JP2000159632A - 皮膚抗菌性組成物 - Google Patents

皮膚抗菌性組成物

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JP2000159632A
JP2000159632A JP10332800A JP33280098A JP2000159632A JP 2000159632 A JP2000159632 A JP 2000159632A JP 10332800 A JP10332800 A JP 10332800A JP 33280098 A JP33280098 A JP 33280098A JP 2000159632 A JP2000159632 A JP 2000159632A
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acne
antibacterial
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Masaaki Horino
政章 堀野
Yoshikazu Nishizawa
美和 西澤
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Miyoshi Kasei Inc
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Miyoshi Kasei Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧料等に使用可能な優れた皮膚抗菌性組成
物、特にヒト等に対しては悪影響が無いが、ヒト等の皮
膚に存在する皮膚疾患性微生物に対しては強い抗菌性を
示す組成物、例えば皮膚から分泌される特に過剰皮脂及
びその腐敗物とアクネ菌の相互作用により、皮膚に出き
る吹出物、特にアクネ(ニキビ)に対して、アクネ菌の
発育阻止や殺菌力によりアクネの発生を防止、改善及び
治癒できる組成物を開発する。 更に、化粧料等を変質
させることもなく使用感が良好で、アクネ用抗菌性化粧
料及び皮膚外用剤に使用可能な皮膚抗菌性組成物を提供
する。 【解決手段】特定の金属(Ca及びMg)水酸化物、当
該金属の酸化物及びそれらを含有する複合酸化物が動
物、特にヒト等の皮膚に存する皮膚疾患性微生物、特に
アクネ菌に対して良好な抗菌性を有するにも拘わらず、
人体等動物自体に対して悪影響がなく極めて安全で、使
用量の制限を受けることもなく、化粧料や皮膚外用剤に
配合した場合でも化粧料等を変質させることが無く、使
用感が良好であり、上記目的の組成物として使用可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規皮膚抗菌性組成
物、詳しくはPropionibacterium acnes(以下、「プロ
ピオニバクテリウム・アクネス」又は「アクネ菌」と称
することがある。)等動物の皮膚に発生又は存在する皮
膚疾患性微生物に対し抗菌性を示す組成物であって、こ
のような微生物に起因する皮膚疾患の予防、改善、治療
用の化粧料或いは皮膚外用剤に使用可能な皮膚抗菌性組
成物に関する。
【0002】更に詳しくは、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウム等
のカルシウム化合物及びマグネシウム化合物(それらの
金属を含む複合酸化物等複合体、塩、水和物等の形態に
あるものを含む。)の中から選択された少なくとも1つ
の化合物を含む皮膚抗菌性組成物に関する。ヒト用の皮
膚抗菌剤として使用可能であり、特にアクネ菌に対して
優れた抗菌能を有し、安全性や安定性の高い化粧料及び
皮膚外用剤に使用可能である。
【0003】
【従来の技術】微生物による環境汚染や食品及び化粧料
の腐敗を防ぐ為に様々な種類の抗菌剤(消毒剤や防腐
剤)が使用されている。これらの抗菌剤は、安全性が高
く、他の成分との相互作用が無く、微量で効果を発揮す
るのが望ましい。現在、化粧料等に適用されている防腐
剤は、細菌類(大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌)や真
菌(カンジダ、黒カビ)に対応した抗菌剤であり、アク
ネ菌にして抗菌効果に優れ、安全性が高い抗菌剤が開発
され、上市されている抗菌剤は見当らない。
【0004】従来から化粧料に用いられ、又は現在化粧
料に用いられている細菌類や真菌に対する防腐殺菌剤と
しては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、サルチル
酸、ヒノキチオール、フェノキシエタノール、デヒドロ
酢酸ナトリウム、安息香酸とその塩、アミノ酸第二水
銀、ホウ砂、3−トリフルオロメチル−4、4’−ジク
ロルカルバニリド、P−フェノールスルホン酸亜鉛、ビ
オサルファーF(ポリソルベート80と沈降イオウの混
合物)、4−ヒドロキシ−2−オキシベンゾキサチオー
ル、ヘキサクロロフェン、アルキルジメチルベンジルア
ンモニウムクロライド(塩化ベルザルコニウム)、塩化
ベンゼトトニウム、クロルヘキシジンジグルコネート2
0%水溶液、2,4,4’−トリクロロ−2’−ハイド
ロキシジフェニルエーテル、フェノキシイソプロパノー
ル、レゾルシン、DMDMビダントインイソチアゾリン
オン、イミダゾリジニルウレア等を挙げることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
防腐抗菌剤は、それら自身が人体に及ぼす影響があり、
安全性の問題の為に配合濃度を定めて、使用量を規制
し、表示成分として取り扱われているものが多い。
【0006】例えば、サルチル酸は0.2%(重量%)
以下、パラオキシ安息香酸エステルは1.0%以下、デ
ヒドロ酢酸ナトリウムは0.5%以下、レゾルシンは
0.1%以下の使用規制がある。中には、3−トリフル
オロメチル−4,4’−ジクロルカルバニリドによるリ
ール黒皮症の原因物質の問題、P−フェノールスルホン
酸亜鉛によるアレルギー性の問題、ヘキサクロロフェン
による神経毒性の問題等の様に問題点を有する防腐殺菌
剤もあり、またレゾルシンの様に染毛料に限定する等化
粧料メーカーにより自主規制している防腐殺菌剤も少な
くない。
【0007】ヒノキチオールは表示成分ではないが光安
定性が悪いという欠点がある他、金属イオンと反応して
錯イオンを形成し、例えば、鉄イオンとの錯イオンは暗
赤色、マンガンとの錯イオンは淡褐色、アルミニウムと
の錯イオンは白色に着色し製品の外観を損なうばかり
か、防腐殺菌効果の著しい低下をもたらす欠点を有して
いる。
【0008】フェノキシエタノールは表示成分ではない
が通常配合されている0.1〜0.2%程度の配合で
は、防腐殺菌効果が認められず、通常汎用される配合濃
度ではその効果が期待できず、好ましい防腐殺菌剤とは
言い難い。
【0009】一方、化粧料に配合された防腐殺菌剤の防
腐殺菌効果に影響を与える因子としては、化粧料のpH
値、防腐殺菌剤の溶解度(分配係数)、化粧料に共存す
る非イオン活性剤、粉体、保湿剤、水溶性高分子の各々
の種類や容器の材質等がある。
【0010】例えば、パラオキシ安息香酸エステル(パ
ラベン)はpH値がアルカリ側での加水分解安定性に課
題がある。通常のスキンケア商品はpH値が8前後の商
品が多い。パラベン類は、pH値が8以上では、防腐殺
菌効果が弱く、pH値でのその必要量はpH4の約2倍
量必要である。また、パラベン類は、低温での結晶の析
出も課題になっている。パラベン類は、多くの紫外線吸
収剤やイソプロピルミリステート、ひまし油等の高極性
油に対しては、パラベンが取り込まれ防腐殺菌効果が低
下する。更には、パラベン類は、高HLBの界面活性剤
が共存すると抗菌活性が著しく低下してしまうことがあ
る。これは、界面活性剤のミセルに可溶化され、界面活
性剤がパラベンとコンプレックスを形成し、不活性化す
ると言われている。高分子化合物も、同様にパラベンと
錯体を形成し、防腐活性を著しく弱めると考えられてい
る。
【0011】粉体については有機樹脂粉末へのパラベン
の吸着により、防腐殺菌効果が低下し、それら処方系へ
の有機樹脂粉末の配合については、微生物対策の面から
配合量に自主規制が行われている。また、容器等の材質
によっては、防腐剤が吸着してしまい、期待した防腐効
果が得られない場合も多い。更に、化粧料において、有
用物質としての生理活性物質を配合する場合も多く、例
えば、エリスリトールやプラセンターエキスに見られる
様に、資化性のある物質が多く、パラベンの防腐力の低
下を招く物質が多く、抗菌力の低下の一翼を担ってい
る。
【0012】防腐殺菌剤は、それ自体刺激性のあるもの
が多く、表示成分のものが非常に多く、化粧料メーカー
によっては、自主規制、統制物質、或は使用禁止として
取り扱っているものも少なくない。1980年に薬事法
の改正があり、防腐剤を含む成分表示が義務付けられ、
国内商品は、圧倒的にパラベンの表示が多く見受けられ
るが、上述の様に化粧料組成物のpH値の影響、非イオ
ン活性剤の使用や水溶性高分子によるミセル内への可溶
化或は、錯体形成による防腐力の低下、生理活性物質配
合による資化性物質の配合、使用感の向上からくる極性
油剤の多様化等により、パラベンのみでは、防腐殺菌効
果の保持が難しく、他の防腐殺菌剤との併用が余儀なく
され、化粧料の安定性は勿論の事、安全性の確保に課題
を残している。
【0013】アクネは若年層の悩みでもあり、特にアジ
アにおいては高温多湿で多くの皮脂分泌量があり、アク
ネに悩んでいる人々が多いと報告されている。その為に
化粧品業界ではアクネを制することは、アジアを制する
という言葉もあると言われている。化粧品業界ではアク
ネに関する製品の発売も見られる。それらはpH値を弱
酸性にし、酸化亜鉛を配合した商品群が多い。即ち、弱
酸性にし、肌をひきしめると共に、酸化亜鉛による、抗
炎症効果と皮膚から分泌される皮脂吸収能を利用したも
のと推測される。しかし、酸化亜鉛の皮脂吸収能には限
界があり、過剰に分泌される皮脂への対応が困難であ
る。アクネの発生原因は細菌が産生するリパーゼが脂腺
で生成された脂質が分解して生成した遊離脂肪酸が皮膚
に対して炎症を起こすと言われているがそれに対する反
論も多い。化粧料関係では硫黄やレゾルシン(0.1重
量%以下)が可能であるが硫黄は商品とした場合、硫黄
の特異臭の問題があり、またレゾルシンには使用濃度制
限があり、***化粧料や入浴化粧料への配合が禁止され
ているばかりか、清浄用化粧料、頭髪化粧料、基礎化粧
料、芳香化粧料、メークアップ化粧料、日焼け止め化粧
料及び爪化粧料に使用が制限され、またその場合使用量
の制限を受ける。このような情況下、アクネ対策は不十
分である。特に、化粧料においては積極的にアクネ菌自
身に注目し発育阻止や殺菌を狙った商品は見当らない。
【0014】一方、特開平7−10821号公報には、
酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マグネ
シウム、酸化ケイ素、リン酸三カルシウム、ハイドロキ
シアパタイト、炭酸カルシウム、タルク及びゼオライト
から選ばれた少なくとも1つのセラミックスに銀、銅及
び亜鉛から選ばれた抗菌性金属を担持させた抗菌性組成
物を配合した化粧料が開示されている。また、特開平8
−40830号公報には、化粧料用無機顔料の表面にガ
ラス質の無定形コーティング層を形成し、抗菌性金属と
して銀、銅及び亜鉛を用いた抗菌性金属コーティング層
の結合格子内に固溶化させて、製造する抗菌性化粧料顔
料との製造法及びこれを含有する化粧料組成物が開示さ
れている。
【0015】更に、特開平7−126120号公報に
は、水膨潤性粘土鉱物を原料とし、その層間に金属塩と
して硝酸銀、硫酸銀、酸化銀、硫酸銅、塩化銅、硫酸亜
鉛、塩化亜鉛等をアンミン又はアミンの配位子と金属イ
オンを形成、層間のカチオンを実質的に置換した粘土鉱
物から成る抗菌剤が開示されている。
【0016】しかし、このような抗菌性組成物、抗菌性
顔料或いは抗菌剤は公知の銀、銅又は亜鉛の金属或はそ
れらのイオンによる抗菌作用を基本的には利用したもの
に過ぎない。特に、銀や銅は化粧料に関しては、安全性
の課題から適用が禁止されている抗菌性金属であり、実
用に供しない。また、亜鉛に関しては、銀や銅と比較し
て抗菌スペクトルが狭く、亜鉛を用いた抗菌剤のみで
は、防腐殺菌剤としての強力な効果は望めない。
【0017】特開平7−10821号公報や特開平8−
40830号公報では、細菌や真菌に対する効果は開示
しているがアクネ菌に対する示唆や開示は何等なされて
いない。
【0018】尚、これらの抗菌性金属を担持させるため
にゼオライト中に金属とイオン交換させた抗菌性粉体も
化粧料や外用剤の分野の一般工業用材料用として広く市
場に上市されている。しかし、特に銀を用いた銀ゼオラ
イトは変色し易い欠点を有している。また、抗菌性金属
を担持した抗菌性ゼオライトは粒子が粗い。従って、前
記抗菌性ゼオライトを化粧料に含有させた場合は、使用
感が悪い外、化粧料油剤の酸化促進作用があり、化粧料
を変質させる欠点をも持っている。
【0019】特開平10−87420号公報には、人体
から分泌される遊離脂肪酸を吸着する層間金属包接化合
物や、特開平9−227792号公報には、基板(無機
粉体)表面に非晶質の酸化亜鉛を固着させた化粧料が開
示されている。これらの公報は、化粧持ち(化粧効果の
持続性)を目的とし酸化亜鉛の使用を可能にしている。
即ち、酸化亜鉛の皮脂吸収能を活用し、化粧持ちの向上
を図っている。この皮脂吸収がアクネに対して、直接的
な示唆や開示は無いが、間接的に皮脂吸収が一過性的
な、アクネ予防効果が期待できることは示唆できる。し
かし、酸化亜鉛の皮脂吸収能には限界があり、過剰な皮
脂分泌に対しては対応が困難であるばかりか、皮脂の酸
化を防止することも難しい。特にこれらの公報は、アク
ネ菌自体への対策、即ち、アクネ菌の発育阻止やアクネ
菌の殺菌効果への積極的対策が全くなされていない。こ
の様な消極的な対症療法的では、アクネを対象とした商
品としては決して満足し得るものではない。
【0020】特開平10−194953号公報には、水
酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ム及び酸化カルシウムのうち1種以上からなる抗菌性粒
子を含有する化粧用抗菌性粉体顔料、前記抗菌性粒子と
化粧料用粉体粒子が固着してなる抗菌性複合粉体粒子を
含有する化粧料用抗菌性複合粉体顔料及びこれらのうち
1種以上を含有する抗菌性化粧料が開示されている。そ
の具体的内容は細菌(大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿
菌)と真菌(黒カビ、カンジダ)に対して良好な抗菌性
を有するにも拘わらず、人体に対して悪影響がなく、使
用量の制限を受けることなく、化粧料に配合した場合で
も化粧料のpH値、化粧料の各種共存成分等により抗菌
力を損なうことなく、化粧料を変質させることもなく、
使用感の良好なものである。しかし、上記した細菌や真
菌に対しての抗菌力は開示されているが、化粧料自体の
安全性や安定性に着眼したものであり、皮膚抗菌作用に
ついては記載が無く、特にアクネ菌に対する抗菌性に対
しては何等示唆や開示がなされていない。従って、当業
者と雖も皮膚疾患性の抗菌剤として化粧料或いは皮膚外
用剤に使用できるとは容易に類推できない。
【0021】本発明の目的は、化粧料等に使用可能な優
れた皮膚抗菌性組成物、特にヒト等動物に対しては悪影
響が無いが、ヒト等の皮膚に発生又は存在する疾患性微
生物に対しては強い抗菌性を示す組成物、例えば皮膚か
ら分泌される特に過剰皮脂及びその腐敗物とアクネ菌の
相互作用により、皮膚にできる吹出物、特にアクネ(ニ
キビ)に対して、アクネ菌の発育阻止や殺菌力によりア
クネの発生を防止、改善及び治癒できる組成物を開発す
ることにある。特に、化粧料等を変質させることもなく
使用感が良好なアクネ用抗菌性化粧料及び皮膚外用剤に
使用可能な組成物を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決し、動物の皮膚に発生又は存在する疾患性微生物、
特に皮膚上に発生するアクネ(ニキビ)の原因となるア
クネ菌に対する抗菌力を収めるべき化粧料及び皮膚外用
剤(以下。簡単に「化粧料等」と称する。)を開発すべ
く鋭意研究を進めた。
【0023】先ず、各種金属化合物と抗菌活性の関係を
調査したところ、各微生物に対する抗菌活性の関係につ
いては金属化合物の種類、その粒子径、比表面積等によ
ってその活性の有無やその活性度が著しく異なること、
更に、微生物の種類によって活性を示したり、示さなか
ったりすることが分かった。その中でも、特に皮膚上で
抗菌活性を示し、かつ皮膚に対して安全性や、安定性に
優れた金属化合物を中心に検討を進めた結果、特定の金
属水酸化物、金属酸化物及びそれらを含有する複合酸化
物が皮膚に存する微生物、特にアクネ菌に対して良好な
抗菌性を有するにも拘わらず、人体に対して悪影響が無
く、使用量の制限を受けることもなく、化粧料や皮膚外
用剤に配合した場合でも化粧料等を変質させることが無
く、使用感が良好であるということを見出した。以上の
各種の知見に基づいて、本発明が完成されるに到った。
【0024】即ち、本発明により、皮膚に発生又は存在
する疾患性微生物に対し抗菌性を有する組成物、即ち皮
膚抗菌性組成物、特に好ましくはアクネ用抗菌性化粧
料、或いは皮膚外用剤に使用できる組成物を提供するこ
とを可能とし、これにより上記の目的を達成することが
できる。
【0025】即ち、本発明の内容は下記の通りである。 (1)カルシウム化合物及びマグネシウム化合物の何れ
かを有効成分として含有する、動物の皮膚に発生又は存
在する疾患性微生物に対し抗菌性を有し、化粧料等に使
用可能な組成物。 疾患性微生物としては、アクネ菌、表皮ブドウ球菌、コ
リネ桿菌、化膿レンサ球菌、トリコフィトン・ビオラセ
ウム菌、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコ
フィトン・ルブラム等のヒトの皮膚に対して疾患として
炎症等の障害を与える微生物が含まれる。
【0026】これら化合物としては、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化カル
シウムの中から選択される少なくとも1つの化合物を含
有する組成物を挙げることができる。これらの金属化合
物はカルシウムイオン又はマグネシウムイオンの形で含
まれておればどのような構造の物質形態でもよく、例え
ばその何れかを含む複合酸化物、複塩、その他の塩、水
和物等の形態を挙げることができる。代表的な形態とし
ては、ケイ酸カルシウムのような金属酸化物複合体、ア
ルミナ−酸化マグネシウム被覆セリサイト、水酸化マグ
ネシウム含有シリカ、酸化マグネシウム内包メタアクリ
ル酸樹脂硬質カプセル等を例示することができる。この
ように、アクリル樹脂等による被覆又は内包カプセルの
形態を例示することができる。有効成分の金属化合物の
平均粒子径は、30μm以下、好ましくは10μm以
下、入手の面でより好ましくは1〜10μm程度である
が、更に好ましくは0.01〜6μm程度であり、その
吸油量が70ml/100g以下、好ましくは20〜4
0ml/100g程度である上記組成物。前記平均粒子
径は複合体の形態にない金属化合物についての粒径を示
したもので、複合体を形成する様な場合の平均粒子径は
若干大きくなることは止むを得ない。この場合でも50
μm程度の平均粒子径を超えない範囲が好ましい。平均
粒子径は複合材料として使用する場合が多いのでカプセ
ル化等を考慮すると細かい程好ましく、安定性の面で表
面活性が抑制されたものが好ましい。複合体を構成する
場合であっても、平均粒子径が50μmを超えると使用
感や白さ感が目立ち好ましくない。結晶子径は0.01
〜0.1μm程度であり、比表面積は1〜150m2
g程度、好ましくは3〜50m2/g程度、更に好まし
くは10〜25m2/g程度である。比表面積が大き過
ぎると変質するので安定性、安全性の面で好ましくな
い。
【0027】(2)化粧料の形態又は皮膚外用剤の形態
にある上記組成物。 化粧料に使用する場合は、有効成分を配合すること以外
は全て化粧料製造に関して知られている技術を利用する
ことができる。例えば、化粧料粉体の一部として本発明
に使用する有効成分を配合、使用することができる。一
方、皮膚外用剤についても、皮膚外用剤として知られて
いる製造技術を利用することができる。そのために使用
される担体についても従来から知られている成分や技術
を使用することができる。
【0028】(3)前記組成物において、含有する金属
化合物の少なくとも一部から成る抗菌性粒子が化粧料粉
体粒子と付着(固着又は沈着等。)した形態で含まれる
化粧料に使用可能な上記組成物。
【0029】前記金属化合物の何れかより成るアクネ用
抗菌性粒子と化粧料粉体粒子が固着又は沈着して成るア
クネ用抗菌性複合化粧料粉体を含有するアクネ用化粧料
及び皮膚外用組成物が好ましい。
【0030】(4)前記金属化合物の形態がそれぞれ独
立していて、酸化物、水酸化物、塩、水和物、及びこれ
らの複合酸化物等複合体やこれらのうち少なくも1種を
分子内に含有する無機化合物を含む上記組成物。 中では、酸化マグネシウム(複合体の形態にあるものを
含む。)が抗菌性の点で特に好ましい。
【0031】(5)微生物がアクネ菌、表皮ブドウ球
菌、コリネ桿菌、トリコフィトン・メンタグロフィテス
及びトリコフィトン・ルブラムの少なくとも1種である
上記組成物。 (6)アクネ菌によるヒトの皮膚疾患予防、治療及び改
善を目的とする化粧料又は皮膚外用剤である上記組成
物。詳しくは、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム及び酸化カルシウムの中から選択
される少なくとも一つの化合物を含有するアクネ用抗菌
性粒子を含有するアクネ用抗菌性化粧料及び皮膚外用剤
が好ましい。
【0032】(7)皮膚外用剤用の担体を更に含有する
上記組成物。
【0033】皮膚外用剤の担体としては従来から皮膚外
用剤の担体として使用又は知られている担体を使用する
ことができるが、水分を吸着して蒸発を助け乾燥させ、
また間擦部位に使用する時の刺激を和らげ、皮膚を保護
すると考えられる物質が好ましく、例として亜鉛華、澱
粉、硫黄、タルク等を挙げることができる。使用量に関
しても、従来から使用される担体の使用量を参考にして
選択することができる。
【0034】本発明に使用する有効成分の配合量につい
ても、カルシウム化合物については酸化カルシウム換
算、マグネシウム化合物については酸化マグネシウム換
算で、例えば、外用剤としての組成物の場合、組成物に
対して重量比で0.05〜40%、効果の面で好ましく
は0.05〜20%程度、より好ましくは0.05〜5
%程度配合することができる。化粧料としての組成物に
関しても上記同様に配合使用することができる。有効成
分の1日当たり皮膚への塗布量は疾患の程度に応じて使
用することができるが、例えば重症患者の場合で、0.
1〜120mg程度、より好ましくは5〜40mg程度
である。
【0035】尚、本発明において数値範囲の記載は両端
値のみならず、その中に含まれる全ての任意の中間値を
含むものとする。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。以下、本発明について、特に好ましい形態の例と
してアクネ用の組成物を取り上げて詳細に説明すること
が多いが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0037】本発明は皮膚抗菌性組成物で、微生物、特
にアクネ用抗菌性化粧料に使用可能な組成物である。こ
の組成物の有効成分は水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の金属化
合物を少なくとも1種前記の様に含有する組成物、好ま
しくはその金属化合物より成る微生物抗菌性粒子、例え
ば、アクネ用抗菌性粒子を1種以上含有することができ
る。また、本発明に含まれるアクネ用抗菌性化粧料及び
皮膚外用剤はその一部乃至全部を前記アクネ等、微生物
用抗菌性粒子にすることができる。その場合、本発明に
含まれるアクネ等、微生物用抗菌性化粧料を製造する場
合、前記アクネ等、微生物用抗菌性粒子以外の化粧料粉
体及び化粧料顔料を配合することができる。
【0038】本発明で得られるアクネ等、微生物用抗菌
性複合粉体は、前記アクネ等、微生物用抗菌性粒子のう
ち1種以上と他の本発明に使用しない金属酸化物又は金
属水酸化物との複合化により成るアクネ等用金属複合酸
化物粒子を含有することもできる。また、本発明で得ら
れるアクネ等用抗菌性化粧料及び皮膚外用剤はその一部
乃至全部をアクネ用金属複合酸化物粒子にすることもで
きる。即ち、本発明に使用するアクネ等用金属複合酸化
物粒子以外の化粧料粉体及び化粧料顔料を含有すること
もできる。
【0039】本発明におけるアクネ用抗菌性複合化粧料
粉体は前記アクネ用抗菌性粒子のうち1種以上と化粧料
用粒子が例えば固着又はカプセル化して成るアクネ用抗
菌性複合化粧料粉体を含有することもきる。また、本発
明におけるアクネ用抗菌性複合化粧料粉体は、その一部
乃至全部をアクネ用複合化粧料粉体にすることができ
る。即ち、本発明におけるアクネ用抗菌性複合化粧料粉
体以外の化粧料粉体及び化粧料顔料を含有することもで
きる。
【0040】アクネ等用抗菌性粒子に使用する酸化マグ
ネシウムは(a)金属マグネシウムを空気中で熱して得
ることができる。また、(b)炭酸マグネシウム、ヒド
ロオキシ炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムの何れ
か1種以上を熱分解して得ることもでき、通常は市販さ
れているので、購入するのが簡便である。
【0041】酸化カルシウムは(a)カルシウムの炭酸
塩の他硝酸塩、シュウ酸塩、水酸化物の何れか1種以上
を焼いて得ることができる。また、(c)純硝酸カルシ
ウムをルツボに入れて電気炉で完全に分解して得ること
もできる。
【0042】例えば、アクネ等用の抗菌性複合酸化物及
び水酸化物としては、MgO、Mg(OH)2、Ca
O、Ca(OH)2を使用することができる。更に、使
用できるものとしてこれらの金属化合物と他の金属化合
物、例えばAl23、Al(OH)3、SiO2、d−F
23、γ−Fe23、Fe34、FeO、FeO・O
H、TiO2、ZnO2Cr23、Cr(OH)3、Co
O、MnO2等から構成される複合酸化物及び複合水酸
化物を挙げることができ、例えば、アクネ等用の抗菌性
金属複合酸化物粒子も使用することができ、例えばCa
O・SiO2、MgO・SiO2、Al23・2MgO、
Al(OH)3・2Mg(OH)2等を挙げることができ
る。
【0043】アクネ用抗菌性複合化粧料粉体における化
粧料用粉体としては、無機質の粉体、有機粉体、無機顔
料及び有機顔料のそれぞれの粉体粒子を使用することが
できる。
【0044】無機質の粉体としては、カオリナイト、デ
ッカイト、ナクライト、ハロイドサイト、アンチゴライ
ト、クリソタイル等のカオリン族、パイロフィライト、
モンモリロナイト、ノントロナイト、サポナイト、ヘク
トライト、ベントナイト等のスメクタイト族、絹雲母、
白雲母、リチア雲母、合成雲母等のイライト族、ハイデ
ライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等のケイ酸
塩、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等のケイ酸塩、リ
ン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト等のカルシ
ウム化合物、タルク、蛇紋石等のマグネシウムシリケー
ト族、シリカ、アルミナ等の単一成分粉体、その他ゼオ
ライト、シリコーンパウダー、ガラスビーズ、酸化チタ
ン内包シリカ、酸化亜鉛内包シリカ、酸化鉄内包シリ
カ、酸化セリウム内包シリカ、酸化チタン内包PMMA
(ポリメタアクリル酸メチル)、酸化亜鉛内包PMM
A、酸化セリウム内包PMMA等の硬質カプセル、チタ
ンマイカ、酸化チタン−硫酸バリウム、酸化チタン−タ
ルク、オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス−マイ
カ等のパール顔料を挙げることができる。
【0045】有機粉体としては、ナイロンパウダー、ポ
リエチレンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、
ポリプロピレンパウダー、シルクパウダー、酢酢ビニル
パウダー、ポリメタアクリル酸エステルパウダー、ポリ
アクリルニトリルパウダー、ポリスチレンパウダー、セ
ルロースパウダー等を挙げることができる。
【0046】無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウムとそれらの複合酸
化物の白色顔料と酸化鉄、水和酸化鉄、酸化クロム、水
酸化クロム、群青、紺青、酸化コバルト等の有色顔料。
赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色20
5号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤
色405号、橙色203号、橙色204号、橙色205
号、黄色401号、及び青色404号の有機顔料、赤色
3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤
色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205
号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203
号、緑色3号及び青色1号のジルコニウム、バリウム、
又はアルミニウム等の有機顔料が挙げられるが、前記種
々の顔料の場合も含めて必ずしも本明細書中に例示され
たものに限定されるものではない。
【0047】例えば、アクネ用等抗菌性粒子に使用する
粉体粒子、例えば酸化マグネシウム、酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムの平均粒子径に
ついては、前記の通りであるが、複合体や他の無機物と
結合している様な複合粒子の形態も含めて考慮すると、
0.01〜50μm程度、好ましくは0.01〜25μ
m程度、より好ましくは0.05〜10μm程度、更に
好ましくは0.05〜6μm程度の粉体粒子、複合粉体
粒子を採用することができる。また、例えば、酸化マグ
ネシウム内包メタアクリル酸樹脂硬質カプセルの様にカ
プセル化した場合には、単一粒子の抗菌性粒子よりも平
均粒子径が大きくなり、使用感の上で異和感生じ易くな
るので、平均粒子径がより小さいアクネ用等抗菌性粒子
を用いることが望ましい。
【0048】アクネ用等抗菌性化粧料及び皮膚外用剤に
適用される通常の化粧料用粉体の平均粒子径について
は、0.01〜50μm程度、好ましくは0.01〜3
0μm程度、より好ましくは0.01〜20μm程度、
更に好ましくは0.03〜15μm程度の粉体を使用す
ることができる。平均粒子径が50μmを超えると、肌
上での粒子感や異和感が強く感じられるので好ましくな
い。
【0049】複合体粒子、例えば前記アクネ用金属複合
酸化物やアクネ用抗菌性複合化粧料粉体の様に複合化す
る第一の意味は、例えばアクネ用抗菌性金属酸化物同士
の複合化又はアクネ用抗菌性金属酸化物と非アクネ用抗
菌性金属酸化物の複合化により、抗菌能のコントロール
が可能になることが挙げられる。
【0050】アクネ用抗菌性複合化粧料粉体の場合、ア
クネ用抗菌性粒子を微細な細孔径を有するシェルでカプ
セル化した場合、シェルの細孔径の大きさや分布により
アクネ用抗粒性粒子から溶出する微量のイオンを徐々に
放出させることにより、抗菌力のコントロールが可能と
なる。
【0051】第二の意味は複合化することにより、特に
水系、非水系、エマルジョン系に於いてアクネ用抗菌性
粒子と化粧料粉体粒子とが同一挙動を示すためにそれら
の系での安定化が図り易く、更にはのびが軽く、肌に負
担をかけずに伸展性に優れ、肌へのつきの均一性に優れ
る利点が発現するということが挙げられ、剤型化した場
合に大変有利に作用する特長がある。
【0052】アクネ等用の抗菌性金属複合酸化物を得る
方法としては、ボールミルやジェットミルの様に機械的
エネルギーを用いたメカノケミカル反応(磨砕、粉砕、
衝撃により粒子表面に機械的エネルギーを付与し、他の
配合物と分散性を高める。特公平6−59397号公報
参照。)による手段の他に、例えばケイ酸ナトリウム溶
液と塩化マグネシウム(水溶性金属塩)溶液と活性剤を
用い有機溶媒を用い乳化重合法によりケイ酸マグネシウ
ムを合成する方法が挙げられる。
【0053】アクネ等用の抗菌性複合化粧料粉体の合成
例としては、精製水に活性剤を加温溶解させた液に、例
えばアクネ用抗菌性粒子を均一分散させた中に、例えば
メタアクリル酸エステルとエチレングリコールジメタア
クリレート、有機溶媒と重合開剤を入れ重合反応させ、
アクネ等用の抗菌性粒子内包球状ハイポーラスメタアク
リル酸エステルの硬質カプセル物を得る方法がある。
【0054】また、化粧料に使用する粉体の表面を改質
する方法として知られている種々の表面処理方法を利用
することは可能であり、例えば必要に応じて、シリコー
ン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、金属石ケン処
理、フッ素処理等を施すことができる。
【0055】本発明による化粧料或いは外用剤の形態に
は特に限定されない。化粧料に使用する場合、従来から
知られている形態は全て適用可能であり、例えばパウダ
ーファンデーション、コンパクトパウダー、ツーウェイ
ケーキ、フェースパウダー、制汗パウダーの白粉類、ア
イシャドウ、パウダーブラッシャー、マスカラ、リップ
スティック、リップグロス、アイブロウペンシル、アイ
ライナー、ネイルカラー等のポイントメーク化粧料、リ
ッキドファンデーション、アンダーメークアップベー
ス、油性ファンデーション、乳化型固型ファンデーショ
ン、クリームファンデーションの乳化型、非乳化型製品
類、粉末パック、サンスクリーンクリーム、化粧水等の
一部基礎化粧料類、ベビーパウダー、ボディーパウダ
ー、フレグランスパウダー等の全身用製品類に応用する
ことができる。
【0056】本発明におけるアクネ等用に使用する抗菌
性粒子の配合量については、アクネ等用金属複合酸化物
(粒子)、アクネ等用抗菌性複合化粧料粉体(粒子)を
含めて、化粧料に対しては0.01%(重量)以上配合
すればよく、例えばアクネ菌に対して抗菌効果を示す
(アクネ用金属酸化物、アクネ用抗菌複合化化粧料粉体
の併用の場合はそれぞれのアクネ用抗菌性粒子の濃度に
換算して)濃度で使用することが望ましい。前記配合量
の好ましい範囲は0.05〜40重量%程度、更に好ま
しくは0.05〜10重量%程度、最も好ましくは0.
05〜5重量%程度である。特に白粉類では、40重量
%以上の配合は可能であるがアクネ菌に対する抗菌効果
を十分に発揮する視点から考慮すると不必要である。
【0057】皮膚外用剤に使用する場合にも、上記化粧
料への配合を考慮して適宜選択、配合することができ
る。その他、外用剤として知られている製造技術を利用
して本発明に含まれる外用剤を製造することができる。
特に、本発明に使用する有効成分の金属化合物は皮膚に
対して極めて安全であり、一方その抗菌性についてはア
クネ菌等皮膚疾性微生物に対して選択的に効果があるの
で、化粧料としては勿論、皮膚外用薬としても極めて有
効である。
【0058】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて本発明を詳細
に説明する。 [実施例1]抗菌性粒子の水酸化カルシウム、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム及び水酸化マグネシウムは和光
純薬製を使用し、対象品としてはフェノキシエタノール
及びパラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン)を使
用した。
【0059】[試験目的]検体のプロピオニバクテリウム
・アクネスに対する最小発育阻止濃度を測定する。
【0060】[試験概要]検体を任意濃度添加した平板培
地にプロピオニバクテリウム・アクネスの菌液を塗抹、
培養後、発育が阻止された最小濃度をもって最小発育阻
止濃度とした。
【0061】[試験方法] 試験菌 Propionibacterium acnes GAI 5419(プロピオ
ニバクテリウム・アクネス) 増菌用培地 GAMブイヨン培地(日水製薬製) 感受性測定用培地 GAM寒天培地(日水製薬製) [感受性測定用平板の作製]滅菌精製水を用いて、乾熱滅
菌(180℃、60分間)した検体の10W/V%懸濁
液を調製した。これを滅菌精製水で順次2倍希釈し、2
倍希釈系列懸濁液を調製した。次に滅菌、溶解後50〜
60℃に保った感受性測定用培地に各希釈系列懸濁液を
1/9量添加し、十分に混合後、シャーレに分注、固化
させて感受性測定用平板とした。
【0062】[接種用菌液の調製]継代培養した試験菌を
増菌用培地に接種し、35℃、18〜20時間嫌気培養
後、菌数が約106/mlとなるように増菌用培地で希
釈し、接種用菌液とした。
【0063】[培養]感受性測定用平板に接種用菌液をニ
クロム線ループ(内径約1mm)を用いて1〜2cm程
度画線塗抹し、35℃、2日間嫌気培養した。
【0064】[判定]培養後、発育が阻止された最小濃度
をもって試験菌に対する検体の最小発育阻止濃度とし
た。その結果を表1に示した。
【0065】[試験結果]
【表1】試験菌に対する検体の最小発育阻止濃度
【0066】最小発育阻止濃度(MIC)を測定した結
果、MgO、Mg(OH)2、CaO、及びCa(O
H)2は何れも低濃度でプロピオニバクテリウム・アク
ネ(アクネ菌)に対して効果があることが認められた。
メチルパラベンは、溶解度の関係から最大限0.2%
で、またフェノキシエタノールは最大1.0%で実験し
た結果、アクネ菌に対してMICが検出できなく、効果
が認められなかった。尚、MgOに関しては、MBC
(最少殺菌濃度)は0.2W/V%であった。
【0067】メチルパラベンは接触皮膚炎の感作性等の
問題から、表示成分に指定され、使用濃度制限を受けて
いる。また、水に対する溶解度が0.2%が限度であ
り、特に水系や乳化系では、アクネ菌に対する効果は期
待できない。一般的に化粧料においてパラベン類が広く
汎用されているにもかかわらず、敢えて、アクネに関す
る商品を発売するという現状を鑑みてもパラベン類の効
果は極めて希薄と言っても過言ではない。
【0068】[実施例2]反応釜にイオン交換水35リッ
トルにポリオキシエチレンモノラウレート500gを仕
込んだ後攪拌する。その後、酸化マグネシウム450g
を攪拌下で注入し、50℃に加温する(1)。別に、メ
タアクリル酸メチル1.3kg、エチレングリコールジ
メチルアクリレート870g、n−ヘキサン13リット
ル、過酸化水素50gを溶解させた液を用意しておきこ
れを(1)に仕込んで7時間重合反応させ冷却した後、
水洗抽出し、界面活性剤や過酸化水素を除去し、更にメ
チルエチルケトンで未反応モノマーを洗浄抽出した後、
減圧乾燥を40℃で24時間行い、酸化マグネシウム内
包メタアクリル酸樹脂の硬質カプセルを調製する。
【0069】[実施例3]3号珪曹(SiO2濃度29重
量%)42.92kgをイオン交換水12.3kgで希
釈したケイ酸ナトリウム水溶液中に水酸化マグネシウム
6.67kgを加え、ホモミキサーで20分間攪拌分散
させる。この分散液をトリクロロトリフルオロエタン1
43リットルにソルビタンモノオレイン酸エステル0.
5kgを溶解した溶液に注入し、ホモミキサーで乳化さ
せW/O型のエマルジョンを形成させた。このエマルジ
ョンを酸で中和してシリカ成分をゲル化させる。トリク
ロロトリフルオロエタンを分離した後のスラリーを濾過
し、固形分を洗浄、乾燥し、水酸化マグネシウム含有シ
リカを製造した。
【0070】[実施例4]精製水35リットル中にセリサ
イトFSE2.8kgを仕込み攪拌し均一分散状態を保
持する。この分散液に精製水10.5リットル中に塩化
マグネシウム1.855kgを溶解させた液と精製水1
0.5リットル中に塩化マグネシウム1.554kgを
溶解させた液を加え、攪拌を続ける。別に用意した水酸
化ナトリウム1.44kgを精製水10.5リットルに
溶解させた水溶液を、分液ロートを用い60分かけて滴
下し、60分間攪拌を続けた後、濾過、水洗した後、エ
タノール洗浄をし70℃、10時間乾燥して、酸化物に
換算してAl23・2MgO被覆セリサイトFSEを得
た。
【0071】[実施例5]精製水15リットルにn−ヘキ
サン15リットルにスパン60(花王アトラス製)50
0gを溶解させた液を加えホモミキサーで攪拌する。こ
の中に、精製水20リットルにケイ酸ナトリウム5.4
8kgと塩化カルシウム3.96kgを溶解させた液を
加え乳化させエマルジョンを形成させ、5時間熟成攪拌
をし、濾過、水洗をし70℃で20時間攪拌してケイ酸
カルシウムを製造した。
【0072】実施例2、3及び4で得たアクネ用抗菌性
複合化粧料粉体、実施例5で得たアクネ用金属酸化物複
合粒子のアクネ菌に対するMIC(最小発育阻止濃度)
を調べた抗菌効果を測定した。結果を表2に示した。
【0073】
【表2】試験菌に対する最小発育阻止濃度
【0074】上記の結果より、本発明に含まれるアクネ
用抗菌性複合化粧料粉体及びアクネ用金属複合酸化物粒
子はプロピオニバクテリウム・アクネ菌に対して優れた
抗菌効果を示すことが分かった。
【0075】[実施例6並びに比較例1及び2の評価] (製法)80℃に加温した油相を溶解し、減圧した後、
80℃に加温した水相を徐々に添加し、500rpmで
10分間乳化攪拌し、冷却した後取り出し、クリームを
得た。クリームの組成は表3に示す通りである。
【0076】
【表3】
【0077】[実施例7並びに比較例3及び4の評価] (製法)粉体をヘンシェルミキサーで混合した後、粉砕
機で粉砕、分散させる。この粉砕物に油剤を注入し、8
分間攪拌混合した後、切り出し、粉砕機で解砕し、中皿
に充填してパウダーファンデーションを得た。その組成
は表4に示す通りである。
【0078】
【表4】パウダーファンデーション組成(重量部)
【0079】[実施例8並びに比較例6及び7の評価] (製法)水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部
分を添加し、ホモミキサー処理する。更に、加熱混合し
た油相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら
室温まで冷却する。得られた乳化型ファンデーションの
組成は表5に示す通りである。
【0080】
【表5】乳化型ファンデーション(クリームタイプ)
【0081】[実施例9] (実施例6を使用した使用テスト)本発明を思春期及び
青年期の12歳〜25歳の健常肌で、顔面に面皰、丘
疹、膿胞や脂漏を伴ったニキビの人68名を対象にし
て、1日1回塗布のグループ(35名)と1日2回塗布
のグループ(33名)で5日間の使用テストを実施し
た。その結果、1日1回塗布のグループでは85.7%
の人が、1日2回塗布のグループでは96.9%の人が
ニキビ跡もなく完全にアクネの治癒効果が認められた。
本発明に含まれるアクネ用抗菌性複合化粧料粉体は、処
方中の配合量も少量であり、安全性の高い物質であり、
時として見られる医薬品の様に感染症やその他の副作用
も無く、化粧料として長期使用を可能とする。
【0082】[製品のアクネ抗菌性試験]継代培養した試
験菌を増菌用培地に接種し、35℃、48時間嫌気下で
培養した後、培養液を菌数が約106/ml増菌用培地
で希釈し、菌体1白金耳量をGAMブイヨン(日水製薬
製)に移植し、35℃で、24時間嫌気下で培養して接
菌用菌液とした。GAM寒天培地(日水製薬製)を入れ
た各シャーレに対して、上記菌液を菌数が約106/m
lとなるように15mlづつ分注して固定した。次い
で、試験片を1g、0.5g、0.25g、0.125
gと段階的に希釈し調製し試験片とした。試験片の塗布
面が培地表面と接触する様に試験用平板培地の中央に載
せ、35℃で嫌気下で48時間培養後、ハローの有無を
肉眼により判定した。表6には、試験片Propionibacter
ium acneに対するハロー(発育阻止帯)の有無による
抗菌力試験結果を示す。
【0083】
【表6】
【0084】 +:ハローを認める ±:ハローを僅かに認める
−:ハローを認めず 尚、( )内の数値はハローの幅(W)を示す。
【0085】 T: 試験片を含めた阻止帯の幅 D: 試験片の幅
【0086】[実施例10]下記の組成に基づいて乳液を
製造した。
【0087】
【表7】乳液の組成(重量部) *1:(実施例1の酸化マグネシウムのシリコーン処理
方法) 酸化マグネシウム(和光純薬製)97gにイソプロピル
アルコール5g及びキシレン5gの混合溶媒にメチルハ
イドロジェンポリシロキサン3gを溶解させた溶液を加
え、30分間撹拌混合した後、120℃で3時間加熱処
理を施した後、取り出してシリコーン処理酸化マグネシ
ウムを得る。
【0088】(製造法)少量の精製水にカルボキシビニ
ルポリマーを溶解する(A相)。残部精製水にグリセリ
ン及びトリエタノールアミンを加え加熱溶解して70℃
に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱溶解して70
℃に保つ(油層)。水相に油層を加え、予備乳化を行
い、これにA相を加えてホモミキサーで均一に乳化し、
乳化後良くかき混ぜながら30℃まで冷却する。このよ
うに得られた乳液は前記実施例の本発明品同様に特にア
クネ用の乳液として使用することができた。
【0089】[実施例11]下記の組成に基づいてローシ
ョンを製造した。
【0090】
【表8】ローションの組成(重量部) (製造法)少量の精製水に塩化ナトリウムを溶解させて
おく(A相)。残部精製水に、成分2〜6を加え均一に
分散させる。この分散させた溶液にA相を加える。その
後、成分8〜10を加え撹拌し、ローションを得る。こ
のように得られたローションは前記実施例の本発明品同
様に特にアクネ用のローションとして使用することがで
きた。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかな様に、水酸化マ
グネシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び
酸化カルシウム等マグネシウム化合物及びカルシウム化
合物のうち少なくとも1種を含む組成物が皮膚に存在又
は発生する、アクネ菌を含む皮膚疾患性微生物に対して
有効な抗菌活性を示し、抗菌性皮膚化粧料や皮膚外用剤
として使用することができる。特に、アクネ用の抗菌性
粒子(抗菌性金属複合酸化物粒子、抗菌性複合化粧料粉
体等を含む。)として優れており、次の効果を奏するこ
とができる。
【0092】本発明によれば、第一に発症誘因としてア
ンドロジェンによる皮脂腺機能の亢進、細菌感染(特
に、Propionibacterium acnes)、食事、気候、化粧料
を含む外因性化学物質により、思春期の男女の顔面や胸
背部毛孔に一致して面皰、丘疹、膿胞を生じ、脂漏を伴
うニキビ症に対して化粧料用剤型中により低濃度の配合
で治療効果を奏することができる。
【0093】次に、本発明によれば、微生物である Pro
pionibacterium acnesに対して特に良好な抗菌性を有
するにも拘わらず、人体に対して悪影響がなく極めて安
全で、使用量の制限を受けることがない。また、化粧料
に配合した場合でも化粧料のpH値、化粧料の各種共存
成分等により抗菌力を損なうことがなく、化粧料を変質
させることもなく安定で、化粧料として長期的使用がで
き、ニキビ予防として効果が期待できると共に使用感が
良好である。
【0094】更に、本発明によれば、化粧料原料基準に
収載されている防腐剤や化粧料以外に使用されている銀
化合物、銅化合物、亜鉛化合物を含有しない場合でも微
生物であるPropionibacterium acnesに対して良好な抗
菌性を有することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA072 AA082 AA122 AB031 AB032 AB102 AB211 AB212 AB232 AB242 AB352 AB372 AB432 AC012 AC022 AC072 AC122 AC172 AC182 AC242 AC342 AC442 AC482 AC542 AC902 AD072 AD092 AD162 AD512 AD532 CC02 CC05 CC12 EE14 FF01 4C086 AA01 AA02 HA04 HA21 HA23 HA28 MA05 MA63 NA14 ZA89 ZB35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルシウム化合物及びマグネシウム化合物
    の何れかを有効成分として含有することを特徴とする動
    物の皮膚に発生又は存在する微生物に対し抗菌性を有
    し、化粧料に使用可能な組成物。
  2. 【請求項2】化粧料である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】皮膚外用剤である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】当該2種の化合物の形態がそれぞれ独立し
    ていて、酸化物、水酸化物、塩、水和物、及びこれらを
    分子内に含有する無機化合物を含む形態の何れかである
    請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】微生物がアクネ菌、表皮ブドウ球菌、コリ
    ネ桿菌、トリコフィトン・メンタグロフィテス及びトリ
    コフィトン・ルブラムの何れかである請求項1記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】当該化合物が酸化マグネシウム(複合体の
    形態にあるものを含む。)である請求項1記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】アクネ菌によるヒトの皮膚疾患予防、治療
    及び改善を目的とする化粧料又は皮膚外用剤である請求
    項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】皮膚外用剤用の担体を含有する請求項3記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】有効成分を0.05〜20%(重量)含有
    する請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】有効成分の少なくとも一部が粒子の形態
    で化粧料粉体粒子に付着している形態にある請求項1記
    載の組成物。
  11. 【請求項11】有効成分の金属化合物の平均粒子径が1
    0μm以下であり、その吸油量が70ml/100g以
    下である請求項1記載の組成物。
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Cited By (11)

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