JP2000149327A - 記録可能光ディスク - Google Patents

記録可能光ディスク

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JP2000149327A
JP2000149327A JP11366125A JP36612599A JP2000149327A JP 2000149327 A JP2000149327 A JP 2000149327A JP 11366125 A JP11366125 A JP 11366125A JP 36612599 A JP36612599 A JP 36612599A JP 2000149327 A JP2000149327 A JP 2000149327A
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JP
Japan
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silver
layer
optical disk
light reflecting
reflecting layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP11366125A
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English (en)
Inventor
Takuya Uematsu
卓也 植松
Yoshinori Seki
義則 関
Takeshi Kuriwada
健 栗和田
Satoru Imamura
悟 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐高温・高湿性に優れ、特性の経時変化
の少ない高信頼性・長寿命の記録可能光ディスクを提供
する。 【解決手段】 透明基板上に光吸収層、銀を主成分とす
る光反射層及び保護層を順次積層してなる記録可能光デ
ィスクにおいて、該光反射層が、銀を主成分とし、銅、
ガリウム、アルミニウム、パラジウム、ロジウムから選
ばれる少なくとも1種の金属と銀とを含む二成分以上の
合金からなる、記録可能光ディスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録可能光ディスクに関
する。詳しくは、いわゆるコンパクトディスク(CD)
に互換可能であり、かつ書き込み可能な光ディスクに好
適な光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクは記録容量が大き
く、ソフトウェアパッケージとしての生産性が高いこと
から、従来、オーディオソフト、コンピュータゲームソ
フト、電子出版媒体として広く用いられている。しかし
ながら、コンパクトディスクを作製するには、その透明
基板上に記録を転写するための金型が必要であり、その
コストのために百枚程度以下のディスク作製に際して
は、ディスク1枚当りのコストが相当高くなってしま
う。
【0003】この問題を解決するために、金型を介して
記録ディスク作製を行うのではなく、ディスクに直接記
録可能な記録可能領域を備えるコンパクトディスク、即
ち、記録可能コンパクトディスクが開発されている。記
録可能コンパクトディスクは記録可能であると共に、再
生専用コンパクトディスクと同等の反射率を示すため、
記録後に再生専用コンパクトディスクプレイヤーやドラ
イブで再生可能であるという特徴を持っている。
【0004】この記録可能コンパクトディスクは、通
常、透明基板上に有機色素からなる光吸収層、金属から
なる光反射層、及び紫外線硬化樹脂からなる保護層を順
次設けることにより作製される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】既に、実用化され市販
されている記録可能コンパクトディスクでは、光反射層
として、読み出しレーザー光の波長に対して65%以上
の高反射率と高耐腐食性を得るために金及び金を主成分
とする合金が使用されているが、金が高価であるためコ
ストの上で大きな問題となっている。
【0006】一方、安価で金と同等の高反射率を有する
銀、銅、アルミニウム等の金属及びそれらを主成分とす
る合金を光反射層として用いた場合には、光反射層の腐
食に基づく反射率低下やエラー増加等のディスク特性の
経時変化が起こりやすいため、使用環境に対して十分な
信頼性のある記録可能コンパクトディスクの作製が困難
であった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決し、高
価な金を光反射層として使用した記録可能光ディスクの
寿命・信頼性を損なうことなく、より安価な金属の光反
射層への使用を可能とすることにより、記録可能コンパ
クトディスクに好適な低コストの光ディスクを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のように、高耐腐食
性を有する金の代わりに銀、銅、アルミニウム等の金属
又はそれらを主成分とする合金を光反射層として用いた
場合には、光反射層の腐食に基づく反射率低下やエラー
増加等のディスク特性の経時変化が起こりやすいため、
本発明者らは、銀及び銀を主成分とする光反射層の腐食
形態について鋭意検討した結果、光反射層の保護層に接
する面からの腐食進行の度合がディスク全体の寿命を決
めているという知見を得るに至った。
【0009】この知見に基づき、上述した腐食の防止に
ついてさらに検討を加えた結果、保護層としてトリアジ
ンチオール系化合物を含有した紫外線硬化樹脂を用いる
ことにより、光反射層の腐食進行が極端に抑えられ、光
反射層として金を用いた場合と同等のディスク信頼性を
有する記録可能光ディスクが得られることを見い出し、
本発明を完成させた。
【0010】即ち、本発明の要旨は、透明基板上に光吸
収層、銀又は銀を主成分とする光反射層及び保護層を順
次積層してなる記録可能光ディスクにおいて、該保護層
がトリアジンチオール系化合物を含有する紫外線硬化樹
脂からなることを特徴とする記録可能光ディスクに存す
る。以下に、本発明の記録可能光ディスクを詳細に説明
する。
【0011】本発明に用いられる透明基板の材質として
は、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
オレフィン等のプラスチック、ガラス又はガラス上にプ
ラスチックを形成したもの等が挙げられる。これらの透
明基板は厚み1〜2mm程度で、表面にスパイラル状に
案内溝を形成したものが一般的である。透明基板上に形
成する光吸収層の構成材料としては、光吸収性の有機色
素が好適に用いられ、具体的にはシアニン色素、スクア
リリウム色素、ピリリウム色素、トリアリールアミン色
素、含金属アゾ色素、フタロシアニン色素等が挙げられ
る。 光吸収層の形成法としては、通常、有機色素を有
機溶媒に溶解して前記透明基板上にスピンコートする方
法がとられる。
【0012】本発明においては、光反射層として銀又は
銀を主成分とする合金の薄膜が用いられる。銀を主成分
とする合金を光反射層として用いる場合、読み出しレー
ザー光の波長に対して65%以上の高反射率となるもの
であれば特に限定されないが、好適には、銅、ガリウ
ム、アルミニウム、パラジウム、ロジウム等と銀との二
成分以上の合金が用いられる。さらに、耐腐食性を目的
としてタングステン、マグネシウム、ホウ素等の元素を
微量添加してもよい。
【0013】光反射層である銀又は銀を主成分とする金
属薄膜は、通常、スパッタリング法、真空蒸着法により
形成され、50〜200nmの膜厚とするのが好適であ
る。本発明においては、このようにして形成された光反
射層の上に、トリアジンチオール系化合物を含有する紫
外線硬化剤をコートして、紫外線照射により硬化させて
保護層を形成させる。
【0014】トリアジンチオール系化合物としては、下
記の一般式[I]で示される化合物が好適である。一般
式[I]において、−Rは−SR1 又は−NR23を表
し、R1 、R2 及びR3 は水素原子又は炭化水素基を表
す。炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、
アリール基が好ましく挙げられる。
【0015】
【化1】
【0016】紫外線硬化剤としては、アクリル系の紫外
線硬化剤を用いるのが好適であり、トリアジンチオール
系化合物を、通常、0.001〜0.05重量%、好ま
しくは0.01〜0.03重量%の割合で溶かし込み、
スピンコートやスクリーン印刷などの手法によりコート
するのが好適である。保護層の厚みは任意に設定できる
が、2〜20μm程度とするのが好適である。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例1 透明基板として、記録可能コンパクトディスク用に周期
的に蛇行したトラッキング溝を設けた直径120mm、
厚さ1.2mmのポリカーボネート基板を用いた。
【0018】光吸収層は、下記構造式で示される含金
属アゾ色素を2.2重量%(対溶媒重量)でメチルセル
ソルブに溶解して、濾過した後、前記基板上にスピンコ
ート法により成膜した。色素塗布の後、色素層中の溶媒
を完全に蒸発させるために80℃のオーブン中で10分
間乾燥を行った。色素層の膜厚は、反射率が高くなるよ
うに選んで、120nmとした。
【0019】
【化2】
【0020】次に、光吸収層の上に光反射層として、厚
さ100nmの銀層をアルゴンガス中でのDCマグネト
ロンスパッタ法により形成した。次いで、下記構造式
で示される化合物を0.02重量%の割合で紫外線硬化
剤SD−318(大日本インキ化学社製)に溶解させた
後、スピンコートし、紫外線照射装置で紫外線を照射し
て硬化させて、保護層を形成した。
【0021】
【化3】
【0022】得られた記録可能コンパクトディスクにつ
いて、DDU−1000(パルステック社製)でEFM
信号の記録を行い、温度85℃、湿度85%の条件で5
00時間の高温高湿試験の後に、市販のCDプレイヤー
で再生し、C1エラーの変化を測定したところ、わずか
なC1エラーの増加が見られるだけであった。結果を表
−1に示した。 実施例2 光反射層として厚さ100nmの銀・アルミニウム合金
(銀:80原子%、アルミニウム:20原子%)層を形
成したこと以外は実施例1と同様にして記録可能コンパ
クトディスクの作製を行った。
【0023】得られたディスクについて、実施例1と同
様に試験を行ったところ、わずかなC1エラーの増加が
見られるだけであった。結果を表−1に示した。 実施例3 保護層形成に使用する紫外線硬化剤SD−318中に下
記構造式で示される化合物を含有させて用いたこと以
外は実施例1と同様にして記録可能コンパクトディスク
の作製を行った。
【0024】
【化4】
【0025】得られたディスクについて、実施例1と同
様に試験を行ったところ、わずかなC1エラーの増加が
見られるだけであった。結果を表−1に示した。 比較例1 保護層形成に使用する紫外線硬化剤SD−318にトリ
アジンチオール系化合物を含有させずにそのまま用いた
こと以外は実施例1と同様にして記録可能コンパクトデ
ィスクの作製を行った。
【0026】得られたディスクについて、実施例1と同
様に試験を行ったところ、膨大なC1エラーの増加が見
られた。結果を表−1に示した。 比較例2 保護層形成に使用する紫外線硬化剤SD−318にトリ
アジンチオール系化合物を含有させずにそのまま用いた
こと以外は実施例2と同様にして記録可能コンパクトデ
ィスクの作製を行った。
【0027】得られたディスクについて、実施例1と同
様に試験を行ったところ<膨大なC1エラーの増加が見
られた。結果を表−1に示した。 参考例3 光反射層として厚さ100nmの金層を形成したこと以
外は、比較例1と同様にして記録可能コンパクトディス
クの作製を行った。
【0028】得られたディスクについて、実施例1と同
様に試験を行ったところ、わずかなC1エラーの増加が
見られるだけであった。結果を表−1に示した。 参考例4 光反射層として厚さ100nmの金層を形成したこと以
外は、実施例1と同様にして記録可能コンパクトディス
クの作製を行った。
【0029】得られたディスクについて、実施例1と同
様に試験を行ったところ、わずかなC1エラーの増加が
見られるだけであった。結果を表−1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】比較例1及び比較例2では高温高湿試験後
に、光反射層の腐食に基づく多大なC1エラーの増加が
見られている。これに対して、実施例1〜3では、高温
高湿試験後においても、C1エラーの増加が少なく、金
層を光反射層として用いた参考例3及び参考例4の場合
と同等のディスク信頼性が得られている。
【0032】
【発明の効果】本発明の記録可能光ディスクは、透明基
板上に光吸収層、銀又は銀を主成分とする光反射層及び
保護層を順次積層してなり、該保護層にトリアジンチオ
ール系化合物を含有する紫外線硬化樹脂を用いることに
より、光反射層の耐腐食性が大幅に向上され、光反射層
として金を用いた場合と同等のディスク信頼性を有す
る。したがって、耐高温・高湿性に優れ、特性の経時変
化の少ない高信頼性・長寿命の記録可能光ディスクが低
コストで製造可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗和田 健 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 今村 悟 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に光吸収層、銀を主成分とす
    る光反射層及び保護層を順次積層してなる記録可能光デ
    ィスクにおいて、該光反射層が、銀を主成分とし、銅、
    ガリウム、アルミニウム、パラジウム、ロジウムから選
    ばれる少なくとも1種の金属と銀とを含む二成分以上の
    合金からなる、記録可能光ディスク。
  2. 【請求項2】 光反射層が、更にタングステン、マグネ
    シウム、ホウ素から選ばれる少なくとも1種の金属を含
    む合金からなる、請求項1記載の記録可能光ディスク。
JP11366125A 1999-01-01 1999-12-24 記録可能光ディスク Pending JP2000149327A (ja)

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