JP2000169811A - 難燃性粘着剤又は粘着テープ - Google Patents
難燃性粘着剤又は粘着テープInfo
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- JP2000169811A JP2000169811A JP10352299A JP35229998A JP2000169811A JP 2000169811 A JP2000169811 A JP 2000169811A JP 10352299 A JP10352299 A JP 10352299A JP 35229998 A JP35229998 A JP 35229998A JP 2000169811 A JP2000169811 A JP 2000169811A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、燃焼時に有毒であるハロゲン系ガ
スを発生せず、また人体に影響のあるアンチモンを含ま
ず、かつ粘着特性及び難燃性に優れた難燃性粘着剤又は
粘着テープに関する。 【解決手段】 粘着剤組成物中に、マイクロカプセル化
した芳香族リン酸エステル系難燃剤及びリン酸エステル
系難燃剤が配合されてなることを特徴とする。
スを発生せず、また人体に影響のあるアンチモンを含ま
ず、かつ粘着特性及び難燃性に優れた難燃性粘着剤又は
粘着テープに関する。 【解決手段】 粘着剤組成物中に、マイクロカプセル化
した芳香族リン酸エステル系難燃剤及びリン酸エステル
系難燃剤が配合されてなることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼時に有毒であ
るハロゲン系ガスを発生せず、また人体に影響のあるア
ンチモンを含まず、かつ粘着特性及び難燃性に優れた難
燃性粘着剤又は粘着テープに関する。
るハロゲン系ガスを発生せず、また人体に影響のあるア
ンチモンを含まず、かつ粘着特性及び難燃性に優れた難
燃性粘着剤又は粘着テープに関する。
【０００２】
【従来の技術】難燃性粘着剤や粘着テープにおいては、
粘着剤に難燃性を付与するため、通常臭素系、ハロゲン
系、燐系などの難燃剤、あるいはこれらと酸化アンチモ
ンとを併用することにより難燃化するのが一般的であっ
たが、ハロゲン系の難燃剤は燃焼時に人体に毒性のある
ハロゲン系ガスを発生することや、機器などを腐食せし
める原因となることがあり、ハロゲン系難燃剤を使用し
ないタイプの難燃化方法の検討が急がれている。
粘着剤に難燃性を付与するため、通常臭素系、ハロゲン
系、燐系などの難燃剤、あるいはこれらと酸化アンチモ
ンとを併用することにより難燃化するのが一般的であっ
たが、ハロゲン系の難燃剤は燃焼時に人体に毒性のある
ハロゲン系ガスを発生することや、機器などを腐食せし
める原因となることがあり、ハロゲン系難燃剤を使用し
ないタイプの難燃化方法の検討が急がれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このハロゲン系難燃剤
を使用しない難燃化方法として、他の高分子材料（プラ
スチック材料）の分野では水酸化マグネシウムや水酸化
アルミニウム等の水和金属化合物を配合することが知ら
れているが、粘着テープに期待する難燃効果を得るため
には、ベースのポリマーに、多量に配合しなければなら
ず、それにより粘着特性が損なわれるという問題があっ
た。 また、難燃剤としてポリリン酸アンモニウムなど
の含窒素リン化合物と赤リンとの混合物を用いた粘着テ
ープが提案されている（特開平８−１９３１８７号）
が、難燃効果を向上させるため赤リンを使用しているた
め、ホスフィンガスが発生するという問題があった。
を使用しない難燃化方法として、他の高分子材料（プラ
スチック材料）の分野では水酸化マグネシウムや水酸化
アルミニウム等の水和金属化合物を配合することが知ら
れているが、粘着テープに期待する難燃効果を得るため
には、ベースのポリマーに、多量に配合しなければなら
ず、それにより粘着特性が損なわれるという問題があっ
た。 また、難燃剤としてポリリン酸アンモニウムなど
の含窒素リン化合物と赤リンとの混合物を用いた粘着テ
ープが提案されている（特開平８−１９３１８７号）
が、難燃効果を向上させるため赤リンを使用しているた
め、ホスフィンガスが発生するという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本出願人は、かかる課題
を解決するために、特定量の芳香族リン酸エステル系難
燃剤とリン酸エステルを粘着剤層中に配合することによ
り、赤リンなどを使用しなくても十分な難燃効果が得ら
れ、かつハロゲンガスやホスフィンガスが発生せず、さ
らに良好な粘着特性を併せ持つ難燃性粘着テープを提案
している（特願平１０−１３１７７０）。
を解決するために、特定量の芳香族リン酸エステル系難
燃剤とリン酸エステルを粘着剤層中に配合することによ
り、赤リンなどを使用しなくても十分な難燃効果が得ら
れ、かつハロゲンガスやホスフィンガスが発生せず、さ
らに良好な粘着特性を併せ持つ難燃性粘着テープを提案
している（特願平１０−１３１７７０）。
【０００５】これらの難燃性粘着剤又は粘着テープにお
いては、通常難燃剤を溶剤に溶解して粘着剤ポリマー中
に配合し、配合された難燃剤は粘着剤ポリマー中に相溶
した状態で存在している。 このように難燃剤を溶剤に
溶解した場合、難燃剤の種類によっては粘着剤ポリマー
との相溶性が悪く、配合直後は相溶状態であるが、経日
で難燃剤の析出する場合があり、粘着特性が不十分とな
る恐れや外観的に好ましくない状態となる恐れがある。
また、かかる難燃性粘着剤や粘着テープを、投棄する
際に土壌に埋設した場合、難燃剤成分を含む粘着剤が流
出すると土壌及び土壌から河川への汚染を引き起こす恐
れも考えられる。本発明は、これらの課題をさらに解決
するためになされたものであって、粘着剤組成物中に、
マイクロカプセル化した芳香族リン酸エステル系難燃剤
及びリン酸エステル系難燃剤が配合されてなる難燃性粘
着剤又は粘着テープに係るものである。
いては、通常難燃剤を溶剤に溶解して粘着剤ポリマー中
に配合し、配合された難燃剤は粘着剤ポリマー中に相溶
した状態で存在している。 このように難燃剤を溶剤に
溶解した場合、難燃剤の種類によっては粘着剤ポリマー
との相溶性が悪く、配合直後は相溶状態であるが、経日
で難燃剤の析出する場合があり、粘着特性が不十分とな
る恐れや外観的に好ましくない状態となる恐れがある。
また、かかる難燃性粘着剤や粘着テープを、投棄する
際に土壌に埋設した場合、難燃剤成分を含む粘着剤が流
出すると土壌及び土壌から河川への汚染を引き起こす恐
れも考えられる。本発明は、これらの課題をさらに解決
するためになされたものであって、粘着剤組成物中に、
マイクロカプセル化した芳香族リン酸エステル系難燃剤
及びリン酸エステル系難燃剤が配合されてなる難燃性粘
着剤又は粘着テープに係るものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明において用いるマイクロカ
プセル化した難燃剤は、難燃剤が以下の樹脂で覆われ、
難燃剤と粘着剤ポリマー及び外気とが直接触れない状態
のものである。この難燃剤としての芳香族リン酸エステ
ル系難燃剤及びリン酸エステル系難燃剤は、特に限定さ
れないが通常そのリン含有量が５〜１０重量％であり、
具体的には芳香族リン酸エステル系難燃剤としては、例
えば大八化学工業社製の商品名ＣＲ−７３３Ｓ、ＣＲ−
７４１、ＣＲ−７４７、ＰＸ−２００などが挙げられ、
リン酸エステル系難燃剤としては、例えばトリクレジル
フォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリキ
シレニルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフ
ェート、クレジルジ２．６キシレニルフォスフェート
（大八化学工業社製、商品名ＰＸ−１１０）などが挙げ
られる。
プセル化した難燃剤は、難燃剤が以下の樹脂で覆われ、
難燃剤と粘着剤ポリマー及び外気とが直接触れない状態
のものである。この難燃剤としての芳香族リン酸エステ
ル系難燃剤及びリン酸エステル系難燃剤は、特に限定さ
れないが通常そのリン含有量が５〜１０重量％であり、
具体的には芳香族リン酸エステル系難燃剤としては、例
えば大八化学工業社製の商品名ＣＲ−７３３Ｓ、ＣＲ−
７４１、ＣＲ−７４７、ＰＸ−２００などが挙げられ、
リン酸エステル系難燃剤としては、例えばトリクレジル
フォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリキ
シレニルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフ
ェート、クレジルジ２．６キシレニルフォスフェート
（大八化学工業社製、商品名ＰＸ−１１０）などが挙げ
られる。
【０００７】かかる難燃剤を覆う樹脂としては、内部の
難燃剤が溶出しないなど難燃剤との遮断性を有する限り
特に限定されないが、例えばポリウレタン、ポリウレ
ア、ポリウレタン−ウレア樹脂、メラミン樹脂、メラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素・メラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂、架橋ゼラチン、エポキシ樹脂、アクリロ
ニトリル−（メタ）アクリル酸エステル−多官能モノマ
ー３元共重合体などが挙げられ、特に耐溶剤性の点から
はポリウレア、メラミン樹脂が好ましい。かかるマイク
ロカプセル化難燃剤の粒径は、その平均粒径が０．５〜
３０μｍ、好ましくは１０μｍ以下である。０．５μｍ
より小さい場合は、耐溶剤性が低下し、粉体としての取
り扱いが不便となり、３０μｍより大きい場合は、粘着
剤組成物中に分散した場合に、十分な接着性を得られな
い場合がある。かかるマイクロカプセル化難燃剤の製法
は特に限定されず、コアセルベーション法、in-site重
合法等が挙げられる。
難燃剤が溶出しないなど難燃剤との遮断性を有する限り
特に限定されないが、例えばポリウレタン、ポリウレ
ア、ポリウレタン−ウレア樹脂、メラミン樹脂、メラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素・メラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂、架橋ゼラチン、エポキシ樹脂、アクリロ
ニトリル−（メタ）アクリル酸エステル−多官能モノマ
ー３元共重合体などが挙げられ、特に耐溶剤性の点から
はポリウレア、メラミン樹脂が好ましい。かかるマイク
ロカプセル化難燃剤の粒径は、その平均粒径が０．５〜
３０μｍ、好ましくは１０μｍ以下である。０．５μｍ
より小さい場合は、耐溶剤性が低下し、粉体としての取
り扱いが不便となり、３０μｍより大きい場合は、粘着
剤組成物中に分散した場合に、十分な接着性を得られな
い場合がある。かかるマイクロカプセル化難燃剤の製法
は特に限定されず、コアセルベーション法、in-site重
合法等が挙げられる。
【０００８】本発明の難燃性粘着剤は、上記マイクロカ
プセル化難燃剤を溶剤にて希釈された粘着剤ポリマー中
へ分散して配合することにより得られる。 かかる配合
量は、所定の接着力及び難燃性を有する限り特に限定さ
れないが、十分な接着力と良好な難燃性とを両立できる
点からは、粘着剤組成物中のマイクロカプセル化難燃剤
量を３０〜５０重量％とするのが望ましい。 この難燃
剤量が多すぎると、粘着剤層の凝集性の低下や粘着特性
の低下を招き、糊とられ、剥がれ、固定能力不足などの
不具合を生じるおそれがあり、一方、少なすぎると難燃
性の効果が低くなり、規格上の難燃特性を満足しなくな
る場合がある。さらに本発明においては、上記芳香族リ
ン酸エステル系難燃剤とリン酸エステルとの配合比が
０．３〜３、好ましくは０．５〜２となるように配合す
ることが望ましい。
プセル化難燃剤を溶剤にて希釈された粘着剤ポリマー中
へ分散して配合することにより得られる。 かかる配合
量は、所定の接着力及び難燃性を有する限り特に限定さ
れないが、十分な接着力と良好な難燃性とを両立できる
点からは、粘着剤組成物中のマイクロカプセル化難燃剤
量を３０〜５０重量％とするのが望ましい。 この難燃
剤量が多すぎると、粘着剤層の凝集性の低下や粘着特性
の低下を招き、糊とられ、剥がれ、固定能力不足などの
不具合を生じるおそれがあり、一方、少なすぎると難燃
性の効果が低くなり、規格上の難燃特性を満足しなくな
る場合がある。さらに本発明においては、上記芳香族リ
ン酸エステル系難燃剤とリン酸エステルとの配合比が
０．３〜３、好ましくは０．５〜２となるように配合す
ることが望ましい。
【０００９】ここで、用いられる粘着剤ポリマーとして
は、特に限定されないが通常アクリル系ポリマーやゴム
系ポリマーなどを用いることができ、アクリル系ポリマ
ーとしては、例えばアクリル酸ブチルなどのアクリル酸
アルキルエステルモノマーとアクリル酸などの官能基含
有モノマーとの共重合体などが挙げられ、ゴム系ポリマ
ーとしては天然ゴム、ポリイソブチレン、イソプレンゴ
ムなど、またＳＢＲやＳＥＢＳなどのエラストマーなど
が挙げられる。
は、特に限定されないが通常アクリル系ポリマーやゴム
系ポリマーなどを用いることができ、アクリル系ポリマ
ーとしては、例えばアクリル酸ブチルなどのアクリル酸
アルキルエステルモノマーとアクリル酸などの官能基含
有モノマーとの共重合体などが挙げられ、ゴム系ポリマ
ーとしては天然ゴム、ポリイソブチレン、イソプレンゴ
ムなど、またＳＢＲやＳＥＢＳなどのエラストマーなど
が挙げられる。
【００１０】本発明の難燃性粘着剤には、必要に応じ
て、メラミン樹脂微粒子やグアナミン樹脂（Ｎ含有）な
ど、また水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなど
の水和金属化合物を少量添加することにより、難燃性を
さらに向上させることもできる。また、難燃特性を損な
わない範囲で、粘着特性などの向上のため、ロジン系樹
脂などの各種粘着付与剤などを添加することもできる。
また、必要に応じてポリイソシアネート系などの架橋剤
を混合して凝集力や耐熱性を向上させることもできる。
て、メラミン樹脂微粒子やグアナミン樹脂（Ｎ含有）な
ど、また水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなど
の水和金属化合物を少量添加することにより、難燃性を
さらに向上させることもできる。また、難燃特性を損な
わない範囲で、粘着特性などの向上のため、ロジン系樹
脂などの各種粘着付与剤などを添加することもできる。
また、必要に応じてポリイソシアネート系などの架橋剤
を混合して凝集力や耐熱性を向上させることもできる。
【００１１】本発明は、上記粘着剤が基材に設けられて
なる難燃性粘着テープも提供する。かかる難燃性粘着テ
ープにおける基材は、特に限定されず、例えばポリエス
テル、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルム、
紙、不織布などの他、耐熱性のあるポリイミド、ポリア
ミド、ポリアセテートなどの単体あるいはこれらの複合
基材、また場合によりエポキシ樹脂などを含浸させたも
のなどが挙げられる。 上記粘着剤は、この基材の少な
くとも片面、すなわち片面あるいは両面にそれぞれ単層
もしくは複層に塗布などにより設けることができる。な
お、かかる基材も難燃性を有することが好ましい。
なる難燃性粘着テープも提供する。かかる難燃性粘着テ
ープにおける基材は、特に限定されず、例えばポリエス
テル、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルム、
紙、不織布などの他、耐熱性のあるポリイミド、ポリア
ミド、ポリアセテートなどの単体あるいはこれらの複合
基材、また場合によりエポキシ樹脂などを含浸させたも
のなどが挙げられる。 上記粘着剤は、この基材の少な
くとも片面、すなわち片面あるいは両面にそれぞれ単層
もしくは複層に塗布などにより設けることができる。な
お、かかる基材も難燃性を有することが好ましい。
【００１２】本発明の難燃性粘着テープは、ＪＩＳ Ｃ
２５７５に準じた接着力が５０ｇｆ／１９ｍｍ以上、
好ましくは１００ｇｆ／１９ｍｍ以上であることが望ま
しい。 接着力が５０ｇｆ／１９ｍｍ未満の場合は、粘
着テープとしての接着性が不十分となる場合がある。ま
た本発明の難燃性粘着剤又は粘着テープは、ＵＬ ５１
０ＦＲに準じた連続燃焼秒数が６０ｓｅｃ未満であるこ
とが望ましい。連続燃焼秒数が６０ｓｅｃ以上の場合
は、規格上の難燃特性を満足しない。
２５７５に準じた接着力が５０ｇｆ／１９ｍｍ以上、
好ましくは１００ｇｆ／１９ｍｍ以上であることが望ま
しい。 接着力が５０ｇｆ／１９ｍｍ未満の場合は、粘
着テープとしての接着性が不十分となる場合がある。ま
た本発明の難燃性粘着剤又は粘着テープは、ＵＬ ５１
０ＦＲに準じた連続燃焼秒数が６０ｓｅｃ未満であるこ
とが望ましい。連続燃焼秒数が６０ｓｅｃ以上の場合
は、規格上の難燃特性を満足しない。
【００１３】本発明の難燃性粘着剤又は粘着テープの用
途は、難燃性を要求される限り特に限定されないが、特
にハロゲンガスにより悪影響を受けやすい各種電子部品
用に好適に用いられ、電子部品類に接着されて電子部品
類を構成する。 かかる電子部品類としては特に限定さ
れないが、例えば、トランスの層間絶縁、外装絶縁など
が挙げられる。
途は、難燃性を要求される限り特に限定されないが、特
にハロゲンガスにより悪影響を受けやすい各種電子部品
用に好適に用いられ、電子部品類に接着されて電子部品
類を構成する。 かかる電子部品類としては特に限定さ
れないが、例えば、トランスの層間絶縁、外装絶縁など
が挙げられる。
【００１４】
【発明の効果】以上のように本発明の難燃性粘着剤又は
粘着テープによれば、良好な難燃特性と粘着特性を併せ
持ち、さらにハロゲンガスやホスフィンガスなどの有毒
ガスの発生がないという効果がある。
粘着テープによれば、良好な難燃特性と粘着特性を併せ
持ち、さらにハロゲンガスやホスフィンガスなどの有毒
ガスの発生がないという効果がある。
【００１５】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。以下、部とあるのは重量部を意味する。 実施例 アクリル酸ブチル１００部とアクリル酸５部の共重合体
からなる粘着剤ポリマーとイソシアネート系架橋剤２部
をトルエンにて希釈してなる粘着剤ゾルに、難燃剤とし
て芳香族リン酸エステル系難燃剤（商品名：PX-200、大
八化学社製）７０部、及びリン酸エステル系難燃剤（ク
レジルジ２．６キシレニルフォスフェート（商品名：PX
-110、大八化学社製））３０部、シェル材としてポリウ
レア７０部からなるマイクロカプセル化難燃剤を、０、
１０、２０、３０、４０、５０、６０重量％となるよう
に添加して、難燃性粘着剤ゾルを得た。得られた各難燃
性粘着剤ゾルを、ＰＥＴ製フィルム（２５μｍ厚）の片
面に乾燥後の粘着剤層の厚さが２５μｍになるように塗
布、乾燥して、本発明の難燃性粘着テープを得た。
る。以下、部とあるのは重量部を意味する。 実施例 アクリル酸ブチル１００部とアクリル酸５部の共重合体
からなる粘着剤ポリマーとイソシアネート系架橋剤２部
をトルエンにて希釈してなる粘着剤ゾルに、難燃剤とし
て芳香族リン酸エステル系難燃剤（商品名：PX-200、大
八化学社製）７０部、及びリン酸エステル系難燃剤（ク
レジルジ２．６キシレニルフォスフェート（商品名：PX
-110、大八化学社製））３０部、シェル材としてポリウ
レア７０部からなるマイクロカプセル化難燃剤を、０、
１０、２０、３０、４０、５０、６０重量％となるよう
に添加して、難燃性粘着剤ゾルを得た。得られた各難燃
性粘着剤ゾルを、ＰＥＴ製フィルム（２５μｍ厚）の片
面に乾燥後の粘着剤層の厚さが２５μｍになるように塗
布、乾燥して、本発明の難燃性粘着テープを得た。
【００１６】比較例 実施例と同じ粘着剤ゾルに、実施例と同じ難燃剤をマイ
クロカプセル化することなく直接、実施例と同様に添加
して、他は実施例と同様にして難燃性粘着テープを得
た。
クロカプセル化することなく直接、実施例と同様に添加
して、他は実施例と同様にして難燃性粘着テープを得
た。
【００１７】得られた難燃性粘着テープの諸特性を以下
の方法で測定し、その結果を図１及び図２に示した。 [接着力]ＪＩＳ Ｃ ２５２５に準じて、被着体として
ステンレス板を用い、荷重２ｋｇのローラーで一往復さ
せて粘着テープを貼り合せた後、テンシロン試験機にて
剥離速度３００mm/minにて測定した。
の方法で測定し、その結果を図１及び図２に示した。 [接着力]ＪＩＳ Ｃ ２５２５に準じて、被着体として
ステンレス板を用い、荷重２ｋｇのローラーで一往復さ
せて粘着テープを貼り合せた後、テンシロン試験機にて
剥離速度３００mm/minにて測定した。
【００１８】[連続燃焼秒数]ＵＬ ５１０ＦＲに準じ
て、連続燃焼秒数を測定した。
て、連続燃焼秒数を測定した。
【図面の簡単な説明】
【図１】難燃剤量と接着力との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図２】難燃剤量と連続燃焼秒数との関係を示すグラフ
である。
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 敏嗣 大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号 日東 電工株式会社内 Ｆターム(参考） 4H028 AA35 4J004 AB01 4J040 DF041 DF051 JA09 JB09 KA02 LA08
Claims (6)
- 【請求項１】 粘着剤組成物中に、マイクロカプセル化
した芳香族リン酸エステル系難燃剤及びリン酸エステル
系難燃剤が配合されてなる難燃性粘着剤。 - 【請求項２】 粘着剤組成物中のマイクロカプセル化難
燃剤量が、３０〜５０重量％であることを特徴とする請
求項１記載の難燃性粘着剤。 - 【請求項３】 マイクロカプセルのシェル材が、ポリウ
レア又はメラミン樹脂であることを特徴とする請求項１
又は２記載の難燃性粘着剤。 - 【請求項４】 請求項１〜３いずれか記載の粘着剤が、
基材の少なくとも片面に設けられてなる難燃性粘着テー
プ。 - 【請求項５】 ＪＩＳ Ｃ ２５７５に準じた接着力が
５０ｇｆ／１９ｍｍ以上であることを特徴とする請求項
４記載の難燃性粘着テープ。 - 【請求項６】 ＵＬ ５１０ＦＲに準じた連続燃焼秒数
が６０ｓｅｃ未満であることを特徴とする請求項１〜５
いずれか記載の難燃性粘着剤又は難燃性粘着テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10352299A JP2000169811A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 難燃性粘着剤又は粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10352299A JP2000169811A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 難燃性粘着剤又は粘着テープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000169811A true JP2000169811A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18423121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10352299A Pending JP2000169811A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 難燃性粘着剤又は粘着テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000169811A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004099614A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-04-02 | Clariant Gmbh | ホスフィン酸塩の表面変性塩 |
| JP2011500924A (ja) * | 2007-10-19 | 2011-01-06 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ハロゲンフリー難燃性接着剤組成物及びこれを含む物品 |
| US8071490B2 (en) | 2008-08-20 | 2011-12-06 | Lg Chem, Ltd. | Composition of acrylic pressure-sensitive adhesive and surface finishing material comprising the same |
| JP2012167160A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Lintec Corp | 難燃性粘着剤組成物、難燃性粘着テープおよび難燃性粘着シート |
| JP2017082229A (ja) * | 2016-12-21 | 2017-05-18 | 株式会社伏見製薬所 | マイクロカプセル化難燃剤およびそれを含む難燃性樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-12-11 JP JP10352299A patent/JP2000169811A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004099614A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-04-02 | Clariant Gmbh | ホスフィン酸塩の表面変性塩 |
| JP4663222B2 (ja) * | 2002-09-06 | 2011-04-06 | クラリアント・プロドゥクテ・（ドイチュラント）・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | ホスフィン酸塩の表面変性塩 |
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