JP2000141895A - 画像形成材料及びそれを用いる画像形成方法 - Google Patents

画像形成材料及びそれを用いる画像形成方法

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JP2000141895A
JP2000141895A JP10318977A JP31897798A JP2000141895A JP 2000141895 A JP2000141895 A JP 2000141895A JP 10318977 A JP10318977 A JP 10318977A JP 31897798 A JP31897798 A JP 31897798A JP 2000141895 A JP2000141895 A JP 2000141895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱融着タイプの画像形成材料を用いてマルチ
チャンネル記録を行うに当たり、良好な露光感度と画像
ムラのない高品位な画像を得る。 【解決手段】 支持体上に、エチレン性不飽和二重結合
を有する化合物から得られる高分子重合体からなる外殻
部と、外殻部とは異なる組成を有する内核部よりなる複
合高分子微粒子を含有する層、及び光を熱に変換する物
質を含む層を有する画像形成材料、及び該画像形成材料
が有する複合高分子微粒子の軟化温度よりも低い温度条
件で画像記録を行う画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成層に高分
子微粒子を分散含有せしめ、必要に応じて光熱変換材に
より光エネルギーを熱エネルギーに変換し、該微粒子の
熱融着を利用して画像形成する画像形成材料及びそれを
用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の製版システムは版下からネガある
いはポジのフィルムを作製し、感光性ポリマーを塗布し
たPS版に焼き付けて、更に現像を行って製版を行うと
いう非常に手間の掛かるものであった。
【0003】これに対して、印刷画像の再現安定性や高
解像度を達成し、且つ簡便な操作で製版を行う手段とし
て、サーマルヘッドやレーザー光を用いたダイレクト製
版が種々提案されており、例えば特開平9−12338
7号、同10−128945号等に記載される様な、画
像形成層に高分子微粒子を分散含有せしめ、必要に応じ
て光熱変換材により光エネルギーを熱エネルギーに変換
し、該微粒子の熱融着を利用して画像形成するものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、レーザーヘッド
数を複数にしたり等のマルチチャンネル記録が行われる
ことが多くなり、上記熱融着タイプの画像形成材料を用
いると、各チャンネル間の出力変動や干渉等により画像
ムラが生じてしまうことがある。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、熱融着タイプの画像形成材料を用
いてマルチチャンネル記録を行うに当たり、良好な露光
感度と画像ムラのない高品位な画像を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 支持体上に、エチレン性不飽和二重結合を有する化
合物から得られる高分子重合体からなる外殻部と、外殻
部とは異なる組成を有する内核部よりなる複合高分子微
粒子を含有する層、及び光を熱に変換する物質を含む層
を有する画像形成材料、光を熱に変換する物質が赤外線
を熱に変換する物質であること、 支持体上に、エチレン性不飽和二重結合を有する化
合物から得られる高分子重合体からなる外殻部と、外殻
部とは異なる組成を有する内核部よりなる複合高分子微
粒子を含有する層を有し、該微粒子の熱融着により画像
を形成する画像形成材料、、において内核部がチレ
ン性不飽和二重結合を有する化合物から得られる高分子
重合体からなること、内核部の軟化温度が外殻部の軟化
温度より低いこと、 、の画像形成材料を用いて、画像形成材料が有
する複合高分子微粒子の軟化温度よりも低い温度条件で
画像記録を行う画像形成方法、及び、 内核部の軟化温度が外殻部の軟化温度より低い複合
高分子微粒子を有する画像形成材料を用いて、該微粒子
の内部核の軟化温度以上且つ外部核の軟化温度以下に画
像形成材料を加熱して画像記録を行う画像形成方法、に
よって達成される。
【0007】以下に、本発明について詳述する。
【0008】本発明に係る複合高分子微粒子を構成する
外殻部はエチレン性不飽和二重結合を有する化合物より
得られる高分子重合体からなり、なかでも疎水性高分子
重合体が好ましい。更に、その内核部は外殻部と異なる
組成を有する化合物であれば特に限定されないが、高分
子重合体が好ましく、エチレン性不飽和二重結合を有す
る化合物より得られる高分子重合体が特に好ましい。
【0009】複合高分子微粒子の軟化温度に特定の上限
はないが、分解温度より低いことが好ましく、外殻部の
軟化温度より内核部の軟化温度の方が低いことがより好
ましい。
【0010】ここに、軟化温度は、JIS K7196
に示される「熱可塑性プラスチックフィルム及びシート
の熱機械分析による軟化温度試験方法」によって測定さ
れたものとする。測定の際の試料は、脱脂された平滑な
アルミニウム板上に高分子微粒子を溶解しない溶媒を用
いて高分子微粒子を塗布、乾燥し、これを高分子重合体
の分解温度以下で加熱溶融、必要に応じて加圧して被膜
とすることにより作製される。外殻及び内核の軟化温度
はそれぞれの組成を有する均質高分子微粒子を用いて同
様の方法により作製した測定試料により求める。
【0011】本発明に係る複合高分子微粒子を構成する
高分子重合体の具体例としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−ブテン共重合体等のポ
リオレフィン類;ポリブタジエン、ポリイソプレン、エ
チレン−ブタジエン共重合体等のジエン(共)重合体
類;スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体等の合成ゴム類;ポリメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート−(2−エチルヘキシルアク
リレート)共重合体、メチルメタクリレート−メタクリ
ル酸共重合体、メチルアクリレート−(N−メチロール
アクリルアミド)共重合体、ポリアクリロニトリル等の
(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸
(共)重合体;ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−プロピオ
ン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体等
のビニルエステル(共)重合体;酢酸ビニル−(2−エ
チルヘキシルアクリレート)共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等及びそれらの
共重合体が挙げられるが、これらのうち、(メタ)アク
リル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ビ
ニルエステル(共)重合体、ポリスチレン、合成ゴム類
が好ましく用いられる。
【0012】高分子重合体の重量平均分子量Mwは5,
000〜1,000,000の範囲であることが好まし
い。
【0013】高分子重合体中に酸価を有する官能基を含
む場合には、これらの一部又は全部が多価金属イオンを
介して分子間を架橋し一体化した構造のアイオノマー樹
脂であっても良い。
【0014】複合高分子微粒子が非水分散液の態様を採
る場合、これを構成する高分子重合体は共有結合若しく
はイオン結合により分子間架橋したものが好ましい。
【0015】複合高分子微粒子に用いられる高分子重合
体は乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法、気相重合法等、従来公知のいずれの方法で重合され
た高分子重合体からなるものでも良い。
【0016】いずれの方法においても、必要に応じ重合
あるいは微粒子化の際に分散剤、安定剤として、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ポリエチレングリコール等の界面活性剤やポリビ
ニルアルコール等の水溶性樹脂を用いても良い。
【0017】複合高分子微粒子は分散媒に分散された分
散液の状態で用いられることが好ましく、水又は水性溶
媒を分散媒とする分散液であることが更に好ましい。
【0018】複合高分子微粒子の粒径は0.005〜2
μmが好ましく、該微粒子を含有する層中に少なくとも
30重量%、更には45重量%以上、より更には60重
量%以上含まれるのが好ましい。
【0019】本発明に係る光を熱に変換可能な化合物は
赤外吸収性成分であるのが好ましいが、画像露光に用い
られる光源の波長領域内であれば、他の波長領域に吸収
を有しても良い。
【0020】色素、特に赤外色素、カーボンブラック、
チタンブラック、金属カーバイド、ホウ化物、窒素物、
炭化窒化物等が特に有用で、導電性ポリマー分散液、例
えばポリピロール又はポリアニリンに基づく導電性ポリ
マー分散液を用いることもできる。
【0021】光を熱に変換可能な化合物は高分子重合体
微粒子を含む層に添加されるのが最も好ましいが、該化
合物の一部又は全てが隣接層に含まれても良い。
【0022】本発明においては、複合高分子微粒子を含
有する層に、乾燥時の粒子の融着防止や層構造の維持の
ために、粒子付着防止剤を含有せしめるのが好ましい。
【0023】粒子付着防止剤は複合高分子微粒子を含む
層の塗布溶媒に溶解し、現像剤に溶解又は膨潤するもの
の中から、画像形成材料の目的に応じて適宜選択され
る。
【0024】複合高分子微粒子が水分散性の場合、親水
性の粒子付着防止剤が好ましく、具体的には、水溶性
(コ)ポリマー、例えば合成ホモ−若しくはコポリマ
ー、例えばポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリ
ル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ポリビニルメチルエーテル
又は天然結合剤、例えばゼラチン、多糖類、例えばデキ
ストラン、プルラン、セルロース、アラビアゴム、アル
ギニン酸、親水性無機微粒子のコロイダルシリカや多価
アルコールのグリセリン等が使用できる。
【0025】またフェノール性ヒドロキシ基又はカルボ
キシル基を有する水に不溶性、アルカリ溶解性又は膨潤
性樹脂であっても良い。
【0026】これらの中では、水又はpHが3〜11の
水を主成分とする現像剤で現像可能なものが好ましく用
いられる。印刷版として使用される場合には湿し水で現
像可能であることが更に好ましい。
【0027】複合高分子微粒子が非水分散性の場合、粒
子付着防止剤は有機溶媒可溶であることが好ましく、炭
化水素系溶剤等の比較的極性の低い溶剤に可溶であるも
のが更に好ましい。そのようなものとして低分子量ポリ
エチレン、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アル
キド樹脂等が挙げられる。又、エチレン性不飽和二重結
合を含む付着防止剤を用いる場合には、ハイドロキノ
ン、p−メトキシフェノール等の重合禁止剤を用いるこ
とが好ましい。
【0028】本発明で用いられる粒子付着防止剤は、架
橋されていないか、架橋されていても僅かなものが好ま
しい。
【0029】複合高分子微粒子を含む層が液状の粒子付
着防止剤を含む場合、画像形成材料の保存安定性を高め
るために剥離可能な乾燥防止用フィルムが形成されてい
ても良い。
【0030】本発明に係る複合高分子微粒子を含む層の
塗布溶媒としては、該微粒子を溶解せずに分散可能で、
100℃以下の比較的低温で乾燥可能な溶媒が選択され
る。複合高分子微粒子を含む層に粒子付着防止剤や光を
熱に変換可能な化合物を添加する場合にはこれらを溶解
又は分散可能であることが好ましい。
【0031】本発明の画像形成材料に用いる支持体は特
に限定されないが、オフセット印刷版の材料に用いる場
合には、それ自身が、又は水を保持することにより印刷
インキを反撥しうるもの、例えばシリコーン等からなる
インキ反撥性層を有する支持体、あるいは湿し水を保持
する親水性層又は親水性表面を有する支持体が用いられ
るが、親水性層又は親水性表面を有する親水性支持体を
用いることが好ましい。親水性支持体は紙・プラスチッ
ク・金属等限定はないが、コーティング処理された紙、
コロナ放電等の処理によって表面を親水化されたプラス
チックシート、表面が砂目立てや陽極酸化処理等の表面
処理が施されたアルミニウム板等を用いることができ
る。
【0032】本発明の画像形成材料は、サーマルヘッド
等を利用した直接加熱による画像記録も可能であるが、
光を熱に変換して画像記録を行う材料とするのが好まし
い。その場合、レーザーの走査露光により画像記録を行
うのが好ましく、赤外又は近赤外、即ち700〜150
0nmの波長領域で働くレーザーを用いるのが更に好ま
しい。最も好ましくは近赤外で発光するレーザーダイオ
ードを用いることである。とりわけマルチチャンネル記
録が可能なマルチビームレーザーを用いて画像記録を行
うと、本発明の効果が遺憾なく発揮される。
【0033】画像記録にあたって、外殻を構成する高分
子重合体の軟化温度よりも低い温度に画像形成材料を温
調して行うことが好ましい。外殻部の軟化温度より内核
部の軟化温度の方が低い複合高分子微粒子を用いる画像
形成材料で、内核部の軟化温度以上且つ外殻部の軟化温
度以下に画像形成材料を温調して画像記録を行うことが
最も好ましい。
【0034】本発明の画像形成材料は画像記録を行った
後、印刷機に装着する前に適当な現像剤を用いて現像し
ても良いし、印刷機に装着した後に印刷機上にて手動又
は自動で現像を行っても良い。
【0035】その他の現像として、現像剤による複合高
分子微粒子を含む層の溶解・再分散のみならず、膨潤剥
離や粘着剥離を利用した現像でも良い。
【0036】支持体表面に親水性の層を設けて親水性支
持体とする場合には、支持体と親水性層との間に接着層
等の中間層を設けても良い。
【0037】現像剤は画像形成材料の構成に応じ適宜選
択されるが、複合高分子微粒子を含む層が粒子付着防止
剤を含む場合、現像剤として粒子付着防止剤を溶解又は
膨潤可能なものを選択することが好ましい。
【0038】水又は水性溶媒を微粒子の分散媒又は塗布
溶媒として用いる画像形成材料である場合は、現像剤は
水又は水を主成分とするものであることが好ましく、p
Hは3〜11が好ましい。印刷版として用いる場合には
湿し水と現像剤が同一であることが最も好ましい。
【0039】水と自由混和しない有機溶剤を微粒子の分
散媒又は塗布溶媒として用いる画像形成材料の場合は、
有機溶剤を含む現像剤を用いることが好ましく、印刷版
として用いる場合には印刷インキと現像剤が同一であっ
てもよい。
【0040】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0041】実施例1 (高分子重合体微粒子分散液の製造) 〈製造例1〉 手順1:2Lの3つ口フラスコに純水400g、ドデシ
ルビフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム0.18
g、炭酸水素ナトリウム0.18gを仕込み、窒素雰囲
気下にて70℃まで昇温した。
【0042】手順2:n−ブチルアクリレート7.0
g、2−エチルヘキシルアクリレート7.0g、グリシ
ジルメタクリレート1.0g、エチレングリコールジア
クリレート0.04gを分散させた後、過硫酸ナトリウ
ム2%水溶液20gを添加してシードラテックスを重合
した。
【0043】手順3:n−ブチルアクリレート86.3
g、2−エチルヘキシルアクリレート86.3g、グリ
シジルメタクリレート12.3g、エチレングリコール
ジアクリレート0.49g、トルエン150gに水90
gとドデシルビフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム
0.5g、炭酸水素ナトリウム0.07gを混合乳化し
たモノマー乳化液を90分かけて滴下、シード重合し、
滴下終了後更に80℃で60分間保持した後70℃に温
度を下げた。
【0044】手順4:過硫酸ナトリウム2%水溶液12
gを添加し、メチルメタクリレート90g、2−エチル
ヘキシルアクリレート35g、アクリル酸5g、水90
g、ドデシルビフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム
0.4g、炭酸水素ナトリウム0.12gを混合乳化し
たモノマー乳化液を60分かけて滴下し、シェル部ポリ
マーを重合し、滴下終了後更に80℃で60分保持した
後室温まで冷却し、大部分の溶剤を除去、精製後コアシ
ェル構造を有する複合高分子微粒子(L−1)分散液
(不揮発分33重量%)を得た。
【0045】得られたコアシェル微粒子L−1はコア:
シェルの重量比が61:39、平均粒子径は30nmで
あった。又、測定した軟化温度は内殻部が40℃、外殻
部が75℃であった。
【0046】〈製造例2〉製造例1の手順4で用いたメ
チルメタクリレート90g、2−エチルヘキシルアクリ
レート35g、アクリル酸5gを、n−ブチルアクリレ
ート60.6g、2−エチルヘキシルアクリレート6
0.6g、グリシジルメタクリレート8.7g、エチレ
ングリコールジアクリレート0.34gに変更した以外
は製造例1と同様にして均一な構造を有する高分子重合
体微粒子(L−2)分散液(不揮発分33重量%)を得
た。又、測定した軟化温度は40℃であった。
【0047】〈製造例3〉製造例1の手順2で用いたn
−ブチルアクリレート7.0g、2−エチルヘキシルア
クリレート7.0g、グリシジルメタクリレート1.0
g、エチレングリコールジアクリレート0.04gをメ
チルメタクリレート10.4g、2−エチルヘキシルア
クリレート4g、アクリル酸0.58gに、手順3で用
いたn−ブチルアクリレート86.3g、2−エチルヘ
キシルアクリレート86.3g、グリシジルメタクリレ
ート12.3g、エチレングリコールジアクリレート
0.49gをメチルメタクリレート128g、2−エチ
ルヘキシルアクリレート49.8g、アクリル酸7.1
gに変更した以外は製造例1と同様にして均一な構造を
有する高分子重合体微粒子(L−3)分散液(不揮発分
33重量%)を得た。又、測定した軟化温度は75℃で
あった。
【0048】(画像形成材料−1の作製)脱脂処理され
た厚さ0.24mmのアルミニウム板を、塩酸を用いて
電解粗面化し、硫酸を用いて陽極酸化し、次いで、ケイ
酸ソーダで親水化処理して作製した支持体上に、下記の
組成を有する感熱性画像形成層組成物−1を乾燥塗布量
が1.6g/m2になる様に塗布、80℃で3分間乾燥
して画像形成材料−1を得た。
【0049】 〈感熱性画像形成層組成物−1〉 高分子重合体微粒子(L−2)分散液 19.70重量部 カーボンブラック水分散液(不揮発分53重量%) 〔大日本インキ化学工業製、SD9020〕 2.26重量部 80%鹸化ポリビニルアルコール〔日本合成化学製、KL05〕 1.80重量部 純水 76.24重量部 得られた画像形成材料−1を25℃に温調し、画像面に
おけるエネルギー量を300〜450mJの間で10m
Jづつ変化させ、1チャンネル=70mW、64チャン
ネルの半導体レーザー光源(発光波長830nm、スポ
ット径6.35μm)を用いて画像露光を行った。
【0050】得られた画像露光済みの画像形成材料をラ
ウリル硫酸ナトリウムの2重量%水溶液にて現像処理を
行い、印刷機(三菱重工製、DAIYA)に取り付けて
印刷を行ったところ、320mJの露光エネルギー量で
画像が得られたが、画像部には6.35μmピッチの細
かなムラがあり、良好な印刷物を得ることができなかっ
た。
【0051】又、45℃で3日間保存した画像形成材料
−1を用いて同様に画像露光、現像処理、印刷を行った
ところ、非画像部の画像形成層が完全には除去されず、
印刷の際に地汚れを生じてしまい、良好な印刷物を得る
ことができなかった。
【0052】実施例2 前記画像形成材料−1を用い、画像露光時の画像形成材
料温度を50℃にした以外は実施例1と同様にして画像
露光、現像処理、印刷を行ったところ、非画像部の画像
形成層が完全には除去されず、印刷の際に地汚れを生じ
てしまい、良好な印刷物を得ることができなかった。
【0053】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0054】実施例3 感熱性画像形成層組成物−1の高分子重合体微粒子(L
−2)分散液を高分子重合体微粒子(L−3)分散液に
替えた以外は実施例1と同様にして画像形成材料−2を
作製し、実施例1と同様にして25℃に温調して画像露
光、現像処理、印刷を行った。
【0055】画像を得るためには450mJの露光エネ
ルギー量が必要であったが、印刷初期には良好な印刷物
を得ることができた。しかしながら、約2000枚の印
刷物が得られたところで印刷物の画像部に実施例1と同
様の画像ムラを生じ、それ以上良好な印刷物を得ること
はできなかった。
【0056】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0057】実施例4 前記画像形成材料−2を用い、画像露光時の画像形成材
料温度を65℃にした以外は実施例1と同様にして画像
露光、現像処理、印刷を行ったところ、350mJの露
光エネルギー量で画像が得られたが、画像部に実施例1
と同様のムラがあり、良好な印刷物を得ることができな
かった。
【0058】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0059】実施例5 前記画像形成材料−2を用い、画像露光時の画像形成材
料温度を85℃にした以外は実施例1と同様にして画像
露光、現像処理、印刷を行ったところ、非画像部の画像
形成層が完全には除去されず、印刷の際に地汚れを生じ
てしまい、良好な印刷物を得ることができなかった。
【0060】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0061】実施例6 感熱性画像形成層組成物−1の高分子重合体微粒子(L
−2)分散液を複合高分子微粒子(L−1)分散液に替
えた以外は実施例1と同様にして画像形成材料−3を作
製し、実施例1と同様にして25℃に温調して画像露
光、現像処理、印刷を行った。
【0062】画像を得るためには380mJの露光エネ
ルギー量が必要であったが、画像部にムラのない良好な
印刷物2万枚を得ることができた。
【0063】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0064】実施例7 前記画像形成材料−3を用い、画像露光時の画像形成材
料温度を50℃にした以外は実施例1と同様にして画像
露光、現像処理、印刷を行ったところ、280mJの露
光エネルギー量で画像が得られ、実施例6と同様に画像
部にムラのない良好な印刷物2万枚を得ることができ
た。
【0065】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0066】実施例8 前記画像形成材料−3を用い、画像露光時の画像形成材
料温度を65℃にした以外は実施例1と同様にして画像
露光、現像処理、印刷を行ったところ、220mJの低
露光エネルギー量で画像が得られ、実施例6と同様に画
像部にムラのない良好な印刷物2万枚を得ることができ
た。
【0067】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0068】実施例9 前記画像形成材料−3を用い、画像露光時の画像形成材
料温度を85℃にした以外は実施例1と同様にして画像
露光、現像処理、印刷を行ったところ、画像部にムラは
生じなかったが、非画像部の画像形成層が完全には除去
されず、印刷の際に地汚れを生じてしまい、良好な印刷
物を得ることができなかった。
【0069】また45℃で3日間保存した場合も同様で
あった。
【0070】以上の結果をまとめて表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、画像形成材料にコアシ
ェル型の複合高分子微粒子を採用することにより、レー
ザーによりマルチチャンネル記録を行っても画像ムラが
生じず、加えて画像形成材料の保存性にも優れる。又、
画像記録の際に、複合高分子微粒子の軟化温度に応じて
温度条件を制御することにより、画像ムラを生じること
無く、露光エネルギー量を低減することが可能である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、エチレン性不飽和二重結合
    を有する化合物から得られる高分子重合体からなる外殻
    部と、外殻部とは異なる組成を有する内核部よりなる複
    合高分子微粒子を含有する層、及び光を熱に変換する物
    質を含む層を有することを特徴とする画像形成材料。
  2. 【請求項2】 光を熱に変換する物質が赤外線を熱に変
    換する物質であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成材料。
  3. 【請求項3】 支持体上に、エチレン性不飽和二重結合
    を有する化合物から得られる高分子重合体からなる外殻
    部と、外殻部とは異なる組成を有する内核部よりなる複
    合高分子微粒子を含有する層を有し、該微粒子の熱融着
    により画像を形成することを特徴とする画像形成材料。
  4. 【請求項4】 内核部がチレン性不飽和二重結合を有す
    る化合物から得られる高分子重合体からなることを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載の画像形成材料。
  5. 【請求項5】 内核部の軟化温度が外殻部の軟化温度よ
    り低いことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載
    の画像形成材料。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5に記載の画像形成材料を
    用いて、画像形成材料が有する複合高分子微粒子の軟化
    温度よりも低い温度条件で画像記録を行うことを特徴と
    する画像形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の画像形成材料を用い
    て、画像形成材料が有する複合高分子微粒子の内部核の
    軟化温度以上且つ外部核の軟化温度以下に画像形成材料
    を加熱して画像記録を行うことを特徴とする画像形成方
    法。
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