JP2000179660A

JP2000179660A - 自動変速機用セレクトレバーのポジションスイッチ

Info

Publication number: JP2000179660A
Application number: JP35962898A
Authority: JP
Inventors: Kenji Nakajima; 研二中島
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1998-12-17
Filing date: 1998-12-17
Publication date: 2000-06-27
Anticipated expiration: 2018-12-17
Also published as: JP3940778B2; US6376929B1

Abstract

(57)【要約】【課題】「Ｐ」「Ｒ」「Ｎ」「Ｄ」「３」「２」
「１」等の各レンジ位置に切換操作自在なセレクトバー
のポジションスイッチであって、Ｌ１〜Ｌ５の複数の信
号線に出力される「１」「０」の信号（オンオフ信号）
の組合わせから成るコード信号が各レンジ位置やこれら
レンジ位置間の「Ｚ１」〜「Ｚ６」の各中間位置に対応
する各所定のパターンになるようにしたものにおいて、
信号線の断線によるレンジ誤判別で車の拳動に悪影響が
及ぶことを防止する。【解決手段】セレクトレバーの各操作位置に対応する
コード信号のパターンを、Ｌ１〜Ｌ５の信号線の何れか
１本の信号線の信号がこの信号線の断線で「０」信号の
ままになっても、該各操作位置に隣接する操作位置以外
の操作位置に対応するコード信号のパターンに一致しな
いように、全ての操作位置について設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のレン
ジ切換えに用いるセレクトレバーの操作位置を検出する
ポジションスイッチに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のポジションスイッチとし
て、Ｌ１〜Ｌ４の４本の信号線を備え、これら信号線
に、図５に示す如く、セレクトレバーの各操作位置に対
応する各所定の組合せでオンオフ信号が出力されるよう
にしたものは知られている。尚、図中「１」はオン信
号、「０」はオフ信号であり、オン信号が出力される信
号線は、パーキング用の「Ｐ」レンジ位置でＬ３の信号
線、後進用の「Ｒ」レンジ位置でＬ４の信号線、ニュー
トラル用の「Ｎ」レンジ位置でＬ２の信号線、自動変速
用の「Ｄ」レンジ位置でＬ１，Ｌ２，Ｌ３の信号線、３
速までの自動変速を行う「３」レンジ位置でＬ１，Ｌ
２，Ｌ４の信号線、２速保持用の「２」レンジ位置でＬ
１，Ｌ２，Ｌ４の信号線、１速保持用の「１」レンジ位
置でＬ２，Ｌ３，Ｌ４の信号線、「Ｐ」と「Ｒ」の中間
の「Ｚ１」位置でＬ３，Ｌ４の信号線、「Ｒ」と「Ｎ」
の中間の「Ｚ２」位置でＬ２，Ｌ４の信号線、「Ｎ」と
「Ｄ」の中間の「Ｚ３」位置でＬ１，Ｌ２の信号線、
「Ｄ」と「３」の中間の「Ｚ４」位置と、「３」と
「２」の中間の「Ｚ５」位置と、「２」と「１」の中間
の「Ｚ６」位置とでＬ１，Ｌ２，Ｌ３，Ｌ４の信号線に
なる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例のもので
は、Ｌ１の信号線が断線した場合、「Ｚ４」「Ｚ５」
「Ｚ６」の位置におけるオンオフ信号の組合わせが
「１」レンジ位置と同一の「０１１１」となり、「Ｄ」
レンジから「３」レンジへの切換時にＬ１の信号線が断
線すると、「Ｚ４」位置で「１」レンジと誤判別され、
高速走行中に１速段が確立されて車の拳動に悪影響が及
ぶ可能性がある。

【０００４】本発明は、以上の点に鑑み、信号線が断線
したときのレンジの誤判別による車の拳動への悪影響を
生じないようにしたポジションスイッチを提供すること
を課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、自動変速機のレンジ切換えに用いるセレクト
レバーの操作位置を検出するポジションスイッチであっ
て、複数の信号線を備え、これら信号線にセレクトレバ
ーの各操作位置に対応する各所定の組合せでオンオフ信
号が出力されるようにしたものにおいて、セレクトレバ
ーの各操作位置に対応するオンオフ信号の組合せを、前
記複数の信号線の何れか１本の信号線の信号がオフ信号
のままになっても、該各操作位置に隣接する操作位置以
外の操作位置に対応するオンオフ信号の組合せに一致し
ないように、セレクトレバーの全ての操作位置について
設定している。

【０００６】本発明において、セレクトレバーの操作位
置は、「Ｒ」「Ｒ」「Ｎ」「Ｄ」「３」「２」「１」等
のレンジ位置とこれらレンジ位置間の「Ｚ１」〜「Ｚ
６」等の中間位置とを含み、各レンジ位置に隣接する操
作位置は、該各レンジ位置とその隣りのレンジ位置との
間の中間位置になり、各中間位置に隣接する操作位置
は、該各中間位置を挟んで隣り合うレンジ位置になる。

【０００７】そして、本発明によれば、各レンジ位置に
おいて、オン信号を出力すべき信号線の何れか１本が断
線してこの信号線の信号がオフ信号になっても、該各レ
ンジ位置に隣接する中間位置と誤判別される可能性があ
るだけで、他のレンジ位置と誤判別されることはなく、
同様に、各中間位置において誤判別される可能性が有る
のは該各中間位置に隣接するレンジ位置だけになり、車
の拳動に悪影響が及ぶことはない。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１を参照して、１は車両用の自
動変速機であり、該変速機１を制御する車載コンピュー
タから成るコントローラ２に、レンジ切換用のセレクト
レバー３の操作位置を検出するポジションスイッチ４か
らの信号を入力し、セレクトレバー３の操作で選択され
たレンジに応じた制御を行う。

【０００９】セレクトレバー３は、パーキング用の
「Ｐ」レンジ位置と、後進用の「Ｒ」レンジ位置と、ニ
ュートラル用の「Ｎ」レンジ位置と、自動変速用の
「Ｄ」レンジ位置と、３速までの自動変速を行う「３」
レンジ位置と、２速保持用の「２」レンジ位置と、１速
保持用の「１」レンジ位置とに切換操作自在である。

【００１０】ポジションスイッチ４は、図２に示す如
く、スイッチケース４０内に、セレクトレバー３に連動
して枢軸４１ａ回りに揺動する可動接片４１を設けると
共に、枢軸４１ａと同心円状にＬ１乃至Ｌ５の計５本の
信号線を配設し、各信号線にセレクトレバー３の各所定
の操作範囲で可動接片４１に接触する接点部を付設して
成るものに構成されている。即ち、Ｌ１の信号線に、
「Ｎ」レンジ位置と「Ｄ」レンジ位置との間の「Ｚ３」
位置から「１」レンジ位置に亘って可動接片４１に接触
する接点部４２を付設し、Ｌ２の信号線に、「Ｎ」レン
ジ位置から「３」レンジ位置と「２」レンジ位置との間
の「Ｚ５」位置に亘って可動接片４１に接触する接点部
４３を付勢し、Ｌ３の信号線に、「Ｒ」レンジ位置から
「Ｄ」レンジ位置に亘って可動接片４１に接触する接点
部４４と、「２」レンジ位置と「１」レンジ位置との間
の「Ｚ６」位置から「１」レンジ位置に亘って可動接片
４１に接触する接点部４５とを付設し、Ｌ４の信号線
に、「Ｐ」レンジ位置と「Ｒ」レンジ位置との間の「Ｚ
１」位置から「Ｄ」レンジ位置と「３」レンジ位置との
間の「Ｚ４」位置に亘って可動接片４１に接触する接点
部４６を付設し、Ｌ５の信号線に、「Ｐ」レンジ位置か
ら「Ｒ」レンジ位置に亘って可動接片４１に接触する接
点部４７と、「Ｄ」レンジ位置から「３」レンジ位置に
亘って可動接片４１に接触する接点部４８と、「１」レ
ンジ位置で可動接片４１に接触する接点部４９とを付設
している。

【００１１】かくて、「Ｐ」「Ｒ」「Ｎ」「Ｄ」「３」
「２」「１」の各レンジ位置及びこれらレンジ位置間の
「Ｚ１」「Ｚ２」「Ｚ３」「Ｚ４」「Ｚ５」「Ｚ６」の
各中間位置においてＬ１〜Ｌ５の信号線に出力されるオ
ンオフ信号の組合せは、オン信号を「１」、オフ信号を
「０」として、図３（Ａ）に示す通りになる。そして、
Ｌ１〜Ｌ５の信号線を介してコントローラ２に５ビット
のコード信号が入力されることになり、このコード信号
に基づいてセレクトレバー３がどの操作位置に存するか
を判別することができる。

【００１２】このものにおいて、Ｌ１〜Ｌ５の信号線の
何れか１本が断線してこの信号線の信号が「０」のまま
になった場合、セレクトレバー３の各操作位置において
誤判別される操作位置は図３（Ｂ）のようになる。即
ち、Ｌ１の信号線が断線した場合、「Ｚ３」位置におい
て「Ｎ」レンジ位置と同一パターンの「０１１１０」の
コード信号が出力されて、「Ｎ」レンジ位置と誤判別さ
れるが、「Ｐ」「Ｚ１」「Ｒ」「Ｚ２」「Ｎ」の各位置
では正常時と同一パターンのコード信号が出力され、
「Ｄ」「Ｚ４」「３」「Ｚ５」「２」「Ｚ６」「１」の
各位置では有り得ないパターンのコード信号が出力され
る。

【００１３】Ｌ２の信号線が断線した場合は、「Ｎ」レ
ンジ位置において「Ｚ２」位置と同一パターンの「００
１１０」のコード信号、「Ｚ５」位置において「２」レ
ンジ位置と同一パターンの「１００００」のコード信号
が出力されて、夫々、「Ｚ２」位置や「２」レンジ位置
と誤判別されるが、「Ｐ」「Ｚ１」「Ｒ」「Ｚ２」
「２」「Ｚ６」「１」の各位置では正常時と同一パター
ンのコード信号が出力され、「Ｚ３」「Ｄ」「Ｚ４」
「３」の各位置では有り得ないパターンのコード信号が
出力される。

【００１４】Ｌ３の信号線が断線した場合は、「Ｒ」レ
ンジ位置において「Ｚ１」位置と同一パターンの「００
０１１」のコード信号、「Ｄ」レンジ位置において「Ｚ
４」位置と同一パターンの「１１０１１」のコード信
号、「Ｚ６」位置において「２」レンジ位置と同一パタ
ーンの「１００００」のコード信号が出力されて、夫
々、「Ｚ１」位置や「Ｚ４」位置や「２」レンジ位置と
誤判別されるが、「Ｐ」「Ｚ１」「Ｚ４」「３」「Ｚ
５」「２」の各位置では正常時と同一パターンのコード
信号が出力され、「Ｚ２」「Ｎ」「Ｚ３」「１」の各位
置では有り得ないパターンのコード信号が出力される。

【００１５】Ｌ４の信号線が断線した場合は、「Ｚ１」
位置において「Ｐ」レンジ位置と同一パターンの「００
００１」のコード信号、「Ｚ４」位置において「３」レ
ンジ位置と同一パターンの「１１００１」のコード信号
が出力されて、夫々、「Ｐ」レンジ位置や「３」レンジ
位置と誤判別されるが、「Ｐ」「３」「Ｚ５」「２」
「Ｚ６」「１」の各位置では正常時と同一パターンのコ
ード信号が出力され、「Ｒ」「Ｚ２」「Ｎ」「Ｚ３」
「Ｄ」の各位置では有り得ないパターンのコード信号が
出力される。

【００１６】Ｌ５の信号線が断線した場合は、「Ｒ」レ
ンジ位置において「Ｚ２」位置と同一パターンの「００
１１０」のコード信号、「Ｄ」レンジ位置において「Ｚ
３」位置と同一パターンの「１１１１０」のコード信
号、「３」レンジ位置において「Ｚ５」位置と同一パタ
ーンの「１１０００」のコード信号、「１」レンジ位置
において「Ｚ６」位置と同一パターンの「１０１００」
のコード信号が出力されて、夫々、「Ｚ２」位置や「Ｚ
３」位置や「Ｚ５」位置や「Ｚ６」位置と誤判別される
が、「Ｚ２」「Ｎ」「Ｚ３」「Ｚ５」「２」「Ｚ６」の
各位置では正常時と同一パターンのコード信号が出力さ
れ、「Ｐ」「Ｚ１」「Ｚ４」の各位置では有り得ないパ
ターンのコード信号が出力される。

【００１７】このように、各操作位置に対応するコード
信号のパターンを図３（Ａ）の如く設定すると、Ｌ１〜
Ｌ５の信号線の何れか１本が断線しても、セレクトレバ
ー３の実際の操作位置をこれに隣接する操作位置以外の
操作位置であると誤判別することはなく、誤判別による
車の拳動への悪影響を防止できる。また、Ｌ１〜Ｌ５の
信号線の何れか１本が断線すると、使用頻度の高い
「Ｐ」レンジ位置から「Ｄ」レンジ位置までの間で有り
得ないパターンのコード信号が出力され、そのため断線
を容易に検知できる。

【００１８】また、Ｌ１〜Ｌ５の信号線に付設する接点
部の位置を図４に示す如く変更して、各操作位置に対応
するコード信号のパターンを図５（Ａ）の如く設定した
場合も、Ｌ１〜Ｌ５の信号線の何れかが断線したとき
に、セレクトレバー３の実際の操作位置をこれに隣接す
る操作位置以外の操作位置であると誤判別することを防
止できる。即ち、図５（Ｂ）に示す如く、Ｌ１の信号線
が断線した場合、「Ｚ３」位置を「Ｎ」レンジ位置、
「Ｚ６」位置を「１」レンジ位置と誤判別し、Ｌ２の信
号線が断線した場合、「Ｚ２」位置を「Ｒ」レンジ位
置、「３」レンジ位置を「Ｚ５」位置と誤判別し、Ｌ３
の信号線が断線した場合、「Ｐ」レンジ位置を「Ｚ１」
位置、「Ｎ」レンジ位置を「Ｚ２」位置、「Ｄ」レンジ
位置を「Ｚ４」位置、「２」レンジ位置を「Ｚ５」位置
と誤判別し、Ｌ４の信号線が断線した場合、「Ｚ１」位
置を「Ｒ」レンジ位置、「Ｄ」レンジ位置を「Ｚ３」位
置、「２」レンジ位置を「Ｚ６」位置と誤判別し、Ｌ５
の信号線が断線した場合、「Ｚ４」位置を「３」レンジ
位置と誤判別するが、何れも実際の操作位置をこれに隣
接する操作位置であると誤判別するだけであり、誤判別
による車の拳動への悪影響を防止できる。

【００１９】また、図中×印で示す有り得ないパターン
のコード信号が出力される操作位置は、Ｌ１の信号線が
断線した場合、「Ｄ」「Ｚ４」「３」「Ｚ５」「２」の
各位置、Ｌ２の信号線が断線した場合、「Ｚ３」「Ｄ」
「Ｚ４」の各位置、Ｌ３の信号線が断線した場合、
「Ｎ」「Ｚ３」「Ｚ６」「１」の各位置、Ｌ４の信号線
が断線した場合、「Ｐ」「Ｚ４」「３」「Ｚ５」の各位
置、Ｌ５の信号線が断線した場合、「Ｐ」「Ｚ１」
「Ｒ」「Ｚ２」「Ｎ」「Ｚ３」「Ｄ」の各位置となる。
かくて、Ｌ１〜Ｌ５の信号線の何れかが断線すると、
「Ｐ」レンジ位置から「Ｄ」レンジ位置までの間で有り
得ないパターンのコード信号が出力され、断線が容易に
検知される。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、信号線が断線したときのレンジ誤判別による
車の拳動への悪影響を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明スイッチを具備する自動変速機の制御
系を示すブロック図

【図２】本発明スイッチの一例を示す図

【図３】（Ａ）図２のスイッチから出力されるコード
信号のパターンを示す図、（Ｂ）信号線断線時に誤判別
される操作位置を示す図

【図４】本発明スイッチの他の例を示す図

【図５】（Ａ）コード信号の他の実施形態のパターン
を示す図、（Ｂ）信号線断線時に誤判別される操作位置
を示す図

【図６】従来のコード信号のパターンを示す図

【符号の説明】

４ポジションスイッチ４１可動接
片４２〜４９接点部Ｌ１〜Ｌ５
信号線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動変速機のレンジ切換えに用いるセレ
クトレバーの操作位置を検出するポジションスイッチで
あって、複数の信号線を備え、これら信号線にセレクトレバーの
各操作位置に対応する各所定の組合せでオンオフ信号が
出力されるようにしたものにおいて、セレクトレバーの各操作位置に対応するオンオフ信号の
組合せを、前記複数の信号線の何れか１本の信号線の信
号がオフ信号のままになっても、該各操作位置に隣接す
る操作位置以外の操作位置に対応するオンオフ信号の組
合せに一致しないように、セレクトレバーの全ての操作
位置について設定する、ことを特徴とする自動変速機用セレクトレバーのポジシ
ョンスイッチ。