JP2000141517A - 積層体、積層体の製造方法、および包装体 - Google Patents
積層体、積層体の製造方法、および包装体Info
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Abstract
に適する積層体、およびそのような積層体の製造方法を
提供する。 【解決手段】 高分子フィルム1,3と、高分子フィル
ム1,3を補強する補強層2とを積層してなる積層体1
0において、高分子フィルム1,3に補強層2が接着さ
れた補強領域2aと、高分子フィルム1,3に補強層2
が接着されていない非補強領域2bとを備える。
Description
補強した積層体、その製造方法、および積層体を加工し
て形成される自立性の包装体に関する。
例えば、ガゼット袋等に代表される自立性の包装体が知
られている。従来、包装体に自立性を付与するために
は、包装体を構成するフィルムに剛性の高いものを用い
る必要がある。
ムのみを用いて包装体を形成する場合には、包装体の用
途に適合するだけの充分な自立性が得られないことがあ
る。
自立性包装体に適する積層体、およびそのような積層体
の製造方法を提供することを目的とする。
は、高分子フィルム(1,3)と、高分子フィルム
(1,3)を補強する補強層(2)とを積層してなる積
層体(10)において、高分子フィルム(1,3)に補
強層(2)が接着された補強領域(2a)と、高分子フ
ィルム(1,3)に補強層(2)が接着されていない非
補強領域(2b)とを備えるものである。
いて補強層(2)によって積層体(10)が補強されて
いるので、例えば積層体(10)を加工して包装体を形
成した場合に、包装体に容易に自立性を付与することが
できる。
の積層体において、非補強領域(2b)における高分子
フィルム(1,3)の表面にヒートシール層(4)を形
成するものである。
が非補強領域(2b)に設けられているので、非補強領
域(2b)のヒートシール層(4)を用いて容易にヒー
トシール加工を施すことができる。
の積層体において、補強層(2)として坪量60〜20
0g/m2の紙を用いるものである。
体を充分に補強することができる。
の積層体において、補強層(2)として坪量60〜20
0g/m2の不織布を用いるものである。
積層体を充分に補強することができる。
の積層体において、補強層(2)として高分子材料に充
填剤を混合してなる坪量60〜200g/m2の合成紙
を用いるものである。
積層体を充分に補強することができる。
(1,3)と、高分子フィルム(1,3)を補強する補
強層(2)とを備える積層体の製造方法において、高分
子フィルム(1,3)に補強層(2)を接着する工程
と、高分子フィルム(1,3)に接着された補強層
(2)に切れ目を入れる工程と、切れ目から補強層
(2)を切断して補強層(2)の一部を除去する工程と
を含むものである。
所望の形状に形成することができる。
の積層体の製造方法において、補強層(2)の側から高
分子フィルム(1,3)と補強層(2)との間に設けら
れた接着層(5)の途中まで抜き刃(20)の刃先を入
れることにより補強層(2)に切れ目を入れるものであ
る。
3)に損傷を与えることなく補強層(2)の全体を確実
に切断することができる。
を加工して形成された自立式の包装体において、積層体
(10)は、高分子フィルム(1,3)に補強層(2)
が接着された補強領域(2a)と、高分子フィルム
(1,3)に補強層(2)が接着されていない非補強領
域(2b)とを備えるものである。
積層体(10)が補強されているので、包装体に充分な
自立性を付与することができる。
の包装体において、非補強領域(2b)における高分子
フィルム(1,3)の表面にはヒートシール層(4)が
形成され、ヒートシール層(4)を介して、積層体(1
0)が互いに接着されているものである。
ヒートシール層(4)が設けられているので、容易にヒ
ートシール加工を施すことができる。
は9に記載の包装体において、補強層(2)として坪量
60〜200g/m2の紙を用いるものである。
体を補強して包装体に充分な自立性を付与することがで
きる。
は9に記載の包装体において、補強層(2)として坪量
60〜200g/m2の不織布を用いるものである。
積層体を補強して包装体に充分な自立性を付与すること
ができる。
は9に記載の包装体において、補強層(2)として高分
子材料に充填剤を混合してなる坪量60〜200g/m
2の合成紙を用いるものである。
積層体を補強して包装体に充分な自立性を付与すること
ができる。
2のいずれか1項に記載の包装体において、高分子フィ
ルム(1,3)として透明なフィルムを用いるものであ
る。
して包装体の内容物を見ることができる。また補強層2
を高分子フィルム(1,3)の内側に配置した場合であ
っても、高分子フィルム(1,3)を介して補強層2を
見ることができる。
記載の包装体において、高分子フィルム(1,3)の内
側に補強層(2)を配置し、補強層(2)に形成された
絵柄が高分子フィルム(1,3)を介して見えるように
したものである。
利用して包装体のデザインの自由度を高めることができ
る。
4のいずれか1項に記載の包装体において、包装体をガ
ゼット袋としたものである。
積層体(10)が補強されているので、ガゼット袋に充
分な自立性を付与することができる。
付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それによ
り本発明が図示の形態に限定されるものではない。
発明による包装体の実施の形態について説明する。
形態の包装体を示す斜視図であり、図1(b)は図1
(a)の反対側から見た様子を示している。本実施の形
態の包装体は、図2および図3に示す積層体10を加工
して形成されたものである。
包装体の外側に露出される透明な外層フィルム1と、外
層フィルム1の内側に配置されて積層体10を補強する
ための補強層2と、補強層2の内側に配置され、例えば
積層体10にガスバリア性等の機能性を付与する中間層
3と、包装体の内面側に露出され熱封接着層として機能
するヒートシール層4とを備える。
は接着層5が、補強層2と中間層3との間には接着層6
が、中間層3とヒートシール層4との間には接着層7が
それぞれ設けられている。
リプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、あるいはセロファンフィルム等を用いることができ
る。
m2 程度の紙、不織布、あるいは合成紙等を用いるこ
とができる。合成紙は、高分子材料に無機物あるいは有
機物のフィラー等の充填物を混合し、この混合物をシー
ト状ないしはフィルム状に成形したものである。補強層
2は、積層体10を成形して得た包装体の自立性が確保
できるように積層体10を補強するためのものである。
補強層2の種類、面積、厚み等は包装体の自立性が確保
できる範囲で、適宜選択することができる。
ピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィルム、セ
ロファンフィルム、アルミニウム箔、高分子フィルム表
面にアルミニウム等の金属薄膜を形成した金属薄膜フィ
ルム、高分子フィルム表面に透明酸化金属薄膜を形成し
た透明薄膜フィルム、あるいはエチレンビニルアルコー
ルコポリマーフィルム等を用いることができる。
プロピレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、
低密度ポリエチレン(LDPE)、アイオノマー、エチ
レン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、あるいは
ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を用い
ることができる。
ば、ポリエチレン、エチレンエチルアクリレート(EE
A)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EM
A)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチ
レン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、あるいはア
イオノマー等の樹脂を用いることができる。
積層体10の一部にのみ設けられている。接着層5と接
する側の補強層2の表面には絵柄が印刷されており、透
明な外層フィルム1および接着層5を介して包装体の外
側からその絵柄を見ることができる。
られていない領域(後述する領域2b)では接着層5お
よび接着層6が互いに連続している。補強層2以外の各
層をすべて透明な材質で構成すれば、補強層2が設けら
れていないこの領域を介して包装体の内容物を見ること
ができる。
によって熱が伝わりにくくなるため、ヒートシール加工
を施そうとしてもヒートシール層4を充分に加熱するこ
とができない。このため、本実施の形態では、積層体1
0の周辺部に補強層2のない領域を設け、この領域にお
いてヒートシール層4を介して積層体10どうしを接着
して包装体を形成している。
ついて説明する。
領域2aに絵柄を印刷するとともに、同一面の領域2b
に剥離ニスを塗布する。例えば、多色刷り印刷機を用
い、別々の印刷ユニットにおいて絵柄および剥離ニスを
連続的に印刷してもよい。なお、図4では絵柄が印刷さ
れる領域2aが矩形であり、その周囲の領域2bに剥離
ニスを塗布する場合を示している。
る接着力が強いものを選択することが好ましい。剥離ニ
スとしては、例えば、硝化綿ポリアミド樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリエチレンワックス等を用いることができ
る。剥離ニスは、接着層5に対する接着力よりも補強層
2に対する接着力のほうが大きな材料のものを選択する
必要がある。
層5を介して押出しラミネート(エクストルージョンコ
ート)またはラミネートコートによって接着する。図5
に示すように、補強層2は絵柄が印刷される面、すなわ
ち剥離ニスが塗布される面を介して外層フィルム1と接
着される。
よって、絵柄の領域2aを囲む形状に補強層2を打ち抜
く。補強層2を打ち抜く際には、図6に示すように外層
フィルム1を支持体として利用し、抜き刃20を補強層
2の方向(図6の下方)から接着層5の途中まで入れ
る。このように抜き刃20によって接着層5の途中まで
切断することにより、外層フィルム1に損傷を与えるこ
となく補強層2を確実に打ち抜くことができる。
き刃20が到達する位置のばらつきを吸収することがで
きる。したがって、積層体10に要求される性能上許容
される範囲内において、抜き刃20の位置精度に応じ接
着層5の厚みを設定すればよい。
なものとするため、図6に示すように領域2b内に抜き
刃20を入れることが望ましい。このように領域2b内
に切れ目を入れておけば、引き剥がし時に大きな力が要
らなくなるとともに、引き剥がし面を適切に制御するこ
とができる。
に補強層2を外層フィルム1から引き剥がすと、打ち抜
きにより形成された切れ目(切断面)から補強層2が切
断されて、領域2bが外層フィルム1から分離除去され
るとともに、領域2aが外層フィルム1に接着されたま
ま残留する。したがって、外層フィルム1から補強層2
を引き剥がすことにより、外層フィルム1に絵柄の印刷
された補強層2の領域2aが接着された複合フィルムが
得られる。なお、このとき領域2bの剥離ニスは、補強
層2とともに外層フィルム1から除去され、接着層5は
外層フィルム1上に残留する。
に、接着層6を介して中間層3を接着する。この場合、
例えば、押出しラミネートまたはラミネートコートを用
いることができる。次に、中間層3の表面に接着層7を
介してヒートシール層4を形成し、図2および図3に示
す積層体10を得ることができる。中間層3とヒートシ
ール層4とを接着する場合にも、押出しラミネートまた
はラミネートコート等を用いることができる。
ートシール加工を行うことにより、自立性の包装体を作
製することができる。包装体の作製には、例えば従来か
らの製袋機等を使用することができる。製袋と同時に包
装体に内容物を装填するようにしてもよい。
体10の一部に補強層2を設けることにより包装体の自
立性を確保しているので、積層体10を構成する他のフ
ィルム材料の選択の範囲を拡大することができる。例え
ば、積層体10を構成する他のフィルムに柔らかい材料
を使用することが可能となる。
絵柄を形成し、外層フィルム1を介してこの絵柄が見え
るように構成したので、補強層2を包装体のデザインの
一部として有効に機能させることができる。
1や中間層3にも絵柄を形成することにより絵柄面積を
拡大できる。この場合には、補強層2の絵柄および他の
部材の絵柄相互間の位置合わせが問題となりうるので、
このような問題が発生しないように、いずれかの絵柄、
あるいは両方の絵柄をエンドレスの絵柄(位置合わせが
問題とならない絵柄)としてもよい。
(角になる部分)には補強層2を設けないようにしても
よい。折り目部分から補強層2を排除すれば、包装体を
製造する際に積層体の折り曲げ加工が簡単になるため、
例えば従来の製袋機をそのまま使用できる等の利点があ
る。また、図11に示すように、補強層2の包装体の折
り目に当たる部分にミシン目21を入れることにより、
補強層2の折り曲げ加工を容易なものとすることができ
る。このようなミシン目21は、例えば、ロータリーダ
イカッターを用いて補強層2の打ち抜きと同時に形成す
ることができる。ミシン目の代わりにハーフカット加
工、あるいは折り罫加工を施してもよい。このように補
強層2を折り曲げて包装体の角に配置した場合には、包
装体全体の強度を大幅に高めることができ、よって包装
体に対し容易に自立性を付与することができる。
とができる。例えば、図10に示すように、高分子フィ
ルム31の一部に補強層2に相当する補強層32を接着
した積層体30を用いて包装体を形成することもでき
る。この場合、例えば、高分子フィルム31を打ち抜き
時の支持体として用い、高分子フィルム31に接着した
補強層32を抜き刃によって打ち抜くことにより、補強
層32を所望の形状に形成することができる。高分子フ
ィルム31として透明フィルムを用い、補強層32の高
分子フィルム31側の面に絵柄を設ければ、高分子フィ
ルム31を介して絵柄を見ることができる。図12〜図
14には、補強層32を外側に向けるように形成した種
々の形式の包装体を示しており、各図の(a)は包装体
を表側から、各図の(b)は包装体を裏側(表面に対向
する側)から、それぞれ見たものである。図12〜図1
4において、符号33はシール部を示している。図14
に示すように、補強層32の一部を利用して包装体の底
部32aを形成することもできる。
装置を用いることにより、効率よく、また安定して所定
の位置に断裁された補強層を貼付することができる。
(図10)を積層して収容するスタッカー51と、スタ
ッカー51から排出された補強層32を搬送する搬送コ
ンベア52と、補強層32に塗布された感熱粘着剤を活
性化させる加熱源を有する活性化部53と、搬送コンベ
ア52で搬送されてきた補強層を搬送コンベア52の先
端部で停止させるストッパー54と、高分子フィルム3
1を給送する巻き返し機構55とを備える。スタッカー
51は、搬送コンべア52上に所定の列数の補強材32
を一定間隔に供給する機構を備える。感熱粘着剤の活性
化は、活性化部53によって熱風、赤外線などにより塗
布面を加熱することによりなされる。
に載せられた補強層32を示す図16(a)の部分拡大
図である。補強層32は、図16(b)において下面側
に印刷層32a、上面側に感熱粘着剤32bをそれぞれ
有する。
補強層32の移動を許容する開放状態と、補強層32の
移動を禁止する禁止状態との間で駆動される。ストッパ
ー52を所定のタイミングで駆動制御することにより、
補強材32を高分子フィルム31の所定の位置にタイミ
ングよく貼着することができる。このとき、巻き返し機
構55によって高分子フィルム31は補強材貼着面をス
トッパー54の側に向けるようにして基材ロール31A
から巻取ロール31Bの方向へ流れている。
カー51から搬送コンベア52上に所定の列数の補強材
31を、図16(b)に示すように、その感熱粘着剤3
2bの塗布面を上にして一定間隔で供給する。次いで、
搬送コンべア52の上部にある活性化部53により、感
熱粘着剤32bを加熱し粘着性を発現する。粘着性を発
現した補強材32は、搬送コンベア52の先端にあるス
トッパー54により、その移動を停止され、所定の貼着
のタイミングにより基材ロール31Aからくり出される
高分子フィルム31に貼着される。巻き返し機構55に
おける基材ロール31Aからの流れは連続的であって
も、また間欠的であってもよい。そして装置の制御部
は、基材ロール31Aの印刷部の位置を検知部61にお
いて検知して、補強材32を貼着するタイミングをスト
ッパー54の変位部に信号を送る。そして、貼着のタイ
ミングの信号を受信した変位部は、禁止状態にあるスト
ッパー54を直ちに開放状態に切替え、補強材32は、
高分子フィルム31の所定の位置に貼着される。貼着の
ために補強材32を繰り出す方法は、ジェットエアー、
機械的プッシャー等の方法のいずれでもよい。また。補
強材32の貼着後、高分子フィルム31と補強材32と
をピンチロール62a,62bなどにより加圧して貼着
を確実にする。補強材32の上にさらに中間層をラミネ
ートする仕様では、中間層をラミネートし、そして、熱
融着層をラミネートしてもよく、積層体とした後、前述
したように、自立袋の製袋機または自動包装機により成
形製袋することによって、自立性のよい袋となる。
る場合の外面側である場合には、上記の貼着面を確実に
固着後、同様に、製袋機または包装機にかけることによ
り自立性のよい袋が得られる。
てもよく、層構成は特に限定されない。
側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シー
ル型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール(ピロー)
型、ヒダ付きシール型、平底シール型、角底シール型、
スタンディングパウチ型、ガゼット型の包装体等に適用
することができる。なお、図15に示すように、包装体
の角の部分にシール部8を配置してもよい。
する。
坪量:126g/m2)のコート面に多色グラビア印
刷方式により絵柄を印刷するとともに、絵柄以外の部分
に剥離ニス(インクテック KS−10スリップOPニ
ス)を同時に印刷した。
(OPP)フィルム(二村化学 FOR)のコロナ処理
面にアンカーコート剤としてイソシアネートを塗布する
とともに、片面コート紙の印刷面(コート面)にアンカ
ーコート剤としてポリエチレンイミンを塗布した。そし
て、延伸ポリプロピレンフィルムおよび片面コート紙の
アンカーコート面どうしを、ポリエチレン樹脂を接着層
として押出しラミネートした。これにより、延伸ポリプ
ロピレンフィルムと片面コート紙とを30μmのポリエ
チレンフィルムを介して接着した。
体とし、カット深さ133μmに設定されたロータリー
ダイカッターによって片面コート紙の非印刷面(非コー
ト面)の側から抜き刃を入れ、印刷絵柄の外周に沿って
片面コート紙を切断した。なお、上記カット深さは接着
層であるポリエチレンフィルムの中央に刃先が位置する
ようにその値が設定されたものである。すなわち、カッ
ト深さ(133μm)は、片面コート紙の厚み(118
μm)にポリエチレンフィルムの厚み(30μm)の1
/2、すなわち15μmを加算した値に設定されてい
る。
μm)はロータリーダイカッターの抜き刃の刃高さの精
度、片面コート紙の厚み精度、あるいはポリエチレンフ
ィルム自身の厚み精度を考慮したものであり、誤差やば
らつきによって刃先が延伸ポリプロピレンフィルムに届
いてしまったり、あるいは片面コート紙を完全に切断で
きなかったりすることがないように、常に刃先がポリエ
チレンフィルムの厚みの範囲に収まるようにしている。
接着層の厚みは刃高さの精度等に応じて設定することが
できるが、本実施例では、接着層の厚みは20μm以上
とする必要があり、好ましくは30μm以上である。
ロピレンフィルムとをそれぞれ別のロールに巻き取るこ
とにより、延伸ポリプロピレンフィルムから片面コート
紙を引き剥がした。これによって片面コート紙の絵柄以
外の不要部分が剥離ニスとともに延伸ポリプロピレンフ
ィルムから分離除去され、延伸ポリプロピレンフィルム
上には片面コート紙の絵柄部分のみが残った。
び片面コート紙の絵柄部分からなる複合フィルムに対
し、アルミニウム蒸着膜がポリエチレンテレフタレート
フィルムの表面に形成された蒸着フィルム(東洋メタラ
イジング1100;12μm厚)を片面コート紙の側か
ら接着した。すなわち、ポリエチレン樹脂(三井石油ミ
ラソン11P)にて押出しラミネートすることにより、
15μm厚のポリエチレンフィルムを接着層として、上
記複合フィルムの片面コート紙側の面と、上記蒸着フィ
ルムの蒸着面とを互いに接着した。
ーコート剤としてイソシアネートを塗布し、この塗布面
と、ヒートシール層として用いる20μm厚の無延伸ポ
リプロピレンフィルムとをポリエチレン樹脂(三井石油
ミラソン11P)にて押出しラミネートすることによ
り、接着層としての15μm厚のポリエチレンフィルム
を介して接着した。
ムの層構成は、絵柄印刷部分(補強層が有る部分)につ
いては、延伸ポリプロピレン(20μm厚)/ポリエチ
レン(30μm厚)/アンカーコート/剥離ニス/絵柄
印刷/コート紙(坪量:126g/m2)/ポリエチレ
ン(15μm厚)/蒸着フィルム(12μm厚)/ポリ
エチレン(15μm厚)/無延伸ポリプロピレン(20
μm厚)である。
の層構成は、延伸ポリプロピレン(20μm厚)/ポリ
エチレン(30μm厚)/ポリエチレン(15μm厚)
/蒸着フィルム(12μm厚)/ポリエチレン(15μ
m厚)/無延伸ポリプロピレン(20μm厚)である。
トピロー機(川島製作所製)にセットし、包装体の成
形、包装体への内容物の充填、および包装体のシールを
行ったところ、自立性の高いガゼット袋が得られた。
袋機(西部製作所製)にセットし、包装体の成形および
包装体のシールを行ったところ、自立性の高いガゼット
袋が得られた。
する。
坪量:126g/m2)のコート面に多色グラビア印
刷方式により絵柄を印刷するとともに、絵柄以外の部分
に剥離ニス(インクテック キュアトップディレイドO
Pニス/キュアトップY100)を同時に印刷した。
面)にアンカーコート剤としてイソシアネートを塗布し
た。そして、20μm厚の延伸ポリプロピレン(OP
P)フィルム(二村化学 FONA)と、片面コート紙
とを、ポリエチレン樹脂を接着層として押出しラミネー
トした。これにより、延伸ポリプロピレンフィルムと片
面コート紙とを20μm厚のポリエチレンフィルムを介
して接着した。
体とし、カット深さ128μmに設定されたロータリー
ダイカッターによって片面コート紙の非印刷面(非コー
ト面)の側から抜き刃を入れ、印刷絵柄の外周に沿って
片面コート紙を切断した。なお、上記カット深さは接着
層であるポリエチレンフィルムの中央に刃先が位置する
ようにその値が設定されたものである。すなわち、カッ
ト深さ(128μm)は、片面コート紙の厚み(118
μm)にポリエチレンフィルムの厚み(20μm)の1
/2、すなわち10μmを加算した値に設定されてい
る。
ロピレンフィルムとをそれぞれ別のロールに巻き取るこ
とにより、延伸ポリプロピレンフィルムから片面コート
紙を引き剥がした。これによって片面コート紙の絵柄以
外の不要部分が剥離ニスとともに延伸ポリプロピレンフ
ィルムから分離除去され、延伸ポリプロピレンフィルム
上には片面コート紙の絵柄部分のみが残った。
び片面コート紙の絵柄部分からなる複合フィルムに対
し、アルミニウム蒸着膜がポリエチレンテレフタレート
フィルムの表面に形成された蒸着フィルム(東洋メタラ
イジング1100;12μm厚)を片面コート紙の側か
ら接着した。すなわち、ポリエチレン樹脂(三井石油ミ
ラソン11P)にて押出しラミネートすることにより、
15μm厚のポリエチレンフィルムを接着層として、上
記複合フィルムの片面コート紙側の面と、上記蒸着フィ
ルムの蒸着面とを互いに接着した。
ーコート剤としてイソシアネートを塗布し、この塗布面
にヒートシール層として用いる30μm厚の線状低密度
ポリエチレン樹脂(三井石油15100C)を押出して
シーラント層を形成した。
ムの層構成は、絵柄印刷部分(補強層が有る部分)につ
いては、延伸ポリプロピレン(20μm厚)/ポリエチ
レン(20μm厚)/アンカーコート/剥離ニス/絵柄
印刷/コート紙(坪量:126g/m2)/ポリエチレ
ン(15μm厚)/蒸着フィルム(12μm厚)/アン
カーコート/線状低密度ポリエチレン(30μm厚)で
ある。
の層構成は、延伸ポリプロピレン(20μm厚)/ポリ
エチレン(20μm厚)/ポリエチレン(15μm厚)
/蒸着フィルム(12μm厚)/アンカーコート/線状
低密度ポリエチレン(30μm厚)である。
トピロー機(川島製作所製)にセットし、包装体の成
形、包装体への内容物の充填、および包装体のシールを
行ったところ、自立性の高いガゼット袋が得られた。
袋機(西部製作所製)にセットし、包装体の成形および
包装体のシールを行ったところ、自立性の高いガゼット
袋が得られた。
高分子フィルムに補強層が接着された補強領域と、補強
層が接着されていない非補強領域とを備えるので、充分
な自立性を有する包装体、および自立性包装体に適する
積層体を得ることができる。
図であり、(a)は第1の実施の形態の包装体を示す斜
視図、(b)は(a)の反対側から見た第1の実施の形
態の包装体を示す斜視図。
2のA−A線断面図、(b)は図2のB−B線断面図。
であり、(a)は補強層を示す斜視図、(b)は補強層
を示す平面図。
示す断面図。
す図。
態を示す断面図。
を示す図であり、(a)は包装体を表側から見た図、
(b)は包装体を裏側から見た図。
装体を示す図であり、(a)は包装体を表側から見た
図、(b)は包装体を裏側から見た図。
装体を示す図であり、(a)は包装体を表側から見た
図、(b)は包装体を裏側から見た図。
す斜視図。
(a)は貼着装置を概念的に示す図、(b)は貼着装置
の搬送コンベアに載せられた補強層を示す断面図。
Claims (15)
- 【請求項1】 高分子フィルムと、前記高分子フィルム
を補強する補強層とを積層してなる積層体において、 前記高分子フィルムに前記補強層が接着された補強領域
と、前記高分子フィルムに前記補強層が接着されていな
い非補強領域とを備えることを特徴とする積層体。 - 【請求項2】 前記非補強領域における前記高分子フィ
ルムの表面にヒートシール層が形成されていることを特
徴とする請求項1に記載の積層体。 - 【請求項3】 前記補強層として坪量60〜200g/
m2の紙を用いることを特徴とする請求項1に記載の積
層体。 - 【請求項4】 前記補強層として坪量60〜200g/
m2の不織布を用いることを特徴とする請求項1に記載
の積層体。 - 【請求項5】 前記補強層として高分子材料に充填剤を
混合してなる坪量60〜200g/m2の合成紙を用い
ることを特徴とする請求項1に記載の積層体。 - 【請求項6】 高分子フィルムと、前記高分子フィルム
を補強する補強層とを備える積層体の製造方法におい
て、 前記高分子フィルムに前記補強層を接着する工程と、 前記高分子フィルムに接着された前記補強層に切れ目を
入れる工程と、 前記切れ目から前記補強層を切断して前記補強層の一部
を除去する工程とを含むことを特徴とする積層体の製造
方法。 - 【請求項7】 前記補強層の側から前記高分子フィルム
と前記補強層との間に設けられた接着層の途中まで抜き
刃の刃先を入れることにより前記補強層に切れ目を入れ
ることを特徴とする請求項6に記載の積層体の製造方
法。 - 【請求項8】 積層体を加工して形成された自立式の包
装体において、 前記積層体は、高分子フィルムに補強層が接着された補
強領域と、前記高分子フィルムに前記補強層が接着され
ていない非補強領域とを備えることを特徴とする包装
体。 - 【請求項9】 前記非補強領域における前記高分子フィ
ルムの表面にはヒートシール層が形成され、 前記ヒートシール層を介して、前記積層体が互いに接着
されていることを特徴とする請求項8に記載の包装体。 - 【請求項10】 前記補強層として坪量60〜200g
/m2の紙を用いることを特徴とする請求項8または9
に記載の包装体。 - 【請求項11】 前記補強層として坪量60〜200g
/m2の不織布を用いることを特徴とする請求項8また
は9に記載の包装体。 - 【請求項12】 前記補強層として高分子材料に充填剤
を混合してなる坪量60〜200g/m2の合成紙を用
いることを特徴とする請求項8または9に記載の包装
体。 - 【請求項13】 前記高分子フィルムとして透明なフィ
ルムを用いることを特徴とする請求項8〜12のいずれ
か1項に記載の包装体。 - 【請求項14】 前記高分子フィルムの内側に前記補強
層を配置し、前記補強層に形成された絵柄が前記高分子
フィルムを介して見えるようにしたことを特徴とする請
求項13に記載の包装体。 - 【請求項15】 前記包装体はガゼット袋であることを
特徴とする請求項8〜14のいずれか1項に記載の包装
体。
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-
1999
- 1999-09-01 JP JP24713299A patent/JP4518597B2/ja not_active Expired - Fee Related
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