JP2000131190A - レンズメータ - Google Patents

レンズメータ

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JP2000131190A
JP2000131190A JP10304054A JP30405498A JP2000131190A JP 2000131190 A JP2000131190 A JP 2000131190A JP 10304054 A JP10304054 A JP 10304054A JP 30405498 A JP30405498 A JP 30405498A JP 2000131190 A JP2000131190 A JP 2000131190A
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Shinichi Kobayashi
信一 小林
Hidekazu Yanagi
英一 柳
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Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノギス等の器具を用いずに既存の構成を利用し
てレンズの中心厚を測定できると共に、この中心厚から
レンズの屈折率を求めることができるレンズメータを提
供すること。 【解決手段】被検レンズLを透過する測定光束をライン
センサ21,22(受光手段)に投影して、ラインセン
サ21,22からの出力信号を基に被検レンズLの光学
特性を求める演算制御回路23を有するレンズメータに
おいて、被検レンズLの屈折面の曲率形状や厚さ等の寸
法を測定して寸法データを出力する印点装置25を備え
ると共に、演算制御回路23は寸法データと光学特性か
ら被検レンズLの屈折率を求める様に設定されているレ
ンズメータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被検レンズの光学特
性を測定するレンズメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス材やプラスチック等のレンズ素材
の屈折率を求める方法としては、被検物で頂角が既知で
あるプリズムを作り、このプリズムによる光線の偏角量
より求める方法と、被検物の表面の反射率より求める方
法が知られている。
【0003】しかしながら、前者の場合はプリズムを作
らなければならず、既にレンズの形状をした被検物の測
定はできない。また、後者の場合は、眼鏡レンズの表面
に反射防止や、傷付き防止等のコートが施されている場
合が多く、反射率の測定ができない。
【0004】また、レンズ形状をした被検物の屈折率を
測定する方法も各種提案されている。例えば、空気中と
水中での屈折力(度数)の差から屈折率を求める方法も
あるが、レンズを水中に浸すため、測定が煩雑となる
上、水中に没した場合は水とレンズ材との屈折率差が小
さくなり、空気中での場合に比べレンズの見掛けの数が
弱くなるため、レンズメータの測定感度を高くしなけれ
ばならない。
【0005】さらに、別の方法として光の干渉を用いて
レンズの実際の厚みと光路長の差から屈折率を求める方
法も考えられているが、複雑で、専用の光学系が必要と
なるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、簡単な構成で
レンズの屈折率を求めることが望まれている。
【0007】また、例えば眼鏡店では、片側の眼鏡レン
ズを破損した客が来店して、この客から眼鏡の修理を依
頼された場合、左右の度数が同程度であればほぼ同じ屈
折率の材料で処方することが望ましい。
【0008】しかし、客の持ち込んだ眼鏡レンズの屈折
率は不明であることが多い。レンズにメーカ名や種類が
隠しマークとしてレンズ表面に刻印されている場合もあ
るが、レンズ表面にコートが付けられていたり、傷が多
かったりすると、メーカ名や種類を隠しマークから特定
することが困難である場合が多い。
【0009】しかも、一般に、レンズでは、同じ度数の
ものでも屈折率によってレンズの中心厚が異なることが
知られている。即ち、高屈折率の材料で作られた眼鏡レ
ンズは同じ度数のものであっても中心厚が薄い。
【0010】これらの結果、単純にレンズの屈折度数を
測定して、同じ屈折度数のレンズを用いて眼鏡を修理し
ても、眼鏡の左右のレンズの中心厚が異なることも考え
られ、好ましくない。
【0011】尚、熟練者であれば、レンズの度数と、中
心厚から屈折率を概略推定することも可能である。
【0012】しかし、経験の浅い人の場合は、レンズの
度数とレンズの中心厚からレンズメーカのカタログと比
較して屈折率を得なければならず、手間がかかるもので
ある。しかも、従来は、レンズメータが中心厚を測定す
る機構を有していないため、レンズの中心厚を測定する
のにノギス等の器具を用いなければならず、手間がかか
るものであった。
【0013】そこで、この発明は、ノギス等の器具を用
いずに既存の構成を利用してレンズの中心厚を測定でき
ると共に、この中心厚からレンズの屈折率を求めること
ができるレンズメータを提供することを目的とするもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被検レンズを透過する測定光束
を受光手段に投影して、受光手段からの出力信号を基に
前記被検レンズの光学特性を求める演算手段を有するレ
ンズメータにおいて、前記被検レンズの寸法を測定して
寸法データを出力する測定手段を備えると共に、前記演
算手段は前記寸法データと前記光学特性から前記被検レ
ンズの屈折率を求める様に設定されているレンズメータ
としたことを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、前記測定手段は、上下
動して前記被検レンズの上面に当接させられる少なくと
も3本の移動部材と、前記移動部材の移動位置を検出す
る検出手段とを備え、前記演算手段は、前記検出手段か
らの検出信号を基に前記被検レンズの屈折面の面形状デ
ータを前記寸法データとして求める様に設定されている
ことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、前記移動部材は前記被
検レンズの軸方向指示用の印点をする印点針であること
を特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、前記検出手段は、前記
移動部材の上端部に設けられた反射面と、前記反射面に
測定光束を投影する測定光投影手段と、前記測定光束の
前記反射面で反射する反射光を受光する一次元又は二次
元の受光センサを備えることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、移動部材の位置を検出
する受光センサは前記被検レンズの光学特性を測定する
受光センサと共通であることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、前記演算手段は、前記
受光手段から得られた光学特性のうちの屈折度数と、前
記面形状データから被検レンズの屈折率及び材質を求め
ることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
基づいて説明する。 (1)第1実施例 <構成>図5において、1はレンズメータの本体、2は
本体1の前側下端部に設けられたキーボード、3,4は
キーボード2の左端部に設けられたスイッチ、5はキー
ボード2の中央部に設けられた複数のメンブレンスイッ
チ、6はキーボード2の右端部に設けられたテンキーで
ある。そして、スイッチ3,4、複数のメンブレンスイ
ッチ5、テンキー6等の機能の説明は省略したが、光学
特性の測定時にはスイッチ3,4、複数のメンブレンス
イッチ5、テンキー6等が用いられる。
【0021】また、本体1の上端部にはCRT又は液晶
ディスプレイ等の表示装置7が表示手段として設けら
れ、本体1の側部にはプリンタ8が設けられ、本体1の
前側面には上光学部品収納部9及び下光学部品収納部1
0が上下に間隔をおいて突設されている。この光学部品
下収納部10の上端にはレンズ受テーブル11が一体に
設けられている。このテーブル11上には筒状のレンズ
受12が装着されている。
【0022】この上光学部品収納部9及び下光学部品収
納部10には、これらに跨る測定光学系(図1参照)が
設けられている。この測定光学系は、上光学部品収納部
9内に配設された受光光学系9aと、下光学部品収納部
10内に配設された照明光学系10aを有する。
【0023】この照明光学系10aは、光源としてのL
ED(発光ダイオード)13,ピンホール14,レンズ
15,スリット等のパターン板16,反射ミラー17,
レンズ18等を、この順に有する。また、受光光学系9
aは、コリメータレンズ19,反射ミラー20,一対の
平行な一次元のラインセンサ(ラインCCD)21,2
2を受光手段(受光センサ)として有する。尚、本実施
例では、一対の平行なラインセンサ21,22を受光手
段として有するが、このラインセンサ21,22に代え
て二次元のエリアCCD(エリアセンサ)を受光手段
(受光センサ)とすることもできる。
【0024】このラインセンサ21,22からの出力信
号は、演算制御回路(演算手段)23に入力される。こ
の演算制御回路23は、LEDを発光制御すると共に、
一次元のラインセンサ21,22からの出力信号を基に
被検レンズLのS(球面度数),C(円柱度数),A
(円柱軸角度),P(プリズム量)等の屈折特性(光学
特性)を表示装置7の画面7aに表示するようになって
いる。
【0025】また、本体1の正面には、光学部品収納部
9,10間に位置させて、レンズ抑え装置(レンズ抑え
機構)24がレンズ抑え手段として設けられていると共
に、印点装置(印点機構)25が印点手段(軸打装置)
として設けられている。この印点装置25は、図6,図
7に示した様に、被検レンズの屈折面の寸法としての曲
率(面形状データ)を寸法データとして測定する形状測
定手段、及び、被検レンズの厚さ(寸法)を寸法データ
として測定する厚さ測定手段を兼用している。尚、レン
ズ抑え装置24には、周知の構造が採用されているの
で、その詳細な説明は省略する。
【0026】印点装置25は、図6〜図8に示した様
に、上下に延びる支持軸26,26を有する。この支持
軸26,26は、上部が本体1の正面に図示しない位置
で上下動可能に保持されていると共に、図示しないバネ
手段で上方の所定位置に付勢されている。この支持軸2
6,26の上下の位置は、支持軸26,26に連動する
ポテンショメータ26aで検出できるようになってい
る。
【0027】また、印点装置25は、支持軸26,26
の下端部に固定されたブラケット27と、この左右に延
び且つブラケット27軸線回りに回動自在に保持された
回動軸28と、回動軸28の一端部に固定された板状の
操作レバー29と、回動軸28に左右に所定間隔をおい
て固定された3つの筺体30を有する。
【0028】この筺体30は図8に示した様に操作レバ
ー29の板面と平行な方向に延びる支持壁30a,30
bを有する。しかも、印点装置25は、操作レバー29
の板面と直交する方向に延びる検出軸31を有する。こ
の検出軸31は支持壁30a,30bを貫通して筺体3
0の外部に突出している。
【0029】また、検出軸31の筺体30内の部分に
は、図8中上下に間隔をおいてバネ受用のフランジ31
a及び移動規制用のフランジ31bが形成されていると
共に、フランジ31a,31b間に位置させてラック3
1cが形成されている。そして、支持壁30aとフラン
ジ31aとの間にはコイルスプリング32が介装されて
いて、このコイルスプリング32によりフランジ31b
が支持壁30bに当接させられている。
【0030】更に、印点装置25は、筺体30に取り付
けたポテンショメータ(検出手段)33と、ポテンショ
メータ33の出力軸に固定され且つラック31cに噛合
するピニオン34と、検出軸(移動部材)31のフラン
ジ31b側の外端に一体に設けられたアーム35と、ア
ーム35の先端部に取り付けられた保持部36と、保持
部36に取り付けられた印点ピン(移動部材としての印
点針)37と、本体1の正面に図5の様に取り付けられ
たインク供給装置38(図6参照)を有する。このポテ
ンショメータ33からの出力信号は演算制御回路23に
入力される様になっている。尚、操作レバー29とアー
ム35は平行に設けられ、検出軸31と印点ピン37は
平行に設けられ、これら操作レバー29,アーム35,
印点ピン37はクランク状に設けられている。
【0031】インク供給装置38は、図9,図10に示
した様に、有底で浅い方形状の容器本体39と、容器本
体39内に配設され且つインクを染み込ませたスポン
ジ,多孔質部材等のインク保持体40と、容器本体39
の正面側の開口を覆う蓋体41と、蓋体41の正面に配
設されたスライド板42と、蓋体41に取り付けられて
スライド板42を蓋体41に左右にスライド可能に保持
している保持板43を有する。
【0032】この蓋体41には左右に等間隔をおいて3
つの窓孔41a,41b,41cが形成され、保持板4
3には窓孔41a,41b,41cに対応する窓孔43
a,43b,43cが形成されている。また、スライド
板42には窓孔41a,41b,41cと同じ間隔の窓
孔42a,42b,42cが形成されている。この窓孔
42a,42b,42cは、スライド板42が図9の如
く左側に移動させられた状態では、窓孔41a,41
b,41cに夫々一致させられると共に、窓孔43a,
43b,43cにそれぞれ一致させられるようになって
いる。また、スライド板42が図10の如く右側に移動
させられた状態では、スライド板42が窓孔41a,4
1b,41cがを覆うようになっている。 <作用>次に、この様な構成のレンズメータの作用を説
明する。
【0033】被検レンズLの屈折特性(光学特性)測定
後の印点時には、スライド板42を図9の如く左側に移
動させて、窓孔42a,42b,42cを窓孔41a,
41b,41cに夫々一致させると共に窓孔43a,4
3b,43cにそれぞれ一致させる。この状態では、3
つの印点ピン37の先端をインク保持体40に接触させ
ることができる。従って、3つの印点ピン37の先端に
インク保持体40からのインクを付着させて、被検レン
ズLに従来と同様に印点を行うことができる。
【0034】また、通常は、図10の如くスライド板4
1を右側に移動させて、窓孔41a,41b,41cを
スライド板41で覆っておいて、印点ピン37の先端が
インク保持体40に接触しないようにしておく。従っ
て、この状態では印点ピン37の先端にインクが付いて
いない状態となっている。この状態で、被検レンズLの
前側屈折面Lf及び後側屈折面Lbのカーブの測定を以下
の様にして行う。 i.前側屈折面Lfの形状(カーブすなわち曲率)測定 被検レンズLを図1の如く前側屈折面Lfを上にしてレ
ンズ受12上に載置して、被検レンズLの光学中心を測
定光学系の光軸に合わせると共に、被検レンズLに円柱
軸がある場合には円柱軸を左右方向に向けてX軸に合わ
せる。この状態で、レンズ抑え装置25により被検レン
ズLをレンズ受12上に抑えさせる。
【0035】次に、操作レバー29を図6の状態から図
7の様に水平に倒して、印点ピン37を上下に向けた
後、支持軸26を下方に付勢する図示しないバネ(スプ
リング)のバネ力に抗して操作レバー29を下方に押圧
変位させる。これに伴い、支持軸26に連動するポテン
ショメータ26aからの出力信号が演算制御回路23に
入力される。
【0036】そして、更に操作レバー29を下方に押圧
変位させて、3つの印点ピン37,37,37を被検レ
ンズLの前側屈折面Lfに当接させる。この際、各3つ
の筺体30,30,30はスプリング32のバネ力に抗
して下方に変位させられ、各筺体30のポテンショメー
タ33からの検出信号が演算制御回路23に面形状デー
タ及び厚さデータ等の寸法データとして入力される。
【0037】この演算制御回路23は、ポテンショメー
タ26a及び3つのポテンショメータ33からの出力信
号を受けると、これらの出力信号から3つの印点ピン3
7,37,37の先端の高さを演算により求め、RAM
12に記憶させる。演算制御回路23は、3つの印点ピ
ン37,37,37の高さと間隔から被検レンズLの前
側屈折面Lfのカーブ及びカーブの高さ方向の位置を求
めて、RAM12に記憶させる。 ii.後側屈折面Lbの形状(カーブ)測定 一方、被検レンズLを図2の如く後側屈折面Lbを上に
してレンズ受12上に載置して、被検レンズLの光学中
心を測定光学系の光軸に合わせると共に、被検レンズL
に円柱軸がある場合には円柱軸を左右方向に向けてX軸
に合わせる。この状態で、レンズ抑え装置25により被
検レンズLをレンズ受12上に抑えさせる。
【0038】次に、上述と同様に操作レバー29を図6
の状態から図7の様に水平に倒して、印点ピン37を上
下に向けた後、支持軸26を下方に付勢する図示しない
バネ(スプリング)のバネ力に抗して操作レバー29を
下方に押圧変位させる。これに伴い、支持軸26に連動
するポテンショメータ26aからの出力信号が演算制御
回路23に入力される。
【0039】そして、更に操作レバー29を下方に押圧
変位させて、3つの印点ピン37,37,37を被検レ
ンズLの後側屈折面Lbに当接させる。この際、各3つ
の筺体30,30,30はスプリング32のバネ力に抗
して下方に変位させられ、各筺体30のポテンショメー
タ33からの検出信号が演算制御回路23に面形状デー
タ及び厚さデータ等の寸法データとして入力される。
【0040】この演算制御回路23は、ポテンショメー
タ26a及び3つのポテンショメータ33からの出力信
号を受けると、これらの出力信号から3つの印点ピン3
7の先端の高さを演算により求め、RAM12に記憶さ
せる。演算制御回路23は、3つの印点ピン37,3
7,37の高さと間隔から被検レンズLの後側屈折面L
bのカーブ及びカーブの高さ方向の位置を求めて、RA
M12に記憶させる。 iii.レンズの中心厚さの算出 演算制御回路23は、上述の様に被検レンズLの前側屈
折面Lfと後側屈折面Lbのカーブ及びカーブの高さ方向
の位置のデータを求めると、これらのデータから被検レ
ンズLの半径方向における各位置の厚さを求めてRAM
12に記憶させる。この各位置の厚さには被検レンズL
の中心厚も含まれる。iv.光学特性測定次に、LED1
3を発光させて、LED13からの測定光束をピンホー
ル14,レンズ15,パターン板16のリング穴16
a,反射ミラー17,レンズ18を介して被検レンズL
に入射させる。これにより、パターン板16のリング穴
16aを透過した円形の測定光束が被検レンズLを透過
する。この被検レンズLを透過した測定光束は、コリメ
ータレンズ19,反射ミラー20を介して一対の平行な
ラインセンサ21,22に図3,図4の如く部分的に投
影される。このラインセンサ21,22からの出力(出
力信号)は演算制御回路23に入力されることになる。
【0041】この測定において、演算制御回路23は、
表示装置7の画面7aに測定光学系の光軸を示す十字線
が表示させると共に、ラインセンサ21,22の出力か
ら得られるプリズム量から被検レンズLの光軸を画面7
aに表示させる。従って、画面7aを見ながら被検レン
ズLを移動させて、被検レンズLの光軸を十字線の交点
(測定光学系の測定光軸)に一致させ、この一致点にお
ける屈折度数を測定する。
【0042】尚、被検レンズLがレンズ受12上に載置
されていない場合、即ち被検レンズLが測定光路途中に
配設されていない場合、或は、被検レンズLに円柱軸が
ない場合には、図3に示した様に円形パターン16a´
の一部がラインセンサ21,22上に投影される。ま
た、被検レンズLに円柱軸がある場合には、図4に示し
た様に楕円形状パターン16a´´の一部がラインセン
サ21,22上に投影される。 v.被検レンズLの屈折率 ここで、レンズの頂点屈折率をS、レンズ表面(前側屈
折面Lf)の曲率をr1,レンズ裏面(後側屈折面Lb)
の曲率をr2、レンズの中心厚さをd、レンズの屈折率
をnとすると、頂点屈折率Sが既知であれば被検レンズ
Lの屈折率nを次の式から求めることができる。
【0043】 ここで、レンズの頂点屈折率Sは、レンズメーターの基
本機能として求めることができる。
【0044】従って、上述したように、i.で求めた被検
レンズLの前側屈折面Lfのカーブ(曲率r1)、ii.で
求めた被検レンズLの後側屈折面Lbのカーブ(曲率r
2)、iii.で求めた被検レンズLの中心厚d及びレンズ
の頂点屈折率Sから被検レンズLの屈折率nを求めるこ
とができる。しかも、この被検レンズの厚さや屈折率を
求めることで、被検レンズの材質等を求めることもでき
る。ところで、顧客が眼鏡(メガネ)における左右の眼
鏡レンズの一方を破損した場合等において、この破損し
た眼鏡レンズを新たなものにしたい場合に、破損してい
ない他方の眼鏡レンズの屈折率(屈折特性)の程度が被
検レンズLの厚さとの関係から大まかに求めることがで
きれば、即ち被検レンズLの屈折の程度が高屈折率、中
屈折率、低屈折率のいずれであるかを求めることができ
ればよい。従って、上述の様に印点ピン(印点針)37
を用いて求めた被検レンズLの屈折率nは、必ずしも高
精度で求めることができないが、被検レンズLの屈折の
程度が高屈折率、中屈折率、低屈折率のいずれであるか
が簡易に判定できるので、レンズのメーカーや材質と屈
折率や厚さ等の関係レンズデータを予めコンピュータの
記録手段に記録しておいて、測定により求めた被検レン
ズLの屈折の程度が記録手段に記録したレンズデータの
いずれに近いかをコンピュータにより比較させて検出す
ることにより、破損していない方の眼鏡レンズの材質や
メーカ等を知ることができ、この結果から破損していな
い方の眼鏡レンズの材質と同じか略同じ材質のレンズを
用いて破損した側のレンズ枠の眼鏡レンズを作ることが
できる。
【0045】また、眼鏡の破損していない方の眼鏡レン
ズ(被検レンズ)の屈折特性をレンズメーターで測定す
ることにより、この測定結果から眼鏡レンズが累進レン
ズであることがわかった場合、上述の3つの印点ピン
(印点針)27で測定する眼鏡レンズの屈折面のカーブ
は累進レンズである眼鏡レンズの遠用部において求め
る。即ち、上述の3つの印点ピン(印点針)27で眼鏡
レンズの遠用部を測定して、遠用部における眼鏡レンズ
の屈折面のカーブを求める。
【0046】この場合、カーブ値はできるだけ累進部に
近い側で測定する。尚、この眼鏡レンズの屈折特性から
累進レンズか否かを求める測定光学系の構成は、一つの
測定光束を用いる構成のものでも、レンズアレイや多数
の絞りを用いて多数の測定光束を用いるものでもよい。
一つの測定光束を用いる構成のものでは、被検レンズを
測定光軸に対して累進部がある位置を予測して前後に移
動させたときに、球面度数(加入度数)の大きな変化が
あれば累進部であることが分かる。また、レンズアレイ
や多数の絞りを用いて多数の測定光束を用いるもので
は、円柱度数の分布や球面度数の分布から遠用部と累進
部を求めることができる。
【0047】更に、上述の3つの印点ピン(印点針)2
7の軸線を結ぶ面がレンズ受12の光軸から本体1の正
面壁とは反対方向に多少オフセットされる様に、3つの
印点ピン(印点針)27を配置することで、眼鏡レンズ
(被検レンズ)が単レンズであるかか累進レンズである
かを気にすることなく、眼鏡レンズの屈折面のカーブを
測定できる。これは、眼鏡レンズが累進レンズである場
合、通常、眼鏡(メガネ)の眼鏡レンズはレンズ枠の幾
何学中心より下側(眼鏡を装用している状態での下側)
にくることになるので、左右上下に延びる板面を有する
当て板を本体1に前後に移動可能に設けると共に、この
当て板に左右動可能な鼻当支持部材を設けて、この鼻当
支持部材に眼鏡の鼻当を支持させて、眼鏡レンズの屈折
特性を測定する場合、眼鏡のレンズ枠は下側(眼鏡を装
用している状態での下側)が当て板に当接する様にして
測定することになる。この結果、この様な鼻当支持部材
を有するレンズメーターでは、レンズ枠の略中央にレン
ズメーターの測定光軸がくるように眼鏡レンズを配置す
ることで、3つの印点ピン(印点針)27がレンズ枠の
幾何学中心より眼鏡のブリッジがある側で眼鏡レンズに
当接することになるので、即ち、累進レンズの場合には
3つの印点ピン(印点針)27が眼鏡レンズの遠用部に
当接することになるので、眼鏡レンズ(被検レンズ)が
単レンズであるかか累進レンズであるかを気にすること
なく、眼鏡レンズの屈折面のカーブを測定できる。 vi.その他 尚、被検レンズLの両面(両屈折面)のカーブ(面形状
データである曲率),カーブの各位置の高さ,厚さ等の
寸法データを求める構成としては、本実施例に限定され
るものではなく、以下に説明するような実施例の構成を
用いることもできる。 (2)第2実施例 図11〜図19は、この発明の第2実施例を示したもの
である。
【0048】本実施例は、第1実施例における印点装置
25のポテンショメータ26aや筺体30内の構造を省
略すると共に、図16,図17に示した様に3つの各保
持部36に印点ピン(移動部材である印点針)37を上
下動可能に保持させている。この保持部36は図18に
示した様に中空に形成されている。
【0049】印点ピン37は、下部ピン44と上部ピン
45から構成されている。下部ピン44は、保持部36
の下壁36aを貫通し、上端部に抜け止め防止のフラン
ジ44aと雄ネジ部44bが設けられている。
【0050】また、上部ピン45は大径軸部45aと小
径軸部45bから構成されている。この小径軸部45b
には図18(c)の如く回り止め用の平坦面45cが形成
され、この小径軸部45bは保持部36の上壁36bを
貫通して保持部36内に挿入されている。そして、この
小径軸部45bの下端部には下部ピン44の雄ネジ部4
4bが同軸上で螺着されている。しかも、上壁36bと
フランジ44aとの間にはスプリング46が介装され
て、フランジ44aを下壁36aに当接させている。更
に、上部ピン45の上端部には軸線と45゜の角度の反
射面45dが形成されている。この様な印点ピン37は
左右に等ピッチで3つ設けられている。
【0051】上光学系収納部9の下部には、図13の様
に3つの各印点ピン37に対応させた3つのLED46
a,46b,46cが測定光投影手段として図示しない
位置で取り付けられている。この各LED46a,46
b,46cは、演算制御回路23により発光制御され
て、可視光を発光するようになっている。
【0052】更に、コリメータレンズ19の直下にパタ
ーン板47が配設されている。このマスクパターン板4
7は、赤外光を透過し且つ可視光を遮断するマスク層4
9を透明基板48に設けたものである。このマスク層4
9には互いに平行なスリット49a,49bが図11,
図12及び図14に示した様に形成されている。このス
リット49a,49bの向きは、これらを透過するスリ
ット光束がラインセンサ21,22上に投影されたと
き、スリットパターン49a´,49b´として図15
の二点鎖線の如くラインセンサ21,22の延びる方向
と直交する様に設定されている。
【0053】従って、第1実施例の様に被検レンズLを
レンズ受12上にセットした後に、図16の状態から操
作レバー29を水平に倒して印点ピン37を図17の如
く上下に向けると共に、操作レバー29を下方に移動操
作して3つの印点ピン37を図11又は図12の如く被
検レンズLの前側屈折面Lf又は後側屈折面Lbに当接さ
せる。この際、各印点ピン37がスプリング46のバネ
力に抗して上下動して、各印点ピン37の下端が被検レ
ンズLの屈折面LfまたはLbに夫々当接する。この際
の、各印点ピン37の反射面45dの高さは被検レンズ
Lの屈折面Lf,Lbの曲率(カーブ)に応じて異なる。
【0054】この状態でLED46a,46b,46c
を順に発光させて、各印点ピン37の被検レンズLへの
接触点の高さを求める。この求め方は、各印点ピン37
で同様であるので、LED46aとこれに対応する印点
ピン37との関係を説明し、他については省略する。
【0055】今、LED46aを発光させると、このL
ED46aからの光束はLED46aに対応する印点ピ
ン37の反射面45dに向けて照射される。そして、反
射面47で反射した光束は、スリット49a,49bを
透過してスリット光となった後に、コリメータレンズ1
9,反射ミラー20を介して一対のラインセンサ21,
22の上に図15の二点鎖線の如く投影パターン49a
´,49b´として投影される。図19は、スリット4
9aを透過する光束を模式的に示したものである。
【0056】このラインセンサ21と投影パターン49
a´,49b´との交点P1,P1´の間隔及びライン
センサ22と投影パターン49a´,49b´との交点
P2,P2´の間隔から、LED46aに対応する印点
ピン37の下端すなわち印点ピン37の被検レンズLへ
の接触点の高さを求めることができる。
【0057】この様な測定を残りのLED46b,46
cを発光させて、残りの2つの印点ピン37の下端すな
わち印点ピン37の被検レンズLへの接触点の高さを求
めることができる。しかも、この様な測定は、被検レン
ズLの屈折面Lf,Lbに対してそれぞれ行って、被検レ
ンズLの屈折面Lf,Lbの曲率(カーブ)を求めると共
に被検レンズLbの厚さを求める。 (3)第3実施例 第2実施例では、3つの各印点ピン37の各反射面45
dを用いてLED46a,46b,46cからの光束を
パターン板47側にそれぞれ案内しているが、必ずしも
これに限定されるものではない。例えば、第2実施例に
おけるLED46a,46b,46cを省略すると共
に、3つの各印点ピン37の反射面45dを省略して、
図20に示した様に3つの各印点ピン37,37,37
の上端部にLED46a´,46b´,46c´を直接
取り付けた構成としてもよい。
【0058】この場合にも、3つの印点ピン37の被検
レンズへの接触位置(接触高さ)に応じて、LED46
a´,46b´,46c高さが変わるので、LED46
a´,46b´,46c´の光束が直接パターン板47
側に向けて照射されることになる。この構成以外の構成
及び作用・効果は第2実施例と同じであるので、その説
明は省略する。 (4)第4実施例 図21,図22は、この発明の実施の形態の第4実施例
を示したものである。本実施例では、レンズ受テーブル
11に大径の光案内孔50(光案内部)を設けている。
【0059】しかも、本実施例では、図22に示した様
に光案内孔50の左右の部分に沿って略半円形に延びる
円弧状の突部51,51をレンズ受テーブル11にレン
ズ受として設けると共に、突部51,51の一端部間に
位置させて光案内孔50に開放するスリット状の切欠5
2をレンズ受テーブル11に設けている。この切欠52
は本体2の正面に対して直交する方向(前後方向)に延
びている。
【0060】また、このレンズ受テーブル11の下方に
は、光学部品下収納部10内に位置させたレンズ高さ検
出手段(測定手段)53がレンズ位置検出手段(距離特
定手段)として配設されている。このレンズ高さ検出手
段53は、光源54とラインセンサ(受光センサ)55
から構成されている。この光源54(測定光投影手段)
は光学部品下収納部10の前壁10aの内面にブラケッ
ト10bを介して取り付けられ、ラインセンサ55はレ
ンズ受テーブル11の下面に前後方向に向けて取り付け
られている。
【0061】しかも、この光源54は、光案内孔50を
介して円弧状の突部51,51の略中央に向けて測定光
束54aを投影するようになっている。しかも、突部5
1,51上に載置された被検レンズLの後側屈折面Lb
(下面)で反射した測定光束54aがラインセンサ55
に投影される様になっている。そして、測定光束54a
のラインセンサ55への投影位置によって、レンズ受テ
ーブル11の上面から被検レンズLの後側屈折面Lbの
中央部の高さ(被検レンズLの測定光軸上の位置)が求
められるようになっている。
【0062】尚、図22(a)では、測定光束を投影する
光投影手段を光源54のみとした例を示したが、必ずし
もこれに限定されるものではない。例えば、図22(b)
に示したように、光源54からの測定光束をレンズ55
と反射ミラー56を介して被検レンズLに向けて投影す
る様にした照明光学系Sを光投影手段としてもよい。こ
の実施例では、光学部品下収納部10の前壁10aに反
射ミラー56を固定している。また、レンズ55は図示
を省略した保持手段を介してブラケット10bに取り付
けられている。
【0063】しかも、反射ミラー56は固定している
が、この反射ミラー56をガルバノミラーに代えて、光
源54からの測定光束を操作することにより、レンズ5
5の下面の面形状データ(曲率)及び高さ等の寸法デー
タを求めることができる。 (5)第5実施例 図23(a)は、この発明の実施の形態の第5実施例を示
したものである。図23(a)に示した高さ測定手段60
(距離特定手段)すなわち測定手段は、光学部品下収納
部10内に装着したポテンショメータ(検出手段)61
と、このポテンショメータ61の入力軸61aに基端部
を固定したL字状の測定アーム62を移動部材として有
する。
【0064】この測定アーム62とレンズ受テーブル1
1との間にはバネ圧の弱いスプリング63が介装されて
いて、このスプリング63は測定アーム62を上方に付
勢している。しかも、測定アーム62の先端部62aは
上方に向けられていて、この先端部62aにはプローブ
64が装着されている。尚、測定アーム62は不使用時
には退避位置(図23(a)中、右方)に図示しないソレ
ノイド等で回動させて退避させるようにする。
【0065】本実施例では、スプリング63のバネ力に
よりプローブ64が被検レンズ40に当接した位置のポ
テンショメータ61からの出力を基に、レンズ受テーブ
ル11の上面から被検レンズLの後側屈折面Lbの中央
部の高さ(被検レンズLの測定光軸上の位置)が求めら
れるようになっている。 (6)第6実施例 図23(b)は、この発明の実施の形態の第6実施例を示
したものである。本実施例では、被検レンズLの後側屈
折面Lbを半径方向にトレースするトレース手段70が
高さ測定手段(距離特定手段)として光学部品下収納部
10内に配設されている。
【0066】このトレース手段70は、光学部品下収納
部10内に固定したブラケット71と、ブラケット71
上に前後に間隔をおいて互いに平行に植立固定したガイ
ドロッド72,72と、ガイドロッド72,72間に平
行に配設され且つブラケット71に回転自在に保持され
た送りネジ73と、ブラケット71に固定され且つ送り
ネジ73を正逆回転駆動するパルスモータ74と、ガイ
ドロッド72,72に上下動可能に支持され且つ送りネ
ジ73により上下駆動されるスライドベース75を有す
る。
【0067】また、トレース手段70は、スライドベー
ス75に上下に向けて平行に保持されたガイドレール7
6,76と、ガイドレール76,76に上下動可能に保
持されたスライダ(移動部材)77と、スライドベース
75の上端とスライダ77との間に介装されてスライダ
77を上方にバネ付勢しているスプリング78と、スラ
イダ77の上下方向への移動位置を検出するマグネスケ
ール79を検出手段として有する。このマグネスケール
79は、ガイドレール76と平行にスライドベース75
に保持された磁気スケール本体79aと、スライダ77
に保持されて読み取りヘッド79bを有する。この読み
取りヘッド79bは、スライダ77の上下移動量を磁気
スケール本体79aと共働して検出し、検出信号を出力
する。
【0068】更に、トレース手段70は、スライダ77
前後に向けて移動自在に保持された測定アーム(移動部
材)80と、測定アーム80に設けられたラック81
と、ラック81に噛合するピニオン82と、ピニオン8
2を駆動するパルスモータ83を有する。このパルスモ
ータ83は、スライダ77に固定されている。また、測
定アーム80は、上方に向けて延びる先端部80aを備
えていて、L字状に形成されている。この先端部80a
にはプローブ84が装着されている。
【0069】この様な構成においてスライドベース75
は、パルスモータ74により送りネジ73を回転駆動制
御することにより、使用時に(i)に位置させ、不使用時
に(ii)に位置させる。また、測定アーム80の先端部8
0aすなわちプローブ84は、パルスモータ82の駆動
制御により、使用時の初期に(イ)に位置させ、不使用
時に(ロ)に位置させる。
【0070】図23(b)は、トレース手段70を使用時
の初期位置に設定した状態を示している。この状態で
は、スプリング78のバネ力によりプローブ84が被検
レンズLの後側屈折面Lbの中央に当接している。この
プローブ84の当接位置は、ブラケット71の上面の位
置(ii)から(i)までの移動量と、プローブ84が被検レ
ンズLの後側屈折面Lbに当接している位置のマグネス
ケール79からの出力から知ることができる。
【0071】この位置から、パルスモータ82を駆動制
御して測定アーム80を右方に移動させると、プローブ
84が被検レンズLの後側屈折面Lbの曲面の作用によ
りスプリング78のバネ力に抗して下方に押圧変位させ
られ、スライダ77が測定アーム70と一体に下方に変
位させられる。この際、パルスモータ82の駆動量(駆
動パルス数)から測定アーム80のプローブ84の右方
への移動量が求められると共に、マグネスケール79に
よりスライダ77の下方への移動量が検出される。従っ
て、このプローブ84の右方への移動位置とマグネスケ
ール79からの出力信号(測定信号)を対応させること
で、被検レンズLの後側屈折面Lbの半径方向における
曲面形状(曲率)を高さの変化としてもとめることがで
きる。これにより、被検レンズLの周辺部における屈折
度の補正も容易にできる。 (7)その他 また、第1〜第3実施例の構造と第4〜第6実施例の構
成を組み合わせても良い。この場合には、第1〜第3実
施例におけるように「被検レンズLの一面側の形状測定
及び高さ測定をした後、被検レンズLを裏返しにして測
定する様なこと」は必要なくなり、測定光路に一度セッ
トするだけで被検レンズLの両面の形状(カーブ)及び
カーブの各位置の高さを測定して、被検レンズLの厚さ
を求めることができる。
【0072】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、請求項
1の発明は、被検レンズを透過する測定光束を受光手段
に投影して、受光手段からの出力信号を基に前記被検レ
ンズの光学特性を求める演算手段を有するレンズメータ
において、前記被検レンズの寸法を測定して寸法データ
を出力する測定手段を備えると共に、前記演算手段は前
記寸法データと前記光学特性から前記被検レンズの屈折
率を求める様に設定されている構成としたので、ノギス
等の器具を用いずにレンズの中心厚を測定できると共
に、この中心厚からレンズの屈折率を求めることができ
る。
【0073】請求項2の発明は、前記測定手段は、上下
動して前記被検レンズの上面に当接させられる少なくと
も3本の移動部材と、前記移動部材の移動位置を検出す
る検出手段とを備え、前記演算手段は、前記検出手段か
らの検出信号を基に前記被検レンズの屈折面の面形状デ
ータを前記寸法データとして求める様に設定されている
構成としたので、簡単な構成でレンズの中心厚を測定で
きる。
【0074】請求項3の発明は、前記移動部材は前記被
検レンズの軸方向指示用の印点をする印点針である構成
としたので、ノギス等の器具を用いずに既存の構成を利
用してレンズの中心厚を簡易に測定できると共に、この
中心厚からレンズの屈折率を求めることができる。
【0075】請求項4の発明は、前記検出手段は、前記
移動部材の上端部に設けられた反射面と、前記反射面に
測定光束を投影する測定光投影手段と、前記測定光束の
前記反射面で反射する反射光を受光する一次元又は二次
元の受光センサを備える構成としたので、移動部材の移
動位置を正確に求めることができる。
【0076】請求項5の発明は、移動部材の位置を検出
する受光センサは前記被検レンズの光学特性を測定する
受光センサと共通である構成としたので、移動部材の位
置検出用の受光センサを省略して、部品店数を少なくで
きる。
【0077】請求項6の発明は、前記演算手段は、前記
受光手段から得られた光学特性のうちの屈折度数と、前
記面形状データから被検レンズの屈折率及び材質を求め
る構成としたので、眼鏡レンズの一方が破損した場合等
においても、同じ材質のレンズを用いた眼鏡レンズを使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すレンズメータの測
定光学系を示す説明図である。
【図2】図1に示した測定光学系の使用状態を示す説明
図である。
【図3】図1,2に示した測定光学系の受光センサと測
定光束との関係を示す説明図である。
【図4】図1,2に示した測定光学系のラインセンサと
測定光束との関係を示す説明図である。
【図5】図1〜図3に示した測定光学系を備えるレンズ
メータの概略斜視図である。
【図6】図5に示した印点機構の部分の説明図である。
【図7】図6に示した印点機構の作用説明図である。
【図8】図7の使用状態における印点機構の部分断面図
である。
【図9】図5に示したインク供給装置の水平断面図であ
る。
【図10】図9のインク供給装置の作用説明図である。
【図11】この発明の第2実施例を示すレンズメータの
光学系の説明図である。
【図12】図11に示した光学系の使用状態を示す説明
図である。
【図13】図11の印点ピント光源との関係を示す説明
図である。
【図14】図11に示したパターン板の説明図である。
【図15】図11に示したパターン板によるスリットパ
ターンとラインセンサとの関係を示す説明図である。
【図16】図11の測定光学系を備えるレンズメータの
印点機構の概略斜視図である。
【図17】図16の印点機構の作用説明図である。
【図18】(a)は図16,図17の印点機構の部分断面
図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
【図19】図11〜図18の構成を有するレンズメータ
の作用説明図である。
【図20】この発明の第3実施例を示すレンズメータの
光学系の説明図である。
【図21】この発明の第4実施例を示すレンズメータの
概略斜視図である。
【図22】(a)は図21のレンズメータのレンズ載置台
の説明図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は(b)
の変形例を示す説明図である。
【図23】(a)はこの発明の第5実施例を示すレンズメ
ータの要部断面図、(b)はこの発明の第6実施例を示す
レンズメータの要部断面図である。
【符号の説明】
L…被検レンズ 21,22…ラインセンサ(受光手段、受光センサ) 23…演算制御回路(演算手段) 25…印点装置(測定手段) 33・・・ポテンショメータ(検出手段) 37・・・印点ピン(印点針、移動部材) 45d・・・反射面 46a,46b,46c・・・LED(測定光投影手段) 53・・・レンズ高さ測定手段 54・・・光源(測定光投影手段) 55・・・ラインセンサ(受光手段、受光センサ) 60・・・高さ測定手段 61・・・ポテンショメータ(検出手段) 62・・・測定アーム(移動部材) 79・・・マグネスケール(検出手段) 80・・・測定アーム(移動部材))

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検レンズを透過する測定光束を受光手
    段に投影して、受光手段からの出力信号を基に前記被検
    レンズの光学特性を求める演算手段を有するレンズメー
    タにおいて、 前記被検レンズの寸法を測定して寸法データを出力する
    測定手段を備えると共に、前記演算手段は前記寸法デー
    タと前記光学特性から前記被検レンズの屈折率を求める
    様に設定されていることを特徴とするレンズメータ。
  2. 【請求項2】 前記測定手段は、上下動して前記被検レ
    ンズの上面に当接させられる少なくとも3本の移動部材
    と、前記移動部材の移動位置を検出する検出手段とを備
    え、 前記演算手段は、前記検出手段からの検出信号を基に前
    記被検レンズの屈折面の面形状データを前記寸法データ
    として求める様に設定されていることを特徴とする請求
    項1に記載のレンズメータ。
  3. 【請求項3】 前記移動部材は前記被検レンズの軸方向
    指示用の印点をする印点針であることを特徴とする請求
    項2に記載のレンズメータ。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記移動部材の上端部
    に設けられた反射面と、前記反射面に測定光束を投影す
    る測定光投影手段と、前記測定光束の前記反射面で反射
    する反射光を受光する一次元又は二次元の受光センサを
    備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズ
    メータ。
  5. 【請求項5】 移動部材の位置を検出する受光センサは
    前記被検レンズの光学特性を測定する受光センサと共通
    であることを特徴とする請求項4に記載のレンズメー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、前記受光手段から得ら
    れた光学特性のうちの屈折度数と、前記面形状データか
    ら被検レンズの屈折率及び材質を求めることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか一つに記載のレンズメータ。
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