JP2000177897A - サクションロールならびにフイルムの搬送装置 - Google Patents
サクションロールならびにフイルムの搬送装置Info
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- JP2000177897A JP2000177897A JP10357141A JP35714198A JP2000177897A JP 2000177897 A JP2000177897 A JP 2000177897A JP 10357141 A JP10357141 A JP 10357141A JP 35714198 A JP35714198 A JP 35714198A JP 2000177897 A JP2000177897 A JP 2000177897A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シート状物を吸着を伴いながら搬送すること
が可能なサクションロールにおいて、吸着解除時等に搬
送先を円滑に変更することが可能なサクションロールを
提供するとともに、このようなサクションロールを用い
たフイルムの搬送装置およびフイルムの製造装置、製造
方法を提供する。 【解決手段】 ロール外周面に、吸引孔が周方向に配列
された環状の吸着部と、吸引孔を有さない環状の溝とを
ロール軸方向に交互に配設したことを特徴とするサクシ
ョンロール、該サクションロールの溝への挿入部分を有
する案内板を備えたフイルムの搬送装置、および該搬送
装置を用いたフイルムの製造装置、製造方法。
が可能なサクションロールにおいて、吸着解除時等に搬
送先を円滑に変更することが可能なサクションロールを
提供するとともに、このようなサクションロールを用い
たフイルムの搬送装置およびフイルムの製造装置、製造
方法を提供する。 【解決手段】 ロール外周面に、吸引孔が周方向に配列
された環状の吸着部と、吸引孔を有さない環状の溝とを
ロール軸方向に交互に配設したことを特徴とするサクシ
ョンロール、該サクションロールの溝への挿入部分を有
する案内板を備えたフイルムの搬送装置、および該搬送
装置を用いたフイルムの製造装置、製造方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状物、とく
にプラスチックフイルムの搬送に好適なサクションロー
ルならびにそれを用いたフイルムの搬送装置に関する。
にプラスチックフイルムの搬送に好適なサクションロー
ルならびにそれを用いたフイルムの搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】シート状物を搬送するロールとして、多
数の吸引孔を有するサクションロールを用いる技術が知
られている（たとえば、実開平４−１３２９２４号公
報、特開平９−６７０５３号公報）。吸引孔は、通常、
ロール表面のシート搬送部の実質的に全面にわたって設
けられており、吸引孔を通してロール内部に空気を吸入
することにより、シートがロール外周面に吸着されなが
ら搬送されるようになっている。
数の吸引孔を有するサクションロールを用いる技術が知
られている（たとえば、実開平４−１３２９２４号公
報、特開平９−６７０５３号公報）。吸引孔は、通常、
ロール表面のシート搬送部の実質的に全面にわたって設
けられており、吸引孔を通してロール内部に空気を吸入
することにより、シートがロール外周面に吸着されなが
ら搬送されるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なサクションロールを用いてシート状物の搬送を行う場
合において、たとえばシート状物の送り先の切替が要求
されるような場合には、ある送り先に対してはシート状
物をロール表面に吸着させ、他の送り先に対してはその
吸着を解除、つまりサクションロールの空気吸引動作を
停止することが必要になることがある。このような切替
動作が要求される場合、とくにプラスチックフイルムの
ように比較的腰の弱いフイルムを搬送しているときに
は、吸着を解除してもフイルムが吸着時と同様の方向に
送られてしまうことがある。そのため、フイルムの走行
方向の切替が円滑に行われず、場合によっては工程トラ
ブルの原因となる。
なサクションロールを用いてシート状物の搬送を行う場
合において、たとえばシート状物の送り先の切替が要求
されるような場合には、ある送り先に対してはシート状
物をロール表面に吸着させ、他の送り先に対してはその
吸着を解除、つまりサクションロールの空気吸引動作を
停止することが必要になることがある。このような切替
動作が要求される場合、とくにプラスチックフイルムの
ように比較的腰の弱いフイルムを搬送しているときに
は、吸着を解除してもフイルムが吸着時と同様の方向に
送られてしまうことがある。そのため、フイルムの走行
方向の切替が円滑に行われず、場合によっては工程トラ
ブルの原因となる。
【０００４】本発明の課題は、シート状物を吸着を伴い
ながら搬送することが可能なサクションロールにおい
て、吸着解除時等に搬送先を円滑に変更することが可能
なサクションロールを提供することにある。
ながら搬送することが可能なサクションロールにおい
て、吸着解除時等に搬送先を円滑に変更することが可能
なサクションロールを提供することにある。
【０００５】また本発明の別の課題は、このようなサク
ションロールを用いたフイルムの搬送装置およびフイル
ムの製造装置、方法を提供することにある。
ションロールを用いたフイルムの搬送装置およびフイル
ムの製造装置、方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のサクションロールは、ロール外周面に、吸
引孔が周方向に配列された環状の吸着部と、吸引孔を有
さない環状の溝とをロール軸方向に交互に配設したこと
を特徴とするものからなる。
に、本発明のサクションロールは、ロール外周面に、吸
引孔が周方向に配列された環状の吸着部と、吸引孔を有
さない環状の溝とをロール軸方向に交互に配設したこと
を特徴とするものからなる。
【０００７】このサクションロールにおいては、上記溝
の幅が１０〜１００ｍｍの範囲にあることが好ましい。
このようなサクションロールは、とくにフイルムの搬送
に用いて好適なものである。
の幅が１０〜１００ｍｍの範囲にあることが好ましい。
このようなサクションロールは、とくにフイルムの搬送
に用いて好適なものである。
【０００８】本発明に係るフイルムの搬送装置は、この
ようなサクションロールと、該サクションロールの溝へ
の挿入部分を備えた移動可能な案内板とを有することを
特徴とするものからなる。案内板の移動は、スライド移
動によってもよく、ある支点を中心にした揺動によって
もよい。また、この案内板は、上記挿入部分とともに、
サクションロールの吸着部に対向する部分を有する構
造、つまり、案内板の先端部がサクションロールの吸着
部と溝とに沿う凹凸形状に形成された構造とすることが
できる。
ようなサクションロールと、該サクションロールの溝へ
の挿入部分を備えた移動可能な案内板とを有することを
特徴とするものからなる。案内板の移動は、スライド移
動によってもよく、ある支点を中心にした揺動によって
もよい。また、この案内板は、上記挿入部分とともに、
サクションロールの吸着部に対向する部分を有する構
造、つまり、案内板の先端部がサクションロールの吸着
部と溝とに沿う凹凸形状に形成された構造とすることが
できる。
【０００９】また、上記フイルムの搬送装置において
は、フイルムを挟んでサクションロールに対向配置され
たニップロール（たとえば、表面材質がゴムのロール）
を備えた構成とすることもできる。このニップロール
は、ロール表面がロール軸方向に面一のフラットロール
に構成することもできるが、サクションロールの吸着部
に対向する環状のニップ部と、サクションロールの溝に
対向する環状の溝とを有する構造としてもよい。
は、フイルムを挟んでサクションロールに対向配置され
たニップロール（たとえば、表面材質がゴムのロール）
を備えた構成とすることもできる。このニップロール
は、ロール表面がロール軸方向に面一のフラットロール
に構成することもできるが、サクションロールの吸着部
に対向する環状のニップ部と、サクションロールの溝に
対向する環状の溝とを有する構造としてもよい。
【００１０】本発明に係るフイルムの製造装置は、幅出
し装置の入口部の前に、供給されてくるフイルムの走行
方向を幅出し装置に導入する方向と導入しない方向とに
切り替える手段を備えたフイルムの製造装置において、
該走行方向切替手段内に上記のようなフイルムの搬送装
置を有することを特徴とするものからなる。また、本発
明に係るフイルムの製造方法は、このような装置を用い
ることを特徴とする方法からなる。
し装置の入口部の前に、供給されてくるフイルムの走行
方向を幅出し装置に導入する方向と導入しない方向とに
切り替える手段を備えたフイルムの製造装置において、
該走行方向切替手段内に上記のようなフイルムの搬送装
置を有することを特徴とするものからなる。また、本発
明に係るフイルムの製造方法は、このような装置を用い
ることを特徴とする方法からなる。
【００１１】上記のような本発明に係るサクションロー
ルにおいては、吸着動作時には、搬送されているシート
状物、たとえばフイルムが吸引孔を有する吸着部に吸着
され、フイルムがロール表面に良好に密着されながら所
定の方向に送られる。吸着解除時には、吸着部と溝とが
ロール軸方向に交互に配置されており吸着部に隣接して
溝が存在しているので、溝内に存在している空気により
フイルムのロール表面からの剥離が容易化される。した
がって、吸着を解除して吸着時とは異なる方向にフイル
ムの走行方向を切り替える際に、フイルムのロール表面
からの剥離が容易になり、フイルムは円滑に切り替えた
方向に送り出される。
ルにおいては、吸着動作時には、搬送されているシート
状物、たとえばフイルムが吸引孔を有する吸着部に吸着
され、フイルムがロール表面に良好に密着されながら所
定の方向に送られる。吸着解除時には、吸着部と溝とが
ロール軸方向に交互に配置されており吸着部に隣接して
溝が存在しているので、溝内に存在している空気により
フイルムのロール表面からの剥離が容易化される。した
がって、吸着を解除して吸着時とは異なる方向にフイル
ムの走行方向を切り替える際に、フイルムのロール表面
からの剥離が容易になり、フイルムは円滑に切り替えた
方向に送り出される。
【００１２】また、吸着部と溝との交互配置構造である
から、それに沿った先端形状を有する案内板の挿入部分
を容易にサクションロールの溝内に挿入することが可能
になる。案内板の挿入部分をサクションロールの溝内に
挿入すれば、サクションロールの吸着部上を搬送されて
くるフイルムを確実に案内板上へと案内できるから、案
内板を、その挿入部分をサクションロールの溝内に挿入
する位置と挿入しない位置とに移動（たとえば揺動）さ
せることにより、フイルムの走行方向の切替が一層容易
化される。
から、それに沿った先端形状を有する案内板の挿入部分
を容易にサクションロールの溝内に挿入することが可能
になる。案内板の挿入部分をサクションロールの溝内に
挿入すれば、サクションロールの吸着部上を搬送されて
くるフイルムを確実に案内板上へと案内できるから、案
内板を、その挿入部分をサクションロールの溝内に挿入
する位置と挿入しない位置とに移動（たとえば揺動）さ
せることにより、フイルムの走行方向の切替が一層容易
化される。
【００１３】さらに、このようなフイルムの搬送装置
を、フイルムの幅出し装置の入口部前に設けたフイルム
走行方向切替手段内に適用することにより、フイルムを
幅出し装置に導入する方向と導入しない方向との切替が
円滑にかつ容易に行われるようになる。
を、フイルムの幅出し装置の入口部前に設けたフイルム
走行方向切替手段内に適用することにより、フイルムを
幅出し装置に導入する方向と導入しない方向との切替が
円滑にかつ容易に行われるようになる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。図１は、本発明の一
実施態様に係るサクションロールを示している。サクシ
ョンロール１には、そのロール外周面に、多数の吸引孔
２がロール周方向に配列された環状の吸着部３と、吸引
孔２を有さない環状の溝４とを有しており、複数の吸着
部３と溝４が、ロール軸方向に交互に配設されている。
各溝４の幅としては、１０〜１００ｍｍの範囲にあるこ
とが好ましい。
形態を、図面を参照して説明する。図１は、本発明の一
実施態様に係るサクションロールを示している。サクシ
ョンロール１には、そのロール外周面に、多数の吸引孔
２がロール周方向に配列された環状の吸着部３と、吸引
孔２を有さない環状の溝４とを有しており、複数の吸着
部３と溝４が、ロール軸方向に交互に配設されている。
各溝４の幅としては、１０〜１００ｍｍの範囲にあるこ
とが好ましい。
【００１５】図２および図３は、図１に示したサクショ
ンロール１を用いた、本発明の一実施態様に係るフイル
ムの搬送装置１０を示している。フイルム１１は、図の
矢印の方向に搬送される。このフイルムの搬送装置１０
は、図１に示したサクションロール１と、該サクション
ロール１の溝４内に挿入可能な挿入部分１２を備えた案
内板１３とを有している。案内板１３には、その先端部
に、上記挿入部分１２に加えて、サクションロール１の
吸着部３に対向する部分１４が形成されている。したが
って案内板１３の先端部は、挿入部分１２と吸着部対向
部分１４とが交互に配置された凹凸形状に形成されてい
る。
ンロール１を用いた、本発明の一実施態様に係るフイル
ムの搬送装置１０を示している。フイルム１１は、図の
矢印の方向に搬送される。このフイルムの搬送装置１０
は、図１に示したサクションロール１と、該サクション
ロール１の溝４内に挿入可能な挿入部分１２を備えた案
内板１３とを有している。案内板１３には、その先端部
に、上記挿入部分１２に加えて、サクションロール１の
吸着部３に対向する部分１４が形成されている。したが
って案内板１３の先端部は、挿入部分１２と吸着部対向
部分１４とが交互に配置された凹凸形状に形成されてい
る。
【００１６】この案内板１３は、本実施態様では、支点
１５を中心に揺動可能に支持されており、案内板１３の
挿入部分１２をサクションロール１の溝４内に挿入する
位置に揺動させると、フイルム１１は、図２の矢印ｄ１
の方向に送られ（このときには吸引孔２を通しての吸引
動作は停止することが好ましい）、溝４内から離脱する
位置に揺動させると、矢印ｄ２の方向に送られるように
なっている（このときは吸引孔２を通しての吸引動作を
行う）。
１５を中心に揺動可能に支持されており、案内板１３の
挿入部分１２をサクションロール１の溝４内に挿入する
位置に揺動させると、フイルム１１は、図２の矢印ｄ１
の方向に送られ（このときには吸引孔２を通しての吸引
動作は停止することが好ましい）、溝４内から離脱する
位置に揺動させると、矢印ｄ２の方向に送られるように
なっている（このときは吸引孔２を通しての吸引動作を
行う）。
【００１７】案内板１３の、フイルム１１の搬送方向切
替のための移動は、上記揺動の他に、スライド移動（た
とえば、平行移動）によってもよい（図示略）。
替のための移動は、上記揺動の他に、スライド移動（た
とえば、平行移動）によってもよい（図示略）。
【００１８】また、たとえば図４に示すように、サクシ
ョンロール１に対してニップロール２１を設けることも
できる。このニップロール２１は、本実施態様では図５
にも示すように、サクションロール１の吸着部３に対向
し吸着部３との間にフイルムをニップする環状のニップ
部２２と、サクションロール１の溝４に対向し溝４との
間に空間を形成する環状の溝２３とを有している。
ョンロール１に対してニップロール２１を設けることも
できる。このニップロール２１は、本実施態様では図５
にも示すように、サクションロール１の吸着部３に対向
し吸着部３との間にフイルムをニップする環状のニップ
部２２と、サクションロール１の溝４に対向し溝４との
間に空間を形成する環状の溝２３とを有している。
【００１９】上記のようなフイルムの搬送装置１０は、
たとえば図６に示すような、フイルムの幅出し装置５０
の入口部の前に、縦延伸機５１から供給されてくるフイ
ルム１１を幅出し装置５０に導入する方向と導入しない
方向とに切り替えるフイルム走行方向切替手段５２を設
けたフイルムの製造装置に適用できる。フイルム走行方
向切替手段５２の下方にはフイルム粉砕機５３が設けら
れている。
たとえば図６に示すような、フイルムの幅出し装置５０
の入口部の前に、縦延伸機５１から供給されてくるフイ
ルム１１を幅出し装置５０に導入する方向と導入しない
方向とに切り替えるフイルム走行方向切替手段５２を設
けたフイルムの製造装置に適用できる。フイルム走行方
向切替手段５２の下方にはフイルム粉砕機５３が設けら
れている。
【００２０】フイルム走行方向切替手段５２において
は、縦延伸機５１から供給されてくるフイルム１１は、
テンションロール３１、ガイドロール３２を経た後、ニ
ップ装置３３とニップ装置３４との間で、ロータリカッ
タ３５によって幅方向に切断可能となっている。ロータ
リカッタ３５は、回転刃３６と固定刃３７を備えてお
り、両刃により剪断または押し切りによってフイルム１
１が切断されるようになっている。ニップ装置３４の下
流側には、フイルムの走行方向を選択的に切り替える、
支点３８ａを中心に揺動可能に支持された切替フラップ
３８が設けられており、図６の実線で示す位置に制御さ
れているときには、フイルム１１は幅出し装置５０への
導入方向に送られ、図６の破線で示す位置に制御されて
いるときには、導入しない方向、つまり、粉砕機５３の
方向に送られるようになっている。
は、縦延伸機５１から供給されてくるフイルム１１は、
テンションロール３１、ガイドロール３２を経た後、ニ
ップ装置３３とニップ装置３４との間で、ロータリカッ
タ３５によって幅方向に切断可能となっている。ロータ
リカッタ３５は、回転刃３６と固定刃３７を備えてお
り、両刃により剪断または押し切りによってフイルム１
１が切断されるようになっている。ニップ装置３４の下
流側には、フイルムの走行方向を選択的に切り替える、
支点３８ａを中心に揺動可能に支持された切替フラップ
３８が設けられており、図６の実線で示す位置に制御さ
れているときには、フイルム１１は幅出し装置５０への
導入方向に送られ、図６の破線で示す位置に制御されて
いるときには、導入しない方向、つまり、粉砕機５３の
方向に送られるようになっている。
【００２１】切替フラップ３８の下方には、本実施態様
では排出ベルトコンベア３９が配置されており、送られ
てきたフイルム１１を下方の粉砕機５３に向けて円滑か
つ確実に送ることができるようになっている。粉砕機５
３の入口にはフィードロール４０が設けられており、フ
イルム１１は回転刃４１と固定刃４２との間に向けて所
定の速度で送られる。
では排出ベルトコンベア３９が配置されており、送られ
てきたフイルム１１を下方の粉砕機５３に向けて円滑か
つ確実に送ることができるようになっている。粉砕機５
３の入口にはフィードロール４０が設けられており、フ
イルム１１は回転刃４１と固定刃４２との間に向けて所
定の速度で送られる。
【００２２】このフイルム走行方向切替手段５２と粉砕
機５３は、フイルム１１を幅出し装置１３に導入しない
方向に切り替えるとともに、導入されていないフイルム
１１を回収するために粉砕する、待機手段４３を構成し
ている。
機５３は、フイルム１１を幅出し装置１３に導入しない
方向に切り替えるとともに、導入されていないフイルム
１１を回収するために粉砕する、待機手段４３を構成し
ている。
【００２３】幅出し装置５０には、フイルム１１の両側
に多数の走行クリップ４６が無端環状に配列されてお
り、幅出し装置５０の入口部のフイルム把持開始位置４
４において、開閉手段４７によってクリップ４６が閉じ
られることにより、フイルム１１の両端部が把持され
る。この幅出し装置５０へのフイルム１１の導入は、前
後および上下に移動可能な搬送ベルト４５を介して行う
ことができるようになっている。この搬送ベルト４５の
作動と、フイルム走行方向切替手段５２の作動は、制御
装置５４により制御されるようになっており、切替フラ
ップ３８による導入方向への切替から、フイルム１１の
始端を搬送ベルト４５を介して幅出し装置５０へと搬送
し、クリップ４６に噛ませるまでの一連の動作を自動的
に行うことができるようになっている。
に多数の走行クリップ４６が無端環状に配列されてお
り、幅出し装置５０の入口部のフイルム把持開始位置４
４において、開閉手段４７によってクリップ４６が閉じ
られることにより、フイルム１１の両端部が把持され
る。この幅出し装置５０へのフイルム１１の導入は、前
後および上下に移動可能な搬送ベルト４５を介して行う
ことができるようになっている。この搬送ベルト４５の
作動と、フイルム走行方向切替手段５２の作動は、制御
装置５４により制御されるようになっており、切替フラ
ップ３８による導入方向への切替から、フイルム１１の
始端を搬送ベルト４５を介して幅出し装置５０へと搬送
し、クリップ４６に噛ませるまでの一連の動作を自動的
に行うことができるようになっている。
【００２４】上記のようなフイルムの製造装置における
フイルム走行方向切替手段５２のニップ装置３４の下側
のロール３４ａに、前述したサクションロール１と同様
の構成を有するサクションロールが用いられ、上側のロ
ール３４ｂに図４、図５に示したと同様の構成を有する
ニップロールが用いられる。また、切替フラップ３８と
して、図２、図３に示したと同様の構成を有する案内板
が用いられる。
フイルム走行方向切替手段５２のニップ装置３４の下側
のロール３４ａに、前述したサクションロール１と同様
の構成を有するサクションロールが用いられ、上側のロ
ール３４ｂに図４、図５に示したと同様の構成を有する
ニップロールが用いられる。また、切替フラップ３８と
して、図２、図３に示したと同様の構成を有する案内板
が用いられる。
【００２５】フイルム走行方向切替手段５２の切替フラ
ップ３８による幅出し装置５０への導入方向への切替に
際しては、粉砕機５３によって回収されている待機中の
フイルム１１を、先ずロータリカッタ３５で幅方向に切
断し、切替フラップ３８を図６の破線位置から実線位置
へ切り替え、切断されたフイルム１１の先端（切断端）
を切替フラップ３８による案内によって幅出し装置５０
への通紙方向に送る。
ップ３８による幅出し装置５０への導入方向への切替に
際しては、粉砕機５３によって回収されている待機中の
フイルム１１を、先ずロータリカッタ３５で幅方向に切
断し、切替フラップ３８を図６の破線位置から実線位置
へ切り替え、切断されたフイルム１１の先端（切断端）
を切替フラップ３８による案内によって幅出し装置５０
への通紙方向に送る。
【００２６】幅出し装置５０の入口部には、フイルム走
行方向切替手段５２により導入方向に向けられたフイル
ム１１を幅出し装置５０のフイルム把持開始位置４４へ
と案内するフイルム搬送ベルト４５が設けられており、
フイルム把持開始位置４４へと搬送されてきたフイルム
１１の両側がクリップ４６によって把持されていく。
行方向切替手段５２により導入方向に向けられたフイル
ム１１を幅出し装置５０のフイルム把持開始位置４４へ
と案内するフイルム搬送ベルト４５が設けられており、
フイルム把持開始位置４４へと搬送されてきたフイルム
１１の両側がクリップ４６によって把持されていく。
【００２７】上記切替フラッブ３８を用いたフイルム１
１の走行方向の切替においては、フイルム１１を粉砕機
５３の方向に送る際には、サクションロール３４ａによ
る空気吸引によりフイルム１１はロール３４ａの表面に
良好に密着され、その走行方向が下方の排出ベルトコン
ベア３９の方向に向けられる。幅出し装置５０に導入す
る方向に送る際には、上記吸着が解除され、ニップロー
ル３４ｂとの間にニップされたフイルム１１は、サクシ
ョンロール３４ａに吸着されることなく、幅出し装置５
０方向へと直進される。
１の走行方向の切替においては、フイルム１１を粉砕機
５３の方向に送る際には、サクションロール３４ａによ
る空気吸引によりフイルム１１はロール３４ａの表面に
良好に密着され、その走行方向が下方の排出ベルトコン
ベア３９の方向に向けられる。幅出し装置５０に導入す
る方向に送る際には、上記吸着が解除され、ニップロー
ル３４ｂとの間にニップされたフイルム１１は、サクシ
ョンロール３４ａに吸着されることなく、幅出し装置５
０方向へと直進される。
【００２８】このように、切り替えられた方向に応じて
必要な吸着力の発揮、停止が制御され、フイルム１１は
目標とする方向に円滑に送られる。
必要な吸着力の発揮、停止が制御され、フイルム１１は
目標とする方向に円滑に送られる。
【００２９】なお、本発明に係るフイルムの搬送装置
は、上記のようなフイルム走行方向切替手段５２部に限
らず、フイルム製造装置のあらゆる搬送部位に適用可能
である。とくに、走行方向の切替を要する部位に好適で
ある。
は、上記のようなフイルム走行方向切替手段５２部に限
らず、フイルム製造装置のあらゆる搬送部位に適用可能
である。とくに、走行方向の切替を要する部位に好適で
ある。
【００３０】また、本発明に係るサクションロールは、
フイルムに限らず、あらゆるシート状物に対して適用可
能であり、シート状物の搬送部位、とくに走行方向の切
替を要する部位に好適である。
フイルムに限らず、あらゆるシート状物に対して適用可
能であり、シート状物の搬送部位、とくに走行方向の切
替を要する部位に好適である。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサクショ
ンロールによれば、フイルム等のシート状物を搬送する
に際し、吸着動作の制御を介して搬送先を円滑かつ容易
に切り替えることが可能になる。
ンロールによれば、フイルム等のシート状物を搬送する
に際し、吸着動作の制御を介して搬送先を円滑かつ容易
に切り替えることが可能になる。
【００３２】また、本発明に係るフイルムの搬送装置お
よび製造装置、製造方法によれば、腰の弱いフイルムで
あっても、サクションロールと案内板とにより、フイル
ムの搬送先を円滑に切り替えることが可能になる。とく
に幅出し装置の入口部前に設けられるフイルム走行方向
切替手段に本発明を適用して大きな効果が得られる。
よび製造装置、製造方法によれば、腰の弱いフイルムで
あっても、サクションロールと案内板とにより、フイル
ムの搬送先を円滑に切り替えることが可能になる。とく
に幅出し装置の入口部前に設けられるフイルム走行方向
切替手段に本発明を適用して大きな効果が得られる。
【図１】本発明の一実施態様に係るサクションロールの
平面図である。
平面図である。
【図２】本発明の一実施態様に係るフイルムの搬送装置
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図３】図２の装置の平面図である。
【図４】本発明の一実施態様に係るフイルムの搬送装置
の部分斜視図である。
の部分斜視図である。
【図５】図４の装置の拡大部分横断面図である。
【図６】本発明の一実施態様に係るフイルムの製造装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
１ サクションロール ２ 吸引孔 ３ 吸着部 ４ 溝 １０ フイルムの搬送装置 １１ フイルム １２ 挿入部分 １３ 案内板 １４ 吸着部対向部分 １５ 支点 ２１ ニップロール ２２ 環状ニップ部 ２３ 環状溝 ３１ テンションロール ３２ ガイドロール ３３、３４ ニップ装置 ３４ａ サクションロール ３４ｂ ニップロール ３５ ロータリカッタ ３６ 回転刃 ３７ 固定刃 ３８ 切替フラップ（案内板） ３９ 排出ベルトコンベア ４０ フィードロール ４１ 回転刃 ４２ 固定刃 ４３ 待機手段 ４４ フイルム把持開始位置 ４５ フイルム搬送ベルト ４６ クリップ ４７ クリップ開閉手段 ５０ 幅出し装置 ５１ 縦延伸機 ５２ フイルム走行方向切替手段 ５３ フイルム粉砕機 ５４ 制御装置
フロントページの続き (72)発明者 西林 利弥 滋賀県大津市園山１丁目１番１号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Ｆターム(参考） 3F103 AA03 BC02 BC04 BC08 BC10
Claims (10)
- 【請求項１】 ロール外周面に、吸引孔が周方向に配列
された環状の吸着部と、吸引孔を有さない環状の溝とを
ロール軸方向に交互に配設したことを特徴とするサクシ
ョンロール。 - 【請求項２】 前記溝の幅が１０〜１００ｍｍの範囲に
ある、請求項１に記載のサクションロール。 - 【請求項３】 フイルムの搬送に用いられるものであ
る、請求項１または２に記載のサクションロール。 - 【請求項４】 請求項１または２に記載のサクションロ
ールと、該サクションロールの溝への挿入部分を備えた
移動可能な案内板とを有することを特徴とするフイルム
の搬送装置。 - 【請求項５】 案内板が揺動可能に構成されている、請
求項４に記載のフイルムの搬送装置。 - 【請求項６】 案内板が前記挿入部分と、サクションロ
ールの吸着部に対向する部分とを有している、請求項４
または５に記載のフイルムの搬送装置。 - 【請求項７】 フイルムを挟んでサクションロールに対
向配置されたニップロールを有する、請求項４〜６のい
ずれかに記載のフイルムの搬送装置。 - 【請求項８】 ニップロールが、サクションロールの吸
着部に対向する環状のニップ部と、サクションロールの
溝に対向する環状の溝とを有する、請求項７に記載のフ
イルムの搬送装置。 - 【請求項９】 幅出し装置の入口部の前に、供給されて
くるフイルムの走行方向を幅出し装置に導入する方向と
導入しない方向とに切り替える手段を備えたフイルムの
製造装置において、該走行方向切替手段内に請求項４〜
８のいずれかに記載のフイルムの搬送装置を有すること
を特徴とするフイルムの製造装置。 - 【請求項１０】 請求項９に記載の装置を用いることを
特徴とするフイルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10357141A JP2000177897A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | サクションロールならびにフイルムの搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10357141A JP2000177897A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | サクションロールならびにフイルムの搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000177897A true JP2000177897A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18452593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10357141A Pending JP2000177897A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | サクションロールならびにフイルムの搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000177897A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100689222B1 (ko) | 2005-12-13 | 2007-03-02 | 디엠아이텍 주식회사 | 액체 속에 설치된 슬립 방지 롤러 |
| WO2010001881A1 (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-07 | ユニ・チャーム株式会社 | 間欠切断転写装置 |
| CN102125906A (zh) * | 2010-01-20 | 2011-07-20 | 中外炉工业株式会社 | 双面涂覆装置 |
| CN105947288A (zh) * | 2016-07-02 | 2016-09-21 | 晋江市海纳机械股份有限公司 | 一种吸附能力强的转移吸附辊 |
| CN108004628A (zh) * | 2018-01-05 | 2018-05-08 | 东华大学 | 一种带有纳米纤维防粘连机构用于制备纳米纤维/短纤混纺纱的装置及方法 |
-
1998
- 1998-12-16 JP JP10357141A patent/JP2000177897A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100689222B1 (ko) | 2005-12-13 | 2007-03-02 | 디엠아이텍 주식회사 | 액체 속에 설치된 슬립 방지 롤러 |
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| JP2010013195A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-21 | Uni Charm Corp | 間欠切断転写装置 |
| CN102125906A (zh) * | 2010-01-20 | 2011-07-20 | 中外炉工业株式会社 | 双面涂覆装置 |
| JP2011147864A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-08-04 | Chugai Ro Co Ltd | 両面塗工装置 |
| CN105947288A (zh) * | 2016-07-02 | 2016-09-21 | 晋江市海纳机械股份有限公司 | 一种吸附能力强的转移吸附辊 |
| CN108004628A (zh) * | 2018-01-05 | 2018-05-08 | 东华大学 | 一种带有纳米纤维防粘连机构用于制备纳米纤维/短纤混纺纱的装置及方法 |
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