JP2000158213A - 工作機械の工具の固定構造 - Google Patents

工作機械の工具の固定構造

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JP2000158213A
JP2000158213A JP10335825A JP33582598A JP2000158213A JP 2000158213 A JP2000158213 A JP 2000158213A JP 10335825 A JP10335825 A JP 10335825A JP 33582598 A JP33582598 A JP 33582598A JP 2000158213 A JP2000158213 A JP 2000158213A
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Shigeru Umemoto
茂 梅本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具類を工作機械に着脱可能に固定する構造
に関し、十分な剛性を備えかつ着脱作業が容易で軽い力
で工具類を固定できる小型の固定構造を得ることを課題
とする。 【解決手段】 逆台形突条5と、逆台形突条に嵌挿する
逆台形溝31と、この逆台形突条又は逆台形溝の一方の
斜面を貫通するロック孔11と、このロック孔に軸方向
移動自在に挿通されたロック駒12と、円錐先端22を
備えたロックネジ23とを備え、ロック駒12は、前記
一方の斜面に摺動する逆台形溝又は逆台形突条の面に当
接するロック斜面13を備えた鋸刃状の切欠14と、周
面に設けられて前記円錐先端22を受け入れる円錐孔1
6とを備え、ロック孔11とロックネジ23とは交叉す
るように設けられてロックネジ23がねじ込まれたとき
にその円錐先端の円錐面がロック駒の円錐孔の周面の引
込み側に当接して楔作用によりロック駒12を引込み方
向に付勢することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械の工具
ないし工具ホルダ(以下「工具類」と総称する)を機械
に固定するのに用いる固定構造に関するもので、例えば
バイト、バイトの刃先部分(ヘッド)、回転工具のホル
ダなどを機械に着脱可能に固定する構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】旋盤のバイトは、工具台に設けた断面コ
字形の溝にバイトのシャンクを嵌め込んでシャンクの側
面をボルトで締結することにより固定されている。従っ
てボルトの締結を解くことにより、バイトを交換するこ
とができるが、その交換作業は必ずしも容易とは言えな
い。そこでバイトのシャンクと刃先(チップ)を取り付
けたバイトの先端の部分(ヘッド)とを分割してシャン
ク側にヘッドの固定構造を設け、シャンクを工具台に固
定したままヘッドのみを交換可能にした構造が各種提案
されている。
【0003】上記ヘッドの固定構造として一般に用いら
れている構造は、ヘッドにT溝ないし逆台形溝のような
奥広がりの溝を設け、一方シャンクには先端に膨出部を
有するクランプバー(プルバー、ドローバーなどとも呼
ばれる)とこのプルバーの引込み手段とを設けて、クラ
ンプバーの先端をヘッドの溝に嵌め込んだ状態でクラン
プバーを引き込んでヘッドを固定するという構造であ
る。クランプバーの引込み手段としては、例えば皿バネ
や油圧シリンダ、ネジ、楔などが用いられている。また
ロック時のシャンクとヘッドとの位置決めは、セレーシ
ョンやキーなどが用いられている。
【0004】また機械に回転工具(ドリルなど)や中ぐ
りバイトなどを取り付けるときに、回転工具や中ぐりバ
イトを装着した工具ホルダを、上述した構造で工具台に
固定されているシャンクに固定するということも行われ
ている。さらに回転工具や中ぐりバイトを固定する工具
ホルダにバイトのシャンクと同様なシャンクを設けて直
接工具台に固定するということも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】工作機械の工具の固定
構造には、高い剛性が要求される。一方工作機械にはワ
ークの加工形状に応じて多種多様な工具が装着されるの
で、加工能率を向上させかつ作業負担を低減させるため
に、工具の交換を短時間でかつ容易に行い得ることが要
求される。さらに加工可能なワーク形状がワークと工具
類との干渉によって制限されるため、工具の固定構造を
できるだけ小型化することが要求される。
【0006】そこでこの発明は、工作機械に工具類を固
定するための固定構造として、十分な剛性を備えかつ工
具類の着脱作業が容易であり、軽い力で工具類を固定で
きるとともに、小型にすることが可能な工具類の固定構
造を得ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の工作機械
の工具の固定構造は、工作機械側に設けられた固定台に
交換可能な工具ないし工具ホルダを固定するのに用いる
工作機械の工具の固定構造において、逆台形突条5と、
逆台形突条に嵌挿する逆台形溝31と、この逆台形突条
又は逆台形溝の一方の斜面5a、31aを貫通するロッ
ク孔11と、このロック孔に軸方向移動自在に挿通され
たロック駒12と、円錐先端22を備えたロックネジ2
3とを備え、前記ロック駒12は、前記一方の斜面5
a、31aに摺動する逆台形溝又は逆台形突条の面に当
接するロック斜面13を備えた鋸刃状の切欠14と、周
面に設けられて前記円錐先端22を受け入れる円錐孔1
6とを備え、前記ロック孔11とロックネジ23とは交
叉するように設けられてロックネジ23がネジ込まれた
ときにその円錐先端の円錐面がロック駒の円錐孔の円錐
周面の引込み側に当接して楔作用によりロック駒12を
引込み方向に付勢することを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の工
作機械の工具の固定構造において、逆台形溝31の溝深
さSが固定台に設けた逆台形突条5の高さTよりわずか
に深く、工具ないし工具ホルダを固定したときに逆台形
溝31と逆台形突条5の両側の部分において固定台と工
具ないし工具ホルダとが面接触することを特徴とするも
のである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の工作機械の工具の固定構造において、固定台が、
工作機械の工具台のコ字断面溝に嵌め込まれる角柱状の
シャンク3と、その一方の側面から突出させて一体に形
成した受平面6と、この受平面にシャンクの長手方向と
直交する方向に一体に形成した逆台形突条5とを備えて
いることを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の工作機械の工具の固定構造において、ロック
駒12がバネで弾性付勢されてロック斜面13に突出す
る回転ボール17を備えていることを特徴とするもので
ある。
【0011】
【作用】工具類1、41、42はその逆台形溝31に固
定台の逆台形突条5を嵌め込んだ状態でロックネジ23
をねじ込むことにより固定される。ロックネジ23をね
じ込むと、その円錐先端22の周面がロック駒の円錐孔
16の周面に当接し、ロック駒12を引き込む。このと
き円錐周面相互間の楔作用による大きな引込み力がロッ
ク駒12に作用するとともに、突起と孔との円錐周面相
互の接触であるため、接触面圧が小さく、ロックネジの
ねじ込み力を効率良くロック駒の引込み力に変換でき
る。なおロックネジ及び円錐孔は1個のロック駒に複数
個設けてもよい。
【0012】ロック駒12が引き込まれると、ロック駒
に設けたロック斜面13が工具類に設けられている逆台
形溝の一方の斜面31aを押圧し、工具類を固定台側に
引き寄せるとともに、逆台形溝の他方の斜面31bを当
該側の逆台形突条の斜面5bに押圧させる方向に付勢す
る。すなわちロック駒12の引込みにより、工具類はロ
ック駒のロック斜面13と、逆台形溝の他方の斜面31
bと、逆台形溝の底面またはその両側の受平面6部分に
おいて固定台に密着して固定される。逆台形溝の溝深さ
Sを逆台形突条の高さTより深くした構造においては、
逆台形溝の両側の平面が固定台に密着して固定されるこ
ととなり、二つの固定面の間の幅が広くなることから、
工具類をより安定に固定できる。
【0013】工具類には逆台形溝31の一端を塞ぐよう
にストッパ板32を固定できる。逆台形溝31を逆台形
突条5に挿入したとき、ストッパ板32が逆台形突条5
の端面に当接することにより、逆台形溝31と直交する
方向の工具類の位置(刃先高さ)が規定される。このス
トッパ板32は工具類より若干固定台側に張り出して設
けることができ、そうすることによってストッパ板で規
制された位置における工具類の傾きをより確実に防止で
きる。
【0014】更にこのストッパ板に昇降ネジ38を螺合
することにより、工具類の装着高さを調整することもで
きる。昇降ネジ38を2本設けておけば、高さ調整時の
工具類の傾きも防止できる。この傾きの防止のために
は、2本の調整ネジの間隔をできるだけ広くすることが
望ましい。
【0015】請求項3の構造は、工作機械の工具台のコ
字断面溝に嵌挿される角柱状のシャンク3を固定台とし
た構造において、固定台の側面から突出する受平面6を
設けることにより、前記ストッパ板32の突出部分を工
具台との干渉を避けて固定台に当接させることができる
ようにしたものである。またこのストッパ板は内部に油
孔36を設けることにより、刃先に切削油を供給する手
段として用いることができる。
【0016】ロック駒のロック斜面13に設けた回転ボ
ール17は、ロック駒を緩めた状態で逆台形突条5に工
具類の逆台形溝31を抜き差しするとき、その抜き差し
動作を円滑にするのに有効である。また前記受平面6を
設けた構造において、当該受平面を逆台形突条5の長手
方向に幅広に設けることにより、前記抜き差し動作中に
おける工具類の傾きによるかじりを防止できるととも
に、工具類のより安定した固定を実現できる。
【0017】またロック孔11の底部にロック駒12を
押し出し方向に付勢するルーズスプリング20を設ける
ことにより、ロックネジ23を緩めたときのロック駒の
戻りを円滑にでき、また、ロックネジを緩めたときでも
ロック斜面の方向が安定して工具類の抜き差し作業が容
易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下実施例を示す図面を参照して
この発明の実施の形態を説明する。図1及び2はこの発
明の第1実施例を示したものである。この第1実施例の
工具類1はバイトであり、固定台2はバイトのシャンク
と同一形状のシャンク3を備えたバイトホルダである。
このシャンク3は旋盤の刃物台やタレット(工具台)に
設けられたコ字形断面のバイト装着溝に嵌挿されて旋盤
に固定される。すなわちバイトに代えて固定台2のシャ
ンク3を工作機械の工具台に固定する。シャンク3の一
側面にはシャンク3の下面より下方に延びる受板4が一
体に形成されており、この受板4の中央にシャンク3の
長手方向と直交する方向の逆台形突条5が一体に形成さ
れている。受板の逆台形突条5の両側の面は、バイトの
シャンクの側面と当接する受平面6となっている。固定
台のシャンク3の基端部には給油孔7、7が設けられて
おり、この給油孔7、7は受平面6に開口する長溝8に
連通している(図3参照)。
【0019】固定台2にはその逆台形突条5の一方の斜
面5aを貫通するようにロック孔11が設けられてお
り、このロック孔にロック駒12が孔軸方向に摺動可能
に嵌挿されている。ロック駒12には逆台形突条の前記
一方の斜面5aと同一平面をなすロック斜面13を備え
た鋸刃状の切欠14が設けられており、またその基端側
の小径部15の切欠14と反対側の周面に円錐孔16
(図3参照)が設けられている。さらにこのロック駒1
2には、その軸直角方向にロック斜面13に開口する横
孔が設けられており、この横孔にロック斜面に若干突出
する回転ボール17と、この回転ボールを付勢するコイ
ルバネ18と、横孔に螺合されてコイルバネ18を係止
している盲ネジ19とが設けられている。回転ボール1
7はコイルバネ18の付勢力により、その周面の一部を
ロック斜面13から突出させた状態で保持されている
(図3参照)。なおロック孔11は段付き孔で、ロック
駒12の大径部と小径部がそれぞれ摺動自在に嵌合する
孔径となっている。
【0020】固定台のシャンク3には、先端側からロッ
ク孔11に向けてネジ孔21が設けられており、このネ
ジ孔に円錐先端22を有するロックネジ23が螺合され
ている。図1に示したロックネジは六角孔付ネジで、頭
部24はネジ孔21の開口端部分に形成した大径孔に埋
没した状態でシャンク3にねじ込まれる。このねじ込み
状態でロックネジの円錐先端22はロック駒12の円錐
孔16に挿入される。
【0021】ロック孔11の孔底には、ロック駒12を
押し出す方向に付勢する押バネ20が挿入されている
(図1)。この押バネは、ロックネジ23が緩められた
とき、ロック駒12を押動して円錐孔16の側面をロッ
クネジの円錐先端22に押し当てている。この押し当て
により、ロック斜面13が逆台形突条5の斜面と平行に
保持され、バイト抜き差し時の逆台形溝31の動きを円
滑にする。さらにこの押バネ20は、ロックネジ23が
抜き取られたとき、ロック駒12をロック孔11から押
し出す作用も備えている。
【0022】バイト1にはそのシャンクの側面に固定台
の逆台形突条5に嵌合する逆台形溝31が設けられてい
る。バイト1の先端には切刃30が固定されており、ま
た上面には逆台形溝31を閉鎖するようにストッパ板3
2がボルト33で固定されている。バイト1の逆台形溝
31を設けた側面の基端側には、前記固定台の長溝8に
対向する油孔35が開口しており、当該油孔35はバイ
トの基端部上面に開口し、さらにストッパ板32に設け
た油孔36を通ってストッパ板の切刃の直上の部分に開
口している(図1参照)。
【0023】図2はバイト1を固定台2に装着した状態
を示す。バイト1はストッパ板32が固定台の受板4の
上端に当接するまで逆台形溝31を逆台形突条5に嵌挿
し、次にロックネジ23をねじ込むことにより、ロック
ネジの円錐先端22がロック駒12を引き込み、この引
込み動作によりロック駒のロック斜面13が逆台形溝3
1の一方の斜面31aを押圧することにより固定台2に
固定される。逆台形溝の深さSは逆台形突条の高さTよ
り若干深く、従って固定状態において、バイトの逆台形
溝の両側の面34と、逆台形溝の他側の(ロック駒を設
けた側と反対の)斜面31bとがそれぞれ固定の受平面
6及び逆台形突条の他側の斜面5bと密着し、かつ逆台
形溝の一方の斜面5aがロック駒のロック斜面13に密
着した状態で固定台2に固定される。なおこの状態で固
定台のシャンクに開口している給油孔7から切削油を供
給するとその切削油は長溝8、バイトのシャンクに設け
た油孔35及びストッパ板に設けた油孔36を経て切刃
30に供給される。
【0024】この発明の固定構造は、軽い力でのロック
ネジの締結によりバイト(工具類)1の強力な固定が得
られる。そのため六角孔付ボルトに代えて、図3に示す
ように摘み37を有するロックネジを用いて摘み37を
手で摘んで回すことにより、工具類1の締結と解除を行
うことが可能である(図3参照)。摘み37の付いたロ
ックネジを用いる構造は、工具類1の着脱に便利である
が、摘み37がワークと干渉して加工動作を妨げるおそ
れがあり、そのようなおそれがあるときは、図1に示す
ような頭部の突出しないロックネジを用いる。
【0025】図4、5及び6は、図1の固定台2の変形
例を示したものである。図4の固定台2は、受板4の高
さをシャンク3の高さと等しくしたものであり、そのロ
ック孔11にストレート型のロック駒12が嵌挿されて
いる。図5に示すものはロック孔11を逆台形突条5の
一方の斜面5aを除去してしまうような大きさで設けた
例で、逆台形突条5のロック孔側の斜面は、ロック駒の
ロック斜面13のみで形成されることになる。図6の例
は受板4をシャンク3の上下方向に延在させて長い逆台
形突条5が形成されるようにしたもので、逆台形突条5
を長くすれば、工具類の装着時の安定性と装脱時の円滑
性が向上する。
【0026】図7はストッパ板32に昇降ネジ38を螺
合したもので、この昇降ネジはその先端が受板4の上面
に当接する位置に設けられている。バイト1を固定台2
に装着した後、昇降ネジ38を調整することにより、固
定台2に対するバイトの刃先30の高さを調整すること
ができる。なお、ストッパ板32は図8に示すように、
逆台形溝31の図1とは反対側の端面に取り付けること
もできる。
【0027】図9は固定台とバイトのシャンクとの間に
介装するバイトホルダを示したものである。バイトホル
ダの逆台形溝31と反対側の側面には逆台形溝と直交す
る方向に延びる断面コ字形溝46が設けられている。こ
のコ字形溝にバイトのシャンクを嵌め込んで締付ボルト
47で締結することにより、バイトとバイトホルダとを
一体にする。バイトの刃先高さの調整は、バイトホルダ
の上面に固着されたストッパ板32の昇降ボルトを操作
して行う。このようなバイトホルダを使用することによ
り、通常のバイトを固定台2に高さ調整可能に固定する
ことができる。
【0028】図10は固定台のシャンクの変形例を示し
たものである。タレットに設けたコ字形断面のバイト装
着溝は、通常25mm角となっているが、タレットによ
っては50mm幅のバイト装着溝を持つものがある。こ
のとき、図10に示すようなシャンクの幅を広くしたも
のを使用することにより、工作機械のタレットにバイト
を刃先高さ調整可能に固定することができる。
【0029】この発明の固定構造は、図11に示す中ぐ
りバイト41や、図12に示す回転工具ホルダ42を工
作機械に取り付ける部分の構造として用いることもでき
る。図11に示した構造は、図1のシャンクと同様なシ
ャンク3を設けた固定台2に中ぐりバイト41を装着し
たバイトホルダ43をこの発明の構造で固定した例であ
り、図11の破断面で示す部分に図1に示す逆台形突条
5と逆台形溝31とが設けられている。ロック孔やロッ
ク駒などは、図1に示した構造と同様に設けられ、ロッ
クネジ23の頭部がシャンク3の基端に臨出している。
逆台形突条5と逆台形溝31の位置関係を逆にすること
も可能である。すなわち、工具類1側に逆台形突条5、
ロック駒12及びロックネジ23を設け、固定台2側に
逆台形溝31を設ける構造である。
【0030】また図12の例は、工作機械の工具台に図
示しないボルトで固定される固定台2に逆台形突条5を
一体に設け、回転工具ホルダ42を保持しているホルダ
ブロック44に逆台形溝31を設けて、固定台2とホル
ダブロック44とを図1に示したと同様な構造で固定し
た例である。この図12のものでは、逆台形突条5の長
手方向に間隔を隔ててロック駒12が2個設けられてお
り、そのそれぞれに対するロックネジ23が示されてい
る。
【0031】なお、図13に示すように、固定台2側に
逆台形突条5を設け、工具類1、43、44側に逆台形
溝31を設けた構造において、工具類側に逆台形溝31
を貫通するロック孔11、ロック駒12及びロックネジ
23を設けることができる。また、固定台側に逆台形溝
を、工具類側に逆台形突条を設けた構造とし、工具類側
にその逆台形突条を貫通するロック孔、ロック駒及びロ
ックネジを設けることもでき、更にまた、固定台側に逆
台形溝を、工具類側に逆台形突条を設けた構造におい
て、固定台側にその逆台形溝を貫通するロック孔、ロッ
ク駒及びロックネジを設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の分解斜視図
【図2】第1実施例の組立状態を示す斜視図
【図3】摘み付きロックネジ及び固定台を示す平面図
【図4】固定台の第1変形例を示す斜視図
【図5】固定台の第2変形例を示す斜視図
【図6】固定台の第3変形例を示す斜視図
【図7】高さ調整可能な固定構造を示す斜視図
【図8】ストッパ板の他の取付構造を示す斜視図
【図9】通常のバイト用ホルダの斜視図
【図10】固定台のシャンクの変形例を示す斜視図
【図11】中ぐりバイトの固定構造を示す斜視図
【図12】回転工具のホルダの固定構造を示す斜視図
【図13】固定台と工具類との変形例を示す平面図
【符号の説明】
1 工具類 2 固定台 5 逆台形突条 5a 一方の斜面 6 受平面 11 ロック孔 12 ロック駒 13 ロック斜面 14 切欠 16 円錐孔 17 回転ボール 22 円錐先端 23 ロックネジ 31 逆台形溝 31a 一方の斜面 38 昇降ネジ 42 工具ホルダ 44 ホルダブロック S 逆台形溝の深さ T 逆台形突条の高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械側に設けられた固定台に交換可
    能な工具ないし工具ホルダを固定するのに用いる工作機
    械の工具の固定構造において、逆台形突条(5)と、逆台
    形突条に嵌挿する逆台形溝(31)と、この逆台形突条又は
    逆台形溝の一方の斜面(5a,31a)を貫通するロック孔(11)
    と、このロック孔に軸方向移動自在に挿通されたロック
    駒(12)と、円錐先端(22)を備えたロックネジ(23)とを備
    え、前記ロック駒(12)は、前記一方の斜面(5a,31a)に摺
    動する逆台形溝又は逆台形突条の面に当接するロック斜
    面(13)を備えた鋸刃状の切欠(14)と、周面に設けられて
    前記円錐先端(22)を受け入れる円錐孔(16)とを備え、前
    記ロック孔(11)とロックネジ(23)とは交叉するように設
    けられてロックネジ(23)がねじ込まれたときにその円錐
    先端の円錐面がロック駒の円錐孔の円錐周面の引込み側
    に当接して楔作用によりロック駒(12)を引込み方向に付
    勢することを特徴とする、工作機械の工具の固定構造。
  2. 【請求項2】 逆台形溝(31)の溝深さ(S)が固定台に設
    けた逆台形突条(5)の高さ(T)よりわずかに深く、工具な
    いし工具ホルダを固定したときに逆台形溝(31)と逆台形
    突条(5)の両側の部分において固定台と工具ないし工具
    ホルダとが面接触することを特徴とする、請求項1記載
    の工作機械の工具の固定構造。
  3. 【請求項3】 固定台が、工作機械の工具台のコ字断面
    溝に嵌め込まれる角柱状のシャンク(3)と、その一方の
    側面から突出させて一体に形成した受平面(6)と、この
    受平面にシャンクの長手方向と直交する方向に一体に形
    成した逆台形突条(5)とを備えていることを特徴とす
    る、請求項1または2記載の工作機械の工具の固定構
    造。
  4. 【請求項4】 ロック駒(12)がバネで弾性付勢されてロ
    ック斜面(13)に突出する回転ボール(17)を備えているこ
    とを特徴とする、請求項1、2または3記載の工作機械
    の工具の固定構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102303140A (zh) * 2011-08-24 2012-01-04 成都科盛石油科技有限公司 用于车刀夹持的夹具
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