JP2000143475A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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Abstract
れた皮膚外用剤を提供すること 【解決手段】 アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、アス
コルビン酸またはその誘導体、乳酸、グリコール酸、酒
石酸、さらにはラブダナム、ジャスミン、ヨモギギク等
の植物より抽出される精油、アブソリュートなどの美白
成分とp−メンタン−3,8−ジオールを含有する皮膚
外用剤。
Description
ンタン−3,8−ジオールを含有する皮膚外用剤に関
し、更に詳細には、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、
アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、乳酸、グリコ
ール酸、酒石酸などのα−ヒドロキシ酸などの美白成
分、さらには植物より抽出される精油やアブソリュート
などの内、美白活性を示すことが知られているラブダナ
ム、ジャスミン、ヨモギギクなどの植物より抽出される
精油、アブソリュートに含まれる美白成分の皮膚からの
吸収を促進させることを目的としてp−メンタン−3,
8−ジオールを配合して成る皮膚外用剤に関する。
るシミ、ソバカスを防ぐことを目的に美白作用を有する
物質を有効成分として配合した美白化粧品が提案されて
いる。例えば、プラセンタエキスやビタミンC誘導体な
どを有効成分とする美白化粧品や、これら有効成分の期
待効果を高めるために保湿成分としての植物エキスやα
−ヒドロキシ酸(乳酸、グリコール酸など)などを配合
した美白化粧品などが提案されている。
ンの生合成メカニズムにチロシナーゼが関与していると
の知見に基づき、チロシナーゼ活性抑制作用を有するア
ルブチンやコウジ酸などを有効成分とする美白化粧料な
ども提案されている。
いところである基底層に存在する色素細胞(メラノサイ
ト)で行われることが知られており、ヒト皮膚の表面を
形成している角質層は体外からの異物の侵入を防御する
障壁としての生理的機能を有しているため、美白成分に
一般的に当該分野において使用されている化粧品基剤を
混ぜて皮膚に塗布するだけでは角質層を通過して基底層
に達する量は微量であり、効果の発現を期待することは
難しい。そのために、医薬品や化粧品などの分野におい
ては、有効成分の皮膚からの吸収を促進するために各種
の経皮吸収促進剤が提案され、使用に供されている。
知の経皮吸収促進剤との組み合わせにおける最適な選択
が難しいことや、皮膚外用剤としての効果や安全性など
の点でも未だ十分なものとは言い難い。更に、美白成分
の皮膚からの吸収はそのもの自体においても若干認めら
れ、より高い美白効果を期待して製剤中の美白成分含有
量を高めることも考えられるが、安全性や経済性の点で
望ましいものではない。
経皮吸収性に優れ、美白効果の高い、安全性に優れた皮
膚外用剤を提供することである。
カリ属植物中から抽出、採取され、蚊などに対する忌避
効果を有するp−メンタン−3,8−ジオールに経皮吸
収促進作用があるとの知見を得たが、このものは皮膚に
対する安全性が高く、化粧品基剤として使用されている
ことから、更に鋭意検討を重ねた結果、美白成分に当該
化合物を配合することにより、美白成分の経皮吸収を促
進することを見出し、本発明を完成するに至った。
−3,8−ジオールを含有することを特徴とする皮膚外
用剤を提供するものである。
ンタン−3,8−ジオールは、無色、無臭の粘稠性物質
であり、(+)−シス−p−メンタン−3,8−ジオー
ル、(−)−シス−p−メンタン−3,8−ジオール、
(+)−トランス−p−メンタン−3,8−ジオール、
(−)−トランス−p−メンタン−3,8−ジオールの
4種類の異性体を有している。当該物質は、通常はシス
体とトランス体の混合物として存在しており、本発明に
おいては該混合物のまま使用することができるが、上記
異性体を適宜選択し、使用に供することもできる。
皮膚に対する刺激がなく、安全性に優れた物質であり、
美白成分との併用においては美白成分の皮膚への吸収を
促進する効果を有する。
オールと併用される美白成分としては、アルブチン、コ
ウジ酸、エラグ酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘
導体、乳酸、グリコール酸、酒石酸などのα−ヒドロキ
シ酸などを挙げることができる。さらには植物より抽出
される精油やアブソリュートなどの内、美白活性を示す
ことが知られているラブダナム(Cistus ladaniferus
L. 、ハンニチバナ科)、ジャスミン(Jasminum offici
nale L.、モクセイ科)、ヨモギギク(Tanacetum vulga
re L.、キク科)などの植物より抽出される精油、アブ
ソリュートに含まれる美白成分を挙げることができる。
とp−メンタン−3,8−ジオールを5:95〜95:
5(重量比)の割合で配合することができる。また、p
−メンタン−3,8−ジオールは経皮吸収を促進するた
めの助剤として基剤中に配合することもでき、この場合
の配合量は使用目的や製剤特性などにより異なるが、皮
膚外用剤全体に対して通常0.01〜20重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%の範囲で配合し、使用され
る。配合量が0.01重量%未満では経皮吸収促進効果
が十分ではなく、20重量%を超えると製剤安定性が悪
くなり好ましくない。
吸収促進剤であるp−メンタン−3,8−ジオールの他
に、一般的に医薬品、医薬部外品、化粧料などに配合さ
れる基剤などの成分を使用することができる。それらの
成分としては、例えば、油脂類、ワックス類、界面活性
剤、保湿剤、酸化防止剤、有機酸類、アルカリ類、顔
料、染料、防腐防黴剤、樹脂、pH調整剤、紫外線吸収
剤、キレート剤、増粘剤、アルコール、水、香料などを
挙げることができる。
−ジオールを含有する皮膚外用剤は、軟膏剤、クリーム
剤、スプレー剤、ローション剤、ゲル剤、ゾル剤、エア
ロゾル剤、パップ剤、テープ剤などの剤形として、使用
目的、使用形態など所望により適宜選択し、調製するこ
とができる。
種皮膚外用剤の使用目的、製剤特性及び使用形態に応じ
て、一般的に皮膚外用剤の調製に際して使用される基剤
や担体などを適宜選択し、適用することができる。
−3,8−ジオールを含有して成る皮膚外用剤は、美白
成分の皮膚からの吸収効率を高め、且つ安全性が高い製
剤である。また、美白成分の皮膚からの吸収を効率的に
促進することから、美白成分の使用量を低減することが
できるとともに、保湿効果をも期待できる優れた皮膚外
用剤である。
的に説明するが、その要旨を越えない限り、以下の実施
例によって何ら限定されるものではない。
ジ酸(ナカライテスク(株)製)に、それぞれp−メン
タン−3,8−ジオール(MDM)を配合してこれらの
皮膚からの透過率を検討した。なお、MDMはトランス
体とシス体の混合物を用いた。
合し、エタノールで溶解後、水を加えて試料として調製
した。調製された試料は、実験直前まで37℃に保っ
た。なお対照としてはアルブチン、コウジ酸にMDMを
配合しないものを用いた。
l.,20(3),249、1997及びDrug D
elivery System 12(2),127,
1997)の方法に準じて行った。即ち、−80℃に冷
凍保存されたYucatan Micropig皮膚
(5ヵ月齢雌性、日本チャールスリバー(株))を室温
で30分間解凍し、皮膚についた余分な脂肪を取り除い
た後、約2cm四方に切断し、透過試験に用いた。
1のリン酸緩衝液を満たした改良Franz型拡散セル
(有効面積1.1cm2 、レセプター相16ml、(株)
いわしや製)を用い、レセプター相側をマグネチックス
ターラーで攪拌し、37℃に保った。ドナー側に試料液
0.5mlを入れ、試料液の揮発を防ぐためにガラス玉で
閉塞状態とした。所定の時間にサンプリングを行い、同
量の緩衝液を補充した。分取したレセプター相は高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)で測定し、透過した
被検物量を算出した。なお、透過試験は30時間まで行
った。
器を用い、アルブチンは285nm、コウジ酸は270
nmで測定した。 (5)データ処理 クロマトパックCR−3A(島津製作所(株)製)を用
い、被検物のそれぞれのピーク面積から別に検量線を作
成し、計算により濃度を求めた。
評価は、一定時間後のレセプター相内のそれぞれの被検
物の累積透過量をYMP皮膚1cm2 当たりで求め、吸
収促進剤であるp−メンタン−3,8−ジオールの有無
での倍率を次の式により求めることにより行った。
量/対照側の被検物の累積透過量
にp−メンタン−3,8−ジオールを配合することによ
り、対照に比べて高い透過量を示した。
毛した後、剃毛部に2.5cm2 の開口部2個を設けた
遮光板を当て、そこにUVB領域の紫外線を300mj/
cm2 の強度で1日1回三日間連続照射した。紫外線の
照射終了直後より、照射部位に1日朝晩2回、28日間
エタノールに溶解した試料50μlずつを連続塗布する
ことによる色素斑消退量を表4に記載の日毎に調べた。
群にはモルモットの正中線を挟んで左側にコウジ酸5重
量%溶液の単独塗布を行い、その右側にコウジ酸5重量
%にp−メンタン−3,8−ジオール(MDM)0.5
重量%加えた溶液を塗布した。第二群には同様に左側に
コウジ酸3重量%溶液の単独塗布を行い、その右側にコ
ウジ酸3重量%にp−メンタン−3,8−ジオール(M
DM)0.5重量%加えた溶液を塗布した。更に、第三
群には左側にp−メンタン−3,8−ジオール0.5重
量%溶液を塗布し、その右側には対照としてエタノール
単独を塗布した。
計(ミノルタカメラ(株)、CR200b)で測定を行
い、試料塗布開始直前の試料塗布部のL0 から得られ
た試料塗布後のLX 値(経時変化値)を差し引いたΔ
L値を求めることにより行った。なお、ΔL値は以下の
式により求められるが、数値の小さい方が皮膚色が白く
なっていることを示す。
被検部位(試料塗布部位)のL値
2とサンプル番号3及び4はそれぞれコウジ酸5重量%
及び3重量%の単独塗布と、それに対応するコウジ酸に
p−メンタン−3,8−ジオール0.5重量%を加えて
塗布した結果であるが、混合物を塗布した場合の方が、
コウジ酸単独塗布に比較してΔL値が低く、明らかに優
れた色素斑の消退作用が認められた。また、サンプル番
号5及び6はp−メンタン−3,8−ジオール0.5重
量%の単独塗布とエタノールのみを塗布した場合の比較
であるが、p−メンタン−3,8−ジオール自体には色
素斑の消退作用が認められなかった。なお、ΔL値の違
いはそれぞれの群間差によるものである。
17)
ンタン−3,8−ジオールを含有する皮膚外用剤に関
し、更に詳細には、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、
アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、乳酸、グリコ
ール酸、酒石酸などのα−ヒドロキシ酸などの美白成
分、さらには植物より抽出される精油やアブソリュート
などの内、美白活性を示すことが知られているラブダナ
ム、ジャスミン、ヨモギギクなどの植物より抽出される
精油、アブソリュートに含まれる美白成分の皮膚からの
吸収を促進させることを目的としてp−メンタン−3,
8−ジオールを配合して成る皮膚外用剤に関する。
るシミ、ソバカスを防ぐことを目的に美白作用を有する
物質を有効成分として配合した美白化粧品が提案されて
いる。例えば、プラセンタエキスやビタミンC誘導体な
どを有効成分とする美白化粧品や、これら有効成分の期
待効果を高めるために保湿成分としての植物エキスやα
−ヒドロキシ酸(乳酸、グリコール酸など)などを配合
した美白化粧品などが提案されている。
ンの生合成メカニズムにチロシナーゼが関与していると
の知見に基づき、チロシナーゼ活性抑制作用を有するア
ルブチンやコウジ酸などを有効成分とする美白化粧料な
ども提案されている。
いところである基底層に存在する色素細胞(メラノサイ
ト)で行われることが知られており、ヒト皮膚の表面を
形成している角質層は体外からの異物の侵入を防御する
障壁としての生理的機能を有しているため、美白成分に
一般的に当該分野において使用されている化粧品基剤を
混ぜて皮膚に塗布するだけでは角質層を通過して基底層
に達する量は微量であり、効果の発現を期待することは
難しい。そのために、医薬品や化粧品などの分野におい
ては、有効成分の皮膚からの吸収を促進するために各種
の経皮吸収促進剤が提案され、使用に供されている。
知の経皮吸収促進剤との組み合わせにおける最適な選択
が難しいことや、皮膚外用剤としての効果や安全性など
の点でも未だ十分なものとは言い難い。更に、美白成分
の皮膚からの吸収はそのもの自体においても若干認めら
れ、より高い美白効果を期待して製剤中の美白成分含有
量を高めることも考えられるが、安全性や経済性の点で
望ましいものではない。
経皮吸収性に優れ、美白効果の高い、安全性に優れた皮
膚外用剤を提供することである。
カリ属植物中から抽出、採取され、蚊などに対する忌避
効果を有するp−メンタン−3,8−ジオールに経皮吸
収促進作用があるとの知見を得たが、このものは皮膚に
対する安全性が高く、化粧品基剤として使用されている
ことから、更に鋭意検討を重ねた結果、美白成分に当該
化合物を配合することにより、美白成分の経皮吸収を促
進することを見出し、本発明を完成するに至った。
−3,8−ジオールを含有することを特徴とする皮膚外
用剤を提供するものである。
ンタン−3,8−ジオールは、無色、無臭の粘稠性物質
であり、(+)−シス−p−メンタン−3,8−ジオー
ル、(−)−シス−p−メンタン−3,8−ジオール、
(+)−トランス−p−メンタン−3,8−ジオール、
(−)−トランス−p−メンタン−3,8−ジオールの
4種類の異性体を有している。当該物質は、通常はシス
体とトランス体の混合物として存在しており、本発明に
おいては該混合物のまま使用することができるが、上記
異性体を適宜選択し、使用に供することもできる。
皮膚に対する刺激がなく、安全性に優れた物質であり、
美白成分との併用においては美白成分の皮膚への吸収を
促進する効果を有する。
オールと併用される美白成分としては、アルブチン、コ
ウジ酸、エラグ酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘
導体、乳酸、グリコール酸、酒石酸などのα−ヒドロキ
シ酸などを挙げることができる。さらには植物より抽出
される精油やアブソリュートなどの内、美白活性を示す
ことが知られているラブダナム(Cistus ladaniferus
L. 、ハンニチバナ科)、ジャスミン(Jasminum offici
nale L.、モクセイ科)、ヨモギギク(Tanacetum vulga
re L.、キク科)などの植物より抽出される精油、アブ
ソリュートに含まれる美白成分を挙げることができる。
とp−メンタン−3,8−ジオールを5:95〜95:
5(重量比)の割合で配合することができる。また、p
−メンタン−3,8−ジオールは経皮吸収を促進するた
めの助剤として基剤中に配合することもでき、この場合
の配合量は使用目的や製剤特性などにより異なるが、皮
膚外用剤全体に対して通常0.01〜20重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%の範囲で配合し、使用され
る。配合量が0.01重量%未満では経皮吸収促進効果
が十分ではなく、20重量%を超えると製剤安定性が悪
くなり好ましくない。
吸収促進剤であるp−メンタン−3,8−ジオールの他
に、一般的に医薬品、医薬部外品、化粧料などに配合さ
れる基剤などの成分を使用することができる。それらの
成分としては、例えば、油脂類、ワックス類、界面活性
剤、保湿剤、酸化防止剤、有機酸類、アルカリ類、顔
料、染料、防腐防黴剤、樹脂、pH調整剤、紫外線吸収
剤、キレート剤、増粘剤、アルコール、水、香料などを
挙げることができる。
−ジオールを含有する皮膚外用剤は、軟膏剤、クリーム
剤、スプレー剤、ローション剤、ゲル剤、ゾル剤、エア
ロゾル剤、パップ剤、テープ剤などの剤形として、使用
目的、使用形態など所望により適宜選択し、調製するこ
とができる。
種皮膚外用剤の使用目的、製剤特性及び使用形態に応じ
て、一般的に皮膚外用剤の調製に際して使用される基剤
や担体などを適宜選択し、適用することができる。
−3,8−ジオールを含有して成る皮膚外用剤は、美白
成分の皮膚からの吸収効率を高め、且つ安全性が高い製
剤である。また、美白成分の皮膚からの吸収を効率的に
促進することから、美白成分の使用量を低減することが
できるとともに、保湿効果をも期待できる優れた皮膚外
用剤である。
的に説明するが、その要旨を越えない限り、以下の実施
例によって何ら限定されるものではない。
ジ酸(ナカライテスク(株)製)に、それぞれp−メン
タン−3,8−ジオール(MDM)を配合してこれらの
皮膚からの透過率を検討した。なお、MDMはトランス
体とシス体の混合物を用いた。
合し、エタノールで溶解後、水を加えて試料として調製
した。調製された試料は、実験直前まで37℃に保っ
た。なお対照としてはアルブチン、コウジ酸にMDMを
配合しないものを用いた。
l.,20(3),249、1997及びDrug D
elivery System 12(2),127,
1997)の方法に準じて行った。即ち、−80℃に冷
凍保存されたYucatan Micropig皮膚
(5ヵ月齢雌性、日本チャールスリバー(株))を室温
で30分間解凍し、皮膚についた余分な脂肪を取り除い
た後、約2cm四方に切断し、透過試験に用いた。
1のリン酸緩衝液を満たした改良Franz型拡散セル
(有効面積1.1cm2 、レセプター相16ml、(株)い
わしや製)を用い、レセプター相側をマグネチックスタ
ーラーで攪拌し、37℃に保った。ドナー側に試料液
0.5mlを入れ、試料液の揮発を防ぐためにガラス玉で
閉塞状態とした。所定の時間にサンプリングを行い、同
量の緩衝液を補充した。分取したレセプター相は高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)で測定し、透過した
被検物量を算出した。なお、透過試験は30時間まで行
った。
器を用い、アルブチンは285nm、コウジ酸は270
nmで測定した。 (5)データ処理 クロマトパックCR−3A(島津製作所(株)製)を用
い、被検物のそれぞれのピーク面積から別に検量線を作
成し、計算により濃度を求めた。
評価は、一定時間後のレセプター相内のそれぞれの被検
物の累積透過量をYMP皮膚1cm2 当たりで求め、吸収
促進剤であるp−メンタン−3,8−ジオールの有無で
の倍率を次の式により求めることにより行った。
量/対照側の被検物の累積透過量
にp−メンタン−3,8−ジオールを配合することによ
り、対照に比べて高い透過量を示した。
毛した後、剃毛部に2.5cm2 の開口部2個を設けた遮
光板を当て、そこにUVB領域の紫外線を300mj/cm
2 の強度で1日1回三日間連続照射した。紫外線の照射
終了直後より、照射部位に1日朝晩2回、28日間エタ
ノールに溶解した試料50μlずつを連続塗布すること
による色素斑消退量を表4に記載の日毎に調べた。
群にはモルモットの正中線を挟んで左側にコウジ酸5重
量%溶液の単独塗布を行い、その右側にコウジ酸5重量
%にp−メンタン−3,8−ジオール(MDM)0.5
重量%加えた溶液を塗布した。第二群には同様に左側に
コウジ酸3重量%溶液の単独塗布を行い、その右側にコ
ウジ酸3重量%にp−メンタン−3,8−ジオール(M
DM)0.5重量%加えた溶液を塗布した。更に、第三
群には左側にp−メンタン−3,8−ジオール0.5重
量%溶液を塗布し、その右側には対照としてエタノール
単独を塗布した。
計(ミノルタカメラ(株)、CR200b)で測定を行
い、試料塗布開始直前の試料塗布部のL0 から得られた
試料塗布後のLX 値(経時変化値)を差し引いたΔL値
を求めることにより行った。なお、ΔL値は以下の式に
より求められるが、数値の小さい方が皮膚色が白くなっ
ていることを示す。
検部位(試料塗布部位)のL値
2とサンプル番号3及び4はそれぞれコウジ酸5重量%
及び3重量%の単独塗布と、それに対応するコウジ酸に
p−メンタン−3,8−ジオール0.5重量%を加えて
塗布した結果であるが、混合物を塗布した場合の方が、
コウジ酸単独塗布に比較してΔL値が低く、明らかに優
れた色素斑の消退作用が認められた。また、サンプル番
号5及び6はp−メンタン−3,8−ジオール0.5重
量%の単独塗布とエタノールのみを塗布した場合の比較
であるが、p−メンタン−3,8−ジオール自体には色
素斑の消退作用が認められなかった。なお、ΔL値の違
いはそれぞれの群間差によるものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 美白成分とp−メンタン−3,8−ジオ
ールを含有することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 美白成分がアルブチン、コウジ酸から選
ばれる請求項1記載の皮膚外用剤。 - 【請求項3】 美白成分とp−メンタン−3,8−ジオ
ールとの割合が、重量比で5:95〜95:5である請
求項1記載の皮膚外用剤。 - 【請求項4】 p−メンタン−3,8−ジオールを0.
01〜20重量%含有する請求項1記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31204798A JP3528909B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 皮膚外用剤 |
US09/432,100 US6280754B1 (en) | 1998-11-02 | 1999-11-02 | Dermal topical formulations |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31204798A JP3528909B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000143475A true JP2000143475A (ja) | 2000-05-23 |
JP3528909B2 JP3528909B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=18024589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31204798A Expired - Fee Related JP3528909B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 皮膚外用剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6280754B1 (ja) |
JP (1) | JP3528909B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004115425A (ja) * | 2002-09-26 | 2004-04-15 | Kanebo Ltd | 皮膚外用剤 |
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