JP2000182904A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

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JP2000182904A
JP2000182904A JP35654498A JP35654498A JP2000182904A JP 2000182904 A JP2000182904 A JP 2000182904A JP 35654498 A JP35654498 A JP 35654498A JP 35654498 A JP35654498 A JP 35654498A JP 2000182904 A JP2000182904 A JP 2000182904A
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Japan
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activated carbon
electric double
double layer
layer capacitor
electrode
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JP35654498A
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Haruo Kikuta
治夫 菊田
Hisashi Satake
久史 佐竹
Junko Nagano
純子 永野
Shizukuni Yada
静邦 矢田
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積当たりの容量が高く、且つ高出力及び高
信頼性を有する電気二重層キャパシタを提供する。 【解決手段】 電気二重層キャパシタの電極1、1’に
含まれる活性炭として、BET法による比表面積が13
00m2/g以上2200m2/g以下であり、粉体充填
密度が0.45g/cm3以上0.70g/cm3以下で
あり、平均粒子径が1μm以上7μm以下である活性炭
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層キャパ
シタに関し、特に、活性炭を含む電極を備える電気二重
層キャパシタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源を目指したエネルギーの有
効利用及び地球環境問題の観点から、深夜電力貯蔵及び
太陽光発電の電力貯蔵を目的とした家庭用分散型蓄電シ
ステム、電気自動車のための蓄電システム等が注目を集
めている。この蓄電システムに使用される蓄電デバイス
として、高エネルギー密度を特徴とする、例えばリチウ
ム二次電池、ニッケル水素電池等の電池、並びに高出力
及び高信頼性を特徴とするキャパシタの開発が活発に行
われている。特に、キャパシタに関しては、活性炭を電
極に用いた電気二重層キャパシタが、材料コストが低
く、製造が容易であることから注目を集めている。
【0003】上記の活性炭を電極に用いた電気二重層キ
ャパシタは、高出力及び10万サイクルを越える高信頼
性を期待できるが、電極の体積当たりの容量が小さく、
充分な蓄電デバイスとして機能させる場合、電気二重層
キャパシタの体積が足枷となり、実用に至らないケース
が多い。このため、電極の体積当たりの容量を向上させ
る試みとして、以下のような種々の検討がなされてい
る。
【0004】特開平10−41199号公報には、平均
粒径が30μm以下で比表面積が1500m2/g〜3
000m2/g(好ましくは1800m2/g〜2500
2/g)の炭素材料を使用すると、電気二重層キャパ
シタの容量が大きく、かつ、内部抵抗が低くなることが
記載されているが、電極の体積当たりの容量については
具体的に記載されていない。
【0005】特開平9−275041号公報には、活性
炭、比表面積が1000m2/g以上のカーボンブラッ
ク、及びバインダからなる電極を用いた高容量、高出
力、及び高エネルギー密度の電気二重層キャパシタが開
示されている。該実施例においては、比表面積が220
0m2/gで平均粒径が5μmの活性炭、比表面積が1
500m2/gのカーボンブラック、及びポリテトラフ
ルオロエチレンからなる電極を用いて、2.84Fの容
量を有する電気二重層キャパシタが得られているが、電
極の体積当たりの容量は、約19.3F/cm3(概算
値)であり、充分な電極の体積当たりの容量が得られて
いない。
【0006】特開平10−70049号公報には、比表
面積が1500m2/g〜3000m2/gで充填密度が
0.2g/cm3〜1.5g/cm3の活性炭を電極に用
いた高容量の電気二重層キャパシタが開示され、0.6
0Fの容量を有する電気二重層キャパシタが得られてい
るが、電極の体積当たりの容量は、約18.8F/cm
3(概算値)であり、充分な電極の体積当たりの容量が
得られていない。
【0007】特開平9−63907号公報には、比表面
積が1000m2/g〜1500m2/gで平均粒径が6
μm〜10μmの椰子殻活性炭を電極に用いると共に、
非水系電解液を用いた高容量の電気二重層キャパシタが
開示されているが、電極の体積当たりの容量は、15.
0F/cm3であり、充分な電極の体積当たりの容量が
得られていない。
【0008】特開平9−320906号公報には、黒鉛
構造部分と乱層構造部分とを有する活性炭を電極に用い
た電気二重層キャパシタが開示されている。該実施例に
おいては、該活性炭を粉砕後に300メッシュ(約50
μm)の篩で分級した粉末を用いた電気二重層キャパシ
タにおいて、20F/cm3を越える容量が得られてい
る。しかしながら、重量当たりの容量が最大で37.8
F/gであり、電極密度が0.793g/cm3と高す
ぎるため、充分な保液が得られず、キャパシタの特質で
ある高出力及び高信頼性に関して不満足な点を残してい
る。
【0009】特開平8−148388号公報にも、電極
密度が0.9g/cm3で電極の体積当たりの容量が2
6.7F/cm3の電気二重層キャパシタが得られてい
るが、上記と同様の理由で好ましくない。
【0010】また、以下のように、粒度を制御して電極
密度を向上させようとする試みも検討されている。
【0011】特開平4−26304号公報には、比表面
積が2000m2/gで平均粒径が2μmの活性炭を電
極に用いると共に、非水系電解液を電解液に用いた電気
二重層キャパシタが開示されているが、電極の体積当た
りの容量については具体的に記載されていない。
【0012】特開平1−102914号公報には、比表
面積が1100m2/g〜1500m2/gで平均粒径が
1.5μm〜4μmの活性炭を電極に用いると共に、硫
酸を電解液に用いた電気二重層キャパシタが開示されて
いるが、電解液に硫酸を用いているため、基本セルの耐
圧が低く、例えば、5.5V時で1.8F/cm3(概
算値)、2.75V時で7.4F/cm3(概算値)で
あり、充分な電極の体積当たりの容量も得られていな
い。
【0013】特開昭63−244839号公報には、比
表面積が2000m2/gで粒子径が1μmの活性炭、
比表面積が1500m2/gで粒子径が16μmのカー
ボンブラック、及びポリテトラフルオロエチレンからな
る電極を用いた容量1.9Fの電気二重層キャパシタが
開示されているが、電極の体積当たりの容量は、約14
F/cm3(概算値)であり、充分な電極の体積当たり
の容量は得られていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、電気二
重層キャパシタの電極の体積当たりの容量を向上させる
ために数々の研究がなされているが、電極密度を向上す
るとともに保液量を確保できる高出力及び高信頼性の電
気二重層キャパシタは得られていない。また、保液量を
確保できる高出力及び高信頼性の電気二重層キャパシタ
で非水系電解液を用いるものでは、上記の特開平9−6
3907号公報にも記載されているように、電極の体積
当たりの容量が、20F/cm3を越えるものは少な
い。
【0015】本発明の目的は、体積当たりの容量が高
く、且つ高出力及び高信頼性を有する電気二重層キャパ
シタを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、活性炭の比表面
積、粒径、及び充填密度を最適化することにより電気二
重層キャパシタの電極として優れた効果を発揮すること
を見いだした。
【0017】すなわち、本発明は、上記目的を達成する
ため、活性炭を含む電極を備え、前記活性炭は、BET
法による比表面積が1300m2/g以上2200m2
g以下であり、粉体充填密度が0.45g/cm3以上
0.70g/cm3以下であり、平均粒子径が1μm以
上7μm以下であることを特徴とする電気二重層キャパ
シタを提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の電
気二重層キャパシタについて図面を参照しながら説明す
る。図1は本発明の一実施の形態の電気二重層キャパシ
タの構成を示す概略図である。
【0019】図1に示すように、セパレータ2を介した
一対の電極1、1’が外装缶4に収納されている。セパ
レータ2及び電極1、1’には電解液が含浸されてお
り、電極1,1’には各々電流を外部に取り出す集電体
3、3’が電気的に接続されている。なお、電気二重層
キャパシタの形状は、特に限定されるものではないが、
フィルム型、コイン型、円筒型、箱形等種々の形状が作
製可能である。
【0020】電極1、1’は、活性炭をバインダーで成
形したものであり、必要に応じて導電材等を添加しても
よい。電極1、1’の成形法としては、ロール成形、プ
レス成形、上記混合物を溶媒に分散させたスラリーを金
属箔状に塗布する塗布法等の、電池用電極又は電気二重
層キャパシタ電極に対して提案されている種々の方法を
用いることができる。なお、導電材を電極1、1’中に
含ませる場合、導電材としては、アセチレンブラック、
カーボンブラック、黒鉛等の炭素質、金属粉等を用いる
ことができる。
【0021】また、電極1,1’の形状は、キャパシタ
の形状又は大きさ、若しくはキャパシタが満たすべき特
性によって適宜決定されるが、例えば、コイン型の場合
は、厚さ0.1mm〜30mm程度の円盤状の電極、箱
形の場合は、厚さ0.1mm〜30mm程度のシート状
の電極、円筒型の場合は、円柱状の電極又は厚さ0.0
2mm〜2mm程度のアルミニウム、ステンレス等の金
属集電箔を巻回した電極等を用いることができる。
【0022】電極1、1’に含まれる活性炭のBET法
による比表面積は、1300m2/g以上2200m2
g以下であり、好ましくは1400m2/g以上200
0m2/g以下である。比表面積が1300m2/g未満
の場合、充填密度は向上するが、重量当たりの容量が低
下したり、又は保液量が低下して、充分な出力特性が得
られないので好ましくない。一方、比表面積が2200
2/gを越える場合、充填密度が低下して充分な容量
が得られないので好ましくない。
【0023】また、活性炭の充填性は、粒子の形状、粒
度分布、表面状態等に依存する。この充填性を評価する
方法として、タップ密度又は粉体充填密度等が上げられ
る。本発明者は、このうち粉体充填密度が電極密度と高
い相関があることを見いだした。すなわち、電極1、
1’に含まれる活性炭の粉体充填密度は、0.45g/
cm3以上0.70g/cm3以下であり、好ましくは
0.45g/cm3以上0.65g/cm3以下である。
粉体充填密度が0.45g/cm3未満の場合、電極密
度が低下し、充分な容量が得られないので好ましくな
い。一方、粉体充填密度が0.70g/cm3を越える
場合、粉体充填密度は向上するが、重量当たりの容量が
低下したり、又は保液量が低下して、充分な出力特性が
得られないので好ましくない。
【0024】また、電極1、1’に含まれる活性炭の平
均粒子径は、1μm以上7μm以下であり、好ましくは
1μm以上5μm以下である。平均粒子径が1μm未満
の場合、粉体の二次凝集などが激しくなり、電極成形時
に問題が生じるので好ましくない。一方、平均粒子径が
7μmを越える場合、電極密度が低下して充分な容量が
得られないので好ましくない。さらに、上記の平均粒子
径の条件に加え、活性炭の体積基準の累積分布の90%
粒子径が6μm以上22μm以下であり、かつ、体積基
準の累積分布の10%粒子径が0.1μm以上2μm以
下であることがより好ましく、活性炭の体積基準の累積
分布の90%粒子径が6μm以上20μm以下であり、
かつ、体積基準の累積分布の10%粒子径が0.1μm
以上2μm以下であることがさらに好ましい。この場
合、活性炭の粒子径が比較的幅広い分布を有し、また、
0.1μm未満の微粉及び22μmを越える大粒子が少
ない活性炭により、より高い体積当たりの容量を実現す
ることができる。
【0025】また、電極1、1’に含まれる活性炭の半
径15Å以下の細孔容積は、0.8ml/g以上であ
り、好ましくは1.0ml/g以上であり、また、1.
6ml/g以下であることが好ましい。細孔容積が0.
8ml/g未満の場合、充分な容量が得られないので好
ましくなく、細孔容積が1.6ml/gを越える場合、
電極密度が低下して体積当たりの容量が低下して好まし
くない。
【0026】上記条件を満たしていれば、電極1、1’
に含まれる活性炭の製造方法は、特に限定されず、一般
的な製造法として、例えば、真田雄三ら著「新版 活性
炭基礎と応用」に記載されている方法を用いることがで
きる。従って、本実施の形態の電気二重層キャパシタ
は、活性炭が上記の条件を満たすように加工する以外
は、一般的な電気二重層キャパシタの製造方法を用いる
ことができるので、容易に製造することができる。ま
た、一般に、活性炭は、10μm以上の粉体又は繊維等
の形態に製造されるため、ボールミル、ジェットミル等
の粉砕装置及び分級装置を用いて上記条件を満たす活性
炭を得ることが簡便で好ましいが、原料、賦活法、一次
的に合成される活性炭の形状等を調整することにより上
記の条件を満たす活性炭を得てもよい。
【0027】電極1、1’に用いられるバインダーとし
ては、公知のものが使用可能であるが、例えば、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ
素樹脂、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール、SBRゴム、アクリル
酸樹脂等が挙げられ、これらのうちの一種又は複数種を
用いることができる。バインダーの添加量は、特に限定
されず、活性炭の粒度、粒度分布、粒子形状、目的とす
る電極密度等により適宜決定されるが、活性炭に対し3
重量%〜20重量%が一般的である。
【0028】セパレータ2としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン製の微孔膜又は不織
布、一般に電解コンデンサー紙と呼ばれるパルプを主原
料とする多孔質膜等の公知のものを用いることができ
る。なお、上記のように、一般に電極間は電解液を含浸
させた多孔質のセパレータで隔離されている場合が多い
が、このセパレータの代わりに固体電解質、ゲル状電解
質を用いてもよい。
【0029】電極1、1’及びセパレータ2に用いられ
る電解液としては、特に限定されないが、非水系電解液
を用いることが好ましく、単セル当たりの電圧が高い有
機電解液を用いることがより好ましい。有機電解液は非
プロトン性の有機溶媒に電解質を0.5mol/l〜
3.0mol/lに溶解したものが好ましく、有機溶媒
としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネ
ート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ス
ルホラン、アセトニトリル等の公知のものが使用でき、
これらのうちの一種又は複数種を混合して使用してもよ
い。また、電解質としては、テトラエチルアンモニウム
テトラフルオロボレート、トリエチルメチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート、テトラエチルアンモニウム
ヘキサフルオロフォスフェート等の公知のものが使用で
き、これらのうちの一種又は複数種を混合して使用して
もよい。
【0030】上記のように構成された電気二重層キャパ
シタの充電電圧は、上記有機電解液を用いた場合、1.
8V以上3.3V以下に設定することが好ましい。充電
電圧は、電気二重層キャパシタに用いる活性炭種、電解
液、使用温度、目的とする寿命により適宜決定される
が、1.8V未満の場合、利用可能な容量が減少するの
で好ましくなく、3.3Vを越える場合、電解液の分解
が激しくなるので好ましくない。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明をさら
に具体的に説明する。
【0032】(実施例1)活性炭として、関西熱化学株
式会社製活性炭MSC−25をボールミルで60時間粉
砕して得た活性炭粉末を用いた。該活性炭の比表面積、
粉体充填密度、粒度分布、細孔容積を下記方法で測定し
た。得られた結果を表1に示す。
【0033】A:比表面積、細孔容積 ユアサアイオニクス社製比表面積測定装置NOVA12
00を用いて、サンプル量10mgにて、BET法によ
り比表面積を測定した。また、同時に得られる吸着等温
曲線データから、t−プロット解析により各平均細孔径
における細孔容積を求め、半径15Åまでの細孔容積を
累計した半径15Å以下の細孔容積を求めた。
【0034】B:粉体充填密度 図2に示すように、下方に下蓋12を固定した内径5m
mのガラス管11内に活性炭100mgを入れ、上蓋1
3により70kg/cm2の圧力で粉体を圧縮した状態
で、活性炭の縦方向の長さL(cm)を求めた。求めた
長さLを用いて、粉体充填密度ρを下記式から求めた。
【0035】 ρ=0.1/(0.25×0.25×3.14×L) C:粒度分布 島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置(SAL
D)を用いて測定した。活性炭粉末は、市販の中性洗剤
を少量添加した水中で超音波分散した後、測定し、平均
粒子径、体積基準の累積分布の10%粒子径及び90%
粒子径を得た。
【0036】次に、該活性炭粉末100重量部に対し、
ダイキン株式会社製ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉
末(モールディングパウダー)10重量部を充分に乳鉢
で混合した後、ロールを用いて厚さ0.5mmのシート
状に成形した。
【0037】該シート状電極を1.5×2cm2に切断
し、充分に乾燥した後、ステンレスメッシュを集電体と
し、図1のような電気二重層キャパシタをドライボック
ス中で組み立てた。セパレータには充分に乾燥したガラ
ス不織布、電解液には水分量20ppm以下の1M−E
4NBF4−プロピレンカーボネート溶液(富山薬品
製)を用いた。
【0038】得られた電気二重層キャパシタの最大電流
を100mAに規制し、2.5Vで30分間充電した
後、10mAの電流で、キャパシタ電圧が0Vになるま
で放電した。このサイクルを繰り返し、5サイクル目の
2.0V〜1.5V間の放電カーブの傾きから容量を求
め、二つの電極に含まれる活性炭の全重量と電気二重層
キャパシタの容量とから活性炭の重量当たりの容量(F
/g)及び二つの電極の全体積と電気二重層キャパシタ
の容量とから電極の体積当たりの容量(F/cm3)を
求めた。その結果を表1に示す。
【0039】(実施例2)活性炭として、関西熱化学株
式会社製活性炭MSC−25をボールミルで16時間粉
砕して得た活性炭粉末を用いた。該活性炭の比表面積、
粉体充填密度、粒度分布、細孔容積を実施例1と同様の
方法で測定した。その結果を表1に示す。次に、該活性
炭を用いて、実施例1と同様の方法で電気二重層キャパ
シタを組立て、容量を測定した。その結果を表1に示
す。
【0040】(実施例3)活性炭として、関西熱化学株
式会社製活性炭MSC−20をボールミルで30時間粉
砕して得た活性炭粉末を用いた。該活性炭の比表面積、
粉体充填密度、粒度分布、細孔容積を実施例1と同様の
方法で測定した。その結果を表1に示す。次に、該活性
炭を用いて、実施例1と同様の方法で電気二重層キャパ
シタを組立て、容量を測定した。その結果を表1に示
す。
【0041】(実施例4)活性炭として、関西熱化学製
活性炭MSC−25を実施例1に比べ1/2径のボール
を用いたボールミルにより90時間粉砕して得た活性炭
粉末を用いた。該活性炭の比表面積、粉体充填密度、粒
度分布、細孔容積を実施例1と同様の方法で測定した。
その結果を表1に示す。次に、該活性炭を用いて、実施
例1と同様の方法で電気二重層キャパシタを組立て、容
量を測定した。その結果を表1に示す。
【0042】表1から明らかなように、実施例1〜4で
は、重量当たりの容量及び体積当たりの容量ともに高い
値となった。
【0043】(比較例1)活性炭として、関西熱化学株
式会社製活性炭MSC−25をそのまま用いた。該活性
炭の比表面積、粉体充填密度、粒度分布、細孔容積を実
施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示
す。次に、該活性炭を用いて、実施例1と同様の方法で
電気二重層キャパシタを組立て、容量を測定した。その
結果を表1に示す。この場合、平均粒度が39μmと大
きく、かつ、粉体充填密度が低いため、44F/gと高
い重量当たりの容量を持つが、体積当たりの容量は実施
例1等に比べ低かった。
【0044】(比較例2)活性炭として、大阪ガス株式
会社製活性炭M−15をそのまま用いた。該活性炭の比
表面積、粉体充填密度、粒度分布、細孔容積を実施例1
と同様の方法で測定した。その結果を表1に示す。次
に、該活性炭を用いて、実施例1と同様の方法で電気二
重層キャパシタを組立て、容量を測定した。その結果を
表1に示す。この場合、比表面積が1300m2/g未
満であることから、粒度を調整しても充分な容量は得ら
れなかった。
【0045】(比較例3)活性炭として、大阪ガス株式
会社製活性炭M−15をボールミルで24時間粉砕して
得た活性炭粉末を用いた。該活性炭の比表面積、粉体充
填密度、粒度分布、細孔容積を実施例1と同様の方法で
測定した。その結果を表1に示す。次に、該活性炭を用
いて、実施例1と同様の方法で電気二重層キャパシタを
組立て、容量を測定し、その結果を表1に示す。この場
合も、比表面積が1300m2/g未満であることか
ら、粒度を調整しても充分な容量は得られなかった。
【0046】(比較例4)活性炭として、大阪ガス株式
会社製活性炭M−30をボールミルで80時間粉砕して
得た活性炭粉末を用いた。該活性炭の比表面積、粉体充
填密度、粒度分布、細孔容積を実施例1と同様の方法で
測定した。その結果を表1に示す。次に、該活性炭を用
いて、実施例1と同様の方法で電気二重層キャパシタを
組立て、容量を測定した。その結果を表1に示す。この
場合、比表面積が2400m2/gと大きく、粉体充填
密度を向上させても、重量当たりの容量及び体積当たり
の容量は実施例1等と比べ小さかった。
【0047】(比較例5)活性炭として、関西熱化学株
式会社製活性炭MSC−20をそのまま用いた。該該活
性炭の比表面積、粉体充填密度、粒度分布、細孔容積を
実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示
す。次に、該活性炭を用いて、実施例1と同様の方法で
電気二重層キャパシタを組立て、容量を測定した。その
結果を表1に示す。この場合、粒子径が大きすぎ、容量
は実施例3等に比べて小さかった。
【0048】(比較例6)活性炭として、関西熱化学株
式会社製活性炭MSC−20をボールミルで150時間
粉砕して得た活性炭粉末を用いた。該該活性炭の比表面
積、粉体充填密度、粒度分布、細孔容積を実施例1と同
様の方法で測定した。その結果を表1に示す。次に、該
活性炭を用いて、実施例1と同様の方法で電気二重層キ
ャパシタを組立て、容量を測定した。その結果を表1に
示す。この場合、充分な強度を有する電極が得られず、
電気二重層キャパシタを組立てることができなかった。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】以上から、明らかな通り、本発明によれ
ば、活性炭の比表面積、平均粒子径、粉体充填密度を適
切な範囲に調整することにより、体積当たりの容量が大
きな電気二重層キャパシタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電気二重層キャパシタ
の構成を示す概略図である。
【図2】本発明における粉体充填密度の測定法を説明す
るための概略図である。
【符号の説明】
1、1’ 電極 2 セパレータ 3、3’集電体 4 外装缶 11 ガラス管 12 下蓋 13 上蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 純子 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1−2 株式会社関西新技術研究所内 (72)発明者 矢田 静邦 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1−2 株式会社関西新技術研究所内 Fターム(参考) 4G046 HB02 HB05 HB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭を含む電極を備え、 前記活性炭は、BET法による比表面積が1300m2
    /g以上2200m2/g以下であり、粉体充填密度が
    0.45g/cm3以上0.70g/cm3以下であり、
    平均粒子径が1μm以上7μm以下であることを特徴と
    する電気二重層キャパシタ。
  2. 【請求項2】 前記活性炭は、体積基準の累積分布の9
    0%粒子径が6μm以上22μm以下であり、体積基準
    の累積分布の10%粒子径が0.1μm以上2μm以下
    であることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キ
    ャパシタ。
  3. 【請求項3】 前記活性炭の半径15Å以下の細孔容積
    は、0.8ml/g以上である請求項1又は2に記載の
    電気二重層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 電解液として非水系電解液を用いること
    を特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の電
    気二重層キャパシタ。
  5. 【請求項5】 前記活性炭の単位重量当たりの容量が4
    0F/g以上であり、前記電極の単位体積当たりの容量
    が20F/cm3以上であることを特徴とする請求項4
    記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 【請求項6】 充電電圧が1.8V以上3.3V以下で
    あることを特徴とする請求項4又は5に記載の電気二重
    層キャパシタ。
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