JP2000168151A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000168151A
JP2000168151A JP34337598A JP34337598A JP2000168151A JP 2000168151 A JP2000168151 A JP 2000168151A JP 34337598 A JP34337598 A JP 34337598A JP 34337598 A JP34337598 A JP 34337598A JP 2000168151 A JP2000168151 A JP 2000168151A
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optical linear
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Keiichi Ikeda
恵一 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度や湿度などの環境条件に係わりなく記録
部の位置を高精度に検出することができる共に、安価に
構成することができる記録装置を提供する。 【解決手段】 記録部18の主走査方向における位置を
光学式リニアエンコーダ130にて検出すると共に、光
学式リニアエンコーダ130の設置個所周辺における環
境条件を環境条件検出手段11によって検出し、環境条
件検出手段11より出力される環境条件情報及び前記光
学式リニアエンコーダ130より出力される位置情報に
応じて、予め格納した記録部18による記録動作タイミ
ングを補正するタイミング補正データを記憶手段20か
ら読み出し、読み出したタイミング補正データに基づき
用紙などの記録媒体に対する記録位置の補正を行うよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タなどから入力される記録データによって記録媒体に対
し記録動作を行う記録装置、特に用紙等の記録媒体に対
し複数の記録ヘッドに設けられたノズルから複数色のイ
ンクを吐出させて記録を行うようにしたカラーインクジ
ェット記録装置に関し、詳しくは前記記録ヘッドのイン
ク吐出タイミングを決定するためのリニアエンコーダか
らの出力信号によってインク吐出タイミングを補正する
補正機能を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8にカラーインクジェット記録装置の
記録動作を司る機構部を示す。
【0003】ここに示す記録装置では、プラテン106
上の記録紙に記録を行うに際し、まずモータ103を駆
動し、駆動ベルト109によってキャリッジ102をホ
ームポジションセンサ108の位置まで移動させた後、
キャリッジ132を矢印X1方向へ往路動作させ、入力
される記録データに応じて所定の位置よりブラックK・
シアンC、マゼンタM、イエローYのインクをそれぞれ
記録ヘッド120,121,122,123から吐出さ
せることにより所定の画像記録を行う。
【0004】そして、予め設定した所定の長さ分の画像
記録を終了すると、キャリッジ102の移動を停止し、
逆方向(矢印X2方向)へ復路走査を開始させ、キャリ
ッジ102を、ホームポジションセンサ108によって
検出されるホームポジションまで復帰させる。この復路
走査の間に、紙送りモータ107によって紙送りローラ
を回転させ、記録ヘッド120〜123で記録した記録
部の幅に相当する長さ分の紙送りを、用紙Pを主走査方
向と直交する方向である副走査方向(矢印Y方向)へと
行い、以上の動作を繰り返すことでカラー画像の記録を
完成する。なお、図中、100は給紙第2ローラ、11
1は紙検知センサーをそれぞれ示している。
【0005】また、記録ヘッド120〜123の各ノズ
ルからのインクの吐出タイミングは、後述のリニアエン
コーダからの出力信号を基準として生成される。各記録
ヘッドの位置は、リニアエンコーダによって検出される
ようになっており、このリニアエンコーダは、必要とす
る解像度に対応する精度で位置を検知し得るものとなっ
ている。従って、こうしたリニアエンコーダを有する記
録装置では、リニアエンコーダから出力される位置検知
信号によって印字解像度と印字精度とが決定されること
となる。
【0006】このため、上記のような記録装置では、上
記リニアエンコーダからの位置情報と各記録ヘッド12
0,121,122,123との相対位置から、同じ画
素に対応する印字データに関して、記録ヘッド120,
121,122,123から吐出するブラック(K)、
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各イ
ンクを重ねて印字することにより、多色記録を実現する
ようになっているため、リニアエンコーダ130からの
位置情報は、画像品質に極めて大きく影響する。
【0007】現在、上記のようなインクジェットプリン
タに用いるリニアエンコーダしては磁気式のものと、光
学式のもの130(図8参照)とが一般に用いられてお
り、磁気式のリニアエンコーダはスケール単位で多数の
着磁個所を形成してなる金属製のリニアスケール板と、
キャリヅジ102上に取り付けられ、前記リニアスケー
ル板の着磁個所における磁気を検知する磁気センサ部と
から構成される。
【0008】また光学式リニアエンコーダ130は、図
8に示すように、樹脂フイルム等にスケール単位で光の
反射部と非反射部とを交互に印刷形成してなる帯状のス
ケール131と、このスケール131に対する光の照射
及びスケール131からの反射光を受光するセンサ部1
32とにより構成される。このセンサ部132として
は、例えば、キャリッジ102上に取り付けられたLE
Dやレーザ光源などからなる投光部と、フォトダイオー
ドやフォトトランジスタなどからなる受光部とにより構
成されたもの(投受光器)が一般に用いられている。
【0009】そして、いずれの方式を用いたリニアエン
コーダにあっても、ホームポジションを基準位置とし、
主走査キャリッジ102の移動によりリニアスケール単
位で出力されるセンサ部からの読み取りパルス信号をエ
ンコーダカウンタによりアップ/ダウンカウントし、そ
のカウント値を読み出すことによってキャリッジ102
の位置情報を得ることができるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気式及び光学式のリニアエンコーダにあっては、
コスト及び検出精度などの面において一長一短があり、
いずれも十分な性能、コストを得るには至っていないの
が現状である。
【0011】すなわち、磁気式のリニアエンコーダは、
光学式のリニアエンコーダに対して、その製造工程が複
雑であることからコスト高になり、しかも磁気を検出す
るものであるため記録解像度が高く設定されると記録精
度のバラツキが大きくなるという問題がある。また光学
式は製造工程が単純であるため比較的コストが安く構成
でき、精度のバラツキも小さく抑えることができるが、
フィルムベースヘパターンを印刷してスケールを構成す
るため、温度、湿度等の環境条件により、フィルムベー
スに形状変化が起こり、エンコーダパターンの精度が著
しく変化してしまうという問題がある。
【0012】通常、リニアエンコーダは印字幅以上の長
さで構成しなくてはならないため、印字幅が大きいプリ
ンタほどこの形状変化の影響を大きく受け、印字精度の
劣化は顕著なものとなる。このため、印字幅の大きなプ
ロッタ等では磁気式のリニアエンコーダが採用されてい
るのが現状である。しかし近年では印字解像度が100
0dpiを越えるプリンタ/プロッタも出現し、記録装
置に要求される解像度は今後更に高まることが予想され
ている。このため、印字幅の大きなものにあっては、磁
気式のリニアエンコーダによって高精度の検出を可能と
するものが考えられているが、製造が難しくコスト高と
なるため、その採用には多大な困難を伴い、実現性の低
いものとされていた。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、温度や湿度などの環境条件に係わり
なく記録部の位置を高精度に検出することができる共
に、安価に構成することができる記録装置の提供を目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願請求項1記載の発明は、所定の記録媒体に対向
する記録部を用い、該記録部を主走査方向へと移動させ
ると共に、入力される記録データに応じて前記記録部の
主走査方向における位置に基づき記録動作を行うように
した記録装置において、前記記録部の主走査方向におけ
る位置を検出する光学式リニアエンコーダと、この光学
式リニアエンコーダの設置個所周辺における環境条件を
検出する環境条件検出手段と、前記記録部による記録動
作タイミングを補正するタイミング補正データが前記光
学式リニアエンコーダの環境条件による形状変化に対応
して予め格納され、前記環境条件検出手段によって出力
される環境条件情報及び前記光学式リニアエンコーダよ
り出力される位置情報に応じて前記タイミング補正デー
タが読み出される記憶手段と、前記記憶手段より読み出
されたタイミング補正データに基づき記録媒体に対する
記録位置の補正を行う補正手段とを備えたものである。
【0015】また,本願請求項2記載の発明は、前記請
求項1 記載の発明における記録部を、入力される記録デ
ータに応じて記録媒体に対しインクを吐出させるように
したものである。
【0016】本願請求項3記載の発明は、上記請求項1
または2記載の発明において、記憶手段を、記録装置の
制御を行う主制御部に具備したものである。
【0017】本願請求項4記載の発明は、上記請求項1
または2記載の発明において、記憶手段を、記録装置の
制御を行う主制御部外に設けられた外部メモリによって
構成したものである。
【0018】本願請求項5記載の発明は、上記請求項1
ないし4いずれか記載の発明において、環境条件検出手
段を、リニアエンコーダの設置個所周辺の温度を検出す
る温度検出手段により構成したものである。
【0019】本願請求項6記載の発明は、上記請求項1
ないし4いずれか記載の発明において、環境条件検出手
段を、リニアエンコーダの設置個所周辺の湿度を検出す
る湿度検出手段により構成したものである。
【0020】本願請求項7記載の発明は、上記請求項1
ないし5いずれか記載の発明における記録部を、それぞ
れ異なる色を吐出させる複数の記録ヘッドを具備するよ
う構成したものである。
【0021】本願請求項8記載の発明は、上記請求項1
ないし7いずれか記載の発明において、光学式リニアエ
ンコーダを、記録部の移動経路内に配置された光反射率
の異なる2種類の部分を副走査方向に沿って交互に形成
してなる被投光部と、この被投光部に向けて光を発する
共に前記被投光部からの反射光を受光する投受光部とに
より構成したものである。
【0022】本願請求項9記載の発明は、上記請求項2
ないし8いずれか記載の発明において、熱エネルギーを
利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によっ
てインクを吐出させるよう構成した記録部を適用し得る
ようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。
【0024】図1ないし図4及び図7は、本発明の第1
の実施形態における記録装置を示す図である。
【0025】ここに示す記録装置は、前記従来技術(図
8参照)において示したものと同様の記録ヘッド及びそ
の移動等を司る各種機構部等を有し、熱エネルギーを利
用してインクに気泡を生じさせ、 その気泡の圧力によっ
てインクを吐出させる所謂バブルジェット方式のカラー
インクジェット記録装置となっている。但し、この実施
形態では、図7に示すように、機構部13において、光
学式リニアエンコーダ130のスケール131の設置個
所近傍に、温度及び湿度を検出する温湿度検出部19が
設けられている。
【0026】また、この実施形態においては、図1に示
すような制御系回路を具備するものとなっている。
【0027】図1において、10は記録ヘッド及び機構
部等を機構をはじめとする本記録装置全体の制御を行う
主制御部であり、この主制御部10は、マイクロプロセ
ッサー及び、動作プログラムなどを格納してなるRO
M、種々のデータなどの書き込み及び読み出しなどを行
う作業用RAM、後述の光学式リニアエンコーダ130
の形状変化補正用のデータを格納してなるテーブルメモ
リ(ROM)等から構成されている。
【0028】また、11は前記記録ヘッド及びヘッド移
動機構などに設けられた光学式リニアエンコーダ130
と、この光学式リニアエンコーダ130のスケール13
1毎に出力される信号のアップ/ダウンカウントを行う
エンコーダカウンタとにより構成される印字位置検出部
である。
【0029】光学式リニアエンコーダ130は、スケー
ル131の印刷されたエンコーダ本体(被投光部)と、
機構部13のキャリッジ102(図7参照)に取り付け
られた2組の投光部及び受光部(図示せず)とにより構
成され、2組の投光部及び受光部はそれぞれ位相が90
°ずれるように取り付けられている。このためキャリッ
ジの移動動作に応じて図2(a),(b)に示すような
位相の90°ずれた2つの信号A,Bが生成される。
【0030】すなわち、図2において301は光学式リ
ニアエンコーダ130のスケールパターンを示し、図2
(a)はキャリッジ102の往路駆動時に生成される信
号を、図2(b)は復路動作時に生成される信号をそれ
ぞれ示している。
【0031】図示のように、信号Aの位相が信号Bの位
相より90°進んでいる時は往路駆動であるため、エン
コーダカウンタでは各信号の立ち上がり及び立ち下がり
エッジに応じてカウントアップを行い、逆に位相が90
°遅れている時には復路駆動であるため、エンコーダカ
ウンタでは、カウントダウンすることでキャリッジ10
2の位置情報を検知することができる。この印字位置検
出部11から出力される各信号A,Bはヘッドコントロ
ーラ17にも供給され、印字のタイミング信号として使
われる。
【0032】一方、前記機構13は前記従来技術におい
て説明した図7に示すものとほぼ同様の構成を有するも
のとなっており、記録ヘッド120,121,122,
123を主走査方向(X1,X2方向)に移動させるた
めのキャリッジ駆動部(キャリッジ102、モータ10
3)及び用紙を供給する給紙部(給紙モータ107、紙
送りローラ101等)の外、不図示の紙搬送部、排紙
部、及び記録ヘッドのインク詰りを回復するための回復
ユニット部等から構成されている。
【0033】12は給紙、排紙、用紙選択等を行うスイ
ッチ類及び本インクジェット記録装置の状態表示を行う
表示系を備えた操作パネルであり、前記主制御部10の
制御によりスイッチ類のモニタ及び状態表示が行われ
る。
【0034】14はインターフェース部(I/F部)で
あり、このI/F部14には不図示のホストコンピュー
タが接続され、ホストコンピュータからはコマンド及び
記録データが送られ、そのコマンドに応じて本インクジ
ェット記録装置が動作し、記録データの記録を行うよう
になっている。なお、I/F部14としては、セントロ
ニクス及びSCSIインターフェースが一般に用いられ
ている。
【0035】また、15はメモリコントローラである。
このメモリコントローラ15は、I/F部14から入力
されたコマンドを主制御部10に転送すると共に、主制
御部10の制御の下に記録データをメモリ部16に書き
込むようアドレスと書き込みタイミング信号を生成す
る。また、前記I/F部14から入力されたコマンドは
主制御部10で解読され、主制御部10はそのコマンド
に従って本インクジェット記録装置全体の制御を行う。
【0036】メモリ部16は記録ヘッド120,12
1,122,123を有する記録部18が主走査方向に
1回走査して記録を行うために必要とされる1バンド分
以上の記録データを格納し得る記憶容量を備えたメモリ
から構成されている。
【0037】例えば、各記録ヘッドの副走査方向のノズ
ル数が128ノズルで、主走査方向に1回スキャンで記
録できる最大ドット数が8kドットであるとすれば、メ
モリ部10は、 128(ノズル)*8k(ドット)*4(色)=4MB
it 以上の記憶容量を持つことになる。
【0038】また、17はヘッドコントローラであり、
記録部18でインクを吐出させるための記録パルスや各
種タイミング信号を主制御部10の制御により生成す
る。
【0039】記録部18での記録動作(記録部18への
ヒートパルスの生成)は、基本的には、前述の印字位置
検知部11からの光学式リニアエンコーダ130信号に
同期して行われるが、さらにこの実施形態においては、
主制御部11にて遅延時間が設定された場合、その遅延
時間だけ光学式リニアエンコーダ130信号を遅延した
タイミングで記録動作を行うよう構成されている。
【0040】この遅延機能は、通常は、ヘッド間の取り
付け位置のずれによるレジずれ補正に用いられる機能で
あるが、この実施形態ではこの時間遅延機能をレジずれ
補正と併せて光学式リニアエンコーダ130の形状変化
補正をも行うものであり、主制御部10の制御によりこ
の動作が行われる。この動作は後にフローチャートを用
いて詳述する。
【0041】また、19は環境条件検出手段としての温
湿度検知部であり、温度センサ、湿度センサなどの各種
センサから構成され、主制御部10に対し環境温度及び
湿度の測定値が環境条件データとして出力されるように
なっている。
【0042】次に図3のフローチャートを用いて記録時
(往路記録時)の動作について説明する。
【0043】本インクジェット記録装置では、ホストコ
ンピュータからの印字開始コマンドをI/F部14を介
して主制御部10が受け取り、以後1バンド分の記録デ
ータを受け取る毎にその記録データの記録動作を行い、
これを繰り返すことで最終的に1ぺ一ジ分の記録動作を
行うようになっている。
【0044】すなわち、主制御部10は、メモリコント
ローラ15を制御してメモリ部16にホストコンピュー
タから送られてくる印字データを格納し、1バンド分の
印字データがメモリ部16に格納し終わると、図3のフ
ローチャートに示す1バンド分の印字動作を開始する
(ステップ400)。
【0045】ここで、主制御部10は、温湿度検知部1
9によって光学式リニアエンコーダ130の温度、湿度
(環境条件)を検知し(ステップ401)、その後ヘッ
ドコントローラ17に対して印字情報(印字開始位置、
印字幅、レジずれ調整値、印字パルス幅、等)の設定を
行い印字動作をイネーブル状態にする(ステップ40
2)。そしてキャリッジを動かしホームポジション位置
から往路駆動動作を開始する(ステップ403)。
【0046】主制御部10はキャリッジ駆動後光学式リ
ニアエンコーダ130位置を印字位置検知部11より常
時読み取り(ステップ404)、印字開始位置にキャリ
ッジが達した時点(ステップ405)で、エンコーダバ
ルスA,Bのエッジに基づき各記録ヘッドからインクの
吐出動作が行われ、記録動作が開始される。この時、主
制御部10はステップ401で検知した温度及び湿度情
報によって設定される環境条件に基づき、テーブルメモ
リに格納されている光学式リニアエンコーダ130の形
状変化補正データを読み出すと共に、その形状変化補正
データと光学式リニアエンコーダ130から出力される
位置情報とに基づきインクの吐出タイミング補正値を算
出し、これをヘッドコントローラに設定する(ステップ
406)。
【0047】ここで、前記形状変化補正データとは、前
記環境条件において光学式リニアエンコーダ130に発
生する形状変化を補正すべく設定されたインクの吐出動
作タイミングの補正データである。そして、この補正デ
ータは、予め形状変化情報として格納したものであり、
例えば、製品の工場出荷時に温度及び湿度による形状変
化補正値を測定して得られるものとなっており、主制御
装置10に実装されるROMに格納されるか、あるいは
フラッシュメモリに書き込まれるものとなっている。
【0048】そして、前記ヘッドコントローラ17はセ
ットされたインクの吐出タイミング補正値に従ってイン
クの吐出動作タイミングをディレーさせて吐出させる。
このインクの吐出動作状態を図4に示す。
【0049】図4において、500,501は印字位置
検知部11で得られる光学式リニアエンコーダ130か
らの出力信号であり、ヘッドコントローラ17では、通
常これらの信号の立ち上がり、及び立ち下がりエッジに
同期して記録部18への記録用のヒートパルス502を
生成する。
【0050】しかし主制御部10からの設定によりこの
ヒートパルスの生成ディレー時間が設定された時にはそ
の設定時間経過後にこのヒートパルスは生成される。
【0051】図4に示す503は記録部18の主走査方
向における位置P1,P2,P3において、主制御部1
0によりディレー時間としてT1,T2,T3が設定さ
れた場合に生成されるヒートパルスの例である。ステッ
プ406では、主制御部10が温度及び湿度情報からな
る環境条件情報と、現在のエンコーダカウント値から光
学式リニアエンコーダ130の形状変化補正量分に相当
するディレー時間とをヘッドコントローラ17にセット
することで記録部18の各ヘッドに印加されるヒートパ
ルスのタイミング補正が行われ、これにより光学式リニ
アエンコーダ130の形状変化に相当する時間だけイン
クの吐出タイミングがずれることとなる。
【0052】実際にはカラー画像記録を行うためには図
7に示すように、C,M,Y,Bkの各インクを吐出す
るための4個のヘッド(120,121,122,12
3)、あるいはそれ以上のヘッドが用いられるため、例
えばCインクを吐出する記録ヘッド122を基準とすれ
ば、エンコーダカウンタ値と各記録ヘッドの相対位置と
から決められる各ヘッドの位置に対応して設定される光
学式リニアエンコーダ130におけるエンコーダカウン
ト値の補正値が各記録ヘッド用のテーブルメモリに格納
されており、これら補正値がヘッドコントローラ17に
設けられた各記録ヘッドの吐出タイミング補正用レジス
タにセットされる。なお、各記録ヘッド毎に設けられた
各補正テーブルの補正値は、各ヘッドからインクを吐出
して紙面上で各色インクを重ねて1つのドットを形成す
るために、光学式リニアエンコーダ130の形状変化に
応じてある一つの記録ヘッドを基準「0」とし、他の記
録ヘッドは、基準となる記録ヘッドからの相対的なずれ
量を補正する値とすれば良い。
【0053】以後記録位置が印字終了位置に達するま
で、主制御部10はエンコーダカウント 値を印字位置検
知部11から常時読み出し(ステップ407,40
8)、同様に各記録ヘッド毎に光学式リニアエンコーダ
130の形状変化に応じたインク吐出動作タイミングの
補正を行う(ステップ406)。
【0054】また、キャリッジが印字停止位置に達する
と、主制御部10はキャリッジ102を停止し、ヘッド
コントローラ17に対して印字動作をディセーブル状態
にし(ステップ410)、キャリッジをホームポジショ
ン位置まで戻す(ステップ411)。
【0055】以下、1ページ分の印字が完了するまで上
記ステップ400〜ステップ411の動作を繰り返す。
【0056】以上のように、本実施形態では往路記録時
における光学式リニアエンコーダ130の形状変化の補
正を例に採り説明したが、復路記録及び往復記録におい
ても同様に光学式リニアエンコーダ130による検出位
置から補正テーブルによるインク動作タイミングの補正
データ(ディレー時間データ)を求め、その補正値に従
ってヘッドコントローラ17を制御することでインク吐
出動作を適正なタイミングで行うことができる。
【0057】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0058】図5は、第2の実施形態における制御系回
路の構成を示すブロック図であり、同図中、上記第1の
実施形態と同一もしくは相当部分には、同一符号を付し
てある。
【0059】図示のように、この第2の実施形態と第1
の実施形態との相違は補正テーブル20を新たに追加し
た点にある。
【0060】すなわち、前記第1の実施例においては、
主制御部10が温湿度検出部19により温度及び湿度を
検出し、更に記録位置検知部11によって得られる現在
のキャリッジ102の位置に応じて、主制御部10の内
部に設けられたテーブルメモリに格納されている光学式
リニアエンコーダ130の形状変化に対応する補正デー
タをヘッドコントローラ17にセットする構成であった
が、この第2の実施形態では光学式リニアエンコーダ1
30の形状変化に対応する補正データを格納したテーブ
ルメモリ20を主制御部10の外部に設け、前記第1の
実施形態において主制御部に設けたテーブルメモリを省
略したものとなっている。そして、前記テーブルメモリ
20には、温湿度検知部19からの温度及び湿度情報で
ある環境条件情報信号と位置検知部11からのキャリッ
ジ位置情報信号とが、記録動作タイミング補正データ
(ディレー時間データ)のアドレス信号として入力さ
れ、これによって前記補正テーブルから直接記録動作タ
イミング補正データを出力するようになっている。
【0061】従って、この第2の実施形態においては、
ヘッドコントローラ17に対し、常時、温度及び湿度並
びに記録ヘッド位置に対応した光学式リニアエンコーダ
130の形状変化の補正データが入カされることとな
る。このため、主制御部10は、記録動作中において、
常に印字位置検知部11からキャリッジ位置を読み出し
たり、補正値をヘッドコントローラ17にセットしたり
する必要がなくなり、他の処理を集中的に行うことがで
き、処理速度の向上も期待できる。
【0062】図6に、第2の実施例において主制御部1
0により行われる1バンド印字処理動作のフローチャー
トを示す。なお、図7において、図4に示す前記第1の
実施形態における処理フローと同様の処理には同一のス
テップ符号を付してある。
【0063】図示のように、この第2の実施形態におい
て、主制御部10はキャリッジの往路駆動開始(ステッ
プ403)後、印字終了位置のみを検知(ステップ40
5)すれば良く、この検知は印字位置検知部1から割込
み情報として主制御部20に伝えられるため、主制御部
20は殆ど他の処理(ヘッド温度検知等)を行うことが
できる。なお、テーブルメモリ20としては、製品の工
場出荷時等に、温度及び湿度による光学式リニアエンコ
ーダ130の形状変化補正値を測定し、その測定値を記
録動作補正データとして格納したROMを実装するか、
もしくはフラッシュメモリにデータを書込んで出荷すれ
ば良いことは言うまでもない。
【0064】以上のように、この第2の実施形態におい
ては、テーブルメモリ20を主制御部10の外部に構成
し、直接温度・湿度、キャリッジ位置情報信号をアドレ
ス信号として接続することで、主制御部10の負荷を減
らすことができると共に、リアルタイムにて光学式リニ
アエンコーダ130の温湿度による形状変化の補正を行
うことができる。また、テーブルメモリ20をフラッシ
ュメモリ等によって構成した場合には、出荷後にオペレ
ータなどがデータを適宜書き換えることも容易に行うこ
とができ、常に適正な状態で使用することができる。
【0065】なお、上記各実施形態においては、環境条
件検出手段として、温度と湿度の双方を検出するものと
したが、記録装置の適用環境によっては、湿度と温度の
いずれか一方のみを検出し、これを記録タイミングを補
正するための環境条件としても良い。
【0066】また、上記実施形態では、複数の記録ヘッ
ドを有するカラーインクジェット記録装置を例に取り説
明したが、本発明はカラーインクジェット記録装置に限
らずその他の記録方式を採る記録装置、例えば熱転写方
式を用いた記録装置にも適用可能であり、本発明は特に
上記各実施形態に限定されるものではない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係る記
録装置においては、各記録部による記録動作タイミング
を制御するための光学式リニアエンコーダとして、安価
に構成できる光学式リニアエンコーダを用いると共に、
その光学式リニアエンコーダの周辺における環境条件を
検出し、検出した環境条件に応じて前記光学式リニアエ
ンコーダの形状変化データをテーブルメモリから読み出
し、その形状変化データに基づき記録動作タイミングを
補正するようにしたため、光学式リニアエンコーダに形
状変化が発生しても、記録部による記録位置に高精度を
得ることができる。このため、記録部に複数の記録ヘッ
ドを設けてなるカラー画像記録などにおいても常に記録
画像の各ドットの形成位置に高精度を得ることができ、
高品位な画像を得ることができる。
【0068】また、補正データを格納するテーブルメモ
リを記録装置の主制御部外に設け、環境条件検出手段に
て検出された環境条件情報と印字位置検出手段によって
検出された印字位置情報とをアドレスデータとして前記
テーブルメモリから直接に記録動作タイミング補正デー
タを入力するようにすれば、主制御部に係る負担を軽減
することができ、主制御部における処理動作速度の向
上、及び処理動作の多様化などを図ることが可能とな
り、記録装置全体のより一層の高性能化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるカラーインク
ジェット記録装置の制御系回路の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態における光学式リニア
エンコーダからの出力信号示す線図であり、(a)は往
路記録における出力信号を、(b)は復路記録における
出力信号をそれぞれ示している。
【図3】本発明の第1の実施形態における1バンド分の
記録動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における光学式リニア
エンコーダからの出力信号及び記録部に供給されるヒー
トパルスを示す線図である。
【図5】本発明の第2の実施形態におけるカラーインク
ジェット記録装置の制御系回路の構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明の第2の実施形態における1バンド分の
記録動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の各実施形態におけるカラーインクジェ
ット記録装置の機構部を示す説明斜視図である。
【図8】従来のカラーインクジェット記録装置の機構部
を説明斜視図である。
【符号の説明】
10 主制御部 11 印字位置検出部(印字位置検出手段) 13 機構部 17 ヘッドコントローラ(補正手段) 18 記録部 19 温湿度検出部 20 テーブルメモリ(記憶手段) 120,121,122,123 記録ヘッド 130 光学式リニアエンコーダ 131 スケール131 132 投受光器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の記録媒体に対向する記録部を用
    い、該記録部を主走査方向へと移動させると共に、入力
    される記録データに応じて前記記録部の主走査方向にお
    ける位置に基づき記録動作を行うようにした記録装置に
    おいて、 前記記録部の主走査方向における位置を検出する光学式
    リニアエンコーダと、 この光学式リニアエンコーダの設置個所周辺における環
    境条件を検出する環境条件検出手段と、 前記記録部による記録動作タイミングを補正するタイミ
    ング補正データが前記光学式リニアエンコーダの環境条
    件による形状変化に対応して予め格納され、前記環境条
    件検出手段によって出力される環境条件情報及び前記光
    学式リニアエンコーダより出力される位置情報に応じて
    前記タイミング補正データが読み出される記憶手段と、 前記記憶手段より読み出されたタイミング補正データに
    基づき記録媒体に対する記録位置の補正を行う補正手段
    とを備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録部は、入力される記録データに
    応じて記録媒体に対しインクを吐出させることを特徴と
    する請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、記録装置の制御を行う
    主制御部に具備されることを特徴とする請求項1または
    2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、記録装置の制御を行う
    主制御部外に設けられた外部メモリによって構成される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記環境条件検出手段は、リニアエンコ
    ーダの設置個所周辺の温度を検出する温度検出手段によ
    り構成されることを特徴とする請求項1ないし4いずれ
    か記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記環境条件検出手段は、リニアエンコ
    ーダの設置個所周辺の湿度を検出する湿度検出手段によ
    り構成されることを特徴とする請求項1ないし4いずれ
    か記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録部は、それぞれ異なる色を吐出
    させる複数の記録ヘッドを具備してなることを特徴とす
    る請求項1ないし5いずれか記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記光学式リニアエンコーダは、記録部
    の移動経路内に配置された光反射率の異なる2種類の部
    分を副走査方向に沿って交互に形成してなる被投光部
    と、この被投光部に向けて光を発する共に前記被投光部
    からの反射光を受光する投受光部とにより構成されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記記録部は、熱エネルギーを利用して
    インクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によってインク
    を吐出させることを特徴とする請求項2ないし8いずれ
    か記載の記録装置。
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