JP3431276B2 - フィルム給送装置 - Google Patents

フィルム給送装置

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JP3431276B2
JP3431276B2 JP11565994A JP11565994A JP3431276B2 JP 3431276 B2 JP3431276 B2 JP 3431276B2 JP 11565994 A JP11565994 A JP 11565994A JP 11565994 A JP11565994 A JP 11565994A JP 3431276 B2 JP3431276 B2 JP 3431276B2
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、1駒分の間に1個もし
くは2個のパーフォレーションを有するフィルムを使用
するカメラにおけるフィルム給送装置に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】カメラに使用される従来タイプのフィル
ムとしては、1駒あたり複数個のパーフォレーションが
等間隔に設けられており、このパーフォレーションを種
々の方法で計数して1駒巻き上げを行い、所定数に達し
たときに給送停止を行っていた。例えば、レバーの爪が
パーフォレーションに嵌入することにより駒送りを制御
するようにしていた。そして、近頃、新しいタイプのフ
ィルムとして、1駒分に2個のパーフォレーションを設
けたフィルムが提案され、公知となっている。 【0003】このような1駒あたり2個のパーフォレー
ションを設けた新しいフィルムでは、従来のフィルム給
送装置は使用できず、例えば、レバーの爪がそれぞれの
パーフォレーションに嵌入してしまうため、正確な駒送
りができなかった。従って、新たなフィルム給送装置
(機構)が必要である。そして、前記のような新しいフ
ィルムに対応できるものとしては、例えば、特開平3−
290637号公報に開示されるように、フィルムを1
駒送る毎にその送りを停止させるため、パーフォレーシ
ョンの通過を光学的に検知する手段が採用されている。
このように、1駒に2個のパーフォレーションを有する
フィルムは、その駒止めを光電検知で行うことを前提と
したものである。 【0004】また、前記のような新しいフィルムに対応
して、1駒検出を機械的に検出するようにしたものも、
特開平6−82885号公報などで提案されている。な
お、前記特開平6−82885号公報にて提案されたフ
ィルム給送機構は、パーフォレーションに嵌入可能な爪
を持つパーフォレーション検知レバーを2つ設け、これ
らの検知レバーそれぞれをフィルム面へ押圧する方向へ
付勢する手段を設け、フィルムを1駒巻き上げる毎に2
つの検知レバーのうちの1つがフィルムの各駒の2つの
パーフォレーションのうち1つ目のパーフォレーション
に嵌入してそのフィルムにより駆動されることにより、
もう1つの検知レバーの係止を解除してその検知レバー
をフィルム面に付勢し、その検知レバーが1つ目のパー
フォレーションに嵌入することによりフィルム巻き上げ
を停止させるようにするようにした構成のものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平3−290637号公報に開示されるようなパーフ
ォレーションの通過を光学的に検知する方法のもので
は、コストアップとなり、低価格機種のカメラには使用
が難しいものとなっていた。また、前記特開平6−82
885号公報にて提案されたフィルム給送機構では、2
つの検知レバーおよび検知のための他の部品点数が多
く、機構が複雑であり、やはりコストアップになった
り、装置が大型化する欠点があった。 【0006】そこで、本発明の目的は、前述したような
1駒分の間に1個もしくは2個のパーフォレーションを
有するフィルムを使用するカメラにおいて、構造が簡単
でありながら確実に1駒巻き上げを検出できるようにし
て、低コストで小型化が図れるようにしたフィルム給送
装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、1駒分の間に1個もしくは2個のパーフォレ
ーションを有するフィルムを使用し、そのフィルムを巻
き付けた、例えば、フィルムカートリッジ内のフィルム
巻き取り軸と、このフィルム巻き取り軸から送り出され
たフィルムを巻き上げるフィルム巻き上げスプールと、
このフィルム巻き上げスプールおよび前記フィルム巻き
取り軸をそれぞれ駆動可能とする、例えば、モータおよ
びギア機構等による駆動装置とを備えたカメラのフィル
ム給送装置において、前記フィルムの前記パーフォレー
ションに係合可能な爪を有し、この爪と前記パーフォレ
ーションとの係合により回転して前記フィルムの1駒巻
き上げを検出可能とする、例えば、フリースプロケット
等の回転部材と、この回転部材の回転に基づき前記フィ
ルムの1駒巻き上げを検出して前記駆動装置の駆動を停
止する停止制御装置と、を備えた構成を特徴としてい
る。 【0008】更に、本発明において、前記回転部材は、
前記駆動装置を構成するギア機構のうちのギアの回転に
伴いフリクションリングを介装すること等により所定の
摩擦力をもって回転可能であり、前記フィルムの前記フ
ィルム巻き上げスプールによる巻き上げ以前において、
前記爪が前記フィルム面に当接した状態では回転を阻止
されるものである。 【0009】 【作用】本発明によれば、パーフォレーションに爪が係
合することにより回転するフリースプロケット等の回転
部材の回転に基づいて、停止制御装置により、フィルム
の1駒巻き上げを検出して、フィルムカートリッジ内の
フィルム巻き取り軸およびフィルム巻き上げスプールを
それぞれ駆動するモータおよびギア機構等による駆動装
置の駆動を停止するので、1駒分の間に2個のパーフォ
レーションを有するフィルムであっても、簡単な構成で
ありながら1駒巻き上げを確実に検出して停止できる。
そして、光学的な検知手段で駒止めを行うものに比べて
電気回路が簡単で済むことから、コストを低くでき、し
かも、パーフォレーションに係合する爪を有する回転部
材の回転により1駒巻き上げを検出できるので、部品点
数が少なくて済み、小型化できる。 【0010】更に、フィルムのフィルム巻き上げスプー
ルによる巻き上げ以前において、爪がフィルム面に当接
した状態では回転部材の回転が阻止され、パーフォレー
ションに爪が係合することにより回転部材が回転する。
また、駆動装置を構成するギア機構のうちのギアの回転
に伴いフリクションリングを介する等して所定の摩擦力
をもって回転部材が回転し、次のパーフォレーションと
の係合位置に爪が待機される。 【0011】 【実施例】以下に、本発明に係るフィルム給送装置の実
施例を図1乃至図5に基づいて説明する。先ず、図1は
本発明を適用した一例としてのカメラのフィルム給送装
置の概要を示すもので、フィルム装填状態を示してお
り、1はモータ、2,3,4,5,6,7,8はギア、
9はサンギア、10はプラネタリギア、11はギア、1
2はプラネタリギアキャリア、13はストッパーピン、
14,15,16,17,18,19,20,21はギ
ア、22はサンギア、23,24はプラネタリギア、2
5はギア、26はプラネタリギアキャリア、27はリー
ル軸、28,29はギア、30はフリクションリング、
31は回転部材(フリースプロケット)、32a,32
bは爪、33は接片、34はレバー、35はバネ、36
はラチェットギア、37は駒板、37aはギア部、38
はバネ、39はフィルム巻き上げスプール、39bは
爪、40はレール、41はフィルムカートリッジ、42
はフィルム巻き取り軸である。 【0012】即ち、モータ1の出力軸に備えられた小径
のギア2に大径のギア3が噛み合い、このギア3と同軸
上に一体化した小径のギア4に大径のギア5が噛み合
い、このギア5と同軸上に一体化した小径のギア6に大
径のギア7が噛み合い、さらに、このギア7と同軸上に
一体化した小径のギア8に大径のサンギア9が噛み合っ
ている。このサンギア9には小径のプラネタリギア10
が噛み合っていて、これにより遊星歯車機構が構成され
ており、このプラネタリギア10に大径のギア11が噛
み合っている。このギア11は、リング状をなして前記
モータ1と同一軸線上に配置されている。なお、プラネ
タリギア10は、レバー状のプラネタリギアキャリア1
2によりサンギア9の軸心を中心として揺動自在に支持
されており、そのプラネタリギアキャリア12の揺動位
置を規制するストッパーピン13が設けられている。 【0013】また、前記サンギア9には別に大径のギア
14が噛み合っており、このギア14にギア15が噛み
合い、このギア15にギア16が噛み合い、このギア1
6にギア17が噛み合い、このギア17にギア18が噛
み合い、さらに、このギア18にギア19が噛み合って
いる。そして、このギア19と同軸上に一体化した大径
のギア20に小径のギア21が噛み合い、このギア21
にサンギア22が噛み合っている。このサンギア22に
は2つの小径のプラネタリギア23,24がともに噛み
合っていて、これにより遊星歯車機構が構成されてお
り、さらに、この2つのプラネタリギア23,24の何
れか一方と選択的に噛み合う大径のギア25が設けられ
ている。なお、プラネタリギア23,24は、ベルクラ
ンク状のプラネタリギアキャリア26によりサンギア2
2の軸心を中心として揺動自在に支持されている。ま
た、ギア25にはリール軸27が同軸上に一体化して備
えられている。 【0014】そして、前記ギア15の上方にはギア28
が配置されており、このギア28と噛み合うギア29が
設けられている。また、前記ギア15の下方にはフリク
ションリング30が配置されており、さらに、このフリ
クションリング30の下方に本発明の要部としての回転
部材であるフリースプロケット31が配置されている。
即ち、前記ギア15はリング状をなしていて、このリン
グ状のギア15内に、上方のギア28の軸部28aが挿
入して下方へ突出しており、この軸部28aの外周にフ
リクションリング30が嵌合している。このフリクショ
ンリング30は、リング状のギア15の溝15aに爪3
0aを嵌合することで、ギア15と一体に回転するよう
になっている。 【0015】さらに、前記ギア28の前記軸部28aの
下端部には前記フリースプロケット31が凹凸嵌合して
おり、これによりフリースプロケット31がギア28と
一体に回転するようになっている。このフリースプロケ
ット31は、外周面に2つの爪32a,32bを一体に
備えている。このフリースプロケット31の上面側には
接片33が配設されている。また、前記ギア29は、レ
バー34により前記ギア28の軸心を中心として揺動自
在に支持されている。さらに、このレバー34を図示時
計廻り方向に付勢するバネ35が設けられている。そし
て、前記ギア29の上面には同軸上に一体化してラチェ
ットギア36が備えられている。 【0016】このラチェットギア36の近傍には駒板3
7が配設されている。この駒板37は、上面に撮影駒数
を表示したもので、外周面のほぼ全周に亘って前記ラチ
ェットギア36が噛み合い可能なギア部37aが形成さ
れている。さらに、駒板37を図示時計廻り方向に付勢
するバネ38が設けられている。また、リング状の前記
ギア11の下方には、フィルム巻き上げスプール39が
配置されている。このフィルム巻き上げスプール39
は、リング状のギア11の溝11aに爪39aを嵌合す
ることで、ギア15と一体に回転するようになってい
る。さらに、このフィルム巻き上げスプール39は、外
周面に爪39bを一体に備えている。 【0017】なお、前記フィルム巻き上げスプール39
の内方に前記モータ1が配置されるようになっており、
また、図中、40はレール、41はフィルムカートリッ
ジである。フィルムカートリッジ41は、前記リール軸
27が係合可能なフィルム巻き取り軸42を内蔵すると
ともに、フィルム43を収容している。即ち、このフィ
ルムカートリッジ41内には、図2以降にも示すよう
に、1駒分の間に2個のパーフォレーション44a,4
4bを有するフィルム43が収容されている。 【0018】このようにして、カメラ内には、フィルム
巻き上げスプール39とフィルムカートリッジ41内の
フィルム巻き取り軸42をそれぞれ駆動可能とするモー
タ1および各ギア列からなる駆動装置が配設されてい
る。また、前記フリースプロケット31の回転に基づき
接片33を介して図示しない電気回路により、後述する
ように、フィルムの1駒巻き上げを検出して前記駆動装
置の駆動を停止する停止制御装置(不図示)が設けられ
ている。以上によりカメラのフィルム給送装置が構成さ
れている。 【0019】次に、以上のフィルム給送装置による各部
の動作について説明する。先ず、フィルムの巻き上げ状
態においては、モータ1の駆動力が、図1に矢印で示し
たように、ギア2からギア3,4,5,6,7,8,
9,10を介してリング状のギア11に伝達され、この
リング状のギア11の溝11aに爪39aを嵌合して一
体に回転するフィルム巻き上げスプール39を回転させ
る。また、モータ1の駆動力は、前記ギア9と噛み合う
ギア14よりギア15,16,17,18,19,2
0,21,22,23,25を介してリール軸27にも
伝達される。 【0020】そして、リング状の前記ギア15の溝15
aに爪30aを嵌合したフリクションリング30も、ギ
ア15と一体に回転する。このフリクションリング30
は、リング状の前記ギア15の上方のギア28の軸部2
8aの外周に嵌合していて、その摩擦力によりギア28
を回転させる。また、このギア28の軸部28aの下端
部にフリースプロケット31が凹凸嵌合していて、この
フリースプロケット31がギア28と一体に回転する。 【0021】さらに、このギア28とギア29はレバー
34に軸支されていて、ギア29と同軸上に一体化した
ラチェットギア36は、カメラの図示しない裏蓋が閉じ
られた際、レバー34がバネ35のバネ力に抗して図示
反時計廻り方向に回転するため、駒板37のギア部37
aと噛み合う。なお、その場合、フリースプロケット3
1の1回転に対し、駒板37がギア部37aの1歯分
(1駒分)送られる。 【0022】また、フィルムの巻戻し状態においては、
モータ1が、従来公知の終端検知機構によりフィルム終
端を検知して逆転すると、図5に示したように、フィル
ム巻き上げスプール39側のリング状のギア11とプラ
ネタリギア10との噛み合いが外れる。そして、リール
軸27側のギア25とプラネタリギア23との噛み合い
も外れて、ギア25に他方のプラネタリギア24が噛み
合う。なお、フィルム巻き上げスプール39の回転速度
は、リール軸27側の回転速度より速く設定されてお
り、その周速差を、リール軸27側のギア25とプラネ
タリギア23との噛み合いが外れることによって吸収し
ている。 【0023】以上のフィルム給送装置において、1駒分
の間に2個のパーフォレーション44a,44bを有す
るフィルム43が収容されたフィルムカートリッジ41
を装填して巻き上げを開始すると、先ず、図1に矢印で
示すように、モータ1が反時計廻り方向に回転する。こ
のモータ1の駆動により前述したように、ギア2からギ
ア3,4,5,6,7,8,9,10を介してリング状
のギア11に伝達され、このリング状のギア11と一体
にフィルム巻き上げスプール39が回転するとともに、
ギア9と噛み合うギア14よりギア15,16,17,
18,19,20,21,22,23,25を介してリ
ール軸27も回転する。 【0024】そして、フィルム43がフリースプロケッ
ト31の爪32aに噛み合う(図3参照)までは、リン
グ状のギア15と一体に回転するフリクションリング3
0を介してギア28が回転し、このギア28に噛み合う
ギア29と一体のラチェットギア36がギア部37aに
噛み合って、駒板37を送る。 【0025】前記リール軸27の回転によって、このリ
ール軸27と係合するフィルム巻き取り軸42が一体に
回転して、フィルムカートリッジ41内からフィルム4
3が送り出され、図2に示したように、フリースプロケ
ット31の位置までくると、フリースプロケット31の
爪32aがフィルム43に当接して、フリースプロケッ
ト31の回転が阻止される。この状態で、モータ1の駆
動力は、フリクションリング30がギア28の軸部28
aの周りを滑るため、駒板37には伝達されない。 【0026】さらに、フィルム43が送られると、図3
に示したように、フリースプロケット31の爪32aが
フィルム43のパーフォレーション44aに係合する
(噛み合う)ため、フリースプロケット31が回転す
る。続いて、爪32bがパーフォレーション44bに係
合する(噛み合う)。このフリースプロケット31の回
転から、接片33を介して信号を取り、前記停止制御装
置によりモータ1の駆動を停止してフィルム43の1駒
巻き上げを終える。フリースプロケット31の回転の検
出は、従来公知の方法により行えばよく、例えば、パル
スを計数してモータ1を停止する。なお、フィルムカー
トリッジ41の装填時には、1駒分だけでなく、撮影可
能状態となるまで複数駒分送る。即ち、図4に示したよ
うに、フィルム巻き上げスプール39の爪39bにフィ
ルム43の少なくとも最初のパーフォレーション44a
が係合する(噛み合う)位置まで送る。以後は、フィル
ム巻き上げスプール39によりフィルム43が1駒分ず
つ巻き上げられる。 【0027】そして、撮影が終ると、モータ1が回転を
開始して、フリースプロケット31の爪32a,32b
がフィルム43の次のパーフォレーション44a,44
bにそれぞれ係合する(噛み合う)。ところで、必ずし
もパーフォレーション44a,44bに爪32a,32
bが係合する(噛み合う)よう構成しなくとも、フィル
ム43が1駒分給送されるより速くフリースプロケット
31が回転するよう構成しておくことで、パーフォレー
ション44aに爪32aが係合する(噛み合う)まで
は、前述したように、フリースプロケット31の回転が
阻止されるので、問題はない。なお、フリースプロケッ
ト31はギア28と一体に回転するため、ギア28に噛
み合うギア29と一体のラチェットギア36がギア部3
7aに噛み合って、駒板37を1歯分(1駒分)送る。 【0028】また、フィルム43の終端では、フィルム
43の巻き上げが途中で停止するため、従来公知の終端
検出方法、例えば、所定時間経過してもパルス数が発生
しないことを検出してモータ1を逆転させる。この状態
を図5に示した。図5に矢印で示したように、モータ1
が逆転(図示では時計廻り方向の回転)すると、フィル
ム巻き上げスプール39側のリング状のギア11とプラ
ネタリギア10との噛み合いが外れる。即ち、サンギア
9の図示では時計廻り方向の回転により、プラネタリギ
アキャリア12が同じく時計廻り方向に揺動して、プラ
ネタリギア10がリング状のギア11から離れる。な
お、この遊星歯車機構は、本発明では特に必要としない
ものである。 【0029】また、モータ1が逆転により図5に矢印で
示すように、リール軸27側のギア25とプラネタリギ
ア23との噛み合いも外れて、ギア25に他方のプラネ
タリギア24が噛み合う。即ち、サンギア22の図示で
は時計廻り方向の回転により、プラネタリギアキャリア
26が同じく時計廻り方向に揺動して、プラネタリギア
23がリール軸27側のギア25から離れ、他方のプラ
ネタリギア24がギア25に噛み合う。このプラネタリ
ギア24とギア25との噛み合いにより、矢印で示すよ
うに、リール軸27が逆転して、フィルム巻き取り軸4
2の回転によりフィルム43をフィルムカートリッジ4
1内に巻き戻す。このようにしてフィルム43の巻き戻
しが終了すると、フリースプロケット31からのパルス
停止を検出して、前記停止制御装置によりモータ1を停
止する。 【0030】以上の通り、実施例のフィルム給送装置
は、パーフォレーション44a,44bに爪32a,3
2bが係合する(噛み合う)ことにより回転するフリー
スプロケット31の回転に基づいて、停止制御装置によ
り、フィルム43の1駒巻き上げを検出して、フィルム
巻き上げスプール39とフィルムカートリッジ41内の
フィルム巻き取り軸42をそれぞれ駆動するモータ1の
駆動を停止する構成である。従って、実施例のように、
1駒分の間に2個のパーフォレーション44a,44b
を有するフィルム43であっても、簡単な構成でありな
がら1駒巻き上げを確実に検出して停止できるものとな
っている。そして、光学的な検知手段で駒止めを行うも
のに比べて電気回路が簡単で済むことから、コストを低
くできる利点がある。しかも、パーフォレーション44
a,44bに係合する爪32a,32bを有するフリー
スプロケット31の回転により1駒巻き上げを検出でき
るため、部品点数が少なくて済み、小型化できる利点が
ある。 【0031】なお、以上の実施例においては、1駒分の
間に2個のパーフォレーションを有するフィルムとした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、1駒分の
間に1個のパーフォレーションを有するフィルムにも適
用可能である。また、フィルム巻き上げスプール、フィ
ルム巻き取り軸をそれぞれ駆動可能とする駆動装置の構
成も任意であり、その他、具体的な細部構造等について
も適宜に変更可能であることは勿論である。 【0032】 【発明の効果】以上のように、本発明に係るフィルム給
送装置によれば、パーフォレーションに爪が係合するこ
とにより回転する回転部材の回転に基づいて、フィルム
の1駒巻き上げを検出して、フィルム巻き取り軸および
フィルム巻き上げスプールをそれぞれ駆動する駆動装置
の駆動を停止するようにしたため、1駒分の間に2個の
パーフォレーションを有するフィルムであっても、簡単
な構成でありながら1駒巻き上げを確実に検出して停止
することができる。そして、光学的な検知手段で駒止め
を行うものに比べて電気回路が簡単で済むため、コスト
を低くすることができ、しかも、パーフォレーションに
係合する爪を有する回転部材の回転により1駒巻き上げ
を検出するため、部品点数を少なくして、小型化するこ
とができる。 【0033】更に、フィルムの巻き上げ以前において
は、爪がフィルム面に当接した状態で回転部材の回転が
阻止されて、パーフォレーションに爪が係合することに
より回転部材が回転するようになる。また、駆動装置を
構成するギア機構のうちのギアの回転に伴い所定の摩擦
力をもって回転部材が回転することで、次のパーフォレ
ーションとの係合位置に爪を待機させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した一例としてのカメラのフィル
ム給送装置の概要を示すもので、フィルム装填状態を示
した概略斜視図である。 【図2】図1の状態からフィルムが送られ、そのフィル
ムによってフリースプロケットの回転が阻止されている
状態を示した概略斜視図である。 【図3】図2の状態からフィルムがさらに送られて、そ
のフィルムのパーフォレーションとフリースプロケット
の爪が係合した状態を示した概略斜視図である。 【図4】図3の状態からフィルムがさらに送られて、そ
のフィルムのパーフォレーションガスプールの爪に係合
した状態を示した概略斜視図である。 【図5】本発明を適用した図1のフィルム給送装置にお
いて、フィルム終端を検出してフィルム巻き戻しに切り
換えられた状態を示した概略斜視図である。 【符号の説明】 1 モータ 2,3,4,5,6,7,8 ギア 9 サンギア 10 プラネタリギア 11 ギア 12 プラネタリギアキャリア 13 ストッパーピン 14,15,16,17,18,19,20,21 ギ
ア 22 サンギア 23,24 プラネタリギア 25 ギア 26 プラネタリギアキャリア 27 リール軸 28,29 ギア 30 フリクションリング 31 回転部材(フリースプロケット) 32a,32b 爪 33 接片 34 レバー 35 バネ 36 ラチェットギア 37 駒板 37a ギア部 38 バネ 39 フィルム巻き上げスプール 39b 爪 40 レール 41 フィルムカートリッジ 42 フィルム巻き取り軸 43 フィルム 44a,44b パーフォレーション
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−27316(JP,A) 特開 平5−27322(JP,A) 特開 平5−45720(JP,A) 特開 平3−223735(JP,A) 特開 平4−282622(JP,A) 特開 平4−234742(JP,A) 実開 平5−6436(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 G03B 17/26 - 17/34 G03B 17/38 - 17/46

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 1駒分の間に1個もしくは2個のパーフ
    ォレーションを有するフィルムを使用し、そのフィルム
    を巻き付けたフィルム巻き取り軸と、このフィルム巻き
    取り軸から送り出されたフィルムを巻き上げるフィルム
    巻き上げスプールと、このフィルム巻き上げスプールお
    よび前記フィルム巻き取り軸をそれぞれ駆動可能とする
    駆動装置とを備えたカメラのフィルム給送装置におい
    て、 前記フィルムの前記パーフォレーションに係合可能な爪
    を有し、この爪と前記パーフォレーションとの係合によ
    り回転して前記フィルムの1駒巻き上げを検出可能とす
    る回転部材と、 この回転部材の回転に基づき前記フィルムの1駒巻き上
    げを検出して前記駆動装置の駆動を停止する停止制御装
    とを備え、 前記回転部材は、前記駆動装置を構成するギア機構のう
    ちのギアの回転に伴い所定の摩擦力をもって回転可能で
    あり、前記フィルムの前記フィルム巻き上げスプールに
    よる巻き上げ以前において、前記爪が前記フィルム面に
    当接した状態では回転を阻止されること を特徴とするフ
    ィルム給送装置。
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