
ッジに実際に搭載した時とで搭載位置の違いが生じ、各
色の記録カートリッジ同士の相対位置がずれてしまい、
各色の記録画像同士の印字ずれが生じてしまう。また、
記録カートリッジを交換する必要が生じたときなどに
は、インクジェット記録装置のユーザが印字ずれの調整
作業を行わなければならず、ユーザにとって負担となっ
ていた。
【0018】さらに、組ヘッドタイプでありかつ記録カ
ートリッジが固有の諸特性や補正データを有するタイプ
のものは、オフラインで印字検査を行ってそのデータを
取得するための工程や、取得されたデータに基づく調整
工程が必要であるため、記録ヘッドカートリッジの製造
工程が煩雑になり、生産性が低いという問題があった。
また、位置ずれの補正に必要なソース(メモリ等のハー
ドやソフト)が別途必要になり、インクジェット記録装
置そのものが高価となってしまう。さらに、位置ずれ
(印字ずれ)の検査のためのインクや記録媒体が必要と
なり、経済性やエコロジーの観点からも不適であるとい
う問題点があった。
【0019】そこで本発明は、記録ヘッドの吐出口列の
位置や向きを、所定の基準位置に対して容易かつ正確に
調整することができるインクジェット記録カートリッ
ジ、インクジェット記録カートリッジの製造方法、イン
クジェット記録カートリッジの製造装置および記録装置
を提供することを目的とする。
【0020】また、本発明は、印字ずれを補正するため
の煩雑な調整機構や調整工程を省いて、廉価で高画質な
インクジェット記録カートリッジ、インクジェット記録
カートリッジの製造方法、インクジェット記録カートリ
ッジの製造装置および記録装置を提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェット記録カートリッジは、吐出
口からインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジ
ェット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドを保
持する筐体とを有し、前記記録媒体に対して往復移動さ
れるキャリッジに搭載されるインクジェット記録カート
リッジであって、前記筐体には前記キャリッジに設けら
れた溝部に突き当てられる突部が設けられており、前記
突部が、前記インクジェット記録カートリッジと前記キ
ャリッジとの相対位置を調整することができるように構
成されていることを特徴とする。
【0022】上記のように構成された本発明のインクジ
ェット記録カートリッジは、カートリッジの筐体に対す
る記録ヘッドの取り付け精度にばらつきがある場合であ
っても、そのばらつきの大きさに応じて突部を移動させ
ることにより、記録ヘッドの吐出口が、キャリッジに対
する所定の位置に容易かつ正確に位置決めされる。
【0023】また、前記突部の前記溝に突き当てられる
部分が、前記インクジェット記録カートリッジの前記キ
ャリッジに対する突き当て方向とは反対の方向に後退さ
せることができるように構成されていてもよい。
【0024】さらに、前記突部は前記筐体と一体に設け
られている構成とすることにより、インクジェット記録
カートリッジの部品点数が削減される。
【0025】さらには、前記突部は樹脂材料で形成され
ている構成としてもよい。
【0026】また、前記突部は前記筐体に回転自在に取
り付けられたカム部材で構成されていてもよい。これに
より、突部の後退幅を再調整することが可能となる。
【0027】また、前記突部は、前記筐体の前記キャリ
ッジの往復移動方向に対して略垂直な側面に設けられて
いる構成としてもよい。
【0028】さらに、前記筐体は二つの前記側面を有
し、該二つの側面のうちの一方の前記側面には一つの前
記突部が設けられ、他方の前記側面には二つの前記突部
が設けられている構成とすることにより、インクジェッ
ト記録カートリッジのキャリッジに対する縦横方向の位
置合わせおよび角度調整を行うことが可能となる。
【0029】また、前記筐体の稜線部であって、前記キ
ャリッジに搭載される際に前記キャリッジに当接される
稜線部が曲面形状に形成されている構成とすることによ
り、インクジェット記録カートリッジが滑らかにキャリ
ッジに搭載される。
【0030】さらに、前記筐体には前記キャリッジに設
けられている接点に接続されるコンタクトパッドを有す
るコンタクト面が設けられ、前記筐体の前記コンタクト
面が設けられている面における前記コンタクト面の下方
両端部には略三角形状の突起部がそれぞれ設けられてい
る構成とすることにより、インクジェット記録カートリ
ッジをキャリッジに搭載する際に、記録ヘッドがコンタ
クトパッドに接触してコンタクトパッドを汚したり、記
録ヘッドが破損してしまうことが防止される。さらに
は、前記筐体の、前記略三角形状の突起部同士の間の部
分には、リブ状の突起がさらに設けられている構成とす
ることが好ましい。
【0031】さらに、前記筐体の前記コンタクト面が設
けられている面における前記コンタクト面の上方部に
は、前記筐体を前記キャリッジに押しつける力が加えら
れる突起部が設けられている構成としてもよい。
【0032】また、前記キャリッジには前記キャリッジ
に搭載されている前記インクジェット記録カートリッジ
を取り外す際に前記インクジェット記録カートリッジを
押圧して前記キャリッジの外に押し出す押出部材が備え
られており、前記筐体の前記押出部材に押圧される部分
には、前記押出部材が摺動される斜面部が形成されてい
る構成とすることにより、キャリッジからインクジェッ
ト記録カートリッジを取り外す動作を滑らかに行うこと
が可能となる。
【0033】さらに、前記吐出口を前記キャリッジに対
する所定の位置に配置させるために、前記突部の前記溝
部に突き当てられる部分が、前記インクジェット記録カ
ートリッジの前記キャリッジに対する突き当て方向とは
反対の方向に所定の距離だけ後退されている構成とする
ことが好ましい。
【0034】また、本発明のインクジェット記録カート
リッジは、吐出口からインクを吐出して記録媒体に記録
を行うインクジェット記録ヘッドと、該インクジェット
記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記記録媒体に対
して往復移動されるキャリッジに搭載されるインクジェ
ット記録カートリッジであって、前記筐体には、前記イ
ンクジェット記録カートリッジが前記キャリッジに搭載
されたときに前記キャリッジに突き当てられ、前記イン
クジェット記録カートリッジの吐出口を前記キャリッジ
に対する所定の位置に配置させるための調整手段が備え
られていることを特徴とする。
【0035】上記のように構成された本発明のインクジ
ェット記録カートリッジは、カートリッジの筐体に対す
る記録ヘッドの取り付け精度にばらつきがある場合であ
っても、そのばらつきの大きさに応じて調整手段を調整
することにより、記録ヘッドの吐出口が、キャリッジに
対する所定の位置に容易かつ正確に位置決めされる。さ
らに、前記調整手段は、前記筐体に回転自在に取り付け
られ、前記キャリッジに接触する部分が回転軸に対して
偏心されている突当ピン部材で構成されていてもよい。
【0036】加えて、前記インクジェット記録ヘッド
は、インク吐出用の熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えている構成としてもよい。
【0037】さらに、前記インクジェット記録ヘッド
は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギー
により、インクに生じる膜沸騰を利用して前記吐出口か
らインクを吐出させるように構成されていてもよい。
【0038】また、本発明のインクジェット記録カート
リッジの製造方法は、吐出口からインクを吐出して記録
媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該イン
クジェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記筐
体には前記記録媒体に対して往復移動されるキャリッジ
に設けられた溝部に突き当てられる突部が設けられてい
るインクジェット記録カートリッジの製造方法であっ
て、前記吐出口を前記キャリッジに対する所定の位置に
配置させるために、前記突部の前記筐体における位置を
移動させて前記インクジェット記録カートリッジと前記
キャリッジとの相対位置を調整する工程を有することを
特徴とする。
【0039】これにより、カートリッジの筐体に対する
記録ヘッドの取り付け精度にばらつきがある場合であっ
ても、記録ヘッドの吐出口がキャリッジに対する所定の
位置に容易かつ正確に位置決めされるインクジェット記
録カートリッジが製造される。
【0040】さらに、前記突部の前記筐体における位置
を移動させて前記インクジェット記録カートリッジと前
記キャリッジとの相対位置を調整する工程は、前記突部
の前記溝に突き当てられる部分を前記インクジェット記
録カートリッジの前記キャリッジに対する突き当て方向
とは反対の方向に所定の距離だけ後退させる工程である
構成としてもよい。
【0041】さらには、前記突部の前記溝に突き当てら
れる部分を前記インクジェット記録カートリッジの前記
キャリッジに対する突き当て方向とは反対の方向に所定
の距離だけ後退させる工程は、前記インクジェット記録
カートリッジを前記キャリッジに搭載されたときと同じ
状態で固定する工程と、前記固定されたインクジェット
記録カートリッジの前記吐出口の位置を認識する工程
と、前記キャリッジに対する所定の位置と前記吐出口の
認識された位置との差異に基づいて、前記所定の距離を
算出する工程と、前記突部の前記溝に突き当てられる部
分を前記算出された所定の距離だけ前記方向に後退させ
る工程とからなる構成としてもよい。
【0042】さらには、前記突部は樹脂材料で形成さ
れ、前記突部の前記溝に突き当てられる部分を前記イン
クジェット記録カートリッジの前記キャリッジに対する
突き当て方向とは反対の方向に所定の距離だけ後退させ
る工程は、前記突部の前記溝部に突き当てられる部分に
超音波振動子を圧接させて前記部分を融解させ、前記部
分を前記所定の距離だけ前記方向に後退させる工程であ
る構成としてもよい。
【0043】あるいは、前記突部は前記筐体に回転自在
に取り付けられたカム部材で構成され、前記突部の前記
溝に突き当てられる部分を前記インクジェット記録カー
トリッジの前記キャリッジに対する突き当て方向とは反
対の方向に所定の距離だけ後退させる工程は、前記カム
部材を回転させて、前記カム部材の前記溝部に突き当て
られる部分を前記所定の距離だけ前記方向に後退させる
工程である構成とすることにより、突部の後退幅を再調
整することが可能なインクジェット記録カートリッジが
製造される。
【0044】また、本発明のインクジェット記録カート
リッジの製造方法は、吐出口からインクを吐出して記録
媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該イン
クジェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記筐
体には、前記記録媒体に対して往復移動されるキャリッ
ジに前記インクジェット記録カートリッジが搭載された
ときに前記キャリッジに突き当てられ、前記インクジェ
ット記録カートリッジの吐出口を前記キャリッジの所定
の位置に配置させるための調整手段が備えられているイ
ンクジェット記録カートリッジの製造方法であって、前
記調整手段は、前記筐体に回転自在に取り付けられ、前
記キャリッジに接触する面が回転軸に対して偏心されて
いる偏心ピン部材で構成され、前記インクジェット記録
カートリッジを前記キャリッジに搭載されたときと同じ
状態で固定する工程と、前記固定されたインクジェット
記録カートリッジの前記吐出口の位置を認識する工程
と、前記キャリッジに対する前記吐出口の所定の位置と
前記吐出口の認識された位置との差異に基づいて、前記
偏心ピン部材の回転量を算出する工程と、前記偏心ピン
部材を前記算出された回転量だけ回転させる工程とを有
することを特徴とする。
【0045】これにより、カートリッジの筐体に対する
記録ヘッドの取り付け精度にばらつきがある場合であっ
ても、記録ヘッドの吐出口がキャリッジに対する所定の
位置に容易かつ正確に位置決めされるインクジェット記
録カートリッジが製造される。
【0046】加えて、本発明のインクジェット記録カー
トリッジは、上記本発明のインクジェット記録カートリ
ッジの製造方法によって製造されるものであってもよ
い。
【0047】また、本発明のインクジェット記録カート
リッジの製造装置は、吐出口からインクを吐出して記録
媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該イン
クジェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記筐
体には前記記録媒体に対して往復移動されるキャリッジ
に設けられた溝部に突き当てられる突部が設けられてい
るインクジェット記録カートリッジの製造装置であっ
て、前記インクジェット記録カートリッジを前記キャリ
ッジに搭載されたときと同じ状態で固定する固定手段
と、前記固定されたインクジェット記録カートリッジの
前記吐出口の位置を認識する吐出口位置認識手段と、前
記キャリッジに対する前記吐出口の所定の位置を記憶す
る所定位置インデックス部と、前記キャリッジに対する
所定の位置と前記吐出口の認識された位置との差異に基
づいて、前記突部の前記溝に突き当てられる部分を前記
インクジェット記録カートリッジの前記キャリッジに対
する突き当て方向とは反対の方向に後退させるべき所定
の距離を算出する演算手段と、前記算出された前記所定
の距離を記憶する加工量インデックス部と、前記突部の
前記溝に突き当てられる部分を前記算出された所定の距
離だけ前記方向に後退させる後退手段とを有することを
特徴とする。
【0048】あるいは、本発明のインクジェット記録カ
ートリッジの製造装置は、吐出口からインクを吐出して
記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該
インクジェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前
記筐体には、前記記録媒体に対して往復移動されるキャ
リッジに前記インクジェット記録カートリッジが搭載さ
れたときに前記キャリッジに突き当てられ、前記インク
ジェット記録カートリッジの吐出口を前記キャリッジの
所定の位置に配置させるための調整手段が備えられてい
るインクジェット記録カートリッジの製造装置であっ
て、前記調整手段は、前記筐体に回転自在に取り付けら
れ、前記キャリッジに接触する部分が回転軸に対して偏
心されている突当ピン部材で構成され、前記インクジェ
ット記録カートリッジを前記キャリッジに搭載されたと
きと同じ状態で固定する固定手段と、前記固定されたイ
ンクジェット記録カートリッジの前記吐出口の位置を認
識する吐出口位置認識手段と、前記キャリッジに対する
前記吐出口の所定の位置を記憶する所定位置インデック
ス部と、前記キャリッジに対する前記吐出口の所定の位
置と前記吐出口の認識された位置との差異に基づいて、
前記偏心ピン部材の回転量を算出する演算手段と、前記
算出された前記偏心ピン部材の回転量を記憶する回転量
インデックス部と、前記偏心ピン部材を前記算出された
回転量だけ回転させる回転手段とを有することを特徴と
する。
【0049】上記本発明の製造装置によれば、カートリ
ッジの筐体に対する記録ヘッドの取り付け精度にばらつ
きがある場合であっても、記録ヘッドの吐出口がキャリ
ッジに対する所定の位置に容易かつ正確に位置決めされ
るインクジェット記録カートリッジが製造される。
【0050】加えて、本発明のインクジェット記録カー
トリッジは、上記本発明のインクジェット記録カートリ
ッジの製造装置によって製造されるものであってもよ
い。
【0051】本発明の記録装置は、上記本発明のインク
ジェット記録カートリッジと、前記インクジェット記録
ヘッドからインクを吐出させるための駆動信号を供給す
る駆動信号供給手段とを有する。
【0052】また、本発明の記録装置は、上記本発明の
インクジェット記録カートリッジと、前記インクジェッ
ト記録ヘッドから吐出されたインクを受ける記録媒体を
搬送する記録媒体搬送手段とを有する。
【0053】さらに、本発明の記録装置は、前記インク
ジェット記録ヘッドからインクを吐出し、記録媒体にイ
ンクを付着させることで記録を行う構成としてもよい。
【0054】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0055】(第1の実施形態)図1は本発明のインク
ジェット記録カートリッジの第1の実施形態を示す斜視
図、図2は図1に示したインクジェット記録カートリッ
ジのインクタンク等を示す斜視図、図3は図1に示した
インクジェット記録カートリッジの底面図である。
【0056】本実施形態のインクジェット記録カートリ
ッジ1は、インク滴を吐出する吐出口が列を成して形成
された吐出口列2から印字信号に従ってインク滴を吐出
するインク吐出部位(インクジェット記録ヘッド)1
2、インク吐出部位12と記録装置本体(不図示)との
間を伝送される印字信号の受け渡しをするコンタクトパ
ッド7、インク吐出部位12を支持する筐体13、イン
ク吐出部位12に供給されるインクを収容するインクタ
ンク5(図2参照)およびインクタンク5を保持するイ
ンクタンク保持部材14(図2参照)等から構成されて
いる。なお、本実施形態におけるインク吐出部位12の
詳細な構成は、図33を参照して説明した従来のインク
ジェット記録ヘッドと同様であるので、詳しい説明は省
略する。
【0057】また、インクジェット記録カートリッジ1
の両側面には、記録装置のキャリッジ(図4参照)に対
するインクジェット記録カートリッジ1の突き当ておよ
び位置決めを行うための第1の位置決め突起3a、第2
の位置決め突起3bおよび第3の位置決め突起4が設け
られている。なお、インクジェット記録カートリッジ1
の、各突起3a,3b,4が設けられている各側面は、
カートリッジ1が搭載されるキャリッジ15(図4参
照)の往復移動方向に対してほぼ垂直に配置されてい
る。
【0058】図4は、図1等に示したインクジェット記
録カートリッジが着脱自在に取り付けられるキャリッジ
の一例を示す斜視図である。
【0059】記録装置本体に備えられたキャリッジ15
は、2つのインクジェット記録カートリッジ1が搭載可
能な、いわゆる2ポケットタイプのキャリッジであり、
レバー17を操作することによってインクジェット記録
カートリッジ1の取り付けおよび取り外しができるよう
に構成されている。キャリッジ15には、インクジェッ
ト記録カートリッジ1のコンタクトパッド7(図1参
照)が接続される接点16が設けられており、前述の印
字信号はこの接点16を介して伝送される。また、キャ
リッジ15の各ポケット内には、キャリッジ15に対す
るインクジェット記録カートリッジ1の位置決めを行う
ための第1の位置決め溝21(図5参照)、第2の位置
決め溝18および第3の位置決め溝22(図5参照)が
設けられている。
【0060】図5は、図1等に示したインクジェット記
録カートリッジをキャリッジに搭載した状態で示す底面
図である。
【0061】上述したように、キャリッジ15には、イ
ンクジェット記録カートリッジ1の位置決めを行うため
の第1の位置決め溝21、第2の位置決め溝18および
第3の位置決め溝22が設けられている。各位置決め溝
21,18,22は、それぞれインクジェット記録カー
トリッジ1に設けられた位置決め突起3a,3b,4に
対応されている。
【0062】図示Y方向に関しては、インクジェット記
録カートリッジ1は板ばね20等によって+Y方向に押
し付けられ、第3の位置決め突起4の図示斜線部が第3
の位置決め溝22に当接されることにより、Y方向の位
置決めが行われる。図示X方向に関しては、インクジェ
ット記録カートリッジ1は不図示の板ばね等によって−
X方向に押し付けられ、第1の位置決め突起3aおよび
第2の位置決め突起3bの図示斜線部がそれぞれ第1の
位置決め溝21および第2の位置決め溝18に当接され
ることにより、X方向の位置決めが行われる。
【0063】インクジェット記録カートリッジ1の各位
置決め突起3a,3b,4は、インクジェット記録カー
トリッジ1の組み立て精度誤差および各部品寸法の精度
誤差により生じたインク吐出口列2の設計位置からのず
れ量を補正するために、高さあるいは幅の寸法が調整さ
れる。
【0064】各位置決め突起3a,3b,4の寸法調整
は、まず最初に、インク吐出口列2の複数の吐出口(例
えば吐出口列2の両端の吐出口)のインクジェット記録
カートリッジ1のX,Y基準位置からの位置を画像処理
等によって測定し、設計位置中心からの誤差を計算す
る。次に、このようにして得られた誤差に基づき、各位
置決め突起3a,3b,4の調整加工量を決定する。各
位置決め突起の寸法調整は、各位置決め突起の図示斜線
部を上記の調整量だけ削除することによって行われる。
ここで、本実施形態ではX方向の位置決め突起として2
つの突起3a,3bが設けられているので、各突起3
a,3bの調整量に微量の差を付けることにより、キャ
リッジ15に対するインクジェット記録カートリッジ1
のX方向の位置決めに加えて、吐出口列2の角度誤差も
補正することができる。
【0065】図6は、インクジェット記録カートリッジ
の第1の位置決め突起の寸法調整加工を説明するための
図である。
【0066】図6(a)に示すように、第1の位置決め
突起3aの、第1の位置決め溝21(図5参照)に当接
される部分は、上記のようにして決定された調整量x1
だけ削除される。これにより、削除前は同図(b)に示
すように左端部に凸部が形成されていた突起3aは、同
図(c)に示すように左端部に平面部が形成された形状
となる。なお、第1の位置決め突起3aの反対側に設け
られている第2の位置決め突起3bについても、同様に
して寸法調整加工が行われる。
【0067】図7は、インクジェット記録カートリッジ
の第3の位置決め突起の寸法調整加工を説明するための
図である。
【0068】図7(a)に示すように、第3の位置決め
突起4の、第3の位置決め溝22(図5参照)に当接さ
れる部分についても、上記のようにして決定された調整
量yだけ削除される。これにより、削除前は同図(b)
に示すように上端部が滑らかな半球状に形成されていた
突起4は、同図(c)に示すように上端部に平面部が形
成された形状となる。
【0069】図8から図13は、キャリッジへのインク
ジェット記録カートリッジの取り付けおよび取り外しの
一連の動作を示す図である。
【0070】図8は、インクジェット記録カートリッジ
をキャリッジに装着する際の最初の動作を示す図であ
る。インクジェット記録カートリッジ1の筐体13の、
インク吐出部位12が備えられている面の前側稜線部に
は、半径10mm程度の曲面部24が設けられている。
この曲面部24は、インクジェット記録カートリッジ1
をキャリッジ15に挿入する際にキャリッジ15上のリ
ブ19の上端に対して摺動される。これにより、カート
リッジ1は、リブ19に引っ掛かからずに滑らかにキャ
リッジ15内に入って行き、図9に示す状態となる。
【0071】図9は、インクジェット記録カートリッジ
がキャリッジ内の奥に入り、カートリッジの端部がコン
タクトパッドの周辺面に当接した状態を示す図である。
【0072】インクジェット記録カートリッジ1の、コ
ンタクトパッド面6が設けられた背面の下方両端には、
図1にも示したように、三角形状の三角突起8b(8
a)が設けられている。なお、各突起8a,8bの先端
は曲面状に面取りされている。インクジェット記録カー
トリッジ1がキャリッジ15内の奥に入り、キャリッジ
15の接点16の周辺面に接触する場合には、三角突起
8a,8bが接点16の周辺面に対して摺動され、接点
16等に引っ掛かることなく、滑らかにキャリッジ15
内のさらに奥に入って行く。このように、三角突起8
a,8bを接点16に当接させることにより、インク吐
出部位12がコンタクトパッド16に触れてしまい、接
点16がインクで汚れてしまうことや、インク吐出部位
12の吐出口面がダメージを受けることを防止すること
ができる。
【0073】また、三角突起8a,8b同士の間には、
図1にも示すようにリブ状突起10が設けられている。
そのため、このリブ状突起10を接点16に当接させる
ことによっても、インク吐出部位12がコンタクトパッ
ド16に触れてしまい、接点16がインクで汚れてしま
うことや、インク吐出部位12の吐出口面がダメージを
受けることを防止することができる。
【0074】図10は、インクジェット記録カートリッ
ジをキャリッジ内に挿入した際に、カートリッジが自然
に停止される位置で停止された状態を示す図である。
【0075】レバー17はシャフト26を中心に回転す
るように構成されており、レバー17のシャフト26に
対する反対側には、インクジェット記録カートリッジ1
を押圧するカートリッジ押し出し部材25が設けられて
いる。そのため、このカートリッジ押し出し部材25
は、レバー17の回転に連動してカートリッジ1を押圧
するように動作する。
【0076】インクジェット記録カートリッジ1には、
図1にも示すように、コンタクトパッド面6が設けられ
ている背面の上部両端に斜面11b(11a)が形成さ
れており、キャリッジ15内に挿入されたカートリッジ
1は斜面11b(11a)がカートリッジ押し出し部材
25に接触した位置で停止する。
【0077】次に、図11に示すようにレバー17を引
き下げることにより、カートリッジ押し出し部材25の
先端部は斜面11b(11a)上を摺動され、インクジ
ェット記録カートリッジ1はキャリッジ15の更に奥に
入って行く。それに伴って、各位置決め突起3a,3
b,4は自動的にキャリッジ15の各位置決め溝21,
18,22の中に入って行く。その後に、レバー17と
連動して動作する圧接コロ27がインクジェット記録カ
ートリッジ1の背面上端に設けられた突起9に当接し、
カートリッジ1を下方に押し付ける。
【0078】図12は、レバーが完全に押し下げられ
て、インクジェット記録カートリッジがキャリッジ内に
装着された状態を示す図である。圧接コロ27は、レバ
ー17が押し下げられたことによって押し縮められたス
プリング28の反発力により、突起9を図示下方に押し
付けている。カートリッジ1のキャリッジ15に対する
図示上下方向の位置決めは、第1の位置決め突起3a
(図1等参照)および第2の位置決め突起3bが、それ
ぞれキャリッジ15の第1の位置決め溝21(図5参
照)および第2の位置決め溝18の底面に突き当たるこ
とによってなされる。また、キャリッジ15の接点16
は、接点16の裏面側に備えられたスプリング(不図
示)によってカートリッジ1のコンタクトパッド面6を
押圧するため、カートリッジ1は前方(図示右方向)に
押し付けられる。これにより、第1の位置決め突起3a
および第2の位置決め突起3bが各位置決め溝21,1
8の図示右側に当接し、カートリッジ1のキャリッジ1
5に対する水平方向の位置決めがなされる。
【0079】図13は、キャリッジからカートリッジを
取り外す際の動作を示す図である。図に示すようにレバ
ー17を引き上げることにより、圧接コロ27が突起9
から外れ、カートリッジ押し出し部材25の先端部が斜
面11b(11a)を摺動しながら、カートリッジ1を
前面側(図示右方向)に押し出す。これにより、キャリ
ッジ15からのカートリッジ1の取り外し動作が滑らか
に行われる。
【0080】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェット記録カートリッジ1によれば、キャリッジ15
に設けられた各位置決め溝18,21,22にそれぞれ
突き当てられる各位置決め突起3a,3b,4の突き当
て部分を、カートリッジ1における吐出口列2の位置誤
差から算出された調整量に基づいて、キャリッジ15に
対するカートリッジ1の突き当て方向とは反対の方向に
後退させるように追加工することにより、カートリッジ
1とキャリッジ15との相対位置が調整され、キャリッ
ジ15に対するカートリッジ1の位置決め精度に加え
て、吐出口列2の角度誤差等も容易に補正することがで
きる。したがって、カートリッジ1の吐出口列2を、キ
ャリッジ15に対する所定の位置に容易かつ正確に配置
することができる。
【0081】<第1の変形例>図14は、図1等に示し
たインクジェット記録カートリッジの第1の変形例を示
す側面図である。ここで、図14に示すインクジェット
記録カートリッジのうち、図1等に示したインクジェッ
ト記録カートリッジと同じ構成には同符号を付し、詳し
い説明は省略する。
【0082】図14に示すように、本変形例のインクジ
ェット記録カートリッジは、図1等に示したカートリッ
ジの第1および第2の位置決め突起に代わる構成とし
て、偏芯カム23が設けられている。偏芯カム23は、
同図(c)に示すように、中心軸23aを中心として回
転することができるように構成されている。
【0083】本変形例では、同図(c)に示すように、
キャリッジの位置決め溝に当接される接触点23bが所
望の調整量x1だけ移動するように、偏芯カム23を回
転させる。カートリッジの反対側に設けられている偏芯
カム23も同様に、接触点23aが所望の調整量だけ移
動するように回転させる。そのため、本変形例によれ
ば、例えば吐出口列の位置誤差を再測定した結果、位置
合わせ突起としての偏芯カム23の調整量を再調整する
必要が生じた場合であっても、偏芯カム23を回転させ
て接触点23bの移動幅を変化させることにより、偏芯
カム23の調整量を再調整することができる。
【0084】<第2の変形例>図15は、図1等に示し
たインクジェット記録カートリッジの第2の変形例を示
す側面図である。ここで、図15に示すインクジェット
記録カートリッジのうち、図1等に示したインクジェッ
ト記録カートリッジと同じ構成には同符号を付し、詳し
い説明は省略する。
【0085】本変形例のインクジェット記録カートリッ
ジでは、図示Y方向の位置決め突起として第1の突起2
9aおよび第2の突起29bが設けられ、図示X方向の
位置決め突起として第3の突起30が設けられている。
本変形例においても、第1の突起29aの調整量y1
第2の突起29bの調整量y2との間に差を付けること
により、キャリッジに対するインクジェット記録カート
リッジのY方向の位置決めに加えて、吐出口列の角度誤
差も補正することができる。
【0086】(第2の実施形態)図16は、本発明のイ
ンクジェット記録カートリッジの第2の実施形態を示す
斜視図である。
【0087】本実施形態のインクジェット記録カートリ
ッジ110の下面の所定位置には、図33を参照して説
明した従来技術と同様に構成されたインクジェット記録
ヘッド111が固定されている。また、カートリッジ1
10には、記録ヘッド111に供給されるインクを収容
する3つのインクタンク112が取り付けられている。
なお、インクジェット記録カートリッジ110は、1つ
の記録ヘッドに3色のインクが供給される、いわゆる1
ヘッド3インクタイプのものである。
【0088】インクジェット記録カートリッジ110の
背面には、インクジェット記録装置本体から印字信号が
印加されるコンタクトパッド113aが設けられたフレ
キ基板113が取り付けられている。フレキ基板113
の一方の端部はインクジェット記録ヘッド111に接続
されており、上記の印字信号に応じて記録ヘッド111
が駆動されて、吐出口118からインク滴が吐出され
る。
【0089】また、インクジェット記録カートリッジ1
10の側面には、第1の突当部114、第2の突当部1
15および第3の突当部(不図示)が設けられている。
これらの突当部がインクジェット記録装置に備えられた
キャリッジの所定位置に突当てられることにより、キャ
リッジに対するカートリッジ110の位置決めがなされ
る。
【0090】図17は、図16に示したインクジェット
記録カートリッジにおける吐出口の、キャリッジ突当面
に対する並び角度を示す模式図であり、同図(a)は吐
出口の並び角度を修正する前の状態を示し、同図(b)
は吐出口の並び角度を修正した後の状態を示す。
【0091】図17に示すように、インクジェット記録
カートリッジ110の各突当部114,115のキャリ
ッジ突当面に当接される部分を、互いの加工量に差を付
けて加工することにより、所定の基準面であるキャリッ
ジ当接面に対してカートリッジ110が角度を持って位
置決めされる。そのため、インクジェット記録ヘッド1
11がインクジェット記録カートリッジ110に誤差を
持って取り付けられている場合であっても、カートリッ
ジ110をその誤差の分だけ傾けてキャリッジに搭載す
ることにより、カートリッジ110に対する記録ヘッド
111の取り付け誤差を修正することができる。
【0092】次に、図18および図19を参照して、図
16に示したインクジェット記録カートリッジの製造方
法について説明する。
【0093】図18は図16に示したインクジェット記
録カートリッジを製造装置に装着した状態で示す図であ
り、同図(a)はその側面図、同図(b)は同図(a)
のA矢視図である。また、図19は図18に示す製造装
置に装着されたインクジェット記録カートリッジの吐出
口部の画像を取り込む撮像システムを示す図である。図
18に示すように、本実施形態のインクジェット記録カ
ートリッジ110を製造する製造装置は、カートリッジ
110の各突当部114,115が載せられ、カートリ
ッジ110の図示Z方向の位置決めを行う位置決め部1
57が形成された取付フレーム150、カートリッジ1
10を図示−X方向に押圧するコンタクトシリンダ15
4、カートリッジ110を図示−Y方向に押圧するクラ
ンプシリンダ155およびカートリッジ110を図示−
Z方向に押圧するクランプシリンダ156を有する。カ
ートリッジ110をキャリッジに搭載されたときと同じ
状態で固定する固定手段としてのコンタクトシリンダ1
54および各クランプシリンダ155,156は、それ
ぞれ荷重Fx,Fy,Fzを発生する。さらに、製造装置
には、金属部材を圧電素子を用いて振動させるようにし
て構成され、各突当部の各溝に突き当てられる部分を所
定の方向および距離に後退させる後退手段としての超音
波振動子であるホーン151,152,153が備えら
れている。コンタクトシリンダ154はカートリッジ1
10のコンタクトパッド113a(図16参照)を押圧
し、各クランプシリンダ154,155はインクジェッ
ト記録装置に設けられたインクジェット記録カートリッ
ジ110を固定するためのラッチ機構(不図示)による
被荷重位置に相当する位置を押圧する。インクジェット
記録カートリッジ110の本体は、ポリフェニレンスル
フィド(例えばGE社製のノリル)等の樹脂材料で構成
されているので、カートリッジ110の固定手段である
ラッチ機構による押圧荷重で変形してしまう。そのた
め、カートリッジ110がインクジェット記録装置に搭
載される際の、実際の荷重力量や押圧位置等のクランプ
条件を満たしながら吐出口118の位置を調整すること
で、押圧荷重による変形の影響を予めキャンセルするこ
とができる。
【0094】インクジェット記録カートリッジ110を
製造装置に固定する際には、まず最初に、クランプシリ
ンダ155を駆動させて、第3の突当部116を第3の
ホーン153に当接させる。次に、コンタクトシリンダ
154を駆動させて、第1の突当部114を第1のホー
ン151に、第2の突当部115を第2のホーン152
にそれぞれ当接させる。最後に、クランプシリンダ15
6を駆動させて、カートリッジ110の押さえ部119
(図16参照)を押圧することにより、インクジェット
記録カートリッジ110を製造装置の取付フレーム15
0に位置決め固定する。
【0095】続いて、各突当部114,115,116
を各ホーン151,152,153に当接させた状態で
各ホーンを高周波で振動させることにより、各突当部の
樹脂が所定量だけ融解される。本実施形態では、各ホー
ンの振動周波数が20kHzで、各突当部に当接される
部分における金属部材の振幅が20μmになるような駆
動信号を圧電素子に付加して、各突当部を追加工する。
【0096】また、図19に示すように、取付フレーム
150の下方には、カートリッジ110の吐出口118
を撮像して吐出口118の位置を認識する吐出口認識手
段であるマクロレンズ158a,158bおよびCCD
カメラ159a,159bが設置されている。各マクロ
レンズおよび各CCDカメラは、図示Z方向に移動可能
なステージ(不図示)に固定され、カートリッジ110
が取付フレーム150に固定されたときに、吐出口11
8に焦点が合うように構成されている。
【0097】取付フレーム150の下面には透明な窓部
が設けられており、カートリッジ110の吐出口118
はこの窓部を通して観察できるようになっている。各C
CDカメラ159a,159bで撮像された吐出口11
8の画像は、コントローラ161で制御される画像処理
装置160に伝送される。
【0098】図20は、図19に示した撮像システムで
撮影された吐出口の画像の例を示す図であり、同図
(a)は予めコントローラに登録された「PAT01」
という画像パターンを用いて第1番目の吐出口118a
を認識した場合を示し、同図(b)は予めコントローラ
に登録された「PAT02」という画像パターンを用い
て第160番目の吐出口118bを認識した場合を示
す。
【0099】各吐出口の位置は、吐出口の特徴あるいく
つかの画像パターンを予めコントローラに登録してお
き、適宜それらのパターンを使用して一般的なパターン
マッチングを行うことで認識される。第1番目の吐出口
118aの中心位置の座標値N1、および第160番目
の吐出口118bの中心位置の座標値N2は、コントロ
ーラ161に伝送されて記憶される。なお、各吐出口の
中心位置の座標値は、各画面の左上からの図示X,Y方
向への画素数で表される。
【0100】図21は、図19に示したコントローラを
示すブロック図である。
【0101】図21に示すように、コントローラ161
は、I/O部167、記憶部168および演算部169
を有している。I/O部167はインターフェースであ
り、各シリンダ154,155,156、画像処理装置
160および各超音波振動子151,152,153の
間で信号を送受信する。記憶部168は、吐出口位置記
憶領域、単位長さ記憶領域、所定位置インデックス16
5および加工量インデックス166からなる。吐出口位
置記憶領域には、画像処理装置160から送られた吐出
口位置座標が記憶され、単位長さ記憶領域には、CCD
カメラ159a,159bの画像エリアにおける1画素
当たりの相当長さが記憶される。演算部169は、記憶
部168に記憶されたデータを基に、各突当部114,
115,116(図18参照)の加工量および超音波振
動子の加工時間を算出する。
【0102】次に、上記に説明した製造装置を用いたイ
ンクジェット記録カートリッジ110の吐出口位置の調
整方法を説明する。
【0103】まず最初に、CCDカメラ159a,15
9bの画像エリア内におけるXY方向の単位画素あたり
の相当長さを算出し、コントローラ161の単位長さ記
録領域に登録する。
【0104】次に、吐出口位置の調整目標位置である所
定位置の登録を行う。この所定位置の登録を行う際は、
まず、各突当部の当接部分と吐出口位置との位置関係が
所定の関係になっているインクジェット記録カートリッ
ジ(以下、「マスターカートリッジM」という。)を、
上述した通りに製造装置の取付フレーム150に固定
し、図20を参照して説明した画像認識方法にてマスタ
ーカートリッジMの吐出口位置を認識する。そして、認
識された吐出口位置をコントローラ161の所定位置イ
ンデックス165に登録する。後に調整される全てのイ
ンクジェット記録カートリッジ110の吐出口位置は、
マスターカートリッジMの吐出口位置に合わせ込まれ
る。
【0105】次に、各突当部114,115,116の
加工量に対応する、CCDカメラの画像エリア内での吐
出口の移動量を測定し、加工量インデックス166に登
録する。
【0106】図22に加工量インデックスの一例を示
す。θテーブルは、第1の突当部114を加工すること
で補正すべき吐出口の並びの角度α[°]と、第1の突当
部114の加工量UX1[μm]および加工時間(第1の
ホーン151の駆動時間)MX1[s]との関係、および
加工によって生じる吐出口の元の位置からのX,Y方向
のずれ量を表す画素数を示している。また同様に、並進
テーブルは、第1の突当部114、第2の突当部115
および第3の突当部116のそれぞれの加工量UX1,
UX2,UY[μm]、加工時間MX1,MX2,MY[s]
および吐出口のX,Y方向の移動量を表す画素数を示し
ている。
【0107】次に、追加工すべきインクジェット記録カ
ートリッジ110を製造装置に固定し、吐出口118の
位置を画像から認識する。認識された吐出口118の位
置と上述した所定位置インデックス165に登録してい
る目標位置との差を算出し、加工量インデックス166
のデータに基づいて第1の突当部114および第2の突
当部115の加工量を設定する。
【0108】ここで、各突当部114,115の加工量
の設定方法について、図20を再び参照して説明する。
【0109】図20において、第1番目および第160
番目の吐出口のそれぞれの現在位置はN1,N2で表示さ
れ、各吐出口が移動されるべき所定位置はそれぞれTP
1,TP2で表示されている。第1番目の吐出口118a
の調整量はDX1,DY1、第160番目の吐出口118
bの調整量はDX2,DY2で示される。なお、TP1と
TP2との間の距離と、N1とN2との間の距離とは同じ
距離である。ここで、TP1とTP2とを結ぶ仮想線LTP
をX軸とする。
【0110】各突当部114,115の加工量を設定す
る際には、まず、N1とN2とを結ぶ仮想線LNの、X軸
に対する角度αを算出する。
【0111】次に、加工量インデックス166のθ調整
テーブルに基づいて、角度αを補正するための第1の突
当部114の加工量β1を算出する。第1の突当部11
4をその加工量β1だけ加工すると、各吐出口118は
仮想位置N1’,N2’の位置へ移動し、前記の仮想線L
NはX軸に平行な線LN’となる。このように、第1番目
の吐出口118aの位置はN1からN1’へ移動するた
め、そのXY方向の移動量をDX1’,DY1’とすれ
ば、吐出口118aの位置N1’から位置TP1へのX,
Y方向の移動距離は、それぞれ(DX1−DX1’)、
(DY1−DY1’)で表される。
【0112】例えば、角度αが5°、DX1が55画
素、DY1が30画素である場合には、まず、θ調整テ
ーブルより、第1の突当部114の加工量UX1は20
μm、加工時間MX1は0.02sと求まる。このと
き、DX1’は−5画素、DY1’は+10画素となり、
(DX1−DX1’)は60画素、(DY1−DY1’)は
20画素となる。次に、並進調整テーブルより、第1の
突当部114および第2の突当部115は、共に、加工
量UX1,UX2が300μmで、加工時間MX1,MX2
が0.3sであると求められる。先のθ調整分を考慮す
ると、第1の突当部114の合計の加工量は320μ
m、加工時間は0.32sとなる。また、並進調整テー
ブルより、第3の突当部116の加工量UYは50μ
m、加工時間は0.1sと求められる。
【0113】以上により、各ホーン(超音波振動子)の
駆動時間は、第1のホーン151が0.32s、第2の
ホーン152が0.3s、第3のホーン153が0.1
sであると算出される。この駆動時間だけ各超音波振動
子を駆動することにより、第1番目の吐出口118aは
位置TP1に、第160番目の吐出口118bは位置T
P2に移動され、その結果、カートリッジ110の吐出
口118は、キャリッジの所定の位置に容易かつ正確に
配置される。
【0114】(第3の実施形態)図23は、本発明のイ
ンクジェット記録カートリッジの第3の実施形態を示す
斜視図である。
【0115】本実施形態のインクジェット記録カートリ
ッジ210も、下面の所定位置には、図33を参照して
説明した従来技術と同様に構成されたインクジェット記
録ヘッド211が固定されている。また、カートリッジ
210には、記録ヘッド211に供給されるインクを収
容する3つのインクタンク212が取り付けられてい
る。なお、インクジェット記録カートリッジ210は、
1つの記録ヘッドに3色のインクが供給される、いわゆ
る1ヘッド3インクタイプのものである。
【0116】インクジェット記録カートリッジ210の
背面には、インクジェット記録装置本体から印字信号が
印加される複数のコンタクトパッド213aが設けられ
たフレキ基板213が取り付けられている。フレキ基板
213の一方の端部はインクジェット記録ヘッド211
に接続されており、上記の印字信号に応じて記録ヘッド
211が駆動されて、吐出口218からインク滴が吐出
される。
【0117】また、インクジェット記録カートリッジ2
10の側面には、第1の突当ピン214、第2の突当ピ
ン215および第3の突当ピン(不図示)が設けられて
いる。さらに、インクジェット記録カートリッジ210
の底面には、半球形状に形成された3つの第4の突当ピ
ン217が設けられている。調整手段であるこれらの突
当ピンがインクジェット記録装置に備えられたキャリッ
ジの所定位置に突当てられることにより、キャリッジの
所定位置に対してインクジェット記録ヘッド211の吐
出口面が正確に整列される。
【0118】後述する位置決め部253(図26参照)
に対する第4の突当ピン217の接触部分は球面であ
り、各々の第4の突当ピン217の頂点を含む図示XY
平面に対して、全ての吐出口218がXY平面に対して
平行な一つの面内に配設されるように、インクジェット
記録ヘッド211が記録カートリッジ210に固定され
ている。第1の突当ピン214、第2の突当ピン215
および第3の突当ピン216の各位置決め部251,2
52,253(図26参照)に対する接触部分は略球面
であり、インクジェット記録装置本体に設けられたキャ
リッジの取付部の平面に対して点接触となるように構成
されているので、記録ヘッド211の吐出口は図示XY
平面に対して平行な面内で自在に回動される。
【0119】図24は、図23に示した第1〜第3の突
当ピンを示す図であり、同図(a)は平面図、同図
(b)は側面図、同図(c)は底面図である。
【0120】各突当ピン214,215,216は、記
録カートリッジ210本体とは別部品であり、記録カー
トリッジ210本体に設けられた突当ピン用穴(不図
示)に回転自在に圧入される。これらの突当ピンの接触
部分は、中心軸に対して所定量の偏心eを有している。
そのため、各突当ピンは、記録カートリッジ210本体
に対する突当ピンの回転角を変化させることで、突当ピ
ンの接触部分の位置と記録ヘッド211の吐出口の位置
とを相対的に変位させることができ、また、回転角を一
意に固定することにより、吐出口をキャリッジの所定の
位置に整列させることができるように構成されている。
突当ピンの回転方向の正負は、図示のOp点を原点と
し、図示時計回りに正と規定する。初期状態では、原点
Opが後述する各位置決め部に突当たるように固定され
る。
【0121】図25は、図23に示したインクジェット
記録カートリッジにおける吐出口の、キャリッジの所定
位置に対する並び角度を示す模式図であり、同図(a)
は吐出口の並び角度を修正する前の状態を示し、同図
(b)は吐出口の並び角度を修正した後の状態を示す。
【0122】図25に示すように、記録カートリッジ2
10の各突当ピン214,215を、互いの回転量に差
を付けて回転させることにより、キャリッジの所定位置
であるキャリッジ突当面に対して記録カートリッジ21
0が角度を持って位置決めされる。そのため、記録ヘッ
ド211が記録カートリッジ210に誤差を持って取り
付けられている場合であっても、記録カートリッジ21
0をその誤差の分だけ傾けてキャリッジに搭載すること
により、カートリッジ210に対する記録ヘッド211
の取り付け誤差を修正することができる。
【0123】次に、図26等を参照して、図23に示し
たインクジェット記録カートリッジの製造方法について
説明する。
【0124】図26は図23に示したインクジェット記
録カートリッジを製造装置に装着した状態で示す図であ
り、同図(a)はその側面図、同図(b)は同図(a)
のA矢視図である。
【0125】図26に示すように、本実施形態のインク
ジェット記録カートリッジ210を製造する製造装置
は、カートリッジ210の各突当ピン214,215,
216,217が載せられ、カートリッジ210の図示
X,YおよびZ方向の位置決めを行う各位置決め部25
1,252,253,254が形成された取付フレーム
250、カートリッジ210を図示−X方向に押圧する
コンタクトシリンダ255、カートリッジ210を図示
−Y方向に押圧するクランプシリンダ256およびカー
トリッジ210を図示−Z方向に押圧するクランプシリ
ンダ257を有する。カートリッジ210をキャリッジ
に搭載されたときと同じ状態で固定する固定手段として
のコンタクトシリンダ255および各クランプシリンダ
256,257は、それぞれ荷重Fx,Fy,Fzを発生
する。
【0126】コンタクトシリンダ255はカートリッジ
210のコンタクトパッド213a(図23参照)を押
圧し、各クランプシリンダ255,256はインクジェ
ット記録装置に設けられたインクジェット記録カートリ
ッジ210を固定するためのラッチ機構(不図示)によ
る被荷重位置に相当する位置を押圧する。インクジェッ
ト記録カートリッジ210の本体はポリフェニレンスル
フィド(例えばGE社製のノリル)等の樹脂材料で構成
されているので、カートリッジ210の固定手段である
ラッチ機構による押圧荷重で変形してしまう。そのた
め、カートリッジ210がインクジェット記録装置に搭
載される際の、実際の荷重力量や押圧位置等のクランプ
条件を満たしながら吐出口218の位置を調整すること
で、押圧荷重による変形の影響を予めキャンセルするこ
とができる。
【0127】インクジェット記録カートリッジ210を
製造装置に固定する際には、まず最初に、クランプシリ
ンダ256を駆動させて、第3の突当ピン216を第3
の位置決め部253に当接させる。次に、コンタクトシ
リンダ255を駆動させて、第1の突当ピン214を第
1の位置決め部251に、第2の突当ピン215を第2
の位置決め部252にそれぞれ当接させる。最後に、ク
ランプシリンダ257を駆動させて、カートリッジ21
0の押さえ部219(図23参照)を押圧することによ
り、インクジェット記録カートリッジ210を製造装置
の取付フレーム250に位置決め固定する。
【0128】図27は、図26に示す製造装置に装着さ
れたインクジェット記録カートリッジの吐出口部の画像
を取り込む撮像システムを示す図である。
【0129】図27に示すように、取付フレーム250
の下方には、記録カートリッジ210の吐出口218を
撮像して吐出口218の位置を認識する吐出口認識手段
であるマクロレンズ258a,258bおよびCCDカ
メラ259a,259bが設置されている。各マクロレ
ンズおよび各CCDカメラは、図示Z方向に移動可能な
ステージ(不図示)に固定され、カートリッジ210が
取付フレーム250に固定されたときに、吐出口218
に焦点が合うように構成されている。記録カートリッジ
210の記録ヘッド211には160個の吐出口218
が設けられており、マクロレンズ258a,258bお
よびCCDカメラ259a,259bは、後述する第1
番目の吐出口218aと第160番目の吐出口218b
とが各々のCCDカメラ259a,259bの画像エリ
ア内に含まれるように、それぞれ配置されている。
【0130】取付フレーム250の下面には透明な窓部
が設けられており、カートリッジ210の吐出口218
はこの窓部を通して観察できるようになっている。各C
CDカメラ259a,259bで撮像された吐出口21
8の画像は、コントローラ261で制御される画像処理
装置260に伝送される。
【0131】図28は、図26に示す製造装置に装着さ
れたインクジェット記録カートリッジにおける突当ピン
の回転量を調整する調整システムを示す図である。
【0132】図28に示すように、本実施形態の製造装
置には、記録カートリッジ210の各突当ピン214,
215の回転量を調整する回転手段である調整ビット2
57a,257bが備えられている。各調整ビット25
7a,257bは、各回転機構262a,262bの先
端部にそれぞれ取り付けられている。各回転機構262
a,262bにはそれぞれ回転角検出器264a,26
4bが備えられ、各回転機構262a,262bの回転
角度が適宜検出されるように構成されている。また、各
回転機構262a,262bおよび回転角検出器264
a,264bは、それぞれ並進機構263a,263b
上に設置されている。
【0133】図29は、図27に示したコントローラを
示すブロック図である。
【0134】図29に示すように、コントローラ261
は、I/O部267、記憶部268および演算部269
を有している。I/O部267はインターフェースであ
り、各シリンダ255,256,257、画像処理装置
260、回転機構262a,262b、並進機構263
a,263bおよび回転角検出器264a,264bの
間で信号を送受信する。記憶部268は、吐出口位置記
憶領域、単位長さ記憶領域、所定位置インデックス26
5および回転量インデックス266からなる。吐出口位
置記憶領域には、画像処理装置260から送られた吐出
口位置座標が記憶され、単位長さ記憶領域には、CCD
カメラ259a,259bの画像エリアにおける1画素
当たりの相当長さが記憶される。演算部269は、記憶
部268に記憶されたデータを基に、各回転機構262
a,262bの回転量を算出する。
【0135】図30は、図27に示した撮像システムで
撮影された吐出口の画像の例を示す図であり、同図
(a)は予めコントローラに登録された「PAT01」
という画像パターンを用いて第1番目の吐出口218a
を認識した場合を示し、同図(b)は予めコントローラ
に登録された「PAT02」という画像パターンを用い
て第160番目の吐出口218bを認識した場合を示
す。
【0136】各吐出口の位置は、吐出口の特徴あるいく
つかの画像パターンを予めコントローラに登録してお
き、適宜それらのパターンを使用して一般的なパターン
マッチングを行うことで認識される。第1番目の吐出口
218aの中心位置の座標値N1、および第160番目
の吐出口218bの中心位置の座標値N2は、コントロ
ーラ261に伝送されて記憶される。なお、各吐出口の
中心位置の座標値は、各画面の左上からの図示X,Y方
向への画素数で表される。
【0137】次に、上記に説明した製造装置を用いたイ
ンクジェット記録カートリッジ210の吐出口位置の調
整方法を説明する。
【0138】まず最初に、オフラインの作業として、C
CDカメラ259a,259bの画像エリア内における
XY方向の単位画素あたりの相当長さを算出し、コント
ローラ261の単位長さ記録領域に登録する。
【0139】次に、吐出口位置の調整目標位置である所
定位置の登録を行う。この所定位置の登録を行う際は、
まず、各突当ピンの当接部分と吐出口位置との位置関係
が所定の関係になっているインクジェット記録カートリ
ッジ(以下、「マスターカートリッジM」という。)
を、上述した通りに製造装置の取付フレーム250に固
定し、図30を参照して説明した画像認識方法にてマス
ターカートリッジMの吐出口位置を認識する。そして、
認識された吐出口位置をコントローラ261の所定位置
インデックス265に登録する。後に調整される全ての
インクジェット記録カートリッジ210の吐出口位置
は、マスターカートリッジMの吐出口位置に合わせ込ま
れる。
【0140】次に、各突当ピンの回転量に対応する、C
CDカメラの画像エリア内での吐出口の移動量を測定
し、回転量インデックス266に登録する。
【0141】図31に回転量インデックスの一例を示
す。θテーブルは、第1の突当ピン214を回転させる
ことで補正すべき吐出口の並びの角度α[°]と、第1の
突当ピン214の回転量X1[°]との関係、および第1
の突当ピン214の回転によって生じる吐出口の元の位
置からのX,Y方向のずれ量を表す画素数を示してい
る。また同様に、並進テーブルは、第1の突当ピン21
4、第2の突当ピン215および第3の突当ピン216
のそれぞれの回転量X1,X2,Y[°]と、それらの回転
によって生じる吐出口の元の位置からのX,Y方向のず
れ量を表す画素数を示している。なお、並進テーブルの
値は、第1の突当ピン214と第2の突当ピン215と
を正負逆方向に同じ量だけ回転させることを前提とした
値である。
【0142】次に、調整すべきインクジェット記録カー
トリッジ210を製造装置に固定し、吐出口218の位
置を画像から認識する。認識された吐出口218の位置
と上述した所定位置インデックス265に登録している
目標位置との差を算出し、回転量インデックス266の
データに基づいて第1の突当ピン214および第2の突
当ピン215の回転量を設定する。
【0143】ここで、各突当ピン214,215の回転
量の設定方法について、図30を再び参照して説明す
る。
【0144】図30において、第1番目および第160
番目の吐出口のそれぞれの現在位置はN1,N2で表示さ
れ、各吐出口が移動されるべき所定位置はそれぞれTP
1,TP2で表示されている。第1番目の吐出口218a
の調整量はDX1,DY1、第160番目の吐出口218
bの調整量はDX2,DY2で示される。なお、TP1と
TP2との間の距離と、N1とN2との間の距離とは同じ
距離である。ここで、TP1とTP2とを結ぶ仮想線LTP
をX軸とする。
【0145】各突当ピン214,215の回転量を設定
する際には、まず、N1とN2とを結ぶ仮想線LNの、X
軸に対する角度αを算出する。
【0146】次に、回転量インデックス266のθ調整
テーブルに基づいて、角度αを補正するための第1の突
当ピン214の回転角β1を算出する。第1の突当ピン
214をその回転角β1だけ回転させると、各吐出口2
18は仮想位置N1’,N2’の位置へ移動し、前記の仮
想線LNはX軸に平行な線LN’となる。このように、第
1番目の吐出口218aの位置はN1からN1’へ移動す
るため、そのXY方向の移動量をDX1’,DY1’とす
れば、吐出口218aの位置N1’から位置TP1への
X,Y方向の移動距離は、それぞれ(DX1−DX
1’)、(DY1−DY1’)で表される。そして、吐出
口218aの位置N1’から位置TP1へ移動すべき距離
に相当する調整量は、図31に示した回転量インデック
スの並進調整テーブルから求められる。
【0147】例えば、角度αが−5°、DX1が55画
素、DY1が30画素である場合には、まず、θ調整テ
ーブルより、第1の突当ピン214の回転量β1は−1
0°と求まる。このとき、DX1’は−5画素、DY1’
は+10画素となり、(DX1−DX1’)は60画素、
(DY1−DY1’)は20画素となる。したがって、並
進調整テーブルより、第1の突当ピン214の回転量が
−40°、第2の突当ピン215の回転量が−15°、
第3の突当ピン216の回転量が−15°と求められ
る。
【0148】以上のようにして求められた各回転量に基
づき、各突当ピンを回転させる。ここでは、第1の突当
ピン214を例にして、回転方法を説明する。
【0149】まず最初に、並進機構262aを作動させ
て、調整ビット257aを第1の突当ピン214のスリ
ット(不図示)に挿入する。その後、回転機構260a
を作動させて、調整ビット257aを上記のようにして
求められた回転量だけ回転させる。第1の突当ピン21
4の回転調整が終了したら、並進機構262aを再び作
動させて、調整ビット257aを初期の位置に退避させ
る。
【0150】第2および第3の突当ピンも上記と同様に
回転調整を行うことにより、第1番目の吐出口218a
は位置TP1に、第160番目の吐出口218bは位置
TP2に移動され、その結果、カートリッジ210の吐
出口218は、キャリッジの所定の位置に容易かつ正確
に配置される。
【0151】図32は、上記に説明した本発明の2つの
インクジェット記録カートリッジが搭載されたインクジ
ェット記録装置を示す斜視図である。
【0152】各インクジェット記録カートリッジは、不
図示のラッチ機構によってキャリッジ501に突当固定
されている。キャリッジ501は、ギヤ群506を介し
て駆動モータ505で駆動シャフト504を回転させる
ことにより、シャフト502に沿ってシャフト502の
長手方向に往復移動できるように構成されている。ま
た、記録媒体503は不図示の記録媒体搬送装置によっ
て搬送される。
【0153】記録装置500には、インクジェット記録
ヘッドに、吐出口からインクを吐出させるための駆動信
号を供給する駆動信号供給手段としての制御部(不図
示)が備えられている。各カートリッジの吐出口から吐
出されたインク滴は、記録媒体503に到達して付着
し、記録媒体503上に画像を形成する。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジに設けられた溝部に突き当てられる突部の前
記溝部に突き当てられる部分が、インクジェット記録カ
ートリッジのキャリッジに対する突き当て方向とは反対
の方向に後退され、あるいは、インクジェット記録カー
トリッジがキャリッジに搭載されたときにキャリッジに
突き当てられる調整手段によって、インクジェット記録
カートリッジの吐出口がキャリッジに対する所定の位置
に配置されるので、カートリッジの筐体に対する記録ヘ
ッドの取り付け精度にばらつきがある場合であっても、
記録ヘッドの吐出口をキャリッジに対する所定の位置に
容易かつ正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録カートリッジの第
1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録カートリッジ
のインクタンク等を示す斜視図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録カートリッジ
の底面図である。
【図4】図1等に示したインクジェット記録カートリッ
ジが着脱自在に取り付けられるキャリッジの一例を示す
斜視図である。
【図5】図1等に示したインクジェット記録カートリッ
ジをキャリッジに搭載した状態で示す底面図である。
【図6】インクジェット記録カートリッジの第1の位置
決め突起の寸法調整加工を説明するための図である。
【図7】インクジェット記録カートリッジの第3の位置
決め突起の寸法調整加工を説明するための図である。
【図8】インクジェット記録カートリッジをキャリッジ
に装着する際の最初の動作を示す図である。
【図9】インクジェット記録カートリッジがキャリッジ
内の奥に入り、そのカートリッジの端部がコンタクトパ
ッドの周辺面に当接した状態を示す図である。
【図10】インクジェット記録カートリッジをキャリッ
ジ内に差し入れた際に、カートリッジが自然に停止され
る位置で停止された状態を示す図である。
【図11】インクジェット記録カートリッジをキャリッ
ジ内に装着させるために、レバーを押し下げている過程
の状態を示す図である。
【図12】レバーが完全に押し下げられて、インクジェ
ット記録カートリッジがキャリッジ内に装着された状態
を示す図である。
【図13】キャリッジからカートリッジを取り外す際の
動作を示す図である。
【図14】図1等に示したインクジェット記録カートリ
ッジの第1の変形例を示す側面図である。
【図15】図1等に示したインクジェット記録カートリ
ッジの第2の変形例を示す側面図である。
【図16】本発明のインクジェット記録カートリッジの
第2の実施形態を示す斜視図である。
【図17】図16に示したインクジェット記録カートリ
ッジにおける吐出口の、キャリッジ当接面に対する並び
角度を示す模式図である。
【図18】図16に示したインクジェット記録カートリ
ッジを製造装置に装着した状態で示す図である。
【図19】図18に示す製造装置に装着されたインクジ
ェット記録カートリッジの吐出口部の画像を取り込む撮
像システムを示す図である。
【図20】図19に示した撮像システムで撮影された吐
出口の画像の例を示す図である。
【図21】図19に示したコントローラを示すブロック
図である。
【図22】加工量インデックスおよび所定位置インデッ
クスの一例を示す表である。
【図23】本発明のインクジェット記録カートリッジの
第3の実施形態を示す斜視図である。
【図24】図23に示した第1〜第3の突当ピンを示す
図である。
【図25】図23に示したインクジェット記録カートリ
ッジにおける吐出口の、キャリッジの所定位置に対する
並び角度を示す模式図である。
【図26】図23に示したインクジェット記録カートリ
ッジを製造装置に装着した状態で示す図である。
【図27】図26に示す製造装置に装着されたインクジ
ェット記録カートリッジの吐出口部の画像を取り込む撮
像システムを示す図である。
【図28】図26に示す製造装置に装着されたインクジ
ェット記録カートリッジにおける突当ピンの回転量を調
整する調整システムを示す図である。
【図29】図27に示したコントローラを示すブロック
図である。
【図30】図27に示した撮像システムで撮影された吐
出口の画像の例を示す図である。
【図31】回転量インデックスおよび所定位置インデッ
クスの一例を示す表である。
【図32】本発明の2つのインクジェット記録カートリ
ッジが搭載されたインクジェット記録装置を示す斜視図
である。
【図33】従来のインクジェット記録ヘッドを、一部を
破断して示す斜視図である。
【図34】従来のインクジェット記録カートリッジを示
す斜視図である。
【図35】従来のインクジェット記録ヘッド組立体を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1,110,210 インクジェット記録カートリッ
ジ 2 吐出口列 3a 第1の位置決め突起 3b 第2の位置決め突起 4 第3の位置決め突起 5,112 インクタンク 6 コンタクト面 7,113a,213a コンタクトパッド 8a,8b 三角突起 9 突起 10 リブ状突起 11a,11b 斜面 12 インク吐出部位 13 筐体 14 インクタンク保持部材 15 キャリッジ 16 接点 17 レバー 18 第2の位置決め溝 19 リブ 20 板ばね 21 第1の位置決め溝 22 第3の位置決め溝 23 偏芯カム 23a 中心軸 23b 接触点 24 曲面部 25 カートリッジ押し出し部材 26 シャフト 27 圧接コロ 28 スプリング 29a 第1の突起 29b 第2の突起 30 第3の突起 111,211 インクジェット記録ヘッド 113,213 フレキ基板 114 第1の突当部 115 第2の突当部 116 第3の突当部 118,218 吐出口 118a,218a 第1番目の吐出口 118b,218b 第160番目の吐出口 119,219 押さえ部 150 取付フレーム 151 第1のホーン 152 第2のホーン 153 第3のホーン 154,255 コンタクトシリンダ 155,156,256,257 クランプシリンダ 157 位置決め部 158a,158b,258a,258b マクロレ
ンズ 159a,159b,259a,259b CCDカ
メラ 160,260 画像処理装置 161,261 コントローラ 165,265 所定位置インデックス 166 加工量インデックス 167,267 I/O部 168,268 記憶部 169,269 演算部 214 第1の突当ピン 215 第2の突当ピン 216 第3の突当ピン 217 第4の突当ピン 251 第1の位置決め部 252 第2の位置決め部 253 第3の位置決め部 254 第4の位置決め部 257a,257b 調整ビット 262a,262b 回転機構 263a,263b 並進機構 264a,264b 回転角検出器 266 回転量インデックス 500 インクジェット記録装置 501 キャリッジ 502 シャフト 503 記録媒体 504 駆動シャフト 505 駆動モータ 506 ギヤ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EA08 EB08 EB36 EC07 EC11 EC35 FA03 FA10 HA07 HA08 HA09 HA11 HA13 HA37

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口からインクを吐出して記録媒体に
    記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該インクジェ
    ット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記記録媒体
    に対して往復移動されるキャリッジに搭載されるインク
    ジェット記録カートリッジであって、 前記筐体には前記キャリッジに設けられた溝部に突き当
    てられる突部が設けられており、前記突部が、前記イン
    クジェット記録カートリッジと前記キャリッジとの相対
    位置を調整することができるように構成されていること
    を特徴とするインクジェット記録カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記突部の前記溝に突き当てられる部分
    が、前記インクジェット記録カートリッジの前記キャリ
    ッジに対する突き当て方向とは反対の方向に後退させる
    ことができるように構成されている請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記突部は前記筐体と一体に設けられて
    いる請求項1または2に記載のインクジェット記録カー
    トリッジ。
  4. 【請求項4】 前記突部は樹脂材料で形成されている請
    求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記
    録カートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記突部は前記筐体に回転自在に取り付
    けられたカム部材で構成されている請求項1または2に
    記載のインクジェット記録カートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記突部は、前記筐体の前記キャリッジ
    の往復移動方向に対して略垂直な側面に設けられている
    請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット
    記録カートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記筐体は二つの前記側面を有し、該二
    つの側面のうちの一方の前記側面には一つの前記突部が
    設けられ、他方の前記側面には二つの前記突部が設けら
    れている請求項6に記載のインクジェット記録カートリ
    ッジ。
  8. 【請求項8】 前記筐体の稜線部であって、前記キャリ
    ッジに搭載される際に前記キャリッジに当接される稜線
    部が曲面形状に形成されている請求項1から7のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録カートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記筐体には前記キャリッジに設けられ
    ている接点に接続されるコンタクトパッドを有するコン
    タクト面が設けられ、前記筐体の前記コンタクト面が設
    けられている面における前記コンタクト面の下方両端部
    には略三角形状の突起部がそれぞれ設けられている請求
    項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録
    カートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記筐体の、前記略三角形状の突起部
    同士の間の部分には、リブ状の突起がさらに設けられて
    いる請求項9に記載のインクジェット記録カートリッ
    ジ。
  11. 【請求項11】 前記筐体の前記コンタクト面が設けら
    れている面における前記コンタクト面の上方部には、前
    記筐体を前記キャリッジに押しつける力が加えられる突
    起部が設けられている請求項9または10に記載のイン
    クジェット記録カートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記キャリッジには前記キャリッジに
    搭載されている前記インクジェット記録カートリッジを
    取り外す際に前記インクジェット記録カートリッジを押
    圧して前記キャリッジの外に押し出す押出部材が備えら
    れており、前記筐体の前記押出部材に押圧される部分に
    は、前記押出部材が摺動される斜面部が形成されている
    請求項1から11のいずれか1項に記載のインクジェッ
    ト記録カートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記吐出口を前記キャリッジに対する
    所定の位置に配置させるために、前記突部の前記溝部に
    突き当てられる部分が、前記インクジェット記録カート
    リッジの前記キャリッジに対する突き当て方向とは反対
    の方向に所定の距離だけ後退されている請求項1から1
    2のいずれか1項に記載のインクジェット記録カートリ
    ッジ。
  14. 【請求項14】 吐出口からインクを吐出して記録媒体
    に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該インクジ
    ェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記記録媒
    体に対して往復移動されるキャリッジに搭載されるイン
    クジェット記録カートリッジであって、 前記筐体には、前記インクジェット記録カートリッジが
    前記キャリッジに搭載されたときに前記キャリッジに突
    き当てられ、前記インクジェット記録カートリッジの吐
    出口を前記キャリッジに対する所定の位置に配置させる
    ための調整手段が備えられていることを特徴とするイン
    クジェット記録カートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記調整手段は、前記筐体に回転自在
    に取り付けられ、前記キャリッジに接触する部分が回転
    軸に対して偏心されている突当ピン部材で構成されてい
    る請求項14に記載のインクジェット記録カートリッ
    ジ。
  16. 【請求項16】 前記インクジェット記録ヘッドは、イ
    ンク吐出用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換
    体を備えている請求項1から15のいずれか1項に記載
    のインクジェット記録カートリッジ。
  17. 【請求項17】 前記インクジェット記録ヘッドは、前
    記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
    り、インクに生じる膜沸騰を利用して前記吐出口からイ
    ンクを吐出させるように構成されている請求項16に記
    載のインクジェット記録カートリッジ。
  18. 【請求項18】 吐出口からインクを吐出して記録媒体
    に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該インクジ
    ェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記筐体に
    は前記記録媒体に対して往復移動されるキャリッジに設
    けられた溝部に突き当てられる突部が設けられているイ
    ンクジェット記録カートリッジの製造方法であって、 前記吐出口を前記キャリッジに対する所定の位置に配置
    させるために、前記突部の前記筐体における位置を移動
    させて前記インクジェット記録カートリッジと前記キャ
    リッジとの相対位置を調整する工程を有することを特徴
    とするインクジェット記録カートリッジの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記突部の前記筐体における位置を移
    動させて前記インクジェット記録カートリッジと前記キ
    ャリッジとの相対位置を調整する工程は、前記突部の前
    記溝に突き当てられる部分を前記インクジェット記録カ
    ートリッジの前記キャリッジに対する突き当て方向とは
    反対の方向に所定の距離だけ後退させる工程である請求
    項18に記載のインクジェット記録カートリッジの製造
    方法。
  20. 【請求項20】 前記突部の前記溝に突き当てられる部
    分を前記インクジェット記録カートリッジの前記キャリ
    ッジに対する突き当て方向とは反対の方向に所定の距離
    だけ後退させる工程は、前記インクジェット記録カート
    リッジを前記キャリッジに搭載されたときと同じ状態で
    固定する工程と、 前記固定されたインクジェット記録カートリッジの前記
    吐出口の位置を認識する工程と、 前記キャリッジに対する所定の位置と前記吐出口の認識
    された位置との差異に基づいて、前記所定の距離を算出
    する工程と、 前記突部の前記溝に突き当てられる部分を前記算出され
    た所定の距離だけ前記方向に後退させる工程とからなる
    請求項19に記載のインクジェット記録カートリッジの
    製造方法。
  21. 【請求項21】 前記突部は樹脂材料で形成され、前記
    突部の前記溝に突き当てられる部分を前記インクジェッ
    ト記録カートリッジの前記キャリッジに対する突き当て
    方向とは反対の方向に所定の距離だけ後退させる工程
    は、前記突部の前記溝部に突き当てられる部分に超音波
    振動子を圧接させて前記部分を融解させ、前記部分を前
    記所定の距離だけ前記方向に後退させる工程である請求
    項19または20に記載のインクジェット記録カートリ
    ッジの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記突部は前記筐体に回転自在に取り
    付けられたカム部材で構成され、前記突部の前記溝に突
    き当てられる部分を前記インクジェット記録カートリッ
    ジの前記キャリッジに対する突き当て方向とは反対の方
    向に所定の距離だけ後退させる工程は、前記カム部材を
    回転させて、前記カム部材の前記溝部に突き当てられる
    部分を前記所定の距離だけ前記方向に後退させる工程で
    ある請求項19または20に記載のインクジェット記録
    カートリッジの製造方法。
  23. 【請求項23】 吐出口からインクを吐出して記録媒体
    に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該インクジ
    ェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記筐体に
    は、前記記録媒体に対して往復移動されるキャリッジに
    前記インクジェット記録カートリッジが搭載されたとき
    に前記キャリッジに突き当てられ、前記インクジェット
    記録カートリッジの吐出口を前記キャリッジの所定の位
    置に配置させるための調整手段が備えられているインク
    ジェット記録カートリッジの製造方法であって、 前記調整手段は、前記筐体に回転自在に取り付けられ、
    前記キャリッジに接触する部分が回転軸に対して偏心さ
    れている突当ピン部材で構成され、 前記インクジェット記録カートリッジを前記キャリッジ
    に搭載されたときと同じ状態で固定する工程と、 前記固定されたインクジェット記録カートリッジの前記
    吐出口の位置を認識する工程と、 前記キャリッジに対する前記吐出口の所定の位置と前記
    吐出口の認識された位置との差異に基づいて、前記偏心
    ピン部材の回転量を算出する工程と、 前記偏心ピン部材を前記算出された回転量だけ回転させ
    る工程とを有することを特徴とするインクジェット記録
    カートリッジの製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項18から23のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録カートリッジの製造方法によ
    って製造されるインクジェット記録カートリッジ。
  25. 【請求項25】 吐出口からインクを吐出して記録媒体
    に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該インクジ
    ェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記筐体に
    は前記記録媒体に対して往復移動されるキャリッジに設
    けられた溝部に突き当てられる突部が設けられているイ
    ンクジェット記録カートリッジの製造装置であって、 前記インクジェット記録カートリッジを前記キャリッジ
    に搭載されたときと同じ状態で固定する固定手段と、 前記固定されたインクジェット記録カートリッジの前記
    吐出口の位置を認識する吐出口位置認識手段と、 前記キャリッジに対する前記吐出口の所定の位置を記憶
    する所定位置インデックス部と、 前記キャリッジに対する所定の位置と前記吐出口の認識
    された位置との差異に基づいて、前記突部の前記溝に突
    き当てられる部分を前記インクジェット記録カートリッ
    ジの前記キャリッジに対する突き当て方向とは反対の方
    向に後退させるべき所定の距離を算出する演算手段と、 前記算出された前記所定の距離を記憶する加工量インデ
    ックス部と、 前記突部の前記溝に突き当てられる部分を前記算出され
    た所定の距離だけ前記方向に後退させる後退手段とを有
    することを特徴とするインクジェット記録カートリッジ
    の製造装置。
  26. 【請求項26】 吐出口からインクを吐出して記録媒体
    に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、該インクジ
    ェット記録ヘッドを保持する筐体とを有し、前記筐体に
    は、前記記録媒体に対して往復移動されるキャリッジに
    前記インクジェット記録カートリッジが搭載されたとき
    に前記キャリッジに突き当てられ、前記インクジェット
    記録カートリッジの吐出口を前記キャリッジの所定の位
    置に配置させるための調整手段が備えられているインク
    ジェット記録カートリッジの製造装置であって、 前記調整手段は、前記筐体に回転自在に取り付けられ、
    前記キャリッジに接触する面が回転軸に対して偏心され
    ている偏心ピン部材で構成され、前記インクジェット記
    録カートリッジを前記キャリッジに搭載されたときと同
    じ状態で固定する固定手段と、 前記固定されたインクジェット記録カートリッジの前記
    吐出口の位置を認識する吐出口位置認識手段と、 前記キャリッジに対する前記吐出口の所定の位置を記憶
    する所定位置インデックス部と、 前記キャリッジに対する前記吐出口の所定の位置と前記
    吐出口の認識された位置との差異に基づいて、前記偏心
    ピン部材の回転量を算出する演算手段と、 前記算出された前記偏心ピン部材の回転量を記憶する回
    転量インデックス部と、 前記偏心ピン部材を前記算出された回転量だけ回転させ
    る回転手段とを有することを特徴とするインクジェット
    記録カートリッジの製造装置。
  27. 【請求項27】 請求項25または26に記載のインク
    ジェット記録カートリッジの製造装置によって製造され
    るインクジェット記録カートリッジ。
  28. 【請求項28】 請求項1から17、24および27の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録カートリッジ
    と、前記インクジェット記録ヘッドからインクを吐出さ
    せるための駆動信号を供給する駆動信号供給手段とを有
    する記録装置。
  29. 【請求項29】 請求項1から17、24および27の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録カートリッジ
    と、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されたイン
    クを受ける記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段とを有
    する記録装置。
  30. 【請求項30】 前記インクジェット記録ヘッドからイ
    ンクを吐出し、記録媒体にインクを付着させることで記
    録を行う請求項28または29に記載の記録装置。
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