JP2000158637A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2000158637A
JP2000158637A JP33745498A JP33745498A JP2000158637A JP 2000158637 A JP2000158637 A JP 2000158637A JP 33745498 A JP33745498 A JP 33745498A JP 33745498 A JP33745498 A JP 33745498A JP 2000158637 A JP2000158637 A JP 2000158637A
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roller
paper
ink
ink head
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Kazuya Koyama
和弥 小山
Narimitsu Kakiwaki
成光 垣脇
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 記録紙の浮き上がりを確実に防ぎ、記録紙の
排紙を安定して行うことが可能なインクジェットプリン
タの提供。 【解決手段】 記録紙Pに画像情報に基づいてインク滴
を吐出し画像を形成するインクヘッド8と、インクヘッ
ド8による印字領域へ記録紙を給紙するレジストローラ
6と、インクヘッド8により印字された記録紙Pを排紙
する排紙ローラ9と、レジストローラ6と排紙ローラ9
との間のインクヘッド8による印字領域に配設されて記
録紙Pをインクヘッドから一定距離で搬送する複数の搬
送ローラ12と、複数の搬送ローラ12の隣接するロー
ラ間に配設されインクヘッド8から一定間隔で記録紙P
を支持する支持部材13と、搬送ローラ12と支持部材
13との隙間から空気を吸い込み記録紙Pを搬送ローラ
12及び支持部材13に吸着させる空気吸気通路とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙に画像情報
に基づいてインク滴を吐出し画像を印字するインクヘッ
ドと、上記インクヘッドによる印字領域へ記録紙を給紙
する給紙ローラと、上記インクヘッドにより印字された
記録紙を排紙する排紙ローラとを備えたインクジェット
プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクヘッドから記録紙に画像情報に基
づいてインク滴を吐出し画像を形成するインクジェット
プリンタにおいては、記録紙への印字の印字品位を安定
したものにするために、印字領域に給紙される記録紙と
インクヘッドとの間の距離を一定に保ち、インク滴の付
着状態が必ず同じ状態となるように記録紙を搬送する必
要があった。
【0003】インクジェットプリンタは、図12に示す
ように、インクヘッド31を記録紙Pに対して往復走査
し、インクヘッド31から吐出したインク滴を記録紙P
に付着させて印字を行っている。
【0004】このため、インクヘッドから吐出されるイ
ンク滴の飛翔方向は、インクヘッドを往復移動させるた
めのキャリッジの走査ベクトルとインクヘッドからの吐
出ベクトルとの合成ベクトルと一致し、インク滴の飛翔
方向は斜めになる。
【0005】すなわち、図示矢印(往)方向にインクヘ
ッドが移動しているときは、インクヘッドから吐出され
たインク滴は記録紙P側への力と図左方向への力が加わ
り、この両方の力のベクトルにより一点鎖線で示された
方向へ飛翔し、図示矢印(復)方向にインクヘッドが移
動しているときは、インクヘッドから吐出されたインク
滴は記録紙P側への力と図右方向への力が加わり、この
両方の力のベクトルにより二点鎖線で示された方向へ飛
翔する。
【0006】このインク滴の記録紙Pへの付着点の水平
方向への移動距離は、インクジェットプリンタが高速に
なる程インクヘッドの往復走査速度が速くなるため大き
くなり、図12(a)に示すように記録紙Pに浮き上が
りがない場合のように、インクヘッドとの間の距離(間
隔)が常に一定に保持されているのであれば、往走査時
と復走査時とのインク滴の記録紙Pへの付着点Zはずれ
ることなく一致するが、図12(b)に示すように記録
紙Pに浮き上がりがある場合は、インクヘッドの往走査
時のインク滴の付着点Z1と、インクヘッドの復走査時
のインク滴の付着点Z2とはずれを生じて不一致とな
り、印字品位の低下となる。
【0007】したがって、インクヘッドと記録紙Pの記
録面との間の間隔が一定の距離を保持したまま記録紙P
を搬送する方法として、搬送される記録紙Pを給紙ロー
ラと排紙ローラによって搬送する際に、排紙ローラによ
る排紙速度を給紙ローラによる給紙速度より若干速く設
定し、排紙ローラにより記録紙を引っ張った状態とし、
インクヘッドによる印字領域での記録紙の弛みによる浮
き上がりを防止しているものがあった。
【0008】しかしながら、近年のインクジェットプリ
ンタにおいては、高速化を図るためにインクヘッドの構
成が複数列で多数のインクノズルを有するものとなり、
これによってインクヘッドの幅が大きくなるため、給紙
ローラと排紙ローラとを近接して配置することができな
くなっている。したがって、上記のような方法では、記
録紙が給紙ローラにより挟持され排紙ローラに挟持され
ていないとき、若しくは、排紙ローラにより挟持され給
紙ローラにより挟持されていないときに、記録紙の挟持
されていない端部側に弛みが生じ浮き上がり、記録紙と
インクヘッドとの間の間隔を常に一定距離で搬送するこ
とができないときがあった。
【0009】このような問題を解消するために、特開平
5−162881号公報に開示されているように、給紙
ローラと排紙ローラとの間に、駆動ローラと従動ローラ
とに張架された導電性ベルトを配置し、この導電性ベル
トに電圧を印加し記録紙を静電気力により静電吸着し、
記録紙に浮き上がりが生じないようにしてインクヘッド
との間に一定距離を保持した状態で搬送するものがあっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように記録紙を静電吸着して搬送するものにおいては、
静電気力で導電性ベルトに記録紙が吸着されているた
め、導電性ベルトから記録紙を剥離するための構造が必
要であり、しかも、記録紙を排紙ローラで安定し排紙す
ることができなかった。また、記録紙として封筒等のよ
うに紙が二重になった特殊な記録紙を搬送する場合に、
インクヘッド側の紙までを吸着することができず、印字
側の面(紙)に浮き上がりが生じるという問題があっ
た。
【0011】本発明は上記の問題に鑑みなされたもので
あり、インクヘッドによる印字領域で空気を吸い込むこ
とにより記録紙を吸着することにより、記録紙の浮き上
がりを確実に防止するとともに、記録紙の排紙を安定し
て行うことが可能なインクジェットプリンタを提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、記録紙に画像情報に基づい
てインク滴を吐出し画像を形成するインクヘッドと、上
記インクヘッドによる印字領域へ記録紙を給紙する給紙
ローラと、上記インクヘッドにより印字された記録紙を
排紙する排紙ローラと、上記給紙ローラと排紙ローラと
の間のインクヘッドによる印字領域に配設されて記録紙
をインクヘッドから一定距離で搬送する複数の搬送ロー
ラと、上記複数の搬送ローラの隣接するローラ間に配設
されインクヘッドから一定間隔で記録紙を支持する支持
部材と、上記搬送ローラと支持部材との隙間から空気を
吸い込み記録紙を搬送ローラ及び支持部材に吸着させる
吸着手段とを備えている。
【0013】請求項2記載の発明は、記録紙に画像情報
に基づいてインク滴を吐出し画像を形成するインクヘッ
ドと、上記インクヘッドによる印字領域へ記録紙を給紙
する給紙ローラと、上記インクヘッドにより印字された
記録紙を排紙する排紙ローラと、上記給紙ローラと排紙
ローラとの間のインクヘッドによる印字領域に配設され
て記録紙をインクヘッドから一定距離で搬送する駆動ロ
ーラと従動ローラとに張架された搬送ベルトと、上記搬
送ベルトの内側に空気を吸い込み記録紙を搬送ベルトに
吸着させる吸着手段とからなり、上記搬送ベルトに設け
られた空気を吸い込むベルト吸気孔の径を吸着手段に設
けられた空気を吸い込む吸気孔の径よりも小さく形成し
ている。
【0014】請求項3記載の発明は、上記搬送ローラ若
しくは搬送ベルトの駆動ローラを上記排紙ローラの回転
駆動手段により回転駆動させている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェットプリンタ
の実施形態を図1及び図2とともに説明する。
【0016】このインクジェットプリンタは、プリンタ
本体1の側面下部に記録紙Pを収容する給紙トレイ2を
設け、プリンタ本体1の側面上部に印字された記録紙P
を排紙する排紙トレイ3を設けている。
【0017】上記プリンタ本体1は、給紙トレイ2の記
録紙Pを1枚ずつピックアップするピックアップローラ
4と、ピックアップローラ4によりピックアップされた
記録紙Pを給紙する1対の給紙ローラ5と、給紙ローラ
5により搬送された記録紙Pを1対の第2の給紙ローラ
となるレジストローラ6まで搬送する搬送路7と、レジ
ストローラ6により画像情報の先端と記録紙Pの先端と
が合うように給紙タイミングを調整して給紙された記録
紙Pにインク滴を吐出し画像情報に基づいて印字するイ
ンクヘッド8と、インクヘッド8により印字された記録
紙Pを排紙トレイ3に排紙する1対の排紙ローラ9とを
備えている。
【0018】上記インクヘッド8は記録紙Pの給紙方向
と直交する方向に往復走査するために移動可能にインク
ヘッド8を保持するキャリッジ(図示せず)を支持する
支持シャフト10を設けている。
【0019】そして、上記レジストローラ6と排紙ロー
ラ9との間のインクヘッド8による印字領域に、空気を
吸い込むことにより記録紙Pをインクヘッド8からの間
隔が一定距離となるよう吸着する吸着装置11を設けて
いる。
【0020】上記構成の印字動作を説明すると、給紙ト
レイ2に収納された記録紙Pの最上部の1枚をピックア
ップローラ4でピックアップし給紙ローラ5へ搬送し、
この記録紙Pは給紙ローラ5により搬送路7を通過して
レジストローラ6へ給紙される。
【0021】この記録紙Pはレジストローラ6により画
像情報の先端と記録紙Pの先端が合うようにタイミング
を調整させて印字領域に給紙させる。印字領域に給紙さ
れた記録紙Pは吸着装置11により吸着されインクヘッ
ド8からの距離が一定の距離に保持された状態でこの印
字領域で一旦給紙が停止される。
【0022】そして、インクヘッド8はキャリッジによ
り記録紙Pの給紙方向に対して直交する方向に往復走査
され、インクヘッド8のインクノズルから吐出されたイ
ンク滴が記録紙Pに付着し印字が行われ、インクヘッド
8による1ライン(1方向)の走査が終了した時点でイ
ンクヘッド8が有する複数列のインクノズル分に相当す
る分記録紙Pの搬送を行い、画像情報に基づいたインク
ヘッド8による印字動作が行われた記録紙Pは排紙ロー
ラ9により排紙トレイ3に排紙される。
【0023】このようなインクジェットプリンタでは、
インクヘッド8と記録紙Pとの間の距離の関係が一定距
離であることが印字品位の向上につながる。
【0024】まず、図3はインクヘッド8と記録紙Pが
一定距離が保持された状態で印字が行われ、インク滴が
画像情報に基づいた各ドットに対応して正規の位置に付
着して印字された状態を示している。
【0025】しかしながら、近年の高速印字を行うため
にインクヘッド8におけるインクノズルの配列の増加
(以前はMAXが100ノズル位であったものが最近で
は300ノズル程度であり、さらに高速化を図る場合、
900〜1000ノズル程度に増加する。)することに
伴って、印字中の記録紙Pの浮き上がり現象が大きな問
題となり、記録紙Pが印字領域において「浮き」現象が
発生していると、図4に示すように、記録紙P上への付
着目標ポイント(X)から記録紙Pが浮いた量に相当す
るポイント(Y)への印字となり、記録紙P上での付着
点誤差が発生する(ΔXとΔYによって記録紙P上の印
字ポイントが異なる。)。これによって、印字時におけ
るインクヘッド8の往復走査での印字ポイント(インク
滴の付着点)の不一致が生じて印字品位の低下を招く
(図12(b)参照)。
【0026】このように、記録紙Pの「浮き」現象が発
生すると、図5に示すように、記録紙Pのインクヘッド
8に近い部分(A部)は適性ドット幅ではなく密な状態
になった均一なドットが印字される。また、A部から記
録紙Pの最適位置であるB部に至る傾斜を持った浮き部
分(C部)は印字されるドットピッチが不規則に配列さ
れた状態となる。すなわち、図4で説明した状態とな
る。
【0027】このことより、1列の印字を行ったときに
は上記A部の印字は濃く、C部では白抜けが発生する虞
れがあり、B部においてのみ適性印字ができるという不
具合が発生する。
【0028】さらに、インクヘッド8のインクノズルか
ら吐出されたインク滴は、当初、初速と、加速、及び、
空気抵抗を受けているわけであるが、上記の通りインク
ノズル8と記録紙Pとの距離が異なると、そのインク滴
の記録紙Pへの付着時の速度が付着位置によって異な
り、インク滴の飛散現象を招く虞れがあり、その印字品
位の低下を招くため、図6に示すように上記吸着装置1
1により印字領域の記録紙Pを吸着してインクヘッド8
との距離を一定距離となるようにしている。
【0029】上記インクジェットプリンタにおける吸着
装置11の実施形態1を図7とともに説明する。
【0030】この吸着装置11は、図7に示すように、
印字領域(レジストローラ6から排紙ローラ9までの
間)にレジストローラ6や排紙ローラ9よりも小径の複
数個の搬送ローラ12が記録紙Pのインクヘッド8から
の距離が一定距離になるように配設されており、各搬送
ローラ12の間に三角柱形状の支持部材13が平面部分
が記録紙Pと当接し記録紙Pのインクヘッド8からの距
離が一定距離になるように配設され、上記搬送ローラ1
2及び支持部材13の下部に搬送ローラ12と支持部材
13との間から印字領域の空気を吸い込むための空気吸
引通路14が設けられている。そして、上記搬送ローラ
12は排紙ローラ9を回転駆動する駆動手段である駆動
モータにより回転駆動されている。
【0031】上記構成の実施形態1の吸着装置11にお
いては、レジストローラ6から記録紙Pが給紙されてく
ると、図示しないサクション等を用いて空気吸引通路1
4を介して搬送ローラ12と支持部材13の間から印字
領域の空気を吸引し、記録紙Pの背面側(記録紙Pの吸
着装置11側)を負圧にすることにより、記録紙Pが吸
着装置11側へ吸引されて吸着装置11に吸着される。
【0032】このとき、記録紙Pの背面側は搬送ローラ
12と支持部材13に当接するため、印字領域内で弛み
等が生じることがなく、インクヘッド8からの距離が一
定距離で保持された状態となり、この一定距離を保持し
た状態でインクヘッド8のインクノズルからインク滴が
吐出されて印字が行われる。
【0033】このような構成によれば、インクヘッド8
が高速化のために複数列のインクノズルが配列され、印
字領域が大きく(レジストローラ6から排紙ローラ9ま
での距離)が長くなった場合、記録紙Pの厚みにより印
字領域において変形を生じ易い記録紙Pであっても、吸
着装置11によって吸着されることによりインクヘッド
8との距離が全ての印字領域で一定距離となり、インク
滴の飛翔距離が全て同距離となってインク滴が正規の印
字ポイントに印字され、印字品位の低下を防止してい
る。
【0034】また、複数個の搬送ローラ12により記録
紙Pは搬送されているので、記録紙Pに吸着により加わ
る摩擦抵抗を低減することができ、しかも、搬送ローラ
12間において記録紙Pが空気吸引通路14側へ入り込
むのを支持部材13が防止し、搬送ローラ12間におい
ても支持部材13によって記録紙Pはインクヘッド8と
の距離が一定距離に保持されている。
【0035】そして、搬送ローラ12は排紙ローラ9と
同一の駆動モータにより駆動されているので、記録紙P
を安定した状態でインクヘッド8との距離を一定距離に
保持した状態で搬送することができる。これは、記録紙
Pの搬送をレジストローラ6で印字領域へ送り込むより
も、排紙ローラ9で記録紙Pを引っ張り搬送する方が記
録紙Pの弛みを抑えることができるので、この排紙ロー
ラ9の駆動を基準として搬送ローラ12を回転駆動する
方が安定した状態で記録紙Pの搬送を行えるためであ
る。
【0036】上記インクジェットプリンタにおける吸着
装置11の実施形態2を図8乃至図10とともに説明す
る。
【0037】この吸着装置11は、図8に示すように、
印字領域(レジストローラ6から排紙ローラ9までの
間)に駆動ローラ15aと従動ローラ15bに張架され
た搬送ベルト16が配設され、搬送ベルト16の内側に
印字領域の空気を吸い込む減圧室17が設けられてい
る。
【0038】この減圧室17の印字領域側の壁面には減
圧室17内の負圧によって印字領域の空気を吸い込むた
めの吸気孔17aが形成されており、搬送ベルト16に
も減圧室17が印字領域の空気を吸い込むためのベルト
吸気孔16aが形成されており、この搬送ベルト16の
ベルト吸気孔16aの径R1は、減圧室17の吸気孔1
7aの径R2よりも小さい径に形成されている。
【0039】これは、減圧室17の負圧により吸気孔1
7a,ベルト吸気孔16aを介して印字領域の空気を吸
気する際に、この減圧室17の負圧が搬送ベルト16に
働き、搬送ベルト16が減圧室17の壁面に当接した状
態で移動するようにするためである。そして、搬送ベル
ト16の駆動ローラ15aは排紙ローラ9を回転駆動す
る駆動手段である駆動モータにより回転駆動されてい
る。
【0040】上記構成の実施形態2の吸着装置11にお
いては、レジストローラ6から記録紙Pが給紙されてく
ると、減圧室17内が負圧になり吸気孔17a,ベルト
吸気孔16aを介して印字領域の空気を吸引し、記録紙
Pの背面側(記録紙Pの吸着装置11側)を負圧にする
ことにより、記録紙Pが吸着装置11側へ吸引されて吸
着装置11に吸着される。
【0041】このとき、記録紙Pを吸引するとともに搬
送ベルト16も減圧室17側へ吸引され、搬送ベルト1
6は減圧室17の壁面に当接したまま駆動ローラ15a
の駆動で移動しているため、搬送ベルト17に弛みが生
じることなく、搬送ベルト17のインクヘッド8との距
離が一定距離となり、この搬送ベルト17に吸着する記
録紙Pにも弛みが生じることなく、インクヘッド8との
距離が一定距離に保持された状態で搬送され、この一定
距離を保持した状態でインクヘッド8のインクノズルか
らインク滴が吐出されて印字が行われる。
【0042】このような構成によれば、インクヘッド8
が高速化のために複数列のインクノズルが配列され、印
字領域が大きく(レジストローラ6から排紙ローラ9ま
での距離)が長くなった場合、記録紙Pの厚みにより印
字領域において変形を生じ易い記録紙Pであっても、吸
着装置11によって吸着されることによりインクヘッド
8との距離が全ての印字領域で一定距離となり、インク
滴の飛翔距離が全て同距離となってインク滴が正規の印
字ポイントに印字され、印字品位の低下を防止してい
る。
【0043】また、減圧室17の吸気孔17aよりも搬
送ベルト16のベルト吸気孔16aの方が小さく形成さ
れているので、減圧室17の負圧による吸引力が記録紙
Pだけでなく搬送ベルト16にも作用するため、搬送ベ
ルト16の弛みによる記録紙Pのインクヘッド8との距
離が印字領域内で異なるということがなくなり、記録紙
Pはインクヘッド8との距離が一定距離に保持されてい
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、インクヘ
ッドが高速化のために複数列のインクノズルを有したも
のであり、印字領域が大きく(給紙ローラから排紙ロー
ラまでの距離)が長くなった場合であっても、記録紙が
吸着手段によって吸着されることによりインクヘッドと
の距離が全ての印字領域で一定距離となり、インク滴の
飛翔距離が全て同距離となってインク滴が正規の印字ポ
イントに印字され、印字品位の低下を防止している。
【0045】また、複数個の搬送ローラにより記録紙は
搬送されているので、記録紙に吸着により加わる摩擦抵
抗を低減することができ、しかも、搬送ローラ間におい
て記録紙が吸着手段により吸着されインクヘッドとの距
離がこの部分において異なるのを支持部材が防止し、搬
送ローラ間においても支持部材によって記録紙はインク
ヘッドとの距離を一定距離に保持することができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、吸着手段の
吸気孔よりも搬送ベルトの吸気孔の方が小さく形成され
ているので、吸着手段の吸引力が記録紙だけでなく搬送
ベルトにも作用するため、搬送ベルトの弛みによる記録
紙のインクヘッドとの距離が印字領域内で異なるという
ことがなくなり、記録紙のインクヘッドとの距離を一定
距離に保持することができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、搬送ローラ
若しくは搬送ベルトの駆動ローラは排紙ローラと同一の
駆動モータにより駆動されているので、記録紙を安定し
た状態でインクヘッドとの距離を一定距離に保持した状
態で搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタの実施形態を
示す概略斜視図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンタの実施形態に
おける印字部分を示す概略断面図である。
【図3】インクジェットプリンタにおいて記録紙に浮き
上がりがない状態で印字を行った例を示す説明図であ
る。
【図4】インクジェットプリンタにおいて記録紙に浮き
上がりが生じた状態を示す説明図である。
【図5】インクジェットプリンタにおいて記録紙に浮き
上がり生じた状態で印字を行ったときのインク滴の付着
点(付着ポイント)を示す説明図である。
【図6】インクジェットプリンタにおいて浮き上がりが
ある記録紙を吸着する状態を示す説明図である。
【図7】本発明のインクジェットプリンタにおける吸着
装置の実施形態1を示す断面図である。
【図8】本発明のインクジェットプリンタにおける吸着
装置の実施形態2を示す断面図である。
【図9】図8の減圧室の壁面に形成された吸気孔を示す
平面図である。
【図10】図8の搬送ベルトに形成されたベルト吸気孔
を示す平面図である。
【図11】インクジェットプリンタにおけるインクヘッ
ドの往復走査によるインク滴の飛翔方向を説明するもの
であり、(a)は記録紙に浮き上がりがない状態でのイ
ンク滴の付着点を示す説明図、(b)は記録紙に浮き上
がりが生じた状態でのインク滴の付着点を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 給紙トレイ 3 排紙トレイ 6 レジストローラ 8 インクヘッド 9 排紙ローラ 11 吸着装置 12 搬送ローラ 13 支持部材 14 空気吸気通路 15a 駆動ローラ 15b 従動ローラ 16 搬送ベルト 16a ベルト吸気孔 17 減圧室 17a 吸気孔
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA01 EA07 EC12 HA28 HA29 HA30 2C059 AA05 AA12 AA22 AA26 AA29 3F049 AA10 BA04 DA03 DA12 LA07 LB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙に画像情報に基づいてインク滴を
    吐出し画像を印字するインクヘッドと、 上記インクヘッドによる印字領域へ記録紙を給紙する給
    紙ローラと、 上記インクヘッドにより印字された記録紙を排紙する排
    紙ローラとを備えたインクジェットプリンタにおいて、 上記給紙ローラと排紙ローラとの間のインクヘッドによ
    る印字領域に配設され、記録紙をインクヘッドから一定
    距離で搬送する複数の搬送ローラと、 上記複数の搬送ローラの隣接するローラ間に配設されイ
    ンクヘッドから一定間隔で記録紙を支持する支持部材
    と、 上記搬送ローラと支持部材との隙間から空気を吸い込み
    記録紙を搬送ローラ及び支持部材に吸着させる吸着手段
    とを設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 記録紙に画像情報に基づいてインク滴を
    吐出し画像を印字するインクヘッドと、 上記インクヘッドによる印字領域へ記録紙を給紙する給
    紙ローラと、 上記インクヘッドにより印字された記録紙を排紙する排
    紙ローラとを備えたインクジェットプリンタにおいて、 上記給紙ローラと排紙ローラとの間のインクヘッドによ
    る印字領域に配設され、記録紙をインクヘッドから一定
    距離で搬送する駆動ローラと従動ローラとに張架された
    搬送ベルトと、 上記搬送ベルトの内側に空気を吸い込み記録紙を搬送ベ
    ルトに吸着させる吸着手段とからなり、 上記搬送ベルトに設けられた空気を吸い込むベルト吸気
    孔の径を吸着手段に設けられた空気を吸い込む吸気孔の
    径よりも小さく形成したことを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記搬送ローラ若しくは搬送ベルトの駆
    動ローラを上記排紙ローラの回転駆動手段により回転駆
    動させたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2記
    載のインクジェットプリンタ。
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