JP2000187352A - 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法 - Google Patents
静電荷像現像用トナーおよびその製造方法Info
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Abstract
静電荷像現像用トナーおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の静電荷像現像用トナーは、樹脂
微粒子、離型剤微粒子および着色剤微粒子を凝集・熱融
着させて得られる着色粒子から構成される静電荷像現像
用トナーにおいて、前記離型剤微粒子の酸価と樹脂微粒
子の酸価との差が0より大きく20以下であることを特
徴とする。本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法
は、樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤微粒子を凝
集・熱融着させて着色粒子を調製する工程を有する静電
荷像現像用トナーの製造方法において、前記離型剤微粒
子の酸価と樹脂微粒子の酸価との差が0より大きく20
以下であることを特徴とする。
Description
ナーおよびその製造方法に関する。
有してなる潜像担持体(以下「感光体」ともいう。)に
一様な静電荷が付与さた後、像露光により当該感光体の
表面に原稿に対応した静電潜像が形成され、この静電潜
像が現像剤により現像されてトナー像が形成される。こ
のトナー像は紙等の転写材に転写された後、加熱あるい
は加圧されることにより定着されて複写画像が形成され
る。
て、従来の混練・粉砕法により得られるトナーに代え
て、各種の融着・会合方法により得られるトナー(重合
トナー)が用いられている(例えば特開昭60−220
358号公報、特開平4−284464号公報等参
照)。
が高くて安全性の点からも有利な熱ローラ定着法が広く
利用されている。然るに、かかる熱ローラ定着法が採用
される場合においては、溶融トナーの一部が熱ローラの
表面に転移付着し、これが次に送られてくる転写紙に再
転移して画像を汚すという、いわゆるオフセット現像が
生じやすい。このため、トナーとしては、良好な離型性
(オフセット防止効果)を有し、オフセット現象を発生
させることなしに定着を行うことができる温度域(以
下、「定着可能温度域」という。)が広いことが望まし
い。
段として、トナーに離型剤(ワックス)を含有させるこ
とにより、当該トナー自体に離型性を付与することが行
われている。しかしながら、離型剤を含有する従来公知
の重合トナーにおいては、離型剤が当該重合トナー粒子
中に均一に存在しており、離型剤によるオフセット防止
効果が十分に発揮されないという問題がある。すなわ
ち、離型剤による効果を十分に発揮させるためには、ト
ナー粒子中に含有されている離型剤をトナー粒子の表面
近傍に存在させることが好ましく、離型剤がトナー粒子
中に均一に存在した状態では、トナーに効果的な離型性
(オフセット防止効果)を付与することが困難である。
な事情に基づいてなされたものである。本発明の目的
は、良好な離型性を有し、定着可能温度域が広い静電荷
像現像用トナーを提供することにある。本発明の他の目
的は、良好な離型性を有し、定着可能温度域が広い静電
荷像現像用トナーを製造することができる方法を提供す
ることにある。
トナーは、樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤微粒
子を凝集・熱融着させて得られる着色粒子から構成され
る静電荷像現像用トナーにおいて、前記樹脂微粒子の酸
価をA、前記離型剤微粒子の酸価をBとするとき、下記
式1に示す条件を満足することを特徴とする。
は、下記の形態が好ましい。 (1)樹脂微粒子が、カルボキシル基、スルフォン基お
よびフォスフォ基から選ばれる少なくとも一種の酸性極
性基を含む熱可塑性共重合体からなること。 (2)離型剤微粒子が、カルボキシル基を含む離型剤か
らなること。 (3)離型剤微粒子が、酸変性低分子量ポリプロピレ
ン、酸変性低分子量ポリエチレンおよび酸化ワックスか
ら選ばれる少なくとも一種の離型剤からなること。 (4)酸変性低分子量ポリプロピレン、酸変性低分子量
ポリエチレンおよび酸化ワックスから選ばれる少なくと
も一種の離型剤からなる離型剤微粒子を水相に分散した
分散液と、樹脂微粒子の分散液と、着色剤粒子の分散液
とを混合することにより、前記樹脂微粒子、前記離型剤
微粒子および前記着色剤微粒子を凝集・熱融着させて得
られる着色粒子から構成されること。 (5)離型剤微粒子の存在下に単量体を液相中で造粒重
合することによって形成された樹脂微粒子、前記離型剤
微粒子および着色剤微粒子を凝集・熱融着させて得られ
る着色粒子から構成され、前記樹脂微粒子の酸価をA、
前記離型剤微粒子の酸価をBとするとき、上記式1に示
す条件を満足すること。
は、樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤微粒子を凝
集・熱融着させて着色粒子を調製する工程を有する静電
荷像現像用トナーの製造方法において、前記樹脂微粒子
の酸価をA、前記離型剤微粒子の酸価をBとするとき、
上記式1に示す条件を満足することを特徴とする。
造方法は、離型剤微粒子の存在下に単量体を液相中で造
粒重合することによって形成された樹脂微粒子、前記離
型剤微粒子および着色剤微粒子を凝集・熱融着させて着
色粒子を調製する工程を有し、前記樹脂微粒子の酸価を
A、前記離型剤微粒子の酸価をBとするとき、上記式1
に示す条件を満足することを特徴とする。
当該微粒子表面に存在する酸性極性基(例えばカルボキ
シル基)に依存し、微粒子表面に存在する酸性極性基が
多い程良好な分散安定性を有する。従って、離型剤微粒
子の酸価を、樹脂微粒子の酸価より高くすることによ
り、液相中における離型剤微粒子の分散安定性は、樹脂
微粒子の分散安定性よりも大きくなる。このため、当該
樹脂微粒子および当該離型剤微粒子が分散されている液
相中において凝集処理を行うときには、樹脂微粒子が先
に凝集し、後から凝集する離型剤微粒子は、得られるト
ナー粒子中において表面近傍に偏在することになり、こ
の結果、離型性効果が向上する。 (2)離型剤微粒子の酸価(B)と樹脂微粒子の酸価
(A)との差が20以下であることにより、離型剤微粒
子をトナー粒子中に含有することができる。20を超え
る場合には、トナー粒子表面に付着しただけの離型剤微
粒子が増加し、トナー粒子の帯電に悪影響を及ぼす。
る。 〔静電荷像現像用トナー〕本発明の静電荷像現像用トナ
ーは、樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤微粒子を
含む静電荷像現像用トナーにおいて、前記離型剤微粒子
の酸価(B)と樹脂微粒子の酸価(A)との差(B−
A)が0より大きく20以下であり、好ましくは5〜2
0であることを特徴とする。
酸価(A)以下である場合には、静電荷像現像用トナー
に良好な離型性を付与することができず、当該トナーの
定着可能温度域が狭くなる。また、離型剤微粒子の酸価
(B)と樹脂微粒子の酸価(A)との差が20を超える
場合にも、静電荷像現像用トナーに良好な離型性を付与
することができず、当該トナーの定着可能温度域が狭く
なる。
(B)」とは、離型剤微粒子1g中に含まれる酸(分子
末端に存在する酸性極性基)を中和するために必要な水
酸化カリウムのミリグラム数をいう。また、「樹脂微粒
子の酸価(A)」とは、下記の電気伝導度滴定法により
得られる滴定曲線の変曲点より算出される、樹脂微粒子
1g中に含まれる酸(分子末端に存在する酸性極性基)
を中和するために必要な水酸化カリウムのミリグラム数
をいう。
は、樹脂微粒子の分散液を固形分5%に希釈し、0.0
5Nの水酸化ナトリウム水溶液を15秒間隔で0.5m
lずつ滴下し、伝導度と水酸化ナトリウム水溶液の滴下
量とを用いて滴定曲線を測定し、この滴定曲線より変曲
点を求める方法である。
ナーを構成する樹脂微粒子の酸価(A)は、液相中にお
ける微粒子としての分散安定性の観点から、2以上であ
ることが好ましく、さらに好ましくは5以上である。
樹脂微粒子のガラス転移点(Tg)は−10〜120℃
の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0〜9
0℃の範囲である。
成する樹脂微粒子の軟化点(Ts)は80〜220℃の
範囲であることが好ましい。
体組成としては、ガラス転移点(Tg)および軟化点
(Ts)が、上記の範囲にあり、酸性極性基を有する構
成単位を0.1〜20重量%の割合で含有する熱可塑性
共重合体を構成できるものであれば特に限定されるもの
ではない。
樹脂微粒子の分子量としては、重量平均分子量(Mw)
が2,000〜1,000,000の範囲であることが
好ましく、さらに好ましくは8,000〜500,00
0の範囲である。また、樹脂微粒子の分子量分布は、重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(M
w/Mn)で表され、当該比(Mw/Mn)は、1.5
〜100の範囲であることが好ましく、さらに好ましく
は1.8〜50の範囲である。
樹脂微粒子を合成するための重合性単量体としては、例
えば疎水性単量体および酸性極性基を有する単量体が用
いられ、さらに必要に応じて架橋性単量体が用いられ
る。
は、特に限定されるものではなく従来公知の単量体を用
いることができる。また、要求される特性を満たすよう
に、1種または2種以上のものを組み合わせて用いるこ
とができる。具体的には、モノビニル芳香族系単量体、
(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル
系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系
単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン
系単量体等を好適に用いることができる。
ばスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−
フェニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルス
チレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチ
ルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オク
チルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシ
ルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン
系単量体およびその誘導体が挙げられる。
ては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチル
ヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−アミ
ノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル等が挙げられる。
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等
が挙げられる。ビニルエーテル系単量体としては、例え
ばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニ
ルイソブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙
げられる。モノオレフィン系単量体としては、例えばエ
チレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−
ペンテン、4−メチル−1−ペンテン等のモノオレフィ
ン系単量体が挙げられる。ジオレフィン系単量体として
は、例えばブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が
挙げられる。
体』としては、特に限定されるものではなく従来公知の
単量体を用いることができる。また、要求される特性を
満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせ
て用いることができる。具体的には、(i)カルボキシ
ル基(−COOH)を有するα,β−エチレン性不飽和
化合物、(ii)スルフォン基(−SO3 H)を有する
α,β−エチレン性不飽和化合物 (iii) フォスフォ基
(−PO2 )を有する不飽和化合物を用いることができ
る。
チレン性不飽和化合物の具体例としては、アクリル酸、
メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、
ケイ皮酸、マレイン酸モノブチルエステル、マレイン酸
モノオクチルエステル、およびこれらの金属塩類(例え
ばNa塩、Zn塩)を挙げることができる。
レン性不飽和化合物の具体例としては、スルフォン化ス
チレン、スルフォン化スチレンのNa塩、アリルスルフ
ォコハク酸、アリルスルフォコハク酸オクチル、アリル
スルフォコハク酸オクチルのNa塩等を挙げることがで
きる。
不飽和化合物の具体例としては、モノメタクリルエトキ
シフォスフェイト等を挙げることがきる。
量体』を添加してもよい。架橋性単量体としては、例え
ばジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエ
ーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合
を2個以上有するものが挙げられる。
通常、疎水性単量体が85〜99.9重量%の範囲で用
いられ、かつ酸性極性基を有する単量体が0.1〜15
重量%の範囲で用いられる。
現像用トナーを構成する樹脂微粒子としては、乳化重合
法、懸濁重合法、分散重合法、沈殿重合法、界面重合法
などにより得られる樹脂微粒子および前記の重合法によ
って得られた合成樹脂(重合体)を粉砕処理して得られ
る微粒子などを挙げることができ、これらのうち、乳化
重合法により製造される樹脂微粒子であることが好まし
い。また、本発明においては、離型剤微粒子を完全にト
ナー粒子中に含有させる観点から、離型剤微粒子の存在
下にて樹脂微粒子を重合させることが好ましい。
性剤としては、例えばスルフォン酸塩(ドデシルベンゼ
ンスルフォン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエー
テルスルフォン酸ナトリウム、3,3−ジスルフォンジ
フェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナ
フトール−6 −スルフォン酸ナトリウム、オルト−カル
ボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、2,2,
5,5−テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4−
ジアゾ−ビス−β−ナフトール−6−スルフォン酸ナト
リウム等)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナトリウ
ム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナ
トリウム、オクチル硫酸ナトリウム等)、脂肪酸塩(オ
レイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン
酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カ
リウム、オレイン酸カルシウム等)等が挙げられる。
重合開始剤としては、水溶性であれば適宜使用が可能で
ある。例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム等)、アゾ系化合物(4,4’−アゾビス4−シ
アノ吉草酸およびその塩、2,2’−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)塩等)、パーオキサイト化合物等が挙
げられる。更に上記ラジカル重合開始剤は、必要に応じ
て還元剤と組み合わせてレドックス系開始剤とすること
が可能である。レドックス系開始剤を用いることで、重
合活性が上昇し、重合温度の低下が図れ、更に重合時間
の短縮が期待できる。
初期の分子量を調節するために用いられる連鎖移動剤と
しては、特に限定されるものではなく例えばオクチルメ
ルカプタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシ
ルメルカプタン等のメルカプタンが使用される。
カル重合開始剤の最低ラジカル成長温度以上であれば特
に限定されないが、例えば50℃〜80℃の範囲が用い
られる。但し、常温開始のラジカル重合開始剤、例えば
過酸化水素−還元剤(アスコルビン酸等)の組み合わせ
を用いることで室温またはそれ以上の温度で重合するこ
とも可能である。
トナーを構成する離型剤微粒子としては、例えば酸変性
処理された低分子量ポリエチレン(数平均分子量=1,
000〜9,000)、酸変性処理された低分子量ポリ
プロピレン(数平均分子量=1,000〜9,00
0)、酸化ワックスが挙げられ、好ましくは酸変性処理
された低分子量ポリエチレン、酸変性処理された低分子
量ポリプロピレン、酸化ワックス等が挙げられる。ここ
に、酸化ワックスとしては、例えばサゾールワックス
(タイプA1、A2、A3、A14)等が挙げられる。
また、離型剤微粒子は、カルボキシル基を含む離型剤か
らなることが好ましい。ここで、上記離型剤微粒子に、
低分子量ポリプロピレン(数平均分子量=1,500〜
9,000)、低分子量ポリエチレン(数平均分子量=
1,500〜9,000)を併用することもできる。当
該離型剤微粒子の酸価(B)は、液相中における微粒子
としての分散安定性の観点から、好ましくは3以上であ
り、さらに好ましくは5以上である。
散された状態で用いられる。離型剤微粒子の分散液は、
界面活性剤が溶解されてなる水性媒体(界面活性剤水溶
液)中に離型剤微粒子を添加し、加熱下に乳化分散さ
せ、アルカリを添加して水素イオン濃度(pH)を調節
することにより調製することができる。ここに、乳化分
散の際の加熱温度としては、離型剤微粒子の軟化点以上
とされる。
微粒子との熱融着に供される着色剤微粒子としては、無
機顔料、有機顔料からなる粒子を挙げることができる。
は、従来公知のものを全て用いることができる。具体的
な無機顔料を以下に例示する。黒色の無機顔料として
は、例えばファーネスブラック、チャンネルブラック、
アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラッ
ク等のカーボンブラック、さらにマグネタイト、フェラ
イト等の磁性粉が用いられる。これらの無機顔料は所望
に応じて単独または複数を組み合わせて使用することが
可能である。また、無機顔料からなる着色剤微粒子の添
加量は樹脂微粒子100重量部に対して、2〜20重量
部とされ、好ましくは3〜15重量部とされる。
は、従来公知のものを全て用いることができる。具体的
な有機顔料を以下に例示する。
は、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメント
レッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグ
メントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.
I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド
16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピ
グメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド5
7:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピ
グメントレッド123、C.I.ピグメントレッド13
9、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメ
ントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、
C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメント
レッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙
げられる。
ては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグ
メントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー1
2、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメ
ントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、
C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメント
イエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.
I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
は、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメン
トブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:
3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメン
トブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げ
られる。これらの有機顔料は所望に応じて単独または複
数を組み合わせて使用することが可能である。また有機
顔料からなる着色剤微粒子の添加量は樹脂微粒子100
重量部に対して、2〜20重量部であり、好ましくは3
〜15重量部が選択される。
可能であり、当該表面改質剤としては、従来公知のもの
を使用することができる。具体的には、シラン化合物、
チタン化合物、アルミニウム化合物が好ましく用いるこ
とができる。
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルフェニ
ルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等の
アルコキシシラン、ヘキサメチルジシロザン等のシリザ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γーアミノプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイド
プロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。チタン
化合物としては、例えば味の素社製の「プレンアクト」
と称する商品名で市販されているTTS、9S、38
S、41B、46B、55,138S、238S等、日
本曹達社製の市販品A−1、B−1、TOT、TST、
TAA、TAT、TLA、TOG、TBSTA、A−1
0、TBT、B−2、B−4、B−7、B−10、TB
STA−400、TTS、TOA−30、TSDMA、
TTAB、TTOP等が挙げられる。アルミニウム化合
物としては、例えば、味の素社製の「プレンアクトAL
−M」等が挙げられる。これらの表面改質剤濃度は着色
剤微粒子に対して0.01〜20重量%とされ、好まし
くは1〜15重量%とされる。
の内添剤および外添剤(後添加剤)が含有されていても
よい。
御剤を挙げることができる。ここに、荷電制御剤として
は、従来公知のものが用いられる。但し、樹脂微粒子表
面に酸性極性基を有する単量体を共重合させたことによ
り、内添剤の必要がない場合もある。具体的には、正帯
電性を有する荷電制御剤として、ニグロシン系の電子供
与性染料、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アル
コキシル化アミン、第4級アンモニウム塩、アルキルア
ミド、金属錯体、顔料、フッ素処理活性剤等、また、負
帯電性を有する荷電制御剤として、電子受容性の有機錯
体、塩素化パラフィン、塩素化ポリエステル、銅フタロ
シアニンのスルホニルアミン等が挙げられる。
電制御剤および滑剤等を挙げることができる。かかる帯
電制御剤としては、ポリフッ化ビニリデン粉末、ポリス
チレン粉末、ポリメチルメタクリレート粉末およびポリ
エチレン微粒子等が挙げられる。
リカ微粒子、チタン微粒子、アルミナ微粒子等およびこ
れらの硫化物、窒素物および炭化ケイ素等が挙げられ
る。シリカ微粒子としては、例えば日本アエロジル
(株)社製の市販品R−805、R−976、R−97
4、R−972、R−812、R−809;ヘキスト
(株)社製のHVK−2150、H−200;キャボッ
ト(株)社製の市販品TS−720、TS−530、T
S−610、H−5、MS−5等が挙げられる。チタン
微粒子としては、例えば日本アエロジル(株)社製の市
販品T−805、T−604;テイカ(株)社製の市販
品MT−100S、MT−100B、MT−500B
S、MT−600、MT−600SS、JA−1;富士
チタン(株)社製の市販品TA−300SI、TA−5
00、TAF−130、TAF−510、TAF−51
0T;出光興産(株)社製の市販品IT−S、IT−O
A、IT−OB、IT−OC等が挙げられる。アルミナ
微粒子としては、例えば日本アエロジル(株)社製の市
販品RFY−C、C−604;石原産業(株)社製の市
販品TTO−55等が挙げられる。
ミウム、バリウム、ニッケル、コバルト、ストロンチウ
ム、銅、マグネシウム、カルシウム塩等;オレイン酸の
亜鉛、マンガン、鉄、コバルト、銅、鉛、マグネシウム
塩;パルミチン酸の亜鉛、コバルト、銅、マグネシウ
ム、ケイ素、カルシウム塩;リノール酸の亜鉛、コバル
ト、カルシウム塩;リシノール酸の亜鉛、カドミウム
塩;カプリル酸の鉛塩;カプロン酸の鉛塩等の高級脂肪
酸の金属塩が挙げられる。
明の製造方法は、樹脂微粒子〔酸価(A)〕、離型剤微
粒子〔酸価(B):A<B≦A+20〕および着色剤微
粒子を凝集・熱融着させて着色粒子を調製する工程を有
する。樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤微粒子を
凝集・熱融着させる方法としては、樹脂微粒子の分散液
と、離型剤微粒子の分散液と、着色剤微粒子の分散液と
を混合し、この混合分散液に凝集剤を添加して加熱する
方法を挙げることができる。
色剤微粒子の混合分散液は、離型剤微粒子の存在下に単
量体を液相中で造粒重合して得られる樹脂微粒子を含有
する樹脂微粒子−離型剤微粒子混合分散液と、着色剤微
粒子の分散液とを混合することによっても調製すること
ができる。
樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤微粒子の混合分
散液に、前記樹脂微粒子の臨界凝集濃度以上の凝集剤お
よび水に無限に溶解する有機溶媒を添加する方法を挙げ
ることができる(特開平5−115572号公報参
照)。
剤微粒子および着色剤微粒子を液相中に凝集・熱融着さ
せ、この系から固形物を濾別、乾燥して、着色粒子を
得、当該着色粒子に、外添剤を添加することで静電荷像
現像用トナーを製造することができる。
着色粒子の平均粒径(体積平均粒径)としては、通常3
〜20μmとされ、好ましくは4〜15μmとされる。
ここに、着色粒子の平均粒径は、「コールターマルチサ
イザーII」(コールター社製)を用いて測定することが
できる。本発明の静電荷像現像用トナーにおいては、樹
脂成分の含有割合が97〜78重量%、離型剤の含有割
合が2〜10重量%、着色剤の含有割合が1〜12重量
%であることが好ましい。
アと混合せずに一成分現像剤として使用してもよいが、
キャリアと混合して二成分現像剤として使用することが
好ましい。一成分現像剤を構成する本発明の静電荷像現
像用トナーは、磁性粒子を含有しない非磁性トナー、磁
性粒子を含有する磁性トナーの何れであってもよい。こ
こに、磁性粒子の粒径は0.1〜5μm程度とされる。
二成分現像剤を構成するキャリアとしては、従来公知の
キャリアを使用することができ、例えば鉄、フェライ
ト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニウ
ム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の磁性粒子を
用いることができる。特にLi2 O、MgO、MnOの
少なくとも一種を含有するFe2 O3 からなる磁性粒子
が好ましい。上記磁性粒子の体積平均粒径としては、1
5〜100μmであることが好ましく、更に好ましくは
20〜60μmとされる。また、キャリアは、オレフィ
ン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹
脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂、フッ素含有重
合体系樹脂等の公知の樹脂により前記磁性粒子の表面が
被覆されてなることが好ましい。
はこれらの態様に限定されるものではない。なお、以下
において「部」は「重量部」を意味するものとする。
ブラック「モーガルL」(キャボット社製)2000g
と、ドデシル硫酸ナトリウム920gとを蒸留水13リ
ットルに添加し、超音波ホモジナイザーおよび加圧型分
散機を用いて分散処理を行うことにより、着色剤微粒子
の分散液を調製した。この分散液中におけるカーボンブ
ラックの平均粒径を光散乱電気泳動粒径測定装置「EL
S−800」(大塚電子工業社製)で測定したところ、
平均粒径は82nmであった。
(カルボキシル基を含む離型剤、酸価(B)=10、数
平均分子量(Mn)=3,300、分子量分布(Mw/
Mn)=4.5)250gを、ノニルフェノキシエタノ
ール(エトキシユニット付加モル数:20、HLB=1
6)の水溶液712gに添加し、水酸化カリウムを用い
てpHを9に調整した。この系を、加圧下において前記
酸変性低分子量ポリプロピレンの軟化点以上の温度に昇
温して、当該酸変性低分子量ポリプロピレンの乳化分散
処理を行うことにより、固形分26重量%の離型剤微粒
子の分散液(以下、「離型剤分散液(W−1)」とい
う。)を調製した。得られた離型剤分散液(W−1)中
における離型剤微粒子の平均粒径を光散乱電気泳動粒径
測定装置「ELS−800」(大塚電子工業社製)で測
定したところ、平均粒径は232nmであった。
低分子量ポリプロピレン(カルボキシル基を含む離型
剤、、酸価(B)=20、数平均分子量(Mn)=3,
300、分子量分布(Mw/Mn)=4.5)250g
を用いたこと以外は、調製例(W−1)と同様にして乳
化分散処理を行うことにより、固形分26重量%の離型
剤微粒子の分散液(以下、「離型剤分散液(W−2)」
という。)を調製した。得られた離型剤分散液(W−
2)中における離型剤微粒子の平均粒径を光散乱電気泳
動粒径測定装置「ELS−800」(大塚電子工業社
製)で測定したところ、平均粒径は186nmであっ
た。
低分子量ポリプロピレン(カルボキシル基を含む離型
剤、、酸価(B)=30、数平均分子量(Mn)=3,
300、分子量分布(Mw/Mn)=4.5)250g
を用いたこと以外は、調製例(W−1)と同様にして乳
化分散処理を行うことにより、固形分26重量%の離型
剤微粒子の分散液(以下、「離型剤分散液(W−3)」
という。)を調製した。得られた離型剤分散液(W−
3)中における離型剤微粒子の平均粒径を光散乱電気泳
動粒径測定装置「ELS−800」(大塚電子工業社
製)で測定したところ、平均粒径は206nmであっ
た。
低分子量ポリエチレン(カルボキシル基を含む離型剤、
酸価(B)=15、数平均分子量(Mn)=3,50
0、分子量分布(Mw/Mn)=4.2)250gを用
いたこと以外は、調製例(W−1)と同様にして乳化分
散処理を行うことにより、固形分26重量%の離型剤微
粒子の分散液(以下、「離型剤分散液(W−4)」とい
う。)を調製した。得られた離型剤分散液(W−4)中
における離型剤微粒子の平均粒径を光散乱電気泳動粒径
測定装置「ELS−800」(大塚電子工業社製)で測
定したところ、平均粒径は184nmであった。
製> 〔調製例(L−1)〕 (1)冷却管、温度計、攪拌装置、窒素導入管を付けた
2リットルの4頭コルベンに、蒸留水986mlと、ド
デシル硫酸ナトリウム3.29gと、スチレン229.
6gと、n−ブチルアクリレート80gと、メタクリル
酸10.4gと、tert−ドデシルメルカプタン0.
212gとを仕込み、窒素気流下に攪拌を行いながら加
熱した。系の温度が70℃になったところで、重合開始
剤の水溶液(過硫酸カリウム4.0148gを蒸留水2
40mlに溶解させた水溶液)を添加し、窒素気流下、
70℃で3時間かけて乳化重合を行った。次いで、この
系を室温まで冷却し、高分子量ラテックスを得た。この
高分子量ラテックス中における樹脂微粒子の平均粒径を
光散乱電気泳動粒径測定装置「ELS−800」(大塚
電子工業社製)で測定したところ、平均粒径は85nm
であった。
入管を付けた5リットルの4頭コルベンに、蒸留水24
63mlと、ドデシル硫酸ナトリウム8.23gと、ス
チレン632gと、n−ブチルアクリレート144g
と、メタクリル酸24gと、tert−ドデシルメルカ
プタン27.39gとを仕込み、窒素気流下に攪拌を行
いながら加熱した。系の温度が70℃になったところ
で、重合開始剤の水溶液(過硫酸カリウム11.178
8gを蒸留水600mlに溶解させた水溶液)を添加
し、窒素気流下、内温70℃で3時間かけて乳化重合を
行った。次いで、この系を室温まで冷却し、低分子量ラ
テックスを得た。この低分子量ラテックス中における樹
脂微粒子の平均粒径を光散乱電気泳動粒径測定装置「E
LS−800」(大塚電子工業社製)で測定したとこ
ろ、平均粒径は81nmであった。
ックスと、上記(2)で得られた低分子量ラテックスと
を、固形分の重量換算で20:80となる割合で混合す
ることにより、固形分20重量%のラテックス(以下、
「樹脂分散液(L−1)」という。)を調製した。この
樹脂分散液(L−1)中の樹脂微粒子のガラス転移点は
56℃、軟化点は134℃、重量平均分子量(Mw)は
53,000、数平均分子量(Mn)は8,600、比
(Mw/Mn)は6.16であった。
(L−1)を一部分取し、電気伝導度滴定法により、当
該樹脂分散液(L−1)中の樹脂微粒子の酸価(A)を
求めたところ、当該樹脂微粒子の酸価(A)は5.0で
あった。
2リットルの4頭コルベンに、蒸留水986mlと、ド
デシル硫酸ナトリウム3.29gと、スチレン219.
2gと、n−ブチルアクリレート80gと、メタクリル
酸20.8gと、tert−ドデシルメルカプタン0.
212gとを仕込み、窒素気流下に攪拌を行いながら加
熱した。系の温度が70℃になったところで、重合開始
剤の水溶液(過硫酸カリウム4.0148gを蒸留水2
40mlに溶解させた水溶液)を添加し、窒素気流下、
70℃で3時間かけて乳化重合を行った。次いで、この
系を室温まで冷却し、高分子量ラテックスを得た。この
高分子量ラテックス中における樹脂微粒子の平均粒径を
光散乱電気泳動粒径測定装置「ELS−800」(大塚
電子工業社製)で測定したところ、平均粒径は73nm
であった。
入管を付けた5リットルの4頭コルベンに、蒸留水24
63mlと、ドデシル硫酸ナトリウム8.23gと、ス
チレン608gと、n−ブチルアクリレート144g
と、メタクリル酸60gと、tert−ドデシルメルカ
プタン27.39gとを仕込み、窒素気流下に攪拌を行
いながら加熱した。系の温度が70℃になったところ
で、重合開始剤の水溶液(過硫酸カリウム11.178
8gを蒸留水600mlに溶解させた水溶液)を添加
し、窒素気流下、70℃で3時間かけて乳化重合を行っ
た。次いで、この系を室温まで冷却し、低分子量ラテッ
クスを得た。この低分子量ラテックス中における樹脂微
粒子の平均粒径を光散乱電気泳動粒径測定装置「ELS
−800」(大塚電子工業社製)で測定したところ、平
均粒径は70nmであった。
ックスと、上記(2)で得られた低分子量ラテックスと
を、固形分の重量換算で20:80となる割合で混合す
ることにより、固形分20重量%のラテックス(以下、
「樹脂分散液(L−2)」という。)を調製した。この
樹脂分散液(L−2)中の樹脂微粒子のガラス転移点は
57℃、軟化点は135℃、重量平均分子量(Mw)は
58,000、数平均分子量(Mn)は8,900、比
(Mw/Mn)は6.52であった。
(L−2)を一部分取し、電気伝導度滴定法により、当
該樹脂分散液(L−2)中の樹脂微粒子の酸価(A)を
求めたところ、当該樹脂微粒子の酸価(A)は10.0
であった。
2リットルの4頭コルベンに、蒸留水968mlと、ド
デシル硫酸ナトリウム3.29gと、離型剤分散液(W
−1)73.8gと、スチレン229.6gと、n−ブ
チルアクリレート80gと、メタクリル酸10.4g
と、tert−ドデシルメルカプタン0.212gとを
仕込み、窒素気流下に攪拌を行いながら加熱した。系の
温度が70℃になったところで、重合開始剤の水溶液
(過硫酸カリウム4.0148gを蒸留水240mlに
溶解させた水溶液)を添加し、窒素気流下、70℃で3
時間かけて乳化重合を行った。次いで、この系を室温ま
で冷却し、高分子量ラテックスを得た。この高分子量ラ
テックス中における樹脂微粒子の平均粒径を光散乱電気
泳動粒径測定装置「ELS−800」(大塚電子工業社
製)で測定したところ、平均粒径は96nmであった。
入管を付けた5リットルの4頭コルベンに、蒸留水24
63mlと、ドデシル硫酸ナトリウム8.23gと、離
型剤分散液(W−1)184.6gと、スチレン632
gと、n−ブチルアクリレート144gと、メタクリル
酸24gと、tert−ドデシルメルカプタン27.3
9gとを仕込み、窒素気流下に攪拌を行いながら加熱し
た。系の温度が70℃になったところで、重合開始剤の
水溶液(過硫酸カリウム11.1788gを蒸留水60
0mlに溶解させた水溶液)を添加し、窒素気流下、7
0℃で3時間かけて乳化重合を行った。次いで、この系
を室温まで冷却し、低分子量ラテックスを得た。この低
分子量ラテックス中における樹脂微粒子の平均粒径を光
散乱電気泳動粒径測定装置「ELS−800」(大塚電
子工業社製)で測定したところ、平均粒径は93nmで
あった。
ックスと、上記(2)で得られた低分子量ラテックスと
を、固形分の重量換算で20:80となる割合で混合す
ることにより、固形分22重量%のラテックス(以下、
「樹脂分散液(L−3)」という。)を調製した。この
樹脂分散液(L−3)中の樹脂微粒子のガラス転移点は
55℃、軟化点は133℃、重量平均分子量(Mw)は
56,000、数平均分子量(Mn)は8700、比
(Mw/Mn)は6.44であった。
(L−3)を一部分取し、電気伝導度滴定法により、当
該樹脂分散液(L−3)中の樹脂微粒子の酸価(A)を
求めたところ、当該樹脂微粒子の酸価(A)は4.9で
あった。
gと、離型剤分散液(W−1)23.08gと、着色剤
微粒子の分散液80gと、蒸留水340mlとを予備混
合した後、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してp
Hを9.5に調整した。上記のようにして得られた混合
分散液を、攪拌装置、冷却管、温度センサーを装着した
2リットルの4頭フラスコに仕込み、156rpm(先
端周速0.65m/s)で攪拌を行った。攪拌を継続し
ながら、この混合分散液中に、電解質水溶液(塩化ナト
リウム57.83gを400mlの蒸留水に溶解させた
水溶液)を添加し、さらにイソプロピルアルコ−ル10
4mlと、界面活性剤水溶液(フッ素系ノニオン界面活
性剤「フルオラードFC−170C」(住友3M社製)
20mgを20mlの蒸留水に溶解した水溶液)を順次
添加した。次いで、この混合分散液を85℃まで昇温さ
せ、6時間にわたり攪拌を継続することにより、樹脂微
粒子と、離型剤微粒子と、着色剤微粒子とを液相中に凝
集・熱融着させた。次いで、この液相中の固形物を濾別
して、この固形物に蒸留水を加えて再分散させた後、5
Nの水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを13に調整
し、更に固形物の濾過および水洗を繰り返すことによ
り、界面活性剤および電解質を除去した後、当該固形物
の乾燥処理を行うことにより着色粒子(以下、「着色粒
子(1)」という。)を得た。
50)を「コールターマルチサイザーII」(コールター社
製)を用いて測定したところ、体積平均粒子径(d50)
=6.53μm、CV=20%であった。また、示差走
査熱量計「DSC−50」(島津製作所社製)を用い
て、着色粒子(1)に含まれる離型剤を定量したとこ
ろ、樹脂成分100部あたり5.8部であった。
シリカ微粒子(一次数平均粒子径=12nm)を2重量
%となる割合で添加混合することにより、本発明のトナ
ー(以下、「トナー(1)」という。)を得た。得られ
たトナー(1)と、スチレン−アクリル樹脂で被覆した
体積平均粒子径が30μmのフェライトキャリアとを、
当該トナー濃度が7重量%となる割合で混合することに
より、二成分の現像剤(以下、「現像剤(1)」とい
う。)を調製した。
gと、離型剤分散液(W−2)23.08gと、着色剤
微粒子分散液80gと、蒸留水340mlとを予備混合
し、これに5Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してp
Hを9.5に調整した。上記のようにして得られた混合
分散液を、攪拌装置、冷却管、温度センサーを装着した
2リットルの4頭フラスコに仕込んで、156rpmで
攪拌を行った。攪拌を継続しながら、この混合分散液中
に、電解質水溶液(塩化ナトリウム96.39gを40
0mlの蒸留水に溶解させた水溶液)を添加し、さらに
イソプロピルアルコール104mlと、界面活性剤水溶
液(フッ素系ノニオン界面活性剤「フルオラードFC−
170C」(住友3M社製)20mgを20mlの蒸留
水に溶解した水溶液)を順次添加した。次いで、この混
合分散液を85℃まで昇温させ、6時間にわたり攪拌を
継続することにより、樹脂微粒子と、離型剤微粒子と、
着色剤微粒子とを液相中に凝集・熱融着させた。次い
で、この液相中の固形物を濾別して、この固形物に蒸留
水を加えて再分散させた後、5Nの水酸化ナトリウム水
溶液を用いてpHを13に調整し、更に固形物の濾過お
よび水洗を繰り返すことにより、界面活性剤および電解
質を除去した後、当該固形物の乾燥処理を行うことによ
り着色粒子(以下、「着色粒子(2)」という。)を得
た。
50)を「コールターマルチサイザーII」(コールター社
製)を用いて測定したところ、体積平均粒子径(d50)
=6.56μm、CV=20%であった。また、示差走
査熱量計「DSC−50」(島津製作所社製)を用い
て、着色粒子(2)に含まれる離型剤を定量したとこ
ろ、樹脂成分100部あたり5.5部であった。
シリカ微粒子(一次数平均粒子径=12nm)を2重量
%となる割合で添加混合することにより、本発明のトナ
ー(以下、「トナー(2)」という。)を得た。得られ
たトナー(2)と、スチレン−アクリル樹脂で被覆した
体積平均粒子径が30μmのフェライトキャリアとを、
当該トナー濃度が7重量%となる割合で混合することに
より、二成分の現像剤(以下、「現像剤(2)」とい
う。)を調製した。
えて離型剤分散液(W−3)23.08gを用いたこと
以外は、実施例2と同様にして着色粒子(3)を得た。
この着色粒子(3)の体積平均粒子径(d50)を「コー
ルターマルチサイザーII」(コールター社製)を用いて
測定したところ、体積平均粒子径(d50)=6.48μ
m、CV=20%であった。また、示差走査熱量計「D
SC−50」(島津製作所社製)を用いて、着色粒子
(3)に含まれる離型剤を定量したところ、樹脂成分1
00部あたり5.0部であった。着色粒子(3)に対
し、外添剤として疎水シリカ微粒子(一次数平均粒子径
=12nm)を2重量%となる割合で添加混合すること
により、本発明のトナー(以下、「トナー(3)」とい
う。)を得た。得られたトナー(3)と、スチレン−ア
クリル樹脂で被覆した体積平均粒子径が30μmのフェ
ライトキャリアとを、当該トナー濃度が7重量%となる
割合で混合することにより、二成分の現像剤(以下、
「現像剤(3)」という。)を調製した。
えて離型剤分散液(W−4)23.08gを用いたこと
以外は、実施例1と同様にして着色粒子(4)を得た。
この着色粒子(4)の体積平均粒子径(d50)を「コー
ルターマルチサイザーII」(コールター社製)を用いて
測定したところ、体積平均粒子径(d50)=6.57μ
m、CV=21%であった。また、示差走査熱量計「D
SC−50」(島津製作所社製)を用いて、着色粒子
(4)に含まれる離型剤を定量したところ、樹脂成分1
00部あたり5.8部であった。着色粒子(4)に対
し、外添剤として疎水シリカ微粒子(一次数平均粒子径
=12nm)を2重量%となる割合で添加混合すること
により、本発明のトナー(以下、「トナー(4)」とい
う。)を得た。得られたトナー(4)と、スチレン−ア
クリル樹脂で被覆した体積平均粒子径が30μmのフェ
ライトキャリアとを、当該トナー濃度が7重量%となる
割合で混合することにより、二成分の現像剤(以下、
「現像剤(4)」という。)を調製した。
て樹脂分散液(L−3)500gを用い、離型剤分散液
(W−1)を用いなかったこと以外は、実施例1と同様
にして着色粒子(5)を得た。この着色粒子(5)の体
積平均粒子径(d50)を「コールターマルチサイザーI
I」(コールター社製)を用いて測定したところ、体積
平均粒子径(d50)=6.72μm、CV=21%であ
った。また、示差走査熱量計「DSC−50」(島津製
作所社製)を用いて、着色粒子(5)に含まれる離型剤
を定量したところ、樹脂成分100部あたり5.9部で
あった。着色粒子(5)に対し、外添剤として疎水シリ
カ微粒子(一次数平均粒子径=12nm)を2重量%と
なる割合で添加混合することにより、本発明のトナー
(以下、「トナー(5)」という。)を得た。得られた
トナー(5)と、スチレン−アクリル樹脂で被覆した体
積平均粒子径が30μmのフェライトキャリアとを、当
該トナー濃度が7重量%となる割合で混合することによ
り、二成分の現像剤(以下、「現像剤(5)」とい
う。)を調製した。
えて離型剤分散液(W−1)23.08gを用いたこと
以外は、実施例2と同様にして比較用の着色粒子(C
1)を得た。この着色粒子(C1)の体積平均粒子径
(d50)を「コールターマルチサイザーII」(コールタ
ー社製)を用いて測定したところ、体積平均粒子径(d
50)=6.60μm、CV=20%であった。また、示
差走査熱量計「DSC−50」(島津製作所社製)を用
いて、着色粒子(C1)に含まれる離型剤を定量したと
ころ、樹脂成分100部あたり5.8部であった。着色
粒子(C1)に対し、外添剤として疎水シリカ微粒子
(一次数平均粒子径=12nm)を2重量%となる割合
で添加混合することにより、比較用のトナー(以下、
「トナー(C1)」という。)を得た。得られたトナー
(C1)と、スチレン−アクリル樹脂で被覆した体積平
均粒子径が30μmのフェライトキャリアとを、当該ト
ナー濃度が7重量%となる割合で混合することにより、
二成分の現像剤(以下、「現像剤(C1)」という。)
を調製した。
えて離型剤分散液(W−3)23.08gを用いたこと
以外は、実施例1と同様にして比較用の着色粒子(C
2)を得た。この着色粒子(C2)の体積平均粒子径
(d50)を「コールターマルチサイザーII」(コールタ
ー社製)を用いて測定したところ、体積平均粒子径(d
50)=6.50μm、CV=28%であった。また、示
差走査熱量計「DSC−50」(島津製作所社製)を用
いて、着色粒子(C2)に含まれる離型剤を定量したと
ころ、樹脂成分100部あたり2.4部であった。着色
粒子(C2)に対し、外添剤として疎水シリカ微粒子
(一次数平均粒子径=12nm)を2重量%となる割合
で添加混合することにより、比較用のトナー(以下、
「トナー(C2)」という。)を得た。得られたトナー
(C2)と、スチレン−アクリル樹脂で被覆した体積平
均粒子径が30μmのフェライトキャリアとを、当該ト
ナー濃度が7重量%となる割合で混合することにより、
二成分の現像剤(以下、「現像剤(C2)」という。)
を調製した。
び比較例1〜2で得られた現像剤の各々を用い、感光体
(積層型有機感光体)と、二成分現像剤用の現像器と、
熱ローラ定着器とを備え、熱ローラの設定温度を可変調
整できるように改造したカラー電子写真複写機「902
8」(コニカ(株)製)を用いて、下記の項目について
評価した。結果を下記表1に示す。なお、前記熱ローラ
定着器は、線圧7N/cm、ニップ幅3.5mm、線速
度210mm/秒で、クリーニング機構は備えていない
ものである。
設定温度を100〜250℃の範囲で段階的(10°刻
み)に変化させることにより、定着可能温度域を測定し
た。ここに、オフセット現象の発生の確認は、画像の先
端部に10mmの幅でベタ黒部を有する原稿を使用して
定着トナー像を形成し、その直後、白紙の転写紙を同様
の条件下で熱ローラ定着器に送ってこれにトナー汚れが
生ずるか否かを目視により観察することにより行った。
「9028」(コニカ(株)製)改造機により、下記の
条件に従い、画素率が5%の原稿を用いて5万回にわた
る連続複写を行い、24時間経過後、白紙原稿を複写し
て複写画像における汚れの状態を目視にて観察した。
/直径3mm ・現像剤層厚 :150μm ・現像スリーブ :20mm ・熱ローラの設定温度:180℃ ・環境条件:温度25℃,相対湿度30%
(5)は、良好な離型性を有し、定着温度域が広いもの
であった。一方、比較例1で得られたトナー(C1)
は、離型剤微粒子の酸価(B)と、樹脂微粒子の酸価
(A)とが等しいために、離型性が低く、定着可能温度
域が狭いものであった。また、比較例2で得られたトナ
ー(C2)は、離型剤微粒子の酸価(B)と樹脂微粒子
の酸価(A)との差が20を超えるものであるために、
離型性が極めて低く、定着可能温度域が狭いものであっ
た。
な離型性を有し、定着可能温度域が広い。本発明の製造
方法は、良好な離型性を有し、定着可能温度域が広い静
電荷像現像用トナーを製造することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤
微粒子を凝集・熱融着させて得られる着色粒子から構成
される静電荷像現像用トナーにおいて、 前記樹脂微粒子の酸価をA、前記離型剤微粒子の酸価を
Bとするとき、下記式1に示す条件を満足することを特
徴とする静電荷像現像用トナー。 (式1) 0<B−A≦20 - 【請求項2】 樹脂微粒子が、カルボキシル基、スルフ
ォン基およびフォスフォ基から選ばれる少なくとも一種
の酸性極性基を含む熱可塑性共重合体からなることを特
徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。 - 【請求項3】 離型剤微粒子が、カルボキシル基を含む
離型剤からなることを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の静電荷像現像用トナー。 - 【請求項4】 離型剤微粒子が、酸変性低分子量ポリプ
ロピレン、酸変性低分子量ポリエチレンおよび酸化ワッ
クスから選ばれる少なくとも一種の離型剤からなること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電荷像
現像用トナー。 - 【請求項5】 酸変性低分子量ポリプロピレン、酸変性
低分子量ポリエチレンおよび酸化ワックスから選ばれる
少なくとも一種の離型剤からなる離型剤微粒子を水相に
分散した分散液と、 樹脂微粒子の分散液と、 着色剤粒子の分散液とを混合することにより、前記樹脂
微粒子、前記離型剤微粒子および前記着色剤微粒子を凝
集・熱融着させて得られる着色粒子から構成されること
を特徴とする請求項4に記載の静電荷像現像用トナー。 - 【請求項6】 離型剤微粒子の存在下に単量体を液相中
で造粒重合することによって形成された樹脂微粒子、前
記離型剤微粒子および着色剤微粒子を凝集・熱融着させ
て得られる着色粒子から構成され、 前記樹脂微粒子の酸価をA、前記離型剤微粒子の酸価を
Bとするとき、下記式1に示す条件を満足することを特
徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の静電荷像
現像用トナー。 (式1) 0<B−A≦20 - 【請求項7】 樹脂微粒子、離型剤微粒子および着色剤
微粒子を凝集・熱融着させて着色粒子を調製する工程を
有する静電荷像現像用トナーの製造方法において、前記
樹脂微粒子の酸価をA、前記離型剤微粒子の酸価をBと
するとき、下記式1に示す条件を満足することを特徴と
する静電荷像現像用トナーの製造方法。 (式1) 0<B−A≦20 - 【請求項8】 離型剤微粒子の存在下に単量体を液相中
で造粒重合することによって形成された樹脂微粒子、前
記離型剤微粒子および着色剤微粒子を凝集・熱融着させ
て着色粒子を調製する工程を有し、前記樹脂微粒子の酸
価をA、前記離型剤微粒子の酸価をBとするとき、下記
式1に示す条件を満足することを特徴とする静電荷像現
像用トナーの製造方法。 (式1) 0<B−A≦20
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