JP2000195504A - ポリマ電池用電極材製造装置 - Google Patents

ポリマ電池用電極材製造装置

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JP2000195504A
JP2000195504A JP10367999A JP36799998A JP2000195504A JP 2000195504 A JP2000195504 A JP 2000195504A JP 10367999 A JP10367999 A JP 10367999A JP 36799998 A JP36799998 A JP 36799998A JP 2000195504 A JP2000195504 A JP 2000195504A
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roll
feed roll
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feed
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Takeaki Kozuka
武明 小塚
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Sony Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな面積の電極材も、精密かつ効率的に高
密度で積層状態に折り畳みを可能とし、高性能のポリマ
二次電池を廉価に製造する。 【解決手段】 メインロール17とフィードロール18
とにより第1の圧接部20を構成して供給された負極電
極材1と正極電極材2とを接合して接合電極材3を形成
する。メインロール17とニップロール19とにより第
2の圧接部21を構成して接合電極材3の先端部位に対
して後続部位を折り畳んで積層状態に接合する。接合電
極材3は、第1の圧接部20から送り出されてストッパ
部材22に突き当たって撓ませられ、ガイド部材23に
よって後続部位とともに第2の圧接部21へと導かれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状集電体に極活
物質とゲル状電解質とを塗布してなる負極電極材と正極
電極材とを接合するとともに、この接合電極材に積層状
態で多段の折畳み処理を施すポリマ電池用電極材製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電子機器等においては、近年
飛躍的な小型化或いは高性能化、多機能化等に伴って、
長時間の連続使用を可能とし、小型軽量で経済的な電源
として再充電可能な二次電池が求められている。代表的
な二次電池としては、例えば鉛蓄電池、ニッケルカドミ
ウム蓄電池、アルカリ蓄電池、リチウム二次電池等が知
られている。特に、リチウム二次電池は、高出力、高エ
ネルギー密度等の利点を有しているため注目されてお
り、様々な電子機器等の電源電池として用いられてい
る。リチウムイオン二次電池は、可燃性の有機溶媒を使
用していることから、漏液等の安全性の確保について充
分な対策を講じる必要がある。
【0003】近年、リチウムイオンポリマ電池(以下、
単にポリマ二次電池と称する。)が注目されている。ポ
リマ二次電池は、電解液に、これに相溶する高分子材
料、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)やポリア
クリロニトリル(PAN)が混合されることによってゲ
ル状化された電解質が用いられる。ポリマ二次電池は、
このゲル状電解質を集電体に塗布することによって負極
材や正極材を構成し、これら負極材と正極材とを適宜重
ね合わせることによって構成される。
【0004】負極材は、銅箔等の帯状フィルム材からな
る負極集電体の主面上に負極活物質を塗布するととも
に、この負極活物質上に負極電解質を塗布して構成され
る。また、正極材は、アルミニウム箔等の帯状フィルム
材からなる正極集電体の主面上に正極活物質を塗布する
とともに、この正極活物質上に正極電解質を塗布して構
成される。
【0005】ポリマ二次電池においては、大容量化を図
るために、上述した負極電極材と正極電極材とを接合し
てなる接合電極材を多層に積層して構成する。ポリマ二
次電池には、接合電極材の積層構造により、例えば負極
電極材と正極電極材とをそれぞれ適当な大きさに切断し
てこれらを積層した積層型ポリマ二次電池が提供されて
いる。また、ポリマ二次電池には、従来のリチウムイオ
ン電池と同様に、負極電極材と正極電極材とを巻き冶具
に巻き付けて構成した巻回型ポリマ二次電池、或いはこ
れをさらにプレスした板状型ポリマ二次電池等が提供さ
れている。さらに、ポリマ二次電池には、負極電極材と
正極電極材とを交互につづら折りに折り畳んだ折畳み型
ポリマ二次電池や、つづら折りした負極電極材と正極電
極材とを互いに90度ずらして組み合わせたつづら折り
型ポリマ二次電池等が提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した積
層型ポリマ二次電池においては、負極電極材と正極電極
材とのそれぞれの切断面が互いに重なり合うために内部
ショートが発生し易いといった問題がある。また、積層
型ポリマ二次電池は、各負極電極材と正極電極材とをそ
れぞれ接続するためのリード線が必要とされるばかり
か、これら負極電極材及び正極電極材とにそれぞれリー
ド線を貼着するための電極活物質の未塗布部を形成する
必要がある。
【0007】このため、積層型ポリマ二次電池において
は、電極活物質を塗布した電池有効面積が狭くなってし
まい、電圧容量の体積比が小さくなるといった問題があ
る。また、積層型ポリマ二次電池は、負極電極材と正極
電極材とを多層に積層するに伴って、リード線及びその
貼着、絶縁処理の工数も増えるとともに、全体の厚みも
大きくなり電圧容量の体積比が小さくなるといった問題
がある。
【0008】一方、巻回型ポリマ二次電池においては、
接合電極材を巻き冶具に所定の回数巻き付けた後にこれ
を取り出す際に、内芯部において塗布した電極活物質が
剥離し易いといった問題がある。また、巻回型ポリマ二
次電池においては、巻き冶具に巻回した状態において内
周部と外周部とで電極材の巻回量に応じた厚み分の周長
差が生じる。
【0009】このため、巻回型ポリマ二次電池において
は、巻き冶具から取り出し処理を施す際に、内部におい
て周長差によるシワが発生して塗布した電極活物質がは
がれ落ちてしまうといった問題がある。巻回型ポリマ二
次電池は、かかる電極活物質の剥離により電池性能が劣
化するとともにこれが内部ショートの原因となるといっ
た問題がある。さらに、巻回型ポリマ二次電池は、大型
の設備を必要とするとともに製造コストも大きいといっ
た問題点がある。
【0010】また、折畳み型ポリマ二次電池は、積層密
度が高く比較的高容量化が図られるとともに、適宜の形
状に構成することが可能であることから極めて有効であ
る。また、折畳み型ポリマ二次電池は、幅広の電極材を
用いることによってより大きな投影面積とすることによ
って全体として薄型化を図ることも可能である。折畳み
型ポリマ二次電池は、大面積、薄型化を図ることで、例
えば携帯型電子機器に適用した場合にスペース効率を向
上し、その小型化、多機能化の実現のために極めて有効
である。しかしながら、折畳み型ポリマ二次電池につい
ては、幅広の電極材を精密にかつ効率的に折り畳む実用
的な技術が提供されていないといった状況にある。
【0011】したがって、本発明は、比較的大きな面積
を有する電極材であっても、これを精密かつ効率的に高
密度で積層状態に折り畳みを可能として高性能のポリマ
二次電池を廉価に製造可能としたポリマ電池用電極材製
造装置を提供することを目的に提案されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかるポリマ電池用電極材製造装置は、帯状集
電体に極活物質とゲル状電解質とを塗布してなる負極電
極材と正極電極材とを接合するとともにこの接合電極材
を積層状態に折り畳んで電極材を製造する。本発明にか
かるポリマ電池用電極材製造装置は、駆動機構によって
回転駆動されるメインロールと、このメインロールと対
向して配置されて第1の圧接部を構成して供給された負
極電極材と正極材とを接合して接合電極材として送り出
すフィードロールと、メインロールに対して接合電極材
の送り出し側でかつ第1の圧接部と略直交する位置にお
いて対向配置されて第2の圧接部を構成するニップロー
ルと、第1の圧接部から送り出される接合電極材の走行
路上に位置してニップロールの外周部に沿って配置され
て接合電極材を所定の長さ位置で係止するストッパ手段
と、第1の圧接部から送り出される接合電極材の走行路
に進入する第1の位置とこの走行路から上方へと退避す
る第2の位置とに切換動作されるガイド部材とを備えて
構成される。
【0013】以上のように構成された本発明にかかるポ
リマ電池用電極材製造装置によれば、供給された負極電
極材と正極材とが第1の圧接部において接合されて接合
電極材として送り出される。接合電極材は、所定量が送
り出された状態でストッパ手段によって係止されること
によって、このストッパ手段と第1の圧接部との間で送
り出された先端部位に撓みが生じる。接合電極材は、こ
の状態で走行路に進入するガイド部材によって先端部位
が第2の圧接部へと導かれる。接合電極材は、第2の圧
接部において、この先端部位に対して第1の圧接部から
引き続いて送り出される後続部位が重ね合わされて全体
として積層状態に折り畳まれることによって折畳み型ポ
リマ二次電池の電極材を構成する。
【0014】また、上述した目的を達成する本発明にか
かるポリマ電池用電極材積層装置は、駆動機構によって
回転駆動されるメインロールと、メインロールに対して
接合電極材の供給側に対向位置して配設されるとともに
供給方向と略直交する位置において圧接部を構成するニ
ップロールと、ニップロールと対向して配置されて供給
された接合電極材をメインロール側へと送り出す第1の
フィードロールと、メインロールに対して第1のフィー
ドロールから送り出される接合電極材の走行路上に位置
して配置されるとともに接合電極材の先端部位を所定の
長さ位置で係止する第1の位置とこの接合電極材の先端
部位を第1のフィードロールに対して圧接させる第2の
位置とに回動動作されるストッパ手段と、第1のフィー
ドロールに対して接合電極材の送り出し側でかつ圧接部
の上方において圧接される第1の位置と第1のフィード
ロールから離間する第2の位置とに回動動作される第2
のフィードロールとを備えて構成される。
【0015】以上のように構成された本発明にかかるポ
リマ電池用電極材製造装置によれば、第1のフィードロ
ールから送り出される接合電極材が所定の長さ位置でス
トッパ手段によって係止された状態で、このストッパ手
段が第2の位置へと回動動作されることにより第1のフ
ィードロールに圧接される。接合電極材は、この状態で
送り出された先端部位が第2の位置へと回動動作された
第2のフィードロールと第1のフィードロールとによっ
て圧接されて圧接部へと送り出される。また、接合電極
材は、この先端部位を芯部として第1のフィードロール
から引き続き送り出される後続部位が重ね合わされて全
体として積層状態に折り畳まれることによって折畳み型
ポリマ二次電池の電極材を構成する。
【0016】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかるポリマ電池用電極材製造装置は、供給された負極
電極材と正極電極材とを接合するとともにその先端部位
を所定の回数折り畳んで芯部を形成する処理を施して電
極中間体を製造する第1ステージ部と、この第1ステー
ジ部から供給される電極中間体の芯部に対して後続部位
を順次重ね合わせた状態で折畳み処理を施して電極材を
製造する第2ステージ部とを備えて構成される。
【0017】第1ステージ部は、駆動機構によって回転
駆動されるメインロールと、このメインロールと対向し
て配置されて第1の圧接部を構成して供給された負極電
極材と正極材とを接合して接合電極材として送り出すフ
ィードロールと、メインロールに対して接合電極材の送
り出し側でかつ第1の圧接部と略直交する位置において
対向配置されて第2の圧接部を構成するニップロール
と、第1の圧接部から送り出される接合電極材の走行路
上に位置してニップロールの外周部に沿って配置されて
接合電極材を所定の長さ位置で係止するストッパ手段
と、第1の圧接部から送り出される接合電極材の走行路
に進入する第1の位置とこの走行路から上方へと退避す
る第2の位置とに切換動作されるガイド部材とから構成
される。
【0018】また、第2ステージ部は、駆動機構によっ
て回転駆動されるメインロールと、このメインロールに
対して電極中間体の供給側に対向位置して配設されると
ともに供給方向と略直交する位置において圧接部を構成
するニップロールと、このニップロールと対向して配置
されて供給された電極中間体をメインロール側へと送り
出す第1のフィードロールと、メインロールに対して第
1のフィードロールから送り出される電極中間体の走行
路上に位置して配置されるとともに電極中間体の先端部
位を所定の長さ位置で係止する第1の位置とこの先端部
位を第1のフィードロールに対して圧接させる第2の位
置とに回動動作されるストッパ手段と、第1のフィード
ロールに対して電極中間体の送り出し側でかつ圧接部の
上方において圧接される第1の位置と第1のフィードロ
ールから離間する第2の位置とに回動動作される第2の
フィードロールとを備えて構成される。
【0019】以上のように構成された本発明にかかるポ
リマ電池用電極材製造装置は、第1ステージ部におい
て、供給された負極電極材と正極材とを第1の圧接部に
おいて接合して接合電極材として送り出す。接合電極材
は、所定量が送り出された状態でストッパ手段によって
係止されることによって、このストッパ手段と第1の圧
接部との間で送り出された先端部位に撓みが生じる。接
合電極材は、この状態で走行路に進入するガイド部材に
よって先端部位が第2の圧接部へと導かれる。接合電極
材は、第2の圧接部において、この先端部位に対して第
1の圧接部から引き続いて送り出される後続部位が重ね
合わされて全体として積層状態に折り畳まれることによ
って折畳み型ポリマ二次電池の電極材の電極中間体を製
造する。
【0020】ポリマ電池用電極材製造装置は、第2ステ
ージ部において、第1のステージ部から供給された電極
中間体を第1のフィードロールから送り出して所定の長
さ位置でストッパ手段によって係止し、この状態でスト
ッパ手段が第2の位置へと回動動作することにより第1
のフィードロールに圧接する。電極中間体は、この状態
で送り出された先端部位が第2の位置へと回動動作され
た第2のフィードロールと第1のフィードロールとによ
って圧接されて圧接部へと送り出される。また、電極中
間体は、この先端部位を芯部としてこれに第1のフィー
ドロールから引き続き送り出される後続部位が重ね合わ
されて全体として積層状態に折り畳まれることによって
折畳み型ポリマ二次電池の電極材として製造される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態
として示すポリマ電池用電極材製造装置(以下、製造装
置と略称する。)10は、供給される負極電極材1と正
極電極材2とを接合して接合電極材3を構成するととも
に、この接合電極材3を巻冶具を使用せずに図1に示す
ように積層して折り畳んでポリマ二次電池用の電極材4
を製造する。勿論、製造装置10は、ポリマ二次電池用
の電極材4に限定されず、いわゆる積層型電極材であれ
ば他の電池の電極材の製造にも適用可能である。
【0022】負極電極材1は、銅箔等の帯状フィルム材
からなる負極集電体の主面上に負極活物質を塗布すると
ともにこの負極活物質上に負極電解質を塗布して構成さ
れてなる。正極電極材2は、アルミニウム箔等の帯状フ
ィルム材からなる正極集電体の主面上に正極活物質を塗
布するとともに、この正極活物質上に正極電解質を塗布
して構成されてなる。
【0023】電解質は、高分子材料と、電解液と、電解
質塩とが混合されてゲル状化されてなる。高分子材料に
は、電解液に相溶する性質を有する材料、例えばポリア
クリロニトリル(PAN)やポリフッ化ビニリデン(P
VdF)或いはポリエーテル系高分子材料、スチレンブ
タジエンゴム等が用いられる。電解液には、高分子材料
を分散可能とする材料、例えば非プロトン性溶媒として
例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカー
ボネート(PC)或いはブチレンカーボネート(BC)
等が用いられる。電解質塩には、六フッ化リン酸リチウ
ムや四フッ化ホウ酸リチウムが用いられる。
【0024】負極活物質は、例えばグラファイトや黒鉛
化炭素等の炭素材料が用いられ、これにバイタンダとし
てPVdF、溶剤としてn−メチルピロドリン(NM
P)を加えてスラリー状としたものを、ドクタープレー
ド法等によって負極集電体上に均一に塗布される。負極
活物質は、高温乾燥処理によってNMPが飛ばされ、さ
らにロールプレスによる加圧処理が施されて高密度化が
図られて負極集電体上に成膜形成される。
【0025】正極活物質は、例えばリチウムニッケル酸
化物、リチウムコバルト酸化物或いはリチウムマンガン
酸化物等が用いられ、これにカーボン等の導電材と、バ
インダとしてPVdF、溶媒としてNMPが混合されて
スラリー状としたものを、ドクタープレード法等によっ
て正極集電体上に均一に塗布される。正極活物質は、高
温乾燥処理によってNMPが飛ばされ、さらにロールプ
レスによる加圧処理が施されて高密度化が図られて正極
集電体上に成膜形成される。
【0026】上述した負極電極材1と正極電極材2と
は、図示しない供給装置等から、例えば図示しないカッ
タによって予め所定の長さに切断された状態でそれぞれ
製造装置10へと供給される。製造装置10は、図2に
示すように、基台11上に互いに対向して立設された側
板12(12a、12b)によってフレーム体を構成す
る。製造装置10は、同図において左側の上方部位が負
極電極材1と正極電極材2との供給部13を構成し、ま
た右側の下方部位が製造した電極材4の排出部14とし
て構成されてなる。
【0027】製造装置10には、供給部13に負極電極
材1と正極電極材2とを重ね合わせた状態で内部へと供
給するためのセットプレート15が側板12に付設され
ている。セットプレート15には、負極電極材1と正極
電極材2とを位置決めした状態で供給するためのセット
ガイド16が設けられている。セットガイド16は、詳
細を省略するが供給する負極電極材1と正極電極材2の
幅に応じて、セットプレート15の幅方向の位置を適宜
調整自在とされる。
【0028】製造装置10には、詳細を後述するように
供給された負極電極材1と正極電極材2とを接合して接
合電極材3を形成するとともに、この接合電極材3を所
定の回数折り畳んで積層状態の電極材4を製造するため
に、メインロール17と、フィードロール18と、ニッ
プロール19とが備えられている。製造装置10は、メ
インロール17とフィードロール18とによって第1の
圧接部20が構成されるとともに、メインロール18と
ニップロール19とによって第2の圧接部21が構成さ
れる。
【0029】製造装置10は、第1の圧接部20から送
り出された接合電極材3を所定の長さ位置で係止するス
トッパ部材22と、接合電極材3を第2の圧接部21側
へと導くガイド部材23とを備えている。製造装置10
は、メインロール17とフィードロール18とを互いに
等速で回転駆動させる第1の歯車伝達機構24と、メイ
ンロール17とニップロール19とを互いに等速で回転
駆動させる第2の歯車伝達機構25とを備えている。こ
れら第1の歯車伝達機構24と第2の歯車伝達機構25
とは、一方の側板12bの外方に配設されている。
【0030】メインロール17は、側板12にそれぞれ
組み付けた軸受部材26(26a、26b)に回転自在
に支持されたメインロール支軸27に軸装されている。
メインロール17は、例えば防錆性を有するステンレス
材によって形成され、負極電極材1及び正極電極材2の
幅よりもやや長軸とされてなる。メインロール17は、
図2に示すようにメインロール支軸27が一方の側板1
2aから突出され、その突出端部に取り付けたハンドル
部材28を回転操作することによって回転駆動される。
また、メインロール支軸27は、他端部が側板12bか
ら突出され、詳細を後述する第1の歯車伝達機構24を
回転駆動する。
【0031】フィードロール18も、防錆性を有するス
テンレス材によって形成され、負極電極材1及び正極電
極材2の幅よりもやや長軸とされるとともにメインロー
ル17よりもやや小径とされてなる。フィードロール1
8は、側板12の外側面にそれぞれ回動自在に組み付け
たフイードロールブラケット部材29(29a、29
b)に支持されている。フイードロールブラケット部材
29は、図2に示すように全体略クランク状を呈してお
り、その一端部が側板12間に支架したブラケット支軸
30に片持ち状態で回動自在に支持されている。フイー
ドロールブラケット部材29には、自由端部にそれぞれ
軸受部材31(31a、31b)が組み付けられてお
り、フィードロール18を軸装したフィードロール支軸
32を回転自在に支架している。フィードロール支軸3
2は、一端部がフイードロールブラケット部材29bか
ら突出されて詳細を後述する第1の歯車伝達機構24を
構成するフィードロール歯車60が設けられている。
【0032】フイードロールブラケット部材29には、
一端部を側板12に取り付けた引張りスプリング33
(図3参照)の他端部が取り付けられており、この引張
りスプリング33の弾性力によって図2において時計方
向に付勢されている。フィードロール18は、これによ
ってその外周部の一部がメインロール17の外周部に対
して幅方向の全域に亘って圧接されることにより、上述
したように第1の圧接部20を構成する。
【0033】ニップロール19も、防錆性を有するステ
ンレス材によって形成され、負極電極材1及び正極電極
材2の幅よりもやや長軸とされるとともにメインロール
17とほぼ同径とされてなる。ニップロール19は、側
板12にそれぞれ回動自在に組み付けたニップロールブ
ラケット部材34(34a、34b)に支持されてい
る。ニップロールブラケット部材34は、図2に示すよ
うに下端部を側板12に設けたブラケット支軸35にそ
れぞれ片持ち状態で回動自在に支持されている。
【0034】ニップロールブラケット部材34には、自
由端部にそれぞれ軸受部材36(36a、36b)が組
み付けられており、ニップロール19を軸装したニップ
ロール支軸37を回転自在に支架している。ニップロー
ル支軸37は、一端部がニップロールブラケット部材3
4から突出されて詳細を後述する第2の歯車伝達機構2
5を構成するニップロール歯車63が設けられている。
一方の側板12b側に配置されたニップロールブラケッ
ト部材34bは、後述するように第2の歯車伝達機構2
5の支持部材を構成する。
【0035】ところで、ニップロールブラケット部材3
4は、その上端部をメインロール17の後段側に位置し
て側板12に設けられた切欠き部38(38a、38
b)に臨ませられることによって、ニップロール支軸3
7をメインロール支軸27とほぼ同一高さ位置に保持し
ている。ニップロールブラケット部材34には、一端部
を側板12に取り付けた引張りスプリング39(図3参
照)の他端部が取り付けられており、この引張りスプリ
ング39の弾性力によって図2において反時計方向に付
勢されている。
【0036】ニップロール19は、これによりその外周
部の一部をメインロール17の外周部に対して幅方向の
全域に亘って圧接されることによって、上述したように
第2の圧接部21を構成する。ニップロール19は、メ
インロール17とフィードロール18との第1の圧接部
20に対して、後段側でかつ直交する位置においてメイ
ンロール17に圧接して第2の圧接部21を構成する。
【0037】ストッパ部材22は、ニップロール19の
外周面と曲率をほぼ同一とした全体円弧状を呈するスト
ッパ部40と、このストッパ部40の両側に一体に形成
した支点部41(41a、41b)とから構成される。
ストッパ部材22は、支点部41を側板12の内面に沿
わせるようにしてニップロール支軸37を共軸としてこ
れに回動自在に支持されている。
【0038】ストッパ部材22は、図4に示すようにニ
ップロール19に対して、ストッパ部40が第2の圧接
部21と反対側の外周面に沿って延在するようにして配
設される。ストッパ部材22は、その先端部40aがニ
ップロール19の頂点部に位置され、換言すればメイン
ロール17とフィードロール18とによって構成される
第1の圧接部20の延長線上、すなわち接合電極材走行
路44に対応位置され、後述するように第1の圧接部2
0から送り出される接合電極材3を所定の長さ位置で係
止する。ストッパ部材22は、ストッパ位置調整機構4
5によってストッパ部40の先端部40aの位置調整が
行われる。
【0039】ストッパ位置調整機構45は、図2に示す
ように一方の側板12bに組み付けた取付ブラケット部
材46に支持された調整カム部材47と、調整レバー部
材48等の部材によって構成される。調整レバー部材4
8は、一端部が側板12bの内面に沿って延在し、その
先端に形成したカム溝48aがストッパ部材22の支点
部41に形成したカムピン49と相対係合されている。
【0040】以上のように構成されたストッパ位置調整
機構45は、調整カム部材47を回動操作することによ
って調整レバー部材48が揺動動作され、この動作によ
りカム溝48aとカムピン49との係合部を介してスト
ッパ部材22を回動させる。ストッパ部材22は、これ
によってストッパ部40がニップロール19の外周面に
沿って移動し、その先端部40aの第1の圧接部20に
対する位置調整が行われる。換言すれば、ストッパ部材
22は、ストッパ位置整機構45によって第1の圧接部
20から送り出される接合電極材3の係止長さ位置を調
整する。
【0041】ガイド部材23は、フィードロール18を
軸装したフィードロール支軸32を支軸として回動自在
に支持されたガイドブラケット部材50に設けられてい
る。ガイド部材23は、図2に示すようにフィードロー
ル18に対して軸方向の略中央部に対応位置する。ガイ
ド部材23は、図4乃至図5に示すように、フィードロ
ール18の外周面とほぼ同曲率を有する円弧状の第1の
ガイド面23aと、第1の頂点部23bを介してこの第
1のガイド面23aに連続するとともにメインロール1
7の外周面とほぼ同曲率を有する円弧状の第2のガイド
面23cと、第2の頂点部23dを介してこの第2のガ
イド面23cに連続するとともにニップロール19の外
周面とほぼ同曲率を有する円弧状の第3のガイド面23
eとを有する。
【0042】ガイド部材23は、詳細を後述するよう
に、接合電極材3がストッパ部材22によって係止され
た状態において、図4に示したフィードロール18の上
方の第1の位置から図5に示した接合電極材走行路44
に進入する第2の位置とに切換操作される。ガイド部材
23は、第2の位置に設定された状態において、図5に
示すように第1のガイド面23aがフィードロール18
の外周面に沿って延在するとともに、第1の頂点部23
bが第1の圧接部20側へと進入位置する。
【0043】また、ガイド部材23は、第2の位置に設
定された状態において、第2のガイド面23cがメイン
ロール17の外周面に沿って延在するとともに、第2の
頂点部23dが第2の圧接部21側へと進入位置する。
ガイド部材23は、第2の位置に設定された状態におい
て、第3のガイド面23eがニップロール19の外周面
に沿って延在する。したがって、ガイド部材23は、第
2の位置に設定された状態において、第1の圧接部20
から水平方向に構成される接合電極材走行路44を第2
の圧接部21側へと側路させ、メインロール17とニッ
プロール19との間において全体略V字状の接合電極材
走行路を構成する。
【0044】ガイドブラケット部材50は、図2に示す
ように全体略下向きコ字状を呈しており、両脚部50
a、50bに組み付けられた軸受部材60a、60bを
介してフィードロール18を跨ぐようにしてフィードロ
ール支軸32に回動自在に軸装されている。ガイドブラ
ケット部材50には、一端部にロックレバー部材51が
取り付けられている。ロックレバー部材51は、全体略
クランク状を呈する部材であり、一端部をガイドブラケ
ット部材50に固定されるとともに自由端部を折曲して
ロック部51aが形成されてなる。
【0045】ロックレバー部材51は、後述するように
回動動作されることによって側板12aに設けたノッチ
部材52によりこの回動位置に保持される。ノッチ部材
52は、詳細を省略するが一方の側板12aに回動自在
に支持されており、その内面にロックレバー部材51の
ロック部51aと相対係合する図示しない係合部が形成
されている。ノッチ部材52は、この係合部にロック部
51aが相対係合されることで、ガイドブラケット部材
50が回動位置された状態、換言すればガイド部材23
が接合電極材走行路44内に位置された状態を保持す
る。
【0046】ロックレバー部材51は、第1の圧接部2
0において負極電極材1と正極電極材2とが圧接されて
構成された接合電極材3が所定量送り出されると、図2
に示した状態から時計方向に回動操作されてロック部5
1aがノッチ部材52に相対係合される。ガイドブラケ
ット部材50は、このロックレバー部材51の回動操作
によって一体に回動動作し、上述したようにガイド部材
23を第1の位置から第2の位置へと設定位置させる。
【0047】製造装置10には、接合電極材走行路44
の上方部に位置してアッパガイド部材53が配設されて
いる。アッパガイド部材53は、側板12の対向間隔よ
りもやや小幅とされた弾性板によって形成され、図2に
示すように中央部に接合電極材3の走行方向と平行にス
トッパ部材23の逃げ溝53aが形成された全体略コ字
状を呈している。アッパガイド部材53は、図4乃至図
5に示すように基部がニップロール19の外周面とほぼ
同一曲率に折曲された円弧状とされるとともに先端部が
上方へとやや折曲されてなる。アッパガイド部材53に
は、基端部に側板12bと対向して折曲形成された取付
部53bがサイドカバー54に設けた取付ブラケット部
材55に支持されている。
【0048】アッパガイド部材53は、ガイド位置調整
機構56によってニップロール19の外周面に対する基
部の高さ位置が調整される。ガイド位置調整機構56
は、調整カム部材57と、調整レバー部材58等の部材
によって構成される。ガイド位置調整機構56は、調整
カム部材57を回動操作することによって調整レバー部
材58が揺動動作され、この動作により取付ブラケット
部材55を回動させる。アッパガイド部材53は、これ
によってニップロール19の外周面に対する基部の高さ
位置が接合電極材3の厚みに応じて調整される。
【0049】第1の歯車伝達機構24は、メインロール
17とフィードロール18とを互いに等速で回転駆動さ
せる。第1の歯車伝達機構24は、図3に示すように、
メインロール支軸27の一端部に固定されたメインロー
ル歯車59と、フィードロール支軸32の一端部に固定
されたフィードロール歯車60と、上述したフィードロ
ールブラケット部材29と、このフィードロールブラケ
ット部材29に支持された第1の中間歯車61及び第2
の中間歯車62と、引張りスプリング33等の部材によ
って構成される。
【0050】第1の歯車伝達機構24は、メインロール
歯車59に対して第1の中間歯車61が水平方向の位置
において噛合し、この第1の中間歯車61に対して第2
の中間歯車62が略上方の位置において噛合し、さらに
第2の中間歯車62に対してフィードロール歯車60が
前方側のやや上方の位置において噛合して歯車列を構成
している。第1の歯車伝達機構24は、上述した歯車列
を構成することでメインロール17に対してフィードロ
ール18がその上方位置で互いに外周面を接触させて第
1の圧接部20を構成する。第1の歯車伝達機構24
は、引張りスプリング33の弾性力によってメインロー
ル歯車59と第1の中間歯車61との噛合習性が付与さ
れてなる。
【0051】第1の歯車伝達機構24は、ハンドル部材
28を回転操作することによって、メインロール支軸2
7を介してメインロール17とともにメインロール歯車
59が回転される。第1の歯車伝達機構24は、このメ
インロール歯車59の回転がこれと噛合された第1の中
間歯車61及び第2の中間歯車62を介してフィードロ
ール歯車60へと伝達される。第1の歯車伝達機構24
は、これによってメインロール17とフィードロール1
8とを等速で回転駆動させる。
【0052】第1の歯車伝達機構24は、後述する折畳
み動作に伴って接合電極材3の厚みが変化するが、上述
した噛合状態が弾持される歯車列を構成することで構成
各歯車の噛合外れが生じることは無く、メインロール1
7とフィードロール18との等速回転状態が保持され
る。また、第1の歯車伝達機構24は、各歯車間の正常
な噛み合いが保持されることで歯先の破損等の発生が防
止される。
【0053】第2の歯車伝達機構25は、メインロール
17とニップロール19とを互いに等速で回転駆動させ
る。第2の歯車伝達機構25は、図3に示すように、上
述したメインロール歯車59と、ニップロール支軸37
の一端部に固定されたニップロール歯車63と、上述し
た一方の側板12b側のニップロールブラケット部材3
4bと、このニップロールブラケット部材34bに支持
された第1の中間歯車64及び第2の中間歯車65と、
引張りスプリング39等の部材によって構成される。
【0054】ニップロールブラケット部材34bには、
図3に示すように高さ方向の略中央部に位置して前方側
にアーム部が一体に突設され、このアーム部に第1の中
間歯車64を回転自在に支持している。ニップロールブ
ラケット部材34bは、上述したように側板12に支架
されたブラケット支軸35に回動自在に支持されるとと
もに上端部にニップロール支軸37を回転自在に支持し
ている。第2の中間歯車65は、アーム部に対応する基
部の略中央部に支持されている。
【0055】第2の歯車伝達機構25は、メインロール
歯車59に対して第1の中間歯車64がやや後方の下方
位置において噛合し、この第1の中間歯車64に対して
第2の中間歯車65が水平方向の後方位置において噛合
し、さらに第2の中間歯車65に対してニップロール歯
車63が上方の位置において噛合して歯車列を構成して
いる。第2の歯車伝達機構25は、上述した歯車列を構
成することでメインロール17に対してニップロール1
9がその後方位置で互いに外周面を接触させて第2の圧
接部21を構成する。第2の歯車伝達機構25は、引張
りスプリング39の弾性力によってメインロール歯車5
9と第1の中間歯車64との噛合習性が付与されてな
る。
【0056】第2の歯車伝達機構25は、ハンドル部材
28を回転操作することによって、メインロール支軸2
7を介してメインロール17とともにメインロール歯車
59が回転される。第2の歯車伝達機構25は、このメ
インロール歯車59の回転がこれと噛合された第1の中
間歯車64及び第2の中間歯車65を介してニップロー
ル歯車63へと伝達される。第2の歯車伝達機構25
は、これによってメインロール17とニップロール19
とを等速で回転駆動させ、またニップロール19がフィ
ードロール18と等速で回転駆動されるようにする。
【0057】第2の歯車伝達機構25は、後述する折畳
み動作に伴って接合電極材3の厚みが変化するが、上述
した噛合状態が弾持される歯車列を構成することで構成
各歯車の噛合外れが生じることは無く、メインロール1
7とニップロール19との等速回転状態が保持される。
また、第2の歯車伝達機構25は、各歯車間の正常な噛
み合いが保持されることで歯先の破損等の発生が防止さ
れる。
【0058】以上のように構成された製造装置10に
は、セットガイド16によって位置決めされた状態でセ
ットプレート15上に負極電極材1と正極電極材2とが
重ね合わされた状態で供給される。製造装置10は、供
給部13から供給された負極電極材1と正極電極材2と
の先端部を第1の圧接部20に喰い込ませた状態でハン
ドル部材28を回転操作することによって、メインロー
ル17が時計方向に回転するとともに第1の歯車伝達機
構24を介してフィードロール18が反時計方向に回転
し、第2の歯車伝達機構25を介してニップロール19
も反時計方向に回転する。製造装置10は、メインロー
ル17とフィードロール18との回転によって負極電極
材1と正極電極材2とを第1の圧接部20に送り込み、
これらを接合することにより接合電極材3を構成して接
合電極材走行路44へと送り出す。
【0059】接合電極材3は、図4に示すように第1の
圧接部20から所定量を送り出された状態で、その先端
部がストッパ部材22に衝合する。製造装置10は、こ
の状態でロックレバー部材51が回動操作されて、図5
に示すようにガイド部材23を第1の位置から第2の位
置へと切換位置させる。ガイド部材23は、これによっ
て接合電極材走行路44内に進入して、その第2の頂点
部23dによって接合電極材3の先端部位を第2の圧接
部21側へと導く。
【0060】接合電極材3は、第1の圧接部20から送
り出される後続部位が、図5に示すようにガイド部材2
3の第2のガイド面23cとメインロール17の外周面
との間を走行して第2の圧接部21側へと走行する。ま
た、接合電極材3は、ストッパ部材22に衝合した先行
部位もニップロール19の反時計方向の回転によってそ
の外周面とガイド部材23の第3のガイド面23eとの
間に導かれて第2の圧接部21側へと走行する。接合電
極材3は、図6に示すように第2の圧接部21において
2つ折りに折り畳まれた先行部位と後続部位とが重ね合
わされて積層状態で接合される。
【0061】製造装置10は、上述したように第1の圧
接部20においてメインロール17とフィードロール1
8とにより供給された負極電極材1と正極電極材2とを
接合して接合電極材3として接合電極材走行路44へと
送出する。製造装置10は、所定量の接合電極材3を送
り出すと、これをストッパ部材22によって係止すると
ともにガイド部材23によって第2の圧接部21側へと
撓ませる。製造装置10は、図6に示すようにガイド部
材23によって接合電極材3の先行部位と後続部位とを
折り畳んで第2の圧接部21へと導き、メインロール1
7とニップロール19とによって積層状態に接合して電
極材4を製造して排出部14から次工程へと送り出す。
【0062】なお、製造装置10は、第2の圧接部21
において所定量の接合電極材3を接合した状態において
メインロール17、フィードロール18及びニップロー
ル19を反転駆動することによって、接合電極材3をさ
らに多段に折り畳むことを可能とする。製造装置10
は、各ロールの反転駆動により接合電極材3を第1の圧
接部20まで引き戻すと、再び各ロールが正転駆動され
る。製造装置10は、上述した工程によって折り畳まれ
た先行部位に対して後続の接合電極材3の積層状態に折
り畳む。
【0063】製造装置10においては、ハンドル部材2
8を回転操作することによって上述した負極電極材1と
正極電極材2とを接合して接合電極材3を構成する処理
と、この接合電極材3の先端部位と後続部位とを重ね合
わせて折り畳む処理とを施すようにしたが、かかる構成
に限定されるものではない。製造装置10は、ハンドル
部材28に代えて例えばサーボモータ等を駆動源として
メインロール支軸27を所定の制御を行いながら回転駆
動するように構成してもよい。また、製造装置10は、
ガイド部材23を第1の位置と第2の位置とに切り換え
る操作をサーボモータの制御動作に併せて制御するよう
にしてもよい。
【0064】さらにまた、製造装置10は、これを直列
状態で多段に設置して多段の折り畳み処理を連続して行
うように構成してもよい。第1段目の製造装置には、負
極電極材1と正極電極材2とが供給されて、上述したこ
れらの接合処理と接合電極材3の折畳み処理が行われ
る。第2段目以降の製造装置には、第1段目製造装置或
いは前段製造装置から送り出された接合電極材3が供給
され、その折畳み処理が行われる。
【0065】本発明の第2の実施の形態として図7乃至
図12に示す製造装置100は、上述した制御装置10
を第1ステージ装置としてその後段に配置されて第2ス
テージ装置を構成する。製造装置100には、第1ステ
ージ装置10において上述した処理が行われることによ
って先端部に折畳み部位6を形成した電極中間体5が供
給される。第1ステージ装置10は、電極中間体5に対
して折畳み部位6を芯部としてこれに後続部位7をさら
に多段の折畳み処理を施してポリマ二次電池用の電極材
4を製造する。
【0066】したがって、製造装置100については、
以下の説明において第2ステージ装置と称するものとす
る。勿論、製造装置100は、後述する説明から明らか
なように、単独装置として使用され上述した製造装置1
0と同様に供給される負極電極材1と正極電極材2とを
接合して接合電極材3を構成するとともに、この接合電
極材3を巻冶具を使用せずに重ね合わせ状態に折り畳ん
でポリマポリマ二次電池用の電極材4を製造することも
可能である。
【0067】第2ステージ装置100は、上述した第1
ステージ装置10と同様に、基台101と、この基台1
01に互いに対向して立設された側板102(102
a、102b)とによってフレーム体を構成する。第2
ステージ装置100は、図7において左側の上方部位が
第1ステージ装置10から供給される電極中間体5の供
給部103を構成し、また右側の下方部位が電極中間体
5に所定の折畳み処理を施して形成した電極材4の排出
部104として構成されてなる。第2ステージ装置10
0は、第1ステージ装置10に備えられる各ロールと同
様に構成された、メインロール105と、第1のフイー
ドロール106と、ニップロール107とを備える。ま
た、第2ステージ装置100は、詳細を後述するよう
に、第1のフイードロール106に対して接離動作され
る第2のフィードロール108が備えられる。
【0068】第2ステージ装置100は、第1のフイー
ドロール106とニップロール107とによって電極中
間体5の供給部103を構成し、ニップロール107と
メインロール105とによって電極材4の排出部104
を構成する。したがって、第2ステージ装置100は、
第1ステージ装置10と比較すると、メインロール10
5とニップロール107とが前後逆位置に配置された構
成となっている。第2ステージ装置100は、メインロ
ール105とニップロール107とによって電極中間体
5を圧接する第3の圧接部109を構成する。
【0069】第2ステージ装置100にも、第1ステー
ジ装置10から供給された電極中間体5を位置決めした
状態で内部へと供給するために、供給部103の側板1
02にセットガイド110を有するセットプレート11
1が付設されている。第2ステージ装置100には、第
1のフィードロール106とニップロール107との間
を通過して供給される電極中間体5を所定の長さ位置で
係止するストッパ部材112が備えられている。第2ス
テージ装置100には、ストッパ部材112をメインロ
ール105の外周部側の第1の位置と、第1のフィード
ロール106側の第2の位置とに切換え位置させるスト
ッパ切換機構113が備えられる。
【0070】第2ステージ装置100には、第2のフィ
ードロール108を第1のフィードロール106と圧接
する第1の位置と、圧接しない第2の位置とに切換え位
置させるフィードロール切換機構114が備えられてい
る。第2ステージ装置100には、第2のフィードロー
ル108を第1の位置に設定したフィードロール切換機
構114を保持するフィードロール保持機構115が備
えられている。
【0071】第2ステージ装置100にも、メインロー
ル105を回転駆動するためのハンドル部材116が備
えられている。ハンドル部材116には、メイン歯車1
17が一体化されており、このメイン歯車117と噛合
するサブ歯車118を介して第1のフィードロール10
6が回転される。第2ステージ装置100には、メイン
ロール105の回転に対してニップロール107を等速
で回転駆動させるために第1の歯車伝達機構119が備
えられる。第2ステージ装置100には、第1のフィー
ドロール106の回転に対して第2のフィードロール1
08を等速で回転駆動させるために第2の歯車伝達機構
120が備えられている。
【0072】第2ステージ装置100には、第1のフィ
ードロール106とニップロール107との間にアッパ
ガイド部材121が配設されている。アッパガイド部材
121は、第1のフィードロール106よりもやや幅広
とされた板状の部材であり、図9に示すように後端部1
21aが上方へと折曲形成されている。アッパガイド部
材121は、接合電極材3の走行ガイド部材を構成する
とともに、後述する接合電極材3の折畳み動作に際して
後端部121aが支点部を構成する。
【0073】メインロール105は、軸受部材122
(122a、122b)を介して側板102に回転自在
に支持されたメインロール支軸123に一体的に軸装さ
れている。メインロール支軸123は、図7に示すよう
にその一端が側板102aから突出され、その突出端部
にハンドル部材116が固定されている。第2ステージ
装置100は、ハンドル部材116を回転操作すること
によってメインロール支軸123を介してメインロール
105を回転駆動する。メインロール支軸123には、
他方の側板102b側から突出する端部に第1の歯車伝
達機構119を構成するメインロール歯車124が一体
的に軸装されている。
【0074】第1のフィードロール106は、側板10
2にそれぞれ組み付けた軸受部材125(125a、1
25b)によって回転自在に支持された第1のフィード
ロール支軸126に一体的に軸装されている。第1のフ
ィードロール支軸126は、図7に示すようにその一端
が側板102aから突出され、その突出端部に上述した
サブ歯車118が一体に軸装されている。第2ステージ
装置100は、ハンドル部材116を回転操作すること
によって、一体に設けたメイン歯車117と噛合するサ
ブ歯車118を介して第1のフィードロール支軸126
が回転駆動される。したがって、第2ステージ装置10
0は、ハンドル部材116を回転操作することによっ
て、メインロール105と第1のフィードロール106
とが互いに等速で回転駆動される。
【0075】ニップロール107は、側板102にそれ
ぞれ回動自在に支持したニップロールブラケット部材1
28(128a、128b)に支架したニップロール支
軸127に一体的に軸装されている。ニップロール支軸
127は、側板102b側の一端部がニップロールブラ
ケット部材128から突出されており、この端部に第1
の歯車伝達機構119を構成するニップロール歯車12
9が一体的に軸装されている。ニップロールブラケット
部材128は、その構成を上述した第1ステージ装置1
0のニップロールブラケット部材34とほぼ同等に構成
されており、祖群102に支架したブラケット支軸12
8Aに回動自在に支持されている。
【0076】第1の歯車伝達機構119は、図8に示す
ように、このニップロール歯車129と、メインロール
支軸123に設けられたメインロール歯車124と、ニ
ップロールブラケット部材128に支持された第1の中
間歯車130及び第2の中間歯車131と、引張りスプ
リング132等の部材によって構成される。第1の歯車
伝達機構119は、第1ステージ装置10の第2の歯車
伝達機構25とほぼ同等に構成されている。引張りスプ
リング132は、ニップロールブラケット部材128と
側板102との間に引張り状態で掛け合わされている。
【0077】第1の歯車伝達機構119は、メインロー
ル歯車124に対して第1の中間歯車130が噛合し、
この第1の中間歯車130に対して第2の中間歯車13
1が噛合し、さらに第2の中間歯車131に対してニッ
プロール歯車129が噛合して歯車列を構成している。
第1の歯車伝達機構119は、かかる歯車列を構成する
ことでメインロール歯車124とニップロール歯車12
9、換言すればメインロール105とニップロール10
7とを互いに等速で回転駆動するようにする。
【0078】第1の歯車伝達機構119は、図8に示す
ようにメインロール105とニップロール107とを互
いにほぼ等しい高さ位置に支持するとともに、供給部1
03に対して後方側でかつ水平面に対して約90°下方
位置においてそれぞれの外周面を接触させることによっ
て第3の圧接部109を構成させる。第1の歯車伝達機
構119は、引張りスプリング132の弾性力によって
メインロール105に対するニップロール107の当接
習性が保持されている。また、引張りスプリング132
は、メインロール歯車124と第1の中間歯車130と
に対して噛合習性を付与している。
【0079】第1の歯車伝達機構119は、上述したよ
うにメインロール歯車124とニップロール歯車129
との間に第1の中間歯車130と第2の中間歯車131
とを介在させかつ引張りスプリング132の弾性力によ
って全体の噛合習性を付与した構成であることから、後
述する折畳み動作に伴う電極中間体5の厚み変化に対し
ても構成各歯車の噛合外れを防止してメインロール10
5とニップロール107との等速回転状態を保持する。
また、第1の歯車伝達機構119は、各歯車間の正常な
噛み合いが保持されることで歯先の破損等の発生が防止
される。
【0080】第2のフィードロール108は、防錆性を
有するステンレス材等によって第1のフィードロール1
06とほぼ同径に形成されてなる。第2のフィードロー
ル108は、側板102に対してフィードロール切換機
構114を介して回動自在に支持されてなる。フィード
ロール切換機構114は、図7及び図8に示すように、
第2のフィードロール108を一体に軸装した第2のフ
ィードロール支軸133と、これを回転自在に支持する
一対の軸受部材134(134a、134b)と、一対
のフィードロールブラケット部材135(135a、1
35b)と、一対の軸受部材136(136a、136
b)と、ブラケット支軸137等によって構成されてな
る。
【0081】フィードロールブラケット部材135は、
全体略矩形の部材であり、一端部が側板102に軸受部
材136を介して支架されたブラケット支軸137に固
定されている。フィードロールブラケット部材135
は、自由端側に軸受部材134を介して第2のフィード
ロール支軸133を回転自在に支持している。第2のフ
ィードロール支軸133は、フィードロールブラケット
部材135によって側板102を跨ぐようにして支架さ
れ、第2のフィードロール108を一体に軸装してい
る。フィードロールブラケット部材135は、ブラケッ
ト支軸137と第2のフィードロール支軸133との軸
間距離をブラケット支軸137と第1のフィードロール
支軸126の軸間距離とほぼ等しくしている。フィード
ロールブラケット部材135には、一方の側縁に円弧状
のカム凹部138(138a、138b)がそれぞれ形
成されている。
【0082】以上のように構成されたフィードロール切
換機構114は、通常、図7に示すように第2のフィー
ドロール108を側板102の上方に位置して第1のフ
ィードロール106から離間した第1の位置に設定して
いる。フィードロール切換機構114は、後述するよう
にストッパ部材112が回動動作された状態において、
フィードロールブラケット部材135を図8鎖線で示す
第1の位置から矢印Aで示すように反時計方向へと回動
する操作が行われる。フィードロール切換機構114
は、これによって第2のフィードロール108を内部へ
と進入させて第1のフィードロール106と当接する第
2の位置に設定する。第2のフィードロール108は、
第1のフィードロール106に対して、電極材4の排出
部104側で第3の圧接部109の上方の位置において
当接し、送出部139(図8参照)を構成する。
【0083】フィードロール切換機構114は、フィー
ドロール保持機構115によって第2のフィードロール
108を第2の位置に設定した状態に保持される。フィ
ードロール保持機構115は、図7に示すように、側板
102に回動自在に支持された保持レバー部材140
と、レバー支軸141と、一対のコイルスプリング14
2(142a、142b)等によって構成される。保持
レバー部材140は、全体略コ字状を呈する部材であ
り、両腕部140a、140bの対向間隔が側板102
の対向間隔よりもやや大とされている。
【0084】保持レバー部材140には、両腕部140
a、140bにレバー支軸141が嵌合する高さ方向の
長孔からなる軸孔143(143a、143b)がそれ
ぞれ形成されている。保持レバー部材140には、両腕
部140a、140bの先端外側面にカム凸部144
(144a、144b)がそれぞれ形成されている。カ
ム凸部144は、後述するようにフィードロール切換機
構114のフィードロールブラケット部材135に形成
したカム凹部138にそれぞれ相対係合してこのフィー
ドロールブラケット部材135を第2の位置に回動した
状態に保持する。
【0085】保持レバー部材140は、両腕部140
a、140bを側板120の外側に位置させて、側板1
20支架したレバー支軸141に回動自在に支持されて
いる。保持レバー部材140は、この状態で連結部14
0cが側板120に形成した切欠き部145に係合して
いる。保持レバー部材140には、連結部140cとレ
バー支軸141との間にコイルスプリング142が張架
されている。コイルスプリング142は、引張り状態に
あり、連結部140cを切欠き部145に圧接させて保
持レバー部材140を初期位置に保持している。
【0086】以上のように構成されたフィードロール保
持機構115は、フィードロール切換機構114によっ
て第2の位置に設定されて第1のフィードロール106
を第2のフィードロール108に当接させた状態を保持
する。フィードロール保持機構115は、保持レバー部
材140が、図7に示した初期位置から反時計方向に回
動操作される。保持レバー部材140は、これによって
カム凸部144がフィードロールブラケット部材135
のカム凹部138に相対係合する。保持レバー部材14
0には、図8矢印Bで示すコイルスプリング142の弾
性力が作用されることで、フィードロールブラケット部
材135を同図反時計方向に付勢してこれを保持する。
【0087】第1のフィードロール106と第2のフィ
ードロール108とは、第2の歯車伝達機構120によ
って互いに同期して回転駆動される。第2の歯車伝達機
構120は、第1のフィードロール支軸126の側板1
02b側の端部に一体に軸装された第1のフィードロー
ル歯車146と、第2のフィードロール支軸133の一
方フィードロールブラケット部材135b側の端部に一
体に軸装された第2のフィードロール歯車147と、フ
ィードロールブラケット部材135bに支持された第1
の中間歯車148と第2の中間歯車149とから構成さ
れる。
【0088】第2の歯車伝達機構120は、第1のフィ
ードロール歯車146に対して第1の中間歯車148が
噛合し、この第1の中間歯車148に対して第2の中間
歯車149が噛合し、さらに第2の中間歯車149に対
して第2のフィードロール歯車147が噛合して歯車列
を構成している。第2の歯車伝達機構120は、かかる
歯車列を構成することで第1のフィードロール歯車14
6と第2のフィードロール歯車147、換言すれば第1
のフィードロール106と第2のフィードロール108
とが互いに同期して回転するようにする。
【0089】第2の歯車伝達機構120は、上述したよ
うにフィードロールブラケット部材135に対してフィ
ードロール保持機構115のコイルスプリング142の
弾性力が作用されている。したがって、第2の歯車伝達
機構120は、このコイルスプリング142の弾性力に
よって全体の噛合習性が付与されるとともに、第1のフ
ィードロール歯車146と第2のフィードロール歯車1
47との間に第1の中間歯車148と第2の中間歯車1
49とを介在させた構成であることから、後述する折畳
み動作に伴う電極中間体5の厚み変化に対しても構成各
歯車の噛合外れを防止して第1のフィードロール106
と第2のフィードロール108メインロール105とニ
ップロール107との等速回転状態を保持する。また、
第2の歯車伝達機構120は、各歯車間の正常な噛み合
いが保持されることで歯先の破損等の発生が防止され
る。
【0090】ストッパ部材112は、図9乃至図11に
示すように、セットプレート111とほぼ同一面上に位
置してメインロール105の上方に配置されている。ス
トッパ部材112は、電極中間体5の受け面を構成する
ロアガイド部150と、このロアガイド部150に対し
て所定の高さ位置で対向するアッパガイド部151と、
アッパガイド部151に設けられたストッパ部152と
から構成される。ストッパ部材112には、ロアガイド
部150の基端部に軸受部153が一体に形成されてい
る。
【0091】ストッパ部材112は、側板102に支架
された図示しないストッパ支軸を軸受部153の軸孔に
嵌合することによって、側板102に対して回動自在に
支持されている。ストッパ部材112は、図示しないス
トッパにより係止されてロアガイド部150がセットプ
レート111とほぼ同一面上に位置するとともにメイン
ロール105の上方にある第1の位置から、ストッパ切
換機構113によって第1のフィードロール106と対
向する第2の位置とに切換え操作される。
【0092】ストッパ切換機構113は、詳細を省略す
るが例えば上述した第1ステージ装置10のガイド部材
23を保持する機構、すなわちガイドブラケット部材5
0とロックレバー部材51及びノッチ部材52等と同等
の構成が採用される。ストッパ切換機構113は、ガイ
ドブラケット部材50がストッパ部材112に置換さ
れ、このストッパ部材112にロックレバー部材を一体
に取り付けるとともに第2の位置に回動された状態にお
いてノッチ部材によって保持されるようにする。
【0093】ストッパ部材112は、第1の位置に設定
された状態において、ストッパ部152がアッパガイド
部材121の後端部121aから電極中間体5の芯部6
の長さとほぼ等しい間隔を以って位置される。したがっ
て、ストッパ部材112は、供給部103から供給され
た電極中間体5を、芯部6の後端部がアッパガイド部材
121の後端部121aに対応位置した状態においてス
トッパ部152によって係止する。
【0094】以上のように構成された第2ステージ装置
100には、第1ステージ装置10において先端部に折
畳み部位(芯部)6を形成した電極中間体5が、セット
ガイド110により位置決めした状態でセットプレート
111上に供給される。第2ステージ装置100におい
ては、電極中間体5をニップロール107とアッパガイ
ド部材121とによって挟み込んだ状態でハンドル部材
116が回転操作される。第2ステージ装置100は、
ハンドル部材116の回転操作がメインロール支軸12
3を介して第1の歯車伝達機構119へと伝達される。
【0095】第2ステージ装置100は、第1の歯車伝
達機構119を構成する歯車列、メインロール歯車12
4−第1の中間歯車130−第2の中間歯車131−ニ
ップロール歯車129を介してニップロール107を図
9において時計方向へと回転させる。電極中間体5は、
ニップロール107の回転によって同図矢印で示すよう
に水平方向へと送り込まれ、所定量が送られた状態で芯
部6の先端がストッパ部材112のストッパ部152に
突き当たって係止される。
【0096】なお、第2ステージ装置100は、ハンド
ル部材116の回転操作によって、メインロール105
が反時計方向に回転するとともに第1のフィードロール
106が時計方向に回転する。第2ステージ装置100
は、これらメインロール105と第1のフィードロール
106の回転方向が電極中間体5の走行方向と逆とな
る。第2ステージ装置100においては、電極中間体5
に対して、メインロール105の回転をストッパ部材1
12のロアガイド部150によって遮断するとともに第
1のフィードロール106の回転をアッパガイド部材1
21によって遮断している。
【0097】第2ステージ装置100は、この状態でス
トッパ切換機構113が操作されることによって、スト
ッパ部材112が図10矢印Aで示すように軸受部15
3を支点として反時計方向へと回動動作される。ストッ
パ部材112は、同図に示すようにメインロール105
とニップロール107とが当接する第3の圧接部109
に対して直立した第2の位置に設定され、ストッパ切換
機構113によってこの第2の位置に保持される。
【0098】ストッパ部材112は、この第2の位置に
設定された状態において、ロアガイド部150によって
電極中間体5の芯部6を第1のフィードロール106の
外周面に押し付ける。電極中間体5は、アッパガイド部
材121の後端部121aに沿って芯部6から折り曲げ
られる。
【0099】第2ステージ装置100は、この状態でフ
ィードロール切換機構114が操作されることによっ
て、フィードロールブラケット部材135が図10矢印
Bで示すようにブラケット支軸137を支点として時計
方向へと回動動作される。第2ステージ装置100にお
いては、このフィードロールブラケット部材135の動
作によって第2のフィードロール108が電極中間体5
の芯部6を第1のフィードロール106とによって挟み
込む第2の位置に設定される。フィードロールブラケッ
ト部材135は、この状態でフィードロール保持機構1
15が操作されることによって第2の位置に保持され
る。
【0100】第2ステージ装置100においては、フィ
ードロール保持機構115の操作によって保持レバー部
材140が図10矢印Cで示されるようにレバー支軸1
41を支点として反時計方向へと回動動作される。保持
レバー部材140は、カム凸部144がカム凹部138
に相対係合することによってコイルスプリング142の
弾性力でフィードロールブラケット部材135を保持す
る。第2ステージ装置100においては、第2のフィー
ドロール108、換言すればフィードロールブラケット
部材135が第2の位置に設定されることによって第2
の歯車伝達機構120が構成され、第1のフィードロー
ル106と同期して第2のフィードロール108が回転
可能な状態となる。
【0101】第2ステージ装置100は、ハンドル部材
116が再び回転操作されることによって、メインロー
ル支軸123を介してメインロール105が図11矢印
で示すように反時計方向に回転する。第2ステージ装置
100においては、メイン歯車117と噛合するサブ歯
車118が回転されることによって、第1のフィードロ
ール支軸126を介して第1のフィードロール106が
同図時計方向に回転する。第2ステージ装置100にお
いては、第1の伝達歯車機構119を介してニップロー
ル107が同図時計方向に回転する。第2ステージ装置
100においては、第2の伝達歯車機構120を介して
第2のフィードロール108が時計方向に回転する。
【0102】第2ステージ装置100においては、図1
2に示すように第1のフィードロール106と第2のフ
ィードロール108との回転動作によって、これらに挟
み込まれた電極中間体5の芯部6が送出部139からメ
インロール105ニップロール107とが圧接する第3
の圧接部109へと送り出される。第2ステージ装置1
00においては、ニップロール107の回転動作によっ
て電極中間体5の後続部位7が供給部103から引き続
いて送り込まれる。電極中間体5は、同図に示すように
送り込まれる後続部位7が芯部6に突き当たってこれに
重ね合わされて全体として第3の圧接部109へと走行
する。したがって、第2ステージ装置100は、第3の
圧接部109において芯部6と後続部位7とを積層状態
に接合して電極材4を製造する。
【0103】なお、第2ステージ装置100は、第3の
圧接部109において芯部6に後続部位7を積層状態に
接合した状態においてハンドル部材116を反転回転操
作することによって、電極材4をさらに多段に折り畳む
ことも可能である。第2ステージ装置100は、各ロー
ルの反転駆動により電極材4を引き戻した状態でハンド
ル部材116を正転回転操作する。第2ステージ装置1
00は、上述した工程によって芯部6に対して電極中間
体5の後続部位7がさらに積層状態で接合される。
【0104】第2ステージ装置100は、ハンドル部材
116や、ストッパ切換機構113或いはフィードロー
ル切換機構114、フィードロール保持機構115等を
手動にて操作するようにしたが、かかる構成に限定され
るものでは無い。第2ステージ装置100は、ハンドル
部材116に代えて例えばサーボモータ等を駆動源とし
てメインロール支軸123を所定の制御を行いながら回
転駆動するように構成してもよく、また適宜の駆動機構
によって上述した各機構を電極中間体5の走行動作に併
せて制御駆動してもよい。
【0105】第2ステージ装置100は、これを直列に
多段に設置し、前段装置において製造した電極材を電極
中間体として後段装置に供給することによってハンドル
部材116を正逆回転操作することなく、連続送りによ
って電極材4の製造を行うことを可能とする。また、第
2ステージ装置100は、単独のポリマ二次電池用の電
極材製造装置として用いる場合には、前段工程において
適宜の接合装置によって負極電極材1と正極電極材2と
が接合された接合電極材3を供給部103から供給する
ようにすればよい。
【0106】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるポリマ電池用電極材製造装置によれば、帯状の負極
電極材と正極電極材とを供給してこれを接合する処理と
積層状態に折り畳む処理とを行って電極材を製造するこ
とから、比較的幅広で薄厚の電極素材を用いてこれを高
密度で積層状態に折り畳むことが可能となる。また、ポ
リマ電池用電極材製造装置は、簡易でかつ廉価であり、
上述した接合処理と折畳み処理を効率的かつ精密に行っ
て廉価な電極材を製造することが可能である。ポリマ電
池用電極材製造装置は、例えば携帯型電子機器等に好適
な、より大きな投影面積とすることにより全体として薄
型化を図った高容量の実用的なポリマ二次電池を実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳み型電極材の製造方法の概念図である。
【図2】本発明にかかるポリマ電池用電極材製造装置の
第1の実施の形態を示す斜視図であり、初期状態を示
す。
【図3】同製造装置に備えられる歯車伝達機構の構成説
明図である。
【図4】同製造装置における電極材の製造動作の説明図
であり、供給された負極電極材と正極電極材とを接合し
て接合電極材を構成し、この接合電極材がストッパ部材
に突き当てられる動作を示す。
【図5】同製造装置における電極材の製造動作の説明図
であり、接合電極材を折り畳むとともに第2の圧接部へ
と導く動作を示す。
【図6】同製造装置における電極材の製造動作の説明図
であり、第2の圧接部から電極材を送り出す動作を示
す。
【図7】本発明にかかるポリマ電池用電極材製造装置の
第2の実施の形態を示す斜視図であり、初期状態を示
す。
【図8】同製造装置に備えられる歯車伝達機構の構成説
明図である。
【図9】同製造装置における電極材の製造動作の説明図
であり、供給された電極中間体がストッパ部材に突き当
てられる動作を示す。
【図10】同製造装置における電極材の製造動作の説明
図であり、ストッパ部材の回動動作によって電極中間体
が折曲される動作を示す。
【図11】同製造装置における電極材の製造動作の説明
図であり、電極中間体を第3の圧接部へと送り込む動作
を示す。
【図12】同製造装置における電極材の製造動作の説明
図であり、電極中間体を第3の圧接部から送り出す動作
を示す。
【符号の説明】
1 負極電極材、2 正極電極材、3 接合電極材、4
電極材、5 電極中間体、6 芯部、7 後続部位、
10 製造装置(第1ステージ装置)、13供給部、1
4 排出部、17 メインロール、18 フィードロー
ル、19 ニップロール、20 第1の圧接部、21
第2の圧接部、22 ストッパ部材、23 ガイド部
材、24 第1の伝達歯車機構、25 第2の歯車伝達
機構、28 ハンドル部材、29 フィードロールブラ
ケット部材、34 ニップロールブラケット部材、44
接合電極材走行路、51 ロックレバー部材、59
メインロール歯車、60 フィードロール歯車、61,
62 中間歯車、63 ニップロール歯車、64,65
中間歯車、100 製造装置(第2ステージ装置)、
103 供給部、104 排出部、105 メインロー
ル、106 第1のフィードロール、107 ニップロ
ール、108 第2のフィードロール、109 第3の
圧接部、112 ストッパ部材、114 フィードロー
ル切換機構、115 フィードロール保持機構、116
ハンドル部材、117 メイン歯車、118 サブ歯
車、119 第1の歯車伝達機構、120 第2の歯車
伝達機構、124 メインロール歯車、128 ニップ
ロールブラケット部材、129ニップロール歯車、13
0,131 中間歯車、135 フィードロールブラケ
ット部材、139 送出部、140 保持レバー部材、
146 第1のフィードロール歯車、147 第2のフ
ィードロール歯車、148,149 中間歯車

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状集電体に極活物質とゲル状電解質と
    を塗布してなる負極電極材と正極電極材とを接合すると
    ともにこの接合電極材を積層状態に折り畳むポリマ電池
    用電極材製造装置において、 駆動機構によって回転駆動されるメインロールと、 上記メインロールと対向して配置されて第1の圧接部を
    構成し、供給された上記負極電極材と正極電極材とを接
    合して接合電極材として後段に送り出すフィードロール
    と、 上記メインロールに対して上記接合電極材の送り出し側
    でかつ上記第1の圧接部と略直交する位置において対向
    配置されて第2の圧接部を構成するニップロールと、 上記第1の圧接部から送り出される上記接合電極材の走
    行路上に位置して上記ニップロールの外周部に沿って配
    置され、上記接合電極材を所定の長さ位置で係止するス
    トッパ手段と、 上記第1の圧接部から送り出される上記接合電極材の走
    行路内に進入する第1の位置と、この走行路から退避す
    る第2の位置とに切換動作されるガイド部材とを備え、 上記第1の圧接部から送り出される接合電極材は、先端
    部位が所定量を送り出された状態で上記ストッパによっ
    て係止されて上記第1の圧接部との間で撓みが生じ、走
    行路内に進入する上記ガイド部材によって上記第2の圧
    接部へと導かれて第1の圧接部から引き続いて送り出さ
    れる後続部位に対して積層状態に折り畳まれることを特
    徴とするポリマ電池用電極材製造装置。
  2. 【請求項2】 上記メインロールは、正逆回転駆動さ
    れ、上記第2の圧接部において上記接合電極材を積層状
    態に折り畳むと反転回転されてこれを上記第1の圧接部
    の近傍まで引き戻した後に正転回転し、この正逆回転を
    繰り返すことよって上記接合電極材を多段に折り畳むこ
    とを特徴とする請求項1記載のポリマ電池用電極材積層
    装置。
  3. 【請求項3】 上記メインロールとフィードロール及び
    上記メインロールとニップロールには、それぞれ第1の
    伝達歯車機構及び第2の伝達歯車機構が設けられて互い
    に等速で回転駆動され、 上記第1の伝達歯車機構及び第2の伝達歯車機構は、上
    記各ロールをそれぞれ回転駆動するロール歯車にそれぞ
    れ噛合する一対の中間歯車と、これら中間歯車及びいず
    れか一方のロール歯車を支持するブラケット部材と、相
    対するロール歯車に噛合習性を付与するように上記ブラ
    ケット部材を付勢する弾性部材とから構成され、 上記メインロールとフィードロール及び上記メインロー
    ルとニップロールとが上記接合電極材の厚み変化によっ
    て上記各ロール間の軸間距離が変動しても相対する上記
    各歯車間の噛合状態が保持されるように構成したことを
    特徴とする請求項1記載のポリマ電池用電極材製造装
    置。
  4. 【請求項4】 複数台を直列に設置することにより、上
    記接合電極材に対して連続して折畳み処理を施すことを
    特徴とする請求項1記載のポリマ電池用電極材製造装
    置。
  5. 【請求項5】 帯状集電体に極活物質とゲル状電解質と
    を塗布してなる負極電極材と正極電極材とが接合された
    接合電極材を積層状態に折り畳むポリマ電池用電極材製
    造装置において、 駆動機構によって回転駆動されるメインロールと、 上記メインロールに対して上記接合電極材の供給側に対
    向位置して配設されるとともに供給方向と略直交する位
    置において圧接部を構成するニップロールと、 上記ニップロールと対向して配置されて供給された上記
    接合電極材を上記メインロール側へと送り出す第1のフ
    ィードロールと、 上記メインロールに対して上記第1のフィードロールか
    ら送り出される上記接合電極材の走行路上に位置して配
    置され、上記接合電極材の先端部位を所定の長さ位置で
    係止する第1の位置と、この接合電極材の先端部位を上
    記第1のフィードロールに対して圧接させる第2の位置
    とに回動動作されるストッパ手段と、 上記第1のフィードロールに対して上記接合電極材の送
    り出し側でかつ上記圧接部の上方において圧接される第
    1の位置と、上記第1のフィードロールから離間する第
    2の位置とに回動動作される第2のフィードロールとを
    備え、 上記第1のフィードロールから送り出される接合電極材
    は、先端部位が所定の長さ位置で上記ストッパ手段によ
    って係止された状態で、このストッパ手段の第2の位置
    への回動動作により第2の位置に回動動作された上記第
    2のフィードロールと上記第1のフィードロールとによ
    って圧接されて上記圧接部へと送り出され、この先端部
    位を芯部として上記第1のフィードロールから引き続き
    送り出される後続部位が積層状態に折り畳まれることを
    特徴とするポリマ電池用電極材製造装置。
  6. 【請求項6】 上記各ロールは、正逆回転駆動され、上
    記圧接部において上記接合電極材を積層状態に折り畳む
    と反転回転されてこれを上記第1のフィードロールと第
    2のフィードロールとの圧接部まで引き戻した後に正転
    回転され、この正逆回転を繰り返すことよって上記接合
    電極材を多段に折り畳むことを特徴とする請求項5記載
    のポリマ電池用電極材製造装置。
  7. 【請求項7】 上記メインロールと第1のフィードロー
    ル、上記メインロールとニップロール及び上記第1のフ
    ィードロールと第2のフィードロールには、それぞれ第
    1の伝達歯車機構乃至第3の歯車伝達機構が設けられる
    ことによって互いに等速で回転駆動され、 上記第1の伝達歯車機構乃至第3の伝達歯車機構は、上
    記各ロールをそれぞれ回転駆動するロール歯車にそれぞ
    れ噛合する一対の中間歯車と、これら中間歯車及びいず
    れか一方のロール歯車を支持するブラケット部材と、相
    対するロール歯車に噛合習性を付与するように上記ブラ
    ケット部材を付勢する弾性部材とから構成され、 上記メインロールと第1のフィードロール、上記メイン
    ロールとニップロール及び上記第1のフィードロールと
    第2のフィードロールとが上記接合電極材の厚み変化に
    よって上記各ロール間の軸間距離が変動しても相対する
    上記ロール歯車間の噛合状態が保持されるように構成し
    たことを特徴とする請求項5記載のポリマ電池用電極材
    製造装置。
  8. 【請求項8】 複数台を直列に設置することにより、上
    記接合電極材に対して連続して折畳み処理を施すことを
    特徴とする請求項5記載のポリマ電池用電極材製造装
    置。
  9. 【請求項9】 帯状集電体に極活物質とゲル状電解質と
    を塗布してなる負極電極材と正極電極材とを接合すると
    ともに、この接合電極材を積層状態で多段に折り畳むポ
    リマ電池用電極材製造装置において、 供給された上記負極電極材と正極電極材とを接合すると
    ともにその先端部を所定の回数折り畳んで芯部を形成す
    る処理を施して電極中間体を製造する第1ステージ部
    と、 上記第1ステージ部から供給される上記電極中間体の上
    記芯部に対して後続部位を順次折り畳む処理を施して電
    極材を製造する第2ステージ部とを備え、 上記第1ステージ部は、 駆動機構によって回転駆動されるメインロールと、この
    メインロールと対向して配置されて第1の圧接部を構成
    して供給された上記負極電極材と正極電極材とを挟み込
    んで接合電極材として送り出すフィードロールと、上記
    メインロールに対して上記接合電極材の送り出し側でか
    つ上記第1の圧接部と略直交する位置において対向配置
    されて第2の圧接部を構成するニップロールと、上記第
    1の圧接部から送り出される上記接合電極材の走行路上
    に位置して上記ニップロールの外周部に沿って配置され
    て上記接合電極材を所定の長さ位置で係止するストッパ
    手段と、上記第1の圧接部から送り出される上記接合電
    極材の走行路に進入する第1の位置とこの走行路から上
    方へと退避する第2の位置とに切換動作されるガイド部
    材とを備え、 供給された上記負極電極材と正極電極材とを上記第1の
    圧接部において接合して上記接合電極材を構成し、上記
    第1の圧接部から送り出される接合電極材の先端部位を
    上記ストッパ手段によって所定位置において係止するこ
    とにより上記第1の圧接部との間で撓みを生じさせ、こ
    の先端部位を走行路に進入する上記ガイド部材によって
    上記第2の圧接部へと導くことにより第1の圧接部から
    引き続いて送り出される後続部位に対して積層状態に折
    り畳んだ状態として芯部を形成する処理を施して電極中
    間体を製造し、 上記第2ステージ部は、 駆動機構によって回転駆動されるメインロールと、この
    メインロールに対して上記電極中間体の供給側に対向位
    置して配設されるとともに供給方向と略直交する位置に
    おいて圧接部を構成するニップロールと、このニップロ
    ールと対向して配置されて供給された上記電極中間体を
    上記メインロール側へと送り出す第1のフィードロール
    と、上記メインロールに対して上記第1のフィードロー
    ルから送り出される上記電極中間体の走行路上に位置し
    て配置されるとともに上記電極中間体の先端部位を所定
    の長さ位置で係止する第1の位置とこの先端部位を上記
    第1のフィードロールに対して圧接させる第2の位置と
    に回動動作されるストッパ手段と、上記第1のフィード
    ロールに対して上記電極中間体の送り出し側でかつ上記
    圧接部の上方において圧接される第1の位置と上記第1
    のフィードロールから離間する第2の位置とに回動動作
    される第2のフィードロールとを備え、 上記第1のステージ部から供給された上記電極中間体
    を、上記第1のフィードロールとニップロールとによっ
    て上記メインロールを介して上記ストッパ手段まで所定
    量を送り出した状態で、このストッパ手段の第2の位置
    へと回動して上記芯部を上記第1のフィードロールに押
    し付け、上記第2のフィードロールを第2の位置へと回
    動して上記第1のフィードロールとによって上記圧接部
    へと送り出され、上記を芯部に対して上記第1のステー
    ジ部から引き続き送り出される後続部位を重ね合わせ状
    態で積層して折り畳む処理を施して電極材を製造するこ
    とを特徴とするポリマ電池用電極材製造装置。
  10. 【請求項10】 上記第2のステージ部は、上記第1の
    ステージ部の後段に複数が直列に設置されており、前段
    ステージ部から供給される上記電極中間体の多層に折り
    畳まれた先端部位を芯部としてさらに多段の折り畳み処
    理を連続して行って電極材を製造することを特徴とする
    請求項9記載のポリマ電池用電極材製造装置。
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