JP2000196439A - プリスケーラ回路 - Google Patents

プリスケーラ回路

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JP2000196439A
JP2000196439A JP10366660A JP36666098A JP2000196439A JP 2000196439 A JP2000196439 A JP 2000196439A JP 10366660 A JP10366660 A JP 10366660A JP 36666098 A JP36666098 A JP 36666098A JP 2000196439 A JP2000196439 A JP 2000196439A
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frequency
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selection circuit
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JP10366660A
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Tetsuro Yokota
哲朗 横田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力信号のC/N比(キャリア/ノイズ比)
を向上させる。 【解決手段】 ダイナミック型フリップフロップ29と
インバータ9〜11で構成される1/2分周器の出力と
その反転出力を信号選択回路30に加え、この信号選択
回路30の選択状態を外部制御信号mのレベルが変化す
る毎に反転させ、なおかつ信号選択回路30が外部制御
信号mのレベル変化を取り込むタイミングを信号選択回
路30の出力によって決定する。また、信号選択回路3
0の出力をさらにダイナミック型フリップフロップ31
で入力クロックXINで同期させ、分周信号として出力
する。これによって、外部制御信号mのレベルが一定の
期間は1/2分周動作を継続し、外部制御信号mがレベ
ル変化を起こした直後に各々1回だけ1/3分周動作を
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のチャンネル
を持つコードレス電話や自動車電話等の周波数シンセサ
イザなどに使用されるプリスケーラ回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、移動無線システムを利用した
コードレス電話や自動車電話等において、その複数のチ
ャンネルを得るために内蔵されている周波数シンセサイ
ザなどには、基準信号となる入力クロックに対して、そ
の周波数を分周して入力クロックに基づく分周信号を出
力するプリスケーラ回路が広く使用されている。
【0003】このような従来のプリスケーラ回路につい
て、以下に説明する。
【0004】図5は従来のプリスケーラ回路の構成を示
す回路図であり、その動作を表すタイミングチャートを
図6に示す。図5において、1〜4はそれぞれPチャネ
ルMOSトランジスタ、5〜8はそれぞれNチャネルM
OSトランジスタ、9〜13はそれぞれインバータ、1
4〜20はそれぞれNAND回路である。また、VDD
は電源電圧、VSSは接地電圧、mは外部制御信号、X
INは入力クロックを示している。
【0005】このプリスケーラ回路においては、Pチャ
ネルMOSトランジスタ1〜4とNチャネルMOSトラ
ンジスタ5〜8とはダイナミック型フリップフロップ2
9を構成し、このダイナミック型フリップフロップ29
とインバータ9〜11とで1/2分周器を構成してい
る。また、NAND回路14〜16,19,20は信号
選択回路30を構成し、NAND回路17,18はタイ
ミングゲート32を構成している。インバータ12,1
3はそれぞれ反転信号生成用のインバータである。
【0006】なお、上記の信号選択回路30とタイミン
グゲート32については、特公昭61ー41175号公
報に開示されている。
【0007】また、図6において、XINは入力クロッ
ク、bはダイナミック型フリップフロップ29およびイ
ンバータ9〜11とで構成される1/2分周器の出力信
号、cはインバータ12の出力信号、mは外部制御信
号、gはNAND回路18の出力信号、hはNAND回
路17の出力信号、iはNAND回路20の出力信号、
jはNAND回路19の出力信号、lはNAND回路1
4の出力信号、kはNAND回路15の出力信号、dは
NAND回路16の出力信号である。
【0008】以上のように構成された従来のプリスケー
ラ回路においては、入力クロックXINを、縦続接続さ
れた2個のインバータ9,10に入力することで、2相
のクロックを生成し、ダイナミック型フリップフロップ
29の出力をインバータ11に入力し、その出力をダイ
ナミック型フリップフロップ29の入力に帰還すること
により、1/2分周器として動作する。
【0009】この1/2分周器の出力信号bとインバー
タ12によって逆相とした出力信号cとを各々NAND
回路14,15に入力する。また、外部制御信号mにレ
ベルの変化が起こった時には、3入力のNAND回路1
9,20によって構成したRSラッチ回路の出力信号
i,jはLレベルとHレベルとに交互に変化する。NA
ND回路19,20の出力を、各NAND回路14,1
5の他方の入力とすることにより、インバータ11の出
力信号bとインバータ12の出力信号cとを切り替え
る。
【0010】そのようにして切り替えられた出力信号
l,kをNAND回路16に入力して合成することによ
り、外部制御信号mが変化する毎にNAND回路16の
出力信号dの位相が半周期だけシフトされることとな
り、入力クロックXINからみると、1個分のクロック
の立ち上がりが間引かれることとなる。
【0011】さらに、外部制御信号mのレベル変化をR
Sラッチ回路に取り込むタイミングを、インバータ11
の出力信号bとインバータ12の出力信号cとを切り替
えた後の出力信号l,k、つまりNAND回路16の出
力信号dで決定している。
【0012】以上のような動作により、入力クロックX
INに対して、外部制御信号mのレベル変化がない時は
1/2分周動作し、レベル変化がある時は1/3分周動
作をすることとなる。
【0013】図7は上記のプリスケーラ回路を用いて構
成される代表的なPLLシンセサイザの構成を示すブロ
ック図である。図7において、51は電圧制御発振器
(VCO)、52はN分の1分周もしくは(N+1)の
1分周を行うプリスケーラ回路、53はプログラマブル
カウンタ、54は位相比較器、55は水晶発振器、56
は基準周波数カウンタ、57はローパスフィルタ(LP
F)である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のプリスケーラ回路では、以下のような問題
点が発生する。その問題点について説明する。
【0015】偶数分周時には、最終分周出力信号である
AND回路16の出力信号dはインバータ11の出力信
号bもしくはインバータ12の出力信号cのどちらか一
方で生成される。これに対し奇数分周時、つまり間引き
が行われて信号選択回路31の出力切り替えが起こった
時には、最終分周出力信号であるAND回路16の出力
信号dはインバータ11の出力信号bとインバータ12
の出力信号cで交互に生成されることになる。
【0016】この時、インバータ12の出力信号cはイ
ンバータ11の出力信号bに対してインバータ12の遅
延時間だけ遅れることとなり、僅かではあるがAND回
路16の出力信号dにFM変調がかかってしまい、例え
ば周波数シンセサイザで用いると、その電圧制御発振器
(以下、VCOと略す)の出力周波数の近傍に不要なス
プリアス成分を発生してしまう。
【0017】ここで、VCOの近傍に発生するスプリア
スについて説明する。例えば周波数シンセサイザは、V
CO、位相比較器、基準周波数カウンタ、プリスケーラ
回路、プログラマブルカウンタおよびループフィルタ
(ローパスフィルタ)で構成されている。ここで、プリ
スケーラ回路とプログラマブルカウンタとは、合わせて
モデュラスカウンタとも呼ばれる。上記のプリスケーラ
回路を、奇数分周に設定した場合には、位相比較器に入
力されている基準周波数をFrefとすると、VCOの
発振周波数Fvco+(Fref/2)のところに、目
的とする信号以外の不要なスプリアス成分が発生し、出
力信号のC/N比(キャリア/ノイズ比)を劣化させて
しまうという問題点を有していた。
【0018】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、例えばVCO、位相比較器、基準周波数カウン
タ、プリスケーラ回路、プログラマブルカウンタおよび
ループフィルタで構成されている周波数シンセサイザに
おいて、プリスケーラ回路を奇数分周に設定した場合で
も、位相比較器に入力されている基準周波数をFref
として、VCOの発振周波数Fvco+(Fref/
2)のところにおけるスプリアスの発生を防止し、出力
信号のC/N比を向上させることができるプリスケーラ
回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のプリスケーラ回路は、外部制御信号のレ
ベルが一定の期間は1/2分周動作を継続し、外部制御
信号がレベル変化を起こした直後に各々1回だけ1/3
分周動作をすることになり、外部制御信号のレベル変化
の回数を変えることで、1/3分周する回数を変更し、
この際にダイナミック型フリップフロップを用いて、分
周信号を入力クロックに同期させ、プリスケーラ回路を
単一の位相で動作させている。これによって、偶数分周
の時も奇数分周の時も、回路の遅延によるFM変調がか
かることなく1/2分周と1/3分周の切り替えを行う
ことができる。
【0020】また、上記の構成に加え、信号選択回路の
出力を1/N(Nは2以上の整数)分周器に供給するよ
うにして、外部制御信号のレベルが一定の期間は1/2
N分周動作を継続し、外部制御信号がレベル変化をした
直後に各々1回だけ1/(2N+1)分周動作をさせ、
外部制御信号のレベル変化の回数を変えることにより、
1/(2N+1)分周する回数を変更するようにしてい
る。
【0021】このように、ダイナミック型フリップフロ
ップによって、分周信号を入力クロックに同期させるこ
とで、プリスケーラ回路を単一の位相で動作させると、
分周比Nと遅延の影響を受けずに、分周比として2N分
周ならびに(2N+1)分周を安定して行うことがで
き、利用対象とする装置においてその出力信号として、
目的とする信号以外のスプリアスの発生を防止し、出力
信号におけるC/N比を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載のプリスケ
ーラ回路は、各種電子回路の動作タイミングを発生する
ための基準信号となる入力クロックに対して、その周波
数を分周して入力クロックに基づく分周信号を出力する
プリスケーラ回路であって、各種電子回路の動作タイミ
ングを発生するための基準信号となる入力クロックに対
して、その周波数を分周して入力クロックに基づく分周
信号を出力するプリスケーラ回路であって、第1のダイ
ナミック型フリップフロップと第1のインバータとから
なり入力クロックを1/2分周する1/2分周器と、1
/2分周器の出力を反転させる第2のインバータと、第
1および第2のインバータの出力信号を、外部制御信号
のレベル変化に応答して選択的に出力する信号選択回路
と、信号選択回路が外部制御信号のレベル変化を取り込
むタイミングを、信号選択回路の出力信号により決定す
るタイミングゲートと、信号選択回路の出力信号をデー
タ信号として入力クロックと同期をとる第2のダイナミ
ック型フリップフロップとを備え、第2のダイナミック
型フリップフロップの出力端から分周信号を得るように
したことを特徴とする。
【0023】この構成によると、外部制御信号のレベル
が一定の期間は1/2分周動作を継続し、外部制御信号
がレベル変化を起こした直後に各々1回だけ1/3分周
動作をすることになり、外部制御信号のレベル変化の回
数を変えることで、1/3分周する回数を変更する。こ
の際に、第2のダイナミック型フリップフロップから入
力クロックで同期をとった分周信号が出力されているの
で、偶数分周の時も奇数分周の時も、回路の遅延による
FM変調がかかることなく1/2分周と1/3分周の切
り替えを行うことができる。
【0024】請求項2記載のプリスケーラ回路は、各種
電子回路の動作タイミングを発生するための基準信号と
なる入力クロックに対して、その周波数を分周して入力
クロックに基づく分周信号を出力するプリスケーラ回路
であって、第1のダイナミック型フリップフロップと第
1のインバータとからなり入力クロックを1/2分周す
る1/2分周器と、1/2分周器の出力を反転させる第
2のインバータと、第1および第2のインバータの出力
信号を、外部制御信号のレベル変化に応答して選択的に
出力する信号選択回路と、信号選択回路の出力信号をデ
ータ信号として入力クロックと同期をとる第2のダイナ
ミック型フリップフロップと第2のダイナミック型フリ
ップフロップの出力信号を1/N(Nは2以上の整数)
分周する1/N分周器と、信号選択回路が外部制御信号
のレベル変化を取り込む期間を、1/N分周器における
1/N分周するまでの中間分周信号により決定し、かつ
信号選択回路が外部制御信号のレベル変化を取り込むタ
イミングを、信号選択回路の出力信号により決定するタ
イミングゲートとを備え、1/N分周器の出力端から分
周信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0025】この構成によると、信号選択回路の出力を
1/N分周器に供給するようにしたので、外部制御信号
のレベルが一定の期間は1/2N分周動作を継続し外部
制御信号がレベル変化をした直後に各々1回だけ1/
(2N+1)分周動作をすることとなり、外部制御信号
のレベル変化の回数を変えることにより、1/(2N+
1)分周する回数を変更する。この際に、第2のダイナ
ミック型フリップフロップは入力クロックで同期をとっ
た信号が出力されているので、偶数分周の時も奇数分周
の時も、回路の遅延によるFM変調がかかることなく1
/2N分周と1/(2N+1)分周の切り替えを行うこ
とができる。
【0026】このように、第2のダイナミック型フリッ
プフロップによって、分周信号を入力クロックに同期さ
せることで、プリスケーラ回路を単一の位相で動作させ
ると、分周比Nと遅延の影響を受けずに、分周比として
2N分周ならびに(2N+1)分周を安定して行うこと
ができ、利用対象とする装置においてその出力信号とし
て、目的とする信号以外のスプリアスの発生を防止し、
出力信号におけるC/N比を向上させることができる。
【0027】以下、本発明の実施の形態を示すプリスケ
ーラ回路について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。
【0028】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態のプリスケーラ回路について説明する。
【0029】図1は第1の実施の形態のプリスケーラ回
路の構成を示す回路図である。この回路の動作を表すタ
イミングチャートを図2に示す。図1において、1〜
4、21〜24はPチャネルMOSトランジスタ、5〜
8,25〜28はNチャネルMOSトランジスタであ
り、これらで第1および第2のダイナミック型フリップ
フロップ29,31を構成している。また、第1のダイ
ナミック型フリップフロップ29とインバータ9〜11
とで1/2分周器が構成される。
【0030】また、12,13はインバータ、14〜2
0はNAND回路である。NAND回路14〜16,1
9,20は信号選択回路30を構成し、NAND回路1
7、18はタイミングゲート32を構成している。イン
バータ12,13はそれぞれ反転信号生成用のインバー
タである。なお、信号選択回路30とタイミングゲート
32については特公昭61−41175号公報に開示さ
れている。従来例との違いは、第2のダイナミック型フ
リップフロップ31を設けて、NAND回路16の出力
信号dを入力クロックXINに同期させてダイナミック
型フリップフロップ31の出力信号を分周信号として取
り出している点である。
【0031】図2において、XINは入力クロック、b
はダイナミック型フリップフロップ29とインバータ9
〜11で構成される1/2分周器の出力信号、cはイン
バータ12の出力信号、mは外部制御信号、gはNAN
D回路18の出力信号、hはNAND回路17の出力信
号、iはNAND回路20の出力信号、jはNAND回
路19の出力信号、lはNAND回路14の出力信号、
kはNAND回路15の出力信号、dはNAND回路1
6の出力信号、eはダイナミック型フリップフロップ3
1の出力信号である。その他は図6と同様である。
【0032】以上のように構成されたプリスケーラ回路
においては、入力クロックXINを、縦続接続された2
個のインバータ9,10に入力することで、2相のクロ
ックを生成し、ダイナミック型フリップフロップ29の
出力をインバータ11に入力し、その出力をダイナミッ
ク型フリップフロップ29の入力に帰還することによ
り、1/2分周器として動作する。
【0033】この1/2分周器の出力信号bとインバー
タ12によって逆相とした出力信号cとを各々NAND
回路14,15に入力する。また、外部制御信号mにレ
ベルの変化が起こった時には、3入力のNAND回路1
9,20によって構成したRSラッチ回路の出力信号
i,jはLレベルとHレベルとに交互に変化する。NA
ND回路19,20の出力を各NAND回路14,15
の他方の入力とすることにより2相を切り替える。
【0034】そのようにして切り替えられた出力信号
l,kを入力とするNAND回路16の出力信号dは、
外部制御信号mの極性が変化すると、第1のダイナミッ
ク型フリップフロップ29とインバータ9〜11で構成
されている1/2分周器の出力信号bとインバータ12
によって逆相とした出力信号cは、交互に出力されてい
くこととなり、位相が半周期ずつ変化することになる。
出力信号dが半周期変化するということは、入力クロッ
クXINが1周期分間引かれたこととなって1/3分周
器として動作する。
【0035】さらに、NAND回路16の出力信号dを
入力とする第2のダイナミック型フリップフロップ31
は入力クロックXINで出力dの状態を取り込み、入力
クロックXINの立ち上がりのタイミングで出力信号e
を生成することにより、外部制御信号mの極性変化が起
こっても、入力クロックXINの一つの位相で出力され
ていくことになる。
【0036】この実施の形態のプリスケーラ回路によれ
ば、外部制御信号のレベルが一定の期間は1/2分周動
作を継続し、外部制御信号がレベル変化を起こした直後
に各々1回だけ1/3分周動作をすることになり、外部
制御信号のレベル変化の回数を変えることで、1/3分
周する回数を変更し、この際に第2のダイナミック型フ
リップフロップ31からは入力クロックXINで同期を
とった分周信号が出力されているので、偶数分周の時も
奇数分周の時も、回路の遅延によるFM変調がかかるこ
となく1/2分周と1/3分周の切り替えを行うことが
できる。
【0037】したがって、例えばVCO、位相比較器、
基準周波数カウンタ、プリスケーラ回路、プログラマブ
ルカウンタおよびループフィルタで構成されている周波
数シンセサイザにおいて、プリスケーラ回路を奇数分周
に設定した場合でも、位相比較器に入力されている基準
周波数をFrefとして、VCOの発振周波数Fvco
+(Fref/2)のところにおけるスプリアスの発生
を防止し、出力信号のC/N比を向上させることができ
る。
【0038】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態のプリスケーラ回路について説明する。
【0039】図3は第2の実施の形態のプリスケーラ回
路の構成を示す回路図である。このプリスケーラ回路は
1/16・1/17分周回路である。その動作を表すタ
イミングチャートを図4に示す。図3において、36は
インバータ、37はNAND回路である。33〜35は
トグル型フリップフロップであり、1/8分周器を構成
している。
【0040】また、図4において、XINは入力クロッ
ク、bはダイナミック型フリップフロップ29とインバ
ータ9〜11で構成される1/2分周器の出力信号、c
はインバータ12の出力信号、mは外部制御信号、gは
NAND回路18の出力信号、hはNAND回路17の
出力信号、iはNAND回路20の出力信号、jはNA
ND回路19の出力信号、lはNAND回路14の出力
信号、kはNAND回路15の出力信号、dはNAND
回路16の出力信号、eはダイナミック型フリップフロ
ップ31の出力信号、nはトグル型フリップフロップ3
3の出力信号、oはトグル型フリップフロップ34の出
力信号、pはインバータ39の出力信号である。
【0041】ここで、信号pと信号mの関係について説
明する。信号n,oがともにHレべルのとき、信号pは
Hレベルになる。このとき、3入力NAND回路17,
18は信号p以外の信号m,dによって出力状態が決定
する。信号n,oのどちらか一方でもLレベルであるな
ら、信号pはLレベルになり、3入力NAND回路1
7,18の出力は信号m,dに関係なくHレベルにな
る。
【0042】なお、信号pで信号mを制限しているの
は、信号g,hのLレベルを出力する回数を減少させる
ためである。このようにすると、外部制御信号mの極性
変化を信号g,hとして出力する際に、入力クロックX
INで同期をとったダイナミック型フリップフロップと
次段のトグル型フリップフロップの遅延時間のタイミン
グで取り込むことができるので、より安定した動作が可
能となる。つまり、これは、信号g,hの出力タイミン
グが入力クロックXINに対して確定できているという
ことになる。
【0043】また、上記の実施の形態2では、1/8分
周器を用いたが、分周比Nは8に限らず、2以上ならい
くらでもよい。
【0044】以上の実施の形態の構成により、プリスケ
ーラ回路を単一の位相で動作させることによって、分周
比Nと遅延の影響を受けずに、分周比として2N分周な
らびに(2N+1)分周を安定して行うことができる。
【0045】その結果、利用対象とする装置において、
その出力信号として目的とする信号以外のスプリアスの
発生を防止し、出力信号におけるC/N比を向上するこ
とができる。
【0046】例えばVCO、位相比較器、基準周波数カ
ウンタ、プリスケーラ回路、プログラマブルカウンタお
よびループフィルタで構成されている周波数シンセサイ
ザにおいて、プリスケーラ回路を奇数分周に設定した場
合でも、位相比較器に入力されている基準周波数をFr
efとして、VCOの発振周波数Fvco+(Fref
/2)のところにおけるスプリアスの発生を防止し、出
力信号のC/N比を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外部制
御信号のレベルが一定の期間は1/2分周動作を継続
し、外部制御信号がレベル変化を起こした直後に各々1
回だけ1/3分周動作をすることになり、外部制御信号
のレベル変化の回数を変えることで、1/3分周する回
数を変更し、この際に信号選択回路の出力信号を第2の
ダイナミック型フリップフロップで入力クロックで同期
させているので、偶数分周の時も奇数分周の時も、回路
の遅延によるFM変調がかかることなく1/2分周と1
/3分周の切り替えを行うことができる。
【0048】また、第2のダイナミック型フリップフロ
ップの出力を1/N分周器に供給するようにしたので、
外部制御信号のレベルが一定の期間は1/2N分周を継
続し外部制御信号がレベル変化をした直後に各々1回だ
け1/(2N+1)分周動作をすることになり、外部制
御信号のレベル変化の回数を変えることにより、1/
(2N+1)する回数を変更することができる。
【0049】以上により、プリスケーラ回路を単一の位
相で動作させることにができ、分周比Nと回路の遅延の
影響を受けずに、分周比として2N分周ならびに(2N
+1)分周を安定して行うことができる。
【0050】その結果、利用対象とする装置において、
その出力信号として目的とする信号以外のスプリアスの
発生を防止し、出力信号におけるC/N比を向上するこ
とができる。
【0051】例えばVCO、位相比較器、基準周波数カ
ウンタ、プリスケーラ回路、プログラマブルカウンタ、
ループフィルタで構成されている周波数シンセサイザに
おいて、プリスケーラ回路を奇数分周に設定した場合で
も、位相比較器に入力されている基準周波数をFref
として、VCOの発振周波数Fvco+(Fref/
2)のところにおけるスプリアスの発生を防止し、出力
信号のC/N比を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のプリスケーラ回路の構
成を示す回路図である。
【図2】図1のプリスケーラ回路の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2のプリスケーラ回路の構
成を示す回路図である。
【図4】図3のプリスケーラ回路の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図5】従来のプリスケーラ回路の構成を示す回路図で
ある。
【図6】図5のプリスケーラ回路の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図7】プリスケーラ回路を用いて構成される代表的な
PLLシンセサイザの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4,21〜24 P型チャネルMOSトランジス
タ 5〜8,25〜28 N型チャネルMOSトランジス
タ 9〜13,36 インバータ回路 14〜20,37 NAND回路 33〜35 トグル型フリップフロップ 29,31 ダイナミック型フリップフロップ 30 信号選択回路 32 タイミングゲート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種電子回路の動作タイミングを発生す
    るための基準信号となる入力クロックに対して、その周
    波数を分周して前記入力クロックに基づく分周信号を出
    力するプリスケーラ回路であって、 第1のダイナミック型フリップフロップと第1のインバ
    ータとからなり前記入力クロックを1/2分周する1/
    2分周器と、 前記1/2分周器の出力を反転させる第2のインバータ
    と、 前記第1および第2のインバータの出力信号を、外部制
    御信号のレベル変化に応答して選択的に出力する信号選
    択回路と、 前記信号選択回路が前記外部制御信号のレベル変化を取
    り込むタイミングを、前記信号選択回路の出力信号によ
    り決定するタイミングゲートと、 前記信号選択回路の出力信号をデータ信号として前記入
    力クロックと同期をとる第2のダイナミック型フリップ
    フロップとを備え、 前記第2のダイナミック型フリップフロップの出力端か
    ら分周信号を得るようにしたことを特徴とするプリスケ
    ーラ回路。
  2. 【請求項2】 各種電子回路の動作タイミングを発生す
    るための基準信号となる入力クロックに対して、その周
    波数を分周して前記入力クロックに基づく分周信号を出
    力するプリスケーラ回路であって、 第1のダイナミック型フリップフロップと第1のインバ
    ータとからなり前記入力クロックを1/2分周する1/
    2分周器と、 前記1/2分周器の出力を反転させる第2のインバータ
    と、 前記第1および第2のインバータの出力信号を、外部制
    御信号のレベル変化に応答して選択的に出力する信号選
    択回路と、 前記信号選択回路の出力信号をデータ信号として入力ク
    ロックと同期をとる第2のダイナミック型フリップフロ
    ップと、 前記第2のダイナミック型フリップフロップの出力信号
    を1/N(Nは2以上の整数)分周する1/N分周器
    と、 前記信号選択回路が前記外部制御信号のレベル変化を取
    り込む期間を、前記1/N分周器における1/N分周す
    るまでの中間分周信号により決定し、かつ前記信号選択
    回路が前記外部制御信号のレベル変化を取り込むタイミ
    ングを、前記信号選択回路の出力信号により決定するタ
    イミングゲートとを備え、 前記1/N分周器の出力端から分周信号を得るようにし
    たことを特徴とするプリスケーラ回路。
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