JP2000142297A - エアバッグ装置におけるストラップの取付構造 - Google Patents

エアバッグ装置におけるストラップの取付構造

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JP2000142297A
JP2000142297A JP10314811A JP31481198A JP2000142297A JP 2000142297 A JP2000142297 A JP 2000142297A JP 10314811 A JP10314811 A JP 10314811A JP 31481198 A JP31481198 A JP 31481198A JP 2000142297 A JP2000142297 A JP 2000142297A
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strap
case
airbag
flange
door
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JP10314811A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Otsuka
昌克 大塚
Yoshinori Mihara
義則 三原
Tomonori Kakihara
智紀 垣原
Katsutoshi Suzuki
勝利 鈴木
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Hosei Brake Industry Co Ltd
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Hosei Brake Industry Co Ltd
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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネル1のドア3とエアバ
ッグケース4とを連結して、エアバッグ5展開時にドア
3の開き角度を規制するストラップ8をケース4に取付
ける構造において、簡単にしかも低コストに取付けで
き、ストラップ切れがないものを提供する。 【解決手段】 ストラップの下端部8bを係止する係止
金具10が、ケース4側面に固設された基部12と、こ
の基部12の縁部から立設されその外周にストラップの
下端部8bを受入れるU字状の受け部20を形成するフ
ランジ部14と、このフランジ部14から一体に延設さ
れストラップ8を受け部20に導くガイド部16とを備
え、ガイド部16とケース4側面との隙間m1がストラ
ップ8の直径m2よりも小さく設定され、ガイド部16
及びストラップ8が弾性変形することでストラップ8が
受け部20に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置に
おけるストラップの取付構造に関し、詳細には、インス
トルメントパネルの開口を塞ぐドアとエアバッグを収納
するケースとの間を連結して、エアバッグ展開時におけ
るドアの開き角度を規制するストラップを、該ケースに
取付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の取付構造を図6に示す助手席用エ
アバッグ装置によって説明する。
【0003】この助手席用エアバッグ装置は、車両のイ
ンストルメントパネル1に開口2を設け、この開口2を
ドア3で塞ぐとともに、該開口2の下方に近接させて上
方に開口するケース4を配し、このケース4内に折畳ま
れたエアバッグ5と該エアバッグ5を展開させるインフ
レータ6とを収納して構成されている。そして、インス
トルメントパネル1の開口2を塞ぐドア3は、エアバッ
グ5の展開圧力により、その前端部を支点として後端部
が車両前方に回動するように押し開かれ、これにより、
該開口2からエアバッグ5が車両室内に膨出展開するよ
うになっている。
【0004】このようにインストルメントパネル後端の
見切りが開裂し、前方側の見切りを支点として回転展開
するドア3を有するエアバッグ装置においては、エアバ
ッグ5の展開時にドア3がウインドシールド7に干渉し
ないように、ドア3とケース4とをストラップ8で連結
し、このストラップ8でドア3の開き角度を規制するこ
とがなされている。
【0005】従来、このようなエアバッグ装置におい
て、ストラップ8は、ドア3の裏面に取付けられたスト
ラップ8の下端部を、ケース4の側面に溶接等で固設し
たブラケット100に掛け、懸架したストラップ8が外
れることがないようにボルト・ナットで固定することに
より、ケース4に取付けられている。
【0006】例えば、図7に示す構造では、ケース4側
面に取付けられたブラケット100は、断面逆U字状を
なすストラップ8の係止部101を有して、その下端か
ら垂直に突片102,102を延設してなり、ストラッ
プ8の下端部をこの突片102,102の隙間から上記
係止部101に挿入した後、図5にも示されるように、
上側の突片102に溶接されたナット103に対して下
方からボルト104を締付けることにより上下の突片1
02,102を結合し、これにより、ストラップ8をケ
ース4側面に取付けるよう構成されている。
【0007】また、図8に示す例では、ケース4側面が
外方に突出成形され、この突出部111にケース外側に
向けてボルト112が突設されるとともに、上記突出部
111にブラケット100が固設されている。このブラ
ケット100は断面逆U字状をなすストラップ8の係止
部113を有し、この係止部113の外側の下端からボ
ルト孔を有する突片114が延設されている。そして、
ストラップ8の下端部をこの突片114とケース4側面
との隙間から上記係止部113に挿入した後、上記ボル
ト112にナット115を締付けることにより突片11
4をケース4側面に結合し、これにより、ストラップ8
をケース4側面に取付けるよう構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の取付構造では、ストラップ8をブラケット100に
引掛けた後に、ボルト・ナットで固定しなければなら
ず、ストラップ8の取付工数が大きいという問題があ
る。特に、ケース4の両側のスペースが通常比較的狭い
ことから、このような狭いスペースでのボルト・ナット
による固定は取付作業効率の低下を来す。また、ボルト
・ナットを用いるため、部品数が多いという問題があ
る。
【0009】また、図7,8に示す断面逆U字状の係止
部101,113では、エアバッグ5の展開時にストラ
ップ8にかかる応力の集中を防止するために、該係止部
101,113にヘミング加工を施す必要があり、ブラ
ケット100自体のコストも高いという問題がある。
【0010】さらに、図7,8に示すブラケット100
では、ケース4側面からの突出長が大きいため、ケース
4の幅方向でスペースを食い、インストルメントパネル
1内でのケース4の配設の自由度が小さいという問題が
ある。
【0011】そこで、本発明は、かかるストラップのケ
ースへの取付構造において、簡単にしかも低コストに取
付けでき、信頼性が高く、しかもインストルメントパネ
ル内でのケース配設の自由度が高いものを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エアバッグ装置におけるストラップの取付構造は、エア
バッグを収納しインストルメントパネル内に配されたケ
ースと該インストルメントパネルにおけるエアバッグ膨
出用の開口を塞ぐドアとを連結して、エアバッグ展開時
における上記ドアの開き角度を規制する輪状のストラッ
プを、上記ケースに取付ける構造であって、前記ケース
の壁面に、前記ストラップのケース側端部を係止する係
止部材が取付けられ、この係止部材が、湾曲状の縁部を
有しケース壁面に固設された基部と、この基部の湾曲状
の縁部から立設されその外周にケース壁面との間でスト
ラップのケース側端部を受入れる受け部を形成するフラ
ンジ部と、このフランジ部から一体に延設され前記スト
ラップを前記受け部に導くガイド部とを備え、該ガイド
部とケース壁面との隙間がストラップの直径よりも小さ
く設定されており、ガイド部とストラップのいずれか一
方又は双方の弾性変形を利用することにより、前記スト
ラップが前記受け部に挿入されるものである。
【0013】この取付構造においては、輪状をなすスト
ラップのケース側端部を、受け部の外周を囲むように係
止部材に掛けて引張ることにより、ガイド部又はストラ
ップのいずれか一方又は双方が弾性変形して、該ケース
側端部が受け部に挿入される。挿入されたストラップ
は、ガイド部とケース壁面との隙間がストラップの直径
よりも小さいことから、ガイド部によって受け部内に保
持され、容易に外れることはない。従って、ボルト・ナ
ットを用いることなくストラップを簡単にケースに取付
けることができ、取付け工数及び部品数の削減によりコ
ストダウンが図れる。また、エアバッグの展開時には、
ストラップのケース側端部が湾曲状の受け部で係止され
ているため、ストラップにかかる応力を分散することが
できる。また、係止部材のケース壁面からの突出長が、
ボルト・ナットで固定している上記従来の構造に比べて
小さいことから、インストルメントパネル内でのケース
配設の自由度が高い。
【0014】請求項2記載のエアバッグ装置におけるス
トラップの取付構造は、エアバッグを収納しインストル
メントパネル内に配されたケースと該インストルメント
パネルにおけるエアバッグ膨出用の開口を塞ぐドアとを
連結して、エアバッグ展開時における上記ドアの開き角
度を規制する輪状のストラップを、上記ケースに取付け
る構造であって、前記ケースの壁面に、前記ストラップ
のケース側端部を係止する係止部材が取付けられ、この
係止部材が、U字状の縁部を有しケース壁面に固設され
た基部と、このU字の湾曲する縁部から立設されて外側
に曲げられた第1のフランジ部と、この第1のフランジ
部と所定の隙間をおいて上記U字の相対する直線状の縁
部から立設されて内側に曲げられた第2のフランジ部と
を備え、上記ストラップのケース側端部が、この第1の
フランジ部の外周に掛けられるとともに第2のフランジ
部の内側に掛けられることで前記係止部材により係止さ
れているものである。
【0015】この取付構造においては、ストラップのケ
ース側端部は、係止部材の第1のフランジ部と第2のフ
ランジ部により内外に互い違いに掛けられることによ
り、当該係止部材に係止され、容易に外れないようにな
っている。従って、ボルト・ナットを用いることなくス
トラップを簡単にケースに取付けることができ、取付け
工数及び部品数の削減によりコストダウンが図れる。ま
た、エアバッグの展開時には、ストラップのケース側端
部が湾曲状の第1のフランジ部で係止されているため、
ストラップにかかる応力を分散することができる。ま
た、係止部材のケース壁面からの突出長が、ボルト・ナ
ットで固定している上記従来の構造に比べて小さいこと
から、インストルメントパネル内でのケース配設の自由
度が高い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る取
付構造について図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施形態に係る取付
構造の斜視図、図2は同平面図、図3は図2のIII−
III断面図、図4はこの取付構造を適用したエアバッ
グ装置の全体構成を示す側面図である。
【0018】図4に示すように、このエアバッグ装置
は、自動車のインストルメントパネル1に配設された助
手席用エアバッグ装置であり、インストルメントパネル
1の上面に設けた開口2の下方に近接させて上方に開口
するケース4が補強部材9にブラケット4aを介して固
設され、このケース4内に折畳まれたエアバッグ5と該
エアバッグ5にガスを供給して展開させるインフレータ
6とが収納され、ケース4の開口部が、インストルメン
トパネル1の開口2を塞ぐドア3により覆われてなる。
【0019】このドア3は、その車両前方側の端部がイ
ンストルメントパネル1に回動自在に係止されており、
エアバッグ5の展開時に、その展開圧力により、車両後
方側の端部が破断して車両前方側を支点に回転・展開
し、これにより、エアバッグ5が上記開口2から車両室
内に膨出展開するように構成されている。
【0020】ドア3とケース4とは輪状のストラップ8
で連結されており、このストラップ8で、エアバッグ5
の展開時に、ドア3の開き角度を規制して、ドア3がウ
インドシールド7に干渉しないようになっている。この
ストラップ8は、ケース4の左右両側に配設されてい
る。
【0021】ストラップ8のドア側端部である上端部8
aは、ドア3内部のインサート材3aに取付けられてい
る。
【0022】ストラップ8のケース側端部である下端部
8bは、ケース4の左右両側面に固定された係止金具1
0により係止されている。
【0023】この係止金具10は、図1に示すように、
ケース4の側面に固設された基部12と、この基部12
の縁部から立設されたフランジ部14と、このフランジ
部14から外側に向けて延設されたガイド部16とより
なり、これらがプレス加工により一体に成形されてい
る。
【0024】基部12は、下に凸に、即ちケース底面側
に円孤状に湾曲するU字状の縁部を有する平板状をなし
ており、その中央部においてスポット溶接18によりケ
ース4の側面に固設されている。
【0025】フランジ部14は、基部12のU字状の縁
部から立上げられて、その外周にケース4の側面との間
でストラップ8の下端部8bを受入れるU字状に延びる
受け部20を形成している。詳細には、フランジ部14
は、図3に示すように、外方に向って湾曲した形状に立
設されており、これにより、受け部20に挿入されたス
トラップ8の上面を覆うように形成されている。なお、
基部12の上縁部にはフランジ部は立設されていない。
【0026】ガイド部16は、受け部20の周方向にお
ける所定の箇所においてフランジ部14を外方に延設さ
れることで形成されており、本実施形態では、図2にも
示されるように、受け部20の上端部における左右2箇
所と、下端部における1箇所との合計3箇所設けられて
いる。なお、ガイド部16は、受け部20の周方向にお
いて2箇所以上設けることが好ましい。
【0027】図3に示すように、ガイド部16は、受け
部20にストラップ8の下端部8bを導き入れるととも
に、この導き入れたストラップ8を受け部20から離脱
しないように保持するために、フランジ部14から外方
に向って一旦ケース4側に曲げられ、更に反ケース側に
折返された形状に形成されている。そして、ストラップ
8を受け部20にスムーズに導くために、この折返し部
が湾曲面状に形成されている。
【0028】ガイド部16とケース4の側面との隙間m
1は、ストラップ8の直径m2よりも小さく設定されて
おり、詳細には、本実施形態ではストラップ8の直径m
2の0.5〜0.6倍に設定されている。
【0029】以上の構成において、ストラップ8をケー
ス4に取付ける際には、ケース4をインストルメントパ
ネル1内に配設した後、ドア3の下面から延びるストラ
ップ8の下端部8bを、図1,2に示すように、受け部
20の外周を囲むように係止金具10に掛けて、矢印P
で示すように上方に引張る。これにより、受け部20の
外周に位置するガイド部16がストラップ8をケース4
の側面との隙間m1に導いて、このストラップ8が隙間
m1をくぐり抜けようとするときに、ガイド部16が図
3に示すように反ケース側に弾性変形するとともに、ス
トラップ8がガイド部16により押しつぶされることに
より、ストラップ8の下端部8bが受け部20に挿入さ
れる。ストラップ8が隙間m1をくぐり抜けると、ガイ
ド部16は元の状態に戻るとともに、ストラップ8も元
の形状に戻る。
【0030】このようにして受け部20に挿入されたス
トラップ8は、ガイド部16とケース4の側壁との隙間
m1がストラップ8の直径よりも小さいことから、容易
に外れることはない。従って、本実施形態によれば、ス
トラップ8の下端部8bを係止金具10に掛けて引張る
だけで取付けることができる。つまり、ボルト・ナット
を用いることなくストラップ8を簡単にケース4に取付
けることができるので、取付け工数及び部品数の削減に
よりコストダウンが図れる。また、この係止金具10
は、工数の少ないプレス加工により形成され、ボルト・
ナットを溶接したり、ヘミング加工をする必要もないの
で、この金具自体のコストも低減される。
【0031】エアバッグ5の展開時には、ストラップ8
の下端部8bが円孤状の受け部20で係止されているた
め、ストラップ8にかかる応力を環状に分散することが
できる。
【0032】また、エアバッグ5の展開時に係止金具1
0に作用する応力は、スポット溶接18により固設され
た基部12に対してその剪断方向に働くため、上記のよ
うに、基部12の中央部における1点でのスポット溶接
で固定するのに有利に働く。
【0033】さらに、係止金具10は、そのケース4の
側面からの突出長がストラップ8の太さよりも若干大き
い程度であり、上記従来の構造に比べて小さいことか
ら、ケース4の両側に大きなスペースを確保しておく必
要がなく、従って、インストルメントパネル1内でのケ
ース4の配設の自由度が高い。
【0034】なお、上記実施形態においては、ストラッ
プ8が挿入される際に、ガイド部16とストラップ8の
双方が弾性変形するように構成しているが、ガイド部1
6及びストラップ8の剛性、上記隙間m1と直径m2と
の関係を適宜に設定することにより、ガイド部16とス
トラップ8がいずれか一方だけ弾性変形するように構成
してもよい。
【0035】図5は、本発明の第2の実施形態に係る取
付構造を示したものである。
【0036】図5(a)に示すように、この実施形態に
おいては、ストラップ8のケース側端部である下端部8
bを係止する係止金具30が、U字状の縁部を有しケー
ス4の側面に固設された基部32と、このU字の湾曲す
る縁部から立設されて外側に曲げられた第1のフランジ
部34と、この第1のフランジ部34と所定の隙間36
をおいて上記U字の相対する直線状の縁部から立設され
て内側に曲げられた一対の第2のフランジ部38,38
とよりなる。なお、係止金具30を除く、その他の構成
は上記第1の実施形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0037】具体的には、基部32は、下に凸に円孤状
に湾曲するU字状の縁部を有する平板状をなし、上下2
箇所のスポット溶接40,40によりケース4の側面に
固設されている。
【0038】第1のフランジ部34は、この基部32の
下部側の湾曲する縁部から立上げられ、図5(c)に示
すように、外方に向って湾曲した形状に曲げられて、こ
れにより、その外周においてケース4の側面との間でス
トラップ8の下端部8bを受入れるように形成されてい
る。
【0039】第2のフランジ部38は、基部34の上部
側の直線状の縁部から立上げられ、図5(b)に示すよ
うに、内側に向って湾曲した形状に曲げられて、これに
より、その内側において基部34との間でストラップ8
の下端部8bを受入れるように形成されている。
【0040】この第1のフランジ部34と第2のフラン
ジ部38との間の隙間36は、図5(a)に示すよう
に、上下のフランジ部38,34に互い違いに掛けられ
たストラップ8がこの隙間36において屈曲した形状に
保持されるように、即ち、下側の第1のフランジ部34
に掛けられたストラップ8の上端が、上側の第2のフラ
ンジ部38により内側に絞られた状態に保持されるよう
に、設定されている。
【0041】本実施形態において、ストラップ8をケー
ス4に取付ける際には、ドア3の下面から延びるストラ
ップ8の下端部8bを、係止金具30の第1のフランジ
部34の外周に掛けて、さらに、第2のフランジ部38
の内側に掛ける。このように、上下のフランジ部38,
34に互い違いに掛けることにより、ストラップ8の下
端部8bが係止金具30に係止され、容易に外れないよ
うになっている。そのため、上記第1の実施形態と同
様、ボルト・ナットを用いることなくストラップ8を簡
単にケース4に取付けることができ、取付け工数及び部
品数の削減によりコストダウンが図れるとともに、エア
バッグの展開時には、ストラップ8の下端部8bが湾曲
状の第1のフランジ部34で係止されるため、ストラッ
プ8にかかる応力を環状に分散することができる。ま
た、係止金具30のケース4の側面からの突出長が、ス
トラップ8の直径よりも若干大きい程度でありため、ケ
ース4の両側に大きくスペースを確保する必要がない。
【0042】しかも、本実施形態によれば、上記第1の
実施形態のように、フランジ部から外方に突出するガイ
ド部がないため、ケース側面への取付面積が小さい。
【0043】なお、以上の各実施形態においては、係止
金具10,30をケース4の側面に取付けているが、係
止金具10,30はケース4の底面に取付けてもよい。
【0044】また、ストラップ8は、必ずしもその全体
が輪状である必要はなく、係止金具10,30で係止さ
れる下端部8bのみ輪状であってもよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1のエアバッグ装置におけるスト
ラップの取付構造によれば、ストラップのケース側端部
を、受け部の外周を囲むように係止部材に掛けて引張る
だけで、ストラップをケースに取付けることができ、容
易に外れることもない。従って、ボルト・ナットを用い
ることなくストラップを簡単にケースに取付けることが
でき、取付け工数及び部品数の削減によりコストダウン
が図れる。また、エアバッグの展開時には、ストラップ
のケース側端部が湾曲状の受け部で係止されているた
め、ストラップにかかる応力を分散することができる。
さらに、係止部材のケース壁面からの突出長が小さいた
め、インストルメントパネル内でのケース配設の自由度
が高い。
【0046】請求項2のエアバッグ装置におけるストラ
ップの取付構造によれば、ストラップのケース側端部
を、係止部材の第1と第2のフランジ部に互い違いに掛
けることにより、ストラップをケースに取付けることが
でき、容易に外れることもないので、ボルト・ナットを
用いることなくストラップを簡単にケースに取付けるこ
とができ、取付け工数及び部品数の削減によりコストダ
ウンが図れる。また、エアバッグの展開時には、ストラ
ップのケース側端部が湾曲状の第1のフランジ部で係止
されているため、ストラップにかかる応力を分散するこ
とができる。さらに、係止部材のケース壁面からの突出
長が小さいため、インストルメントパネル内でのケース
配設の自由度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるストラップの
取付構造の斜視図である。
【図2】該取付構造の平面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】実施形態におけるエアバッグ装置の側面図であ
る。
【図5】第2の実施形態にかかるストラップの取付構造
の斜視図である。
【図6】従来のストラップの取付構造を示すエアバッグ
装置の側面図である。
【図7】従来のストラップの取付構造の一例を断面図で
ある。
【図8】従来のストラップの取付構造の他の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1……インストルメントパネル 2……開口 3……ドア 4……ケース 8……ストラップ 8a…ストラップの下端部(ケース側端部) 10……係止金具 12……基部 14……フランジ部 16……ガイド部 20……受け部 30……係止金具 32……基部 34……第1のフランジ部 36……隙間 38……第2のフランジ部 m1……ガイド部とケース側面との隙間 m2……ストラップの直径
フロントページの続き (72)発明者 三原 義則 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 垣原 智紀 愛知県豊田市和会町道上10番地 豊生ブレ ーキ工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 勝利 愛知県豊田市和会町道上10番地 豊生ブレ ーキ工業株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA03 AA14 BB09 BB16 BB22 FF15 FF17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアバッグを収納しインストルメントパネ
    ル内に配されたケースと該インストルメントパネルにお
    けるエアバッグ膨出用の開口を塞ぐドアとを連結して、
    エアバッグ展開時における上記ドアの開き角度を規制す
    る輪状のストラップを、上記ケースに取付ける構造であ
    って、 前記ケースの壁面に、前記ストラップのケース側端部を
    係止する係止部材が取付けられ、 この係止部材が、湾曲状の縁部を有しケース壁面に固設
    された基部と、この基部の湾曲状の縁部から立設されそ
    の外周にケース壁面との間でストラップのケース側端部
    を受入れる受け部を形成するフランジ部と、このフラン
    ジ部から一体に延設され前記ストラップを前記受け部に
    導くガイド部とを備え、 該ガイド部とケース壁面との隙間がストラップの直径よ
    りも小さく設定されており、ガイド部とストラップのい
    ずれか一方又は双方の弾性変形を利用することにより、
    前記ストラップが前記受け部に挿入されることを特徴と
    するエアバッグ装置におけるストラップの取付構造。
  2. 【請求項2】エアバッグを収納しインストルメントパネ
    ル内に配されたケースと該インストルメントパネルにお
    けるエアバッグ膨出用の開口を塞ぐドアとを連結して、
    エアバッグ展開時における上記ドアの開き角度を規制す
    る輪状のストラップを、上記ケースに取付ける構造であ
    って、 前記ケースの壁面に、前記ストラップのケース側端部を
    係止する係止部材が取付けられ、 この係止部材が、U字状の縁部を有しケース壁面に固設
    された基部と、このU字の湾曲する縁部から立設されて
    外側に曲げられた第1のフランジ部と、この第1のフラ
    ンジ部と所定の隙間をおいて上記U字の相対する直線状
    の縁部から立設されて内側に曲げられた第2のフランジ
    部とを備え、 上記ストラップのケース側端部が、この第1のフランジ
    部の外周に掛けられるとともに第2のフランジ部の内側
    に掛けられることで前記係止部材により係止されている
    ことを特徴とするエアバッグ装置におけるストラップの
    取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007091199A (ja) * 2005-08-30 2007-04-12 Honda Motor Co Ltd エアバッグ収納部構造
JP2013119327A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Nippon Plast Co Ltd ニーエアバッグ装置
KR20170027344A (ko) * 2015-09-01 2017-03-10 현대모비스 주식회사 에어백의 테더 고정 장치

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KR102356408B1 (ko) 2015-09-01 2022-01-28 현대모비스 주식회사 에어백의 테더 고정 장치

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