JP2000150044A - 雌側端子金具 - Google Patents

雌側端子金具

Info

Publication number
JP2000150044A
JP2000150044A JP10318860A JP31886098A JP2000150044A JP 2000150044 A JP2000150044 A JP 2000150044A JP 10318860 A JP10318860 A JP 10318860A JP 31886098 A JP31886098 A JP 31886098A JP 2000150044 A JP2000150044 A JP 2000150044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottom wall
leg
terminal fitting
contact
fulcrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10318860A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Kurimoto
直哉 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP10318860A priority Critical patent/JP2000150044A/ja
Publication of JP2000150044A publication Critical patent/JP2000150044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄側端子金具に対して適切な接触圧を示す弾
性接触片を備えた雌側端子金具を提供する。 【解決手段】 脚部29は、当接部30から折り返し部
28へ引いた仮想接線Mと比較すると全体として底壁2
4から離間する凹み形状となっており、これによって底
壁24に対する脚部29の傾斜角度Rが確保されてい
る。従って、タブ71の挿入により弾性接触片25が下
方に押し下げられた場合にも、脚部29の当接部30よ
りも前方の領域が底壁24に接触するということが回避
されるため、撓み支点が当接部30より移動しない。こ
れにより、支点移動に起因して弾性接触片25のタブ7
1に対する接触圧が過剰となることが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの支点をもつ
形式の弾性接触片を備えた雌側端子金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の雌側端子金具として、図
6に示すものが知られている。この雌側端子金具1は、
雄側端子金具のタブ2が挿入される筒部3を有してお
り、この筒部3内には弾性接触片4が設けられている。
この弾性接触片4は、底壁5の後端側(図6の右方向)
に設けられた基部6より斜め前方に向けて舌片状に延設
されており、その中央部分は下方へ弧状に回曲された折
り返し部7とされている。さらに、この折り返し部7か
らは戻り方向に平坦状の脚部8が延ばされ、その先端は
底壁5に対して斜めに当接する当接部9となっている。
【0003】筒部3内にタブ2が挿入されると、弾性接
触片4は基部6と当接部9の2点を支点として撓み変形
し、その接触圧により筒部3の上面壁10との間でタブ
2を狭持することによって、雌雄両端子金具1,2が電
気接続されるようになっている。このように弾性接触片
4は、支点を二つ持っているため、基部のみで支えられ
た片持ち状のものに比べ、良好なばね性を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のもの
では、タブ2を挿入していくと弾性接触片4全体が押し
下げられ、脚部8が筒部3の底壁5に接近する。このと
き、図7に示すように、脚部8の先端部分がある長さ範
囲に亘って底壁に接触してしまうことが考えられる。そ
のような場合には、当初設定されていた支点Bの位置が
前方へずれることとなり、雄側端子金具2に対する所期
の接触圧が得られなくなってしまう。
【0005】上記のような撓み支点の移動を防止するた
めには、脚部8の底壁5に対する傾斜角度を十分に大き
くし、当接部9に連なる領域が底壁5に接触しないよう
にすることが必要である。その手段の一つとして、当接
部9の位置を前方へ変更することにより脚部8の傾斜角
度を大きくすることが考えられるが、この場合には作用
点Aから支点Bまでの水平距離Xが短くなるため、脚部
8の変位量が増してタブ2に対する接触圧が過大となっ
てしまう。また、当接部9(支点B)の位置は変更せず
に折り返し部7の曲率半径を小さくすることにより脚部
8の傾斜角度を大きくする方法も考えられるが、この場
合には、折り返し部7に生じる応力が増大してしまう。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、雄側端子金具に対し適切な接触圧を示
す弾性接触片を備えた雌側端子金具を提供するところに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係る雌側端子金具は、前方から雄
側端子金具が挿入される筒部内には、この筒部の底壁に
固定された基端を第1の支点とし、そこから斜め前方に
向かって延出された後に下方へ弧状に回曲する折り返し
部が設けられ、且つその折り返し部から戻り方向で且つ
前記底壁へ向けて脚部が斜めに延出されるとともにこの
脚部の先端は底壁に当接して第2の支点となる当接部が
形成されてなる弾性接触片が設けられ、前記雄側端子金
具が前記筒部内に挿入されて前記弾性接触片が押し下げ
られたときには、この弾性接触片が前記第1,第2の支
点を中心として撓み変形するようになっている雌側端子
金具であって、前記脚部における前記当接部に連なる領
域が、前記当接部を一端とし、前記底壁から離間する凹
み形状とされているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、脚
部の当接部に連なる領域が、当接部を一端とし、底壁か
ら離間する凹み形状とされているため、折り返し部の曲
率半径を小さくしたり、当接部の位置を前方へ変更しな
くても、底壁に対する脚部の傾斜角度を大きく確保でき
る。これにより、脚部の当接部に連なる領域が底壁に接
触して撓み支点が当接部からずれることが回避され、撓
み支点の移動に起因して雄側端子金具に対する接触圧が
過剰となることが防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
から図5を参照して説明する。本実施形態の雌側端子金
具20は、図2に示すように、雌コネクタハウジング4
0に組み付けられるものであり、この雌コネクタハウジ
ング40と図1に示す雄コネクタハウジング60とを嵌
合することにより雌側端子金具20が相手の雄側端子金
具70と電気的に接続されるようになっている。
【0010】雄コネクタハウジング60は、図1に示す
ように雌コネクタハウジング40を収容可能なフード部
61を備えており、このフード部61の後方(図1にお
いて左側)には横方向にキャビティ62が並設されてい
る。各キャビティ62内には、雄側端子金具70が組み
付けられており、この雄側端子金具70から延びるタブ
71は、貫通孔63を貫通してフード部61内に突出し
ている。
【0011】一方、雌コネクタハウジング40は、図2
に示すように横方向にキャビティ41が並設されてお
り、そのキャビティ41の後端側(図2において右側)
には雌側端子金具20を組み付けるための端子組付口4
1Aが備えられ、前端側には雄側端子金具70のタブ7
1を挿入するための端子挿入口42が備えられている。
また、各キャビティ41の底面からは撓み変形可能なラ
ンス43が延設され、先端に設けられた係止爪43Aが
雌側端子金具20のランス係止孔33に弾性的に係合す
るようになっている。また、キャビティ41の上壁には
リテーナ挿入口44が設けられ、ここから挿入されたリ
テーナ45の先端部は雌側端子金具20のリテーナ係止
孔34と係合されるようになっている。
【0012】さて、雌側端子金具20は、導電性の金属
薄板を折り曲げ加工して形成されており、電線(図示し
ない)の被覆端末をかしめるインシュレーションバレル
21と、その被覆からむき出された芯線の端末をかしめ
るワイヤバレル22と、その前方に設けられた筒部23
とからなっている。
【0013】この筒部23は角筒状に折り曲げ形成され
ており、折り曲げられた端部同士が二重に重ねられ、外
面側のものが底壁24となり、内面側のものによって撓
み変形可能な弾性接触片25が形成されている(図3参
照)。弾性接触片25は、底壁24から筒部23内の方
向に打ち出された基部27より斜め前方へ向けて舌片状
に延設されており、その中央部分は下方へ弧状に回曲さ
れた折り返し部28となっている。さらに、この折り返
し部28からは戻り方向へ脚部29が延ばされており、
その脚部29の先端の当接部30が底壁24に斜めに当
接されている。脚部29の中央付近において、やや折り
返し部28側よりの位置には、折り返し部28の曲率半
径と同じ曲率半径で延長された弧状部分が底壁24側へ
屈曲された屈曲部26が設けられている。この屈曲部2
6から当接部30に至る領域は平坦状をなしている。こ
うして、当接部30から折り返し部28が形成する曲率
円に引いた仮想接線Mと脚部29の位置とを比較する
と、脚部29は全体として仮想接線Mよりも底壁24か
ら離間する凹み形状となっている。これにより、底壁2
4に対する脚部29の傾斜角度Rは、前記仮想接線Mが
底壁24に対する傾斜角度よりも大きく確保されてい
る。
【0014】また、筒部23の上面壁には筒内に向けて
接触突部32が打ち出し形成されており、折り返し部2
8において接触突部32に対向する側には、突起31が
突設されている。この接触突部32と突起31との間に
雄側端子金具70のタブ71が挿入されると、弾性接触
片25を底壁24側に弾性撓みさせる。すると、タブ7
1が、接触突部32と突起31との間で狭持され、両端
子金具20,70が電気的に接続されるようになってい
る。
【0015】また、底壁24の中央付近にはランス係止
孔33が開口されており、ここにはランス43の係止爪
43Aが係合可能とされている。さらに、筒部23の上
壁面の後端部分にはリテーナ係止孔34が開口されてお
り、ここにはリテーナ45の先端部が係合されて、雌側
端子金具20が二重係止される。
【0016】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用を説明する。雌コネクタハウジング40を雄コネ
クタハウジング60のフード部61内に嵌入していく
と、タブ71が端子挿入口42を挿通して筒部23内に
進入する。タブ71が突起31と接触突部32との間に
押し入れられると、弾性接触片25は下方へ押し下げら
れ、基部27と当接部30との2点を支点として撓み変
形する(図4,図5参照)。このとき、折り返し部28
は曲率半径を小さくするように弾性撓みするため、その
弾性復元力により脚部29には折り返し部28側から下
方向へ変位させようとする力が作用する。当接部30側
は底壁24に当たっているので、前後方向への変位が規
制されており、脚部29は下方へ凸状に撓み変形しつつ
底壁24に接近することになる。しかし、当接部30に
連なる脚部29の全体が当接部30を一端とし、底壁2
4から離間する凹み形状とされ、底壁24に対する脚部
29の傾斜角度Rが大きく確保されていることから、脚
部29の当接部30よりも前方の領域が底壁24に接触
することはない。従って、撓み支点は当接部30より前
方に移動することがない。こうして、撓み支点の移動に
起因して脚部29の変位量が変動することがなく、弾性
接触片25はタブ71に対して所期の接触圧を示す。
【0017】以上のように、本実施形態によれば、当接
部30に連なる脚部29の全体を当接部を一端とし、底
壁24から離間する凹み形状としているため、折り返し
部28の曲率半径を小さくしたり、当接部30の設定位
置を前方へ移動させることなく、底壁24に対する脚部
29の傾斜角度Rを大きく確保することができた。これ
により、タブ71の挿入時に脚部29の当接部30より
も前方の領域が底壁24に接触するということが回避さ
れ、したがって、撓み支点が当接部30より移動するこ
とが防止される。これにより、支点移動に起因して弾性
接触片25のタブ71に対する接触圧が過剰となること
が防止され、端子金具20,70同士の挿入作業を円滑
に行うことができるとともに、タブ71と弾性接触片2
5とを適切な接触圧で接触させることができる。
【0018】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術
的範囲に含まれる。 (1)本実施形態では、脚部29の当接部30から折り
返し部28に至る全体が底壁24から離間する凹み形状
となっているが、本発明によれば、脚部を折り返し部か
ら仮想接線Mに沿って延出し、その途中から仮想接線M
から上側に凹ませて当接部に至る形状としても良い。 (2)本実施形態では、脚部29の屈曲部26より当接
部30までの領域を平坦状としたが、本発明によれば、
この部分を底壁から離間する方向へ湾曲する形状として
もよい。そのようにすれば、底壁に対する脚部の傾斜角
度をさらに大きくすることができるので、タブが挿入さ
れたときに、当接部よりも前方の領域が底壁に接触する
のをさらに回避できやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の雄コネクタを示す断面図
【図2】雌側端子金具を雌コネクタハウジングに組み込
んだ状態を示す断面図
【図3】雌側端子金具を示す部分拡大断面図
【図4】雌側端子金具に雄側端子金具を接続した状態を
示す部分拡大断面図
【図5】雌雄コネクタを嵌合した状態を示す断面図
【図6】従来の雌側端子金具を示す部分拡大断面図
【図7】従来の雌側端子金具に雄側端子金具を接続した
状態を示す部分拡大断面図
【符号の説明】
20…雌側端子金具 23…筒部 24…底壁 25…弾性接触片 27…基部(基端) 28…折り返し部 29…脚部 30…当接部 70…雄側端子金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方から雄側端子金具が挿入される筒部
    内には、この筒部の底壁に固定された基端を第1の支点
    とし、そこから斜め前方に向かって延出された後に下方
    へ弧状に回曲する折り返し部が設けられ、且つその折り
    返し部から戻り方向で且つ前記底壁へ向けて脚部が斜め
    に延出されるとともにこの脚部の先端は底壁に当接して
    第2の支点となる当接部が形成されてなる弾性接触片が
    設けられ、前記雄側端子金具が前記筒部内に挿入されて
    前記弾性接触片が押し下げられたときには、この弾性接
    触片が前記第1,第2の支点を中心として撓み変形する
    ようになっている雌側端子金具であって、 前記脚部における前記当接部に連なる領域が、前記当接
    部を一端とし、前記底壁から離間する凹み形状とされて
    いることを特徴とする雌側端子金具。
JP10318860A 1998-11-10 1998-11-10 雌側端子金具 Pending JP2000150044A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10318860A JP2000150044A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 雌側端子金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10318860A JP2000150044A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 雌側端子金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000150044A true JP2000150044A (ja) 2000-05-30

Family

ID=18103772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10318860A Pending JP2000150044A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 雌側端子金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000150044A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002367697A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Jst Mfg Co Ltd コンタクトとこれを装着した電気コネクタ
WO2005013430A1 (en) * 2003-08-01 2005-02-10 Fci Asia Technology Pte Ltd Connector

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002367697A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Jst Mfg Co Ltd コンタクトとこれを装着した電気コネクタ
WO2005013430A1 (en) * 2003-08-01 2005-02-10 Fci Asia Technology Pte Ltd Connector
US7306494B2 (en) 2003-08-01 2007-12-11 Fci Connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3533536B2 (ja) 雌端子金具
JP2546255Y2 (ja) 雌型端子金具
KR101568886B1 (ko) 단자 피팅 및 그 제조 방법
EP0517077B1 (en) Electrical contact
JP4650918B2 (ja) 電気コネクタ
JPH0785918A (ja) 電気接続子
KR960703281A (ko) 포지티브 잠금형 절연 디스커넥터(positive lock insulated disconnect)
EP1107376A2 (en) Female connection terminal
EP1170827A2 (en) Electric connector
JPH0927368A (ja) 雌型端子
JPH08162230A (ja) 基板用接触端子
US6551151B2 (en) Male terminal with curved interconnecting portion
CN112909608B (zh) 端子零件
KR101665473B1 (ko) 단자
JP2004253166A (ja) 雌端子
JPH09232021A (ja) 雌型電気端子
JP2004362832A (ja) 端子金具
JP2000150044A (ja) 雌側端子金具
JP6784650B2 (ja) 接触片を有する端子、コネクタ、及びコネクタ装置
JP2006179266A (ja) コネクタ
CN111755879B (zh) 用于连接器的壳体
JP3642411B2 (ja) コネクタ
JP3388170B2 (ja) 雌側端子金具
JP3246894B2 (ja) コネクタ
US20190267740A1 (en) Connector