JP2000146975A - 抗原・抗体の測定方法 - Google Patents

抗原・抗体の測定方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 不溶性磁性粒子及び不溶性標識粒子を用いる
抗原抗体反応においてプロゾーン判定を行い、また、広
範囲における濃度の抗原又は抗体を定量することが可能
な抗原、抗体の測定方法を提供する。 【解決手段】 測定しようとする抗原または抗体、該抗
原または該抗体に対する抗体または抗原を担持させた不
溶性磁性粒子を含む第1試薬、及び、該抗原または該抗
体に対する抗体または抗原を担持させた不溶性標識粒子
を含む第2試薬を液体媒体中で反応させた後、反応混合
物に磁場を付与することにより未反応の不溶性磁性粒子
及び不溶性磁性粒子を含む凝集粒子を反応混合物から分
離し、次いで該液体媒体及び未反応の不溶性標識粒子を
除去し、残った該不溶性磁性粒子と反応した不溶性標識
粒子の量を透過光もしくは散乱光の強度を測定すること
により定量し、予め既知濃度の抗原又は抗体を測定して
得た検量線を用いて抗原または抗体を定量的に測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不溶性磁性粒子及
び不溶性標識粒子を用いた抗原抗体反応において、広範
囲における抗原又は抗体の濃度を定量する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
抗原抗体反応を利用した免疫測定法が種々の疾病の早期
検出法や、極微量の物質の検出法として知られている。
高感度な免疫測定法には種々の方法があり、抗体または
抗原に標識物質として、放射性同位体(RI)、酵素、
蛍光物質、発光物質などを結合して用いるラジオイムノ
アッセイ(RIA)、酵素イムノアッセイ(EIA)、
蛍光イムノアッセイ(FIA)、発光イムノアッセイ
(LIA)などに分類される。
【0003】しかし、かかる従来技術は種々の問題を持
つ。例えば、RIAはRIの取扱い及び廃棄に対する制
約がある。EIAなどは取扱いの安全性については有利
であるが、測定感度はRIAに若干劣る。また、最近磁
性粒子および蛍光標識粒子を用いて下記に示す工程によ
り、通常のFIAよりも測定感度を上昇させた免疫分析
方法が開発されている(特開昭61−128168号公
報)。
【0004】(a)測定しようとする抗原または抗体、
該抗原または該抗体に対する抗体または抗原を担持させ
た不溶性磁性粒子を含む第1試薬、及び、該抗原または
該抗体に対する抗体または抗原を担持させた不溶性蛍光
標識粒子を含む第2試薬を液体媒体中で反応させる工
程。 (b)工程(a)の反応混合物に磁場を付与することに
より未反応の不溶性磁性粒子及び不溶性磁性粒子を含む
凝集粒子を反応混合物から分離し、次いで該液体媒体及
び未反応の不溶性蛍光標識粒子を除去する工程。 (c)残った該不溶性磁性粒子と反応した不溶性蛍光標
識粒子の蛍光強度を測定し、予め既知濃度の抗原又は抗
体を測定して得た蛍光強度の検量線を用いて抗原または
抗体を定量的に測定する工程。
【0005】しかしながら、この方法では、測定しよう
とする抗原または抗体と磁性粒子を含む第1試薬及び蛍
光標識粒子を含む第2試薬とを共に反応容器の液体媒体
中で反応させた後、磁場の作用により磁性粒子と反応し
た蛍光標識粒子の蛍光強度を測定する方法いわゆるエン
ドポイント法を採用しているため、抗原または抗体があ
る濃度を越えると抗原または抗体による抗原抗体架橋効
果がなくなり、磁性粒子と反応する蛍光標識粒子の数が
減り、その結果蛍光強度が低下する(これをプロゾ−ン
現象と呼ぶ)。プロゾーン現象が起きると、1つの蛍光
強度の数値に対し、2つの濃度値が存在することにな
り、蛍光強度からは濃度を特定することができなくな
る。このため、測定感度においては優れているが、広い
濃度範囲を測定することができなかった。一方、プロゾ
ーン判定法としては、従来いくつかの方法が知られてい
るが、これらは吸光度により抗原又は抗体を測定する方
法において用いられており、蛍光強度により抗原又は抗
体を測定する方法においては、このような判定法は適用
されていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは磁性粒子及
び蛍光標識粒子を用いるFIAにおいて蛍光強度を測定
するとともに、この工程において生じる各粒子間の凝集
反応に伴う透過光(吸光度)または散乱光変化を測定す
ることにより上記問題点を解決した。即ち、本発明の要
旨は、下記(a)〜(c)の工程により液体媒体中の抗
原または抗体を定量的に測定する方法において、工程
(a)における反応に伴う透過光もしくは散乱光の強度
を測定することを特徴とする抗原又は抗体の測定方法に
存する。
【0007】(a)測定しようとする抗原または抗体、
該抗原または該抗体に対する抗体または抗原を担持させ
た不溶性磁性粒子を含む第1試薬、及び、該抗原または
該抗体に対する抗体または抗原を担持させた不溶性標識
粒子を含む第2試薬を液体媒体中で反応させる工程。 (b)工程(a)の反応混合物に磁場を付与することに
より未反応の不溶性磁性粒子及び不溶性磁性粒子を含む
凝集粒子を反応混合物から分離し、次いで該液体媒体及
び未反応の不溶性標識粒子を除去する工程。 (c)残った該不溶性磁性粒子と反応した不溶性標識粒
子の量を定量することにより抗原または抗体を定量的に
測定する工程。
【0008】また、本発明は、前記工程(a)における
透過光もしくは散乱光の強度の測定値からプロゾーン判
定を行うことを特徴とする抗原又は抗体の測定方法に存
する。更に別の態様によれば、本発明は、前記工程
(a)における透過光もしくは散乱光の強度を測定し、
予め既知濃度の抗原又は抗体を測定して得た透過光もし
くは散乱光の強度の検量線を用いて抗原又は抗体の濃度
を定量し、濃度が低い領域では、工程(c)の測定値
を、濃度が高い領域では工程(a)の測定値を採用する
ことを特徴とする抗原又は抗体の測定方法に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の最大の特徴は、不溶性標識粒子を使用し、それ
を定量することにより抗原又は抗体を測定する方法にお
いて、不溶性標識粒子の定量と共に透過光又は散乱光の
強度を測定することにある。
【0010】本発明では、予め既知濃度の抗原又は抗体
を測定して得た透過光強度又は散乱光強度を測定して得
た検量線から、透過光強度又は散乱光強度がある一定値
を越えた場合にプロゾーン現象が起きていると判定する
ことにより、前記工程(c)において得られた抗原又は
抗体の定量値が信頼できるものであるかどうかの指標と
して使用することができる。
【0011】尚、本発明において、プロゾーン判定する
方法としては、蛍光強度と比較する点を除き、従来の抗
原抗体反応に伴うプロゾーン判定を適用することができ
る。例えば、抗原抗体反応を経時的に追跡し、反応進行
のパタ−ンからプロゾ−ン領域かどうかを判定する方法
(特公昭61−10775号公報)や、二つの波長での
透過光の比をとることにより、粒子径の大きさを判定
し、プロゾ−ン領域かどうかを判定する方法(特開昭6
3−19560号公報)の他、 (1)抗体試薬又は試料を再添加する方法。 (2)複数の測定値から濁度(吸光度)の比や差又は濃
度の比や差をとる方法。 (3)複数個の測定値から反応速度の比や差をとる方
法。 (4)複数個の測定値から最大反応速度、最大反応速度
に達するまでの反応時間及び抗原濃度の三次元検量線を
用いる方法。 (5)2波長測定を行い、その吸光度の比や差より判定
する方法。 等の方法を使用することができ、これらの方法は例えば
日本臨床検査自動化学会会誌第15巻第6号第675〜
687ペ−ジ(1990年)、同誌第14巻第3号第1
71〜176ペ−ジ(1989年)等に記載されてい
る。
【0012】一方、本発明では、透過光強度又は散乱光
強度の測定値を抗原濃度または抗体濃度の定量にも用い
ることができる。工程(c)の測定結果のみではプロゾ
ーン現象のために広い濃度範囲を測定することができな
いが、これと共に凝集反応に伴う透過光又は散乱光の強
度変化を測定し、測定しようとする抗原又は抗体の濃度
が低く感度を必要とする測定範囲では工程(c)の測定
結果から濃度を算出し、濃度が高い測定範囲では凝集反
応に伴う透過光又は散乱光の強度変化の測定結果から濃
度を算出することにより広い濃度範囲を正確に測定する
ことが可能となる。
【0013】抗原または抗体を定量する場合には、予め
抗原もしくは抗体の濃度既知品又は抗原もしくは抗体の
濃度基準品を試料として測定を行うことにより検量線を
作成するが、本発明においては、通常、工程(a)から
得られる透過光又は散乱光の強度の検量線、及び、工程
(c)から得られる検量線という複数の検量線を使用す
る。このために、例えば、不溶性標識粒子として、不溶
性蛍光標識粒子を用いる場合には、後述する図1又は図
2に示したような透過光検出機構及び蛍光検出機構を併
せ持つ装置を用いることにより、蛍光強度と透過光又は
散乱光の強度とを同時に測定することが好ましい。測定
機構の詳細については、後述する。
【0014】本発明で使用する不溶性磁性粒子は、例え
ば、四三酸化鉄(Fe3 4 )、三二酸化鉄(γ−Fe
2 3 )、各種フェライト、鉄、マンガン、ニッケル、
コバルト、クロムなどの金属コバルト、ニッケル、マン
ガンなどの合金からなる微粒子またはこれらの磁性微粒
子を内部に含んだポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメタクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリカプラミド、ポリエチレンテレフタレートなど
の疎水性重合体、ポリアクリルアミド、ポリメタクリル
アミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(2−オキシエチルアクリレート)、ポリ(2
−オキシエチルメタクリレート)、ポリ(2,3−ジオ
キシプロピルアクリレート)、ポリ(2,3−ジオキシ
プロピルメタクリレート)、ポリエチレングリコールメ
タクリレートなどの架橋した親水性重合体、または上記
モノマー2−4種程度の共重合体などのラテックス、ゼ
ラチン、リポソームまたは、上記磁性微粒子をラテック
ス、ゼラチン、リポソームなどの表面に固定化した粒子
などが用いられる。
【0015】不溶性磁性粒子の粒径は通常0.05μm
〜5μmのものが用いられ、0.1μm〜1μmの範囲
の粒径を有する不溶性磁性粒子が好ましい。不溶性磁性
粒子に抗体または抗原を担時させる方法としては、測定
しようとする抗原又は抗体あるいは被検体中の抗原又は
抗体に対する抗体又は抗原を物理的に吸着させるか、あ
るいは化学的に担時させることにより行われる。物理的
に吸着させる方法としては、不溶性磁性粒子に、抗体又
は抗原を直接固定化する方法が挙げられる。
【0016】化学的に担時させる方法としては、磁性粒
子の表面に存在するアミノ基、カルボキシル基、メルカ
プト基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、エポキシ基な
どを化学的に修飾することにより抗体または抗原分子と
結合させることができる官能基を利用して、直接粒子上
に固定化する方法、粒子と抗体または抗原分子の間にス
ペ−サ−分子を化学結合で導入して固定化する方法、ア
ルブミンなどの他のタンパク質に抗体または抗原を化学
結合させた後、そのタンパク質を粒子に化学結合させる
方法が挙げられる。
【0017】その他、固定化したい抗体または抗原と特
異的に結合する物質(たとえば抗体、プロテインAな
ど)を粒子表面に物理的または化学的に結合させた後、
目的の抗体または抗原を結合させることにより粒子表面
に固定化する方法も挙げられる。不溶性磁性粒子に担時
させる抗体としては通常IgGが用いられるが、ペプシ
ン、パパインなどの消化酵素あるいはジチオスレイトー
ル、メルカプトエタノールなどの還元剤を用いて、F
(ab’)2 、Fab’、Fabなどの低分子化したも
のを用いても良い。また、IgGだけでなくIgMある
いはこれをIgGと同様の処理で低分子化したフラグメ
ントを用いても良い。また、モノクローナル抗体、ポリ
クローナル抗体のいずれも適用できる。モノクローナル
抗体を用いる時は、B型肝炎ウイルス表面抗原のように
繰り返し構造をもつタンパク質や、CA19−9抗原の
ように分子内にエピトープを複数持つ抗原に対してはモ
ノクローナル抗体は1種類以上で使用できる。また、認
識エピトープの異なるものを2種類以上組み合わせても
使用できる。
【0018】一方、抗原としては、たとえばタンパク
質、ポリペプチド、ステロイド、多糖類、脂質、花粉、
遺伝子工学的に産生された組換えタンパク質、DNA、
RNA等の核酸、薬物など種々のものが挙げられる。即
ち、本発明で言う「抗原」とは、人、あるいは動物に対
し抗体産生を促す能力のあるすべての物質のうち、例え
ば診断等特別の目的下に選択された単一あるいは複数の
物質、ないしはそれらを含有する混合物を指す。
【0019】一般的に担持される抗体または抗原の量
は、用いる不溶性担体粒子の表面積、官能基量等により
異なるが、通常担体粒子1gあたり1mg−500m
g、好ましくは10mg−100mgである。本発明の
不溶性標識粒子に使用される標識としては種々のものが
ある。酵素標識では、たとえばペルオキシダーゼ、アル
カリホスファターゼ、グルコースオキシダーゼ、βーガ
ラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ等が良く利用される。
また、蛍光標識に用いる蛍光色素としては、たとえば、
ユーロピウム(Eu)、テルビウム(Tb)、サマリウ
ム(Sm)などの希土類キレートや、フィコシアニン、
フィコエリスリンなどのフィコビリプロテイン、フルオ
レッセイン、テトラメチルローダミン、テキサスレッ
ド、4−メチルウンベリフェロン、7−アミノ−4−メ
チルクマリンなどが知られている。また、化学発光性色
素では、たとえば、アクリジニウムエステル、ルミノー
ル、イソルミノール、あるいはこれらの誘導体などがあ
る。本発明の不溶性標識粒子としては、これらの標識の
中でも、蛍光色素を用いた不溶性蛍光標識粒子を使用す
ることが特に好ましい。
【0020】標識を行う不溶性担体粒子および標識を行
わない不溶性担体粒子としては、反応させる時に用いる
液体媒体に実質的に不溶性で、0.05〜5μm、好ま
しくは、0.1〜1.0μmの平均粒径を有するものが
用いられる。担体粒子の材質は上記不溶性磁性粒子で述
べたものと同様に、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメタクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリカプライド、ポリエチレンテレフタレートなど
の疎水性重合体、ポリアクリルアミド、ポリメタクリル
アミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(2−オキシエチルアクリレート)、ポリ(2
−オキシエチルメタクリレート)、ポリ(2, 3−ジオ
キシプロピルアクリレート)、ポリ(2, 3−ジオキシ
プロピルメタクリレート)、ポリエチレングリコールメ
タクリレートなどの架橋した親水性重合体、または上記
のモノマー2〜4種程度の共重合体などのラテックス、
ゼラチン、リポソームに加えて、赤血球のような生体成
分、金コロイドのような金属コロイド粒子等が用いられ
る。
【0021】不溶性担体粒子に例えば蛍光色素を担持さ
せる場合、その方法としては、粒子表面の官能基を利用
して、蛍光色素を化学的に結合させる方法、粒子を重合
して合成する際に、色素を加えて粒子内部に封じ込める
方法、粒子表面に物理的に標識材を吸着させる方法、あ
らかじめ、タンパク質、ペプチドなどと物理的、化学的
に標識材を結合させておいてからそのタンパク質、ペプ
チドを粒子に固定化する方法などがある。
【0022】例えば、特開昭54−101439号公報
には希土類キレートをTOPO(トリ−n−オクチルホ
スフィノキシド)との共同抽出法を利用して有機高分子
のラテックスの内部に閉じ込める方法が述べられてい
る。これに従って作製した標識粒子は、標識強度、安定
性共に良好であった。不溶性担体粒子には、抗体(ポリ
クローナル抗体、モノクローナル抗体いずれも可)また
は抗原が前述のとおり物理的または化学的に固定化され
る。さらに、測定しようとする物質が抗体の場合、抗体
の免疫グロブリンクラスと特異的に反応する物質も固定
化される。免疫グロブリンクラスと特異的に反応する物
質とは、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEもし
くはそれらの抗体軽鎖部分に対する抗体、プロテインA
または補体成分の一種であるC1q等のように、ある種
の抗体分子の特徴を選択的に認識して結合する能力を有
する物質を言う。
【0023】不溶性担体粒子に標識酵素もしくは標識色
素及び上記抗体、抗原等を担持する場合、その順序には
特に制限はないが、標識として蛍光色素を使用する場合
には蛍光色素を担持した後、抗体、抗原等を担持するの
が好ましい。一般的に不溶性担体粒子に担持される抗体
または抗原の量は、上記不溶性磁性粒子の場合と同様
に、用いる不溶性担体粒子の表面積、官能基量等によっ
て異なるが、通常担体粒子1gあたり1mg−500m
g、好ましくは10mg−100mgである。
【0024】不溶性磁性粒子、不溶性標識粒子および不
溶性非磁性非標識粒子に担持させる物質の組合せの一例
としては、測定しようとする物質が抗原の場合、以下の
ものが挙げられる。
【0025】
【表1】 磁性粒子 標識粒子 非磁性非標識粒子 (a) ポリクローナル抗体 ポリクローナル抗体 ポリクローナル抗体 (b) ポリクローナル抗体 ポリクローナル抗体 モノクローナル抗体 (c) ポリクローナル抗体 モノクローナル抗体 ポリクローナル抗体 (d) モノクローナル抗体 ポリクローナル抗体 モノクローナル抗体 (e) モノクローナル抗体 ポリクローナル抗体 ポリクローナル抗体 (f) モノクローナル抗体 モノクローナル抗体 モノクローナル抗体
【0026】上記において、非磁性非標識粒子を含まな
い系においても同様に成立する。一方、測定しようとす
る物質が抗体の場合、以下の組合せが一例として挙げら
れる。
【0027】
【表2】 磁性粒子 標識粒子 非磁性非標識粒子 (a) 抗原 抗原 抗原 (b) 抗原 ポリクローナル抗体 抗原 (c) 抗原 モノクローナル抗体 抗原 (d) 抗原 プロテインA 抗原
【0028】上記において、非磁性非標識粒子を含まな
い系においても同様に成立する。また、上記(b)、
(c)の場合、不溶性標識粒子に担持させる担体(モノ
クローナル抗体またはポリクローナル抗体)としては、
抗ヒトIgG、抗ヒトIgM、抗ヒトIgE等の免疫グ
ロブリンと特異的に反応する物質が使用される。
【0029】次に本発明の具体的な測定方法について、
不溶性蛍光標識粒子を使用した場合を例に説明する。ま
ず測定しようとする抗原または抗体を含むと考えられる
試料溶液と、該抗原又は抗体に対する抗体または抗原を
担持させた不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、測定し
ようとする抗原または抗体に対する抗原または抗体を担
持させた不溶性蛍光標識粒子からなる第2試薬とを測定
しようとする抗原または抗体と共に反応容器の液体媒体
中で反応させる。あるいは上記第1試薬と第2試薬と、
測定しようとする抗原または抗体に対する抗原または抗
体を担持させた不溶性非磁性非標識粒子からなる第3試
薬とを測定しようとする抗原または抗体と共に反応容器
の液体媒体中で反応させる。
【0030】第1試薬、第2試薬、第3試薬を反応容器
の液体媒体中に加える際、同時に加えても構わないし、
別々に加えても構わない。また、加える順番については
どの試薬から加えても構わない。各試薬添加後の混合は
十分に行う必要があるが、均一に混合された後は混合を
止め放置して反応させてもよい。反応は一般の免疫化学
反応と同様に通常pH5〜10、好ましくはpH7〜9
にて行う。温度については、通常2〜50℃の範囲で実
施可能であるが、望ましくは室温乃至は37〜45℃で
反応させる。反応時間は、反応直後から1昼夜まで任意
であるが、感度、操作性を考慮して、通常3〜60分の
範囲で設定される。
【0031】目的のpHを維持するために、通常緩衝液
が用いられる。緩衝液としては、例えばリン酸、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン等が用いられるが、
中性から弱アルカリ性で常用される殆どの緩衝液が使用
可能である。多くの場合、非特異反応を避けるために、
塩化ナトリウム等の塩類及び牛血清アルブミン等のタン
パク質が添加される。
【0032】この時、不溶性磁性粒子は反応液に対して
通常0.0001〜1重量%、好ましくは0.001〜
0.1重量%、不溶性蛍光標識粒子は反応液に対して通
常0.00001〜0.1重量%、好ましくは0.00
01〜0.01重量%となるように使用される。また、
不溶性非磁性非標識粒子を使用する場合、その濃度は反
応液に対して通常0.0001〜1重量%、好ましくは
0.001〜0.1重量%となるように使用される。
【0033】各不溶性粒子表面上の抗体または抗原と反
応し、各粒子間の凝集反応を生じさせる。この凝集反応
に伴う透過光強度(吸光度)変化を通常340〜120
0nmから選択される任意の波長で測定する。次いで、
磁場の作用により、不溶性磁性粒子を反応液から分離し
反応容器壁に付着させる。残存する反応液を除いた後、
必要に応じて洗浄工程を数回繰り返す。その後、分離し
た不溶性磁性粒子に最終分散媒を加え、懸濁液として、
該溶液に含まれる不溶性蛍光標識粒子の量を蛍光色素に
固有の励起光を照射し、放出される蛍光強度を計測する
ことにより測定する。例えば、Euキレ−トを標識色素
とした場合、励起光は300〜380nmまたは240
〜270nmの紫外光であり、蛍光は600〜630n
m(615nmに極大値を有する)である。
【0034】上記の反応において、試料中の抗原又は抗
体を介して各粒子間の凝集反応が生じるためこの凝集反
応に伴う濁度(吸光度)変化を測定することにより、各
粒子に担持された抗体又は抗原と試料中の抗原又は抗体
との反応の度合いを容易に知ることができる。また上記
の反応後の磁石の作用による分離により、試料中の抗原
又は抗体を介して不溶性磁性粒子と結合した不溶性蛍光
色素標識粒子も一緒に分離されているので、蛍光標識粒
子の量を蛍光強度として測定することにより、不溶性磁
性粒子および不溶性蛍光標識粒子に担持された抗体又は
抗原と試料中の抗原又は抗体との反応の度合いを容易に
知ることができる。
【0035】抗原または抗体を定量する場合は、予め抗
原又は抗体濃度既知品を、或いは抗原又は抗体濃度基準
品を試料として測定を行い、得られた定量値を試料の抗
原又は抗体濃度に対して図示すれば該抗原又は抗体の検
量線が得られるので、濃度未知試料の反応定量値から該
抗原又は抗体の濃度が求められる。本発明の抗原又は抗
体の測定方法には、例えば以下のような装置を使用する
ことができる。
【0036】(1)回転テーブルの全周縁に亘って反応
容器を装着または脱着する容器セット部が形成されると
ともに、前記各反応容器間に各反応容器の側面に対向す
る位置と側面から離れた位置とに移動可能な可動磁石が
順次隣接するものの極性を反転させることができるよう
に配置された試料部と、前記回転テーブルの外方に、前
記反応容器を前記容器セット部に装着、脱着する反応容
器移動機構と、サンプル分注機構と、試薬分注機構と、
前記反応容器の洗浄機構と、前記反応容器の内容物の撹
拌機構と、サンプルの蛍光強度を測定する蛍光検出機構
と、サンプルの透過光強度を測定する透過光検出機構お
よび前記可動磁石の挿入機構、引抜き機構とが配置固定
され、さらに、所定シーケンスに従って前記回転テーブ
ルを回動させるとともに前記各機構をタイミングに応じ
て作動させる制御機構並びに前記透過光検出機構及び前
記蛍光検出機構の測定値から抗原又は抗体の濃度がプロ
ゾーン領域にあるかどうかを判定する判定機構とを有す
る操作部と、を備えた免疫化学的測定装置。
【0037】(2)回転テーブルの全周縁に亘って反応
容器を装着または脱着し、かつセット位置とリセット位
置に移動可能な容器セット部が形成されるとともに、前
記各反応容器がセット位置にあるときそれぞれ反応容器
の側面に対向する位置で順次隣接するものの極性を反転
させることができるように配置された固定磁石を有する
試料部と、前記回転テーブルの外方に、前記反応容器を
前記容器セット部に装着,脱着する反応容器移動機構
と、サンプル分注機構と、試薬分注機構と、前記反応容
器の洗浄機構と、前記反応容器の内容物の撹拌機構と、
サンプルの蛍光強度を測定する蛍光検出機構と、サンプ
ルの透過光強度を測定する透過光検出機構および前記反
応容器をリセット位置からセット位置に移動させる反応
容器セット機構および反応容器をセット位置からリセッ
ト位置に移動させる反応容器リセット機構とが配置固定
され、さらに、所定シーケンスに従って前記回転テーブ
ルを回動させるとともに前記各機構をタイミングに応じ
て作動させる制御機構並びに前記透過光検出機構及び前
記蛍光検出機構の測定値から抗原又は抗体の濃度がプロ
ゾーン領域にあるかどうかを判定する判定機構とを有す
る操作部と、を備えた免疫化学的測定装置。
【0038】尚、本発明の測定方法においては濁度(吸
光度)分析と蛍光分析を同時に行う必要があるが、これ
は上記の透過光検出機構及び蛍光検出機構として、例え
ば図1又は図2に示す様な測定機構を用い、光源として
白熱ランプ等の連続スペクトル光源とキセノンフラッシ
ュランプ等の紫外線パルス光源を用いることにより可能
となる。即ち、連続スペクトル光源が反応容器を透過し
た後、特定波長の光を検出する光検出器を設置すること
により、透過光を検出し、紫外線パルス光源が反応容器
に照射された時の蛍光を検出することができる。
【0039】図1、2は、透過光検出機構80Aと蛍光
検出機構80Bとからなる測光機構を示す。図1のフィ
ルター組み込みの測定機構において、光源70から出た
光は、反応容器12の内部を透過し、励起用フィルター
72で波長帯域幅が選択されて、透過光用検出器85に
て、透過光量が検出される。
【0040】透過光検出は、回転テーブル10において
反応容器12の移送中に行われるが、場合によっては停
止中でも行われる。抗原または抗体の存在しない場合で
の、反応容器12の透過光量、または反応容器12とそ
の隣の反応容器12との間の空間の透過光量(ブランク
値)を検出し、これを調整基準値として、検出透過光量
を補正することによって、検出透過光量から、抗原また
は抗体の実質の量が算出できる。
【0041】化学発光量の検出には、蛍光検出機構80
Bを用い蛍光検出器81の前段には、ミラー付きシャッ
タ75を設ける。蛍光検出機構80Bに、蛍光標準物質
74が設けられてある。蛍光標準物質74からの光量を
基準値として、これから蛍光検出量を補正し、反応容器
内12における実質の蛍光の量を算出する。
【0042】ミラー付きシャッタ75によって、検出す
る反応容器12からの蛍光の光路を閉じたときには、基
準値として蛍光基準物質M4からの光量を得、またミラ
ー付きシャッタ75を開けたときには、反応容器12の
蛍光の光量を得る。図2の回折格子組み込みの測光機構
において、光源70から出た光は、反応容器12の内部
を透過し、回折格子82によって分光されて透過光検出
アレに入り、透過光量が検出される。ブランク値の算出
については、図1のフィルター組み込みの場合と同じで
ある。透過光検出機構の多数並列配置についても、図1
の場合と同じである。蛍光検出機構についても、図1の
場合と同じである。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は以下に限定されるものではない。
尚、以下の実施例において使用した洗浄液は、50mM
トリス、0.9% NaCl、0.1% Tween2
0(中性界面活性剤;TweenはICI Ameri
cans社の登録商標)、pH9.0からなり、解離液
は、0.1NNaOH、0.1% TritonX10
0(中性界面活性剤;TritonはRohm&Haa
s社の登録商標)からなる。
【0044】実施例1:平均粒径0.7μmの磁性体含
有ポリスチレンラテックス(以下、Mgラテックスとす
る。ローヌプーラン社)に、B型肝炎ウイルス表面抗原
(HBs抗原)に対する抗体である抗HBsモノクロー
ナル抗体をカルボジイミドを用いて、化学結合法により
固定化した後、牛血清アルブミン(BSA)で処理する
ことにより粒子を安定化させ、緩衝液に0.05%の濃
度で分散させてMgラテックス試薬を作製した。
【0045】希土類キレートのEu−TTA(テノイル
トリフルオロアセトン)化合物(イーストマンコダック
社製)1×10-4モルとTOPO(トリオクチルホスフ
ィンオキシド)(同仁化学社製)2×10-4モルをアセ
トン40gに溶解した後、平均粒径0.408μmのポ
リスチレンラテックス(Seradyn社製)3gを水
40mlに縣濁させたものを混合し、エバポレーターに
よりアセトンを除去することにより、ラテックス粒子に
Eu−キレート化合物をTOPOと協同抽出し、Euキ
レート標識ラテックス(以下、Euラテックスとす
る。)を作製した。
【0046】EuラテックスにもMgラテックスと同様
に化学結合法で、抗HBsポリクローナル抗体を固定化
し、BSAで処理し、緩衝液に0.003%の濃度で分
散させEuラテックス試薬を作製した。平均粒径0.4
08μmのポリスチレンラテックス(以下、PSラテッ
クスとする。Seradyn社)に、Mgラテックスと
同様に化学結合法で、抗HBsポリクローナル抗体を固
定化し、BSAで処理し、緩衝液に0.1%の濃度で分
散させてPSラテックス試薬を作製した。
【0047】HBs抗原溶液をHBs抗原抗体陰性ヒト
血清で希釈して、0、1、4、20、100、400、
1000、4000、20000、100000、40
0000IU/mlの濃度の標準液を作製した。(IU
/ml:国内標準品を基準とした単位) 測定に際しては、LPIA−A700(三菱化学株式会
社製;LPIAは三菱化学株式会社の登録商標)を用
い、反応セルに標準液70μl、水50μl、BSA含
有トリス緩衝液60μl、上記Euラテックス試薬40
μlを加え撹拌し、5分間免疫反応させた後、上記Mg
ラテックス試薬40μl、上記PSラテックス試薬40
μl加え撹拌し、10分間免疫反応を行わせ、この時生
じる各粒子間の凝集反応に伴う吸光度変化を波長700
nm及び800nmにて測定した。
【0048】その後磁石を用いて反応セル中のMgラテ
ックスを反応液から分離し、残りの反応液を除去し、洗
浄液を300μl加え、撹拌し、直ちに磁石で分離す
る。その後分離したMgラテックスに解離液を加え、撹
拌し、直ちに磁石で分離し、反応セルにEuラテックス
の量を615nmの蛍光を計測することにより測定し
た。各粒子間の凝集反応に伴う透過光の強度(吸光度)
変化の測定結果及び蛍光強度の測定結果を表1、表2、
表3に示し、蛍光強度の測定結果を図3に示した。
【0049】プロゾーン判定方法(以下、PZ判定とい
う) 図3の蛍光測定の結果によると、HBs抗原濃度が20
000IU/ml以上になると抗原による抗原抗体架橋
効果が低下し、蛍光強度が減少する。このため蛍光強度
の測定結果のみではある蛍光強度に対する抗原濃度が一
義的には定まらない。そこで、蛍光強度の測定結果とと
もに、吸光度変化の結果を利用して、以下に示すプロゾ
−ン判定を行う。なお、反応開始後の波長λ1 での時間
A 、tB 間における吸光度の変化量をΔAbs
(λ1 AB、この時の反応速度をV(λ1 AB=ΔAb
s(λ1 AB/(tB −tA )とし、反応開始後、反応
速度が最大となった時の反応速度(最大反応速度)をV
(λ1 )max とし、その時の反応時間をtmax とした。
【0050】PZ判定法1:蛍光測定の結果の他に透過
光の強度(以下、吸光度とする)の変化の度合いを利用
してPZ判定する方法。 表1のデータから図4に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び吸光度の変化量ΔAbs(λ700 ABをプロット
した。この図が示す様に蛍光強度のみでは20000I
U/ml以上でPZ現象が生じるがΔAbs(λ700
ABが0.02以上を示す時PZ領域であるとすればPZ
判定を行うことができる。
【0051】PZ判定法2:蛍光測定の結果の他に吸光
度の変化から反応速度を算出し、その度合いを利用して
PZ判定する方法。 表1のデータから図5に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び反応速度V(λ 700 ABをプロットした。この図
が示す様に蛍光強度のみでは20000IU/ml以上
でPZ現象が生じるがV(λ700 ABが10以上を示す
時PZ領域であるとすればPZ判定を行うことができ
る。
【0052】PZ判定法3:蛍光測定の結果の他に吸光
度の測定結果を利用して複数個の測定値から吸光度の比
をとる方法。 表3のデータから図6に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び吸光度の比ΔAbs(λ700 AB/ΔAbs(λ
700 ACをプロットした。この図が示す様に蛍光強度の
みでは20000IU/ml以上でPZ現象が生じるが
比ΔAbs(λ 700 AB/ΔAbs(λ700 ACが0.
5以上を示す時PZ領域であるとすればPZ判定を行う
ことができる。
【0053】PZ判定法4:蛍光測定の結果の他に吸光
度の測定結果を利用して複数個の測定値から吸光度の差
をとる方法。 表3のデータから図7に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び吸光度の差ΔAbs(λ700 AC−ΔAbs(λ
700 ABをプロットした。この図が示す様に蛍光強度の
みでは20000IU/ml以上でPZ現象が生じるが
ΔAbs(λ70 0 AC−ΔAbs(λ700 ABが0.0
1以上を示す時PZ領域であるとすればPZ判定を行う
ことができる。
【0054】PZ判定法5:蛍光測定の結果の他に吸光
度の測定結果を利用して複数個の測定値から反応速度の
比をとる方法。 表3のデータから図8に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び反応速度の比V(λ700 AB/V(λ700 AC
プロットした。この図が示す様に蛍光強度のみでは20
000IU/ml以上でPZ現象が生じるがV
(λ700 AB/V(λ70 0 ACが2.0以上を示す時P
Z領域であるとすればPZ判定を行うことができる。
【0055】PZ判定法6:蛍光測定の結果の他に吸光
度の測定結果を利用して複数個の測定値から反応速度の
差をとる方法。 表3のデータから図9に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び反応速度の差V(λ700 AB−V(λ700 AC
プロットした。この図が示す様に蛍光強度のみでは20
000IU/ml以上でPZ現象が生じるがV
(λ700 AB−V(λ70 0 ACが5.0以上を示す時P
Z領域であるとすればPZ判定を行うことができる。
【0056】PZ判定法7:蛍光測定の結果の他に吸光
度の測定結果を利用して複数個の測定値から最大反応速
度に達するまでの反応時間を用いる方法。 表3のt700maxのデータから図10に抗原濃度に対する
蛍光強度の変化及び最大反応速度に達するまでの時間を
プロットした。この図が示す様に蛍光強度のみでは20
000IU/ml以上でPZ現象が生じるがt700maxが
0.5以下を示す時PZ領域であると判定すればPZ判
定を行うことができる。
【0057】PZ判定法8:蛍光測定の結果の他に吸光
度の測定結果を利用して2波長測定を行い、上記PZ判
定法3と同様にその2波長間の吸光度の比より判定する
方法。 表3のデータから図11に抗原濃度に対する蛍光強度の
変化及び吸光度の比ΔAbs(λ700 AC/ΔAbs
(λ800 ACをプロットした。この図が示す様に蛍光強
度のみでは20000IU/ml以上でPZ現象が生じ
るが比ΔAbs(λ700 AC/ΔAbs(λ800 AC
1.0以上を示す時PZ領域であるとすればPZ判定を
行うことができる。
【0058】PZ判定法9:蛍光測定の結果の他に吸光
度の測定結果を利用して2波長測定を行い、上記PZ判
定法4と同様にその2波長間の吸光度の差より判定する
方法。 表3のデータから図12に抗原濃度に対する蛍光強度の
変化及び吸光度の差ΔAbs(λ700 AB−ΔAbs
(λ800 ABをプロットした。この図が示す様に蛍光強
度のみでは20000IU/ml以上でPZ現象が生じ
るがΔAbs(λ 700 AB−ΔAbs(λ800 AB
0.004以上を示す時PZ領域であるとすればPZ判
定を行うことができる。
【0059】PZ判定法10:蛍光測定の結果の他に吸
光度の測定結果を利用して2波長測定を行い、上記PZ
判定法5と同様にその2波長間の反応速度の比より判定
する方法 表3のデータから図13に抗原濃度に対する蛍光強度の
変化及び反応速度の比V(λ700 AC/V(λ800 AC
をプロットした。この図が示す様に蛍光強度のみでは2
0000IU/ml以上でPZ現象が生じるがV(λ
700 AC/V(λ 800 ACが1.0以上を示す時PZ領
域であるとすればPZ判定を行うことができる。
【0060】PZ判定法11:蛍光測定の結果の他に吸
光度の測定結果を利用して2波長測定を行い、上記PZ
判定法6と同様にその2波長間の反応速度の差より判定
する方法 表3に示した抗原濃度に対する蛍光強度の変化及び反応
速度の差V(λ700 AB−V(λ800 ABが2.0以上
を示す時PZ領域であるとすればPZ判定を行うことが
できる。
【0061】吸光度の変化を濃度の定量に利用する方法 図3の測定結果によると、HBs抗原濃度が100IU
/ml以上となると蛍光強度の抗原濃度に対する変化量
が小さくなる。このため、蛍光強度の測定結果のみで
は、測定に好ましい範囲は100IU/ml以下とな
る。そこで、蛍光強度の測定結果と共に、吸光度変化の
結果を利用して、以下に示すデータ処理を行うことによ
り100IU/ml以上も測定することを可能とした。
【0062】測定法1:蛍光測定の結果の他に吸光度の
変化の度合いを利用して広い測定範囲を得る方法。 表1のデータから図4に抗原濃度に対する吸光度の変化
量ΔAbs(λ700 ABをプロットした。図3が示す様
に蛍光強度のみでは測定範囲は100IU/ml以下と
なるが、100IU/ml以上の抗原濃度の時、図4に
示した抗原濃度に対するΔAbs(λ700 ABの変化を
利用することにより測定範囲を20000IU/ml付
近まで広げることができる。
【0063】測定法2:蛍光測定の結果の他に吸光度の
変化から反応速度を算出し、その度合いを利用して広い
測定範囲を得る方法。 表1のデータから図5に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び反応速度V(λ 700 ABをプロットした。図3が
示す様に蛍光強度のみでは測定範囲は100IU/ml
以下となるが、100IU/ml以上の抗原濃度の時、
図5に示した抗原濃度に対するV(λ700 ABの変化を
利用することにより測定範囲を20000IU/ml付
近まで広げることができる。
【0064】測定法3:蛍光測定の結果の他に吸光度の
測定結果を利用して複数個の測定値から吸光度(透過光
強度)の比をとる方法。 表3のデータから図6に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び吸光度の比ΔAbs(λ700 AB/ΔAbs(λ
700 ACをプロットした。図3が示す様に蛍光強度のみ
では測定範囲は100IU/ml以下となるが、100
IU/ml以上の抗原濃度の時、図6に示す様に抗原濃
度に対するΔAbs(λ700 AB/ΔAbs(λ700
ACの変化を利用することにより測定範囲を100000
IU/ml以上に広げることができる。
【0065】測定法4:蛍光測定の結果の他に吸光度の
測定結果を利用して複数個の測定値から吸光度の差をと
る方法。 表3のデータから図7に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び吸光度の差ΔAbs(λ700 AC−ΔAbs(λ
700 ABをプロットした。図3が示す様に蛍光強度のみ
では測定範囲は100IU/ml以下となるが、100
IU/ml以上の抗原濃度の時、図7に示す様に抗原濃
度に対するΔAbs(λ700 AC−ΔAbs(λ700
ABの変化を利用することにより測定範囲を4000IU
/ml付近まで広げることができる。
【0066】測定法5:蛍光測定の結果の他に吸光度の
測定結果を利用して複数個の測定値から反応速度の比を
とる方法。 表3のデータから図8に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び反応速度の比V(λ700 AB/V(λ700 AC
プロットした。図3が示す様に蛍光強度のみでは測定範
囲は100IU/ml以下となるが、100IU/ml
以上の抗原濃度の時、図8に示す様に抗原濃度に対する
V(λ700 AB/V(λ700 ACの変化を利用すること
により測定範囲を100000IU/ml以上に広げる
ことができる。
【0067】測定法6:蛍光測定の結果の他に吸光度
(透過光強度)の測定結果を利用して複数個の測定値か
ら反応速度の差をとる方法。 表3のデータから図9に抗原濃度に対する蛍光強度の変
化及び吸光度の差V(λ700 AB−V(λ700 ACをプ
ロットした。図3が示す様に蛍光強度のみでは測定範囲
は100IU/ml以下となるが、100IU/ml以
上の抗原濃度の時、図9に示す様に抗原濃度に対するV
(λ700 AB−V(λ700 ACの変化を利用することに
より測定範囲を20000IU/ml付近まで広げるこ
とができる。
【0068】測定法7:蛍光測定の結果の他に吸光度の
測定結果を利用して2波長測定を行い、上記測定法3、
4と同様にその2波長間の吸光度の差や比をとる方法。 表3のデータから図10に抗原濃度に対する蛍光強度の
変化及び吸光度の差ΔAbs(λ700 AB−ΔAbs
(λ800 ABをプロットした。図3が示す様に蛍光強度
のみでは測定範囲は100IU/ml以下となるが、1
00IU/ml以上の抗原濃度の時、図10に示す様に
抗原濃度に対するΔAbs(λ700 AB−ΔAbs(λ
800 ABの変化を利用することにより測定範囲を200
00IU/ml付近まで広げることができる。また、こ
の結果の他に、吸光度の測定結果を利用して2波長測定
を行い、その2波長間の吸光度の比ΔAbs(λ700
AC/ΔAbs(λ800 ACの変化を利用して20000
IU/ml以上を測定する(図11参照)ことを加える
ことにより測定範囲を400000IU/mlまで広げ
ることができる。
【0069】測定法8:蛍光測定の結果の他に吸光度の
測定結果を利用して2波長測定を行い、上記測定法5、
6と同様にその2波長間の反応速度の差や比をとる方
法。 表3のデータから図12に抗原濃度に対する蛍光強度の
変化及び反応速度の差V(λ700 AB−V(λ800 AB
をプロットした。図3が示す様に蛍光強度のみでは測定
範囲は100IU/ml以下となるが、100IU/m
l以上の抗原濃度の時、図12に示す様に抗原濃度に対
するV(λ700 AB−V(λ800 ABの変化を利用する
ことにより測定範囲を20000IU/ml付近まで広
げることができる。また、この結果の他に、吸光度(透
過光強度)の測定結果を利用して2波長測定を行い、そ
の2波長間の反応速度の比V(λ700 AC/V
(λ800 ACの変化を利用して20000IU/ml以
上を測定する(図13参照)ことを加えることにより測
定範囲を400000IU/mlまで広げることができ
る。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】
【発明の効果】本発明によって、不溶性磁性粒子及び不
溶性蛍光標識粒子を用いる抗原抗体反応において、プロ
ゾーン判定を行い、また、広範囲における濃度の抗原又
は抗体を定量することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定方法に利用できるフィルター組み
込み測光機構の例を示す図である。(a)は、その平面
図、(b)は、そのA−A’線における断面図である。
【図2】本発明の測定方法に利用できる回折格子組み込
み測光機構の例を示す図である。(a)は、その平面
図、(b)は、そのA−A’線における断面図である。
【図3】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示す
図である。
【図4】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示す
図である。
【図5】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示す
図である。
【図6】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示す
図である。
【図7】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示す
図である。
【図8】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示す
図である。
【図9】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示す
図である。
【図10】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示
す図である。
【図11】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示
す図である。
【図12】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示
す図である。
【図13】吸光度のパラメータと抗原濃度との関係を示
す図である。
【符号の説明】
10 回転テーブル 12 反応容器 70 光源 71 ハーフミラー 72 励起光用フィルター 73 ミラー 74 蛍光標準物質 75 ミラー付シャッタ 76 蛍光用フィルター 81 蛍光用検出器 82 回折格子 83 透過光用検出アレー 84 透過光用フィルター 85 透過光用検出器 86 フィルター板回転モータ 87 フィルター板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/545 G01N 33/545 A 33/551 33/551 (72)発明者 伊藤 道雄 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2G045 AA25 DA36 FA11 FA36 FB01 FB03 FB07 FB12 GC10 GC11 GC15 JA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(c)の工程により液体媒
    体中の抗原または抗体を定量的に測定する方法におい
    て、工程(a)における反応に伴う透過光もしくは散乱
    光の強度を測定することを特徴とする抗原又は抗体の測
    定方法。 (a)測定しようとする抗原または抗体、該抗原または
    該抗体に対する抗体または抗原を担持させた不溶性磁性
    粒子を含む第1試薬、及び、該抗原または該抗体に対す
    る抗体または抗原を担持させた不溶性標識粒子を含む第
    2試薬を液体媒体中で反応させる工程。 (b)工程(a)の反応混合物に磁場を付与することに
    より未反応の不溶性磁性粒子及び不溶性磁性粒子を含む
    凝集粒子を反応混合物から分離し、次いで該液体媒体及
    び未反応の不溶性蛍光標識粒子を除去する工程。 (c)残った該不溶性磁性粒子と反応した不溶性標識粒
    子の量を定量することにより抗原または抗体を定量的に
    測定する工程。
  2. 【請求項2】 前記工程(a)における透過光もしくは
    散乱光の強度の測定値からプロゾーン判定を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の抗原又は抗体の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(a)における透過光もしくは
    散乱光の強度を測定し、予め既知濃度の抗原又は抗体を
    測定して得た透過光もしくは散乱光の強度の検量線を用
    いて抗原または抗体の濃度を定量し、濃度が低い領域で
    は、工程(c)の測定値を、濃度が高い領域では工程
    (a)の測定値を採用することを特徴とする請求項1に
    記載の抗原又は抗体の測定方法。
  4. 【請求項4】 不溶性標識粒子として、不溶性蛍光標識
    粒子を用い、前記工程(c)において不溶性蛍光標識粒
    子の量を蛍光強度により測定し、予め既知濃度の抗原又
    は抗体を測定して得た蛍光強度の検量線を用いて抗原ま
    たは抗体を定量することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 該工程(a)における反応に伴う透過光
    もしくは散乱光の変化から反応速度を算出し、その度合
    いを利用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該工程(a)における反応に伴う透過光
    もしくは散乱光の変化の測定値のうち、複数の異なる反
    応時間での測定値からもしくは散乱光の比又は差を算出
    し、その度合いを利用することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 該工程(a)における反応に伴う透過光
    もしくは散乱光の変化から反応速度を算出し、複数の異
    なる反応時間での反応速度の比又は差をもとめ、その度
    合いを利用することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の方法。
  8. 【請求項8】 該工程(a)における反応に伴う透過光
    もしくは散乱光の変化を複数の異なる波長により測定
    し、その測定結果からもしくは散乱光の比又は差を算出
    し、その度合いを利用することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 該工程(a)における反応に伴う透過光
    もしくは散乱光の変化を複数の異なる波長により測定
    し、その測定値から反応速度を算出し、その比又は差の
    度合いを利用することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 該工程(a)において、測定しようと
    する抗原又は抗体に対する抗体又は抗原を担持させた不
    溶性非磁性非標識粒子を含む第3試薬を使用することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 該不溶性蛍光標識粒子に担持させる抗
    体と、該不溶性非磁性非標識粒子に担持させる抗体とし
    て力価の異なる抗体を使用することを特徴とする請求項
    10記載の方法。
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