JP2000158910A - 自動二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents
自動二輪車用空気入りタイヤInfo
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- JP2000158910A JP2000158910A JP10339309A JP33930998A JP2000158910A JP 2000158910 A JP2000158910 A JP 2000158910A JP 10339309 A JP10339309 A JP 10339309A JP 33930998 A JP33930998 A JP 33930998A JP 2000158910 A JP2000158910 A JP 2000158910A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/0041—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers
- B60C11/005—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers with cap and base layers
- B60C11/0058—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers with cap and base layers with different cap rubber layers in the axial direction
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C2200/00—Tyres specially adapted for particular applications
- B60C2200/10—Tyres specially adapted for particular applications for motorcycles, scooters or the like
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車体重量の違いに応じた走行性能を発揮する
ことができる二輪車用の空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 左右一対のビード部に埋設されたビード
コアと、一方のビード部から他方のビード部にトロイド
状に延びて該ビードコアに巻き回されてビード部に係留
されたカーカスと、該カーカスのクラウン部のラジアル
方向外側に配置された周方向ベルト層とトレッド部とを
備えた自動二輪車用の空気入りタイヤにおいて、周方向
ベルト層を、１本乃至複数本のベルトコードをゴムにて
被覆した長尺のコード乃至は帯状プライをほぼタイヤの
周り沿い螺旋状に巻き回して形成されたものにて構成
し、トレッド部を、トレッド幅の展開長さの０．２乃至
０．４倍の長さを有しその中心がタイヤのトレッド幅の
中心に合致する中央領域と、この中央領域を両側に挟む
ショルダー領域からなり、各領域は、少なくとも接地面
側のトレッドゴムの室温における１００％伸張時のモジ
ュラスがそれぞれ異なるものにて構成する。
ことができる二輪車用の空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 左右一対のビード部に埋設されたビード
コアと、一方のビード部から他方のビード部にトロイド
状に延びて該ビードコアに巻き回されてビード部に係留
されたカーカスと、該カーカスのクラウン部のラジアル
方向外側に配置された周方向ベルト層とトレッド部とを
備えた自動二輪車用の空気入りタイヤにおいて、周方向
ベルト層を、１本乃至複数本のベルトコードをゴムにて
被覆した長尺のコード乃至は帯状プライをほぼタイヤの
周り沿い螺旋状に巻き回して形成されたものにて構成
し、トレッド部を、トレッド幅の展開長さの０．２乃至
０．４倍の長さを有しその中心がタイヤのトレッド幅の
中心に合致する中央領域と、この中央領域を両側に挟む
ショルダー領域からなり、各領域は、少なくとも接地面
側のトレッドゴムの室温における１００％伸張時のモジ
ュラスがそれぞれ異なるものにて構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、とくに、比較的重量が
重い二輪車にあってはシミー防止による直進安定性を図
るとができ、比較的重量が軽いコーナリング性能等が重
視される二輪車にあっては高速耐久性、操舵性能の向上
を図ることができる自動二輪車用空気入りタイヤに関す
るものである。
重い二輪車にあってはシミー防止による直進安定性を図
るとができ、比較的重量が軽いコーナリング性能等が重
視される二輪車にあっては高速耐久性、操舵性能の向上
を図ることができる自動二輪車用空気入りタイヤに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】自動二輪車はその高性能化に伴い、リヤ
−タイヤに関しては主として高速耐久性の向上を目的と
して周方向ベルト化が推進されてきたが、フロントタイ
ヤに関してはハンドリング等の操舵性が重視されるため
に従来型のクロスベルト構造が適用されていた。
−タイヤに関しては主として高速耐久性の向上を目的と
して周方向ベルト化が推進されてきたが、フロントタイ
ヤに関してはハンドリング等の操舵性が重視されるため
に従来型のクロスベルト構造が適用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては自動二輪車の高性能化及び軽量化が益々推進される
傾向にあって、とくに比較的車体重量の重い車両におい
ては、路面の微小凹凸の乗り越しに伴う微小振動、いわ
ゆるシミーが発生し直進走行における安定性の低下が問
題となってきおり、一方、比較的車体重量の軽い車両に
関しては高速耐久性に加え操舵性能のより一層の改善が
求められるようになってきた。
ては自動二輪車の高性能化及び軽量化が益々推進される
傾向にあって、とくに比較的車体重量の重い車両におい
ては、路面の微小凹凸の乗り越しに伴う微小振動、いわ
ゆるシミーが発生し直進走行における安定性の低下が問
題となってきおり、一方、比較的車体重量の軽い車両に
関しては高速耐久性に加え操舵性能のより一層の改善が
求められるようになってきた。
【０００４】本発明の目的は、比較的重量の軽い二輪車
に適用するに当たっては高速耐久性、高い操舵性能を有
し、比較的重量の重い二輪車に適用するに際してはシミ
ーの防止を図り直進安定性の良好な新規な空気入りタイ
ヤを提案するところにある。
に適用するに当たっては高速耐久性、高い操舵性能を有
し、比較的重量の重い二輪車に適用するに際してはシミ
ーの防止を図り直進安定性の良好な新規な空気入りタイ
ヤを提案するところにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右一対のビ
ード部に埋設されたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部にトロイド状に延びて該ビードコアに巻
き回されてビード部に係留されたカーカスと、該カーカ
スのクラウン部のラジアル方向外側に配置された周方向
ベルト層とトレッド部とを備えた空気入りタイヤにおい
て、上記空気入りタイヤの周方向ベルト層は、１本乃至
複数本のベルトコードをゴムにて被覆した長尺のコード
乃至は帯状プライをほぼタイヤの周り沿い螺旋状に巻き
回して形成されたものであり、トレッド部は、トレッド
幅の展開長さの０．２乃至０．４倍の長さを有しその中
心がタイヤのトレッド幅の中心に合致する中央領域と、
この中央領域を両側に挟むショルダー領域からなり、各
領域は、少なくとも接地面側のトレッドゴムの室温にお
ける１００％伸張時のモジュラスがそれぞれ異なるもの
である、ことを特徴とする自動二輪車用空気入りタイヤ
である。
ード部に埋設されたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部にトロイド状に延びて該ビードコアに巻
き回されてビード部に係留されたカーカスと、該カーカ
スのクラウン部のラジアル方向外側に配置された周方向
ベルト層とトレッド部とを備えた空気入りタイヤにおい
て、上記空気入りタイヤの周方向ベルト層は、１本乃至
複数本のベルトコードをゴムにて被覆した長尺のコード
乃至は帯状プライをほぼタイヤの周り沿い螺旋状に巻き
回して形成されたものであり、トレッド部は、トレッド
幅の展開長さの０．２乃至０．４倍の長さを有しその中
心がタイヤのトレッド幅の中心に合致する中央領域と、
この中央領域を両側に挟むショルダー領域からなり、各
領域は、少なくとも接地面側のトレッドゴムの室温にお
ける１００％伸張時のモジュラスがそれぞれ異なるもの
である、ことを特徴とする自動二輪車用空気入りタイヤ
である。
【０００６】本発明においては、中央領域のトレッドゴ
ムをそのモジュラスがショルダー領域よりも低いものと
するか、あるいは中央領域のトレッドゴムをそのモジュ
ラスがショルダー領域よりも高いものとする点に特徴を
有するものであり、とくに自動二輪車の前輪に適用され
る。ここで、本発明において比較的重量の重い車両とは
排気量が９００〜１３００cc程度になる自動二輪車を、
また、比較的重量の軽い車両とは排気量が４００〜９０
０cc程度になる自動二輪車をいうものとする。
ムをそのモジュラスがショルダー領域よりも低いものと
するか、あるいは中央領域のトレッドゴムをそのモジュ
ラスがショルダー領域よりも高いものとする点に特徴を
有するものであり、とくに自動二輪車の前輪に適用され
る。ここで、本発明において比較的重量の重い車両とは
排気量が９００〜１３００cc程度になる自動二輪車を、
また、比較的重量の軽い車両とは排気量が４００〜９０
０cc程度になる自動二輪車をいうものとする。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明は、とくに自動二輪車の前
輪に適用して有用な空気入りタイヤであって、タイヤの
周りに沿い螺旋状に巻き回したベルト層を配置して高速
耐久性の改善を図るようにし、自動二輪車の重量に応じ
て、とくにトレッドの中央領域の少なくとも接地面側の
トレッドゴムの室温における１００％伸張時のモジュラ
スと、該中央領域を挟むショルダー領域のトレッドゴム
の室温における１００％伸張時のモジュラスをそれぞれ
変更するようにしたので、とくに、車体重量が比較的軽
いものでは、高速耐久性、操舵性の改善を、比較的重量
の重い車両に関しては、シミーの防止による直進安定性
を確保し得る。この場合、トレッドを除くタイヤのケー
スは何れのタイヤにおいても共用できるので生産性の改
善を図るとができる利点がある。
輪に適用して有用な空気入りタイヤであって、タイヤの
周りに沿い螺旋状に巻き回したベルト層を配置して高速
耐久性の改善を図るようにし、自動二輪車の重量に応じ
て、とくにトレッドの中央領域の少なくとも接地面側の
トレッドゴムの室温における１００％伸張時のモジュラ
スと、該中央領域を挟むショルダー領域のトレッドゴム
の室温における１００％伸張時のモジュラスをそれぞれ
変更するようにしたので、とくに、車体重量が比較的軽
いものでは、高速耐久性、操舵性の改善を、比較的重量
の重い車両に関しては、シミーの防止による直進安定性
を確保し得る。この場合、トレッドを除くタイヤのケー
スは何れのタイヤにおいても共用できるので生産性の改
善を図るとができる利点がある。
【０００８】タイヤの周方向に沿い螺旋状に巻き回した
周方向ベルト層（スパイラルベルト層）を配置して高速
耐久性の向上を図るともに、従来のクロスベルトに比較
して有利な構造柔軟性を利用することによって振動吸収
性の改善を図るものであり、この場合においては、タイ
ヤのトレッドの中央領域における柔軟性が十分ではない
ため、該中央領域はエンベロープ性に優れる低モジュラ
スのゴムを配置して路面からの微小振動をさらに吸収さ
せるようにして比較的重量の重い車両に対してシミーの
発生の防止を図り得る。
周方向ベルト層（スパイラルベルト層）を配置して高速
耐久性の向上を図るともに、従来のクロスベルトに比較
して有利な構造柔軟性を利用することによって振動吸収
性の改善を図るものであり、この場合においては、タイ
ヤのトレッドの中央領域における柔軟性が十分ではない
ため、該中央領域はエンベロープ性に優れる低モジュラ
スのゴムを配置して路面からの微小振動をさらに吸収さ
せるようにして比較的重量の重い車両に対してシミーの
発生の防止を図り得る。
【０００９】比較的軽量で、より厳しい高速耐久性が要
求されるとともに、シミーよりはむしろ一般走行におい
てハンドリング等の操舵性が重視される車両においては
ベルト層をスパイラル化して高速耐久性を向上させると
ともに、トレッドの中央領域にショルダー領域に比較し
てモジュラスの高いゴムを配置してスパイラル化したベ
ルト層を用いることによるタイヤ構造の柔軟性に対する
不利を補う。
求されるとともに、シミーよりはむしろ一般走行におい
てハンドリング等の操舵性が重視される車両においては
ベルト層をスパイラル化して高速耐久性を向上させると
ともに、トレッドの中央領域にショルダー領域に比較し
てモジュラスの高いゴムを配置してスパイラル化したベ
ルト層を用いることによるタイヤ構造の柔軟性に対する
不利を補う。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を図面を用いてより具体的に説
明する。図１は、本発明に従う自動二輪車用空気入りタ
イヤの構成を示したものであって、図における番号１は
左右のビード部にそれぞれ埋設されたビードコア、２は
一方のビード部から他方のビード部にトロイド状に延び
て該ビードコア１に巻き回されてビード部に係留された
カーカス、３はカーカス２のクラウン部のラジアル方向
外側に配置された周方向ベルト層であって、このベルト
層３は１本乃至複数本のベルトコードをゴムにて被覆し
た長尺のコード乃至は帯状プライをほぼタイヤの周りに
沿い螺旋状に巻き回すことによって形成されている。
明する。図１は、本発明に従う自動二輪車用空気入りタ
イヤの構成を示したものであって、図における番号１は
左右のビード部にそれぞれ埋設されたビードコア、２は
一方のビード部から他方のビード部にトロイド状に延び
て該ビードコア１に巻き回されてビード部に係留された
カーカス、３はカーカス２のクラウン部のラジアル方向
外側に配置された周方向ベルト層であって、このベルト
層３は１本乃至複数本のベルトコードをゴムにて被覆し
た長尺のコード乃至は帯状プライをほぼタイヤの周りに
沿い螺旋状に巻き回すことによって形成されている。
【００１１】また、４はトレッド部であり、このトレッ
ド部４は幅方向の中心ｈがタイヤのトレッド幅Ｗの中心
に合致する中央領域４ａとこの中央領域４ａを両側に挟
むショルダー領域４ｂからなり、中央領域４ａとショル
ダー領域４ｂとは少なくとも接地面側のトレッドゴムの
室温における１００％伸張時のモジュラスがそれぞれ異
なっていて、とくに中央領域４ａについては、トレッド
幅Ｗの展開長さの０．２乃至０．４倍の長さを有してい
る。
ド部４は幅方向の中心ｈがタイヤのトレッド幅Ｗの中心
に合致する中央領域４ａとこの中央領域４ａを両側に挟
むショルダー領域４ｂからなり、中央領域４ａとショル
ダー領域４ｂとは少なくとも接地面側のトレッドゴムの
室温における１００％伸張時のモジュラスがそれぞれ異
なっていて、とくに中央領域４ａについては、トレッド
幅Ｗの展開長さの０．２乃至０．４倍の長さを有してい
る。
【００１２】本発明においては、トレッド部４の中央領
域４ａのトレッドに沿う長さＬをトレッド幅Ｗの展開長
さの０．２乃至０．４倍の範囲に規定したが、その理由
は一般的に二輪車が直進走行する時に接地する幅である
からである。
域４ａのトレッドに沿う長さＬをトレッド幅Ｗの展開長
さの０．２乃至０．４倍の範囲に規定したが、その理由
は一般的に二輪車が直進走行する時に接地する幅である
からである。
【００１３】比較的重量の重い車両においては、室温で
の１００％伸張時のモジュラスが２０Kgf ／cm2 程度に
なるショルダー領域４ｂのトレッドゴムに対して中央領
域４ａにはエンベロープ性に優れた低モジュラスのゴ
ム、例えばモジュラスが１０乃至１７Kgf ／cm2 程度の
ゴムを配置する。このような構成を採用することによっ
て高速耐久性の改善を図るとともに路面からの微小振動
を吸収してシミーの発生をの防止を図る。
の１００％伸張時のモジュラスが２０Kgf ／cm2 程度に
なるショルダー領域４ｂのトレッドゴムに対して中央領
域４ａにはエンベロープ性に優れた低モジュラスのゴ
ム、例えばモジュラスが１０乃至１７Kgf ／cm2 程度の
ゴムを配置する。このような構成を採用することによっ
て高速耐久性の改善を図るとともに路面からの微小振動
を吸収してシミーの発生をの防止を図る。
【００１４】比較的重量の軽い車両においては、例え
ば、室温での１００％伸張時のモジュラスが１５Kgf ／
cm2 程度になるショルダー領域４ｂのトレッドゴムに対
して中央域４ａにはそれよりもモジュラスの高いゴム、
例えばモジュラスが１８乃至２３Kgf ／cm2 程度のゴム
を配置する。このような構成を採用することによって高
速耐久性の改善と合わせてハンドリング等の操舵性が向
上する。
ば、室温での１００％伸張時のモジュラスが１５Kgf ／
cm2 程度になるショルダー領域４ｂのトレッドゴムに対
して中央域４ａにはそれよりもモジュラスの高いゴム、
例えばモジュラスが１８乃至２３Kgf ／cm2 程度のゴム
を配置する。このような構成を採用することによって高
速耐久性の改善と合わせてハンドリング等の操舵性が向
上する。
【００１５】本発明においては、トレッド部４の中央領
域４ａのゴムとショルダー領域４ｂのゴムのモジュラス
の差は、重量の比較的重い車両の場合には５Kgf ／cm2
程度に、また、重量の比較的軽い車両の場合には、６Kg
f ／cm2 程度の範囲とするのが好ましい。
域４ａのゴムとショルダー領域４ｂのゴムのモジュラス
の差は、重量の比較的重い車両の場合には５Kgf ／cm2
程度に、また、重量の比較的軽い車両の場合には、６Kg
f ／cm2 程度の範囲とするのが好ましい。
【００１６】ケブラースパイラルベルトを１層備えサイ
ズが１２０／７０ＺＲ１７になる上掲図１に示すような
断面構造になるタイヤ（内圧：２５０kPa ）を車両の前
輪に装着してかかるタイヤの性能について調査した。使
用した車両は軽量車として６００ccスポーツ車を、ま
た、重量車として１２００ccのツアラー車を使用し、何
れの車両もケブラースパイラルベルトを１層備えたサイ
ズが１８０／５５ＺＲ１７になるタイヤをリヤータイヤ
（内圧：２９０kPa ）として使用した。
ズが１２０／７０ＺＲ１７になる上掲図１に示すような
断面構造になるタイヤ（内圧：２５０kPa ）を車両の前
輪に装着してかかるタイヤの性能について調査した。使
用した車両は軽量車として６００ccスポーツ車を、ま
た、重量車として１２００ccのツアラー車を使用し、何
れの車両もケブラースパイラルベルトを１層備えたサイ
ズが１８０／５５ＺＲ１７になるタイヤをリヤータイヤ
（内圧：２９０kPa ）として使用した。
【００１７】軽量車では、タイヤのトレッド部の中央領
域は室温における１００％伸張時のモジュラスが２０Kg
f ／cm2 になるゴム（長さはトレッド幅の展開長さ（１
５０mm）の０．３倍）を、ショルダー領域は同じくモジ
ュラスが１５Kgf ／cm2 になるゴムを備えたものを使用
した。その結果、トレッド部のゴムのモジュラスが全域
において同一（モジュラス１７Kgf ／cm2 ）のものを使
用した他は同等の構造になるタイヤを用いた場合におけ
る高速耐久性を１００、操舵性能を１００とした場合
（実車フィーリング評価による指数で表示し指数が大き
いほど良好とする）に、本発明に従う空気入りタイヤに
おいては高速耐久性が１００、高速操舵性に関しては１
２０程度であって、とくに操舵性能が著しく改善される
ことが確認できた。
域は室温における１００％伸張時のモジュラスが２０Kg
f ／cm2 になるゴム（長さはトレッド幅の展開長さ（１
５０mm）の０．３倍）を、ショルダー領域は同じくモジ
ュラスが１５Kgf ／cm2 になるゴムを備えたものを使用
した。その結果、トレッド部のゴムのモジュラスが全域
において同一（モジュラス１７Kgf ／cm2 ）のものを使
用した他は同等の構造になるタイヤを用いた場合におけ
る高速耐久性を１００、操舵性能を１００とした場合
（実車フィーリング評価による指数で表示し指数が大き
いほど良好とする）に、本発明に従う空気入りタイヤに
おいては高速耐久性が１００、高速操舵性に関しては１
２０程度であって、とくに操舵性能が著しく改善される
ことが確認できた。
【００１８】一方、重量車両では、タイヤのトレッド部
の中央領域はモジュラスが１５Kgf／cm2 になるゴム
（長さはトレッド幅の展開長さ（１５０mm）の０．３３
倍）を、ショルダー領域はモジュラスが１７Kgf ／cm2
になるゴムを備えたものを使用した。その結果、トレッ
ド部のゴムのモジュラスがその全域において同一（モジ
ュラス１７Kgf ／cm2 ）のものを使用した他は同等の構
造になるタイヤを用いた場合における高速耐久性を１０
０、シミーの発生度合いを１００とした場合（指数が大
きいほど良好とする）に、本発明に従う空気入りタイヤ
では、高速耐久性が１００程度であり、また、シミーの
発生度合いが１２０程度であり、とくにシミーの発生度
合いが著しく軽減されることが確認できた。
の中央領域はモジュラスが１５Kgf／cm2 になるゴム
（長さはトレッド幅の展開長さ（１５０mm）の０．３３
倍）を、ショルダー領域はモジュラスが１７Kgf ／cm2
になるゴムを備えたものを使用した。その結果、トレッ
ド部のゴムのモジュラスがその全域において同一（モジ
ュラス１７Kgf ／cm2 ）のものを使用した他は同等の構
造になるタイヤを用いた場合における高速耐久性を１０
０、シミーの発生度合いを１００とした場合（指数が大
きいほど良好とする）に、本発明に従う空気入りタイヤ
では、高速耐久性が１００程度であり、また、シミーの
発生度合いが１２０程度であり、とくにシミーの発生度
合いが著しく軽減されることが確認できた。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、比較的重量の軽い二輪
車に適用するに当たっては高速耐久性を保持しつつ高い
操舵性を確保することが可能であり、一方、重量の比較
的重い二輪車に適用するに当たってはシミーの発生を極
力回避して直進走行における安定性の改善を図るとがで
きる。とくに、本発明においては、車両の重量に関わら
ずタイヤのケースは共用できるため生産性の改善を図る
うえにも有用である。
車に適用するに当たっては高速耐久性を保持しつつ高い
操舵性を確保することが可能であり、一方、重量の比較
的重い二輪車に適用するに当たってはシミーの発生を極
力回避して直進走行における安定性の改善を図るとがで
きる。とくに、本発明においては、車両の重量に関わら
ずタイヤのケースは共用できるため生産性の改善を図る
うえにも有用である。
【図１】本発明に従う自動二輪車用空気入りタイヤの断
面構造を示した図である。
面構造を示した図である。
１ ビードコア ２ カーカス ３ 周方向ベルト層 ４ トレッド部 ４ａ 中央領域 ４ｂ ショルダー領域 Ｌ 中央領域の長さ Ｗ トレッド幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６０Ｃ 9/22 Ｂ６０Ｃ 9/22 Ｂ
Claims (4)
- 【請求項１】 左右一対のビード部に埋設されたビード
コアと、一方のビード部から他方のビード部にトロイド
状に延びて該ビードコアに巻き回されてビード部に係留
されたカーカスと、該カーカスのクラウン部のラジアル
方向外側に配置された周方向ベルト層とトレッド部とを
備えた空気入りタイヤにおいて、 上記空気入りタイヤの周方向ベルト層は、１本乃至複数
本のベルトコードをゴムにて被覆した長尺のコード乃至
は帯状プライをほぼタイヤの周り沿い螺旋状に巻き回し
て形成されたものであり、 トレッド部は、トレッド幅の展開長さの０．２乃至０．
４倍の長さを有しその中心がタイヤのトレッド幅の中心
に合致する中央領域と、この中央領域を両側に挟むショ
ルダー領域からなり、各領域は、少なくとも接地面側の
トレッドゴムの室温における１００％伸張時のモジュラ
スがそれぞれ異なるものである、ことを特徴とする自動
二輪車用空気入りタイヤ。 - 【請求項２】 中央領域のトレッドゴムはそのモジュラ
スがショルダー領域よりも低いものである、請求項１記
載の自動二輪車用空気入りタイヤ。 - 【請求項３】 中央領域のトレッドゴムはそのモジュラ
スがショルダー領域よりも高いものである、請求項１記
載の自動二輪車用空気入りタイヤ。 - 【請求項４】 空気入りタイヤが、自動二輪車の前輪に
適用されるものである、請求項１〜３の何れかに記載の
自動二輪車用空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10339309A JP2000158910A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10339309A JP2000158910A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000158910A true JP2000158910A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18326243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10339309A Pending JP2000158910A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000158910A (ja) |
Cited By (25)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6286575B1 (en) | 1998-11-26 | 2001-09-11 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire for front wheel of motorcycle |
| FR2866829A1 (fr) * | 2004-02-20 | 2005-09-02 | Sumitomo Rubber Ind | Pneumatique pour voiture de competition |
| WO2006008876A1 (ja) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Bridgestone Corporation | 二輪自動車用タイヤ |
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