JP2000143244A - 複合金属酸化物の製造方法 - Google Patents

複合金属酸化物の製造方法

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JP2000143244A
JP2000143244A JP11010263A JP1026399A JP2000143244A JP 2000143244 A JP2000143244 A JP 2000143244A JP 11010263 A JP11010263 A JP 11010263A JP 1026399 A JP1026399 A JP 1026399A JP 2000143244 A JP2000143244 A JP 2000143244A
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metal oxide
composite metal
producing
catalyst
raw material
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English (en)
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Yukio Koyasu
幸夫 小安
Nobu Watanabe
展 渡辺
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカンのアンモ酸化などで、選択率、活性
などの性能が良好な触媒を提供する。 【解決手段】 原料化合物を含む水系混合物を、100
〜350℃で水熱処理することを特徴とする下記一般式
[1]で表される複合金属酸化物の製造方法。 【化1】 Mo1.0aTebSbα-bx(NH4yn [1] (式中、XはTi,Zr,Nb,Ta,Cr,W,M
n,Fe,Ru,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,P
t,Cu,Ag,Zn,In,Sn,Pb,Bi,およ
びCeの中から選ばれる一種以上の元素を表し、0.01≦
a<1.0、0≦b≦α、0≦x<1.0、0.01≦α/(1+a+x)≦
0.50、0≦y≦(1+a+x)、nは他の元素の酸化状態により
決定される数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMo、V、並びに、Te
および/またはSbを含有する複合金属酸化物の新規な
製造方法に関する。該複合金属酸化物は気相酸化用触
媒、特に低級炭化水素の気相酸化、アンモ酸化反応用触
媒として有用である。
【0002】
【従来の技術】Mo、V、Te、OまたはMo、V、Sb、Oを必須
成分とする複合金属酸化物触媒は、低級飽和炭化水素の
気相選択酸化触媒として知られている。たとえば、プロ
パンのアンモ酸化反応によるアクリロニトリルの製造に
有効な触媒として、特開平5-208136号公報では、Mo、
V、Te、Oを必須成分とした触媒が、特開平9-157241号公
報では、Mo、V、Sb、Oを必須成分とした触媒が開示され
ている。
【0003】また、プロパンの気相酸化反応によるアク
リル酸の製造に有効な触媒として、特開平6-279351号公
報、特開平7-10801号公報、特開平8-196626号公報で
は、Mo、V、Te、Oを必須成分とした触媒が、特開平9-31
6023号公報、特開平10-045664号公報、特開平10-118491
号公報、特開平10-120617号公報、特開平10-137585号公
報では、Mo、V、Sb、Oを必須成分とした触媒が開示され
ている。さらに、エタンの気相酸化によるエチレンの製
造に有効な触媒として、特開平7-53414号公報では、M
o、V、Te、Oを必須成分とした触媒が、特開平10-175885
号公報では、Mo、V、Sb、Oを必須成分とした触媒が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの公報による
と、十分な性能を有する複合金属酸化物触媒を調製する
ためには、500℃以上の高温で焼成する必要がある。
また、これらの方法で調製された触媒は触媒性能は十分
高いものの、工業的に使用するには、更に高い性能が求
められている。本発明は、Mo、V、並びに、Teおよ
び/またはSbを含有する複合金属酸化物触媒系におい
て、所望の触媒をエネルギーコストの安価な低温で効率
よく合成すること、目的物の選択性や生成速度などの性
能の良好な触媒を得ることを目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を考慮しつつ、Mo、V、含有複合金属酸化物の合成
方法について検討を重ねた結果、水熱合成条件下合成す
ると、従来法と比較してより低温条件でMo、V、並び
に、Teおよび/またはSbを含有する複合金属酸化物
を合成し得ることを見出し、さらに、本発明の製造方法
で調製した複合金属酸化物が触媒として非常に高活性で
あることを見出し本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、原料化合物を
含む水系混合物を、100〜350℃で水熱処理するこ
とを特徴とする下記一般式[1]で表される複合金属酸
化物の製造方法に存する。
【0007】
【化2】 Mo1.0aTebSbα-bx(NH4yn [1]
【0008】(式中、XはTi,Zr,Nb,Ta,C
r,W,Mn,Fe,Ru,Co,Rh,Ir,Ni,
Pd,Pt,Cu,Ag,Zn,In,Sn,Pb,B
i,およびCeの中から選ばれる一種以上の元素を表
し、0.01≦a<1.0、0≦b≦α、0≦x<1.0、0.01≦α
/(1+a+x)≦0.50、0≦y≦(1+a+x)、nは他の元素の酸化
状態により決定される数である。)
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、複合金属酸化物を製造するための各原
料は反応前に水中に分散または溶解した状態で存在し、
圧力容器中で加熱することが必要である。目的とする複
合酸化物を収量良好に製造するためには、原料の少なく
とも一部が水に可溶であることが好ましい。
【0010】本発明に用いられる原料化合物としては、
Mo原料は、通常少なくともその一部が水に可溶な、M
oを含む化合物であり、好ましくはMoを含む水溶性化
合物であり、さらに好ましくはTeとMoとを含む水溶
性化合物またはSbとMoとを含む水溶性化合物であ
り、特に好ましくはTeとMoとを含むヘテロポリアニ
オンを有する水溶性化合物またはSbとMoを含むヘテ
ロポリアニオンを有する水溶性化合物であり、最も好ま
しくは、アンダーソン型Te−Moヘテロポリアニオン
を有する水溶性化合物またはアンダーソン型Sb−Mo
ヘテロポリアニオンを有する水溶性化合物である。
【0011】アンダーソン型Te−Moヘテロポリアニ
オンおよびアンダーソン型Sb−Moヘテロポリアニオ
ン(以下まとめて「アンダーソン型ヘテロポリアニオ
ン」という)はMoの一部がVに置換されていてもよ
い。アンダーソン型ヘテロポリアニオン有する化合物の
カチオンとしては、通常アンモニウムカチオン、H+
アルカリ金属カチオンなどが挙げられ、好ましくはアン
モニウムカチオン、アンモニウムカチオンとH+との併
用が用いられる。ここで、アンダーソン型Te−Moヘ
テロポリアニオンとは、(TeMo6-kVkO24) (6+k)-(kは0ま
たは1を表す)の構造を有するヘテロポリアニオンであ
り、また、アンダーソン型Sb−Moヘテロポリアニオ
ンとは、(SbMo6-lVlO24)(7+l)-(lは0または1を表す)
の構造を有するヘテロポリアニオンである。
【0012】具体的には、(TeMo6O24)(NH46、(TeMo5
V1O24)(NH47、(TeMo6O24)H(NH 45などのアンダー
ソン型Te−Moヘテロポリアニオンを含む化合物、(S
bMo6 -lVlO24)(NH47、(SbMo5V1O24)(NH48、(SbMo6
O24)H(NH46、などのアンダーソン型Sb−Moヘテ
ロポリアニオンを含む化合物、パラモリブデン酸アンモ
ニウム、MoO2(acac)2で表されるモリブデニルアセチ
ルアセトナート(ただし、acacはCH3COCHCOCH3 (-)
を表す)、ハロゲン化モリブデン、J. Zubietaによる総
説、Molecular Engineering, Vol.3, 93-120 (1993) や
CoordinationChemistry Reviews, Vol.114 107-167 (1
992) に示されているモリブデン化合物群、等が使用可
能であるが、好ましくはアンダーソン型ヘテロポリアニ
オンを含む化合物、パラモリブデン酸アンモニウムが使
用される。これらのMo原料は1種でも2種以上を併用
してもよい。
【0013】Te原料は、通常少なくともその一部が水
に可溶な、Teを含む化合物であり、好ましくはTeを
含む水溶性化合物であり、さらに好ましくはTeとMo
とを含む水溶性化合物であり、特に好ましくはTeとM
oとを含むヘテロポリアニオンを有する水溶性化合物で
あり、最も好ましくは、アンダーソン型Te−Moヘテ
ロポリアニオンを有する水溶性化合物である。アンダー
ソン型Te−MoヘテロポリアニオンはMoの一部がV
に置換されていてもよい。
【0014】具体的には、(TeMo6O24)(NH46、(TeMo5
V1O24)(NH47、(TeMo6O24)H(NH 45などのアンダー
ソン型Te−Moヘテロポリアニオンを含む化合物、テ
ルル酸、二酸化テルル、三酸化テルル、ハロゲン化テル
ル等が使用できるが、好ましくはアンダーソン型Te−
Moヘテロポリアニオンを含む化合物、テルル酸、二酸
化テルル、更に好ましくはアンダーソン型Te−Moヘ
テロポリアニオン、テルル酸が使用される。これらのT
e原料は1種でも2種以上を併用してもよい。
【0015】Sb原料は、通常少なくともその一部が水
に可溶な、Sbを含む化合物であり、好ましくはSbを
含む水溶性化合物であり、さらに好ましくはSbとMo
とを含む水溶性化合物であり、特に好ましくはSbとM
oとを含むヘテロポリアニオンを有する水溶性化合物で
あり、最も好ましくは、アンダーソン型Sb−Moヘテ
ロポリアニオンを有する水溶性化合物である。アンダー
ソン型Sb−MoヘテロポリアニオンはMoの一部がV
に置換されていてもよい。
【0016】具体的には、(SbMo6-lVlO24)(NH47、(S
bMo5V1O24)(NH48、(SbMo6O24)H(NH46、などのア
ンダーソン型Sb−Moヘテロポリアニオンを含む化合
物、酸化アンチモンゾル、Sb2O3、Sb2O5、ハロゲン化ア
ンチモン、酒石酸アンチモニルアンモニウム等が使用で
きるが、好ましくは、アンダーソン型ヘテロポリアニオ
ンを含む化合物が使用される。これらのSb原料は1種
でも2種以上を併用してもよい。
【0017】V原料は、通常少なくともその一部が水に
可溶な、Vを含む化合物、好ましくはVを含む水溶性化
合物であり、さらに好ましくはVの平均価数が4+以上
5+未満であるVからなる化合物またはVの平均価数が
4+以上5+未満となるような複数の化合物の組み合わ
せであり、特に好ましくは、Vの平均価数が実質的に4
+であるVからなる化合物である。このような化合物と
しては、J. Zubietaによる総説、Molecular Engineerin
g, Vol.3, 93-120 (1993) や Coordination Chemistry
Reviews, Vol.114 107-167 (1992) に示されているバナ
ジウム化合物群、シュウ酸バナジル、硫酸バナジル、硝
酸バナジル、VO(acac)2で表されるバナジルアセチ
ルアセトナート(acacはCH3COCHCOCH3 (-)を表
す)、VCl4、などが挙げられる。特に好ましくは硫酸バ
ナジルが使用される。また、メタバナジン酸アンモニウ
ム又はV2 5 のような価数が5+である原料も後述す
る還元剤を適量添加することにより使用可能である。こ
れらのV原料は1種でも2種以上を併用してもよい。
【0018】Xは、Ti,Zr,Nb,Ta,Cr,W,Mn,Fe,Ru,Co,Rh,
Ir,Ni,Pd,Pt,Cu,Ag,Zn,In,Sn,Pb,Bi,およびCeから選ば
れる1種類以上の元素、好ましくはTi,Nb,TaおよびWか
ら選ばれた1以上の元素、さらに好ましくはNbおよび/
またはTaが使用される。X原料は、通常水中で分散性が
良ければ特に水溶性である必要はないが、好ましくは水
溶性化合物であり、具体的にはこれらの元素の酸化物ゾ
ル、水酸化物、水溶性オキソ酸またはその塩、カルボン
酸塩、カルボン酸アンモニウム塩、アルコキシド、アセ
チルアセトナート、等が使用可能である。
【0019】NH4原料は特に必要ではないが使用する
場合には、上記の金属含有化合物のアンモニウム塩を用
いても、アンモニア水を用いてもよいが、上記の金属含
有化合物のアンモニウム塩が好ましい。これらのMo,V,T
e,Sb,X,NH4の各原料は、通常室温以上90℃以下の水
に、生成する複合金属酸化物重量として、通常1〜50
重量%、好ましくは10〜30重量%となるように投
入、攪拌して、水系原料混合物を得る。水系原料混合物
での各原料の状態は、水スラリーでも水溶液でもよい
が、水溶液であることがより好ましい。得られた水中原
料混合物は必要に応じて、pH調整などを行っても良
い。
【0020】本発明の複合金属酸化物の金属原料は、少
なくとも一成分が、少なくともその一部が水に可溶な化
合物であれば、水に不溶または難溶の化合物を用いても
よい。水に不溶または難溶の化合物を金属原料として用
いる場合、好ましくは、Mo原料及び/またはV原料が
少なくともその一部が水に可溶な化合物、Te原料及び
/またはSb原料が水に不溶または難溶の化合物という
組合せである。
【0021】水に不溶または難溶の化合物を原料として
用いることができる理由は明らかではないが、水に不
溶または難溶の化合物であってもごく微量は水に溶解
し、この溶解した化合物と、溶解した少なくともその一
部が水に可溶な化合物とが反応し、水に不溶または難溶
の化合物の水への溶解平衡が移動することにより、水に
不溶または難溶の化合物の平衡が移動し、順次水に不溶
または難溶の化合物が溶解するため、あるいは、水に
溶解した少なくともその一部が水に可溶な化合物が、水
に不溶または難溶の化合物とその表面で反応し、水に可
溶な化合物となって溶解するため、と推測される。これ
らの原料において、少なくともその一部が水に可溶な化
合物としては、通常、常温で100gの水に0.01g
以上の溶解度を有する化合物が挙げられ、水に不溶また
は難溶の化合物としては、通常、常温で100gの水に
0.01g未満の溶解度を有する化合物が挙げられる。
【0022】原料として用いる各成分の比率は、通常、
得られる複合酸化物の比率と同じとなるようにされる。
目的とする複合酸化物の各元素の組成は、Moモル数を
1.0とした場合、Vのモル比は、0.01以上1.0未満であ
り、好ましくは0.1以上0.6未満であり、更に好ましくは
0.2以上0.5未満である。また、Moモル数を1.0とした
場合、Xのモル比は、0以上1.0未満、好ましくは0.02以
上0.30未満、更に好ましくは0.03以上0.20未満である。
TeとSbの合量の、MoとVとXとの合量に対するモル比は0.
01以上0.50以下であり、好ましくは0.03以上0.25以下で
ある。
【0023】生成物中のアンモニウムイオンの量は製造
条件、特に温度やpHによって変化するが、MoとVとXと
の合量に対するモル比は通常0以上1.0以下である。水系
原料混合物には、還元作用を有する物質を添加してもよ
い。水系原料混合物に還元作用を有する物質を添加する
ことにより、Mo、V、Te、Sb、X、の価数バラン
スを制御することが可能である。水系原料混合物に添加
される還元作用を有する物質の量は、目的とする平均金
属価数と仕込みの平均金属価数、および還元効率とのか
ねあいにより決定されるので、その好適な使用量は一概
には決定できないが、通常、仕込みの合計金属モル数に
対して通常0.01モル倍以上20.0モル倍以下、好ましくは
0.1モル倍以上10.0モル倍以下の割合で添加する。
【0024】還元性を有する物質としては、ヒドロキシ
ルアミンやヒドラジンのような無機アミン類およびその
塩、脂肪族アルデヒドや芳香族アルデヒドのようなアル
デヒド類、ブタノール類、ベンジルアルコール類のよう
な炭素数7以下のアルコール、シュウ酸や酒石酸のよう
な炭素数4以下のカルボン酸およびブドウ糖のような還
元糖類などが使用可能である。水熱処理により生成した
複合金属酸化物との濾別が容易であるという点で、還元
剤と酸化された還元剤の双方が水溶性であることが望ま
しい。還元作用を有する物質は、1種でも2種以上を併
用してもよい。
【0025】水熱処理は水熱合成条件で有れば特に制限
はないが、上述した水系原料混合物をオートクレーブな
どの耐圧容器に入れて加熱して反応させればよい。耐圧
容器内の残存空気が存在する状態で水熱処理を行って
も、水熱処理に先立って残存空気を窒素に置換してもよ
いが、構成元素の価数を制御するためには水熱処理に先
立って残存空気を窒素に置換する事が好ましい。
【0026】反応温度は100℃以上、350℃以下、
好ましくは150℃以上である。反応速度を考慮すると
温度は高い方が望ましいが、300℃以上では圧力が数
十気圧に達するために操作が困難になるという欠点はあ
る。また、生成する複合金属酸化物の熱力学的安定性も
操作温度の選択に関連するので一概に高温で有れば良い
とは言えない。150℃以上であると反応が促進される
ので好ましい。
【0027】反応圧力は、通常飽和水蒸気圧であるが、
好ましくは4.5〜85atmである。水熱処理中、攪拌は行っ
ても行わなくてもよいが、原料の系内均質性を維持する
ために、攪拌を行うことが好ましい。水熱処理の処理時
間は、通常1〜240時間、好ましくは4〜200時間
である。昇温速度に関しては特に制限はない。200℃
以上に昇温する場合には、予め所定温度に所定時間保っ
た後に目的の温度へ再昇温する段階的昇温操作も可能で
ある。すなわち、構成元素の組み合わせ等により必要な
場合には2回に分けた昇温条件も好適に使用される。
【0028】水熱処理終了後、冷却し、生成した水に不
溶の固体を、濾過、水洗、乾燥することにより、本発明
の複合金属酸化物が得られる。また用途により機械的強
度が必要な場合にはいわゆる担体を適量混合することが
できる。担体としてはたとえば、シリカ、アルミナ、シ
リカアルミナ、チタニア、ジルコニア、等が挙げられ
る。これらの担体は水熱合成時に添加しても良いし、水
熱合成後の複合金属酸化物に混合して、後述する焼成に
供しても良い。
【0029】このようにして得られた複合金属酸化物
は、さらに気相中で加熱焼成してもよい。さらに焼成す
ることにより結晶化度を高めることができるので、水熱
合成条件よりも高い温度で使用する場合には、焼成する
ことが好ましい。また担体と混合した後に焼成する事で
機械的強度を増加させることもできる。焼成温度は35
0℃以上、好ましくは550〜650℃である。焼成時
間は、通常5分〜20時間、好ましくは1〜6時間であ
る。焼成雰囲気は、通常空気よりも酸素濃度の低い雰囲
気、好ましくは酸素濃度500ppm以下、さらに好ましくは
酸素濃度100ppm以下、もっとも好ましくは実質上酸素を
含まない窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガス雰
囲気である。
【0030】複合金属酸化物は、さらに、用途により粉
砕、混練、成形、含浸、などの後処理をしてもよい。本
発明により得られた複合金属酸化物は、低級アルカンの
気相酸化触媒またはアンモ酸化触媒としてきわめて高い
性能を有する。たとえば、nブタンから無水マレイン
酸、プロパンからアクリル酸、プロパンからアクリロニ
トリル、プロパンからアクリル酸とアクリロニトリル、
エタンからエチレンを製造する反応における触媒として
有用である。
【0031】例えば、プロパンからアクリロニトリルお
よび/またはアクリル酸を製造する場合、本発明の方法
で得られた複合金属酸化物触媒を反応装置内に入れ、反
応温度は通常350〜500℃で、プロパン/アンモニ
ア/酸素/窒素のモル比が、通常1.0/0.1〜3.0/0.1〜1
0.0/0〜50.0である反応ガスを空間速度SVを通常10
0〜30000h-1の条件で反応装置に供給することに
より製造される。アルカンからニトリルとα、β不飽和
カルボン酸とを同時に製造する場合、ニトリルとα、β
不飽和カルボン酸との生成割合を制御する方法を、プロ
パンからアクリロニトリルとアクリル酸とを同時に製造
する場合を例にして、以下説明する。
【0032】アクリロニトリルとアクリル酸の製造比率
制御に関しては供給原料の転化率、および生成物の選択
率に依存するので一概には規定できないが、概略の目安
としては以下の通りである。供給するプロパン、アンモ
ニア、酸素のモル比を変化させることにより、アクリロ
ニトリルとアクリル酸の生成比率を制御することができ
る。例えば、供給するプロパン/アンモニア/酸素のモ
ル比をc/d/eとするとき、2c≦eの場合は、通常c≦
dの条件でアクリロニトリルを主生成物として製造で
き、通常d≦cの条件でアクリロニトリルとアクリル酸を
同時に製造でき、通常d=0の条件でアクリル酸を主生成
物として製造可能である。また、e≦2cの場合には、通
常e≦2dの条件でアクリロニトリルを主生成物として製
造でき、通常2d≦eの条件でアクリロニトリルとアクリ
ル酸を同時に製造でき、通常d=0の条件でアクリル酸を
主生成物として製造可能である。このように触媒として
使用する場合、特に原料転化率を低く押さえ、高い生成
物選択率を実現する場合には反応器出口の未反応原料を
分離してリサイクルし、再び原料として使用する方法が
経済的に有利である。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例、および比較例を挙げ
てさらに詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えな
い限り、これらの実施例に限定されるものではない。W
WH、プロパン転化率、アクリロニトリル選択率、アク
リル酸選択率、アクリル酸収率、アクリロニトリル生成
速度、アクリロニトリル+アクリル酸生成速度、アクリ
ル酸生成速度は次のように計算する。
【0034】WWH:単位時間(hr)当たりの供給プロパ
ンの質量(kg)/触媒の質量(kg) プロパン転化率:反応したプロパンのモル数/供給した
プロパンのモル数 アクリロニトリル選択率:生成したアクリロニトリルの
モル数/反応したプロパンのモル数 アクリル酸選択率:生成したアクリル酸のモル数/反応
したプロパンのモル数 プロピレン選択率:生成したプロピレンのモル数/反応
したプロパンのモル数アクリル酸収率:生成したアクリ
ル酸のモル数/供給したプロパンのモル数 アクリロニトリル生成速度:単位時間(hr)当たりに生成
したアクリロニトリル質量(kg)/触媒の質量(kg) アクリロニトリル+アクリル酸生成速度:単位時間(hr)
当たりに生成したアクリロニトリル質量(kg)/触媒の質
量(kg)+単位時間(hr)当たりに生成したアクリル酸質量
(kg)/触媒の質量(kg) アクリル酸生成速度:単位時間(hr)当たりに生成したア
クリル酸質量(kg)/触媒の質量(kg)
【0035】<実施例1>まず、実験式がMo1V0.27Te
0.18Nb0.15(NH4)0.28Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。パラモリブデン酸アンモニウム塩7.1
g、テルル酸1.5gをはかりとり、水40mlに溶解させ
た。次いで、この溶液に、Vが12mmolとなるように秤量
した硫酸バナジル粉末を80℃に加熱した温水10ml
に投入し溶解した溶液を加えて青色溶液を得た。さら
に、この溶液にNbが4.8mmolとなるように秤量した五酸
化ニオブゾル、n-ブタノール8.4mmolを添加し、原料化
合物の水系混合物を得た。この原料化合物の水系混合物
を10分間撹拌した後、溶液をテフロン内筒簡易ステン
レスオークレーブ(100ml)に入れ密閉し、オートク
レーブ内の残存空気を窒素ガスで十分置換した後、17
5℃(9.9atm)で48時間加熱した。加熱終了後オート
クレーブを自然冷却し、生成した固体を濾別し、80℃
で乾燥して、実験式がMo1V0.27Te0.18Nb0.15(NH4)0.28O
nである黒紫色固体6.5gを得た。次いで、得られた固体
25mgを固定床流通型反応器に充填し、反応温度42
0℃、空間速度SV約16000h-1にしてプロパン/
アンモニア/空気=1/1.2/15のモル比でガスを供給し、
気相接触酸化反応を行った。結果を表−1に示す。
【0036】<実施例2>まず、実験式がMo1V0.25Te
0.17Nb0.12(NH4)0.27Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。公知文献(Howard T.Evans.Jr.ら、Acta
Crystallographica(1974).B30.2095)に従ってアン
ダーソン型ヘテロポリ酸((NH4)6TeMo6O24・7H2O)を得
た。該ヘテロポリ酸をTeが6.6mmolとなる量はかりと
り、80℃に加熱した水40mlに溶解させた。次い
で、この溶液に、Vが12mmolとなるように秤量した硫酸
バナジル粉末を80℃に加熱した温水10mlに投入し
溶解した溶液を加えて青色溶液を得た。さらに、この溶
液に、Nbが4.8mmolとなるように秤量した五酸化ニオブ
ゾル、シュウ酸16.7mmolを添加し、原料化合物の水系混
合物を得た。この原料化合物の水系混合物を10分間撹
拌した後、溶液をテフロン内筒簡易ステンレスオークレ
ーブ(100ml)に入れ、密閉し、オートクレーブ内の
残存空気を窒素ガスで十分置換した後、175℃(9.9a
tm)で48時間加熱した。オートクレーブを自然冷却の
後、生成した固体を濾別し、80℃で乾燥して、実験式
がMo1V0.25Te0.17Nb0.12(NH4)0.27Onである黒紫色固体
6.6gを得た。次いで、得られた固体25mgを固定床流
通型反応器に充填し、反応温度420℃、空間速度SV
約16000h-1にしてプロパン/アンモニア/空気=1
/1.2/15のモル比でガスを供給し、気相接触酸化反応を
行った。結果を表−1に示す。
【0037】<実施例3>まず、実験式がMo1V0.27Te
0.18Nb0.15Onである複合金属酸化物を次のように合成し
た。実施例1で得られた黒紫色固体を、さらに、窒素気
流下600℃で2時間処理することにより、実験式がMo1V
0.27Te0.18Nb0.15Oである黒色の複合金属酸化物を得
た。次いで、得られた複合金属酸化物50mgを固定床流
通型反応器に充填し、反応温度420℃、空間速度SV
約7900h-1にしてプロパン/アンモニア/空気=1/
1.2/15のモル比でガスを供給し、気相接触酸化反応を行
った。結果を表−1に示す。
【0038】<比較例1>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.23Nb0.12(NH4)0.55Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。温水5.68リットルに1.38kgのパラモリ
ブデン酸アンモニウム塩、0.275kgのメタバナジン酸
アンモニウム塩、0.413kgのテルル酸を溶解し、均一
な水溶液を調製した。この溶液にニオブの濃度が0.659
mol/kgのシュウ酸ニオブアンモニウム水溶液0.61
8kgを混合し、スラリーを調製した。このスラリーを
噴霧乾燥機を用いて200℃で乾燥して水分を除去し、固
体を得た。得られた固体を窒素気流下175℃(1.0atm)
で48時間加熱処理をして、実験式がMo1V0.3Te0. 23Nb
0.12(NH4)0.55Onである黒色の固体を得た。
【0039】次いで、得られた固体50mgを固定床流通
型反応器に充填し、反応温度420℃、空間速度SV約
7900h-1にしてプロパン/アンモニア/空気=1/1.2
/15のモル比でガスを供給し、気相接触酸化反応を行っ
た。結果を表−1に示す。比較例1は、実施例1とは、
ほぼ同じ組成の複合金属酸化物であり、いずれも、175
℃48時間の処理をして得られたものであるにもかかわ
らず、表−1より、水熱処理しない比較例1の触媒よ
り、水熱処理して得られた実施例1の触媒の方が性能が
優れていることが分かる。
【0040】<比較例2>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.23Nb0.12(NH4)0.42Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。比較例1において、窒素気流下で加熱処
理していたのを、空気気流下で加熱処理した他は、比較
例1と同様に行い、実験式がMo1V0.3Te0.23Nb0.12(NH4)
0.42Onである黒色の固体を得た。次いで、得られた固体
を用い、比較例1と同様に気相接触酸化反応を行った。
結果を表−1に示す。比較例2は、実施例1とほぼ同じ
組成の複合金属酸化物であり、いずれも、175℃48時
間の処理をして得られたものであるにもかかわらず、表
−1より、水熱処理しない比較例2の触媒より、水熱処
理して得られた実施例1の触媒の方が性能が優れている
ことが分かる。
【0041】<比較例3>まず、実験式がMo1V0.25Te
0.17Nb0.12(NH4)0.27Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。実施例2において得られた、原料化合物
の水系混合物を10分間攪拌した後、200℃で噴霧乾燥
して水分を除去し、固体をえて、この固体を空気気流下
175℃(1.0atm)で48時間加熱処理することにより実
験式がMo1V0.25Te0.17Nb0.12(NH4)0.27Onである黒色の
固体を得た。次いで、得られた黒色の固体50mgを固定
床流通型反応器に充填し、反応温度420℃、空間速度
SV約7900h-1にしてプロパン/アンモニア/空気
=1/1.2/15のモル比でガスを供給し、気相接触酸化反応
を行った。結果を表−1に示す。比較例3は、実施例2
と同じヘテロポリ酸原料を使用し、いずれも175℃4
8時間処理して得られた、ほぼ同じ組成の複合金属酸化
物であるにもかかわらず、表−1より、水熱処理を行わ
ない比較例3より水熱処理して得られた実施例2の触媒
の方が性能が優れていることが分かる。
【0042】<比較例4>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.23Nb0.12Onである複合金属酸化物を次のように合成し
た。比較例1において噴霧乾燥して得られた固体を空気
中350℃(1.0atm)でアンモニア臭がしなくなるまで
分解した後、窒素気流下600℃(1.0atm)で2時間加熱
処理をして、実験式がMo1V0.3Te0.23Nb0.12Onである黒
色の複合金属酸化物を得た。次いで、得られた固体を用
い、実施例3と同様に気相接触酸化反応を行った。結果
を表−1に示す。比較例4は、実施例3と同様に、得ら
れた複合金属酸化物を窒素下600℃2時間の後処理を行
っているにもかかわらず、実施例3のように水熱処理し
て得られた触媒の方が、水熱処理しないで得られた触媒
に比べ、活性(アクリロニトリル生成速度)および選択
性が優れていることが、表−1より分かる。
【0043】<実施例4>まず、実験式がMo1V0.3Sb
0.17Nb0.05(NH4)0.2Onである複合金属酸化物を次のよう
に合成した。パラモリブデン酸アンモニウム7.1g(Mo 40
mmol)を水40mlに溶解し、31%過酸化水素0.715g
を加えた。更に三酸化アンチモン粉末(Sb2O3)0.96gを
加え、攪拌しながら80℃に加熱して完全に溶解させ
た。次いで、Vが16mmolとなるように秤量した硫酸バ
ナジル粉末を80℃に加熱した温水10mlに投入し溶
解した溶液を加えて青色溶液を得た。さらに、この溶液
に、Nbが2.0mmolとなるように秤量した五酸化ニオブ
ゾル、およびシュウ酸8.4mmolを添加し、原料化合物
の水系混合物を得た。この原料化合物の水系混合物を1
0分間撹拌した後、溶液をテフロン内筒簡易ステンレス
オークレーブ(100ml)に入れ、密閉し、オートクレ
ーブ内の残存空気を窒素ガスで十分置換した後、175
℃(9.9atm)で48時間加熱した。オートクレーブを自
然冷却の後、生成した固体を濾別し、80℃で乾燥し
て、実験式がMo1V0.3Nb0.05Sb0.17(NH4)0.2Onである黒
紫色固体7.0gを得た。次いで、得られた固体を用い、
実施例3と同様に気相接触酸化反応を行った。結果を表
−1に示す。
【0044】<比較例5>まず、実験式がMo1V0.3Sb
0.17Nb0.05(NH4)0.5Onである複合金属酸化物を次のよう
に合成した。温水325mlにメタバナジン酸アンモニ
ウム15.7gを溶解し、次いでこれに三酸化アンチモ
ン粉末10.9gを添加した。このスラリーを80℃で
6時間加熱攪拌を行ったのち、これにパラモリブデン酸
アンモニウム 78.9gを添加し、更にシュウ酸ニオ
ブアンモニウム水溶液(ニオブ2.23mol/kg含有)1
0gを添加した。このスラリーを蒸発乾固させて、窒素
気流下、175℃(1.0atm)で48時間処理した。次い
で、得られた固体を用い、実施例3と同様に気相接触酸
化反応を行った。結果を表−1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】水熱処理して得られた触媒の方が、水熱処
理しないで得られた触媒に比べ、活性(アクリロニトリ
ル生成速度)が優れていることが、表−1より分かる。
【0047】<実施例5>まず、実験式がMo1V0.32Te
0.17Nb0.12(NH4)0.23Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。パラモリブデン酸アンモニウム塩7.1
g、テルル酸1.5gをはかりとり、水40mlに溶解させ
た。次いで、この溶液に、Vが16mmolとなるように秤
量した硫酸バナジル粉末を80℃に加熱した温水10m
lに投入し溶解した溶液を加えて青色溶液を得た。さら
に、この溶液にNbが4.8mmolとなるように秤量した五酸
化ニオブゾル、シュウ酸11.7mmolを添加し、原料化合物
の水系混合物を得た。この原料化合物の水系混合物を1
0分間撹拌した後、溶液をテフロン内筒簡易ステンレス
オークレーブ(100ml)に入れ密閉し、オートクレー
ブ内の残存空気を窒素ガスで十分置換した後、175℃
(9.9atm)で48時間加熱した。加熱終了後オートクレ
ーブを自然冷却し、生成した固体を濾別し、80℃で乾
燥して、実験式がMo1V0.32Te0.17Nb0.12(NH4)0.23On
ある黒紫色固体7.9gを得た。次いで、得られた固体25
mgを固定床流通型反応器に充填し、反応温度410
℃、空間速度SV約16000h-1にしてプロパン/ア
ンモニア/空気=1/0.3/4のモル比でガスを供給し、気
相接触酸化反応を行った。結果を表−2に示す。
【0048】<実施例6>実施例5において、プロパン
/アンモニア/空気=1/0.2/4のモル比とした以外は実施例
5と同様にして気相接触酸化反応を行った。結果を表−
2に示す。 <実施例7>実施例5において、プロパン/アンモニア/
空気=1/0.15/4のモル比とした以外は実施例5と同様に
して気相接触酸化反応を行った。結果を表−2に示す。
【0049】<比較例6>実施例5において、反応器に
比較例1で得られた複合金属酸化物を充填した以外は、
実施例5と同様にして気相接触酸化反応を行った。結果
を表−2に示す。 <比較例7>実施例6において、反応器に比較例1で得
られた複合金属酸化物を充填した以外は、実施例6と同
様にして気相接触酸化反応を行った。結果を表−2に示
す。 <比較例8>実施例7において、反応器に比較例1で得
られた複合金属酸化物を充填した以外は、実施例7と同
様にして気相接触酸化反応を行った。結果を表−2に示
す。
【0050】<実施例8>まず、実験式がMo1V0.32Te
0.17Nb0.12Onである複合金属酸化物を次のように合成し
た。実施例5で得られた黒紫色固体を、さらに、窒素気
流下600℃(1.0atm)で2時間処理することにより、実
験式がMo1V0.32Te0.17Nb0.12Onである黒色の複合金属酸
化物を得た。次いで、得られた複合金属酸化物50mgを
固定床流通型反応器に充填し、反応温度410℃、空間
速度SV約7900h-1にしてプロパン/アンモニア/
空気=1/0.3/4のモル比でガスを供給し、気相接触酸化
反応を行った。結果を表−2に示す。
【0051】<実施例9>実施例8において、プロパン
/アンモニア/空気=1/0.2/4のモル比とした以外は実施例
8と同様にして気相接触酸化反応を行った。結果を表−
2に示す。 <実施例10>実施例8において、プロパン/アンモニ
ア/空気=1/0.15/4のモル比とした以外は実施例8と同様
にして気相接触酸化反応を行った。結果を表−2に示
す。
【0052】<比較例9>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.23Nb0.12Onである複合金属酸化物を次のように合成し
た。比較例1において噴霧乾燥して得られた固体を空気
中350℃(1.0atm)でアンモニア臭がしなくなるまで
分解した後、窒素気流下600℃(1.0atm)で2時間加熱
処理をして、実験式がMo1V0.3Te0.23Nb0.12Onである黒
色の複合金属酸化物を得た。次いで、得られた複合金属
酸化物を用い、実施例8と同様に気相接触酸化反応を行
った。結果を表−2に示す。
【0053】<比較例10>実施例9において、反応器
に比較例9で得られた複合金属酸化物を充填した以外は
実施例9と同様にして気相接触酸化反応を行った。結果
を表−2に示す。 <比較例11>実施例10において、反応器に比較例9
で得られた複合金属酸化物を充填した以外は実施例10
と同様にして気相接触酸化反応を行った。結果を表−2
に示す。
【0054】<実施例11>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.16Nb0.125(NH4)0.19Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。実施例5において、175℃(9.9気
圧)での水熱処理時間を48時間から12時間に変えた
以外は実施例5と同様にして、実験式がMo1V0.3Te0.16N
b0.125(NH4)0.19Onで黒紫色固体である複合金属酸化物
を調製した。次いで、得られた複合金属酸化物を用い、
実施例5と同様にして気相接触酸化反応を行った。結果
を表−2に示す。
【0055】<実施例12>実施例7において、反応器
に実施例11で得られた複合金属酸化物を充填した以外
は実施例7と同様にして気相接触酸化反応を行った。結
果を表−2に示す。 <実施例13>まず、実験式がMo1V0.3Te0.16Nb0.125On
である複合金属酸化物を次のように合成した。実施例1
1で得られた黒紫色固体を、さらに、窒素気流下600℃
(1.0atm)で2時間処理することにより、実験式がMo1V
0.3Te0.16Nb0.125Onである黒色の複合金属酸化物を合成
した。次いで、得られた複合金属酸化物50mgを固定床
流通型反応器に充填し、反応温度410℃、空間速度S
V約7900h-1にしてプロパン/アンモニア/空気=1
/0.3/4のモル比でガスを供給し、気相接触酸化反応を行
った。結果を表−2に示す。
【0056】<実施例14>実施例10において、反応
器に実施例13で得られた複合金属酸化物を充填した以
外は実施例10と同様にして気相接触酸化反応を行っ
た。結果を表−2に示す。
【0057】<実施例15>まず、実験式がMo1V0.36Te
0.16Nb0.12(NH4)0.17Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。実施例5において、175℃(9.9気
圧)での水熱処理時間を48時間から90時間とした以
外は実施例5と同様にして、実験式がMo1V0.36Te0.16Nb
0.12(NH4)0.17Onである複合金属酸化物を調製した。次
いで、得られた複合金属酸化物を用い、実施例5と同様
にして気相接触酸化反応を行った。結果を表−2に示
す。
【0058】<実施例16>実施例10において、反応
器に実施例15で得られた複合金属酸化物を充填した以
外は実施例10と同様にして気相接触酸化反応を行っ
た。結果を表−2に示す。
【0059】<実施例17>まず、実験式がMo1V0.36Te
0.16Nb0.12Onである複合金属酸化物を次のように合成し
た。実施例15で得られた黒紫色固体を、さらに、窒素
気流下600℃(1.0atm)で2時間処理することにより、
実験式がMo1V0.36Te0.16Nb0.12Onである黒色の複合金属
酸化物を得た。次いで、得られた複合金属酸化物50mg
を固定床流通型反応器に充填し、反応温度410℃、空
間速度SV約7900h-1にしてプロパン/アンモニア
/空気=1/0.3/4のモル比でガスを供給し、気相接触酸
化反応を行った。結果を表−2に示す。
【0060】<実施例18>実施例10において、反応
器に実施例17で得られた複合金属酸化物を充填した以
外は実施例10と同様にして気相接触酸化反応を行っ
た。結果を表−2に示す。 <実施例19>まず、実験式がMo1V0.36Te0.13Ti0.10(N
H4)0.23Onである複合酸化物触媒を次のように合成し
た。実施例5において、五酸化ニオブゾルの代わりに、
Tiが4mmolとなるよう秤量した、TiO2の含有量が6重量
%であるニ酸化チタンゾルを加えた以外は、実施例5と
同様にして実験式がMo1V0.36Te0.13Ti0.10(NH4)0.23On
である複合金属酸化物を調製した。次いで、得られた複
合金属酸化物100mgを固定床流通型反応器に充填
し、反応温度410℃、空間速度SV約4000h-1
してプロパン/アンモニア/空気=1/0.3/4のモル比で
ガスを供給し、気相接触酸化反応を行った。結果を表−
2に示す。
【0061】<比較例12>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Ti0.10(NH4)0.5Onである複合金属酸化物を次のよう
に合成した。パラモリブデン酸アンモニウム塩7.1g、
テルル酸1.5g、メタバナジン酸アンモニウム1.4gを温
水80mlに溶解させた。さらに、この溶液に、Tiが4m
molとなるように秤量した、TiO2の含有量が6重量%で
ある二酸化チタンゾルおよびシュウ酸11.7mmolを添加
し、攪拌した。このスラリーを蒸発乾固し、175℃
(1.0atm)で48時間窒素気流中で処理した。次いで、
得られた複合金属酸化物100mgを固定床流通型反応
器に充填し、反応温度410℃、空間速度SV約400
0h-1にしてプロパン/アンモニア/空気=1/0.3/4のモ
ル比でガスを供給し、気相接触酸化反応を行った。結果
を表−2に示す。
【0062】<実施例20>まず、実験式がMo1V0.35Te
0.17Ta0.1(NH4)0.17Onである複合金属酸化物を次のよう
に合成した。実施例5において、五酸化ニオブゾルの代
わりに、Taが4mmolとなるよう秤量した、Taの含有量が
0.66mol/lであるシュウ酸タンタル水溶液を加え、ま
た、シュウ酸の添加量を6.67mmolとした以外は、実施例
5と同様にして実験式がMo1V0. 35Te0.17Ta0.1(NH4)0.17
Onである複合金属酸化物を調製した。次いで、得られた
複合金属酸化物25mgを固定床流通型反応器に充填し、
反応温度410℃、空間速度SV約16000h-1にし
てプロパン/アンモニア/空気=1/0.3/4のモル比でガ
スを供給し、気相接触酸化反応を行った。結果を表−2
に示す。
【0063】<比較例13>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Ta0.1(NH4)0.5Onである複合金属酸化物を次のよう
に合成した。比較例12において、二酸化チタンゾルの
代わりに、Taが4mmolとなるように秤量した、Taの含有
量が0.66mol/lであるシュウ酸タンタル水溶液を加え、
シュウ酸の添加量を6.67mmolとした以外は比較例12と
同様にして、実験式がMo1V0. 3Te0.17Ta0.1(NH4)0.5On
ある複合金属酸化物を調製した。次いで得られた複合金
属酸化物50mgを固定床流通型反応器に充填し、反応
温度410℃、空間速度SV約7900h-1にしてプロ
パン/アンモニア/空気=1/0.3/4のモル比でガスを供
給し、気相接触酸化反応を行った。結果を表−2に示
す。
【0064】<実施例21>まず、実験式がMo1V0.36Te
0.17W0.09(NH4)0.20Onである複合金属酸化物を次のよう
に合成した。実施例5において、五酸化ニオブゾルの代
わりに、Wが4mmolとなるよう秤量したパラタングステン
酸アンモニウム((NH4)10W12O41・5H2O)を温水に溶解し
たものを加え、シュウ酸の添加量を13.5mmolとした以外
は、実施例5と同様にして実験式がMo1V0.36Te0.17W
0.09(NH4)0.20Onである複合金属酸化物を調製した。次
いで、得られた複合金属酸化物50mgを固定床流通型反
応器に充填し、反応温度410℃、空間速度SV約7900
h-1にしてプロパン/アンモニア/空気=1/0.3/4のモル
比でガスを供給し、気相接触酸化反応を行った。結果を
表−2に示す。
【0065】<比較例14>まず、実験式が実験式がMo
1V0.3Te0.17W0.1(NH4)0.5Onである複合金属酸化物を次
のように合成した。比較例12において、二酸化チタン
ゾルの代わりに、Wが4mmolとなるよう秤量したパラタン
グステン酸アンモニウム((NH4)10W12O41・5H2O)を温水
10mlに溶解したものを加え、シュウ酸の添加量を13.5mm
olとした以外は比較例12と同様にして、実験式が実験
式がMo1V0.3Te0.17W0.1(NH4)0.5Onである複合金属酸化
物を調製した。次いで、得られた複合金属酸化物50m
gを固定床流通型反応器に充填し、反応温度410℃、
空間速度SV約7900h-1にしてプロパン/アンモニ
ア/空気=1/0.3/4のモル比でガスを供給し、気相接触
酸化反応を行った。結果を表−2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】表中、PPAはプロパン、ANはアクリロニト
リル、AAはアクリル酸を表す。プロパンからアクリロニ
トリルを主生成物として製造する場合、およびアクリロ
ニトリルとアクリル酸を同時に製造する場合の両方にお
いて、水熱処理して得られた触媒の方が、水熱処理しな
いで得られた触媒に比べ、活性(アクリロニトリル+ア
クリル酸生成速度)が優れていることが、表−2より分
かる。
【0068】<実施例22>実施例5の複合酸化物50
mgを固定床流通型反応器に充填し、反応温度410
℃、空間速度約26000hr-1にしてプロパン/H2
/空気=1/12/4のモル比でガスを供給し気相接触酸化反応
を行った。3時間後の結果を表−3に示す。反応成績は
長時間にわたり安定であった。
【0069】<比較例15>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12(NH4)0.55Onである複合金属酸化物を次のよ
うに合成した。比較例1において、テルル酸の量を0.3k
gとした以外は比較例1と同様にして実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12(NH4)0.55Onである複合金属酸化物を合成し
た。次いで、得られた複合金属酸化物を用いて、実施例
22と同様に気相接触酸化反応を行った。その結果、実
施例22と異なり、プロパンの転化率が著しく低いのみ
ならず、活性が経時的に低下する現象が観測され、反応
開始から1.5時間後の時点でのアクリル酸生成速度は0.1
2kg-AA/kg-cat/hrであったが、2.5時間後の時点では0.0
6kg-AA/kg-cat/hrまで低下した。2.5時間後の結果を表
−3に示す。
【0070】<実施例23>まず、実験式がMo1V0.32Te
0.17Nb0.12Onである複合金属酸化物を次のように合成し
た。実施例22で用いた、実施例5で得られた実験式が
Mo1V0.32Te0.17Nb0.12(NH4)0.23Onである複合金属酸化
物をさらに、窒素気流下600℃(1.0atm)で2時間処理
することにより、実験式がMo1V0.32Te0.17Nb0.12Onであ
る黒色の複合金属酸化物を得た。次いで、得られた複合
金属酸化物100mgを用いて実施例22と同様に気相
接触酸化反応を行った。結果を表−3に示す。反応成績
は長時間にわたり安定であった。
【0071】<比較例16>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12Onである複合金属酸化物を次のように合成し
た。比較例15で得られた複合金属酸化物を空気中35
0℃(1.0atm)でアンモニア臭がしなくなるまで分解し
た後、窒素気流下600℃(1.0atm)で2時間加熱処理を
して、実験式がMo1V0.3Te0.17Nb0.12Onである黒色の複
合酸化物を得た。次いで、得られた複合酸化物100m
gを用いて実施例23と同様に気相接触酸化反応を行っ
た。結果を表−3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】表中、PPAはプロパン、AAはアクリル酸、P
PYはプロピレンを表す。プロパンからアクリル酸を製造
する場合においても、水熱処理して得られた触媒の方
が、水熱処理しないで得られた触媒に比べ、活性(アク
リル酸生成速度)が優れていることが、表−3より分か
る。
【0074】<実施例24>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12On である複合金属酸化物を次のように合成
した。テフロン内筒簡易ステンレスオートクレーブ(10
0ml)に、水50mlと、三酸化モリブデン(MoO3)5.76g
、二酸化テルル(TeO2) 1.06g、五酸化バナジウム(V
2O 5)1.09g 、シュウ酸二水和物(H2C2O4・2H2O)1.51g、
Nbが4.8mmol となるように秤量した五酸化ニオブゾルを
加え、十分攪拌した後、密封し、オートクレーブ内の残
存空気を窒素ガスで十分置換した後、実施例1と同様に
175 ℃(9.9atm)で48時間加熱した。オートクレーブを
自然冷却の後、生成した固体を濾別し、80℃で乾燥し
て、実験式がMo1V0.3Te0.17Nb0.12On である複合金属酸
化物7.0 gを得た。次いで、得られた複合金属酸化物25
mgを実施例1と同様に固定床流通型反応器に充填し、反
応温度420℃、空間速度SV約16000h-1にして
プロパン/アンモニア/ 空気=1/1.2/15 のモル比でガス
を供給し、気相接触酸化反応を行った。結果を表−4に
示す。
【0075】<比較例17>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12On である複合金属酸化物を次のように合成
した。水50mlに、三酸化モリブデン(MoO3)5.76g 、
二酸化テルル(TeO2) 1.06g、五酸化バナジウム(V2O5)
1.09g 、シュウ酸二水和物(H2C2O4・2H2O)1.51g、Nbが
4.8mmol となるように秤量した五酸化ニオブゾルを添加
し、十分攪拌して得たスラリーを、攪拌しながら蒸発乾
固させた。得られた固体を粉砕し、窒素気流下(1.0atm)
175℃ 48時間処理を行って、実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12On である複合金属酸化物を得た。次いで、
得られた複合金属酸化物50mgを固定床流通型反応器に充
填し、反応温度420℃、空間速度SV約7900h-1
にしてプロパン/ アンモニア/ 空気=1/1.2/15 のモル比
でガスを供給し、気相接触酸化反応を行った。結果を表
−4に示す。
【0076】<実施例25>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12On である複合金属酸化物を次のように合成
した。実施例24で得られた黒紫色固体を、さらに、窒
素気流下(1.0atm)600℃で2時間処理することにより、
実験式がMo1V0.3Te0.17Nb0.12On である黒色の複合金属
酸化物を得た。次いで、得られた複合金属酸化物50mgを
固定床流通型反応器に充填し、反応温度420℃、空間
速度SV約 7900h-1にしてプロパン/ アンモニア/ 空気
=1/1.2/15 のモル比でガスを供給し、気相接触酸化反応
を行った。結果を表−4に示す。
【0077】<比較例18>まず、実験式がMo1V0.3Te
0.17Nb0.12On である複合金属酸化物を次のように合成
した。比較例17で得られた固体を、さらに、窒素気流
下(1.0atm)600℃で2時間処理することにより、実験式
がMo1V0.3Te0.17Nb0.12On である黒色の複合金属酸化物
を得た。次いで、得られた複合金属酸化物を用い、実施
例25と同様に気相接触酸化反応を行った。結果を表−
4に示す。
【0078】
【表4】 表中、PPAはプロパン、ANはアクリロニトリルを表
す。
【0079】表−4より実施例24は、比較例17と全
く同一の、単独では水に不溶または難溶の二酸化テル
ル、少くともその一部が水に可溶な三酸化モリブデン等
を使用し、175℃処理しているにも関わらず、水熱処
理をしない比較例17よりも格段に優れた触媒性能を示
すことが分かる。また、実施例25は、比較例18 と全
く同一の、単独では水に不溶または難溶の二酸化テル
ル、少くともその一部が水に可溶な三酸化モリブデン等
を使用し、600℃処理しているにも関わらず、水熱処
理をしない比較例18よりも格段に優れた触媒性能を示
すことが分かる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、水熱条件を選択するこ
とにより従来法と比較してより低温でMo、V、並び
に、Teおよび/またはSbを必須成分とする複合金属
酸化物触媒触媒を合成することが可能であり、また、選
択率、活性などの性能が良好な触媒を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 31/02 102 B01J 31/02 102Z C01G 51/00 C01G 51/00 A 53/00 53/00 A 55/00 55/00 C07C 51/25 C07C 51/25 57/05 57/05 253/24 253/24 255/08 255/08 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4G048 AA03 AB05 AC08 AE05 4G069 AA08 AA09 BB06A BB06B BB07A BB07B BC18A BC21A BC22A BC25A BC26A BC31A BC32A BC35A BC43A BC50A BC51A BC54A BC54B BC54C BC55A BC55B BC55C BC56A BC58A BC59A BC59B BC59C BC60A BC62A BC66A BC67A BC68A BC70A BC71A BC72A BC74A BC75A BD06A BD06B BD10A BD10B CB54 FB10 FB30 FC03 4H006 AA02 AC46 AC54 BA05 BA07 BA08 BA10 BA11 BA12 BA13 BA14 BA15 BA16 BA19 BA20 BA21 BA22 BA23 BA24 BA25 BA26 BA30 BA34 BA81 BC13 BC32 BC37 BE14 BE30 BS10 QN24 4H039 CA65 CA70 CC30 CL50

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料化合物を含む水系混合物を、100
    〜350℃で水熱処理することを特徴とする下記一般式
    [1]で表される複合金属酸化物の製造方法。 【化1】 Mo1.0aTebSbα-bx(NH4yn [1] (式中、XはTi,Zr,Nb,Ta,Cr,W,M
    n,Fe,Ru,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,P
    t,Cu,Ag,Zn,In,Sn,Pb,Bi,およ
    びCeの中から選ばれる一種以上の元素を表し、0.01≦
    a<1.0、0≦b≦α、0≦x<1.0、0.01≦α/(1+a+x)≦
    0.50、0≦y≦(1+a+x)、nは他の元素の酸化状態により
    決定される数である。)
  2. 【請求項2】 一般式[1]において、0.1≦a<0.6、0
    ≦b≦α、0.02≦x<0.30、0.03≦α/(1+a+x)≦0.25、0
    ≦y≦(1+a)であることを特徴とする請求項1に記載の
    複合金属酸化物の製造方法。
  3. 【請求項3】 Mo原料が水溶性Mo化合物、V原料が
    水溶性V化合物、Te原料が水溶性Te化合物、Sb原
    料が水溶性Sb化合物であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の複合金属酸化物の製造方法。
  4. 【請求項4】 TeおよびMo原料が(TeMo6-kVkO24)
    (6+k)-(kは0または1を表す)で表されるアンダーソン
    型Te−Moヘテロポリ酸またはその塩であることを特
    徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の複合金
    属酸化物の製造方法。
  5. 【請求項5】 SbおよびMo原料が(SbMo6-kVkO24)
    (7+k)-(kは0または1を表す)で表されるアンダーソン
    型Sb−Moヘテロポリ酸またはその塩であることを特
    徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の複合金
    属酸化物の製造方法。
  6. 【請求項6】 V原料がVの平均価数nが4≦n<5と
    なるようなV化合物の組み合わせであることを特徴とす
    る請求項1ないし5いずれか1項に記載の複合金属酸化
    物の製造方法。
  7. 【請求項7】 原料化合物を含む水系混合物に還元作用
    を有する物質を添加することを特徴とする請求項1ない
    し6いずれか1項に記載の複合金属酸化物の製造方法。
  8. 【請求項8】 還元作用を有する物質が無機アミン類、
    アルデヒド類、炭素数7以下のアルコール、炭素数4以
    下のカルボン酸および還元糖類から選ばれる少なくとも
    1種類である請求項7に記載の複合金属酸化物の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 水熱処理して得られた複合金属酸化物を
    さらに350℃以上の温度で焼成することを特徴とする
    請求項1ないし8いずれか1項に記載の複合金属酸化物
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 焼成雰囲気が空気より低い酸素濃度雰
    囲気であることを特徴とする請求項9に記載の複合金属
    酸化物の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10いずれか1項の製
    造方法により得られた複合金属酸化物触媒。
  12. 【請求項12】 触媒の存在下、アルカンをアンモ酸化
    してニトリルを製造する方法において、触媒として請求
    項11に記載の複合金属酸化物触媒を用いることを特徴
    とするニトリルの製造方法。
  13. 【請求項13】 触媒の存在下、アルカンを気相酸化し
    てα、β不飽和カルボン酸を製造する方法において、触
    媒として請求項11に記載の複合金属酸化物触媒を用い
    ることを特徴とするα、β不飽和カルボン酸の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の複合金属酸化物触
    媒、アンモニア、酸素の存在下、アルカンを気相反応さ
    せ、ニトリルおよびα、β不飽和カルボン酸を製造する
    方法において、反応器に供給するアンモニアとアルカン
    と酸素の比率を変化させることにより、生成するニトリ
    ルとα、β不飽和カルボン酸の比率を制御することを特
    徴とするニトリルおよびα、β不飽和カルボン酸の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 アルカンがプロパンまたはイソブタン
    であることを特徴とする請求項12ないし14いずれか
    1項に記載の製造方法。
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