JP2000166192A - 電動機のコイル形成装置 - Google Patents

電動機のコイル形成装置

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JP2000166192A
JP2000166192A JP10341753A JP34175398A JP2000166192A JP 2000166192 A JP2000166192 A JP 2000166192A JP 10341753 A JP10341753 A JP 10341753A JP 34175398 A JP34175398 A JP 34175398A JP 2000166192 A JP2000166192 A JP 2000166192A
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stator
coil
conductor
jig
groove
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JP10341753A
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Sadamichi Kumada
禎道 熊田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全自動化した一つの装置によって、導線をステ
ーターに精確に直巻きしてコイルを形成するコイル直巻
き装置を提供する。 【解決手段】シャフト2をケーシング5に装着したジグ
7の内周面に沿ってステーター6の中心軸部分を貫通さ
せた状態で前記ガイドピン9aにより導線1を係合して
ステーター6の1つの溝6aに導線1を嵌合させた後、
ステーター6を所定角度1方向に回転してステーター6
の外側で導線をジグ7の周面に沿って巻回し、前記ガイ
ドピン9aと導線1との係合を解除し、シャフト2を前
記中心軸部分から退避した状態でガイドピン9aと導線
1とを係合して、もう1つの溝6aに導線1を嵌合させ
た後、ステーター6を前記とは逆方向に所定角度回転し
て溝6aと溝6aとの間に導線1を1巻きし、かかる動
作を繰り返すことにより、溝6aと溝6aとの間にコイ
ルを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機のコイル形
成装置に関し、特に、モーターのステーターに直接導線
を巻き、コイルを形成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の汎用モーターのステーターにコイ
ルを装着する方法としては、ステーターにリングを作成
し、該コイルを所定の溝に強引に嵌挿させる方法が一般
的である。なお、モーターカバーにモーターを収納でき
るように、ステーターからはみ出たコイルをハンマー等
で下方に屈曲形成してモーターを完成させる。
【0003】このため、ステーターの溝の寸法に略合致
するように、導線を巻いてコイルを形成する工程と、該
コイルをステーターの溝に嵌め込む工程を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステー
ターの溝の開口部の幅が導線の径の2倍程度であるた
め、あらかじめ外部で形成したコイルをステーターの溝
に嵌挿させる際には、必要以上に長い周長のリング状の
コイルを作成しなければならず、また、溝に沿って斜め
に摺動させながら挿入するために、導線の絶縁被膜の剥
離が生じるという問題がある。
【0005】また、コイルが必要以上に長いためにステ
ーター外部で位相の異なるコイルが接触し、そのため別
工程で外部コイルの成形処理や絶線処理を必要とすると
いう問題がある。
【0006】さらに、いくつかの工程に分けて自動化す
る方法では、工程が多く煩雑であるため一つのモーター
を完成させるのに、直接手で巻く方法よりも時間がかか
ってしまい、却って生産効率の悪化を招くという問題も
ある。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたもので、全自動化した一つの装置によって、導
線をステーターに精確に直巻きしてコイルを形成するコ
イル直巻き装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ステーターの内周面に形成された溝と溝との間に導線を
巻回してコイルを形成する装置であって、ステーターを
中心軸回り回転自由に、ステーターの外周面を保持する
ケーシングと、前記ケーシングをステーターと共に中心
軸回り正逆方向に回転駆動させる回転駆動手段と、前記
導線が巻回されるステーターの溝と溝との間でステータ
ーの内周面及び外側側面に係合する扇型のジグと、前記
ジグの内周面に沿ってステーターの中心軸部分を貫通自
由であって、中心軸部に形成された貫通孔に、一端がク
ランプされた導線を一定の張力を持たせつつ貫通させた
シャフトと、前記シャフトの先端から導出された導線と
係合して該係合部を所定の位置にセット自由なガイドピ
ンと、を含んで構成され、前記シャフトをケーシングに
装着したジグの内周面に沿ってステーターの中心軸部分
を貫通させた状態で前記ガイドピンにより導線を係合し
てステーターの1つの溝に導線を嵌合させた後、ステー
ターを所定角度1方向に回転してステーターの外側で導
線をジグの周面に沿って巻回し、前記ガイドピンと導線
との係合を解除し、シャフトを前記中心軸部分から退避
した状態でガイドピンと導線とを係合して、もう1つの
溝に導線を嵌合させた後、ステーターを前記とは逆方向
に所定角度回転して溝と溝との間に導線を1 巻きし、か
かる動作を繰り返すことにより、溝と溝との間にコイル
を形成することを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、ステーターに導線
が嵌合する溝には、絶縁紙が装着され、該絶縁紙の溝の
外側に突出する端部の外側に近接する押さえ板を、1つ
のジグに対して複数個配設し、該押さえ板の外側で導線
がジグの周面に巻回されるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】請求項3に係る発明は、電動機は複数相の
コイルが装着され、各相毎に導線のジグの周面に巻回さ
れる部分の、ステーターの溝からのはみ出し量をかえる
ことにより、各相のコイル相互の干渉を防止するように
したことを特徴とする。
【0011】請求項4に係る発明は、電動機は同一の相
について導線が嵌合する溝と溝との回転角が相対的に大
きい大コイルと相対的に小さい小コイルとが装着され、
大コイルと小コイルとで導線のジグの周面に巻回される
部分の、ステーター中心軸からの距離を変えることによ
り、大コイルと小コイルとの干渉を防止するようにした
ことを特徴とする
【0012】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、簡単な一
定動作の繰り返しにより、コイルをステーターの溝に短
時間で形成することができるので、生産コストの大幅な
削減を図ることができる。また、ジグの形状に沿ってコ
イルが屈曲成形されるので、設計寸法の通り精確にコイ
ルを形成でき、相互のコイルが接触して起こるモーター
の電流破壊を防止できる。
【0013】請求項2に係る発明によれば、絶縁紙の溝
の外側に突出する端部の外側に近接する押さえ板を、1
つのジグに対して複数個配設し、該押さえ板の外側で導
線がジグの周面に巻回されるようにしたことにより、ス
テーターの溝から外部にはみ出した絶縁紙を押さえ板に
より押さえられるので、ステーターに導線を巻く際にこ
のはみ出した絶縁紙と導線との接触による双方の損傷を
防止できる。
【0014】請求項3に係る発明によれば、各相毎に導
線のジグの周面に巻回される部分の、ステーターの溝か
らのはみ出し量をかえることにより、各相のコイル相互
の干渉を防止できる。
【0015】請求項4に係る発明によれば、大コイルと
小コイルとで導線のジグの周面に巻回される部分の、ス
テーター中心軸からの距離を変えることにより、大コイ
ルと小コイルとの干渉を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る電
動機のコイル形成装置の全体構成図であり、図2は,図
1のA−A’断面図である。
【0017】まず、かかる装置の構成を以下に具体的に
説明する。導線送り出し機構1bから出た導線1は、シ
ャフト2の中心軸に沿って形成された軸孔2aを貫通し
た状態で配設され、その先端部分を、コイルクランプ1
aにより固定される。該シャフト2は中心軸方向に往復
動自由に構成されている。なお、導線1がたるまないよ
うにするために、導線送り出し機構1bにはパウダーク
ラッチ制御部13により自動制御することが可能なパウ
ダークラッチ13aが装着され、常に一定の張力を導線
1にかけている。
【0018】前記導線1を直巻きされてコイルを装着さ
れるステーター6が環状のケーシング5の内周側に嵌挿
して固定され、その中心軸が前記シャフト2の中心軸と
一致するようにケーシング5の外周面は、周方向等間隔
毎に3以上のローラー4と接して保持されており、複数
の中の1個のローラー4の駆動回転により、ステーター
6の中心軸回りに正逆転自由に回転できるようになって
いる。
【0019】ここで、前記ステーター6と中心軸を共有
してガイドロッド8が配設されている。該ガイドロッド
8は前記シャフト2と同径に形成され、シャフト2と選
択的にステーター6の中心軸部を貫通自由に往復動する
ように構成されている。
【0020】ステーター6の中心軸部にガイドロッド8
を貫通させた状態で、ステーター6の導線が巻回される
一対の溝6aの間の側面内周縁部を扇形の側板部で覆う
ジグ7が、前記側板部の扇形の要部分から軸方向に延び
る分割円筒部の外周面がステーター6の内周面と係合
し、内周面がシャフト2又はガイドロッド8の外周面と
係合するように装着され、ジグ7の離脱防止になってい
る。
【0021】前記ジグ7の側板部は、ステーター6の側
面内周縁部との係合部と、該係合部から軸方向に延びる
ステーター6内周の径より少し径の大きい導線巻回部7
cと、該導線巻回部7cより大径のフランジ部7bとを
備えている。
【0022】また、側面(側板部表面)は、図2に示す
ようなU’,V’,W’コイル巻回用の70°又は、
U,V,Wコイル巻回用の90°の扇形であり、矢印方
向に移動可能な一つ以上のジグ回転止め機構7aを有
し、ジグ7がステーター6に装着された際には、該ジグ
回転止め機構7aはステーター6の溝6aの開口部6b
から浅い位置(例えば、約2mm程)に嵌合して、ジグ
7を回り止めする。
【0023】なお、本実施の形態では、ステーター6の
対角線方向の2箇所で同時に導線1を直巻きしてコイル
を形成するため、前記ジグ7は、同一箇所で両側に2個
のものが2箇所で計4個装着される。
【0024】これらのジグ7は、コイル形成前に図示し
ない自動装着装置によって装着される。また、コイル形
成時に、シャフト2、ガイドロッド8がジグ7の内周側
を駆動挿入する際には、少なくともこれらの先端側のジ
グ7が摺動抵抗により外れることを防止するためにジグ
7の側板を押圧するシリンダ部12aを備えたジグ固定
機構部12が配設されている。なお、シリンダ部12a
は、シャフト2、ガイドロッド8が駆動完了後、コイル
を巻くのを妨げないようにシャフト2の駆動方向と平行
方向に一旦引き込み、コイルを巻き終わった後にジグ7
の側板を再度押圧する。
【0025】また、前記各ジグ7の側板部表面に隣接し
て、3本の押さえ板3が配設されている。該3本の押さ
え板3は、図2に示すように夫々長手方向に移動し、か
つ、両側の2本は、前記70°又は90°の扇形のジグ
7の装着に対応して相互に70°又は90°の角度をな
すようにステーター6の周方向に移動する。
【0026】そして、該押さえ板3の先端部が導線1の
巻回時には、ステーター6の内周側に形成された溝6a
から外部にはみ出した絶縁紙11を外側から押さえる位
置にセットされ、該押さえ板3の外側で導線巻回部7c
に沿って導線1が巻回されつつ、コイルが形成されるの
で、はみ出した絶縁紙11と導線1との接触を防止する
ことができる。
【0027】一方、図1でケーシング5より左側の前記
ジグ固定機構部12及び押さえ板3は、ベアリング14
を介してガイドロッド8の周りを回転自由に支持された
円筒状のハウジング15に夫々連結されており、かつ、
該ハウジング15は前記ケーシング5と同期して回転さ
れるように図示しない駆動源に連結されている。また、
図1でケーシング5より右側のジグ固定機構部及び押さ
え板も図示しないが、同様にケーシング5に同期して回
転するハウジング15に連結されている。
【0028】さらに、送り出されてきた導線1をステー
ター6の溝6aに案内すると同時に、ジグ7のフランジ
部7bとの干渉を避けて導線巻回部7aに巻回するよう
に、導線1の一部に係合するためのガイドピン9aが、
その位置を自動制御により3次元方向に任意の位置に変
えることができる3次元駆動装置9に連係されている。
【0029】なお、図1ではケーシング5の左側にある
ものを示したが、同様のガイドピン9a及び3次元駆動
装置9がケーシング5の左側にも対称的に配置されてい
る。次に、かかる構成を有した装置によるコイルの形式
動作を図3〜図7に従って順次説明する。なお、図3〜
図7において(a)は(b)のA−A’断面図である。
図には、側面が90°の扇形のジグ7を用いた際の実施
例を示す。なお、70°のジグ7を用いた場合も、動作
原理は同様である。
【0030】導線1が上記の状態のまま、シャフト2は
ガイドロッド8に摺動し、図1、図2に示されたコイル
形成動作に入る前の初期状態からガイドロッドが図1で
左側に退出するのに、同期してシャフト2が図で左側に
移動し、ステーター6及びジグ7を貫通する。
【0031】図3は、シャフト2がステーター6及びジ
グ7を貫通した状態で、ジグ7の扇形を挟む両側面B、
CのうちB面が垂直状態となる。この時、導線1は、ガ
イドロッド8の下方に位置して、ジグ7のB面に沿って
伸び、ステーター6のコイルクランプ1a側の溝6aに
入り、押さえ板3のエッジ部分で屈曲し、ジグ7の外周
面と押さえ板3との間を抜けて、コイルクランプ1aに
至っている。
【0032】次に、ガイドピン9aがシャフト2端部近
傍の導線1を引っかけ、下方向に引っ張ると、導線1は
B面側の溝6a全体に格納される。この状態で、ローラ
ー4によって、ケーシング5、ステーター6及びジグ7
を図4(a)で90°時計回り(矢印方向)に回転させ
ると、同図に示すようにジグ7の扇型を挟む両側面B,
CのうちC面が垂直となり、左右の押さえ板3の外側で
それぞれ導線1は、フランジ部7cと押さえ板3の間の
導線巻回部7cに巻回される。
【0033】次に、前記ガイドピン9aと導線1との係
合を外すと、コイルクランプ1aと反対側では、導線1
は導線巻回部7cに沿って完全に巻回される(図5
(a)参照)。ここで、導線1はステーター6を半周だ
け巻回されたことになる。
【0034】そのまま、シャフト2を初期の位置まで戻
すことにより、導線1は、コイルクランプ1aから離れ
た方のステーター6の溝6aの側面端部において屈曲し
て、ジグ7のC面に沿って伸び、ステーター6とジグ7
との間隙を通り、シャフト2の軸孔2aに至っている。
【0035】次に、コイルクランプ1a側のガイドピン
9aにより、前記同様に導線1を引っかけ、下方に引張
ることで、図6に示すように導線1はC面の溝6a全体
に格納される。
【0036】次に、導線1がコイルクランプ1a寄りの
ガイドピン9aによって引っ張られたまま、ローラー4
によって、ケーシング5、ステーター6及びジグ7を図
7(a)で90°反時計回り(矢印方向)に回転させる
と、導線1がステーター6の両外側でジグ7の導線巻回
部7cに巻回される。
【0037】次に、前記コイルクランプ1a側のガイド
ピン9aと係合する導線1を外すことで、コイルクラン
プ1a側でも導線1は導線巻回部7cに完全に巻回され
る。以上の工程により、導線1はステーター6の2つの
溝6aの間に1周巻回されたことになる。
【0038】その後、シャフト2を再び図3のように移
動させることによって、導線1は図7に示すジグ7の扇
型を挟む両側面B,CのうちB面に沿って移動する。そ
の後の工程は図4以降の工程と同様である。
【0039】以上のように、シャフト2及びガイドロッ
ド8の往復動とジグ7の正逆回転という簡単な動作を繰
り返すことにより、コイルをステーター6の溝6aに短
時間で形成することができる。また、導線巻回部7c、
フランジ部7b及び押さえ板3によって、コイルが設計
寸法の通り精確に屈曲成形されるので、相互のコイルが
接触して起こるモーターの電流破壊を防止することがで
きる。
【0040】また、図8は、導線1の巻かれる様子を示
した概略工程図である。図8(A)は、シャフト2が矢
印方向に進むことによって、導線1がステーター6を貫
通した状態を示した図であり、図3の導線1の状態を示
している。
【0041】図8(B)は、ジグ7が90°時計回りに
回転(導線1は下向きの矢印方向に屈曲成形される。)
し、シャフト2が元の位置に戻ったときの導線1の状態
を示した図であり、図5の導線1の状態を示している。
このとき、導線1はステーター6について半周巻かれた
ことになる。
【0042】図8(C)は、ジグ7が90°反時計回り
に回転(導線1は上向きの矢印方向に屈曲成形され
る。)したときの導線1の状態を示した図であり、図7
の導線1の状態を示している。このとき、導線1はステ
ーター6について1周巻かれたことになる。
【0043】図8(D)は、図8(C)の状態のまま、
図8(A)と同様に、シャフト2が矢印方向に進むこと
によって、導線1がステーター6を貫通した状態を示し
た図である。
【0044】図8(E)は、図8(B)と同様に、ジグ
7が再び90°時計回りに回転(導線1は下向きの矢印
方向に屈曲成形される。)し、シャフト2が元の位置に
戻ったときの導線1の状態を示した図である。このと
き、導線1はステーター6について1周半巻かれたこと
になる。
【0045】次に、図9は、ステーター6に形成された
コイルを示した全体図であり、(a)はその平面図、
(b)は、その側面断面図である。なお、各コイルは位
相電流の種類に応じて用いられ、大コイル20をU相用
コイル、V相用コイル、W相用コイルとし、コイルが嵌
挿する溝6aは互いに90°の角度を有しており、U相
用コイル、V相用コイル、W相用コイルの順に、ステー
ター6からはみ出す長さが大きくなり、これによってこ
れらコイル間の干渉を防止することを特徴とする。同様
に、小コイル30をU’相用コイル、V’相用コイル、
W’相用コイルとし、コイルが嵌挿する溝6aは互いに
70°の角度を有しており、U’相用コイル、V’相用
コイル、W’相用コイルの順に、ステーター6からはみ
出す長さが大きくなっており、その長さはU相用コイ
ル、V相用コイル、W相用コイルとそれぞれ等しくなっ
ている。
【0046】一方、各相の大コイル20と小コイル30
(UとU’,VとV’,WとW’)とでは、ステーター
6の外側で、ジグ7の導線巻回部7cに巻回される部分
のステーター6の中心からの距離を変えており、これに
より大コイル20と小コイル30との干渉を防止するよ
うにしている。
【0047】なお、各相の大コイル20及び小コイル3
0は図9(a)に示す位置に形成されることを特徴と
し、大コイル20については、原点を点対称とした溝6
aに同相の大コイル20がそれぞれもう1つずつ形成さ
れる。また、コイルを構成する導線1は約40回巻回さ
れる。また、図10は、各相用コイルを形成するジグ7
の形状を示した側面図である。
【0048】次に、図11は、本発明に係るコイルの直
巻き工程のフローチャートを示した図である。前述した
ように、各相用コイルを形成するジグ7の形状は、いず
れも異なるため、まず、1本の導線1でU相用コイルを
2つ形成した後、U’相用コイルを4つ形成する。同様
に、V相用コイル、V’相用コイル及びW相用コイル、
W’相用コイルをそれぞれ1本の導線で同様に形成して
いき、全ての相のコイルを形成した後、同じ相のコイル
を構成する導線1どうしを合成樹脂等で接着し、違う相
のコイルどうしが万一接触しないように表面処理を施
し、モーターの製造を完了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル直巻き装置の全体構成図
【図2】図1のA−A’断面図
【図3】本発明に係るコイルの直巻き工程図(第1段
階)(a)側面断面図(b)正面断面図
【図4】本発明に係るコイルの直巻き工程図(第2段
階)(a)側面断面図(b)正面断面図
【図5】本発明に係るコイルの直巻き工程図(第3段
階)(a)側面断面図(b)正面断面図
【図6】本発明に係るコイルの直巻き工程図(第4段
階)(a)側面断面図(b)正面断面図
【図7】本発明に係るコイルの直巻き工程図(第5段
階)(a)側面断面図(b)正面断面図
【図8】導線の巻かれる様子を示した簡略工程図
【図9】(a)ステーターに形成されたコイルを示した
全体平面図(b)側面断面図
【図10】各相用コイルを形成するジグの形状を示した
側面図(A)U層・U’層用ジグ(B)V層・V’層用
ジグ(C)W層・W’層用ジグ
【図11】本発明に係るコイルの直巻き工程のフローチ
ャート
【符号の説明】
1 導線 7a ジグ回転止め
機構 2 シャフト 7b フランジ部 2a 軸孔 7c 導線巻回部 3 押さえ板 8 ガイドロッド 5 ケーシング 9a ガイドピン 6 ステーター 11 絶縁紙 7 ジグ 12 ジグ固定機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステーターの内周面に形成された溝と溝と
    の間に導線を巻回してコイルを形成する装置であって、 ステーターを中心軸回り回転自由に、ステーターの外周
    面を保持するケーシングと、 前記ケーシングをステーターと共に中心軸回り正逆方向
    に回転駆動させる回転駆動手段と、 前記導線が巻回されるステーターの溝と溝との間でステ
    ーターの内周面及び外側側面に係合する扇型のジグと、 前記ジグの内周面に沿ってステーターの中心軸部分を貫
    通自由であって、中心軸部に形成された貫通孔に、一端
    がクランプされた導線を一定の張力を持たせつつ貫通さ
    せたシャフトと、 前記シャフトの先端から導出された導線と係合して該係
    合部を所定の位置にセット自由なガイドピンと、 を含んで構成され、 前記シャフトをケーシングに装着したジグの内周面に沿
    ってステーターの中心軸部分を貫通させた状態で前記ガ
    イドピンにより導線を係合してステーターの1つの溝に
    導線を嵌合させた後、ステーターを所定角度1方向に回
    転してステーターの外側で導線をジグの周面に沿って巻
    回し、前記ガイドピンと導線との係合を解除し、シャフ
    トを前記中心軸部分から退避した状態でガイドピンと導
    線とを係合して、もう1つの溝に導線を嵌合させた後、
    ステーターを前記とは逆方向に所定角度回転して溝と溝
    との間に導線を1 巻きし、かかる動作を繰り返すことに
    より、溝と溝との間にコイルを形成することを特徴とす
    る電動機のコイル形成装置。
  2. 【請求項2】ステーターに導線が嵌合する溝には、絶縁
    紙が装着され、該絶縁紙の溝の外側に突出する端部の外
    側に近接する押さえ板を、1つのジグに対して複数個配
    設し、該押さえ板の外側で導線がジグの周面に巻回され
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動機
    のコイル形成装置。
  3. 【請求項3】電動機は複数相のコイルが装着され、各相
    毎に導線のジグの周面に巻回される部分の、ステーター
    の溝からのはみ出し量をかえることにより、各相のコイ
    ル相互の干渉を防止するようにしたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の電動機のコイル形成装置。
  4. 【請求項4】電動機は同一の相について導線が嵌合する
    溝と溝との回転角が相対的に大きい大コイルと相対的に
    小さい小コイルとが装着され、大コイルと小コイルとで
    導線のジグの周面に巻回される部分の、ステーター中心
    軸からの距離を変えることにより、大コイルと小コイル
    との干渉を防止するようにしたことを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれか1つに記載の電動機のコイル形
    成装置。
JP10341753A 1998-12-01 1998-12-01 電動機のコイル形成装置 Pending JP2000166192A (ja)

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