JP2000141630A - ドット記録装置 - Google Patents

ドット記録装置

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JP2000141630A
JP2000141630A JP11087906A JP8790699A JP2000141630A JP 2000141630 A JP2000141630 A JP 2000141630A JP 11087906 A JP11087906 A JP 11087906A JP 8790699 A JP8790699 A JP 8790699A JP 2000141630 A JP2000141630 A JP 2000141630A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のドット記録装置に適した好ましいドッ
ト記録方式を採用する。 【解決手段】 プリンタが利用可能な複数のドット記録
モードは、記録解像度と記録速度の組合せ毎に複数の記
録モードグループに分類されている。ドット記録装置の
初期設定においては、複数の記録モードグループの中の
1つが選択されている。また、少なくとも1つの記録解
像度に関する複数の記録モードグループは、記録速度が
遅いほど、より多くのドット記録モードを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドット記録ヘッ
ドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行う技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】記録ヘッドが主走査方向と副走査方向に
走査しながら記録を行う記録装置としては、シリアルス
キャン型プリンタやドラムスキャン型プリンタ等があ
る。この種のプリンタ、特にインクジェットプリンタ、
における画質向上のための技術の一つとして、米国特許
第4,198,642号や特開昭53−2040号公報
等に開示されている「インターレース方式」と呼ばれる
技術がある。
【0003】図12は、インターレース方式の一例を示
す説明図である。この明細書では、記録方式を規定する
パラメータとして、以下のものを用いている。
【0004】N:ノズル個数[個], k:ノズルピッチ[ドット], s:スキャン繰り返し数, D:ノズル密度[個/インチ], L:副走査送り量[ドット]または[インチ], w:ドットピッチ[インチ]。
【0005】ノズル個数N[個]は、ドットの形成に使
用されるノズルの個数である。図12の例ではN=3で
ある。ノズルピッチk[ドット]は、記録ヘッドにおけ
るノズルの中心点間隔が、記録画像のピッチ(ドットピ
ッチw)の何個分であるかを示している。図12の例で
は、k=2である。スキャン繰り返し回数s[回]は、
何回の主走査で各主走査ラインをドットで埋めつくす
か、を示す回数である。なお、以下では主走査ラインを
「ラスタ」と呼ぶ。図12の例では、1回の主走査で各
ラスタが埋めつくされているので、s=1である。後述
するように、sが2以上の時には、主走査方向に沿って
間欠的にドットが形成される。ノズル密度D[個/イン
チ]は、記録ヘッドのノズルアレイにおいて、1インチ
当たり何個のノズルが配列されているかを示している。
副走査送り量L[ドット]または[インチ]は、1回の
副走査で移動する距離を示している。ドットピッチw
[インチ]は、記録画像におけるドットのピッチであ
る。なお、一般に、w=1/(D・k)、k=1/(D
・w)が成立する。
【0006】図12において、2桁の数字を含む丸は、
それぞれドットの記録位置を示している。図12左下の
凡例に示されているように、丸の中の2桁の数字の中
で、左側の数字はノズル番号を示しており、右側の数字
は記録順番(何回目の主走査で記録されたか)を示して
いる。
【0007】図12に示すインターレース方式は、記録
ヘッドのノズルアレイの構成と、副走査の方法とに特徴
がある。即ち、インターレース方式では、隣り合うノズ
ルの中心点間隔を示すノズルピッチkは2以上の整数に
設定され、かつ、ノズル個数Nとノズルピッチkとが互
いに素の関係にある整数に選ばれる。また、副走査送り
量Lは、N/(D・k)で与えられる一定の値に設定さ
れる。
【0008】このインターレース方式には、ノズルのピ
ッチやインク吐出特性等のばらつきを、記録画像上で分
散させることができるという利点がある。従って、ノズ
ルのピッチや吐出特性にばらつきがあっても、これらの
影響を緩和して画質を向上させることができるという効
果を奏する。
【0009】カラーインクジェットプリンタにおける画
質改善を目指した別の技術として、特開平3−2076
65号公報や特公平4−19030号公報等に開示され
た「オーバーラップ方式」又は「マルチスキャン方式」
と呼ばれる技術がある。
【0010】図13は、オーバーラップ方式の一例を示
す説明図である。このオーバーラップ方式では、8個の
ノズルを2組のノズル群に分類している。1組目のノズ
ル群は、ノズル番号(丸の中の左側の数字)が偶数であ
る4個のノズルで構成されており、2組目のノズル群
は、ノズル番号が奇数である4個のノズルで構成されて
いる。1回の主走査では、各組のノズル群をそれぞれ間
欠的タイミングで駆動することにより、主走査方向に
(s−1)ドットおきにドットを形成する。図13の例
では、s=2なので、1ドットおきにドットが形成され
る。また、各組のノズル群は、主走査方向にそれぞれ異
なる位置にドット形成するように、それぞれの駆動タイ
ミングが制御されている。すなわち、図13に示すよう
に、第1のノズル群のノズル(ノズル番号8,6,4,
2)と、第2のノズル群のノズル(ノズル番号7,5,
3,1)とは、記録位置が主走査方向に1ドットピッチ
分だけずれている。そして、このような主走査を複数回
行い、その都度各ノズル群の駆動タイミングをずらすこ
とにより、ラスタ上の全ドットの形成を完成させる。
【0011】オーバーラップ方式においても、インター
レース方式と同様に、ノズルピッチkは2以上の整数に
設定される。ただし、ノズル個数Nとノズルピッチkと
は互いに素の関係には無く、この代わりに、ノズル個数
Nをスキャン繰り返し数sで割った値N/sと、ノズル
ピッチkとが互いに素の関係にある整数に選ばれる。ま
た、副走査送り量Lは、N/(s・D・k)で与えられ
る一定の値に設定される。
【0012】このオーバーラップ方式では、各ラスタ上
のドットが同一のノズルで記録されず、複数のノズルを
用いて記録される。従って、ノズルの特性(ピッチや吐
出特性等)にばらつきがある場合にも、特定のノズルの
特性の影響が1つのラスタの全体に及ぶことを防止で
き、この結果、画質を向上させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現在
までに種々のドット記録方式が提案されている。しか
し、現実には、画質の良否はドット記録装置の製造誤差
にも依存する。従って、同一の設計に従って製造された
個々のドット記録装置に関しても、好ましいドット記録
方式が異なる場合がある。しかし、従来は、このような
個々のドット記録装置に適した好ましいドット記録方式
を採用することは困難であった。
【0014】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、個々のドット記
録装置に適した好ましいドット記録方式を採用すること
ができる技術を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、ドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドッ
トの記録を行うドット記録装置であって、前記印刷媒体
上にドットを形成するための複数のドット形成要素が配
列されたドット形成要素アレイと、前記ドット記録ヘッ
ドと前記印刷媒体を少なくとも相対的に駆動して主走査
を行う主走査駆動手段と、前記主走査の最中に前記複数
のドット形成要素の少なくとも一部を駆動してドットの
形成を行わせるヘッド駆動手段と、前記主走査が終わる
度に前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体を少なくとも
相対的に駆動して副走査を行う副走査駆動手段と、前記
各手段を制御するための制御手段と、を備える。前記制
御手段は、ドットを記録するための前記主走査時および
副走査時の動作を規定する複数のドット記録モードを記
憶する記録モード格納手段と、前記複数のドット記録モ
ードの中から好ましいドット記録モードを指定するため
のモード指定情報が設定されたモード指定情報設定手段
と、前記モード指定情報によって指定されたドット記録
モードに従ってドットの記録を実行する手段と、前記ド
ット記録装置の初期設定が登録された初期設定登録手段
と、を備える。前記複数のドット記録モードは、記録解
像度と記録速度との組合せに応じて複数の記録モードグ
ループに分類されている。また、前記モード指定情報
は、各記録モードグループ毎に1つのドット記録モード
を指定している。さらに、前記ドット記録装置の初期設
定において、前記複数の記録モードグループの中の1つ
が選択されている。
【0016】このようなドット記録装置では、個々のド
ット記録装置について、記録モード格納手段に記憶され
ている複数のドット記録モードの中から好ましいドット
記録モードを選択し、この好ましいドット記録モードを
示すモード指定情報をモード指定情報設定手段に設定し
ておくことができる。従って、個々のドット記録装置に
適した好ましいドット記録モードを採用することができ
る。また、上記ドット記録装置では、複数の記録モード
グループの中の1つがドット記録装置の初期設定におい
て選択されているので、ユーザが初期設定を変更しない
ときには、この初期設定で選択されている記録モードグ
ループの好ましいドット記録モードに従って、好ましい
ドット記録動作を実行することができる。
【0017】なお、前記初期設定登録手段には、前記印
刷媒体の表面材質毎にそれぞれの初期設定が登録されて
おり、前記印刷媒体の表面材質毎の初期設定においてそ
れぞれ1つの記録モードグループが選択されているとと
もに、所定の1種類の表面材質に関する初期設定が、前
記ドット記録装置の初期設定として登録されているよう
にしてもよい。
【0018】こうすれば、初期設定状態において、印刷
媒体の表面材質に応じた好ましいドット記録モードを利
用できる。
【0019】また、前記複数の記録モードグループの中
で、少なくとも1つの記録解像度に関する複数の記録モ
ードグループは、記録速度が遅いほど、より多くのドッ
ト記録モードを含むようにしてもよい。
【0020】通常は、記録速度が比較的遅いときには、
同じ記録解像度で記録を行った場合にも、ドット記録モ
ードによる画質の差がかなり大きくなる傾向にある。上
記のドット記録装置では、少なくとも1つの記録解像度
について、記録速度が遅いほど、より多くのドット記録
モードを準備するようにしているので、特に、記録速度
が比較的遅いときに、より高画質を達成しやすいという
効果がある。
【0021】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、ドットを形成するための
複数のドット形成要素が配列されたドット形成要素アレ
イを有するドット記録ヘッドを用いて、印刷媒体の表面
にドットの記録を行う方法において、(a)ドットを記
録するための主走査時および副走査時の動作を規定する
複数のドット記録モードを予め準備する工程と、(b)
前記複数のドット記録モードの中から好ましいドット記
録モードを指定するために予め設定されたモード指定情
報に従って好ましいドット記録モードを選択するととも
に、前記好ましいドット記録もーどに従ってドットの記
録を実行する工程と、を備え、前記複数のドット記録モ
ードは、記録解像度と記録速度との組合せに応じて複数
の記録モードグループに分類されており、前記モード指
定情報は、各記録モードグループ毎に1つのドット記録
モードを指定しており、前記ドット記録装置の初期設定
において、前記複数の記録モードグループの中の1つが
選択されていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例としての
カラー画像処理システムの構成を示すブロック図であ
る。このカラー画像処理システムは、スキャナ12と、
パーソナルコンピュータ90と、カラープリンタ22と
を有している。パーソナルコンピュータ90は、カラー
ディスプレイ21を備えている。スキャナ12は、カラ
ー原稿からカラー画像データを読み取り、R,G,Bの
3色の色成分からなる原カラー画像データORGをコン
ピュータ90に供給する。
【0023】コンピュータ90の内部には、図示しない
CPU,RAM,ROM等が備えられており、所定のオ
ペレーティングシステムの下で、アプリケーションプロ
グラム95が動作している。オペレーティングシステム
には、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組
み込まれており、アプリケーションプログラム95から
はこれらのドライバを介して、最終カラー画像データF
NLが出力されることになる。画像のレタッチなどを行
なうアプリケーションプログラム95は、スキャナから
画像を読み込み、これに対して所定の処理を行ないつつ
ビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ93に
画像を表示している。このアプリケーションプログラム
95が、印刷命令を発行すると、コンピュータ90のプ
リンタドライバ96が、画像情報をアプリケーションプ
ログラム95から受け取り、これをプリンタ22が印字
可能な信号(ここではCMYKの各色についての2値化
された信号)に変換している。図1に示した例では、プ
リンタドライバ96の内部には、アプリケーションプロ
グラム95が扱っているカラー画像データをドット単位
の画像データに変換するラスタライザ97と、ドット単
位の画像データに対してプリンタ22が使用するインク
色CMYおよび発色の特性に応じた色補正を行なう色補
正モジュール98と、色補正モジュール98が参照する
色補正テーブルCTと、色補正された後の画像情報から
ドット単位でのインクの有無によってある面積での濃度
を表現するいわゆるハーフトーンの画像情報を生成する
ハーフトーンモジュール99と、後述するモード指定情
報をカラープリンタ22内のメモリに書き込むためのモ
ード指定情報書込モジュール110と、印刷条件登録部
300と、が備えられている。
【0024】印刷条件登録部300は、プリンタの印刷
条件に関する初期設定(後述する)や、ユーザによって
選択された各種の印刷条件を格納している。プリンタの
各種の印刷条件を変更するためのユーザインタフェイス
画面も、この印刷条件登録部300によってコンピュー
タ90の画面上に表示される。
【0025】図2は、プリンタ22の概略構成図であ
る。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモー
タ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモ
ータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方
向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された
印刷ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形
成を制御する機構と、これらの紙送りモータ23,キャ
リッジモータ24,印刷ヘッド28および操作パネル3
2との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成さ
れている。
【0026】このプリンタ22のキャリッジ31には、
黒インク用のカートリッジ71とシアン,マゼンタ,イ
エロの3色のインクを収納したカラーインク用カートリ
ッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の下部の印
刷ヘッド28には計4個のインク吐出用ヘッド61ない
し64が形成されており、キャリッジ31の底部には、
この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導
入管65(図3参照)が立設されている。キャリッジ3
1に黒インク用のカートリッジ71およびカラーインク
用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリ
ッジに設けられた接続孔に導入管が挿入され、各インク
カートリッジから吐出用ヘッド61ないし64へのイン
クの供給が可能となる。
【0027】インクが吐出される機構を簡単に説明す
る。図3に示すように、インク用カートリッジ71,7
2がキャリッジ31に装着されると、毛細管現象を利用
してインク用カートリッジ内のインクが導入管65を介
して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた印刷
ヘッド28の各色ヘッド61ないし64に導かれる。な
お、初めてインクカートリッジが装着されたときには、
専用のポンプによりインクを各色のヘッド61ないし6
4に吸引する動作が行なわれるが、本実施例では吸引の
ためのポンプ、吸引時に印刷ヘッド28を覆うキャップ
等の構成については図示および説明を省略する。
【0028】各色のヘッド61ないし64には、図3に
示したように、各色毎に32個のノズルnが設けられて
おり、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優
れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PE
とノズルnとの構造を詳細に示したのが、図4である。
図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルnまでイン
クを導くインク通路80に接する位置に設置されてい
る。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加によ
り結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの
変換を行なう素子である。本実施例では、ピエゾ素子P
Eの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加
することにより、図4下段に示すように、ピエゾ素子P
Eが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路80の一側
壁を変形させる。この結果、インク通路80の体積は、
ピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相
当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルnの先端か
ら高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン2
6に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行
なわれることになる。
【0029】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23によりプラテン26そ
の他のローラを回転して用紙Pを搬送しつつ、キャリッ
ジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同時
に印刷ヘッド28の各色ヘッド61ないし64のピエゾ
素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行ない、用紙
P上に多色の画像を形成する。各色のヘッド61〜64
におけるノズルの具体的な配列に関してはさらに後述す
る。
【0030】用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ2
3の回転をプラテン26のみならず、図示しない用紙搬
送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省
略)。また、キャリッジ31を往復動させる機構は、プ
ラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動
可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24と
の間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、
キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ3
9等から構成されている。
【0031】制御回路40の内部には、図示しないCP
Uやメインメモリ(ROMやRAMU)のほかに、書き
換え可能な不揮発性メモリとしてのプログラマブルRO
M(PROM)42が備えられている。PROM42に
は、複数のドット記録モードのパラメータを含むドット
記録モード情報が格納されている。ここで、「ドット記
録モード」とは、各ノズルアレイにおいて実際に使用す
るノズル個数Nや、副走査送り量L等で規定されるドッ
トの記録方式を意味している。この明細書では、「記録
方式」と「記録モード」はほぼ同じ意味で用いられてい
る。具体的なドット記録モードの例や、それらのパラメ
ータについては後述する。PROM42には、さらに、
複数のドット記録モードの中から好ましいモードを指定
するためのモード指定情報も格納されている。
【0032】なお、後述するように、ドット記録モード
は、記録解像度と記録速度との組合せに応じて複数の記
録モードグループに分類されており、各記録モードグル
ープは少なくとも1つのドット記録モードを含んでい
る。そして、各記録モードグループ毎に、最も高画質の
画像を記録できるモードが、好ましいドット記録モード
として選択される。ところで、各ドット記録モードで記
録される画像の画質は、印刷ヘッド28におけるノズル
アレイの配列特性(個々のノズルの実際の位置)に依存
する。例えば、ノズルアレイの中に、それぞれの設計位
置よりも互いに離れる方向に(または近づく方向に)ず
れている2つのノズルが存在する場合がある。このよう
な2つのノズルが隣接する2本のラスタを記録すると、
これらの2本のラスタの間に「バンディング」と呼ばれ
る筋状の画質劣化部分が発生する。一方、隣接するラス
タを記録してゆくノズルの番号の配列は、ドット記録モ
ード(特に副走査送り量)に応じて決定される。従っ
て、好ましいドット記録モードはプリンタに搭載された
印刷ヘッド28の特性(個々のノズルの実際の位置)に
依存する。このように、モード指定情報で指定されるド
ット記録モードは印刷ヘッド28の特性に応じて決まる
ので、モード指定情報は印刷ヘッド28の種類を示す識
別子と考えることもできる。そこで、この明細書では、
モード指定情報を「ヘッドID」とも呼び、あるいは、
「モードID」とも呼ぶ。
【0033】ドット記録モード情報は、コンピュータ9
0の起動時にプリンタドライバ96(図1)がインスト
ールされる際に、プリンタドライバ96によってPRO
M42から読み出される。すなわち、プリンタドライバ
96は、モード指定情報で指定された好ましいドット記
録モードに対するドット記録モード情報をPROM42
から読み込む。ラスタライザ97とハーフトーンモジュ
ール99における処理や、主走査および副走査の動作
は、このドット記録モード情報に応じて実行される。
【0034】なお、PROM42は、書き換え可能な不
揮発性メモリであればよく、EEPROMやフラッシュ
メモリなどの種々の不揮発性メモリを使用することがで
きる。また、モード指定情報は書き換え可能な不揮発性
メモリに格納することが好ましいが、ドット記録モード
情報は、書き換えができないROMに格納するようにし
てもよい。また、複数のドット記録モード情報は、PR
OM42ではなく、他の記憶手段に格納されていてもよ
く、また、プリンタドライバ96内に登録されていても
よい。
【0035】図5は、インク吐出用ヘッド61〜64に
おけるインクジェットノズルの配列を示す説明図であ
る。第1のヘッド61には、ブラックインクを噴射する
ノズルアレイが設けられている。また、第2ないし第4
のヘッド62〜64にも、シアン、マゼンタ及びイエロ
ーのインクをそれぞれ噴射するノズルアレイが設けられ
ている。これらの4組のノズルアレイの副走査方向の位
置は、互いに一致している。
【0036】4組のノズルアレイは、副走査方向に沿っ
て一定のノズルピッチkで千鳥状に配列された複数個
(例えば32個や48個)のノズルnをそれぞれ備えて
いる。なお、各ノズルアレイに含まれる複数個のノズル
nは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直線上に
配置されていてもよい。但し、図5(A)に示すように
千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく
設定し易いという利点がある。
【0037】図5(B)は、1つのノズルアレイによっ
て形成される複数のドットの配列を示している。この実
施例では、インクノズルの配列が千鳥状か直線状かに関
わらず、1つのノズルアレイによって形成される複数の
ドットは、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶよう
に、各ノズルのピエゾ素子PE(図4)に駆動信号が供
給される。例えば、図5(A)のようにノズルアレイが
千鳥状に配列されている場合において、図の右方向にヘ
ッド61が走査されてドットを形成していく場合を考え
る。この時、先行するノズル群100,102…は、後
追するノズル群101,103…よりも、d/v[秒]
だけ早いタイミングで駆動信号が与えられる。ここで、
d[インチ]は、ヘッド61における2つのノズル群の
間のピッチ(図5(A)参照)であり、v[インチ/
秒]はヘッド61の走査速度である。この結果、1つの
ノズルアレイによって形成される複数のドットは、副走
査方向に沿って一直線上に配列される。なお、後述する
ように、各ヘッド61〜64に設けられている複数個の
ノズルは、常に全数が使用されるとは限らず、ドット記
録方式によっては、その一部のノズルのみが使用される
場合もある。
【0038】図6は、ドット記録モードに応じた駆動制
御に関連する構成の機能ブロック図である。この機能ブ
ロック図には、モードIDメモリ202と、記録モード
設定部204と、記録モードテーブル206と、駆動部
制御部208と、主走査駆動部210と、副走査駆動部
212と、印刷ヘッド駆動部214と、ラスタデータ格
納部216と、印刷ヘッド28と、印刷用紙Pとが示さ
れている。
【0039】記録モードテーブル206は、複数のドッ
ト記録モード情報を格納している。この記録モードテー
ブル206には、各ドット記録モード情報に含まれる種
々のパラメータの中で、記録解像度と、モードグループ
と、モードIDと、使用ノズル数Nと、副走査量Lとが
示されている。なお、各ドット記録モード情報には、こ
の他にも、主走査と副走査の動作を規定するための種々
のパラメータが含まれているが図6では図示を省略して
いる。
【0040】図6の例では、記録モードテーブル206
に格納されている複数のドット記録モードが、記録解像
度と記録速度の組合せに応じて、4つのモードグループ
M1〜M4に分類されている。第1のモードグループM
1は、「360dpiで速い」グループである。また、
第2のモードグループM2は「360dpiできれいな
(そして遅い)」グループ、第3のモードグループM3
は「720dpiで速い」グループ、第4のモードグル
ープM4は「720dpiできれいな(そして遅い)」
グループである。なお、記録モードテーブル206の内
容についてはさらに後述する。
【0041】モードIDメモリ202は、各モードグル
ープに関して、好ましいドット記録モードを指定するモ
ードID(モード指定情報)を格納している。記録モー
ド設定部204は、コンピュータ90から与えられる印
刷データと、モードIDメモリ202から与えられるモ
ードID(モード指定情報)とに応じて、駆動部制御部
208とラスタデータ格納部216に主走査と副走査の
動作を規定するパラメータを供給する。なお、印刷デー
タは、図1の最終カラー画像データFNLと同じもので
ある。印刷データの図示しないヘッダ部分には、印刷に
使用するモードグループM1〜M4の中の1つを指定す
るデータが含まれている。記録モード設定部204は、
このモードグループの指定と、モードIDメモリ202
から供給されたモードIDとから、印刷の実行に使用す
るドット記録モードを決定する。
【0042】記録モード設定部204は、こうして決定
されたドット記録モードにおける使用ノズル数Nと副走
査送り量Lとを含む走査パラメータを、駆動部制御部2
08とラスタデータ格納部216とに供給する。使用ノ
ズル数Nと副走査送り量Lとは1回の走査毎に変更され
る可能性があるので、各回の走査の前にこれらを含む走
査パラメータが各部208,216に供給される。
【0043】ラスタデータ格納部216は、使用ノズル
数Nと副走査量Lとを含む走査パラメータに応じて、印
刷データを図示しないバッファメモリ内に格納する。一
方、駆動部制御部208は、使用ノズル数Nと副走査量
Lとを含むパラメータに応じて、主走査駆動部210と
副走査駆動部212と印刷ヘッド駆動部214とを制御
する。
【0044】なお、モードIDメモリ202と記録モー
ドテーブル206とは、図2に示した1つのPROM4
2内に設けられている。また、記録モード設定部204
と駆動部制御部208とラスタデータ格納部216と
は、図2に示した制御回路40内に設けられている。主
走査駆動部210は、図2に示すキャリッジモータ24
を含むキャリッジ31の送り機構によって実現されてお
り、副走査駆動部212は紙送りモータ23を含む用紙
の送り機構によって実現されている。さらに、印刷ヘッ
ド駆動部214は、各ノズルのピエゾ素子PEを含む回
路によって実現されている。
【0045】図7は、ドット記録方式を規定するパラメ
ータを示す説明図である。図7(A)は、4個のノズル
を用いた場合の副走査送りの一例を示しており、図7
(B)はそのドット記録方式のパラメータを示してい
る。図7(A)において、数字を含む実線の丸は、各副
走査送り後の4個のノズルの副走査方向の位置を示して
いる。丸の中の数字0〜3は、ノズル番号を意味してい
る。4個のノズルの位置は、1回の主走査が終了する度
に副走査方向に送られる。但し、実際には、副走査方向
の送りは紙送りモータ23(図1)によって用紙を移動
させることによって実現されている。
【0046】図7(A)の左端に示すように、この例で
は副走査送り量Lは2ドットの一定値である。従って、
副走査送りが行われる度に、4個のノズルの位置が2ド
ットずつ副走査方向にずれてゆく。図7(B)には、こ
のドット記録方式に関する種々のパラメータが示されて
いる。ドット記録方式のパラメータには、ノズルピッチ
k[ドット]と、使用ノズル個数N[個]と、スキャン
繰り返し数sと、実効ノズル個数Neff [個]と、副走
査送り量L[ドット]とが含まれている。
【0047】図7の例では、ノズルピッチkは3ドット
であり、使用ノズル個数Nは4個である。なお、使用ノ
ズル個数Nは、実装されている複数個のノズルの中で実
際に使用されるノズルの個数である。スキャン繰り返し
数sは、一回の主走査において(s−1)ドットおきに
間欠的にドットを形成することを意味している。従っ
て、スキャン繰り返し数sは、1本のラスタ上のすべて
のドットを記録するために使用されるノズルの数にも等
しい。図7の場合には、スキャン繰り返し数sは2であ
る。なお、スキャン繰り返し数sが2以上のドット記録
方式を「オーバーラップ方式」と呼ぶ。
【0048】実効ノズル個数Neff は、使用ノズル個数
Nをスキャン繰り返し数sで割った値である。この実効
ノズル個数Neff は、一回の主走査で記録され得るラス
タの正味の本数を示しているものと考えることができ
る。
【0049】図7(B)の表には、各副走査送り毎に、
副走査送り量Lと、その累計値ΣLと、各副走査送り後
のノズルのオフセットFとが示されている。ここで、オ
フセットFとは、副走査送りが行われていない最初のノ
ズルの周期的な位置(図7では4ドットおきの位置)を
オフセット0の基準位置と仮定した時に、副走査送り後
のノズルの位置が基準位置から副走査方向に何ドット離
れているかを示す値である。例えば、図7(A)に示す
ように、1回目の副走査送りによって、ノズルの位置は
副走査送り量L(2ドット)だけ副走査方向に移動す
る。一方、ノズルピッチkは3ドットである。従って、
1回目の副走査送り後のノズルのオフセットFは2であ
る(図7(A)参照)。同様にして、2回目の副走査送
り後のノズルの位置は、初期位置からΣL=4ドット移
動しており、そのオフセットFは1である。3回目の副
走査送り後のノズルの位置は、初期位置からΣL=6ド
ット移動しており、そのオフセットFは0である。3回
の副走査送りによってノズルのオフセットFは0に戻る
ので、3回の副走査を1つの小サイクルとして、この小
サイクルを繰り返すことによって、有効記録範囲のラス
タ上のすべてのドットを記録することができる。
【0050】図8は、記録速度がほぼ等しい3つのドッ
ト記録方式における走査パラメータを示す説明図であ
り、第4のモードグループM4(720dpiできれい
な(そして遅い)モードグループ)に含まれている3つ
のドット記録方式の例を示している。図8(A)に示す
第1ドット記録方式の走査パラメータは、ノズルピッチ
kが6ドット、使用ノズル個数Nが48個、スキャン繰
り返し数sが2、実効ノズル個数Neff が24個であ
る。また、副走査送り量L[ドット]には、異なる6つ
の値(20,27,22,28,21,26)が使用さ
れている。図8(B)に示す第2ドット記録方式の走査
パラメータは、副走査送り量L以外は第1ドット記録方
式と同じである。図8(C)に示す第3ドット記録方式
の走査パラメータは、ノズルピッチkが6ドット、使用
ノズル個数Nが47個、スキャン繰り返し数sが2、実
効ノズル個数Neff が23.5個である。また、副走査
送り量L[ドット]には、異なる2つの値(21,2
6)が使用されている。
【0051】第1および第2ドット記録方式は使用ノズ
ル個数Nが48個であるが、第3ドット記録方式の使用
ノズル個数Nは47個である。しかし、これらの3つの
ドット記録方式では、使用ノズル個数Nの差は約10%
以下である。実際の記録速度(印刷速度)は、実効ノズ
ル個数Neff (=N/s)にほぼ比例しているので、図
8に示す3つのドット記録方式の記録速度は互いにほぼ
等しいと言うことができる。このように、本明細書にお
いては、「記録速度がほぼ等しい」とは、実効ノズル個
数Neff の差が約10%以下であることを意味してい
る。
【0052】図9は、記録モードテーブル206とモー
ドIDメモリ202の内容を示す説明図である。記録モ
ードテーブル206に格納されている複数のドット記録
モードは、4つのモードグループM1〜M4に分類され
ている。第1と第3のモードグループM1,M3は、そ
れぞれ1つの記録モードしか含んでいないが、第2のモ
ードグループM2は2つの記録モードを含んでおり、第
4のモードグループM4は3つの記録モードを含んでい
る。同じモードグループ内の複数の記録モードは、記録
速度(すなわち実効ノズル個数N/s)が互いにほぼ等
しい。例えば、第4のモードグループM4の3つの記録
モードの実効ノズル個数Nd1/s,Nd2/s,Nd3/s
は、互いにほぼ等しい。なお、図8の例で言えば、Nd1
/s=Nd2/s=24,Nd3/s=23.5である。
【0053】「きれいな」モードグループM2,M4
は、例えばスキャン繰り返し数sが2であるオーバーラ
ップ方式のドット記録モードで構成されている。一方、
「速い」モードグループM1,M3は、例えば、スキャ
ン繰り返し数sが1のドット記録モードで構成されてい
る。なお、スキャン繰り返しsは、小数の値も取り得
る。特に、スキャン繰り返し数sが1よりも大きく、2
よりも小さいようなドット記録モードは、「部分オーバ
ーラップ方式」と呼ばれる。「速い」モードグループM
1,M3のドット記録モードとしては、部分オーバーラ
ップ方式のドット記録モードを採用することも可能であ
る。例えば、使用ノズル個数Nを48個、副走査送り量
Lを41ドットの一定値とすると、実効ノズル個数Nef
f が41個でスキャン繰り返し数sが約1.17(=4
8/41)の部分オーバーラップ方式となる。なお、部
分オーバーラップ方式においても、副走査送り量Lを複
数の異なる値の組合せで構成することが可能である。
【0054】1つのモードグループは、同一の記録解像
度で印刷速度が互いにほぼ等しいドット記録モードで構
成されているが、各ドット記録モードで記録される画像
の画質は、印刷ヘッド28におけるノズルアレイの配列
特性(個々のノズルの実際の位置)に依存する。例え
ば、図8に示した第4のモードグループM4の3つのド
ット記録モード中の1つのドット記録モードが、他の2
つのドット記録モードよりも高い画質を達成することが
可能な場合がある。そこで、各モードグループ毎に、ノ
ズルアレイの配列特性に応じて、より高画質が得られる
好ましいドット記録モードを決定しておき、そのモード
IDをモードIDメモリ202に登録しておけば、この
プリンタ20に関する好ましいドット記録モードを利用
して、よりきれいな印刷を行うことが可能である。
【0055】図9(A)から容易に理解できるように、
本実施例では、各記録解像度について、記録速度が遅い
ほど多くのドット記録モードが準備されている。一般
に、記録速度が比較的遅いときには、ドット記録モード
による画質の差がかなり大きくなる傾向にある。そこ
で、本実施例のように、同一の記録解像度であっても、
記録速度が遅いときに、より多くのドット記録モードの
中から好ましいものを選択できるようにしておけば、画
質を向上させることがより容易であるという利点があ
る。反対に、記録速度が速いときには、ドット記録モー
ドによる画質の差があまり大きくないので、比較的少な
い数の記録モードを準備しておけば十分である。なお、
図9の例では、「速い」モードグループM1,M3がそ
れぞれ1つの記録モードで構成されるものとしている
が、それぞれが複数の記録モードを含むようにすること
も可能である。
【0056】モードIDメモリ202には、4つのモー
ドグループM1〜M4における好ましい記録モードをそ
れぞれ指定するための4つのモードIDが記憶されてい
る。すなわち、4つのモードグループM1〜M4に対し
て、それぞれ好ましいドット記録モードを独立に設定す
ることができる。従って、個々のプリンタにおいて、各
モードグループ毎に(すなわち記録解像度と記録速度の
組合せ毎に)、好ましいドット記録モードを容易に設定
することが可能である。この効果は、すべてのモードグ
ループがそれぞれ複数の記録モードを含んでいるときに
特に顕著である。
【0057】上記実施例では、360dpiと720d
piの2つの記録解像度のそれぞれに関して、記録速度
が遅いほど多くのドット記録モードを準備していた。し
かし、少なくとも1つの記録解像度について、記録速度
が遅いほどドット記録モードが多く準備されていればよ
く、他の記録解像度を有する複数のモードグループに対
しては、同じ数のドット記録モードが準備されていても
よい。
【0058】なお、上記の説明では、主走査方向と副走
査方向の記録解像度が同一であると仮定していたが、プ
リンタによっては主走査方向と副走査方向の記録解像度
が異なるような記録モードを利用できる場合がある。こ
のような場合には、主走査方向と副走査方向の記録解像
度の組合せが同じ記録モード同士を「記録解像度が同
一」と呼び、いずれか一方でも異なる記録モード同士は
「記録解像度が異なる」と呼ぶ。例えば、主走査方向の
記録解像度が720dpiで副走査方向の記録解像度が
360dpiである記録モードは、主走査方向と副走査
方向の記録解像度がいずれも720dpiである記録モ
ードとは「記録解像度」が異なり、従って、異なるモー
ドグループに分類される。
【0059】ところで、図9に示されているように、プ
リンタの印刷条件の初期設定では、モードグループM1
が選択されている。従って、ユーザが印刷条件を変更し
なければ、360dpiで「速い」モードグループM1
の記録モードに従って印刷が実行される。このような初
期設定は、このプリンタに対して高速印刷が主に期待さ
れているときに適している。一方、このプリンタに対し
て高画質印刷が主に期待されているときには、720d
piで「きれい」なモードグループM4が初期設定とし
て適している。これから解るように、プリンタの初期設
定において選択されるモードグループは、個々のプリン
タ毎では無く、プリンタの機種毎に決定される。一方、
各モードグループにおける好ましい記録モードを示すモ
ードIDは、前述したように、個々のプリンタ毎に決定
されることが好ましい。
【0060】図10は、印刷条件の初期設定において、
印刷用紙の種類に応じてモードグループが選択されてい
る場合を示す説明図である。なお、本明細書において、
「印刷用紙の種類」とは、印刷用紙の表面材質の種類を
意味している。図10におけるモードグループの分類や
モードIDの値、使用ノズル数N、副走査量Lは、図9
のものと同一である。図10においては、「普通紙」、
「フーパーファイン紙」、「フォトプリント紙」の3種
類の印刷用紙に対して、初期設定がそれぞれ登録されて
いる。すなわち、「普通紙」に対しては、360dpi
で「速い」モードグループM1が初期設定として選択さ
れている。また、「スーパーファイン紙」と「フォトプ
リント紙」に対しては、720dpiで「きれい」なモ
ードグループM4が初期設定として選択されている。ま
た、プリンタ全体の初期設定としては、「普通紙」の初
期設定が用いられている。
【0061】図11は、「フォトプリント紙」に対する
印刷条件の初期設定画面を示す説明図である。すなわ
ち、ここではユーザが「フォトプリント紙」を選択した
場合の推奨設定(初期設定)が示されている。ユーザが
「フォトプリント紙」を選択したときには、推奨設定
(初期設定)として、「きれい」なモードグループが選
択されていることが解る。この画面では記録解像度等の
より詳細な印刷条件は表示されていないが、図10に示
したように「フォトプリント紙」の初期設定では720
dpiの「きれい」なモードグループM4が選択されて
いる。なお、プリンタの初期設定では、図11の画面に
おいて、用紙の種類として「普通紙」が選択されてお
り、その推奨設定(初期設定)では「速い」モードグル
ープが選択されている。
【0062】ユーザは、図11のほぼ中央にあるモード
設定の中の「詳細設定」のボタンを押すことによって、
印刷条件を任意に変更することができる。例えば、図1
0の例において、360dpiの「きれい」なモードグ
ループM2は、いずれの印刷用紙においても初期設定と
して選択されていないが、ユーザの詳細設定の内容に応
じて、このモードグループM2が選択されることがあ
る。但し、ユーザは、4つのモードグループM1〜M4
のいずれかを選択的に利用できるだけであり、複数の記
録モードを含むモードグループM2,M4に関して、モ
ードIDで指定されている記録モード以外の記録モード
を選択することはできない。こうしておけば、ユーザが
誤って好ましくない記録モードを選択することを防止す
ることが可能である。
【0063】このように、印刷用紙の種類毎の初期設定
において、それぞれ好ましいモードグループを選択して
おくようにすれば、初期設定の状態において、各印刷用
紙の種類に適した好ましい記録モードを用いて印刷を実
行することができる。
【0064】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0065】(1)上述した各実施例では、1色につい
てのドット記録方式について説明したが、各色について
上述のドット記録方式を適用することによって、複数色
のインクを用いたカラー印刷を実現することができる。
【0066】(2)この発明はカラー印刷だけでなくモ
ノクロ印刷にも適用できる。また、1画素を複数のドッ
トで表現することにより多階調を表現する印刷にも適用
できる。また、ドラムスキャンプリンタにも適用でき
る。尚、ドラムスキャンプリンタでは、ドラム回転方向
が主走査方向、キャリッジ走行方向が副走査方向とな
る。また、この発明は、インクジェットプリンタのみで
なく、一般に、複数のドット形成要素アレイを有する記
録ヘッドを用いて印刷媒体の表面に記録を行うドット記
録装置に適用することができる。ここで、「ドット形成
要素」とは、インクジェットプリンタにおけるインクノ
ズルのように、ドットを形成するための構成要素を意味
する。
【0067】(3)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。例えば、カラープリンタ22の制
御回路40(図2)の機能を、コンピュータ90が実行
するようにすることもできる。この場合には、プリンタ
ドライバ96等のコンピュータプログラムが、制御回路
40における制御と同じ機能を実現する。
【0068】このような機能を実現するコンピュータプ
ログラムは、フロッピディスクやCD−ROM等の、コ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で
提供される。コンピュータシステム90は、その記録媒
体からコンピュータプログラムを読み取って内部記憶装
置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通信経路
を介してプログラム供給装置からコンピュータシステム
90にコンピュータプログラムを供給するようにしても
よい。コンピュータプログラムの機能を実現する時に
は、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラム
がコンピュータシステム90のマイクロプロセッサによ
って実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムをコンピュータシステム90が直接実行
するようにしてもよい。
【0069】この明細書において、コンピュータシステ
ム90とは、ハードウェア装置とオペレーションシステ
ムとを含む概念であり、オペレーションシステムの制御
の下で動作するハードウェア装置を意味している。コン
ピュータプログラムは、このようなコンピュータシステ
ム90に、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述
の機能の一部は、アプリケーションプログラムでなく、
オペレーションシステムによって実現されていても良
い。
【0070】なお、この発明において、「コンピュータ
読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク
やCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各
種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置
や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている
外部記憶装置も含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムの概略構成を示すブ
ロック図。
【図2】画像出力装置20の一例としてのカラープリン
タ22の構成を示す概略構成図。
【図3】印刷ヘッド28の構造を例示する説明図。
【図4】インクの吐出の原理を説明する説明図。
【図5】インク吐出用ヘッド61〜64におけるインク
ジェットノズルの配列を示す説明図。
【図6】ドット記録モードに応じた駆動制御に関連する
構成の機能ブロック図。
【図7】k=4の第2ドット記録方式において各有効ラ
スタを記録するノズル番号を示す説明図。
【図8】記録速度がほぼ等しい4つのドット記録方式に
おける走査パラメータを示す説明図。
【図9】記録モードテーブルとモードIDメモリの内容
を示す説明図。
【図10】印刷用紙の種類毎の初期設定で選択されてい
る記録モードグループを示す説明図。
【図11】フォトプリント紙に対する初期設定画面を示
す説明図。
【図12】従来のインターレース記録方式の一例を示す
説明図。
【図13】従来のオーバーラップ記録方式の一例を示す
説明図。
【符号の説明】
12…スキャナ 20…画像出力装置 21…カラーディスプレイ 22…カラープリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 42…PROM 61〜64…インク吐出用ヘッド 65…導入管 71,72…インク用カートリッジ 80…インク通路 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 93…CRTディスプレイ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…ラスタライザ 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100〜103…ノズル群 110…モード指定情報書込モジュール 120…イメージセンサ 122…モード設定部 202…モードIDメモリ(モード指定情報設定手段) 204…記録モード設定部 208…駆動部制御部 206…記録モードテーブル(記録モード格納手段) 210…主走査駆動部 212…副走査駆動部 214…印刷ヘッド駆動部 216…ラスタデータ格納部 300…印刷条件登録部(初期設定登録部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表
    面にドットの記録を行うドット記録装置において、 前記印刷媒体上にドットを形成するための複数のドット
    形成要素が配列されたドット形成要素アレイと、 前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体を少なくとも相対
    的に駆動して主走査を行う主走査駆動手段と、 前記主走査の最中に前記複数のドット形成要素の少なく
    とも一部を駆動してドットの形成を行わせるヘッド駆動
    手段と、 前記主走査が終わる度に前記ドット記録ヘッドと前記印
    刷媒体を少なくとも相対的に駆動して副走査を行う副走
    査駆動手段と、 前記各手段を制御するための制御手段と、を備え、 前記制御手段は、 ドットを記録するための前記主走査時および副走査時の
    動作を規定する複数のドット記録モードを記憶する記録
    モード格納手段と、 前記複数のドット記録モードの中から好ましいドット記
    録モードを指定するためのモード指定情報が設定された
    モード指定情報設定手段と、 前記モード指定情報によって指定されたドット記録モー
    ドに従ってドットの記録を実行する手段と、 前記ドット記録装置の初期設定が登録された初期設定登
    録手段と、を備え、 前記複数のドット記録モードは、記録解像度と記録速度
    との組合せに応じて複数の記録モードグループに分類さ
    れており、 前記モード指定情報は、各記録モードグループ毎に1つ
    のドット記録モードを指定しており、 前記ドット記録装置の初期設定において、前記複数の記
    録モードグループの中の1つが選択されていることを特
    徴とするドット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドット記録装置におい
    て、 前記初期設定登録手段には、前記印刷媒体の表面材質毎
    にそれぞれの初期設定が登録されており、前記印刷媒体
    の表面材質毎の初期設定においてそれぞれ1つの記録モ
    ードグループが選択されているとともに、所定の1種類
    の表面材質に関する初期設定が、前記ドット記録装置の
    初期設定として登録されている、ドット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のドット記録装置
    において、 前記複数の記録モードグループの中で、少なくとも1つ
    の記録解像度に関する複数の記録モードグループは、記
    録速度が遅いほど、より多くのドット記録モードを含
    む、ドット記録装置。
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