JP2000197332A - ステ―タコアおよびモ―タ - Google Patents

ステ―タコアおよびモ―タ

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JP2000197332A
JP2000197332A JP37357598A JP37357598A JP2000197332A JP 2000197332 A JP2000197332 A JP 2000197332A JP 37357598 A JP37357598 A JP 37357598A JP 37357598 A JP37357598 A JP 37357598A JP 2000197332 A JP2000197332 A JP 2000197332A
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motor
stator core
rotor
arm
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JP37357598A
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Seiji Kawabata
聖司 河端
Hideya Yokouchi
秀弥 横内
Koji Niioka
光司 新岡
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造、組み立てが容易であり、小型で高性能な
モータを可能とする。 【解決手段】ステータコア3は、放射状に配置された複
数の磁極31を有する。また、ステータコア3の中心部
には、開口34が形成され、該開口34の周囲には、3
個のネジ孔35が形成されている。各磁極31は、コイ
ルを巻回する部分である腕部32と、該腕部32の先端
(外周端)に位置し、ロータの永久磁石の内周面に対面
する磁極端部33とで構成されている。磁極端部33
は、腕部32に対しほぼ垂直に折り曲げて形成された板
状の部材である。磁極端部33のロータ回転軸方向の長
さは、腕部32の厚さ(軸方向の長さ)より大きく設定
されている。このようなステータコア3一対をそれらの
底面36同士で接合し、ステータを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステータコアおよ
びこのステータコアを備えるモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のアウターロータ型のモー
タに用いられるステータコアの構造を示す斜視図であ
る。同図に示すように、従来のステータコア100は、
中心部から放射状に配置された複数の磁極110を有す
るものであり、鋼鈑を所望の形状に打ち抜いたものを例
えば6〜12枚程度重ねて固定したものである。各磁極
110は、コイルを巻回する腕部120と、該腕部12
0の外周側端部に位置する磁極端部130とで構成さ
れ、磁極端部130は、ロータの永久磁石に対面する。
【0003】しかしながら、このような従来のステータ
コア100は、多数枚の鋼鈑を積層、固定して製造する
ため、製造工程が多く、生産性も低いという問題があ
る。
【0004】また、多数枚の鋼鈑を積層した構造である
ため、磁極110の腕部120と磁極端部130とが同
じ厚さ(ロータ回転軸方向の長さ)となる。その結果、
腕部120にコイル(図示せず)を巻回すると、巻回さ
れたコイルの分、腕部120のロータ回転軸方向の長さ
が磁極端部130のそれに比べて大きくなり、磁極端部
130とロータとの間にデッドスペースができ、スペー
ス効率が悪くなる。そのため、モータが大型化する。
【0005】また、ロータの永久磁石と対面する面積を
確保するために磁極端部130の厚さをある程度厚くす
る(鋼鈑の積層枚数を多くする)と、それに伴って腕部
120の厚さも厚くなるが、この場合、巻線1巻きに要
する長さが長くなるため、コイルを構成する巻線の全長
を一定とすると、巻き数を多くとることができず、モー
タのトルクを大きくすること、すなわちモータの性能を
高めることに限界があるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製
造、組み立てが容易であり、また、小型で高性能なモー
タを可能とするステータコアおよびモータを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0008】(1) モータのステータに用いられ、放
射状に配置された複数の磁極を有するステータコアであ
って、前記磁極は、コイルを巻回する腕部と、前記腕部
の先端に位置し、ロータの永久磁石に対面する磁極端部
とを有し、前記磁極端部のロータ回転軸方向の長さが前
記腕部の厚さより大きいことを特徴とするステータコ
ア。
【0009】(2) 前記磁極端部は、前記腕部に対し
ほぼ垂直に配置された板状の部材で構成される上記
(1)に記載のステータコア。
【0010】(3) 前記磁極端部は、前記腕部と一体
的に形成され、かつ、前記腕部に対しほぼ垂直に折り曲
げて形成されたものである上記(2)に記載のステータ
コア。
【0011】(4) 前記各腕部および各磁極端部は、
1枚の金属板を成形して得られたものである上記(1)
ないし(3)のいずれかに記載のステータコア。
【0012】(5) 前記磁極端部の前記永久磁石と対
面する面は、平面または円弧状の面である上記(1)な
いし(4)のいずれかに記載のステータコア。
【0013】(6) ステータとロータとを有するモー
タにおいて、前記ステータは、上記(1)ないし(5)
のいずれかに記載のステータコアを備えていることを特
徴とするモータ。
【0014】(7) ステータとロータとを有するモー
タにおいて、前記ステータは、上記(1)ないし(5)
のいずれかに記載のステータコアを一対備え、両ステー
タコアは、それらの底面同士を接合するように固定され
ていることを特徴とするモータ。
【0015】(8) ステータとロータとを有するモー
タにおいて、前記ステータは、上記(1)ないし(5)
のいずれかに記載のステータコアを一対備え、両ステー
タコアは、それらの磁極同士の位置がロータ回転軸方向
に一致するように固定されていることを特徴とするモー
タ。
【0016】(9) 前記ロータは、前記ステータの外
周側で回転する上記(6)ないし(8)のいずれかに記
載のモータ。
【0017】(10) 前記ステータ側に把持部を有す
る上記(6)ないし(9)のいずれかに記載のモータ。
【0018】(11) 前記把持部は、前記ロータの一
部を覆うように設置された湾曲板状の部材である上記
(10)に記載のモータ。
【0019】(12) 前記把持部は、モータの内部へ
の異物の侵入を防止する機能を有するものである上記
(10)または(11)に記載のモータ。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステータコアおよ
びモータを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に
説明する。
【0021】図1は、本発明のモータの実施例を斜め上
方から見た状態を示す分解斜視図、図2は、本発明のモ
ータの実施例を斜め下方から見た状態を示す分解斜視
図、図3は、本発明のモータの実施例の縦断面図、図4
は、本発明のステータコアの構造を示す斜視図である。
なお、以下の説明で、ロータの回転軸方向(図1〜図3
中の上下方向)を、単に「軸方向」と言う。
【0022】図1〜図4に示すように、本実施例のモー
タ1は、DCブラシレスモータであり、ステータ2と、
基板押さえ部材5と、軸受け6と、基板7と、取付板8
と、ロータ9と、ビス(螺子)10と、ワッシャー11
とを有している。以下、これらの構造について、詳述す
る。
【0023】ステータ2は、一対の本発明のステータコ
ア3と、絶縁部材4と、図示しない励磁用のコイル(巻
線)とで構成されている。
【0024】一対の同形状のステータコア3は、それら
の底面36同士を接合するように、かつ、両ステータコ
ア3における磁極31同士の位置(磁極端部33同士の
位置)が軸方向に一致するようにして固定される。な
お、ステータコア3の構造については、後に詳述する。
【0025】両ステータコア3には、例えば樹脂材料で
成形された絶縁部材4が装着される。この場合、絶縁部
材4は、ステータコア3の隣接する磁極31同士の間に
侵入し、腕部32を覆うように装着される。この絶縁部
材4の上から巻線を施すことにより、コイルとステータ
コア3との絶縁状態が確保される。
【0026】なお、絶縁部材4は、両ステータコア3を
結合した状態で装着されるが、爪41を有し、該爪41
がステータコア3の腕部32に係合することにより、両
ステータコア3を結合(仮止め)する機能を有してい
る。
【0027】ステータコア3の中心部に形成された開口
34には、軸受け6の図中上部(小径部)が挿通され
る。軸受け6は、ロータ9のシャフト93を回転可能に
支持する部材である。この軸受け6は、例えば焼結体よ
りなる滑り軸受けで構成されている。なお、軸受けの種
類、形態は特に限定されず、例えば、含油軸受け、ベア
リングによる軸受けを用いてもよい。
【0028】軸受け6は、軸方向の途中に段差部61を
有し、段差部61より図中下側の部分が上側の部分に比
べ、その外径が大きくなっている。この段差部61に
は、下側のステータコア3の開口34の周囲の部分が当
接する。
【0029】軸受け6の下部(大径部)の外周部には、
軸方向に沿って延在する複数の溝62が形成されてい
る。このうちの3つの溝62には、ビス10が挿通され
る。
【0030】この軸受け6の下部(大径部)は、基板押
さえ部材5の内側に位置している。
【0031】基板押さえ部材5は、ほぼ円筒状をなす部
材であり、その上部には、内側に向かって突出するリン
グ状のフランジ51が形成されている。このフランジ5
1の内側には、3個のビス逃げ孔52が形成されてい
る。ビス逃げ孔52には、ビス10が通過する。
【0032】また、基板押さえ部材5の下部外周部に
は、下方に向かって突出する3個の突起53が形成され
ている。この突起53が基板7の孔72内にそれぞれ挿
入されることにより、基板7に対する位置決めおよび固
定がなされる。
【0033】基板7には、軸受け6の下部が挿通される
開口71と、突起53が挿入される3個の孔72とが形
成されている。
【0034】また、開口71の縁部には、3個の切欠き
73と、3個のビス逃げ孔74とが形成されている。ビ
ス逃げ孔74には、ビス10が通過する。切欠き73に
は、取付板8の上面(内面)に形成された突起(ダボ)
83が挿入され、基板7の取付板8に対する位置決め、
固定がなされる。
【0035】また、基板7上には、3個のホール素子7
5が搭載されている。これらのホール素子75は、ロー
タ9の永久磁石91の下面に対面する位置に設置され、
磁力線の通過によりロータ9の回転状態(位置等)を検
出する。
【0036】また、基板7上には、ステータ2のコイル
へ給電し、モータ1を駆動するための駆動回路(駆動制
御回路)76が搭載されている。
【0037】モータ1の最下部に位置する取付板8に
は、シャフト93が通過する軸孔81と、3個のネジ孔
82と、3個の突起(ダボ)83とが形成されている。
ステータ2等を固定する3本のビス10の下端部(先端
部)は、それぞれ、対応するネジ孔(雌ネジ)82に螺
合する。
【0038】また、取付板8の縁部には、モータ1を把
持するための把持部84が立設されている。この把持部
84は、円弧状に湾曲した板状部材で構成されており、
ロータ9のヨーク92の下端部外周面を覆う。従って、
把持部84は、モータ1の内部に塵、埃等の異物が侵入
するのを防止する機能をも有している。これにより、別
途防塵用のカバー等を設置する必要がなく、モータ1の
部品点数の削減に寄与する。
【0039】このような把持部84が設けられているこ
とにより、ロータ9を把持しなくてすむ。そのため、ロ
ータ9を把持することにより軸受け6のシャフト摺接面
(内周面)に負荷がかかり、軸ずれ(軸の倒れ)や破損
が生じることが防止される。これにより、シャフト93
の垂直度や固定強度が向上する。
【0040】また、把持部84は、取付板8と一体的に
形成されている。すなわち、取付板84の縁部をほぼ垂
直に曲げることにより形成されている。そのため、取付
板8を成形する際に、把持部84も同時に成形すること
ができ、よって、製造工程の増大、部品点数の増大が防
止され、コストダウンに寄与する。
【0041】ロータ9は、ステータ2の外周側で回転す
るように設置される、いわゆるアウターロータであっ
て、円筒形状の永久磁石91と、ヨーク92と、シャフ
ト(回転軸)93と、ブッシュ94とで構成されてい
る。
【0042】永久磁石91は、ヨーク92の内周面に固
着され、ヨーク92と一体となって回転する。シャフト
93は、ブッシュ94を介してヨーク92に同心的に固
定されている。すなわち、ブッシュ94にはシャフト9
3が嵌入、固定(圧入)され、ブッシュ94は、ヨーク
92の頂部中心部に形成された開口921に嵌入、固定
(圧入)されている。
【0043】また、軸受け6の上端とブッシュ94との
間には、ワッシャー(リング状部材)11が挿入されて
いる。
【0044】また、シャフト93の、ヨーク92の頂部
より突出した部分には、プーリー95が嵌入、固定(圧
入)されている(図3参照)。
【0045】永久磁石91としては、磁気特性に優れた
ものが用いられ、例えば、希土類元素と遷移金属とを基
本成分とするもの(例:Sm−Co系磁石)、あるいは
希土類元素と遷移金属とボロンとを基本成分とするもの
(例:Nd−Fe−B系磁石)のような各種希土類磁石
が好適に使用される。また、永久磁石92の形態(種
類)は、例えばボンド磁石、焼結磁石、鋳造磁石等、い
ずれのものでもよい。
【0046】この永久磁石91は、ラジアル方向に多極
着磁されている。
【0047】ステータコア3は、放射状に配置された複
数の磁極31を有する。また、ステータコア3の中心部
には、軸受け6の上部が挿入される開口34が形成さ
れ、該開口34の周囲には、ビス10が挿通される3個
のネジ孔35が形成されている。
【0048】各磁極31は、コイル(図示せず)を巻回
する部分である腕部32と、該腕部32の先端(外周
端)に位置し、ロータ9の永久磁石91の内周面に対面
する磁極端部33とで構成されている。この場合、各腕
部31および各磁極端部32は、好ましくは1枚の金属
板を成形(例えば、プレス成形加工、ヘッダ成形加工、
曲げ加工)して得られたものである。
【0049】各磁極端部33は、ロータ9の回転中心
(シャフト93)から等距離に、すなわち、同心円上に
配置されている。
【0050】このようなステータコア3では、磁極端部
33の軸方向の長さは、腕部32の厚さ(軸方向の長
さ)より大きく設定されている。以下、詳述する。
【0051】腕部32は、断面が四角形の棒状の部材で
あり、磁極端部33は、腕部32に対しほぼ垂直に配置
された板状の部材で構成されている。この場合、磁極端
部33は、腕部32と一体的に形成され、かつ、腕部3
2に対しほぼ垂直に折り曲げて形成されたものである。
【0052】図8に示す従来のステータコア100で
は、多数枚の鋼鈑を積層、固定して製造するため、部品
点数が多く、また、製造工程の工程数が多く、生産性が
低いという問題があるが、本発明のステータコア3は、
このような問題が解消される。特に、1枚の金属板を成
形して得られるので、部品点数が少なく、しかも製造が
容易であり、量産にも適する。
【0053】また、磁極端部33の軸方向の長さを腕部
32の厚さより大きく設定したことにより、次のような
作用・効果が生じる。
【0054】まず、磁極端部33の軸方向の長さ、すな
わち磁極端部33の永久磁石91と対面する面(外周
面)331の面積を大きくとることができ、ロータ9と
の間(特に、ヨーク92の頂部との間)や基板7との間
のデッドスペースを小さくしつつ、モータ1のトルクの
向上に寄与する。その上で、腕部32の厚さは小さくす
ることができるので、コイルが収納される空間(磁極端
部33の軸方向の長さと腕部32の厚さの差に相当する
部分の空間)を広くとることができ、巻線の巻き数(タ
ーン数)を多くすることができる。
【0055】また、腕部32の厚さが小さいので、コイ
ルを構成する巻線の全長を一定とした場合、従来のステ
ータコア100に比べ、巻線の巻き数を多くすることが
できる。逆に、従来のステータコア100を用いた場合
と同じ巻き数とする場合、巻線の全長をより短くするこ
とができ、その分の電気抵抗の低減を考慮して、より細
い巻線を用いることができる。その結果、限られたコイ
ルの設置空間内で、電気抵抗を増大することなく巻線の
巻き数を多くすることができ、モータ1のトルクの向上
を図ることができる。
【0056】なお、図示のステータコア3においては、
磁極端部33の永久磁石91と対面する面331は、平
面となっているが、この面331は、円弧状、特に、永
久磁石91の内周面の曲率に対応する円弧状の面であっ
てもよい。この場合には、面331と永久磁石91の内
周面と間の隙間(ギャップ)をより小さくすることがで
き、モータ1のトルクの向上に寄与する。
【0057】面331を円弧状とするには、例えば平板
状の磁極端部33に対し、プレス加工等を施して、磁極
端部33を塑性変形させる方法が挙げられる。
【0058】なお、本実施例のように、面331を平面
状とする場合には、前記の磁極端部33を塑性変形させ
る工程が不要であるため、ステータコア3の製造をより
容易に行うことができるという利点がある。
【0059】ステータコア3を構成する金属材料として
は、例えば、珪素鋼板、冷間圧延鋼板(SPC)、電磁
軟鉄板(SUYP)等が挙げられる。
【0060】ステータコア3を構成する金属材料の透磁
率としては、特に限定されないが、初透磁率が1000
以上であるのが好ましく、15000以上であるのがよ
り好ましい。
【0061】また、ステータコア3の表面には、防錆処
理、塗装等を施してもよい。
【0062】以上のようなモータ1の組み立ては、次の
ようにして行われる。
【0063】両ステータコア3を、それらの底面36同
士が接合し、かつ両ステータコア3における磁極31同
士の位置が軸方向に一致するようにして合わせ、次い
で、これらに絶縁部材4を装着し、各磁極31の腕部3
2に巻線を施し、コイルを形成する。これにより、ステ
ータ2が完成する。
【0064】また、取付板8上に基板7を置き、各突起
83と対応する切欠き73とを嵌合させる。次に、基板
7の開口71内に軸受け6を挿入し、その上から基板押
さえ部材5を被せる。このとき、基板押さえ部材5の各
突起53を対応する孔72に挿入し、位置合わせを行
う。
【0065】さらに、組み立てられたステータ2を、軸
受け6の上部が両ステータコア3の開口34に挿入され
るように装着する。この状態で、軸受け6の段差部61
に、下側のステータコア3の開口34の周囲の部分が当
接する。
【0066】上側のステータコア3の3個のネジ孔35
からそれぞれビス10を挿入する。各ビス10は、両ス
テータコア3のネジ孔35、溝62およびビス逃げ孔5
2、74を順次通過し、その雄ネジが形成された下端部
が、ネジ孔82に螺合する。
【0067】各ビス10を回転して締め付けることによ
り、ステータ2と取付板8との距離が接近し、これらの
間に軸受け6、基板押さえ部材5および基板7が挟持さ
れ、固定される。
【0068】コイルの巻線の両端を、例えば半田付けに
より、駆動回路76上の所定の端子と電気的に接続す
る。
【0069】一方、ロータ9は、ヨーク92の内周面に
永久磁石91を固着し、ヨーク92の開口921にブッ
シュ94を嵌入、固定し、さらに、ブッシュ94にシャ
フト94を嵌入、固定し、シャフト94の上端部にプー
リー95を固定することにより組み立てられる。また、
シャフト93には、ワッシャー11を挿通しておく。
【0070】このようにして組み立てられたロータ9
は、シャフト93を軸受け6の内腔に挿入しつつ、ステ
ータ2の上から被せられ、装着される。シャフト93
は、軸受け6を貫通し、その下端部は、取付板8に形成
された軸孔81から突出する。
【0071】以上のようにして、モータ1の組み立てが
完了する。
【0072】モータ1の駆動回路76により、ステータ
2に設置されたコイル(巻線)に通電すると、該コイル
が励磁されて磁極31に磁束が生じ、ロータ9を回転駆
動するトルクが発生する。
【0073】本発明のモータの用途は、特に限定され
ず、例えば、プリンターのヘッド送り、プリンターの紙
送り、ファクシミリ、スキャナー、コピー機、ディスク
駆動装置等に用いることができる。
【0074】次に、本発明のステータコアの他の実施例
を説明する。この場合、前述したステータコアとの共通
点については説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0075】図5は、本発明のステータコアの他の実施
例を示す斜視図である。同図に示すステータコア3a
は、放射状に配置された複数の磁極31を有する。各磁
極31は、コイル(図示せず)を巻回する部分である腕
部32と、該腕部32の先端(外周端)に位置し、ロー
タ9の永久磁石91の内周面に対面する磁極端部33と
で構成されている。
【0076】磁極端部33の軸方向の長さは、腕部32
の厚さ(軸方向の長さ)より大きく設定されている。腕
部32は、断面が四角形の棒状の部材であり、磁極端部
33は板状の部材である。この場合、磁極端部33は、
腕部32の端部に、腕部32に対しほぼ垂直に配置され
ている。腕部32と磁極端部33とは、一体形成されて
いても、別部材を例えば溶接、ろう接等により接合した
ものでもよい。
【0077】ステータコア3aの底面36側において
は、開口34の外周の円環状の部分と、腕部32と、磁
極端部33とが同一平面を構成している。これにより、
一対のステータコア3aをそれらの底面36同士が接合
するように合わせたとき、両ステータコア3aの対応す
る磁極端部33同士の間に隙間がほとんどできないかま
たは、隙間が小さいものとなる。これにより、スペース
効率がさらに向上し、小型化に寄与する。
【0078】なお、図5に示すステータコア3aでは、
磁極端部33の永久磁石91と対面する面(外周面)3
31は、円弧状の面(特に、永久磁石91の内周面の曲
率に対応する円弧状の面)となっているが、平面であっ
てもよい。
【0079】また、一対のステータコア3aによりステ
ータ2を構成する場合の他、1個のステータコア3aで
ステータを構成してもよい。
【0080】図6は、本発明のステータコアのさらに他
の実施例を示す斜視図、図7は、図6に示すステータコ
アの縦断面図である。
【0081】これらの図に示すステータコア3bは、放
射状に配置された複数の磁極31を有する。各磁極31
は、コイル(図示せず)を巻回する部分である腕部32
と、該腕部32の先端(外周端)に位置し、ロータ9の
永久磁石91の内周面に対面する磁極端部33とで構成
されている。
【0082】磁極端部33の軸方向の長さは、腕部32
の厚さ(軸方向の長さ)より大きく設定されている。腕
部32は、断面が四角形の棒状の部材であり、磁極端部
33は板状の部材である。この場合、磁極端部33は、
腕部32の端部に、腕部32に対しほぼ垂直に配置され
ている。腕部32と磁極端部33とは、一体形成されて
いても、別部材を例えば溶接、ろう接等により接合した
ものでもよい。
【0083】図7に示すように、磁極端部33は、腕部
32に対し、軸方向上方および軸方向下方のそれぞれの
方向に突出している。このような構成のステータコア3
bは、1個のステータコア3bで、前述した一対のステ
ータコア3または一対のステータコア3aと同等の機能
を発揮する。従って、部品点数の減少、スペース効率の
向上、モータの性能の向上に寄与する。
【0084】なお、図6および図7に示すステータコア
3bでは、磁極端部33の永久磁石91と対面する面
(外周面)331は、円弧状の面(特に、永久磁石91
の内周面の曲率に対応する円弧状の面)となっている
が、平面であってもよい。
【0085】以上、本発明のステータコアおよびモータ
を図示の各実施例に基づいて説明したが、本発明は、こ
れらに限定されるものではなく、特に、モータを構成す
る各構成要素は、同様の機能を生じ得る任意のものに適
宜置換することができる。
【0086】例えば、ステータコアにおける磁極の形状
や数は、図示のものに限定されず、いかなるものでもよ
い。
【0087】また、図示の実施例では、DCブラシレス
モータを挙げて説明したが、これに限らず、例えば、D
Cブラシ付モータ、ACモータ、ステッピングモータ
(ハイブリッド型、VR型、PM型)等の、種々のモー
タに適用することができる。
【0088】また、図示の実施例では、アウターロータ
型のモータを挙げたが、本発明は、インナーロータ型
(ステータの内側でロータが回転する構造)のモータに
適用することもできる。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、部
品点数を削減できるとともに、工程数を減らすことがで
き、よって、ステータコアの製造、組み立てを容易に行
うことができ、歩留まりも向上する。
【0090】また、デッドスペースを少なくし、モータ
の小型化を図ることができる。
【0091】また、モータのトルクを向上することがで
き、より高性能なモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータの実施例を斜め上方から見た状
態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のモータの実施例を斜め下方から見た状
態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明のモータの実施例の縦断面図である。
【図4】本発明のステータコアの構造を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明のステータコアの他の実施例を示す斜視
図である。
【図6】本発明のステータコアの他の実施例を示す斜視
図である。
【図7】図6に示すステータコアの縦断面図である。
【図8】従来のステータコアの構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2 ステータ 3 ステータコア 3a ステータコア 3b ステータコア 31 磁極 32 腕部 33 磁極端部 331 面 34 開口 35 ネジ孔 36 底面 4 絶縁部材 41 爪 5 基板押さえ部材 51 フランジ部 52 ビス逃げ孔 53 突起 6 軸受け 61 段差部 62 溝 7 基板 71 開口 72 孔 73 切欠き 74 ビス逃げ孔 75 ホール素子 76 駆動回路 8 取付板 81 軸孔 82 ネジ孔 83 突起 84 把持部 9 ロータ 91 永久磁石 92 ヨーク 921 開口 93 シャフト 94 ブッシュ 95 プーリー 10 ビス 11 ワッシャー 100 ステータコア(従来) 110 磁極 120 腕部 130 磁極端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新岡 光司 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5H019 AA07 AA09 AA10 BB01 BB05 BB15 BB20 BB22 CC03 CC04 CC09 DD01 EE01 EE13 FF00 FF01 FF03 GG01 5H621 BB07 GA02 GA04 HH01 JK01 JK07 JK14 JK15 JK19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのステータに用いられ、放射状に
    配置された複数の磁極を有するステータコアであって、 前記磁極は、コイルを巻回する腕部と、前記腕部の先端
    に位置し、ロータの永久磁石に対面する磁極端部とを有
    し、 前記磁極端部のロータ回転軸方向の長さが前記腕部の厚
    さより大きいことを特徴とするステータコア。
  2. 【請求項2】 前記磁極端部は、前記腕部に対しほぼ垂
    直に配置された板状の部材で構成される請求項1に記載
    のステータコア。
  3. 【請求項3】 前記磁極端部は、前記腕部と一体的に形
    成され、かつ、前記腕部に対しほぼ垂直に折り曲げて形
    成されたものである請求項2に記載のステータコア。
  4. 【請求項4】 前記各腕部および各磁極端部は、1枚の
    金属板を成形して得られたものである請求項1ないし3
    のいずれかに記載のステータコア。
  5. 【請求項5】 前記磁極端部の前記永久磁石と対面する
    面は、平面または円弧状の面である請求項1ないし4の
    いずれかに記載のステータコア。
  6. 【請求項6】 ステータとロータとを有するモータにお
    いて、 前記ステータは、請求項1ないし5のいずれかに記載の
    ステータコアを備えていることを特徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 ステータとロータとを有するモータにお
    いて、 前記ステータは、請求項1ないし5のいずれかに記載の
    ステータコアを一対備え、両ステータコアは、それらの
    底面同士を接合するように固定されていることを特徴と
    するモータ。
  8. 【請求項8】 ステータとロータとを有するモータにお
    いて、 前記ステータは、請求項1ないし5のいずれかに記載の
    ステータコアを一対備え、両ステータコアは、それらの
    磁極同士の位置がロータ回転軸方向に一致するように固
    定されていることを特徴とするモータ。
  9. 【請求項9】 前記ロータは、前記ステータの外周側で
    回転する請求項6ないし8のいずれかに記載のモータ。
  10. 【請求項10】 前記ステータ側に把持部を有する請求
    項6ないし9のいずれかに記載のモータ。
  11. 【請求項11】 前記把持部は、前記ロータの一部を覆
    うように設置された湾曲板状の部材である請求項10に
    記載のモータ。
  12. 【請求項12】 前記把持部は、モータの内部への異物
    の侵入を防止する機能を有するものである請求項10ま
    たは11に記載のモータ。
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