JP2000190628A - 記録シ―ト - Google Patents

記録シ―ト

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JP2000190628A
JP2000190628A JP10373031A JP37303198A JP2000190628A JP 2000190628 A JP2000190628 A JP 2000190628A JP 10373031 A JP10373031 A JP 10373031A JP 37303198 A JP37303198 A JP 37303198A JP 2000190628 A JP2000190628 A JP 2000190628A
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JP
Japan
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ink
ink receiving
recording sheet
jet recording
ink jet
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JP10373031A
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English (en)
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Yuji Iguchi
裕二 井口
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】布風な独特の風合いを有しながら印字ドットの
ドット径を制御することにより良好な印字濃度と高精細
性を実現したインクジェット記録シートを提供する。 【解決手段】支持体としての不織布、インク受理層1、
インク受理層2を順次積層したインクジェット記録シー
トにおいて、インク受理層1に含有されている顔料の平
均粒径(r1)とインク受理層2に含有されている顔料
の平均粒径(r2)の比(r1/r2)が0.25以上
1.00以下であるインクジェット記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
シートに関するものであり、さらに詳しくは独特な風合
いを持ちながら十分なインクジェット印字適性を持った
インクジェット記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像・文字などの記録を行なうもの
であるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターン
の融通性が大きい、現像−定着が不要などの特徴があ
り、漢字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装
置として種々の用途において急速に普及している。さら
に、多色インクジェット方式により形成される画像は、
製版方式による多色印刷に比較して遜色のない記録を得
ることが可能である。また、作成部数が少なくて済む用
途においては、安価であることからフルカラー画像記録
分野にまで広く応用されつつある。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとしては、通常の印刷や筆記に使われる上質
紙やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面か
ら努力がなされてきた。しかし、装置の高速化・高精細
化あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の
性能の向上や用途の拡大に伴い、記録シートに対しても
より高度な特性が要求されるようになった。
【0004】即ち、当該記録シートとしては、印字ドッ
トの濃度が高く色調が明るく鮮やかであること、インク
の吸収が早く印字ドットが重なった場合においてもイン
クが流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドットの横
方向への拡散が必要以上に大きくなく、且つ周辺が滑ら
かでぼやけないことなどの高い画像再現性が要求され
る。
【0005】一方、デザイン、イベント、広告などの分
野では、従来から利用されている紙あるいはフィルムを
支持体にしたインクジェット記録シートに加え、布帛を
支持体としたインクジェット記録シートも、その独特の
風合い故に用いられてきている。布帛としては、織布、
編布、不織布等があるが、紙、フィルムと同様にそれ自
体はインクジェット適性をもたない。そのため、従来よ
り各種工夫がなされてきている。具体的には、水溶性高
分子を繊維表面あるいは繊維間隙に付着させた特開平0
2−99677号や布帛を構成する糸の径を限定した特
開平02−219679号が挙げられる。
【0006】しかし、支持体として織布、編布を用いた
場合はもちろん、不織布を用いた場合でも、それらを構
成する個々の繊維の繊維径は紙と比べて非常に大きいた
め、その空隙も大きく、印字記録の際、インクは布帛の
厚み方向にのみ吸収される可能性が高くなる。また、こ
れら布帛を構成する繊維の長さも紙に比べれば非常に長
く、そのため、前記とは逆に印字記録の際、繊維の長さ
方向に沿ったインクのにじみが非常に大きくなってしま
う。すなわち、布帛をインクジェット記録シートの支持
体に用いた場合、その印字ドットのドット径を制御する
ことが非常に困難となり、ひいては印字濃度、高精細性
を制御することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、布風な独特の風合いを有しながら印字ドットのドッ
ト径を制御することにより良好な印字濃度と高精細性を
実現したインクジェット記録シートを提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上のよ
うな問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明
に至った。
【0009】すなわち、支持体としての不織布、インク
受理層1、インク受理層2を順次積層したインクジェッ
ト記録シートにおいて、インク受理層1に含有されてい
る顔料の平均粒径(r1)とインク受理層2に含有され
ている顔料の平均粒径(r2)の比(r1/r2)が
0.25以上1.00以下であるインクジェット記録シ
ートの発明である。
【0010】該インク受理層1が含浸されることにより
該不織布に設けられているインクジェット記録シートの
発明である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録シー
トには、インク受理層1とインク受理層2という2種類
のインク受理層が設けられている。両インク受理層とも
公知の白色顔料を含有していることが必須であり、含有
されている顔料の平均粒径の比、すなわち、インク受理
層1の顔料平均粒径r1とインク受理層2の顔料平均粒
径r2(r1/r2)が0.25以上であり1.00以
下である必要がある。この範囲内にr1/r2の数値が
入っていれば、インクジェット記録としては最適なドッ
ト径を実現することができ、しいては良好な印字濃度と
高精細性を実現することができる。このr1/r2の値
が、0.25未満にあると印字ドット径が広がりすぎて
高精細性を実現できなくなる。また、r1/r2の値
が、1.00より大きくなると厚み方向へのインク吸収
性が大きくなるためか良好な印字濃度を実現することが
できなくなる。
【0012】本発明のインクジェット記録シートにおい
て、インク受理層1および2の塗工量は特に制限されて
いないが、好ましくはともに1g/m2以上60g/m2
以下である。塗工量が1g/m2未満であると本発明の
効果が薄れ、高精細性が低下する傾向があり、また、6
0g/m2を越えると印字濃度が若干低くなる傾向がで
てくる。インク受理層1と2の塗工量差は特に規定され
ないが、インク受理層2よりインク受理層1の塗工量を
多くすることが好ましい。
【0013】本発明のインク受理層中に含有される白色
顔料としては、以下に示すものを1種以上用いることが
できる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウムなどの白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグ
メント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチ
レン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂など
の有機顔料などが挙げられる。上記の中でも、インク受
理成分中に主体成分として含有する白色顔料としては、
多孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、
多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナなどが挙げら
れ、特に細孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好
ましい。
【0014】本発明のインクジェット記録シートを作製
するために不織布にインク受理層を積層するためには、
インク受理層塗液を不織布に塗設すればよい。その手段
としては、各種ブレードコーター、ロールコーター、エ
アーナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコ
ーター、ショートドウェルコーター、コンマコーター、
ダイコーター、リバースロールコーター、キスコータ
ー、ディップコーター、カーテンコーター、エクストル
ージョンコーター、ゲートロールコーター、グラビアコ
ーター、マイクログラビアコーターなどの塗工装置を用
いることが出来る。
【0015】本発明において、インク受理層1は含浸で
設けられることが好ましい。インク受理層1を含浸する
ことにより印字濃度がいっそう良好となる。含浸でイン
ク受理層を設ける方法としては、サイズプレス、タブサ
イズプレスといった塗工装置を用いることができる。
【0016】本発明のインク受理成分にはカチオン性染
料定着剤を含有することができる。カチオン性染料定着
剤としては2級アミン、3級アミン、4級アンモニウム
塩などが挙げられ、これらのカチオン性染料定着剤はイ
ンク受理成分中の水性インクの染料分である水溶性直接
染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボキシル
基、アミノ基などと不溶な塩を形成するため、インク受
理成分にて染料を捕獲し、色彩性の向上や不溶な塩の形
成により水の滴下や吸湿によるインクの流れだしや滲み
だしを抑制し耐水性が向上させることができる。
【0017】また、本発明のインク受理成分で用いられ
る接着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ
ース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変
性ポリビニルアルコール等;スチレン−ブタジエン共重
合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の
共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル
及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体、アク
リル酸及びメタクリル酸の重合体又は共重合体等のアク
リル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体
等のビニル系重合体ラテックス;或いはこれらの各種重
合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能
基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の
熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポリメチルメタクリ
レート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラ
ール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤が挙げら
れ、1種以上で使用される。
【0018】さらに、その他の添加剤として、顔料分散
剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、
発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化
剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤等をインク受理層
中に適宜配合することもできる。
【0019】また、インク受理性を不織布に付与した後
には、マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパーカ
レンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダーを用いて
平坦化仕上げを行っても良い。
【0020】本発明で用いられる不織布を形成する繊維
としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、又はこれらポリマーの変性ポ
リマー等のホモポリマー及びコポリマーのようなポリエ
ステル系繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリス
チレン、又はこれらポリマーの変性ポリマー等のホモポ
リマー及びコポリマーのようなポリオレフィン系繊維、
アクリル繊維、モダクリル繊維等のようなポリアクリロ
ニトリル系繊維、ナイロン6、ナイロン66等のような
ナイロン繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ウレタン
繊維、等の有機合成繊維;又、レーヨン等の再生セルロ
ース繊維やコラーゲン、アルギン酸、キチン質等を溶液
にしたものを紡糸した繊維等のような再生繊維;アセテ
ート繊維等のような半合成繊維;麻、コットン、パルプ
等のセルロース系繊維や羊毛、絹等の蛋白質系繊維等の
ような天然繊維;金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維のよ
うな無機系繊維;等の各種繊維が挙げられ、これらを単
独又は組み合わせて使用することが出来る。
【0021】本発明で用いられる不織布は、大別して、
湿式不織布、又はステッチボンド方式、スパンボンド方
式、メルトブローン方式、サーマルボンド方式等による
乾式不織布、或いは湿式不織布又は乾式不織布を用いた
スパンレース不織布がある。好ましくは、湿式不織布或
いは湿式不織布を用いたスパンレース不織布が用いられ
る。乾式不織布或いは乾式不織布を用いたスパンレース
不織布では、坪量分布の範囲が広いため場所毎のインク
ジェット印字濃度にバラツキが生じてしまう。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例、及び比較例において「部」及び「%」は、
特に明示しない限り重量部及び重量%を示す。
【0023】〈不織布の作製〉使用する不織布は、下記
の繊維構成で丸網抄紙機により抄造した後、ウェットプ
レスパート、乾燥パート、カレンダーパートを適宜調節
して目付50g/m2、厚さ120μmの湿式不織布を作
製した。 PET繊維(0.4d×10mm) 70部 PP/PE芯鞘繊維(2d×10mm) 30部
【0024】不織布を抄造後、表裏共に水圧100kg
/cm2、速度20m/分でウォータージェット処理を
行い、120℃で乾燥し、本発明で使用する不織布とし
た。
【0025】〈インク受理液1の作製〉平均粒径4μm
の合成非晶質シリカ(ファインシールX37B:徳山曹
達株式会社製)100部、ポリビニルアルコール(PV
A117:クラレ社製)30部、カチオン性染料定着剤
(スミレーズレジン1001:住友化学工業(株)製)
20部を用い、これを調液し、固形分濃度13%とした
インク受理液1とした。
【0026】〈インク受理液2の作製〉平均粒径15μ
mの合成非晶質シリカ(Nipsil RS150:日
本シリカ工業(株)製)100部、酢酸ビニル−エチレ
ン−アクリル系接着剤(スミカフレックス910:住友
化学工業(株)製)30部、カチオン性染料定着剤(ス
ミレーズレジン1001:住友化学工業(株)製)20
部を用い、これを調液し、固形分濃度13%としたイン
ク受理液2とした。
【0027】実施例1 〈不織布の作製〉で作製した不織布に一方の面にインク
受理液1をコンマコーターにより乾燥後の塗工量が10
g/m2となるように塗設した後、乾燥した。次に、同じ
面にインク受理液2をコンマコーターにより乾燥後の塗
工量が7g/m2となるように塗設した後、乾燥し、本発
明のインクジェット記録シートを得た。なお、インク受
理層1の顔料平均粒径r1とインク受理層2の顔料平均
粒径r2の比(以下、r1/r2と示す)は0.27で
ある。
【0028】実施例2 インク受理液2に含有されている顔料を平均粒径12μ
mの合成非晶質シリカ(ミズカシルP78F:水澤化学
株式会社製)に変更した以外は実施例1と同様にして本
発明のインクジェット記録シートを得た。なお、r1/
r2は0.33である。
【0029】実施例3 インク受理液1に含有されている顔料を平均粒径12μ
mの合成非晶質シリカ(ミズカシルP78F:水澤化学
株式会社製)に変更した以外は実施例1と同様にして本
発明のインクジェット記録シートを得た。なお、r1/
r2は0.80である。
【0030】実施例4 インク受理液1に含有されている顔料を平均粒径15μ
mの合成非晶質シリカ(Nipsil RS150:日
本シリカ工業(株)製)に変更した以外は実施例1と同
様にして本発明のインクジェット記録シートを得た。な
お、r1/r2は1.00である。
【0031】実施例5 〈不織布の作製〉で作製した不織布に一方の面にインク
受理液1をサイズプレスにより乾燥後の塗工量が40g
/m2となるように含浸した後、乾燥した。次に、片方の
面にインク受理液2をコンマコーターにより乾燥後の塗
工量が7g/m2となるように塗設した後、乾燥し、本発
明のインクジェット記録シートを得た。なお、インク受
理層1の顔料平均粒径r1とインク受理層2の顔料平均
粒径r2の比(以下、r1/r2と示す)は0.27で
ある。
【0032】実施例6 インク受理液1に含有されている顔料を平均粒径15μ
mの合成非晶質シリカ(Nipsil RS150:日
本シリカ工業(株)製)に変更した以外は実施例5と同
様にして本発明のインクジェット記録シートを得た。な
お、r1/r2は1.00である。
【0033】比較例1 〈不織布の作製〉で作製した不織布に一方の面にポリビ
ニルアルコール(PVA117:クラレ社製)をコンマ
コーターにより乾燥後の塗工量が10g/m2となるよう
に塗設した後、乾燥した。次に、同じ面にインク受理液
2をコンマコーターにより乾燥後の塗工量が7g/m2
なるように塗設した後、乾燥し、本発明のインクジェッ
ト記録シートを得た。なお、ポリビニールアルコール中
には顔料が含有されていないため、平均粒径を0μmと
して、r1/r2は0.00である。
【0034】比較例2 インク受理液1に含有されている顔料を平均粒径2.7
μmの合成非晶質シリカ(ミズカシルP832:水澤化
学株式会社製)に変更した以外は実施例1と同様にして
本発明のインクジェット記録シートを得た。なお、r1
/r2は0.18である。
【0035】比較例3 〈不織布の作製〉で作製した不織布に一方の面にインク
受理液2をコンマコーターにより乾燥後の塗工量が10
g/m2となるように塗設した後、乾燥した。次に、同じ
面にインク受理液1をコンマコーターにより乾燥後の塗
工量が7g/m2となるように塗設した後、乾燥し、本発
明のインクジェット記録シートを得た。なお、r1/r
2は1.25である。
【0036】〈試験方法〉 1)印字濃度 実施例及び比較例で作製した記録シートをA4判に断裁
した後、インクジェットプリンター(エプソン製MJ−
810C)でブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
各色100%のベタ印字を行う。マクベスRD919で
印字部の濃度を測定した。値は大きい方が印字濃度が高
く印字性が良好であるとともに、印字濃度がブラックで
1.20より低かったり、シアン、マゼンタ、イエロー
で1.10より低いと実用上印字濃度が薄いと判断され
ることを示す。
【0037】2)高精細性 実施例及び比較例で作製した記録シートをA4判に断裁
した後、インクジェットプリンター(エプソン製MJ−
810C)でブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
各色14%のベタ印字を行った後、ルーペを用い目視で
印字ドットの形状とにじみ具合を観察する。印字ドット
の形状が真円に近くドットの輪郭が明確なものを高精細
性が優、印字ドットの形状が円形を保っていても真円か
らずれていたり、ドット輪郭部に若干のにじみが見られ
るものを高精細性が並、印字ドット形状が完全に円形か
らかけ離れていたり、ドット輪郭がかなりにじんでいる
ものを高精細性が劣と判定した。
【0038】3)にじみ インクジェットプリンター(エプソン製MJ−810
C)で実施例及び比較例で作製したインクジェット記録
シートにブラック100%、シアン100%、マゼンタ
100%、イエロー100%の混色ベタ印字を行い、一
辺が10mmの正方形を印字する。この正方形を20個
印字した後、各辺の長さを測定し平均値を取る。この平
均値を10mmで除し、辺の長さの拡大率を算出する。
拡大率が100%を越えているものが印字がにじんでい
るものであるが、拡大率が105%以下のものはほぼに
じみがないと判断できるレベルであり、105%を越
え、110%以下のものは問題にならないレベルのにじ
みであり、110%を越えるものはにじみが大きく実用
上問題となるレベルと判断される。
【0039】
【表1】
【0040】評価:表より明らかなように本発明のイン
クジェット記録シートは印字濃度が高く、ドットの形状
及びにじみが良好なため、高精細印字に向いた高精細性
をもつ。比較例2,3に示したようにインク受理層の構
成は近いものの、含有されている顔料平均粒径比が本発
明のインクジェット記録シートからはずれているものは
印字濃度が低かったり、高精細印字に向かないことがわ
かる。また、インク受理層1を不織布に含浸することに
より設けた実施例5,6では印字濃度がより高いものと
なっている。
【0041】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録シートは、
印字濃度が高く、高精細印字に向いているため、その用
途もデザインから広告まで幅広く利用でき、非常に有効
である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H086 BA16 BA22 BA32 BA33 BA45 4F100 AK04A AK07A AK42A BA03 BA07 BA10A BA10C BA25B BA25C CA13B CA13C CC00B CC00C DE01B DE01C DE01H DG10A DG15A DG20A GB90 JD14B JD14C JK13 YY00B YY00C 4L033 AB07 AC15 CA28 CA29 4L055 AF16 AF33 AF47 AG18 AG59 AG64 AG71 AG89 AH02 AH37 AJ04 BE09 BE10 EA16 FA11 FA15 GA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体としての不織布、インク受理層
    1、インク受理層2を順次積層したインクジェット記録
    シートにおいて、インク受理層1に含有されている顔料
    の平均粒径(r1)とインク受理層2に含有されている
    顔料の平均粒径(r2)の比(r1/r2)が0.25
    以上1.00以下であることを特徴とするインクジェッ
    ト記録シート。
  2. 【請求項2】 該インク受理層1が含浸されることによ
    り該不織布に設けられていることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録シート。
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