JP2000178966A - 地中連続壁の構造 - Google Patents

地中連続壁の構造

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JP2000178966A
JP2000178966A JP10353259A JP35325998A JP2000178966A JP 2000178966 A JP2000178966 A JP 2000178966A JP 10353259 A JP10353259 A JP 10353259A JP 35325998 A JP35325998 A JP 35325998A JP 2000178966 A JP2000178966 A JP 2000178966A
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JP
Japan
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wall
diaphragm
excavated
underground
bottom expanding
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Pending
Application number
JP10353259A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Satoie
光男 郷家
Takanori Hirai
孝典 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工費の節減及び工期の短縮が図れるようにし
た地中連続壁の構造を提供する。 【解決手段】 地下構造物の山留めとして用いた地中連
続壁において、この地中連続壁の下部に所定の間隔をあ
けて略円錐台状の拡底部を設ける。地中連続壁用の溝を
掘削した後に、先端に拡底機を装備した掘削機を用いて
掘削溝の下部に拡底部を掘削するか、又は先に拡底部を
含む垂直孔を掘削し、その後拡底部が下部となるように
して溝を掘削する。この拡底部の形成された溝内のスラ
イムを除去すると共に、鉄筋かごを配設してコンクリー
トを打設することで地中連続壁を形成する。拡底部によ
り地下水に対する浮き上がり抵抗力が増大するため、地
中連続壁の壁厚を薄く形成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中連続壁の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】地中連続壁は、地下構造物の山留め壁の
一種として用いられ、通常は周辺の土の地中壁に相当す
る部分をその壁厚に対応させて安定液を用いて溝型に掘
り、この中に鉄筋かごを配設すると共に、コンクリート
を打設して鉄筋コンクリート壁を連続的に形成したもの
である。この地中連続壁は、地下構築物、地下街、地下
駐車場等最近の都市施設には地下を利用する例が多くな
っていることから頻繁に採用され、これらは地下30〜
40mにも及ぶことがあり大規模化している。又、LN
G(液化天然ガス)等地下タンクの止水壁としても利用
され、地下約100mといった深度の工事例が既に出現
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5は、地中連続壁A
が地下タンクBの止水壁として構築された例を示すもの
で、この場合円筒形に形成された地中連続壁Aは、地下
タンクBの構築時の土留め壁として用いられる。又、地
中連続壁Aの重量は地下タンクBの完成時に、地下水に
よる地下タンクBの浮き上がりを防止する。しかし、地
中連続壁Aの壁厚Dは浮き上がり防止のために、強度上
必要な厚さ以上に厚くなる。このように地中連続壁Aの
壁厚Dを必要以上厚くすることは、工費の増大を来すば
かりか工期を長引かせる等きわめて不経済である。本発
明は、このような従来の問題を解決するためになされ、
工費の節減及び工期の短縮が図れるようにした地中連続
壁の構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段として、本発明は、地下構造物の山留めとして用
いた地中連続壁において、この地中連続壁の下部に所定
の間隔をあけて拡底部を設けた構造を要旨とする。これ
により、例えば地下タンクの浮き上がりに対する止水壁
の浮き上がり抵抗力を高め、その壁厚を薄くできること
から工費の節減及び工期の短縮が図れる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を地中タンクの止水
壁に適用した実施の形態を添付図面に基づいて詳説す
る。図1において、1は地中連続壁であり、公知の施工
法によって地中に円筒形に形成される。この場合、壁厚
dは図5に示す従来の地中連続壁Aの壁厚Dより薄く
(d<D)形成し、壁の下部には図2のように所定の間
隔をあけて略円錐台状の拡底部2を設けてある。この拡
底部2は、なるべく地中連続壁1の下端部に設けること
が好ましい。
【0006】前記拡底部2は、例えば図3(イ) に示すよ
うに地中連続壁用の掘削溝3を掘削した後に、先端に拡
底機4を装備した掘削機5を用いて掘削することにより
形成する。拡底機4は、図4に示すように開閉可能な切
削翼4a、4bを有し、この切削翼4a、4bを図4
(イ) のように閉じた状態で前記掘削溝3に上から挿入
し、図4(ロ) のように切削翼4a、4bを開いた状態で
軸回転させることにより掘削し、掘削後は再び切削翼4
a、4bを閉じて引き上げる。
【0007】施工順序としては、前記のように先に掘削
溝3を掘削してその後に拡底部2を掘削するか、或は先
に掘削機5により拡底部2を含む垂直孔を掘削してその
後に掘削溝3を掘削するかどちらでも良く、現場に適す
る方を任意に選択することが可能である。この後、掘削
溝3内のスライムを除去し、図3(ロ) のように鉄筋かご
6を建て込んでコンクリート7を打設することにより前
記地中連続壁1を形成する。
【0008】このようにして形成された地中連続壁1
は、下部の円周方向に沿って前記拡底部2が一定の間隔
をあけて複数個設けられている。そして、拡底部2より
も上にある土砂9は浮き上がり抵抗力に寄与することが
できるので、前記壁厚dは止水壁として要求される強度
を満足するようにすれば良く、従来の壁厚Dよりも薄く
することができる。尚、前記実施の形態では地下タンク
用の止水壁について説明したが、本発明は地下構造物の
地中連続壁として広く適用できるものである。又、拡底
部の形状も略円錐台状のものに限定されない。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、地中連
続壁の下部に拡底部を設けることで浮き上がり抵抗力を
増大させ、その壁厚を薄く形成できるようにしたので材
料費が減少し、使用する掘削機等も小型のもので良いか
ら経費の削減が図れ、これにより工費の節減が可能とな
る。又、拡底部の掘削作業が付加されるとはいえ、全体
の掘削量は減少し且つスライムの排除も容易になること
から工期の短縮が図れる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地中連続壁の実施の形態を示す概
略断面図。
【図2】図1におけるX−X線概略断面図。
【図3】拡底部の形成例を示すもので、(イ) は拡底部掘
削時の状態、(ロ) はコンクリート打設時の状態をそれぞ
れ示す説明図。
【図4】拡底機の一例を示すもので、(イ) は切削翼の閉
時の状態、(ロ) は切削翼の開時の状態をそれぞれ示す説
明図。
【図5】従来例を示す概略断面図。
【符号の説明】
1…地中連続壁 2…拡底部 3…掘削溝 4…拡底機 5…掘削機 6…鉄筋かご 7…コンクリート 8…地中タンク 9…土砂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下構造物の山留めとして用いた地中連続
    壁において、この地中連続壁の下部に所定の間隔をあけ
    て拡底部を設けたことを特徴とする地中連続壁の構造。
JP10353259A 1998-12-11 1998-12-11 地中連続壁の構造 Pending JP2000178966A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040040791A (ko) * 2002-11-08 2004-05-13 정성필 지반 개량용 슈를 이용한 앵커공법
WO2009066359A1 (ja) * 2007-11-22 2009-05-28 Toa-Tone Boring Co., Ltd. 底部を拡大する掘削方法及びそれに使用する水平多軸掘削機
JP2019065457A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 清水建設株式会社 地中連続壁構造
JP2019127745A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社竹中工務店 浮上り抑制構造、及び逆打ち工法
CN113089740A (zh) * 2021-04-16 2021-07-09 苏州市佩绅杰贸易有限公司 一种用于孔桩的人工挖掘设备

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