JP2000186088A - 含窒素縮合複素環誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

含窒素縮合複素環誘導体、その製造法および用途

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JP2000186088A
JP2000186088A JP11293493A JP29349399A JP2000186088A JP 2000186088 A JP2000186088 A JP 2000186088A JP 11293493 A JP11293493 A JP 11293493A JP 29349399 A JP29349399 A JP 29349399A JP 2000186088 A JP2000186088 A JP 2000186088A
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methyl
piperidinyl
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Yuji Ishihara
雄二 石原
Yukio Fujisawa
幸夫 藤澤
Naoki Furuyama
直樹 古山
Yuji Ishichi
雄二 石地
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効果、安全性に優れた肥満および肥満に基づく
疾患の予防・治療剤を提供する。 【解決手段】式 【化1】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
ン環;−L−は−O−等;nは0ないし6の整数;Rは
水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基;
1は置換基を有していてもよい炭化水素基等;R2は水
素原子、アシル基等;Xは結合手等;kおよびmは0な
いし5の整数を示し、1<k+m<5である。]で表さ
れる化合物またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、より詳しく
は熱産生促進作用等の優れた医薬作用を有する新規な含
窒素縮合複素環誘導体、およびそれを含有してなる肥満
および肥満に基づく疾患の予防・治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】肥満症の治療薬としては、例えばマジン
ドール等の中枢性食欲抑制剤が使用されている。しか
し、中枢性食欲抑制剤は依存性等の中枢性副作用や、悪
心、嘔吐等の消化器系副作用等を有しており、そのため
に高度に肥満した患者のみに適用が限定されている。一
方、β3アドレナリン受容体アゴニストが、末梢に作用
点を有する抗肥満薬として提案されている(Nature vo
l. 309, p.163-165 (1984); J. Med. Chem., vol. 3
5, p. 3081-3084 (1992)等)。 しかしながら、肥満
者の相当数に、β3アドレナリン受容体遺伝子の変異が
存在することが報告されている(New Engl. J. Med., v
ol. 333, p. 343-347 (1995); Lancet, vol. 346, p.
1433-1434 (1995); Biochem. Biophys. Res. Commu
n., vol. 215, p. 555-560 (1995))。また、特開昭
55―162783、特表平8―505145、特開平
8―188564、ジャーナル・オブ・メディシナル・
ケミストリー(J.Med.Chem.), 40, 2085-2101 (1997)、
特表平7―500341、ジャーナル・オブ・メディシ
ナル・ ケミストリー(J.Med.Chem.), 35, 4344-4361 (1
992)、特表平10―502939には種々の含窒素縮合
複素環誘導体が提案されている。しかしながら、肥満お
よび肥満と合併しておこる疾患の予防・治療剤としての
作用、脂肪分解促進剤としての作用、熱産生促進剤とし
ての作用については、何ら示唆も開示もされていない。
具体的には、特開昭55―162783には、式
【化14】 [式中、R1及びR2は同一又は異なっていてよく、それ
ぞれ水素原子又は低級アルキル基を表すか、又は一緒に
アルキレン基を表し、R3は水素又はアシル基を表し、
Aは式:
【化15】 (式中、R4は水素又は低級アルキル基を表し、このア
ルキル基は場合により水酸基、ハロゲン、フェニル基又
はアルキルチオ基で置換されていてよく、R5及びR6
それぞれ低級アルキル基を表し、同一又は異なっていて
よい。)の構造要素を表し、Bは場合によりフェニル
基、フェノキシ基又はこの両方の基を有するアルキルア
ミノ基を表し、そのフェニル基及びフェノキシ基はハロ
ゲン、水酸基、低級アルキル基、低級アシル基、低級ア
ルキルチオ基、アシルアミノ基、アミノカルボニル基、
低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、フェノキ
シ基、低級アルケニル基、低級アルキルスルホニル基、
低級アルキルスルフィニル基又はハロゲノアルキル基で
1個以上置換されていてよく、或いはBはアリールオキ
シメチルピペリジン基又はヘテロアリールオキシメチル
ピペリジン基を表し、これらの基は場合によりハロゲ
ン、水酸基又は場合により水酸基若しくはカルボキシア
ミド基を有する低級アルキル基、又は低級アルコキシ
基、低級アシル基、アミノ基、カルボキシアミド基、低
級アルキルカルボニルアミド基又は低級アルキルスルホ
ニルアミノ基で1個以上置換されていてよい。]のアミ
ノプロパノール誘導体またはその塩が、血管拡張作用お
よびβ受容体遮断作用を有するとして記載されている。
具体的化合物の中に下式の化合物が記載されている。
【化16】
【0003】特表平8―505145には、グリコプロ
テインIIb/IIIa拮抗作用および血小板凝集阻害
作用を有するとして、下式の化合物が具体例の1つとし
て記載されている。
【化17】
【0004】特開平8―188564には、式
【化18】 [式中、B1、B2、B3、B4は独立に炭素、酸素、硫黄
および窒素から選択されるが、但し、B1、B2、B3
4の中の少なくとも2個は炭素であるものとする。R3
は酸性基である。nは2から6までの数である。R0
一致または相違し、独立に水素、アルキル、ハロ置換ア
ルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ア
リール、アリールアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
アラルコキシ、アミノ、置換アミノ、カルバミル、カル
ボキシ、アシル、シアノ、ハロ、ニトロ、スルホ、=O
および=Sから選択されるが、但し、もし、R0が=O
または=S であれば、B1、B2、B3およびB4の中の
1個のみが窒素でありうるものとする。A1、A2、A3
およびA4は独立に炭素、酸素、硫黄および窒素から選
択されるが、但し、A1、A2、A3およびA4の中の少な
くとも2個は炭素であるものとする。mは2から6まで
の数である。R10は一致または相違し、独立に水素、ア
ルキル、ハロ置換アルキル、アルケニル、アルキニル、
シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヒドロ
キシ、アルコキシ、アラルコキシ、カルボキシ、アシ
ル、シアノ、ハロ、ニトロ、スルホ、=Oおよび=Sか
ら選択されるが、但し、R10の1個のみが=Oまたは=
Sでありうるものとする。結合基―(L)― は、結合
または炭素、酸素、硫黄および窒素から構成される群か
ら選択される1から10原子の2価の置換または非置換
鎖である。Qは塩基性基を含む有機基である。]で示さ
れる縮合した6員環2個、AおよびB、から形成される
骨格を持つ双環化合物がグリコプロテインIIb/II
Ia拮抗作用および血小板凝集阻害作用を有するとして
記載されている。具体的化合物の1つとして下式の化合
物が記載されている。
【化19】
【0005】ジャーナル・オブ・メディシナル・ ケミ
ストリー(J.Med.Chem.), 40, 2085-2101 (1997)には、
【化20】 [式中、p=1〜4を示す。]で表される化合物が、グ
リコプロテインIIb/IIIa拮抗作用および血小板
凝集阻害作用を有するとして記載されている。特表平7
―500341には、例えば、下式で表される化合物等
がグリコプロテインIIb/IIIa拮抗作用および血
小板凝集阻害作用を有するとして記載されている。
【化21】 ジャーナル・オブ・メディシナル・ ケミストリー(J.Me
d.Chem.), 35, 4344-4361 (1992)には、下式で表される
化合物がシグマ受容体結合作用および抗精神作用を有す
るとして記載されている。
【化22】 特表平10―502939には、アセチルコリンエステ
ラーゼ阻害作用を有するとして下式の化合物が、
【化23】 そしてその合成中間体として、下式の化合物が記載され
ている。
【化24】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】抗肥満作用を有するこ
とが知られている公知の化合物に比べて、中枢性副作用
が少なく、汎用性の高い、肥満および肥満に基づく疾患
の予防・治療剤に有用な新規化合物を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、中枢性副
作用がない新しい熱産生促進剤、抗肥満剤の探索研究を
進め、鋭意検討した結果、縮合複素環に特定の化学構造
を有する「−L−」を介して特定の側鎖が結合する新規
な、式
【化25】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
ン環を示し、−L−は−O−、−NR3a−、−S−、−
SO−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHC
ONR3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C
(=S)−、
【化26】 または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれ
ぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、C1-6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
示す。)を示し、nは0乃至6の整数を示し、Rは水素
原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であっ
て、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、R1
置換基を有していてもよい炭化水素基または、式
【化27】 (式中、R7は置換基を有していてもよい炭化水素基を
示す。)で表される基を示し、R2は水素原子、アシル
基、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよい複素環基を示し、Xは結合手、O、
S、SO、SO2またはNR4(ここで、R4は、水素原
子、アシル基または置換基を有していてもよい炭化水素
基を示す。)を示し、kおよびmはそれぞれ独立して、
0乃至5の整数を示し、1<k+m<5である。]で表
される含窒素縮合複素環誘導体(以下、化合物(I)と
略称することもある)またはその塩を初めて合成し、こ
の化合物がその特異な化学構造に基づいて、予想外にも
優れた熱産生促進作用、脂肪分解促進作用、脂肪細胞内
cAMP濃度上昇作用、肥満および肥満に基づく疾患の
予防・治療作用等の医薬品としての優れた性質を有して
いることを見い出し、これに基づいて本発明を完成し
た。
【0008】すなわち、本発明は、(1)式
【化28】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
ン環を示し、−L−は−O−、−NR3a−、−S−、−
SO−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHC
ONR3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C
(=S)−、
【化29】 または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれ
ぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
示す。)を示し、nは0ないし6の整数を示し、Rは水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であ
って、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、R1
は置換基を有していてもよい炭化水素基または、式
【化30】 (式中、R7は置換基を有していてもよい炭化水素基を
示す。)で表される基を示し、R2は水素原子、アシル
基、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよい複素環基を示し、Xは結合手、O、
S、SO、SO2またはNR4(ここで、R4は、水素原
子、アシル基または置換基を有していてもよい炭化水素
基を示す。)を示し、kおよびmはそれぞれ独立して、
0ないし5の整数を示し、1<k+m<5である。]で
表される化合物またはその塩、(2)nが1ないし6の
整数である前記(1)記載の化合物、(3)−L−が、
−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−
CHOH−、
【化31】 または
【化32】 である前記(1)記載の化合物、(4)Xが結合手でk
=m=2である前記(1)記載の化合物、(5)Xが結
合手でk=3、m=1である前記(1)記載の化合物、
(6)XがO、k=2、m=1である前記(1)記載の化
合物、(7)Rが水素原子である前記(1)記載の化合
物、(8)nが2ないし4の整数である前記(1)記載の
化合物、(9)R1が置換基を有していてもよいC7-16
アラルキル基である前記(1)記載の化合物、(10)
2が置換基を有していてもよいC7-16アラルキル基で
ある前記(1)記載の化合物、(11)Rが水素原子、
nが2ないし4の整数、およびR1およびR2が置換基を有
していてもよいベンジル基である前記(1)記載の化合
物、(12)(i)2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−7−[2−[1−[[2−(トリフルオロメチル)フェ
ニル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、
(ii)2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2
−[1−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−ピペリジ
ニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−2−ベンズアゼピン、(iii)1-(4-ピリジル)-5-[1-
ヒドロキシ-3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]プ
ロピル]-2,3-ジヒドロインドール、(iv)3−[1−(フ
ェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−[3−(フェニ
ルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズ
アゼピン−7−イル]−1−プロパノン オキシム、(v)
2−[1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−3−[1−(フ
ェニルメチル)−4−ピペリジニル]プロピリデン]マロ
ノニトリル、(vi)3−(フェニルメチル)−7−[[2−[1
−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]スル
ファニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン、(vii)7−[[2−[1−[(2−クロロフェニル)
メチル]−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−
ベンズアゼピン、(viii)7−[[2−[1−[(4−クロロフ
ェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニ
ル]−3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−3−ベンズアゼピン、(ix)7−[ [2−[1−[(3−ク
ロロフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エチル]スル
ホニル]−3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−3−ベンズアゼピン、(x)8−[3−[1−[[3−
(4,5−ジヒドロ−1H−2−イミダゾリル)フェニル]メ
チル]−4−ピペリジニル]プロポキシ]−2−[(4−フル
オロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−2−ベンズアゼピン、(xi)4−[[4−[2−[[2−[(2−
メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]エチル]−1−
ピペリジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボキシイミダ
ミド、(xii)8−[2−[1−[[4−(4,5−ジヒドロ−1H
−2−イミダゾリル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニ
ル]エトキシ]−2−[(2−メチルフェニル)メチル]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、(xii
i)2−(フェニルメチル)−8−[2−[1−[[4
−(N,N-ジエチルアミノメチル)フェニル]メチル]−
4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、(xiv)2−[(2
−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−[[3
−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニ
ル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、
(xv)2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−
[2−[1−[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダ
ゾリル)ベンゾイル]−4−ピペリジニル]エトキシ]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼ
ピン、(xvi)2−(フェニルメチル)−7−[[1−
[[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フ
ェニル]メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン、(xvii)2−(フェニルメチル)−8−[[1−
[[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フ
ェニル]メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン、(xviii)2−(フェニルメチル)−8−[2−
[1−[[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリ
ル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン、もしくは(xix)2−(フェニルメチル)−
8−[2−[1−[(4−ジメチルアミノフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピンまたはその
塩である前記(1)記載の化合物、(13)前記(1)
記載の化合物のプロドラッグ、(14)式
【化33】 [式中、各記号は前記(1)記載と同意義を示す。]で
表される化合物またはその塩と、式 R1―Z [式中、Zは脱離基を示し、R1は前記(1)記載と
同意義を示す。]で表される化合物またはその塩とを反
応させることを特徴とする前記(1)記載の化合物の製
造法、(15)式
【化34】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
ン環を示し、−La−は−NR3a−、−S−、−SO
−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHCON
3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C(=
S)−、
【化35】 または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれ
ぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
示す。)を示し、nは0ないし6の整数を示し、Rは水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であ
って、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、R1a
は水素原子または、式
【化36】 (式中、R8は置換基を有していてもよい炭化水素基を
示す)で表される基を示し、R2は水素原子、アシル
基、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよい複素環基を示し、Xは結合手、O、
S、SO、SO2またはNR4(ここで、R4は、水素原
子、アシル基または置換基を有していてもよい炭化水素
基を示す。)を示し、kおよびmはそれぞれ独立して、
0ないし5の整数を示し、1<k+m<5である。]で
表される化合物またはその塩、(16)式
【化37】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
ン環を示し、R2は水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基を示し、Xは結合、O、S、SO、SO2
たはNR4(ここで、R4は、水素原子、アシル基または
置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。)を示
し、kおよびmはそれぞれ独立して、0ないし5の整数
を示し、1<k+m<5である。]で表される化合物また
はその塩、(17)式
【化38】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
ン環を示し、−L−は−O−、−NR3a−、−S−、−
SO−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHC
ONR3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C
(=S)−、
【化39】 または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれ
ぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
示す。)を示し、nは0ないし6の整数を示し、Rは水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であ
って、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、R1
は置換基を有していてもよい炭化水素基または、式
【化40】 (式中、R7は置換基を有していてもよい炭化水素基を
示す。)で表される基を示し、R2は水素原子、アシル
基、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよい複素環基を示し、Xは結合手、O、
S、SO、SO2またはNR4(ここで、R4は、水素原
子、アシル基または置換基を有していてもよい炭化水素
基を示す。)を示し、kおよびmはそれぞれ独立して、
0ないし5の整数を示し、1<k+m<5である。]で
表される化合物、その塩またはそのプロドラッグを含有
してなる医薬組成物、(18)熱産生促進剤である前記
(17)記載の組成物、(19)抗肥満剤である前記
(18)記載の組成物、(20)脂肪分解促進剤である
前記(18)記載の組成物、(21)肥満に基づく疾患
の予防・治療剤である前記(18)記載の組成物、等に
関する。
【0009】前記式中、A環で示される「置換基を有し
ていてもよいベンゼン環」の「置換基」としては、例え
ば、(i)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル
基、(ii)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ基、
(v)ヒドロキシ基、(vi)ハロゲン化されていてもよ
い低級アルコキシ基、(vii)アミノ基、(viii)モノ
−低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチ
ルアミノ、プロピルアミノ等のモノ−C1-6アルキルア
ミノ基等)、(ix)ジ−低級アルキルアミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等のジ−C1-6
ルキルアミノ基等)、(x)例えば1個の窒素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子等から選ばれるヘ
テロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状
アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ等)、(xi)低級アル
キル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、
プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ等のC1-6アルキ
ル−カルボニルアミノ基等)、(xii)アミノカルボニ
ルオキシ基、(xiii)モノ−低級アルキルアミノ−カル
ボニルオキシ基(例えば、メチルアミノカルボニルオキ
シ、エチルアミノカルボニルオキシ等のモノ−C1-6
ルキルアミノ−カルボニルオキシ基等)、(xiv)ジ−
低級アルキルアミノ−カルボニルオキシ基(例えば、ジ
メチルアミノカルボニルオキシ、ジエチルアミノカルボ
ニルオキシ等のジ−C1-6アルキルアミノ−カルボニル
オキシ基等)、(xv)低級アルキルスルホニルアミノ基
(例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノ、プロピルスルホニルアミノ等のC1-6アルキル
スルホニルアミノ基等)、(xvi)低級アルコキシ−カ
ルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、プロポキシカルボニル、イソブトキシカルボ
ニル等のC1-6アルコキシ−カルボニル基等)、(xvi
i)カルボキシル基、(xviii)低級アルキル−カルボニ
ル基(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、
ブチルカルボニル等のC1-6アルキル−カルボニル基
等)、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−低級アル
キル−カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、
エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ブチルカ
ルバモイル等のモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基
等)、(xxi)ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例
えば、ジエチルカルバモイル、ジブチルカルバモイル等
のジ−C1-6アルキル−カルバモイル基等)、(xxii)
低級アルキル−チオカルボニル基(例えば、メチルチオ
カルボニル、エチルチオカルボニル、ブチルチオカルボ
ニル等のC1-6アルキル−チオカルボニル基)、(xxii
i)チオカルバモイル基、(xxiv)モノ−低級アルキル
−チオカルバモイル基(例えば、メチルチオカルバモイ
ル、エチルチオカルバモイル、プロピルチオカルバモイ
ル、ブチルチオカルバモイル等のモノ−C1-6アルキル
−チオカルバモイル基等)、(xxv)ジ−低級アルキル
−チオカルバモイル基(例えば、ジエチルチオカルバモ
イル、ジブチルチオカルバモイル等のジ−C1-6アルキ
ル−チオカルバモイル基等)、(xxvi)フェニル基[該
(xxvi)フェニル基は、更に、例えば、低級アルキル
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル等のC1-6アルキル等)、低級アルコキシ(例えば、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n
−ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブト
キシ等のC1-6アルコキシ等)、ハロゲン(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ヒドロキシ、アミノ、
モノ−低級アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ等のモノ−C1-6アルキル
アミノ等)、ジ−低級アルキルアミノ(例えば、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ等のジ−C1-6アルキルアミ
ノ等)、ニトロ、低級アルキル−カルボニル(例えば、
メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニ
ル等のC1-6アルキル−カルボニル等)等から選ばれた
1乃至4個の置換基を有していてもよい。]等が用いら
れる。
【0010】前記の「ハロゲン化されていてもよい低級
アルキル基」としては、例えば、1乃至3個のハロゲン
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有してい
てもよい低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、tert-ブ
チル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等)等
が用いられ、具体例としては、メチル、クロロメチル、
ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメ
チル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフル
オロブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−
トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフ
ルオロヘキシル等が用いられる。
【0011】前記の「ハロゲン化されていてもよい低級
アルコキシ基」としては、例えば、1乃至3個のハロゲ
ン(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有して
いてもよい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イ
ソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ等のC1-6
ルコキシ基等)等が用いられ、具体例としては、例えば
メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキ
シ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、n
−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、4,
4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec-ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が用いられ
る。
【0012】「置換基を有していてもよいベンゼン環」
の「置換基」として好ましくは、低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等
のC1-6アルキル基等)、低級アルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n
−ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブト
キシ等のC1-6アルコキシ基等)、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ヒドロキシ基、
アミノ基、モノ−低級アルキルアミノ基(例えば、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ等のモノ−C
1-6アルキルアミノ基等)、ジ−低級アルキルアミノ基
(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等のジ−C
1-6アルキルアミノ基等)、ニトロ基等が用いられる。
A環で示される「置換基を有していてもよいベンゼン
環」としてはベンゼン環が好ましく用いられる。
【0013】R1およびR2で示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」は、炭化水素
化合物から水素原子を1個除いた基を示し、その例とし
ては、例えば以下のアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル
基、これらの組み合わせからなる基等が用いられる。 (1)アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチ
ル、sec-ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキ
ル基等)、(2)アルケニル基(例えば、ビニル、アリ
ル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec-ブ
テニル等のC2-6アルケニル基等)、(3)アルキニル基
(例えば、プロパルギル、エチニル、ブチニル、1−ヘ
キシニル等のC2-6アルキニル基等)、(4)シクロアル
キル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル等の単環式C3-6シクロア
ルキル基等)、(5)架橋環式低級飽和炭化水素基(例
えば、ビシクロ〔3.2.1〕オクト−2−イル、ビシク
ロ〔3.3.1〕ノン−2−イル、アダマンタン−1−イ
ル等の架橋環式C8-14飽和炭化水素基)、(6)アリー
ル基(例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル、ビフェニル、2−インデニル、2−アンスリル等の
6-14アリール基等、好ましくはフェニル基等)、
(7)アラルキル基(例えば、ベンジル、フェニルエチ
ル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペン
チル、フェニルヘキシル等のフェニル−C1-10アルキル
基;例えば、α−ナフチルメチル等のナフチル−C1-6
アルキル基;例えばジフェニルメチル、ジフェニルエチ
ル等のジフェニル−C1-3アルキル基等)、(8)アリ−
ル−アルケニル基(例えばスチリル、シンナミル、4−
フェニル−2−ブテニル、4−フェニル−3−ブテニル
等のフェニル−C2-12アルケニル基等のC6-14アリ−ル
−C2-12アルケニル基等)、(9)アリ−ル−C2-12
ルキニル基(例えば、フェニルエチニル、3−フェニル
−2−プロピニル、3−フェニル−1−プロピニル等の
フェニル−C2-12アルキニル基等のC6-14アリ−ル−C
2-12アルキニル基等)、(10)シクロアルキル−低級ア
ルキル基(例えば、シクロプロピルメチル、シクロブチ
ルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチ
ル、シクロヘプチルメチル、シクロプロピルエチル、シ
クロブチルエチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキ
シルエチル、シクロヘプチルエチル、シクロプロピルプ
ロピル、シクロブチルプロピル、シクロペンチルプロピ
ル、シクロヘキシルプロピル、シクロヘプチルプロピ
ル、シクロプロピルブチル、シクロブチルブチル、シク
ロペンチルブチル、シクロヘキシルブチル、シクロヘプ
チルブチル、シクロプロピルペンチル、シクロブチルペ
ンチル、シクロペンチルペンチル、シクロヘキシルペン
チル、シクロヘプチルペンチル、シクロプロピルヘキシ
ル、シクロブチルヘキシル、シクロペンチルヘキシル、
シクロヘキシルヘキシル等のC3-7シクロアルキル−C
1-6アルキル基)、(11)アリール−アリール−C1-10
アルキル基(例えばビフェニルメチル、ビフェニルエチ
ル等)。
【0014】R1およびR2で示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましいも
のとしては、例えば、C1-6アルキル基、C3-6シクロア
ルキル基、C7-16アラルキル基等が用いられ、さらに好
ましくは、C7-16アラルキル基(例えば、ベンジル、フ
ェニルエチル、フェニルプロピル等のフェニル−C1- 10
アルキル基等)等が用いられる。
【0015】R1およびR2で示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」の「置換基」としては、(i)
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキ
ソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)ハロゲン化されてい
てもよい低級(C1-6)アルキル基(例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、tert-ブチル、sec-ブチル、トリフルオロメチル、
トリクロロメチル等)(vii)ハロゲン化されていても
よい低級(C1-6)アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、
n−ブチルオキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロ
メトキシ等)、(viii)ハロゲン化されていてもよい低
級(C1-6)アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エ
チルチオ、プロピルチオ、トリフルオロメチルチオ
等)、(ix)アミノ基、(x)モノ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピル
アミノ等のモノ−C1-6アルキルアミノ基等)、(xi)
ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ等のジ−C1-6アルキルアミノ基等)、
(xii)例えば炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子等から選ばれるヘテロ原子
を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ基
(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モル
ホリノ、チオモルホリノ等)、(xiii)低級アルキル−
カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノ等のC1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基等)、(xiv)低級アルキルスルホニ
ルアミノ基(例えば、メチルスルホニルアミノ、エチル
スルホニルアミノ等のC1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ基等)、(xv)低級アルコキシ−カルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル等のC1-6アルコキシ−カルボニル基
等)、(xvi)カルボキシル基、(xvii)低級アルキル
−カルボニル基(例えば、メチルカルボニル、エチルカ
ルボニル、プロピルカルボニル等のC1-6アルキル−カ
ルボニル基等)、(xviii)カルバモイル基、(xix)モ
ノ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイル等のモノ−C1-6アル
キル−カルバモイル基等)、(xx)ジ−低級アルキル−
カルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル等のジ−C1-6アルキル−カルバモイ
ル基等)、(xxi)低級アルキルスルホニル基(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル等のC1-6アルキルスルホニル基等)、(xxi
i)低級アルコキシ−カルボニル−低級アルキル基(例
えば、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニル
メチル、tert-ブトキシカルボニルメチル、メトキシカ
ルボニルエチル、メトキシカルボニル(ジメチル)メチ
ル、エトキシカルボニル(ジメチル)メチル、tert-ブ
トキシカルボニル(ジメチル)メチル等のC1-6アルコ
キシ−カルボニル−C1-6アルキル基等)、(xxiii)カ
ルボキシル−低級アルキル基(例えば、カルボキシルメ
チル、カルボキシルエチル、カルボキシル(ジメチル)
メチル等のカルボキシル−C1-6アルキル基等)、(xxi
v)置換基を有していてもよい複素環基、(xxv)C6-14
アリール基(例えば、フェニル、ナフチル等)、(xxv
i) C7-16アラルキル基(例えば、ベンジル等)、(xx
vii)置換基を有していてもよいウレイド基(例えば、
ウレイド、3-メチルウレイド、3-エチルウレイド、3-フ
ェニルウレイド、3-(4-フルオロフェニル)ウレイド、3-
(2-メチルフェニル)ウレイド、3-(4-メトキシフェニル)
ウレイド、3-(2,4-ジフルオロフェニル)ウレイド、3-
[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ウレイド、3-
ベンジルウレイド、3-(1-ナフチル)ウレイド、3-(2-ビ
フェニリル)ウレイド等)、(xxviii)置換基を有して
いてもよいチオウレイド基(例えば、チオウレイド、3-
メチルチオウレイド、3-エチルチオウレイド、3-フェニ
ルチオウレイド、3-(4-フルオロフェニル)チオウレイ
ド、3-(4-メチルフェニル)チオウレイド、3-(4-メトキ
シフェニル)チオウレイド、3-(2,4-ジクロロフェニル)
チオウレイド、3-ベンジルチオウレイド、3-(1-ナフチ
ル)チオウレイド等)、(xxix)置換基を有していても
よいアミジノ基(例えば、アミジノ、N1-メチルアミジ
ノ、N1-エチルアミジノ、N1-フェニルアミジノ、N1,N1-
ジメチルアミジノ、N1,N2-ジメチルアミジノ、N1-メチ
ル-N1-エチルアミジノ、N1,N1-ジエチルアミジノ、N1-
メチル-N1-フェニルアミジノ、N1,N1-ジ(4-ニトロフェ
ニル)アミジノ等)、(xxx)置換基を有していてもよい
グアニジノ基(例えば、グアニジノ、3-メチルグアニジ
ノ、3,3-ジメチルグアニジノ、3,3-ジエチルグアニジノ
等)、(xxxi)置換基を有していてもよい環状アミノカ
ルボニル基(例えば、ピロリジノカルボニル、ピペリジ
ノカルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、(4-
フェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペリジ
ノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボニ
ル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル
等)、(xxxii)置換基を有していてもよいアミノチオ
カルボニル基(例えば、アミノチオカルボニル、メチル
アミノチオカルボニル、ジメチルアミノチオカルボニル
等)、(xxxiii)置換基を有していてもよいアミノスル
ホニル基(例えば、アミノスルホニル、メチルアミノス
ルホニル、ジメチルアミノスルホニル等)、(xxxiv)
置換基を有していてもよいフェニルスルホニルアミノ基
(例えば、フェニルスルホニルアミノ、(4-メチルフェ
ニル)スルホニルアミノ、(4-クロロフェニル)スルホニ
ルアミノ、(2,5-ジクロロフェニル)スルホニルアミノ、
(4-メトキシフェニル)スルホニルアミノ、(4-アセチル
アミノフェニル)スルホニルアミノ、(4-ニトロフェニ
ル)フェニルスルホニルアミノ等)、(xxxv)スルホ
基、(xxxvi)スルフィノ基、(xxxvii)スルフェノ
基、(xxxviii)C1-6アルキルスルホ基(例えば、メチ
ルスルホ、エチルスルホ、プロピルスルホ等)、(xxxi
x)C1-6アルキルスルフィノ基(例えば、メチルスルフ
ィノ、エチルスルフィノ、プロピルスルフィノ等)、
(xxxx)C1-6アルキルスルフェノ基(例えば、メチル
スルフェノ、エチルスルフェノ、プロピルスルフェノ
等)、(xxxxi)ホスホノ基、(xxxxii)ジ−C1-6アル
コキシホスホリル基(例えば、ジメトキシホスホリル、
ジエトキシホスホリル、ジプロポキシホスホリル等)、
(xxxxiii)低級アルコキシ−カルボニル−低級アルコ
キシ基(例えば、メトキシカルボニルメトキシ、エトキ
シカルボニルメトキシ、tert-ブトキシカルボニルメト
キシ、メトキシカルボニルエトキシ、メトキシカルボニ
ル(ジメチル)メトキシ、エトキシカルボニル(ジメチ
ル)メトキシ、tert-ブトキシカルボニル(ジメチル)
メトキシ等のC1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アル
コキシ等)、(xxxxiv)カルボキシル−低級アルコキシ
基(例えば、カルボキシルメトキシ、カルボキシルエト
キシ、カルボキシル(ジメチル)メトキシ等のカルボキ
シル−C1-6アルコキシ基等)、(xxxxv)低級アルキル
−チオカルボニル基(例えば、メチルチオカルボニル、
エチルチオカルボニル、ブチルチオカルボニル等のC
1-6アルキル−チオカルボニル基)、(xxxxvi)チオカ
ルバモイル基、(xxxxvii)モノ−低級アルキル−チオ
カルバモイル基(例えば、メチルチオカルバモイル、エ
チルチオカルバモイル、プロピルチオカルバモイル、ブ
チルチオカルバモイル等のモノ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル基等)、(xxxxviii)ジ−低級アルキル−
チオカルバモイル基(例えば、ジエチルチオカルバモイ
ル、ジブチルチオカルバモイル等のジ−C1-6アルキル
−チオカルバモイル基等)等から選ばれた1乃至5個
(好ましくは1乃至3個)が用いられる。
【0016】前記「置換基を有していてもよい複素環
基」の「複素環基」としては、例えば、窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子1乃至6個
(好ましくは1乃至4個)を含む5乃至14員環(単環
式または2乃至4環式)複素環から水素原子を1個除去
してできる基等が用いられる。単環式複素環としては、
ピリジン、ピラジン、ピリミジン、イミダゾール、フラ
ン、チオフェン、ジヒドロピリジン、ジアゼピン、オキ
サゼピン、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイ
ミン、ヘプタメチレンイミン、テトラヒドロフラン、ピ
ペラジン、ホモピペラジン、テトラヒドロオキサゼピ
ン、モルホリン、チオモルホリン、ピロール、ピラゾー
ル、1,2,3―トリアゾール、オキサゾール、オキサ
ゾリジン、オキサジアゾール、チアゾール、チアゾリジ
ン、チアジアゾール、オキサチアジアゾール、イソオキ
サゾール、イミダゾリン、トリアジン、テトラゾール等
の単環式複素環から水素原子を1個除去してできる基等
が用いられる。2環式複素環基としては、例えば、イン
ドール、ジヒドロインドール、イソインドール、ジヒド
ロイソインドール、ベンゾフラン、ジヒドロベンゾフラ
ン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズ
イソオキサゾール、ベンゾチアゾール、インダゾール、
キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テト
ラヒドロイソキノリン、テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼ
ピン、テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン、テトラヒドロベンズオキサゼ
ピン、キナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、キノキサ
リン、テトラヒドロキノキサリン、ベンゾジオキサン、
ベンゾジオキソール、ベンゾチアジン、イミダゾピリジ
ン等の2環式複素環から水素原子を1個除去してできる
基等が用いられる。3環式または4環式等の多環式複素
環基としては、アクリジン、テトラヒドロアクリジン、
ピロロキノリン、ピロロインドール、シクロペントイン
ドール、イソインドロベンズアゼピン等の多環式複素環
から水素原子を1個除去してできる基等が用いられる。
該「複素環基」としては、単環式複素環または2環式複
素環から水素原子を1個除去してできる基等が好まし
い。
【0017】「置換基を有していてもよい複素環基」の
「置換基」としては、例えば(i)ハロゲン(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、(ii)ニトロ、(ii
i)シアノ、(iv)オキソ、(v)ヒドロキシ、(vi)低
級アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブ
チル等のC1-6アルキル等)(vii)低級アルコキシ(例
えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−
プロピルオキシ、n−ブチルオキシ等のC1-6アルコキ
シ等)、(viii)低級アルキルチオ(例えば、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ等のC1-6アルキルチオ
等)、(ix)アミノ、(x)モノ−低級アルキルアミノ
(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ等のモノ−C1-6アルキルアミノ等)、(xi) ジ−低
級アルキルアミノ(例えば、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ等のジ−C1-6アルキルアミノ等)、(xii)例え
ば炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子
および硫黄原子等から選ばれるヘテロ原子を1乃至3個
有していてもよい5乃至7員環状アミノ(例えば、ピロ
リジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、チオモ
ルホリノ等)、(xiii)低級アルキル−カルボニルアミ
ノ(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブ
チリルアミノ等のC1-6アルキル−カルボニルアミノ
等)、(xiv)低級アルキルスルホニルアミノ(例え
ば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ
等のC1-6アルキル−カルボニルアミノ等)、(xv)低
級アルコキシ−カルボニル(例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル等のC
1-6アルコキシ−カルボニル等)、(xvi)カルボキシ
ル、(xvii)低級アルキル−カルボニル(例えば、メチ
ルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル
等のC1-6アルキル−カルボニル等)、(xviii)カルバ
モイル、(xix)モノ−低級アルキルカルバモイル(例
えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル等のモ
ノ−C1-6アルキルカルバモイル等)、(xx)ジ−低級
アルキルカルバモイル(例えば、ジメチルカルバモイ
ル、ジエチルカルバモイル等のジ−C1-6アルキルカル
バモイル等)、(xxi)低級アルキルスルホニル(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル等のC1-6アルキルスルホニル等)、(xxii)
低級アルキル−チオカルボニル基(例えば、メチルチオ
カルボニル、エチルチオカルボニル、ブチルチオカルボ
ニル等のC1-6アルキル−チオカルボニル基)、(xxii
i)チオカルバモイル基、(xxiv)モノ−低級アルキル
−チオカルバモイル基(例えば、メチルチオカルバモイ
ル、エチルチオカルバモイル、プロピルチオカルバモイ
ル、ブチルチオカルバモイル等のモノ−C1-6アルキル
−チオカルバモイル基等)、(xxv)ジ−低級アルキル
−チオカルバモイル基(例えば、ジエチルチオカルバモ
イル、ジブチルチオカルバモイル等のジ−C1-6アルキ
ル−チオカルバモイル基等)等から選ばれた1乃至5個
が用いられる。
【0018】R1およびR2で示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」の「置換基」として好ましく
は、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
キシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、C1-6
ルコキシカルボニル基、アミノ基、5乃至7員環状アミ
ノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、
モルホリノ、チオモルホリノ等)、C1-6アルコキシ−
カルボニル−C1-6アルキル基、カルボキシル−C1-6
ルキル基、置換基を有していてもよいアミジノ基(好ま
しくは、N1-メチルアミジノ等)、置換基(好ましくは
1-6アルキル等)を有していてもよい複素環基(好ま
しくはイミダゾリニル基)、フェニルスルホニルアミノ
基、C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ
基、カルボキシル−C1-6アルコキシ基、ジ−C1-6アル
キルアミノ基,C1-6アルコキシ−イミノ基、置換基
(好ましくはC1-6アルキル等)を有していてもよいア
ミジノ基等が用いられる。
【0019】R1として式
【化41】 [式中、R7は置換基を有していてもよい炭化水素基を
示す。]で表される基が用いられるとき、R7で示され
る「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水
素基」および「置換基」としては、それぞれ上記R1
表される「炭化水素基」および「置換基」と同様のもの
が用いられる。R7としては低級アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル等のC1-6アルキル
基等)等が好ましく用いられる。
【0020】R1として好ましくは、ハロゲン(好まし
くは塩素など)、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル(好ましくはメチル、トリフルオロメチルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
(好ましくはメトキシなど)、シアノ、ニトロ、ヒドロ
キシ、C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル基
(好ましくはエトキシカルボニルプロピルなど)、カル
ボキシル−C1-6アルキル基(好ましくはカルボキシプ
ロピルなど)、カルボキシル−C1-6アルコキシ基(好
ましくはカルボキシメトキシ)、ジ−C1-6アルキルア
ミノ(好ましくはジメチルアミノなど)、ジ−C1-6
ルキルアミノ−C1-6アルキル(好ましくはジメチルア
ミノメチルなど)、C1-6アルコキシイミノ(好ましく
はエトキシイミノなど)、置換基(好ましくはC1-6
ルキル等)を有していてもよいアミジノ基、および置換
基(好ましくはC1-6アルキル等)を有していてもよい
イミダゾリニル等から選ばれる置換基を1乃至5個(好
ましくは1乃至3個)有していてもよいC7-16アラルキ
ル基(好ましくはベンジル基など);ハロゲン(好まし
くは塩素など)およびC1-6アルコキシ−カルボニル
(好ましくはエトキシカルボニルなど)等から選ばれる
置換基を1乃至5個有していてもよいC1-6アルキル基
(好ましくはエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
など);C1-6アルキル−カルボニル基(好ましくはア
セチルなど);C6-14アリール−カルボニル基(好まし
くはベンゾイルなど)等が用いられる。
【0021】R1としてさらに好ましくは、それぞれ、
ハロゲン、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ、シ
アノ、ニトロ、ヒドロキシおよび置換基(好ましくはC
1-6アルキル等)を有していてもよいイミダゾリニル等
から選ばれる置換基を1乃至5個有していてもよいベン
ジルまたはフェニルエチル基;ハロゲンおよびC1-6
ルコキシ−カルボニル等から選ばれる置換基を1乃至5
個有していてもよいC1-6アルキル基;C1-6アルキル−
カルボニル基等が用いられる。R1は、置換基を有して
いてもよいC7-16アラルキル基であることが好ましい。
【0022】R1aとして式
【化42】 [式中、R8は置換基を有していてもよい炭化水素基を
示す。]で表される基が用いられるとき、R8で示され
る「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水
素基」および「置換基」としては、それぞれ上記R1
表される「炭化水素基」および「置換基」と同様のもの
が用いられる。
【0023】R2で示される「アシル基」としては、例
えば、式:−(C=O)−R5、−(C=S)−R5、−
SO2−R5、−SO−R5、−(C=O)NR56、−
(C=S)NR56−(C=O)O−R5または−(C
=S)O−R5[式中、R5およびR6はそれぞれ同一ま
たは異なって、(i)水素原子、(ii)置換基を有して
いてもよい炭化水素基または(iii)置換基を有してい
てもよい複素環基を示すか、R5とR6は互いに結合して
隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒
素環基を形成してもよい。]で表されるアシル基等が用
いられる。このうち好ましくは、−(C=O)−R5
−SO2−R5、−SO−R5、−(C=O)NR56
たは−(C=O)O−R5(R5およびR6は前記と同意
義を示す)であり、なかでも−(C=O)−R5(R5
前記と同意義を示す)が特に好ましい。
【0024】R5およびR6で示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」および「置換基を有していても
よい複素環基」は、前記の「置換基を有していてもよい
炭化水素基」および「置換基を有していてもよい複素環
基」と同様のものがそれぞれ用いられる。R5とR6とで
形成される「置換基を有していてもよい含窒素環基」と
しては、炭素原子および1個の窒素原子以外に、例えば
窒素原子、酸素原子および硫黄原子等のヘテロ原子を1
乃至3個を含有していてもよい5乃至9員(好ましくは
5乃至7員)の含窒素飽和複素環基等が用いられる。よ
り具体的には、例えば、式
【化43】 で表される基等が用いられる。該「置換基を有していて
もよい含窒素環基」の「置換基」としては、前記の「置
換基を有していてもよい複素環基」の「置換基」と同様
のものが用いられる。
【0025】前記R2で示される「アシル基」として、
好ましくは、ホルミル基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキル―カルボニル基(例、アセチル、トリフ
ルオロアセチル、プロピオニル等)、5乃至6員複素環
カルボニル基(例、ピリジルカルボニル、チエニルカル
ボニル、フリルカルボニル等)、C6-14アリール―カル
ボニル基(例、ベンゾイル、1―ナフトイル、2―ナフ
トイル等)、C7-16アラルキル―カルボニル基(例、フ
ェニルアセチル、3―フェニルプロピオニル等)、C
6-10アリール―スルホニル基(例、ベンゼンスルホニ
ル、トルエンスルホニル、ナフチルスルホニル等)等が
用いられる。なかでも、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル―カルボニル基(好ましくはトリフルオロ
アセチル等)などが好ましい。
【0026】R2で示される「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」としては、R1およびR2
示される「炭化水素基」の「置換基」として用いられる
「複素環基」と同様のものが用いられ、「置換基」とし
ては、該「複素環基」の「置換基」として用いられるも
のと同様のものが用いられる。R2で示される「置換基
を有していてもよい複素環基」として好ましくは、置換
基(例えば、C1-6アルキル等の低級アルキル)を有し
ていてもよいピリジル基等が用いられる。
【0027】R2として好ましくは、水素原子、置換基
を有していてもよい炭化水素基または置換基を有してい
てもよい複素環基が用いられる。R2としてさらに好ま
しくは、水素;ハロゲン(好ましくはフッ素など)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル(好ましくは
メチル、トリフルオロメチルなど)、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ、置換基(好ましくはC1-6
アルキル等)を有していてもよいイミダゾリニル、およ
びヒドロキシ等から選ばれる置換基を1乃至5個(好ま
しくは1乃至3個)有していてもよいC7-16アラルキル
基(好ましくはベンジル、フェニルエチルなど);ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基
(好ましくはトリフルオロアセチルなど);C1-6アル
キルで置換されていてもよいピリジル基などである。R
2として特に好ましくは、ハロゲン、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ、置換基(好ましくはC1-6アルキル
等)を有していてもよいイミダゾリニル、およびヒドロ
キシ等から選ばれる置換基を1乃至5個有していてもよ
い、ベンジルまたはフェニルエチル基;ハロゲンおよび
1-6アルコキシ−カルボニル等から選ばれる置換基を
1乃至5個有していてもよいC1-6アルキル基;C1-6
ルキル−カルボニル基;C1-6アルキルで置換されてい
てもよいピリジル基等が用いられる。R2は、置換基を
有していてもよいC7-16アラルキル基であることが好ま
しい。
【0028】Xは結合手、O、S、SO、SO2または
NR4を示し、ここで、R4は、水素原子、アシル基また
は置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。R4
示される「アシル基」および「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」としては、前記の「アシル基」および
「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同様のもの
がそれぞれ用いられる。Xとしては、結合手またはOが
好ましく用いられ、より好ましくは結合手が用いられ
る。
【0029】−L−は−O−、−NR3a−、−S−、−
SO−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHC
ONR3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C
(=S)−、
【化44】 または−CONR3a−を示し、R3aおよびR3bはそれぞ
れ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミ
ノ基、C1―6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル等)またはC1―6アルコキシ基(例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ等)を示す。R3aおよびR3b
としては、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ
基、C1―4アルキル基(メチル、エチル等)等が好まし
く用いられる。また、−L−としては、−O−、−NH
CO−、−S−、−SO−、−SO2−、−SO2NH
−、−SO2NHCONH−、−SO2NHC(=NH)
NH−、−CH2−、
【化45】 −CONH−が好ましく用いられ、より好ましくは、−
O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−C
HOH−、
【化46】 が用いられる。また、−L−は、置換可能な位置であれ
ば、A環上のどの位置に置換していてもよい。
【0030】−La−は−NR3a−、−S−、−SO
−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHCON
3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C(=
S)−、
【化47】 または−CONR3a−を示し、R3aおよびR3bはそれぞ
れ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミ
ノ基、C1―6アルキル基(例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基等)またはC1―6アルコキシ基(例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等)を示
す。また、−La−は、置換可能な位置であれば、A環
上のどの位置に置換していてもよい。
【0031】kおよびmはそれぞれ独立して、0乃至5
の整数を示し、1<k+m<5である。好ましくは、k
+m=4であり、より好ましくは、(1)k=m=2
(2)k=3かつm=1(3)k=2かつm=0または
(4)k=2かつm=1である。なかでも、(1)k=
m=2または(2)k=3かつm=1が好ましい。nは
0乃至6の整数であり、好ましくは1乃至6の整数、さら
に好ましくは1乃至4の整数、特に好ましくは2乃至4
の整数である。
【0032】Rは、水素原子または置換基を有していて
もよい炭化水素基であって、nの繰り返しにおいて異な
っていてもよい。Rで示される「置換基を有していても
よい炭化水素基」としては、R1およびR2で示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同様のもの
が用いられる。Rとしては、水素原子が好ましい。
【0033】化合物(I)の好適な例としては、例えば
以下のような化合物が挙げられる。 1)Rが水素原子、nが2ないし4の整数、およびR1
よびR2が置換基を有していてもよいベンジル基である
化合物。 2)A環がベンゼン環;−L−が、−O−、−NHCO
−、−S−、−SO−、−SO2−、−SO2NH−、−
SO2NHCONH−、−SO2NHC(=NH)NH
−、−CH2−、
【化48】 −CONH−;nが0ないし3の整数;Rが水素原子; (1)Xが結合手かつk=m=2、(2)Xが結合手か
つk=3かつm=1、(3)Xが結合手かつk=2かつ
m=0または(4)XがOかつk=2かつm=1;R1
が、ハロゲン(好ましくは塩素など)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル(好ましくはメチル、トリ
フルオロメチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ(好ましくはメトキシなど)、シアノ、
ニトロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル−
1-6アルキル基(好ましくはエトキシカルボニルプロ
ピルなど)、カルボキシル−C1-6アルキル基(好まし
くはカルボキシプロピルなど)、カルボキシル−C1-6
アルコキシ基(好ましくはカルボキシメトキシ)、ジ−
1-6アルキルアミノ(好ましくはジメチルアミノな
ど)、ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル(好ま
しくはジメチルアミノメチルなど)、C1-6アルコキシ
イミノ(好ましくはエトキシイミノなど)、置換基(好
ましくはC1-6アルキル等)を有していてもよいアミジ
ノ基、および置換基(好ましくはC1-6アルキル等)を
有していてもよいイミダゾリニル等から選ばれる置換基
を1乃至5個有していてもよいC7-16アラルキル基(好
ましくはベンジル基など);ハロゲン(好ましくは塩素
など)およびC1-6アルコキシ−カルボニル(好ましく
はエトキシカルボニルなど)等から選ばれる置換基を1
乃至3個有していてもよいC1-6アルキル基(好ましく
はエチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど);C
1-6アルキル−カルボニル基(好ましくはアセチルな
ど);またはC6-14アリール−カルボニル基(好ましく
はベンゾイルなど);R2が、水素;ハロゲン(好まし
くはフッ素など)、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル(好ましくはメチル、トリフルオロメチルな
ど)、およびハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
キシ等から選ばれる置換基を1乃至3個有していてもよ
いC7-16アラルキル基(好ましくはベンジル、フェニル
エチルなど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル−カルボニル基(好ましくはトリフルオロアセチル
など);またはC1-6アルキルで置換されていてもよい
ピリジル基である化合物。
【0034】化合物(I)またはその塩としては、とり
わけ(i)2−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−
[2−[1−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチ
ル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、(ii)2−
[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−[(4
−クロロフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピン、(iii)1-(4-ピリジル)-5-[1-ヒドロキシ-
3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]プロピル]-2,3
-ジヒドロインドール、(iv)3−[1−(フェニルメチ
ル)−4−ピペリジニル]−1−[3−(フェニルメチル)
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−
7−イル]-1−プロパノン オキシム、(v)2−[1−[3
−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
3−ベンズアゼピン−7−イル]−3−[1−(フェニルメチ
ル)−4−ピペリジニル]プロピリデン]マロノニトリ
ル、(vi)3−(フェニルメチル)−7−[[2−[1−(フェ
ニルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]スルファニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン、
(vii)7−[[2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−
4−ピペリジニル]エチル]スルフィニル]−3−(フェニル
メチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピン、(viii)7−[[2−[1−[(4−クロロフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−
ベンズアゼピン、(ix)7−[ [2−[1−[(3−クロロフ
ェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エチル]スルホニ
ル]−3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−3−ベンズアゼピン、(x)8−[3−[1−[[3−(4,5
−ジヒドロ−1H−2−イミダゾリル)フェニル]メチル]
−4−ピペリジニル]プロポキシ]−2−[(4−フルオロフ
ェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベ
ンズアゼピン、(xi)4−[[4−[2−[[2−[(2−メチル
フェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]エチル]−1−ピペリ
ジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボキシイミダミド、
(xii)8−[2−[1−[[4−(4,5−ジヒドロ−1H−2−イ
ミダゾリル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル]エト
キシ]−2−[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、(xiii)2−
(フェニルメチル)−8−[2−[1−[[4−(N,N-
ジエチルアミノメチル)フェニル]メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H-2-ベンズアゼピン、(xiv)2−[(2−メチル
フェニル)メチル]−8−[2−[1−[[3−(4,
5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニル]メチ
ル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、(xv)2−
[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)ベン
ゾイル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、(xv
i)2−(フェニルメチル)−7−[[1−[[4−
(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニル]
メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、(xvi
i)2−(フェニルメチル)−8−[[1−[[4−
(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニル]
メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、(xvi
ii)2−(フェニルメチル)−8−[2−[1−[[4
−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニ
ル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、
もしくは(xix)2−(フェニルメチル)−8−[2−
[1−[(4−ジメチルアミノフェニル)メチル]−4
−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H-2-ベンズアゼピンまたはそれらの塩が好
ましく、なかでも2―[(2―メチルフェニル)メチ
ル]―7―[2―[1―[[2―(トリフルオロメチ
ル)フェニル]メチル]―4―ピペリジニル]エトキ
シ]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―2―ベン
ズアゼピンまたはその塩等が特に好ましい。
【0035】前記の化合物(I)および化合物(I')
の塩としては、生理学的に許容される塩が好ましく、と
りわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。この
ような塩としては、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン
酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例え
ば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン
酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安
息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との
塩が用いられる。さらに、本発明化合物(I)および化
合物(I')が−COOH等の酸性基を有している場
合、化合物(I)および化合物(I')は、無機塩基
(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム、アンモニア)または有機塩基(例えばトリエチ
ルアミン)と塩を形成してもよく、このような塩も本発
明の目的物に含まれる。さらに前記化合物(I)、化合
物(I')、またはそれらの塩は水和物であっても無水
和物であってもよい。
【0036】化合物(I)のプロドラッグは、生体内に
おける生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合
物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還
元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合
物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)
に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグ
としては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキ
ル化、りん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミ
ノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノ
カルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジ
オキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラ
ヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオ
キシメチル化、tert−ブチル化された化合物な
ど);化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、
りん酸化、ほう酸化された化合物(例、化合物(I)の
水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル
化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニ
ル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物
など);化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、
アミド化された化合物(例、化合物(I)のカルボキシ
ル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボ
キシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル
化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカル
ボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル
化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン
−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシ
カルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化
合物など);等が挙げられる。これらの化合物は自体公
知の方法によって化合物(I)から製造することができ
る。また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1
990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁か
ら198頁に記載されているような、生理的条件で化合
物(I)に変化するものであってもよい。化合物
(I')は、プロドラッグであってもよいが、該プロド
ラッグとしては、化合物(I)のプロドラッグと同様の
ものが用いられる。化合物(I)および化合物(I')
は、同位元素(例、3H、14C、35Sなど)で標識され
ていてもよい。
【0037】次に、本発明の化合物(I)またはその塩
の製造法について述べる。なお、化合物(I')または
その塩は、化合物(I)またはその塩と同様にして製造
される。以下の製造法は、化合物(I)自体のみなら
ず、上述したその塩にも適用されるが、以下の説明では
単に化合物(I)と省略する。また、各工程で用いられ
る式(II)、(III)、(IIa)、(IVa)、(Va)、(VIa)、
(VIIa)、(VIIIa)、(IXa)、(Xa)、(XIa)、(IIb)、
(IVb)、(VIb)、(VIIb)、(VIIIb)、(IXb)、(Xb)、
(IIc)、(Vc)、(VIc)、(IId)、(IVd)、(VId)、(V
IId)、(VIIId)、(IIe)、(IVe)、(Ve)、(IIf)、(Vf)、
(IIg)、(IVg)、(Vg)、(IIh)、(IVh)、(Vh)、(IIi)、(V
i)、(Vj)、(IIj)、(Vk)、(IIk)、(IIm)、(Vm)、(VIm)、
(VIIIm)、(Iee)、(IVee)、(Iff)、(Igg)、(IVgg)、(Ih
h)、(IVhh)、(Iii)、(Ijj)、(Ikk)および(Imm)で表され
る化合物としては、それら化合物自体のみならず、それ
らの塩も用いることができるが、以下の説明では単に化
合物と略称することもある。これら各工程で用いられる
化合物の塩としては、前記「化合物(I)の塩」として
あげた塩等を用いることができる。さらにこれらの化合
物またはその塩は水和物であっても無水和物であっても
よい。
【0038】本発明化合物(I)および化合物(I)の
製造における各工程での化合物(原料化合物あるいは合
成中間体)は遊離の場合、常法に従って塩にすることが
でき、また塩を形成している場合、常法に従って遊離体
あるいは他の塩に変換することもできる。式(Iee)、
(Iff)、(Igg)、(Ihh)、(Iii)、(Ijj)、(Ik
k)および(Imm)で表される化合物は化合物(I)に包
含される。また、本発明の化合物(I)および各合成中
間体は、光学異性体、立体異性体、位置異性体もしくは
回転異性体、またはそれらの混合物であってもよく、こ
れらも本発明の化合物(I)および原料化合物あるいは
合成中間体に含まれる。例えば、化合物(I)はラセミ
体であってもよく,ラセミ体から分割された光学異性体
であってもよい。また、これらは、自体公知の分離方法
に従って、単離、精製することができる。光学異性体は
自体公知の手段に準じて製造することができる。具体的
には、光学活性な原料化合物あるいは合成中間体を用い
るか、または、最終化合物のラセミ体を常法に従って光
学分割することにより、光学異性体を製造することがで
きる。光学分割法としては、自体公知の方法、例えば分
別再結晶法、光学活性カラム法、ジアステレオマー法等
を適用することができる。立体異性体、位置異性体、回
転異性体も自体公知の方法を適用することより製造する
ことができる。
【0039】以下の各反応は溶媒を用いずに、または必
要に応じて適当な溶媒を用いて行うことができる。該溶
媒としては反応を妨げない限り、一般に化学反応に用い
ることができるものであれば何れのものでも用いること
ができ、例えば炭化水素系溶媒(例えば、ヘキサン、ト
ルエン等)、エーテル系溶媒(例えばエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン)、アミド系溶媒(例えばホルムアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルホスホリックトリアミド等)、ウレア系溶
媒(例えば1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
等)、スルホキシド系溶媒(例えばジメチルスルホキシ
ド等)、アルコール系溶媒(例えばメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、t−ブタノール等)、ニトリ
ル系溶媒(例えばアセトニトリル、プロピオニトリル
等)、ピリジン等の有機溶媒、または水等が用いられ
る。該溶媒の使用量は、化合物1ミリモルに対して通常
約0.5ml乃至約100ml、好ましくは約3ml乃至約3
0mlである。反応温度は、用いる溶媒の種類により異な
るが、通常約−30℃乃至約180℃程度であり、好ま
しくは約0℃乃至約120℃程度である。反応時間は、
反応温度により異なるが、通常約0.5時間乃至約72
時間、好ましくは約1時間乃至約24時間である。反応
は、通常常圧で行われるが、必要に応じて約1気圧乃至
約100気圧程度の加圧条件下で行ってもよい。
【0040】以下の各工程で得られる化合物は、公知の
手段、例えば濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、分留、
蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー、分取高速
液体クロマトグラフィー等で単離、精製し、次の反応の
原料として供されるが、単離あるいは精製することなく
反応混合物のまま原料として用いてもよい。以下の説明
において、「縮合反応」は必要に応じて塩基の存在下で
行うことができる。該塩基としては、例えば炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化カリウ
ム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、カリウ
ムt−ブトキシド等の無機塩基やピリジン、ルチジン、
コリジン、トリエチルアミン等の有機塩基が用いられ
る。該塩基の使用量は、化合物に対して、通常等モル量
から過剰量、好ましくは約1モル当量乃至約5倍モル当
量である。さらに本反応は、必要に応じて触媒量のヨウ
化化合物、例えばヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、
あるいは4−ジメチルアミノピリジン等の存在下に反応
を促進させてもよい。以下の各工程の反応において、必
要に応じて官能基を常法に従って保護した後に反応を行
い、反応後に所望により常法に従って脱保護することが
できる。保護基導入反応および脱保護反応は、それ自体
公知の手段またはそれに準じる手段により行われる。具
体的には、プロテクティブ グループス イン オーガ
ニックシンセシス(Protective groups in Organic Synt
hesis; John Wiley & Sons,INC.) 記載の方法、例えば
脱保護反応としては、例えば酸、塩基、還元、紫外光、
ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N―メチルジチオカ
ルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフル
オリド、酢酸パラジウム等で処理する方法等が用いられ
る。
【0041】1) 本発明化合物(I)は、式
【化49】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物(以下、化合物(II)と略称することもある)ま
たはその塩と、式 R1―Z1 (III) [式中、Z1は脱離基を示し、R1は前記と同意義を示
す。]で表される化合物(以下、化合物(III)と略
称することもある)またはその塩との縮合反応により製
造することができる。Z1で示される脱離基としては、
例えばハロゲン原子(例えば塩素、臭素、ヨウ素等)、
1-6アルキルスルホニルオキシ基(例えば、メタンス
ルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ等)、C6-10アリールスルホ
ニルオキシ基(例えばベンゼンスルホニルオキシ、p−
トルエンスルホニルオキシ等)等が用いられる。特に、
例えばハロゲン原子(例えば、臭素、ヨウ素等)等が好
ましく用いられる。
【0042】化合物(II)と化合物(III)の縮合
反応の溶媒としては、例えばエタノール等のアルコール
系溶媒、あるいはアセトニトリル等のニトリル系溶媒が
好ましく用いられる。反応温度は、用いる溶媒の種類に
より異なるが、好ましくは約0℃乃至約120℃程度で
ある。反応時間は、反応温度により異なるが、好ましく
は約1時間乃至約24時間である。塩基としては、例え
ば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等
が好ましく用いられる。該塩基の使用量としては、化合
物(III)に対して、約1当量乃至約3当量が好まし
い。さらに、必要に応じて化合物(III)に対して触
媒量のヨウ化化合物(例えばヨウ化ナトリウム、ヨウ化
カリウム等)、あるいは4−ジメチルアミノピリジン等
の存在下に本反応を促進させてもよい。
【0043】原料化合物(III)またはその塩は、そ
れ自体公知の方法あるいはそれに準じた方法により製造
することができる。原料化合物(II)またはその塩
は、以下に述べる合成法により製造することができる。
【0044】1―1) 原料化合物(II)のうち、―
L―が―O―である化合物(IIa)またはその塩は、
以下の反応式1―1により製造することができる。すな
わち、 工程(aa):式(IVa)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IV
a)と略称することもある)と式(Va)[式中、Z2
は脱離基を、W1はアミノ基の保護基を、その他の記号
は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化
合物(Va)と略称することもある)の縮合反応、およ
び 工程(ab):式(VIa)[式中、W1はアミノ基の
保護基を、その他の記号は前記と同意義を示す。]で表
される化合物(以下、化合物(VIa)と略称すること
もある)の脱保護反応を、順次行うことにより、化合物
(IIa)を製造することができる。反応式1−1
【化50】
【0045】工程(aa)において、化合物(IVa)
と化合物(Va)の縮合反応により、化合物(VIa)
を製造することができる。W1は、一般的なアミノ基の
保護基を示し、例えば、前記R2で示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」や「アシル基」を用いる
ことができる。具体的には、例えば、ホルミル基、置換
基を有していてもよいC1-6アルキル−カルボニル基
(例えば、アセチル、エチルカルボニル等)、ベンゾイ
ル基、C1-6アルキル−オキシカルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキ
シカルボニル等)、C6-14アリールオキシカルボニル基
(例えば、フェノキシカルボニル等)、C7-15アラルキ
ルオキシ−カルボニル基(例えば、ベンジルオキシカル
ボニル、フルオレニルオキシカルボニル等)等のアシル
基、あるいはトリチル、フタロイル等の炭化水素基等が
用いられる。特に、例えばt−ブトキシカルボニル基等
がより好ましく用いられる。W1として「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」を用いる場合の「置換基」と
しては、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、メチル
カルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニル
等)、ニトロ等が用いられ、置換基の数は1乃至3個程
度が好ましい。Z2で示される脱離基としては、前記
「Z1で示される脱離基」と同様のものが用いられる。
例えば、ハロゲン原子(好ましくは、臭素、ヨウ素等)
等が好ましい。化合物(IVa)と化合物(Va)の縮
合反応は、例えば、化合物(II)と化合物(III)
の縮合反応と同様に行うことができる。具体的には、例
えばN,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、塩基と
して、例えば炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の存在
下に行うことができる。該塩基の使用量としては、化合
物(Va)に対して、約1当量乃至約3当量が好まし
い。化合物(Va)は、それ自体公知の方法あるいはそ
れに準じた方法により製造することができる。例えば、
ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(J. Me
d. Chem.) ,40, 1779-1788 (1997)、あるいは特開昭5
8−208289等に記載の方法あるいはそれに準じた方法に
より製造することができる。
【0046】工程(ab)において、化合物(VIa)
を脱保護反応に付し、W1を除去することにより、化合
物(IIa)を製造することができる。本脱保護反応
は、例えばペプチド化学の分野で一般的に用いられてい
る方法で行なうことができる。例えば、化合物(VI
a)を、鉱酸(例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ素
酸、過ヨウ素酸等)等の酸、または、アルカリ金属水酸
化物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム)等の塩基の水溶液中、好ましくは約20℃
乃至約140℃に保持することにより本脱保護反応を行
うことができる。該酸または塩基の使用量は、化合物
(VIa)に対して、通常約1乃至約100当量、好ま
しくは約1乃至約40当量である。酸または塩基の強さ
としては、通常約0.1規定乃至約18規定、好ましく
は約1規定乃至約12規定である。反応時間は、反応温
度にもよるが、通常約1時間乃至約48時間程度、好ま
しくは約2時間乃至約24時間程度であるまた、化合物
(VIa)は、パラジウム、パラジウム―炭素、ラネー
―ニッケル、ラネー―コバルト、酸化白金等を触媒とし
て、例えばエタノール等のアルコール系溶媒や酢酸等の
溶媒を用いて、常圧あるいは必要に応じて加圧下に接触
還元反応に付すことにより、W1を脱保護することもで
きる。またW1がt-ブトキシカルボニル基の場合、例え
ば2,6-ルチジンまたはトリエチルアミンのような芳香族
または三級アミンの存在下、例えばトリメチルシリル-
トリフルオロメタンスルホネート、トリエチルシリル-
トリフルオロメタンスルホネートまたはt-ブチルジメ
チルシリル-トリフルオロメタンスルホネート等のトリ
アルキルシリルトリフルオロメタンスルホネート誘導体
を用いて、脱保護することができる。溶媒としては、例
えばジクロロメタン等の非極性溶媒や、例えばテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、N,N-ジメチルホルム
アミド等の極性非プロトン性溶媒が好ましい。反応温度
は、約-20℃から室温までが好ましい。特に、ジクロロ
メタン中、約0℃からほぼ室温で、トリメチルシリル-ト
リフルオロメタンスルホネートと2,6-ルチジンを用いる
条件が好ましい。
【0047】また、工程(aa)の原料化合物(IV
a)またはその塩は、以下の反応式1―2により製造す
ることができる。すなわち、 工程(ac):式(VIIa)[式中、W2はフェノー
ル性水酸基の保護基を、その他の記号は前記と同意義を
示す。]で表される化合物(以下、化合物(VIIa)
と略称することもある)または式(VIIIa)[式
中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化合物
(以下、化合物(VIIIa)と略称することもある)
の還元反応、 工程(ad):式(IXa)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IX
a)と略称することもある)と式(Xa)[式中、各記
号は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、
化合物(Xa)と略称することもある)の縮合反応、お
よび 工程(ae):式(XIa)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(XI
a)と略称することもある)の脱保護反応を、順次行う
ことにより、化合物(IVa)を製造することができ
る。反応式1−2
【化51】
【0048】工程(ac)において、化合物(VII
a)あるいは化合物(VIIIa)の還元反応により、
化合物(IXa)を製造することができる。W2で示さ
れるフェノール性水酸基の保護基としては、一般的なフ
ェノール性水酸基の保護基なら何れのものでも用いるこ
とができる。具体的には、例えば、プロテクティブ グ
ループス イン オーガニック シンセシス(Protectiv
e groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons,
INC.) 記載の保護基等が用いられるが、好ましくはメチ
ル基、ベンジル基等が用いられる。化合物(VIIa)
または化合物(VIIIa)の還元反応は、例えば適当
な還元剤(例えば、水素化リチウムアルミニウム、ジボ
ラン等)を用いて,公知の方法(例えば、オーガニック
リアクションズ(Organic Reactions) ,6,469 (194
1)、オーガニック シンセシス(Organic Synthesis) ,
Coll. Vol. 4, 354-357 (1963)、ジャーナル オブ ジ
アメリカン ケミカル ソサイエティー(J.Am. Chem.
Soc.),86, 3566 (1964)、シンセシス(Synthesis),75
2 (1978) 等に記載の方法)あるいはそれに準じた方法
で行うことができる。化合物(VIIa)あるいは化合
物(VIIIa)は、それ自体公知あるいはそれに準じ
た方法により製造することができる。例えば、ジャーナ
ル オブ ザケミカル ソサイエティー(J. Chem. Soc.
(C)) ,183-188 (1969) あるいは米国特許(US-4,080,4
49) 等に記載の方法あるいはそれに準じた方法により製
造することができる。
【0049】工程(ad)において、化合物(IXa)
と化合物(Xa)の縮合反応により、化合物(XIa)
を製造することができる。化合物(IXa)と化合物
(Xa)の縮合反応は、例えば化合物(II)と化合物
(III)の縮合反応と同様に行うことができる。具体
的には、溶媒としては、エタノール等のアルコール系溶
媒、あるいはアセトニトリル等のニトリル系溶媒等が好
ましく用いられる。塩基としては、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等が好ましく用い
られる。さらに本反応は所望により化合物(Xa)に対
して触媒量のヨウ化化合物(例えばヨウ化ナトリウム、
ヨウ化カリウム等)あるいは4−ジメチルアミノピリジ
ン等の存在下に反応を促進させてもよい。
【0050】工程(ae)において、化合物(XIa)
を脱保護反応に付し、W2を除去することにより、化合
物(IVa)を製造することができる。脱保護反応は、
一般的な脱保護の条件で行うことができるが、例えば、
2がメチル基の場合は、日本化学会誌(Bull. Chem. So
c. Jpn) ,44, 1986 (1971)、テトラヘドロン(Tetrahed
ron),42, 3259 (1986) 等に記載あるいはそれに準じた
方法を用いることができる。
【0051】1―2) 原料化合物(II)のうち、―
L―が―NR3a―である化合物(IIb)またはその塩
は、以下の反応式2―1により製造することができる。
すなわち、 工程(ba):式(IVb)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IV
b)と略称することもある)と化合物(Va)の縮合反
応、および 工程(bb):式(VIb)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(VI
b)と略称することもある)の脱保護反応を、順次行う
ことにより、化合物(IIb)を製造することができ
る。反応式2-1
【化52】
【0052】工程(ba)において、化合物(IVb)
と、化合物(Va)の縮合反応により、化合物(VI
b)を製造することができる。化合物(IVb)と化合
物(Va)の縮合反応は、例えば化合物(II)と化合
物(III)の縮合反応と同様に行うことができる。例
えばN,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、塩基と
して、例えば炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の存在
下に行うことができる。該塩基の使用量としては、化合
物(Va)に対して、約1当量乃至約3当量が好まし
い。
【0053】工程(bb)において、化合物(VIb)
を脱保護反応に付し、W1を除去することにより、化合
物(IIb)を製造することができる。本反応は、例え
ば化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行うことがで
きる。
【0054】また、工程(ba)の原料化合物(IV
b)またはその塩は、以下の反応式2―2により製造す
ることができる。すなわち、 工程(bc):式(VIIb)[式中、各記号は前記と
同意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(V
IIb)と略称することもある)のニトロ化反応、 工程(bd):式(VIIIb)[式中、各記号は前記
と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物
(VIIIb)と略称することもある)の還元反応、お
よび 工程(be):式(IXb)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IX
b)と略称することもある)と式(Xb)[式中、各記
号は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、
化合物(Xb)と略称することもある)の縮合反応を、
順次行うことにより、化合物(IVb)を製造すること
ができる。反応式2-2
【化53】
【0055】工程(bc)において化合物(VIIb)
をニトロ化することにより、化合物(VIIIb)を製
造することができる。本反応は、適当なニトロ化試薬
(例えば、硝酸、硝酸―硫酸、ニトロニウムトリフルオ
ロボレート等)を用いて、公知の方法(例えば、シンセ
シス(Synthesis),217-238 (1977),ケミストリー オ
ブ ザ ニトロ アンド ニトロソグループス(Chemist
ry of the Nitro and Nitroso Groups),p.1-48 Wiley
(1970) 等に記載の方法)あるいはそれに準じた方法で
行うことができる。ニトロ基は、反応可能な位置のいず
れにも導入され得るが、例えば、A環が無置換、Xが結
合手、k=3かつm=1の場合、8位が主にニトロ化さ
れる。しかし、他の位置(6、7および9位)がニトロ
化された化合物も生成、分離することができる。化合物
(VIIb)は、それ自体公知あるいはそれに準じた方
法により製造することができる。例えば、ジャーナル
オブ ジ オーガニック ケミストリー(J. Org. Che
m.),34,2235(1969),ジャーナル オブ
ジ オーガニック ケミストリー(J. Org. Chem.),
54,5574(1989),テトラヘドロン レターズ
(Tetrahedron Lett.),35,3023(1977),
ブリティン オブ ザ ケミカル ソサイティー オブ
ジャパン(Bull. Chem.Soc. Jpn.),56,2300
(1983)、インディアン ジャーナル オブケミスト
リー(Indian. J. Chem.),, 2,211 (1964)、インデ
ィアン ジャーナル オブ ケミストリー(Indian. J.
Chem.),12, 247 (1974)、ブレティンオブ ザ ケミ
カル ソサイエティー オブ ジャパン(Bull. Chem.
Soc.,Jpn.),, 43, 1824 (1970)、ケミカル ファマ
シューティカル ブレティン(Chem. Pharm. Bull.),
20, 1328 (1972)、ケミカル ファマシューティカルブ
レティン(Chem.Pharm.Bull.),27, 1982 (1979)、
ヘルベチカ ヒミカアクタ(Helv. Chem. Acra), 46,
1696 (1963)、シンセシス(Synthesis), 541 (197
9)、U.S. 3,682,962,、U.S. 3,911,126., Ger. Offen.
2,314,392,、 Ger. 1,545,805、 ジャーナル オブ ケ
ミカル ソサイエティー(J. Chem. Soc.),1381(194
9),カナディアン ジャーナル オブ ケミストリー
(Can. J.Chem.),42,2904(1964),ジャーナル オブ
オーガニ ック ケミストリー(J. Org. Chem.),2
8,3058(1963),ジャーナル オブ アメリカン ケミ
カル ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.),76,319
4(1954),87,1397(1965),88,4061(1966),特開昭4
9−41539等に記載の方法あるいはそれに準じた方
法に従って製造することができる。
【0056】工程(bd)において、化合物(VIII
b)の還元反応により、化合物(IXb)を製造するこ
とができる。本反応は、適当な還元反応(例えば、遷移
金属触媒を用いた接触還元反応、酸性溶媒中スズ等の金
属をもちいた還元反応等)を用いて行うことができる。
具体的には、公知の方法、例えば、オーガニック シン
セシス(Organic Synthesis),Coll. Vol. 5, 829-833
(1973)、オーガニック シンセシス(Organic Synthesi
s),Coll. Vol. 1, 455 (1941)、ジャーナル オブ ジ
アメリカン ケミカルソサイエティー (J. Am. Che
m. Soc.) ,66, 1781 (1944) に記載された方法あるい
はそれに準じた方法等で行うことができる。
【0057】工程(be)において、化合物(IXb)
と、化合物(Xb)の縮合反応により、化合物(IV
b)を製造することができる。化合物(IXb)と化合
物(Xb)の縮合反応は、例えば化合物(II)と化合
物(III)の縮合反応と同様に行うことができる。さ
らに、化合物(IVb)は、化合物(IXb)を原料と
して用いて、例えば還元アルキル化による方法(例え
ば、ジャーナル オブ ジ アメリカン・ケミカル ソ
サイエティー(J. Am. Chem. Soc.),87, 2767 (1965)、
オーガニックシンセシス(Organic Synthesis),Coll. V
ol. 4, 283-285 (1963) に記載の方法等)またはマイケ
ル付加反応による方法(例えば、ヘルベチカ ヒミカ
アクタ(Helv. Chem. Acta) ,43, 1898 (1960)、ジャー
ナル オブ オーガニック ケミストリー(J. Org. Che
m.) ,39, 2044 (1974)、シンセシス(Synthesis) ,5,3
75 (1981) に記載の方法等)あるいはそれらに準じた方
法等によっても製造することができる。
【0058】1―3) 原料化合物(II)のうち、―
L―が―NR3aCO―である化合物(IIc)またはそ
の塩は、以下の反応式3により製造することができる。
すなわち、 工程(ca):化合物(IVb)と式(Vc)[式中、
3は脱離基を、その他の記号は前記と同意義を示
す。]で表される化合物(以下、化合物(Vc)と略称
することもある)のアミド化反応、 工程(cb):式(VIc)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(VI
c)と略称することもある)の脱保護反応を、順次行う
ことにより、化合物(IIc)を製造することができ
る。反応式3
【化54】
【0059】工程(ca)において、化合物(IVb)
と化合物(Vc)のアミド化反応により、化合物(VI
c)を製造することができる。Z3で示される脱離基と
しては、例えばハロゲン原子(例えば塩素、臭素、ヨウ
素)、C1-6アルキルオキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、ベンジルオキシ)、C6-10アリールオキシ基
(例えばフェノキシ、p−ニトロフェノキシ)、ヒドロ
キシル基等が用いられる。特に、例えばハロゲン原子
(好ましくは、塩素等)、ヒドロキシル基等が好ましく
用いられる。化合物(IVb)と化合物(Vc)のアミ
ド化反応は、適当な縮合剤や塩基を用いても行うことが
できる。例えば、Z3がヒドロキシル基の場合、適当な
縮合剤、例えばペプチド化学の分野で一般的に用いられ
る縮合剤、特に、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド等のカルボジイミド類、ジフェニルホスホリル
アジド、シアノホスホン酸ジエチル等のホスホン酸類、
1−1´−カルボニルビス−1H−イミダゾール等のホ
スゲン等価体等を用いて、本アミド化反応を行うことが
できる。該縮合剤の使用量は、化合物(IVb)1ミリ
モルに対して通常約1当量乃至約5当量、好ましくは約
1当量乃至約1.5当量である。また、例えば、Z3がハ
ロゲン原子の場合、適当な塩基、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等を用いて、反応
を行うのが好ましい。該塩基の使用量は、化合物(IV
b)に対して通常約1当量乃至約10当量、好ましくは
約1当量乃至約2当量である。
【0060】工程(cb)において、化合物(VIc)
を脱保護反応に付し、W1を除去することにより、式
(IIc)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で
表される化合物を製造することができる。脱保護反応
は、例えば化合物(VIa)の脱保護反応と同様の方法
で行うことができる。
【0061】1―4) 原料化合物(II)のうち、−
L−が−S−、−SO−または−SO2−である化合物
(IId)またはその塩は、以下の反応式4−1により
製造することができる。すなわち、 工程(da):式(IVd)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IV
d)と略称することもある)と化合物(Va)の縮合反
応、 工程(db):式(VId)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(VI
d)と略称することもある)の必要に応じた酸化反応、
および 工程(dc):式(VIId)[式中、―Lb―は―S
―、―SO―または―SO2―を示し、他の記号は前記
と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物
(VIId)と略称することもある)の脱保護反応を、
順次行うことによって、化合物(IId)を製造するこ
とができる。反応式4-1
【化55】
【0062】工程(da)において、化合物(IVd)
と化合物(Va)の縮合反応によって、化合物(VI
d)を製造することができる。化合物(IVd)と化合
物(Va)の縮合反応は、例えば化合物(II)と化合
物(III)の縮合反応と同様に行うことができる。具
体的には、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の溶
媒中、塩基として、例えば炭酸カリウム、水素化ナトリ
ウム等の存在下に行うことができる。該塩基の使用量と
しては、化合物(Va)に対して、約1当量乃至約3当
量が好ましい。
【0063】工程(db)において、化合物(VId)
は必要に応じて酸化反応を行うことによって、化合物
(VIId)を製造することができる。酸化剤として
は、スルフィドの酸化剤として用いられるものであれば
いずれでも用いることができるが、好ましくは、例えば
メタクロロ過安息香酸、過酢酸、過酸化水素、アルカリ
金属過ヨウ素酸塩等が用いられる。特に好ましくは、メ
タクロロ過安息香酸および過酸化水素等が用いられる。
該酸化剤の使用量は、 SのSOへの酸化の場合、化合
物(VId)に対して、約1当量乃至約1.1当量が特
に好ましい。また、SのSO2への酸化の場合、化合物
(VId)に対して、約2−2.5当量が特に好まし
い。本反応の溶媒としては、例えばジクロロメタン、ク
ロロホルム、酢酸、酢酸エチル等が好ましい。
【0064】工程(dc)において、化合物(VII
d)を脱保護反応に付し、W1を除去することにより、
化合物(IId)を製造することができる。本反応は、
例えば化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行うこと
ができる。
【0065】工程(da)の原料化合物(IVd)また
はその塩は、以下の反応式4−2により製造することが
できる。すなわち、 工程(dd):化合物(VIIb)のクロロスルホニル
化反応、および 工程(de):式(VIIId)[式中、各記号は前記
と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物
(VIIId)と略称することもある)の還元反応によ
って、化合物(IVd)を製造することができる。反応式4−2
【化56】
【0066】工程(dd)において、化合物(VII
b)をクロロスルホニル化することで化合物(VIII
d)を製造することができる。本クロロスルホニル化反
応の試薬としては、例えばクロロスルホン酸、スルフリ
ルクロリド、二酸化硫黄−塩化銅等を用いることができ
る。特にクロロスルホン酸等が好ましい。該クロロスル
ホニル化試薬の使用量としては、約1当量乃至大過剰量
である。本反応は、無溶媒でも溶媒を用いても行うこと
ができる。溶媒を用いて行う場合に用いる溶媒として
は、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、
二硫化炭素等が好ましい。無溶媒での反応が特に好まし
い。反応温度としては、約−20℃乃至約100℃が好
ましい。また、クロロスルホニル基は、反応可能な位置
のいずれにも導入されるが、例えば、A環が無置換、X
が結合手かつk=m=2の場合、7位が主にクロロスル
ホニル化される。しかし、6位がクロロスルホニル化さ
れた化合物も生成、分離することができる。
【0067】工程(de)において、化合物(VIII
d)を還元することで化合物(IVd)を製造すること
ができる。本還元反応は、適当な還元条件、例えば亜鉛
―酢酸、スズ―塩酸等金属と酸の組み合わせ、遷移金属
触媒を用いた接触還元反応、あるいは水素化リチウムア
ルミニウム等金属水素化物等により行うことができる。
特に好ましくは、亜鉛―酢酸を用いた還元反応である。
【0068】1―5) 原料化合物(II)のうち、−
L−が−SO2NR3a−である化合物(IIe)または
その塩は、以下の反応式5により製造することができ
る。すなわち、 工程(ea):化合物(VIIId)と式(IVe)
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物(以下、化合物(IVe)と略称することもある)
の縮合反応、および 工程(eb):式(Ve)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Ve)
と略称することもある)の脱保護反応を、順次行うこと
により、化合物(IIe)を製造することができる。反応式5
【化57】
【0069】工程(ea)において、化合物(VIII
d)と化合物(IVe)の縮合反応によって、化合物
(Ve)を製造することができる。化合物(VIII
d)と化合物(IVe)の縮合反応は、例えば化合物
(IVb)と化合物(Vc)のアミド化反応と同様に行
うことができる。化合物(IVe)またはその塩は、そ
れ自体公知の方法あるいはそれに準じた方法により製造
することができる。例えば、ジャーナル オブ ジ メ
ディシナル ケミストリー(J. Med. Chem.),33
1880(1990)等に記載またはそれに準じた方法に
より製造することができる。
【0070】工程(eb)において、化合物(Ve)を
脱保護反応に付し、W1を除去することにより、式(I
Ie)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表さ
れる化合物を製造することができる。本脱保護反応は、
例えば化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行うこと
ができる。
【0071】1―6) 原料化合物(II)のうち、−
L−が−SO2NHCONR3a−である化合物(II
f)またはその塩は、以下の反応式6により製造するこ
とができる。すなわち、 工程(fa):化合物(VIIId)と化合物(IV
e)の縮合反応、および 工程(fb):式(Vf)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vf)
と略称することもある)の脱保護反応を、順次行うこと
により、化合物(IIf)を製造することができる。反応式6
【化58】
【0072】工程(fa)において、化合物(VIII
d)に、アルカリ金属イソシアン酸塩(MOCN;ここ
でMはアルカリ金属を示す。)を作用させた後、化合物
(IVe)を反応させることによって、化合物(Vf)
を製造することができる。本反応は、例えば欧州特許
(EP-759431)、特開平7−118267等に
記載またはそれに準じた方法で製造することができる。
化合物(VIIId)とアルカリ金属イソシアン酸塩の
反応は、必要に応じて塩基の存在下で行われる。用いら
れる塩基としては、特にピリジン、トリエチルアミン等
が好ましい。該塩基の使用量は、化合物(VIIId)
に対して、約1当量乃至約5当量が好ましい。反応溶媒
としては、特にアセトニトリル等が好ましく用いられ
る。アルカリ金属としては、例えば、カリウム等が好ま
しく用いられる。
【0073】工程(fb)において、化合物(Vf)を
脱保護反応に付し、W1を除去することにより、化合物
(IIf)を製造することができる。本反応は、例えば
化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行うことができ
る。
【0074】1―7) 原料化合物(II)のうち、−
L−が−SO2NHC(=NH)NR3a−である化合物
(IIg)またはその塩は,以下の反応式7により製造
することができる。すなわち、 工程(ga):化合物(VIIId)と式(IVg)
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物(以下、化合物(IVg)と略称することもある)
の縮合反応、および 工程(gb):式(Vg)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vg)
と略称することもある)の脱保護反応を、順次行うこと
により、化合物(IIg)を製造することができる。反応式7
【化59】
【0075】工程(ga)において、化合物(VIII
d)と化合物(IVg)の縮合反応によって、化合物
(Vg)を製造することができる。化合物(VIII
d)と化合物(IVg)の縮合反応は、例えば化合物
(IVb)と化合物(Vc)のアミド化反応と同様に行
うことができる。化合物(IVg)は、化合物(IV
e)を用いて、自体公知またはそれに準じた方法によ
り、製造することができる。例えば、化合物(IVe)
にS−メチルイソチオウレアを作用させる方法(例え
ば、ジャーナル オブ ジ オーガニック ケミストリ
ー(J. Org. Chem.)13,924(1948)に記載の方法等)、
シアナミドを作用させる方法(例えば、ヘルベチカ ヒ
ミカ アクタ(Helv. Chem. Acra), 29, 324 (1946)
に記載の方法等)、および1,3−ビス(t−ブトキシ
カルボニル)−2−メチル−2−チオプソイドウレア
(1,3-Bis(tert-butoxycarbonyl)-2-methyl-2-thiopseud
ourea) を作用させる方法(例えば、テトラヘドロンレ
ターズ(Tetrahedron Lett.),33,6541-6542 (199
2)、ジャーナル オブジ オーガニック ケミストリー
(J. Org. Chem.),52,1700−1703 (19
87)に記載の方法等)等によって化合物(IVg)を
製造することができる。
【0076】工程(gb)において、化合物(Vg)を
脱保護反応に付し、Wを除去することにより、式(I
Ig)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表さ
れる化合物を製造することができる。本反応は、例えば
化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行うことができ
る。
【0077】1―8) 原料化合物(II)のうち、−
L−が
【化60】 である化合物(IIh)またはその塩は,以下の反応式
8により製造することができる。すなわち、 工程(ha):式(IVh)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IV
h)と略称することもある)のカルボニル基の変換反
応、および 工程(hb):式(Vh)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vh)
と略称することもある)の脱保護反応を、順次行うこと
により、化合物(IIh)を製造することができる。反応式8
【化61】
【0078】工程(ha)において、化合物(IVh)
を適当な試薬と反応させることにより、カルボニル基を
変換して、化合物(Vh)を製造することができる。カ
ルボニル基の変換反応に使用される試薬としては、例え
ば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニ
ウム、トリエチルシラン等の還元剤、例えばアルキルリ
チウム、アルキルマグネシウムハライド等の有機金属試
薬、その他、例えばシアン化水素等の求核反応剤等が用
いられる。具体的には、カルボニル基の―CH(OH)
―や―CH2―への変換は、例えば水素化ホウ素ナトリ
ウム、水素化リチウムアルミニウム、トリエチルシラン
等の還元剤を用いて、適当な還元条件下(例えば、トリ
エチルシラン―トリフルオロ酢酸、水素化リチウムアル
ミニウム―塩化アルミニウム、亜鉛―塩酸等の組み合わ
せ等)、行うことができる。本反応は、例えば、リダク
ション ウィズ コンプレックス メタル ヒドリドズ
(Reduction with Complex Metal Hydrides) Inters
cience, New York(1956)、ケミカル ソサイエティー
レビューズ (Chem. Soc. Rev.),5, 23(1976) 、シ
ンセシス(Synthesis), 633 (1974)、ジャーナル オブ
ジ アメリカン ケミカル ソサイエティー(J. Am.
Chem. Soc.) 91, 2967 (1969)、ジャーナル オブ オ
ーガニック ケミストリー(J. Org. Chem.),29, 121
(1964)、オーガニック リアクションズ(Org. Reacton
s),1, 155 (1942)、アンゲバンテ へミー(Angew. Che
m.),71, 726 (1956)、シンセシス(Synthesis),633 (1
974)、ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル
ソサイエティー(J. Am.Chem. Soc.) ,80, 2896 (195
8)、オーガニック リアクションズ(Org. Reactons),
4, 378 (1948)、ジャーナル オブ ジ アメリカン
ケミカル ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.) ,108,
3385 (1986)等に記載あるいはそれに準じた方法等で行
うことができる。また、カルボニル基の―CR3C(O
H)―(ここでR3Cは、C1―6アルキル基を示す。)へ
の変換は、例えばアルキルリチウム、アルキルマグネシ
ウムハライド等の有機金属試薬を用いて、例えばグリニ
ャール リアクションズ オブ ノンメタリック サブ
スタンセズ(Grignard Reactions of Nonmetallic Subst
ances), Prentice-Hall: Englewood Cliffs, NJ, 1954,
pp. 138-528、オルガノリチウム メソッズ(Organolit
hium Methods), Academic Press: New York, 1988, pp.
67-75等に記載あるいはそれに準じた方法等で行うこと
ができる。また、その他に、アドバンスト オーガニッ
ク ケミストリー (Advanced Organic Chemistry), 5th
ed. Wiley-Interscience: New York, 1992, pp. 879-9
81等に記載あるいはそれに準じた方法等で、カルボニル
基の変換を行うことができる。化合物(IVh)は、自
体公知あるいはそれに準じた方法、例えば特開平5―1
40149、特開平6―206875、ジャーナル オ
ブ メディシナル ケミストリー(J. Med. Chem.),37,
2292 (1994)等に記載あるいはそれに準じた方法等で製
造することができる。工程(hb)において、化合物
(Vh)を脱保護反応に付し、W1を除去することによ
り、化合物(IIh)を製造することができる。本反応
は、例えば化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行う
ことができる。
【0079】1―9) 原料化合物(II)のうち、−
L−が
【化62】 である化合物(IIi)またはその塩は,以下の反応式
9により製造することができる。すなわち、 工程(ia):化合物(IVh)のカルボニル基の変換
反応、および 工程(ib):式(Vi)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vi)
と略称することもある)の脱保護反応を、順次行うこと
により、化合物(IIi)を製造することができる。反応式9
【化63】
【0080】工程(ia)において、化合物(IVh)
を適当な試薬と反応させることにより、カルボニル基を
変換して、化合物(Vi)を製造することができる。カ
ルボニル基の変換反応としては、例えば、ウイティッヒ
(Wittig)反応、ホーナー―ワズワース―エモンズ(Horne
r-Wadsworth-Emmons)反応、ピーターソン(Peterson)オ
レフィン化反応、クネーベナーゲル(Knoevenagel)反応
等が挙げられ、試薬としてはそれら反応に用いられる一
般的な試薬が用いられる。本反応は、例えば、アドバン
スト オーガニック ケミストリー (Advanced Organic
Chemistry), 5th ed. Wiley-Interscience: New York,
1992, pp. 879-981、オーガニック シンセシス(Organ
ic Synthesis),coll. vol.5, 751 (1973)、オーガニッ
ク シンセシス(Organic Synthesis),coll. vol.5, 50
9 (1973)、シンセシス(Synthesis),384 (1984)、オー
ガニック リアクションズ(Org. Reactons),15, 204
(1967)等に記載あるいはそれに準じた方法等で行うこと
ができる。工程(ib)において、化合物(Vi)を脱
保護反応に付し、W1を除去することにより、化合物
(IIi)を製造することができる。本反応は、例えば
化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行うことができ
る。
【0081】1―10) 原料化合物(II)のうち、
−L−が
【化64】 である化合物(IIj)またはその塩は,以下の反応式
10により製造することができる。すなわち、 工程(ja):化合物(IVh)のカルボニル基の変換
反応、および 工程(jb):式(Vj)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vj)
と略称することもある)の脱保護反応を、順次行うこと
により、化合物(IIj)を製造することができる。反応式10
【化65】
【0082】工程(ja)において、化合物(IVh)
を適当な試薬と反応させることにより、カルボニル基を
変換して、化合物(Vj)を製造することができる。カ
ルボニル基の変換反応に用いられる試薬としては、例え
ば、置換されていてもよいヒドラジンや置換されていて
もよいヒドロキシルアミン等が挙げられる。該置換基と
しては、C1―6アルキル基等が用いられる。本反応は、
例えば、アドバンスト オーガニック ケミストリー
(Advanced Organic Chemistry), 5th ed. Wiley-Inters
cience: New York, 1992, pp. 904-907、オーガニック
ファンクショナル グループ プレパレーションズ(O
rganicFunctional Group Preparations),vol. III, Ac
ademic(1983)、ロッド ケミストリー オブ カーボン
カンパウンドズ (Rodd's Chemistory of Carbon Comp
ounds),vol.1, part C, Elsevier Publishing co. (19
65) 等に記載あるいはそれに準じた方法等で行うことが
できる。工程(jb)において、化合物(Vj)を脱保
護反応に付し、W1を除去することにより、化合物(I
Ij)を製造することができる。本反応は、例えば化合
物(VIa)の脱保護反応と同様に行うことができる。
【0083】1―11) 原料化合物(II)のうち、
−L−が
【化66】 である化合物(IIk)またはその塩は,以下の反応式
11により製造することができる。すなわち、 工程(ka):化合物(IVh)のカルボニル基の変換
反応、および 工程(kb):式(Vk)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vk)
と略称することもある)の脱保護反応を、順次行うこと
により、化合物(IIk)を製造することができる。反応式11
【化67】
【0084】工程(ka)において、化合物(IVh)
を適当な試薬と反応させることにより、カルボニル基を
チオカルボニル基に変換して、化合物(Vk)を製造す
ることができる。カルボニル基のチオカルボニル基への
変換に用いられる試薬としては、例えば、ローソン(Law
esson)試薬、五硫化二リン、硫化水素―塩酸等一般的な
硫化試薬が挙げられる。本反応は、シンセシス(Synthes
is),7, 543 (1991)、ジャーナル オブ ジアメリカン
ケミカル ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.) ,10
6, 934 (1984)、ジャーナル オブ ジ アメリカン
ケミカル ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.) 68, 76
9 (1946)等に記載あるいはそれに準じた方法等で行うこ
とができる。工程(kb)において、化合物(Vk)を
脱保護反応に付し、W1を除去することにより、化合物
(IIk)を製造することができる。本反応は、例えば
化合物(VIa)の脱保護反応と同様に行うことができ
る。
【0085】1―12) 原料化合物(II)のうち、
−L−が−CONR3a−である化合物(IIm)または
その塩は、以下の反応式12―1により製造することが
できる。すなわち、 工程(ma):式(Vm)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vm)
と略称することもある)と化合物(IVe)の縮合反
応、および 工程(mb):式(VIm)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(VI
m)と略称することもある)の脱保護反応を、順次行う
ことにより、化合物(IIm)を製造することができ
る。反応式12−1
【化68】
【0086】工程(ma)において、化合物(Vm)と
化合物(IVe)の縮合反応によって、化合物(VI
m)を製造することができる。化合物(Vm)と化合物
(IVe)の反応は、例えば化合物(IVb)と化合物
(Vc)のアミド化反応と同様に行うことができる。工
程(mb)において、化合物(VIm)を脱保護反応に
付し、W1を除去することにより、化合物(IIm)を
製造することができる。本反応は、例えば化合物(VI
a)の脱保護反応と同様に行うことができる。
【0087】また、工程(ma)の原料化合物(Vm)
は、以下の反応式12―2により製造することができ
る。すなわち、工程(mc):化合物(VIIb)のア
セチル化反応、および工程(md):式(VIIIm)
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物(以下、化合物(VIIIm)と略称することもあ
る)の酸化反応および必要に応じた官能基変換を、順次
行うことにより、化合物(Vm)を製造することができ
る。反応式12−2
【化69】
【0088】工程(mc)において、化合物(VII
b)をアセチル化することにより、化合物(VIII
m)を製造することができる。本反応は、一般的なフリ
ーデル―クラフツ(Friedel-Crafts)反応の条件によって
行うことができる。アセチル化の試薬としては、塩化ア
セチルや無水酢酸等が用いられる。具体的には、例えば
特開平5―140149、特開平6―206875、ジ
ャーナル オブ メディシナル ケミストリー(J. Med.
Chem.),37, 2292 (1994)等に記載の方法あるいはそれ
に準じた方法等で製造することができる。アセチル基
は、反応可能な位置のいずれにも導入されるが、例え
ば、A環が置換基を有しないベンゼン環、Xが結合手、
k=3かつm=1の場合、8位が主にアセチル化され
る。しかし、他の位置(6、7および9位)がアセチル
化された化合物も生成、分離することができる。
【0089】工程(md)において、化合物(VIII
m)を酸化することにより、化合物(Vm)、特にZ3
がヒドロキシル基である化合物を製造することができ
る。本反応に用いられる酸化剤としては、例えば、次亜
塩素酸塩、次亜臭素酸塩、あるいは適当な塩基(例え
ば、水酸化ナトリウム等)の共存下でのハロゲン単体
(例えば、臭素、ヨウ素等)等が挙げられる。本反応は
具体的には、例えばオーガニック シンセシス(Org. Sy
nthesis),Coll. Vol. 2, 428 (1943)、ジャーナル オ
ブ ジ アメリカン ケミカル ソサイエティー(J. A
m. Chem. Soc.),66, 894 (1944)等に記載の方法あるい
はそれに準じた方法等で行うことができる。また、必要
に応じて、Z3がヒドロキシル基である化合物(Vm)
のヒドロキシル基を官能基変換することにより、Z3
ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、ヨウ素)、C1-6
ルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ等)、C7-16
アラルキルオキシ基(例えば、ベンジルオキシ等)、ま
たはC6-10アリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−
ニトロフェノキシ等)である化合物(Vm)に変換する
ことができる。官能基変換の方法は、例えば、アドバン
スト オーガニック ケミストリー (Advanced Organic
Chemistry), 5th ed. Wiley-Interscience: New York,
1992,pp. 393-396,437-438、コンプリヘンシブ オー
ガニック トランスフォーメーションズ (Comprehensiv
e Organic Transformations),VCH Publishers Inc.
(1989) 等に記載の方法あるいはそれに準じた方法等で
行うことができる。
【0090】2) また、本発明化合物(I)は、以下
の方法等によっても製造することができる。 2―1) 本発明化合物(I)のうち、−L−が−SO
2NR3a−である化合物(Iee)またはその塩は、以
下の反応式2―1により製造することができる。すなわ
ち、化合物(VIIId)と式(IVee)[式中、各
記号は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以
下、化合物(IVee)と略称することもある)の縮合
反応によって、化合物(Iee)を製造することができ
る。反応式2−1
【化70】
【0091】化合物(VIIId)と化合物(IVe
e)の縮合反応は、例えば化合物(IVb)と化合物
(Vc)のアミド化反応と同様に行うことができる。化
合物(IVee)またはその塩は、それ自体公知あるい
はそれに準じた方法により製造することができる。例え
ば、ジャーナル オブ ジ メディシナルケミストリー
(J. Med. Chem.),33,1880(1990)等に記
載の方法またはそれに準じた方法により製造することが
できる。
【0092】2―2) 本発明化合物(I)のうち、−
L−が−SO2NHCONR3a−である化合物(If
f)またはその塩は、以下の反応式2―2により製造す
ることができる。すなわち、化合物(VIIId)に、
アルカリ金属イソシアン酸塩(MOCN;ここでMはア
ルカリ金属を示す。)を作用させた後、化合物(IVe
e)を反応させることによって、式(Iff)[式中、
各記号は前記と同意義を示す。]で表される化合物を製
造することができる。反応式2−2
【化71】 本反応は、例えば前記1―6)で述べた、化合物(VI
IId)と化合物(IVe)の縮合反応と同様にして行
うことができる。
【0093】2―3) 本発明化合物(I)のうち、−
L−が−SO2NHC(=NH)NR3a−である化合物
(Igg)またはその塩は,以下の反応式2―3により
製造することができる。化合物(VIIId)と式(I
Vgg)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表
される化合物(以下、化合物(IVgg)と略称するこ
ともある)の縮合反応によって、化合物(Igg)を製
造することができる。反応式2−3
【化72】 化合物(VIIId)と化合物(IVgg)の縮合反応
は、例えば化合物(IVb)と化合物(Vc)のアミド
化反応と同様に行うことができる。化合物(IVgg)
は、化合物(IVee)を用いて、化合物(IVg)と
同様にして製造することができる。
【0094】2―4) 本発明化合物(I)のうち、−
L−が
【化73】 である化合物(Ihh)またはその塩は,以下の反応式
2―4により製造することができる。すなわち、式(I
Vhh)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表
される化合物(以下、化合物(IVhh)と略称するこ
ともある)を適当な試薬と反応させることにより、カル
ボニル基を変換して、式(Ihh)[式中、各記号は前
記と同意義を示す。]で表される化合物を製造すること
ができる。反応式2−4
【化74】 本反応は、例えば前記1―8)で述べた、化合物(IV
h)の化合物(Vh)への変換反応と同様にして行うこ
とができる。化合物(IVhh)は、自体公知あるいは
それに準じた方法、例えば特開平5―140149、特
開平6―206875、ジャーナル オブ メディシナ
ルケミストリー(J. Med. Chem.),37, 2292 (1994)等に
記載の方法あるいはそれに準じた方法等で製造すること
ができる。
【0095】2―5) 本発明化合物(I)のうち、−
L−が
【化75】 である化合物(Iii)またはその塩は,以下の反応式
2―5により製造することができる。すなわち、化合物
(IVhh)を適当な試薬と反応させることにより、カ
ルボニル基を変換して、式(Iii)[式中、各記号は
前記と同意義を示す。]で表される化合物を製造するこ
とができる。反応式2−5
【化76】 本反応は、例えば前記1―9)で述べた、化合物(IV
h)の化合物(Vi)への変換反応と同様にして行うこ
とができる。
【0096】2―6) 本発明化合物(I)のうち、−
L−が
【化77】 である化合物(Ijj)またはその塩は,以下の反応式
2―6により製造することができる。すなわち、化合物
(IVhh)を適当な試薬と反応させることにより、カ
ルボニル基を変換して、式(Ijj)[式中、各記号は
前記と同意義を示す。]で表される化合物を製造するこ
とができる。反応式2−6
【化78】 本反応は、例えば前記1―10)で述べた、化合物(I
Vh)の化合物(Vj)への変換反応と同様にして行う
ことができる。
【0097】2―7) 本発明化合物(I)のうち、−
L−が
【化79】 である化合物(Ikk)またはその塩は,以下の反応式
2―7により製造することができる。すなわち、化合物
(IVhh)を適当な試薬と反応させることにより、カ
ルボニル基をチオカルボニル基に変換して、式(Ik
k)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表され
る化合物を製造することができる。反応式2−7
【化80】 本反応は、例えば前記1―11)で述べた、化合物(I
Vh)の化合物(Vk)への変換反応と同様にして行う
ことができる
【0098】2―8) 本発明化合物(I)のうち、−
L−が−CONR3a−である化合物(Imm)またはそ
の塩は、以下の反応式2―8により製造することができ
る。すなわち、化合物(Vm)と化合物(IVee)の
縮合反応によって、式(Imm)[式中、各記号は前記
と同意義を示す。]で表される化合物を製造することが
できる。反応式2−8
【化81】 本反応は、例えば化合物(IVb)と化合物(Vc)の
アミド化反応と同様に行うことができる。
【0099】本発明の化合物(I)、化合物(I')、ま
たはその塩は、哺乳動物の末梢脂肪細胞に作用して、脂
肪細胞内cAMP濃度の上昇作用、脂肪分解促進作用お
よび熱産生促進作用を有し、哺乳動物(例えばヒト、サ
ル、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウシ等)において、
優れた体重減少作用(より厳密には、体脂肪率低下作
用)および体重増加抑制作用を示す。本発明の化合物
(I)、化合物(I')、またはその塩は、例えば公知の
マジンドール等の中枢性食欲抑制剤と比較して、中枢神
経系に対する作用との分離が極めてよく、中枢神経作用
は無いか、もしくは極めて軽微で、毒性が低い特徴を有
する。また経口投与により著効を奏する。本発明化合物
(I)またはその塩の急性毒性(LD50)は約100mg
/kg以上である。従って化合物(I)、化合物(I')、
またはその塩は、人を含む哺乳動物の肥満および肥満に
基づく疾患あるいは肥満と合併しておこる疾患の安全な
予防・治療剤として有用である。本発明化合物(I)、
化合物(I')、またはその塩の有用な対象疾病名とし
ては、例えば (1) 肥満症、(2) 肥満に基づく疾患とし
て、 (i) 糖尿病(特に、インスリン非依存型糖尿病)、
(ii) 高脂血症、(iii) 動脈硬化症、 (iv) 高血圧症等、
(3) 肥満と合併しておこる疾患として、 (i) 耐糖能異
常、(ii) 高インスリン血症、(iii) 低HDLコレステ
ロール血症、(iv) 高尿酸血症、(v) 痛風、(vi) 狭心
症、(vii) 心筋梗塞、(viii) 心機能異常、(ix) 心肥
大、(x) 心不全、(xi) 慢性腎炎、(xii) Pickwi
ck症候群、(xiii) 睡眠時無呼吸症候群、(xiv) 脂肪
肝、(xv) 胆石症、(xvi) 膵炎、(xvii) 変形性関節症、
(xviii) 脊椎すべり症、(xix) 卵巣機能障害、(xx) 月
経異常、(xxi) 不妊症、(xxii) 扁桃肥大、(xxiii) 耳
下腺膨張等が挙げられ、上記の化合物(I)またはその
塩は、上記の疾患のなかでも、特に肥満症、インスリン
非依存型糖尿病の予防または治療に用いることができ
る。
【0100】化合物(I)、化合物(I')、またはその
塩は、そのままあるいは自体公知の方法に従って、薬理
学的に許容される担体を混合した医薬組成物、例えば錠
剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、散剤、
顆粒剤、カプセル剤、(ソフトカプセルを含む)、液
剤、注射剤、坐剤、徐放剤等として、ヒトを含む哺乳動
物に経口的または非経口的(例、局所、直腸、静脈投与
等)に安全に投与することができる。化合物(I)、化
合物(I')、またはその塩の本発明製剤中の含有量
は、製剤全体の約0.1重量%乃至約100重量%であ
る。本発明の化合物(I)、化合物(I')、またはその
塩は、通常、医薬的に受容な担体または賦形剤とともに
製剤化して、ヒトを含む哺乳動物に経口的、もしくは非
経口的に投与し得る。投与量は投与対象、投与ルート、
対象疾患の種類、症状等により差異はあるが、例えば、
抗肥満薬として、成人(体重約70kg)に対し、経口
剤として一日当たり一回投与ないし2乃至4回の分割投
与にて、一日につき有効成分(化合物(I)、化合物
(I')、またはその塩)として約0.01mg乃至約1
0,000mg、好ましくは約0.1mg乃至約2,0
00mg、より好ましくは約0.5mg乃至約1,00
0mg、更に好ましくは、約25mg乃至約500mg
である。
【0101】本発明製剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質があげられ、例えば固形
製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製
剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩
衝剤、無痛化剤等が用いられる。また、必要に応じて、
防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤等
の添加物を用いることもできる。賦形剤としては、例え
ば乳糖、白糖、D―マンニトール、デンプン、コーンス
ターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸等が用いられ
る。滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ
等が用いられる。結合剤としては、例えば結晶セルロー
ス、白糖、D―マンニトール、デキストリン、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼ
ラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム等が用いられる。崩壊剤としては、例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、カルボキシメチルスターチ
ナトリウム、L―ヒドロキシプロピルセルロース等が用
いられる。溶剤としては、例えば注射用水、アルコー
ル、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、ト
ウモロコシ油等が用いられる。溶解補助剤としては、例
えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
D―マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、ト
リスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールア
ミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が用いら
れる。懸濁化剤としては、例えばステアリルトリエタノ
ールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノ
プロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン等の界面
活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等
の親水性高分子等が用いられる。等張化剤としては、例
えばブドウ糖、 D―ソルビトール、塩化ナトリウム、グ
リセリン、 D―マンニトール等が用いられる。緩衝剤と
しては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩
等の緩衝液等が用いられる。無痛化剤としては、例えば
ベンジルアルコール等が用いられる。防腐剤としては、
例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒ
ドロ酢酸、ソルビン酸等が用いられる。抗酸化剤として
は、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸等が用いられる。
【0102】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに以下の参考例、
実施例、実験例および製剤例によって詳しく説明される
が、これらの例は単なる実施例であって、本発明を限定
するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲
で変化させてもよい。以下の実施例中の「室温」は約0
℃乃至約30℃を示し、有機溶媒の乾燥には無水硫酸マ
グネシウムまたは無水硫酸ナトリウムを用いた。%は特
記しない限り重量パーセントを意味する。その他、各略
号は以下の意味を示す。 s :シングレット(singlet) d :ダブレット(doublet) t :トリプレット(triplet) q :クアルテット(quartet) dd :ダブル ダブレット(double doublet) dt :ダブル トリプレット(double triplet) m :マルチプレット(mutiplet) br :ブロード(broad) J :カップリング定数(coupling constant) Hz :ヘルツ(Hertz) CDCl3:重クロロホルム DMSO :ジメチルスルホキシド1 H NMR:プロトン核磁気共鳴(通常フリー体としてCDCl
3中で測定した。)
【0103】
【実施例】参考例1) 7−ヒドロキシ−2−[(2−メチルフェニル)メチル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズア
ゼピン
【化82】 1)α−ブロモ−o−キシレン(3.97ml, 29.6mmol)
を、7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−2−ベンズアゼピン(5.00g, 28.2mmol)、炭酸カ
リウム(4.0g)とヨウ化カリウム(触媒量)のエタノー
ル(150ml)懸濁液に室温で滴下した。混合物を3時間
加熱還流し、溶媒を減圧下留去した後、残査を水−酢酸
エチルに溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。得られた残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン−酢酸エチル=
4:1)により精製して、7−メトキシ−2−[(2−
メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−2−ベンズアゼピン(6.71g)を無色油状
物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.60-1.90 (2H, m), 2.28 (3H, s),
2.88 (2H, t-like, J =5.4 Hz), 3.07 (2H, t-like, J
= 5.4 Hz), 3.46 (2H, s), 3.80 (3H, s), 3.81 (2H,
s), 6.62 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 6.73 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.0Hz), 7.10-7.35 (4
H, m). 2)1)で得た7−メトキシ−2−[(2−メチルフェ
ニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−2−ベンズアゼピン(6.71g, 23.8mmol)と48%臭化水
素酸溶液(80ml)の混合物を140℃ で2時間攪拌した。
室温まで冷却後、氷冷下で8規定水酸化ナトリウム水溶
液を用いて弱アルカリ性(pH約10) とし、酢酸エチルで
2回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去すると、表題
化合物(5.69g)がmp 148-149℃の無色結晶として得ら
れた。1 H NMR (CDCl3) δ 1.70-1.85 (2H, m), 2.27 (3H, s),
2.83 (2H, t-like, J =5.4 Hz), 3.08 (2H, t-like, J
= 5.2 Hz), 3.48 (2H, s), 3.80 (2H, s), 6.50 (1H,
dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 6.61 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.
82 (1H, d, J =8.0 Hz), 7.10-7.30 (4H, m).
【0104】参考例2) 8−ヒドロキシ−2−[(2−メチルフェニル)メチル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズア
ゼピン
【化83】 1)α−ブロモ−o−キシレン(3.16ml, 23.5mmol)と
8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン(3.80g, 21.4mmol)を用いて、参
考例1)−1)と同様の操作を行うことにより、8−メ
トキシ−2−[(2−メチルフェニル)メチル]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
(4.63g)を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.60-1.70 (2H, m), 2.19 (3H, s),
2.78 (2H, t-like, J =5.4 Hz), 3.00 (2H, t-like, J
= 5.4 Hz), 3.41 (2H, s), 3.67 (3H, s), 3.73(2H,
s), 6.46 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.60 (1H, dd, J = 8.
0, 2.6 Hz), 6.98(1H, d, J = 8.0 Hz), 7.00-7.20 (4
H, m). 2)1)で得た8−メトキシ−2−[(2−メチルフェ
ニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−2−ベンズアゼピン(4.63g, 16.4mmol)を用いて、
参考例1)−2)と同様の操作を行うことにより、8−
ヒドロキシ−2−[(2−メチルフェニル)メチル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(4.37g)を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.75−1.85 (2H,
m), 2.26 (3H, s), 2.80 (2
H, t−like, J =5.0 Hz), 3.
03 (2H, t−like, J = 5.0 H
z), 3.48 (2H, s), 3.70 (2
H, s), 6.19 (1H, d, J =
2.6 Hz), 6.46 (1H, dd, J
= 8.0, 2.6 Hz), 6.88 (1H,
d, J =8.0 Hz), 7.00−7.30
(4H, m).
【0105】参考例3) 7―メトキシ―3―(フェニルメチル)―2,3,4,
5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン
【化84】 1)8―メトキシ―2,3―ジヒドロ―1H―3―ベン
ズアゼピン―2―オン(9.0g,47.5mmol)
のエタノール溶液(200ml)を、5%Pd/Cを触
媒として、室温で接触水素添加反応を行い、8―メトキ
シ―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズ
アゼピン―2―オン(8.3g)を、mp 162―1
63℃の無色針状晶として得た。 H NMR(CDCl3)δ3.06 (2H, t, J = 6.2 H
z), 3.49 - 3.60 (2H, m),3.78 (3H, s), 3.81 (2H,
s), 6.0 (1H, br, NH), 6.69 (1H, d, J = 2.6 Hz),6.7
6 (1H, dd, J = 2.6, 8.4 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.4
Hz). 2)1)で得た8―メトキシ―2,3,4,5―テトラ
ヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン―2―オン(3.5
g,18.5mmol)のテトラヒドロフラン溶液(3
00ml)に、水素化リチウムアルミニウム(1.4
g,36.8mmol)を室温で少量ずつ加えた。混合
物を4時間加熱還流した後、放冷し、撹拌下に水(2.
8ml)、次いで10%水酸化ナトリウム水溶液(2.
24ml)を滴下した。室温で14時間撹拌後、生成し
た沈殿をろ過して除去し、溶媒を減圧下に留去して、7
―メトキシ―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3
―ベンズアゼピン(3.0g)の粗生成物を粘稠な油状
物として得た。 3)2)で得た7―メトキシ―2,3,4,5―テトラ
ヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン(1.0g )を用
いて、参考例1)―1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物(1.05g )を油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ2.55 - 2.68 (4H, m), 2.8
1 - 2.91 (4H, m), 3.64(2H, s), 3.77 (3H, s), 6.58
- 6.68 (2H, m), 6.99 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.18 -
7.40 (5H, m).
【0106】参考例4) 7―ヒドロキシ―3―(フェニルメチル)―2,3,
4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン
【化85】 参考例3)で得た7―メトキシ―3―(フェニルメチ
ル)―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベン
ズアゼピン(0.7g )を用いて、参考例1)−2)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物(0.6
g)をmp 134―137℃の無色粉末として得た。1 H NMR(CDCl3)δ2.53 - 2.70 (4H, m), 2.7
5 - 2.92 (4H, m), ca.3.2 (1H, br, OH), 3.65 (2H,
s), 6.49 - 6.60 (2H, m), 6.92 (1H, d, J = 8.8 Hz),
7.18 - 7.40 (5H, m).
【0107】参考例5) 7―メトキシ―3―[(2―メチルフェニル)メチル]
―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズア
ゼピン
【化86】 参考例3)―2)で得た7―メトキシ―2,3,4,5
―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン(1.5
g)を用いて、参考例1)―1)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物(1.8g)を油状物として得
た。1 H NMR(CDCl3)δ2.39 (3H, s), 2.55 - 2.6
8 (4H, m), 2.77 - 2.89(4H, m), 3.53 (2H, s), 3.77
(3H, s), 6.58 - 6.67 (2H, m), 6.99 (1H, d,J = 8.4
Hz), 7.10 - 7.37 (4H, m).
【0108】参考例6) 7―ヒドロキシ―3―[(2―メチルフェニル)メチ
ル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベン
ズアゼピン
【化87】 参考例5)で得た7―メトキシ―3―[(2―メチルフ
ェニル)メチル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1
H―3―ベンズアゼピン(0.85g)を用いて、参考
例1)―2)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物(0.7g)を油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ2.38 (3H, s), 2.53 - 2.6
8 (4H, m), 2.72 - 2.87(4H, m), 3.54 (2H, s), ca.
3.7 (1H, br, OH), 6.48 - 6.58 (2H, m), 6.91(1H, d,
J = 8.8 Hz), 7.05 - 7.37 (4H, m).
【0109】参考例7) t−ブチル 4−[2−[ [2−[(2−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン−7−イル]オキシ]エチル]−1−
ピペリジンカルボキシレート
【化88】 参考例1)で得た7−ヒドロキシ−2−[(2−メチル
フェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−2−ベンズアゼピン(5.00g, 18.7mmol)とt−
ブチル 4−(2−ヨードエチル)−1−ピペリジンカ
ルボキシレート(6.34g, 18.7mmol)のN,N―ジメチ
ルホルムアミド(80ml)溶液に、炭酸カリウム(10.0
g)を加え、80℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下留
去した後、残査を水−酢酸エチルに溶かし、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン−酢酸エチル=19:1)により精製し
て、表題化合物(7.46g)を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ1.00-1.30 (2H, m), 1.46 (9H, s),
1.60-1.80 (7H, m), 2.28 (3H, s), 2.60-2.80 (2H,
m), 2.86 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.06 (2H, t-lik
e, J = 5.2Hz), 3.46 (2H, s), 3.79 (2H, s), 3.98 (2
H, t, J = 5.6 Hz),4.00-4.20 (2H, m), 6.59 (1H, dd,
J = 8.0, 2.4 Hz), 6.71 (1H, d, J = 2.4Hz), 6.88
(1H, d, J = 8.0 Hz), 7.05-7.30 (4H, m).
【0110】参考例8) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−[2−(4
−ピペリジニル)エトキシ]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化89】 参考例7)で得たt−ブチル 4−[2−[ [2−[(2
−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−7−イル]オキシ]
エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(7.46g, 1
5.6mmol)の酢酸エチル溶液(30ml)に4規定塩化水素
−酢酸エチル溶液(100ml)を室温にて加え、2時間攪
拌した。溶媒を減圧下留去した後、残査を炭酸カリウム
水溶液でアルカリ性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去することにより、表題化合物(5.20
g)を無色油状物として得た。この粗生成物は、さらに
精製することなく次の反応に用いた。1 H NMR (CDCl3) δ1.00-1.30 (2H, m), 1.60-1.80 (8H,
m), 2.27 (3H, s), 2.60-2.80 (2H, m), 2.87 (2H, t-
like, J = 5.2 Hz), 3.05 (2H, t-like, J = 5.2Hz),
3.46 (2H, s), 3.79 (2H, s), 3.97 (2H, t, J = 5.6 H
z), 4.00-4.20 (2H, m), 6.58 (1H, dd, J = 8.0, 2.4
Hz), 6.72 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.
0 Hz), 7.05-7.30 (4H, m).
【0111】参考例9) t-ブチル 4―[2―[[3―[(2―メチルフェニ
ル)メチル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―
3―ベンズアゼピン―7―イル]オキシ]エチル]―1
―ピペリジンカルボキシレート
【化90】 参考例6)で得た7―ヒドロキシ―3―[(2―メチル
フェニル)メチル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―
1H―3―ベンズアゼピン(0.23g)を用いて、参
考例7)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
(0.29g)を粘稠な油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.02 - 1.27 (2H, m), 1.4
6 (9H, s), 1.55 - 1.79(5H, m), 2.39 (3H, s), 2.56
- 2.89 (10H, m), 3.54 (2H, s), 3.92 - 4.17(4H, m),
6.57 - 6.67 (2H, m), 6.98 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.
05 - 7.37 (4H,m).
【0112】参考例10) 3―[(2―メチルフェニル)メチル]―7―[2―
(4―ピペリジニル)エトキシ]―2,3,4,5―テ
トラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン
【化91】 参考例9)で得たt-ブチル 4―[2―[[3―[(2
―メチルフェニル)メチル]―2,3,4,5―テトラ
ヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン―7―イル]オキ
シ]エチル]―1―ピペリジンカルボキシレート(0.
23g)を用いて、参考例8)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物(0.185g)を油状物として得
た。1 H NMR(CDCl3)δ1.10 - 1.33 (2H, m), 1.6
0 - 1.83 (3H, m), 1.92- 2.08 (2H, m), 2.39 (3H,
s), 2.50 - 2.77 (7H, m), 2.78 - 2.90 (4H, m),3.02
- 3.17 (2H, m), 3.53 (2H, s), 3.97 (2H, t, J = 5.9
Hz), 6.57 - 6.69 (2H, m), 6.98 (1H, d, J = 8.0 H
z), 7.11 - 7.22 (3H, m), 7.25 - 7.37 (1H, m).
【0113】参考例11) t-ブチル 4―[3―[[3―(フェニルメチル)―
2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼ
ピン―7―イル]オキシ]プロピル]―1―ピペリジン
カルボキシレート
【化92】 参考例4)で得た7―ヒドロキシ―3―フェニルメチル
―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズア
ゼピン(0.11g)を用いて、参考例7)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物(0.17g)を粘稠
な油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.97 - 1.23 (2H, m), 1.3
0 - 1.48 (12H, m), 1.58 - 1.86 (4H, m), 2.54 - 2.7
7 (6H, m), 2.80 - 2.92 (4H, m), 3.63 (2H, s), 3.91
(2H, t, J = 6.4 Hz), 3.98 - 4.16 (2H, m), 6.57 -
6.66 (2H, m), 6.97 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.21 - 7.3
8 (5H, m).
【0114】参考例12) 3―(フェニルメチル)―7―[3―(4―ピペリジニ
ル)プロポキシ]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1
H―3―ベンズアゼピン
【化93】 参考例11)で得た t-ブチル 4―[3―[[3―
(フェニルメチル)―2,3,4,5―テトラヒドロ―
1H―3―ベンズアゼピン―7―イル]オキシ]プロピ
ル]―1―ピペリジンカルボキシレート(0.15g)
を用いて、参考例8)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物(0.11g)を油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.03 - 1.49 (5H, m), 1.6
3 - 1.99 (5H, m), 2.49- 2.69 (6H, m), 2.78 - 2.93
(4H, m), 3.01 - 3.19 (2H, m), 3.63 (2H, s),3.90 (2
H, t, J = 6.2 Hz), 6.56 - 6.68 (2H, m), 6.97 (1H,
d, J = 7.7 Hz), 7.20 - 7.40 (5H, m).
【0115】参考例13) t−ブチル 4−[2−[ [2−[(2−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]エチル]−1−
ピペリジンカルボキシレート
【化94】 参考例2)で得た、8−ヒドロキシ−2−[(2−メチ
ルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−2−ベンズアゼピン(3.94g)を用いて、参考
例7)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
(4.81g)を粘稠な油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.46 (9H, s),
1.60-1.80 (7H, m), 2.28 (3H, s), 2.60-2.80 (2H,
m), 2.86 (2H, t-like, J = 5.4 Hz), 3.07 (2H,t-lik
e, J = 5.2 Hz), 3.49 (2H, s), 3.81 (2H, s), 3.95
(2H, t, J = 5.8 Hz), 4.00-4.20 (2H, m), 6.54 (1H,
d, J = 2.6 Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 7.
05 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.30 (4H, m).
【0116】参考例14) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−(4
−ピペリジニル)エトキシ]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化95】 参考例13)で得たt−ブチル 4−[2−[ [2−
[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オ
キシ]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(4.81
g, 10.1mmol)を用いて、参考例8)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物(3.61g)をmp 74―7
5℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.50-1.95 (8
H, m), 2.28 (3H, s), 2.50-2.70 (2H, m), 2.86 (2H,
t-like, J = 5.4 Hz), 3.00-3.15 (4H, m), 3.46(2H,
s), 3.81 (2H, s), 3.94 (2H, t, J = 6.2 Hz), 6.54
(1H, d, J= 2.6 Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.1, 2.6 H
z), 7.04 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.09-7.32 (4H, m). 元素分析値 C25H34N2Oとして 計算値:C, 79.32; H, 9.05; N, 7.40. 実験値:C, 79.00; H, 9.15; N, 7.32.
【0117】参考例15) t-ブチル 4―[3―[[3―[(2―メチルフェニ
ル)メチル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―
3―ベンズアゼピン―7―イル]オキシ]プロピル]―
1―ピペリジンカルボキシレート
【化96】 参考例6)で得た7―ヒドロキシ―3―[(2―メチル
フェニル)メチル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―
1H―3―ベンズアゼピン(0.11g)を用いて、参
考例7)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
(0.15g)を粘稠な油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.99 - 1.22 (2H, m), 1.2
9 - 1.50 (12H, m), 1.53 - 1.87 (4H, m), 2.39 (3H,
s), 2.54 - 2.90 (10H, m), 3.53 (2H, s), 3.91(2H,
t, J = 6.4 Hz), 4.00- 4.17 (2H, m), 6.57 - 6.67 (2
H, m), 6.98 (1H,d, J = 8.1 Hz), 7.10 - 7.22 (3H,
m), 7.24 - 7.36 (1H, m).
【0118】参考例16) 3―[(2―メチルフェニル)メチル]―7―[3―
(4―ピペリジニル)プロポキシ]―2,3,4,5―
テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン
【化97】 参考例15)で得たt-ブチル 4―[3―[[3―
[(2―メチルフェニル)メチル]―2,3,4,5―
テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン―7―イル]
オキシ]プロピル]―1―ピペリジンカルボキシレート
(0.14g)を用いて、参考例8)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物(0.105g)を油状物と
して得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.00 - 1.46 (5H, m), 1.5
8 - 2.03 (5H, m), 2.39(3H, s), 2.42 - 2.89 (10H,
m), 3.02 - 3.18 (2H, m), 3.53 (2H, s), 3.91(2H, t,
J = 6.4 Hz), 6.56 - 6.67 (2H, m), 6.98 (1H, d, J
= 7.7 Hz), 7.02- 7.21 (3H, m), 7.24 - 7.37 (1H,
m).
【0119】参考例17) t-ブチル 4―[2―[[3―(フェニルメチル)―
2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼ
ピン―7―イル]オキシ]エチル]―1―ピペリジンカ
ルボキシレート
【化98】 参考例4)で得た7―ヒドロキシ―3―フェニルメチル
―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズア
ゼピン(0.25g)を用いて、参考例7)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物(0.36g)を粘稠
な油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.03 - 1.28 (2H, m), 1.4
5 (9H, s), 1.50 - 1.79(5H, m), 2.55 - 2.92 (10H,
m), 3.64 (2H, s), 3.91 - 4.16 (4H, m), 6.56- 6.67
(2H, m), 6.97 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.21 - 7.38 (5
H, m).
【0120】参考例18) 3―(フェニルメチル)―7―[2―(4―ピペリジニ
ル)エトキシ]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H
―3―ベンズアゼピン
【化99】 参考例17)で得たt-ブチル 4―[2―[[3―(フ
ェニルメチル)―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H
―3―ベンズアゼピン―7―イル]オキシ]エチル]―
1―ピペリジンカルボキシレート(0.34g)を用い
て、参考例8)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物(0.265g)を油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.40 - 2.08 (8H, m), 2.6
8 - 3.00 (10H, m), 3.30 - 3.46 (2H, m), 3.81 (2H,
s), 3.95 (2H, t, J = 5.7 Hz), 6.55 - 6.65 (2H, m),
6.97 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.28 - 7.38 (5H, m).
【0121】参考例19) 2,2,2−トリフルオロ−1−(7−スルファニル−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピン−3−イル)−1−エタノン
【化100】 3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホニル
クロリド (10.0g, 29.3mmol) の酢酸 (80ml)溶液に亜鉛
末 (10g, 153mmol) を加え、10分間加熱還流した。固
形物を濾過にて除去し、濾液を減圧下濃縮した後、残査
を水−酢酸エチルに溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去し、表題化合物 (6.35g) をmp 81-85℃の無色結晶と
して得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.85-3.00 (4H, m), 3.42 (1H, s),
3.60-3.80 (4H, m), 6.95-7.15 (3H, m). 元素分析値 C12H12F3NOS・H2Oとして 計算値: C, 49.14; H, 4.81; N, 4.78. 実験値: C, 49.22; H, 4.06; N, 4.85.
【0122】参考例20) t−ブチル 4−[2−[[3−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ズアゼピン−7−イル]スルファニル]エチル]−1−
ピペリジンカルボキシレート
【化101】 参考例19)で得た2,2,2−トリフルオロ−1−
(7−スルファニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−3−ベンズアゼピン−3−イル)−1−エタノン
(2.41g, 8.75mmol) のN,N―ジメチルホルムアミド
溶液に、 t−ブチル 4−(2−ヨードエチル)−1−
ピペリジンカルボキシレート (2.97g, 8.76mmol) およ
び無水炭酸カリウム (1g) を加え、室温で2時間攪拌し
た。溶媒を減圧下留去後、残査を水−酢酸エチルに溶か
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン−酢酸エチル=4:1)によ
り精製して、 表題化合物 (3.49g) をmp 100-102℃の無
色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00−1.20 (2H,
m), 1.45 (9H, s), 1.50−1.
75 (5H, m), 2.55−2.80 (2
H, m), 2.85−3.00 (6H, m),
3.60−3.80 (4H, m), 4.00−
4.15 (2H, m), 7.00−7.20
(3H, m). 元素分析値 C2433Sとして 計算値: C, 59.24; H, 6.84; N, 5.76. 実験値: C, 59.21; H, 6.79; N, 5.75.
【0123】参考例21) t−ブチル 4−[2−[(2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル)スルファ
ニル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【化102】 参考例20)で得た t−ブチル 4−[2−[[3−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]スルファ
ニル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.
70g, 3.49mmol)のメタノール溶液 (20ml) に、水 (10m
l)および飽和炭酸カリウム水溶液 (10ml)を加え、室温
で2時間攪拌した。メタノールを減圧下留去した後、残
査を水−酢酸エチルに溶解し、酢酸エチルで2回抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去することにより、表題化合物
(1.50g) を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.45 (9H, s),
1.50-1.75 (5H, m), 2.00-2.20 (1H, br), 2.55-2.80
(2H, m), 2.80-3.00 (10H, m), 3.95-4.15 (2H,m), 7.0
0-7.10 (3H, m).
【0124】参考例22) t−ブチル 4−[2−[[3−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピン−7−イル]スルファニル]エチル]−1−ピペリ
ジンカルボキシレート
【化103】 臭化ベンジル (0.503ml, 4.23mmol) を、参考例21)
で得た t−ブチル 4−[2−[(2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル)ス
ルファニル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレー
ト (1.50g, 3.84mmol) と炭酸カリウム (2.5g) のエタ
ノール (50ml) 懸濁液に室温で滴下した。混合物を室温
で10時間攪拌し、溶媒を減圧下留去した後、残査を水
−酢酸エチルに溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン−酢酸
エチル=3:1)により精製して、表題化合物 (1.52g)
を無色油状物 として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.45 (9H, s),
1.50-1.80 (5H, m), 2.50-2.80 (6H, m), 2.80-3.00
(6H, m), 3.63 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 6.95-7.1
0 (3H, m), 7.20-7.40 (5H, m).
【0125】参考例23) 3−(フェニルメチル)−7−[[2−(4−ピペリジ
ニル)エチル]スルファニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化104】 参考例22)で得たt−ブチル 4−[2−[[3−フ
ェニルメチル−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−3−ベンズアゼピン−7−イル)]スルファニル]エ
チル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.52g, 3.1
6mmol) のエタノール溶液 (30ml) に4規定塩化水素
(酢酸エチル溶液、30ml)を加え、室温で1時間攪拌し
た。溶媒を減圧下留去した後、残査を炭酸カリウム水で
アルカリ性にし、ついで水−酢酸エチルに溶解し、酢酸
エチルで2回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、
無水炭酸カリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去すること
により、表題化合物のフリー塩基体 (1.21g) を無色油
状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.95-1.20 (2H, m), 1.40-1.75 (5
H, m), 1.80-1.90 (1H, br), 2.45-2.70 (6H, m), 2.8
0-3.10 (8H, m), 3.62 (2H, s), 6.95-7.10 (3H,m), 7.
20-7.40 (5H, m). 上記フリー塩基体 (240mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(240mg) をmp 246℃ (dec.) の無色結晶として得た。 元素分析値 C24H32N2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 62.32; H, 7.63; N, 6.06. 実験値: C, 62.83; H, 7.65; N, 6.44.
【0126】参考例24) t−ブチル 4−[2−[[3−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ズアゼピン−7−イル]スルフィニル]エチル]−1−
ピペリジンカルボキシレート
【化105】 m−クロロ過安息香酸 (683mg, 3.95mmol) を、参考例
20)で得たt−ブチル4−[2−[[3−(トリフル
オロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−3−ベンズアゼピン−7−イル]スルファニル]エチ
ル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.70g, 3.49m
mol) のクロロホルム (30ml) 溶液に室温で少量ずつ加
えた。混合物を室温で30分間攪拌した後、水−酢酸エ
チルに溶解し、酢酸エチルで抽出した。抽出液をチオ硫
酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、およ
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン−酢
酸エチル=1:4)により精製して、表題化合物 (1.71
g) を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.80 (5H, m), 2.55-2.90 (4H, m), 3.00-3.15
(4H, m), 3.65-3.90 (4H, m), 4.00-4.15 (2H, m), 7.2
5-7.45 (3H, m).
【0127】参考例25) t−ブチル 4−[2−[(2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル)スルフィ
ニル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【化106】 参考例24)で得たt−ブチル 4−[2−[[3−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]スルフィ
ニル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.
70g, 3.38mmol)を用いて、参考例21)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物 (1.50g)を無色油状物とし
て得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.80 (5H, m), 2.00-2.10 (1H, br), 2.55-3.10
(12H, m), 4.00-4.15 (2H, m), 7.20-7.40 (3H,m).
【0128】参考例26) t−ブチル 4−[2−[[3−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピン−7−イル]スルフィニル]エチル]−1−ピペリ
ジンカルボキシレート
【化107】 参考例25)で得たt−ブチル 4−[2−[(2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
−7−イル)スルフィニル]エチル]−1−ピペリジン
カルボキシレート (1.50g, 3.69mmol) 、および臭化ベ
ンジル (0.483ml,4.06mmol) を用いて、参考例22)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物(1.39g) を無
色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.95-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.80 (5H, m), 2.50-2.85 (8H, m), 2.90-3.05
(4H, m), 3.63 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 7.15-7.4
0 (8H, m).
【0129】参考例27) 3−(フェニルメチル)−7−[[2−(4−ピペリジ
ニル)エチル]スルフィニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化108】 参考例26)で得たt−ブチル 4−[2−[[3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]スルフィニル]
エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.39g,
2.77mmol) を用いて、参考例23)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物のフリー塩基体 (1.03g) を無
色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.40-1.75 (5
H, m), 1.80-2.00 (1H, br), 2.45-2.70 (6H, m), 2.75
-3.20 (8H, m), 3.63 (2H, s), 6.95-7.10 (3H, m), 7.
15-7.40 (5H, m). 上記フリー塩基体 (200mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(224mg) を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C24H32N2OS・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 59.13; H, 7.44; N, 5.75. 実験値: C, 59.05; H, 7.46; N, 5.34.
【0130】参考例28) t−ブチル 4−[2−[[3−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ズアゼピン−7−イル]スルホニル]エチル]−1−ピ
ペリジンカルボキシレート
【化109】 m−クロロ過安息香酸 (1.24g, 7.18mmol) を、参考例
20)で得たt−ブチル4−[2−[[3−(トリフル
オロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−3−ベンズアゼピン−7−イル]スルファニル]エチ
ル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.40g, 2.88m
mol) のクロロホルム (10ml) 溶液に室温で少量ずつ加
えた。混合物を室温で2時間攪拌した後、水−酢酸エチ
ルに溶解し、酢酸エチルで抽出した。抽出液をチオ硫酸
ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、および
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン−酢酸
エチル=1:1)により精製して、表題化合物 (1.49g)
を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00−1.20 (2H,
m), 1.44 (9H, s), 1.50−1.
80 (5H, m), 2.50−2.75 (2
H, m), 3.05−3.20 (6H, m),
3.70−3.85 (4H, m), 4.00−
4.15 (2H, m), 7.37 (1H, d
d, J = 8.2, 5.6 Hz), 7.65
−7.75 (2H, m).
【0131】参考例29) t−ブチル 4−[2−[(2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル)スルホニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【化110】 参考例28)で得たt−ブチル 4−[2−[[3−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]スルホニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.53
g, 2.95mmol) を用いて、参考例21)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物 (1.25g) をmp 102-103℃
の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.95-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.75 (5H, m), 1.80-1.90 (1H, br), 2.55-2.75
(2H, m), 2.85-3.15 (10H, m), 4.00-4.15 (2H,m), 7.2
5-7.30 (1H, m), 7.60-7.65 (2H, m). 元素分析値 C22H34N2O4Sとして 計算値: C, 62.53; H, 8.11; N, 6.63. 実験値: C, 62.63; H, 8.18; N, 6.45.
【0132】参考例30) t−ブチル 4−[2−[[3−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピン−7−イル]スルホニル]エチル]−1−ピペリジ
ンカルボキシレート
【化111】 参考例29)で得たt−ブチル 4−[2−[(2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
−7−イル)スルホニル]エチル]−1−ピペリジンカ
ルボキシレート (1.43g, 3.38mmol) および臭化ベンジ
ル (0.443ml, 3.72mmol) を用いて、参考例22)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物 (1.35g) を無
色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.95-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.80 (5H, m), 2.55-2.75 (6H, m), 2.95-3.15
(6H, m), 3.64 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 7.20-7.4
0 (6H, m), 7.55-7.70 (2H, m).
【0133】参考例31) 3−(フェニルメチル)−7−[[2−(4−ピペリジ
ニル)エチル]スルホニル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
【化112】 参考例30)で得たt−ブチル 4−[2−[[3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]スルホニル]エ
チル]−1−ピペリジンカルボキシレート (1.35g, 2.6
3mmol) を用いて、参考例23)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物 (1.08g) を無色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.95-1.20 (2H, m), 1.35-2.00 (6
H, m), 2.40-2.75 (6H, m), 2.90-3.20 (8H, m), 3.64
(2H, s), 7.20-7.40 (6H, m), 7.55-7.70 (2H, m).
【0134】参考例32) 8−ニトロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−2
−ベンズアゼピン−2−カルボアルデヒド
【化113】 1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−2−ベンズアゼ
ピン−2−カルボアルデヒド (10.0g, 57.1mmol) の濃
硫酸 (100ml) 溶液に、硝酸カリウム (6.4g, 63.3mmol)
を0℃にて少量ずつ加え、3時間攪拌した。反応混合
物を氷−炭酸水素ナトリウムに加え、水層をアルカリ性
とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、表題化合物
の粗生成物 (7.36g) を淡黄色固体として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.80-1.95 (2H, m), 3.11 (2H, t-l
ike, J = 5.4 Hz), 3.71(2H, t-like, J = 5.4 Hz), 4.
62 (2H, s), 7.31 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.00-8.10 (2
H, m), 8.23 (1H, s).
【0135】参考例33) 8−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2
−ベンズアゼピン
【化114】 参考例32)で得た8−ニトロ−1,3,4,5−テト
ラヒドロ−2H−2−ベンズアゼピン−2−カルボアル
デヒド (3.00g, 13.6mmol) のメタノール (30ml) 溶液
に濃塩酸 (70ml) を加え、2時間加熱還流した。メタノ
ールを減圧下留去した後、残査を炭酸水素ナトリウムで
アルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去すると、表題化合物の粗生成物 (2.22g)
を黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.50−1.90 (3H,
m), 3.04 (2H, t−like, J =
5.4 Hz), 3.24(2H, t−lik
e, J = 5.4 Hz), 4.02 (2H,
s), 7.30 (1H, d, J = 9.2
Hz), 7.95−8.05 (2H, m).
【0136】参考例34) 8−ニトロ−2−(フェニルメチル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化115】 参考例33)で得た、8−ニトロ−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピンの粗生成物
(2.22g, 11.5mmol) および臭化ベン
ジル (1.51ml,13.9mmol) を用いて、参考例22)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物 (520mg) を黄
色固体として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.70-1.90 (2H, m), 3.02 (2H, t-l
ike, J = 5.4 Hz), 3.13(2H, t-like, J = 5.4 Hz), 3.
55 (2H, s), 3.92 (2H, s), 7.20-7.40 (6H, m), 7.79
(1H, d, J = 2.6 Hz), 8.02 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 H
z).
【0137】参考例35) 8−アミノ−2−(フェニルメチル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化116】 参考例34)で得た8−ニトロ−2−(フェニルメチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピン (200mg, 0.79mmol) の酢酸 (10ml)溶液に亜
鉛末 (3g, 47mmol) を加え、30分間加熱還流した。固
形物を濾過にて除去し、濾液を減圧下濃縮した後、残査
を炭酸カリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を炭酸カリウム水溶液、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。得られた残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル)により精
製して、表題化合物 (138mg) を無色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.60-1.80 (2H, m), 2.80 (2H, t-l
ike, J = 5.4 Hz), 3.07(2H, t-like, J = 5.4 Hz), 3.
20-3.60 (2H, br), 3.53 (2H, s), 3.78 (2H, s), 6.31
(1H, d, J = 2.6 Hz), 6.47 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 H
z), 6.92 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.20-7.40 (5H, m).
【0138】参考例36) 8−アセチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−
2−ベンズアゼピン−2−カルボアルデヒド
【化117】 1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−2−ベンズアゼ
ピン−2−カルボアルデヒド (5.00g, 28.5mmol)およ
び塩化アセチル (2.23ml, 31.4mmol) のジクロロエタン
(25ml) 溶液に、塩化アルミニウム (13.3g, 99.7mmo
l) を室温で少量ずつ加え、12時間攪拌した。反応混
合物を氷に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。得られた残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル)により精製
して、表題化合物 (3.04g) を無色固体として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.80-1.95 (2H, m), 2.59 (3H, s),
3.00-3.10 (2H, m), 3.68 (2H, t-like, J = 5.6 Hz),
4.61 (2H, s), 7.20-7.30 (1H, m), 7.81 (1H,dd, J =
7.8, 2.0 Hz), 7.94 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.03 (1H,
s).
【0139】参考例37) 2−ホルミル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン−8−カルボン酸
【化118】 参考例36)で得た8−アセチル−1,3,4,5−テ
トラヒドロ−2H−2−ベンズアゼピン−2−カルボア
ルデヒド (5.00g, 28.5mmol) の1,4−ジオキサン (5
0ml) 溶液に水酸化ナトリウム 水溶液 (4.8g / 70ml)を
加えた。次に、臭素(2.14ml, 41.6mmol) を−15℃で
滴下し、0℃で30分間攪拌した。アセトン (5ml) を
加え10分間攪拌した後、減圧下濃縮し、酢酸エチルで
洗浄した。水層を5規定塩酸にて酸性とし、析出した固
体を濾過し、次いで水、エチルエーテルで順次洗浄後、
風乾することにより、表題化合物 (1.95g) を無色固体
として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.80-1.95 (2H, m), 3.00-3.10 (2
H, m), 3.69 (2H×3/5, t-like, J = 5.4 Hz), 3.85 (2
H×2/5, t-like, J = 5.4 Hz), 4.53 (2H×2/5, s), 4.
63 (2H×3/5, s), 7.20-7.30 (1H, m), 7.85-8.20 (3H,
m).
【0140】参考例38) 2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−カルボン酸
【化119】 1) 参考例36)で得た8−アセチル−1,3,4,
5−テトラヒドロ−2H−2−ベンズアゼピン−2−カ
ルボアルデヒド (1.90g, 8.67mmol) に濃塩酸(100ml)
を加え、80℃で2時間攪拌した。室温まで冷却後、減
圧下濃縮することにより、2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−カルボン酸 塩酸
塩 (1.81g) を無色固体として得た。 2) 1)で得た、2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−2−ベンズアゼピン−8−カルボン酸 塩酸塩 (1.
50g, 6.59mmol) および臭化ベンジル (0.823ml, 6.92mm
ol) を用いて、参考例22)と同様の操作を行うことに
より、2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−カルボン酸
ベンジルエステル (1.24g) を無色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.80-1.95 (2H, m), 2.85-3.00 (2
H, m), 3.15 (2H, t-like, J = 5.4 Hz), 3.53 (2H,
s), 3.93 (2H, s), 5.35 (2H, s), 7.20-7.90 (13H,m). 3) 2)で得た2−(フェニルメチル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8
−カルボン酸 ベンジルエステル (1.23g, 3.31mmol)
のエタノール(50ml) 溶液に1規定水酸化ナトリウム水
溶液 (50ml) を加え、1時間加熱還流した。エタノール
を減圧下濃縮した後、残査を2規定塩酸を用いてpH
約5とし、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去して、表題化合物 (804mg)を無色油状物とし
て得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.80-2.10 (2H, m), 2.80-3.10 (2
H, m), 3.30-3.60 (2H, m), 4.05 (2H, s), 4.70 (2H,
s), 7.10-8.10 (8H, m).
【0141】参考例39) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[2−
(4−ピペリジニル)エトキシ]−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化120】 4−フルオロベンジルブロミドと8−メトキシ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
を用いて、参考例1)、参考例7)および参考例8)と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を無色非
晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.05-1.30 (2H, m),
1.50-1.90 (6H, m), 2.50-2.70 (2H, m), 2.85 (2H, t-
like, J = 5.4 Hz), 3.00-3.15 (4H, m), 3.49 (2H,
s), 3.70-3.85 (4H, m), 3.94 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.48 (1H, d, J = 2.6Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.2, 2.
6 Hz), 6.90-7.10 (3H, m), 7.20-7.30 (2H,m). 元素分析値 C24H31FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 62.07; H, 7.38; N, 6.03. 実験値: C, 61.99; H, 7.70; N, 5.78.
【0142】参考例40) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7−[2−
(4−ピペリジニル)エトキシ]−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化121】 4−フルオロベンジルブロミドと7−メトキシ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
を用いて、参考例1)、参考例7)および参考例8)と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を無色非
晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.05-1.30 (2H, m),
1.50-1.90 (6H, m), 2.50-2.70 (2H, m), 2.86 (2H, t-
like, J = 5.4 Hz), 3.00-3.15 (4H, m), 3.46 (2H,
s), 3.65-3.80 (4H, m), 3.99 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.59 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 6.72 (1H, d, J =
2.6 Hz), 6.81 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.80-7.05 (2H,
m), 7.40-7.50 (2H, m). 元素分析値 C24H31FN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 59.75; H, 7.52; N, 5.81. 実験値: C, 59.82; H, 7.57; N, 5.32.
【0143】参考例41) 2−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−
7−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化122】 2−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドと7−メ
トキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベ
ンズアゼピンを用いて、参考例1)、参考例7)および
参考例8)と同様の操作を順次行うことにより、表題化
合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.65-1.85 (6
H, m), 2.50-3.20 (10H,m), 3.72 (2H, s), 3.75 (2H,
s), 3.99 (2H, t, J = 6.2 Hz), 6.59 (1H, dd,J = 8.
2, 2.6 Hz), 6.72 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.83 (1H, d,
J = 8.2 Hz), 7.31 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.50 (1H,
t, J = 7.6 Hz), 7.61 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.81 (1
H, d, J = 7.8 Hz).
【0144】参考例42) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[3−
(4−ピペリジニル)プロポキシ]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化123】 4−フルオロベンジルブロミドと8−メトキシ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
を用いて、参考例1)、参考例7)および参考例8)と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物をmp 88-
89℃の無色結晶として得た。 元素分析値 C24H33FN2O・0.5H2O として 計算値: C, 74.04; H, 8.45; N, 6.91. 実験値: C, 73.82; H, 8.10; N, 6.74.
【0145】参考例43 t−ブチル 4−[[2−(フェニルメチル)−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−
7−イル]オキシメチル]−1−ピペリジンカルボキシ
レート
【化124】 7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2
-ベンズアゼピンを用いて、参考例1)および参考例
7)と同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を
mp 103-104°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.10−2.10 (7H,
m), 1.47 (9H, s), 2.65−2.
90 (4H, m), 3.09 (2H, t−l
ike, J = 5.2 Hz), 3.51 (2
H, s), 3.79 (2H, d, J =
7.6 Hz), 3.81(2H, s), 4.0
5−4.25 (2H, br), 6.59 (1
H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz),
6.71 (1H,d, J = 2.6 Hz),
6.84 (1H, d, J = 8.2 Hz),
7.20−7.40 (5H, m). 元素分析値 C2838として 計算値: C, 74.63; H, 8.50; N, 6.22. 実験値: C, 74.56; H, 8.40; N, 6.43.
【0146】参考例44 2−(フェニルメチル)−7−[(4−ピペリジニル)
メトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化125】 参考例43)で得た t−ブチル 4−[[2−(フェニ
ルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-
ベンズアゼピン−7−イル]オキシメチル]−1−ピペ
リジンカルボキシレートを用いて、参考例8)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15-1.40 (2H, m), 1.
65-2.00 (6H, m), 2.64(2H, dt, J = 8.2, 2.6 Hz), 2.
80-2.90 (2H, m), 3.00-3.20 (4H, m), 3.50 (2H, s),
3.76 (2H, d, J = 6.2 Hz), 3.81 (2H, s), 6.59 (1H,
dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 6.71 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.
83 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.20-7.40 (5H, m).
【0147】参考例45 t−ブチル 4−[[2−(フェニルメチル)−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−
8−イル]オキシメチル]−1−ピペリジンカルボキシ
レート
【化126】 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2
-ベンズアゼピンを用いて、参考例1)および参考例
7)と同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を
mp 116-118°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.10-1.40 (2H, m), 1.47 (9H, s),
1.50-2.00 (5H, m), 2.65-2.90 (4H, m), 3.09 (2H, t-
like, J = 5.2 Hz), 3.54 (2H, s), 3.73 (2H, d, J =
6.2 Hz), 3.82 (2H, s), 4.05-4.25 (2H, br), 6.49 (1
H, d, J = 2.4 Hz), 6.65 (1H, dd, J = 8.2, 2.4 Hz),
7.04 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.20-7.40 (5H, m). 元素分析値 C28H38N2O3として 計算値: C, 74.63; H, 8.50; N, 6.22. 実験値: C, 74.44; H, 8.55; N, 6.10.
【0148】参考例46 2−(フェニルメチル)−8−[(4−ピペリジニル)
メトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化127】 参考例45)で得た t−ブチル 4−[[2−(フェニ
ルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-
ベンズアゼピン−8−イル]オキシメチル]−1−ピペ
リジンカルボキシレートを用いて、参考例8)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物をmp 103-105°C
の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.15-1.40 (2H, m), 1.65-2.00 (6H,
m), 2.65 (2H, dt, J =8.2, 2.6 Hz), 2.80-2.90 (2H,
m), 3.00-3.20 (4H, m), 3.54 (2H, s), 3.72(2H, d,
J = 5.8 Hz), 3.83 (2H, s), 6.51 (1H, d, J = 2.6 H
z), 6.67 (1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 7.04 (1H, d, J
= 8.2 Hz), 7.20-7.40 (5H, m). 元素分析値 C23H30N2O・2HCl・H2O として 計算値: C, 62.58; H, 7.76; N, 6.35. 実験値: C, 62.64; H, 8.03; N, 6.07.
【0149】参考例47 t−ブチル 4−[3−[[3−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズ
アゼピン−7−イル]スルファニル]プロピル]−1−
ピペリジンカルボキシレート
【化128】 参考例19)で得た2,2,2−トリフルオロ−1−
(7−スルファニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-3-ベンズアゼピン−3−イル)−1−エタノンを用
いて、参考例20)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物をmp 104-105°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.75 (9H, m), 1.45 (9H, s),
2.55-2.75 (2H, m), 2.85-3.00 (6H, m), 3.65-3.85 (4
H, m), 4.00-4.15 (2H, m), 7.00-7.20 (2H, m),7.27
(1H, s).
【0150】参考例48 t−ブチル 4−[3−[[3−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズ
アゼピン−7−イル]スルホニル]プロピル]−1−ピ
ペリジンカルボキシレート
【化129】 参考例47)で得た t−ブチル 4−[3−[[3−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-3-ベンズアゼピン−7−イル]スルファニ
ル]プロピル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用
いて、参考例28)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.90-1.85 (9H, m), 1.45 (9H, s),
2.55-2.75 (2H, m), 3.00-3.20 (6H, m), 3.65-3.85 (4
H, m), 3.95-4.15 (2H, m), 7.30-7.45 (1H, m),7.65-
7.80 (2H, m).
【0151】参考例49 t−ブチル 4−[3−[(2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-3-ベンズアゼピン−7−イル)スルホニ
ル]プロピル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【化130】 参考例48)で得た t−ブチル 4−[3−[[3−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-3-ベンズアゼピン−7−イル]スルホニ
ル]プロピル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用
いて、参考例21)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.90−1.85 (9H,
m), 1.44 (9H, s), 2.10−2.
30 (1H, br), 2.50−2.75 (2
H, m), 2.90−3.10 (10H,
m), 3.95−4.20 (2H, m), 7.
20−7.35 (1H, m), 7.60−7.6
5 (2H, m).
【0152】参考例50 t−ブチル 4−[3−[[3−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピ
ン−7−イル]スルホニル]プロピル]−1−ピペリジ
ンカルボキシレート
【化131】 参考例49)で得た t−ブチル 4−[3−[[2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン−
7−イル]スルホニル]プロピル]−1−ピペリジンカ
ルボキシレートを用いて、参考例22)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.90-1.85 (9H, m), 1.45 (9H, s),
2.50-2.75 (6H, m), 2.95-3.10 (6H, m), 3.64 (2H,
s), 3.95-4.15 (2H, m), 7.20-7.40 (6H, m), 7.60-7.6
5 (2H, m).
【0153】参考例51 t−ブチル 4−[3−[[3−[(2−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3
-ベンズアゼピン−7−イル]スルホニル]プロピル]
−1−ピペリジンカルボキシレート
【化132】 参考例49)で得た t−ブチル 4−[3−[(2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン−
7−イル)スルホニル]プロピル]−1−ピペリジンカ
ルボキシレートを用いて、参考例22)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.90-2.00 (9H, m), 1.45 (9H, s),
2.39 (3H, s), 2.50-2.75 (6H, m), 2.90-3.10 (6H,
m), 3.54 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 7.10-7.35(5H,
m), 7.60-7.65 (2H, m).
【0154】参考例52 3−(フェニルメチル)−7−[[3−(4−ピペリジ
ニル)プロピル]スルホニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン
【化133】 参考例50)で得た t−ブチル 4−[3−[[3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-3-ベンズアゼピン−7−イル]スルホニル]プロ
ピル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用いて、参
考例23)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.90-1.40 (5H, m), 1.50-1.95 (4H,
m), 2.10-2.70 (1H, br), 2.53 (2H, dt, J = 12.2,
2.6 Hz), 2.55-2.70 (4H, m), 2.90-3.10 (8H, m), 3.6
4 (2H, s), 7.20-7.40 (6H, m), 7.60-7.65 (2H, m).
【0155】参考例53 3−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−[[3−
(4−ピペリジニル)プロピル]スルホニル]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン
【化134】 参考例51)で得た t−ブチル 4−[3−[[3−
[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン−7−イル]ス
ルホニル]プロピル]−1−ピペリジンカルボキシレー
トを用いて、参考例23)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.90-1.40 (5H, m), 1.50-1.90 (4H,
m), 1.90-2.05 (1H, br), 2.39 (3H, s), 2.45-2.75
(6H, m), 2.90-3.10 (8H, m), 3.54 (2H, s), 7.15-7.3
5 (5H, m), 7.60-7.65 (2H, m).
【0156】参考例54 t−ブチル 4−[2−[[2−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン−8−イル]オキシ]エチル]−1−ピペリジンカル
ボキシレート
【化135】 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2
-ベンズアゼピンを用いて、参考例1)および参考例
7)と同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を
無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.90 (9H, m), 1.46 (9H, s),
2.60-2.80 (2H, m), 2.80-2.90 (2H, m), 3.09 (2H, t-
like, J = 5.2Hz), 3.54 (2H, s), 3.83 (2H, s), 3.94
(2H, t, J = 5.8Hz), 4.00-4.20 (2H, m), 6.50 (1H,
d, J = 2.6Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.0, 2.6Hz), 7.04
(1H, d, J = 8.0Hz), 7.10-7.40 (5H, m).
【0157】参考例55 2−(フェニルメチル)−8−[[2−(4−ピペリジ
ニル)エチル]オキシ]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H-2-ベンズアゼピン
【化136】 参考例54)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]エチル]
−1−ピペリジンカルボキシレートを用いて、参考例
8)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp
43-44°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.50-1.80 (7H,
m), 1.85-2.05 (1H, br), 2.55-2.70 (2H, m), 2.80-
2.95 (2H, m), 3.00-3.20 (4H, m), 3.54 (2H, s), 3.8
4 (2H, s), 3.94 (2H, t, J =6.0Hz), 6.52 (1H, d, J
= 2.6Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.2, 2.6Hz), 7.05 (1H,
d, J = 8.2Hz), 7.20-7.40 (5H, m).
【0158】参考例56 2,2,2−トリフルオロ−1−(7−スルファニル−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン−2−イル)−1−エタノン
【化137】 2−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−スルホニルク
ロリドを用いて、参考例19)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 94-95°Cの無色結晶として
得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.80-2.00 (2H, m), 2.41 (1H, s),
2.95-3.10 (2H, m), 3.80-4.00 (2H, m), 4.61 and 4.6
8 (2H, s and s), 7.15-7.45 (3H, m). 元素分析値 C12H12F3NOSとして 計算値: C, 52.35; H, 4.39; N, 5.09. 実験値: C, 53.10; H, 4.47;
N, 4.50.
【0159】参考例57 t−ブチル 4−[2−[[2−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン−8−イル]スルファニル]エチル]−1−ピ
ペリジンカルボキシレート
【化138】 参考例56)で得た2,2,2−トリフルオロ−1−
(7−スルファニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-2-ベンズアゼピン−2−イル)−1−エタノンを
用いて、参考例20)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.25 (2H, m), 1.45 (9H, s),
1.45-1.75 (9H, m), 2.55-2.80 (2H, m), 2.85-3.10 (2
H, m), 3.80-4.20 (4H, m), 4.50-4.70 (2H, m),7.00-
7.25 (3H, m).
【0160】参考例58 t−ブチル 4−[2−[(2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル)スルファニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【化139】 参考例57)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルファニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用い
て、参考例21)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.30 (2H, m), 1.40-1.80 (19
H, m), 2.30-2.45 (1H, br), 2.55-2.80 (2H, m), 2.85
-3.00 (2H, m), 3.19 (1H, t, J = 5.2Hz), 3.67(1H,
t, J = 6.4Hz), 3.90 (1H, s), 4.00-4.20 (2H, m), 7.
00-7.30 (3H, m).
【0161】参考例59 t−ブチル 4−[2−[[2−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン−8−イル]スルファニル]エチル]−1−ピペリジ
ンカルボキシレート
【化140】 参考例58)で得た t−ブチル 4−[2−[(2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−
8−イル)スルファニル]エチル]−1−ピペリジンカ
ルボキシレートを用いて、参考例22)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.45 (9H, s),
1.50-1.95 (7H, m), 2.55-2.80 (2H, m), 2.80-2.95 (4
H, m), 3.11 (2H, t-like, J = 5.2Hz), 3.52 (2H, s),
3.82 (2H, s), 4.00-4.20 (2H, m), 6.85-6.90 (1H,
m), 7.00-7.15 (2H, m), 7.20-7.40 (5H, m).
【0162】参考例60 2−(フェニルメチル)−8−[[2−(4−ピペリジ
ニル)エチル]スルファニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン
【化141】 参考例59)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルファニル]エ
チル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用いて、参
考例23)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.95-1.25 (2H, m), 1.40-1.80 (8H,
m), 2.45-2.70 (2H, m), 2.80-2.95 (4H, m), 2.95-3.
20 (4H, m), 3.53 (2H, s), 3.83 (2H, s), 6.85-6.95
(1H, m), 7.00-7.15 (2H, m), 7.20-7.40 (5H, m).
【0163】参考例61 t−ブチル 4−[2−[[2−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン−8−イル]スルフィニル]エチル]−1−ピ
ペリジンカルボキシレート
【化142】 参考例57)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルファニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用い
て、参考例24)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.90-1.20 (2H, m), 1.30-1.80 (5H,
m), 1.44 (9H, s), 1.85-2.00 (2H, m), 2.55-2.90 (4
H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.80-4.20 (4H, m),4.55-
4.80 (2H, m), 7.30-7.60 (3H, m).
【0164】参考例62 t−ブチル 4−[2−[(2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル)スルフィニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【化143】 参考例61)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルフィニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用い
て、参考例21)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.90 (8H, m), 2.55-2.85 (4H, m), 2.95-3.10 (2
H, m), 3.23 (2H, t-like, J = 4.6Hz), 3.95-4.20 (4
H, m), 7.25-7.40 (3H, m).
【0165】参考例63 t−ブチル 4−[2−[[2−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン−8−イル]スルフィニル]エチル]−1−ピペリジ
ンカルボキシレート
【化144】 参考例62)で得た t−ブチル 4−[2−[(2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−
8−イル)スルフィニル]エチル]−1−ピペリジンカ
ルボキシレートを用いて、参考例22)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-2.10 (7H, m), 2.55-2.85 (4H, m), 2.90-3.05 (2
H, m), 3.12 (2H, t-like, J = 5.4Hz), 3.54 (2H, s),
3.91 (2H, s), 3.95-4.20 (2H, m), 7.13 (1H, d, J =
1.8Hz), 7.20-7.35 (6H, m), 7.42 (1H, dd, J = 7.6,
1.8Hz).
【0166】参考例64 2−(フェニルメチル)−8−[[2−(4−ピペリジ
ニル)エチル]スルフィニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン
【化145】 参考例63)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルフィニル]エ
チル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用いて、参
考例23)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.20 (2H, m), 1.45-2.10 (8H,
m), 2.50-2.70 (2H, m), 2.80-2.95 (4H, m), 3.00-3.
20 (4H, m), 3.52 (2H, s), 3.83 (2H, s), 6.85-7.15
(3H, m), 7.20-7.40 (5H, m).
【0167】参考例65 t−ブチル 4−[2−[[2−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン−8−イル]スルホニル]エチル]−1−ピペ
リジンカルボキシレート
【化146】 参考例57)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルファニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用い
て、参考例28)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物をmp 129-131°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.95-1.20 (2H, m), 1.30-1.80 (5H,
m), 1.44 (9H, s), 1.85-2.05 (2H, m), 2.50-2.75 (2
H, m), 3.00-3.20 (4H, m), 3.80-4.20 (4H, m),4.67 a
nd 4.76 (2H, s and s), 7.38 (1H, d, J = 7.38Hz),
7.76 (1H, dd, J= 8.2, 1.8 Hz), 7.91 (1H, d, J = 1.
8Hz). 元素分析値 C24H33F3N2O5Sとして 計算値: C, 55.58; H, 6.41; N, 5.40. 実験値: C, 55.52; H, 6.31; N, 5.48.
【0168】参考例66 t−ブチル 4−[2−[(2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル)スルホニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【化147】 参考例65)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルホニ
ル]エチル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用い
て、参考例21)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.95-1.25 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.95 (8H, m), 2.55-2.75 (2H, m), 2.90-3.15 (4
H, m), 3.24 (2H, t-like, J = 5.2Hz), 3.95-4.15 (2
H, m), 4.00 (2H, s), 7.34 (1H, d, J = 7.4Hz), 7.60
-7.75 (2H, m).
【0169】参考例67 t−ブチル 4−[2−[[2−(フェニルメチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン−8−イル]スルホニル]エチル]−1−ピペリジン
カルボキシレート
【化148】 参考例66)で得た t−ブチル 4−[2−[(2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−
8−イル)スルホニル]エチル]−1−ピペリジンカル
ボキシレートを用いて、参考例22)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.95-1.20 (2H, m), 1.44 (9H, s),
1.50-1.90 (7H, m), 2.55-2.75 (2H, m), 2.95-3.10 (4
H, m), 3.13 (2H, t-like, J = 5.2Hz), 3.54 (2H, s),
3.91 (2H, s), 3.95-4.20 (2H, m), 7.20-7.40 (6H,
m), 7.43 (1H, d,J = 1.8Hz), 7.68 (1H, dd, J = 7.7,
1.8Hz).
【0170】参考例68 2−(フェニルメチル)−8−[[2−(4−ピペリジ
ニル)エチル]スルフィニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン
【化149】 参考例67)で得た t−ブチル 4−[2−[[2−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]スルホニル]エチ
ル]−1−ピペリジンカルボキシレートを用いて、参考
例23)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
mp 83-85°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 0.95−1.90 (12H,
m), 2.45−2.65 (2H, m), 2.
90−3.20 (6H, m), 3.54 (2
H, s), 3.91 (2H, s), 7.20
−7.40 (6H, m), 7.40−7.45
(1H, m), 7.65−7.75 (1H,
m).
【0171】参考例69 N−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]グ
アニジン
【化150】 1) 1−(フェニルメチル)−4−アミノピペリジン
(2.0ml, 10.6mmol) のTHF溶液(50ml) に t−ブチル
[(t−ブトキシカルボニル)アミノ] (メチルチ
オ)メチリデンカルバメート (3.08g, 10.6mmol) を加
え、3時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去した後、得
られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル)により精製して、無色油状物(1.0
2g) を得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-1.70 (2H, m), 1.45 (18H, s),
1.80-2.25 (4H, m), 2.70-2.90 (2H, m), 3.40-4.00
(1H, br), 3.45-3.55 (2H, m), 5.00-5.20 (1H, m), 7.
20-7.40 (5H, m), 7.95-8.05 (1H, m). 2) 1)で得た油状物 (1.02g, 2.36mmol) のエタノー
ル溶液 (50ml)に9.8規定塩化水素エタノール溶液(50ml)
を加え、室温で24時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し
た後、残査に水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチ
ルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去することに
より、表題化合物 (545mg)を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.30-1.65 (2H, m), 1.80-2.00 (2H,
m), 2.00-2.25 (2H, m), 2.70-2.90 (2H, m), 3.20-3.
80 (2H, br), 3.40-3.55 (2H, m), 4.90-5.00 (1H, m),
7.20-7.40 (5H, m), ca.11 (2H, br).
【0172】実施例1) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−[2−[1−
[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−4−
ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化151】 α’−ブロモ−α,α,α−トリフルオロメチル−o−
キシレン(198mg, 0.83mmol)を、参考例8)で得た2
−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−[2−(4−
ピペリジニル)エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−2−ベンズアゼピン(300mg, 0.79mmol)
と炭酸カリウム(500mg)のアセトニトリル(25ml)中懸
濁液に室温で滴下した。混合物を室温で10時間攪拌
し、溶媒を減圧下留去した後、残査を水−酢酸エチルに
溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;ヘキサン−酢酸エチル=4:1)
により精製して、表題化合物のフリー塩基体(356mg)
を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ1.20-1.80 (9H, m), 2.00-2.15 (2H,
m), 2.28 (3H, s), 2.75-2.90 (4H, m), 3.06 (2H, t-
like, J = 5.2 Hz), 3.46 (2H, s), 3.63 (2H, s), 3.7
9 (2H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.2Hz) , 6.60 (1H, dd,
J = 8.2, 2.6 Hz), 6.72 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.88
(1H, d, J = 8.2 Hz), 7.10-7.40 (5H, m), 7.50 (1H,
t, J = 7.0 Hz), 7.60 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.82 (1
H, d, J = 7.6 Hz). 上記フリー塩基体(356mg)のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、エチルエーテ
ルから表題化合物(388mg)を無色非晶状粉末として得
た。
【0173】実施例2) 7―[2―[1―[(2―クロロフェニル)メチル]―
4―ピペリジニル]エトキシ]―3―[(2―メチルフ
ェニル)メチル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―1
H―3―ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化152】 参考例10)で得た3―[(2―メチルフェニル)メチ
ル]―7―[2―(4―ピペリジニル)エトキシ]―
2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼ
ピン(0.185g)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物(0.21g)を無色
非晶状粉末として得た。1 H NMR(CDCl3,フリー塩基)δ1.22 - 1.45
(2H, m), 1.48 - 1.80 (5H, m), 1.99 - 2.17 (2H, m),
2.39 (3H, s), 2.53 - 2.67 (4H, m), 2.68 - 2.97 (6
H, m), 3.53 (2H, s), 3.60 (2H, s), 3.97 (2H, t, J
= 6.4 Hz), 6.57- 6.68 (2H, m), 6.98 (1H, d, J = 7.
7 Hz), 7.08 - 7.37 (7H, m), 7.48 (1H,dd, J = 2.2,
7.3 Hz). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.70; H, 7.30; N, 4.72. 実験値:C, 64.74; H, 7.57; N, 4.37.
【0174】実施例3) 7―[3―[1―(フェニルメチル)―4―ピペリジニ
ル]プロポキシ]―3―(フェニルメチル)―2,3,
4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン 2
塩酸塩
【化153】 参考例12)で得た3―(フェニルメチル)―7―[3
―(4―ピペリジニル)プロポキシ]―2,3,4,5
―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン(0.11
g)を用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物(90mg)を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR(CDCl3,フリー塩基)δ1.15 - 1.45
(5H, m), 1.56 - 2.03 (6H, m), 2.53 - 2.67 (4H, m),
2.70 - 2.96 (6H, m), 3.49 (2H, s), 3.63 (2H, s),
3.89 (2H, t, J = 6.6 Hz), 6.55 - 6.67 (2H, m), 6.9
6 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.15 - 7.40 (10H, m). 元素分析値 C32H40N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 67.59; H, 7.98; N, 4.93. 実験値:C, 67.09; H, 7.86; N, 4.92.
【0175】実施例4) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(4−クロロフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化154】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(250mg)を用いて、実施例1)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物(289mg)を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3,フリー塩基) δ 1.20-1.80 (9H, m),
1.80-2.05 (2H, m), 2.27(3H, s), 2.75-2.90 (4H,
m), 3.10 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.44 (2H, s),
3.48 (2H, s), 3.81 (2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.2 H
z), 6.53 (1H, d, J= 2.4 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.
0, 2.6 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.30 (8
H, m). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・H2O として 計算値:C, 64.70; H, 7.30; N,
4.72. 実験値:C, 65.10; H, 7.20; N,
4.64.
【0176】実施例5) 7―[3―[1―[(2―クロロフェニル)メチル]―
4―ピペリジニル]プロポキシ]―3―[(2―メチル
フェニル)メチル]―2,3,4,5―テトラヒドロ―
1H―3―ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化155】 参考例16)で得た3―[(2―メチルフェニル)メチ
ル]―7―[3―(4―ピペリジニル)プロポキシ]―
2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼ
ピン(0.105g)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物(85mg)を無色非
晶状粉末として得た。1 H NMR(CDCl3,フリー塩基)δ1.17 - 1.45
(5H, m), 1.47 - 1.87 (4H, m), 1.94 - 2.15 (2H, m),
2.39 (3H, s), 2.54 - 2.66 (4H, m), 2.75 - 2.98 (6
H, m), 3.53 (2H, s), 3.61 (2H, s), 3.91 (2H, t, J
= 6.6 Hz), 6.57 -6.67 (2H, m), 6.97 (1H, d, J = 7.
7 Hz), 7.09 - 7.38 (7H, m), 7.49 (1H,dd, J = 2.2,
7.3 Hz). 元素分析値 C33H41ClN2O・2HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 62.41; H, 7.62; N, 4.41. 実験値:C, 62.58; H, 7.28; N, 4.06.
【0177】実施例6) 7―[2―[1―(フェニルメチル)―4―ピペリジニ
ル]エトキシ]―3―(フェニルメチル)―2,3,
4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン2塩
酸塩
【化156】 参考例18)で得た3―(フェニルメチル)―7―[2
―(4―ピペリジニル)エトキシ]―2,3,4,5―
テトラヒドロ―1H―3―ベンズアゼピン(0.265
g)を用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物(0.23g)を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR(CDCl3, フリー塩基)δ1.20 - 1.60
(3H, m), 1.63 - 1.79 (4H, m), 1.87 - 2.07 (2H, m),
2.54 - 2.68 (4H, m), 2.79 - 2.94 (6H, m), 3.48 (2
H, s), 3.63 (2H, s), 3.95 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.5
5 - 6.67 (2H, m), 6.96 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.18 -
7.40 (10H, m). 元素分析値 C31H38N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 68.24; H, 7.76; N, 5.13. 実験値:C, 67.98; H, 7.88; N, 5.05.
【0178】実施例7) 1-(4-ピリジル)-5-[1-ヒドロキシ-3-[1-(フェニルメチ
ル)-4-ピペリジニル]プロピル]-2,3-ジヒドロインドー
ル 3塩酸塩
【化157】 1)3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-(2,3-
ジヒドロインドール-5-イル)-1-プロパノン(0.5g, 1.4
3mmol)と4-クロロピリジン塩酸塩 (0.22g, 1.37mmo
l)の1-ブタノール溶液(5ml)を、3時間加熱撹拌し
た。溶媒を減圧下留去した後、残渣を5%水酸化ナトリ
ウム水溶液-酢酸エチルに溶解し、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
酢酸エチル-メタノール=10:1)により精製して、3-
[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-[1-(4-ピリジ
ル)-2,3-ジヒドロインドール-5-イル]-1-プロパノン
(0.41g)を mp 145―146℃の無色結晶として
得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.16-1.45 (3H, m), 1.53-2.04 (6
H, m), 2.80-2.97 (4H, m), 3.22 (2H, t, J = 8.5 H
z), 3.49 (2H, s), 4.09 (2H, t, J = 8.5 Hz), 7.09
(2H, d, J = 6.3 Hz), 7.20-7.40 (6H, m), 7.77-7.88
(2H, m), 8.48 (2H d, J = 6.3 Hz). 2)1)で得た3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニ
ル]-1-[1-(4-ピリジル)-2,3-ジヒドロインドール-5-イ
ル]-1-プロパノン(0.2g, 0.47mmol)のメタノール溶液
(10ml)に、水素化ホウ素ナトリウム(27mg, 0.71mmo
l)を加えた。混合物を室温で30分撹拌した後、水を
加えた。溶媒を減圧下留去した後、残渣を水―酢酸エチ
ルに溶解し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧下留去して、表題化合物のフリー塩基体(0.19
g)を油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.07-1.47 (5H, m), 1.55-2.02 (7
H, m), 2.79-2.93 (2H, m), 3.17 (2H, t, J = 8.4 H
z), 3.47 (2H, s), 4.00 (2H, t, J = 8.4 Hz), 4.58
(1H, t, J = 6.3Hz), 7.02 (2H, d, J = 6.6 Hz), 7.05
-7.15 (1H, m), 7.17-7.35 (7H, m), 8.38 (2H d, J =
6.6 Hz). 上記のフリー塩基体(0.18g)のメタノール溶液を3当
量の4規定塩酸(酢酸エチル溶液)で処理して、表題化
合物(0.15g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C28H33N3O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 63.75; H, 7.26; N, 7.97. 実験値: C, 63.79; H, 7.56; N, 7.73.
【0179】実施例8) 2-(フェニルメチル)-8-[1-ヒドロキシ-3-[1-(フェニル
メチル)-4-ピペリジニル]フ゜ロヒ゜ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化158】 1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]-1-プロパノンを用いて、実施例7)―2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.08-1.47 (4H, m),
1.56-2.00 (10H, m), 2.78-2.96 (4H, m), 3.12 (2H, t
like, J = 5.3Hz), 3.47 (2H, s), 3.52 (2H, s), 3.8
6 (2H, s), 4.54 (1H, t, J = 7.1 Hz), 6.88 (1H, s),
7.11 (2H, s), 7.16-7.40 (10H, m). 元素分析値 C32H40N2O・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 66.54; H, 8.03; N, 4.85. 実験値: C, 66.61; H, 7.89; N, 4.93.
【0180】実施例9) 3-(フェニルメチル)-7-[3-[1-[(3-クロロフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]-1-ヒドロキシプロピル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
【化159】 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[(3-クロロフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノンを用いて、実施例
7)―2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を mp 126―127℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ1.08-1.47 (5H, m), 1.55-2.00 (7H,
m), 2.57-2.68 (4H, m), 2.75-2.97 (6H, m), 3.43 (2
H, s), 3.64 (2H, s), 4.57 (1H, t, J = 6.6 Hz), 7.0
2-7.40 (12H, m). 元素分析値 C32H39ClN2O・0.5H2Oとして 計算値: C, 75.05; H, 7.87; N, 5.47. 実験値: C, 75.35; H, 7.59; N, 5.58.
【0181】実施例10) 3-(フェニルメチル)-7-[1-ヒドロキシ-3-[1-(フェニル
メチル)-4-ピペリジニル]プロピル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化160】 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]-1-プロパノンを用いて、実施例7)―2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ1.08-1.45 (5H, m), 1.
54-1.99 (7H, m), 2.55-2.67 (4H, m), 2.78-2.98 (6H,
m), 3.47 (2H, s), 3.64 (2H, s), 4.57 (1H, t, J =
6.6 Hz), 6.99-7.40 (13H, m). 元素分析値 C32H40N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 67.59; H, 7.98; N, 4.93. 実験値: C, 67.62; H, 7.97; N, 4.71.
【0182】実施例11) 3-(フェニルメチル)-7-[3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]プロピル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン 2塩酸塩
【化161】 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]-1-プロパノン(0.14g, 0.25mmol)のトリフ
ルオロ酢酸溶液(5ml)に、トリエチルシラン(0.32ml,
2mmol)を、窒素気流下室温で加え、3日間撹拌した。
トリフルオロ酢酸を減圧下留去した後、残渣を水―氷に
加えた。さらにエーテルを加え、10%塩酸で抽出した。
抽出液を、10%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性に
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒; 酢酸エチル―メタノール=5
0:1)により精製して、表題化合物のフリー塩基体
(95mg)を油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ1.10-1.40 (5H, m), 1.48-2.00 (6H,
m), 2.44-2.70 (6H, m), 2.79-2.97 (6H, m), 3.48 (2
H, s), 3.63 (2H, s), 6.83-7.10 (3H, m), 7.17-7.41
(10H, m). 上記のフリー塩基体(90mg)のメタノール溶液を2当量
の4規定塩酸(酢酸エチル溶液)で処理して、表題化合
物(90mg)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C32H40N2・2HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 67.35; H, 8.30; N, 4.91. 実験値: C, 67.34; H, 8.38; N, 4.45.
【0183】実施例12) 1-(4-ピリジル)-5-[3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジ
ニル]プロピル]-2,3-ジヒドロインドール 2塩酸塩
【化162】 実施例7)―1)で得た3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]-1-[1-(4-ピリジル)-2,3-ジヒドロインドール
-5-イル]-1-プロパノンを用いて、実施例11)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.10-1.37 (5H, m),
1.50-2.03 (6H, m), 2.53(2H, t, J = 7.5 Hz), 2.80-
2.95 (2H, m), 3.15 (2H, t, J = 8.4 Hz), 3.48 (2H,
s), 3.98 (2H, t, J = 8.4 Hz), 6.90-7.08 (4H, m),
7.20-7.39 (6H, m), 8.37 (2H d, J = 6.2 Hz). 元素分析値 C28H33N3・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 66.92; H, 7.42; N, 8.36. 実験値: C, 67.24; H, 7.71; N, 8.17.
【0184】実施例13) 4-(フェニルメチル)-7-[3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]プロピル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズ
オキサゼピン 2塩酸塩
【化163】 3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-[4-(フェニ
ルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノンを用いて、実施例11)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.16-1.35 (5H, m),
1.49-1.72 (4H, m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.50 (2H, t,
J = 7.7 Hz), 2.80-2.92 (2H, m), 3.08 (2H, t, J =
4.4 Hz), 3.48 (2H, s), 3.64 (2H, s), 3.78 (2H,
s), 4.06 (2H, t, J= 4.4 Hz), 6.80 (1H, d, J = 2.0
Hz), 6.88-7.03 (2H, m), 7.20-7.36 (10H,m). 元素分析値 C31H38N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 67.14; H, 7.81; N, 5.05. 実験値: C, 66.71; H, 7.98; N, 4.66.
【0185】実施例14) 7-[3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]
-1-ヒドロキシプロピル]-4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン 2塩酸塩
【化164】 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノンを用いて、実施
例7)―2)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.05-1.43 (5H, m),
1.51-2.00 (7H, m), 2.74-2.87 (2H, m), 3.08 (2H, t
like, J = 4.2 Hz), 3.43 (2H, s), 3.64 (2H, s), 3.8
0 (2H, s), 4.07 (2H, t like, J = 4.2Hz), 4.55 (1H,
t, J = 6.6 Hz),6.93-7.02 (2H, m), 7.09-7.44 (10H,
m). 元素分析値 C31H37ClN2O2・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 61.54; H, 7.00; N, 4.63. 実験値: C, 61.42; H, 6.94; N, 4.62.
【0186】実施例15) 3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-7-[1-ヒドロキシ-3-
[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]プ
ロピル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
2塩酸塩
【化165】 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-メトキシ
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノンを用
いて、実施例7)―2)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.07-1.47 (5H, m),
1.53-1.97 (7H, m), 2.53-2.65 (4H, m), 2.77-2.97 (6
H, m), 3.40 (2H, s), 3.58 (2H, s), 3.79 (3H,s), 4.
56 (1H, t like, J = 6.6 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.1
Hz), 6.94-7.10 (5H, m), 7.15-7.37 (4H, m). 元素分析値 C33H41FN2O2・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 64.28; H, 7.52; N, 4.54. 実験値: C, 64.46; H, 8.01; N, 4.12.
【0187】実施例16) 7-[3-[1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]
-1-ヒドロキシプロピル]-3-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン 2
塩酸塩
【化166】 3-[1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プロパノンを用い
て、実施例7)―2)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.08-1.47 (5H, m),
1.54-1.97 (7H, m), 2.54-2.67 (4H, m), 2.75-2.97 (6
H, m), 3.42 (2H, s), 3.58 (2H, s), 4.56 (1H,dd, J
= 5.9, 7.3 Hz), 6.94-7.10 (5H, m), 7.13-7.37 (6H,
m). 元素分析値 C32H38ClFN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 61.89; H, 6.98; N, 4.51. 実験値: C, 62.40; H, 7.08; N, 4.00.
【0188】実施例17) 8-[3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-ヒドロキシプロピル]-2-(フェニルメチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化167】 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1
-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノンを用いて、実施
例7)―2)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ1.10-1.50 (5H, m), 1.
50-2.00 (10H, m), 2.75-2.95 (6H, m), 3.12(2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.43 (2H, s), 3.52 (2H, s), 3.86
(2H, s), 4.54 (1H, t, J = 7.2 Hz), 6.88 (1H, s),
7.05-7.40 (9H, m). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 64.70; H, 7.30; N, 4.72. 実験値: C, 64.91; H, 7.47; N, 4.66.
【0189】実施例18) 7-[3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]
プロピル]-3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化168】 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-プロパノンを用いて、実施例1
1)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.10-1.40 (5H, m),
1.50-1.76 (4H, m), 1.82-2.00 (2H, m), 2.45-2.68 (6
H, m), 2.73-2.97 (6H, m), 3.43 (2H, s), 3.63(2H,
s), 6.85-7.10 (3H, m), 7.14-7.40 (9H, m). 元素分析値 C32H39N2・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.47; H, 7.55; N, 4.77. 実験値: C, 65.17; H, 7.67; N, 4.42.
【0190】実施例19) 7-[3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]
プロピル]-4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1,4-ベンズオキサゼピン 2塩酸塩
【化169】 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノンを用いて、実施
例11)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.10-1.36 (5H, m),
1.48-1.74 (4H, m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.50 (2H, t,
J = 7.7 Hz), 2.77-2.90 (2H, m), 3.08 (2H, tlike,
J = 4.4 Hz), 3.44 (2H, s), 3.64 (2H, s), 3.78 (2H,
s), 4.06 (2H, tlike, J = 4.2 Hz), 6.80 (1H, d, J
= 1.8 Hz), 6.95 (1H, d, J =8.1 Hz), 6.98 (1H, dd,
J = 1.8, 8.1 Hz), 7.14-7.38 (9H, m). 元素分析値 C31H37ClN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 63.21; H, 7.19; N, 4.76. 実験値: C, 63.30; H, 7.17; N, 4.52.
【0191】実施例20) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(3−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化170】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.05 (2H, m), 2.27(3H, s), 2.34 (3H, s), 2.80-
2.95 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz),3.46
(2H, s), 3.48 (2H, s), 3.81 (2H, s), 3.93 (2H, t,
J = 6.2 Hz), 6.53 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.66 (1H, d
d, J = 8.2, 2.6 Hz), 7.00-7.30 (9H, m). 元素分析値 C33H42N2O・2HCl・H2O として 計算値:C, 69.09; H, 8.08; N, 4.88. 実験値:C, 69.57; H, 8.13; N,
4.77.
【0192】実施例21) 8−[2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−
ピペリジニル]エトキシ]−2−[(2−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化171】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 2.
00-2.20 (2H, m), 2.27(3H, s), 2.80-2.95 (4H, m),
3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.48 (2H, s),3.60
(2H, s), 3.81 (2H, s), 3.94 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.54 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.0, 2.
6 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.10-7.30 (6H,
m), 7.33 (1H, dd, J = 7.5, 1.8 Hz), 7.49 (1H, dd,
J = 7.5, 1.8Hz). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・0.5H2O として 計算値:C, 65.69; H, 7.24; N, 4.79. 実験値:C, 65.23; H, 7.19; N, 4.54.
【0193】実施例22) 8−[2−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−
ピペリジニル]エトキシ]−2−[(2−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化172】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 H, s), 3.81
(2H, s), 3.93 (2H, t,J = 6.6 Hz), 6.54 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz),7.04 (1
H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.40 (8H, m). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・0.5H2O として 計算値:C, 65.69; H, 7.24; N, 4.79. 実験値:C, 65.50; H, 7.25; N, 4.64.
【0194】実施例23) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−[2−[1−
[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化173】 参考例8)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチル]
−7−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
を用いて、実施例1)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.15-1.80 (9H, m),
1.85-2.05 (2H, m), 2.27(3H, s), 2.34 (3H, s), 2.80
-2.90 (4H, m), 3.05 (2H, t, J = 5.2 Hz), 3.41 (2H,
s), 3.45 (2H, s), 3.79 (2H, s), 3.96 (2H, t, J =
6.6 Hz), 6.59 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 6.71 (1H,
d, J = 2.2Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.0Hz), 7.00-7.30
(8H, m).
【0195】実施例24) 7−[2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−ピ
ペリジニル]エトキシ]−2−[(2−メチルフェニル)
メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化174】 参考例8)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチル]
−7−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
を用いて、実施例1)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.20-1.90 (9H, m),
2.00-2.20 (2H, m), 2.28(3H, s), 2.80-3.00 (4H, m),
3.06 (2H, t, J = 5.2 Hz), 3.46 (2H, s), 3.60 (2H,
s), 3.79 (2H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.6 Hz), 6.60
(1H, dd, J = 8.0, 2.2 Hz), 6.71 (1H, d, J = 2.2H
z), 6.87 (1H, d, J = 8.0Hz), 7.10-7.25 (6H, m), 7.
33 (1H, dd, J = 7.2, 2.0 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 7.
2, 2.0 Hz).
【0196】実施例25) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化175】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
90-2.05 (2H, m), 2.27(3H, s), 2.35 (3H, s), 2.75-
2.95 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz),3.44
(2H, s), 3.48 (2H, s), 3.81 (2H, s), 3.93 (2H, t,
J = 6.6 Hz), 6.53 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.66 (1H, d
d, J = 8.0, 2.4 Hz), 7.04 (1H, d, J =8.4 Hz), 7.10
-7.30 (8H, m). 元素分析値 C33H42N2O・2HCl・H2O として 計算値:C, 69.09; H, 8.08; N, 4.88. 実験値:C, 69.30; H, 7.79; N, 4.65.
【0197】実施例26) 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(4−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化176】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.05 (2H, m), 2.24(3H, s), 2.27 (3H, s), 2.80-
2.95 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz),3.46
(2H, s), 3.48 (2H, s), 3.81 (2H, s), 3.93 (2H, t,
J = 6.6 Hz), 6.53 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.65 (1H, d
d, J = 8.3, 2.6 Hz), 7.04 (1H, d, J =8.0 Hz), 7.10
-7.30 (8H, m). 元素分析値 C33H42N2O・2HCl・H2O として 計算値:C, 69.09; H, 8.08; N, 4.88. 実験値:C, 69.49; H, 8.00; N, 4.74.
【0198】実施例27) 2−[(3−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化177】 1)α−ブロモ−m−キシレンと8−メトキシ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
を用いて、参考例1)、参考例7)および参考例8)と
同様の操作を行うことにより、2−[(3−メチルフェ
ニル)メチル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エト
キシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベ
ンズアゼピンを、 mp 56―57℃の無色結晶として得
た。 元素分析値 C25H34N2Oとして 計算値:C, 79.32; H, 9.05; N, 7.40. 実験値:C, 79.23; H, 8.93; N, 7.39. 2)1)で得た2−[(3−メチルフェニル)メチル]−
8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピンを用
いて、実施例1)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15-1.80 (9H, m), 1.
90-2.05 (2H, m), 2.33(3H, s), 2.35 (3H, s), 2.75-
2.90 (4H, m), 3.09 (2H, t-like, J = 5.2 Hz),3.42
(2H, s), 3.50 (2H, s), 3.83 (2H, s), 3.92 (2H, t,
J = 6.6 Hz), 6.52 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.66 (1H, d
d, J = 8.0, 2.6 Hz), 7.00-7.30 (9H, m). 元素分析値 C33H42N2O・2HCl・H2O として 計算値:C, 69.09; H, 8.08; N, 4.88. 実験値:C, 69.16; H, 8.02; N, 4.78.
【0199】実施例28) 2−[(3−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(3−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化178】 実施例27)―1)で得た2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20−1.80
(9H, m), 1.85−2.05 (2H,
m), 2.33(3H, s), 2.34 (3
H, s), 2.80−2.95 (4H, m),
3.10 (2H, t−like, J = 5.
2 Hz),3.45 (2H, s), 3.50
(2H, s), 3.83 (2H, s), 3.
92 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.52 (1H, d, J = 2.6 Hz),
6.66 (1H, dd, J = 8.2,
2.6 Hz), 7.00−7.30 (9H,
m). 元素分析値 C3342O・2HCl・0.5H2O とし
て 計算値:C, 70.20; H, 8.03; N, 4.96. 実験値:C, 69.90; H, 7.83; N, 4.89.
【0200】実施例29) 2−[(3−メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(4−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化179】 実施例27)―1)で得た2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.00 (2H, m), 2.32(6H, s), 2.80-2.95 (4H, m),
3.09 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.45 (2H, s),3.49
(2H, s), 3.82 (2H, s), 3.91 (2H, t, J = 6.6 Hz),
6.51 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.65 (1H, dd, J = 8.3, 2.
6 Hz), 7.00-7.20 (9H, m). 元素分析値 C33H42N2O・2HCl・H2O として 計算値:C, 69.09; H, 8.08; N, 4.88. 実験値:C, 69.53; H, 7.84; N, 4.92.
【0201】実施例30) 8−[2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−
ピペリジニル]エトキシ]−2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化180】 実施例27)―1)で得た2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.85 (9H, m), 2.
00-2.20 (2H, m), 2.34(3H, s), 2.80-3.00 (4H, m),
3.10 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.50 (2H, s),3.60
(2H, s), 3.84 (2H, s), 3.94 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.53 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.2, 2.
6 Hz), 7.00-7.30 (7H, m), 7.34 (1H, dd, J = 7.5,
1.6 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 7.5, 1.6 Hz). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・0.5H2O として 計算値:C, 65.69; H, 7.24; N, 4.79. 実験値:C, 65.41; H, 7.19; N, 4.65.
【0202】実施例31) 8−[2−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−
ピペリジニル]エトキシ]−2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化181】 実施例27)―1)で得た2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.85 (9H, m), 1.
90-2.05 (2H, m), 2.33(3H, s), 2.75-2.90 (4H, m),
3.10 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.46 (2H, s),3.51
(2H, s), 3.85 (2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.52 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.3, 2.
6 Hz), 7.00-7.40 (9H, m). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・0.5H2O として 計算値:C, 65.69; H, 7.24; N, 4.79. 実験値:C, 65.50; H, 7.30; N, 4.59.
【0203】実施例32) 8−[2−[1−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−
ピペリジニル]エトキシ]−2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化182】 実施例27)―1)で得た2−[(3−メチルフェニ
ル)メチル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
90-2.10 (2H, m), 2.33(3H, s), 2.75-2.95 (4H, m),
3.13 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.46 (2H, s),3.50
(2H, s), 3.84 (2H, s), 3.92 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.52 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.2, 2.
6 Hz), 7.00-7.30 (9H, m). 元素分析値 C32H39ClN2O・2HCl・0.5H2O として 計算値:C, 65.69; H, 7.24; N, 4.79. 実験値:C, 65.46; H, 7.10; N,
4.54.
【0204】実施例33) 8−[1−ヒドロキシ-3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]プロピル]-2-(2-フェニルエチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化183】 1-[2-(2-フェニルエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2
-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-(フェニルメチル)-4-
ピペリジニル]- 1-プロパノンを用いて、実施例7)―
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ1.07-2.00 (14H, m),
2.54-2.66 (2H, m), 2.75-2.95 (6H, m), 3.18 (2H, t-
like, J = 5.1 Hz), 3.47 (2H, s), 3.96 (2H, s), 4.
58 (1H, t, J = 6.6 Hz), 7.07-7.36 (13H, m). 元素分析値 C33H42N2O・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 66.99; H, 8.18; N, 4.73. 実験値: C, 67.01; H, 7.88; N, 4.68.
【0205】実施例34) 7-[3-(1-エチル-4-ピペリジニル)-1-ヒドロキシプロピ
ル]-3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン
【化184】 3-(1-エチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチル)-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1
-プロパノンを用いて、実施例7)―2)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物をmp 69-71℃の無色結晶
として得た。1 H NMR (CDCl3) δ1.06 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.12-1.
50 (5H, m), 1.54-2.04(7H, m), 2.35 (2H, q, J = 7.4
Hz), 2.55-2.68 (4H, m), 2.83-2.98 (6H, m),3.63 (2
H, s), 4.51-4.62 (1H, m), 7.05 (3H, s), 7.20-7.40
(5H, m). 元素分析値 C27H38N2O・0.5H2Oとして 計算値: C, 78.03; H, 9.46; N, 6.74. 実験値: C, 78.20; H, 9.41; N, 6.67.
【0206】実施例35) 3-(フェニルメチル)-7-[3-(1-プロピル-4-ピペリジニ
ル)-1-ヒドロキシプロピル]- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン
【化185】 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-3-(1-プロピル-4-ピペリジニル)
-1-プロパノンを用いて、実施例7)―2)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物をmp 78-80℃の無色結
晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.87 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.14-
1.94 (13H, m), 2.07 (1H, brs), 2.18-2.30 (2H, m),
2.56-2.67 (4H, m), 2.82-2.97 (6H, m), 3.63 (2H,
s), 4.51-4.61 (1H, m), 7.05 (3H, s), 7.20-7.40 (5
H, m). 元素分析値 C28H40N2O・0.25H2Oとして 計算値: C, 79.10; H, 9.60; N, 6.59. 実験値: C, 79.36; H, 9.59; N, 6.68.
【0207】実施例36) 7-[3-[1-(1-メチルエチル)-4-ピペリジニル]-1-ヒドロ
キシプロピル]-3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン
【化186】 3-[1-(1-メチルエチル)-4-ピペリジニル]-1-[3-(フェニ
ルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]-1-プロパノンを用いて、実施例7)―2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 97-99℃
の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.13-
1.84 (10H, m), 1.96-2.15 (2H, m), 2.56-2.73 (5H,
m), 2.77-2.97 (6H, m), 3.64 (2H, s), 4.52-4.63(1H,
m), 7.06 (3H, s), 7.25-7.39 (5H, m). 元素分析値 C28H40N2O・0.25H2Oとして 計算値: C, 79.10; H, 9.60; N, 6.59. 実験値: C, 78.95; H, 9.44; N, 6.57.
【0208】実施例37) 7-[3-(1-ブチル-4-ピペリジニル)-1-ヒドロキシプロピ
ル]-3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化187】 3-(1-ブチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチル)-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1
-プロパノンを用いて、実施例7)―2)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 0.90 (3
H, t, J = 7.2 Hz), 1.10−
1.56 (9H,m), 1.56−2.02 (7
H, m), 2.20−2.33 (2H, m),
2.56−2.69 (4H, m), 2.82−
2.97 (6H, m), 3.63 (2H,
s), 4.50−4.63 (1H, m), 7.
05 (3H, s), 7.20−7.40 (5
H, m).
【0209】実施例38) 7−[3−(1−アセチル-4-ピペリジニル)プロピル]-
3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン 塩酸塩
【化188】 1)3-(4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プ
ロパノンを用いて、実施例11)と同様の操作を行うこ
とにより、7-[3-(4-ピペリジニル)プロピル]-3-(フェニ
ルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
(2塩酸塩)をmp 252-274℃ (dec.)の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.18-1.41 (4H, m),
1.41-1.69 (5H, m), 1.78-1.92 (2H, m), 2.45-2.97 (1
1H, m), 3.31-3.45 (2H, m), 3.68 (2H, s), 6.85-7.04
(3H, m), 7.24-7.40 (5H, m). 元素分析値 C25H34N2・2HCl・0.25H2Oとして 計算値: C, 68.25; H, 8.36; N, 6.37. 実験値: C, 68.17; H, 8.33; N, 6.30. 2)1)で得た7-[3-(4-ピペリジニル)プロピル]-3-(フ
ェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン(2塩酸塩)を用いて、実施例1)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 0.95-1.36 (4H, m),
1.36-1.80 (5H, m), 2.07(3H, s), 2.42-2.60 (3H, m),
2.62-2.76 (4H, m), 2.87-3.08 (5H, m), 3.68-3.85
(3H, m), 4.50-4.65 (1H, m), 6.86-7.03 (3H, m), 7.2
2-7.40 (5H, m). 元素分析値 C27H36N2O・HCl・3.75H2Oとして 計算値: C, 63.76; H, 8.82; N, 5.51. 実験値: C, 63.70; H, 7.81;
N, 5.48.
【0210】実施例39) エチル [4−[3−[3−(フェニルメチル)-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]プロピ
ル]-1-ピペリジニル]酢酸 2塩酸塩
【化189】 実施例38)―1)で得た7-[3-(4-ピペリジニル)プロ
ピル]-3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン(2塩酸塩)を用いて、実施例1)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.12-1.42 (8H, m),
1.47-1.74 (4H, m), 2.00-2.20 (2H, m), 2.44-2.68 (6
H, m), 2.80-2.98 (6H, m), 3.17 (2H, s), 3.64(2H,
s), 4.18 (2H, q, J = 7.2 Hz), 6.86-7.03 (3H, m),
7.20-7.40 (5H, m). 元素分析値 C29H40N2O2・2HCl・2.25H2Oとして 計算値: C, 61.97; H, 8.34; N, 4.98. 実験値: C, 61.96; H, 7.86; N, 4.71.
【0211】実施例40) 3−(フェニルメチル)−7−[[2−[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]スルファニ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ズアゼピン 2塩酸塩
【化190】 臭化ベンジル (0.082ml, 0.69mmol) を、参考例23)
で得た3−(フェニルメチル)−7−[[2−(4−ピ
ペリジニル)エチル]スルファニル]−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン (240mg,
0.63mmol) と炭酸カリウム (400mg) のエタノール (10m
l)懸濁液に室温で滴下した。混合物を室温で10時間攪
拌し、溶媒を減圧下留去した後、残査を水−酢酸エチル
に溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
下留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン−酢酸エチル=1:
1)により精製して、表題化合物のフリー塩基体 (194m
g) をmp 88-89℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-2.00 (9H, m), 2.55-2.65 (4
H, m), 2.80-2.95 (8H, m), 3.48 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 6.90-7.10 (3H, m), 7.20-7.40 (10H, m). 上記フリー塩基体 (180mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(172mg) をmp 223℃ (dec.) の無色結晶として得た。 元素分析値 C31H38N2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 67.37; H, 7.48; N, 5.07. 実験値: C, 67.52; H, 7.35; N, 5.39.
【0212】実施例41) 7−[[2−[1−[(4−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]エチル]スルファニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化191】 参考例23)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルファニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン (フリー塩基体、240mg, 0.63mmol) と4−クロ
ロベンジルクロリド(112mg, 0.69mmol) を用いて、実施
例40)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
(204mg) をmp 236℃ (dec.) の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.10-2.00 (9H, m),
2.55-2.70 (4H, m), 2.75-2.95 (8H, m), 3.43 (2H,
s), 3.63 (2H, s), 6.90-7.10 (3H, m), 7.20-7.40(9H,
m). 元素分析値 C31H37ClN2S・2HClとして 計算値: C, 63.42; H, 6.87; N, 4.77. 実験値: C, 63.82; H, 6.65; N, 5.12.
【0213】実施例42) 7−[[2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化192】 参考例27)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルフィニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン (フリー塩基体、200mg, 0.50mmol)、および2−
クロロベンジルブロミド (0.071ml, 0.55mmol) を用い
て、実施例40)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物のフリー塩基体 (94mg) を無色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.80 (7H, m), 1.95-2.15 (2
H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.80-3.00 (8H, m), 3.59
(2H, s), 3.63 (2H, s), 6.95-7.50 (12H, m). 上記フリー塩基体 (90mg) のエタノール溶液を2当量の
塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物 (90
mg) を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C31H37ClN2OS・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 61.74; H, 6.69; N, 4.65. 実験値: C, 61.58; H, 6.86; N, 4.45.
【0214】実施例43) 7−[[2−[1−[(4−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化193】 参考例27)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルフィニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン (フリー塩基体、200mg, 0.50mmol) および4−
クロロベンジルクロリド (89mg, 0.55mmol) を用いて、
実施例40)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物のフリー塩基体 (61mg) を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.80 (7H, m), 1.85-2.00 (2
H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.75-2.95 (8H, m), 3.43
(2H, s), 3.63 (2H, s), 6.95-7.10 (3H, m), 7.20-7.4
0 (9H, m). 上記フリー塩基体 (60mg) のエタノール溶液を2当量の
塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物 (22
mg) をmp 225℃ (dec.) の無色結晶として得た。
【0215】実施例44) 7−[[2−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]エチル]スルホニル]−3−(フ
ェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化194】 参考例31)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルホニル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピン (265mg, 0.64mmol) および3−クロロベンジルブ
ロミド (0.093ml, 0.71mmol) を用いて、実施例40)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物のフリー塩
基体 (251mg) を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.10-1.40 (2H, m), 1.50-1.75 (5
H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.75-
2.90 (2H, m), 2.95-3.15 (6H, m), 3.42 (2H, s), 3.6
4 (2H, s), 7.10-7.40 (10H, m), 7.55-7.65 (2H, m). 上記フリー塩基体 (250mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(225mg) をmp 249℃ (dec.) の無色結晶として得た。 元素分析値 C31H37ClN2O2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 60.14; H, 6.51; N, 4.52. 実験値: C, 60.25; H, 6.27; N, 4.65.
【0216】実施例45) 3−(フェニルメチル)−7−[[2−[1−[(4−
クロロフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エチ
ル]スルホニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化195】 参考例31)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルホニル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピン (265mg, 0.64mmol) および4−クロロベンジルク
ロリド (114mg, 0.71mmol) を用いて、実施例40)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物のフリー塩基
体 (255mg) を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.10-1.40 (2H, m), 1.45-1.75 (5
H, m), 1.80-1.95 (2H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.70-
2.90 (2H, m), 2.95-3.10 (6H, m), 3.41 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 7.15-7.40 (10H, m), 7.55-7.65 (2H, m). 上記フリー塩基体 (250mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(266mg) をmp 256℃ (dec.) の無色結晶として得た。 元素分析値 C31H37ClN2O2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 60.14; H, 6.51; N, 4.52. 実験値: C, 60.43; H, 6.45; N, 4.64.
【0217】実施例46) N−[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
メチル]−3−(トリフルオロアセチル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7
−スルホンアミド
【化196】 3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホニル
クロリド (1.50g, 4.39mmol) のN,N―ジメチルホル
ムアミド (10ml) 溶液を、[1−(ベンジル)−4−ピ
ペリジニル]メチルアミン 2塩酸塩 (1.34g, 4.83mmo
l) とトリエチルアミン (2.02ml, 14.5mmol) のテトラ
ヒドロフラン (50ml) 混合液に室温で滴下した。混合物
を室温で1.5時間攪拌し、溶媒を減圧下留去した後、
残査を水−酢酸エチルに溶かし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン−酢酸エチル=1:1)により精製して、表題化合物
(1.64g) を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.30-1.70 (3
H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.75-2.90 (2H, m), 2.96
(2H, s), 3.00-3.10 (4H, m), 3.47 (2H, s), 3.65-3.8
5 (4H, m), 5.05-5.25 (1H, br), 7.20-7.35 (5H, m),
7.60-7.70 (2H, m), 8.02 (1H, s).
【0218】実施例47) N−[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−
ベンズアゼピン−7−スルホンアミド
【化197】 実施例46)で得たN−[[1−(フェニルメチル)−
4−ピペリジニル]メチル]−3−(トリフルオロアセ
チル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベ
ンズアゼピン−7−スルホンアミド (1.61g, 3.16mmo
l) を用いて、参考例21)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物 (1.09g) 無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.30-1.70 (3
H, m), 1.80-1.95 (2H, m), 1.90-2.10 (1H, br), 2.75
-3.00 (12H, m), 3.46 (2H, s), 4.60-4.75 (1H,br.),
7.15-7.35 (6H, m), 7.55-7.60 (2H, m).
【0219】実施例48) 3−(フェニルメチル)−N−[[1−(フェニルメチ
ル)−4−ピペリジニル]メチル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホ
ンアミド 2塩酸塩
【化198】 実施例47)で得たN−[[1−(フェニルメチル)−
4−ピペリジニル]メチル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホンアミ
ド (250mg, 0.60mmol) および臭化ベンジル (0.071ml,
0.60mmmol) を用いて、実施例40)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物のフリー塩基体 (265mg) を
無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.30-1.70 (3
H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.75-
2.90 (4H, m), 2.90-3.00 (4H, m), 3.46 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 4.50-4.75 (1H, br), 7.15-7.40 (11H, m),
7.55-7.60 (2H, m). 上記フリー塩基体 (260mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(283mg) を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C30H37N3O2S・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 60.60; H, 6.95; N, 7.07. 実験値: C, 60.68; H, 7.15; N, 7.00.
【0220】実施例49) N−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]−
[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]アセト
アミド
【化199】 オギザリルクロリド (143ml, 1.64mmol) を、[1−
(ベンジル)−4−ピペリジニル]酢酸 (135mg, 0.544
mmol)とN,N―ジメチルホルムアミド(触媒量)のテ
トラヒドロフラン (20ml) 溶液に室温で滴下した後、1
5分間攪拌した。溶媒を減圧下留去した後、析出した固
体をヘキサン (5ml) で2回洗浄した。固体をテトラヒ
ドロフラン (20ml) に溶解した後、参考例35)で得た
8−アミノ−2−(フェニルメチル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン (135mg,
0.535mmol)、およびトリエチルアミン (0.23ml, 1.65mm
ol)を0℃にて加え、2時間攪拌した。溶媒を減圧下留
去した後、残査を水−酢酸エチルに溶解し、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去することによ
り、表題化合物 (170mg)をmp 175-176℃の無色結晶とし
て得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.25-1.45 (2H, m), 1.60-2.10 (8
H, m), 2.23 (2H, d, J =6.6 Hz), 2.80-2.95 (3H, m),
3.07 (2H, t-like, J = 5.4 Hz), 3.48 (2H, s), 3.52
(2H, s), 3.85 (2H, s), 7.00-7.15 (3H, m), 7.20-7.
40 (11H, m). 元素分析値 C31H37N3O・0.5H2Oとして 計算値: C, 78.11; H, 8.04; N, 8.82. 実験値: C, 77.99; H, 7.60; N, 8.74.
【0221】実施例50) 2−(フェニルメチル)−N−[[1−(フェニルメチ
ル)−4−ピペリジニル]メチル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−カルボ
キサミド
【化200】 参考例38)で得た2−(フェニルメチル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8
−カルボン酸 (400mg, 1.42mmmol)、[1−(フェニル
メチル)−4−ピペリジニル]メチルアミン 2塩酸塩
(433mg, 1.56mmol)およびトリエチルアミン (0.652ml,
4.68mmol) のN,N―ジメチルホルムアミド (15ml)
溶液にジエチルホスホリルシアニド (0.237ml, 1.56mmo
l) を室温にて滴下し、12時間攪拌した。溶媒を減圧
下濃縮した後、残査を水−酢酸エチルに溶解し、酢酸エ
チルで2回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミ
ン=45:5:1)により精製して、表題化合物 (314m
g) をmp 148-149℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-2.10 (9H, m), 2.85-3.00 (4
H, m), 3.13 (2H, t-like, J = 5.6 Hz), 3.33 (2H, t-
like, J = 6.2 Hz), 3.51 (2H, s), 3.52 (2H, s), 3.9
0 (2H, s), 6.05-6.15 (1H, m), 7.15-7.40 (12H, m),
7.58 (1H, dd, J =7.7, 2.0 Hz). 元素分析値 C31H37N3O・0.5H2Oとして 計算値: C, 78.11; H, 8.04; N, 8.82. 実験値: C, 78.38; H, 7.88; N, 9.18.
【0222】実施例51) 4−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−
2−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−2
−ブタノール 2塩酸塩
【化201】 3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−
1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1
−プロパノン (300mg, 0.64mmol) のテトラヒドロフラ
ン (15ml) 溶液に1M−メチルリチウム エチルエーテ
ル溶液 (1.3ml, 1.3mmol) を0℃で滴下した後、30分
間攪拌した。水 (1ml) を加えて、溶媒を減圧下留去し
た後、残査を水−酢酸エチルに溶解し、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル)により精製して、表題化合物のフリー塩基体
(334mg) を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.30 (4H, m), 1.51 (3H, s),
1.55-2.05 (8H, m), 2.55-2.65 (4H, m), 2.70-2.95
(6H, m), 3.45 (2H, s), 3.64 (2H, s), 6.95-7.15 (3
H, m), 7.20-7.40 (10H, m). 上記フリー塩基体 (330mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(290mg) をmp 250-253℃の無色結晶として得た。 元素分析値 C33H42N2O・2HClとして 計算値: C, 71.34; H, 7.98; N, 5.04. 実験値: C, 72.86; H, 7.94; N, 5.27.
【0223】実施例52) 3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−
1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1
−プロパノン オキシム
【化202】 3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−
1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1
−プロパノン(300mg, 0.64mmol) のメタノール (180ml)
溶液にヒドロキシルアミン 塩酸塩 (180mg, 2.6mmo
l)、酢酸ナトリウム (360mg, 4.4mmol)および水 (20ml)
を加えた後、5時間加熱還流した。メタノールを減圧
下留去した後、残査を水−酢酸エチルに溶解し、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を炭酸カリウム水溶液、および
飽和食塩水で順次洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去して、表題化合物 (271mg) をmp 171-
174℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-2.00 (10H, m), 2.55-3.00 (1
2H, m), 3.53 (2H, s),3.64 (2H, s), 7.06 (1H, d, J
= 7.6 Hz), 7.20-7.40 (12H, m). 元素分析値 C32H39N3O・0.5H2Oとして 計算値: C, 78.33; H, 8.22;
N, 8.56. 実験値: C, 78.30; H, 8.20;
N, 8.29.
【0224】実施例53) 3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−
1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1
−プロパノン ヒドラゾン
【化203】 3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−
1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1
−プロパノン (300mg, 0.64mmol) のメタノール (10ml)
溶液にヒドラジン 1水和物 (0.126ml, 12.6mmol) を
加えた後、3時間加熱還流した。メタノールを減圧下留
去した後、残査を水−酢酸エチルに溶解し、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸カ
リウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去して、表題化合物
(141mg) をmp 100-102℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-2.05 (9H, m), 2.50-2.70 (6
H, m), 2.80-3.00 (6H, m), 3.49 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 5.31 (2H, s), 7.04 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.20-
7.40 (12H, m). 元素分析値 C32H40N4として 計算値: C, 79.96; H, 8.39; N, 11.66. 実験値: C, 79.51; H, 8.37; N, 11.46.
【0225】実施例54) 2−[3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニ
ル]−1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イ
ル]プロピリデン]マロノニトリル 2塩酸塩
【化204】 3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−
1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1
−プロパノン (300mg, 0.64mmol) の酢酸 (5.5ml)−ト
ルエン (5.5ml)混合溶液に、マロノニトリル (163mg,
0.95mmol) および酢酸アンモニウム (0.55g, 7.1mmol)
を加えた後、12時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去し
た後、残査を炭酸カリウム水溶液−酢酸エチルに溶解
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=9:1)に
より精製して、 表題化合物のフリー塩基体 (313mg)を
淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.55-1.70 (2
H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.60-2.70 (4H, m), 2.80-
3.00 (8H, m), 3.47 (2H, s), 3.64 (2H, s), 7.05-7.4
0 (13H, m). 上記フリー塩基体 (310mg) のエタノール溶液を2当量
の塩化水素(エタノール溶液)で処理し、表題化合物
(352mg) を淡黄色非晶状結晶として得た。
【0226】実施例55) 8−[3−[1−[(3−シアノフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]プロポキシ]−2−[(4−フルオロフェニル)
メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン
【化205】 参考例42)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[3−(4−ピペリジニル)プロポキシ]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズア
ゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物をmp 97-98℃の無色結晶として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.10-1.45 (4H, m), 1.50-1.80 (7
H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.75-2.90 (4H, m), 3.09
(2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.49 (4H, s), 3.81(2H,
s), 3.87 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.48 (1H, d, J = 2.6
Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.3, 2.6 Hz), 6.95-7.10 (3
H, m), 7.20-7.30 (2H, m), 7.40 (1H, t,J = 7.4 Hz),
7.50-7.60 (2H, m), 7.65 (1H, s). 元素分析値 C33H38FN3Oとして 計算値: C, 77.46; H, 7.49; N, 8.21. 実験値: C, 77.30; H, 7.57; N, 8.21.
【0227】実施例56) 3−[[4−[3−[[2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−
イル]オキシ]プロピル]−1−ピペリジニル]メチル]−1
−ベンゼンカルボキシイミダミド 3塩酸塩
【化206】 1) 実施例55)で得た8−[3−[1−[(3−シアノフ
ェニル)メチル]−4−ピペリジニル]プロポキシ]−2−
[(4−フルオロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−2−ベンズアゼピン(1.8g, 3.52mmol)と9.8
規定塩酸(エタノール溶液、80ml)の混合物を室温で16
時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、残査を水−酢
酸エチルに溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去して、エチル3−[[4−[3−[[2−[(4−
フルオロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]プロピル]−
1−ピペリジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボキシイミ
デート(2.18g)を無色油状物として得た。 2) 1)で得たエチル 3−[[4−[3−[[2−[(4−フ
ルオロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]プロピル]−1
−ピペリジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボキシイミ
デート(500mg,0.9mmol) と40% メチルアミン (メタノ
ール溶液、10ml)のメタノール溶液 (10ml)を、ステンレ
ス耐圧管内で、120 ℃で30分間加熱した。溶媒を減圧
下に留去し、残渣を酢酸エチル-1N 水酸化ナトリウム水
溶液に溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した後、溶媒を減圧
下留去した。得られた残渣を塩基性の活性アルミナを用
いたカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル
-メタノール- NH4OH = 1:1:0.03)により精製し、表題
化合物 (512mg)を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.15-1.45 (5H, m),
1.55-2.05 (9H, m), 2.75-2.90 (4H, m), 2.98 (3H,
s), 3.08 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.49 (4H, s),
3.80 (2H, s), 3.87 (2H, t, J = 6.4 Hz), 5.60-6.20
(1H, br), 6.47 (1H,d, J = 2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J
= 8.0, 2.6 Hz), 6.90-7.05 (3H, m), 7.20-7.50 (5H,
m), 7.53 (1H, s). 元素分析値 C34H43FN4O・3HCl・2H2Oとして 計算値: C, 59.34; H, 7.32; N, 8.14. 実験値: C, 59.27; H, 7.74; N, 8.41.
【0228】実施例57) 8−[3−[1−[[3−(4,5−ジヒドロ−1H−2−イミダゾ
リル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル]プロポキ
シ]−2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化207】 参考例56)―1)で得たエチル 3−[[4−[3−[[2−
[(4−フルオロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]プロ
ピル]−1−ピペリジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボ
キシイミデートとエチレンジアミンを用いて、実施例5
6)―2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
をmp 119-121℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.45 (5H, m), 1.55-2.05 (9
H, m), 2.80-2.90 (4H, m), 3.08 (2H, t-like, J = 5.
2 Hz), 3.49 (4H, s), 3.50 (2H, s), 3.70-3.95(6H,
m), 6.48 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.
0, 2.6 Hz), 6.90-7.05 (3H, m), 7.20-7.45 (4H, m),
7.66 (1H, d, J = 7.0 Hz), 7.74 (1H, s). 元素分析値 C35H43FN4Oとして 計算値: C, 75.78; H, 7.81; N, 10.10. 実験値: C, 75.33; H, 7.59; N, 10.05.
【0229】実施例58) 7−[2−[1−[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2−[[2−(トリフルオロメチル)
フェニル]メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化208】 参考例41)で得た2−[[2−(トリフルオロメチル)
フェニル]メチル]−7−[2−(4−ピペリジニル)エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.15-1.85 (9H, m),
1.90-2.05 (2H, m), 2.35(3H, s), 2.80-2.95 (4H, m),
3.03 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.42 (2H, s), 3.71
(2H, s), 3.74 (2H, s), 3.96 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.58 (1H, dd, J= 8.4, 2.6 Hz), 6.71 (1H, d, J = 2.
6 Hz), 6.82 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.05-7.35 (5H,
m), 7.48 (1H, t, J = 7.4 Hz), 7.60 (1H, d, J = 7.2
Hz), 7.81(1H, d, J = 7.2 Hz).
【0230】実施例59) 7−[2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2−[[2−(トリフルオロメチル)
フェニル]メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化209】 参考例41)で得た2−[[2−(トリフルオロメチル)
フェニル]メチル]−7−[2−(4−ピペリジニル)エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−
ベンズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.20-1.85 (9H, m),
2.00-2.20 (2H, m), 2.80-2.95 (4H, m), 3.04 (2H, t-
like, J = 5.2 Hz), 3.50 (2H, s), 3.71 (2H, s), 3.7
5 (2H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.2 Hz), 6.58 (1H, dd,
J = 8.4, 2.6 Hz), 6.72 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.83
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.10-7.35 (4H, m),7.40-7.55
(2H, m), 7.61 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.81 (1H, d, J
= 7.2 Hz).
【0231】実施例60) 2−[1−[2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]
−3−[1−[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリ
ジニル]プロピリデン]マロノニトリル 2塩酸塩
【化210】 3−[1−[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]−1−[3−[(4−フルオロフェニル)メチ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ズアゼピン−7−イル]−1−プロパノンを用いて、実
施例54)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.05-1.40 (5H, m),
1.50-1.65 (2H, m), 1.70-1.85 (2H, m), 1.85-2.00 (2
H, m), 2.33 (3H, s), 2.75-3.00 (6H, m), 3.10(2H, t
-like, J = 5.2 Hz), 3.40 (2H, s), 3.50 (2H, s), 3.
87 (2H, s), 6.90-7.30 (11H, m).
【0232】実施例61) 2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-8-[4-[1-[(2-メチル
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-2-ヒドロキシ-2-ブ
チル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン 2
塩酸塩
【化211】 3−[1−[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]−1−[3−[(4−フルオロフェニル)メチ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ズアゼピン−7−イル]−1−プロパノンを用いて、実
施例51)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.05-1.35 (5H, m),
1.49 (3H, s), 1.50-2.00(9H, m), 2.32 (3H, s), 2.75
-2.95 (4H, m), 3.12 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.38
(2H, s), 3.47 (2H, s), 3.84 (2H, s), 6.85-7.30 (1
1H, m).
【0233】実施例62) 4−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1−ブタノンヒドラ
ゾン 3塩酸塩
【化212】 4−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1−ブタノンを用い
て、実施例53)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物をmp 211-215℃(dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.10-1.70 (9H, m),
1.80-2.00 (2H, m), 2.35-2.70 (6H, m), 2.75-3.00 (6
H, m), 3.47 (2H, s), 3.63 (2H, s), 4.95-5.05(2H×1
/6, br), 5.25-5.40 (2H×5/6, br), 6.90-7.40 (13H,
m). 元素分析値 C33H42N4・3HCl・3H2Oとして 計算値: C, 60.22; H, 7.81; N, 8.51. 実験値: C, 60.23; H, 7.37; N, 8.46.
【0234】実施例63) 3-(フェニルメチル)-7-[3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]-1-ヒドロキシプロピル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン
【化213】 3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−1−プロパノンを用
いて、実施例7)―2)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 112-113℃の無色結晶として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-2.00 (12H, m), 2.55-2.65 (4
H, m), 2.75-2.95 (6H,m), 3.47 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 4.56 (1H, t-like, J = 6.4 Hz), 7.05 (3H,s), 7.
20-7.40 (10H, m). 元素分析値 C32H40N2Oとして 計算値: C, 82.01; H, 8.60; N, 5.98. 実験値: C, 82.18; H, 8.62; N, 5.91.
【0235】実施例64) N-[ [1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]メチル]-3-
[(3-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-スルホンアミド 2塩酸塩
【化214】 実施例47)で得たN−[[1−(フェニルメチル)−
4−ピペリジニル]メチル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホンアミ
ドを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.05-1.70 (5H, m),
1.80-1.95 (2H, m), 2.36(3H, s), 2.55-2.70 (4H, m),
2.75-2.90 (4H, m), 2.90-3.00 (4H, m), 3.45(2H,
s), 3.59 (2H, s), 4.60-4.80 (1H, br), 7.05-7.35 (1
0H, m), 7.55-7.60(2H, m). 元素分析値 C31H39N3O2S・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 61.17; H, 7.12;
N, 6.90. 実験値: C, 61.52; H, 7.48;
N, 7.15.
【0236】実施例65) N-[ [1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]メチル]-3-
[(4-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-スルホンアミド
【化215】 実施例47)で得たN−[[1−(フェニルメチル)−
4−ピペリジニル]メチル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホンアミ
ドを用いて、実施例40)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.75 (5H, m), 1.80-1.95 (2
H, m), 2.35 (3H, s), 2.55-2.70 (4H, m), 2.75-3.00
(8H, m), 3.46 (2H, s), 3.59 (2H, s), 4.40 (1H, t,
J = 6.6 Hz), 7.10-7.35 (10H, m), 7.55-7.60 (2H,
m). 元素分析値 C31H39N3O2Sとして 計算値: C, 71.92; H, 7.59; N, 8.12. 実験値: C, 71.51; H, 7.37; N, 8.47.
【0237】実施例66) 7−[ [2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−ピ
ペリジニル]エチル]スルファニル]−3−(フェニルメチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
2塩酸塩
【化216】 参考例23)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルファニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン(フリー塩基体)を用いて、実施例40)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.15-1.75 (7H, m),
1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.80-3.00 (8
H, m), 3.59 (2H, s), 3.63 (2H, s), 6.95-7.50(12H,
m). 元素分析値 C31H37ClN2S・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 61.53; H, 7.00; N, 4.63. 実験値: C, 61.66; H, 7.03; N, 4.69.
【0238】実施例67) 7−[ [2−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−ピ
ペリジニル]エチル]スルファニル]−3−(フェニルメチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
2塩酸塩
【化217】 参考例23)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルファニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン(フリー塩基体)を用いて、実施例40)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物をmp 236℃(de
c.)の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.15-1.75 (7H, m),
1.85-2.00 (2H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.75-2.95 (8
H, m), 3.43 (2H, s), 3.63 (2H, s), 6.95-7.40(12H,
m). 元素分析値 C31H37ClN2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 63.42; H, 6.87; N, 4.77. 実験値: C, 63.84; H, 6.74; N, 5.02.
【0239】実施例68) 3−(フェニルメチル)−7−[[2−[1−(フェニルメチル)
−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化218】 参考例27)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルフィニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン(フリー塩基体)を用いて、実施例40)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.15-2.00 (9H, m),
2.55-2.70 (4H, m), 2.80-2.95 (8H, m), 3.48 (2H,
s), 3.63 (2H, s), 6.95-7.10 (3H, m), 7.20-7.40(10
H, m). 元素分析値 C31H38N2OS・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 64.46; H, 7.33; N, 4.85. 実験値: C, 64.18; H, 7.44; N, 4.95.
【0240】実施例69) 7−[ [2−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−ピ
ペリジニル]エチル]スルフィニル]−3−(フェニルメチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
【化219】 参考例27)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルフィニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン(フリー塩基体)を用いて、実施例40)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.75 (7H, m), 1.85-2.05 (2
H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.75-2.95 (8H, m), 3.45
(2H, s), 3.64 (2H, s), 6.95-7.10 (3H, m), 7.20-7.4
0 (9H, m).
【0241】実施例70) 3−(フェニルメチル)−7−[[2−[1−(フェニルメチル)
−4−ピペリジニル]エチル]スルホニル]−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化220】 参考例31)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルホニル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例40)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.10-1.35 (2H, m),
1.45-1.75 (5H, m), 1.80-1.95 (2H, m), 2.55-2.70 (4
H, m), 2.80-2.90 (2H, m), 2.95-3.15 (6H, m),3.45
(2H, s), 3.63 (2H, s), 7.20-7.40 (11H, m), 7.55-7.
65 (2H, m). 元素分析値 C31H38N2O2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 63.69; H, 7.07; N, 4.79. 実験値: C, 64.03; H, 6.98; N, 4.91.
【0242】実施例71) 7−[ [2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−ピ
ペリジニル]エチル]スルホニル]−3−(フェニルメチル)
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
2塩酸塩
【化221】 参考例31)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルホニル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例40)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.10-1.40 (2H, m),
1.50-1.75 (5H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.55-2.70 (4
H, m), 2.80-2.90 (2H, m), 2.95-3.15 (6H, m),3.56
(2H, s), 3.63 (2H, s), 7.10-7.45 (10H, m), 7.55-7.
65 (2H, m). 元素分析値 C31H37ClN2O2S・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 59.28; H, 6.58; N, 4.46. 実験値: C, 59.24; H, 6.76; N, 4.43.
【0243】実施例72) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7−[2−[1−
(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化222】 参考例40)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−7−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.05 (2H, m), 2.80-2.95 (4H, m), 3.08 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.46 (2H, s), 3.49 (2H, s),3.78
(2H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.2 Hz), 6.58 (1H, dd, J
= 8.4, 2.6 Hz),6.70 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.80 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 6.98 (2H, t-like, J= 8.8 Hz),
7.20-7.40 (7H, m). 元素分析値 C31H37FN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.03; H, 7.39; N, 4.89. 実験値: C, 65.20; H, 7.51; N, 4.80.
【0244】実施例73) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[2−[1−
(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化223】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.10 (2H, m), 2.80-2.95 (4H, m), 3.08 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.49 (4H, s), 3.80 (2H, s),3.92
(2H, t, J = 6.4 Hz), 6.47 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.6
6 (1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 6.90-7.10 (3H, m), 7.
20-7.35 (7H, m). 元素分析値 C31H37FN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 66.07; H, 7.33; N, 4.97. 実験値: C, 66.25; H, 7.59; N, 4.84.
【0245】実施例74) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(3−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン 2塩酸塩
【化224】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.05 (2H, m), 2.34(3H, s), 2.80-2.95 (4H, m),
3.09 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.45 (2H, s),3.49
(2H, s), 3.80 (2H, s), 3.92 (2H, t, J = 6.4 Hz),
6.47 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.2, 2.
6 Hz), 6.90-7.40 (9H, m). 元素分析値 C32H39FN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 66.54; H, 7.50; N, 4.85. 実験値: C, 66.93; H, 7.85; N, 4.82.
【0246】実施例75) 8−[2−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピ
ン 2塩酸塩
【化225】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.05 (2H, m), 2.75-2.95 (4H, m), 3.09 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.45 (2H, s), 3.49 (2H, s),3.80
(2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.48 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.67(1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 6.90-7.1
0 (3H, m), 7.15-7.35 (6H, m). 元素分析値 C31H36ClFN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 63.21; H, 6.67; N, 4.76. 実験値: C, 63.02; H, 6.98; N, 4.56.
【0247】実施例76) 8−[2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)エトキシ]−
2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン 塩酸塩
【化226】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.
65-1.90 (8H, m), 2.09(3H, s), 2.45-2.65 (1H, m),
2.80-2.90 (2H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.50 (2H,
s), 3.70-3.90 (3H, m), 3.94 (2H, t, J = 6.4 Hz),
4.50-4.70 (1H, m),6.48 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.67
(1H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 6.90-7.10 (3H,m), 7.20-
7.30 (2H, m). 元素分析値 C26H33FN2O2・HCl・2H2Oとして 計算値: C, 62.83; H, 7.71; N, 5.64. 実験値: C, 63.03; H, 7.58; N, 5.24.
【0248】実施例77) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[2−[1−
[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エ
トキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン 2塩酸塩
【化227】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15-1.80 (9H, m), 1.
90-2.05 (2H, m), 2.35(3H, s), 2.75-2.95 (4H, m),
3.08 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.43 (2H, s),3.49
(2H, s), 3.80 (2H, s), 3.92 (2H, t, J = 6.4 Hz),
6.48 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.2, 2.
6 Hz), 6.90-7.30 (9H, m). 元素分析値 C32H39FN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 66.54; H, 7.50;
N, 4.85. 実験値: C, 66.57; H, 7.34;
N, 4.61.
【0249】実施例78) 8−[2−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピ
ン 2塩酸塩
【化228】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 2.
00-2.15 (2H, m), 2.75-2.95 (4H, m), 3.09 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.49 (2H, s), 3.60 (2H, s),3.80
(2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.48 (1H, d, J
= 2.8 Hz), 6.66(1H, dd, J = 8.2, 2.8 Hz), 6.90-7.3
0 (7H, m), 7.34 (1H, dd, J = 7.4, 1.8Hz), 7.49 (1
H, dd, J = 7.4, 1.8 Hz). 元素分析値 C31H36ClFN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 62.26; H, 6.74; N, 4.68. 実験値: C, 62.16; H, 7.14; N, 4.53.
【0250】実施例79) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[2−[1−[[2
−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2
−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化229】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
95-2.15 (2H, m), 2.75-2.95 (4H, m), 3.09 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.49 (2H, s), 3.63 (2H, s),3.81
(2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.48 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.67(1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 6.90-7.1
0 (3H, m), 7.20-7.35 (3H, m), 7.50 (1H, t, J = 7.6
Hz), 7.60 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.82 (1H, d, J =
7.6 Hz). 元素分析値 C32H36F4N2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 60.86; H, 6.38; N, 4.44. 実験値: C, 60.57; H, 6.37; N, 4.31.
【0251】実施例80) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[2−[1−[[3
−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2
−ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化230】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.10 (2H, m), 2.75-2.90 (4H, m), 3.08 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.49 (2H, s), 3.52 (2H, s),3.80
(2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.47 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.66(1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 6.90-7.1
0 (3H, m), 7.15-7.30 (2H, m), 7.35-7.60 (4H, m). 元素分析値 C32H36F4N2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 60.86; H, 6.38; N, 4.44. 実験値: C, 61.05; H, 6.50; N, 4.20.
【0252】実施例81) 2−[ [4−[2−[[2−[(4−フルオロフェニル)メチル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8
−イル]オキシ]エチル]−1−ピペリジニル]メチル]フェ
ノキシ]酢酸
【化231】 参考例39)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン(フリー塩基体)を用いて、実施例1)および参考
例21)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.60-2.10 (9H, m), 2.50-2.90 (4H,
m), 3.07 (2H, t-like,J = 4.8 Hz), 3.20-3.45 (2H,
m), 3.50 (2H, s), 3.80 (2H, s), 3.85-4.00 (4H, m),
4.72 (2H, s), 6.46 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.65 (1H,
dd, J = 8.2, 2.2 Hz), 6.90-7.45 (9H, m). 元素分析値 C33H39FN2O4・1.5H2Oとして 計算値: C, 69.09; H, 7.38; N, 4.88. 実験値: C, 68.82; H, 7.22;
N, 4.68.
【0253】実施例82) 2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−8−[3−[1−
(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]プロポキシ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン 2塩酸
【化232】 参考例42)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[3−(4−ピペリジニル)プロポキシ]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズア
ゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.45 (4H, m), 1.
60-2.10 (9H, m), 2.80-3.00 (4H, m), 3.08 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.49 (4H, s), 3.80 (2H, s),3.86
(2H, t, J = 6.4 Hz), 6.47 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.6
6 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 6.90-7.10 (3H, m), 7.
20-7.40 (7H, m). 元素分析値 C32H39FN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 66.54; H, 7.50; N, 4.85. 実験値: C, 66.56; H, 7.49; N, 4.78.
【0254】実施例83) 8−[3−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]プロポキシ]−2−[(4−フルオロフェニル)
メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピン 2塩酸塩
【化233】 参考例42)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[3−(4−ピペリジニル)プロポキシ]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズア
ゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15-1.45 (4H, m), 1.
55-2.05 (9H, m), 2.75-2.90 (4H, m), 3.08 (2H, t-li
ke, J = 5.2 Hz), 3.44 (2H, s), 3.48 (2H, s),3.80
(2H, s), 3.86 (2H, t, J = 6.6 Hz), 6.48 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.66(1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 6.90-7.1
0 (3H, m), 7.15-7.40 (6H, m). 元素分析値 C32H38ClFN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 62.80; H, 6.92; N, 4.58. 実験値: C, 62.94; H, 6.76; N, 4.33.
【0255】実施例84) エチル 2−メチル−2−[3−[[4−[2−[[2−[(4−フル
オロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]プロピル]−1−
ピペリジニル]メチル]フェニル]プロパノエート 2塩酸
【化234】 参考例42)で得た2−[(4−フルオロフェニル)メ
チル]−8−[3−(4−ピペリジニル)プロポキシ]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズア
ゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15−1.45
(4H, m), 1.17 (3H, t, J =
7.0 Hz), 1.57 (6H, s),
1.60−2.00 (9H, m), 2.75−
2.90 (4H, m), 3.08 (2H, t
−like,J = 5.2 Hz), 3.48
(4H, s), 3.80 (2H, s), 3.
86 (2H, t, J = 6.6 Hz),
4.11(2H, q, J = 7.0 Hz),
6.48 (1H, d, J = 2.6 Hz),
6.66 (1H, dd, J = 8.2,
2.6 Hz), 6.90−7.05 (3H,
m), 7.15−7.30 (6H, m). 元素分析値 C3849FN・2HCl・H2Oとし
て 計算値: C, 65.98; H, 7.72; N, 4.05. 実験値: C, 66.05; H, 7.75; N, 3.97.
【0256】実施例85) 2−メチル−2−[3−[[4−[3−[[2−[(4−フルオロフェ
ニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピン−8−イル]オキシ]プロピル]−1−ピペリジ
ニル]メチル]フェニル]プロピオン酸 2塩酸塩
【化235】 実施例84)で得たエチル 2−メチル−2−[3−[[4−
[2−[[2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オ
キシ]プロピル]−1−ピペリジニル]メチル]フェニル]プ
ロパノエートを用いて、参考例21)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.10-2.30 (19H, m),
2.80-3.30 (6H, m), 3.40-3.60 (4H, m), 3.70-4.20 (4
H, m), 6.48 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.65 (1H, dd, J =
8.0, 2.2 Hz), 6.90-7.60 (9H, m). 元素分析値 C36H45FN2O3・2HCl・4H2Oとして 計算値: C, 60.24; H, 7.72; N, 3.90. 実験値: C, 60.22; H, 7.32; N, 3.63.
【0257】実施例86) 8−[2−[1−[(4−シアノフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
2塩酸塩
【化236】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
90-2.05 (2H, m), 2.27(3H, s), 2.75-2.90 (4H, m),
3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.48 (2H, s),3.51
(2H, s), 3.80 (2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz),
6.54 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.2, 2.
6 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.30 (4H,
m), 7.44 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8.4
Hz).
【0258】実施例87) エチル 4−[[4−[2−[[2−[(2−メチルフェニル)メ
チル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピ
ン−8−イル]オキシ]エチル]−1−ピペリジニル]メチ
ル]−1−ベンゼンカルボキシイミデート
【化237】 実施例86)で得た8−[2−[1−[(4−シアノフェニ
ル)メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2−[(2−
メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−2−ベンズアゼピン(フリー塩基体)を用いて、実
施例56)―1)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物をmp 103-104℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-1.85 (9H, m), 1.42 (3H, t, J
= 7.0 Hz), 1.90-2.10(2H, m), 2.27 (3H, s), 2.75-
2.90 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz),3.48
(2H, s), 3.53 (2H, s), 3.81 (2H, s), 3.93 (2H, t,
J = 6.4 Hz), 4.33 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.54 (1H,
d, J = 2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.2,2.6 Hz), 7.0
4 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.30 (4H, m), 7.38 (2
H, d, J = 8.4 Hz), 7.69 (2H, d, J = 8.4 Hz). 元素分析値 C35H45N3O2・0.5H2Oとして 計算値: C, 76.61; H, 8.45; N, 7.29. 実験値: C, 76.72; H, 8.13; N, 7.61.
【0259】実施例88) 4−[[4−[2−[[2−[(2−メチルフェニル)メチル]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イ
ル]オキシ]エチル]−1−ピペリジニル]メチル]−1−ベ
ンゼンカルボキシイミダミド
【化238】 実施例87)で得たエチル 4−[[4−[2−[[2−[(2−
メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]エチル]−1−
ピペリジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボキシイミデ
ートとアンモニア(エタノール溶液)を用いて、実施例
56)―2)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物をmp 107-108℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.90-2.10 (2H,
m), 2.28 (3H, s), 2.75-2.90 (4H, m), 3.07 (2H, t-
like, J = 5.2 Hz), 3.48 (2H, s), 3.51 (2H, s), 3.6
0-4.40 (3H, br), 3.81 (2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.
2 Hz), 6.54 (1H,d, J = 2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J =
8.0, 2.6 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.30
(4H, m), 7.37 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.55 (2H, d, J
= 8.0 Hz). 元素分析値 C33H42N4O・0.5H2Oとして 計算値: C, 76.26; H, 8.34; N, 10.78. 実験値: C, 76.39; H, 8.13; N, 10.80.
【0260】実施例89) 8−[2−[1−[[4−(4,5−ジヒドロ−1H−2−イミダゾ
リル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]
−2−[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン
【化239】 実施例87)で得たエチル 4−[[4−[2−[[2−[(2−
メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]エチル]−1−
ピペリジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボキシイミデ
ートとエチレンジアミンを用いて、実施例56)―2)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 150-
151℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.90-2.05 (2H,
m), 2.27 (3H, s), 2.80-2.90 (4H, m), 3.07 (2H, t-
like, J = 5.2 Hz), 3.48 (2H, s), 3.51 (2H, s), 3.7
8 (4H, s), 3.81 (2H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.2 Hz),
6.54 (1H, d, J= 2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.0,
2.6 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.30 (4H,
m), 7.36 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.52 (2H, d, J = 8.0
Hz). 元素分析値 C35H44N4Oとして 計算値: C, 78.32; H, 8.26; N, 10.44. 実験値: C, 78.30; H, 8.12; N, 10.45.
【0261】実施例90 2−(フェニルメチル)−8−[2−[1−[[4−
(N,N-ジエチルアミノメチル)フェニル]メチル]−4
−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン 3塩酸塩
【化240】 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2
-ベンズアゼピンを用いて、参考例1)、参考例7)、
参考例8)および実施例1)と同様の操作を順次行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.04 (6H, t, J = 7.0
Hz), 1.20-1.80 (8H, m), 1.85-2.10 (3H, m), 2.51 (4
H, q, J = 7.0 Hz), 2.80-2.95 (4H, m), 3.09 (2H, t-
like, J = 5.2 Hz), 3.46 (2H, s), 3.53 (2H, s), 3.5
4 (2H, s), 3.82(2H, s), 3.92 (2H, t, J = 6.4 Hz),
6.49 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.65 (1H, dd, J = 8.3,
2.6 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.20-7.35 (9H,
m). 元素分析値 C36H49N3O・3HCl ・H2Oとして 計算値: C, 64.81; H, 8.16; N, 6.30. 実験値: C, 64.44; H, 8.48; N, 6.36.
【0262】実施例91 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−
[1−[(3−シアノフェニル)メチル]−4−ピペリ
ジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化241】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.90 (9H, m), 1.
90-2.10 (2H, m), 2.28(3H, s), 2.75-2.95 (4H, m),
3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.49 (4H, s),3.81
(2H, s), 3.94 (2H, t, J = 6.2 Hz), 6.54 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.67(1H, dd, J = 8.1, 2.6 Hz), 7.00-7.7
0 (9H, m). 元素分析値 C33H39N3O・2HCl ・H2Oとして 計算値: C, 67.80; H, 7.41; N, 7.19. 実験値: C, 67.95; H, 7.57; N, 7.20.
【0263】実施例92 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−
[1−[[3−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリ
ル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン 3塩酸塩
【化242】 実施例91)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−[1−[(3−シアノフェニル)メチ
ル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩を用
いて、実施例56)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.10 (2H, m), 2.27(3H, s), 2.80-2.90 (4H, m),
3.06 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.48 (4H, s),3.60-
4.00 (1H, br), 3.76 (4H, s), 3.80 (2H, s), 3.92 (2
H, t, J = 6.2 Hz), 6.53 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.65
(1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.0 H
z), 7.10-7.45 (6H, m), 7.65 (1H, d, J = 7.4 Hz),
7.73 (1H, s). 元素分析値 C35H44N4O・3HCl ・1.5H2Oとして 計算値: C, 62.45; H, 7.49;
N, 8.32. 実験値: C, 62.25; H, 7.65;
N, 7.76.
【0264】実施例93 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−
[1−(4−シアノベンゾイル)−4−ピペリジニル]
エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-
ベンズアゼピン 塩酸塩
【化243】 参考例14)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.00-1.50 (2H, m), 1.
60-2.00 (7H, m), 2.28(3H, s), 2.70-3.20 (2H, br),
2.80-2.95 (2H, m), 3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz),
3.49 (2H, s), 3.50-3.70 (1H, br), 3.81 (2H, s), 3.
96 (2H, t, J =6.0 Hz), 4.60-4.80 (1H, br), 6.54 (1
H, d, J = 2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J =8.0, 2.6 Hz),
7.00-7.30 (5H, m), 7.50 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.71
(2H, d,J = 8.0 Hz). 元素分析値 C33H37N3O2・HCl ・0.5H2Oとして 計算値: C, 71.66; H, 7.11; N, 7.60. 実験値: C, 71.39; H, 7.16; N, 7.61.
【0265】実施例94 2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2−
[1−[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリ
ル)ベンゾイル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
【化244】 実施例93)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−8−[2−[1−(4−シアノベンゾイル)−4
−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン 塩酸塩を用いて、実施
例56)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
mp 145-146°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.00-1.50 (2H, m), 1.60-2.00 (8H,
m), 2.28 (3H, s), 2.70-3.20 (2H, br), 2.80-2.95
(2H, m), 3.07 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.49(2H,
s), 3.60-4.00 (5H, br), 3.81 (2H, s), 3.96 (2H, t,
J = 6.0 Hz), 4.60-4.80 (1H, br), 6.53 (1H, d, J =
2.6 Hz), 6.66 (1H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 7.05 (1
H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.30 (4H, m), 7.42 (2H, d,
J = 8.0 Hz), 7.81 (2H, d, J = 8.0 Hz). 元素分析値 C35H42N4O2として 計算値: C, 76.33; H, 7.69; N, 10.17. 実験値: C, 75.97; H, 7.25; N, 10.03.
【0266】実施例95 2−(フェニルメチル)−7−[[1−[(4−シアノ
フェニル)メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン 2塩酸塩
【化245】 参考例44)で得た2−(フェニルメチル)−7−
[(4−ピペリジニル)メトキシ]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩を用い
て、実施例1)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.55 (2H, m), 1.
65-1.90 (5H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.80-2.95 (4H,
m), 3.09 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.51 (2H, s),
3.54 (2H, s), 3.79 (2H, d, J = 6.2 Hz), 3.80 (2H,
s), 6.59 (1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 6.71 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 6.83 (1H, d, J = 8.2 Hz),7.20-7.40 (5
H, m), 7.45 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.60 (2H, d, J =
8.4 Hz). 元素分析値 C31H35N3O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.83; H, 7.13; N, 7.43. 実験値: C, 65.90; H, 7.22; N, 7.37.
【0267】実施例96 2−(フェニルメチル)−7−[[1−[[4−(4,
5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニル]メチ
ル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン
【化246】 実施例95)で得た2−(フェニルメチル)−7−
[[1−[(4−シアノフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]メトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩を用いて、実施例5
6)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp
152-154°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.30-1.95 (8H, m), 1.95-2.10 (2H,
m), 2.80-3.00 (4H, m), 3.11 (2H, t-like, J = 5.2
Hz), 3.53 (2H, s), 3.56 (2H, s), 3.81 (2H, d, J =
6.2 Hz), 3.83 (6H, s), 6.60 (1H, dd, J = 8.2, 2.6
Hz), 6.73 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.85 (1H, d, J = 8.
2 Hz), 7.20-7.35 (5H, m), 7.39 (2H, d,J = 8.0 Hz),
7.75 (2H, d, J = 8.0 Hz). 元素分析値 C33H40N4Oとして 計算値: C, 77.92; H, 7.93; N, 11.01. 実験値: C, 77.42; H, 7.93; N, 10.93.
【0268】実施例97 2−(フェニルメチル)−8−[[1−[(4−シアノ
フェニル)メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ン 2塩酸塩
【化247】 参考例46)で得た2−(フェニルメチル)−8−
[(4−ピペリジニル)メトキシ]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩を用い
て、実施例1)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp 105-107°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-1.55 (2H, m), 1.60-1.90 (5H,
m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.80-2.95 (4H, m), 3.09 (2
H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.54 (4H, s), 3.74 (2H, d,
J = 6.0 Hz), 3.83 (2H, s), 6.50 (1H, d, J = 2.6 H
z), 6.66 (1H, dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 7.04 (1H, d, J
= 8.2 Hz), 7.20-7.35 (5H, m), 7.45 (2H, d, J = 8.
2 Hz), 7.61 (2H, d, J = 8.2 Hz). 元素分析値 C31H35N3O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.83; H, 7.13; N, 7.43. 実験値: C, 65.90; H, 7.22; N, 7.37.
【0269】実施例98 2−(フェニルメチル)−8−[[1−[[4−(4,
5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニル]メチ
ル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン
【化248】 実施例97)で得た2−(フェニルメチル)−8−
[[1−[(4−シアノフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]メトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H-2-ベンズアゼピン 2塩酸塩を用いて、実施例5
6)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp
137-139°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.25-1.50 (2H, m), 1.60-2.10 (8H,
m), 2.80-3.00 (4H, m), 3.09 (2H, t-like, J = 5.2
Hz), 3.40-4.20 (4H, br), 3.53 (4H, s), 3.73(2H, d,
J = 5.8 Hz), 3.82 (2H, s), 6.50 (1H, d, J = 2.6
Hz), 6.65 (1H,dd, J = 8.2, 2.6 Hz), 7.03 (1H, d, J
= 8.2 Hz), 7.20-7.35 (5H, m), 7.37(2H, d, J = 8.0
Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.0 Hz). 元素分析値 C33H40N4Oとして 計算値: C, 77.92; H, 7.93; N, 11.01. 実験値: C, 77.87; H, 7.91; N, 10.85.
【0270】実施例99 2−(フェニルメチル)−8−[2−[1−[(4−シ
アノフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エトキ
シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン
【化249】 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2
-ベンズアゼピンを用いて、参考例1)、参考例7)、
参考例8)および実施例1)と同様の操作を順次行うこ
とにより、表題化合物をmp 83-85°Cの無色結晶とし
て得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-1.85 (9H, m), 1.90-2.05 (2H,
m), 2.75-2.90 (4H, m), 3.09 (2H, t-like, J = 5.2
Hz), 3.51 (2H, s), 3.53 (2H, s), 3.82 (2H, s), 3.9
3 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.50 (1H, d, J = 2.6 Hz),
6.66 (1H, dd, J =8.0, 2.6 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.
0 Hz), 7.15-7.35 (5H, m), 7.44 (2H, d,J = 8.4 Hz),
7.59 (2H, d, J = 8.4 Hz). 元素分析値 C32H37N3Oとして 計算値: C, 80.13; H, 7.78; N, 8.76. 実験値: C, 79.93; H, 7.95; N, 8.91.
【0271】実施例100 2−(フェニルメチル)−8−[2−[1−[[4−
(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニル]
メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン
【化250】 実施例99)で得た2−(フェニルメチル)−8−[2
−[1−[(4−シアノフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H-2-ベンズアゼピンを用いて、実施例56)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 151-153
°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-2.10 (12H, m), 2.80-2.90 (4
H, m), 3.09 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.50 (2H,
s), 3.53 (2H, s), 3.60-4.00 (4H, br), 3.82 (2H,s),
3.92 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.50 (1H, d, J = 2.6 H
z), 6.66 (1H, dd, J= 8.0, 2.6 Hz), 7.03 (1H, d, J
= 8.0 Hz), 7.20-7.50 (5H, m), 7.35 (2H,d, J = 8.4
Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz). 元素分析値 C34H42N4Oとして 計算値: C, 78.12; H, 8.10;
N, 10.72. 実験値: C, 77.64; H, 8.02;
N, 10.49.
【0272】実施例101 2−(フェニルメチル)−8−[2−[1−[(4−ジ
メチルアミノフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]
エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-
ベンズアゼピン 3塩酸塩
【化251】 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2
-ベンズアゼピンを用いて、参考例1)、参考例7)、
参考例8)および実施例1)と同様の操作を順次行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.
85-2.05 (2H, m), 2.80-2.90 (4H, m), 2.93 (6H, s),
3.10 (2H, t-like, J = 5.2 Hz), 3.43 (2H, s),3.53
(2H, s), 3.83 (2H, s), 3.91 (2H, t, J = 6.4 Hz),
6.49 (1H, d, J =2.6 Hz), 6.60-6.75 (2H m), 7.03 (1
H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.35 (8H, m). 元素分析値 C33H43N3O・3HClとして 計算値: C, 62.50; H, 7.79; N, 6.63. 実験値: C, 62.20; H, 7.97; N, 6.34.
【0273】実施例102 3−(フェニルメチル)−7−[[3−[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]プロピル]スルホニ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズ
アゼピン 2塩酸塩
【化252】 参考例52)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[3−(4−ピペリジニル)プロピル]スルホニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.35 (5H, m), 1.
45-2.40 (6H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.80-2.90 (2H,
m), 2.95-3.10 (6H, m), 3.47 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.20-7.40 (11H, m), 7.55-7.65 (2H, m). 元素分析値 C32H40N2O2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 64.20; H, 7.24; N, 4.68. 実験値: C, 64.07; H, 7.01; N, 4.78.
【0274】実施例 103 7−[[3−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]プロピル]スルホニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-3-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化253】 参考例52)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[3−(4−ピペリジニル)プロピル]スルホニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.40 (5H, m), 1.
45-2.20 (6H, m), 2.55-2.75 (4H, m), 2.80-2.90 (2H,
m), 2.95-3.20 (6H, m), 3.58 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.15-7.70 (12H, m). 元素分析値 C32H39N2O2S・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 59.86; H, 6.75;
N, 4.36. 実験値: C, 59.93; H, 6.76;
N, 4.37.
【0275】実施例 104 7−[[3−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]プロピル]スルホニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-3-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化254】 参考例52)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[3−(4−ピペリジニル)プロピル]スルホニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例 1)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.40 (5H, m), 1.
45-2.00 (6H, m), 2.55-2.75 (4H, m), 2.75-2.90 (2H,
m), 2.95-3.15 (6H, m), 3.43 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.10-7.40 (10H, m), 7.55-7.65 (2H, m). 元素分析値 C32H39N2O2S・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 59.86; H, 6.75; N, 4.36. 実験値: C, 60.12; H, 6.69; N, 4.23.
【0276】実施例 105 7−[[3−[1−[(4−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]プロピル]スルホニル]−3−
(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H-3-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化255】 参考例52)で得た3−(フェニルメチル)−7−
[[3−(4−ピペリジニル)プロピル]スルホニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.40 (5H, m), 1.
45-2.00 (6H, m), 2.55-2.75 (4H, m), 2.75-2.90 (2H,
m), 2.95-3.10 (6H, m), 3.43 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.10-7.40 (10H, m), 7.55-7.65 (2H, m). 元素分析値 C32H39N2O2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 60.71; H, 6.69; N, 4.42. 実験値: C, 60.74; H, 6.59; N, 4.67.
【0277】実施例 106 3−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−[[3−
[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]プロピ
ル]スルホニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H-3-ベンズアゼピン
【化256】 参考例53)で得た3−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−7−[[3−(4−ピペリジニル)プロピル]ス
ルホニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-
ベンズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.35 (5H, m), 1.
45-2.00 (6H, m), 2.39(3H, s), 2.55-2.70 (4H, m),
2.80-2.90 (2H, m), 2.95-3.10 (6H, m), 3.47 (2H,
s), 3.54 (2H, s), 7.15-7.35 (10H, m), 7.55-7.65 (2
H, m). 元素分析値 C33H42N2O2S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 64.69; H, 7.40; N, 4.57. 実験値: C, 64.42; H, 7.28; N, 4.33.
【0278】実施例 107 7−[[3−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]プロピル]スルホニル]−3−
[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化257】 参考例53)で得た3−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−7−[[3−(4−ピペリジニル)プロピル]ス
ルホニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-
ベンズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.40 (5H, m), 1.
50-2.10 (6H, m), 2.39(3H, s), 2.55-2.70 (4H, m),
2.80-3.10 (8H, m), 3.54 (2H, s), 3.58 (2H, s), 7.1
0-7.40 (8H, m), 7.40-7.50 (1H, m), 7.55-7.65 (2H,
m). 元素分析値 C33H41N2O2S・2HCl・3H2Oとして 計算値: C, 60.04; H, 7.48; N, 4.24. 実験値: C, 60.34; H, 7.38; N, 4.27.
【0279】実施例 108 7−[[3−[1−[(3−クロロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]プロピル]スルホニル]−3−
[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン 2塩酸塩
【化258】 参考例53)で得た3−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−7−[[3−(4−ピペリジニル)プロピル]ス
ルホニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-
ベンズアゼピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.40 (5H, m), 1.
50-2.00 (6H, m), 2.39(3H, s), 2.55-2.70 (4H, m),
2.70-2.90 (2H, m), 2.90-3.10 (6H, m), 3.43 (2H,
s), 3.54 (2H, s), 7.10-7.35 (9H, m), 7.55-7.65 (2
H, m). 元素分析値 C33H41N2O2S・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 60.41; H, 6.91; N, 4.27. 実験値: C, 60.65; H, 6.79; N, 4.41.
【0280】実施例 109 7−[2−(1−ベンゾイル−4−ピペリジニル)エト
キシ]−2−[(2−メチルフェニル)メチル]−1,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−
1−オン
【化259】 参考例8)で得た2−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−7−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
ンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.05-1.50 (2H, m), 1.
65-2.00 (7H, m), 2.28(3H, s), 2.70-3.20 (2H, br),
2.80-2.90 (2H, m), 3.06 (2H, t-like, J = 5.2 Hz),
3.46 (2H, s), 3.60-3.60 (1H, br), 3.79(2H, s), 4.0
0 (2H, t, J = 6.2 Hz), 4.60-4.85 (1H, br), 6.60 (1
H, dd, J = 8.0, 2.6 Hz), 6.71 (1H, d,J = 2.6 Hz),
6.88 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.10-7.50 (9H, m). 元素分析値 C32H38N2O2・HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 72.77; H, 7.63; N, 5.30. 実験値: C, 72.30; H, 7.39; N, 5.40.
【0281】実施例 110 N−[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
メチル]−2−(トリフルオロアセチル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−
スルホンアミド
【化260】 2−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−スルホニルク
ロリドを用いて、実施例46)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 131-132°Cの無色結晶とし
て得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-2.20 (9H, m), 2.70-3.00 (4H,
m), 3.10-3.15 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.80-4.00 (2
H, m), 4.65 and 4.74 (2H, s and s), 4.80-4.95 (1H,
br), 7.25-7.40 (6H, m), 7.72 (1H, dd, J = 8.0, 1.
8Hz), 7.87 (1H,d, J = 1.8Hz). 元素分析値 C25H30F3N3O3S・0.5H2Oとして 計算値: C, 57.90; H, 6.03; N, 8.10. 実験値: C, 57.52; H, 5.79; N, 8.39.
【0282】実施例 111 N−[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベ
ンズアゼピン−8−スルホンアミド
【化261】 実施例110)で得たN−[[1−(フェニルメチル)
−4−ピペリジニル]メチル]−2−(トリフルオロア
セチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベ
ンズアゼピン−8−スルホンアミドを用いて、参考例2
1)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp
160-162°Cの無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.10-2.00 (10H, m), 2.75-2.95 (4
H, m), 2.95-3.01 (2H, m), 3.24 (2H, t-like, J = 5.
2Hz), 3.49 (2H, s), 3.99 (2H, s), 4.40-4.65 (1H, b
r), 7.20-7.35 (7H, m), 7.55-7.65 (1H, m). 元素分析値 C23H31N3O2S・0.5H2Oとして 計算値: C, 65.37; H, 7.63; N, 9.94. 実験値: C, 64.93; H, 7.34; N, 10.02.
【0283】実施例 112 N−[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
メチル]−2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−スルホン
アミド
【化262】 実施例111)で得たN−[[1−(フェニルメチル)
−4−ピペリジニル]メチル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−スルホンアミ
ドを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 122-123°Cの無色結晶として得
た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.10-2.00 (9H, m), 2.75-2.90 (4H,
m), 2.95-3.01 (2H, m), 3.12 (2H, t-like, J = 5.2H
z), 3.46 (2H, s), 3.53 (2H, s), 3.89 (2H, s), 4.40
(1H, t, J = 6.4Hz), 7.20-7.35 (11H, m), 7.39 (1H,
d, J = 1.8Hz),7.63 (1H, dd, J = 8.0, 1.8Hz). 元素分析値 C30H37N3O2S・0.5H2Oとして 計算値: C, 70.28; H, 7.47; N, 8.20. 実験値: C, 70.31; H, 7.19; N, 8.27.
【0284】実施例113 2−(フェニルメチル)−8−[[2−[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]オキシ]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
【化263】 参考例55)で得た2−(フェニルメチル)−8−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]オキシ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピンを
用いて、実施例1)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-1.80 (9H, m), 1.85-2.10 (2H,
m), 2.80-2.95 (4H, m), 3.09 (2H, t-like, J = 5.2
Hz), 3.48 (2H, s), 3.12 (2H, s), 3.82 (2H, s), 3.9
2 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.49 (1H, d, J = 2.6 Hz),
6.65 (1H, dd, J =8.0, 2.6 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.
0Hz), 7.20-7.40 (10H, m).
【0285】実施例114 2−(フェニルメチル)−8−[[2−[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]スルファニ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン 2塩酸塩
【化264】 参考例60)で得た2−(フェニルメチル)−8−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルファニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15-1.80 (9H, m), 1.
80-2.00 (2H, m), 2.80-2.95 (6H, m), 3.11 (2H, t-li
ke, J = 5.2Hz), 3.48 (2H, s), 3.52 (2H, s),3.82 (2
H, s), 6.88 (1H, d, J = 1.6Hz), 7.05 (1H, d, J =
7.6Hz), 7.12 (1H, dd, J = 7.8, 2.0Hz), 7.20-7.40
(10H, m). 元素分析値 C31H38N2S・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 66.29; H, 7.54; N, 4.99. 実験値: C, 66.51; H, 7.67; N, 4.88.
【0286】実施例 115 2−(フェニルメチル)−8−[[2−[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
アゼピン 2塩酸塩
【化265】 参考例64)で得た2−(フェニルメチル)−8−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルフィニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15-2.00 (13H, m),
2.75-2.90 (4H, m), 3.11(2H, t-like, J = 5.4Hz), 3.
40-3.55 (4H, m), 3.82 (2H, s), 6.88 (1H, d,J = 1.8
Hz), 7.00-7.40 (12H, m). 元素分析値 C31H38N2OS・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 63.47; H, 7.39; N, 4.78. 実験値: C, 63.51; H, 7.25; N, 4.59.
【0287】実施例116 2−(フェニルメチル)−8−[[2−[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]スルホニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼ
ピン
【化266】 参考例68)で得た2−(フェニルメチル)−8−
[[2−(4−ピペリジニル)エチル]スルフィニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼ
ピンを用いて、実施例1)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp128-129°Cの無色結晶として得
た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.10-2.00 (11H, m), 2.80-2.90 (2
H, m), 2.95-3.10 (4H, m), 3.14 (2H, t-like, J = 5.
4Hz), 3.46 (2H, s), 3.53 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.
15-7.40 (11H, m), 7.43 (1H, d, J = 2.0Hz), 7.68 (1
H, dd, J = 8.0, 2.0Hz). 元素分析値 C31H38N2O2Sとして 計算値: C, 74.06; H, 7.62; N, 5.57. 実験値: C, 73.53; H, 7.52; N, 5.50.
【0288】実施例117 1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]−3−
[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
プロパノン オキシム 2塩酸塩
【化267】 1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]−3−
[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
プロパノンを用いて、実施例52)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.20-2.30 (11H, m),
2.40-3.20 (8H, m), 3.54(2H, s), 3.68 (2H, s), 3.92
(2H, s), 7.00-7.50 (13H, m). 元素分析値 C32H39N3O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 66.08; H, 7.63; N, 7.22. 実験値: C, 66.17; H, 7.53; N, 7.08.
【0289】実施例118 1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]−3−
[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
プロパノン ヒドラゾン
【化268】 1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]−3−
[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
プロパノンを用いて、実施例53)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物をmp 142-143°Cの無色結晶
として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-2.05 (11H, m), 2.45-2.65 (2
H, m), 2.85-2.95 (4H, m), 3.10 (2H, t-like, J = 5.
2Hz), 3.49 (2H, s), 3.53 (2H, s), 3.90 (2H, s), 5.
32 (2H, s), 7.12 (1H, d, J = 8.0Hz), 7.20-7.35 (11
H, m), 7.42 (1H,dd, J = 8.0, 2.0Hz). 元素分析値 C32H40N4として 計算値: C, 79.96; H, 8.39; N, 11.66. 実験値: C, 79.28; H, 8.50; N, 11.26.
【0290】実施例119 2−[1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]
−3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
−1−プロピリデン]マロノニトリル 2塩酸塩
【化269】 1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン−8−イル]−3−
[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−
プロパノンを用いて、実施例54)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基)δ 1.15-2.00 (11H, m),
2.80-3.00 (6H, m), 3.13(2H, t-like, J = 5.2Hz), 3.
47 (2H, s), 3.54 (2H, s), 3.88 (2H, s), 6.97(1H,
s), 7.20-7.40 (12H, m). 元素分析値 C35H38N4O・2HCl・1.0H2Oとして 計算値: C, 69.41; H, 6.99; N, 9.25. 実験値: C, 69.10; H, 6.93; N, 8.94.
【0291】実施例120 7−[[[[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
ニル]アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−3
−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン
【化270】 シアン酸カリウム (400mg, 4.93mmol)、およびピリジン
(590ml, 7.29mmol)を、3−(トリフルオロアセチル)
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼ
ピン−7−スルホニルクロリド (1.00g, 2.93mmol) の
アセトニトリル溶液 (8ml)に室温で加えた。混合物を3
時間攪拌した後、1−(フェニルメチル)−4−アミノ
ピペリジン (552ml, 2.93mmol) を加え、さらに0.5時間
攪拌した。溶媒を減圧下留去した後、残査を酢酸エチル
−水に溶かし、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。得られた残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノー
ル = 4:1)により精製して、表題化合物(558mg)を
無色油状物として得た。1 H NMR (DMSO−d6)δ 1.20-1.50 (2H, m), 1.60-1.75
(2H, m), 1.90-2.15 (2H,m), 2.60-2.75 (2H, m), 2.95
-3.15 (4H, m), 3.20-3.50 (2H, br), 3.46 (2H,s), 3.
60-3.80 (4H, m), 6.30-6.50 (1H, br), 7.20-7.40 (6
H, m), 7.60-7.70(2H, m).
【0292】実施例 121 3−(フェニルメチル)−7−[[[[[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]アミノ]カルボニル]
アミノ]スルホニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H-3-ベンズアゼピン
【化271】 実施例120)で得た7−[[[[[1−(フェニルメ
チル)−4−ピペリジニル]アミノ]カルボニル]アミ
ノ]スルホニル]−3−(トリフルオロアセチル)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピ
ンを用いて、参考例21)および実施例1)と同様の操
作を順次行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.20-3.00 (17H, m), 3.40-3.70 (4
H, m), 4.8-5.6 (1H, br), 6.20-6.60 (1H, br), 7.00-
7.40 (11H, m), 7.50-7.70 (2H, m).MS: (FAB) m/z 533
(M+H).
【0293】実施例122 7−[[[[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
ニル]アミノ](イミノ)メチル]アミノ]スルホニ
ル]−3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン
【化272】 3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン−7−スルホニルク
ロリド (1.22g, 3.57mmol) のTHF溶液(50ml)に、参考例
69)で得たN−[1−(フェニルメチル)−4−ピペ
リジニル]グアニジン (830mg, 3.57mmol)およびトリエ
チルアミン(600ml, 4.30mmol) を加え、室温で24時間攪
拌し、さらに3時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去し
た後、残査を酢酸エチル−水に溶解し、酢酸エチルで2
回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;酢酸エチル)により精製して、表題化合物 (962mg)
を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.35−1.60 (2H,
m), 1.70−2.20 (8H, m), 2.
60−2.85 (2H, m), 2.90−3.0
5 (2H, m), 3.47 (2H, s),
3.50−3.90 (3H, m), 5.90−
6.10 (1H, br), 7.15−7.40
(7H, m), 7.60−7.70 (1H,
m), 9.35 (1H, d, J = 7.8
Hz), 9.50−9.65 (1H, br).
【0294】実施例123 7−[[[[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
ニル]アミノ](イミノ)メチル]アミノ]スルホニ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3-ベン
ズアゼピン
【化273】 実施例122)で得た7−[[[[[1−(フェニルメ
チル)−4−ピペリジニル]アミノ](イミノ)メチ
ル]アミノ]スルホニル]−3−(トリフルオロアセチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズ
アゼピンを用いて、参考例21)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.40-2.25 (9H, m), 2.60-3.00 (8H,
m), 3.40-3.65 (1H, br), 3.46 (2H, s), 3.47-3.90
(1H, br), 6.10-6.70 (1H, br), 7.10-7.40 (7H,m), 7.
60-7.70 (1H, m), 9.30-9.40 (1H, br).
【0295】実施例124 3−(フェニルメチル)−7−[[[[[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]アミノ](イミノ)メ
チル]アミノ]スルホニル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H-3-ベンズアゼピン
【化274】 実施例123)で得た7−[[[[[1−(フェニルメ
チル)−4−ピペリジニル]アミノ](イミノ)メチ
ル]アミノ]スルホニル]−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-3-ベンズアゼピンを用いて、実施例1)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.35-1.60 (2H, m), 1.70-2.20 (6H,
m), 2.50-3.00 (7H, m), 3.40-3.60 (1H, br), 3.47
(2H, s), 3.60 (2H, s), 3.75-3.95 (1H, br), 5.90-6.
30 (1H, br), 7.05-7.40 (11H, m), 7.55-7.70 (2H,
m), 9.25-9.40 (1H,br), 9.50-9.65 (1H, br).
【0296】実施例125 3−[(2−メチルフェニル)メチル]−7−
[[[[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニ
ル]アミノ](イミノ)メチル]アミノ]スルホニル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-3-ベンズアゼ
ピン
【化275】 実施例123)で得た7−[[[[[1−(フェニルメ
チル)−4−ピペリジニル]アミノ](イミノ)メチ
ル]アミノ]スルホニル]−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H-3-ベンズアゼピンを用いて、実施例1)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3)δ 1.35-1.65 (2H, m), 1.70-2.25 (6H,
m), 2.38 (3H, s), 2.50-2.95 (7H, m), 3.40-3.60 (5
H, m), 3.70-3.95 (1H, br), 6.00-6.35 (1H, br), 7.0
5-7.35 (10H, m), 7.55-7.70 (2H, m), 9.25-9.40 (1H,
br), 9.50-9.65(1H, br).
【0297】実験例1 マウス由来前脂肪細胞株(3T
3-L1)を用いた脂肪細胞内でのcAMP濃度上昇作用の
測定 上記化合物(I)の脂肪細胞内でのcAMP濃度上昇作
用をマウス由来前脂肪細胞株(3T3−L1)を用いて
検討した。 すなわち, 3T3−L1細胞を96ウェルマ
イクロタイタープレートに播種し(10,000細胞/
ウェル)、コンフルエントになるまで5〜6日間培養し
た。 コンフルエントに達してから72時間培養した後
に, 上記化合物(I)(10-6M, 10-7M, 10-8M, および10
-9M)を添加し, 37℃にて40分間静置した(100
μl/ウェル)。 細胞を4℃のリン酸緩衝液で3回洗浄
後, 0.1N塩酸を加え, 95℃にて10分間煮沸し
た。 各ウェルから25μlを採取し, サイクリックエー
エムピー・エンザイム・イムノアッセイ・キット(ケイマ
ンケミカルカンパニー社製,USA)付属のアッセイ緩
衝液75μlに溶解し, そのうちの50μlをサンプル
として上記キットを用いて定量した。 すなわち, 抗ウサ
ギIgGマウス抗体固相化96ウェルマイクロタイター
プレートに, 上記のサンプル(50μl),上記キット
付属のサイクリックエーエムピー・トレーサー(50μ
l)および上記キット付属のサイクリックエーエムピー
・ウサギ抗体(50μl)を添加し, 室温にて18時間
静置した。各ウェルを吸引した後, 洗浄液で4回洗浄
(400μl/ウェル)した。次に,各ウェルにキット
付属の発色試薬を200μl添加し,室温で振盪しなが
ら60分間インキュベートした。反応終了後, 波長40
5nmで吸光度を測定することによりcAMP量を定量
した。被検化合物を10-6M, 10-7M, 10-8M, および10-9M
添加したときの, 各濃度におけるcAMP量を表1に示す。
数値は4回の実験の平均値である。また,コントロール
実験(被検化合物無添加)におけるcAMP濃度値に対
する有意差検定を公知のANOVA法で行った。 (*p<0.05 vs control)
【表1】 表1より、本発明化合物(I)またはその塩は、優れた
脂肪細胞内cAMP濃度の上昇作用を有することが分か
る。脂肪細胞内cAMP濃度が上昇すれば、熱産生が増
加するため(最新医学、第52巻、第6号、1093−
1100頁、1997年)、本発明化合物(I)または
その塩は、優れた熱産生促進作用を有すると言える。
【0298】 製剤例1 (1) 7―[2―[1―(フェニルメチル)―4―ピペリジニル]エトキシ] ―3―(フェニルメチル)―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズ アゼピン 2塩酸塩(実施例6の化合物) 1g (2)乳糖 197g (3)トウモロコシ澱粉 50g (4)ステアリン酸マグネシウム 2g 1gの上記(1),197gの上記(2)および20g
のトウモロコシ澱粉を混和し、15gのトウモロコシ澱
粉と25mlの水から作ったペーストとともに顆粒化
し、これに15gのトウモロコシ澱粉と2gの上記
(4)を加え、混合物を圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤1
錠当たり上記(1)を0.5mg含有する直径3mmの
錠剤2000個を製造した。
【0299】 製剤例2 (1) 7―[2―[1―(フェニルメチル)―4―ピペリジニル]エトキシ] ―3―(フェニルメチル)―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズ アゼピン 2塩酸塩(実施例6の化合物) 2g (2)乳糖 197g (3)トウモロコシ澱粉 50g (4)ステアリン酸マグネシウム 2g 2gの上記(1),197gの上記(2)および20g
のトウモロコシ澱粉を混和し、15gのトウモロコシ澱
粉と25mlの水から作ったペーストとともに顆粒化
し、これに15gのトウモロコシ澱粉と2gの上記
(4)を加え、混合物を圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤1
錠当たり上記(1)を1.0mg含有する直径3mmの
錠剤2000個を製造した。
【0300】 製剤例3 (1) 7―[2―[1―(フェニルメチル)―4―ピペリジニル]エトキシ] ―3―(フェニルメチル)―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズ アゼピン 2塩酸塩(実施例番号6の化合物) 25g (2)乳糖 80g (3)トウモロコシ澱粉 42g (4)タルク粉末 3g (5)ステアリン酸マグネシウム 0.5g 25gの上記(1)、80gの上記(2)および21g
のトウモロコシ澱粉を混和し、10gのトウモロコシ澱
粉と9mlの水から作ったペーストとともに顆粒化し、
これに11gのトウモロコシ澱粉と3gの上記(4)お
よび0.5gの上記(5)を加え、混合物を圧縮錠剤機
で圧縮して、錠剤1錠当たり上記(1)を25mg含有
する直径3mmの錠剤1000個を製造した。
【0301】 製剤例4 (1) 7―[2―[1―(フェニルメチル)―4―ピペリジニル]エトキシ] ―3―(フェニルメチル)―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―3―ベンズ アゼピン 2塩酸塩(実施例番号6の化合物) 5.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)トウモロコシ澱粉 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 5.0mgの上記(1)、60mgの上記(2)および
35mgの上記(3)の混合物を10%ゼラチン水溶液
0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、1
mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥
した後、再び篩過した。得られた顆粒を2.0mgの上
記(5)と混合し、圧縮した。得られた中心錠を蔗糖、
二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの水懸液によ
る糖衣でコーティングした。コーティングが施された錠
剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0302】
【発明の効果】本発明の化合物(I)またはその塩は、
脂肪分解促進作用、熱産生促進作用、体重減少作用(よ
り厳密には、体脂肪率低下作用)および体重増加抑制作
用を有しており、肥満および肥満に基づく疾患の新しい
予防・治療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/04 A61P 3/04 C07D 223/16 C07D 223/16 401/04 401/04 401/06 401/06 401/14 401/14 413/06 413/06

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
    ン環を示し、−L−は−O−、−NR3a−、−S−、−
    SO−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHC
    ONR3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C
    (=S)−、 【化2】 または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれ
    ぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ア
    ミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
    示す。)を示し、nは0ないし6の整数を示し、Rは水
    素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であ
    って、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、R1
    は置換基を有していてもよい炭化水素基または、式 【化3】 (式中、R7は置換基を有していてもよい炭化水素基を
    示す。)で表される基を示し、R2は水素原子、アシル
    基、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
    を有していてもよい複素環基を示し、Xは結合手、O、
    S、SO、SO2またはNR4(ここで、R4は、水素原
    子、アシル基または置換基を有していてもよい炭化水素
    基を示す。)を示し、kおよびmはそれぞれ独立して、
    0ないし5の整数を示し、1<k+m<5である。]で
    表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】nが1ないし6の整数である請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】−L−が、−O−、−S−、−SO−、−
    SO2−、−CH2−、−CHOH−、 【化4】 または 【化5】 である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】Xが結合手でk=m=2である請求項1記載
    の化合物。
  5. 【請求項5】Xが結合手でk=3、m=1である請求項1
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】XがO、k=2、m=1である請求項1記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】Rが水素原子である請求項1記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】nが2ないし4の整数である請求項1記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】R1が置換基を有していてもよいC7-16
    ラルキル基である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】R2が置換基を有していてもよいC7-16
    アラルキル基である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】Rが水素原子、nが2ないし4の整数、お
    よびR1およびR2が置換基を有していてもよいベンジル
    基である請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】(i)2−[(2−メチルフェニル)メチ
    ル]−7−[2−[1−[[2−(トリフルオロメチル)フェ
    ニル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,
    4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、
    (ii)2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−[2
    −[1−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−ピペリジ
    ニル]エトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
    −2−ベンズアゼピン、(iii)1-(4-ピリジル)-5-[1-
    ヒドロキシ-3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]プ
    ロピル]-2,3-ジヒドロインドール、(iv)3−[1−(フ
    ェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−[3−(フェニ
    ルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズ
    アゼピン−7−イル]−1−プロパノン オキシム、(v)
    2−[1−[3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒド
    ロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−イル]−3−[1−(フ
    ェニルメチル)−4−ピペリジニル]プロピリデン]マロ
    ノニトリル、(vi)3−(フェニルメチル)−7−[[2−[1
    −(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]エチル]スル
    ファニル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
    ゼピン、(vii)7−[[2−[1−[(2−クロロフェニル)
    メチル]−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニル]−3−
    (フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−
    ベンズアゼピン、(viii)7−[[2−[1−[(4−クロロフ
    ェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エチル]スルフィニ
    ル]−3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
    H−3−ベンズアゼピン、(ix)7−[ [2−[1−[(3−ク
    ロロフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]エチル]スル
    ホニル]−3−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒド
    ロ−1H−3−ベンズアゼピン、(x)8−[3−[1−[[3−
    (4,5−ジヒドロ−1H−2−イミダゾリル)フェニル]メ
    チル]−4−ピペリジニル]プロポキシ]−2−[(4−フル
    オロフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
    −2−ベンズアゼピン、(xi)4−[[4−[2−[[2−[(2−
    メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
    H−2−ベンズアゼピン−8−イル]オキシ]エチル]−1−
    ピペリジニル]メチル]−1−ベンゼンカルボキシイミダ
    ミド、(xii)8−[2−[1−[[4−(4,5−ジヒドロ−1H
    −2−イミダゾリル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニ
    ル]エトキシ]−2−[(2−メチルフェニル)メチル]−2,
    3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、(xii
    i)2−(フェニルメチル)−8−[2−[1−[[4
    −(N,N-ジエチルアミノメチル)フェニル]メチル]−
    4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,5−テト
    ラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、(xiv)2−[(2
    −メチルフェニル)メチル]−8−[2−[1−[[3
    −(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フェニ
    ル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,
    3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピン、
    (xv)2−[(2−メチルフェニル)メチル]−8−
    [2−[1−[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダ
    ゾリル)ベンゾイル]−4−ピペリジニル]エトキシ]
    −2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼ
    ピン、(xvi)2−(フェニルメチル)−7−[[1−
    [[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フ
    ェニル]メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−
    2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
    ン、(xvii)2−(フェニルメチル)−8−[[1−
    [[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリル)フ
    ェニル]メチル]−4−ピペリジニル]メトキシ]−
    2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピ
    ン、(xviii)2−(フェニルメチル)−8−[2−
    [1−[[4−(4,5−ジヒドロ−1H-2-イミダゾリ
    ル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル]エトキ
    シ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズ
    アゼピン、もしくは(xix)2−(フェニルメチル)−
    8−[2−[1−[(4−ジメチルアミノフェニル)メ
    チル]−4−ピペリジニル]エトキシ]−2,3,4,
    5−テトラヒドロ−1H-2-ベンズアゼピンまたはその
    塩である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
  14. 【請求項14】式 【化6】 [式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す。]で表
    される化合物またはその塩と、式 R1―Z1 [式中、Z1は脱離基を示し、R1は請求項1記載と同意
    義を示す。]で表される化合物またはその塩とを反応さ
    せることを特徴とする請求項1記載の化合物の製造法。
  15. 【請求項15】式 【化7】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
    ン環を示し、−La−は−NR3a−、−S−、−SO
    −、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHCON
    3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C(=
    S)−、 【化8】 または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれ
    ぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ア
    ミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
    示す。)を示し、nは0ないし6の整数を示し、Rは水
    素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であ
    って、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、R1a
    は水素原子または、式 【化9】 (式中、R8は置換基を有していてもよい炭化水素基を
    示す)で表される基を示し、R2は水素原子、アシル
    基、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
    を有していてもよい複素環基を示し、Xは結合手、O、
    S、SO、SO2またはNR4(ここで、R4は、水素原
    子、アシル基または置換基を有していてもよい炭化水素
    基を示す。)を示し、kおよびmはそれぞれ独立して、
    0ないし5の整数を示し、1<k+m<5である。]で
    表される化合物またはその塩。
  16. 【請求項16】式 【化10】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
    ン環を示し、R2は水素原子、アシル基、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
    い複素環基を示し、Xは結合、O、S、SO、SO2
    たはNR4(ここで、R4は、水素原子、アシル基または
    置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。)を示
    し、kおよびmはそれぞれ独立して、0ないし5の整数
    を示し、1<k+m<5である。]で表される化合物また
    はその塩。
  17. 【請求項17】式 【化11】 [式中、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼ
    ン環を示し、−L−は−O−、−NR3a−、−S−、−
    SO−、−SO2−、−SO2NR3a−、−SO2NHC
    ONR3a−、−SO2NHC(=NH)NR3a−、−C
    (=S)−、 【化12】 または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれ
    ぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ア
    ミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
    示す。)を示し、nは0ないし6の整数を示し、Rは水
    素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であ
    って、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、R1
    は置換基を有していてもよい炭化水素基または、式 【化13】 (式中、R7は置換基を有していてもよい炭化水素基を
    示す。)で表される基を示し、R2は水素原子、アシル
    基、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
    を有していてもよい複素環基を示し、Xは結合手、O、
    S、SO、SO2またはNR4(ここで、R4は、水素原
    子、アシル基または置換基を有していてもよい炭化水素
    基を示す。)を示し、kおよびmはそれぞれ独立して、
    0ないし5の整数を示し、1<k+m<5である。]で
    表される化合物、その塩またはそのプロドラッグを含有
    してなる医薬組成物。
  18. 【請求項18】熱産生促進剤である請求項17記載の組
    成物。
  19. 【請求項19】抗肥満剤である請求項18記載の組成
    物。
  20. 【請求項20】脂肪分解促進剤である請求項18記載の
    組成物。
  21. 【請求項21】肥満に基づく疾患の予防・治療剤である
    請求項18記載の組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009500406A (ja) * 2005-07-05 2009-01-08 アストラゼネカ・アクチエボラーグ 新規化合物、その製造方法、中間体、医薬組成物、並びにアルツハイマー病、認知障害、統合失調症に伴う認識機能障害、肥満及びパーキンソン病のような5−ht6介在疾患の治療におけるそれらの使用
JP2009501705A (ja) * 2005-07-05 2009-01-22 アストラゼネカ・アクチエボラーグ 新規化合物、その製造方法、中間体、医薬組成物、並びにアルツハイマー病、認知障害、統合失調症に伴う認識機能障害、肥満及びパーキンソン病のような5−ht6介在疾患の治療におけるそれらの使用
JP2009543805A (ja) * 2006-07-13 2009-12-10 スミスクライン ビーチャム コーポレーション インドリン誘導体及びgpr119作動物質

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