JP2000180378A - 路面状態検出装置 - Google Patents

路面状態検出装置

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JP2000180378A
JP2000180378A JP10360261A JP36026198A JP2000180378A JP 2000180378 A JP2000180378 A JP 2000180378A JP 10360261 A JP10360261 A JP 10360261A JP 36026198 A JP36026198 A JP 36026198A JP 2000180378 A JP2000180378 A JP 2000180378A
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road surface
image
light
camera
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Yoshiro Murata
芳郎 村田
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路の広い範囲において路面が光沢状態かど
うかを検出でき、また、車両に搭載した場合はに、特に
車両前方の路面状態も検出できるようにして、道路通行
上の安全性が確保されるようにする。ようにする。 【解決手段】 光源11が照射する路面M上の光照射位
置を含む所定範囲を撮影できるようにカメラを設置する
とともに、このカメラで撮影される画像の切出範囲P1
を予め設定し、この切出範囲P1内に含まれる画像につ
いて、予め設定したしきい値以上の高輝度の部分を正反
射光に基づく部分画像Ss1として抽出し、この抽出さ
れた部分画像Ss1が予め設定された基準値以上の面積
を持つ場合には、路面に光沢があると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路管理や車両制
御のために、主として路面の光沢の有無を検出すること
で路面状態を検出する路面状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】路面が乾燥しているか、湿潤しているか
などといった路面状態を把握することは、道路通行上の
安全性を確保する上で重要である。
【0003】このような路面状態を把握するための装置
として、従来、道路表面の光沢の有無を検出するものが
ある(たとえば、特開平01―8499号公報参照)。
【0004】この従来装置は、図30に示すように、路
面Mに向けて光を照射するための投光部50と、この投
光部50から路面Mに照射された光の正反射光の強度を
検出するための第1受光部51と、路面Mからの拡散反
射光の強度を検出するための第2受光部52とを備え、
これらの各部50,51,52がたとえば路側に立設さ
れたガントリ54に取り付けられている。
【0005】この構成において、路面Mが乾燥状態にあ
るときは、路面Mには光沢がないため、路面Mからの反
射光としては拡散成分のものしか生じないので、第2受
光部52からはこの拡散反射光を受光することで、ある
程度のレベルもつ光強度信号が出力されるが、第1受光
部51には殆ど正反射光が入射しないため、第1受光部
51で得られる光強度信号の出力レベルは極めて小さい
ものとなる。したがって、このときには、路面Mは乾燥
状態であると判断する。
【0006】一方、路面Mが雨で濡れるなどの湿潤状態
にあるときには、路面Mは光沢をもつようになるため、
路面Mからの反射光には、拡散反射光だけでなく正反射
光も発生する。したがって、第2受光部52から光強度
信号が出力されるのみならず、第1受光部51からの出
力レベルが大きい光強度信号が出力されるようになる。
したがって、第1、第2受光部51,52の光強度信号
の出力が共に大きいときには、路面は湿潤状態にあると
判断する。
【0007】なお、第1、第2受光部51,52の光強
度信号の出力が共に大きくなるのは、路面Mが湿潤状態
だけでなく凍結状態にあるときも同じであるから、以下
の説明では、路面が湿潤状態あるいは凍結状態にあると
きには、両者を区別せずに光沢状態と総称することにす
る。
【0008】そして、路面Mが光沢状態にあるときに
は、車両がスリップする危険性があるので、その旨を運
転者などに知らせるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図30
に示した装置では、投光部50と第1、第2の各受光部
52,54の取り付け位置を予め精度良く調整する必要
がある上に、道路のほんの一部の路面Mの状態しか検出
することができないため、ある程度の広い範囲にわたっ
て道路状態を把握したい場合には、不十分である。
【0010】また、投光部50や各受光部52,54を
車両の前部に搭載することにより、走行しながら路面の
光沢状態を検出してドライバに危険を知らせたり、直接
に車両制御を行うようした装置も考えられている。
【0011】しかし、この場合も、光沢状態を検出でき
るのは車両取り付け部の真下の路面状態だけであって、
車両がこれから走行していこうとする前方の路面状態は
検出できないので、危険回避のために、ドライバや車両
制御にフィードバックをかけるには応答性が不十分であ
る。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、より広い範囲で路面が光沢状態かどう
かを検出でき、また、車両に搭載した場合はに、特に車
両前方の路面状態も検出できるようにして、道路通行上
の安全性が確保されるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る路面状態検
出装置は、上記の課題を解決するため、次の構成を採用
している。
【0014】すなわち、請求項1記載の発明では、光源
が照射する路面上の光照射位置を含む所定範囲を撮影で
きるようにカメラを設置するとともに、このカメラで撮
影される画像の切出範囲を予め設定し、この切出範囲内
に含まれる画像について、予め設定したしきい値以上の
高輝度の部分を正反射光に基づく部分画像として抽出
し、この抽出された部分画像が予め設定された基準値以
上の面積を持つ場合には、路面に光沢があると判断する
ことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明では、光源が照射する
路面上の光照射位置を含む所定範囲を撮影できるように
カメラを設置し、このカメラで撮影された画像につい
て、予め設定したしきい値以上の高輝度の部分を正反射
光に基づく部分画像として抽出し、この抽出された部分
画像の縦横比が予め設定された基準値以上である場合に
は、路面に光沢があると判断することを特徴としてい
る。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項2の構成
において、前記高輝度でかつ縦横比が予め設定された基
準値以上の部分画像が3個以上存在するときに、各々の
部分画像の長軸上を通る各ベクトルが全て同一点に向か
う場合にのみ、それらの部分画像は、全て正反射光に基
づく画像であると判断することを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の構成において、前記高輝度
の部分画像が互いに近接して複数個存在する場合には、
これらの各部分画像が全て共通の直線上に位置する場合
には、その一群の部分画像は、正反射光に基づく画像で
あると判断することを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項1ないし
請求項4のいずれかの構成において、前記カメラで撮影
して得られる画像について、大小2つの第1、第2しき
い値を設定し、第1しきい値以上の高輝度の部分画像を
正反射成分として、第1しきい値以下で第2しきい値以
上の中輝度の部分画像を拡散反射成分としてそれぞれ抽
出し、これら抽出された2つの部分画像の関係から路面
の光沢度合いを検出することを特徴としている。
【0019】請求項6記載の発明では、請求項1ないし
請求項5のいずれかの構成において、光源の路面上の光
照射位置のみならず、前記光源をも含む範囲を撮影でき
るようにカメラを設置し、前記光源の輝度レベルを基準
にして画像抽出のためのしきい値を決定し、一定時間毎
にこれらの各しきい値を更新することを特徴としてい
る。
【0020】請求項7記載の発明では、請求項1ないし
請求項6のいずれかの構成において、前記光源は、前記
車両に設けられた発光体が照射する路側上の反射板から
の反射光であることを特徴としている。
【0021】請求項8記載の発明では、請求項1ないし
請求項7のいずれかの構成において、前記高輝度の部分
画像の面積の時間的なゆらぎ量を検出し、このゆらぎ量
を参照して路面状態の判別を行うことを特徴としてい
る。
【0022】請求項9記載の発明では、請求項1ないし
請求項8のいずれかの構成において、前記カメラは、所
定の周波数特性を持つフィルタを備えていることを特徴
としている。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の実施
形態1に係る路面状態検出装置において、この装置を構
成するカメラの道路上における設置状態を示す説明図で
ある。
【0024】図1に示すように、道路Nに沿って街灯1
1,12,13,…が設けられている場合には、カメラ
2は、それらの街灯11,12,13,…を光源とし
て、その光源11,12,13,…が照射する路面M上
の光照射箇所を含む比較的広い範囲を撮影できるように
設置される。なお、ここでは説明を簡単にするために、
カメラ3は、3つの街灯11〜13とこれに対応した路
面Mを含む領域を撮影できるものとする。
【0025】また、この路面状態検出装置1は、カメラ
2で撮影して得られる画像信号を演算処理して路面状態
(光沢の有無)を検出するためのコンピュータなどで構成
される演算処理部3を備えている。
【0026】次に、この構成の路面状態検出装置1にお
いて、路面状態の検出動作について、図3に示すフロー
チャートに沿って説明する。
【0027】カメラ2で撮影して得られる画像信号は、
デジタル化されて画像データとして演算処理部3に取り
込まれる(ステップ1)。
【0028】ここで、路面Mが乾燥状態にあるときは、
路面Mには光沢がないため、路面Mからは拡散反射光し
か生じない。したがって、カメラ2は、たとえば、図5
(a)に示すように、街灯11〜13から直接入射する光
の画像SL1,SL2,SL3と、この拡散反射光の画像
Sk1,Sk2,Sk3とを撮影することになる。
【0029】一方、路面Mが光沢状態にあるときには、
路面Mからの反射光には、拡散反射光だけでなく正反射
光も発生する。したがって、カメラ2は、たとえば図5
(b)に示すように、街灯11〜13から直接入射する光
の画像SL1,SL2,SL3と、街灯1の正反射光の画
像Ss1,Ss2,Ss3と、街灯11〜13の拡散反射
光の画像Sk1,Sk2,Sk3とをいずれも撮影するこ
とになる。
【0030】街灯11〜13から直接入射する光の画像
SL1,SL2,SL3は、路面状態を判別する上では
直接には関係がないので、この実施形態1では、その街
灯11〜13からの光の影響を除くため、図6に示すよ
うに、カメラ1の設置時に、予め、路面M上における画
像の切出範囲P1,P2,P3を設定するとともに、光
源1の輝度レベルに近似した所定のしきい値Eth1を予
め設定しておく。
【0031】そして、演算処理部3は、上記の各切出範
囲P1,P2,P3に含まれる画像について、しきい値
Ethと比較を行い、画像を白黒の2値画像に変換する
(ステップ2,3)。つまり、この切出範囲P1に含まれ
る画像の輝度レベルがしきい値Eth以上であれば白、そ
れ以下のレベルでは黒とする。
【0032】次に、2値化処理の内容についてさらに具
体的に説明する。なお、各々の切出範囲P1,P2,P
3についての処理内容は同じであるから、ここでは一つ
の切出範囲たとえばP1についてのみ説明する。
【0033】路面Mが乾燥状態では、拡散反射光に基づ
く画像Sk1しか得られず、かつ、その拡散反射光の画
像Sk1は正反射光に基づいて画像に比較して輝度レベ
ルが低いので、その画像Sk1の輝度レベルはしきい値
Eth未満であり、これを2値画像に変換すると、切出範
囲P内は全て黒となる。
【0034】一方、図7(a)に示すように、光沢状態で
は、切出範囲P1について、拡散反射光に基づく画像S
k1とともに、正反射光に基づく画像Ss1が同時に得ら
れる。このとき、正反射光に基づく画像Ss1は、拡散
反射光に基づく画像Sk1よりも輝度レベルが十分に大
きいのでしきい値Eth以上であり、これを2値画像に変
換すると、図7(b)に示すように、路面Mの正反射光の
画像Ss1に対応する箇所が白、その他の部分が黒とな
る。以下、このようにして抽出される比較的輝度の高い
部分の画像を単に部分画像という。
【0035】次に、この部分画像Ss1について、光沢
検出処理を行う(ステップ4)。
【0036】この光沢検出処理では、図4のフローチャ
ートに示すように、この部分画像Ss1の面積A1(実際
には画像Ss1の画素数)を測定し(ステップ6)、その測
定した面積A1を予め設定した所定の基準値Athと比較
する(ステップ7)。そして、測定した面積A1が基準値
Ath以上あれば、路面Mは光沢状態にあると判断し(ス
テップ8)、基準値Ath以下ならば路面Mは光沢がなく
て乾燥していると判断する(ステップ9)。
【0037】上記の処理を各切出範囲P1,P2,P3
ごとに行うことにより、路面の状態をカメラ2で撮影可
能な広い範囲にわたって検出することができる。
【0038】(実施形態2)上記の実施形態1では、カメ
ラ1の設置時に、路面M上における画像の切出範囲P
1,P2,P3を予め設定しているが、その場合には、
道路Nへのカメラ1の設置場所に応じてその都度、路面
M上の正反射光Ss1,Ss2,Ss3が入射可能な切出
範囲P1,P2,P3を設定せねばならず、設定操作に
手間がかかる。また、カメラ2に振動(たとえば地震な
ど)が加わって視野がずれたような場合には、図7(a)の
破線で示すように、切出範囲P1が路面Mではなく街灯
11を含むようになり、このときには、街灯11からの
直接光を路面Mからの正反射光Ss1とみなしてしま
い、路面Mが光沢状態であると誤検出される恐れがあ
る。
【0039】そこで、この実施形態2では、路面Mが光
沢状態にあるときに得られる正反射光の部分画像Ss
1,Ss2,Ss3のパターンに着目し、そのパターンが
長楕円形状であるときに正反射成分と、また、長楕円形
状でなくて円形に近い形状のときには光源とみなすよう
にして、両者を区別するようにする。すなわち、カメラ
2への正反射光は、光源11〜13と路面Mとカメラ2
との間に、入射角=反射角の関係が成り立つので、カメ
ラ2で撮影される正反射光の部分画像Ss1,Ss2,S
s3のパターンは、図7(b)に示すように、反射方向に沿
ってある程度の長さを持つ長楕円形状になるので、光源
に基づくパターンと区別できる。
【0040】この実施形態2の演算処理部3における具
体的な処理内容について、図8に示すフローチャートに
沿って説明する。なお、この実施形態2においても、説
明を簡単にするために、カメラ3は、3つの街灯11〜
13とこれに対応した路面Mを含む領域を撮影できるよ
うに設置されているものとする。
【0041】演算処理部3には、カメラ2で撮影して得
られる画像信号がデジタル化されて画像データとして取
り込まれる(ステップ10)。
【0042】次に、演算処理部3は、取り込んだ画像を
2値画像に変換し、高輝度の部分画像のパターンを抽出
する(ステップ11)。その場合の処理内容は実施形態1
の場合と同様である。たとえば、路面Mが光沢状態にあ
るときには、街灯11〜13から直接入射する光に基づ
く2値化された部分画像SL1,SL2,SL3と、街灯
1の正反射光に基づく2値化された部分画像Ss1,Ss
2,Ss3とが得られることになる。
【0043】次に、この抽出された部分画像SL1,SL
2,SL3,Ss1,Ss2,Ss3の各々について、次の
処理を行う。なお、ここでは、一つの部分画像Ss1を
例にとって説明するが、他の部分画像SL1,SL2,S
L3,Ss2,Ss3についても処理内容は同じである。
【0044】まず、図9(a)に示すように、この部分画
像Ss1を含む所定の画像領域Q(ただし、この画像領域
Qは実施形態1で説明した切出範囲P1よりも小さい)
を設定するとともに、この部分画像Ss1の重心位置O'
を算出する(ステップ12)。そして、図9(b)に示すよ
うに、この重心位置O'を原点とした直交座標系(X'軸
−Y'軸)を設定する。続いて、図9(c)に示すように、
この画像領域Qを重心位置O'を中心にして、回転角θ
を順次Δθの角度幅でもって回転しつつ、この部分画像
Ss1のX'軸とY'軸とにそれぞれ投影される像の各幅
D,Lを求め、両者の縦横比H(=L/D)を算出する。
これをθ=−90°からθ=+90°に達するまで繰り
返すことで、図9(d)に示すように、角度θ変化に伴う
縦横比Hのピーク曲線が得られる。そこで、この曲線か
ら縦横比Hの最大値Hpを決定する。(ステップ13〜1
9)。
【0045】そして、この縦横比Hの最大値Hpを予め
設定された基準値Hthと比較する(ステップ20)。この
場合の基準値Hthとしては、たとえば、L=2D、つま
り長軸方向の長さが短軸方向の長さの2倍(H=2)に設
定される。
【0046】上述のように、路面Mが光沢状態である場
合の正反射光に基づく部分画像Ss1,Ss2,Ss3の
パターンは、反射方向に沿ってある程度の長さを持つ長
楕円形状になっているので、その縦横比Hは基準値Hth
以上となる。したがって、この場合には、路面Mは光沢
状態にあると判断する(ステップ21)。
【0047】一方、街灯11〜13から直接カメラ2に
入射する光の部分画像SL1,SL2,SL3のパターン
は略円形となるので、その縦横比Hは基準値Hth以下と
なる。したがって、H<Hthの場合には、街灯11〜1
3に起因した部分画像SL1,SL2,SL3の可能性が
高く、正反射光に基づく部分画像ではいから、路面状態
の検出対象から外して、検出不可と判断し、その部分画
像SL1,SL2,SL3は白から黒にする(ステップ2
2)。
【0048】上記の処理を高輝度を有する部分画像SL
1,SL2,SL3,Ss1,Ss2,Ss3の各々につい
て行う(ステップ23)。
【0049】こうすれば、実施形態1のように、カメラ
2の設置場所に応じて予め路面に相当する箇所に切出範
囲P1,P2,P3をその都度設定するといった手間を
かけずに、路面Mが光沢状態であるかどうかを確定する
ことができる。
【0050】ただし、このような縦横比Hに基づく判断
だけでは、たとえば、街灯11〜13が細長い蛍光燈の
ようなものでは、この光源から直接にカメラ2に入射す
る光は、図8のステップ20においてH>Hthと判断さ
れてしまい、正反射光と誤認識されるおそれがある。そ
の対策のために、次のような処理を加えるのが一層好ま
しい。
【0051】いま、カメラ2で図10(a)に示すような
画像が撮影されたとしたとき、図8に示したフローチャ
ートの処理を終了した時点では、図10(b)に示すよう
に、H≧Hthを満たす部分画像Ss1,Ss2,Ss3の
みが残る。
【0052】そこで、これらの各部分画像Ss1,Ss
2,Ss3の長軸上を通るベクトルが全て同一点に向か
う場合にのみ、それらの各部分画像Ss1,Ss2,Ss
3は、全て正反射光に基づく画像であると判断する。
【0053】このようにすれば、細長い蛍光燈のような
ものが光源であったとしても、これを路面Mからの正反
射光と誤検出されることがなくなるため、光沢状態の判
断結果の信頼性を一層高めることができる。
【0054】具体的な処理動作を図11に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。なお、この図11に示す各
ステップの処理は、図8のフローチャートのステップ2
3の処理の後に引き続いて行われる。
【0055】図12に示すように、各々の部分画像Ss
1,Ss2,Ss3について、その縦横比の最大値Mpに
対応する回転角θmax1,θmax2,θmax3を求め(ステ
ップ31)、その回転角θmax1,θmax2,θmax3の方
向に一致し、かつ、各部分画像Ss1,Ss2,Ss3の
重心位置O'1,O'2,O'3を起点とする単位ベクト
ルv1,v2,v3を決定する(ステップ32)。そして、
各単位ベクトルv1,v2,v3の方向に重なる直線R
1,R2,R3の式を求める(ステップ33)。
【0056】次に、部分画像Ss1と部分画像Ss2を通
る直線R1,R2の交点座標C12を算出し(ステップ
34)、続いて、部分画像Ss1と部分画像Ss3を通る
直線R1,R3の交点座標C13を算出する(ステップ
34)。そして、両交点座標C12,C13が一致する
かどうかを調べる(ステップ35)。
【0057】両交点座標C12,C13が一致するとき
には、これらの部分画像Ss1,Ss2,Ss3は全て正
反射光に基づくもので光沢状態であると判断する(ステ
ップ37)。一方、両交点座標C12,C13が一致し
ない場合には、これらの部分画像Ss1,Ss2,Ss3
の内の少なくとも一つは正反射光に基づくものではな
く、検出不可と判断する(ステップ38)。
【0058】このようにすれば、細長い蛍光燈のような
ものが光源であったとしても、これを路面Mからの正反
射光と誤検出することがなくなるため、光沢状態の判断
結果の信頼性を一層高めることができる。
【0059】(変形例)上記の各実施形態1,2に対し
て、次のような変形例が考えられる。
【0060】 路面Mが平坦ではなく凸凹状態である
とき、カメラ2が撮影する方向によっては、正反射光は
単純な長楕円形状のパターンにならず、凸凹に応じて複
数のパターンに分割されることがある。
【0061】すなわち、図13(a)に示すように、路
面Mの正反射光が入射するであろうと想定される箇所を
画像の切出範囲P1として予め設定した場合でも、その
箇所の路面Mが凹凸の状態であれば、凹部に相当する箇
所からの正反射光はカメラ2に入射しない。したがっ
て、2値化処理後の部分画像は、凹凸がなければ本来一
つの部分画像Ss1となるべきものが、図13(b)に示す
ように、3個以上の正反射光の部分画像Ss1a,Ss1
b,Ss1cに分離されてしまう。そして、個々の部分画
像Ss1a,Ss1b,Ss1cについて、実施形態1のよう
に面積を算出してしきい値と比較しても、各々の部分画
像の面積は全てしきい値以下となる。また、実施形態2
のように縦横比を算出してしきい値と比較しても、各々
の部分画像の縦横比は、全てしきい値以下となってしま
う。つまり、本来の正反射光とは判断されなくなり、路
面Mが光沢状態にないと誤検出される恐れがある。
【0062】そこで、このような不都合を無くすため
に、所定の画像領域Qを設定した場合に、その画像領域
Q内に隣接した一群(この例では3個)の部分画像Ss1a
〜Ss1cが含まれる場合には、図11に示したフローチ
ャートと同様の処理によって、各部分画像Ss1a〜Ss
1cの単位ベクトルの方向に重なる各直線の式を求め
て、これらの直線が互いにほぼ重なり合う場合には、そ
の一群の部分画像Ss1a〜Ss1cは、正反射光に基づく
もので路面は光沢状態であると判断する。
【0063】こうすることにより、道路の老朽化によっ
て路面が凸凹の状態になっても、誤認識するのを防ぐこ
とができる。
【0064】 実施形態1,2では、2値化した部分
画像によって光沢の有無を検出するようにしているが、
本発明はこれに限るものではなく、光沢の度合いを検出
する上で、2つのしきい値Eth1,Eth2を用いて、3
値化した画像としてもよい。
【0065】一例として、実施形態1における図3に示
したフローチャートのステップ3およびステップ4を図
14に示すフローチャートの処理内容に置き換えること
ができる。
【0066】すなわち、予め、2つのしきい値ETh
1,Eth2(ただし、Eth1>Eth2)を設定しておき、
たとえば図15(a)に示すような一つの切出範囲P1に
含まれる画像について、しきい値Eth1,Eth2と比較
を行い、図15(b)に示すように、輝度レベルがEth1
以上の部分画像Ssを白で示し、Eth2以上でEth1未
満の部分画像Skとしてグレーで示し、それ以外を黒で
示す(ステップ40)。そして、白の部分画像Ssは路面
Mからの正反射光に基づく画像であり、グレーの部分画
像Skは拡散反射光に基づく画像として扱う。
【0067】そして、各部分画像Ss1,Sk1につい
て、その面積As1,Ak1(画素の数)を求め(ステップ
41)、続いて両者As1,Ak1の比(=As1/Ak1)
を求めて、これを光沢度合いKとする(ステップ42)。
【0068】カメラ2に映る正反射光の部分画像Ss1
の面積As1と、拡散反射光の部分画像Sk1の面積Ak
1との関係は、光沢度合いKが大きくなると、光源から
の光は正反射光の成分が大きくなって、拡散反射光の部
分画像Sk1の面積Ak1は減少していく。
【0069】そこで、光沢度合いの識別用として2つの
しきい値Kth1,Kth2(ただし、Kth1<Kth2)を予
め設定しておき、光沢度合いKをこれらのしきい値Kth
1,Kth2と比較する(ステップ43,44)。
【0070】そして、光沢度合いKがKth1以下の場合
には、路面Mは光沢状態にないと判断し(ステップ4
5)、Eth1以上でEth2未満の場合には(ステップ4
6)、路面Mは光沢状態だがその程度は小さいと判断し
(ステップ46)、Eth2以上の場合には、路面Mは光沢
状態でかつその程度は大きいと判断する(ステップ4
7)。
【0071】このように、2つのしきい値Eth1,Eth
2を設けて3値画像とすると、光沢の度合いKが検出で
きるようになる。
【0072】なお、実施形態2の場合についも、同様に
3値化画像について処理することが可能である。さら
に、3値化に限らず、4値化以上の画像にすることも可
能である。
【0073】 実施形態1,2における画像の2値化
のためのしきい値Eth、および、上記の変形例におけ
る画像の3値化のためのしきい値Eth1,Eth2は、い
ずれも初期設定後は、その値は変更されないが、このよ
うな固定した値にすると、光源11〜13が老朽化して
発光パワーが減少した場合には、その影響を受けること
になる。
【0074】そこで、この不都合を無くすために、これ
らのしきい値Eth,Eth1,Eth2を、光源の状況に応
じて可変できるようにすることも可能である。
【0075】一例として、上記の変形例における画像
の3値化のためのしきい値Eth1,Eth2を可変できる
ようにした場合を説明する。
【0076】図16(a)に示すように、予め、路面Mに
相当する画像の切出範囲P1を設定するだけでなく、光
源11を含む箇所の切出範囲L1も同時に設定してお
き、この切出範囲L1の内にある光源11の輝度レベル
Eを測定する。そして、この輝度レベルEに基づいて、
画像を変換するときのしきい値Eth1,Eth2を次のよ
うにして定める。
【0077】正反射光に基づく画像Ss1の輝度レベル
は光源11の輝度レベルとほぼ同じなので、しきい値は
Eth1=k1・E(たとえば、k1=0.5)とし、拡散反
射光に基づく部分画像Sk1の輝度レベルは基準となる
路面Mが黒色だとすると、一桁以上小さくなるので、し
きい値はEth2=k2・E(たとえば、k2=0.05)と
する。
【0078】このように、一定時間ごとに切出範囲L1
内での光源11の輝度レベルEの値からしきい値Eth
1,Eth2を求めて、このしきい値Eth1,Eth2を更
新することにより、光源11の老朽化による発光パワー
が減少しても影響を受けずに図16(b)に示すような3
値画像Ss1,Sk1を得ることができる。
【0079】なお、ここでは、3値画像を得る場合につ
いて説明したが、実施形態1,2における画像の2値化
のためのしきい値Ethも一定時間ごとにEth=k・E(た
とえばk=0.5)として、更新するようにしてもよいの
は勿論である。
【0080】 実施形態1,2において、路面状態検
出装置1に温度計を加えると、路面Mが光沢状態にある
と判断された場合において、それが湿潤か凍結かの区別
が可能となる。
【0081】たとえば、実施形態1の場合において、図
4に示したフローチャートのように、部分画像Ss1の
面積A1を基準値Athと比較して(ステップ7)、直ちに
光沢状態の有無を判断する(ステップ8,9)代わりに、
図17に示すように、部分画像Ss1の面積A1を基準
値Athと比較して(ステップ7)、面積A1が基準値Ath
よりも大きい場合には、路面Mは光沢状態にあるので、
引き続いて、温度計で測定される温度が0℃以下である
か否かを判断し(ステップ50)、0℃以下ならば路面M
は凍結していると判断する(ステップ51)。また、0℃
を越えているならば、路面Mは湿潤状態にあるとは判断
する(ステップ52)。さらに、部分画像Ss1の面積A
1が基準値Athよりも小さい場合には、切出範囲Sr内
にある全画素の輝度レベルの平均値を算出し(ステップ
53)、この平均値が予め設定されたしきい値athと比較
する(ステップ54)。そして、平均値がしきい値ath未
満ならば、路面Mは乾燥状態にあると判断し(ステップ
55)、平均値がしきい値ata以上ならば路面Mには積雪
があると判断する(ステップ56)。
【0082】また、温度計を設けなくても、正反射光に
基づく部分画像たとえばSs1の面積A1を時間的に連
続して検出することにより、路面Mが湿潤状態か凍結状
態かの判別ができる。
【0083】例えば、図18に示すように、路面Mが湿
潤状態であるときには、凍結状態に比較して表面が揺ら
いでいるので、正反射光に基づく部分画像Ss1の面積
が経時的に変化する。そこで、ゆらぎの大小によって湿
潤、凍結状態を区別することができる。
【0084】たとえば、図17のフローチャートの処理
に代えて、図19のフローチャートに示すように、部分
画像Ss1の面積A1を基準値Athと比較し(ステップ
7)、面積A1が基準値Athよりも大きい場合には、路
面Mは光沢状態にあるので、引き続いて、この部分画像
Ss1の面積を一定時間にわたって順次算出し、その時
間内の面積の最大値A1maxと最小値A1minとをそれぞ
れ求める(ステップ60,61)。そして、両者A1ma
x,A1minの差(=A1max−A1min)を正反射光のゆら
ぎB1として算出する(ステップ62)。次に、予め設定
した基準値Bthと比較して(ステップ63)、ゆらぎB1
が基準値Bth以下ならば路面Mは凍結していると判断す
る(ステップ51)。また、ゆらぎB1が基準値Bthを越
えているならば、路面Mは湿潤状態にあると判断する
(ステップ65)。
【0085】なお、ステップ7で、部分画像Ss1の面
積A1が基準値Athよりも小さい場合の処理は、図17
に示した場合(ステップ53〜56)と同様であるから、
ここでは説明を省略する。
【0086】 上記の各実施形態1,2では、街灯1
1〜13を光源とした場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、たとえば、図20に
示すように、信号機20を光源とし、交差点などの路面
状態を検出し、その検出出力に基づいて交差点における
信号機制御を行うこともできる。
【0087】その場合、信号機20は、光の波長が赤・
黄・緑と3種類にものに切り替わるので、カメラ2に
は、各色の内で光源としたい色の波長に合わせたフィル
タを設けることによって、外部ノイズの影響を受け難く
することができる。
【0088】例えば、図21のフローチャートに示すよ
うに、路面Mが光沢状態で危険であると判断された場合
には、黄色の信号の点灯時間を長くし、横断道路の信号
の緑への切り替わりを遅くする。これにより、車両が急
ブレーキで止まれなかった場合の横断道路からの車両と
の接触を未然に防ぐことができる。
【0089】 実施形態1,2における街灯11〜1
3や上記の変形例における信号機20などのように、
光源の位置が固定された場合のみならず、光源が路面M
上を移動する場合も本発明は適用可能である。
【0090】すなわち、図22(a)に示すように、路面
Mを通過する車両30のヘッドランプ32の光を光源と
して利用することにより、街灯11〜13のような離散
的な位置ではなく、図22(b)に示すような画像を得
て、道路Nに沿った連続的な位置の光沢状態を検出する
ことが可能である。
【0091】その場合、車両30の通過時間は変動的な
ので、検出時間も併せて出力する方がより便利である。
【0092】 カメラも設置位置が固定されたものに
限らず、たとえば、図23(a)に示すように、車両30
の車室内に前方を観察できるようにカメラ2を設置し、
前方の車両のバックライトなどを光源とすれば、同様の
原理に基づいて、図23(b)に示すような画像を得て、
路面の光沢状態を検出することができる。そして、その
検出結果に基づいて路面Mの光沢度合いを画像や音声で
知らせることにより、ドライバに対し安全な運転を促す
ことができる。
【0093】 さらに、道路Nの路側などに反射板3
4を立設し、車両30のヘッドランプ32からの光が反
射板34で反射されるときの反射光を2次光源として、
同じ原理で図24(b)に示すような画像を得て、路面M
の光沢状態を検出して、ドライバに路面状態を知らせる
ようにすることもでる。
【0094】この場合には、の変形例に示したよう
に、前方に車両30が存在する必要はなく、自分の車両
30のヘッドランプ32を点灯して反射板34に照射す
るだけで路面状況を把握することができる。
【0095】(応用例)本発明の路面状態検出装置を使用
して、次のような応用例も考えられる。
【0096】 図25には、本発明に係る路面状態検
出装置1を備えた薬剤散布車を示す。
【0097】薬剤散布車36の制御部38は、本発明に
かかる路面状態検出装置1から入力される光沢状態の検
出結果により、路面状態が凍結していると判断されたと
きには、薬剤散布機40に対して解凍剤の散布を命令す
る。
【0098】 図26には、本発明に係る路面状態検
出装置1を用いた道路情報システムの構成を示す。
【0099】図26(a)に示すように、道路パトロール
カー42の制御部43は、本発明にかかる路面状態検出
装置1から入力される光沢状態の検出結果の情報を無線
機44によって道路情報管理局45に送信する。
【0100】道路情報管理局45は、図26(b)に示す
ように、その情報をたとえば各サービスエリア等に設け
られている道路情報表示板46に表示することにより、
道路利用者に対し、路面情報を提供することができる。
【0101】 図27には、本発明に係る路面状態検
出装置1を用いた自動車制御システムの一例として、オ
ートクルーズの構成を示す。
【0102】自動追従制御部(ECU)50に対して、レ
ーザレーダのような距離測定装置51、車輪の回転から
速度を求める速度センサ52、および本発明に係る路面
状態検出装置1の3つが接続されている。
【0103】ECU50は、それぞれの機器51,5
2,1から出力される距離、速度、路面状態の情報に基
づいて、走行中の他の車輌とに保つべき必要な制動間距
離が適切な値となるようにアクセル制御装置53やブレ
ーキ制御装置54に対する制御を行う。特に、本発明の
装置1で路面状態を把握した結果、凍結時の滑りやすい
路面と判断されたときは、ブレーキの効きが低下するの
で、必要な制動距離を長めに設定する。
【0104】図28は走行速度に応じた適切な制動距離
を示したものである。なお、図中の曲線F1は通常の乾
燥路面のときのもの、曲線F2は滑りやすい凍結路面の
ときのもので、曲線F2は曲線F1に対して常に長めの
距離を確保している。
【0105】速度センサ52の速度と距離測定装置51
からの距離の出力値をこのグラフ上にプロットしたと
き、この曲線F1(またはF2)よりも上にくれば他車と
の距離は十分であると認識してアクセルをONの状態と
し、逆に、曲線F1(またはF2)よりも下にくれば他車
との距離が不十分であると認識してアクセルをOFFに
するとともに、ブレーキの制御を行う。具体的な制御の
一例を図29のフローチャートに示す。
【0106】このように、路面状態による制動距離の変
化に適合する適当な曲線F1,F2を用意することによ
り、安全でスムーズな自動走行が行える。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0108】(1) 請求項1,2の発明では、道路の広
い範囲において路面が光沢状態かどうかを検出できるた
め、道路通行上の安全性を確保することが可能となる。
【0109】(2) 特に、請求項2の発明では、路面上
における画像の切出範囲を予め設定しなくても、光源か
ら直接入射する光と路面からの正反射光とを区別するこ
とができるため、カメラ設置時の手間を省くことができ
る。
【0110】(3) 請求項3の発明では、光源が細長い
蛍光灯のような場合でも、路面からの正反射光と区別す
ることができるため、路面状態の誤検出を防ぐことがで
きる。
【0111】(4) 請求項4の発明では、路面が平坦で
なく凹凸状態にあるときも、路面からの正反射光かどう
かを判別することができる。
【0112】(5) 請求項5の発明では、しきい値のレ
ベルを複数設定することにより、路面の光沢度合いを検
出することができる。
【0113】(6) 請求項6の発明では、光源が老朽化
して発光パワーが減少した場合でも、路面からの正反射
光かどうかを確実に判別することができる。
【0114】(7) 請求項7の発明では、前方に他の車
両が存在しなくても自分の車両のヘッドランプの光を反
射板に向けて照射するだけで路面状況を把握することが
できるので融通がきく。
【0115】(8) 請求項8の発明では、路面が光沢状
態にあると検出された場合に、それが湿潤状態か凍結状
態かを温度計を設けることなく区別することができる。
【0116】(9) 請求項9の発明では、たとえば、特
定の波長の光のみを画像として撮影できるため、たとえ
ば信号機を光源とするような場合でも外部ノイズの影響
を受け難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る路面状態検出装置に
おいて、この装置を構成するカメラの道路上における設
置状態を示す説明図
【図2】本発明の実施形態1に係る路面状態検出装置の
構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施形態1に係る路面状態検出装置の
演算処理部の動作説明のためのフローチャート
【図4】図3の光沢検出処理内容の詳細を示すフローチ
ャート
【図5】路面が乾燥状態のときと光沢状態にあるときに
カメラで撮影される画像の説明図
【図6】本発明の実施形態1において、画像の切出範囲
を設定する場合の説明図
【図7】本発明の実施形態1における2値化処理の説明
【図8】本発明の実施形態2における演算処理部の動作
説明のためのフローチャート
【図9】図8のフローチャートに基づく光沢検出処理内
容の説明図
【図10】実施形態2における光沢検出処理内容の説明
【図11】実施形態2における正反射光の判別処理動作
を示すフローチャート
【図12】図11のフローチャートに基づく正反射光の
判別処理内容の説明図
【図13】路面の凹凸によって生じる正反射光に基づく
部分画像の説明図
【図14】路面の光沢度合いを検出するためのフローチ
ャート
【図15】画像を3値化処理することにより、正反射光
に基づく部分画像と拡散反射光に基づく部分画像とを抽
出する場合の説明図
【図16】画像抽出のためのしきい値を可変できるよう
にする場合の説明図
【図17】路面が湿潤状態か凍結状態かを温度計に基づ
いて判断する場合のフローチャート
【図18】路面が湿潤状態にあるときと凍結状態にある
ときとによって正反射光に基づく部分画像の面積のゆら
ぎの程度に違いがあることを説明するための図
【図19】路面が湿潤状態か凍結状態かを正反射光に基
づく部分画像の面積のゆらぎの程度によって判断する場
合のフローチャート
【図20】信号機を路面状態検出のための光源とする場
合の説明図
【図21】信号機を光源として信号制御を行う場合の制
御動作のフローチャート
【図22】車両のヘッドライトを路面状態検出のための
光源とする場合の説明図
【図23】前方車両のテールランプの光を路面状態検出
のための光源とする場合の説明図
【図24】道路の路側などに立設された反射板を路面状
態検出のための二次光源とする場合の説明図
【図25】本発明に係る路面状態検出装置を備えた薬剤
散布車を示す説明図
【図26】本発明に係る路面状態検出装置を道路パトロ
ールカーに設けて道路情報システムを構成した場合の説
明図
【図27】本発明に係る路面状態検出装置を用いて自動
車制御システムを構成した場合のブロック図
【図28】図27に示す自動車制御システムにおいて、
路面が凍結状態の場合と乾燥状態の場合とによって、そ
れぞれ走行速度とこれに応じた適切な制動距離との関係
を示す特性図
【図29】図27に示す自動車制御システムにおいて、
図28の特性図に基づいてブレーキ制御を行う場合の動
作説明のためのフローチャート
【図30】従来の路面状態検出装置の構成図
【符号の説明】
1…路面状態検出装置、2…カメラ、3…演算処理部、
4…、6…、8…、10…、11〜13…街灯(光源)、
N…道路、M…路面、P1〜P3…切出範囲、Q…画像
領域、Ss1〜Ss3…正反射光に基づく部分画像、Sk
1〜Sk3…拡散反射光に基づく部分画像、SL1〜SL
3…光源からの入射光に基づく部分画像。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源が照射する路面上の光照射位置を含
    む所定範囲を撮影できるようにカメラを設置するととも
    に、このカメラで撮影される画像の切出範囲を予め設定
    し、この切出範囲内に含まれる画像について、予め設定
    したしきい値以上の高輝度の部分を正反射光に基づく部
    分画像として抽出し、この抽出された部分画像が予め設
    定された基準値以上の面積を持つ場合には、路面に光沢
    があると判断することを特徴とする路面状態検出装置。
  2. 【請求項2】 光源が照射する路面上の光照射位置を含
    む所定範囲を撮影できるようにカメラを設置し、このカ
    メラで撮影された画像について、予め設定したしきい値
    以上の高輝度の部分を正反射光に基づく部分画像として
    抽出し、この抽出された部分画像の縦横比が予め設定さ
    れた基準値以上である場合には、路面に光沢があると判
    断することを特徴とする路面状態検出装置。
  3. 【請求項3】 前記高輝度でかつ縦横比が予め設定され
    た基準値以上の部分画像が3個以上存在するときに、各
    々の部分画像の長軸上を通る各ベクトルが全て同一点に
    向かう場合にのみ、それらの部分画像は、全て正反射光
    に基づく画像であると判断することを特徴とする請求項
    2記載の路面状態検出装置。
  4. 【請求項4】 前記高輝度の部分画像が互いに近接して
    複数個存在する場合には、これらの各部分画像が全て共
    通の直線上に位置する場合には、その一群の部分画像
    は、正反射光に基づく画像であると判断することを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の路面
    状態検出装置。
  5. 【請求項5】 前記カメラで撮影して得られる画像につ
    いて、大小2つの第1、第2しきい値を設定し、第1し
    きい値以上の高輝度の部分画像を正反射成分として、第
    1しきい値以下で第2しきい値以上の中輝度の部分画像
    を拡散反射成分としてそれぞれ抽出し、これら抽出され
    た2つの部分画像の関係から路面の光沢度合いを検出す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載の路面状態検出装置。
  6. 【請求項6】 光源の路面上の光照射位置のみならず、
    前記光源をも含む範囲を撮影できるようにカメラを設置
    し、前記光源の輝度レベルを基準にして画像抽出のため
    のしきい値を決定し、一定時間毎にこれらの各しきい値
    を更新することを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれかに記載の路面状態検出装置。
  7. 【請求項7】 前記光源は、前記車両に設けられた発光
    体が照射する路側上の反射板からの反射光であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の
    路面状態検出装置。
  8. 【請求項8】 前記高輝度の部分画像の面積の時間的な
    ゆらぎ量を検出し、このゆらぎ量を参照して路面状態の
    判別を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項7の
    いずれかに記載の路面状態検出装置。
  9. 【請求項9】 前記カメラは、所定の周波数特性を持つ
    フィルタを備えていることを特徴とする請求項1ないし
    請求項8のいずれかに記載の路面状態検出装置。
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