JP2000186283A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

Info

Publication number
JP2000186283A
JP2000186283A JP2000054149A JP2000054149A JP2000186283A JP 2000186283 A JP2000186283 A JP 2000186283A JP 2000054149 A JP2000054149 A JP 2000054149A JP 2000054149 A JP2000054149 A JP 2000054149A JP 2000186283 A JP2000186283 A JP 2000186283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
phe
trans
difluorobenzonitrile
threshold voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000054149A
Other languages
English (en)
Inventor
Ulrich Finkenzeller
フィンケンツェラー ウルリヒ
Georg Weber
ヴェーバー ゲオルグ
Volker Reiffenrath
ライフェンラ−ト フォルケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26125673&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2000186283(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JP2000186283A publication Critical patent/JP2000186283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/0403Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit the structure containing one or more specific, optionally substituted ring or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/02Liquid crystal materials characterised by optical, electrical or physical properties of the components, in general
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/42Mixtures of liquid crystal compounds covered by two or more of the preceding groups C09K19/06 - C09K19/40
    • C09K19/44Mixtures of liquid crystal compounds covered by two or more of the preceding groups C09K19/06 - C09K19/40 containing compounds with benzene rings directly linked
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/0403Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit the structure containing one or more specific, optionally substituted ring or ring systems
    • C09K2019/0407Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit the structure containing one or more specific, optionally substituted ring or ring systems containing a carbocyclic ring, e.g. dicyano-benzene, chlorofluoro-benzene or cyclohexanone

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度依存性の低いしきい電圧をもつ液晶素子
に適合する液晶化合物を提供する。 【解決手段】 下記式Iで表される2,6−ジフルオロ
ベンゾニトリル誘導体。 【化1】 式中Rは1ないし15個の炭素原子をもつアルキルまた
は3ないし15個の炭素原子をもつアルケニルであり、
これらの基の各々の中の1個のCH2 基を−O−、−C
O−、−COO−、または−OCO−で置換することも
できる。 【化2】 は1,4−フェニレン基、2−フルオルまたは3−フル
オロ−1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキ
シレン基である。Z1 は−CH2 CH2 −、−COO−
または単結合である。Z2 は−COO−である。n、
0、1または2である。 【化3】 は非置換のまたは2−または3−の位置でラテラルにモ
ノフルオロ化された1,4−フェニレン基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はしきい電圧の温度係
数が改善された液晶表示素子とこの素子中に用いられる
液晶材料に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子を広い温度範囲で作動させ
る場合には一般にしきい電圧の温度依存性が低いことが
要求される。その理由はこの場合温度シフト ( tempera
tureshift ) の電子補償 ( electronic compensation )
を完全に省略することができるためか、あるいはしき
い電圧の中位のまたは高い温度係数をもつ液晶表示素子
の場合よりも補償エレクトロニクス ( compensation el
ectronics ) が単純であって、従ってより安いことが求
められるからである。
【0003】従って技術的および経済的の両見地から、
(1)式に規定された温度係数γの低い液晶表示素子が
好ましい。
【0004】
【数1】 しきい電圧は例えば、20℃の温度とθ=0°の視角で
10%の透過 ( trans-mission )を生ずる電圧( 一般
にV10・0・20 と略記 )と定義することができる。他の
定義もまた可能であり[例えばG.W.グレイ ( G.W.
Gray )編、温度転移形液晶 ( Thermotropic Liquid Cry
stals ) 81-87 ページ参照]、異なった定義の適合性は
通常特定の実験装置 ( experimental set-up )によって
異る。
【0005】本出願では次の定義 Vth=V10・0・20 を用いた。
【0006】DE 36 06 787にしきい電圧の温度依存性が
低い液晶表示素子のための混合概念( mixture concept
) が提案されている。この中に記された液晶材料は誘
電的に正の成分(A)[dielectrically positive comp
onent (A)]と誘電的に中性成分を含んでいる。成分
(A)中に用いられた誘電的に正の化合物は例えば、3
−ハロゲノシアノフェニル類、3−ハロゲン−4−イソ
チオシアナートフェニル類および3,4−ジハロゲノフ
ェニル類である。DE 36 06 787 に示された液晶混合物
の例では、例えば、3.5mV/ ℃またはそれ以下という
γのかなり有利な値に特徴があるということは真実であ
る。一方、これら混合物は電気工学的特性線 (electroo
ptical characteristic line) の勾配や、曲げや延びに
対する弾性常数の比および光学および誘電異方性のかな
り低い値に特徴があることが多い。さらにある一定の温
度間隔、例えば0℃から40℃間のγの平均値はかなり
低いので、かならずしもこの混合物と作動させるエレク
トロニックスとのよい適合性は保証されない。簡単であ
って、かつ安価な電子補償 ( electronical com-pensat
ion ) に関しては混合物がほぼ直線的な温度依存性を示
すことが通常有利である。電子的な観点からは他の好ま
しい温度特性は、しきい電圧が、一定の使用温度範囲の
両端に向かってかなり低い傾斜でほぼ直線的に変化しな
がら、通常の使用温度付近で最大である時に示される。
【0007】これらの必要条件は現状の技術 ( the sta
te of the art ) による混合物では不充分な程度にしか
満足されてない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は現状の
技術による混合物と比較してしきい電圧の温度係数γが
改善された液晶表示素子を提供することである。
【0009】本発明の他の目的はしきい電圧の温度依存
性の電子補償をかなり簡単で安価なものにする液晶表示
素子を提供することである。
【0010】本発明の更に他の目的、特徴および付随す
る有利性は添付の図面と合わせて次に述べる詳細な説明
を読めば当業者には明らかであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらのまた他の有利性
は本発明の作動可能な液晶表示素子を提供することによ
って達成できることがわかった。この作動可能な液晶表
示素子は温度に依存するしきい電圧をもち、互に離れた
てその間に空間を形成する一対のキャリヤープレート
と、該プレートを互に密封して室をつくる手段とこの室
の中に依存する正の誘電異方性をもつ液晶材料―この液
晶材料はネマチックキャリヤーホストと強力な誘電的に
正の添加物を含む―の層を有しており、この強力な誘電
的に正の添加物が一定の使用温度範囲で働いてしきい電
圧の温度係数を改善する2,6−ジフルオロベンゾニト
リルの少くとも一つの誘導体よりなる点で改良がなされ
ている。
【0012】本発明の液晶表示素子は誘電的に正の液晶
材料を用いており、ねじれネマチックセルまたは誘電的
に正の液晶材料を含有する他のセルタイプの原理に基い
ている。ねじれネマチックセルという用語はここでは広
い意味で用いられており、0から600°のねじれ角を
有するセル、すなわちLTNセル(低ねじれネマチッ
ク)、TNセル(約90°のねじれ角を有するねじれネ
マチックセル)およびSTNセル(超ねじれネマチッ
ク)を含有している。この素子は二つの基材の間にはさ
まれた少くとも一つの液晶層を有しており、これら基材
の内側は重ねあわせた透明な配向層を有する透明な電極
層を示している。また基材の少くとも一つは透明であ
る。電極層は通常酸化錫インジウム(ITO)、または
酸化インジウム(In23 )で作られている。配向層
は例えばPVAやポリイミドの膜などのポリマー膜をも
うけ続いてみがくことにより、または他の方法により得
ることができる。
【0013】異った表面傾き角αは例えばG.W.グレ
イ (G.W. Gray)らの上記引用文献、74−77ページに
記されたような異った配向方法を用いて得ることができ
る。ねじれ角φ≦200°のねじれネマチックセルは通
常例えば0.5°から10°の範囲の比較的小さな表面
傾き角で作動するが、一方φ≧200°の高いねじれ角
では通常例えば2°から45°の範囲の大きな傾き角が
必要である。
【0014】不作動状態の液晶層の構造は主に基材上の
配向層の方向間の角度と、表面傾き角およびねじれ角に
よって定まる。
【0015】液晶表示素子は一つ以上の他の液晶層を含
有してもよく、これら液晶層は一般に、特に例えば、標
準のSTN液晶表示素子において干渉色をなくすために
および/またはコントラストを改善するためにおよび/
またはコントラストの視角依存性を改善するために用い
られる。他の液晶層のかわりに、例えば有機ポリマー膜
または液晶性ポリマー膜( 例えばDE 39 19 382参照
)のような、他の補償媒体 ( compensation media )
を用いてもよい。
【0016】原理が本明細書に略述されている本発明の
液晶素子の構成はこのような素子に通例のタイプの構成
に相当する。通例のタイプの構成という用語は本明細書
では広い意味に用いられ、誘電的に正のネマチック液晶
を用いるセルのすべての変型や改良も含んでいる。代表
的なタイプの構成の更に詳細な記述は例えばG.W.グ
レイ ( G.W. Gray )の上記引用文献の第3章;B.S.
ショイブレ ( B.S. Scheuble )、コンタクテ( Kontakt
e :接点、接触)、ダルムシュタット(Darm-stadt ) 、
1989(1)、 34-48 ページ;およびE.金子、液晶テレビ
表示 (LiquidCrystal TV Displays )、東京、1987、特に
第2と3章参照;に見られる。
【0017】しかし本発明の液晶表示素子と現状の技術
による液晶表示素子との間の本質的な相違は液晶材料の
選択にある。
【0018】本発明の液晶材料は正の誘電異方性を示
し、ネマチックキャリヤーホストと強力な誘電的に正の
添加物を含み、後者は2,6−ジフルオロベンゾニトリ
ル類の少くとも一つの誘導体よりなっている。
【0019】式I −III で示される次の小グループの
2,6−ジフルオロベンゾニトリル類が好ましい。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】 式中Rは1ないし15個の炭素原子をもつアルキルまた
は3ないし15個の炭素原子をもつアルケニルであり、
これらの基の各々の中の1個のCH2 基を−O−、−C
O−、−COO−、または−OCO−で置換することも
可能である。
【0023】
【化10】 は1,4−フェニレン基、2−フルオルまたは3−フル
オロ−1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキ
シレン基である。
【0024】
【化11】 は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、テトラヒドロ
ピラン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル
またはピリジン−2,5−ジイルである。Z1 は−CH
2 CH2 −、−COO−または単結合である。Z2 は−
CH2 CH2 −、−COO−、−C≡C−または単結合
である。n、γおよびsは互いに独立して0、1または
2である。γ+sは0、1または2である。
【0025】
【化12】 は非置換のまたは2−または3−の位置で側鎖状にモノ
フルオロ化した ( lat-erally monofluorinated )1,
4−フェニレン基を示す。
【0026】簡単にするために以下に次の略語を使用す
る。 Phe 1,4−フェニレン Phe.2F 2−フルオロ−1,4−フェニレン Phe.3F 3−フルオロ−1,4−フェニレン Phe.(F) 側鎖状に非置換のあるいは2−または3−の
位置で側鎖状にモノフルオロ化した1,4−フェニレン Phe.3F5F 3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン Cyc 1,4−シクロヘキシレン Dio 1,3−ジオキサン−2,5−ジイル Thp テトラヒドロピラン−2,5−ジイル Pyr ピリミジン−2,5−ジイル PyD ピリミジン−2,5−ジイル 式I−III の化合物は複核、三核および四核化合物より
なり、一般に複核および三核化合物が好まれる。
【0027】式I−III の化合物は1個以上の結合基Z
1 とZ2 をもってもよく、またその結合基Z1 とZ2
好ましくは-CH2CH2 - あるいは単結合を示すが、カルボ
ン酸グループ-COO- は一般に好ましくない。Z1 とZ2
の少なくとも一つが単結合を示す化合物が特に好まし
い。
【0028】本発明の液晶材料は式I.1−I.24、
II.1−II.11またはIII .1−III .13で示され
る次の化合物の少くとも一種を含有することが好まし
い。 R-Phe-Phe.3F5F-CN I.1 R-Phe.2F-Phe.3F5F-CN I.2 R-Phe.3F-Phe.3F5F-CN I.3 R-Phe-CH2CH2-Phe.3F5F-CN I.4 R-Phe-C ≡C-Phe.3F5F-CN I.5 R-Phe-COO-Phe.3F5F-CN I.6 R-Phe-Phe-Phe.3F5F-CN I.7 R-Cyc-Phe-Phe.3F5F-CN I.8 R-Phe.2F-Phe-Phe.3F5F-CN I.9 R-Phe.3F-Phe-Phe.3F5F-CN I.10 R-Phe-Phe.3F-Phe.3F5F-CN I.11 R-Phe.(F)-Phe-CH2CH2-Phe.3F5F-CN I.12 R-Phe.(F)-Phe-COO-Phe.3F5F-CN I.13 R-Cyc-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN I.14 R-Cyc-Phe.(F)-CH2CH2.3F5F-CN I.15 R-Cyc-Phe.(F)-C ≡C-Phe.3F5F-CN I.16 R-Cyc-Phe.(F)-COO-Phe.3F5F-CN I.17 R-Phe.(F)-CH2CH2-Phe-Phe.3F5F-CN I.18 R-Phe.(F)-C ≡C-Phe-Phe.3F5F-CN I.19 R-Phe.(F)-COO-Phe-Phe.3F5F-CN I.20 R-Cyc-CH2CH2-Phe-Phe.3F5F-CN I.21 R-Cyc-Phe-Phe-Phe.3F5F-CN I.22 R-Cyc-Cyc-Phe-Phe.3F5F-CN I.23 R-Cyc-Cyc-CH2-CH2-Phe-Phe-3F5F-CN I.24 R-Cyc-Phe.3F5F-CN II.1 R-Cyc-CH2CH2-Phe.3F5F-CN II.2 R-Cyc-COO-Phe.3F5F-CN II.3 R-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.4 R-Cyc-Cyc-CH2CH2-Phe.3F5F-CN II.5 R-Cyc-Cyc-COO-Phe.3F5F-CN II.6 R-Phe.(F)-Cyc-Phe.3F5F-CN II.7 R-Phe.(F)-Phe.(F)-Cyc-Phe.3F5F-CN II.8 R-Phe.(F)-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.9 R-Cyc-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.10 R-Phe.(F)-Phe.(F)-CH2CH2-Cyc-Phe.3F5F-CN II.11 R-Dio-Phe.3F5F-CN III.1 R-Pyr-Phe.3F5F-CN III.2 R-Pyd-Phe.3F5F-CN III.3 R-Pyr-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN III.4 R-Pyd-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN III.5 R-Pyr-Phe.(F)-CH2CH2-Phe.3F5F-CN III.6 R-Pyd-Phe.(F)-CH2CH2-Phe.3F5F-CN III.7 R-Cyc-Pyr-Phe.3F5F-CN III.8 R-Dio-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN III.9 R-Dio-Phe.(F)-COO-Phe.3F5F-CN III.10 R-Dio-Phe.(F)-CH2CH2-Phe.3F5F-CN III.11 R-Phe-Dio-Phe.3F5F-CN III.12 R-Cyc-Dio-Phe.3F5F-CN III.13 式I−III およびI. 1−I. 24、II. 1−II. 11
およびIII.1−III .13においてRはアルキル、アル
コキシまたはアルケニルさらにオキサアルキルであるこ
とが好ましい。
【0029】Rがアルキル基および/またはアルコキシ
基である場合には、Rは直鎖基または枝分れ基でありう
る。好ましくはRは直鎖基であり、1、2、3、4、
5、6または7個の炭素原子をもち従ってメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペン
トキシ、ヘキソキシまたはヘプトキシ、さらにオクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、オクトキシ、ノノキ
シ、デコキシ、ウンデコキシ、ドデコシキ、トリデコキ
シまたはテトラデコキシであることが好ましい。オキサ
アルキルは直鎖の2−オキサプロピル(=メトキシメチ
ル)、 2−オキサブチル(=エトキシメチル)または3
−オキサブチル(=2−メトキシエチル)2−,3−,
4−オキサペンチル、2−,3−,4−,5−オキサヘ
キシル、2−、3−、4−、5−、または6−オキサヘ
プチル、2−,3−,4−,5−,6−または7−オキ
サオクチル、2−,3−,4−,5−,6−,7−また
は8−オキサノニル、2−,3−,4−,5−,6−,
7−,8−または9−オキサデシルであることが好まし
い。Rがその中の1個のCH2 基を−CH=CH−で置
換したアルキル基である場合には、Rは直鎖基または枝
分れ基でありうる。好ましくはRは直鎖基であり3ない
し10個の炭素原子を有している。従ってRは特にプロ
ペ−1−またはプロペ−2−ニル、ブテ−1−、−2−
またはブテ−3−ニル、ペンテ−1−、−2−、−3−
またはペンテ−4−ニル、ヘキセ−1−、−2−、−3
−、−4−またはヘキセ−5−ニル、ヘプテ−1−、−
2−、−3−、−4−、−5−またはヘプテ−6−ニ
ル、オクテ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、
−6−またはオクテ−7−ニル、ノネ−1−、−2−、
−3−、−4−、−5−、−6−、−7−またはノネ−
8−ニル、デセ−1−、−2−、−3−、−4−、−5
−、−6−、−7−、−8−またはデセ−9−ニルであ
る。Rがその中の1個のCH2 基をアシルオキシ基−C
O−O−またはオキシカルボニル基−O−CO−で置換
したアルキル基である場合にはRは直鎖基または枝分れ
基でありうる。好ましくは、Rは直鎖基であり2ないし
6個の炭素原子を有している。従って、Rは特にアセチ
ルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペン
タノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、アセチルオキシ
メチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメ
チル、ペンタノイルオキシメチル、2−アセチルオキシ
エチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ブチリル
オキシエチル、3−アセチルオキシプロピル、3−プロ
ピオニルオキシプロピル、4−アセチルオキシブチル、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニ
ル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメ
チル、フロポキシカルボニルメチル、ブトキシカルボニ
ルメチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−
(エトキシカルボニル)エチル、2−(プロポキシカル
ボニル)エチル、3−(メトキシカルボニル)プロピ
ル、3−(エトキシカルボニル)プロピル、4−(メト
キシカルボニル)ブチルである。
【0030】Rがその中の1個のCH2 基を非置換また
は置換の−CH=CH−で置換しまた隣接する1個のC
2 基をCOまたはCO−OまたはO−CO−置換した
アルキル基である場合には、Rは直鎖または枝分れ基で
ありうる。好ましくは、Rは直鎖基であり4ないし13
個の炭素原子を有している。従ってRは特にアクリロイ
ルオキシメチル、2−アクリロイルオキシエチル、3−
アクリロイルオキシプロピル、4−アクリロイルオキシ
ブチル、5−アクリロイルオキシペンチル、6−アクリ
ロイルオキシヘキシル、7−アクリロイルオキシペプチ
ル、8−アクリロイルオキシオクチル、9−アクリロイ
ルオキシノニル、10−アクリロイルオキシデシル、メ
タクリロイルオキシメチル、2−メタクリロイルオキシ
エチル、3−メタクリロイルオキシプロピル、4−メタ
クリロイルオキシブチル、5−メタクリロイルオキシペ
ンチル、6−メタクリロイルオキシヘキシル、7−メタ
クリロイルオキシヘプチル、8−メタクリロイルオキシ
オクチル、9−メタクリロイルオキシノニルである。
【0031】枝分れの側鎖基 ( branched wing groups
) Rをもつ式I−III の化合物は従来の液晶基礎材料
によく溶解するのである場合には重要であるが、これら
化合物が光学活性であるならば、特にキラルドープ物質
として重要である。
【0032】このタイプの枝分れ基は原則として1個以
下の鎖状枝分れをもっている。好ましい枝分れ基Rはイ
ソプロピル、2−ブチル(=1−メチルプロピル)、イ
ソブチル(=2−メチルプロピル)、2−メチルブチ
ル、イソペンチル(=3−メチルブチル)、2−メチル
ペンチル、3−メチルペンチル、2−エチルヘキシル−
2−プロピルペンチル、イソプロポキシ、2−メチルプ
ロポキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、
2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−エ
チルヘキソキシ、1−メチルヘキソキシ、1−メチルヘ
プトキシである。Rがその中の2個以上のCH2 基を−
O−および/または−CO−O−で置換したアルキル基
である場合にはRは直鎖基または枝分れ基であり得る。
好ましくはRは枝分れしており、3ないし12個の炭素
原子を有している。従ってRは特にビスカルボキシメチ
ル、2,2−ビスカルボキシエチル、3,3−ビスカル
ボキシプロピル、4,4−ビスカルボキシブチル、5,
5−ビスカルボキシペンチル、6,6−ビスカルボキシ
ヘキシル、7,7−ビスカルボキシヘプチル、8,8−
ビスカルボキシオクチル、9,9−ビスカルボキシノニ
ル、10,10−ビスカルボキシデシル、ビス(メトキ
シカルボニル)メチル、2,2−ビス(メトキシカルボ
ニル)エチル、3,3−ビス(メトキシカルボニル)プ
ロピル、4,4−ビス(メトキシカルボニル)ブチル、
5,5−ビス(メトキシカルボニル)ペンチル、6,6
−ビス(メトキシカルボニル)ヘキシル、7,7−ビス
(メトキシカルボニル)ヘプチル、8,8−ビス(メト
キシカルボニル)オクチル、ビス(エトキシカルボニ
ル)メチル、2,2−ビス(エトキシカルボニル)エチ
ル、3,3−ビス(エトキシカルボニル)プロピル、
4,4−ビス(エトキシカルボニル)ブチル、5,5−
ビス(エトキシカルボニル)ヘキシルである。
【0033】式I−III はこれら化合物のラセミ化合物
のみならず光学的鏡像体とその混合物を含んでいる。
【0034】式I−III およびその補助式 ( subformul
ae )によって示される上記の化合物のうち、その中に含
まれる基の少くとも一つが上述の好ましい意味の一つを
有する化合物が好まれる。
【0035】式I−III 及び式I.1−I.24、II.
1−II.11とIII.1−III .13の化合物は、例え
ば、DE 32 09 178およびUS 4,853,152に記載の方法で製
造することができる。これら化合物をつくる他の方法は
文献[例えばホウベン−ワイル( Houben-Weyl )、有機
化学の方法 ( Metholen der Organishen Chemie)、ゲオ
ルグ−ティーメ出版社 ( Georg-Thieme Verlag ),シュ
ツットガルト (Stutt-gart)、第IX巻、867ページ以
下、のような定評のある著書]に記されているようにそ
れ自体公知であり、既知で上記の反応に適した反応条件
の下に行われる。種々の変法を利用することもまた可能
であるが、これら変法はそれ自体公知であり、ここでは
詳細には記載しない。
【0036】2,6−ジフルオロベンゾニトリルの少く
とも一つの誘導体、好ましくは式I−III の少なくとも
一つの化合物、特に式I.1−I.24、II.1−II.
11およびIII .1−III .8の少くとも一つの化合物
を含有する本発明の液晶材料はしきい電圧の改善された
温度係数によって特徴づけられる。意図する用途につい
て本発明の液晶材料の他の性質を改善し、最適化するた
めに専門家はさらに苦労せずに、また発明のための努力
をすることなしに容易に2,6−ジフルオロベンゾニト
リル類、特に式I−III の2,6−ジフルオロベンゾニ
トリル類を、更にとりわけ、式I.1−I.24,II.
1−II.11およびIII .1−III .8の2,6−ジフ
ルオロベンゾニトリル類を選ぶことができる。STN表
示はしばしば、例えば、0.8μm ないし1.4μm と
いう比較的大きな値の光学的おくれ ( Optical retarda
tion )dΔnを示す。この場合層の厚さdと従って、切
替え回数の減少を可能にするΔnの高い液晶材料を用い
ることが望ましいことが多い。この用途に対しては専門
家は例えば式I. 1−I.7、I.9−I.13、I.
18−I.20またはIII .2−III .7の化合物のよ
うなΔnの高い2,6−ジフルオロベンゾニトリル類を
好むであろう。また例えばOMI表示[例えば, M.シ
ャット等 (Schadt, M. et al.) Appl. Phys. Lett.50
(1987)236参照]または他のタイプの素子(
例えばDE 30 22 818参照 )のような0.4μm ないし
0.8μm というdΔnのかなり低い値をもつSTN表
示はかなり低いかまたは低いΔnの値をもつ液晶材料を
必要とし、従って専門家は、例えば、少くとも一つの飽
和環系 ( saturated ring system )を示す式I.1−
I.24、II.1−II.11およびIII .1−III .1
3の化合物を好んで選ぶであろう。
【0037】本発明の液晶材料の他の性質、例えば流動
粘度 ( flow viscosity ) 、澄明点および/またはネマ
チック相範囲などを改善し最適化するために、さらに専
門家は十分に定義された、かつかなり限定された2,6
−ジフルオロベンゾニトリル類の中の化合物類の化合
物、特に式I−III で示される2,6−ジフルオロベン
ゾニトリル類の中のより小さいサブグループの化合物、
またとりわけ式I.1−I.24、II.1−II.11お
よびIII .1−III .13で示される化合物の中のかな
り小さくて好ましいサブグループの化合物を選定するこ
とができる。
【0038】I.1〜I.24,II. 1〜II. 11およびII
I.1〜III.13の化合物の少なくとも1種以上を含有す
る液晶材料が好ましく、これらの化合物の環は下記の構
造から選択される。
【0039】Phe, Phe.2F, Phe.3F, Phe.3F5F, Cyc, Di
o, Thp, Pyr,および Pydは一本以上の単結合を通じて直
接結合している/または一以下のエチレングループを通
じて直接結合している。特に好ましいのは式I および/
またはIIの一種以上の化合物を含有する液晶材料であっ
て、その式の中で n 0または1であり、 Z1 およびZ2 それぞれ独立であって、単結合また
は-CH2-CH2- を示す。
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】 式III の化合物を一種以上含有する液晶材料が特に好ま
しい。その中で r 0であり、 s 0または1であり、
【0042】
【化15】 以下の化合物の小さいグループから選択される一種以上
の化合物を含有する液晶材料が特に好ましい。 I.1, I.2, I.3, I.4, I.7, I.8, I.9, I.11, I.12, I.1
4, I.15, I.18, I.21,II.1, II.2, II.4, II.5, III.2,
III.3, III.4, III.5 上記の好ましい、および特に好ましい材料を含有する液
晶表示装置は好ましい特性を示し、しかも好ましい。
【0043】結合基Z1 およびZ2 の少なくとも一種が
−COO−を示す式I −III による化合物を一種以上含
有する液晶材料は主にこれらカーボキシレート化合物の
不十分な安定性による不利な特性を示す。Z2 が−CO
O−であるような式I およびIIの化合物および末端環Ph
e.3F5F- CNに隣接する結合基が−COO−であるよう
な式III の化合物は往々にして不十分な安定性を示し、
これらの化合物を一種以上含有している液晶材料は一般
にむしろ不利な特性を有している。稀な例として式I −
III のカーボキシレート化合物の使用が必要であること
が明らかになった場合には、液晶材料の量に対してこれ
らの化合物の量の比が低く、かつ好ましくは5%超にな
らないこと、好ましくは2.5%以下、特に好ましくは
1.0%以下であること。
【0044】2,6−ジフルオロベンゾニトリル類は比
較的高いかまたは高い値の誘電異方性Δεに特徴があ
り、このために有利なしきい電圧値を生ずることにな
る。 これらの有利な性質のほかに、本発明の液晶材料
は一定の使用温度範囲でしきい電圧の温度係数が改善さ
れた点に特徴があり、この温度範囲は、例えば、ネマチ
ック相範囲としてまたはそれぞれの用途に必要な温度範
囲として定義することができる。
【0045】本発明の液晶表示素子の好ましい実施態様
においては、しきい電圧Vthが一定の使用温度範囲で少
くともほぼ温度の影響をうけないように、一つ以上の
2,6−ジフルオロベンゾニトリル類が選択される。温
度係数γ=dVth/dTが3×10-2V℃-1より小さ
い、特に2×10-2V℃-1より小さい、更に特に1×1
-2V℃より小さい液晶表示素子が好まれる。
【0046】本発明の液晶表示素子の他の好ましい実施
態様においては、Vthがかなり十分に明確な温度依存性
を示すように、一つ以上の2,6−ジフルオロベンゾニ
トリル類が選ばれるが、この明確な温度依存性は作動さ
せるエレクトロニクス( dri-ving electronics )の要求
に最もよく適合している。
【0047】例えば、図1にしきい電圧Vthの温度依存
性が実施例1の液晶材料について示されている。この液
晶材料のしきい電圧は約35℃で最大でありこれより低
いか高い温度に向ってわずかに減少する。−30℃から
+70℃までの使用温度範囲を考えると、Vthはその最
大値に対してほぼ対照的な挙動を示し、またVthの最大
値に対応する温度はこの使用温度範囲のほぼ中心に位置
しているということができる。この対稱的挙動は特に技
術的観点からみて有利である。
【0048】これと比較すると、現状技術の混合物ZLI
14246-000 E.メルク ( E. Mark )社の商品:ダルムシ
ュタット ( Darmstadt )、ドイツ)はしきい電圧γの温
度依存性について対稱曲線というよりもむしろS−型を
示すが、このことは有利なことではない。本発明の技術
的教示を応用して得られるγの改善は一層価値のあるも
のである。何故ならば技術的に用いた混合物はγについ
てのみならず、使用温度範囲、粘度、しきい電圧、電気
光学的特性曲線の勾配、UVならびに熱安定性等などの
他のパラメーターについてもまた最適でなければならな
いからである。しかし一つのパラメーターの最適化はし
ばしば一つあるいはいくつかの他のパラメーターの悪化
につながることが一般的に認められる。従って本発明の
技術的教示はいくつかの異なる要求について注文生産の
混合物を提供する可能性をかなり拡大している。
【0049】さらにしきい電圧が例えば少くともほぼ直
線的な依存性または作動させるエレクトロニクスの特性
に最もよく適合する他のタイプの依存性のような別の明
確な温度依存性を示すような方法で、一つ以上の2,6
−ジフルオロベンゾニトリル類を選ぶことは可能であ
る。4×10-3V℃-1≦dVth/dT≦1.2×10- 2
V℃-1、特に4.5×10-3V℃-1≦dVth/dT≦
9.5×10-3V℃-1の範囲でしきい電圧が直線的温度
依存性を示す液晶表示素子が好ましい。
【0050】本発明の液晶材料はネマチックキャリヤー
ホストと強く誘電的に正の添加物を含有しており後者は
少くとも一種の2,6−ジフルオロベンゾニトリルを含
んでいる。
【0051】この液晶材料は2ないし40、特に3ない
し35の成分を含有することが好ましい。非常に特に好
ましくは、この材料は一つ以上の2,6−ジフルオロベ
ンゾニトリル類のほかに5ないし25の成分を含有す
る。
【0052】2,6−ジフルオロベンゾニトリル類以外
の液晶材料の成分はネマチックまたはネマチック液晶性
( nematogenic )(単変性または等方性)物質の中か
ら、特にアゾキシベンゼン類、ベンジリデンアニリン
類、ビフエニル類、テルフェニル類 、安息香酸フェニ
ルまたは安息香酸シクロヘキシル類、シクロヘキサンカ
ルボン酸フェニルまたはシクロヘキサンカルボン酸シク
ロヘキシル類、シクロヘキシル安息香酸フェニルまたは
シクロヘキシル安息香酸シクロヘキシル類、シクロヘキ
シルシクロヘキサンカルボン酸フェニルまたはシクロヘ
キシルシクロヘキサンカルボン酸シクロヘキシル類、安
息香酸シクロヘキシルフェニル類、シクロヘキサンカル
ボン酸シクロヘキシルフェニル類、シクロヘキシルシク
ロヘキサンカルボン酸シクロヘキシルフェニル類、フェ
ニルシクロヘキサン類、シクロヘキシルビフェニル類、
フェニルシクロヘキシルシクロヘキサン類、シクロヘキ
シルシクロヘキサン類、シクロヘキシルシクロヘキセン
類、シクロヘキシルシクロヘキシルシクロヘキセン類、
1,4−ビス−シクロヘキシルベンゼン類、4,4’−
ビス−シクロヘキシルビフェニル類、フェニル−または
シクロヘキシルピリミジン類、フェニル−またはシクロ
ヘキシルピリジン類、フェニル−またはシクロヘキシル
ジオキサン類、フェニル−またはシクロヘキシル−1,
3−ジチアン類、1,2−ジフェニルエタン類、1,2
−ジシクロヘキシルエタン類、1−フェニル−2−シク
ロヘキシルエタン類、1−シクロヘキシル−2−(4−
フェニルシクロヘキシル)エタン類、1−シクロヘキシ
ル−2−ビフェニルエタン類、1−フェニル−2−シク
ロヘキシルフェニルエタン類、ハロゲン化または非ハロ
ゲン化スチルベン類、ベンジルフェニルエーテル類、ト
ラン類、および置換けい皮酸類の部類の物質の中から、
選ぶことが好ましい。これら化合物中の1、4−フェニ
レン基もまた、弗素化することができる。
【0053】本発明による媒体の他の成分として適当な
最も重要な化合物は式1、2、3、4および5によって
特徴づけることができる。
【0054】 R′−L−E−R″ 1 R′−L−COO−E−R″ 2 R′−L−OOC−E−R″ 3 R′−L−CH2 −CH2 −E−R″ 4 R′−L−C≡C−E−R″ 5 式1、2、3、4および5において、LとEは同じでも
または異ってもよいが各々互に独立して−Phe−,−
Cyc−,−Phe−Phe−、−Phe−Cyc−、
−Cyc−Cyc−,−Pyt−,Dio−,−G−P
he−と−G−Cyc−およびこれらの鏡像体よりなる
群から選ばれる二価の基である。ここでPheは非置換
または弗素置換1、4−フェニレンであり、Cycはト
ランス−1、4−シクロヘキシレンまたは1、4−シク
ロヘキセニレンであり、Pyrはピリミジン−2、5−
ジイルまたはピリジン−2、5−ジイルであり、Dio
は1、3−ジオキサン−2、5−ジイルであり、Gは2
−(トランス−1、4−シクロヘキシル)エチル、ピリ
ミジン−2、5−ジイル、ピリジン−2、5−ジイルま
たは1、3−ジオキサン−2、5−ジイルである。
【0055】好ましくは基LとEの一つはCyc,Ph
eまたはPyrである。EはCyc,PheまたはPh
e−Cycであることが好ましい。好ましくは本発明の
媒体は式1、2、3、4および5の化合物より選ばれる
一つ以上の成分を含有し、これら式中LとEはCyc,
PheおよびPyrよりなる群から選ばれ、同時に一つ
以上の成分が式1、2、3、4および5の化合物から選
ばれる、式中基LとEのうち一つはCyc,Pheおよ
びPyrよりなる群から選ばれもう一つの他の基は−P
he−Phe,−Phe−Cyc,−Cyc−Cyc
−,−G−Pheおよび−G−Cyc−よりなる群から
選ばれ、さらに恐らく一つ以上の成分が式1、2、3、
4および5の化合物から選ばれ、式中基LとEは−Ph
e−Cyc−,−Cyc−Cyc−,−G−Phe−お
よび−G−Cyc−よりなる群から選ばれる。
【0056】部分式1a,2a,3a,4aおよび5a
の化合物中のR′とR″は各々、互に独立して8個まで
の炭素原子をもつアルキル、アルケニル、アルコキシ、
アルケニルオキシおよびアルカノイルオキシである。大
部分のこれらの化合物において、R′とR″は互に異っ
ており、これらの基の一つは殆んどの場合アルキルまた
はアルケニルである。部分式1b,2b,3b,4bお
よび5bの化合物において、R′は−CN、−CF3
−OCF3 ,−OCHF2 ,−F,−Clまたは−NC
Sである。これらの式中、R’は部分式1aないし5a
の化合物において記載した意味を有し、アルキルまたは
アルケニルであることが好ましい。しかし、式1、2、
3、4および5の化合物を意図した他の置換基は共通で
ある。これらの物質やその混合物の多くは市販されてい
る。これらの物質はすべてこれらの方法に類似の、文献
に知られた方法で得ることができる。
【0057】本発明の媒体は化合物1a,2a,3a,
4aおよび5aのグループ(グループ1)からの成分に
加えて、化合物1b,2b,3b,4bおよび5bのグ
ループおよび5bのグループ(グループ2)からの成分
を含有することが好ましく、その相対的比率は次の如く
であることが好ましい。
【0058】 グループ1 : 0%ないし60%、特に5ないし50% グループ2 : 0%ないし60%、特に5ないし40% 液晶材料は1%ないし40%、特に5ないし30%の
2、6−ジフルオロベンゾニトリル類を含有することが
好ましい。この材料は、好ましくは式I −III の化合物
から、特に式I.1 −I.24、II.1−II. 11およ
びIII .13の化合物から選ばれる2、3、4、5、
5、6、7または8種の2、6−ジフルオロベンゾニト
リル類を含有することが好ましい。
【0059】本発明の材料はそれ自体慣例の方法で製造
される。一般に、種々成分を高い温度で有利に互に溶解
させる。適当な添加物によって、本発明の液晶材料は意
図する用途に応じて改良され、最適化される。このタイ
プの添加物は当業者には知られており、文献[例えば、
H.ケルカ−/R.ハッツ( H.Kelker/ R.Hatz ) 、液
晶ハンドブック( Handbook of Liquid Crystals )、化
学出版( Verlag Chemie)、ワインハイム( Weinheim
)、1980]に詳細に記されている。例えばカラー表示系
をつくる多色染料および/または誘電異方性および/ま
たは粘度をかえる物質および/または液晶のらせん構造
を誘起し必要なねじれ角φを調整しおよび/または逆ね
じれ( reverse twist )を除くためのキラルドープ剤(
chiral dopant ) を通常加える。
【0060】次の実施例は本発明を限定するものではな
く説明することを目的とするものである。以上および以
下において、百分率は重量%である。温度はすべて摂氏
温度で示され、m.p.は融点を意味し、c.p.は澄
明点である。さらにCは結晶状態、Nはネマチック相、
Sはスメクチック相、Iは等方相をあらわす。これらの
記号の間にあるデーターは転移点を示す。△nは光学異
方性(589nm,20℃)を示し粘度(mm2/sec) は20
℃で測定した。
【0061】
【実施例1】a) 図1においてVthの温度依存性は本
発明のSTN表示( 黒丸 )について示してある。この表
示は次のパラメーター ねじれ角φ=240° セルの厚さ( cell thickness )とピッチの長さ( pitch
length )の比 d/p=0.5 傾き角α=5° をもち、次のものよりなる液晶材料を含有する: 8% 4−ペンチル−3″、5″−ジフルオロ−4″−
シアノテルフェニル 14% 1−(トランス−4−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)−シクロヘキシル)−2−(3、5
−ジフルオロ−4−シアノフェニル)−エタン 18% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 14% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 15% トランス−、トランス−4−プロポキシ−4′
−プロピルシクロヘキサン 10% 4−エチル−4′−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)−ビフェニル 8% 4−エチル−4′−(トランス−4−ペンチルシ
クロヘキシル)−ビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル b)比較のためにVthの温度依存性を現状技術のSTN
素子(白丸) について示す。この素子は次のパラメータ
ー ねじれ角φ=240° セルの厚さとピッチの長さの比 d/p=0.5 傾き角α=5° 2% 4−エチル安息香酸 3−フルオロ−4−シアノ
フェニル 3% 4−プロピル安息香酸 3−フルオロ−4−シア
ノフェニル 8% 4−ペンチル安息香酸 3−フルオロ−4−シア
ノフェニル 6% 4−ヘプチル安息香酸 3−フルオロ−4−シア
ノフェニル 16% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 12% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 11% トランス−、トランス−4−プロポキシ−4′
−プロピルシクロヘキシルシクロヘキサン 12% 4−エチル−4′−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)−ビフェニル 11% 4−エチル−4′−(トランス−4−ペンチル
シクロヘキシル)−ビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 5% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 5% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 5% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル c)実施例1a)の本発明のSTN表示はVthがその最
大値についてほぼ対称的な特性を示しており、Vthの最
大値に対応する温度は−30℃と70℃の間の一定の使
用温度範囲のほぼ中心に位置している。
【0062】これとは反対に現状技術のSTN表示はV
thの温度依存性がわずかにS字曲線を示し、このことは
技術的に見て不利である。
【0063】
【実施例2】本発明のSTN表示は次のパラメーターを
示す。 ねじれ角φ=240° セルの厚さ( cell thickness )とピッチの長さ( pitch
length )の比 d/p=0.5 傾き角α=5°をもち、次のものよりなる液晶材料を含
有し: 5% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)
−3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル 5% 4−ペンチル−3”,5”−ジフルオロ−4”−
シアノテルフェニル 12% 4−[トランス−4−(トランス− −ブチル
シクロヘキシル)−シクロヘキシル)]−2,6−ジフ
ルオロ−1−シアノベンゼン 18% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 14% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 15% トランス、トランス−4−プロポキシ−4′−
プロピルシクロヘキシルシクロヘキサン 10% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エチルビフェニル 8% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4’−エチルビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル 次のパラメーターを示す液晶材料を含有する。 融点 −20℃ 透明点 102℃ 粘度 24mm2s-1 (20℃) 誘電異方性 6.2 (20℃,1kHz) 複屈折 0.1250 (20℃,589nm) 優れた特性を示し、特にしきい電圧の好ましい温度依存
性を示す。
【0064】
【実施例3】本発明のSTN表示は次のパラメーターを
示す。 ねじれ角φ=240° セルの厚さ( cell thickness )とピッチの長さ( pitch
length )の比 d/p=0.5 傾き角α=5°をもち、次のものよりなる液晶材料を含
有し: 5% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2,6−ジフル
オロ−1−シアノベンゼン 8% 4−ペンチル−3”,5”−ジフルオロ−4”−
シアノテルフェニル 9% 4−[トランス−4−(トランス−4−ブチルシ
クロヘキシル)−シクロヘキシル]−2,6−ジフルオ
ロ−1−シアノベンゼン 18% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 14% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 15% トランス−、トランス−4−プロポキシ−4′
−プロピルシクロヘキシルシクロヘキサン 10% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エチルビフェニル 8% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4’−エチルビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル 次のパラメーターを示す液晶材料を含有する。 融点 −30℃ 透明点 102℃ 粘度 24mm2s-1 (20℃) 誘電異方性 6.2 (20℃,1kHz) 複屈折 0.1252 (20℃,589nm) 優れた特性を示し、特にしきい電圧の好ましい温度依存
性を示す。
【0065】
【実施例4】下記の物質と組成から成る液晶混合物2
a: 18.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシ
ル)−ベンゾニトリル 10.0% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−メトキシベンゼン 3.0% 3−フルオロ−4−シアノフェニル 4−エ
チルベンゾエート 3.0% 3−フルオロ−4−シアノフェニル 4−プ
ロピルベンゾエート 5.0% 3−フルオロ−4−シアノフェニル 4−ペ
ンチルベンゾエート 5.0% 4−プロピル−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−メトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−プロポキシトラン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 5.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
メチルフェニル)−エタン 4.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
エチルフェニル)−エタン 5.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 4.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン にあって3−フルオロ−4−シアノフェニル−4−アル
キルベンゾエート類を2,6−ジフルオロ−4−(トラ
ンス−4−ペンチルシクロヘキシル)−ベンゾニトリル
に置換して、下記の物質と組成から成る2bの混合物を
得た。 18.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシ
ル)−ベンゾニトリル 10.0% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−メトキシベンゼン 11.0% 2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)−ベンゾニトリル 5.0% 4−プロピル−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−メトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−プロポキシトラン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 5.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
メチルフェニル)−エタン 4.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
エチルフェニル)−エタン 5.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 4.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 混合物2aおよび2bは下記の物理特性を有する。
【0066】
【表1】 本発明の技術思想によって製造された混合物2bは混合
物2aよりも低いしきい電圧の温度依存性を示す。
【0067】
【実施例5】実施例2で示した液晶材料を基本的には他
の小さい変化を除いて、3−フルオロ−4−シアノフェ
ニル 4アルキルベンゾエート類を置換して変更した。
得られた混合物3bは以下の化合物と組成とよりなる。 18.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシ
ル)−ベンゾニトリル 10.0% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 7.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−メトキシベンゼン 5.0% 2、6−ジフルオロ−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 5.0% 2、6−ジフルオロ−4−(トランス−4−
ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 5.0% 2、6−ジフルオロ−4−[トランス−4−
(トランス−4−プロピル−シクロヘキシル)−シクロ
ヘキシル]ベンゾニトリル 5.0% 4−プロピル−4’−エトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−メトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エトキシトラン 5.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−プロポキシトラン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 3.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
メチルフェニル)−エタン 5.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 4.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 混合物3bは下記の物理特性を有する: 透明点[℃] 84 粘度[mm2-1] 21 (20℃) 複屈折 0.1390 (20℃、589nm) 誘電異方性 12.6 (20℃、1kHz) ねじれ角[度] 240 しきい電圧[V]1.80 本発明の技術思想によって製造された混合物3bは混合
物2aよりも低いしきい電圧の温度依存性を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】しきい電圧の温度依存性を示した図である。
【符号の説明】
● 本発明の液晶材料(実施例1a参照) ○ 現状技術の混合物ZLI−4246−000(ドイ
ツ、E.メルク社の商品実施例1b参照)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 ウルリヒ フィンケンツェラー ドイツ連邦共和国 デー−6100 ダルムシ ュタットフランクフルター シュトラーセ 250 (72)発明者 ゲオルグ ヴェーバー ドイツ連邦共和国 デー−6100 ダルムシ ュタットフランクフルター シュトラーセ 250 (72)発明者 フォルケル ライフェンラ−ト ドイツ連邦共和国 デー−6100 ダルムシ ュタットフランクフルター シュトラーセ 250

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度に依存するしきい電圧 ( threshold
    voltage )をもち、互に離れてその間に空間を形成する
    一対のキャリヤープレート ( carrier plate ) と、
    該プレートを互に密封して室をつくる手段とこの室の中
    に存在する正の誘電異方性をもつ液晶材料(この液晶材
    料はネマチックキャリヤーホスト (nematic carrier h
    ost )と強力な誘電的に正の添加物 ( strongly dielect
    - rically positive additve )を含む)の層を有する
    作動可能な液晶表示素子において、強力な誘電的に正の
    該添加物が一定の使用温度範囲で働いてしきい電圧の温
    度係数を改善する2,6−ジフルオロベンゾニトリルの
    少くとも一種の誘導体よりなり、その2,6−ジフルオ
    ロベンゾニトリル誘導体が式Iの化合物であることを特
    徴とする液晶表示素子。 【化1】 式中Rは1ないし15個の炭素原子をもつアルキルまた
    は3ないし15個の炭素原子をもつアルケニルであり、
    これらの基の各々の中の1個のCH2 基を−O−、−C
    O−、−COO−、または−OCO−で置換することも
    可能である。 【化2】 は1,4−フェニレン基、2−フルオルまたは3−フル
    オロ−1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキ
    シレン基である。Z1 は−CH2 CH2 −、−COO−
    または単結合である。Z2 は−COO−である。n、
    0、1または2である。 【化3】 は非置換のまたは2−または3−の位置でラテラルにモ
    ノフルオロ化された1,4−フェニレン基を示す。
  2. 【請求項2】 液晶物質の該層が少くとも二つの光学的
    状態間で電気的に切替可能であり、2,6−ジフルオロ
    ベンゾニトリルの該誘導体は該層のスイッチを入れたし
    きい電圧および/またはスイッチを切ったしきい電圧が
    一定の使用温度範囲で少くともほぼ温度の影響を受けな
    いように選ばれる請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 液晶物質の該層が少くとも二つの光学的
    状態間で電気的に切替可能であり、2,6−ジフルオロ
    ベンゾニトリルの該誘導体は該層のスイッチを入れたし
    きい電圧および/またはスイッチを切ったしきい電圧が
    一定の使用温度範囲で温度に少くともほぼ直線的に依存
    するように選ばれる請求項1に記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 液晶物質の該層が少くとも二つの光学的
    状態間で電気的に切替可能であり、2,6−ジフルオロ
    ベンゾニトリルの該誘導体は該層のスイッチを入れたし
    きい電圧および/またはスイッチを切ったしきい電圧が
    一定の使用温度範囲の少くともほぼ中心近くに位置する
    極大点を通るように選ばれる請求項1の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項の液晶
    表示素子に用いられる液晶材料。
  6. 【請求項6】 式Iで表される2,6−ジフルオロベン
    ゾニトリル誘導体。 【化4】 式中Rは1ないし15個の炭素原子をもつアルキルまた
    は3ないし15個の炭素原子をもつアルケニルであり、
    これらの基の各々の中の1個のCH2 基を−O−、−C
    O−、−COO−、または−OCO−で置換することも
    可能である。 【化5】 は1,4−フェニレン基、2−フルオルまたは3−フル
    オロ−1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキ
    シレン基である。Z1 は−CH2 CH2 −、−COO−
    または単結合である。Z2 は−COO−である。n、
    0、1または2である。 【化6】 は非置換のまたは2−または3−の位置でラテラルにモ
    ノフルオロ化した1,4−フェニレン基を示す。
  7. 【請求項7】 Z1 が単結合である請求項6に記載の
    2,6−ジフルオロベンゾニトリル誘導体。
  8. 【請求項8】 式I.6で表される化合物。 R−Phe−COO−Phe.3F5F−CN I.6 式中Rは1ないし15個の炭素原子をもつアルキルまた
    は3ないし15個の炭素原子をもつアルケニルであり、
    これらの基の各々の中の1個のCH2 基を−O−、−C
    O−、−COO−、または−おこ−で置換することも可
    能である。Pheは1,4−フェニレンでありPhe.3F
    5Fは3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレンであ
    る。
  9. 【請求項9】 Rがアルケニルである請求項6,7また
    は8に記載の2,6−ジフルオロベンゾニトリル誘導
    体。
  10. 【請求項10】 Rがアルキルである請求項6,7また
    は8に記載の2,6−ジフルオロベンゾニトリル誘導
    体。
  11. 【請求項11】 Rがプロペ−1−またはプロペ−2−
    ニル、ブテ−1−、−2−またはブテ−3−ニル、ペン
    テ−1−、−2−、−3−またはペンテ−4−ニル、ヘ
    キセ−1−、−2−、−3−、−4−、またはヘキセ−
    5−ニル、ヘプテ−1−、−2−、−3−、−4−、−
    5−またはヘプテ−6−ニル、オクテ−1−、−2−、
    −3−、−4−、−5−、−6−またはオクテ−7−ニ
    ル、ノネ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−
    6−、−7−またはノネ−8−ニル、デセ−1−、−2
    −、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−、−8−
    またはデセ−9−ニルである請求項9に記載の2,6−
    ジフルオロベンゾニトリル誘導体。
  12. 【請求項12】 請求項6に記載の一つ以上の2,6−
    ジフルオロベンゾニトリル誘導体のほかに5ないし25
    の成分を含有する液晶媒体。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載の2,6−ジフルオロ
    ベンゾニトリル誘導体を1ないし40重量%含有する液
    晶媒体。
JP2000054149A 1990-12-20 2000-02-29 液晶表示素子 Pending JP2000186283A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP90124922 1990-12-20
EP91107201 1991-05-03
DE90124922.7 1991-05-03
DE91107201.5 1991-05-03

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35427491A Division JP3263420B2 (ja) 1990-12-20 1991-12-20 液晶表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000186283A true JP2000186283A (ja) 2000-07-04

Family

ID=26125673

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35427491A Expired - Lifetime JP3263420B2 (ja) 1990-12-20 1991-12-20 液晶表示素子
JP2000054149A Pending JP2000186283A (ja) 1990-12-20 2000-02-29 液晶表示素子
JP2001060086A Pending JP2001294863A (ja) 1990-12-20 2001-03-05 液晶表示素子
JP2003348577A Expired - Lifetime JP3579682B2 (ja) 1990-12-20 2003-10-07 液晶表示素子

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35427491A Expired - Lifetime JP3263420B2 (ja) 1990-12-20 1991-12-20 液晶表示素子

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001060086A Pending JP2001294863A (ja) 1990-12-20 2001-03-05 液晶表示素子
JP2003348577A Expired - Lifetime JP3579682B2 (ja) 1990-12-20 2003-10-07 液晶表示素子

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0492222B1 (ja)
JP (4) JP3263420B2 (ja)
DE (1) DE69123127T2 (ja)
HK (1) HK123997A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003169A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Dainippon Ink & Chem Inc ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置
JP2005133057A (ja) * 2003-02-26 2005-05-26 Nemoptic バイステイブル表示装置用ネマチック液晶混合物
WO2012144331A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 Dic株式会社 末端環構造にラテラル置換基を有する重合性化合物

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995004789A1 (en) * 1993-08-11 1995-02-16 Merck Patent Gmbh Supertwist liquid-crystal display
TW262553B (ja) * 1994-03-17 1995-11-11 Hitachi Seisakusyo Kk
WO1996023851A1 (de) * 1995-02-03 1996-08-08 Merck Patent Gmbh Elektrooptische flüssigkristallanzeige
DE19537802A1 (de) * 1995-10-11 1997-04-17 Merck Patent Gmbh Elektrooptische Flüssigkristallanzeige
KR100417722B1 (ko) * 1995-02-03 2004-04-29 메르크 파텐트 게엠베하 전기광학액정표시장치
JPH1060442A (ja) * 1996-08-14 1998-03-03 Chisso Corp 液晶組成物および液晶表示素子
US6693223B1 (en) 1997-11-28 2004-02-17 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Fluorine-substituted-4-alkenylbenzoic acid and derivatives thereof, and nematic liquid crystal composition containing cyanophenyl benzoate derivatives and liquid crystal display system using the same
DE69822971T2 (de) 1997-11-28 2004-08-12 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Fluorsubstituierte 4-Alkylenbenzosäure, sowie Derivate, nematische Flüssigkristallzusammensetzung enthaltend Cyabophenylbenzosäureester-Derivate und Flüssigkristallanzeigesystem, das diese verwendet
KR100745543B1 (ko) 2000-08-31 2007-08-03 다이니뽄 잉끼 가가꾸 고오교오 가부시끼가이샤 액정 표시 소자
JP4973900B2 (ja) * 2001-03-29 2012-07-11 Dic株式会社 ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子
JP4776279B2 (ja) 2005-06-09 2011-09-21 株式会社Adeka 新規化合物及び液晶組成物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3500897A1 (de) * 1985-01-12 1986-07-17 Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt Fluessigkristalline phase
JPH0730007B2 (ja) * 1985-07-23 1995-04-05 旭硝子株式会社 ジフルオロシアノ化合物及びそれを含有する液晶組成物
JPH0830054B2 (ja) * 1987-03-06 1996-03-27 セイミケミカル株式会社 ジフルオロシアノフエニルシクロヘキサン系化合物及びそれを含有する液晶組成物
JPH0684339B2 (ja) * 1987-11-16 1994-10-26 チッソ株式会社 シクロヘキサン誘導体
JP2745072B2 (ja) * 1989-10-16 1998-04-28 チッソ株式会社 ジフルオロベンゾニトリル誘導体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003169A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Dainippon Ink & Chem Inc ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置
JP2005133057A (ja) * 2003-02-26 2005-05-26 Nemoptic バイステイブル表示装置用ネマチック液晶混合物
KR101109895B1 (ko) * 2003-02-26 2012-02-08 네몹틱 쌍안정 표시 장치를 위한 네마틱 액정 혼합물
WO2012144331A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 Dic株式会社 末端環構造にラテラル置換基を有する重合性化合物
JP5376272B2 (ja) * 2011-04-18 2013-12-25 Dic株式会社 末端環構造にラテラル置換基を有する重合性化合物
US9120883B2 (en) 2011-04-18 2015-09-01 Dic Corporation Polymerizable compound having lateral substituent in terminal ring structure
US9688787B2 (en) 2011-04-18 2017-06-27 Dic Corporation Polymerizable compound having lateral substituent in terminal ring structure

Also Published As

Publication number Publication date
HK123997A (en) 1997-09-12
DE69123127D1 (de) 1996-12-19
DE69123127T2 (de) 1997-04-03
EP0492222A3 (en) 1992-09-30
JP2001294863A (ja) 2001-10-23
EP0492222A2 (en) 1992-07-01
JPH04296387A (ja) 1992-10-20
EP0492222B1 (en) 1996-11-13
JP2004124099A (ja) 2004-04-22
JP3579682B2 (ja) 2004-10-20
JP3263420B2 (ja) 2002-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5550951B2 (ja) 液晶媒体
US5993691A (en) Electro-optical liquid crystal display
US5965060A (en) Electro-optical liquid crystal display
JP5031965B2 (ja) 液晶媒体
JP4777279B2 (ja) 液晶媒体
JP4738597B2 (ja) 液晶媒体
JP4596719B2 (ja) 液晶媒体
JP5230368B2 (ja) ドープ剤
EP0425622B1 (en) Mesogenic compounds
JPH11501692A (ja) 電気光学液晶ディスプレイ
JP3263420B2 (ja) 液晶表示素子
JP2009138204A (ja) 液晶媒体
US4897216A (en) 2,3-difluorophenol derivatives
JPH06329573A (ja) ベンゼン誘導体および液晶性媒体
JP5105666B2 (ja) 液晶媒体
US6706338B2 (en) Liquid-crystalline compounds
JP4201855B2 (ja) ベンゼン誘導体および液晶媒体
JP2007504340A (ja) 液晶媒体
JP4162055B2 (ja) 液晶媒体
JP2001192357A (ja) エステル化合物およびその液晶媒体における使用
JP2001207171A (ja) 液晶媒体
JP2002121163A (ja) 四環状および五環状化合物およびそれらの液晶媒体における使用
JP4663827B2 (ja) 液晶媒体
JPH07145099A (ja) ベンゼン誘導体および液晶性媒体
JPH11323341A (ja) 電気光学液晶系