JP2000137489A - 車載用音響装置 - Google Patents

車載用音響装置

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JP2000137489A
JP2000137489A JP31112098A JP31112098A JP2000137489A JP 2000137489 A JP2000137489 A JP 2000137489A JP 31112098 A JP31112098 A JP 31112098A JP 31112098 A JP31112098 A JP 31112098A JP 2000137489 A JP2000137489 A JP 2000137489A
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JP
Japan
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noise
volume
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sound
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JP31112098A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Matsumura
忠顕 松村
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】騒音が増加した時に種々の異なる音響入力に対
して最適な音量補正ができる車載用音響装置を提供す
る。 【解決手段】音響入力信号のレベルを車内の騒音レベル
に応じて補正して出力する車載用音響装置において、車
内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と、音響
入力源の種類、周波数帯域、音量調整ボリューム位置、
音響入力信号レベルと騒音レベルの組み合わせに基いて
音響入力信号に対して補正すべき補正量が記録された騒
音補正データベースを備え、騒音レベル、音響入力源の
種類、周波数帯域、音量調整ボリューム位置、音響入力
信号レベルに対応する補正量を騒音補正データベースか
ら読み出して音響入力信号を補正することにより、騒音
レベルだけでなく、音域、音量、録音再生レベル、入力
信号レベルの違いも含めて確実に補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車内の騒音に応じ
て最適な音量に制御できる車載用音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用音響装置においては、車両の停止
中に最適な音量に調整しても、走行中には道路摩擦音、
風切り音等の騒音のために音響出力がマスキングされ聴
きづらくなる。そこで、騒音を検出するマイクロフォン
を設置し、騒音の程度に応じて音量を増加するように制
御する方法が採られている。
【0003】図11は従来の車載用音響装置の騒音補正
方法を説明するための図で(a)は構成ブロック図、
(b)は騒音レベルと補正量の関係図である。以下、図
に従って説明する。
【0004】1はFM放送を受信するFMチューナ1
1、AM放送を受信するAMチューナ12、CDディス
クを再生するCDプレーヤ13、カセットテープを再生
するカセットプレーヤ14等で構成され、これら音響源
から選択された音響源の信号を出力する音響源入力部で
ある。2は音響入力部1からの音響入力信号(アナログ
信号はアナログデジタル変換後)に対してデジタル演算
処理により音域毎の強弱処理、遅延処理、加減処理等を
行って音場を制御したり、マイクロフォン7により検出
された騒音レベルに応じて音響入力信号を補正するDS
P(Digital Signal Processe
r)である。3は設定された減衰率で(制御端子への制
御信号に応じて)音響入力信号を減衰させて音量を調整
する電子ボリュームである。4はDSP2で補正された
音響信号を音声再生できるように電力増幅する増幅器で
ある。5は増幅器4で電力増幅された音響信号を音声に
変換するスピーカである。6はマイクロフォン7により
検出された騒音レベルに応じて音響入力源1の音量を制
御するマイクロコンピュータ(マイコン)である。7は
車内に設置され騒音レベルを検出するマイクロフォンで
ある。9はユーザにより設定される最適な音量に調整す
るための操作ボリュームである。
【0005】次に、騒音補正方法について述べる。車両
が走行することによる騒音の増加(騒音の絶対値、又は
車両が停止しているときの騒音を基準にしての増加量)
をマイクロフォン7が検出する。マイコン6は検出した
騒音レベルに応じて予めマイコン6内のメモリに記憶さ
れている図11(b)に示す騒音レベルと補正量の関係
図を基に補正量を読み出す。そして、電子ボリューム3
に対して騒音レベルに対応した補正量だけ音量を増加さ
せるように指示する。その結果、搭乗者は騒音があって
も音響出力が増加したことにより聞き易くなる。尚、騒
音の周波数分布も考慮して、音響入力信号を全周波数域
(全音域)ではなく周波数毎に、例えば、全音域(全可
聴領域)、高音域(2〜3kHz以上)、低音域(12
0Hz以下)毎に補正量を変えることにより一層の効果
が発揮できる。この場合には、マイコン6から音域毎の
補正量を音場制御するDSP2に送り、DSP2側で音
響入力信号を補正して電子ボリューム3に出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用音響装置
では、音響入力信号を騒音レベルの高低に応じて画一的
に補正しているために、音響入力源の違いにより例え
ば、再生レベルの高いCDでは最適な補正量であって
も、録音レベルの低いカセットテープでは同じ補正量で
は充分な効果が得られないという問題がある。また、音
量を調整するボリューム位置の違いにより低音量の場合
には最適な補正量であっても、高音量の場合には補正さ
れることにより更に大きな音量となり、喧しいばかりで
はなく、音響出力に歪が生じるという問題がある。
【0007】このように、従来の騒音補正方法では、録
音レベルや再生レベルの異なる音響入力源の種類の違
い、音響入力信号レベルの大小の違い、音量を調整する
ボリューム位置の違い、音響周波数分布の違い等を完全
には補正することはできなかった。
【0008】本発明は、騒音が増加した時に種々の異な
る音響入力に対して最適な音量補正ができる車載用音響
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、音響入力信号のレベルを車内の騒音レベル
に応じて補正して出力する車載用音響装置において、車
内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と、音響
入力源の種類を判別する判別手段と、音響入力源の種類
と騒音レベルとに応じて、前記音響入力信号に対して補
正すべき補正量が記録された第1の騒音補正データベー
スと、前記騒音レベル検出手段により検出された騒音レ
ベルと、前記判別手段により判別された音響入力源の種
類に対応する補正量を前記第1の騒音補正データベース
から読み出し、前記音響入力信号を補正する補正手段を
備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、前記第1の騒音補正データベースに
は、前記音響信号の周波数帯の異なる複数の音域毎に補
正量が記録されてなり、前記補正手段は、前記騒音レベ
ル検出手段により検出された騒音レベルと、前記判別手
段により判別された音響入力源の種類に応じて、前記音
響信号の周波数帯の異なる複数の各音域に対応する補正
量を前記第1の騒音補正データベースから読み出し、前
記音響入力信号を音域毎に補正するものであることを特
徴とするものである。
【0011】また、音響入力信号のレベルを車内の騒音
レベルに応じて補正して出力する車載用音響装置におい
て、車内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段
と、音響出力の音量を調整するボリュームの操作位置を
検出するボリューム位置検出手段と、音響出力の音量を
調整するボリュームの操作位置と騒音レベルとに応じ
て、前記音響入力信号に対して補正すべき補正量が記録
された第2の騒音補正データベースと、前記騒音レベル
検出手段により検出された騒音レベルと、前記ボリュー
ム位置検出手段により検出されたボリュームの操作位置
に対応する補正量を前記第2の騒音補正データベースか
ら読み出し、前記音響入力信号を補正する補正手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0012】また、音響入力信号のレベルを車内の騒音
レベルに応じて補正して出力する車載用音響装置におい
て、音響入力信号のレベルを検出する信号レベル検出手
段と、音響入力信号のレベルに応じて、音響出力の音量
を調整するボリュームの位置を補正すべきボリューム位
置が記録された第3の騒音補正データベースと、前記信
号レベル検出手段により検出された音響入力信号のレベ
ルに対応するボリューム位置を前記第3の騒音補正デー
タベースから読み出し、前記音響出力の音量を調整する
ボリュームの位置を補正する補正手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0013】また、所定の減衰率で音響入力信号を減衰
させて音量を調整する電子ボリュームを有し、前記補正
手段は、前記音響入力源の種類毎に異なる補正量を、前
記電子ボリュームの位置を変更することにより補正する
ものであることを特徴とするものである。
【0014】また、音響入力信号のレベルを車内の騒音
レベルに応じて補正して出力する車載用音響装置におい
て、車内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段
と、音響入力源の種類を判別する判別手段と、騒音レベ
ルに応じて、前記音響入力信号に対して補正すべき補正
量が記録された第4の騒音補正データベースと、前記判
別手段により判別された音響入力源の種別に応じて、前
記騒音レベル検出手段の検出した騒音レベルを修正する
修正手段と、前記修正手段により修正された騒音レベル
に対応する補正量を前記第4の騒音補正データベースか
ら読み出し、前記音響入力信号を補正する補正手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0015】また、音響入力信号のレベルを車内の騒音
レベルに応じて補正して出力する車載用音響装置におい
て、車内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段
と、音響入力源の種類を判別する判別手段と、音響出力
の音量を調整するボリュームの操作位置を検出するボリ
ューム位置検出手段と、音響入力信号のレベルを検出す
る信号レベル検出手段と、音響入力源の種類、音響出力
の音量を調整するボリュームの操作位置、音響入力信号
のレベルの任意の組み合わせと騒音レベルとに応じて、
前記音響入力信号に対して補正すべき補正量とボリュー
ムの補正位置が記録された騒音補正データベースと、前
記判別手段により判別された音響入力源の種別、前記ボ
リューム位置検出手段により検出されたボリュームの操
作位置、前記信号レベル検出手段により検出された音響
入力信号のレベルの前記組み合わせに対応する補正量と
ボリュームの補正位置を前記騒音補正データベースから
読み出し、前記音響入力信号を補正する補正手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の車載用音響装
置の構成を示すブロック図である。以下、図に従って説
明する。
【0017】1はFM放送を受信するFMチューナ1
1、AM放送を受信するAMチューナ12、CDディス
クを再生するCDプレーヤ13、カセットテープを再生
するカセットプレーヤ14等で構成され、これら音響源
から選択された音響源の信号を出力する音響源入力部で
ある。2は音響入力部1からの音響入力信号(アナログ
信号はアナログデジタル変換後)に対してデジタル演算
処理により音域毎の強弱処理、遅延処理、加減処理等を
行って音場を制御したり、マイクロフォン7により検出
された騒音レベルに応じて音響入力信号を補正するDS
P(Digital Signal Processe
r)である。3は設定された減衰率で(制御端子への制
御信号に応じて)音響入力信号を減衰させて音量を調整
する電子ボリュームである。4はDSP2で補正された
音響信号を音声再生できるように電力増幅する増幅器で
ある。5は増幅器4で電力増幅された音響信号を音声に
変換するスピーカである。6はマイクロフォン7により
検出された騒音レベルに応じて音響入力源1の音量を制
御するマイクロコンピュータ(マイコン)である。7は
車内に設置され騒音レベルを検出するマイクロフォンで
ある。8はマイクロフォン7からの出力に基いて音響入
力部1の種類、設定ボリューム位置、音響入力信号レベ
ル、音響入力音域毎に補正すべき補正量が記憶された複
数の補正テーブルからなる騒音補正データベースであ
る。9はユーザにより設定される最適な音量に調整する
ための操作ボリュームである。
【0018】図2は騒音のステップ化を説明するための
図で、(a)は騒音レベル、(b)は騒音ステップであ
る。図3は本発明の第1の実施例の車載用音響装置の補
正処理のフローチャートで、(a)はDSP2側の処
理、(b)はマイコン6側の処理である。図4は本発明
の第1の実施例の車載用音響装置の補正テーブルAであ
る。以下、騒音補正処理について説明する。尚、本例は
騒音レベルの増加による音量補正を入力源の種類、音域
(全音域、高音域、低音域)に基いて行うものである。
また、本処理は車載用音響装置の電源が投入された時点
から開始する。
【0019】先ず、DSP2側の処理について述べる。
ステップS11では、騒音レベルを検出してステップS
12に移る。つまり、マイクロフォン7により車内の騒
音レベルを検出し、騒音に含まれるスピーカ5から出力
される音響出力を除去して純騒音のみを算出する。その
ために、マイクロフォン7からの出力をフィルタ(マイ
クロフォン7の信号から音響信号を減算する等のフィル
タ)を通してスピーカ出力を分離する。尚、検出した騒
音レベルは例えば、−32dBであったとする。ステッ
プS12では、騒音レベルデータ(−32dB)をマイ
コン6側に送信してステップS13に移る。つまり、騒
音補正データベース(補正テーブルA)8から入力源の
種類と騒音レベル(騒音ステップ)に対応した補正量を
読み出すためにマイコン6に騒音レベルデータを送信す
る。
【0020】ステップS13では、入力源の種類(各音
域毎)と騒音ステップに対応する補正データを受信して
ステップS14に移る。音響入力信号に補正すべき入力
源の種類(FMチューナ11)と騒音ステップ(ステッ
プ4)に対応した補正は全音域で+7dB、低音域で+
9dB、高音域で+8dBである。
【0021】ステップS14では、入力源の種類と騒音
ステップに対応する補正量で音響入力信号を演算処理し
てステップS15に移る。つまり、受信した音響入力信
号に対して全音域で+7dB、低音域で+9dB、高音
域で+8dBの補正(加算)を行う。ステップS15で
は、補正した音響信号を電子ボリューム3に出力してス
テップS11に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0022】次に、マイコン6側の処理について述べ
る。ステップS21では、入力源の種類を確認してステ
ップS22に移る。つまり、選択された入力源(FMチ
ューナ11〜カセットプレーヤ14)がいずれであるか
をユーザにより選択された入力源の選択スイッチの状態
から判断する(ここでは、FMチューナ11が選択され
たとする)。ステップS22では、騒音レベルデータを
受信し、ステップ化してステップS23に移る。つま
り、受信した車両の走行による騒音(純騒音)レベルは
図2(a)のごとく変化しており、この騒音レベルを補
正テーブル(騒音補正データベース)と対応させるため
に、所定のスレッショルドレベル(図2では6dBの等
間隔)により図2(b)のごとく複数のステップ(例え
ば、図2では4ステップ)に分割する。以降、時間とと
もに変化する騒音ステップに対応して補正テーブルから
補正量を読出して音響入力信号を補正する。尚、本例で
は騒音レベルのdB値を等間隔にしてステップ化してい
るが、これに限らず入力源の種類毎に、異なる騒音レベ
ル値または異なる騒音レベル間隔でステップ化してもよ
い(第4の実施例で詳細を述べる)。また、本例の騒音
レベルはデジタル処理する場合のA/Dのフルビット出
力を0dBとしている。
【0023】ステップS23では、入力源の種類と騒音
ステップに対応する補正量を補正テーブルAより読み出
してステップS24に移る。つまり、FMチューナと騒
音ステップ4に対応する補正値を図4の補正テーブルA
から読み出す。増加すべき補正量は全音域(全可聴領
域)で+7dB、低音域(略120Hz以下)で+9d
B、高音域(2〜3kHz以上)で+8dBである。補
正量は録音レベル、再生レベルの低い入力源に対しては
大きく、また騒音ステップが大きくなるに従って大きく
設定されている。尚、この値は最も再生レベルの高いC
Dプレーヤの騒音ステップ1を基準にしている。
【0024】ステップS24では、入力源の種類と騒音
ステップに対応する補正データをDSP2側に送信して
ステップS21に戻る。つまり、入力源の種類に対応す
る補正データ(全音域で+7dB、低音域で+9dB、
高音域で+8dB)をDSP2側に送信する。
【0025】以上のように本実施例では、マイクロフォ
ンで検出した騒音レベルと入力源の種類に応じて適切に
音量が増加するので、騒音レベルにのみ対応して音量補
正する場合に比べて聞き易くできる。
【0026】尚、本例では、音響入力信号に対する補正
をDSP2側で行うようにしたが、入力源の種類に対応
した全音域の補正量(この場合はFMチューナの全音域
で+1dB)をマイコン6から直接電子ボリューム3に
送信してボリューム位置を変更するようにしてもよい。
その場合には、DSP2側に送信する全音域補正データ
は+6dB、低音域補正データは+8dB、高音域補正
データは+7dBとなる。このように、演算処理を行う
DSP2と制御を行うマイコン6の処理分担はDSP2
及びマイコン6の性能等により変更可能である。
【0027】図5は本発明の第2の実施例の車載用音響
装置の補正処理のフローチャートで、(a)はDSP2
側の処理、(b)はマイコン6側の処理である。図6は
本発明の第2の実施例の車載用音響装置の補正テーブル
Bである。以下、騒音補正処理について説明する。尚、
本例は騒音レベルの増加による音量補正を音量を設定す
るボリューム位置に基いて行うものである。また、本処
理は車載用音響装置の電源が投入された時点から開始す
る。
【0028】先ず、DSP2側の処理について述べる。
ステップS31では、騒音レベルを検出してステップS
32に移る。つまり、マイクロフォン7により車内の騒
音レベルを検出し、騒音に含まれるスピーカ5から出力
される音響出力を除去して純騒音のみを算出する。尚、
検出した騒音レベルは例えば、−32dBであったとす
る。ステップS32では、騒音レベルデータ(−32d
B)をマイコン6側に送信してステップS33に移る。
つまり、騒音補正データベース(補正テーブルB)8か
らボリューム位置と騒音レベル(騒音ステップ)に対応
した補正量を読み出すためにマイコン6に騒音レベルデ
ータを送信する。
【0029】ステップS33では、ボリューム位置と騒
音ステップに対応する補正データを受信してステップS
34に移る。音響入力信号に補正すべきボリューム位置
(−6dB)、騒音ステップ(ステップ4)に対応した
補正は+4dBである。
【0030】ステップS34では、ボリューム位置と騒
音ステップに対応する補正量で音響入力信号を演算処理
してステップS35に移る。つまり、音響入力信号に補
正すべきボリューム位置と騒音ステップに対応した補正
(+4dB)を行う。ステップS35では、補正した音
響信号を電子ボリューム3に出力してステップS31に
戻り、同様の処理を繰り返す。
【0031】次に、マイコン6側の処理について述べ
る。ステップS41では、ボリューム位置を確認してス
テップS42に移る。つまり、ユーザにより設定されて
いるボリューム位置を確認する(ここでは、ボリューム
位置が−6dBとする)。尚、ボリューム位置は音量が
最大になるように設定された場合を0dBとする。ステ
ップS42では、騒音レベルデータを受信し、ステップ
化してステップS43に移る(騒音ステップ4とす
る)。
【0032】ステップS43では、ボリューム位置と騒
音ステップに対応する補正量を補正テーブルBより読み
出してステップS44に移る。つまり、ボリューム位置
−6dBと騒音ステップ4に対応する補正値を図6の補
正テーブルBから読み出す。増加すべき補正量は+4d
Bである。マスキング効果は騒音が増加すると大きくな
るので補正量を大きくするのは当然であるが、マスキン
グ効果はユーザの設定しているボリューム位置(音量)
によっても異なり、騒音ステップに応じた補正量は図6
のごとく、騒音レベル(ステップ)に応じて出力信号を
一律に増加するのではなく、低音量域(ボリューム位置
が−18dB側)では補正量を大きく、高音量域(ボリ
ューム位置が0dB側)では音量増加による音の歪防止
のために小さく設定されている。例えば、騒音レベルが
ステップ4の時ボリューム位置が−18dBでは+8d
B、ボリューム位置が−12dBでは+6dB、ボリュ
ーム位置が−6dBでは+4dB、ボリューム位置が−
0dBでは+2dBだけ音量を増加させる。
【0033】ステップS44では、ボリューム位置と騒
音ステップに対応する補正データをDSP2側に送信し
てステップS21に戻る。つまり、ボリューム位置に対
応する補正データ(+4dB)をDSP2側に送信す
る。
【0034】以上のように本実施例では、マイクロフォ
ンで検出した騒音レベルとボリューム位置に応じて適切
に音量が増加するので、騒音レベルにのみ対応して音量
補正する場合に比べて音声の歪もなく聞き易くできる。
【0035】図7は本発明の第3の実施例の車載用音響
装置の補正処理のフローチャートで、(a)はDSP2
側の処理、(b)はマイコン6側の処理である。図8は
本発明の第3の実施例の車載用音響装置の補正テーブル
Cである。以下、騒音補正処理について説明する。尚、
本例は騒音レベルの増加による音量補正を入力信号レベ
ルに基いて行うものである。また、本処理は車載用音響
装置の電源が投入された時点から開始する。
【0036】先ず、DSP2側の処理について述べる。
ステップS51では、入力信号レベルを検出してステッ
プS52に移る。つまり、入力源(例えばFMチューナ
11)から受信した入力信号のレベルを検出する。尚、
検出した入力信号レベルは例えば、−15dBであった
とする。ステップS52では、入力信号レベルデータ
(−15B)をマイコン6側に送信してステップS51
に戻り同様の処理を繰り返す。つまり、騒音補正データ
ベース(補正テーブルC)8から入力信号レベルに対応
した補正量を読み出すためにマイコン6に入力信号レベ
ルデータを送信する。
【0037】次に、マイコン6側の処理について述べ
る。ステップS61では、入力信号レベルを受信してス
テップS62に移る。ステップS62では、入力レベル
の区分に対応するボリューム位置を補正テーブルCより
読み出してステップS63に移る。つまり、図8の補正
テーブルCで入力信号レベル−15dB(−10dB〜
−20dB)に対応するボリューム位置Bを読み出す。
ステップS63では、入力信号レベルに対応する補正デ
ータを電子ボリューム3に出力してステップS61に戻
る。つまり、ボリューム位置の上限が位置Bになるよう
に出力信号を制限する。尚、ボリューム位置Aは音量が
大きい位置であり、ボリューム位置Dは音量が小さい位
置である。
【0038】以上のように本実施例では、騒音レベルに
のみ対応して音量補正する場合に比べて、大きな入力信
号に対しては音量が大きくなり過ぎないように出力を制
限でき、音声の歪もなく聞き易くできる。
【0039】図7は本発明の第4の実施例の車載用音響
装置の補正処理のフローチャートで、(a)はDSP2
側の処理、(b)はマイコン6側の処理である。図8は
本発明の第4の実施例の車載用音響装置の補正テーブル
Dである。以下、騒音補正処理について説明する。尚、
本例は騒音レベルの増加による音量補正を入力源の種類
に基いて行うものであるが、第1の実施例のごとく入力
源の種類毎に補正量を変える代わりに、騒音レベルをス
テップ化する時のスレッショルドレベルを入力源の種類
毎に変えるものである(騒音レベルを音響入力源の種類
毎に修正する修正手段に対応)。また、本処理は車載用
音響装置の電源が投入された時点から開始する。
【0040】先ず、DSP2側の処理について述べる。
ステップS71では、騒音レベルを検出してステップS
72に移る。つまり、マイクロフォン7により車内の騒
音レベルを検出し、騒音に含まれるスピーカ5から出力
される音響出力を除去して純騒音のみを算出する。尚、
検出した騒音レベルは例えば、−44dBであったとす
る。ステップS72では、騒音レベルデータ(−44d
B)をマイコン6側に送信してステップS73に移る。
つまり、騒音補正データベース(補正テーブルD)8か
ら入力源の種類と騒音レベル(騒音ステップ)に対応し
た補正量を読み出すためにマイコン6に騒音レベルデー
タを送信する。
【0041】ステップS73では、騒音ステップに対応
する補正データを受信してステップS74に移る。音響
入力信号に補正すべき騒音ステップ(ステップ4)に対
応した補正は+3dBである。
【0042】ステップS74では、騒音ステップに対応
する補正量で音響入力信号を演算処理してステップS7
5に移る。つまり、音響入力信号に補正すべき騒音ステ
ップに対応した補正+3dBを行う。ステップS75で
は、補正した音響信号を電子ボリューム3に出力してス
テップS71に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0043】次に、マイコン6側の処理について述べ
る。ステップS81では、入力源の種類を確認してステ
ップS82に移る。つまり、選択された入力源(FMチ
ューナ11〜カセットプレーヤ14)がいずれであるか
をユーザにより選択された入力源の選択スイッチの状態
から判断する(ここでは、FMチューナ11が選択され
たとする)。ステップS82では、騒音レベルデータを
受信し、ステップ化してステップS83に移る。つま
り、受信した騒音レベルを補正テーブル(騒音補正デー
タベース)と対応させるために、図10に示す入力源の
種類に対応するスレッショルドレベルにより複数のステ
ップに分割する。以降、時間とともに変化する騒音ステ
ップに対応して補正テーブルから補正量を読出して音響
入力信号を補正する。
【0044】ステップS83では、騒音ステップに対応
する補正量を補正テーブルDより読み出してステップS
84に移る。つまり、騒音ステップ4に対応する補正値
を図10の補正テーブルDから読み出す。増加すべき補
正量は+3dBである。補正量は騒音ステップに対応し
て一定である。
【0045】ステップS84では、騒音ステップに対応
する補正データをDSP2側に送信してステップS81
に戻る。つまり、補正データ+3dBをDSP2側に送
信する。
【0046】以上のように本実施例では、マイクロフォ
ンで検出した騒音レベルと入力源の種類に応じて適切に
音量が増加するので、騒音レベルにのみ対応して音量補
正する場合に比べて聞き易くできる。また、騒音をステ
ップ化する場合のスレッショルドレベルを音響入力源の
種類毎に変更することにより、騒音ステップと騒音補正
量の関係を示すテーブルは音響入力源の種類に関係なく
共通にできる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、車両
の走行に伴う騒音に応じて自動的に最適な音量になるよ
うに制御できる車載用音響装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車載用音響装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】騒音のステップ化を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施例の車載用音響装置の補正
処理のフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例の車載用音響装置の補正
テーブルAである。
【図5】本発明の第2の実施例の車載用音響装置の補正
処理のフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例の車載用音響装置の補正
テーブルBである。
【図7】本発明の第3の実施例の車載用音響装置の補正
処理のフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例の車載用音響装置の補正
テーブルCである。
【図9】本発明の第4の実施例の車載用音響装置の補正
処理のフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施例の車載用音響装置の補
正テーブルDである。
【図11】従来の車載用音響装置の騒音補正方法を説明
するための図である。
【符号の説明】
1・・・・・音響入力源、 4・・・・・増
幅器、11・・・・FMチューナ、 5・・・
・・スピーカ、12・・・・AMチューナ、
6・・・・・マイコン、13・・・・CDプレーヤ、
7・・・・・マイクロフォン、14・・・・カ
セットプレーヤ、 8・・・・・騒音補正データベ
ース、2・・・・・DSP、 9・・・
・・操作ボリューム、3・・・・・電子ボリューム。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響入力信号のレベルを車内の騒音レベ
    ルに応じて補正して出力する車載用音響装置において、 車内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と、 音響入力源の種類を判別する判別手段と、 音響入力源の種類と騒音レベルとに応じて、前記音響入
    力信号に対して補正すべき補正量が記録された第1の騒
    音補正データベースと、 前記騒音レベル検出手段により検出された騒音レベル
    と、前記判別手段により判別された音響入力源の種類に
    対応する補正量を前記第1の騒音補正データベースから
    読み出し、前記音響入力信号を補正する補正手段を備え
    たことを特徴とする車載用音響装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の騒音補正データベースには、
    前記音響信号の周波数帯の異なる複数の音域毎に補正量
    が記録されてなり、 前記補正手段は、前記騒音レベル検出手段により検出さ
    れた騒音レベルと、前記判別手段により判別された音響
    入力源の種類に応じて、前記音響信号の周波数帯の異な
    る複数の各音域に対応する補正量を前記第1の騒音補正
    データベースから読み出し、前記音響入力信号を音域毎
    に補正するものであることを特徴とする請求項1記載の
    車載用音響装置。
  3. 【請求項3】 音響入力信号のレベルを車内の騒音レベ
    ルに応じて補正して出力する車載用音響装置において、 車内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と、 音響出力の音量を調整するボリュームの操作位置を検出
    するボリューム位置検出手段と、 音響出力の音量を調整するボリュームの操作位置と騒音
    レベルとに応じて、前記音響入力信号に対して補正すべ
    き補正量が記録された第2の騒音補正データベースと、 前記騒音レベル検出手段により検出された騒音レベル
    と、前記ボリューム位置検出手段により検出されたボリ
    ュームの操作位置に対応する補正量を前記第2の騒音補
    正データベースから読み出し、前記音響入力信号を補正
    する補正手段を備えたことを特徴とする車載用音響装
    置。
  4. 【請求項4】 音響入力信号のレベルを車内の騒音レベ
    ルに応じて補正して出力する車載用音響装置において、 音響入力信号のレベルを検出する信号レベル検出手段
    と、 音響入力信号のレベルに応じて、音響出力の音量を調整
    するボリュームの位置を補正すべきボリューム位置が記
    録された第3の騒音補正データベースと、 前記信号レベル検出手段により検出された音響入力信号
    のレベルに対応するボリューム位置を前記第3の騒音補
    正データベースから読み出し、前記音響出力の音量を調
    整するボリュームの位置を補正する補正手段を備えたこ
    とを特徴とする車載用音響装置。
  5. 【請求項5】 所定の減衰率で音響入力信号を減衰させ
    て音量を調整する電子ボリュームを有し、 前記補正手段は、 前記音響入力源の種類毎に異なる補正量を、前記電子ボ
    リュームの位置を変更することにより補正するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の車載用音響装置。
  6. 【請求項6】 音響入力信号のレベルを車内の騒音レベ
    ルに応じて補正して出力する車載用音響装置において、 車内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と、 音響入力源の種類を判別する判別手段と、 騒音レベルに応じて、前記音響入力信号に対して補正す
    べき補正量が記録された第4の騒音補正データベース
    と、 前記判別手段により判別された音響入力源の種別に応じ
    て、前記騒音レベル検出手段の検出した騒音レベルを修
    正する修正手段と、 前記修正手段により修正された騒音レベルに対応する補
    正量を前記第4の騒音補正データベースから読み出し、
    前記音響入力信号を補正する補正手段を備えたことを特
    徴とする車載用音響装置。
  7. 【請求項7】 音響入力信号のレベルを車内の騒音レベ
    ルに応じて補正して出力する車載用音響装置において、 車内の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と、 音響入力源の種類を判別する判別手段と、 音響出力の音量を調整するボリュームの操作位置を検出
    するボリューム位置検出手段と、 音響入力信号のレベルを検出する信号レベル検出手段
    と、 音響入力源の種類、音響出力の音量を調整するボリュー
    ムの操作位置、音響入力信号のレベルの任意の組み合わ
    せと騒音レベルとに応じて、前記音響入力信号に対して
    補正すべき補正量とボリュームの補正位置が記録された
    騒音補正データベースと、 前記判別手段により判別された音響入力源の種別、前記
    ボリューム位置検出手段により検出されたボリュームの
    操作位置、前記信号レベル検出手段により検出された音
    響入力信号のレベルの前記組み合わせに対応する補正量
    とボリュームの補正位置を前記騒音補正データベースか
    ら読み出し、前記音響入力信号を補正する補正手段を備
    えたことを特徴とする車載用音響装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100513544B1 (ko) * 2001-12-17 2005-09-07 기아자동차주식회사 주행 상황별 노이즈 샘플을 이용한 차량의 노이즈제거장치
CN105142067A (zh) * 2014-05-26 2015-12-09 杜比实验室特许公司 音频信号响度控制

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