JP2000182742A - カバー付コネクタ組立装置 - Google Patents

カバー付コネクタ組立装置

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JP2000182742A
JP2000182742A JP10354809A JP35480998A JP2000182742A JP 2000182742 A JP2000182742 A JP 2000182742A JP 10354809 A JP10354809 A JP 10354809A JP 35480998 A JP35480998 A JP 35480998A JP 2000182742 A JP2000182742 A JP 2000182742A
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章 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人による作業の工程を軽減し、効率よく、且
つ、正確にカバー付コネクタの組み立てができるカバー
付コネクタ組立装置を提供する。 【解決手段】 カバー付コネクタ組立装置21は、バン
ド切断手段28と反転ブロック30とカバー嵌合手段3
2とを備えており、バンド27を介してコネクタハウジ
ング24aに継がれ、端子収容部24c(図3参照)に
対して開方向に裏返った状態のカバー24bに対して、
バンド切断手段28の第一切断刃28aを相対移動させ
てバンド27を切断した後、反転ブロック30がカバー
24bを裏返った状態から閉方向へ反転させ、カバー2
4bを端子収容部24c(図3参照)に対向する位置に
配置する。そして、カバー嵌合手段32がカバー24b
をコネクタハウジング24aに嵌合させる組み立て工程
になっている。また、ハウジング押圧手段31を更に備
え、ロアーコネクタ24とアッパーコネクタ25とを合
体させるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グの端子収容部を開閉自在に覆うカバーがヒンジを介し
てコネクタハウジングに一体に設けられるカバー付コネ
クタを組み立てるためのカバー付コネクタ組立装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来よりカバー付コネクタの組み立て
は、次のような作業によって行われている。即ち、カバ
ー付コネクタの構成を説明しながら、その組み立てにつ
いて説明すると(図18参照)、先ずカバー付コネクタ
1は、複数(図中においては二つ)の端子収容室2から
成る端子収容部(不図示)を有する合成樹脂製のコネク
タハウジング3と、端子収容室2に各々装着される図示
しない圧接端子と、コネクタハウジング3に設けられ、
上記端子収容部を開閉自在に覆うことが可能なカバー4
とから構成されている。
【0003】カバー4は、その一端がヒンジ5を介して
コネクタハウジング3に設けられており、カバー付コネ
クタ1の組み立て前においては、連結片状のバンド6、
6により裏返った状態で中間部分がコネクタハウジング
3に継がれている。また、カバー4の上記一端に対する
他端は、フード4aが形成されており、そのフード4a
の両側には、係合枠部4b、4b(一方のみ図示)が形
成されている。
【0004】上記係合枠部4b、4bは、コネクタハウ
ジング3の電線導出側(引用符号7が電線を示す)にお
ける両側に設けられた係合突起3a、3a(一方のみ図
示)に係合するようになっている。
【0005】上記構成において、カバー付コネクタ1の
組み立ては、カバー4がバンド6、6に継がれた状態
で、上記圧接端子を各端子収容室に挿着し、その圧接端
子の圧接部(不図示)に電線7を圧接する。次に、この
状態からバンド6、6を切断し、上記端子収容部に対し
て開閉自在となったカバー4を矢線J方向へ反転させ、
そのカバー4を閉止する。
【0006】尚、以上説明したカバー付コネクタ1の他
には、図19(a)、(b)に示されるような、カバー
付コネクタであるロアーコネクタ11をアッパーコネク
タ12に合体させて構成するものもある。
【0007】即ち、ロアーコネクタ11は、係合突起1
3a、13a(一方のみ図示)を有するコネクタハウジ
ング13と、そのコネクタハウジング13の図示しない
端子収容部に装着され、電線14が圧接された端子(不
図示)と、ヒンジ13bを介してコネクタハウジング1
3に設けられ、上記係合突起13a、13aとの嵌合で
上記端子収容部を閉止するカバー15とから構成されて
おり、図示しないバンドを切断した後に、カバー15が
反転させられ、カバー15の係合枠部15a、15a
(一方のみ図示)を係合突起13a、13aに嵌合させ
て組み立てられている。
【0008】コネクタハウジング13には、アッパーコ
ネクタ12との合体のために、係合枠部13c、13c
(一方のみ図示)と係合孔13dとが形成されており、
アッパーコネクタ12の係合突起12a、12a(一方
のみ図示)に上記係合枠部13c、13cを、また、ア
ッパーコネクタ12の係合ピン12bに上記係合孔13
dを嵌合させて、ロアーコネクタ11とアッパーコネク
タ12とが合体するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
にあっては、その組み立てにかかる工程の大半が手作業
によって行われていることから、タクトがかかり過ぎて
しまい、生産性に影響を来している。
【0010】即ち、上記カバー付コネクタ1では、少な
くともバンド6、6の切断からカバー4の閉止までが手
作業となっており、また、上記ロアーコネクタ11とア
ッパーコネクタ12とが合体したいわゆる合体コネクタ
でも、バンド(不図示)の切断からカバー15の閉止ま
でと、係合突起12a、12aと係合枠部13c、13
c、及び、係合ピン12bと係合孔13dの合体にかか
る嵌合とが手作業となっているので、当然にタクトがか
かってしまい、生産性が非常に悪くなっている。
【0011】また、上記の問題点の他には、次のような
バンドの切断にかかる問題点も生じている。即ち、バン
ド6、6を切断する際には、そのバンド6、6を単に切
断するのではなく、切り残しがないように切断しなけれ
ばならず、そのため、カバー4を閉止可能とするための
切断と、切り残し分を除去してカバー4及びコネクタハ
ウジング3の継ぎ面を平坦にするための切断、の二つの
工程が必要となり、これら工程を作業者が一々ハサミや
ニッパ等で行っている。従って、非常に面倒な作業工程
であることから、作業能率が低下してしまっている。
【0012】特にその作業工程の中では、カバー4の閉
止の際と上記継ぎ面を平坦にする際に、除去したバンド
カス(不図示)等の異物が上記端子収容部内に混入して
しまわないよう注意を払わなければならないので、非常
に面倒な作業となっている。
【0013】一方、他の問題点としては、カバー4(カ
バー15も同様)を閉止する際に、作業者の手が上記端
子に触れてしまうと、その端子が変形してしまう恐れが
ある。
【0014】他方、上記ロアーコネクタ11とアッパー
コネクタ12とを合体させる際には、作業者の指先に大
きな力をかける必要があるため、長時間の作業が非常に
困難である。
【0015】本発明は、上述した問題点を解消するた
め、人による作業の工程を軽減し、効率よく、且つ、正
確にカバー付コネクタの組み立てができるカバー付コネ
クタ組立装置を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明のカバー付コネクタ組立
装置は、コネクタハウジングの端子収容部を開閉自在に
覆うカバーがヒンジを介して前記コネクタハウジングに
一体に設けられ、組み立て前においては、前記カバーが
前記端子収容部に対して開方向に裏返った状態で前記コ
ネクタハウジングにバンドを介して継がれているカバー
付コネクタを組み立てるためのカバー付コネクタ組立装
置であって、前記バンドを切断するための第一切断刃を
有し、前記カバーに対して相対移動するバンド切断手段
と、該バンド切断手段によって前記バンドを切断した
後、前記カバーを前記端子収容部に対して前記裏返った
状態から閉方向へ反転させるカバー反転手段と、該カバ
ー反転手段により前記端子収容部に対向する位置に反転
させられた前記カバーを前記コネクタハウジングに嵌合
させるカバー嵌合手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0017】上記構成において、カバー付コネクタ組立
装置は、バンド切断手段とカバー反転手段とカバー嵌合
手段とを備えており、バンドを介してコネクタハウジン
グに継がれ、端子収容部に対して開方向に裏返った状態
のカバーに対して、バンド切断手段の第一切断刃を相対
移動させてバンドを切断した後、カバー反転手段がカバ
ーを裏返った状態から閉方向へ反転させ、カバーを端子
収容部に対向する位置に配置する。そして、カバー嵌合
手段がカバーをコネクタハウジングに嵌合させる組み立
て工程になっている。このように、人による作業が従来
に比べて大幅に軽減された組み立てとなっているので、
カバー付コネクタの組み立てにかかるタクトが短くな
り、生産性が向上する。また、作業者が一々ハサミやニ
ッパ等で切断しなくとも、バンド切断手段によりバンド
を切断することができるので、正確且つ均一であり、作
業能率も向上する。さらに、カバー嵌合手段がカバーを
閉止するので、作業が軽減されるのは勿論のこと、手が
端子に触れてしまうこともなく、端子の変形を防止する
ことができる。従って、以上のことから、人による作業
の工程を軽減し、効率よく、且つ、正確にカバー付コネ
クタの組み立てができるカバー付コネクタ組立装置を提
供することができる。
【0018】請求項2記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項1に記載のカバー付コネクタ組立装
置において、前記第一切断刃を、前記相対移動前の初期
状態において、前記カバー及び前記コネクタハウジング
間の前記バンド近傍に配置することを特徴としている。
【0019】上記構成において、第一切断刃を、その第
一切断刃が相対移動する前の初期状態において、カバー
及びコネクタハウジング間のバンド近傍に配置するよう
になっているので、第一切断刃が相対移動する際に、そ
の第一切断刃でバンド以外の部分を破損させてしまうこ
とはない。また、コネクタハウジングをセットする際の
位置決めが容易になり、バンドの切断状態も常に均一に
なる。従って、効率よく、且つ、正確にカバー付コネク
タの組み立てをすることができる。
【0020】請求項3記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項1又は請求項2に記載のカバー付コ
ネクタ組立装置において、前記第一切断刃に、前記カバ
ーを前記閉方向へ持ち上げるプレートを設けることを特
徴としている。
【0021】上記構成において、第一切断刃に、カバー
を閉方向へ持ち上げるプレートが設けられているので、
バンドの切断が行われた後のカバー反転手段への移行が
スムーズとなる。つまり、カバーが閉方向へ持ち上げら
れると、カバー反転手段がカバーを反転させやすくなる
ためであり、第一切断刃に設けることで作業効率を高め
ている。従って、第一切断刃にカバーを設けることで、
さらに効率よくカバー付コネクタの組み立てをすること
ができる。
【0022】請求項4記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項1ないし請求項3いずれか記載のカ
バー付コネクタ組立装置において、前記バンド切断手段
によって前記バンドを切断する際に、前記カバーが前記
閉方向へ反転してしまわないよう前記カバーを押さえつ
けるカバー反転規制部材を更に備えることを特徴として
いる。
【0023】上記構成において、カバー反転規制部材を
更に備えており、バンド切断手段によってバンドを切断
する際に、カバーが閉方向へ反転してしまわないようカ
バーを押さえつけることが可能になる。また、カバーを
位置決めさせる部材にもなるので、以上のことから、バ
ンドの切断を確実に行うことが可能になる。従って、カ
バー反転規制部材を更に備えることで、バンドを確実に
切断することができる。
【0024】請求項5記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項1ないし請求項4いずれか記載のカ
バー付コネクタ組立装置において、前記カバー嵌合手段
の作動後に動作し、前記バンドの切り残しを除去するバ
ンド除去手段を更に備えることを特徴としている。
【0025】上記構成において、バンド除去手段を更に
備えており、カバー嵌合手段の作動後に動作し、バンド
の切り残しを除去するようになっている。これにより、
バンドを確実に除去することが可能になる。また、バン
ド除去手段はカバー嵌合手段の作動後に動作させること
から、カバーがすでに閉止されており、バンドカスが端
子収容部内に混入してしまうことはない。従って、バン
ド除去手段を更に備えることで、切り残したバンドを確
実に除去することができるとともに、その作動タイミン
グによって、端子収容部内への異物混入を防止すること
ができる。
【0026】請求項6記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項5に記載のカバー付コネクタ組立装
置において、前記バンド除去手段は、前記切り残しを切
断する第二切断刃と、該第二切断刃を前記第一切断刃の
移動方向に対して直交方向に相対移動させる第二切断刃
駆動部とを有することを特徴としている。
【0027】上記構成において、バンド除去手段は、バ
ンドの切り残しを切断する第二切断刃と、その第二切断
刃を第一切断刃の移動方向に対して直交方向に相対移動
させる第二切断刃駆動部とを有しているので、上述同
様、バンドを確実に除去することができるのは勿論のこ
と、第二切断刃が第一切断刃の移動方向に対して直交方
向に相対移動することから、閉止したカバーの方向にバ
ンドカスが除去されることはない。従って、バンドを確
実に除去することができるとともに、端子収容部内への
異物混入もより確実に防止することができる。
【0028】請求項7記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項6に記載のカバー付コネクタ組立装
置において、前記第二切断刃の相対移動方向に、除去さ
れたバンドカス用のカス入れを設けることを特徴として
いる。
【0029】上記構成において、第二切断刃の相対移動
方向に、除去されたバンドカス用のカス入れが設けられ
ているので、バンドカスの管理が容易になる。そして、
バンドカスがカス入れにためられるので、バンドカスが
何らかの拍子に端子収容部内に混入してしまうこともな
い。また、作業終了後の後始末も当然に容易になる。従
って、バンドを除去した後のバンドカスの管理が容易と
なって、端子収容部内への異物混入を確実に防止するこ
とができる。
【0030】請求項8記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項1ないし請求項7いずれか記載のカ
バー付コネクタ組立装置において、前記カバー嵌合手段
の作動前に該カバー嵌合手段の相対移動方向に動作し、
前記コネクタハウジングを押圧するハウジング押圧手段
を更に備えることを特徴としている。
【0031】上記構成において、ハウジング押圧手段を
更に備えており、カバー嵌合手段の作動前にそのカバー
嵌合手段の相対移動方向に動作し、コネクタハウジング
を押圧するようになっているので、カバーを閉止する際
にコネクタハウジングが動いてしまうことはない。従っ
て、ハウジング押圧手段を更に備えてコネクタハウジン
グを押圧することにより、カバーの閉止を確実且つ安定
して行うことができる。
【0032】請求項9記載の本発明のカバー付コネクタ
組立装置は、請求項8に記載のカバー付コネクタ組立装
置において、前記ハウジング押圧手段は、前記カバー付
コネクタを該カバー付コネクタに対して別体で配設され
たコネクタと合体させることを可能とすることを特徴と
している。
【0033】上記構成において、ハウジング押圧手段
は、カバー嵌合手段の相対移動方向に動作してコネクタ
ハウジングを押圧するようになっているので、その押圧
を利用し、カバー付コネクタをそのカバー付コネクタに
対して別体で配設されたコネクタと合体させることが可
能になる。従って、ハウジング押圧手段を更に備えるこ
とにより、合体コネクタも効率よく、且つ、正確に組み
立てすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明のカバー付コネク
タ組立装置の一実施の形態を示す装置側方より見た状態
説明図である。また、図2は図1のカバー付コネクタ組
立装置の外観斜視図、図3は図1のカバー付コネクタの
セット状態を説明するためのホルダー及びコネクタカバ
ーの断面図、図4は図1のカバー付コネクタ組立装置の
上部側の分解斜視図、図5ないし図15は装置側方より
見たカバー付コネクタにかかる組み立ての状態説明図を
示している。
【0035】図1において、引用符号21で示されるカ
バー付コネクタ組立装置は、そのカバー付コネクタ組立
装置21の基盤22上で、その基盤22の前後方向にス
ライド可能なテーブル23を有しており、テーブル23
には、ロアーコネクタ24及びアッパーコネクタ25を
セットするためのホルダ26と、ロアーコネクタ24の
バンド27、27(一方のみ図示、以下同様)を切断す
るためのバンド切断手段28とが載置されている。
【0036】また、カバー付コネクタ組立装置21の基
盤22の前方には、ホルダ26に対して開閉自在となる
コネクタカバー29(特許請求の範囲に記載したカバー
反転規制部材に相当)が設けられており、さらに、テー
ブル23のスライド範囲の中間となる基盤22の中間部
には、ロアーコネクタ24のコネクタハウジング24a
に設けられるカバー24bを反転させるための反転ブロ
ック30(特許請求の範囲に記載したカバー反転手段に
相当)と、コネクタハウジング24aを押圧するととも
に、ロアーコネクタ24とアッパーコネクタ25とを合
体させることが可能なハウジング押圧手段31と、カバ
ー24bを閉止させるためのカバー嵌合手段32とが設
けられている。また、上記中間部の後方には、ハウジン
グ押圧手段31の延在方向に直交する方向に延在して上
記バンド27の切り残しを除去するバンド除去手段33
が配設されている。
【0037】上記基盤22は矩形平板状に形成されてお
り、中央には(図2参照)、上記前後方向に延在するレ
ール22aが設けられている。レール22aには、スラ
イダ22b、22bを介して上記テーブル23が設けら
れており、そのテーブル23は、シリンダ34の駆動に
よって摺動自在となっている。そして、テーブル23の
移動に伴いホルダ26とバンド切断手段28とが上記前
後方向に移動するようになっている。
【0038】上記ロアーコネクタ24(特許請求の範囲
に記載したカバー付コネクタに相当)は、図3に示され
る如く、上記カバー24bが設けられた上記コネクタハ
ウジング24aを有しており、その端子収容部24cに
は、図示しない複数の圧接端子が装着されるとともに電
線(不図示)が圧接されている。カバー24bは、ヒン
ジ24dを介してコネクタハウジング24aに設けられ
ており、組み立て前においては、カバー24bの中間部
が上記バンド27、27によって図中に示されるような
裏返ったような状態でコネクタハウジング24aに継が
れている。
【0039】一方、ロアーコネクタ24の両側には、上
記アッパーコネクタ25との合体の際に嵌合する係合枠
部24e、24e(一方のみ図示)が形成されており、
アッパーコネクタ25との対向面には、図示しない係合
孔が設けられている。
【0040】上記アッパーコネクタ25(特許請求の範
囲に記載した別体で配設されたコネクタに相当)は、図
3に示される如く、その内部に図示しない複数の圧接端
子が装着されるとともに電線(不図示)が圧接されてお
り、両側には、上記係合枠部24e、24e(一方のみ
図示)が嵌合する係合突起25a、25a(一方のみ図
示)が形成されている。また、上記ロアーコネクタ24
との対向面には、上記係合孔に嵌合する係合ピン25b
が設けられている。
【0041】以上のロアーコネクタ24とアッパーコネ
クタ25は、図3に示される如く、上記テーブル23
(図1参照)に載置固定された上記ホルダ26にセット
されるようになっている。
【0042】そのホルダ26は、アッパーコネクタ25
をセットした後、ロアーコネクタ24がアッパーコネク
タ25上に配置された状態で、コネクタハウジング24
aの上面、即ちヒンジ24d及びバンド27が設けられ
る面とホルダ26の上面とが略一致する深さに形成され
ており、また、ホルダ26の前面側には、ガイド26a
(図2参照)が着脱自在に設けられている。
【0043】上記バンド切断手段28は、図1に示され
る如く、上記ホルダ26と同様、上記テーブル23に載
置固定されており、第一切断刃28a、28a(一方の
み図示、以下同様)を有する切断刃ブロック28bと、
その切断刃ブロック28bを上記前後方向に駆動する既
知構成のシリンダ28cとを備えている。
【0044】上記第一切断刃28aは、その先端が組み
立て前(相対移動前の初期状態)において、上記バンド
27近傍に配置されるとともに、カバー24bとコネク
タハウジング24aの上面との間に位置するようになっ
ている。
【0045】上記切断刃ブロック28bは、矩形状のブ
ロックであって、その上面には第一切断刃28aがネジ
止めされており、後面にはシリンダ28cとの接合部2
8dが設けられている。
【0046】上記コネクタカバー29は、上記基盤22
に立設する支持壁29a、29a′(図2参照)と、そ
の支持壁29aの先端に枢着される押圧部29bとから
構成されており、ホルダ26に対して開閉自在(図2参
照)となっている。
【0047】また、上記押圧部29bは、図1中に示さ
れる如く、上記カバー24bを押さえられるようにカバ
ー24bの形状に合わせて彫り込まれており、上記ロア
ーコネクタ24及びアッパーコネクタ25を上記ホルダ
26にセットした後、押圧部29bを閉止して、カバー
24bを僅かに押圧するようになっている。
【0048】尚、押圧部29bによってカバー24bの
位置決めがなされ、その動きも規制されるようになって
いる。従って、カバー24bの位置を常に安定させるこ
とが可能であり、第一切断刃28aを動作させた際に
は、上記バンド27を確実に切断することができるよう
になっている。
【0049】上記反転ブロック30は、図4に示される
如く、前方側の先端が先細りする略矩形柱状に形成され
ており、上記基盤22(図2参照)の前方両側に立設さ
れる壁35、35に取り付けられた隔壁36の下端中央
部に締め付け固定されている。
【0050】上記隔壁36は、その両端部分で壁35、
35の後段部35a、35aに固定されており、下端部
分が上記基盤22(図2参照)と間隔を十分にあけて配
設されている(上記ホルダ26等が移動するため)。ま
た、隔壁36の前面中央には、上記カバー嵌合手段32
のシリンダ32aが締め付け固定されており、後面中央
には、上記ハウジング押圧手段31のシリンダ31aが
同様に締め付け固定されている。さらに、隔壁36の後
面側の一端には、固定ブロック33aを介して上記バン
ド除去手段33のシリンダ33b(特許請求の範囲に記
載した第二切断刃駆動部に相当)が締め付け固定されて
いる。
【0051】上記ハウジング押圧手段31は、上記シリ
ンダ31aの駆動により上下動する可動部31bを有し
ており、その可動部31bには、上記反転ブロック30
の両側に配置されるような脚状の押圧部31c、31c
が基板31dを介して締め付け固定されている。
【0052】上記カバー嵌合手段32は、上記シリンダ
32aの駆動により上下動する可動部32bを有してお
り、その可動部32bには、上記カバー24b(図3参
照)を押さえ込むように押圧することが可能なブロック
状の押圧部32c、32cが基板32dを介して締め付
け固定されている。
【0053】また、可動部32bには、上記隔壁36の
前面に支持板37aを介して設けられるセンサー37に
関与する遮蔽板32eと、除去されたバンド27が飛び
散らないようにするためのフード32fとが設けられて
いる。
【0054】尚、センサー37は、上記ロアーコネクタ
24とアッパーコネクタ25との合体の際の高さを検査
するためのセンサーであり、図示しない端子同士を仕切
る壁(不図示)が合体等により潰れていないか判定する
ことが可能である。
【0055】上記バンド除去手段33は、上記シリンダ
33bを有しており、上記ハウジング押圧手段31と干
渉しないように固定ブロック33aを介して上記隔壁3
6の後面に配設されている。シリンダ33bは、そのシ
リンダ33bの駆動により左右方向に可動する可動部3
3cを有しており、可動部33cには、上記バンド2
7、27の切り残し分を除去するための第二切断刃33
dが固定ブロック33eを介して締め付け固定されてい
る。また、上記隔壁36の後面には、第二切断刃33d
に対する案内部材33fが配設されている。
【0056】尚、図2中の引用符号38は、上記バンド
除去手段33により除去されたバンドカス(不図示)を
ためるためのカス入れを示している。
【0057】上記構成において、カバー付コネクタ組立
装置21の作用は次のようになっている。
【0058】先ず、図1に示されるような組み立て開始
前においては、装置の前方に位置するホルダ26に対し
てアッパーコネクタ25とロアーコネクタ24とをセッ
トするとともに、コネクタカバー29の押圧部29bを
閉方向に回動させてカバー24bを固定する。この時、
第一切断刃28aの先端は、バンド27近傍でカバー2
4bに接触した状態で配置されている。
【0059】次に、カバー付コネクタ組立装置21は、
図2に示される如くのホルダ26の隣に配設されたスタ
ートスイッチ39を作業者が手で押すことにより動作を
開始する。
【0060】カバー付コネクタ組立装置21が動作を開
始すると、先ず、図5に示される如く、バンド切断手段
28のシリンダ28cが作動してバンド27を第一切断
刃28aで切断する。即ち、シリンダ28cによって切
断刃ブロック28bが前方に移動(矢線A参照)するの
で、これに伴って第一切断刃28aも移動することにな
り、バンド27が切断される。
【0061】この時、カバー24bは、コネクタカバー
29の押圧部29bにより押さえつけられているため、
バンド27の切断位置が狂うことはない。また、第一切
断刃28aは、上述の如く、カバー24bに接触してい
るので、カバー24b側の継ぎ面が平坦にカットされる
ことになる。
【0062】続いて、図6に示される如く、シリンダ3
4(図1参照)が作動してテーブル23を後方(矢線B
参照)へ駆動する。これにより、テーブル23に配置さ
れたホルダ26及びバンド切断手段28が後方へ移動す
る。
【0063】この時、ホルダ26が図6に示されるよう
にコネクタカバー29から離脱するので、バンド切断手
段28によってバンド27が切断されたカバー24b
は、若干、端子収容部24cに対して閉方向に移動す
る。
【0064】続いて、図7に示される如く、テーブル2
3が更に後方、即ち矢線B方向へ移動すると、カバー2
4bが反転ブロック30に当接し、カバー24bが矢線
C方向に反転移動する。尚、この時、バンド27はコネ
クタハウジング24aに残った状態となっている。
【0065】続いて、図8に示される如く、テーブル2
3が更に後方、即ち矢線B方向へ移動すると、反転ブロ
ック30がカバー24bとコネクタハウジング24a間
に入り込み、カバー24bが矢線C方向に更に反転移動
する。
【0066】続いて、図9に示される如く、テーブル2
3が更に矢線B方向へ移動すると、反転ブロック30が
更にカバー24bとコネクタハウジング24a間に入り
込み、カバー24bが矢線C方向に更に反転移動する。
【0067】尚、テーブル23を駆動するシリンダ34
(図1参照)は、図10に示される如く、カバー24b
が端子収容部24cに対向する位置まで反転するとその
動作が停止するようになっている。
【0068】次に、図11に示される如く、バンド切断
手段28のシリンダ28cが作動して第一切断刃28a
を元の位置に引き戻す。また、ハウジング押圧手段31
のシリンダ31aが作動して、可動部31bを下方、即
ち矢線E方向に移動させ、押圧部31cを介してロアー
コネクタ24をアッパーコネクタ25側に押圧する。
【0069】ロアーコネクタ24が押圧されると、図1
1に示される如く、その力でロアーコネクタ24がアッ
パーコネクタ25に嵌合し、これらの合体がなされる。
【0070】続いて、図12に示される如く、カバー嵌
合手段32が作動してカバー24bを閉止する。即ち、
シリンダ32aを駆動させることにより可動部32bが
矢線F方向に移動する。そして、カバー24bが可動部
32bに設けられた押圧部32cによって押圧され、端
子収容部24c(図3参照)を閉止する。
【0071】尚、この時、図12の円内に示される如
く、バンド27は上述同様、まだ除去されてはいない。
【0072】続いて、図13に示される如く、ハウジン
グ押圧手段31が作動し、そのハウジング押圧手段31
が初期位置に戻る(矢線G参照)。その後、バンド除去
手段33(図4参照)が作動して、図13の円内にに示
される如く、バンド27(図12参照)を除去する。即
ち、図4を参照しながら説明すると、シリンダ33bの
駆動により第二切断刃33dが移動するので、バンド2
7(図12参照)の切り残し分が切断される。
【0073】この時、第二切断刃33dが、コネクタハ
ウジング24a(図13参照)の上面を摺動しながらバ
ンド27(図12参照)を切断するので、継ぎ面は平坦
になる。また、除去されたバンドカス(不図示)は、第
二切断刃33dの移動方向の延長上に設けられたカス入
れ38(図2参照)にためられ、例えば一定のサイクル
で廃棄されることになる。
【0074】続いて、図14に示される如く、カバー嵌
合手段32が作動し、そのカバー嵌合手段32が初期位
置に戻る(矢線H参照)。
【0075】そして、図15に示される如く、テーブル
23も矢線I方向に移動して初期位置に戻り、一連の組
み立てが完了する。
【0076】以上、図1ないし図15までを参照しなが
ら説明したように、本発明のカバー付コネクタ組立装置
21によれば、人による作業が従来に比べて大幅に軽減
された組み立てとなっているので、カバー付コネクタの
組み立てにかかるタクトが短くなり、生産性が向上する
ことになる。
【0077】また、作業者が一々ハサミやニッパ等で切
断しなくとも、バンド切断手段28及びバンド除去手段
33によりバンド27を切断することができるので、正
確且つ均一であり、作業能率も向上することになる。
【0078】さらに、カバー嵌合手段32がカバー24
bを閉止するので、作業が軽減されるのは勿論のこと、
作業者の手が圧接端子(不図示)に触れてしまうことも
なく、その圧接端子の変形を防止することができること
になる。
【0079】従って、以上のことから、人による作業の
工程を軽減し、効率よく、且つ、正確にカバー付コネク
タの組み立てができるカバー付コネクタ組立装置を提供
することができる。
【0080】一方、第一切断刃28aを、その第一切断
刃28aが相対移動する前の初期状態において、カバー
24b及びコネクタハウジング24a間のバンド27近
傍に配置しているので、第一切断刃28aが相対移動す
る際に、その第一切断刃28aでバンド27以外の部分
を破損させてしまうことはない。また、ロアーコネクタ
24及びアッパーコネクタ25をセットする際の位置決
めが容易になり、バンド27の切断状態も常に均一に維
持することが可能である。
【0081】他方、カバー嵌合手段32の作動後に動作
してバンド27の切り残しを除去するバンド除去手段3
3を備えていることから、バンド27を確実に除去する
ことができることになる。また、バンド除去手段33は
カバー嵌合手段32の作動後に動作させることから、カ
バー24bがすでに閉止されており、バンドカス(不図
示)が端子収容部(不図示)内に混入してしまうことは
ない。従って、端子収容部(不図示)内への異物混入を
防止することができることになる。
【0082】その他には、ハウジング押圧手段31がカ
バー嵌合手段32の作動前にそのカバー嵌合手段32の
相対移動方向に動作し、コネクタハウジング24aを押
圧するようになっているので、カバー24bを閉止する
際にコネクタハウジング24aが動いてしまうことはな
い。
【0083】また、ハウジング押圧手段31の押圧によ
り、上述したロアーコネクタ24とアッパーコネクタ2
5との合体のように、効率よくカバー付コネクタをその
カバー付コネクタに対して別体で配設されたコネクタと
合体させることができることになる。
【0084】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0085】尚、図16に示される如く、第一切断刃2
8aのカバー24b(図1参照、以下同様)側となる上
面に、カバー24bを上記閉方向に持ち上げることが可
能なプレート40を設ければ、バンド27の切断が行わ
れた後の反転ブロック30のカバー反転作用をスムーズ
にすることができるようになる(カバー24bがプレー
ト40により上記閉方向へ持ち上げられると、そのカバ
ー24bを反転させやすくなる)。また、これにより作
業効率が高められることになる。プレート40は、先端
にテーパ40aが形成されている(厚さ及び幅は適宜寸
法設定することができるものとする)。
【0086】さらに、図17に示される如く、ロアーコ
ネクタ24のみの組み立てが可能なホルダ41を上述の
ホルダ26の代わりに用いることもできる。そのホルダ
41には、図中に示されるようなスプリング42を介し
てスライドガイド43を摺動するストッパ44が設けら
れている。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、カバー付コネクタ組立装置は、バ
ンド切断手段とカバー反転手段とカバー嵌合手段とを備
えており、バンドを介してコネクタハウジングに継が
れ、端子収容部に対して開方向に裏返った状態のカバー
に対して、バンド切断手段の第一切断刃を相対移動させ
てバンドを切断した後、カバー反転手段がカバーを裏返
った状態から閉方向へ反転させ、カバーを端子収容部に
対向する位置に配置する。そして、カバー嵌合手段がカ
バーをコネクタハウジングに嵌合させる組み立て工程に
なっている。このように、人による作業が従来に比べて
大幅に軽減された組み立てとなっているので、カバー付
コネクタの組み立てにかかるタクトが短くなり、生産性
が向上する。また、作業者が一々ハサミやニッパ等で切
断しなくとも、バンド切断手段によりバンドを切断する
ことができるので、正確且つ均一であり、作業能率も向
上する。さらに、カバー嵌合手段がカバーを閉止するの
で、作業が軽減されるのは勿論のこと、手が端子に触れ
てしまうこともなく、端子の変形を防止することができ
る。従って、以上のことから、人による作業の工程を軽
減し、効率よく、且つ、正確にカバー付コネクタの組み
立てができるカバー付コネクタ組立装置を提供すること
ができるという効果を奏する。
【0088】請求項2に記載された本発明によれば、第
一切断刃を、その第一切断刃が相対移動する前の初期状
態において、カバー及びコネクタハウジング間のバンド
近傍に配置するようになっているので、第一切断刃が相
対移動する際に、その第一切断刃でバンド以外の部分を
破損させてしまうことはない。また、コネクタハウジン
グをセットする際の位置決めが容易になり、バンドの切
断状態も常に均一になる。従って、効率よく、且つ、正
確にカバー付コネクタの組み立てをすることができると
いう効果を奏する。
【0089】請求項3に記載された本発明によれば、第
一切断刃に、カバーを閉方向へ持ち上げるプレートが設
けられているので、バンドの切断が行われた後のカバー
反転手段への移行がスムーズとなる。つまり、カバーが
閉方向へ持ち上げられると、カバー反転手段がカバーを
反転させやすくなるためであり、第一切断刃に設けるこ
とで作業効率を高めている。従って、第一切断刃にカバ
ーを設けることで、さらに効率よくカバー付コネクタの
組み立てをすることができるという効果を奏する。
【0090】請求項4に記載された本発明によれば、カ
バー反転規制部材を更に備えており、バンド切断手段に
よってバンドを切断する際に、カバーが閉方向へ反転し
てしまわないようカバーを押さえつけることが可能にな
る。また、カバーを位置決めさせる部材にもなるので、
以上のことから、バンドの切断を確実に行うことが可能
になる。従って、カバー反転規制部材を更に備えること
で、バンドを確実に切断することができるという効果を
奏する。
【0091】請求項5に記載された本発明によれば、バ
ンド除去手段を更に備えており、カバー嵌合手段の作動
後に動作し、バンドの切り残しを除去するようになって
いる。これにより、バンドを確実に除去することが可能
になる。また、バンド除去手段はカバー嵌合手段の作動
後に動作させることから、カバーがすでに閉止されてお
り、バンドカスが端子収容部内に混入してしまうことは
ない。従って、バンド除去手段を更に備えることで、切
り残したバンドを確実に除去することができるととも
に、その作動タイミングによって、端子収容部内への異
物混入を防止することができるという効果を奏する。
【0092】請求項6に記載された本発明によれば、バ
ンド除去手段は、バンドの切り残しを切断する第二切断
刃と、その第二切断刃を第一切断刃の移動方向に対して
直交方向に相対移動させる第二切断刃駆動部とを有して
いるので、上述同様、バンドを確実に除去することがで
きるのは勿論のこと、第二切断刃が第一切断刃の移動方
向に対して直交方向に相対移動することから、閉止した
カバーの方向にバンドカスが除去されることはない。従
って、バンドを確実に除去することができるとともに、
端子収容部内への異物混入もより確実に防止することが
できるという効果を奏する。
【0093】請求項7に記載された本発明によれば、第
二切断刃の相対移動方向に、除去されたバンドカス用の
カス入れが設けられているので、バンドカスの管理が容
易になる。そして、バンドカスがカス入れにためられる
ので、バンドカスが何らかの拍子に端子収容部内に混入
してしまうこともない。また、作業終了後の後始末も当
然に容易になる。従って、バンドを除去した後のバンド
カスの管理が容易となって、端子収容部内への異物混入
を確実に防止することができるという効果を奏する。
【0094】請求項8に記載された本発明によれば、ハ
ウジング押圧手段を更に備えており、カバー嵌合手段の
作動前にそのカバー嵌合手段の相対移動方向に動作し、
コネクタハウジングを押圧するようになっているので、
カバーを閉止する際にコネクタハウジングが動いてしま
うことはない。従って、ハウジング押圧手段を更に備え
てコネクタハウジングを押圧することにより、カバーの
閉止を確実且つ安定して行うことができるという効果を
奏する。
【0095】請求項9に記載された本発明によれば、ハ
ウジング押圧手段は、カバー嵌合手段の相対移動方向に
動作してコネクタハウジングを押圧するようになってい
るので、その押圧を利用し、カバー付コネクタをそのカ
バー付コネクタに対して別体で配設されたコネクタと合
体させることが可能になる。従って、ハウジング押圧手
段を更に備えることにより、合体コネクタも効率よく、
且つ、正確に組み立てすることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカバー付コネクタ組立装置の一実
施の形態を示す装置側方より見た状態説明図である。
【図2】図1のカバー付コネクタ組立装置の外観斜視図
である。
【図3】図1のカバー付コネクタのセット状態を説明す
るためのホルダー及びコネクタカバーの断面図である。
【図4】図1のカバー付コネクタ組立装置の上部側の分
解斜視図である。
【図5】図1の状態からバンドの切断に移行した際の装
置側方より見た状態説明図である。
【図6】図5の状態からテーブルを装置後方へ移動させ
た際の装置側方より見た状態説明図である。
【図7】図6の状態から更にテーブルを装置後方へ移動
させ、反転ブロックにカバーを当接させた際の装置側方
より見た状態説明図である。
【図8】図7の状態からカバーの反転が進んだ際の装置
側方より見た状態説明図である。
【図9】図8の状態からカバーの反転が更に進んだ際の
装置側方より見た状態説明図である。
【図10】図9の状態からカバーの反転が更に進んで端
子収容部に対向する位置に配置された際の装置側方より
見た状態説明図である。
【図11】図10の状態からロアーコネクタとアッパー
コネクタとを合体させた際の装置側方より見た状態説明
図である。
【図12】図11の状態からカバーを閉止させた際の装
置側方より見た状態説明図である。
【図13】図12の状態からハウジングへの押圧を解除
して切り残していたバンドを除去した際の装置側方より
見た状態説明図である。
【図14】図13の状態からカバーへの押圧を解除した
際の装置側方より見た状態説明図である。
【図15】図14の状態から初期位置に戻った際の装置
側方より見た状態説明図である。
【図16】図1の第一切断刃の拡大図である。
【図17】図3で説明したホルダの他の例を示す断面図
である。
【図18】従来例のカバー付コネクタの外観斜視図であ
る。
【図19】従来例の合体コネクタの側面図であり、
(a)は合体前の状態説明図、(b)は合体後の状態説
明図である。
【符号の説明】
21 カバー付コネクタ組立装置 22 基盤 22a レール 22b スライダ 23 テーブル 24 ロアーコネクタ(カバー付コネクタ) 24a コネクタハウジング 24b カバー 24c 端子収容部 24d ヒンジ 24e 係合枠部 25 アッパーコネクタ(コネクタ) 25a 係合突起 25b 係合ピン 26 ホルダ 26a ガイド 27 バンド 28 バンド切断手段 28a 第一切断刃 28b 切断刃ブロック 28c シリンダ 28d 接合部 29 コネクタカバー(カバー反転規制部
材) 29a 支持壁 29b 押圧部 30 反転ブロック(カバー反転手段) 31 ハウジング押圧手段 31a シリンダ 31b 可動部 31c 押圧部 31d 基板 32 カバー嵌合手段 32a シリンダ 32b 可動部 32c 押圧部 32d 基板 32e 遮蔽板 32f フード 33 バンド除去手段 33a 固定ブロック 33b シリンダ 33c 可動部 33d 第二切断刃 33e 固定ブロック 33f 案内部材 34 シリンダ 35 壁 35a 後段部 36 隔壁 37 センサー 37a 支持板 38 カス入れ 39 スタートスイッチ 40 プレート 40a テーパ 41 ホルダ 42 スプリング 43 スライドガイド 44 ストッパ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングの端子収容部を開閉
    自在に覆うカバーがヒンジを介して前記コネクタハウジ
    ングに一体に設けられ、組み立て前においては、前記カ
    バーが前記端子収容部に対して開方向に裏返った状態で
    前記コネクタハウジングにバンドを介して継がれている
    カバー付コネクタを組み立てるためのカバー付コネクタ
    組立装置であって、 前記バンドを切断するための第一切断刃を有し、前記カ
    バーに対して相対移動するバンド切断手段と、 該バンド切断手段によって前記バンドを切断した後、前
    記カバーを前記端子収容部に対して前記裏返った状態か
    ら閉方向へ反転させるカバー反転手段と、 該カバー反転手段により前記端子収容部に対向する位置
    に反転させられた前記カバーを前記コネクタハウジング
    に嵌合させるカバー嵌合手段と、 を備えたことを特徴とするカバー付コネクタ組立装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカバー付コネクタ組立
    装置において、 前記第一切断刃を、前記相対移動前の初期状態におい
    て、前記カバー及び前記コネクタハウジング間の前記バ
    ンド近傍に配置することを特徴とするカバー付コネクタ
    の組立装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のカバー付
    コネクタ組立装置において、 前記第一切断刃に、前記カバーを前記閉方向へ持ち上げ
    るプレートを設けることを特徴とするカバー付コネクタ
    組立装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    カバー付コネクタ組立装置において、 前記バンド切断手段によって前記バンドを切断する際
    に、前記カバーが前記閉方向へ反転してしまわないよう
    前記カバーを押さえつけるカバー反転規制部材を更に備
    えることを特徴とするカバー付コネクタ組立装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4いずれか記載の
    カバー付コネクタ組立装置において、 前記カバー嵌合手段の作動後に動作し、前記バンドの切
    り残しを除去するバンド除去手段を更に備えることを特
    徴とするカバー付コネクタ組立装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のカバー付コネクタ組立
    装置において、 前記バンド除去手段は、前記切り残しを切断する第二切
    断刃と、該第二切断刃を前記第一切断刃の移動方向に対
    して直交方向に相対移動させる第二切断刃駆動部とを有
    することを特徴とするカバー付コネクタ組立装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のカバー付コネクタ組立
    装置において、 前記第二切断刃の相対移動方向に、除去されたバンドカ
    ス用のカス入れを設けることを特徴とするカバー付コネ
    クタ組立装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7いずれか記載の
    カバー付コネクタ組立装置において、 前記カバー嵌合手段の作動前に該カバー嵌合手段の相対
    移動方向に動作し、前記コネクタハウジングを押圧する
    ハウジング押圧手段を更に備えることを特徴とするカバ
    ー付コネクタ組立装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のカバー付コネクタ組立
    装置において、 前記ハウジング押圧手段は、前記カバー付コネクタを該
    カバー付コネクタに対して別体で配設されたコネクタと
    合体させることを可能とすることを特徴とするカバー付
    コネクタ組立装置。
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