JP2000165339A - 送信lo同期方式を用いた両偏波伝送システム - Google Patents

送信lo同期方式を用いた両偏波伝送システム

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JP2000165339A JP10338088A JP33808898A JP2000165339A JP 2000165339 A JP2000165339 A JP 2000165339A JP 10338088 A JP10338088 A JP 10338088A JP 33808898 A JP33808898 A JP 33808898A JP 2000165339 A JP2000165339 A JP 2000165339A
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英作 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信LO同期方式にて準同期検波方式のデジ
タル復調器とXPICを用いて両偏波伝送システムを実
現する。 【解決手段】 直交する2つの偏波の信号を同一周波数
で局部発振器を同期させて送信し、送信された各信号を
受信してミキサ10と局発11で準同期検波する。準同
期検波された各信号は、A/D変換器12でデジタル信
号に変換され、2倍の変調速度の復調出力をする復調回
路14で復調される。復調された信号は、XPIC19
で自偏波側の復調信号から得られる誤差信号と異偏波側
の復調信号との相関に基づき異偏波間干渉が補償され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両偏波伝送システ
ムに関し、特に、送信LO(局部発振器)同期方式を用
いた両偏波伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルマイクロ波通信装置において
は、周波数利用効率を上げるため電波の直交する2つの
偏波面、垂直偏波(V)と水平偏波(H)を用いて信号
の伝送を行う両偏波伝送方式が用いられている。本方式
においては、VとHで同じ周波数を使用する(搬送波周
波数が同じ)とき偏波面の直交にずれがあると、RFの
段階で直交側(異偏波)の信号が自偏波にもれ込み干渉
成分となり、信号の伝送品質の劣化を招くことになる。
特に、多値変調方式の場合には、この影響は無視できな
いため受信側に自動等化器を用意し、干渉成分を除去す
る必要がある。
【0003】この等化器を異偏波間干渉補償器(XPI
C:Cross Polarization Inte
rference Canceller)という。
【0004】図8は、XPICの一構成例を示したブロ
ック図である。図7において、XPICの基本的構成は
入力信号を遅延する5段の遅延回路61と、各遅延回路
61の出力と各タップ係数C1〜C5を乗算する乗算器
62と、各乗算器62の出力を加算する加算器63とか
らなるトランスバーサルフィルタ60と、タップ係数制
御回路(TAP CONT)64とで構成される。直交
変調方式の場合、現実にはPチャンネル、Qチャンネル
それぞれ直交成分と同相成分の2次元の構成となるが、
説明を簡略化するため図6では片チャンネルのXPIC
を5タップで、同相成分のみの1次元の構成で示してい
る。
【0005】タップ係数制御回路64は、端子102か
ら入力される自偏波の復調器から得られる誤差信号と、
端子101から入力される異偏波の復調信号との相関を
とることにより各タップ係数(C1〜C5)を生成す
る。このタップ係数が交差偏波間干渉成分の逆特性のイ
ンパルス応答に対応しており、端子103から出力され
る各タップの出力の加算結果が異偏波からの干渉成分に
相当し、このXPIC出力を自偏波の復調信号と加算器
63で加算することにより交差偏波間干渉が補償される
ことになる。なお、XPICが複数のタップを持つの
は、干渉波成分に周波数特性がある場合に対応できるよ
うにするためである。
【0006】ところで受信側で異偏波間の干渉を補償す
ることが可能であるためには、自偏波の復調装置におい
て、BB(ベースバンド)の自偏波の信号とXPICに
入力される異偏波側の信号との位相関係が、干渉を受け
たRFの段階での自偏波異偏波間の位相関係と一致して
いる必要がある。この条件を満たすため、自偏波と異偏
波のLO(Local Oscillator、局部発
振器)周波数の設定として2つの方式が用いられてい
る。
【0007】1つは図9に示す送信LO同期方式であ
り、もう1つは図10に示す受信LO同期方式である。
【0008】図9は送信LO同期方式を用いた両偏波伝
送方式の送受信系の構成を示したブロック図である。本
図において、V/Hの信号はそれぞれ端子1,2から変
調装置41、41’に入力される。変調装置41、4
1’のIF出力は、送信機42、42’でRF信号とな
り、送信アンテナ43、43’から放射される。このと
き変調装置41、41’と送信機42、42’のLOは
共通の局部発振器40、44を用いることによりともに
V/H間で同期している。
【0009】次に受信側について説明する。偏波面の直
交性が保たれているときは、それぞれの受信アンテナ4
5、45’には、自偏波の信号しか受信されないが、直
交がずれたときは、異偏波側の信号も受信され干渉成分
となる。各受信アンテナ45、45’で受信された信号
は、それぞれ受信機47、47’でIF信号になり復調
装置48、48’に入力される。受信機47、47’の
LO46、46’はV/H間で独立の構成となっており
非同期である。
【0010】自偏波側の復調装置48は、LO51が搬
送波周波数に同期すると、復調器50の出力でアイが開
き、A/D変換器52でディジタル信号に変換される。
また、異偏波側の復調装置48’では、復調器50’出
力も自偏波の復調装置48に入力され自偏波のA/D変
換器52と同じクロックでディジタル信号に変換され
る。
【0011】そして、A/D変換器52の出力はXPI
C55に入力され空間での干渉成分の逆特性が出力され
る。自偏波のディジタル信号にこのXPIC出力信号を
加算器54にて加算することにより、異偏波からの干渉
成分が除去される。そして、自偏波側の符号間干渉は等
化器56で除去され、その出力からLO51の周波数が
制御される。なお、異偏波側の復調装置48’も前述し
た自偏波側の復調装置48と同様に動作するため詳細の
説明は省略する。このようにして、V/Hの復調信号
は、それぞれ端子3,4から出力される。
【0012】送信LO同期方式では、図9で示したよう
に変調装置41、41’と送信機42、42’のそれぞ
れのLO40、40’と44、44’を共通にしたりし
て同期させている。これにより空間での異偏波からの干
渉成分は、自偏波の信号に同期する。受信機47、4
7’のLO46、46’は独立であるが、それぞれの復
調器50、50’で搬送波同期が確立した時点で、これ
ら受信機47、47’のLOの周波数差は無関係とな
る。搬送波同期が確立した異偏波のA/D変換器52’
の入力信号を自偏波の復調装置48に入力し、これを自
偏波のクロックでサンプリングした信号と自偏波のA/
D変換器52の出力信号との位相関係は、空間での干渉
成分と自偏波信号との位相関係と同じになっている。よ
って、この2つのBB信号から異偏波間の干渉成分を求
めることが可能になる。
【0013】図10は受信LO同期方式を用いた両偏波
伝送方式の送受信系の構成を示したブロック図である。
本図において、V/Hの信号はそれぞれ端子1,2から
変調装置41、41’に入力される。変調装置41、4
1’のIF出力は、送信機42、42’でRF信号とな
り送信アンテナ43、43’から放射される。このとき
変調装置41、41’と送信機42、42’のLO4
0、40’と44、44’はそれぞれV/H間で非同期
である。
【0014】一方、受信側では偏波面の直交性が保たれ
ているときは、それぞれの受信アンテナ45、45’に
は、自偏波の信号しか受信されないが、直交がずれたと
き、異偏波側の信号も受信され干渉成分となる。受信さ
れた信号は、受信機47、47’でIF信号になり復調
装置48、48’に入力される。このとき受信機47、
47’のLO46はV/H間で同期している。
【0015】自偏波側の復調装置48においては、LO
51が搬送波周波数に同期すると、復調器50の出力で
アイが開き、A/D変換器52でディジタル信号に変換
される。また、受信機47’の出力も自偏波の復調装置
48に入力され復調器53にて自偏波の搬送波周波数で
復調され、A/D変換器52で自偏波と同じクロックで
ディジタル信号に変換される。そして、A/D変換器5
2の出力はXPIC55に入力され空間での干渉成分の
逆特性が出力される。自偏波のディジタル信号にこのX
PIC出力信号を加算器54にて加算することにより、
異偏波からの干渉成分が除去される。自偏波側の符号間
干渉は等化器56で除去され、その出力からLO51の
周波数が制御される。V/Hの復調信号は、それぞれ端
子3,4から出力される。なお、異偏波側の復調装置4
8’の動作も上述した動作と同様であるため記載を省略
する。
【0016】受信LO同期方式では、送信側のLO4
0、40’と44、44’は非同期であるから、空間で
の干渉成分も自偏波信号とは送信LO周波数の差分だけ
ずれている。受信機47、47’のLO46を共通もし
くは同期とすると、自偏波のIF信号と異偏波のIF信
号の周波数差は、送信LOの周波数差になっている。更
に異偏波のIF信号を自偏波の搬送波周波数でBB信号
に変換したときの周波数もまた、送信LOの周波数差に
なっている。従って、搬送波同期が確立した自偏波信号
と、異偏波IF信号を自偏波の再生搬送波周波数でBB
信号に落とした信号との位相関係は、空間での自偏波信
号と異偏波信号との位相関係に一致している。よってこ
の場合も、この2つのBB信号から異偏波間の干渉成分
を求めることが可能になる。
【0017】なお、どちらの方式でも送信機42、4
2’と受信機43、43’を省いたIF信号の段階で考
えても上述の位相関係は成立する。従って、以降ではI
F信号のみについて記述する。
【0018】受信LO同期方式では、送信側のLOを同
期させる必要がないため、送信側の回路構成が簡単にな
るというメリットがあるが、逆に信号を復調するための
本来の異偏波側の復調器とは別に交差偏波間干渉を推定
するための復調器が自偏波の復調装置内に必要になるた
め、受信側の回路規模が増大するというデメリットがあ
る。
【0019】これに対し送信LO同期方式では、復調器
は本来の信号復調用のものだけで済むため受信側の構成
は簡単であるが、送信側にLO同期回路が必要となり回
路構成が複雑になることのほかに、送信側の保守時に異
偏波側に影響を与えないようにするための手順が複雑に
なるという問題がある。
【0020】このように2つの方式にはそれぞれに長所
短所があり、個々のシステムで要求される条件に応じて
使い分けられている。
【0021】以上説明した復調器50、50’、53、
53’はアナログ回路で構成され同期検波方式であるこ
とを前提として、XPICの方式を説明した。
【0022】しかし、近年復調器をディジタル回路で構
成し、アナログ部での搬送波周波数のずれをディジタル
回路で補償する準同期検波方式が実現されるようになっ
てきた。
【0023】準同期検波方式の復調器の構成を図11に
示す。
【0024】図11において端子6から入力された搬送
波周波数fcの復調装置の入力IF信号は、帯域ろ波器
23を通過した後搬送波周波数fcに近いが同一ではな
い周波数fc’のLO11の出力信号と乗算器10、1
0’により直交乗算されることにより、わずかな周波数
(fc−fc’)の位相回転が残るBB信号に変換され
る。このBB信号は、A/D変換器12、12’でディ
ジタル信号に変換された後、復調器22に入力される。
復調器22は、入力されたBB信号に対しその回転と逆
方向の回転を与える。これにより、BB信号の位相回転
は除去され、搬送波同期が確立する。
【0025】従来の同期検波方式の復調装置ではアナロ
グのLOの発振器はVCOであり人手による調整が必要
であった。更に搬送波同期周波数範囲の確保のため、発
振周波数の温度補償などの問題があり、一定の特性を保
つことが困難であった。
【0026】これに対して、準同期検波方式の復調器
は、従来の復調装置の持つこれらの問題を解決すること
ができる効果を有する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の送
信LO同期方式のXPICでは、搬送波同期がとれた
(アイが開いた)状態の異偏波側のアナログBB信号
を、自偏波の再生クロックでサンプリングすることが必
要となる。
【0028】しかし、準同期検波方式の復調装置では、
アナログBB信号の段階では搬送波同期がとれていない
ため、送信LO同期方式のXPICが構成できないこと
になる。
【0029】本発明は、準同期検波方式の復調装置を用
いて送信LO同期方式のXPICを構成することを目的
とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の送信LO同期方
式を用いた両偏波伝送システムは、上述した問題を解決
するため、直交する2つの偏波の信号を同一周波数で局
部発振器を同期させて送信する手段と、前記送信された
各信号を受信して準同期検波する手段と、前記準同期検
波された各信号をデジタル信号に変換して各々復調する
手段と、前記各々復調された信号を自偏波側の復調信号
から得られる誤差信号と異偏波側の復調信号との相関に
基づき異偏波間干渉を補償する手段とを有することを特
徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の発明の実施の形態)本発
明の復調装置の第1の発明の実施の形態について図を用
いて詳細に説明する。
【0032】図1は、第1の発明の実施の形態を示す送
信LO同期方式の交差偏波間干渉補償器付きの復調装置
のブロック図である。
【0033】本図においては、異偏波間の信号のやり取
りがあるため、自偏波側と異偏波側の復調装置を示して
いる。しかし異偏波間の信号については、実際には双方
向であるが、全く対称であるため異偏波側から自偏波側
への一方向のみ示している。また、直交変調方式の場
合、IF信号をBB信号に変換するミキサやアナログ信
号をディジタル信号に変換するA/D変換器はIチャン
ネルとQチャンネルそれぞれにあるが、ここでは1つで
両チャンネル分を表しているものとする。
【0034】端子1から入力される自偏波のIF信号
は、ミキサ10で受信側LO11の出力信号と乗算され
BB信号に変換されて準同期検波される。
【0035】ただし、この段階では、受信側LO11の
周波数が送信側のLO周波数と非同期であるため、まだ
搬送波は非同期の状態である。したがって、アイは開い
ていない。
【0036】このBB信号はA/D変換器(A/D)1
2において、電圧制御発振器(VCO)13から供給さ
れる変調速度(fs)の2n倍(n=1,2,3・・
・)の周波数(2nfs)のサンプリングクロックでデ
ィジタル信号に変換され、複素乗算回路(COMP M
ULTI)と数値制御発振器(NCO)で構成される復
調回路(DEM)14に入力される。
【0037】図2は、復調回路14のブロック図を示し
た図である。本図において、復調回路14は、A/D変
換器12の出力を入力し2fsの速度の信号を通過する
ロールオフフィルタ(ROLL−OFF FILTE
R)31と、制御回路(CONT)18からの搬送波A
PC信号を入力する搬送波ループフィルタ(CARRL
PF)34と、NCO33と、複素乗算回路(COMP
MULTI)32とから構成されている。
【0038】復調回路14では、制御回路18から供給
される搬送波APC信号に従ってNCO33で生成され
るディジタル信号で表現される正弦波と乗算されること
により、残っていた位相回転が除去され、搬送波同期が
確立する。この復調回路14の出力信号の速度はロール
オフフィルタ31の出力と同一の2fsである。
【0039】先のA/D変換器12のサンプリングクロ
ックを発生する電圧制御発振器(VCO)13は、この
復調回路14の出力信号からクロック位相情報を生成す
るクロック再生回路15により制御される。
【0040】復調回路14の出力は、クロック位相情報
を取り出した後、半分に間引かれfsの速度となりアイ
の開口部だけにされる。fsの速度となった復調回路1
4の出力信号は、異偏波側からの干渉成分の逆特性であ
るXPIC19出力と加算されることにより、その中に
含まれる異偏波間の干渉成分が補償される。さらにフェ
ージングによる自偏波の波形歪みを補償する等化器17
を通って、最終的な復調信号が端子3に出力される。
【0041】なお、等化器17は、本発明が対象として
いるような干渉の発生する通信路でかつ、交差偏波間干
渉を補償する場合に用いられる。このため、本発明の復
調装置は、干渉の発生が少ない場合には等化器17がな
くても構成できる。
【0042】前述のXPIC19は、異偏波側の復調回
路の2fsの速度の出力を入力とし、自偏波側の制御回
路18から供給される誤差信号と異偏波側の信号の相関
をとることにより、fsの速度の異偏波側からの干渉成
分の反転レプリカを生成する。
【0043】入力端子2から出力端子4で構成される異
偏波側の復調装置も全くこれと同じ構成であるため説明
は省略する。
【0044】なお、本図には記載を省略したが、本復調
装置に対応する変調装置では、送信LO同期方式である
ため自偏波側と異偏波側のLOが共通になっている、あ
るいは自偏波側のLOに異偏波側のLOが同期している
ものとする。また、それぞれの変調装置へ入力されるク
ロックは同期しているものとする。
【0045】さらに、図1、2を用いて本復調装置の主
要な構成について以下に具体的に説明を行う。
【0046】搬送波周波数fc、変調速度fsの変調波
(IF)は、周波数fc’のLO信号との乗算により、
周波数fc−fc’のBB信号になる。このBB信号
は、A/D変換器12において、VCO13からの出力
信号であるBB信号の変調速度に同期した周波数2nf
s(n=1,2,3・・・)のサンプリングクロックで
ディジタル信号に変換される。
【0047】復調回路14では、制御回路18から出力
された搬送波周波数のずれに対応したディジタルの搬送
波APC(Automatic Phase Cont
rol)信号を位相量に変換した後、搬送波ループフィ
ルタ34に入力される。搬送波ループフィルタ34の出
力はNCO33に入力されてその位相に対応したディジ
タル信号で表現された正弦波が生成される。
【0048】複素乗算回路32は、この正弦波とA/D
変換器12の出力との乗算を行う。この乗算により回転
対称変換が行われ、復調回路14の入力信号の位相回転
方向と逆方向に回転させることにより、復調回路14の
出力信号の位相回転が除去されることになる。つまり、
搬送波同期が確立する。この正弦波の周波数は、搬送波
同期が確立したときfc−fc’となる。
【0049】直交変換方式の場合、A/D変換器12出
力は2チャンネル分あり、それぞれに対応する正弦波も
sin波とcos波の2つになる。このため、それぞれ
を複素数の実数部と虚数部で表されるため、復調回路1
4は複素乗算器で構成されている。
【0050】復調回路14の出力信号は、速度2fsで
あり、自偏波のクロック再生回路15、間引き回路20
及び異偏波側のXPIC19’へ出力される。
【0051】クロック再生回路15は、速度2fsの復
調回路14の出力信号からA/D変換器12でのBB信
号とサンプリングクロックとの位相差を検出し、その位
相差が0になるようにVCO13を制御する。これによ
り、A/D変換器12のサンプリングクロックの位相
は、BB信号のアイの開口部とゼロクロス部分に同期す
る。
【0052】なお、変調速度の2倍でサンプリングされ
た信号からクロック位相情報を抽出する方法について
は、例えば、「衛星通信用ディジタル復調LSIの開
発」、信学技報SAT90−48(1990)に詳細が
記載されている。
【0053】間引き回路(DECIM)20は、BB信
号のアイ開口には2fsの信号は不要なので、間引きを
行い、BB信号のアイ開口部に対応したfsの信号とす
る。なお、この間引きを行うための位相情報は、クロッ
ク再生回路15から得ることができるため、間引きに際
して位相不確定は起こらない。
【0054】間引き回路20の構成としては、例えば、
フリップフロップを用いて簡単に構成できる。すなわ
ち、復調回路14の出力信号(2fs)をフリップフロ
ップのデータ端子に入力し、fsの信号をフリップフロ
ップのクロック端子に入力することによりその出力にf
sの信号を得ることができる。
【0055】速度fsとなった自偏波側の信号は、同じ
く速度fsのXPIC19出力と加算され、異偏波から
の干渉成分が除去される。ここで加算器を使った場合、
XPIC19出力は、異偏波からの干渉成分の逆特性と
なり、減算器を使った場合XPIC19出力は、異偏波
からの干渉成分そのものとなる。
【0056】図3はXPIC19の構成を示したブロッ
ク図である。
【0057】本図において、XPIC19はタップ制御
回路64と、トランスバーサル等化器60から構成され
ている。図8に示した従来のXPICと異なるのは各タ
ップの遅延回路61の出力毎に遅延回路65を介して各
乗算器62に入力されていることである。
【0058】異偏波側の復調回路14’の出力信号を入
力し、自偏波側の制御回路18から出力される誤差信号
との相関をとることにより、異偏波側からの干渉成分を
出力する。
【0059】ここで、XPIC19の入力信号速度をf
sとすると、自偏波側と異偏波側の信号の位相差によっ
てXPICの等化特性が劣化してしまう。本発明では、
この特性劣化を防ぐため2fsの信号を入力とする。こ
れをフラクショナルスペーシング(fractiona
l spacing)という。
【0060】従来のアナログ回路で構成された同期検波
方式の復調装置では異偏波側のA/D変換する前のBB
信号を受け渡し、これを自偏波側のクロックでサンプリ
ングしていた。しかし、ディジタル回路で構成される準
同期検波では、まだ搬送波同期が確立していないA/D
変換前のBB信号は使えないため、異偏波側のクロック
でサンプリングされ搬送波同期がとれた後のディジタル
信号を使うしかない。この場合、偏波間でクロックは同
期しているという前提なので、周波数は一致しているが
異偏波側での最適位相が自偏波側のXPIC入力信号の
最適位相であるとは限らないため、本発明では自偏波側
との位相差を考慮すると特性劣化を抑えるためにXPI
Cの入力信号速度を2fsとしている。
【0061】自偏波の等化器17は、トランスバーサル
型等化器のような線形等化器、もしくは判定帰還型等化
器が用いられる。
【0062】等化器17は、自偏波の制御回路から出力
される誤差信号(先のXPICに出力される誤差信号と
同じもの)と自偏波の信号との相関をとることによっ
て、自偏波の周波数特性の劣化要因の符号間干渉の逆特
性を生成し、これを自偏波の復調信号に与えることによ
り、復調信号内の符号間干渉を除去する。等化後の信号
が、復調装置の出力となり、また制御回路18の入力信
号となる。
【0063】制御回路18は、理想的な信号点の位置と
受信信号とのずれに応じた誤差信号及び復調器14への
搬送波APC信号を出力する。
【0064】以上、復調装置各部の動作について説明し
たが、これは異偏波側の復調回路についても全く同じで
ある。
【0065】(第2の発明の実施の形態)前述したよう
に発明の実施の形態1については、自偏波側と異偏波側
の信号の位相差がある場合に、XPICの特性劣化を防
止するためXPICの入力信号の速度を2fsとしてい
た。
【0066】しかし、図1の構成をとったとしても、自
偏波側復調回路14のクロック信号の位相と異偏波側復
調回路14’のクロック信号の位相とにずれがあるとそ
の位相差によってXPICの劣化を発生することにな
る。
【0067】自偏波と異偏波とのクロック信号の位相差
が発生する要因としては、例えば、フェージングが片側
の偏波のみ発生した場合とか自偏波と異偏波のIF接続
ケーブル長の違い等で位相差が発生する場合とが考えら
れる。前者は、片側のみフェージングが発生する確率が
非常に少ないため問題となるケースはほとんどない。
【0068】しかし、後者は復調装置の設置時に自偏波
と異偏波間で位相差が生じないようにケーブル長や接続
コネクタのタイプを両偏波で合わせることで解決できる
が設置のための時間とコストを有する問題を有してい
た。
【0069】本発明の第2の発明の実施の形態は、上記
問題を解決するため図1の構成に対して自偏波と異偏波
の遅延吸収手段を設けた構成を提供している。
【0070】図4は、本発明の第2の発明の実施の形態
の復調装置のブロック図を示した図である。本図におい
て、図1と相違しているのは復調回路14(14’)の
出力に遅延差吸収器(DADE)71(71’)を追加
したことである。
【0071】遅延差吸収器71は、例えば、異偏波の復
調回路14’の出力で書き込み自偏波の復調回路14の
出力で読み出されるメモリーで構成できる。係る構成
で、自偏波と異偏波のクロック信号の位相差を吸収する
ことができる。
【0072】この結果、復調装置のIFケーブルやコネ
クタを自偏波と異偏波間で合わせる等の特別な操作を有
することなく自偏波と異偏波間で位相差が生じないよう
にできるため、設置工事やメンテナンスが容易になる効
果を有する。
【0073】(第3の発明の実施の形態)前述したよう
に発明の実施の形態1については、自偏波側と異偏波側
の信号の位相差がある場合に、XPICの特性劣化を防
止するためXPICの入力信号の速度を2fsとしてい
た。
【0074】しかし、自偏波と異偏波間の信号の位相差
が一定の範囲内にある場合には、XPICの特性劣化は
ありえないため入力信号速度をfsとしてもよい。ま
た、XPICの出力は、自偏波側のアイ開口部の信号に
対応する信号だけで良いため、入力信号の速度に関わら
ずfsである。
【0075】図5は、XPICの入力信号速度をfsと
した場合の復調装置のブロック図を示した図である。本
図において、図1に示したXPICの入力信号速度を2
fsとする復調装置のブロック図と同一の構成について
は説明を省略する。
【0076】図1と相違する点は、第1に、本図では復
調回路の出力信号の速度はfsであるため図1の間引き
回路20(20’)が不要となることにある。また、第
2に、復調回路14(14’)、XPIC19(1
9’)、クロック同期回路15(15’)が信号速度f
sで動作することである。
【0077】図6は、図5の復調回路14(14’)の
ブロック図を示した図である。本図において、復調回路
14は、A/D変換器12の出力を入力しfsの速度の
信号を通過するロールオフフィルタ(ROLL−OFF
FILTER)31と、制御回路(CONT)18か
らの搬送波APC信号を入力する搬送波ループフィルタ
(CARR LPF)34と、NCO33と、複素乗算
回路(COMP MULTI)32とから構成されてい
る。
【0078】復調回路14では、制御回路18から供給
される搬送波APC信号に従ってNCO33で生成され
る速度fsのディジタル信号で表現される正弦波と乗算
されることにより、残っていた位相回転が除去され、搬
送波同期が確立する。この復調回路14の出力信号の速
度はロールオフフィルタ31の出力と同一のfsであ
る。
【0079】(第4の発明の実施の形態)自偏波側のシ
ステムと異偏波側のシステムが物理的に離れている場
合、システム間で高速かつ本数の多いディジタル信号の
受け渡しをすることが困難な場合がある。
【0080】この場合に、受信LO同期方式のように異
偏波側の復調機能を自偏波の復調装置内に有したり、自
偏波側の復調機能を異偏波の復調装置内に持った図7の
ような構成にすることもできる。
【0081】図7は、本発明の第4の発明の実施の形態
を示す復調装置のブロック図である。
【0082】本図において、端子1は、自偏波のIF信
号入力、端子2は異偏波のIF信号入力、端子3は自偏
波の復調装置出力、端子4は異偏波の復調装置出力、9
0は自偏波用復調器、90’は90と同一構成をした異
偏波用復調器である。
【0083】IF信号をBB信号に変換するためのLO
11は、自偏波異偏波で共用している。
【0084】また、自偏波用復調器90は、自偏波と異
偏波用にそれぞれA/D変換器12、12’、復調回路
14、14’、クロック再生回路15、15’を有し、
サンプリングクロックのVCO13を共用している。た
だし、自偏波と異偏波で最適のサンプリング位相が異な
っているため、異偏波側のサンプリングクロックの位相
を自偏波側の位相からずらすための移相器20を有す
る。
【0085】このため、異偏波側の復調回路14’は、
このサンプリングクロックによりサンプリングされた信
号から搬送波同期を確立することができる。
【0086】XPIC19は自偏波側の制御回路18か
ら出力される誤差信号と異偏波側の復調回路14’との
相関がとられる。
【0087】なお、異偏波側の等化器17’は、本質的
には不要であるが、いま受信信号が干渉を受けているよ
うな状況を考えているため、異偏波側の搬送波同期特性
を改善するために必要となる。
【0088】同様に、異偏波用復調器90’もミキサ1
0、10’の各出力がケーブル91、92を介して入力
される。
【0089】この結果、本発明は、自偏波側のシステム
と異偏波側のシステムが物理的に離れている場合におい
ても、自偏波用復調器90と異偏波用復調器90’を独
立に具備して両者をケーブル91、91’で接続するこ
とにより構成できる効果を有している。
【0090】
【発明の効果】本発明により、ディジタル回路で構成さ
れた準同期検波方式の復調器を用いた場合にでも、送信
LO同期方式のXPICを構成することが可能となる。
【0091】受信側は、XPICのための異偏波用の復
調器を持つ必要がないという送信LO同期方式の利点を
損なうことなく復調器のディジタル化が可能となるた
め、低コストで回路の無調整化、特性の安定を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復調装置の第1の発明の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】図1の復調回路14のブロック図である。
【図3】図1のXPIC19のブロック図である。
【図4】本発明の復調装置の第2の発明の実施の形態を
示すブロック図である。
【図5】本発明の復調装置の第3の発明の実施の形態を
示すブロック図である。
【図6】図5の復調回路のブロック図である。
【図7】本発明の復調装置の第4の発明の実施の形態を
示すブロック図である。
【図8】従来の入力信号速度が変調速度(fs)である
XPICの構成を示すブロック図である。
【図9】従来の同期検波復調器で構成した送信LO同期
方式のブロック図である。
【図10】従来の同期検波復調器で構成した受信LO同
期方式のブロック図である。
【図11】従来の準同期検波方式の復調器のブロック図
である。
【符号の説明】
1 自偏波IF入力端子 2 異偏波IF入力端子 3 自偏波復調出力 4 異偏波復調出力 10(10’) ミキサ 11(11’) 局部発振器 12(12’) A/D変換器 13(13’) VCO 14(14’) 復調回路 15(15’) クロック再生回路 16(16’) 加算器 17(17’) 等化器 18(18’) 制御回路 19(19’) XPIC 20(20’) 間引き回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA05 FG02 FH08 5K022 DD03 DD21 DD39 DD42 5K047 AA11 AA15 BB01 GG11 MM12 MM33 MM36 MM38 MM45 MM50 MM53 MM59 5K052 AA11 BB02 DD04 EE01 EE15 FF02 FF32 GG23 GG48

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交する2つの偏波の信号を同一周波数
    で局部発振器を同期させて送信する手段と、 前記送信された各信号を受信して準同期検波する手段
    と、 前記準同期検波された各信号をデジタル信号に変換して
    各々復調する手段と、 前記各々復調された信号を自偏波側の復調信号から得ら
    れる誤差信号と異偏波側の復調信号との相関に基づき異
    偏波間干渉を補償する手段とを有することを特徴とする
    送信LO同期方式を用いた両偏波伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記復調する手段は、制御回路から搬送
    波周波数のずれに対応したAPC信号を入力し、前記A
    PC信号を位相量に変換して前記位相量に対応する正弦
    波を生成する数値制御発振器と、前記準同期検波された
    変調速度の2n倍(nは1以上の整数)の速度のデジタ
    ル信号を帯域制限し、前記変調速度の2倍の速度の信号
    を出力するロールオフフィルタと、前記ロールオフフィ
    ルタの出力と前記数値制御発振器の出力を複素乗算する
    複素乗算器とからなることを特徴とする請求項1記載の
    送信LO同期方式を用いた両偏波伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記復調信号の速度を変調速度に間引く
    手段を有することを特徴とする請求項2記載の送信LO
    同期方式を用いた両偏波伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記異偏波間干渉を補償する手段は、ト
    ランスバーサルフィルタとタップ係数制御回路からな
    り、変調速度の2倍の異偏波の復調信号を入力し、前記
    変調速度の信号を出力することを特徴とする請求項1記
    載の送信LO同期方式を用いた両偏波伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記送信する手段は、さらに前記2つの
    偏波間において変調用クロックが同期していることを特
    徴とする請求項1記載の送信LO同期方式を用いた両偏
    波伝送システム。
  6. 【請求項6】 直交する2つの偏波の信号を同一周波数
    で局部発振器を同期させて送信する送信LO同期方式を
    用いた両偏波伝送システムにおいて、 前記送信された信号を受信し前記各偏波ごとに準同期検
    波する準同期検波回路と、前記各偏波ごとに前記検波出
    力を所定周波数でサンプリングしてデジタル信号に変換
    する第1、第2のA/D変換器と、前記第1、第2のA
    /D変換器の出力を入力してそれぞれ変調速度の2倍の
    速度の復調信号を発生する第1、第2の復調回路と、前
    記第1、第2の復調回路の出力からそれぞれクロック位
    相情報を取り出す第1、第2のクロック再生回路と、前
    記第1、第2のクロック再生回路の出力に基づきそれぞ
    れ前記サンプリング用クロックを発生する第1、第2の
    電圧制御発振器と、前記第1、第2の復調回路の出力を
    間引き前記変調速度の信号を出力する第1、第2の間引
    き回路と、前記第1の復調回路の出力の第1の誤差信号
    と第2の復調回路の出力に基づき自偏波への干渉を補償
    する第1の異偏波間干渉補償器と、前記第2の復調回路
    の出力の誤差信号と第1の復調回路の出力の相関に基づ
    き異偏波への干渉を補償する第2の異偏波間干渉補償器
    と、前記第1、第2の誤差信号をそれぞれ出力する第
    1、第2の制御回路を有することを特徴とする送信LO
    同期方式を用いた両偏波伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2の復調回路は、各々前記
    制御回路から搬送周波数のずれに対応したAPC信号を
    入力し、前記APC信号を位相量に変換して前記位相量
    に対応する正弦波を生成する数値制御発振器と、前記デ
    ジタル信号を変調速度の2倍の速度に制限するロールオ
    フフィルタと、前記ロールオフフィルタの出力と前記数
    値制御発振器の出力を複素乗算する複素乗算器とからな
    ることを特徴とする請求項6記載の送信LO同期方式を
    用いた両偏波伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2の異偏波間干渉補償器
    は、各々トランスバーサルフィルタとタップ係数制御回
    路からなり、変調速度の2倍の異偏波の復調信号を入力
    し、前記変調速度の信号を出力することを特徴とする請
    求項5記載の送信LO同期方式を用いた両偏波伝送シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2の異偏波間干渉補償器の
    復調信号の入力に、各々自偏波と異偏波間のクロックの
    位相差を吸収する遅延差吸収器を含むことを特徴とする
    請求項8記載の送信LO同期方式を用いた両偏波伝送シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 直交する2つの偏波の信号を同一周波
    数で局部発振器を同期させて送信する送信LO同期方式
    を用いた両偏波伝送システムにおいて、 前記送信された信号を受信し前記各偏波ごとに準同期検
    波する準同期検波回路と、前記各偏波ごとに前記検波出
    力を所定周波数でサンプリングしてデジタル信号に変換
    する第1、第2のA/D変換器と、前記第1、第2のA
    /D変換器の出力を入力してそれぞれ変調速度の復調信
    号を発生する第1、第2の復調回路と、前記第1、第2
    の復調回路の出力からそれぞれクロック位相情報を取り
    出す第1、第2のクロック再生回路と、前記第1、第2
    のクロック再生回路の出力に基づきそれぞれ前記サンプ
    リング用クロックを発生する第1、第2の電圧制御発振
    器と、前記第1の復調回路の出力の第1の誤差信号と第
    2の復調回路の出力に基づき自偏波への干渉を補償する
    第1の異偏波間干渉補償器と、前記第2の復調回路の出
    力の誤差信号と第1の復調回路の出力の相関に基づき異
    偏波への干渉を補償する第2の異偏波間干渉補償器と、
    前記第1、第2の誤差信号をそれぞれ出力する第1、第
    2の制御回路を有することを特徴とする送信LO同期方
    式を用いた両偏波伝送システム。
  11. 【請求項11】 直交する2つの偏波の信号を同一周波
    数で局部発振器を同期させて送信する送信LO同期方式
    を用いた両偏波伝送システムにおいて、 前記送信された信号を受信し前記各偏波ごとに準同期検
    波する準同期検波回路と、 自偏波に対して、前記各検波出力を所定周波数でサンプ
    リングしてデジタル信号に変換する第1、第2のA/D
    変換器と、前記第1、第2のA/D変換器の出力を入力
    してそれぞれ変調速度の復調信号を発生する第1、第2
    の復調回路と、前記第1、第2の復調回路の出力からそ
    れぞれクロック位相情報を取り出す第1、第2のクロッ
    ク再生回路と、前記第1のクロック再生回路の出力に基
    づき前記サンプリング用クロックを発生する第1の電圧
    制御発振器と、前記第2のクロック再生回路の出力に基
    づき前記第1の電圧発生制御回路の出力の位相を制御し
    て前記サンプリングロックを発生する移相器と、前記第
    1の復調回路の出力の第1の誤差信号と第2の復調回路
    の出力に基づき自偏波への干渉を補償する第1の異偏波
    間干渉補償器と、前記第1の誤差信号を出力する第1の
    制御回路を有し異偏波に対して、前記各検波出力を所定
    周波数でサンプリングしてデジタル信号に変換する第
    3、第4のA/D変換器と、前記第3、第4のA/D変
    換器の出力を入力してそれぞれ変調速度の復調信号を発
    生する第3、第4の復調回路と、前記第3、第4の復調
    回路の出力からそれぞれクロック位相情報を取り出す第
    3、第4のクロック再生回路と、前記第3のクロック再
    生回路の出力に基づき前記サンプリング用クロックを発
    生する第2の電圧制御発振器と、前記第4のクロック再
    生回路の出力に基づき前記第2の電圧発生制御回路の出
    力の位相を制御して前記サンプリングクロックを発生す
    る移相器と、前記第3の復調回路の出力の第2の誤差信
    号と第4の復調回路の出力に基づき自偏波への干渉を補
    償する第2の異偏波間干渉補償器と、前記第2の誤差信
    号を出力する第2の制御回路を有することを特徴とする
    送信LO同期方式を用いた両偏波伝送システム。
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