JP2000131508A - 対物レンズ及びその製造方法 - Google Patents

対物レンズ及びその製造方法

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JP2000131508A
JP2000131508A JP10304308A JP30430898A JP2000131508A JP 2000131508 A JP2000131508 A JP 2000131508A JP 10304308 A JP10304308 A JP 10304308A JP 30430898 A JP30430898 A JP 30430898A JP 2000131508 A JP2000131508 A JP 2000131508A
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Japan
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lens
lenses
objective lens
objective
magnetic coil
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JP10304308A
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English (en)
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Kenjiro Watanabe
健次郎 渡辺
Hideo Owa
英男 応和
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高開口数を実現可能であり、しかも製造が容
易な対物レンズ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 レンズ部分と一体に形成されたレンズ支
持部を有する複数のレンズを、各レンズのレンズ支持部
同士を接合することで、複数のレンズからなる対物レン
ズを構成する。このとき、複数のレンズのうちの少なく
とも一つを、ウェハプロセスによりレンズ材料を所定の
形状にエッチングすることで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクシステ
ムや光磁気ディスクシステム等の光学ヘッド用として好
適な対物レンズ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスク等のような
光記録媒体の高記録密度化を進めるには、記録再生に使
用する光のスポット径を小さくする必要があり、そのた
めには、レーザ光の波長を短くするか、或いは、光学ヘ
ッドに搭載される対物レンズの開口数を大きくすること
が有効である。そこで、例えば、レーザ光の波長を短く
するという観点からは、青色レーザ光源の開発が進んで
いる。
【0003】一方、対物レンズの開口数を大きくすると
いう観点からは、例えば、USP5,125,750において、対物
レンズとして、いわゆるソリッドイマージョンレンズ
(SIL:Solid Immersion Lens)を使用する手法が提
案されている。ソリッドイマージョンレンズは、複数の
レンズから構成され、入射光束が物体側レンズの端面に
て結像し、その大部分が当該レンズ端面で全反射するよ
うに構成される。このとき、レンズ端面と光記録媒体と
の間隔を十分に狭めておけば、エバネッセント光の一部
が光記録媒体と結合してレンズ外に取り出され、1以上
の開口数での記録再生が可能となる。なお、このような
ソリッドイマージョンレンズの設計例としては、例え
ば、特願平8−315404号において、レンズ群の組
立精度や軸外入射に関する許容度を広げたレンズ群の構
成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、対物
レンズとしてソリッドイマージョンレンズを用いる手法
は、高開口数を実現する上で有効な方法である。しかし
ながら、ソリッドイマージョンレンズは複数のレンズか
ら構成されるため、それらのレンズを精度良く組み立て
る必要があるという問題があった。
【0005】すなわち、ソリッドイマージョンレンズ
は、当該ソリッドイマージョンレンズを構成する各レン
ズの間隔、平行度、光軸中心等を精度良く合わせること
が要求され、そのため、組み立てが難しく、大量生産が
困難であるという問題があった。
【0006】しかも、光記録媒体の高記録密度化に伴
い、光学ヘッドに搭載される対物レンズは小型化する傾
向にある。そして、小型化が進むと、複数のレンズから
構成されるソリッドイマージョンレンズの組み立ては、
ますます難しいものとなってしまう。
【0007】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、高開口数を実現可能であり、
しかも製造が容易な対物レンズ及びその製造方法を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る対物レンズ
は、光記録媒体の記録及び/又は再生用の光学ヘッドに
使用される対物レンズであって、レンズ部分と一体に形
成されたレンズ支持部を有する複数のレンズを備え、各
レンズのレンズ支持部同士が接合されてなることを特徴
とする。
【0009】この対物レンズでは、レンズ部分と一体に
形成されたレンズ支持部を各レンズが有しているので、
それらのレンズの組み立てを精度良く、且つ容易に行う
ことができる。
【0010】一方、本発明に係る対物レンズの製造方法
は、レンズ部分と一体に形成されたレンズ支持部を有す
る複数のレンズを、各レンズのレンズ支持部同士を接合
することで、複数のレンズからなる対物レンズを構成す
るととともに、上記複数のレンズのうちの少なくとも一
つを、ウェハプロセスによりレンズ材料を所定の形状に
エッチングすることで形成することを特徴とする。
【0011】この製造方法では、レンズ部分と一体に形
成されたレンズ支持部を各レンズに設けておき、それら
のレンズのレンズ支持部同士を接合するようにしている
ので、それらのレンズの組み立てを精度良く、且つ容易
に行うことができる。しかも、上記製造方法では、ウェ
ハプロセスによりレンズ材料を所定の形状にエッチング
することでレンズを形成するようにしているので、レン
ズ部分と一体に形成されたレンズ支持部を有するレンズ
を、精度良く且つ低コストにて作製することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】本発明を適用した対物レンズの一例を図1
に示す。この対物レンズ1は、いわゆるソリッドイマー
ジョンレンズであり、光磁気ディスクの記録及び/又は
再生用の光学ヘッドに使用される。そして、この対物レ
ンズ1は、光磁気ディスクに対向する第1のレンズ3
と、第1のレンズ3の前段に配置された第2のレンズ5
と、第1のレンズ3の光磁気ディスク対向面側に配置さ
れた磁気コイル7とを備えている。
【0014】第1のレンズ3は、所定の屈折パワーを有
するレンズ部分9を備えるとともに、レンズ部分9の外
周部分に、レンズ部分9と一体に形成されたレンズ支持
部11を備える。すなわち、第1のレンズ3は、レンズ
支持部11となるリムが、レンズ部分9の周囲に形成さ
れてなる。また、この第1のレンズ3は、光磁気ディス
クに対向する側のレンズ面9aが平面状に形成され、他
方のレンズ面9bが半球状に形成されてなる。
【0015】なお、この第1のレンズ3は、屈折率が高
いレンズ材料からなることが好ましい。具体的には、第
1のレンズ3は、屈折率が1.5以上のレンズ材料によ
って構成することが好ましい。第1のレンズ3の材料と
して、屈折率が高いレンズ材料を用いることで、後述す
るように、対物レンズ1の全体としての開口数を大きく
することができる。
【0016】一方、第2のレンズ5も、所定の屈折パワ
ーを有するレンズ部分13を備えるとともに、レンズ部
分13の外周部分に、レンズ部分13と一体に形成され
たレンズ支持部15を備える。すなわち、第2のレンズ
5は、レンズ支持部15となるリムが、レンズ部分13
の周囲に形成されてなる。また、この第2のレンズ5
は、第1のレンズ3に対向する側のレンズ面13aが、
平面状に形成され、他方のレンズ面13bが、凸面屈折
面とされている。
【0017】この第2のレンズ5は、開口数が大きい方
が好ましい。第2のレンズ5の開口数を大きくすること
で、後述するように、対物レンズ1の全体として開口数
を大きくすることができる。なお、第2のレンズ5の開
口数は、対物レンズ1の全体としての開口数を大きくす
るという観点からは、出来るだけ大きい方が好ましい
が、製造容易性等も考慮すると、実際には0.5〜0.
85程度とすることが望ましい。
【0018】そして、第1のレンズ3のレンズ支持部1
1と、第2のレンズ5のレンズ支持部15とは、互いに
接合されており、これにより、第1のレンズ3と第2の
レンズ5とが一体とされ、2群2枚のレンズからなる対
物レンズ1が構成されている。
【0019】従来の対物レンズでは、レンズとは別体と
して作製されたレンズ支持部材を用い、当該レンズ支持
部材によりレンズの位置決めを行うのが普通であるが、
その場合には、レンズの位置合わせが非常に難しかっ
た。これに対して、本発明を適用した対物レンズ1で
は、第1のレンズ3のレンズ部分9とレンズ支持部11
とを予め一体に形成しておくとともに、第2のレンズ5
のレンズ部分13とレンズ支持部15とを予め一体に形
成しておき、第1のレンズ3のレンズ支持部11と第2
のレンズ5のレンズ支持部15とを接合するようにして
いるので、それらのレンズ3,5の位置合わせを非常に
容易に行うことができる。
【0020】また、上記対物レンズ1において、第1の
レンズ3及び第2のレンズ5のレンズ支持部11,15
は、光軸方向の厚みがレンズ間距離に対応するように形
成されている。そして、各レンズ3,5のレンズ支持部
同士を接合することにより、各レンズ間の距離が所定の
大きさとなるようになされている。このような対物レン
ズ1では、各レンズ3,5のレンズ支持部11,15を
突き合わせて接合するだけで、レンズ間距離を所定の大
きさとすることができる。すなわち、第1のレンズ3及
び第2のレンズ5のレンズ支持部11,15を、光軸方
向の厚みがレンズ間距離に対応するよう形成しておくこ
とで、レンズ3,5の位置合わせのうち、特にレンズ間
距離について、高い精度でのアライメントを、非常に容
易に行うことが可能となる。
【0021】また、上記対物レンズ1において、第1の
レンズ3のレンズ支持部11の外径と、第2のレンズ5
のレンズ支持部15の外径とは、ほぼ同一とされてい
る。そして、第1のレンズ3のレンズ支持部11の外周
と、第2のレンズ5のレンズ支持部15の外周とを一致
させることにより、各レンズ3,5の光軸が一致するよ
うになされている。このような対物レンズ1では、第1
のレンズ3のレンズ支持部11の外周と、第2のレンズ
5のレンズ支持部15の外周とを一致させて、第1のレ
ンズ3のレンズ支持部11と、第2のレンズ5のレンズ
支持部15とを接合するだけで、各レンズ3,5の光軸
を一致させることができるので、第1のレンズ3と第2
のレンズ5とを別々に作製して、後から接合するような
場合に、それらの光軸合わせを非常に容易に行うことが
できる。すなわち、第1のレンズ3のレンズ支持部11
の外径と、第2のレンズ5のレンズ支持部15の外径と
をほぼ同一としておくことで、レンズ3,5の位置合わ
せのうち、特に光軸合わせについて、高い精度でのアラ
イメントを、非常に容易に行うことが可能となる。
【0022】なお、高密度光磁気ディスクへの対応を考
慮すると、第1のレンズ3の光軸と第2のレンズ5の光
軸とのずれ量は、10μm程度以下、より好ましくは5
μm程度以下とすることが望まれる。そして、上記対物
レンズ1では、上述のように、第1のレンズ3と第2の
レンズ5の光軸合わせについて、高い精度でのアライメ
ントを、非常に容易に行うことが可能であり、第1のレ
ンズ3の光軸と第2のレンズ5の光軸とのずれ量を、5
μm程度以下とすることは十分に可能である。
【0023】また、上記対物レンズ1において、第1の
レンズ3のレンズ支持部11の第2のレンズ側の面と、
第2のレンズ5のレンズ支持部15の第1のレンズ側の
面とは、互いに平行な平面とされている。そして、各レ
ンズ3,5のレンズ支持部同士を接合することにより、
第1のレンズ3と第2のレンズ5とが、互いに平行とな
るようになされている。このような対物レンズ1では、
各レンズ3,5のレンズ支持部11,15を突き合わせ
て接合するだけで、第1のレンズ3と第2のレンズ5と
を互いに平行とすることができる。すなわち、第1のレ
ンズ3のレンズ支持部11の第2のレンズ側の面と、第
2のレンズ5のレンズ支持部15の第1のレンズ側の面
とを、互いに平行な平面としておくことで、レンズ3,
5の位置合わせのうち、特にレンズ平行度について、高
い精度でのアライメントを、非常に容易に行うことが可
能となる。
【0024】なお、高密度光磁気ディスクへの対応を考
慮すると、第1のレンズ3と第2のレンズ5の平行度の
ずれ量は、0.1°程度以下とすることが望まれる。そ
して、上記対物レンズ1では、上述のように、第1のレ
ンズ3と第2のレンズ5の平行度について、高い精度で
のアライメントを、非常に容易に行うことが可能であ
り、第1のレンズ3と第2のレンズ5の平行度のずれ量
を、0.1°程度以下とすることは十分に可能である。
【0025】また、上記対物レンズ1において、第2の
レンズ5は、レンズ部分13の第1のレンズ側の面13
aと、レンズ支持部15の第1のレンズ側の面とが、同
一平面とされている。すなわち、第2のレンズ5は、第
1のレンズ3に対向する側の面が、一様な平面とされて
いる。このように、第2のレンズ5の第1のレンズ3に
対向する側の面を一様な平面とすることで、第2のレン
ズ5を非常に容易に製造することが可能となる。
【0026】以上のような対物レンズ1を用いるときに
は、第1のレンズ3を光磁気ディスクに対向させて、第
2のレンズ5の側からレーザ光を入射する。そして、当
該レーザ光を第1のレンズ3及び第2のレンズ5で集光
して、第1のレンズ3の端面9aに焦点を結ばせる。こ
のとき、入射光束は第1のレンズ3の端面9aで全反射
するが、レンズ端面9aと光磁気ディスクとの間隔を十
分に狭めておけば、エバネッセント光の一部が光磁気デ
ィスクに到達することとなる。
【0027】このとき、対物レンズ1の全体としての開
口数は、第2のレンズ5の開口数と、第1のレンズ3の
屈折率との積で表される。したがって、第2のレンズ5
の開口数や、第1のレンズ3の屈折率を大きくすること
で、対物レンズ1の全体としての開口数を大きくするこ
とができる。例えば、第2のレンズ5の開口数を0.7
とし、屈折率が3.2のレンズ材料で第1のレンズ3を
作製した場合、対物レンズ1の全体としての開口数は、
0.7×3.2=2.24となり、エバネッセント光を
用いない場合の上限である1を上回ることとなる。
【0028】なお、この対物レンズ1を構成する第1レ
ンズ3や第2のレンズ5には、光反射防止用のコーティ
ングを施しておいた方が好ましい。具体的には例えば、
第2のレンズ5の屈折率が1.51の場合、図2に示す
ように、第2のレンズ5のレーザ光入射側のレンズ面1
3bに、膜厚が90nmのZrO3膜21と、膜厚が1
50nmのMgF2膜22とを積層形成し、同様に、第
2のレンズ5のレーザ光出射側のレンズ面13aに、膜
厚が90nmのZrO3膜23と、膜厚が150nmの
MgF2膜24とを積層形成する。これにより、残留反
射率を0.1%以下とすることができる。このように光
反射防止用のコーティングを施しておくことにより、対
物レンズ1の光透過率を高めて、光の利用効率を向上す
ることができるとともに、レンズ面での光反射に起因す
る不要な迷光の発生を回避できる。
【0029】また、この対物レンズ1には、図1に示す
ように、第1のレンズ3の光磁気ディスク対向面側に磁
気コイル7が配置されている。この磁気コイル7は、薄
膜工程により作製されてなる薄膜コイルであり、光磁気
ディスクに対して光磁気記録を行う際に磁界を発生させ
るためのものである。すなわち、この対物レンズ1を用
いて光磁気ディスクに対して光磁気記録を行う際は、上
述したようにレーザ光を入射するとともに、磁気コイル
7に電流を流して光磁気ディスクに磁界を印加する。
【0030】ここで、第1のレンズ3には、光磁気ディ
スクに対向する側の面に円柱状の凸部17が形成されて
おり、磁気コイル7は、この凸部17の周囲を取り巻く
ように配されている。なお、この凸部17の先端面は、
第1のレンズ3の光磁気ディスクに対向する側のレンズ
面9aであり、第2のレンズ5の側から入射されたレー
ザ光は、この凸部17の先端面上に焦点を結ぶこととな
る。すなわち、磁気コイル7は、第2のレンズ5の側か
ら入射されたレーザ光の焦点位置を取り巻くように配さ
れている。
【0031】この磁気コイル7は、その内径dが、光磁
気ディスクの記録及び/又は再生時に第1のレンズ3及
び第2のレンズ5により集光される光のスポット径より
も大きいことが好ましい。磁気コイル7の内径dを、第
1のレンズ3及び第2のレンズ5により集光される光の
スポット径よりも大きくしておくことで、入射レーザ光
が磁気コイル7によってけられてしまうようなことを回
避できる。このような理由から、磁気コイル7の内径d
は、具体的には5μm程度以上とすることが好ましい。
【0032】また、磁気コイル7の内径dは、100μ
m以下であることが好ましい。磁気コイル7の内径dを
100μm以下とすることで、光磁気記録を行うのに十
分な磁界を光磁気ディスクに印加することが可能とな
る。
【0033】ここで、磁気コイル7の内径dと、磁気コ
イル7からの磁界の強度との関係を調べた結果を図3に
示す。図3において、横軸は、磁気コイル7の内径dを
示しており、縦軸は、磁気コイル7によりレーザ光の焦
点位置近傍に印加される磁界の強度を示している。ここ
で、磁気コイル7の内径以外のパラメータについては、
光磁気記録用の薄膜コイルとして一般的な値とした。具
体的には、磁気コイル7を構成する線材の断面形状を1
μm×1μmの正方形とし、磁気コイル7の巻き数を1
0回とし、巻回時のピッチを2μmとし、磁気コイル7
に流す電流を100mAとした。
【0034】図3に示すように、磁気コイル7の内径d
が大きくなると、レーザ光の焦点位置近傍に印加される
磁界の強度が減少する。一般に、光磁気記録を行うため
には、レーザ光の焦点位置近傍において、少なくとも1
00[Oe]程度の磁界を印加する必要がある。したがっ
て、図3から分かるように、光磁気記録を行うために
は、磁気コイル7の内径dを100μm程度以下にする
必要がある。すなわち、上述したように、磁気コイル7
の内径dを100μm以下とすることで、光磁気記録を
行うのに十分な磁界を光磁気ディスクに印加することが
可能となる。
【0035】なお、上記対物レンズ1は、ソリッドイマ
ージョンレンズであり、光磁気ディスクの記録及び/又
は再生用の光学ヘッドに使用される。そして、光磁気デ
ィスクの高記録密度化に伴い、光学ヘッドに搭載される
対物レンズは小型化する傾向にある。したがって、上記
対物レンズ1も、近年の高密度光磁気ディスクへの対応
を考慮すると、小型化することが望まれる。そこで、上
記対物レンズ1においては、外径t1を2mm以下、高
さt2を1mm以下とすることが好ましく、具体的には
例えば、外径t1を1.5mm程度、高さt2を0.5m
m程度とする。
【0036】ところで、上記対物レンズ1を光磁気ディ
スクの記録及び/又は再生に使用する場合には、第1の
レンズ3の光磁気ディスク対向面から漏れ出すエバネッ
セント光が光磁気ディスクに十分に到達するように、対
物レンズ1と光磁気ディスクとの間隔を、光磁気ディス
クの記録及び/又は再生に使用するレーザ光の波長に比
べて十分に小さくする必要がある。
【0037】光磁気ディスクの記録及び/又は再生時
に、対物レンズ1を光磁気ディスクとの間隔を十分に狭
めて保持するには、例えば、図4に示すように、スライ
ダ30に対物レンズ1を搭載し、このスライダ30が回
転駆動される光磁気ディスク上において微小量だけ浮上
するようにすればよい。なお、回転する記録媒体上にお
いてスライダを微小量浮上させる技術は、ハードディス
ク装置において多くの実績があり、図4は、そのような
ハードディスク装置での技術を流用した例である。
【0038】つぎに、以上のような対物レンズ1の製造
方法について、具体的な例を挙げて説明する。
【0039】上記対物レンズ1を作製する際は、先ず、
図5に示すように、第1のレンズ3のレンズ材料からな
る基板41を用意し、当該基板41上に第1のレンズ3
の形状に対応した所定のマスクパターン43を形成す
る。すなわち、第1のレンズ3のレンズ部分9及びレン
ズ支持部11に対応したマスクパターン43を形成す
る。
【0040】なお、図5並びに後掲する図6乃至図13
では、1つの対物レンズ1に対応する部分だけを拡大し
て示しているが、実際には、多数の対物レンズ1を共通
の基板上に同時に形成していき、最後にそれらを切り離
すことで、多数の対物レンズ1を同時に作製する。すな
わち、ここでは、対物レンズ1をウェハプロセスにより
作製する。
【0041】なお、図5に示すように第1のレンズ3の
形状に対応したマスクパターン43を形成する際は、例
えば、所定の形状にパターニングされたフォトレジスト
に対してリフロー処理を施す。すなわち、通常の露光・
現像処理によりフォトレジストをパターニングした後、
当該フォトレジストを過熱溶融させ、その後、再固化さ
せる。その結果、表面張力の働きにより、図5に示すよ
うな曲面を有するマスクパターン43が得られる。
【0042】なお、曲面を有するマスクパターン43を
得る際は、リフロー処理を施すのではなく、いわゆるグ
レイスケールリソグラフィ技術を用いるようにしてもよ
い。この場合は、フォトレジスト露光時の露光強度を、
レンズ形状に対応するように変化させて露光深さを調整
する。このようなグレイスケールリソグラフィ技術を用
いても、図5に示すような曲面を有するマスクパターン
43を形成することができる。
【0043】次に、図6に示すように、上記マスクパタ
ーン43をマスクとして基板41をエッチングし、基板
41を第1のレンズ3に対応した形状とする。なお、こ
のエッチングを行う際は、マスクパターン43のエッチ
ングレートと、基板41のエッチングレートとをほぼ等
しくしておく。これにより、曲面を有するマスクパター
ン43の形状が、そのまま基板41に転写されることと
なる。
【0044】次に、図7に示すように、基板43の一方
の面(上記エッチングを施した面)に、第2のレンズ5
のレンズ材料からなる基板45を貼り付けるとともに、
他方の面に対してパターニング処理を施して、図8に示
すように、円柱状の凸部17を形成する。
【0045】次に、物体側レンズである第1のレンズ3
に磁気コイル7を取り付ける磁気コイル取付工程を施
す。磁気コイル取付工程を行うにあたっては、薄膜状の
磁気コイル7を基板上に予め形成しておく。そして、図
9に示すように、磁気コイル7が形成された基板47
を、第1のレンズ3に対応した形状とされている基板4
1に対向させる。そして、図10に示すように、磁気コ
イル7が形成された基板47を、第1のレンズ3に対応
した形状とされている基板41に貼り付ける。
【0046】ここで、磁気コイル7の内側の部分には、
基板41に形成された凸部17に対応した凹部48を形
成しておく。そして、基板41と基板47とを貼り合わ
せる際は、基板41の凸部17が、基板47上に形成さ
れた凹部48に入り込むように突き合わせる。また、磁
気コイル7は、絶縁を確保するために絶縁体49に埋設
するように形成しておく。このとき、磁気コイル7及び
絶縁体49からなる層の膜厚と、基板41に形成された
凸部17の高さとが、ほぼ等しくなるようにしておく。
【0047】次に、図11に示すように、磁気コイル7
が形成されていた基板47の不要部分を研磨して取り除
く。これにより、基板41の凸部17が外部に露呈す
る。なお、この凸部17の先端面は、第1のレンズ3の
端面9aとなる面であり、換言すれば、磁気ディスクに
対向するレンズ面となる。
【0048】次に、図12に示すように、第2のレンズ
5のレンズ材料からなる基板45上に、第2のレンズ5
の形状に対応した所定のマスクパターン51を形成す
る。すなわち、第2のレンズ5のレンズ部分13及びレ
ンズ支持部15に対応したマスクパターン51を形成す
る。なお、このマスクパターン51を形成する際も、第
1のレンズ3の形状に対応したマスクパターン43の形
成と同様、リフロー処理やグレイスケールリソグラフィ
技術などを適用することで、当該マスクパターン51が
第2のレンズ5に対応した曲面を有するようにする。
【0049】次に、図13に示すように、上記マスクパ
ターン51をマスクとして基板45をエッチングし、基
板45を第2のレンズ5に対応した形状とする。なお、
このエッチングを行う際は、マスクパターン51のエッ
チングレートと、基板45のエッチングレートとをほぼ
等しくしておく。これにより、曲面を有するマスクパタ
ーン51の形状が、そのまま基板45に転写されること
となる。
【0050】以上のようなウェハプロセスにより、基板
41が所定の形状にエッチングされてなる第1のレンズ
3と、基板45が所定の形状にエッチングされてなる第
2のレンズ5と、磁気コイル7とを備えた対物レンズ1
が、共通の基板上に同時に多数形成されることとなる。
そして、最後にそれらを切り離すことで、図1に示した
ような対物レンズ1が多数完成する。このようにウェハ
プロセスを用いて対物レンズ1を作製することにより、
容易に大量生産ができ、製造コストを大幅に低減するこ
とができる。
【0051】なお、上述した製造方法では、磁気コイル
取付工程において、薄膜状の磁気コイル7を基板47に
予め形成しておき、当該基板47を第1のレンズ3とな
る基板41に接合し、その後、磁気コイル7が形成され
ていた基板47を除去するようにした。しかし、磁気コ
イル7の取り付け方法は、これに限定されるものではな
く、例えば、物体側レンズである第1のレンズ3の物体
側面上に、薄膜状の磁気コイル7を、薄膜工程により直
接形成するようにしてもよい。
【0052】この場合は、例えば、第1のレンズ3とな
る基板41に、予め薄膜工程により薄膜状の磁気コイル
7を形成しておき、その後、当該基板41を第1のレン
ズ3に対応した所定の形状となるようにエッチングす
る。このようにしても、上記製造方法と同様に、物体側
レンズである第1のレンズ3の物体側面に磁気コイル7
が形成されてなる対物レンズ1を作製することができ
る。
【0053】ところで、上述した製造方法では、第1の
レンズ3と第2のレンズ5とをウェハプロセスにより重
ねて形成するようにしているが、このように、二つのレ
ンズ3,5を重ねて形成するにあたっては、先ず、下層
に位置する第1のレンズ3を形成する際に、位置合わせ
用のマーカーを基板41上に形成しておき、その後、上
層に位置する第2のレンズ5を形成する際に、基板41
上に形成しておいたマーカーを基準として、第1のレン
ズ3に対する第2のレンズ5の位置合わせを行うように
することが好ましい。
【0054】このように位置合わせを行う場合に用いら
れるマスクの具体例を図14乃至図17に示す。なお、
図14乃至図17では、マスクに形成される各パターン
のサイズについて、具体的な数値例を記載しているが、
当然の事ながら、これらの数値は一例であって、適宜変
更可能であることは言うまでもない。
【0055】図14は、第1のレンズ3となる基板41
をパターニングする際に使用されるマスク(以下、第1
のマスク61と称する。)の一例を示す平面図である。
また、図15は、図14の斜線部分Aを拡大して示した
平面図であり、図15中の四角形の部分62が、個々の
対物レンズ1の第1のレンズ3のレンズ支持部11に対
応し、図15中の円形の部分63が、個々の対物レンズ
1の第1のレンズ3のレンズ部分9に対応する。
【0056】一方、図16は、第2のレンズ5となる基
板45をパターニングする際に使用されるマスク(以
下、第2のマスク71と称する。)の一例を示す平面図
である。また、図17は、図16の斜線部分Bを拡大し
て示した平面図であり、図17中の四角形の部分72
が、個々の対物レンズ1の第2のレンズ5のレンズ支持
部15に対応し、図17中の円形の部分73が、個々の
対物レンズ1の第2のレンズ5のレンズ部分13に対応
する。
【0057】そして、図14に示すように、第1のマス
ク61には、その四隅に十字状の開口部64がそれぞれ
形成されている。したがって、この第1のマスク61を
用いて基板41のパターニングを行うことで、基板41
には、その四隅に十字状の位置合わせ用のマーカーがそ
れぞれ形成されることとなる。
【0058】また、図16に示すように、第2のマスク
71にも、その四隅に十字状の開口部74がそれぞれ形
成されている。そして、この第2のマスク71を用いて
基板45のパターニングを行うときには、上述のように
基板41に形成された位置合わせ用の各マーカーの位置
と、第2のマスク71に形成された各開口部74の位置
とをそれぞれ一致させることで、第2のマスク71の位
置合わせを行う。そして、このように第2のマスク71
の位置合わせを行った上で、この第2のマスク71を用
いて、基板45のパターニングを行う。
【0059】このように、第1のレンズ3となる基板4
1に形成された位置合わせ用の各マーカーの位置と、第
2のマスク71に形成された各開口部74の位置とをそ
れぞれ一致させて、第2のマスク71の位置合わせを行
うことで、第2のマスク71の位置合わせを精度良く行
うことができる。ここで、第2のマスク71は第2のレ
ンズ5を形成するためのマスクであるので、第2のマス
ク71の位置合わせを行うということは、第1のレンズ
3に対する第2のレンズ5の位置合わせを行うというこ
とを意味する。したがって、このように第2のマスク7
1の位置合わせを精度良く行うことで、結果として、第
1のレンズ3に対する第2のレンズ5の位置合わせが、
精度良く行われることとなる。
【0060】以上、本発明の実施の形態について、具体
的な例を挙げて詳細に説明してきたが、本発明は以上の
例に限定されるものではない。
【0061】例えば、上記対物レンズ1では、2群2枚
のレンズ3,5でソリッドイマージョンレンズを構成し
ていたが、本発明に係る対物レンズは、3枚以上のレン
ズからなるものであっても良い。
【0062】また、上記対物レンズ1では、当該対物レ
ンズ1を構成するレンズ3,5として、各レンズ面が曲
面や平面だけからなる通常の凸レンズを用いたが、フレ
ネルレンズ、グレーティングレンズ又はホログラムレン
ズなどを用いることも可能である。これらのレンズを用
いた場合には、レンズを薄型化することが可能であると
いう利点がある。
【0063】また、上記対物レンズ1は、光磁気ディス
ク用であったが、本発明において対象となる光記録媒体
は、光磁気ディスクに限定されるものではなく、例え
ば、記録層の相変化により情報を記録する相変化型光デ
ィスクや、予めエンボスピットにより情報が書き込まれ
た再生専用光ディスクなどであってもよい。ただし、相
変化型光ディスクや再生専用光ディスクのように、記録
再生に磁界を必要としない光記録媒体が対象の場合に
は、対物レンズに磁気コイルを搭載する必要はない。
【0064】さらに、以上の説明では、対物レンズ1を
光学ヘッドに使用するものとして説明したが、本発明に
係る対物レンズは、エバネッセント光を利用することで
解像度を高めた顕微鏡用の対物レンズとしても好適であ
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、高開口数を実現可能であり、しかも製造が容易な
対物レンズ及びその製造方法を提供することができる。
したがって、本発明によれば、光記録媒体の更なる高記
録密度化を進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した対物レンズの一例を示す図で
ある。
【図2】本発明を適用した対物レンズを構成する第2の
レンズに光反射防止用のコーティングを施した例につい
て、コーティングの部分を拡大して示す図である。
【図3】本発明を適用した対物レンズに搭載された磁気
コイルの内径と、当該磁気コイルからの磁界の強度との
関係を調べた結果を示す図である。
【図4】スライダに対物レンズを搭載する様子を示す斜
視図である。
【図5】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説明
するための図であり、第1のレンズとなる基板上に、第
1のレンズに対応したマスクパターンを形成した状態を
示す図である。
【図6】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説明
するための図であり、第1のレンズとなる基板を、第1
のレンズに対応した形状にエッチングした状態を示す図
である。
【図7】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説明
するための図であり、第1のレンズとなる基板上に、第
2のレンズとなる基板を貼り付けた状態を示す図であ
る。
【図8】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説明
するための図であり、第1のレンズとなる基板に凸部を
形成した状態を示す図である。
【図9】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説明
するための図であり、磁気コイルが形成された基板を、
第1のレンズとなる基板に貼り付ける様子を示す図であ
る。
【図10】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説
明するための図であり、磁気コイルが形成された基板
を、第1のレンズとなる基板に貼り付けた状態を示す図
である。
【図11】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説
明するための図であり、磁気コイルが形成されていた基
板の不要部分を除去した状態を示す図である。
【図12】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説
明するための図であり、第2のレンズとなる基板上に、
第2のレンズに対応したマスクパターンを形成した状態
を示す図である。
【図13】本発明を適用した対物レンズの製造工程を説
明するための図であり、第2のレンズとなる基板を、第
2のレンズに対応した形状にエッチングした状態を示す
図である。
【図14】第1のレンズとなる基板をパターニングする
際に使用されるマスクの一例を示す平面図である。
【図15】図14の斜線部分Aを拡大して示す平面図で
ある。
【図16】第2のレンズとなる基板をパターニングする
際に使用されるマスクの一例を示す平面図である。
【図17】図16の斜線部分Bを拡大して示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 対物レンズ、 3 第1のレンズ、 5 第2のレ
ンズ、 9 第1のレンズのレンズ部分、 11 第1
のレンズのレンズ支持部、 13 第2のレンズのレン
ズ部分、 15 第2のレンズのレンズ支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 AA02 AA18 AB10 AB15 AB22 AB25 2K009 CC03 DD12 EE03 5D119 AA22 AA38 BA01 BB01 BB05 JA43 JA46 JA47 JA50 JA65 JC05 LB12 NA05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体の記録及び/又は再生用の光
    学ヘッドに使用される対物レンズであって、 レンズ部分と一体に形成されたレンズ支持部を有する複
    数のレンズを備え、 各レンズのレンズ支持部同士が接合されてなることを特
    徴とする対物レンズ。
  2. 【請求項2】 各レンズのレンズ支持部は、光軸方向の
    厚みがレンズ間距離に対応するように形成されており、 各レンズのレンズ支持部同士を接合することにより、各
    レンズ間の距離が所定の大きさとされていることを特徴
    とする請求項1記載の対物レンズ。
  3. 【請求項3】 上記レンズ支持部は、レンズ部分の外周
    に形成されてなるとともに、各レンズのレンズ支持部の
    外径が略同一であることを特徴とする請求項1記載の対
    物レンズ。
  4. 【請求項4】 上記複数のレンズとして、少なくとも、
    光記録媒体に対向する第1のレンズと、第1のレンズの
    前段に配置された第2のレンズとを備え、 第1のレンズのレンズ支持部の第2のレンズ側の面と、
    第2のレンズのレンズ支持部の第1のレンズ側の面と
    が、互いに略平行な平面とされており、それらの面同士
    が接合されていることを特徴とする請求項1記載の対物
    レンズ。
  5. 【請求項5】 上記第2のレンズは、レンズ部分の第1
    のレンズ側の面と、レンズ支持部の第1のレンズ側の面
    とが、同一平面とされていることを特徴とする請求項4
    記載の対物レンズ。
  6. 【請求項6】 上記複数のレンズとして、少なくとも、
    光記録媒体に対向する第1のレンズと、第1のレンズの
    前段に配置された第2のレンズとを備えるとともに、 上記第1のレンズの光記録媒体対向面側に配置された磁
    気コイルを備えることを特徴とする請求項1記載の対物
    レンズ。
  7. 【請求項7】 上記第1のレンズは、光記録媒体対向面
    に凸部を有し、 上記磁気コイルは、上記凸部の周囲を取り巻くように配
    されていることを特徴とする請求項6記載の対物レン
    ズ。
  8. 【請求項8】 上記磁気コイルの内径は、光記録媒体の
    記録及び/又は再生時に上記複数のレンズにより集光さ
    れる光のスポット径よりも大きく、且つ、100μm以
    下であることを特徴とする請求項6記載の対物レンズ。
  9. 【請求項9】 上記複数のレンズのうちの少なくとも一
    つには、光反射防止用のコーティングが施されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の対物レンズ。
  10. 【請求項10】 上記複数のレンズのうちの少なくとも
    一つは、フレネルレンズ、グレーティングレンズ又はホ
    ログラムレンズであることを特徴とする請求項1記載の
    対物レンズ。
  11. 【請求項11】 レンズ部分と一体に形成されたレンズ
    支持部を有する複数のレンズを、各レンズのレンズ支持
    部同士を接合することで、複数のレンズからなる対物レ
    ンズを構成するととともに、 上記複数のレンズのうちの少なくとも一つを、ウェハプ
    ロセスによりレンズ材料を所定の形状にエッチングする
    ことで形成することを特徴とする対物レンズの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 上記複数のレンズのうちの少なくとも
    二つを、上記ウェハプロセスにより、それらのレンズを
    重ねて形成するとともに、下層のレンズを形成する際
    に、位置合わせ用のマーカーをウェハ上に形成してお
    き、上層のレンズを形成する際に、上記マーカーを基準
    として下層のレンズに対する上層のレンズの位置合わせ
    を行うことを特徴とする請求項11記載の対物レンズの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 上記ウェハプロセスにおいて、リフロ
    ー処理により所定の形状とされたレジストを、レンズ材
    料をエッチングする際のマスクとして用いることを特徴
    とする請求項11記載の対物レンズの製造方法。
  14. 【請求項14】 上記複数のレンズのうちの物体側レン
    ズに磁気コイルを取り付ける磁気コイル取付工程を有す
    ることを特徴とする請求項11記載の対物レンズの製造
    方法。
  15. 【請求項15】 上記磁気コイル取付工程では、薄膜状
    の磁気コイルを基板上に予め形成しておき、当該基板を
    物体側レンズに接合し、その後、当該基板の不要部分を
    除去することを特徴とする請求項14記載の対物レンズ
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記磁気コイル取付工程では、物体側
    レンズの物体側面上に薄膜状の磁気コイルを薄膜工程に
    より形成することを特徴とする請求項14記載の対物レ
    ンズ。
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