JP2000171868A - フィルム送り装置、フィルム使用装置および光学機器 - Google Patents

フィルム送り装置、フィルム使用装置および光学機器

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JP2000171868A
JP2000171868A JP10348399A JP34839998A JP2000171868A JP 2000171868 A JP2000171868 A JP 2000171868A JP 10348399 A JP10348399 A JP 10348399A JP 34839998 A JP34839998 A JP 34839998A JP 2000171868 A JP2000171868 A JP 2000171868A
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gear
rotation
cartridge
transmission
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Ryoji Okuno
良治 奥野
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B1/00Film strip handling
    • G03B1/02Moving film strip by pull on end thereof
    • G03B1/04Pull exerted by take-up spool
    • G03B1/12Pull exerted by take-up spool rotated by motor, e.g. spring

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のフィルム送り装置では、フィルム巻取
駆動系およびカートリッジ駆動系に駆動力の伝達および
伝達解除を行う機構が、部品点数が多く構成が複雑であ
る。 【解決手段】 フィルムカートリッジ15から延出した
フィルム16を巻き取るフィルム巻取部材5と、駆動源
1の駆動力によりフィルム巻取部材と同軸にて回転駆動
される回転伝達部材4と、この回転伝達部材の一方向へ
の回転のみをフィルム巻取部材に伝達する一方向クラッ
チ4d,5bと、回転伝達部材の回転をフィルムカート
リッジのスプールに伝達するカートリッジ駆動系7〜1
4とを設けてフィルム送り装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムの巻き上
げ、巻き戻し等を行うためのフィルム送り装置やこれを
備えたフィルム使用装置、光学機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、米国特許4832275号、米国
特許4834306に開示されているような、フィルム
使用前状態においてフィルム全体がカートリッジ内に収
容されている写真撮影のためのフィルムカートリッジが
実用化されている。
【0003】そして、このようなフィルムカートリッジ
のフィルムを巻き上げたり巻き戻したりするフィルム送
り装置に求められる給送駆動には、以下の3つがある。
まず、第1に、装置へのカートリッジ装填後、カートリ
ッジ内のスプールに回転力を与えてフィルムをカートリ
ジから送り出すスラスト駆動である。第2に、スラスト
駆動により送り出されたフィルムを、装置内に設けられ
たフィルム巻上軸で巻き上げるフィルム巻上駆動であ
る。第3に、フィルム巻上軸により巻き上げられたフィ
ルムを、カートリッジ内スプールを駆動してカートリッ
ジないに巻き戻すフィルム巻戻駆動である。
【0004】上記3つの基本フィルム給送駆動に加え
て、さらに求められる2つの設計要件がある。第1に、
スラスト駆動によってフィルムがフィルム巻上軸に巻き
取られフィルム巻上駆動に切り替わった直後、カートリ
ッジ内スプールへのスラスト駆動を解除することであ
る。もしくは、スラスト駆動によってフィルム巻上軸の
最外周上に送り込まれるフィルム速度とフィルム巻上駆
動によって巻き上げられているフィルム巻上軸の最外周
上のフィルム速度とを一致させることである。これは1
つのフィルムに対して、スラストと巻き上げという2つ
の異なる速度の駆動が行われることで、フィルムがたる
んだり突っ張ったりするのを防ぐためである。
【0005】第2に、1回の巻上駆動中に、全てのフィ
ルムを完全に戻し切らない程度の巻き戻しを行った後、
再度巻上げを行うといったフィルム給送を行う必要があ
る場合(例えば、フィルムへの磁気記録が可能な場合
に、磁気記録のやり直しや途中使用フィルムの磁気情報
確認などを行う場合)には、フィルム巻上げ中はフィル
ム巻上軸に巻上げ力を伝達して、フィルム巻戻し中はフ
ィルム巻上軸に巻戻し力を伝達しないことである。もし
くは、フィルム巻戻し中、カートリッジ内スプールの最
外周でのフィルム速度と、フィルム巻上軸の最外周で巻
き戻されているフィルム速度とを常に一致させなければ
ならないことである。これは1つのフィルムに対して2
つの異なる速度の巻き戻し駆動が行われることで、フィ
ルムが突っ張ったりフィルム巻上軸上やカートリッジ内
でぶか巻きになったりするのを防ぐためである。
【0006】上記3つのフィルム駆動や上記2つの設計
要件を満足させるための対策として、特開平10−23
9743号公報や米国特許5568214号明細書にて
提案されているものがある。
【0007】特開平10−239743号公報にて提案
のものは以下の通りである。スラスト駆動時には、モー
タの動力を減速ギアで減速し、該減速ギアからフィルム
巻上軸に具備された巻上軸ギアに巻き上げ力を伝達す
る。そして、該巻上軸から出力された駆動力でカートリ
ッジを駆動する。さらに、フィルム巻戻駆動時では、巻
上軸ギアへの入力を断つために、巻上軸入力前段に動力
切替え手段を設けて、巻上軸を介さない第2のギア接続
でカートリッジの巻上駆動を行う。
【0008】米国特許5568214号明細書にて提案
のものは以下の通りである。フィルム巻戻駆動時に、フ
ィルム巻上軸に駆動力が伝達されないようにするため
に、フィルム巻上軸と同軸の巻上軸ギアとの間にクラッ
チを介在させ、フィルム巻上駆動時だけ巻上軸ギアの駆
動力を巻上軸に伝達できるようにしている。このため、
モータからフィルム巻上軸ギアまでに、上記特開平10
−239743号公報にて提案の構成のように巻上駆動
から巻戻駆動へ切り替えた時に、フィルム巻上軸ギアに
動力の伝達を切る切替え手段を設ける必要も無くなる。
つまり見かけ上、モータからフィルム巻上ギアは常時繋
がっていてもよいことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記特開平1
0−239743号公報にて提案の構成では、巻戻駆動
の際にフィルム巻上軸ギアに駆動力を伝達しないように
するために、モータから減速されてきた駆動力が巻上軸
に伝達される前に別のカートリッジ駆動ギア列に接続を
切り替える必要がある。このため、上記フィルム巻上軸
への駆動力を断つための切替え手段として、一方向クラ
ッチや遊星歯車機構などが設けられる(特開平10−2
39743号公報のものでは遊星機構)。
【0010】しかしながら、一方向クラッチや遊星機構
をモータから巻上軸ギアに伝えるまでのどこかに配置す
ると、駆動力切替え後はモータから切替え手段までしか
減速されていないことになる。従って、巻上駆動時に巻
上ギアで最大に減速される駆動力がカートリッジ巻戻し
系には使えず、切り替え後のカートリッジ駆動系で改め
てカートリッジ駆動系専用に減速する必要があった。こ
の問題は、小数段数でフィルム巻上ギアを駆動させよう
とする場合に顕著になる。なぜなら、少数段減速ギア列
駆動では、減速ギア1段あたりの減速が大きくなり、途
中で接続を切り替えたりすると、小さい減速比部分しか
巻上駆動系とカートリッジ駆動系とを共通で用いること
ができないためである。
【0011】また、遊星歯車機構で切り替えを行った
時、該遊星ギアが動く空間で減速ギアユニットが大型化
したり、遊星ギアの噛合い角度に無理が生じて駆動力伝
達中に遊星ギアがはじかれ動力伝達が不安定になった
り、設計要件を満足させるために接続が複雑化したりす
るという問題もある。さらに、モータからフィルム巻上
軸に至るまでに、遊星ギアを用いることで、ギア軸間隔
やギア軸傾きに悪影響が発生し易くなり、フィルム送り
速度にむらが生じるという問題もある。
【0012】一方、米国特許5568214号の構成で
は、巻戻駆動の際に、フィルム巻上軸ギアに駆動力を伝
達しないようにするために、モータから減速されてきた
駆動力が巻上軸ギアに伝達された後、クラッチによって
巻上軸には駆動力を伝えないようにしている。
【0013】しかしながら、実際のカートリッジ巻戻駆
動系の減速はさらに専用の減速ギア系列で行っているた
め、せっかく巻上ギアで最大に減速される出力がカート
リッジ駆動系には使えず、あらためてどこかでカートリ
ッジ駆動系専用に減速する必要がある。この問題は、上
記公報のものと同様に、小数段数でフィルム巻上ギアを
駆動させようとする場合に顕著になる。
【0014】そこで、本発明は、高効率で、小型化およ
び低コスト化を図ることができるようにしたフィルム送
り装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、フィルムカートリッジから延出した
フィルムを巻き取るフィルム巻取部材と、駆動源の駆動
力によりフィルム巻取部材と同軸にて回転駆動される回
転伝達部材と、この回転伝達部材の一方向への回転のみ
をフィルム巻取部材に伝達する一方向クラッチと、回転
伝達部材の回転をフィルムカートリッジのスプールに伝
達するカートリッジ駆動系とを有するフィルム送り装置
としている。
【0016】そして、このフィルム送り装置には、駆動
源の駆動力を回転伝達部材に減速して伝達する、可能な
限り減速段数が少なく、かつコンパクトな減速伝達系を
設けている。例えば、減速伝達系を、駆動源の出力部に
外接するとともに回転伝達部材に内接して回転する回転
部材により構成している。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図6に
は、本発明の第1実施形態であるフィルム送り装置を示
している。このフィルム送り装置は、カメラやフィルム
観察装置等、種々のフィルム使用装置又は光学機器に用
いられるものである(後述する他の実施形態のフィルム
送り装置も同じである)。また、この装置には、フィル
ムカートリッジ15が装填されている。
【0018】同図において、1はフィルム給送のための
モータ(駆動源)であり、図のようにフィルム巻上軸
(フィルム巻きり部材)5の中に収容配置されている。
2はピニオンギア(駆動源の出力部)で、モータ1の出
力軸の先端に圧入固定されている。
【0019】3は減速伝達系を構成する二段構成の減速
ギアで、大径ギア部3aがピニオンギア2に、小径ギア
部3bが回転伝達ギア(回転伝達部材)4の入力ギア部
(入力部)4aに噛合っている。
【0020】この回転伝達ギア4は、図5および図6に
詳しく示すように、円筒部4cを回転伝達ギア4と同軸
にて回転するフィルム巻上軸5の嵌合内周部5aに回転
自在に嵌合させている。なお、本実施形態のようにフィ
ルム巻上軸5内に配置されたモータ1がフィルム巻上軸
5と同軸である場合には、回転伝達ギア4はモータ1と
も同軸になる。
【0021】回転伝達ギア4の円筒部4cの下部には、
この円筒部4cから徐々に径方向外方に広がるように形
成され、かつ径方向内方に弾性変形可能な腕部を有する
係止爪4dが周方向複数箇所に一体形成されている。ま
た、嵌合内周部5aの下部には、この嵌合内周部5aか
ら徐々に径方向外方に深くなるように形成された係合溝
5bが形成されている。円筒部4cが嵌合内周部5aに
嵌合装着されると、溝部5bの斜面に爪部4dが弱く押
し付けられるようになる。
【0022】そして、図6(a)に示すように、回転伝
達ギア4がフィルム巻上軸5に対して一方向(図6にお
ける時計回り方向)に回転するときには、径方向外方に
広がっている係止爪4dの端面が係合溝5bの端面に当
接するために、フィルム巻上軸5に同方向の回転が伝達
される。また、図6(b)に示すように、回転伝達ギア
4がフィルム巻上軸5に対して他方向(同、反時計回り
方向)に回転するときには、係止爪4dが係合溝5bの
斜面に押されて径方向内方に弾性変形しながら係合溝5
b内から逃げるだけであり、回転伝達ギア4の回転はフ
ィルム巻上軸5に伝達されない。すなわち、これら係止
爪4dと係合溝5bとにより一方向クラッチが形成され
ている。
【0023】フィルム巻上軸5の軸表面には、弾性部材
や粘着部材で作られた摩擦部材6が巻かれている。フィ
ルムカートリッジ15からスラスト給送されてきたフィ
ルムの先端部分は、不図示のフィルム押圧手段等によっ
て摩擦部材6に押圧される。このため、フィルム巻上軸
5は、摩擦部材6とフィルムの先端部分との間の摩擦に
よってこのフィルム先端部分を巻き付けることができ
る。
【0024】4bは回転伝達ギア4に設けられた出力ギ
ア部(出力部)である。この出力ギア部4bの径は、上
述した入力ギア部4aの径よりも小さい。
【0025】7は回転伝達ギア4の出力ギア部4bに噛
み合う太陽ギアである。14はギア部14aとカートリ
ッジ15のスプール(図示せず)に係合するフォーク部
14bとが一体形成されたカートリッジ駆動ギアであ
り、11〜13はこのカートリッジ駆動ギア14に駆動
力を伝達するためのアイドラギアである。
【0026】8はスラスト駆動遊星ギアであり、太陽ギ
ア7に噛合うとともに、太陽ギア7を中心に回動可能な
二股遊星板10の一方の腕部によって回転自在に支持さ
れている。遊星板10と太陽ギア7の間には、波ワッシ
ャ等の弾性部材がチャージされた状態で具備されてお
り、太陽ギア7の回転力を摩擦力によって遊星板10に
伝達できるようになっている。なお、太陽ギア7、遊星
板10およびスラスト駆動遊星ギア8によって第1伝達
切換クラッチが構成される。この第1伝達切換クラッチ
は、フィルムのスラスト駆動時にはスラスト駆動遊星ギ
ア8がアイドラギア11に噛み合うことによりカートリ
ッジ駆動ギア14に回転伝達ギア4の回転駆動力を伝達
し、巻上駆動時にはスラスト駆動遊星ギア8がアイドラ
ギア11から離脱する(はじかれる)ことによってこの
駆動力伝達を断つ。
【0027】9は巻戻駆動遊星ギアであり、太陽ギア7
に噛合うとともに、太陽ギア7を中心に回動可能な二股
遊星板10の他方の腕部によって回転自在に支持されて
いる。なお、太陽ギア7、遊星板10および巻戻駆動遊
星ギア9によって第2伝達切換クラッチが構成される。
この第2伝達切換クラッチは、フィルムの巻上駆動時に
は巻戻駆動遊星ギア9がアイドラギア11に噛み合うこ
とによってカートリッジ駆動ギア14に回転伝達ギア4
の回転駆動力を伝達し、スラスト駆動時および巻上駆動
時には巻戻駆動遊星ギア9がアイドラギア11から離脱
することによりこの駆動力伝達を断つ。
【0028】なお、上記第1および第2伝達切換えクラ
ッチを構成する太陽ギア7からカートリッジ駆動ギア1
4のフォーク部14bまでにより、カートリッジ駆動系
が構成される。また、このカートリッジ駆動系は、回転
伝達ギア4の回転中心を挟んで減速ギア3の反対側に配
置されている。
【0029】フィルムカートリッジ15は、初期状態で
はフィルム16がカートリッジ内に収容されているが、
スラスト方向に回転駆動されたカートリッジ駆動ギア1
4のフォーク部14bによってスプールが駆動される
と、図1に示すようにフィルム6がカートリッジ内から
送り出される。
【0030】次に、図2から図4を用いて本実施形態の
フィルム送り装置の動作について説明する。まず、図2
は、スラスト駆動時の動作を示している。モータ1の駆
動力は、ピニオンギア2を介して減速ギア3に伝達され
る。ピニオンギア2に対して大きな歯数差を持つ減速ギ
ア3(大径ギア部3aおよび小径ギア部3b)で一気に
減速された駆動力は、小型の減速ギアで刻みながら減速
するよりも効率が良く、そのまま回転伝達ギア4の入力
歯車部4aに伝達され、回転伝達ギア4を図2の矢印の
ように時計回り方向に回転させる。
【0031】本実施形態では、モータ1から回転伝達ギ
ア4に至る間に遊星ギア等の駆動力伝達経路を切り替え
る手段が必要無いため、部品点数が削減でき、遊星ギア
等が動くための無駄な空間を必要としない。このため、
回転軸間隔を固定でき、精度の良い回転伝達ギア4への
減速伝達系が実現できている。
【0032】回転伝達ギア4が時計回り方向に回転する
と、図6(a)に示すように、これと一体で回転する爪
部4dがフィルム巻上軸5の溝部5bに係合して駆動力
を巻上軸5に伝達し、これを時計回り方向に回転駆動さ
せる。
【0033】さらに、回転伝達ギア4が時計回り方向に
回転すると、図2に示すように、回転伝達ギア4の出力
ギア部4bに噛み合っている太陽ギア7は反時計回り方
向に回転して遊星板10を同方向に回動させる。これに
より、スラスト遊星ギア8がアイドラギア11に噛合
い、回転伝達ギア4からの駆動力をアイドラギア12.
13を介してカートリッジ駆動ギア14(ギア部14
a)に伝達する。このため、カートリジ駆動ギア14は
時計回り方向に回転し、カートリッジ15のスプールと
係合するフォーク部14bがこのスプールを時計回り方
向に回転駆動し、フィルム16をカートリッジ15内か
らフィルム巻上軸4の方向にスラスト給送する。
【0034】ここで、本実施形態では、回転伝達ギア4
に大径の入力ギア部4aと小径の出力ギア部4bとを設
け、この径差(歯数差)より減速ギア3bからの駆動力
を大幅に減速している。このため、巻上軸5の近傍をコ
ンパクトに構成することができ、部品点数の削減やコス
トダウンを図ることができる。
【0035】一方、もし回転伝達ギア4からカートリッ
ジ駆動系の出力を取り出さない場合は、カートリッジ駆
動専用に新たに減速機構を設ける必要が発生し、巻上軸
5の近傍のギア列の大型化や部品点数の増加を招く。特
に、本実施形態のように、減速ギア3によりモータ1か
ら2段減速された駆動力で巻上軸5を駆動するような場
合、1段あたりの減速が大きいために、回転伝達ギア4
からカートリッジ駆動系の出力を取らなければ、前述し
た米国特許5568214号開示の装置のように、モー
タから巻上軸ギアまで動力切り替え無しでつなぐ場合で
もカートリッジ駆動系減速専用の減速機構が必要にな
り、装置の大型化を招く。
【0036】次に、図3は、本実施形態におけるフィル
ム巻上駆動時の動作を示している。この図において、フ
ィルム16は不図示ではあるが、巻上軸5に巻きついて
いるものとする。
【0037】スラスト給送されてきたフィルム16が前
述のようにしてフィルム巻上軸5に巻き付くと、巻上軸
5上でのフィルム巻上速度の方がスラスト送りされるフ
ィルム速度より速くなるよう減速比が設定されているた
め、フィルム16には張力が働く。該張力はカートリッ
ジ15のスプールに伝達され、スラスト駆動のために時
計回り方向に回転しているフォーク部14bをさらに速
い速度で時計回り方向ら回転させる加回転力となる。
【0038】この加回転力は、カートリッジ駆動ギア1
4、アイドラギア13、12、11の順に伝達され、ア
イドラギア11はスラスト遊星ギア8から伝達されてい
る速さよりも速い速度で反時計回り方向に回転する。こ
のため、スラスト駆動中は噛合っていた遊星ギア8がア
イドラギア11により弾き飛ばされるようになり、てア
イドラギア11に駆動力を伝達しなくなる。勿論、遊星
ギア8は太陽ギア7から常時回転駆動力を得ているた
め、一度弾き飛ばされても再度伝達ギア11に噛合おう
とするが、すぐにまた弾き飛ばされるので、結局モータ
1から始まつて回転伝達ギア4を介して伝達されるスラ
スト遊星ギア8の駆動力はフィルム巻上駆動中は伝達さ
れない。また、遊星板10の他方の腕部に支持されてい
る巻戻遊星ギア9も、カートリッジ駆動ギア14がスラ
スト遊星ギア8によって弾かれてもアイドラギア11に
は接触しない。
【0039】図6(a)に示すように、巻上駆動時にお
いても回転伝達ギア4の爪部4dは巻上軸5bに係合し
ており、巻上軸5に巻上駆動力を伝達している。このた
め、フィルム巻上げは巻上軸5単独で行われ、巻上げ中
のフィルム16がたるんだり突っ張ったりしない。
【0040】図4には、フィルム巻戻駆動時の動作を示
している。モータ1の回転は巻上時と逆となり、太陽ギ
ア7は時計回り方向に回転し、遊星板10を同方向に回
動させる。スラスト遊星ギア8は完全にアイドラギア1
1との噛合い位置から離れ、逆に巻戻駆動遊星ギア9が
アイドラギア11に噛合って駆動力を伝達する。
【0041】駆動力は、さらにアイドラギア12,13
を介してカートリッジ駆動ギア14に伝達され、カート
リッジ15のスプールと係合するフォーク部14bの回
転によりフィルム16が巻き戻される。
【0042】このとき、図6(b)に示すように、フィ
ルム16の巻戻駆動による巻上軸5の回転速度より、回
転伝達ギア4のモータ1による回転速度の方が速くなる
ように減速比を設定しているので、爪部4dは溝部5b
上を滑ることとなり、回転伝達ギア4からのモータ駆動
力は巻上軸5には伝わらない。このため、フィルム巻き
戻しは、カートリッジ15内のスプールにより単独で行
われ、巻戻し中のフィルムが突っ張ったり巻上軸5上や
スプール上でぶか巻きになったりしない。
【0043】(第1実施形態の変形例)図7には、第1
実施形態の変形例であるフィルム送り装置を示してい
る。なお、図7において、第1実施形態と共通する構成
要素については同符号を付す。また、図7(a)はスラ
スト駆動時の動作を、図7(b)は巻上駆動時の動作
を、図7(c)は巻戻駆動時の動作をそれぞれ示してい
る。
【0044】本変形例では、第1実施形態においてスラ
スト駆動遊星ギア8が有する第1伝達切換えクラッチと
しての機能と、巻戻駆動遊星ギア9が有する第2伝達切
換えクラッチとして機能を、1つの遊星ギア(伝達切換
えクラッチ)17にまとめて持たせたものである。
【0045】本変形例は、図7(a)に示すスラスト駆
動時には、遊星ギア17がアイドラギア11に噛み合っ
て回転伝達ギア4のスラスト駆動力をカートリッジ駆動
ギア14に伝達する。また、図7(b)に示す巻上駆動
時では、遊星ギア17はアイドラギア11で弾かれ、回
転伝達ギア4の駆動力はカートリッジ駆動ギア14に伝
達されない。そして、図7(c)に示すように巻戻駆動
時には、巻上駆動時にアイドラギア11で弾かれていた
遊星ギア17が、太陽ギア7を中心に時計回り方向に公
転し、アイドラギア11に噛み合って回転伝達ギア4の
巻戻駆動力をカートリッジ駆動ギア14に伝達する。
【0046】このように、本変形例によれば、1つの伝
達切換えクラッチにより、回転伝達ギア4からカートリ
ッジ駆動ギア14へのスラスト駆動力伝達、巻上駆動力
の非伝達および巻戻駆動力の伝達を切り換えることがで
きるので、部品数の削減と構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0047】なお、上記第1実施形態およびその変形例
では、回転伝達ギア4に同心円状に二重のギア部4a,
4bを設け、内側の出力ギア部4bに太陽ギア7を外接
させた場合について説明したが、図8(a)に示すよう
に、内側の出力ギア部4b′に太陽ギア7を内接させる
ようにしてもよい。また、図8(bイ,ロ,ハ,ニ)に
示すように、ギア部を二重とせず、第1実施形態の入力
ギア部4aに相当する部分を入出力ギア部(入出力部)
4abとして、この入出力ギア部4abに減速ギア3の
小径ギア部3bと太陽ギア7とを内接させるようにして
もよい。
【0048】また、この場合、入出力ギヤ部4abは、
アイドラギアとして働くため、駆動源からの減速がカー
トリッジ駆動側で十分使えない。しかし、入出力ギア部
4abと内接する太陽ギア7の大ギア部7aと小ギア部
7bの段ギアで減速すれば、カートリッジ駆動系の減速
も十分に得られ、しかも比較的大きな入出力ギア部4a
b内の空間内に収まり、小型配置および全体の薄型化が
可能になる。さらに、ピニオンギア、減速ギア、スプー
ルギア間を全て内歯接続しているため、ギア噛み合い率
も良く、効率の良い駆動力伝達が可能になる。
【0049】(第2実施形態)図9から図13には、本
発明の第2実施形態であるフィルム送り装置を示してい
る。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通す
る構成要素については第1実施形態と同符号を付して説
明に代える。
【0050】これらの図において、フィルム給送用モー
タ1の出力軸先端には偏心出力部材18が圧入されてい
る。この偏心出力部材18は、モータ1の出力軸の軸心
(以下、モータ軸という)に対して偏心している偏心部
18aを有している。偏心部18aは、平歯ギア(偏心
回転部材)19の中心に設けられた穴19aに極めて軽
い負荷で回転できるように嵌合している。なお、図示は
していないが、偏心部18aから平歯ギア19への駆動
力伝達が滑らかに伝達されるようにベアリング等を介在
させてもよい。
【0051】平歯ギア19は、外周に噛合い相手となる
内歯ギア(内歯部材)20よりわずかに少ない歯数のギ
ア部19cを有しており、内歯ギア20に回転軸を異に
して噛み合っている。この内歯ギア20は、不図示の装
置本体に、穴部20bに挿入されたビス23によって固
定されている。また、内歯ギア20のギア部20aは、
モータ軸と同心にて形成されている。
【0052】図10においてモータ1により偏心出力部
材18が回転駆動されると、平歯ギア19は内歯ギア2
0のギア部20aに噛み合いながら、モータ軸との偏心
量を保ちながら回転するが、例えば偏心出力部材18a
が反時計回り方向に一周するたびに、平歯ギアのギア部
19cと内歯ギア20のギア部20aとの歯数差分だけ
平歯ギア19の内歯ギア20に対する噛合い位置が時計
回り方向にずれる。この結果、平歯ギア19はモータ軸
を中心に偏心中心を時計回り方向に回転させながら移動
する。
【0053】平歯ギア19の軸方向端面(図では、下
面)には、周方向等間隔に複数個のキャリアピン19b
が設けられており、これらキャリアピン19bはキャリ
ア(回転伝達部材)21の上面に周方向等間隔に複数設
けられた穴部(入力部)21aにそれぞれ所定の隙間を
残して挿入されている。
【0054】このため、平歯ギア19がモータ軸を中心
に偏心中心を時計回り方向に回転させながら移動する
と、キャリア21はキャリアピン19bの押圧によって
モータ軸18bと嵌合している穴部21eを中心に時計
回り方向に回転する。なお、平歯ギア19と内歯ギア2
0とキャリア21で小数歯差減速機構が構成されてい
る。
【0055】キャリア21は第1実施形態と同様に、フ
ィルム巻上軸5と同軸にて回転可能に嵌合するための円
筒部21cと、巻上軸5の係合溝5bと係合するための
係止爪21dとを具備しており、それらの形状および機
能は、第1実施形態の円筒部4cおよび係止爪4dと同
様である。
【0056】キャリア21はその外周部に出力ギア部
(出力部)21bを有しており、この出力ギア部21b
は太陽ギア22の大径ギア部22aと噛み合っている。
太陽ギア22の小径ギア部22bは、太陽ギア22の回
転軸に取り付けられた二股遊星板10の腕部に取り付け
られたスラスト駆動遊星ギア8と巻戻駆動遊星ギア9に
噛み合っている。遊星板10と太陽ギア22との間には
不図示の波ワッシャ等の弾性部材がチャージされて具備
されており、太陽ギア22の回転力に合わせて摩擦力で
遊星板10も同じ方向に回転する。
【0057】次に、本実施形態のフィルム送り装置の動
作について説明する。図10に示すフィルム16のスラ
スト駆動時には、キャリア21の係止爪21dがフィル
ム巻上軸5の係合溝5bに係合し、モータ駆動力がキャ
リア21を介して巻上軸5に伝達される。またこのと
き、スラスト駆動遊星ギア8はアイドラギア11に噛み
合い、キャリア21の回転がカートリッジ駆動ギア14
に伝達され、フィルム16をスラスト駆動する。
【0058】図11に示すフィルム16の巻上駆動時に
は、スラスト駆動時と同様にモータ駆動力がキャリア2
1を介して巻上軸5に伝達される。またこのとき、スラ
スト駆動遊星ギア8はアイドラギア11に弾かれて、キ
ャリア21の回転はカートリッジ駆動ギア14に伝達さ
れず、巻上軸5が単独でフィルム16を巻上駆動する。
【0059】図12に示すフィルム16の巻戻駆動時に
は、キャリア21の係止爪21dがフィルム巻上軸5の
係合溝5bとは係合せず、モータ駆動力は巻上軸5には
伝達されない。またこのとき、巻戻駆動遊星ギア9がア
イドラギア11に噛み合い、キャリア21の回転がカー
トリッジ駆動ギア14に伝達され、カートリッジ15の
スプールが単独でフィルム16を巻戻駆動する。
【0060】(第2実施形態の変形例)図13には、上
記第2実施形態の変形例であるフィルム送り装置を示し
ている。なお、図13において、第2実施形態と共通す
る構成要素については同符号を付す。また、図13
(a)はスラスト駆動時の動作を、図13(b)は巻上
駆動時の動作を、図13(c)は巻戻駆動時の動作をそ
れぞれ示している。
【0061】本変形例は、前述した第1実施形態の変形
例と同様に、第2実施形態においてスラスト駆動遊星ギ
ア8が有する第1伝達切換えクラッチとしての機能と、
巻戻駆動遊星ギア9が有する第2伝達切換えクラッチと
して機能を、1つの遊星ギア(伝達切換えクラッチ)1
7にまとめて持たせたものである。
【0062】すなわち、図13(a)に示すスラスト駆
動時には、遊星ギア17がアイドラギア11に噛み合っ
てキャリア21のスラスト駆動力をカートリッジ駆動ギ
ア14に伝達する。また、図13(b)に示す巻上駆動
時では、遊星ギア17はアイドラギア11で弾かれ、キ
ャリア21の駆動力はカートリッジ駆動ギア14に伝達
されない。そして、図13(c)に示すように巻戻駆動
時には、巻上駆動時にアイドラギア11で弾かれていた
遊星ギア17が、太陽ギア22を中心に時計回り方向に
公転し、アイドラギア11に噛み合ってキャリア21の
巻戻駆動力をカートリッジ駆動ギア14に伝達する。
【0063】このように、本変形例によれば、1つの伝
達切換えクラッチにより、キャリア21からカートリッ
ジ駆動ギア14へのスラスト駆動力伝達、巻上駆動力の
非伝達および巻戻駆動力の伝達を切り換えることができ
るので、部品数の削減と構成の簡略化を図ることができ
る。
【0064】(第3実施形態)図14から図17には、
本発明の第3実施形態であるフィルム送り装置を示して
いる。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通
する構成要素については第1実施形態と同符号を付して
説明に代える。
【0065】これらの図において、フィルム給送用モー
タ1の出力軸先端にはピニオンギア2が圧入されてい
る。そして、ピニオンギア2を中心にして周方向等間隔
に3つ(但し、図14では2個のみ見えている)の遊星
ギア26が連結キャリア27の腕部に回転自在に保持さ
れており、ピニオンギア2を太陽ギアとして公転できる
ようになっている。さらに、3つの遊星ギア26はギア
ヘッド外筒25の内壁に設けられた内歯ギア25aにも
噛合っており、ピニオンギア2と遊星ギア26と内歯ギ
ア25aと連結キャリア25で一般的にプラネタリ型と
呼ばれる遊星減速機構を構成している。
【0066】同様にして、連結キャリア25の先端に
は、ピニオンギア2と同軸で回転する太陽ギア27aが
具備され、さらに太陽ギア27aを中心にして等間隔に
3つの遊星ギア26が出力キャリア(回転伝達部材)2
8の腕部(入力部)に回転自在に保持されており、太陽
ギア27aを中心に公転できるようになっている。さら
に3つの遊星ギア26はギアヘッド外筒25の内壁に設
けられた内歯ギア25aにも噛合っており、上記と同様
に太陽ギア27aと遊星ギア26と内歯ギア25aと出
力キャリア28で2段目の遊星減速機構を構成してい
る。
【0067】出力キャリア28の軸部(出力部)28a
の下部には連結筒28bが一体に取り付けられている。
なお、本実施形態では、出力キャリア28と連結筒28
bとが組立の都合上、別部材として製作されたものを一
体化しているが、はじめからこれらを一体成形してもよ
い。また、連結筒28bを含む出力キャリア28の全体
が請求の範囲にいう回転伝達部材に相当する。
【0068】連結筒28bの周壁部28cは、フィルム
巻上軸5の嵌合内周部5aに回転自在に嵌合する。連結
筒28bの周壁部28cには、第1実施形態の係止爪4
dと同様に、フィルム巻上軸5の嵌合内周部5aの係合
溝5bに係合可能な係止爪28dが形成されている。
【0069】また、出力キャリア28の軸部28aの上
部には、出力ギア部28eが形成されており、この出力
ギア部28eaは太陽ギア22の大ギア部22aと噛み
合っている。太陽ギア22の小ギア部22bには、太陽
ギア22の回転軸に取り付けられた二股遊星板10の各
腕部に回転自在に保持されスラスト駆動遊星ギア8と巻
戻駆動遊星ギア9とが噛み合っている。遊星板10と太
陽ギア22の間には不図示の波ワッシャ等の弾性部材が
チャージされて具備されており、太陽ギア22の回転力
に合わせて摩擦力で遊星板10も同方向に回転する。
【0070】次に、本実施形態のフィルム送り装置の動
作について説明する。図15に示すフィルム16のスラ
スト駆動時には、出力キャリア28の係止爪28dがフ
ィルム巻上軸5の係合溝5bに係合し、モータ駆動力が
2段遊星減速機構および出力キャリア28を介して巻上
軸5に伝達される。またこのとき、スラスト遊星ギア8
がアイドラギア11に噛み合い、出力キャリア28の回
転がカートリッジ駆動ギア14に伝達され、フィルム1
6をスラスト駆動する。
【0071】図16に示すフィルム16の巻上駆動時に
は、スラスト駆動時と同様にモータ駆動力が2段遊星減
速機構および出力キャリア28を介して巻上軸5に伝達
される。またこのとき、スラスト駆動遊星ギア8はアイ
ドラギア11に弾かれて、出力キャリア28の回転はカ
ートリッジ駆動ギア14に伝達されず、巻上軸5が単独
でフィルム16を巻上駆動する。
【0072】図17に示すフィルム16の巻戻駆動時に
は、キャリア28の係止爪28dがフィルム巻上軸5の
係合溝5bとは係合せず、モータ駆動力は巻上軸5には
伝達されない。またこのとき、巻戻駆動遊星ギア9がア
イドラギア11に噛み合い、出力キャリア28の回転が
カートリッジ駆動ギア14に伝達され、カートリッジ1
5のスプールが単独でフィルム16を巻戻駆動する。
【0073】(第3実施形態の変形例)図18には、上
記第3実施形態の変形例であるフィルム送り装置を示し
ている。なお、図18において、第2実施形態と共通す
る構成要素については同符号を付す。また、図18
(a)はスラスト駆動時の動作を、図18(b)は巻上
駆動時の動作を、図18(c)は巻戻駆動時の動作をそ
れぞれ示している。
【0074】本変形例は、前述した第1実施形態の変形
例と同様に、第3実施形態においてスラスト駆動遊星ギ
ア8が有する第1伝達切換えクラッチとしての機能と、
巻戻駆動遊星ギア9が有する第2伝達切換えクラッチと
して機能を、1つの遊星ギア(伝達切換えクラッチ)2
9にまとめて持たせたものである。
【0075】すなわち、図18(a)に示すスラスト駆
動時には、遊星ギア29がアイドラギア11に噛み合っ
て出力キャリア28のスラスト駆動力をカートリッジ駆
動ギア14に伝達する。また、図18(b)に示す巻上
駆動時では、遊星ギア29はアイドラギア11で弾か
れ、出力キャリア28の駆動力はカートリッジ駆動ギア
14に伝達されない。そして、図18(c)に示すよう
に巻戻駆動時には、巻上駆動時にアイドラギア11で弾
かれていた遊星ギア29が、太陽ギア22を中心に時計
回り方向に公転し、アイドラギア11に噛み合って出力
キャリア28の巻戻駆動力をカートリッジ駆動ギア14
に伝達する。
【0076】このように、本変形例によれば、1つの伝
達切換えクラッチにより、出力キャリア28からカート
リッジ駆動ギア14へのスラスト駆動力伝達、巻上駆動
力の非伝達および巻戻駆動力の伝達を切り換えることが
できるので、部品数の削減と構成の簡略化を図ることが
できる。
【0077】なお、以上説明した第1〜第3実施形態お
よびこれらの変形例では、遊星ギア8,9をアイドラギ
ア11に係脱可能とし、モータ駆動力をアイドラギア1
1〜13を介してカートリッジ駆動ギア14に伝達する
カートリッジ駆動系を用いた場合について説明したが、
アイドラギア11〜12を排して、遊星ギア8,9をカ
ートリッジ駆動ギア14に直接係脱させるように構成し
てもよい。
【0078】(第1〜第3実施形態の変形例)図19お
よび図20には、上記第1から第3実施形態の変形例で
あるフィルム送り装置を示している。なお、図19およ
び図20において、上記各実施形態と共通する構成要素
については同符号を付す。
【0079】本変形例では、第1実施形態の回転伝達ギ
ア4や第2実施形態のキャリア21や第3実施形態の出
力キャリア28における出力ギア部4b,21b,28
eに噛み合う太陽ギア7,22からカートリッジ駆動ギ
ア14までのカートリッジ駆動系内に存在する第2伝達
切換えクラッチを第1から第3実施形態とは異なる構成
としている。
【0080】すなわち、第1〜第3実施形態において遊
星ギア8,9が係脱するアイドラギア11の位置に、こ
のアイドラギア11に代えて二段クラッチギアを配置し
ている。この二段クラッチギアは、図19(b)に詳し
く示すように、上ギア30と、この上ギア30と同軸に
て回転する下ギア31と、これら上ギア30および下ギ
ア31の間に配置され、上ギア30と一体回転可能に結
合されるいわゆる風車型のカム板32と、このカム板3
2のカム部32bの外面と下ギア31の内周面31bと
の間に配置された鋼球33とから構成されている。な
お、上ギア30は、周方向に複数の突起が形成された軸
部30bをカム板32に形成された嵌合穴32aに嵌合
させることによって、カム板32と一体化される。さら
に、上ギア30は、軸部30bの下部を下ギア31の中
心穴31cに嵌合させることによって、下ギア31とユ
ニット化され、かつ下ギア31と同軸に回転可能とな
る。
【0081】スラスト駆動遊星ギア8は、上ギア30の
ギア部30aにのみ噛み合える位置に遊星板10によっ
て保持されており、巻戻駆動遊星ギア9は下ギア31の
ギア部31aにのみ噛み合える位置に遊星板110によ
り保持されている。また、アイドラギア12は下ギア3
1に噛み合っている。
【0082】次に、本変形例の動作について説明する。
図20(a)に示すフィルム16のスラスト駆動時に
は、太陽ギア7、スラスト駆動遊星ギア8、上ギア30
の順で駆動力が伝達され、上ギア30およびカム板32
が反時計回り方向に回転する。このとき、鋼球33がカ
ム板32のカム部32bの外面と下ギア31の内周面3
1bとの間に挟み込まれるために、カム板32の回転が
下ギア31に伝達され、下ギア31も反時計回り方向に
回転する。そして、下ギア31に噛み合っているアイド
ラギア12、さらにアイドラギア13を介して駆動力が
カートリッジ駆動ギア14に伝達され、フィルム16が
スラスト駆動される。
【0083】また、図20(b)に示すフィルム16の
巻上駆動時には、太陽ギア7、スラスト駆動遊星ギア
8、上ギア30の順で駆動力が伝達され、上ギア30お
よびカム板32が時計回り方向に回転する。但し、スラ
スト給送されたフィルム16が巻上軸5に巻き締まる
と、フィルム16に引張力が発生し、この引張力がカー
トリッジ駆動ギア14を加回転させる。そして、この加
回転がアイドラギア12に伝達され、さらに下ギア31
が反時計回り方向に加回転する。このため、下ギア31
の回転速度がカム板32の回転速度を上回り(図20
(b)における矢印の長さが回転速度の大きさを示して
いる)、カム板32のカム部32bの外面と下ギア31
の内周面31bとの間での鋼球33の挟み込みが解除さ
れて、スラスト駆動遊星ギア8からの駆動力はカム板3
2を空転させるだけで駆動力をカートリッジ駆動ギア1
4に伝えない。したがって、フィルム巻上軸5が単独で
フィルム16を巻上駆動する。
【0084】なお、この巻上駆動時において、太陽ギア
7(22)とスラスト駆動遊星ギア8からなる遊星機構
を、スラスト駆動から巻き上げ駆動へ切り替える第2伝
達切換えクラッチとして用いていないため、第1から第
3実施形態で見られるようなスラスト駆動遊星ギア8の
弾かれ現象は生じない。このため、フィルム巻上駆動中
のフィルム送り速度の変動を少なくすることができる。
したがって、巻上駆動中にフィルム16の磁気記録部に
磁気記録したり磁気記録部から磁気情報を再生したりす
る場合や時やフィルム16に露光された画像情報を検出
する場合等に極めて有効である。
【0085】また、図20(c)に示すフィルム16の
巻戻駆動時には、スラスト駆動遊星ギア8が上ギア30
から離脱し、巻戻駆動遊星ギア9が下ギア31に噛み合
う。このため、駆動力は、太陽ギア7、巻戻駆動遊星ギ
ア9、下ギア30の順で伝達され、さらにアイドラギア
12,13を介してカートリッジ駆動ギア14に伝達さ
れる。こうしてカートリッジ15のスプールが単独でフ
ィルム16を巻戻駆動する。
【0086】ここで、巻戻駆動時には上ギア30には入
力が無いので、上ギア30とカム板32が鋼球33の挟
み込みによって下ギア31と一体で回転しても、もしく
はカム板32による鋼球33の挟み込みが解除されて上
ギア30とカム板32とが下ギア31と一体回転しなく
ても、フィルム巻戻駆動には影響が無い。
【0087】また、図18で示した構成は、カートリッ
ジ駆動系の一部に組み込まれればよく、例えば下クラッ
チ31自体をフォーク部14bを具備したカートリッジ
駆動ギア14としてもよい。
【0088】以上説明したように、第1実施形態から第
3実施形態およびこれらの変形例においては、フィルム
巻上軸5と同軸に回転する回転伝達ギア4,キャリア2
1又は出力キャリア28からカートリッジ駆動系に直接
駆動力を入力しているので、フィルム巻上軸5の近傍の
どの方向からも駆動力がを取り出し易くなる。このた
め、フィルム巻上軸5の近傍のギア配置が容易になり、
かつ簡素化することができる。
【0089】また、モータ1の出力部から回転伝達ギア
4,キャリア21又は出力キャリア28までの減速機構
をフィルム巻上系とカートリッジ駆動系とに共通に用い
ることができる。
【0090】さらに、回転伝達ギア4,キャリア21又
は出力キャリア28と巻上軸5の間に、一方向クラッチ
を設けたので、巻上駆動から巻戻駆動に切り換える際の
巻上軸5への駆動力伝達の解除を円滑に行うことができ
る。
【0091】また、第1伝達切換えクラッチをカートリ
ッジ駆動系の一部に組み込んでいるので、スラスト駆動
から巻上駆動への切換えを円滑に行うことができる。
【0092】また、第2伝達切換えクラッチをカートリ
ッジ駆動系の一部に組み込んでいるので、巻上駆動から
巻戻駆動への切換えを円滑に行うことができる。
【0093】なお、上記各実施形態では、ギアにより駆
動力伝達を行う場合について説明したが、ギア以外の駆
動力伝達手段(例えば、摩擦ローラ)を用いて駆動力伝
達を行うよう構成してもよい。
【0094】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ等、種々の形態のカメラ、更にはカメラ
以外のフィルム鑑賞装置、フィルムスキャナー等のフィ
ルム使用装置に対しても適用できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルム巻取部材と同軸に回転する回転伝達部材を一方
向クラッチを介して連結し、回転伝達部材をフィルム巻
取部材およびカートリッジ駆動系への駆動力伝達のため
の共通の媒介部材として用いているので、減速された駆
動源の駆動力を少ない減速部品でフィルム巻取部材およ
びカートリッジ駆動系に有効に分配することができる。
したがって、フィルム送り装置の高伝達効率化、フィル
ム高速給送化、駆動電流減少化、小型化および低コスト
化を実現することができる。
【0096】また、駆動源からから極めて少ない減速部
品数でフィルム巻取部材の巻上駆動を行えるので、磁気
記録部を有するフィルムを用いて磁気記録情報の記録や
再生を行うのに有効である。つまり、従来に比べて減速
部品数を減少させた分、効率が向上するので、その効率
向上分を減速比の縮小にあて、同じフィルム巻上負荷で
もフィルム巻上速度を速くすることができる。
【0097】ここで、磁気情報記録を行う場合に、駆動
力に余裕の少ないフィルム巻上駆動系を用いると、ほぼ
決まった振れ幅でフィルム送り速度が変動することにな
る。この場合、本発明を用いてフィルム送り速度を適当
な値まで高めると、全体の送り速度平均値が上がり、送
り速度平均値に対するフィルム送り速度変動の占める割
合が小さくなり、磁気記録密度のばらつきが減少してよ
り正確な磁気記録ができるようになる。しかも、駆動力
のための余分な接続部が少ないので、各接続部による送
り速度変動や軸倒れ個所の少ない、ダイレクト駆動に近
い定速フィルム給送が実現でき、磁気記録精度が向上す
る。さらに、磁気情報再生の場合は、記録メディアであ
るフィルムと磁気ヘッドとの相対速度差があるほど再生
出力電圧は増えるので、本発明により、磁気情報の再生
性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフィルム送り装置
の断面図。
【図2】上記フィルム送り装置のスラスト駆動時の平面
図。
【図3】上記フィルム送り装置の巻上駆動時の平面図。
【図4】上記フィルム送り装置の巻戻駆動時の平面図。
【図5】上記フィルム送り装置の回転伝達ギアとフィル
ム巻上軸の部分斜視図。
【図6】上記回転伝達ギアとフィルム巻上軸の係脱を示
す説明図。
【図7】上記第1実施形態の変形例であるフィルム送り
装置の平面図。
【図8】上記第1実施形態の変形例であるフィルム送り
装置の一部の平面図。
【図9】本発明の第2実施形態であるフィルム送り装置
の断面図。
【図10】上記第2実施形態のフィルム送り装置のスラ
スト駆動時の平面図。
【図11】上記第2実施形態のフィルム送り装置の巻上
駆動時の平面図。
【図12】上記第2実施形態のフィルム送り装置の巻戻
駆動時の平面図。
【図13】上記第2実施形態の変形例であるフィルム送
り装置の平面図。
【図14】本発明の第3実施形態であるフィルム送り装
置の断面図。
【図15】上記第3実施形態のフィルム送り装置のスラ
スト駆動時の平面図。
【図16】上記第3実施形態のフィルム送り装置の巻上
駆動時の平面図。
【図17】上記第3実施形態のフィルム送り装置の巻戻
駆動時の平面図。
【図18】上記第3実施形態の変形例であるフィルム送
り装置の平面図。
【図19】上記第1〜第3実施形態の変形例を示す説明
図。
【図20】上記第1〜第3実施形態の変形例の動作説明
図。
【符号の説明】
1. 給送モータ 2. ピニオンギア 3. 減速ギア 4. 回転伝達ギア 5. フィルム巻上軸 6. 摩擦部材 7,22. 太陽ギア 8. スラスト駆動遊星ギア 9. 巻戻駆動遊星ギア 10. 遊星板 11〜13. アイドラギア 14. カートリッジ駆動ギア 15. カートリッジ 16. フィルム 17. 遊星ギア 18. 出力軸 19. 平歯ギア 20. 内歯車部 21. キャリア 22. 出力部 23. ビス 24. 遊星ギア 25. ギアヘッド外筒 26. 遊星ギア 27. 連結キャリア 28. 出力キャリア 29. 遊星ギア 30. 上ギア 31. 下ギア 32. カム板 33. 鋼球

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカートリッジから延出したフィ
    ルムを巻き取るフィルム巻取部材と、 駆動源の駆動力により前記フィルム巻取部材と同軸にて
    回転駆動される回転伝達部材と、 この回転伝達部材の一方向への回転のみを前記フィルム
    巻取部材に伝達する一方向クラッチと、 前記回転伝達部材の回転を、前記フィルムカートリッジ
    のスプールに伝達するカートリッジ駆動系とを有するこ
    とを特徴とするフィルム送り装置。
  2. 【請求項2】 前記一方向クラッチが、前記フィルム巻
    取部材に一体的に形成された部分と、前記回転伝達部材
    に一体的に形成された部分とを組み合わせて構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルム送り装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動源の駆動力を前記回転伝達部材
    に減速して伝達する減速伝達系を有することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のフィルム送り装置。
  4. 【請求項4】 前記減速伝達系が、前記駆動源の出力部
    に外接するとともに前記回転伝達部材に内接して回転す
    る回転部材により構成されることを特徴とする請求項3
    に記載のフィルム送り装置。
  5. 【請求項5】 前記減速伝達系が、前記駆動源の出力部
    に内接するとともに前記回転伝達部材に内接して回転す
    る回転部材により構成されることを特徴とする請求項3
    に記載のフィルム送り装置。
  6. 【請求項6】 前記回転部材は、前記駆動源の出力部に
    接する大径部と、前記回転伝達部材に接する小径部とを
    有する二段径部材であることを特徴とする請求項4又は
    5に記載のフィルム送り装置。
  7. 【請求項7】 前記回転伝達部材は、前記回転部材が接
    する入力部と、前記カートリッジ駆動力伝達系の回転入
    力部が接する出力部とを有することを特徴とする請求項
    4から6のいずれかに記載のフィルム送り装置。
  8. 【請求項8】 前記回転伝達部材において、前記出力部
    が前記入力部よりも小径であることを特徴とする請求項
    7に記載のフィルム送り装置。
  9. 【請求項9】 前記回転伝達部材は、前記回転部材が接
    する入力部を有するとともに、前記カートリッジ駆動力
    伝達系の回転入力部が接する前記入力部を出力部として
    有することを特徴とする請求項4又は5に記載のフィル
    ム送り装置。
  10. 【請求項10】 前記回転部材が、ギアであることを特
    徴とする請求項4から9のいずれかに記載のフィルム送
    り装置。
  11. 【請求項11】 前記減速伝達系と前記カートリッジ駆
    動系とを前記回転伝達部材の回転中心を挟んで互いに反
    対側に設けたことを特徴とする請求項3から10のいず
    れかに記載のフィルム送り装置。
  12. 【請求項12】 前記減速伝達系が、内周部において前
    記駆動源に偏心して設けられた出力部を内接させるとと
    もに、外周部において前記駆動源と同軸に設けられた内
    歯部材に噛み合い、この内歯部材と前記外周部との歯数
    差によって生ずる前記駆動源の軸心回りでの偏心回転に
    より前記回転伝達部材を回転させる偏心回転部材により
    構成されることを特徴とする請求項3に記載のフィルム
    送り装置。
  13. 【請求項13】 前記駆動源が前記フィルム巻取部材内
    に収容されていることを特徴とする請求項1から12の
    いずれかに記載のフィルム送り装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動源が前記フィルム巻取部材内
    に収容されており、 前記減速伝達系が、前記フィルム巻取部材内に収容され
    た遊星減速機構から構成されることを特徴とする請求項
    3に記載のフィルム送り装置。
  15. 【請求項15】 前記遊星減速機構が多段式遊星減速機
    構であることを特徴とする請求項14に記載のフィルム
    送り装置。
  16. 【請求項16】 前記カートリッジ駆動系は、前記回転
    伝達部材が前記一方向に回転するときに、前記カートリ
    ッジのスプールをフィルム送り出し方向に駆動し、前記
    回転伝達部材が他方向に回転するときは、前記カートリ
    ッジのスプールをフィルム巻き戻し方向に駆動すること
    を特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のフィ
    ルム送り装置。
  17. 【請求項17】 前記カートリッジ駆動系内に、 前記回転伝達部材が前記一方向に回転するときにおいて
    少なくともフィルムが前記フィルム巻取部材に巻き取ら
    れ始めるまでは前記回転伝達部材とこのカートリッジ駆
    動系とを駆動力伝達可能に接続し、フィルムが前記フィ
    ルム巻取部材に巻き取られ始めた後および前記回転伝達
    部材が他方向に回転するときに前記回転伝達部材とこの
    カートリッジ駆動系との接続を断つ第1伝達切換えクラ
    ッチと、 前記回転伝達部材が前記他方向に回転するときにのみ前
    記回転伝達部材とこのカートリッジ駆動系とを駆動力伝
    達可能に接続する第2伝達切換えクラッチとを設けたこ
    とを特徴とする請求項16に記載のフィルム送り装置。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2伝達切換えクラッ
    チがそれぞれ1つの遊星機構により構成されていること
    を特徴とする請求項17に記載のフィルム送り装置。
  19. 【請求項19】 前記カートリッジ駆動系内に、 前記回転伝達部材が前記一方向に回転するときにおいて
    少なくともフィルムが前記フィルム巻取部材に巻き取ら
    れ始めるまでは前記回転伝達部材とこのカートリッジ駆
    動系とを駆動力伝達可能に接続し、フィルムが前記フィ
    ルム巻取部材に巻き取られ始めた後は前記回転伝達部材
    とこのカートリッジ駆動系との接続を断ち、前記回転伝
    達部材が他方向に回転するときには前記回転伝達部材と
    このカートリッジ駆動系とを駆動力伝達可能に接続する
    伝達切換えクラッチを設けたことを特徴とする請求項1
    6に記載のフィルム送り装置。
  20. 【請求項20】 前記伝達切換えクラッチが1つの遊星
    機構により構成されていることを特徴とする請求項19
    に記載のフィルム送り装置。
  21. 【請求項21】 前記フィルムの送り中に、このフィル
    ムに設けられた磁気記録部に対する磁気情報の記録およ
    び再生を行う手段を有することを特徴とする請求項1か
    ら20のいずれかに記載のフィルム送り装置。
  22. 【請求項22】 請求項1から21のいずれかに記載の
    フィルム送り装置を備えたことを特徴とするフィルム使
    用装置。
  23. 【請求項23】 請求項1から21のいずれかに記載の
    フィルム送り装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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