JP2000135854A - インクジェット記録材料 - Google Patents

インクジェット記録材料

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JP2000135854A
JP2000135854A JP10310253A JP31025398A JP2000135854A JP 2000135854 A JP2000135854 A JP 2000135854A JP 10310253 A JP10310253 A JP 10310253A JP 31025398 A JP31025398 A JP 31025398A JP 2000135854 A JP2000135854 A JP 2000135854A
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resin
ink
solution
ink jet
powder
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JP10310253A
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Chikamasa Yamazaki
力正 山崎
Takeshi Nakamura
岳司 中村
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク濃度が高く、文字等の画像の滲みが無
く、インクの乾燥性が良好なインクジェット受像層を有
するインクジェット記録材料の提供。 【解決手段】 支持体上の少なくとも一方の面に、少な
くとも1層の親水性コロイド層を有するインクジェット
記録材料において、該親水性コロイド層の少なくとも1
層に、ベタイン系界面活性剤で分散した微粒子粉末を含
有することを特徴とするインクジェット記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
材料に関し、より詳しくはインク濃度が高く、文字等の
画像の滲みが無く、かつインクの乾燥性が良好なインク
ジェット受像層を有するインクジェット記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式のプリンター
は、インクの微小液滴を種々の作動原理によって飛翔さ
せて、紙などの記録媒体に付着させて、画像、文字など
の記録を行うプリンターであり、近年パーソナルコンピ
ューターの普及に伴い、インクジェット記録方式のプリ
ンターは急速に普及している。更に多色インクジェット
方式により形成される画像は、製版方式により多色印刷
やカラー写真方式による印画に比較して遜色のない画像
を得られ、特に写真に近い画像が要求される印刷分野や
デザイン部門においてその利用が注目されている。
【0003】インクジェット記録方式に使用される記録
材料としては、従来通常の印刷や筆記に使われる上質紙
や、インクジェット記録用紙と称される支持体上にイン
ク受像層を設けた記録材料が使用されてきた。しかしな
がら、これらの記録材料を用いた場合、インク濃度が低
い、インクの滲みが悪い、インクの乾燥性が悪いなどの
欠点を有し、その改善が強く望まれていた。
【0004】従来、これらの問題を解決するために、例
えば特開昭62−9988号に記載のインクの吸収性を
改良する方法、或いは特開平3−114873号に記載
のインクの濃度の改善、更には特開平7−276783
号に記載のインクの滲みの改良等が開示されている。
【0005】しかしながら、これら従来技術では、まだ
不十分であり、満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、インク濃度が高く、文字等の画像の滲みが無く、イ
ンクの乾燥性が良好なインクジェット受像層を有するイ
ンクジェット記録材料の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は支持
体上の少なくとも一方の面に、少なくとも1層の親水性
コロイド層を有するインクジェット記録材料において、
該親水性コロイド層の少なくとも1層に、ベタイン系界
面活性剤で分散した微粒子粉末を含有することを特徴と
するインクジェット記録材料により達成された。
【0008】以下、本発明を詳述する。
【0009】本発明に係るインクジェット記録材料の親
水性コロイド層には、親水性バインダーとしてゼラチン
又はゼラチンの変性物、コロイド状アルブミン、カゼイ
ン等の蛋白質、カルボキシメチルセルロース等のセルロ
ース誘導体、寒天、アルギン酸ナトリウム、澱粉等の糖
誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等
の合成ポリマーを単独或いは適当な比率で混合して用い
ることができるが、好ましい親水性バインダーとしては
ゼラチン又はゼラチンの変性物である。
【0010】本発明において、ベタイン系界面活性剤で
分散した微粒子粉末とは、親水性バインダー中に分散可
能なマット剤の粉末を指し、該マット剤の平均粒径は
0.5〜20μmが好ましく、より好ましくは1〜10
μmである。該マット剤の微粒子粉末は単一若しくは他
の微粒子粉末との混合物で使用してもよい。
【0011】本発明において、微粒子粉末の種種として
は、無機又は有機化合物があって無機化合物の微粒子粉
末としては、例えばシリカ、アルミナ、水酸化アルミニ
ウム、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫
酸マグネシウム、ガラスビーズ、合成マイカ等が挙げら
れる。有機化合物の微粒子粉末としては、実質的には有
機ポリマーマット剤であり、例えば、アクリル樹脂、塩
化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチロール樹脂、塩化
ビニリデン樹脂、アセタール樹脂、繊維祖樹脂等が挙げ
られる。本発明においては、無機化合物の微粒子粉末よ
り有機化合物の微粒子粉末である有機ポリマーマット剤
の方が好ましい。
【0012】以下、有機ポリマーマット剤の具体例を挙
げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0013】(1)アクリル樹脂:ポリメチルメタクリ
レート、ポリエチルメタクリレート、n−プロピルメタ
クリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、メトキシエチ
ルアクリレート (2)共重合アクリル樹脂:(1)で挙げたアクリル樹
脂のモノマーと塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピ
リジン、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸、メ
タクリル酸との共重合樹脂 (3)塩化ビニル樹脂:ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと
酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、マレイン酸エステル、アクリロニトリ
ルとの共重合樹脂 (4)ポリ酢酸ビニル及びその部分鹸化樹脂 (5)スチロール樹脂:ポリスチレン、スチレンとアク
リロニトリルの共重合樹脂 (6)塩化ビニリデン樹脂:ポリ塩化ビニリデン、塩化
ビニリデンとアクリロニトリル共重合樹脂 (7)アセタール樹脂:ポリビニルホルマール、ポリブ
チルブチラール (8)繊維素樹脂:酢酸セルロース、プロピオン酸セル
ロース、酪酸セルロース、硝酸セルロース (9)メラミン樹脂:メラミン−ホルムアルデヒド縮合
樹脂、ベンゾグアナミン−メラミン−ホルムアルデヒド
縮合樹脂 本発明において、これらの樹脂は、水中あるいはゼラチ
ンやポリアクリルアミドなどの水溶性ポリマー中に、
0.5〜20μm、好ましくは1〜10μmの平均粒子
サイズに分散された状態で用いられるのが好ましい。
【0014】本発明の微粒子粉末は、多孔質のものでも
良いし、多孔質でなくても良い。
【0015】本発明の微粒子粉末の分散物はマット剤の
微粒子粉末を、本発明のベタイン界面活性剤を添加した
水やゼラチン等の親水性コロイド水溶液を攪拌機、ホモ
ジナイザー、コロイドミル、フロージェットミキサー、
超音波分散機等を用いて得ることが出来る。また有機ポ
リマーマット剤の場合には、ポリマーを有機溶媒に溶解
し、激しく撹拌しながらベタイン系界面活性剤を添加し
た水やゼラチン等の親水性コロイド水溶液と混合し分散
する方法、或はベタイン系界面活性剤の存在下で乳化重
合、沈殿重合、またはパール重合によってモノマーを重
合しつつ粒子状に析出させる方法などによっても分散物
を作製することが出来る。
【0016】本発明において、ベタイン系界面活性剤が
添加してある水またはゼラチン等の親水性コロイド水溶
液中の微粒子粉末の濃度は、水またはゼラチン等の親水
性コロイド水溶液1リットル当たり1〜500gが好ま
しく、より好ましくは10〜300gが添加された分散
液である。
【0017】本発明のインクジェット記録材料の微粒子
粉末の総付量は、全量で0.5g/m2以上であり、好
ましくは0.8〜10g/m2であり、より好ましくは
1〜5g/m2である。
【0018】以下、本発明に用いるベタイン型両性活性
剤について説明する。
【0019】ベタイン型両性活性剤としては、カルボキ
シベタイン型、スルホベタイン型、イミダゾリウム型な
どがある。本発明に好ましく用いられるベタイン型両性
活性剤の若干の具体例を以下に示すが、本発明はこれら
に限定されない。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】本発明に係るベタイン系界面活性剤の水ま
たはゼラチン等の親水性コロイド水溶液への添加は、微
粒子粉末を添加する前でも添加した後でもかまわない。
ベタイン系界面活性剤の水またはゼラチン等の親水性コ
ロイド水溶液への添加量は、水またはゼラチン等の親水
性コロイド水溶液1リットル当たり1mg〜50gでよ
く好ましくは10mg〜10gである。
【0024】本発明のインクジェット記録材料は、親水
性コロイド層の少なくとも1層に水難性オイル成分から
なるオイル分散液を含有することが好ましい。
【0025】水難溶性オイル分散物のオイル成分の総付
量は、全量で0.1g/m2以上であり、好ましくは、
0.2〜8g/m2であり、より好ましくは0.5〜5
g/m2である。
【0026】水難溶性オイル分散物のオイル成分として
は、例えばフタル酸エステル類、リン酸エステル類、脂
肪酸エステル類、有機酸アミド類、ケトン類、炭化水素
化合物等が挙げられる。また一般的に写真感光材料中に
含まれるハイドロキノン類、フェノール類、ベンゾトリ
アゾール類なども挙げられる。好ましくは炭素数が15
以上の有機化合物である。
【0027】以下、有機化合物の具体例を示すが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0028】化合物例 O−1 ジ−n−オクチルフタレート O−2 ジ−i−デシルフタレート O−3 トリ−n−ノニルホスフェート O−4 ジ(ω−ブチル−ジ(エチレンオキシ))アジ
ペート O−5 ジ−n−オクチルセバテート O−6 グリセリントリアセテート O−7 ジ−n−オクチルフマレート O−8 トリオクチル−トリメリテート O−9 トリドデシルホスフェート O−10 トリオクチル−ホスフィンオキシド O−11 n−ヘキサデカン O−12 n−アイコサン O−13 n−ドコサン O−14 n−テトラコサン O−15 n−ヘキサコサン O−16 サンソサイザーE−200(新日本理化
〔株〕製) O−17 サンソサイザーP−1500A(新日本理化
〔株〕製) O−18 流動パラフィンNo.150−S(三光化学
工業〔株〕製) O−19 ジブチルフタレート O−20 ジノニルフタレート O−21 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン O−22 2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン O−23 2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン O−24 2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン O−25 2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニル)ブチル]ハイドロキノン O−26 p−t−オクチルフェノール
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】本発明において水難溶性オイル分散物のオ
イル成分としては、低沸点有機溶媒及び又は水溶性有機
溶媒を併用して、ゼラチン水溶液等の親水性バインダー
中に界面活性剤を用いて撹拌機、ホモジナイザー、コロ
イドミル、フロージェットミキサー、超音波装置等の分
散手段を用いて乳化分散した後、目的とする親水性コロ
イド層中に添加する。親水性コロイドとしてはゼラチン
が好ましい。
【0032】本発明の記録材料のインクジェット受像層
に含有される親水性コロイド(バインダー)の付量の総
和は2〜10g/m2であり、好ましくは2.5〜8g
/m2である。
【0033】本発明の記録材料のインクジェット受像層
のバインダーは、硬膜剤により硬膜されてもかまわな
い。ゼラチンバインダーの硬膜剤としては、ビニルスル
ホン型硬膜剤、クロロトリアジン型硬膜剤、高分子硬膜
剤、カルボキシル基活性型硬膜剤を単独または併用して
使用することが好ましい。特開昭61−249054
号、同61−245153号公報記載の化合物を使用す
ることが好ましい。
【0034】本発明の記録材料のインクジェット受像層
には、カビや細菌の繁殖を防ぐためコロイド層中に防腐
剤および/または抗カビ剤を添加することが好ましい。
【0035】本発明の記録材料のインクジェット受像層
には、白地を調整する目的で蛍光増白剤や色味剤を添加
することが出来る。
【0036】本発明の記録材料のインクジェット受像層
の塗布方法としては、通常用いられる塗布方法(例え
ば、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイ
フ方式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティ
ング方式等)が用いられるが、2層以上の層を同時に塗
布することが出来るエクストルージョン方式及びカーテ
ン方式が特に有用である。
【0037】本発明の記録材料のインクジェット受像層
へのインクジェット記録方法は、通常のインクジェット
プリンターにより行うことが出来る。
【0038】本発明のインクジェット記録方法に適用さ
れる記録液として染料タイプの記録液及び顔料タイプの
記録液がいずれも使用可能である。染料タイプの記録液
は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料等の
水溶性染料を含有する記録液がある。染料タイプの記録
液は、通常以下に示す4色の記録液が用いられる。
【0039】イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック
記録液の調製には、それぞれの色の記録液において、1
種又は2種以上の水溶性染料を全インク組成物重量に対
して0.2〜15重量部添加することが好ましく、最も
好適には2〜9重量部である。
【0040】本発明の記録材料は、インクジェット受像
層がある側とは反対側の支持体面に、インクジェット受
像層やハロゲン化銀乳剤層等の画像形成層を有していて
もかまわない。
【0041】本発明の記録材料に用いる支持体として
は、どのような材質を用いてもよく、例えばポリエチレ
ンやポリエチレンテレフタレートで被覆した紙、天然パ
ルプや合成パルプからなる紙支持体、塩化ビニルシー
ト、白色顔料を含有してもよいポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート支持体、バライタ紙などを用いる
ことができる。なかでも、原紙の両面に耐水性樹脂被覆
層を有する支持体が好ましい。耐水性樹脂としてはポリ
エチレンやポリエチレンテレフタレートまたはそれらの
コポリマーが好ましい。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0043】実施例1 市販のRC紙に下記組成のインク受像層を、エクストル
ージョン方式による塗布方法で設けた。
【0044】 〈インクジェット受像層〉 ゼラチン 8.0g/m2 上記インクジェット受像層塗布液には、塗布助剤として
界面活性剤SU−2を添加して表面張力を調整し、ゼラ
チン硬膜剤H−1を添加してゼラチンを硬膜させた。
(SU−2及びH−1は後記実施例3で使用のものと同
一) こうして得られた試料を試料No.101とした。次に
インクジェット受像層に表2に示す如く分散用の界面活
性剤を変化させた微粒子粉末を添加した以外は、試料N
o.101と同様にして、試料No.102〜116を
作製した。
【0045】各微粒子粉末の分散については、表1に示
したA〜Hの微粒子粉末50gを表2に示した界面活性
剤0.5gを添加した水400ml中に添加した後、1
0wt%のゼラチン水溶液500mlと混合後、高速撹
拌機で分散した後に1リットルに仕上げて分散液を作製
した。
【0046】また試料No.117〜120では、表2
に示す分散用の界面活性剤を変化させた微粒子粉末を添
加した他に、インクジェット受像層に本発明のオイル成
分O−1(ジ−n−オクチルフタレート)を3g/m2
となるように添加した以外は全て試料No.101と同
様にした。
【0047】また本発明のオイル成分O−1の入ったオ
イル分散液は、O−1に酢酸エチルを加えた後、後記実
施例3に記載の界面活性剤SU−1を含有するゼラチン
水溶液と混合し、高速撹拌型乳化機により乳化分散を行
って得た。
【0048】
【表1】
【0049】尚、表1のシリカと有機ポリマー成分は、
表2に示す界面活性剤をゼラチン水溶液に添加した後、
高速撹拌機で分散後に塗布液に添加し、塗布を行った。
【0050】このようにして作製した試料について、以
下の評価を行った。
【0051】〈画像濃度〉インクジェットプリンター
(エプソンPM−750C)によりイエローインク、
(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)を
ベタ印画し、画像濃度を測定した。
【0052】〈画像の滲み〉インクジェットプリンター
(エプソンPM−750C)を用いて、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色をプリン
トし、プリント画像の滲み具合を目視により下記で評価
した。
【0053】 ○:滲みは殆どなく良好 △:滲みはあるが、実用上限度内 ×:滲みが多く見られ実用上限度外 ××:滲みがひどい 〈インク転写性〉インクジェットプリンター(エプソン
PM−750C)を用いて、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各色をプリントした後、市販の
上質紙をプリント画像に密着させ、上質紙へのインクの
転写の度合いで評価した。
【0054】 ○:プリント1分で全く転写しない △:プリント1分でわずかに転写するが実用上問題無い ×:プリント2分でも転写が見られ実用上問題有り ××:プリント5分でも転写が見られ実用上問題大 得られた結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】表から明らかなように本発明の試料は、優
れた性能を有することが分かる。
【0057】実施例2 実施例1で微粒子粉末の分散やインクジェット受像層の
親水性バインダーとして用いたゼラチンに変えて、ポリ
ビニルアルコールを使用し、更にゼラチン硬膜剤(H−
1)を除いた以外は、全て試料No.101〜120と
同様にして試料No.201〜220を作製し、同様の
評価を行ったところ、本発明の試料は比較試料に対し優
れた性能を有していた。
【0058】実施例3 坪量180g/m2の紙パルプの両面にポリエチレンを
ラミネートし、紙支持体を作製した。ただし、乳剤層を
塗布する側には、表面処理を施したアナターゼ型酸化チ
タンを13重量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチ
レン30g/m2をラミネートとし、厚さ230μmの
反射支持体とした。
【0059】この支持体の乳剤塗布側の反対側をコロナ
放電処理した後、試料101〜120と同様のインクジ
ェット受像層を塗布した後、該受像層とは支持体を介し
て反対の乳剤層側をコロナ放電処理した後、ゼラチン下
塗層を設け、更に以下に示す構成の各層を塗設し、写真
記録材料試料301〜320を作製した。塗布液は下記
の如く調製した。
【0060】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定
化剤(ST−1)3.34g、(ST−2)3.34
g、(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−
1)0.34g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶
媒(DBP)3.33g及び(DNP)1.67gに酢
酸エチル60mlを加え溶解し、この溶液を、20%界
面活性剤(SU−1)7mlを含有する10%ゼラチン
水溶液220mlに超音波ホモジナイザーを用いて乳化
分散させてイエローカプラー分散液を調製した。
【0061】この分散液を後記条件にて作製した青感性
ハロゲン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製した。
【0062】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表3及び表4の塗布量になるように各塗布液を
調製した。又、各層にF−1を0.04g/m2添加し
た。
【0063】又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)
を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム DBP:ジブチルフタレート DNP:ジノニルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ビス[(1,1−ジメチル−4−ヘ
キシルオキシカルボニル)ブチル]ハイドロキノン 画像安定剤A:p−t−オクチルフェノール
【0067】
【化6】
【0068】
【化7】
【0069】
【化8】
【0070】
【化9】
【0071】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に、下記
(A液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0
に制御し、かつ30分かけて同時添加し、更に下記(C
液)及び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制
御しつつ180分かけて同時添加した。この時、pAg
の制御は特開昭59−45437号記載の方法により行
い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用
いた。
【0072】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、再びゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71
μm、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率9
9.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。
【0073】次に、(A液)と(B液)の添加時間及び
(C液)と(D液)の添加時間を変更した以外はEMP
−1と同様にして、平均粒径0.64μm、変動係数
0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体
乳剤EMP−1Bを得た。
【0074】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−1B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合
し、青感性ハロゲン化銀乳剤Em−Bを得た。
【0075】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−2を得た。
【0076】次に、EMP−2と同様にして平均粒径
0.50μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.
5%の単分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
【0077】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−2B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合
し、緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−Gを得た。
【0078】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−3を得た。又、EMP−3と同様
にして平均粒径0.38μm、変動係数0.08、塩化
銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤EMP−3Bを
得た。
【0079】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−3B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合
し、赤感性ハロゲン化銀乳剤Em−Rを得た。
【0080】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール 又、赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モル
当たり2.0×10-3モル添加した。
【0081】
【化10】
【0082】
【化11】
【0083】このようにして作製した各試料について、
感光層に画像を焼き付けた後、下記現像処理を行い、プ
リントを作製した。
【0084】 (現像処理工程) 処理工程 処理温度 時 間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80ml 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120ml 安定化 30〜34℃ 60秒 150ml 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を以下に示す。
【0085】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−βメタンスルホンアミドエチル −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 6.0g 10.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.10に、補充液は pH=10.60に調整する。
【0086】 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に 調整する。
【0087】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g ポリビニルピロリドン 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・2ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調 整する。
【0088】こうして得られた試料を試料No.301
〜320とした。
【0089】得られた試料について、感光層に画像を焼
き付けた後、上記現像処理を行い、プリントを作製し
た。
【0090】プリントと反対側の面のインクジェット印
字適性について、実施例1と同様の評価を行ったとこ
ろ、本発明のインクジェット受像層を有する試料は、実
施例1と同様に優れた性能を示した。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、インクの濃度が高く、
文字等の画像の滲みが無く、インクの乾燥性が良好なイ
ンクジェット受像層を有するインクジェット記録材料を
得ることが出来る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の少なくとも一方の面に、少な
    くとも1層の親水性コロイド層を有するインクジェット
    記録材料において、該親水性コロイド層の少なくとも1
    層に、ベタイン系界面活性剤で分散した微粒子粉末を含
    有することを特徴とするインクジェット記録材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1375608A1 (en) * 2002-06-21 2004-01-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink set for ink jet and ink jet recording method
EP1462489A1 (en) * 2003-03-24 2004-09-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet ink, ink set and inkjet recording method

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