JP2000156277A - 加熱装置及び加熱方法 - Google Patents

加熱装置及び加熱方法

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JP2000156277A
JP2000156277A JP11080387A JP8038799A JP2000156277A JP 2000156277 A JP2000156277 A JP 2000156277A JP 11080387 A JP11080387 A JP 11080387A JP 8038799 A JP8038799 A JP 8038799A JP 2000156277 A JP2000156277 A JP 2000156277A
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Shigeto Kamata
重人 鎌田
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/02Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a discontinuous way
    • C03B29/025Glass sheets

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱物の被加熱面に温度むらを生じさせず
に加熱することで、被加熱物の不要な熱変形を抑えるこ
とができ、熱加工精度を向上させる加熱装置と加熱方法
の提供。 【解決手段】 板状の被加熱物を加熱する高熱伝導プレ
ート12とベースプレート11を積層し、熱源である棒
状ヒータ13を高熱伝導プレート12に挿通するととも
に、高熱伝導プレート12はベースプレート11よりも
熱伝導率が高く、かつ、クリープ量が小さいように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱装置と加熱方
法に係り、例えばガラスなどの被加熱物を均一に加熱す
るために被加熱物を支持して均一な温度処理を行なうた
めの技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被加熱物を均一に加熱する加熱装
置は、図37に示すように1種類の材料で構成されたプ
レート212に複数のカートリッジ式の棒状ヒータ21
3が挿入され、プレート212に設置された少なくとも
1つの温度センサ(不図示)により得られた温度を参照
して制御装置214により棒状ヒータ213の出力を制
御し、被加熱物1を加熱する構成となっている。プレー
ト212の加熱面212aの面内の温度むらを小さくす
る場合には、アルミニウム合金など熱伝導率の大きい材
料を用い、反対にプレート212の変形を防ぐ場合に
は、ステンレスなど熱伝導率が低く、剛性の高い材料を
用いる。
【0003】プレート212に熱伝導率の大きい材料を
用いると、棒状ヒータ213の制御を工夫することによ
り、例えば、プレート212が400mm角のアルミニ
ウム合金の場合、200℃付近では±3℃以下、400
℃付近では±5℃以下の温度分布を達成している。
【0004】また、プレート212に熱伝導率は小さい
が剛性の高い材料を用いると、400℃以上のヒートサ
イクルをかけた後も、プレート212の反りは400m
mで0.2mm以下に抑えられている。
【0005】一方、ガラス等の平板を加熱して加熱加工
する装置として本出願人に係る、特開平10−5575
4号公報がある。この公報に係る技術は2枚のガラス平
板をスペーサを介して貼り合わせ加熱接合する技術に関
し、各ガラス平板を夫々加熱平板により所定温度に加熱
して加熱接合するものである。
【0006】上記のような装置の加熱平板はそれ自体加
熱手段を内蔵し、装置の基盤から支持部材により支持さ
れている。そして、上記公報に示す装置においては支持
部材はセラミック部材等の断熱材料により支持構成され
て温度に対する対策が施されている。
【0007】また、プレート212の熱変形を抑え、熱
容量を小さく、かつ温度分布を小さくするために、例え
ば、加熱装置のプレートが400mm角であるとき、2
00℃付近では±3℃以下、400℃付近では±5℃以
下の面内温度分布を達成し、室温から400℃以上まで
のヒートサイクルをかけた後も、プレートのそりを0.
2mm以下に抑える必要がある。
【0008】ここで、たとえば、液晶ディスプレイなど
に用いるガラスは、ディスプレイの製作過程において、
加熱工程を経ることが多く、かつ、その際にガラス上の
所定の位置に加工や素子形成、組立などを行うために、
熱によるガラスの変形を防ぎ位置精度を上げ、加工精度
や組立精度などを上げることが必要である。そのために
は、加熱装置において、温度分布を極力小さくしたプレ
ートを用いてガラスを加熱することが必要となってい
る。
【0009】ガラス上にディスプレイの画素や光のフィ
ルターを形成する場合には、それぞれの画素やフィルタ
ー一つ一つの位置精度がディスプレイの画像品質に大き
く影響するため、画素やフィルターが形成される基板と
なるガラスに位置の誤差要因すなわち温度むらや温度勾
配による大きな熱変形があってはならない。
【0010】例えば、ガラス板は20℃から220℃ま
で加熱すると、L=400mmの長さの場合、ガラスの
膨張率をα=10×10-6として、ΔT×L×α=(2
20−20)×400×(10×10-6)=800μm
膨張する。このとき温度分布(むら)があり、400m
mの長さで20℃の温度勾配があると、ΔT×L×α/
2=20×400×10×10-6/2=40μmとな
り、温度が均一な場合に比べ40μmの位置のずれを生
じる。加工や素子形成、組立などの要求精度によっては
温度勾配を10℃以下にする必要を生じる。温度が均一
に上昇しガラスが均一に膨張すれば、変形後のガラス面
の各部分の位置や所望の位置を予測できるが、不規則な
温度むらや温度勾配を生じるとガラスは不規則または不
均一に変形し、ガラスの所望の部位の位置を予測するこ
とが難しくなる。
【0011】一方、例えばディスプレイの大型化に伴
い、ディスプレイに用いるガラスなど被加熱物の大面積
化が進み、加熱装置のプレートも大面積化されている。
加熱装置の面積が大きくなると必然的に熱容量が増し、
加熱装置の消費電力や加熱・冷却時間の増加を招く。冷
却においては、冷却能力の増強や冷却手段の追加が必須
となってくる。そこで、加熱装置には、特に被加熱物の
大面積化に対応して、前述のように加熱装置の温度分布
を非常に小さくするとともに、熱容量を極力小さく設計
することが求められている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレー
トの面積が大型化すると、上記従来例ではプレートにあ
けたトンネル状の穴にカートリッジヒーターを挿入して
いるため、穴の深さおよびカートリッジヒーターの長さ
が長くなる。まず穴の深さに関しては、従来と同径で深
くすることは技術的に難易度が増し、精度の良い穴あけ
にはその深さにも限界がある。一方、穴の径を大きくす
ると加工性がよくなり深い穴があきやすくなるが、プレ
ートの厚さが増し重量、熱容量が増加するので、消費電
力、加熱冷却時間の増加につながる。またヒーターにつ
いても、ある径に対して精度よく製作できる長さに限度
があるので、ヒーターが長くなると太さを大きくする必
要があり、この結果この太いヒーターを挿入するプレー
トの厚さも増すこととなる。このように、単純な大面積
化では穴およびヒーターの制約からプレートの厚さが増
すことになり、面積の増加以上に熱容量も増加すること
になる。即ち、プレートの単位面積当たりの熱容量を増
やさずにプレートの大面積化を実現するという課題が生
じてくる。
【0013】一方、加熱装置のプレートのさらなる大面
積化に伴い、各ヒーターが熱する部分(領域)を自由に
選択し、各ヒーターを個別に温度制御し温度分布を小さ
くすることが求められてきた。例えば、プレートの外周
部は側面からの放熱のために温度が低くなるため、外周
部に設置したヒーターの出力を温度が均一になるように
個別に制御することで、温度分布を小さくすることがで
きる。しかしながら、従来例では、プレートの一方向に
ヒーターが挿入されているために、2方向のヒーターの
干渉を防ぐために加熱装置のプレートの厚さを大きくし
て、ヒーターを段違いに配置する必要があった。その結
果、プレートの重量が増え、熱容量が増加するので、消
費電力、加熱冷却時間が増加した。そこで、さらなる大
面積化と温度均一化、低熱容量化のために、プレートの
厚さを大きくすることなく所望の領域にヒーターを配置
するという課題も生ずる。
【0014】また、加熱手段を備えた平板上に被加熱部
材を載置し該被加熱部材への加熱加工をする場合、被加
熱部材のサイズが大きくなると、それに伴い加熱平板の
サイズも大さくなり、その結果、平板の加熱状態の均一
化が困難となり、平板の平面性の確保も雑しくなる。
【0015】更に、加熱する被加熱部材の材質により加
熱温度を高める必要もあり、平板の温度の高温度化によ
る平板の平面性の確保も難しくなる。
【0016】特に、ガラス材料等の加熱加工の場合は平
板の加熱温度が高く、該平板の温度が平板の支持部材に
熱伝達して支持部材が伸張作用し、平板の平面性に影響
を及ぼし、その結果平板の平面性が損なわれ、被加工部
材の加熱接合加工の加工精度に問題を生じる。
【0017】上記問題に対処するためには平板を支持す
る支持部材の温度上昇に対する対策を施す必要がある。
【0018】即ち、平板の平面性の確保のために平板を
支持する支持部材を複数にし、支持剛性を高めて加熱平
板の平面性の確保を図る必要がある。
【0019】そのためには各支持部材の伸縮条件を同じ
条件にする必要があるが、各支持部材の構造上の違いに
より支持部材の熱容量が異なり、各支持部材の伸びの条
件を総て同じ条件にすることは困難である。
【0020】また、従来の加熱装置では、温度むらを少
なくするために、熱伝導率が高い材料からなるプレート
を用いると、プレートの反りが大きくなってしまい、一
方、プレートの反りを少なくするために剛性の高い材料
からなるプレートを用いると、プレートの温度むらが大
きくなってしまう。すなわち、従来の加熱装置では、プ
レートの温度むら及び反りの双方を満足させることはで
きなかった。
【0021】また、被加熱物は、被加熱物が接触する加
熱装置のプレートの形状変化の影響を受けることが多
い。加熱装置のプレートが200μm以上の反りを生じ
ると、プレートと被加熱物との間に隙間が生じ、温度が
均一ではなくなり、位置精度が低下する。さらに、被加
熱物がガラスなどの場合には被加熱物が反ったプレート
の形状にならい、被加熱物そのものも不要な熱変形を生
じ、加工精度を悪化させてしまう。したがって、加熱装
置のプレートの反りも最小限に抑えなければならない。
【0022】加熱装置の温度むらを少なくするには加熱
装置のプレートの熱容量を上げることが必要となるが、
加熱装置のプレートの熱容量が大きいと、加熱装置の加
熱及び冷却時間が長くなる。加熱時間を短縮するには加
熱装置を加熱する棒状ヒータの消費電力を増大きせる必
要があり、また、冷却時間の短縮のためには他の冷却手
段を設けるか、既存の冷却手段の冷却能力を上げる必要
がある。また、今後さらに大重な被加熱物を加熱するた
めに大きな加熱装置、特に大面積の加熱を行う加熱装置
が必要となっており、この加熱装置は熱容量が増加する
ためさらに消費電力を増やさなければならない。消費電
力の増加は電力設備の大型化とコストアップにつなが
る。このような状況の下で、加熱装置のプレートの熱容
量の削減が求められている。
【0023】そこで、本発明は、従って、本発明は上述
した課題に鑑みてなされたものであり、被加熱物の熱加
工精度を向上させるために、加熱プレートの単位面積当
たりの重量、熱容量を増やさずに大面積化を実現するこ
とができる加熱装置を提供することである。また、被加
熱物の不要な熱変形を抑えることができ、よって熱加工
精度を向上させることができ、また見かけの熱容量が小
さくなり、加熱加工を開始するまでの予熱時間が短縮で
き、加熱装置の消費電力を少なくできる加熱装置及び加
熱方法の提供を目的としている。
【0024】また、本発明の他の目的は、所望の領域に
ヒーターを配置し、プレートがさらに大面積化されても
温度分布を小さくすることができる加熱装置を提供する
ことである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の加熱装置は、板状の被加熱物を加熱する、
少なくとも第1のプレート及び第2のプレートが積層さ
れた加熱部材と、前記加熱部材の熱源であるヒータとを
有し、前記第1のプレートは前記第2のプレートよりも
熱伝導率が高く、かつ、前記第2のプレートは前記第1
のプレートよりもクリープ量が小さいことを特徴とす
る。
【0026】上記の通り構成された本発明の加熱装置
は、第2のプレートよりも熱伝導率の高い第1のプレー
トと、第1のプレートよりもクリープ量が小さい第2の
プレートを積層することにより、ヒータの熱による、第
1のプレートの反りがクリープ量の小さい第2のプレー
トにより抑制されるとともに、熱伝導率の高い第1のプ
レートにより、被加熱物の被加熱面に温度むらを生じさ
せずに加熱される。また、熱伝導率の低い第2のプレー
トのみの加熱装置に比べ、熱伝導率の高い第1のプレー
トを用いることで見かけの熱容量が小さくなり、加熱加
工を開始するまでの予熱時間が短縮できる。
【0027】加熱部材には、熱伝導率およびクリープ量
がそれぞれ、第1のプレートの熱伝導率およびクリープ
量よりも、第2のプレートの熱伝導率およびクリープ量
に近い値である、少なくとも1枚の補助プレートが積層
されたものでもよいし、この場合、第2のプレート及び
補助プレートは、第1のプレートを挟むように積層され
たものでもよい。
【0028】また、加熱部材には、熱伝導率およびクリ
ープ量がそれぞれ、第2のプレートの熱伝導率およびク
リープ量よりも、第1のプレートの熱伝導率およびクリ
ープ量に近い値である、少なくとも1枚の補助プレート
が積層されたものでもよいし、この場合、加熱部材は、
第1のプレート及び補助プレートは、第2のプレートを
挟むように積層されたものでもよい。
【0029】また、第1のプレートの母材がアルミニウ
ムであってもよいし、第2のプレートの母材がステンレ
スもしくは鋼であってもよいし、積層により生じる空隙
部は、空気よりも熱伝導率の高い充填材で満たされてい
るものでもよい。
【0030】また、複数の支持部材により支持され、被
加熱部材を加熱する加熱手段を備えた平板の支持方法で
あって、前記支持部材を個別に温度制御することを特徴
としている。
【0031】また、複数の支持部材により支持され、被
加熱部材を加熱する加熱手段を備えた加熱用の平板の支
持方法であって、前記複数の支持部材は前記平板を載置
する基盤部材に対して移動可能に配置し、前記支持部材
の温度を上昇又は下降制御する手段を設けて、各支持部
材の温度を個別に制御して前記平板の平行度を保つこと
を特徴としている。
【0032】また、複数の支持部材により支持され、被
加熱部材を加熱する加熱手段を備えた平板の支持方法で
あって、前記各支持部材の温度履歴データを計測し、該
各支持部材のデータを比較し、各支持部材の中で高温状
態の支持部材の温度条件に他の支持部材の温度を制御す
ることを特徴としている。
【0033】また、加熱部材を支持する複数の支持部材
の一部の支持部材を該支持部材の長手方向に移動可能に
支持し、他の支持部材を固定関係に支持し、前記固定関
係に支持した支持部材の温度条件を計測し、前記移動可
能に支持した支持部材の温度を前記計測した情報に則し
て制御することを特徴としている。
【0034】また、前記支持部材は前記加熱部材を固定
する基盤部材との間に配置され、該支持部材は前記加熱
部材に固定された第1の支持部材と前記基盤側に固定さ
れた第二の支持部材とが鎖結合していることを特徴とし
ている。
【0035】また、加熱手段を備え複数の支持部材によ
り支持された平板を有する加熱装置であって、前記加熱
手段の温度状態を制御する第1の温度制御手段と、前記
支持部材の温度を計測する手段と、及び、前記支持部材
を加熱する手段と、並びに、前記計測手段と加熱手段の
情報に基づいて前記支持部材の温度を制御する第2の温
度制御手段とを備えることを特徴としている。
【0036】また、前記各支持部材の温度データを記憶
する記憶手段を備え、前記第2の温度制御手段は前記記
憶手段の温度データに基づいて各支持部材の温度を制御
することを特徴としている。
【0037】また、前記複数の支持部材は、前記平板に
固定関係に支持する支持部材と、前記支持部材の長手方
向に移動可能に支持される支持部材を含むことを特徴と
している。
【0038】また、前記第2の温度制御手段は、前記各
支持部材の温度条件の中で一番高い温度の支持部材の温
度に他の支持部材の温度を合せるように制御することを
特徴としている。
【0039】また、加熱手段を備え複数の支持部材によ
り支持された平板を有する加熱装置であって、前記加熱
手段の温度状態を制御する第1の温度制御手段と、前配
支持部材の温度を計測する手段と、及び、前記支持部材
を冷却する手段と、並びに、前記計測手段の情報に基づ
いて前記支持部材の温度を制御する第二の温度制御手段
とを備えることを特徴としている。
【0040】また、前記各支持部材の温度データを記憶
する記憶手段を備え、前記第2の温度制御手段は前記記
憶手段の温度データに基づいて各支持部材の温度を制御
することを特徴としている。
【0041】また、前記複数の支持部材は前記平板に固
定関係に支持する支持部材と、前記支持部材の長手方向
に移動可能に支持される支持部材を含むことを特徴とし
ている。
【0042】また、前記第2の温度制御手段は前記各支
持部材の温度条件の中で一番高い温度の支持部材の温度
に他の支持部材の温度を含せるように制御することを特
徴としている。
【0043】また、平板の被加熱部材の加熱方法であっ
て、平板上に被加熱部材を載置し、前記平板は複数の支
持部材により支持され、前記平板の加熱操作による前記
支持部材の温度状態を計測し、該計測した情報に基づい
て前記支持部材の温度を制御して該支持部材による前記
平板の平面度を保証して、前記平板上の被加熱部材の加
熱加工を行うことを特徴としている。
【0044】また、前記被加熱部材は、ガラス材料から
なる平板であることを特徴としている。
【0045】また、加熱手段を備える平板の支持構造で
あって、前記平板と平行配置した基盤と前記平板との間
を複数の支持部材で支持し、前記各支持部材毎に温度検
知手段と該支持部材の温度制御手段を配置するととも
に、少なくとも、前記支持部材の前記平板を支持する周
辺位置に配置した支持部材を移動可能に構成したことを
特徴としている。
【0046】また、前記温度制御手段は前記支持部材の
温度を加熱する手段であることを特徴としている。
【0047】また、前記温度制御手段は前記支持部材の
温度を冷却する手段であることを特徴としている。
【0048】また、面内で複数の部分に分割された少な
くとも1層の高熱伝導プレートと、前記複数の部分の夫
々に少なくとも1つずつ挿入された複数のヒーターとを
具備することを特徴としている。
【0049】また、前記ヒーターの出力を制御する制御
手段を更に具備することを特徴としている。
【0050】また、前記分割された高熱伝導プレート
が、少なくとも1層の前記高熱伝導プレートよりも強度
の高いベースプレートと積層され結合されていることを
特徴としている。
【0051】また、前記高熱伝導プレートの、前記ベー
スプレートが積層されている側と反対側の面に、少なく
とも1層の、前記ベースプレートと熱膨張係数の略等し
い一体の補助プレートが積層され結合されていることを
特徴としている。
【0052】また、前記高熱伝導プレートの、前記ベー
スプレートが積層されている側と反対側の面に、少なく
とも1層の、前記ベースプレートと熱膨張係数の略等し
い面内で分割された補助プレートが積層され結合されて
いることを特徴としている。また、前記ヒーターが、前
記高熱伝導プレート面内で位置が重ならないように配置
されていることを特徴としている。
【0053】また、加熱装置のうち、異なるもしくは同
じ2つの加熱装置を、被加熱物を挟むように配置したこ
とを特徴としている。
【0054】また、前記ヒーターがカートリッジヒータ
ーであり、被加熱物の一部もしくはすべてがガラスであ
ることを特徴としている。
【0055】また、板状の被加熱物を加熱する、少なく
とも第1のプレート及び第2のプレートが積層された加
熱部材と、前記加熱部材の熱源であるヒータとを有し、
前記第1のプレートは前記第2のプレートよりも熱伝導
率が高く、かつ、前記第2のプレートは前記第1のプレ
ートよりもクリープが小さいことを特徴としている。ま
た、前記加熱部材には、熱伝導率およびクリープがそれ
ぞれ、前記第1のプレートの熱伝導率およびクリープよ
りも、前記第2のプレートの熱伝導率およびクリープ量
に近い値である、少なくとも1枚の補助プレートが積層
されていることを特徴としている。
【0056】また、前記第2のプレートと前記補助プレ
ートは、前記第1のプレートを挟むように積層されるこ
とを特徴としている。
【0057】また、第1のガラス板と、第2のガラス板
とを縁部に設けられる枠体により一体化するとともに、
前記枠体の空間部の所定位置において前記第1のガラス
板に対してスペーサ部材を低融点ガラスで予め固着する
ために、ヒーターを設けた第1のプレートと、第2のプ
レートとが積層されて構成される加熱手段で加熱するこ
とを特徴としている。
【0058】また、前記第2のプレートと補助プレート
で挟むように前記第1のプレートを設けることを特徴と
している。
【0059】そして、加熱装置を用いて、第1のガラス
板と、第2のガラス板とを縁部に設けられる枠体により
一体化するとともに、前記枠体の空間部の所定位置にお
いて複数のスペーサ部材を低融点ガラスで固着する加熱
方法であって、前記第1のガラス板または前記第2のガ
ラズの一方にスペーサ部材を低融点ガラスで固着するよ
うに加熱手段で加熱し、前記枠体と他方の前記第2のプ
レートまたは第1のプレートとを低融点ガラスで固着す
るように、加熱手段で加熱することを特徴としている。
【0060】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0061】図1は、本発明の第1の実施形態の加熱装
置を説明する図である。
【0062】本実施形態の加熱装置は、制御装置14に
より制御される棒状ヒータ13の挿入された高熱伝導プ
レート12上にベースプレート11が積層されることで
構成され、ベースプレート11上に載置された被加熱物
1を加熱する。
【0063】ベースプレート11は、高熱伝導プレート
12よりもそのクリープが少ないステンレス等が用いら
れ、支持部材(不図示)により図定されている。また、
高熱伝導プレート12は、ベースプレート11よりも熱
伝導率が大きいアルミニウム等が用いられている。棒状
ヒータ13はベースプレート11もしくは高熱伝導プレ
ート12に設置された少なくとも1つの温度センサ(不
図示)からの信号をもとに制御装置14により発熱量が
制御される。被加熱物1はベースプレート11上の加熱
面11aに設置される。
【0064】次に、棒状ヒータ13から被加熱物1への
伝熱過程を説明する。
【0065】制御装置14は上記温度センサからの信号
をもとに棒状ヒータ13を発熱させる。棒状ヒータ13
から発生した熱は、高熱伝導プレート12へ放出され、
高熱伝導プレート12の中で拡散された後、ベースプレ
ート11を通過して被加熱物1に伝わる。
【0066】このように熱の伝導速度は、ベースプレー
ト11よりも高熱伝導プレート12の方が大きいので、
熱は直ちに高熱伝導プレート12内に伝わり、高熱伝導
プレート12の、ベースプレート11と接する面内の温
度むらが小さくなる。この状態で熱はベースプレート1
1を板厚方向へ伝わり、ベースプレート11に設置され
た被加熱物1を加熱する。これは、ベースプレート11
に面内の温度むらの小さい面状のヒータが接触している
のと同等の状態であり、図36に示した従来例のように
単層のベースプレート212の内部に間隔を開けて棒状
ヒータ213を設置したときに比べて、ベースプレート
11の内部の温度勾配は小さくなる。よってベースプレ
ート11の被加熱物1と接する面内の温度むらも小さく
なり、被加熱物1はベースプレート11と接する面内の
温度分布を小さく保ちつつ温度を上げることができる。
【0067】一方、高熱伝導プレート12の反りがクリ
ープの少ないベースプレート11により抑制されるた
め、高熱伝導プレート12を単独で用いるよりも、被加
熱物1との接触面の変形を小さくすることができる。
【0068】また、ベースプレート11に用いられるク
リープの少ない材料は一般に熱容量が大きいが、加熱装
置のプレートの一部を熱容量の小さい高熱伝導プレート
12で構成しているため、加熱装置のプレート全体の見
かけの熱容量を抑えることができる。
【0069】以上により、ベースプレート11の熱変形
を最小限に抑えることで、被加熱物1の不要な熱変形を
最小限に抑えるとともに、プレート全体としての見かけ
の熱容量が小さいため、加熱に要する消費電力が抑えら
れ、省電力化が図られる。
【0070】図2は、本発明の第2の実施形態の加熱装
置を説明する図である。
【0071】本実施形態は、棒状ヒータ13の挿入され
た高熱伝導プレート12が直接、被加熱物1を加熱し、
ベースプレート11は図2に示すように、高熱伝導プレ
ート12の下面に積層されている点、すなわちベースプ
レート11と高熱伝導プレート12が上下反転して積層
されている構成が、上記の第1の実施形態と異なってい
る。
【0072】その他、ベースプレート11、高熱伝導プ
レート12の材質、棒状ヒータ13がベースプレート1
1もしくは高熱伝導プレート12に設置された少なくと
も1つの温度センサ(不図示)からの信号をもとに制御
装置24により発熱量が制御される点などは第1の実施
形態と同様である。
【0073】次に、本実施形態における棒状ヒータ13
から被加熱物1への伝熱過程を説明する。
【0074】制御手段14からの指令に従って、棒状ヒ
ータ13から放出された熱は、高熱伝導プレート12の
中で拡散される。高熱伝導プレート12は熱伝導率が高
いため、高熱伝導プレート12の、被加熱物1と接する
面内の温度むらが小さくなる。これにより、被加熱物1
は面内の温度むらを小さく保ちつつ温度が上がる。
【0075】一方、高熱伝導プレート12に積層された
ベースプレート11は高熱伝導プレート12よりもクリ
ープ等の熱変形の少ない材料が使用されているため、高
熱伝導プレート12を単独で用いるよりも、高熱伝導プ
レート12の熱変形が抑制されるため、被加熱物1との
接触面の変形を小さくすることができる。
【0076】また、この第2の実施形態の揚合、第1の
実施形態と異なり、棒状ヒータ13の挿入された高熱伝
導プレート12が直接、被加熱物1を加熱するため、加
熱に要する時間は短くなり、第1の実施形態よりも、さ
らにプレート全体としての見かけの熱容量が小さくな
る。
【0077】以上により、高熱伝導プレート12の熱変
形を最小限に抑えることで、被加熱物1の不要な熱変形
を最小限に抑えるとともに、プレート全体としての見か
けの熱容量が小さいため、加熱に要する消費電力が抑え
られ、省電力化が図られる。図3は、本発明の第3の実
施形態の加熱装置を説明する図である。
【0078】この第3の実施形態は、第1の実施形態
が、棒状ヒータ13を高熱伝導プレート12に挿入して
いたのに対し、図3に示すように、面状ヒータ15が高
熱伝導プレート12の下面に積層されている点が第1の
実施形態と異なる。
【0079】その他、ベースプレート11、高熱伝導プ
レート12の材質、棒状ヒータ13がベースプレート1
1もしくは高熱伝導プレート12に設置された、少なく
とも1つの温度センサ(不図示)からの信号をもとに制
御装置14により発熱量が制御される点などは第1の実
施形態と同様である。
【0080】この第3の実施形態の場合、第1の実施形
態の効果に加え、面状ヒータ15のため、第1の実施形
態の棒状ヒータ13よりも、さらにベースプレート11
と接する面内の温度むらを小さくすることができる。
【0081】図4は、本発明の第4の実施形態の加熱装
置を説明する図である。
【0082】この第4の実施形態は、高熱伝導プレート
12の下面に補助プレート16が積層されている。この
点が上記の第1の実施形態と異なる。補助プレート16
には熱伝導率およびクリープがそれぞれ、高熱伝導プレ
ート12よりも、ベースプレート11により近い材質の
ものを用いている。この補助プレート16はベースプレ
ート11と同じ材質でもよい。
【0083】その他、ベースプレート11、高熱伝導プ
レート12の材質、棒状ヒータ13がベースプレート1
1もしくは高熱伝導プレート12に設置された少なくと
も1つの温度センサ(不図示)からの信号をもとに制御
装置14により発熱量が制御される点などは第1の実施
形態と同様である。
【0084】この第4の実施形態の場合、第1の実施形
態の効果に加え、ベースプレート11と高熱伝導プレー
ト12との熱膨張率の違いにより伸び量が異なっても、
ベースプレート11と補助プレート16との伸び量が近
く、もしくは同じであるために、バイメタル効果による
反りの変形を最小限に抑えることができる。また、加熱
装置の被加熱物1との接触面の変形が小さくなるため、
加熱装置の高熱伝導プレート12と被加熱物1との間に
生じる反りによる隙間が小さくなる。これにより、加熱
面11aでの、場所による熱伝達量のばらつきが少なく
なり、被加熱物1の面内の温度むらが増大することを防
ぐ。また、高熱伝導プレート12の熱変形が被加熱物1
に転写され、被加熱物1の形状精度が悪化することを最
小限に抑えることができる。
【0085】図5は、本発明の第5の実施形態の加熱装
置を説明する図である。
【0086】この第5の実施形態は、高熱伝導プレート
12の下面に補助プレート16が積層されている点が第
2の実施形態と異なる。また、第4の実施形態での補助
プレート16の熱伝導率およびクリープは、ベースプレ
ート11に近い材質のものを用いているが、本実施形態
では、補助プレート16には熱伝導率およびクリープが
それぞれ、ベースプレート11よりも、高熱伝導プレー
ト12に近い材質のものを用いている。この補助プレー
ト16は高熱伝導プレート12と材質が同じでもよい。
【0087】その他、ベースプレート11、高熱伝導プ
レート12の材質、棒状ヒータ13がベースプレート1
1もしくは高熱伝導プレート12に設置された少なくと
も1つの温度センサ(不図示)からの信号をもとに制御
装置14により発熱量が制御される点などは第2の実施
形態と同様である。
【0088】この第5の実施形態の場合、第2の実施形
態の効果に加え、ベースプレート11と高熱伝導プレー
ト12との熱膨張率の違いにより伸び量が異なっても、
高熱伝導プレート12と補助プレート16との伸び量が
近く、もしくは同じため、バイメタル効果による反りの
変形を最小限に抑えることができる。また、加熱装置の
被加熱物1との接触面の変形が小さくなるため、加熱装
置の高熱伝導プレート12と被加熱物1との間に生じる
反りによる隙間が小さくなる。これにより、加熱面12
aでの、場所による熱伝達量のばらつきが少なくなり、
被加熱物1の面内の温度むらが増大することを防ぐ。ま
た、高熱伝導プレート12の熱変形が被加熱物1に転写
され、被加熱物1の形状精度が悪化することを最小限に
抑えることができる。
【0089】図6は、本発明の第6の実施形態の加熱装
置を説明する図である。
【0090】この第6の実施形態は、第1の実施形態で
は、ベースプレート11と高熱伝導プレート12との間
が単に積層されているだけのため、空気層であるのに対
し、ベースプレート11と高熱伝導プレート12との間
に、空気よりも熱伝導率の高い充填材17が充墳されて
いる点が第1の実施形態と異なる。
【0091】その他、ベースプレート11、高熱伝導プ
レート12の材質、棒状ヒータ13がベースプレート1
1もしくは高熱伝導プレート12に設置された少なくと
も1つの温度センサ(不図示)からの信号をもとに制御
装置14により発熱量が制御される点などは第1の実施
形態と同様である。
【0092】この第6の実施形態の場合、第1の実施形
態の効果に加え、ベースプレート11と高熱伝導プレー
ト12との間に充填した充墳材17により高熱伝導プレ
ート12からベースプレート11への伝熱速度が速くな
るため、被加熱物1の加熱速度をあげることができると
ともに、伝熱速度が速くなることで伝熱面間での温度差
が小さくなる。
【0093】また、プレート表面は理想的な平面ではな
いため、高熱伝導プレート12とベースプレート11と
が接している部位と、接しておらず空気層が形成されて
いる部位とが存在することとなる。このため、たとえ高
熱伝導プレート12の伝熱面内での温度むらが小さくと
も、空気層があるところは伝熱速度が遅く、ないところ
は伝熱速度が速くなるため、ベースプレート11の伝熱
面の温度むらが生じてしまう。
【0094】しかし、この第6の実施形態では、この空
気層に、空気よりも熱伝導率の大きい充填材17を充填
し、場所による伝熱速度の差をなくすことでが小さくな
り、よってベースプレート11の伝熱面内での温度むら
が小さくなる。このように、完全にプレートどうしが密
着するレベルまでプレートの接触面の平面度を上げなく
とも、密着性を上げ温度分布を小さくすることがでさる
ので、加工に対する負荷を軽減する効果もある。
【0095】なお、充填材17は第4の実施形態もしく
は第5の実施形態において、高熱伝導プレート12と補
助プレート16、およびベースプレート11と補助プレ
ート16との間にもそれぞれ充填することで、上記と同
様の効果が得られる。
【0096】図7は、本発明の第7の実施形態の加熱装
置を説明する図である。
【0097】この第7の実施形態は、第1の実施形態と
同様の構成の加熱装置の上方に、第1の実施形態と同様
の構成の加熱装置を対向させて配置され、被加熱物1を
両面からベースプレート11、111が挟む構成となっ
ている。ただし、上方に配置されたベースプレート11
1は被加熱物1には接していない。
【0098】その他、ベースプレート711、111、
及び高熱伝導プレート12、112の材質、棒状ヒータ
13、113がベースプレート11、111もしくは高
熱伝導プレート12、112に設置された少なくとも1
つの温度センサ(不図示)からの信号をもとに制御装置
14により発熱量が制御される点などの基本的構成は第
1の実施形態と同様である。
【0099】この第7の実施形態の場合、第1の実施形
態の効果に加え、被加熱物1をベースプレート11、1
11が両面より挟んで加熱しているため、加熱速度を上
げることができる。また、第1の実施形態での被加熱物
1の開放面、すなわち加熱装置に設置されていない面か
ら放出される熱量がなくなるので、この放熱量とほぼ等
しい熱量分だけ、図7での下側に配置された棒状ヒータ
13から被加熱物1に向かう熱の流れが少なくなり、こ
の熱の流れはプレートどうしの接触状態が場所により違
うためばらつくが、このばらつき量も相対的に小さくな
る。したがって、被加熱物1の面内の温度むらも小さく
することができる。
【0100】なお、本実施形態では、被加熱物1は上方
のベースプレート111に接蝕していないが、接蝕して
もよく、この場合、被加熱物1への伝熱効率が上がる。
【0101】
【実施例】次に、上記第1及び第4の実施形態の実施例
について以下に説明する。
【0102】(第1の実施例)図1を用いて、本発明の
第1の実施形態についての実施例である、第1の実施例
を以下に説明する。
【0103】加熱装置のベースプレート11として厚さ
10mmもしくは5mmのステンレスを用いるととも
に、高熱伝導プレート12として厚さ10mmのアルミ
ニウム合金を用いて加熱装置を構成した。
【0104】これにより、被加熱物1の設置面の温度が
200℃付近では±3℃以下、400℃付近では±5℃
以下の面内温度分布を達成し、被加熱物1がガラス坂で
ある場合のガラスの面内位置精度も±10μmにおさま
った。さらに400℃以上のヒートサイクルをかけた後
も、被加熱物1の設置面の反りは400mmあたり0.
23mm以下となった。また、冷却および加熱時間を短
縮することができた。 (第2の実施例)図4を用いて、本発明の第4の実施形
態についての実施例である、第2の実施例を以下に説明
する。
【0105】加熱装置のベースプレート11および補助
プレート16として厚さ10mmもしくは5mmのステ
ンレスを用いるとともに、高熱伝導プレート12として
厚さ10mmのアルミニウム合金を用いて加熱装置を構
成した。
【0106】これにより、被加熱物1の設置面の温度が
200℃付近では±3℃以下、400℃付近では±5℃
以下の面内温度分布を達成し、被加熱物1がガラス板で
ある場合のガラスの面内位置精度も±10μmにおさま
った。さらに400℃以上のヒートサイクルをかけた後
も、被加熱物1の設置面の反りは400mmあたり0.
18mm以下となった。また、冷却および加熱時間を短
縮することができた。以上説明した加熱装置は、第1の
プレートである熱伝導プレート12、112よりクリー
プの小さい第2のプレートであるベースプレート11、
111とを積層することにより、ヒータ13の熱による
第1のプレートの反りをクリープの小さい第2のプレー
トが抑制するとともに、熱伝導率の高い第1のプレート
により、被加熱物の被加熱面に温度むらを生じさせずに
加熱することができる。これによって、被加熱物の不要
な熱変形を抑えることができ、よって熱加工精度を向上
させることができる。また、熱伝導率の低い第2のプレ
ートのみの加熱装置に比べ、熱伝導率の高い第1のプレ
ートを積層して用いることで見かけの熱容量が小さくな
り、加熱加工を開始するまでの予熱時間が短縮できる。
これによって、加熱装置の消費電力を少なくできる。
【0107】次に、図8は本発明の第7の実施形態を示
し、本図において、既に説明済みの構成部品については
同様の符号を附して説明を割愛すると、加熱用の高熱伝
導プレート12は、材料がステンレスから作られてい
る。このプレート12は長さ500mm、幅500m
m、厚さ20mmである。
【0108】このプレート12の上面12aは被加熱部
材(不図示)を載せる載置面となることから、表面粗さ
を最大粗さ10μm以下に仕上げてある。また、このプ
レート12には所定間隔で加熱手段のヒータ13、が図
示のように内蔵され、該ヒータへの通電により高熱伝導
プレート12を加熱する。
【0109】この高熱伝導プレート12には温度検知用
センサー4が取り付けられている。これらのヒーター1
3とセンサー4は第1の制御装置14aに接続されてお
り、この第一制術装置14aからの通電信号により各ヒ
ータ13への通電制御が行われ、センサー4からの温度
信号は第一制御装置14aに送られる。
【0110】高熱伝導プレート12は基盤部材20から
所定距離離して支持するステンレスから作られている支
持部材18により支持される。このために、支持部材1
8は高熱伝導プレート12の四隅と高熱伝導プレート1
2の央央部分の5個所に配置されている。
【0111】基盤部材14はステンレス、又はアルミ材
から作られている。
【0112】中央部分の支持部材18は直方体形状と成
し、上端は中央部分の高熱伝導プレート12の下面に固
定し、下端は前記基盤部材20の上面に固定されてい
る。
【0113】両端側の支持部材18は図9、図10に示
されるように構成されている。
【0114】図9、10において、支持部材18は第一
部材18A、第二部材18Bから構成され、部材18A
の上端部18A−1は高熱伝導プレート12の下面に固
定するためのフランジ部を形成し、部材18Aの下端部
は第一リング形状部18A−2を形成している。
【0115】部材18Bの下端部18B−1は基盤部材
20の上面に固定するフランジ部を形成し、上端部は第
二リング形状部18B−2を形成している。
【0116】このリング形状部18B−2はコの字形状
の部材を組み合わせてリング形状としている。
【0117】そして、各リング部18A−2,18B−
2は図示のように鎖状に結合し、また、第一リング形状
部18A−2のリング内側面18A−2aと第二リング
形状部18B−2の外側面18B−2aの各対向位置間
には鋼球又はセラミック球から作られた回転ボール11
6、118が介挿され、第一部材18Aと第二部材18
Bとの間での矢印方向の平面移動が許動されるようにし
ている。
【0118】ボール116、118は図11に示される
ように、受け板部材33、34により支持されるように
構成されている。
【0119】対向して配設される支持部材18も同様の
構成である。
【0120】各支持部材18には加熱手段のヒーター1
13が取付けられている。また、支持部材18には、温
度センサー104が図示のように取り付けられている。
【0121】各ヒーター113、センサー1040は第
二の制御装置14bに接続されており、この第二制御装
置14b32からの通電信号により各ヒーター113に
通電して各支持部材18を加熱操作し、センサー104
による各支持部材の温度情報が第二制御手段14bに伝
達されるように構成されている。
【0122】図8において、両端の支持部材18は鎖結
合部分35を設けており、これらの鎖結合部分35は基
盤部材20側に近い位置に設けられている。
【0123】次に上記の第7の実施形態の操作及び作用
について説明する。
【0124】まず、加熱装置の第1の制御手段14aの
信号によりヒータ13への個別な通電が行われ、高熱伝
導プレート12が加熱される。
【0125】高熱伝導プレート12はセンサー4とヒー
ター3により所定温度範囲の温度制御が行われ、不図示
の被加工部材の高熱伝導プレート12上面への載置によ
る加工が行われる。
【0126】上記の高熱伝導プレート12の加熱及び被
加工部材への加熱加工に伴い、各支持部材18,18、
18の温度も上昇する。
【0127】図12は支持部材18の温度変化曲線図で
あり、4隅の支持部材18はほぼ均一な温度上昇変化3
6,37を示すが、中央部に位置する支持部材18は加
熱平板からの伝熱を一番受け、温度上昇変化38が一番
大きくなる。各支持部材に取り付けた温度センサ104
は該各支持部材の温度を計測し、そのデータを第二制御
装置14bに伝達する。
【0128】第二制御装置14bは上記センサーからの
信号に応じて、支持部材18に取り付けたヒーター11
3に通電して支持部材18、18、18の温度を上昇さ
せ、中央の支持部材18の温度変化38に対する伸びに
合せるように温度調整40することで、支持部材全体の
高熱伝導プレート12と基盤部材20間の距離の均一性
を確保させて、高熱伝導プレート12の撓み等の発生を
抑えることができる。又、支持部材に取り付けたセンサ
からの信号により、第二制御手段14bでは支持部材の
温度変化が平板の平面度の許容範囲内に収まるように各
ヒーターの通電制御を行うようにして各支持部材の伸び
の変化が所定の範囲内に収まるように調整するが、その
際、支持部材18は図8図示のX−Y方向への移動が図
9、図10に示した機構の採用により許動されるので、
z方向への変形の負荷が軽減され、平板の平面度が保た
れることになる。
【0129】図13は本実施形態の各支持部材の温度制
御の仕方の例を示すブロック図であって、符号14a、
14bは温度制御手段と同じ機能の制御装置である。
【0130】符号21は図8の構成の装置における、高
熱伝導プレート12の加工温度での各支持部材18の中
で一番温度上昇変化の大さい支持部材の温度変化曲線を
記憶させた記憶手段であり、各制御手段を全体制御する
制御装置14により制御される。
【0131】高熱伝導プレート12の加熱加工の進行状
況に応じて支持部材18に取り付けたセンサー104か
らの情報により各支持部材の温度状況は制御手段14b
を通じて制御装置14に入力される。
【0132】制御装置14では各支持部材の温度を記憶
手段21の記憶情報との比較判断操作が行われ、支持部
材18の温度が記憶手段の温度情報と所定の範囲の温度
になると支持部材のヒーターへの通電が実行されて支持
部材の伸びの制御が行われることになる。
【0133】支持部材の温度制御は予め計測された温度
データに則してヒータへの通電制御により温度管理され
るようになる。
【0134】図14は支持部材8に取り付けた許動装置
35の配置位置を異ならせた例を示す。
【0135】次に、図15の例においては許動装置35
は基盤部材20に近い位置に配置し、ヒーターとセンサ
は平板側に近い位置に配置した例を示したが、この場
合、許動装置35に熱的負荷をかけることが少なく、加
熱板の平面性の確保が確実に行える。
【0136】また、図14の例の構成の場合、加熱板の
温度上昇による各支持部材が移動しない構成であるの
で、支持部材上にシステム/装置の付帯的部材、例え
ば、リフレクタ、シリンダ、吸引配管等を設置すること
ができる。
【0137】図15において、装置の構成は図8の構成
と同じである。本図において、各支持部材を加熱するヒ
ーターはセンサの配置位置より平板側に近く配置すると
ともに、各支持部材のヒータ、センサは平板の下面側か
ら夫々、L1、L2の等距離位置に配置してある。
【0138】図16は各支持部材の上端と下端に夫々セ
ンサー、ヒータを配置して各支持部材の温度検出性能の
向上と、各支持部材の均一な伸びの制御を行う例を示
す。
【0139】図16の例においては各支持部材に配置し
た2つのセンサの温度情報は制御手段に入力され、2つ
のセンサの温度変化による名支持部材の伸びの状態を正
確に検出できるので、平板の平行度もより正確に実行す
ることができる。
【0140】図17は図8における中央の支持部材18
の温度履歴状態による各支持部材の伸びを制御する例を
示す。
【0141】図8において、各支持部材には前記ヒー
タ、センサの取り付け部材や、前記許動機構Kの取り付
け部材や、その他の不図示の部材が取り付けられてお
り、各支持部材の温度上昇履歴曲線は単純な二次曲線と
ならない場合があり、各支持部材の熱容量も異なる。例
えば、中央の支持部材の温度曲線は図17の符号44
A,44Bに示すように、装置操作後のある時間経過後
急激な温度上昇を示す場合もあった。他の支持部材の温
度上昇曲線は48,50のように安定した上昇曲線であ
る。
【0142】このような場合、曲線44A,44Bの温
度履歴曲線を記憶手段21に記憶させておき、装置操作
の時聞経過を計測し変曲点に到達する時間になる時点で
他の支持部材の温度を上昇させて温度曲線44に倣うよ
うに温度制御をすることで平板の平行度を保証する。
【0143】図18,19は図8の装置において、各支
持部材の温度変化状態を測定するとともに各支持部材を
加熱して各支持部材の伸びを調整して平板の平行度を保
つ場合に、支持部材の温度を各支持部材の測定温度より
高い温度に設定して支持部材の伸びによる支持部材の寸
法を全体的に安定した状態に保って平板の平行度の保証
を行うようにした例を示す。
【0144】以上のように、複数の支持部材により支持
され、被加熱部材を加熱する加熱手段を備え支持部材を
個別に温度制御することにより平板の平行度を保証する
ことができた。
【0145】更に、各支持部材の温度を個別に制御して
平板の平面度を保つようにした。
【0146】また、各支持部材のデータを比較し、各支
持部材の中で高温状態の支持部材の温度条件に他の支持
部材の温度を制御するようにして加熱平板の平面度の保
証を達成できた。
【0147】また、被加熱部材の加熱加工の精度向上を
はかることができた。
【0148】更に、鎖結合していることにより支持部材
の温度上昇による各部材の伸び作用による影響を抑える
ことができた。
【0149】また、記憶手段の温度データに基づいて各
支持部材の温度を制御するように構成したことで加熱平
板の平面度の保証性の高い加熱装置を得ることができ
た。
【0150】次に、図20は、第8の実施形態を示す。
本図において、既に説明済みの構成部品については同様
の符号を附して説明を割愛する。実施例では各支持部材
18、18、18を加熱操作することで各支持部材の伸
び量を制御してプレート12の平面度の保証を行ってい
たが、本例では支持部材を冷却操作することにより各支
持部材の伸び量を管理することで平板の平面度の保証を
図るようにしている。この図20において、符号23は
各支持部材の冷却手段である。
【0151】14bは各支持部材の温度を測定するセン
サー4、4、4からの情報を入力するとともに冷却手段
23、23、23への作動信号を出力する第2の制御装
置である。
【0152】図21,22は冷却手段の要部の構成を示
し、図21は支持部材への取り付け型、図22は支持部
材への埋め込み型のタイプを示す。
【0153】図21において、支持部材には冷媒を循環
させる冷媒収容容器58が取り付けられており、冷媒収
容容器内の冷媒により支持部材の熱を奪うことで支持部
材の温度を下げる作用を行う。60は冷媒循環パイプで
ある。
【0154】図22において、62は支持部材8を刳り
貫いた貫通孔に埋め込んだ冷媒通過用パイプであり、循
環パイプからの冷媒の通過により支持部材の熱を奪うこ
とで支持部材の温度管理を行う。
【0155】図23,24は本実施例による支持部材の
温度制御の温度曲線の状態を示す。次に本例の操作/作
用について説明する。
【0156】各支持部材は取り付けられている付属部材
や、配置位置等の状況の違いにより図23に示すような
夫々各支持部材毎に異なる温度曲線64,66,68を
描く。支持部材の寸法は温度変化が一番小さい状態で各
部の伸び量も小さくなるので、各支持部材の温度をセン
サにより検出し、温度の一番低い支持部材の温度に他の
支持部材の温度がなるように第二制御手段を通じて各冷
媒循環路への冷媒の供給量及び冷媒の温度の調整が行わ
れ、その結果、図24に示すように、70A,70Bの
ように温度コントロールが実行される。
【0157】図24の場合は、予め各支持部材の温度履
歴曲線のデータを測定し、又、各支持部材の好適な温度
を実験により求めておき、点線に示す安定状態の温度曲
線になるように支持部材の冷却操作を行う。
【0158】以上のように、加熱平板である高熱伝導プ
レートを支持する支持部材の温度制御を行うことにより
平板の平面度を保証し、加熱加工の精度を保証すること
ができた。
【0159】次に、図25は本発明の第9の実施形態に
係わる加熱装置の構成を示す斜視図であり、図26は図
25を下方から見た平面図である。
【0160】図25及び図26において、既に説明済み
の構成部品については同様の符号を附して説明を割愛す
ると、ベースプレート11下にはこれに固定された高熱
伝導プレート12が設けられている。この高熱伝導プレ
ート12には棒状ヒーター13を挿入するための孔部が
穿設されており、ヒーター13の出力をコントロールす
る制御装置14に接続されている。ベースプレート11
の表面に直接もしくは僅かの隙間をもって被加熱物1が
載置される。
【0161】ベースプレート11は図示していない支持
部材により固定されている。ベースプレート11は高熱
伝導プレート12より強度が高くクリープが少ない材質
のプレートであり、また、高熱伝導プレート12はベー
スプレート11よりも強度は低いが熱伝導率が大きい材
質のプレートであり、ベースプレート1と高熱伝導プレ
ート2は積層され固定されている。また、高熱伝導プレ
ート12は、図26に図示のように4枚の板部材12
a、12b、12c、12dに分割されておりヒーター
用の孔加工を可能にしている。各ヒーター13は図示の
ように高熱伝導プレート12a、12b、12c、12
dにそれぞれ2本分挿入されている。
【0162】上記構成において、ベースプレート11も
しくは高熱伝導プレート12に設置された、図示されて
いない少なくとも1つの温度センサからの信号をもとに
制御装置14はヒーター13に熱を発生させ、ヒーター
13から発生した熱はヒーターが設置されているそれぞ
れの高熱伝導プレート12a〜12dへ放出される。こ
の熱はベースプレート11よりも熱伝導率の高い高熱伝
導プレート12a〜12dの中で拡散された後、ベース
プレート11を通過して被加熱物1に伝わる。すなわち
ヒーターの熱は直ちに高熱伝導プレート12内に伝わ
り、面内の温度分布が小さい状態でベースプレート11
を板厚方向へ伝導するので、ベースプレート11の表面
に設置された被加熱物1も面内温度分布を小さく保ちつ
つ温度を上げることができる。
【0163】特にベースプレート11にクリープの少な
い材料を用いれば、高温下でも面精度を保った加熱を実
現できる。例えば、400mm角の加熱装置では200
℃付近では±3℃以下、400℃付近では±5℃以下の
面内温度分布を達成し、室温から400℃以上までのヒ
ートサイクルをかけた後も、プレートのそりを0.2m
m以下に抑えることができた。
【0164】ここで、図26に示されるように、分割さ
れた複数の高熱伝導プレート12a〜12dのそれぞれ
にカートリッジヒーター13が挿入されているので、高
熱伝導プレート12が1枚のときよりもヒーターの長さ
を短くできる。この結果、ヒーター13の径をより小さ
くすることが可能となり、ヒーターが挿入される高熱伝
導プレート12の厚さも薄くすることができる。従っ
て、以上のように加熱装置を構成することにより、プレ
ートの熱容量も小さくできるため、軽量化の効果と、消
費電力、加熱冷却時間を減少させる効果とが得えられ
る。
【0165】なお、上記の実施形態で用いた各部材の主
要諸元を以下に示す。
【0166】 ベースプレート11:ステンレス(熱伝導率:10〜3
0W/mK) 高熱伝導プレート12:アルミ合金(熱伝導率:100
〜240W/mK) 固定方法:ボルト締結(M4,トルク管理:10〜40
kgf・cm) 接触面の平面度:0.05 接触面の表面粗さ:▽1.6 図27は本発明の第10の実施形態を示す図である。
【0167】この第10の実施形態は、図25の加熱装
置において、高熱伝導プレート12a〜12dのベース
プレート11と反対側の面に補助プレート16を設置し
たものである。この補助プレート16は高熱伝導プレー
ト12a〜12dよりもベースプレート11に熱膨張率
やヤング率が近い材料であり、加熱装置の温度が上昇し
たときの、熱膨張率の違いによるバイメタル効果による
変形を抑えている。同図においても、高熱伝導プレート
が分割されヒーターが挿入されているので、ヒーター径
を小さく、よって、プレート厚を小さくすることができ
る。
【0168】図28は本発明の第11の実施形態を示す
図である。
【0169】この第11の実施形態は、図27の加熱装
置において、補助プレート16を分割したものである。
16a〜16d(16dは不図示)は分割された補助プ
レートであり、図27の加熱装置の補助プレート16に
比べて小さいので、加工性もよく、また、ヒーター配線
や装置の組立も容易にしたものである。高熱伝導プレー
ト12a〜12d(12dは不図示)が分割して設置さ
れ、それぞれにヒーターが挿入されているのは同様であ
る。この実施形態においても、同様にプレート厚を小さ
くすることができる。
【0170】以上第9乃至第11の実施形態のように、
加熱装置のヒーターが挿入される高熱伝導プレートを分
割して構成することにより、高熱伝導プレートの厚さを
薄くすることができ、プレートの熱容量を小さくできる
ため、軽量化の効果と消費電力、加熱冷却時間を減少さ
せる効果が得られる。
【0171】図29は本発明の第12の実施形態を示
し、加熱装置を下方から見た図25のX−X線矢視断面
図であって、高熱伝導プレート12とヒーター13との
位置関係を示している。
【0172】同図において、12a〜12Lは高熱伝導
プレート、13a〜13hはヒーターであり、ヒーター
13a,13bは高熱伝導プレート12aに、13c,
13dは12bに、13e,13fは12cに、13
g,13hは12dにそれぞれ挿入され、高熱伝導プレ
ート12e〜12Lにも、それぞれ1本ずつのヒーター
が挿入されている。ヒーターはカートリッジヒーター
で、それぞれの一端には電力供給用の図示されないリー
ド線がつなげられているので、高熱伝導プレートや補助
プレートには、図中60などで示すようにリード線引き
出し用のスペースが形成されている。
【0173】本図において、第11の実施形態と同様
に、ヒーターより発生した熱は直ちに高熱伝導プレート
12内に伝わり、面内の温度分布が小さい状態でベース
プレート11を板厚方向へ伝導し、ベースプレート11
に設置された被加熱物1を均一に加熱する。また、分割
された複数の高熱伝導プレートのそれぞれにヒーターが
挿入されているので、ヒーターを短くかつ細く、よって
高熱伝導プレートの厚さを薄くすることができる。
【0174】また、図29のように、ヒーターが挿入さ
れる高熱伝導プレートをヒーターの配置に合わせて所望
の形状にすることができるため、ヒーターを交差せずに
配置できる。よって、従来のように交差部分でのヒータ
ーの干渉を防ぐために、板厚方向にヒーターをずらして
配置し、プレートの板厚を大きくすることがない。
【0175】また、加熱装置のプレート外周部は側面か
らの放熱のために温度が低くなる。その点、図29のよ
うに外周部にヒーターを設置し個別に出力を制御する
と、側面からの放熱を補うことができ温度分布を小さく
することができる。
【0176】このように加熱装置のプレートを厚くする
ことなく、各ヒーターを自由に配置し、個別に温度制御
することにより、面内の温度分布を小さくすることがで
きる。例えば、800mm角の加熱装置では200℃付
近では±3℃以下、400℃付近では±5℃以下の面内
温度分布を達成することができた。
【0177】以上のように加熱装置を構成することによ
り、より細かな温度制御ができるので、重量や熱容量を
増やさずに温度分布を小さくできる効果が得られる。他
の効果は上記の実施形態と同様である。
【0178】図30は本発明の第13の実施形態を示す
図である。
【0179】この第13の実施形態は、図28に示され
る加熱装置に、もう1つの同じ加熱装置を反転して被加
熱物の反対側に配したものである。
【0180】被加熱物1をベースプレート11と111
で挟むように加熱装置が配置され、ベースプレート1、
111には、それぞれ高熱伝導プレート2、112、補
助プレート16、116が積層され、高熱伝導プレート
12、112には、それぞれヒーター13、113が挿
入されている。加熱装置に設置される温度センサ、温度
センサからの温度データを参照しヒータの出力を制御す
る制御手段は図示していない。ヒーターから放出された
熱が高熱伝導プレート、ベースプレートを伝わって、被
加熱物を均一に加熱するのは、上記の実施形態と同様で
ある。
【0181】上記構成においては、被加熱物1をベース
プレート1、111が両面より挟んで加熱しているた
め、加熱速度を上げることができる。また、第9乃至第
12の実施形態における被加熱物1の開放面すなわち加
熱装置に設置されていない面から放出される熱がなくな
るので、被加熱物1の板厚方向の熱流が減り、同方向の
温度分布も小さくなる。また、高熱伝導プレート12、
112が分割されているため、ヒーター径を小さく、従
って加熱装置のプレート厚さを小さくできる。尚、本実
施形態では、被加熱物1はベースプレート111に接触
していないが、接触してもよく、この場合、被加熱物1
への熱伝達効率が向上する。
【0182】本実施形態のヒーター配置は一例であり図
26に基づくものであるが、図29に図示など他の配置
を行ってもよい。
【0183】以上のように構成することにより、被加熱
物の両面の温度差を小さく、より効率よく加熱できる効
果が得られる。他の効果は上記の実施形態と同様であ
る。
【0184】以上説明した構成によれば、加熱装置のプ
レートの熱容量を小さくし、軽量化の効果と消費電力、
加熱冷却時間を減少させる効果が得られる。また、重量
や熱容量を増やさずに面内の温度分布を小さくし、被加
熱物の変形を小さくする効果も得られる。さらに、被加
熱物の両面の温度差を小さく、より効率よく加熱する効
果も得られる。
【0185】図31は、加熱装置を下方から見た図25
のX−X線矢視断面図であって、既に説明済みの構成部
品については同様の符号を附して説明を割愛すると、棒
状ヒーター13は破線図示のように配設されるが、これ
らの間には破線図示の空気流路10が設けられており、
冷却を行なうようにしている。この空気流路10は、空
気導入口10aと、出口10bを形成しており、矢印方
向に冷えた空気を流すことでプレート12を冷却する。
また、空気流路10の近傍と、各ヒーター13の近傍に
は温度センサー4が設けられている。さらに、図示のコ
ーナー部分にもヒーター13が設けられており、図中の
一点鎖線で図示される被加熱物1の縁部まで均一な加熱
が可能になるようにしている。
【0186】図32は、被加熱物1の例であって、表面
伝導型電子放出素子を用いた平面型画像表示装置の場合
を図示した分解図である。
【0187】本図において、第1のガラス板であるフェ
ースプレート8と、第2のガラス板であるリアプレート
5とを縁部に設けられる枠体6により一体化するととも
に、枠体6の空間部6aの所定位置において複数のスペ
ーサ部材7を低融点ガラスで固着する様子が示されてい
る。
【0188】すなわち、リアプレート5には破線で囲ん
だ範囲を表示面5aとするために表面伝導型電子放出素
子が予め形成されており、この表示面5aの所定個所5
bにおいて複数のスペーサ部材7を低融点ガラスである
フリットシールで固着し、フェースプレート8を低融点
ガラスであるフリットシールで固着して、真空状態にす
るように構成される。
【0189】このために、図33に図示のような加熱装
置30を使用する。この加熱装置30は上ホットプレー
ト25と下ホットプレート26を被加熱物1を挟む状態
で保持し加熱手段で加熱するためのものである。詳細は
省略する。
【0190】図34は、図33の加熱装置30により固
着する工程を示した説明図であって、(a)は、平面型
画像表示装置の完成状態を示し、(b)は途中工程を、
また(c)は最終工程を示している。
【0191】図34(a)において、第1のガラス板で
あるフェースプレート8と、第2のガラス板であるリア
プレート5とを縁部に設けられる枠体6により一体化す
るとともに、枠体6の空間部6aの所定位置において複
数のスペーサ部材7を図中のハッチングで示した低融点
ガラス9で固着している。この完成状態から所定真空圧
にされてから、通電されることで蛍光体8aに表示面5
aからの電子ビームが到達して所定画像を表示する。
【0192】図34(b)において、完成状態にする前
に、下ホットプレート26上にガラス板の補助プレート
32が吸引保持され、治具31がさらに載置され、治具
31間でスペーサ部材7が位置決めされる。また、上ホ
ットプレート25には低融点ガラス9を高さ28となる
ようにしてスペーサ部材7に該当する部分に予め塗布し
たフェースプレート8が吸引保持されている。
【0193】この状態から、上ホットプレート25が矢
印方向に降下されて、スペーサ部材7を上下から挟持す
る。これに前後してヒーターへの通電が行われて、スペ
ーサ部材7をフェースプレート8に固着する。
【0194】その後に、上ホットプレートが上方に待機
されて、図34(c)に図示のようにスペーサ部材7を
固着した状態にする。この後に、補助プレートを取り除
き、リアプレート5を下ホットプレート上に載置し、上
下面に低融点ガラス9を塗布した枠体6をセットして、
上下ホットプレートで挟持して通電加熱する。
【0195】この後、図35(a)に図示のように空気
流路10に対して冷却用の空気を導入して、温度を下げ
るか、図35(b)に図示のようにベースプレート11
に設けられた空気流路10に冷却用の空気を導入して冷
やす。
【0196】すなわち、空気流路10は、図36の外観
斜視図に図示のように空気導入後にそのまま大気中に放
出することで、温度を下げることができる。
【0197】以上の工程を経ることで、表面伝導型電子
放出素子を用いた平面型画像表示装置の製造を歩留まり
良く実施できることになる。
【0198】ここで、高さ28となるように塗布される
低融点ガラス9は、0.1mmから0.05mmの範囲
で変動するので、この変動分を吸収するための平面精度
が上下ホットプレートのベースプレートに要求されるこ
とになる。
【0199】尚、加熱温度は200から400℃の範囲
であり、ベースプレート11または高熱伝導プレート1
2の板厚は10mmとし、棒状ヒータの挿入用孔はΦ6
mmとした。
【0200】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1のプレートよりクリープの小さい第2のプレート
と、第2のプレートより熱伝導率の高い第1のプレート
とを積層することにより、ヒータの熱による第1のプレ
ートの反りをクリープの小さい第2のプレートが抑制す
るとともに、熱伝導率の高い第1のプレートにより、被
加熱物の被加熱面に温度むらを生じさせずに加熱するこ
とができる。これによって、被加熱物の不要な熱変形を
抑えることができ、よって熱加工精度を向上させること
ができる。
【0201】また、熱伝導率の低い第2のプレートのみ
の加熱装置に比べ、熱伝導率の高い第1のプレートを積
層して用いることで見かけの熱容量が小さくなり、加熱
加工を開始するまでの予熱時間が短縮できる。これによ
って、加熱装置の消費電力を少なくできる。
【0202】また、加熱のための平板を支持する支持部
材の温度制御を行うことにより平板の平面度を保証し、
加熱加工の精度を保証することができる。
【0203】また、加熱装置のプレートの熱容量を小さ
くし、軽量化の効果と消費電力、加熱冷却時間を減少さ
せる効果が得られる。また、重量や熱容量を増やさずに
面内の温度分布を小さくし、被加熱物の変形を小さくす
る効果も得られる。さらに、被加熱物の両面の温度差を
小さく、より効率よく加熱する効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の加熱装置を説明する
図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の加熱装置を説明する
図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の加熱装置を説明する
図である。
【図4】本発明の第4の実施形態の加熱装置を説明する
図である。
【図5】本発明の第5の実施形態の加熱装置を説明する
図である。
【図6】本発明の第6の実施形態の加熱装置を説明する
図である。
【図7】本発明の加熱装置を説明する図である。
【図8】本発明の第7の実施形態の加熱装置の構成を示
す図である。
【図9】鎖結合を示す許動装置の要部の説明図である。
【図10】許動装置の説明図である。
【図11】許動装置の要部構成の説明図である。
【図12】温度曲線の説明図である。
【図13】制御ブロックの説明図である。
【図14】他の構成の説明図である。
【図15】他の構成の説明図である。
【図16】他の構成の説明図である。
【図17】温度曲線の説明図である。
【図18】温度曲線の説明図である。
【図19】温度曲線の説明図である。
【図20】本発明の第8の実施形態を示す図である。
【図21】冷却媒体流路の構成の説明図である。
【図22】冷却媒体流略の構成の説明図である。
【図23】温度曲線の説明図である。
【図24】温度曲線の説明図である。
【図25】本発明の第9の実施形態の加熱装置の構成を
示す図である。
【図26】図25のヒーターの配置を示す図である。
【図27】本発明の第10の実施形態の加熱装置の構成
を示す図である。
【図28】本発明の第11の実施形態の加熱装置の構成
を示す図である。
【図29】本発明の第12の実施形態の加熱装置の構成
を示す図である。
【図30】本発明の第13の実施形態の加熱装置の構成
を示す図である。
【図31】図25のX−X線矢視断面図である。
【図32】被加熱物の実際例を示す分解斜視図である。
【図33】加熱装置30の外観斜視図である。
【図34】表示装置の製造工程を説明する図であって、
(a)完成後、(b)前段階、(c)途中段階を示した
図である。
【図35】(a)空気流路を補助プレートに設けた図、
(b)空気流路をベースプレートに設けた図である。
【図36】空気流路の動作説明のための外観斜視図であ
る。
【図37】従来の加熱装置の構成図である。
【符号の説明】
1 被加熱物 4 温度検知用センサー 5 リアプレート(第2のガラス板) 6 枠体 7 スペーサ部材 8 フェースプレート(第1のガラス板) 10 空気流路 11 ベースプレート(第2のプレート) 12 高熱伝導プレート(第1のプレート) 13 棒状ヒータ 14 制御装置 15 面状ヒータ 16 補助プレート 17 充填剤 18 支持部材 20 基盤部材 21 記憶装置 25 上ホットプレート 26 下ホットプレート 28 距離 30 加熱装置 31 治具 32 補助プレート 35 許動装置 116、118 回転ボール

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被加熱物を加熱する、少なくとも
    第1のプレート及び第2のプレートが積層された加熱部
    材と、前記加熱部材の熱源であるヒータとを有し、 前記第1のプレートは前記第2のプレートよりも熱伝導
    率が高く、かつ、前記第2のプレートは前記第1のプレ
    ートよりもクリープ量が小さいことを特徴とする加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加熱部材には、熱伝導率およびクリ
    ープ量がそれぞれ、前記第1のプレートの熱伝導率およ
    びクリープ量よりも、前記第2のプレートの熱伝導率お
    よびクリープ量に近い値である、少なくとも1枚の補助
    プレートが積層されていることを特徴とする請求項1に
    記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のプレート及び前記補助プレー
    トは、前記第1のプレートを挟むように積層されること
    を特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱部材には、熱伝導率およびクリ
    ープ量がそれぞれ、前記第2のプレートの熱伝導率およ
    びクリープ量よりも、前記第1のプレートの熱伝導率お
    よびクリープ量に近い値である、少なくとも1枚の補助
    プレートが積層されていることを特徴とする請求項1に
    記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のプレート及び前記補助プレー
    トは、前記第2のプレートを挟むように積層されること
    を特徴とする請求項4に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のプレートの母材が、アルミニ
    ウムであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    1項に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のプレートの母材が、ステンレ
    スもしくは鋼であることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記積層により生じる空隙部は、空気よ
    りも熱伝導率の高い充填材で満たされていることを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の加熱装
    置。
  9. 【請求項9】 複数の支持部材により支持され、被加熱
    部材を加熱する加熱手段を備えた平板の支持方法であっ
    て、前記支持部材を個別に温度制御することを特徴とす
    る加熱装置。
  10. 【請求項10】 複数の支持部材により支持され、被加
    熱部材を加熱する加熱手段を備えた加熱用の平板の支持
    方法であって、前記複数の支持部材は前記平板を載置す
    る基盤部材に対して移動可能に配置し、前記支持部材の
    温度を上昇又は下降制御する手段を設けて、各支持部材
    の温度を個別に制御して前記平板の平行度を保つことを
    特徴とする加熱装置。
  11. 【請求項11】 複数の支持部材により支持され、被加
    熱部材を加熱する加熱手段を備えた平板の支持方法であ
    って、前記各支持部材の温度履歴データを計測し、該各
    支持部材のデータを比較し、各支持部材の中で高温状態
    の支持部材の温度条件に他の支持部材の温度を制御する
    ことを特徴とする加熱装置。
  12. 【請求項12】 加熱部材を支持する複数の支持部材の
    一部の支持部材を該支持部材の長手方向に移動可能に支
    持し、他の支持部材を固定関係に支持し、前記固定関係
    に支持した支持部材の温度条件を計測し、前記移動可能
    に支持した支持部材の温度を前記計測した情報に則して
    制御することを特徴とする加熱装置。
  13. 【請求項13】 前記支持部材は前記加熱部材を固定す
    る基盤部材との間に配置され、該支持部材は前記加熱部
    材に固定された第1の支持部材と前記基盤側に固定され
    た第2の支持部材とが鎖結合していることを特徴とする
    請求項12に記載の加熱装置。
  14. 【請求項14】 加熱手段を備え複数の支持部材により
    支持された平板を有する加熱装置であって、前記加熱手
    段の温度状態を制御する第1の温度制御手段と、前記支
    持部材の温度を計測する手段と、及び、前記支持部材を
    加熱する手段と、並びに、前記計測手段と加熱手段の情
    報に基づいて前記支持部材の温度を制御する第2の温度
    制御手段とを備えることを特徴とする加熱装置。
  15. 【請求項15】 前記各支持部材の温度データを記憶す
    る記憶手段を備え、前記第二の温度制御手段は前記記憶
    手段の温度データに基づいて各支持部材の温度を制御す
    ることを特徴とする請求項14に記載の加熱装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の支持部材は、前記平板に固
    定関係に支持する支持部材と、前記支持部材の長手方向
    に移動可能に支持される支持部材を含むことを特徴とす
    る請求項13または14のいずれかに記載の加熱装置。
  17. 【請求項17】 前記第二の温度制御手段は、前記各支
    持部材の温度条件の中で一番高い温度の支持部材の温度
    に他の支持部材の温度を合せるように制御することを特
    徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の加
    熱装置。
  18. 【請求項18】 加熱手段を備え複数の支持部材により
    支持された平板を有する加熱装置であって、前記加熱手
    段の温度状態を制御する第1の温度制御手段と、前配支
    持部材の温度を計測する手段と、及び、前記支持部材を
    冷却する手段と、 並びに、前記計測手段の情報に基づいて前記支持部材の
    温度を制御する第二の温度制御手段とを備えることを特
    徴とする加熱装置。
  19. 【請求項19】 前記各支持部材の温度データを記憶す
    る記憶手段を備え、前記第二の温度制御手段は前記記憶
    手段の温度データに基づいて各支持部材の温度を制御す
    ることを特徴とする請求項18に記載の加熱装置。
  20. 【請求項20】 前記複数の支持部材は前記平板に固定
    関係に支持する支持部材と、前記支持部材の長手方向に
    移動可能に支持される支持部材を含むことを特徴とする
    請求項18または19のいずれかに記載の加熱装置。
  21. 【請求項21】 前記第二の温度制御手段は前記各支持
    部材の温度条件の中で一番高い温度の支持部材の温度に
    他の支持部材の温度を含せるように制御することを特徴
    とする請求項18乃至20のいずれか1項に記載の加熱
    装置。
  22. 【請求項22】 平板の被加熱部材の加熱方法であっ
    て、平板上に被加熱部材を載置し、前記平板は複数の支
    持部材により支持され、前記平板の加熱操作による前記
    支持部材の温度状態を計測し、該計測した情報に基づい
    て前記支持部材の温度を制御して該支持部材による前記
    平板の平面度を保証して、前記平板上の被加熱部材の加
    熱加工を行うことを特徴とする加熱方法。
  23. 【請求項23】 前記被加熱部材はガラス材料からなる
    平板であることを特徴とする請求項22に記載の加熱方
    法。
  24. 【請求項24】 加熱手段を備える平板の支持構造であ
    って、前記平板と平行配置した基盤と前記平板との間を
    複数の支持部材で支持し、前記各支持部材毎に温度検知
    手段と該支持部材の温度制御手段を配置するとともに、
    少なくとも、前記支持部材の前記平板を支持する周辺位
    置に配置した支持部材を移動可能に構成したことを特徴
    とする加熱装置。
  25. 【請求項25】 前記温度制御手段は前記支持部材の温
    度を加熱する手段であることを特徴とする請求項24に
    記載の加熱装置。
  26. 【請求項26】 前記温度制御手段は前記支持部材の温
    度を冷却する手段であることを特徴とする請求項24に
    記載の加熱装置。
  27. 【請求項27】 面内で複数の部分に分割された少なく
    とも1層の高熱伝導プレートと、 前記複数の部分の夫々に少なくとも1つずつ挿入された
    複数のヒーターとを具備することを特徴とする加熱装
    置。
  28. 【請求項28】 前記ヒーターの出力を制御する制御手
    段を更に具備することを特徴とする請求項27に記載の
    加熱装置。
  29. 【請求項29】 前記分割された高熱伝導プレートが、
    少なくとも1層の前記高熱伝導プレートよりも強度の高
    いベースプレートと積層され結合されていることを特徴
    とする請求項27に記載の加熱装置。
  30. 【請求項30】 前記高熱伝導プレートの、前記ベース
    プレートが積層されている側と反対側の面に、少なくと
    も1層の、前記ベースプレートと熱膨張係数の略等しい
    一体の補助プレートが積層され結合されていることを特
    徴とする請求項29に記載の加熱装置。
  31. 【請求項31】 前記高熱伝導プレートの、前記ベース
    プレートが積層されている側と反対側の面に、少なくと
    も1層の、前記ベースプレートと熱膨張係数の略等しい
    面内で分割された補助プレートが積層され結合されてい
    ることを特徴とする請求項29に記載の加熱装置。
  32. 【請求項32】 前記ヒーターが、前記高熱伝導プレー
    ト面内で位置が重ならないように配置されていることを
    特徴とする請求項27に記載の加熱装置。
  33. 【請求項33】 請求項27乃至32のいずれか1項に
    記載の加熱装置のうち、異なるもしくは同じ2つの加熱
    装置を、被加熱物を挟むように配置したことを特徴とす
    る加熱装置。
  34. 【請求項34】 前記ヒーターがカートリッジヒーター
    であり、被加熱物の一部もしくはすべてがガラスである
    ことを特徴とする請求項27乃至33のいずれか1項に
    記載の加熱装置。
  35. 【請求項35】 板状の被加熱物を加熱する、少なくと
    も第1のプレート及び第2のプレートが積層された加熱
    部材と、前記加熱部材の熱源であるヒータとを有し、 前記第1のプレートは前記第2のプレートよりも熱伝導
    率が高く、かつ、前記第2のプレートは前記第1のプレ
    ートよりも変形量の度合であるクリープが小さいことを
    特徴とする加熱装置。
  36. 【請求項36】 前記加熱部材には、熱伝導率およびク
    リープがそれぞれ、前記第1のプレートの熱伝導率およ
    びクリープよりも、前記第2のプレートの熱伝導率およ
    びクリープ量に近い値である、少なくとも1枚の補助プ
    レートが積層されていることを特徴とする請求項35に
    記載の加熱装置。
  37. 【請求項37】 前記第2のプレートと前記補助プレー
    トは、前記第1のプレートを挟むように積層されること
    を特徴とする請求項36に記載の加熱装置。
  38. 【請求項38】 第1のガラス板と、第2のガラス板と
    を縁部に設けられる枠体により一体化するとともに、前
    記枠体の空間部の所定位置において前記第1のガラス板
    に対してスペーサ部材を低融点ガラスで予め固着するた
    めに、ヒーターを設けた第1のプレートと、第2のプレ
    ートとが積層されて構成される加熱手段で加熱すること
    を特徴とする加熱装置。
  39. 【請求項39】 前記第2のプレートと補助プレートで
    挟むように前記第1のプレートを設けることを特徴とす
    る請求項38に記載の加熱装置。
  40. 【請求項40】 請求項38に記載の加熱装置を用い
    て、第1のガラス板と、第2のガラス板とを縁部に設け
    られる枠体により一体化するとともに、前記枠体の空間
    部の所定位置においてスペーサ部材を低融点ガラスで固
    着する加熱方法であって、 前記第1のガラス板または前記第2のガラス板の一方に
    スペーサ部材を低融点ガラスで固着するように加熱手段
    で加熱し、 前記枠体と他方の前記第1のガラス板または前記第2の
    ガラス板とを低融点ガラスで固着するように、加熱手段
    で加熱することを特徴とする加熱方法。
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