JP2000159585A - セメント系基材の仕上げ方法 - Google Patents

セメント系基材の仕上げ方法

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JP2000159585A
JP2000159585A JP10336725A JP33672598A JP2000159585A JP 2000159585 A JP2000159585 A JP 2000159585A JP 10336725 A JP10336725 A JP 10336725A JP 33672598 A JP33672598 A JP 33672598A JP 2000159585 A JP2000159585 A JP 2000159585A
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meth
cement
monomer unit
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Akihito Iida
晃人 飯田
Hiroshi Inukai
宏 犬飼
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性および耐汚染性に優れる塗装セメント系
基材を得るのに有用なセメント系基材の仕上げ方法を提
供する。 【解決手段】セメント系基材に下塗り層を介して塗膜を
形成する塗装方法において、下塗り用塗料としてアルコ
キシ基含有シラン単量体を主成分とする吸水防止剤を塗
布し、その上に直接もしくはプライマーを介して、以下
の(A)〜(D)成分からなる艶消しクリア塗料用組成
物を塗布することを特徴とするセメント系基材の仕上げ
方法。 (A)(a)フルオロオレフィン単量体単位、(b)
(メタ)アクリル酸エステル単量体単位、および(c)
加水分解性シリル基を有するオレフィン性単量体単位を
必須成分とする含フッ素樹脂 (B)アルコキシシランの加水分解縮合物 (C)シリカ系艶消し剤 (D)紫外線吸収剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性および耐汚
染性に優れるセメント系基材を得るのに有用な、セメン
ト系基材の仕上げ方法に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】コンクリート、モルタル
およびスレート等に代表されるセメント系基材は、建築
材料として広く使用されている。セメント系基材は水や
二酸化炭素によって劣化するため、その劣化を防止する
目的で表面に塗装が施される。最近、塗装を施した後に
も、コンクリートの質感を維持した意匠性の高い材料が
望まれるようになってきており、これに対応した仕上げ
方法が提案されている。例えば、コンクリート系基材上
に撥水性の防水剤を塗布した後、水性塗料を塗布し、更
にその上にフッ素塗料やアクリルシリコン塗料等の溶剤
型塗料を塗装する方法(特開平3−43559号公
報)、セメント系基材にシラン化合物を主成分とする下
塗り剤を塗布し、その上に体積顔料を含む溶剤系フッ素
塗料を塗布し、更にその上に溶剤系のウレタン架橋型フ
ッ素塗料を塗布する方法(特開平4−219174号公
報)などが提案されている。しかしながら、溶剤系フッ
素塗料を使用する際には硬化剤として有害なポリイソシ
アネート化合物を用いる点、また、下塗り用に水性タイ
プの塗料を用いた場合には、完全に乾燥してからでない
と上塗り塗料が塗装できない点が問題である。さらに、
耐汚染性を発現する方法として、特開平8−17630
4号公報では、アルコキシシランの加水分解縮合物を上
塗り塗料中に添加することが提案されているが、この方
法では中塗り層との密着性が悪かったり、上塗り層を重
ね塗りした時のリコート性が悪い等の欠点があった。
【0003】一方、イソシアネート化合物を用いないフ
ッ素樹脂塗料として、特公平1−16405号公報にフ
ルオロオレフィン、ビニルエーテルおよび加水分解性シ
リル基を有するオレフィン性単量体を共重合させた含フ
ッ素樹脂からなる塗料が提案されている。しかしながら
この共重合体を上塗り塗料に用いると、この塗料は下塗
り層および中塗り層に対する密着性が低いため、下塗り
層と上塗り層の間および中塗り層と上塗り層の間でフク
レが生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は各塗膜
間の密着性が良く、かつ耐候性および耐汚染性に優れた
セメント系基材の仕上げ方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、特定の下塗り用塗
料と上塗り用塗料を組み合わせることにより、前記課題
が解決することを見出し、本発明を解決するに至った。
すなわち、本発明は、セメント系基材に下塗り層を介し
て塗膜を形成する塗装方法において、下塗り用塗料とし
てアルコキシ基含有シラン単量体を主成分とする吸水防
止剤を塗布し、その上に直接もしくはプライマーを介し
て、以下の(A)〜(D)成分からなる艶消しクリア塗
料用組成物を塗布することを特徴とするセメント系基材
の仕上げ方法である。 (A)(a)フルオロオレフィン単量体単位、(b)
(メタ)アクリル酸エステル単量体単位、および(c)
加水分解性シリル基を有するオレフィン性単量体単位を
必須成分とする含フッ素樹脂 (B)アルコキシシランの加水分解縮合物 (C)シリカ系艶消し剤 (D)紫外線吸収剤
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。 (1)下塗り用塗料 本発明における下塗り塗料は、下記式(1)で表される
アルコキシ基含有シラン単量体またはその部分縮合物を
主成分として含有する塗料である。該塗料は基材の細孔
に浸透して、アルコキシ基含有シラン単量体の縮合反応
および該単量体と基材中の親水性基との縮合反応によっ
て、吸水防止層を形成するものである。 RnSi(OR)4-n (1) (式中、n=0〜3、Rは炭素数1〜8のアルキル基を
示す)
【0007】上記アルコキシ基含有シラン単量体として
は、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トラプロポキシシランおよびテトラブトキシシラン等の
テトラアルコキシシラン類、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキ
シシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメ
トキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、オクチルト
リメトキシシランおよびオクチルトリエトキシシラン等
のアルキルトリアルコキシシラン類、フェニルトリメト
キシシランおよびフェニルトリエトキシシラン等のアリ
ールトリアルコキシシラン類、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、ジエメチルジメトキシ
シランおよびジエチルジエトキシシラン等のジアルキル
ジアルコキシシラン類、トリメチルメトキシシランおよ
びトリメチルエトキシシラン等のトリアルキルアルコキ
シシラン類等がある。これらのアルコキシ基含有シラン
化合物は単独で使用しても混合して用いても良く、ま
た、上記化合物の部分縮合物もまた使用可能である。こ
れらの中でも、プロピルトリメトキシシランおよびn−
ヘキシルトリエトキシシランが好ましい。
【0008】本発明における下塗り用塗料であるアルコ
キシ基含有シラン単量体を主成分とする吸水防止剤は、
上記単量体を水に分散させた形態、または有機溶剤に溶
解させた形態で使用する。水に分散させるために乳化剤
を特に制限なく使用でき、例えば、トリオキシエチルオ
クチルフェニルエーテルなどが挙げられる。また、有機
溶剤としては、上記アルコキシ基含有シラン単量体を溶
解するものであれば特に制限なく使用できる。水または
有機溶剤の割合は全重量の10〜90重量%であり、よ
り好ましくは50〜80重量%である。前記吸水防止剤
として、東亞合成(株)製のアロンウォーターシャット
(商品名:以下、AWSという)およびアクアプルーフ
(商品名:以下、APという)などの市販品が使用でき
る。
【0009】(2)艶消しクリア塗料用組成物 本発明における艶消しクリア塗料用組成物の1成分であ
る(A)含フッ素樹脂は、(a)フルオロオレフィン単
量体単位、(b)(メタ)アクリル酸エステル単量体単
位および(c)加水分解性シリル基を有するオレフィン
性単量体単位を必須成分とするものである。前記(a)
フルオロオレフィンとしては、テトラフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、ジクロロジフルオロエチレン、トリフルオロエ
チレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニルおよびパーフ
ルオロ(アルキルビニルエーテル)などが例示される。
これらの中でも重合性の面よりテトラフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレンおよびトリフルオロエチレンが好ましく、テトラ
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンおよび
トリフルオロエチレンがより好ましい。また、上記の単
量体を2種類以上を併用しても良い。
【0010】(b)(メタ)アクリル酸エステル類は、
エステル鎖として炭素数1〜20のアルキル基、シクロ
アルキル基およびハロゲン含有アルキル基を有するもの
であるが、物性を損なわない範囲で、エステル鎖に酸
素、窒素および硫黄などの原子を含んでいても良い。具
体例として、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s
−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)ア
クリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、
(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メ
タ)アクリル酸トリシクロデシニル、(メタ)アクリル
酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸メトキ
シエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、
(メタ)アクリル酸クロロエチルエステル、(メタ)ア
クリル酸トリフルオロエチルおよび(メタ)アクリル酸
ペンタフルオロプロピル等の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類が挙げられる。これらの単量体は単独また
は数種類混合して使用する。また、フルオロオレフィン
との重合性、共重合体の柔軟性の面よりアクリル酸アル
キルエステル類の使用が好ましい。
【0011】前記(c)加水分解性シリル基を有するオ
レフィン性単量体は、下記式(2)で表される化合物で
ある。 R−SiXn3-n (2) (式中、Rはオレフィン性不飽和結合を有する基、Xは
炭素数1〜20のアルキル基を示し、Yは加水分解可能
な基であり、nは0〜2までの整数である。なお、X、
Yが複数ある場合は、同じ物であっても、異なったもの
であっても良い。) 式(2)のRの具体例としてはビニル基、アリル基、ブ
テニル基、ビニロキシ基、アリロキシ基、(メタ)アク
リロイル基、CH2=CHO(CH23−、CH2=CH
COO(CH23−、CH2=CHOCO(CH2
3−、CH2=C(CH3)COO(CH23−、CH2
C(CH3)COO(CH22−O−(CH23−等が
挙げられ、これらの中でもビニル基が好ましい。前記式
(2)におけるXの具体例としてはメチル基、エチル
基、プロピル基、オクチル基およびオクタデシル基等が
挙げられる。Yとしてはアルコキシ基、アミノ基、アシ
ロキシ基、フェノキシ基、メルカプト基、イミノオキシ
基などが挙げられ、これらの中でもアルコキシ基が好ま
しい。その具体例としてメトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基等が挙げら
れ、これらの中でもメトキシ基およびエトキシ基が好ま
しい。
【0012】また、含フッ素樹脂には、物性を損なわな
い範囲で、その他の単量体単位を共重合させることがで
きる。それらの単量体としては、エチレン、プロピレ
ン、イソブチレンなどのα−オレフィン類;塩化ビニル
および塩化ビニリデンなどのクロロエチレン類;、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ピバ
リン酸ビニル、ヴェオバ−9{シェル化学(株)製}、
シクロヘキサンカルボン酸ビニルおよび安息香酸ビニル
などのカルボン酸ビニルエステル類が例示される。
【0013】さらに、含フッ素樹脂には、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−
ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキ
シブチル、アリルアルコール、Nーメチロール(メタ)
アクリルアミドおよびクロトン酸2−ヒドロキシエチル
等の水酸基含有単量体、(メタ)アクリル酸グリシジル
およびアリルグリシジルエーテル等のエポキシ基を有す
る単量体、(メタ)アクリル酸およびマレイン酸等のカ
ルボキシル基を有する単量体を共重合させてもよい。
【0014】本発明における含フッ素樹脂は有機溶剤へ
の溶解性、硬化塗膜の耐候性、柔軟性、耐汚染性、基材
への密着性のバランスから上記必須構成単量体単位の合
計量を基準とする割合が、(a)フルオロオレフィン単
量体単位:5〜70モル%、(b)(メタ)アクリル酸
エステル単量体単位:20〜80モル%、および(c)
加水分解性シリル基を有するオレフィン性単量体単位:
1〜20モル%であることが好ましく、さらに好ましい
範囲は、(a):15〜60モル%、(b):30〜7
5モル%および(c):2〜10モル%である。また、
その他の単量体は0〜30モル%の範囲で使用すること
が好ましい。
【0015】(a)が70モル%を越えると含フッ素樹
脂の有機溶剤に対する溶解性が低下し、5モル%未満で
は耐候性が低下する。また、(b)が80モル%を超え
ると耐候性が低下し、20モル%以下であると下塗り層
および中塗り層に対する密着性が低下する。また、
(c)が1モル%未満であると架橋点が少ないため塗料
から形成させる膜の強度、耐溶剤性が低下し、一方、2
0モル%を越えると樹脂の安定性が低下したり、密着性
が低下する恐れがある。なお、その他の単量体が30モ
ル%を超えると、耐候性が低下する恐れがある。
【0016】含フッ素樹脂の分子量はゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)による数平均分子量
(ポリスチレン換算)で1,000〜100万が好まし
く、3,000〜10万であることがより好ましい。分
子量が100万を超えると作業性が悪くなり、1,00
0未満では塗膜の強度が低下する。また、含フッ素樹脂
のガラス転移温度(Tg)は特に限定されないが、−2
0℃〜60℃であることが好ましい。Tgが−20℃未
満では塗膜の強度が低下し、一方、60℃を超えると塗
膜の可とう性が不足する場合がある。
【0017】前記含フッ素樹脂は、公知のラジカル発生
型重合開始剤の存在下、前記単量体を共重合させる方法
で製造できる。例えば、特開平9−302301号公報
記載の方法で製造できる。
【0018】本発明における艶消しクリア塗料用組成物
の1成分である(B)アルコキシシランの加水分解縮合
物は塗膜に耐汚染性を発現させるため、および下塗り用
塗料との密着性や上塗り用塗料を重ね塗りした際の密着
性を良好とするために用いる。アルコキシシランの加水
分解縮合物は、加水分解性のアルコキシ基を1分子中に
2個以上有するアルコキシシランの加水分解縮合物であ
り、縮合度は耐汚染性、上記(A)含フッ素樹脂との相
溶性から2〜10程度であることが好ましい。かかる化
合物としては、例えば、コルコート社製のES40(テ
トラエトキシシランの平均約5量体の縮合物)およびM
S51(テトラメトキシシランの平均約4量体の縮合
物)等の市販品が挙げられ、また、以下の方法で合成し
たものを用いても良い。アルコキシシランをアルコール
性有機溶剤に溶解させ、塩酸等の無機酸、酢酸もしくは
p−トルエンスルホン酸等の有機酸を添加してpHを1
〜4程度に調整した後、アルコキシ基に対して0.05
〜3等量の水を加え30〜80℃で1〜8時間加水分解
する。
【0019】前記アルコール性有機溶剤としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノー
ル、ブタノールおよびダイアセトンアルコール等のアル
コールの他にプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノt−ブチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、イソプレングリコールモノ
メチルエーテルおよびイソプレングリコールモノエチル
エーテル等のグリコールエーテル類が挙げられる。さら
に、水酸基を有する有機溶剤の他にもケトン系、エステ
ル系、芳香族系の有機溶剤を用いることができる。
【0020】前記アルコキシシラン化合物としては、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプ
ロポキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシランおよびγ−ヒ
ドロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
アルコキシシランは単独で使用しても、併用しても良
い。耐汚染性の発現性から、アルコキシ基はメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基およびイソプロポキシ基
が好ましく、メトキシ基およびエトキシ基がより好まし
い。
【0021】さらに、アルミニウム、チタニウム、ジル
コニウム等の周期律表3族元素、または4族元素からな
る金属アルコキシドを共縮合させることもできる。ま
た、これらの部分加水分解縮合物をアルコキシシランの
部分加水分解縮合物の混合溶液としても良い。さらに、
金属アルコキシドを共縮合させることもできる。また
は、これらの部分加水分解縮合物をアルコキシシランの
部分加水分解縮合物の混合溶液としても良い。
【0022】アルコキシシランの加水分解縮合物の配合
割合は含フッ素樹脂100重量部あたりアルコキシシラ
ンの加水分解縮合物2〜100重量部であり、好ましく
は5〜80重量部である。アルコキシシランの加水分解
縮合物の割合が2重量部以下では耐汚染性は向上せず、
100重量部を越えると形成する塗膜が脆くなる。
【0023】本発明における艶消しクリア塗料用組成物
の1成分である(C)シリカ系艶消し剤としては、富士
シリシア化学(株)製サイシリア(商品名)などが挙げ
られ、シリカ系艶消し剤の配合割合は含フッ素樹脂10
0重量部あたり、5〜30重量部であることが好まし
い。また、本発明における艶消しクリア塗料用組成物の
1成分である(D)紫外線吸収剤としてはベンゾフェノ
ン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物および蓚酸ア
ニリド系化合物等の有機系紫外線吸収剤、超微粒子酸化
チタンおよび酸化セリウム等の無機系紫外線吸収剤が挙
げられる。紫外線吸収剤の配合割合は、含フッ素樹脂1
00重量部あたり、0.5〜15重量部であることが好
ましい。
【0024】本発明における艶消しクリア塗料用組成物
に使用する有機溶剤としては前記含フッ素樹脂を溶解す
る有機溶剤が用いられる。具体的にはトルエン、キシレ
ンおよびソルベッソ等の芳香族炭化水素類;酢酸エチ
ル、酢酸ブチルおよび酢酸イソブチル等のエステル類;
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、メチルアミルケトンおよびエチルアミルケ
トン等のケトン類;n−ブタノールおよびi−プロパノ
ール等のアルコール類;メチルセロソルブ、n−ブチル
セロソルブおよびn−ブチルセロソルブアセテート等の
セロソルブ系、プロピレンブリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレンブリコールモノブチルエーテルおよびプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の
プロピレングリコール系溶剤、ミネラルスピリット、ナ
フサNo6およびナフサNo5(以上エクソン社製)、
HAWSおよびLAWS(以上シェル社製)等の脂肪族
炭化水素を主成分とする混合溶剤が挙げられる。これら
の有機溶剤は単独あるいは併用して用いることができ
る。これらの中でも、臭気上の問題や、下塗り層のアル
コキシ基含有シラン化合物が上塗り塗膜中にブリードし
てくるのを防止するため脂肪族炭化水素系溶剤を主溶剤
として使用することが好ましい。
【0025】さらに、保存安定性を向上させる目的で艶
消しクリア塗料にはオルト酸エステル類を添加しても良
い。オルト酸エステルは一般式RC(OR’)3で表さ
れる化合物である(式中、Rは水素原子、メチル基また
はエチル基を示し、R’は炭素数1〜3のアルキル基を
示す)。具体的には、オルト蟻酸トリメチル、オルト蟻
酸トリエチル、オルト蟻酸トリプロピル、オルト酢酸ト
リメチル、オルト酢酸トリエチル、オルト酢酸トリプロ
ピル、オルトプロピオン酸トリメチル、オルトプロピオ
ン酸トリエチル、オルトプロピオン酸トリプロピル等が
挙げられる。オルト酸エステルを添加することで、本組
成物の保存安定性は向上するが、その添加量は組成物中
のフッ素樹脂100重量部に対し、0.5〜30重量部
であることが望ましい。0.5重量部未満であると、保
存安定性向上の効果は少なく、また、30部以上入れて
も向上効果は変わらない。
【0026】艶消しクリア塗料は塗装時に硬化促進剤を
配合する2液型塗料の形態をとることが望ましく、硬化
促進剤としては、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛、
オクチル酸カルシウム、オクチル酸鉛、オクチル酸亜
鉛、オクチル酸コバルト、テトラプロピルチタネート、
テトラブチルチタネート、ジブチル錫ジラウレート、ジ
オクチル錫ジラウレート、ジクロロジブチル錫、ジブチ
ル錫ジアセテートおよびトリエチル錫モノステアレート
などの有機錫化合物が例示される。使用量は含フッ素樹
脂に対する重量比で20ppm〜5%が好ましく、さら
に好ましくは100ppm〜1%である。
【0027】本発明の仕上げ方法で下塗り層の上に中塗
り塗料を塗装した後に上塗り用塗料を塗装する場合に
は、中塗り層と上塗り層間の密着性を長期間維持するた
めに上塗り用塗料に光安定剤を添加することが好まし
い。
【0028】さらに、上塗り用塗料には、流動調整剤、
レベリング剤、スリップ剤、分散剤、色分かれ防止剤、
酸化防止剤および艶消し剤等の添加剤を加えることがで
きる。また、密着性向上等の目的でγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、β−(3,4エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−イソシア
ネートプロピルトリエトキシシランおよびγ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング
剤を樹脂分100重量部に対して0.1〜10部の割合
で添加しても良い。
【0029】本発明の仕上げ方法においては、中塗り層
を介することで、より意匠性の高い仕上がりになるだけ
でなく、下塗り層のアルコキシ基含有シラン化合物が上
塗り用塗膜にブリードし、耐汚染性性能を低下するのを
防止することができる。中塗り用塗料としてはビニル樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、
塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリブタジエン樹脂、アク
リルシリコン樹脂、フッ素樹脂を主成分とするクリア塗
料があげられる。中塗り用塗料は水性塗料であっても有
機溶剤可溶型塗料であっても構わないが、セメント系基
材に染み込んでも濡れ色にならない点で水性塗料が、ま
たは臭気の問題が出ない点で弱溶剤型塗料であることが
好ましい。
【0030】本発明におけるセメント基材としてはコン
クリート、モルタル、石綿スレート、ケイ酸カルシウム
系材料および石膏/スラグ系材料などが挙げられる。
【0031】(3)中塗り塗料、上塗り塗料の塗装方法 塗装はスプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗り塗装等の
方法により行う。乾燥塗膜として10〜150μ程度の
膜厚が得られるように行うことが好ましい。膜厚が10
μ未満では、十分な耐久性が得られず、また、150μ
を超えると塗膜の乾燥性が悪くなり、セメント系基材へ
の付着性が低下する恐れが生じる。
【0032】(4)下塗り用塗料の塗装方法 塗装はスプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗り塗装等の
方法が適用できる。塗布量は固形分が20重量%程度の
ものを0.1〜0.8リットル/m2、塗布することが
好ましく、特に、0.2〜0.6リットル/m2の範囲
が好ましい。また、塗装回数は1回〜5回が好ましい。
塗布量が0.1リットル/m2未満では十分な基材中性
化防止効果が得られず、0.8リットル/m2超える
と、経済的に不利になるばかりか、その上に塗装した塗
膜との付着性が低下する恐れがある。乾燥は室温で半日
〜2週間の範囲で行われ、その後に、中塗りおよび上塗
り塗料を塗装するのが好ましい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。 (アルコキシシランの加水分解縮合液の合成)下記原料
を1リッターの3口フラスコに仕込み、窒素気流中、6
0℃まで昇温した。 PEG400{日本油脂(株)製} 25g テトラエトキシシシラン 200g メチルトリエトキシシラン 60g プロピレングリコールモノメチルエーテル 150g イソプロパノール 150g p−トルエンスルホン酸 0.6g 次にイオン交換水20.0gとイソプロパノール30g
の混合物を30分かけて滴下し、さらに70℃で1時間
攪拌した。塩基性イオン交換樹脂で中和した後エバポレ
ーターで溶剤を留去し、アルコキシシランの加水分解縮
合物(S−1)を得た。
【0034】[上塗り用フッ素塗料の調製] (上塗り塗料1の調製)クロロトリフルオロエチレン
(以下、CTFEという)/アクリル酸シクロヘキシル
(以下、CHAという)/アクリル酸ブチル/(以下、
BAという)/ビニルトリメトキシシラン(以下、VM
Sという)からなり、その組成比が40/40/16/
4(モル%)であり、数平均分子量Mn=18,000
である加水分解性シリル基含有フッ素樹脂(F−1)の
ナフサNo6(エクソン社の芳香族分30%の炭化水素
系溶剤)60重量%溶液を用いて以下の配合を行い、デ
ィスパーで混合し、主剤1を調整した。 F−1の60重量%ナフサNo6溶液 61.2g ナフサNo6 19.4g オルト蟻酸トリメチル 2.0g Sanduvor3206(サンド社の紫外線吸収剤)3.1g TINUVIN123(チバ・ガイギ社の光安定剤) 1.0g サイリシア445 13.3g 上記主剤1の100gにジブチル錫ジラウレートの10
重量%トルエン溶液の0.6g、S−1の5.0g、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの1.1
g、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシランの
1.5gを添加し、上塗り塗料1(U−1)を調製し
た。
【0035】(上塗り塗料2の調製)フッ素樹脂として
CTFE/アクリル酸ターシャリーブチル(以下、tB
Aという)/BA/VMSからなり、その組成比が40
/35/21/4(モル%)であり、数平均分子量Mn
=16,000であるフッ素樹脂(F−2)のHAWS
(シェル社製、芳香族分50%の炭化水素系溶剤)の6
0重量%溶液を用いた以外は、上塗り塗料1と同様な配
合で主剤2を調整した。さらにこの主剤2の100gに
ジブチル錫ジラウレートの10重量%トルエン溶液の
0.6g、S−1の5.0g、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランの1.1g、γ−イソシアネート
プロピルトリエトキシシランの1.5gを添加し、上塗
り塗料2(U−2)を調製した。
【0036】(上塗り塗料3の調製)フッ素樹脂とし
て、CTFE/エチルビニルエーテル(以下、EVEと
いう)/VMSからなり、その組成比が50/45/5
(モル%)でMn=13,000である共重合体(F−
3)を酢酸ブチルとHAWSの=3/7(重量比)の混
合溶液の60重量%溶液を用いる以外は同じ配合で主剤
3を調製した。さらにこの主剤3の100gにジブチル
錫ジラウレートの10重量%トルエン溶液の0.6g、
S−1の5.0g、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランの1.1g、γ−イソシアネートプロピルト
リエトキシシランの1.5gを添加し、上塗り塗料3
(U−3)を調製した。
【0037】(中塗り用塗料1の調製)以下の配合で中
塗り用塗料1(N−1)を調製した。 ボンコート3980{大日本インキ化学(株)製アクリルエマルション} 200g CS12{チッソ(株)造膜助剤} 10g アデカノールUH420{旭電化(株)製増粘剤} 1.2g 水 18.8g
【0038】(中塗り用塗料2の調製)以下の配合で中
塗り用塗料2の主剤を調製した。分散はディスパーで行
った。 F−1のナフサNo6の60%溶液 50g 炭酸カルシウム 45g オルト蟻酸トリメチル 1.5g Disperbyk164 1.0g ナフサNo6 27.5 ガラスビーズ 100g ガラスビーズを除いた主剤100gにジブチル錫ジラウ
レートの10%トルエン溶液の0.3g、γ−イソシア
ネートプロピルトリエトキシシランの1.5gを添加
し、中塗り塗料2(N−2)を調製した。
【0039】(実施例1)スレート基材にシラン系防水
剤アクアプルーフ20J{東亞合成(株)製、シラン化
合物含有率:20%}を2回に分け、計0.3リッター
/m2を刷毛で塗装し、室温で2日乾燥させた。その
後、中塗り塗料1をスプレーで乾燥塗装し(乾燥膜厚約
30μm)、室温で1日乾燥した後、上塗り塗料1をス
プレー塗装した(乾燥膜厚約30μm)。室温で1日乾
燥後、さらに上塗り塗料1をスプレー塗装し(乾燥膜厚
約30μm)、室温で1週間乾燥させたものを試験片と
した。
【0040】(実施例2)スレート基材に前記シラン系
防水剤アクアプルーフ20Jを2回に分け、計0.3リ
ッター/m2を刷毛で塗装し、室温で2日乾燥させた。
その後、中塗り塗料2をスプレーで乾燥塗装し(乾燥膜
厚約30μm)、室温で1日乾燥した後、上塗り塗料2
をスプレー塗装した(乾燥膜厚約30μm)。室温で1
日乾燥後、さらに上塗り塗料2をスプレー塗装し(乾燥
膜厚約30μm)、室温で1週間乾燥させたものを試験
片とした。
【0041】(実施例3)スレート基材に前記シラン系
防水剤アクアプルーフ20Jを2回に分け、計0.3リ
ッター/m2を刷毛で塗装し、室温で2日乾燥させた。
その後、中塗り塗料1をスプレーで乾燥塗装し(乾燥膜
厚約30μm)、室温で1日乾燥した後、上塗り塗料2
をスプレー塗装し(乾燥膜厚約40μm)、さらに室温
で1週間乾燥させたものを試験片とした。
【0042】(実施例4)スレート基材に前記シラン系
防水剤アクアプルーフ20Jを2回に分け、計0.3リ
ッター/m2を刷毛で塗装し、室温で2日乾燥させた。
その後、上塗り塗料2をスプレー塗装し(乾燥膜厚約3
0μm)、室温で1日乾燥した後、上塗り塗料2をスプ
レー塗装し(乾燥膜厚約30μm)、さらに室温で1週
間乾燥させたものを試験片とした。
【0043】(実施例5)基材を40×40×160m
mの打ち放しコンクリートに変更し、実施例1と同様な
方法で塗装を行った。
【0044】(実施例6)基材を40×40×160m
mの打ち放しコンクリートに変更し、実施例2と同様な
方法で塗装を行った。
【0045】(比較例1)スレート基材にシラン系防水
剤アクアプルーフ20Jを2回に分け計0.3リッター
/m2を刷毛で塗装し、室温で7日乾燥させたものを試
験片とした。
【0046】(比較例2)スレート基材にシラン系防水
剤アクアプルーフ20Jを2回に分け、計0.3リッタ
ー/m2を刷毛で塗装し、室温で2日乾燥させた。その
後、中塗り塗料2をスプレーで乾燥塗装し(乾燥膜厚約
30μm)、室温で1日乾燥した後、上塗り塗料3をス
プレー塗装し(乾燥膜厚約40μm)、さらに室温で1
週間乾燥させたものを試験片とした。
【0047】(比較例3)基材を40×40×160m
mの打ち放しコンクリートに変更し、比較例2と同様な
方法で塗装を行った。
【0048】(比較例4)基材を40×40×160m
mの打ち放しコンクリートに変更し、比較例1と同様な
方法で塗装を行った。
【0049】試験例1 実施例1〜4および比較例1、2について以下の試験を
行った。結果を表1に示す。 1)耐候性試験後の耐水性 試験片を70×150mmに切断し、端面及び裏面をエ
ポキシ系塗料を塗装した。このサンプルをサンシャイン
ウエザメーターにより、JIS K5400記載の方法
で2000時間の試験を行った後、水に5時間浸漬し、
水がスレートまで染み込むかどうかを濡れ色で判断し
た。 2)密着性 試験片を水に24時間浸漬し、引き上げて1時間後に碁
盤目剥離(25目)を行い、その残率を示す。
【0050】
【表1】
【0051】試験例2 実施例5、6および比較例3、4の試験片について以下
の試験を行い、その結果を表2に記載した。 1)耐汚染性 名古屋市南部工業地帯において45度の角度になるよう
に固定して3ケ月暴露試験をおこなう。雨筋が付いてい
るかを目視で判定した。また、試験前後の明度差ΔLを
測定した。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】本発明の仕上げ方法によれば、長期に渡
り優れた耐水性、耐汚染性を保持するため、良好な外観
を維持するセメント系基材を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G028 FA01 4J038 CD091 CD101 CD111 CD121 CD131 CG141 CH031 CH041 CH071 CH131 CH201 CH241 CH251 CJ061 CJ181 HA446 KA12 NA01 NA03 NA05 PA14 PB05 PC04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント系基材に下塗り層を介して塗膜を
    形成する塗装方法において、下塗り用塗料としてアルコ
    キシ基含有シラン単量体を主成分とする吸水防止剤を塗
    布し、その上に直接もしくはプライマーを介して、以下
    の(A)〜(D)成分からなる艶消しクリア塗料用組成
    物を塗布することを特徴とするセメント系基材の仕上げ
    方法。 (A)(a)フルオロオレフィン単量体単位、(b)
    (メタ)アクリル酸エステル単量体単位、および(c)
    加水分解性シリル基を有するオレフィン性単量体単位を
    必須成分とする含フッ素樹脂 (B)アルコキシシランの加水分解縮合物 (C)シリカ系艶消し剤 (D)紫外線吸収剤
  2. 【請求項2】艶消しクリア塗料用組成物が脂肪族炭化水
    素系溶剤を含むことを特徴とする請求項1記載のセメン
    ト系基材の仕上げ方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の方法により
    塗装されたセメント系基材。
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