JP2000136613A - 壁面材継ぎ目構造と建物 - Google Patents

壁面材継ぎ目構造と建物

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JP2000136613A
JP2000136613A JP4667599A JP4667599A JP2000136613A JP 2000136613 A JP2000136613 A JP 2000136613A JP 4667599 A JP4667599 A JP 4667599A JP 4667599 A JP4667599 A JP 4667599A JP 2000136613 A JP2000136613 A JP 2000136613A
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joint
seam
wall material
wall
treatment material
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JP4667599A
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Toyomitsu Nishi
豊充 西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝彫り外壁等の凹溝の幅が狭い壁面材であっ
ても、継ぎ目の施工を容易にして亀裂の発生しない壁面
材継ぎ目構造と、建物を提供することである。 【解決手段】 隣接する壁面材1、1が、その継ぎ目に
沿って隙間Sを設けて取り付けられ、前記継ぎ目の隙間
Sに弾性を有する継ぎ目処理材3が挟みこまれ、継ぎ目
処理材3の表面を覆う目地補強塗膜4が壁面材1の両端
縁部間に跨がって形成され、目地補強塗膜4と壁面材1
の表面が外装塗膜層5で覆われている壁面材1の継ぎ目
構造であって、継ぎ目処理材3と目地補強塗膜4とが、
相互に非接着性であることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物等の隣接する
壁面材の継ぎ目構造と、この壁面材継ぎ目構造を備えた
建物に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の壁面を、複数の壁パネル等の壁面
材を連続させて構成する工法が広く実施されている。こ
の工法では、壁面材の継ぎ目に目地隙間を設けて建物の
構造体に取り付け、壁面材表面を目地隙間も含めて塗装
し一体に仕上げる。しかし、年月の経過による壁面材の
伸縮等が原因で目地の間隔が変化し、この部分の塗装に
亀裂が生じ、ひどいときは塗装膜が脱落する等の事態と
なり建物の耐久性、美観上から問題となる。
【0003】上記の問題を解決する方法としては、例え
ば、特開平4−254652号公報記載の壁面継ぎ目な
し塗装方法が知られている。上記公報記載のものは、片
面離型性を有する弾性テープを貼着して継ぎ目を覆い、
この上に弾性を有する目地補強塗膜を塗装し、この目地
補強塗膜を含む壁面材表面を上塗り塗装するものであ
る。上記弾性テープの片面離型性により、弾性テープと
目地補強塗膜との間には滑りが可能であり、壁面材の伸
縮等により壁面継ぎ目の伸縮が発生しても継ぎ目の幅よ
り広い弾性テープ範囲の目地補強塗膜が継ぎ目の伸縮寸
法だけ伸縮すればよく、継ぎ目部分の上塗り塗装膜、目
地補強塗膜に亀裂が発生することがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の継ぎ目なし塗装方法による壁面材継ぎ目構造は、継ぎ
目部分の外壁表面に凹溝を形成した溝彫り外壁の凹溝の
幅が狭い場合、弾性テープと目地補強塗膜の幅も狭くな
るため、継ぎ目なし塗装の施工が難しいという問題があ
った。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、溝彫り外壁等の凹溝の幅が狭い壁
面材であっても、継ぎ目の施工を容易にして亀裂の発生
しない壁面材継ぎ目構造と、建物を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、隣接する壁面材が、その継ぎ目に沿って隙間を設け
て取り付けられ、前記継ぎ目の隙間に弾性を有する継ぎ
目処理材が挟みこまれ、継ぎ目処理材の表面を覆う目地
補強塗膜が壁面材の両端縁部間に跨がって形成され、目
地補強塗膜と壁面材の表面が外装塗膜層で覆われている
壁面材継ぎ目構造であって、継ぎ目処理材と目地補強塗
膜とが、相互に非接着性であることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の本発明は、隣接する壁面材
が、その継ぎ目に沿って隙間を設けて取り付けられ、継
ぎ目処理材が略T字形状になされ、T字の垂直片が継ぎ
目の隙間に挿入され、T字の板片が継ぎ目と隣接する壁
面材の両端縁部間に跨がって取り付けられ、板片の表面
を覆う目地補強塗膜が壁面材の両端縁部間に跨がって形
成され、目地補強塗膜と壁面材の表面が外装塗膜層で覆
われている壁面材継ぎ目構造であって、継ぎ目処理材と
目地補強塗膜とが、相互に非接着性であることを特徴と
している。
【0008】請求項3記載の本発明は、隣接する壁面材
が、その継ぎ目に沿って隙間を設けて取り付けられ、取
付け面に多数の針状突起を有する板状の継ぎ目処理材
が、継ぎ目と隣接する壁面材の両端縁部間に跨がって取
り付けられ、継ぎ目処理材の表面を覆う目地補強塗膜が
壁面材の両端縁部間に跨がって形成され、目地補強塗膜
と壁面材の表面が外装塗膜層で覆われている壁面材継ぎ
目構造であって、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが、相
互に非接着性であることを特徴としている。
【0009】請求項4記載の本発明は、隣接する壁面材
が、その継ぎ目に沿って隙間を設けて取り付けられ、前
記継ぎ目の隙間に硬化が進行過程にあって充填後に硬化
が完了する紐状の弾性シーリング剤でなる継ぎ目処理材
が充填され、継ぎ目処理材の表面を覆う目地補強塗膜が
壁面材の両端縁部間に跨がって形成され、目地補強塗膜
と壁面材の表面が外装塗膜層で覆われている壁面材継ぎ
目構造であって、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが、相
互に非接着性であることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の本発明は、請求項1〜4の
いずれか1項記載の壁面材継ぎ目構造において、継ぎ目
処理材の少なくともその表面が、シリコーン樹脂または
シリコーンゴムで形成され、目地補強塗膜と外装塗膜層
が、弾性アクリル塗料で形成されていることを特徴とし
ている。
【0011】請求項6記載の本発明は、請求項1〜5の
いずれか1項記載の壁面材継ぎ目構造を備えていること
を特徴とする建物である。
【0012】(作用)請求項1記載の本発明は、継ぎ目
の隙間に弾性を有する継ぎ目処理材を挟みこみ、継ぎ目
処理材の表面を覆う目地補強塗膜を、壁面材の両端縁部
間に跨がって形成するだけであるから、溝彫り外壁等の
凹溝の幅が狭い壁面材であっても、継ぎ目の施工が容易
である。また、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが相互に
非接着性であるから、弾性を有する継ぎ目処理材の幅で
壁面材の伸縮によって生じる応力が緩和され、継ぎ目に
亀裂が発生しない。
【0013】請求項2記載の本発明は、継ぎ目処理材の
垂直片を継ぎ目の隙間に挿入すると、板片が継ぎ目と隣
接する壁面材の両端縁部間に跨がって取り付けられるの
で、溝彫り外壁等の凹溝の幅が狭い壁面材であっても、
継ぎ目の施工が容易である。また、継ぎ目処理材と目地
補強塗膜とが相互に非接着性であるから、継ぎ目処理材
の幅で壁面材の伸縮によって生じる応力が緩和され、継
ぎ目に亀裂が発生しない。
【0014】請求項3記載の本発明は、取付け面に多数
の針状突起を有する板状の継ぎ目処理材を、継ぎ目と隣
接する壁面材の両端縁部間に跨がって取り付け、継ぎ目
処理材の表面を覆う目地補強塗膜を、壁面材の両端縁部
間に跨がって形成するだけであるから、溝彫り外壁等の
凹溝の幅が狭い壁面材であっても、継ぎ目の施工が容易
である。また、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが相互に
非接着性であるから、継ぎ目処理材の幅で壁面材の伸縮
によって生じる応力が緩和され、継ぎ目に亀裂が発生し
ない。
【0015】請求項4記載の本発明は、継ぎ目の隙間に
硬化が進行過程にあって充填後に硬化が完了する紐状の
弾性シーリング剤でなる継ぎ目処理材を充填し、継ぎ目
処理材の表面を覆う目地補強塗膜を、壁面材の両端縁部
間に跨がって形成するだけであるから、溝彫り外壁等の
凹溝の幅が狭い壁面材であっても、継ぎ目の施工が容易
である。また、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが相互に
非接着性であるから、継ぎ目処理材の幅で壁面材の伸縮
によって生じる応力が緩和され、継ぎ目に亀裂が発生し
ない。
【0016】請求項5記載の本発明は、継ぎ目処理材の
少なくともその表面が、シリコーン樹脂またはシリコー
ンゴムで形成されているので、目地補強塗膜との滑りが
よく、応力緩和が一層よくなると共に、目地補強塗膜と
外装塗膜層が、弾性アクリル塗料で形成されているの
で、一層継ぎ目に亀裂が発生しない。
【0017】請求項6記載の建物は、請求項1〜5のい
ずれか1項記載の壁面材継ぎ目構造を備えているので、
壁面材の継ぎ目に亀裂が発生しない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例であっ
て、壁面材継ぎ目構造の断面図である。図1において、
1は壁面材であって、この壁面材1は建物の外壁材とし
て使用され、端縁部の角コーナーが切り欠きされてい
る。上記壁面材1は、建物(全体は不図示)の外周に沿
って複数枚並列され、図1に示すように、隣接する壁面
材1、1が、その継ぎ目に沿って隙間Sを設けて木桟2
に取り付けられている。
【0019】本実施例の壁面材1、1の継ぎ目構造は、
継ぎ目なし塗装で形成されるものであって、以下の通り
の構成になされている。上記継ぎ目の隙間Sには、壁面
材1の端縁部に沿って弾性を有する継ぎ目処理材3が挟
みこまれている。この継ぎ目処理材3は、断面四角形の
長尺体であって、シリコーン樹脂で成形された成形物で
あるが、シリコーンゴム、ポリプロピレン等で形成され
たものであってもよい。継ぎ目処理材3は、シリコーン
樹脂で成形された成形物であるから、後述するアクリル
塗料で形成された目地補強塗膜4に対して非接着性であ
る。なお、継ぎ目処理材3の幅aは4〜8mmに、高さ
hは8〜12mmになされている。
【0020】上記継ぎ目処理材3の表面を覆って、目地
補強塗膜4が壁面材1、1の両端縁部間に跨がって形成
されている。この目地補強塗膜4は、弾性アクリル塗料
で形成されたものであって、その塗布量は500〜10
00g/m2 である。そして、上記目地補強塗膜4と壁
面材1、1の表面が、弾性アクリル塗料で形成された外
装塗膜層5で覆われている。この外装塗膜層5は塗布量
が400〜700g/m2 であって、平吹きである。平
吹きの上は、模様によって、スタッコ塗装、リシン塗
装、玉吹き塗装、多彩塗装等を選択することができる。
【0021】上記構成になされた壁面材1、1の継ぎ目
構造の施工方法は、最初の工程で、壁面材1、1を木桟
2に隙間Sを設けて取り付け、この隙間Sに継ぎ目処理
材3を挟みこむ。ついで、目地補強塗膜4を塗装により
形成したのち、この上に外装塗膜層5を平吹き塗装し、
模様によってスタッコ塗装、リシン塗装等の塗装で継ぎ
目なし塗装仕上げをする。
【0022】(実施例の作用)本実施例の壁面材1、1
の継ぎ目構造は、継ぎ目の隙間Sに弾性を有する継ぎ目
処理材3を挟みこみ、継ぎ目処理材3の表面を覆う目地
補強塗膜4を、壁面材1、1の両端縁部間に跨がって形
成するだけであるから、溝彫り外壁等の凹溝の幅が狭い
壁面材1、1であっても、継ぎ目の施工が容易である。
また、継ぎ目処理材3と目地補強塗膜4とが相互に非接
着性であるから、弾性を有する継ぎ目処理材3の幅aで
壁面材1の伸縮によって生じる応力が緩和され、継ぎ目
に亀裂が発生しない。
【0023】図2は、本発明の別の実施例であって、
(イ)図は壁面材継ぎ目構造の断面図、(ロ)図は継ぎ
目処理材の斜視図である。本実施例において、前記実施
例と本質的に同じものは同符合を付けて説明を省略し、
異なるものには別符号を付けて説明する。
【0024】図2において、1Aは壁面材であって、こ
の壁面材1Aは、建物の外壁材として使用され、端縁部
に段差を付けて切欠いた溝部が形成されている。上記壁
面材1Aは、前記実施例と同様、建物(全体は不図示)
の外周に沿って複数枚並列され、図2に示すように、隣
接する壁面材1A、1Aが、その継ぎ目に沿って隙間S
を設けて木桟2に取り付けられている。
【0025】本実施例の壁面材1A、1Aの継ぎ目構造
は、継ぎ目なし塗装で形成されるものであって、以下の
通りの構成になされている。継ぎ目処理材3Aは、図2
(ロ)図に示すように、幅aが4〜8mmの長尺板片3
1Aと、この板片31Aの裏面側に長手方向の中心線に
沿って設けられた垂直片32Aとからなっている。すな
わち、長手方向に直行する面での断面形状が、「T」字
形状となる長尺物である。この継ぎ目処理材3Aは、シ
リコーン塗料が塗布され、後述するアクリル塗料で形成
された目地補強塗膜4に対して非接着性である。
【0026】上記継ぎ目処理材3Aの垂直片32Aは、
壁面材1A、1Aの継ぎ目の隙間Sに挿入され、板片3
1Aは、継ぎ目と隣接する壁面材1A、1Aの両端縁部
間に跨がって取り付けられている。上記板片31Aの表
面を覆って、目地補強塗膜4が、壁面材1A、1Aの両
端縁部間に跨がって形成され、目地補強塗膜4と壁面材
1A、1Aの表面が外装塗膜層5で覆われている。目地
補強塗膜4は、弾性アクリル塗料で形成され、その塗布
量は500〜1000g/m2 である。また、外装塗膜
層5は、弾性アクリル塗料で平吹きされ、その塗布量は
400〜700g/m2 である。平吹きの上は、模様に
よって、スタッコ塗装、リシン塗装、玉吹き塗装、多彩
塗装等を選択することができる。
【0027】上記構成になされた壁面材1A、1Aの継
ぎ目構造の施工方法は、最初の工程で、壁面材1A、1
Aを木桟2に隙間Sを設けて取り付け、この隙間Sに継
ぎ目処理材3Aの垂直片32Aを挿入する。ついで、目
地補強塗膜4を塗装により形成したのち、この上に外装
塗膜層5を平吹き塗装し、模様によってスタッコ塗装、
リシン塗装等の塗装で継ぎ目なし塗装仕上げをする。
【0028】(実施例の作用)本実施例の壁面材1A、
1Aの継ぎ目構造は、継ぎ目処理材3Aの垂直片32A
を継ぎ目の隙間Sに挿入すると、板片31Aが継ぎ目と
隣接する壁面材1Aの両端縁部間に跨がって取り付けら
れるので、溝彫り外壁等の凹溝の幅が狭い壁面材1Aで
あっても、継ぎ目の施工が容易である。また、継ぎ目処
理材3Aと目地補強塗膜4とが相互に非接着性であるか
ら、継ぎ目処理材3Aの幅aで壁面材1Aの伸縮によっ
て生じる応力が緩和され、継ぎ目に亀裂が発生しない。
【0029】図3は、本発明の他の実施例であって、
(イ)図は壁面材継ぎ目構造の断面図、(ロ)図は継ぎ
目処理材の取付け状態を示す斜視図である。本実施例に
おいて、前記実施例と同じものは同符合を付けて説明を
省略し、異なるものには別符号を付けて説明する。
【0030】図3において、1Bは壁面材であって、こ
の壁面材1Bは、建物の外壁材として使用され、端縁部
に段差を付けて切欠いた溝部が形成されている。上記壁
面材1Bは、前記実施例と同様、建物(全体は不図示)
の外周に沿って複数枚並列され、隣接する壁面材1B、
1Bが、その継ぎ目に沿って隙間を設けて木桟2に取り
付けられている。
【0031】本実施例の壁面材1B、1Bの継ぎ目構造
は、継ぎ目なし塗装で形成されるものであって、以下の
通りの構成になされている。継ぎ目処理材3Bは、図3
(ロ)図に示すように、取付け面に多数の針状突起31
Bをパンチングした長尺の板状金具であって、継ぎ目と
隣接する壁面材1B、1Bの両端縁部間に跨がって釘6
で取り付けられている。釘6のピッチは、約100mm
になされている。釘6で継ぎ目処理材3Bを押さえつけ
ていて、針状突起31Bで壁面材1Bのずれを防止しつ
つ、壁面材1Bを木桟2に固定している。
【0032】そして、上記継ぎ目処理材3Bの表面を覆
うようにして、弾性アクリル塗料でなる目地補強塗膜4
が、壁面材1B、1Bの両端縁部間に跨がって形成され
ている。その塗布量は500〜1000g/m2 であ
る。また、目地補強塗膜4と壁面材1Bの表面は、弾性
アクリル塗料で平吹きされた外装塗膜層5で覆われてい
る。その塗布量は400〜700g/m2 である。平吹
きの上は、模様によって、スタッコ塗装、リシン塗装、
玉吹き塗装、多彩塗装等を選択することができる。
【0033】上記継ぎ目処理材3Bの表面には非接着性
のシリコーン等を塗布し、継ぎ目処理材3Bと目地補強
塗膜4とは、相互に非接着性になされている。
【0034】上記構成になされた壁面材1B、1Bの継
ぎ目構造の施工方法は、最初の工程で、壁面材1B、1
Bを木桟2に隙間を設けて取り付け、端縁部の段差に継
ぎ目処理材3Bを釘6で打ち付けて取り付ける。つい
で、目地補強塗膜4を塗装により形成したのち、この上
に外装塗膜層5を平吹き塗装し、模様によってスタッコ
塗装、リシン塗装等の塗装で継ぎ目なし塗装仕上げをす
る。
【0035】(実施例の作用)本実施例の壁面材1B、
1Bの継ぎ目構造は、取付け面に多数の針状突起31B
の有する板状の継ぎ目処理材3Bを、継ぎ目と隣接する
壁面材1B、1Bの両端縁部間に跨がって取り付け、継
ぎ目処理材3Bの表面を覆う目地補強塗膜4を、壁面材
1B、1Bの両端縁部間に跨がって形成するだけである
から、溝彫り外壁等の凹溝の幅が狭い壁面材1Bであっ
ても、継ぎ目の施工が容易である。また、継ぎ目処理材
3Bと目地補強塗膜4とが相互に非接着性であるから、
継ぎ目処理材3Bの幅で壁面材1Bの伸縮によって生じ
る応力が緩和され、継ぎ目に亀裂が発生しない。さらに
また、壁面材1Bを木桟2に固定するのに、継ぎ目処理
材3Bとは別の固定手段を省略できる。
【0036】図4は、本発明の他の実施例であって、壁
面材継ぎ目構造の断面図である。本実施例において、前
記実施例と同じものは同符合を付けて説明を省略し、異
なるものには別符号を付けて説明する。
【0037】図4において、1Cは壁面材であって、こ
の壁面材1Cは、建物の外壁材として使用され、端縁部
に段差を付けて切欠いた溝部が形成されている。上記壁
面材1Cは、前記実施例と同様、建物(全体は不図示)
の外周に沿って複数枚並列され、図4に示すように、隣
接する壁面材1C、1Cが、その継ぎ目に沿って隙間を
設けて木桟2に取り付けられている。
【0038】本実施例の壁面材1C、1Cの継ぎ目構造
は、継ぎ目なし塗装で形成されるものであって、以下の
通りの構成になされている。継ぎ目処理材3Cは、充填
前には硬化が進行過程にあって未完了で、充填後に空気
中の水分等により経日と共に湿気硬化し、硬化が完了す
る紐状のシリコーン樹脂系弾性シーリング剤(例えば、
信越ポリマー(株)製の商品名「ポリマーエース」)で
ある。この紐状シリコーン樹脂系弾性シーリング剤は、
硬化が未完の状態では、非接着性であり、べたつきがな
いので施工時にマスキングテープ等を不要とする。な
お、上記継ぎ目処理材3Cは、シリコーン樹脂系以外
に、フッ素樹脂系、アクリルシリコーン系等であっても
よい。
【0039】上記継ぎ目処理材3Cが、壁面材1C、1
Cの継ぎ目の隙間に充填されている。そして、継ぎ目処
理材3Cの表面を覆う目地補強塗膜4が、壁面材1C、
1Cの両端縁部間に跨がって形成されている。その塗布
量は、500〜1000g/m2 である。また、目地補
強塗膜4と壁面材1Bの表面は、弾性アクリル塗料で平
吹きされた外装塗膜層5で覆われている。その塗布量は
400〜700g/m2 である。平吹きの上は、模様に
よって、スタッコ塗装、リシン塗装、玉吹き塗装、多彩
塗装等を選択することができる。
【0040】なお、上記継ぎ目処理材3Cは非接着性を
有しているから、継ぎ目処理材3Cと目地補強塗膜4と
は、相互に非接着性である。
【0041】上記構成になされた壁面材1C、1Cの継
ぎ目構造の施工方法は、最初の工程で、壁面材1C、1
Cを木桟2に隙間を設けて取り付け、この隙間に継ぎ目
処理材3Cを挿入する。この際、マスキングテープ等は
不要である。ついで、目地補強塗膜4を塗装により形成
したのち、この上に外装塗膜層5を平吹き塗装し、模様
によってスタッコ塗装、リシン塗装等の塗装で継ぎ目な
し塗装仕上げをする。
【0042】(実施例の作用)本実施例の壁面材1C、
1Cの継ぎ目構造は、継ぎ目の隙間に硬化が進行過程に
あって充填後に硬化が完了する紐状の弾性シーリング剤
でなる継ぎ目処理材3Cを充填し、継ぎ目処理材3Cの
表面を覆う目地補強塗膜4を、壁面材1Cの両端縁部間
に跨がって形成するだけであるから、溝彫り外壁等の凹
溝の幅が狭い壁面材1Cであっても、継ぎ目の施工が容
易である。また、継ぎ目処理材3Cと目地補強塗膜4と
が相互に非接着性であるから、継ぎ目処理材3Cの幅で
壁面材1Cの伸縮によって生じる応力が緩和され、継ぎ
目に亀裂が発生しない。さらにまた、継ぎ目処理材3C
の充填には、マスキングテープ等を不要とするので、施
工が一層容易となる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、継ぎ目の隙間
に弾性を有する継ぎ目処理材を挟みこみ、継ぎ目処理材
の表面を覆う目地補強塗膜を、壁面材の両端縁部間に跨
がって形成するだけであるから、溝彫り外壁等の凹溝の
幅が狭い壁面材であっても、継ぎ目の施工が容易であ
る。また、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが相互に非接
着性であるから、弾性を有する継ぎ目処理材の幅で壁面
材の伸縮によって生じる応力が緩和され、継ぎ目に亀裂
が発生しない。
【0044】請求項2記載の本発明は、継ぎ目処理材の
垂直片を継ぎ目の隙間に挿入すると、板片が継ぎ目と隣
接する壁面材の両端縁部間に跨がって取り付けられるの
で、溝彫り外壁等の凹溝の幅が狭い壁面材であっても、
継ぎ目の施工が容易である。また、継ぎ目処理材と目地
補強塗膜とが相互に非接着性であるから、継ぎ目処理材
の幅で壁面材の伸縮によって生じる応力が緩和され、継
ぎ目に亀裂が発生しない。
【0045】請求項3記載の本発明は、取付け面に多数
の針状突起の有する板状の継ぎ目処理材を、継ぎ目と隣
接する壁面材の両端縁部間に跨がって取り付け、継ぎ目
処理材の表面を覆う目地補強塗膜を、壁面材の両端縁部
間に跨がって形成するだけであるから、溝彫り外壁等の
凹溝の幅が狭い壁面材であっても、継ぎ目の施工が容易
である。また、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが相互に
非接着性であるから、継ぎ目処理材の幅で壁面材の伸縮
によって生じる応力が緩和され、継ぎ目に亀裂が発生し
ない。
【0046】請求項4記載の本発明は、継ぎ目の隙間に
硬化が進行過程にあって充填後に硬化が完了する紐状の
弾性シーリング剤でなる継ぎ目処理材を充填し、継ぎ目
処理材の表面を覆う目地補強塗膜を、壁面材の両端縁部
間に跨がって形成するだけであるから、溝彫り外壁等の
凹溝の幅が狭い壁面材であっても、継ぎ目の施工が容易
である。また、継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが相互に
非接着性であるから、継ぎ目処理材の幅で壁面材の伸縮
によって生じる応力が緩和され、継ぎ目に亀裂が発生し
ない。
【0047】請求項5記載の本発明は、継ぎ目処理材の
少なくともその表面が、シリコーン樹脂またはシリコー
ンゴムで形成されているので、目地補強塗膜との滑りが
よく、応力緩和が一層よくなると共に、目地補強塗膜と
外装塗膜層が、弾性アクリル塗料で形成されているの
で、一層継ぎ目に亀裂が発生しない。
【0048】請求項6記載の建物は、請求項1〜5のい
ずれか1項記載の壁面材継ぎ目構造を備えているので、
壁面材の継ぎ目に亀裂が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、壁面材継ぎ目構造
の断面図である。
【図2】本発明の別の実施例であって、(イ)図は壁面
材継ぎ目構造の断面図、(ロ)図は継ぎ目処理材の斜視
図である。
【図3】本発明の他の実施例であって、(イ)図は壁面
材継ぎ目構造の断面図、(ロ)図は継ぎ目処理材の取付
け状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例であって、壁面材継ぎ目構
造の断面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C 壁面材 2 木桟 3、3A、3B、3C 継ぎ目処理材 31A 板片 32A 垂直片 4 目地補強塗膜 5 外装塗膜層 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DH39 FA04 FA52 FA53 FA67 GA56 GA59 GA62 GA63 HD11 KA05 LA09 LA12 PA03 2E110 AA41 AA48 AB04 AB22 BA12 BB05 BD16 BD23 BD26 CA07 CC02 CC20 DA03 DA09 DA10 DC03 DC15 DD03 DD08 GA14Z GA22Z GA33W GA33Y GA33Z GA44Z GB43Z GB44Z GB46Z GB53Z GB55Z GB62Y

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する壁面材が、その継ぎ目に沿って
    隙間を設けて取り付けられ、前記継ぎ目の隙間に弾性を
    有する継ぎ目処理材が挟みこまれ、継ぎ目処理材の表面
    を覆う目地補強塗膜が壁面材の両端縁部間に跨がって形
    成され、目地補強塗膜と壁面材の表面が外装塗膜層で覆
    われている壁面材継ぎ目構造であって、 継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが、相互に非接着性であ
    ることを特徴とする壁面材継ぎ目構造。
  2. 【請求項2】 隣接する壁面材が、その継ぎ目に沿って
    隙間を設けて取り付けられ、継ぎ目処理材が略T字形状
    になされ、T字の垂直部が継ぎ目の隙間に挿入され、T
    字の板片が継ぎ目と隣接する壁面材の両端縁部間に跨が
    って取り付けられ、板片の表面を覆う目地補強塗膜が壁
    面材の両端縁部間に跨がって形成され、目地補強塗膜と
    壁面材の表面が外装塗膜層で覆われている壁面材継ぎ目
    構造であって、 継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが、相互に非接着性であ
    ることを特徴とする壁面材継ぎ目構造。
  3. 【請求項3】 隣接する壁面材が、その継ぎ目に沿って
    隙間を設けて取り付けられ、取付け面に多数の針状突起
    を有する板状の継ぎ目処理材が、継ぎ目と隣接する壁面
    材の両端縁部間に跨がって取り付けられ、継ぎ目処理材
    の表面を覆う目地補強塗膜が壁面材の両端縁部間に跨が
    って形成され、目地補強塗膜と壁面材の表面が外装塗膜
    層で覆われている壁面材継ぎ目構造であって、 継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが、相互に非接着性であ
    ることを特徴とする壁面材継ぎ目構造。
  4. 【請求項4】 隣接する壁面材が、その継ぎ目に沿って
    隙間を設けて取り付けられ、前記継ぎ目の隙間に硬化が
    進行過程にあって充填後に硬化が完了する紐状の弾性シ
    ーリング剤でなる継ぎ目処理材が充填され、継ぎ目処理
    材の表面を覆う目地補強塗膜が壁面材の両端縁部間に跨
    がって形成され、目地補強塗膜と壁面材の表面が外装塗
    膜層で覆われている壁面材継ぎ目構造であって、 継ぎ目処理材と目地補強塗膜とが、相互に非接着性であ
    ることを特徴とする壁面材継ぎ目構造。
  5. 【請求項5】 継ぎ目処理材の少なくともその表面が、
    シリコーン樹脂またはシリコーンゴムで形成され、目地
    補強塗膜と外装塗膜層が、弾性アクリル塗料で形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記
    載の壁面材継ぎ目構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の壁面
    材継ぎ目構造を備えていることを特徴とする建物。
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JP2011080228A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Takiron Co Ltd 段差部被覆材及びこれを用いた床材の敷設構造
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