JP2000127647A - カナ見出しによる英単語の検索・調査用辞書および英単語の検索・調査装置 - Google Patents

カナ見出しによる英単語の検索・調査用辞書および英単語の検索・調査装置

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JP2000127647A
JP2000127647A JP11113900A JP11390099A JP2000127647A JP 2000127647 A JP2000127647 A JP 2000127647A JP 11113900 A JP11113900 A JP 11113900A JP 11390099 A JP11390099 A JP 11390099A JP 2000127647 A JP2000127647 A JP 2000127647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ヒアリングの際に、英単語を、そ
の英単語についての綴り、正確な発音、意味のいずれの
知識も前提とすることなく、聴覚によって得たしばしば
漠然とした音の情報をもとに、自ら視覚的に英単語の検
索をし、それらの綴り・ 正確な発音・ 意味等を知ること
が可能になるような、カナ見出しによる英単語の検索・
調査用辞書を提供することを目的とする。 【解決手段】 カナ見出しによる英単語の検索・調査用
辞書において、複数の発音を有するものとして収録され
かつそれらの発音に対応するカナ表記に差異が生じる英
単語に対しては、それぞれ異なるカナ表記が検索用カナ
見出しとして採用されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カナ見出しによ
る英単語の検索・調査用辞書および英単語の検索・調査
装置に関する。より詳しくは、英単語を、その英単語に
ついての綴り、正確な発音、意味のいずれの知識をも前
提とすることなく、ヒアリング時に聴覚によって得た音
の情報をもとに、自ら視覚的に英単語の検索をし、それ
らの綴り、正確な発音、意味等を知ることが可能になる
ようにしたカナ見出しによる英単語の検索・調査用辞書
および英単語の検索・調査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な英語の辞書は、見出しに
英単語の綴りそのものを立て、綴りを英単語を調べる際
の出発点にしている。また、見出しにカナを立てるとい
う形式だけでいえば、外国語の辞書としては出版ないし
は知られている(たとえば、株式会社 三省堂 発行の
“カナで引く外国語辞典”参照)。
【0003】しかし、これらの辞書は、すでに綴りを知
っている英単語を調べる場合や、あるいは辞書を使って
初学者が外国語の単語を学習したり親しんだりする際に
は便利であっても、英語のヒアリングにおいて耳から聞
いた未知の英単語を調べる際には、英単語の検索におい
て困難を感じることが多かった。
【0004】なお、いわゆる”カタカナ語辞典”は、外
国語の辞書というより、日本語化した各国語の単語等に
ついての辞書、つまり日本語の辞書というべきであり、
またカタカナ語がもとの単語等の発音と対応していない
ことも多いので、英単語を調べるということは本来の目
的ではなく、そういう用途に便利であるともいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヒアリングにおいて
は、一般に綴りは示されない。また、日本人にとって、
英語の発音はしばしば異質であって、特に未知の英単語
については、正確にはなかなか聞き取れない。さらに、
英語は表音文字とはいえ、発音と綴りは単純な対応関係
で結ばれているのではないので、仮に発音としては正確
に認識したとしても、当然には綴りを知ったことにはな
らない。
【0006】よって、ヒアリングの際に、不明の英単語
が出てきた場合、しばしば、綴りも、正確な発音も、意
味も分からない、という状況になり、それを調べたいと
思っても、出発点になる確かな情報が何もない、という
事態が起こりうる。
【0007】第一に、綴りが分からない場合、綴りを見
出しに立てる通常の辞書(以下、「綴りベースの辞書」
という)では、英単語の検索がしばしば困難になる。音
の認識をもとに、半ば当てずっぽうに綴りの当たりをつ
けてあちこちページをめくるくらいしかできず、これで
は、運がよくないと目的の英単語に行き当たらないな
ど、検索効率は悪い。音の認識が曖昧であったり、難解
あるいは特異な綴りや発音を持つ英単語では、検索がし
ばしば不可能に近くなる。
【0008】第二に、従来の技術として見られるカナを
見出しとする辞書等の構成においても、ヒアリングの際
の英単語の検索そのものにねらいをつけたものはなく、
例えば前記“カナで引く外国語辞典”は、諸外国語に親
しむなどの用途には好適ともいえるが、英語のヒアリン
グにおける未知の単語の検索・調査という状況に対して
は、具体的にも以下のような問題点を有しており、その
ような状況に適切に対応しているとはいえなかった。
【0009】 まず第一に、見出しのカナが、収録さ
れた外国語の発音を、忠実にカナで表そうとの意図のも
とに工夫されて表記されており、発音記号の代わりとい
った意味合いをも持つものになっている。特に、b 音を
「 バ」 行のカナで、v 音を「ヴ」 行(ヴァ、ヴィ、ヴ、
ヴェ、ヴォ)のカナで原則的に截然と区別して表記して
いる。これは、検索の際に、正確な発音の知識をあらか
じめ要求することになる。例えば、”bale”と”veil”
はそれぞれ「ベイル」と「ヴェイル」となってカナ表記
のされ方が変わり、したがって記載場所が大きく変わっ
てしまう。すると、ヒアリングでb 音とv 音を聞き誤っ
ていた場合には目的の英単語には行きつけず、また、b
音かv 音かが自信がなかった場合には結局「ベイル」と
「ヴェイル」の両方を調べなくてはならなくなる。
【0010】 第二に、発音記号が収録されていな
い。これは、カナ見出しを、発音に応じて工夫して表記
されたものとすることで、そのまま発音記号の代わりと
して利用しようというものとも考えられるが、発音記号
が載っていない場合は、発音についての単語の正しい知
識が得られないことになりやすく、耳で聞いた音と、単
語の正しい発音とを対照させて、それが目的の単語であ
ることを確認する、ということも困難になる。
【0011】また、発音記号が掲載されていない場合、
辞書の利用者が、カナ表記を正しい発音であると認識し
てしまうおそれがある。例えば、”heart ”と”hurt”
とは発音が異なるが、どちらも同じ「ハート」で並んで
いるだけなので、同じ発音だと誤解する可能性がある。
【0012】 一つの英単語が、特に同一品詞であっ
ても、複数の発音を持つものである場合に、カナ表記が
それに対応して複数かかげられている、といった構成に
なっていない。前記“カナで引く外国語辞典”では、上
述のように発音記号が不掲載なので、一つの英単語で複
数の発音を持つものとして収録されているものがあるの
か否かが不明である。しかし、例えば、”concept
”、”pneumonia ”、”schedule”は、多くの通常の
英和辞典において、複数の発音を持つものとされている
ので、その意味からは、それぞれ、発音の多様性に応じ
て、たとえば、「カンセプト」と「コンセプト」、「ニ
ューモウニア」(あるいは「ニュモウニア」)と「ヌー
モウニア」(あるいは「ヌモウニア」)、「スケジュー
ル」と「シェデュール」などがそれぞれ独立の見出しと
して掲げられているべきである。
【0013】しかし、前記“カナで引く外国語辞典”で
は、それぞれ、「コンセプト」「ニュモウニア」「スケ
ジュール」でしか掲載されていない。これでは、多様な
発言者や、米音と英音の両音を含んだ多様なシチュエー
ションには対応しにくい。当然ありうべき、しかも正し
い発音をそのとおり聞き取っていても、こういったカナ
見出しの掲載方法では目的の単語に行きつけないことが
しばしば生じうる。
【0014】 なお、前記“カナで引く外国語辞典”
では、一部において、見出しにおける、カタカナ語系の
カナを含む複数掲載がある(たとえば、「モーター」で
「モウター」を、「ホテル」で「ホウテル」を、「ベン
チレーション」で「ヴェンチレイション」をそれぞれ参
照させている)。しかしこれは、発音との関連や、カナ
表記の多様性や聞き取りの困難性の考慮というよりも、
日本語化した単語(いわゆるカタカナ語の原語)の検索
への対処という意味合いを持つものというべきである。
【0015】 総合していうなら、前記“カナで引く
外国語辞典”においては、単語とカナ見出しとの間に、
かなり強い一対一対応関係が見られ、原則として一つの
カナが一つの単語を代表しており、またそれ自体が発音
を示すもののように扱われ、一つの単語でも複数の発音
や多様なカナ表記がありうる場合は配慮されていないた
め、カナ見出しが、ヒアリングの際の検索の出発点とし
ては、不備なものとなっているといえる。
【0016】 視覚を有効利用していない。つまり、
通常の辞書と同じように、カナ見出し、綴り、語義説明
が、続けて記載されているだけで、カナ見出しの検索・
走査の効率を高めるための配慮が十分でない。発音がは
っきりしない段階で、半信半疑で調べることが多いこと
を考えると、各項目の見通しをよくすること、特に、カ
ナ見出しの検索効率を高めることが非常に重要である
が、前記“カナで引く外国語辞典”ではそのような効率
拡大は生じない。
【0017】たとえば、見出しと他の項目が、通常の英
和辞典のように続けて記載されているので、ある見出し
の下の行には、語義説明の一部が見えたりして、カナだ
けを視覚的に検索走査する、という検索作業にとっては
わずらわしいことになってしまう。これは、五十音別電
話帳の、名前の下の行に住所が記載されていると見にく
い、というのと同じである。
【0018】 多くの言語の混載になっている。これ
は、広く外国語に慣れ親しむには便利でも、英語に限っ
た単語の検索の際にはかえってわずらわしいものであ
る。
【0019】 そのほか、不規則活用動詞の活用形が
見出しとなっていない、などというような、検索用途と
しては不備といえる点もある。
【0020】電話帳と違って、出発点自体に確かなもの
がない場合、そして、実用性を重視する場合、人の持つ
聴覚・ 視覚等の能力を、最大限有効利用して、なるだけ
ストレスなく目的の単語にたどり着く、という考え方が
必要になる。そのためには、ヒアリングの際に聴覚から
得た、しばしば曖昧な音の情報から、目的の単語へと媒
介するものが必要である。従来の技術では、見出しがそ
の役割をほとんど果たしていない。
【0021】たとえば、前記“カナで引く外国語辞典”
における上記のの点からは、聴覚を有効利
用していないということが、からは、視覚を有効利
用していないということがいえる。曖昧なデータに頼っ
て検索する以上、辞書の使用者たる聞き手の聴覚・ 視覚
に十分協調する構成になっていないと、検索にストレス
・ 負担を感じて検索そのものをはじめからあきらめてし
まうことになりかねない。したがって、実用を重視する
以上、上記の問題点に応え、人間の聴覚・ 視覚にかかる
認知法則等を有効に利用することが必要になる。
【0022】以上のように、従来においては、日本語を
母国語とする者が、ヒアリングの際に分からない英単語
が出てきた場合に、他人に訊ねることなく自分で調べる
ことができる辞書、というものは実際上存在しておら
ず、そのため、ヒアリングにおける英語学習と語彙の増
強に少なからぬ支障と非効率を生じさせていた。
【0023】本発明は、このような事情に鑑み、ヒアリ
ングの際に、英単語を、その英単語についての綴り、正
確な発音、意味のいずれの知識も前提とすることなく、
聴覚によって得たしばしば漠然とした音の情報をもと
に、自ら視覚的に英単語の検索をし、それらの綴り・ 正
確な発音・ 意味等を知ることが可能になるような、カナ
見出しによる英単語の検索・調査用辞書および英単語の
検索・調査装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、カナ
見出しによる英単語の検索・調査用辞書において、複数
の発音を有するものとして収録されかつそれらの発音に
対応するカナ表記に差異が生じる英単語に対しては、そ
れぞれ異なるカナ表記が検索用カナ見出しとして採用さ
れていることを特徴とする。
【0025】請求項2の発明は、カナ見出しによる英単
語の検索・調査用辞書において、アルファベットのvで
表記される発音を含む英単語に対しては、そのv音に対
応するカナとして、少なくともバ行のカナが割り当てら
れたカナ表記が検索用カナ見出しとして採用されている
ことを特徴とする。
【0026】請求項3の発明は、カナ見出しによる英単
語の検索・調査用辞書において、複数の発音を有するも
のとして収録されかつそれらの発音に対応するカナ表記
に差異が生じる英単語に対しては、それぞれ異なるカナ
表記が検索用カナ見出しとして採用されており、アルフ
ァベットのvで表記される発音を含む英単語に対して
は、そのv音に対応するカナとして、少なくともバ行の
カナが割り当てられたカナ表記が検索用カナ見出しとし
て採用されていることを特徴とする。
【0027】請求項4の発明は、請求項1、2および3
のいずれかに記載のカナ見出しによる英単語の検索・調
査用辞書において、英単語に対するカナ表記の多様性
と、日本人にとっての聞き取りの困難性を考慮した場合
に、複数のカナ表記で表記されうる英単語に対しては、
それらの互いに異なる各カナ表記も検索用カナ見出しと
して採用されていることを特徴とする。
【0028】請求項5の発明は、請求項1、2、3およ
び4のいずれかに記載のカナ見出しによる英単語の検索
・調査用辞書において、各検索用カナ見出しが縦方向に
五十音順に配列されており、各検索用カナ見出し毎に、
それに対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明
が記述されていることを特徴とする。
【0029】請求項6の発明は、請求項5に記載の英単
語の検索・調査用辞書において、各検索用カナ見出しが
記述される欄が設けられているとともに、各検索用カナ
見出しが記述される欄の右側に、その検索用カナ見出し
に対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が記
述される欄が設けられていることを特徴とする。
【0030】請求項7の発明は、英単語の検索・調査を
行うための英単語の検索・調査装置において、複数ペー
ジからなるカナ見出しによる英単語の検索・調査用画面
を生成するための画面生成用データを記憶している記憶
手段、ユーザによってカナを入力させるための入力手
段、および入力されたカナを検索用カナ見出しとして含
んでいる1ページ分の画面生成用データを記憶手段から
読み出して表示器に表示させる手段を備えており、複数
ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調査用
画面は、縦方向に五十音順に配列された検索用カナ見出
しが記述された欄と、各検索用カナ見出し毎に、それに
対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が記述
された欄とを備えており、複数の発音を有するものとし
て収録されかつそれらの発音に対応するカナ表記に差異
が生じる英単語に対しては、それぞれ異なるカナ表記が
検索用カナ見出しとして採用されていることを特徴とす
る。
【0031】請求項8の発明は、英単語の検索・調査を
行うための英単語の検索・調査装置において、複数ペー
ジからなるカナ見出しによる英単語の検索・調査用画面
を生成するための画面生成用データを記憶している記憶
手段、ユーザによってカナを入力させるための入力手
段、および入力されたカナを検索用カナ見出しとして含
んでいる1ページ分の画面生成用データを記憶手段から
読み出して表示器に表示させる手段を備えており、複数
ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調査用
画面は、縦方向に五十音順に配列された検索用カナ見出
しが記述された欄と、各検索用カナ見出し毎に、それに
対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が記述
された欄とを備えており、アルファベットのvで表記さ
れる発音を含む英単語に対しては、そのv音に対応する
カナとして、少なくともバ行のカナが割り当てられたカ
ナ表記が検索用カナ見出しとして採用されていることを
特徴とする。
【0032】請求項9の発明は、英単語の検索・調査を
行うための英単語の検索・調査装置において、複数ペー
ジからなるカナ見出しによる英単語の検索・調査用画面
を生成するための画面生成用データを記憶している記憶
手段、ユーザによってカナを入力させるための入力手
段、および入力されたカナを検索用カナ見出しとして含
んでいる1ページ分の画面生成用データを記憶手段から
読み出して表示器に表示させる手段を備えており、複数
ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調査用
画面は、縦方向に五十音順に配列された検索用カナ見出
しが記述された欄と、各検索用カナ見出し毎に、それに
対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が記述
された欄とを備えており、複数の発音を有するものとし
て収録されかつそれらの発音に対応するカナ表記に差異
が生じる英単語に対しては、それぞれ異なるカナ表記が
検索用カナ見出しとして採用されているとともに、アル
ファベットのvで表記される発音を含む英単語に対して
は、そのv音に対応するカナとして、少なくともバ行の
カナが割り当てられたカナ表記が検索用カナ見出しとし
て採用されていることを特徴とする。
【0033】請求項10の発明は、英単語の検索・調査
を行うための英単語の検索・調査装置において、複数の
検索用カナ見出しと、各検索用カナ見出しに対応する英
単語の綴り、発音記号および語義説明とを含む、英単語
の検索・調査用データを記憶している記憶手段、ユーザ
によってカナを入力させるための入力手段、および入力
されたカナに該当する検索用カナ見出しを含む複数の検
索用カナ見出しに対応する、英単語の検索・調査用デー
タに基づいて、1画面分の英単語の検索・調査用画面を
生成して、表示器に表示させる手段を備えており、英単
語の検索・調査用画面は、縦方向に五十音順に配列され
た検索用カナ見出しが記述された欄と、各検索用カナ見
出し毎に、それに対応する英単語の綴り、発音記号およ
び語義説明が記述された欄とを備えており、複数の発音
を有するものとして収録されかつそれらの発音に対応す
るカナ表記に差異が生じる英単語に対しては、それぞれ
異なるカナ表記が検索用カナ見出しとして採用されてい
ることを特徴とする。
【0034】請求項11の発明は、英単語の検索・調査
を行うための英単語の検索・調査装置において、複数の
検索用カナ見出しと、各検索用カナ見出しに対応する英
単語の綴り、発音記号および語義説明とを含む、英単語
の検索・調査用データを記憶している記憶手段、ユーザ
によってカナを入力させるための入力手段、および入力
されたカナに該当する検索用カナ見出しを含む複数の検
索用カナ見出しに対応する、英単語の検索・調査用デー
タに基づいて、1画面分の英単語の検索・調査用画面を
生成して、表示器に表示させる手段を備えており、英単
語の検索・調査用画面は、縦方向に五十音順に配列され
た検索用カナ見出しが記述された欄と、各検索用カナ見
出し毎に、それに対応する英単語の綴り、発音記号およ
び語義説明が記述された欄とを備えており、アルファベ
ットのvで表記される発音を含む英単語に対しては、そ
のv音に対応するカナとして、少なくともバ行のカナが
割り当てられたカナ表記が検索用カナ見出しとして採用
されていることを特徴とする。
【0035】請求項12の発明は、英単語の検索・調査
を行うための英単語の検索・調査装置において、複数の
検索用カナ見出しと、各検索用カナ見出しに対応する英
単語の綴り、発音記号および語義説明とを含む、英単語
の検索・調査用データを記憶している記憶手段、ユーザ
によってカナを入力させるための入力手段、および入力
されたカナに該当する検索用カナ見出しを含む複数の検
索用カナ見出しに対応する、英単語の検索・調査用デー
タに基づいて、1画面分の英単語の検索・調査用画面を
生成して、表示器に表示させる手段を備えており、英単
語の検索・調査用画面は、縦方向に五十音順に配列され
た検索用カナ見出しが記述された欄と、各検索用カナ見
出し毎に、それに対応する英単語の綴り、発音記号およ
び語義説明が記述された欄とを備えており、複数の発音
を有するものとして収録されかつそれらの発音に対応す
るカナ表記に差異が生じる英単語に対しては、それぞれ
異なるカナ表記が検索用カナ見出しとして採用されてい
るとともに、アルファベットのvで表記される発音を含
む英単語に対しては、そのv音に対応するカナとして、
少なくともバ行のカナが割り当てられたカナ表記が検索
用カナ見出しとして採用されていることを特徴とする。
【0036】請求項13の発明は、請求項7、8、9、
10、11および12のいずれかに記載の英単語の検索
・調査装置において、英単語に対するカナ表記の多様性
と、日本人にとっての聞き取りの困難性を考慮した場合
に、複数のカナ表記で表記されうる英単語に対しては、
それらの互いに異なる各カナ表記も検索用カナ見出しと
して採用されていることを特徴とする。
【0037】はじめに、本明細書における用語の定義及
び説明を述べる。本明細書において、“ヒアリング”と
は、直接聞き手である自分に向かって、あるいはニュー
ス番組の中で、など形態を問わず、英語が誰かによって
発言されているのを、聞き手が聞き取りあるいは聞き取
ろうとすること、すなわち音声的に認識することをい
う。
【0038】“英単語”とは、英語の単語のことをい
う。また、特に断りがない場合、“単語”は英単語を表
す。
【0039】“検索・ 調査”とは、英単語について、正
しい情報を得るために、辞書を引くことをいう。検索と
は、目的とする英単語を辞書の中に発見することを目的
とする行動をいい、調査とは、その上で、その英単語に
ついて正しいあるいは目的とする情報を得ることをい
う。
【0040】“カナ”とは、平仮名及び片仮名をいう。
特に断りがない場合は、実際上は片仮名(本明細書で
は、「 カタカナ」 と表記する)を表す。
【0041】“英単語に対するカナ表記の多様性と、日
本人にとっての聞き取りの困難性を考慮した場合に、複
数のカナ表記で表記されうる英単語に対しては、それら
の互いに異なる各カナ表記も検索用カナ見出しとして採
用されていること”、についてはこの項「 課題を解決す
るための手段」 及び「 発明の実施の形態」 において述べ
る。
【0042】”各検索用カナ見出しが縦方向に五十音順
に配列されており”における”五十音順に配列されてお
り”とは、文字一つ一つを厳格に比較して五十音順に配
列した場合の他、国語辞典や和英辞典等において一般的
に使用されている五十音順に配列した場合(いわゆる五
十音順辞書式配列)も含まれる。
【0043】“右側”とは、単語や文字列が横書きされ
ているのを水平に見た場合の右側をいう。また、“縦方
向“とは、英単語が横書きされている方向に対して垂直
の方向をいう。
【0044】“各検索用カナ見出しが記述される欄が設
けられているとともに、各検索用カナ見出しが記述され
る欄の右側に、その検索用カナ見出しに対応する英単語
の綴り、発音記号および語義説明が記述される欄が設け
られている”、とは、検索用カナ見出しと、その右側に
記載されその検索用カナ見出しに対応する英単語の綴
り、発音記号および語義説明が記述される欄とが、その
記載すべき列がはっきり区別されていることをいう。す
なわち、検索用カナ見出しのある列には、見出し及びそ
れに付加された記号(誤りを示す*記号など)だけが記
されていて、綴り、発音記号、語義説明等の記述と区別
されているように配列されていることをいう。
【0045】“バ行のカナ”とは、「 バ」「ビ」「ブ」「ベ」
「ボ」 の各カナのことをいう。
【0046】ヒアリングから英単語を調べる際に、聞き
手が出発点にしうるのは、しばしば不十分な聞き取りに
よって得られた、またしばしば曖昧な、音の情報であ
る。
【0047】よって、こういう状況下で、辞書に要求さ
れる機能は、話し手の音声をヒアリングによって認識
し、それを文字列というデータで記録された辞書に結び
付ける、という聞き手の認知・ 認識・ 精神活動の中で、
辞書自身が、その構成・ 様式によって、聞き手の上記活
動を有効に援助することで、検索効率を高める機能、と
いうことになる。従来の辞書や機器には、こういう機能
が決定的に欠けている。
【0048】やや詳しくいうと、まず、英語の聞き手
は、文章としての英語の音声列群を聴取し、そこから、
単語らしい音声列、つまり単語らしい音のまとまりを認
識する。そして、認識された音声列を、自らカナの文字
列に変換して、それをもとに、カナを見出しに立てた辞
書上で、視覚的検索を行うことになる。
【0049】その際、二つの大きな本質的・技術的課題
として、第一に、英単語らしい音声列の認識からカナ化
のプロセスにおける多様性や曖昧さや不正確さへの対処
があり、第二に、カナ化から目的の英単語を知るまでの
プロセスへの対処がある。この二つの課題に一貫して取
り組むことが課題解決のために重要である。
【0050】音の文字化という意味で、最も単純かつ一
般的なのは、それを素朴にカナで表してみることであ
る。日常的にも、自然現象等に対するいわゆる擬声語の
ような形で見られるところである。この発想を、英語の
言語まで及ぼすことが、発想の出発点になる。
【0051】そして、英語の聞き手が、未知の英単語
を、自分なりにカナにして(これを「カナ化」とい
う)、本発明たる辞書の見出しを検索する、という行為
が基本になる。
【0052】まず、見出しは、目的とする単語を検索す
るための媒介であり、目印的な道具であると考える。そ
う考えると、カナ見出しは、発音やその聞き取りの多様
性を無視した、綴りとの一対一対応や、正確な発音の巧
みなカナ表現では不十分あるいは不適切であって、日本
人が耳で聞き取る場合に、どう聞こえそうか、また発音
の差異(例えばb 音とv 音など)をどの程度聞き分けら
れそうか、をも考慮し、必要なら複数のカナをそれぞれ
見出しとして立てて、それぞれの見出しの所で目的とす
る英単語を発見できるようにしなければならない。これ
は、カナをヒアリングの際の検索の道具とする場合に、
検索効率に本質的に影響することがらである。
【0053】具体的には、以下のようなことがらがポイ
ントになる。まず第一に、ヒアリング用途の辞書として
の当然の配慮として、英単語自体に、特に同一品詞にお
いても複数の発音があって(すなわち複数の発音を有す
るものとして収録されていて)、それがカナ表記の違い
に現れる場合には、原則として、それらを独立の見出し
とせねばならない。一つの発音だけに対処して、残りは
無視したり、そのうちの一つで代表させ、残りのカナを
例えば括弧に入れて続けて示す、などという扱いでは、
検索用途とはいえない。請求項1、請求項7および請求
項10の発明では、まずこのことに対処する。
【0054】複数の発音として重要なことは、原則とし
て、いわゆる米音と英音にともに対応しなければならな
い、ということである。そのいずれかにしか対応しない
のでは、実用性に乏しい。また、一般に、英語をもとに
したカタカナ語は米音よりは英音に近くなることが多い
から、カタカナ語になじんだ日本人であれば、英音によ
せてカナ化すること傾向がありうることを考えると、英
音はおろそかにできない。
【0055】つぎに、聞き手はしばしば、未知の英単語
については、細かい発音までは分からない、ということ
がある。つまり、日本人による英単語の音声的認識は、
しばしば曖昧あるいは不正確である。このような状況下
では、発音をカナで巧みに区別して表記するようなカナ
見出しでは、未知の単語の検索には実用上きわめて不便
である。つまり、辞書で目的の単語を知るためには、巧
みに区別されたカナをまず知っていなければならず、そ
のためには発音の細かい差異まであらかじめ知っていな
ければならないからである。これはしばしば識別困難と
なることがらについて、それを識別することをあらかじ
め要求するものである。
【0056】請求項2、請求項8および請求項11の発
明においては、b 音とv 音とを、カナで截然と区別する
のではなく、v 音においても、少なくとも「 バ」 行のカ
ナで引くことができるものとしている。例えば”vei
l”、”view”なども、b 音かv音かを難しく考えず、た
とえば、それぞれ「ベイル」、「ビュー」で引けばよい
ようにしている。
【0057】請求項3、請求項9および請求項12の発
明は、以上の2つの解決手段を、相乗効果的に作用させ
たものである。
【0058】さらに、それが正しい音声的認識であって
も、そのカナ化すなわちカタカナ文字列への変換が、一
通りとは限らない、という意味での曖昧さがある。たと
えばde- に対応する「 ディ〜」 「デ〜」、ex- に対応す
る「イクス〜」「エクス〜」、re- に対応する「リ〜」
「レ〜」などである。これらような、カナ化の曖昧さや
多様性を無視して、必ず一通りの表記しかカナ見出しと
しないとすれば、使用者はカナ化の際に負担を感じ、あ
るいは自分の表現するカナではなかなか見つけられな
い、という可能性が生じ、検索効率が落ちる可能性が高
い。
【0059】このような曖昧さに対しては、カナ化にお
いて紛らわしい、あるいはまごつきそうな発音には、何
通りかのカナを用意しておくことで、発音を正しく認識
しているのに検索に失敗する、という可能性を減らすと
ともに、検索効率を拡大することができる、という効果
が得られる。
【0060】また、日本人の聞き取り傾向から、正確な
発音とは異なった発音を持つものと認識され、その結果
正確な発音に対応するカナ表記とは異なったカナ化をす
る可能性の高い英単語については、正確な発音等とは厳
密に対応していなくても、聞き取りではありうるような
カナをも見出しとして用意すれば、検索効率の拡大に資
することになる。
【0061】請求項4および請求項13の発明において
は、英単語に対するカナ表記の多様性と、日本人にとっ
ての聞き取りの困難性を考慮した場合に、複数のカナ表
記で表記されうる英単語に対しては、それらの互いに異
なる各カナ表記が検索用カナ見出しとして採用されてい
るものとすることで、この課題に対処している。具体例
や実施要領については、「発明の実施の形態」の項で詳
述する。
【0062】本発明は、以上のような条件を満たすカナ
を検索用カナ見出しとすることによって、聞き取りから
カナ化への負担を軽減し、聞き取りそのものに曖昧なと
ころがあっても、かなりの有効性で、目的とする単語を
発見することができるようにしている。
【0063】このことによって、自信のない中でも、と
もかく自分の聴覚を出発点にすることができるようにな
る。
【0064】つぎに、カナ化から目的の英単語を知るま
でのプロセスへの対処という課題がある。
【0065】まず第一に、使用者の表現するカナと同一
ないし類似のものが検索用カナ見出しの中に見つかった
が、そのカナ見出しの単語が目的のものであるのかを迅
速的確に確認したい、という課題がある。
【0066】このような課題に対しては、その英単語そ
のものについての情報を利用し、その発音・意味が聞き
取りや話の主題に合致しているかということから、検討
ないしは複数の英単語の比較をすることが迅速容易にで
きるようにすれば、目的の単語がそこにあるのかないの
か、どれが一番主題にそぐうものか、という観点から、
目的の英単語であることの確認を迅速的確になすことが
できる、という効果が得られる。
【0067】請求項5の発明(および請求項7〜13の
発明)では、各検索用カナ見出しが縦方向に五十音順に
配列されており、各検索用カナ見出し毎に、それに対応
する英単語の綴り、発音記号および語義説明が記述され
ているものとしている。
【0068】このことにより、まず、辞書使用者である
聞き手は、自分の聞き取った英単語の音を、自分なりに
カナで表現してみて、そのカナと同一あるいは類似のカ
ナが、本発明たる辞書の中に現れていないかを、自分の
目を使って検索することができる。カナが類似であるか
どうかは、自分の表現するカナと、辞書のカナとが、発
音してみたときの音の印象や、音の長さ(カナ表記の長
さに対応)、語頭と語尾の表現一致、等から使用者各自
が、視覚的に検索していく過程で判断することになる。
【0069】語頭部分さえそれなりに聞き取れておれ
ば、あとは、勘で調べていっても、かなりの確率でそれ
らしい英単語を見つけることができる。
【0070】そして、それらしい英単語が目的の英単語
であるかどうかは、その見出しに続く発音や意味の説明
等を知って、それがヒアリングの際に聞き手が認識し
た、英単語の音そのものに合致しているか否か、あるい
は話題の主題や状況の前後関係等にそぐうものであるか
否か、例えば医療を論じている主題においては医学用語
であるか否か、等から使用者自身が判断することにな
る。
【0071】そして、それが目的の英単語である、と知
ることで、同時に、当初の目的であった英単語の意味等
の正しい知識の獲得をも果たしたことになる。
【0072】よって、辞書使用者である聞き手は、目的
の英単語の正確な発音や語義といったものを知ること
で、それが目的の英単語である、ということが確認でき
るのであるから、英単語の綴りの他、発音記号や語義説
明も、単語の検索そのものに重要な意味を持つ。
【0073】また、カナ見出しは、正確な音を表す趣旨
ではないのだから、音を出発点とする辞書であればなお
さら、正確な発音を辞書の中で示さなければ、正しい知
識獲得のための道具たり得ない。よって、発音記号の収
録は原則として必須である。
【0074】第二に、使用者の表現するカナ、あるいは
それに類似のカナが、辞書の見出しの中に見つからなか
った、あるいは、そのカナでは目的の単語が見つからな
かった、ということがありうる。この場合に、見つから
なかったからもう分からない、ということではなく、何
らかの救済が可能であれば、検索の利便性をより高め
る。
【0075】このような状況に対しては、目的の単語の
カナ表現と、使用者のカナ表現とにある程度の類似性が
あって、目的の単語のカナが調べたカナの近くに配列さ
れていれば、「当たらずといえど遠からず」で見つかる
可能性が高い、ということを利用することで、検索作業
を続行させることができる。
【0076】請求項5の発明(および請求項7〜13の
発明)においては、カナ見出しの五十音順配列と、発音
記号・語義の表示によって、使用者の考えたカナの近く
のカナを視覚的に走査して他の候補を探すのみならず、
その辺りの発音記号や語義の欄を視覚的に走査して、音
の印象や意味的な整合性から、目的の単語を探すことを
も可能にすることで、この課題に有効に対処している。
【0077】なお、五十音順で一覧性のある配列によ
り、そのものズバリの単語は見つからなくても、基本語
や派生語や類義語が見つかったりする可能性があり、ま
た、発音・カナと綴り字との対応のパタンがいろいろ分
かることで、綴りベースの辞書で引くときの有力な情報
が得られるという効果もある。
【0078】第三に、視覚を有効利用するという意味
で、検索に伴うストレスを減らし、視覚的走査の効率を
上げたい、という課題がある。
【0079】請求項6の発明においては、五十音順配列
に加え、各検索用カナ見出しが記述される欄が設けられ
ているとともに、各検索用カナ見出しが記述される欄の
右側に、その検索用カナ見出しに対応する英単語の綴
り、発音記号および語義説明が記述される欄が設けられ
ているものとすることで、視線の動きを単純化し、スト
レスなく検索・参照すべき事柄に集中することができる
ようにして、この課題に有効に対処している。
【0080】すなわち、そのことによって、自分の考え
たカナ自体は見つからなくても、「当たらずといえど遠
からず」 で、その近くにそれらしいカナを見つけること
ができる可能性も高まる。聞き取りがしばしば漠然とし
ている以上、「 当たらずといえど遠からず」 によっての
救済は非常に重要であって、そのためには、カナの一覧
性や視認性を高め、自分の考えたカナの近くをざっと見
流すことで候補となる他のカナを発見できるような可能
性を高めることが利便性を大きく高める。このような配
列上の区別は、その意味で非常に有効である。
【0081】以上のように、ヒアリングの際に、出発点
となる確かな情報のない中でも、カナ化を通じて目的の
英単語を知りうるようにするために、人間の聴覚・視覚
を有効に利用して、一貫したコンセプトと方針で、検索
効率を高める工夫を行っていることが、本発明の特徴で
あり、そのことによって、従来技術にはない検索効率の
達成と利便性という効果を得ているのであると解する。
【0082】
【発明の実施の形態】〔1〕第1の実施の形態について
の説明 以下、図1〜図5を参照して、この発明の第1の実施の
形態について説明する。
【0083】図1は、本発明たる辞書の一部分(「リリ
ジョン」から「リンクス」までの1ページ分)を示して
いる。図2は、項目の配列方法のバリエーションの一つ
を示している。図3、4、5は、データ作成の参考に、
綴りをもとにしたデータ作成段階の一例を示す。なお、
図1の語義欄の二重丸記号は、複数形での語義、という
意味である。
【0084】〔1−1〕項目の配列についての説明 辞書の各ページは、重要語を示すための学習用の目印*
を表示するための第1欄、その右側の検索用カナ見出し
を表示するための第2欄、その右側の綴りを表示するた
めの第3欄、その右側の発音記号を表示するための第4
欄、その右側の語義説明を表示するための第5欄からな
る。
【0085】なお、英単語の他に、英語の成句をも収録
した辞書にも、この発明を適用できる。成句をも収録す
るかどうかは、適宜である。
【0086】第2欄に記載された検索用カナ見出しは、
縦方向に五十音順に配列されている。成句をも収録する
場合には、単語・成句を区別せずに、それぞれの検索用
カナ見出しを、縦方向に五十音順に配列することが好ま
しい。なお、長音「ー」は、前の母音を並べたものとし
て扱うのがよい。
【0087】すべての検索用カナ見出しに対応して、英
単語の綴り(第3欄)、発音記号(第4欄)、語義説明
(第5欄)が掲げられている。ここでは、単語について
は、発音記号が必ず記載されている。成句をも収録した
場合には、成句については、特にそれを構成する単語が
別に収録されている場合には、発音記号をアクセント記
号のみにしたり、あるいは発音記号を適宜省略してもよ
い。
【0088】図1の例では、綴り、発音記号および語義
説明の各項目毎に独立した欄が設けられているが、図2
に示すように、綴り、発音記号、語義説明を1つの欄内
に記載してもよい。ただし、検索用カナ見出しは、綴
り、発音記号、語義説明とは独立した欄に記載すること
が好ましい。また、綴り、発音記号および語義説明の三
者の順序は、図1に示す順序でなくてもよい。
【0089】第1欄に記されている*印は重要語を示す
ための学習用の目印である。第1欄は、検索機能には直
接関係しないのでこの欄を省略してもよい。
【0090】検索用カナ見出しの視認性を向上し、検索
効率を高めるため、各検索用カナ見出しについての行
(のまとまり)はデータの長さに関わらず、最低ある程
度の高さ(例えば図1の実施形態の場合は検索用カナ見
出し2行分の高さ)をもたせるのがよい。
【0091】なお、同じカナで、同音同綴りである単語
の扱いは、一個所にまとめて、語義説明欄で別単語であ
ることを示してもよいし(図1の”ring”,”ringer”
はこれである)、別々にしてもよい。また、同じカナ
で、同音異綴りである単語、異音異綴りである英単語が
あったときの配列順は、発音の異同に関わらず綴りのア
ルファベット順にするなど、適宜判断してよい。
【0092】そして、原則として、すべての検索用カナ
見出しについて、綴り、発音記号、語義説明その他の項
目をその内容まで記載する。「〜参照」とか「→〜」と
いった手法は、なるだけ採らないようにする。このこと
によって、利用者は、せっかく候補となるカナを発見し
ても、再び検索し直さねばならない、したがって、その
間はそれが目的の単語であるかどうかがいまだ分からな
い、といった負担から解放され、そのカナが、目的の単
語であるのかを迅速にその場で確認できるようになる。
参照方式を避け、いちいち英単語の諸データを掲げるこ
とが、視覚の有効利用による検索効率の拡大、という意
味で、非常に重要である。
【0093】〔1−2〕検索用カナ見出しについての説
明 検索用カナ見出しは、ヒアリングからの検索用の媒介と
なるものであり、具体的には、請求項に各記載の条件を
満たしつつ、以下のように作成する。
【0094】(1)検索用カナ見出しは、なるだけカタ
カナのみを使う。平仮名を使うことや、カタカナと平仮
名の混用は、見出しの視認性を落としたり煩瑣になる可
能性が大きいので、原則としてしない。本実施形態で
は、カタカナのみを採用している。
【0095】(2)発音記号として掲げられた発音(米
音・ 英音いずれにも対応すること)に対して、そのそれ
ぞれの発音になるべく近い音になるカナ見出しを用意す
る。ある発音になるべく近い音のカナ見出しを用意する
ことを“その発音に対応するカナ見出しを用意する”と
いう。なお、以下の記述からも分かるように、「 なるべ
く近い音」 は、「 一番近い音」 を当然には意味しない。
【0096】検索用カナ見出しを用意する際の、発音と
カナ表記の対応関係については、聞き取りにおける曖昧
さなどに対処するために、なるべく素朴な表記を採用す
べきである。
【0097】第一に、v 音に対しても、バ行のカナで表
記されたカナ見出しを採用する。v音に対して、ヴ行の
カナで表記されたカナ見出しをも用意するかどうかは適
宜であるが、煩雑さを避けるため、カナ表記の方針とし
ては、b 音、v 音にかかわらず、バ行のカナに統一する
方が好ましく、本実施形態もそのようになっている。
【0098】すなわち、たとえば、”bail”、”bal
e”、”vale”、”veil”は、いずれもそれぞれ「ベイ
ル」のカナ見出しのみが用意されており、また、”seve
r ”も「セバー」のみが用意されている。
【0099】第二に、l 音とr 音を、例えば平仮名の
「ら」行とカタカナの「ラ」行でかき分けることも、見
にくくなるばかりでメリットは少ないので避けるほうが
好ましい。本実施形態では平仮名は採用していない。
【0100】第三に、s 音と、shの綴りの音を、例え
ば”seat”と”sheet ”で「スィート」と「シート」に
かき分けることも、聞き取りにおいて利用者に聞き分け
の負担を課してしまうことになるから、避けるほうが好
ましい。本実施形態ではいずれも「シート」を採用して
いる。
【0101】第四に、語尾における細かな相違などは、
カナ表記上は統一してしまった方が煩雑さが避けられ、
見やすくなる。例えば、”computer”のような場合、発
音の相違に厳密に対応させれば、「コンピューター」と
「コンピュータ」がありうるが、素朴なカナ表記という
考えからは、語尾付近の細かな発音の相違を反映させな
いような表記の方が自然である。本実施形態では、”co
mputer”に対しては、「コンピューター」のみを対応す
るカナ表記としている。ただし、複合語や成句において
は、前や途中にくる部分の語尾を延ばさないカナ表記の
方が自然なこともある(たとえば、"aircraft"に対して
は「エアクラフト」) 。
【0102】以上、総じていうならば、検索用カナ見出
しにおけるカナ表記は、各単語の正確な発音をもとにし
つつも、それらをカナで巧みに表記し分けて区別するよ
うな、カナを発音記号化するような、あるいは正確第一
主義の立場から作成するのではなく、利用者の立場を考
えてなるべく素朴なものとする方向が好ましい。
【0103】英語の辞書にカナの見出しをつける場合、
どうしても、カナでできるだけ正確に発音を表現し、巧
みに書き分けようという方向に向かいがちであるが、ヒ
アリングからの検索目的の辞書の場合、そういった方向
はかえって辞書を使いにくくする可能性が大きい。その
意味で、従来の常識にとらわれない姿勢が重要である。
【0104】(3)同じ英単語において、特に同一品詞
であっても発音記号として複数の発音が掲げられている
とき、厳密にいえば複数の発音を有するものとしてその
英単語が収録されているとき、そのすべてに対応するカ
ナ見出しを用意する(図3、4、5参照)。よって、複
数の発音を有するものとされた英単語については、一般
に、英単語とカナ見出しとは一対多の対応になる。
【0105】本実施形態においては、たとえば、relay
については、図1の「リレイ」の他に「リーレイ」が見
出しとして用意されている。また、前述の例について
は、”concept ”、”pneumonia ”、”schedule”は、
それぞれ、「カンセプト」と「コンセプト」、「ニュー
モウニア」と「ニュモウニア」と「ヌーモウニア」と
「ヌモウニア」、「スケジュール」と「スケジュル」と
「シェデュール」がそれぞれ独立の見出しとして掲げら
れている。
【0106】ただし、細かな違いに応じたカナ見出しを
すべて掲げたり、細かな差をすべてカナに表したりする
とあまりに煩瑣になる場合には、検索への影響の少ない
もの(たとえば、長い単語の最後の音節や語尾付近に細
かな相違があるのみのものなど)を適宜省略・調整して
もよい。
【0107】なお、発音が複数あっても、対応するカナ
が一つになるときは、カナ見出しは一つでよい。語尾付
近に細かな相違があるのみである場合に、カナ表記上素
朴にまとめてしまう表記を採った場合も、対応するカナ
が一つになるから、カナ見出しは当然一つでよい。
【0108】(4)さらに、英単語に対するカナ表記の
多様性と、日本人にとっての聞き取りの困難性を考慮し
て、複数のカナ表記で表記されうる英単語に対しては、
それらの互いに異なるカナ表記を検索用カナ見出しとし
て採用する。
【0109】まず第一に、カナ化の多様性に対する考慮
として、発音に対するカナ表記が複数ありうる英単語に
ついては、特に語頭付近にカナ表記上の顕著な違いが生
じる場合には、なるべくそのすべてのカナ見出しを用意
する。
【0110】例えば、アクセントのないi音について
の、”de- ”に対応する「ディ〜」「デ〜」、”ex- ”
に対応する「イクス〜」「エクス〜」、”re- ”に対応
する「リ〜」「レ〜」などや、”tackle”などの促音に
対応する「タックル」「タクル」などでとくに問題にな
る。これらは、語頭かその近辺にカナ表記上の違いが出
て、しかも五十音順の配列上、その表記の差によって配
列される場所が相当に異なりうるものである。これら
を、凡例などで、注意書きとして「「デ〜」で発見でき
ない場合は「ディ〜」を探せ」などと書いて済ませるよ
りは、複数のカナ化の可能性が認められれば、実際に見
出しに立てておいた方が、はるかに検索に便利である。
【0111】たとえば、本実施形態においては、”desi
gn”、”exist ”、”religion”、”tackle”は、それ
ぞれ「デザイン」と「ディザイン」、「イグジスト」と
「エグジスト」、「レリジョン」と「リリジョン」、
「タックル」と「タクル」が、いずれも見出しとして採
用されている。
【0112】また、複合語において、音のつなげ方によ
ってカナ表記に相違が生じる場合、例えば”lineup”に
対する「ライナップ」と「ラインアップ」のような場合
も、そのいずれをも見出しに掲げることが好ましい。
【0113】一方、カナ表記自体の音の相違や、五十音
順配列上の差異がわずかなものについては、煩雑さを避
ける意味でも、いちいち複数の見出しを挙げるに及ばな
い。例えば、”quarter ”については、「クウォータ
ー」のほかに「クォーター」などの表記も考えられる
が、本実施形態では、「クウォーター」のみとしてい
る。
【0114】第二に、語頭の音節に第一アクセントのな
い長母音や二重母音があるような場合、しばしば短母音
・弱母音のように発音され、あるいはそのように聞こえ
る。この場合、発音記号として短母音・弱母音を掲げな
くても、必要に応じて、カナ見出しは短母音・弱母音の
ように聞き取った場合に対応するものをも用意するのが
好ましい。本実施形態では、例えば、”rewrote ”にお
いて、「リーロウト」の他に「リロウト」を用意してい
る。
【0115】第三に、英単語の発音としては間違いと見
なされるようなものでも、日本人がそういう先入観を持
っていそうなカナは、必要に応じて見出しとして用意
し、その上で、カナ見出しの肩や後ろに*印などの記号
を付して、誤りであること(厳密に言えば、カナ表記と
発音欄の発音表記とのずれが大きいこと)を示すことが
好ましい。本実施形態では、例えば、”power ”につい
ては、「パウアー」の他に「パワー*」、”post”につ
いて、「ポウスト」の他に「ポスト*」などを用意して
いる。
【0116】なお、もともと、カナは正しい発音そのも
のではないことが多いので、少々の相違では、*はつけ
ない。
【0117】総じていうなら、検索用カナ見出しは、ひ
たすらそれ自体の正しさを追求する、というのではな
く、見やすく使いやすい検索用の媒介なのだ、という考
え方で作成用意する。その意味で、わかりやすさ・明快
さを重視すべきであり、凝った表記というよりも、平凡
で素朴なカナ表記を用意すべきである。正しい発音にな
るべく近い音のカナを用意する、というのも正しく聞き
取った場合に対応せねばならないという当然の要求から
であって、いかに巧みにカナで表すか、という考え方で
はない。
【0118】上記(3)の条件が請求項1に対応し、上
記(2)の第一の条件が、請求項2に対応し、上記
(4)の条件が、請求項4に対応している。
【0119】〔1−3〕全般的な注意事項についての説
明 さらに、次のような点を考慮して、辞書を作成すること
が好ましい。 (1) 動詞の不規則変化形や、名詞の変則的な複数形
などは、なるべく独立して項目に立て、それ自身の検索
用カナ見出し、綴り、発音記号及び語義説明を掲げるの
がよい(図1の”rewritten ”,” rewrote”等) 。
【0120】(2) 検索用カナ見出しは、発音に対応
しているので、発音によって品詞や意味が違ってくる単
語などでは、見出しに対応する意味が違ってくることに
なる。よって、そのことを、語義説明に反映することが
重要である(図1の”relay”、図4の”excuse”の項
を参照。なおそこで、発音記号欄の「/」は、品詞や意
味によって発音が異なる場合を示している。)
【0121】(3) 英単語の収録数は、あまり少ない
と検索・調査の用をなさない。ただ、あまり多いときわ
めてまれな英単語が増える一方、類似のカナ見出しが増
えてわずらわしくなるおそれがある。目安としては1万
から3万語くらいが一つのバランスといえよう。なお、
医学用語や時事英語を重点的に載せると、利便性が高ま
る。
【0122】(4) 検索用カナ見出し以外の、綴り、
発音記号、語義説明の各項目の記載については、基本的
には通常の英和辞典と同様である。ただし、発音はなる
べく豊富に収録することが、カナ見出しを豊富にして検
索の便を高める上で有効であり、反対に、語義説明は、
簡潔な中に充実した内容を盛りこむという方向がよい。
語義説明は、あまりに簡単だと、検索において目的の単
語であることを確認する際に支障をきたすが、文例を載
せたり熟語の説明を載せるなどしてあまり詳しくする
と、全体のバランスを失し、見出しの間隔が間延びし
て、一覧性を損ない検索効率を害するおそれがあるの
で、そのことに注意する。
【0123】(5) 検索用カナ見出しに、例えば明朝
体とゴシック体を併用するなどして、アクセント情報を
載せることは、一長一短であるので適宜判断して掲載す
るかを決める。
【0124】(6) 図1の実施形態では、行・列とも
に罫線が入っているが、罫線の有無・態様は、適宜判断
して決めればよい。
【0125】(7) 記載欄最上行の項目説明の有無、
検索用カナ見出しや、その余の項目の、それぞれの活字
の大きさや字体や色、ヘッダーやフッターの活用方法
や、本の側面の検索用色分け等は、適宜判断するが、バ
ランスを失くしたものは、かえって使いにくくなるので
注意する。
【0126】(8) 最後に、これは検索とは直接には
関係しない重要事項と言えるが、辞書の用法説明等にお
いて、検索用カナ見出しが一般に英単語の正しい発音を
示すものではないことを示す、適切な説明を付しておく
ことが好ましい。
【0127】〔1−4〕実施の形態の効果の説明 まず、これまで述べてきたものでは、複数の発音を持つ
英単語については、例えば"pneumonia" は「ニューモウ
ニア」「ニュモウニア」「ヌーモウニア」「ヌモウニ
ア」のいずれでも目的の単語を発見しうる。また、"vei
l"において、ヒアリング上は"b" か"v" かが分からなく
とも、「ベイル」で引けば目的の単語に行きつける。そ
して、"design"は、「デザイン」と「ディザイン」のい
ずれでも、発見できる。また、"power" に対する「パワ
ー*」のように、日本人の先入観に対する配慮も存在す
る。
【0128】さらに、図1で示せるだけでも、例え
ば、"l" と"r" の区別が曖昧であっても、また、同音・
類音の語があって紛らわしい場合でも("link" と"rin
k") 、綴りが難しい場合でも("lyric") 、また、語頭に
読まない文字がある場合でも("wring") 、的確かつ容易
に目的の語を知ることができるようになる。
【0129】このほか、母音の発音について紛らわしい
場合("pomp" と"pump" 等) や、難解な医学的用語("le
ukemia","pneumonia","tonsillitis","typhoid" 等) の
検索などにも威力は大きい。
【0130】また、五十音順配列と、一覧性のある、視
認性を高めた配列方法により、検索効率の拡大が得られ
ている。
【0131】例えば、「安保理事会の"adjunct" 」とい
う言葉がヒアリングで出てきた場合、「アジャンクト」
と素朴にカナ化して調べたところ、"adjunct" という単
語が見つかったとすれば、その発音が、語頭にアクセン
トがあるなど聞き取りに一致し、またその意味が、「付
加物」といった意味合いで、話題の主題に整合すること
で、目的の単語が"adjunct" であることがすぐに分か
る。
【0132】また、"cite","sight","site" などのよう
な、多くの綴り方のある二重母音・長母音のある場合
も、いちいち何度もページをめくらなくても、「サイ
ト」で並んで掲載されている各単語の説明を参照すれ
ば、どれが目的の単語であるのか迅速確実に分かる。
【0133】さらに、"clash"(衝突する),"crash"( 墜
落する),"crush"(押しつぶす) などのような場合、発音
とともに意味まで似ているので、そのすべてを比較対比
してみないことには、間違った単語を目的の単語である
と早合点してしまいかねないが、本実施形態では、これ
も「クラッシュ」で並んで掲載されているから、容易に
比較対比して、必要とあればさらに詳しい辞書で調べ
て、適切な単語の認識に迅速容易に至ることができる。
【0134】また、「ケイプブリティ」や「アンスケイ
ルド」と聞き取って調べたが見出しになかった、という
場合にも、音や意味的な整合性を頼りに、近くを調べる
ことで、「ケイパビリティ」("capability")や「アンス
ケイズド」("unscathed") を目的の単語として発見する
ことが容易にできる、という「当たらずといえど遠から
ず」による検索・発見という機能もある。
【0135】これらは、検索の容易化・迅速化という意
味で、大きな進歩である。
【0136】〔1−5〕その他の効果 上記実施の形態による辞書によれば、検索の容易化以外
にも、英語の綴り等の復習の新たな方法が可能になる、
という効果が生じる。上記実施の形態による辞書のよう
に、発音を巧みに区別して表すのではないカナ見出し
と、特に図1に示すような整然とした配列方法を取るこ
とにより、上記実施の形態による辞書を逆に使って、カ
ナを参照して、自分でそれが本当はどんな単語なのかを
想像し、そこから綴り・正しい発音・意味等を考え、復
習する、という用途にも便利に使えるようになる。例え
ば、図1のスペリング・発音・語義の欄を紙で隠し、
「リリジョン」を見て、"religion" の綴りを書いてみ
る、発音してみる、意味を言ってみる、そしてそれらを
確認する、という形での復習が可能になる。図1の左端
の欄の目印記号*は、その用途のために、復習すべき重
要語を示すものである。
【0137】このプロセスは、いわば、漠然としたカナ
情報から、自分の頭の中にある辞書を自ら検索している
もの、といえよう。
【0138】〔2〕第2の実施の形態についての説明 以下、図6および図7を参照して、この発明の第2の実
施の形態について説明する。
【0139】〔2−1〕英単語の検索・調査装置の構成
の説明 図6は、英単語の検索・調査装置の構成を示している。
【0140】パーソナルコンピュータ10には、ディス
プレイ21、マウス22およびキーボード23が接続さ
れている。パーソナルコンピュータ10は、CPU1
1、メモリ12、ハードディスク13、CD−ROM2
0のようなリムーバブルディスクのドライバ14等を備
えている。
【0141】ハードディスク13には、OS(オペレー
ティングシステム)等の他、英単語の検索・調査用ソフ
トウエアが格納されている。英単語の検索・調査用ソフ
トウエアは、それが格納されたCD−ROM20を用い
て、ハードディスク13にインストールされている。英
単語の検索・調査用ソフトウエアには、電子辞書、電子
辞書を利用して英単語を検索・調査するための検索・調
査実行用プログラム等が含まれている。電子辞書は、第
1の実施の形態で示した辞書の各ページに対応する画面
を生成するための画面生成用データから構成されてい
る。
【0142】〔2−2〕検索・調査実行用プログラムに
よる処理の説明 図7は、検索・調査実行用プログラムが起動されている
場合のCPU11によって行われる処理手順を示してい
る。
【0143】まず、カナの入力画面(図示略)が表示さ
れる(ステップ1)。ユーザによってキーボート23か
らカナが入力されると(ステップ2)、入力されたカナ
を検索用カナ見出しとして含んでいる1ページ分の画面
生成用データが電子辞書から読み出されてディスプレイ
21に表示される(ステップ3)。この際、入力された
カナに対応する検索用カナ見出しが他の検索用カナ見出
しと区別されるように、入力されたカナに対応する検索
用カナ見出しが、たとえば、反転表示される。
【0144】これにより、ユーザは、入力したカナに対
応した英単語の綴り、正確な発音および意味を知ること
ができる。なお、この画面において目的とする英単語を
発見できなかった場合に、ユーザがスクロールキーまた
はページ移動キーを操作すると(ステップ4)、画面の
スクロールまたはページの切り替えが行われる(ステッ
プ5)。
【0145】上記第2の実施の形態では、入力されたカ
ナを検索用カナ見出しとして含んでいる1ページ分の画
面生成用データが電子辞書から読み出されてディスプレ
イ21に表示されているが、入力されたカナと全く同じ
検索用カナ見出しが存在しない場合には、入力されたカ
ナと五十音順辞書式配列において近似した検索用カナ見
出しを含んでいる1ページ分の画面生成用データを電子
辞書から読み出してディスプレイ21に表示することが
好ましい。
【0146】上記第2の実施の形態では、検索対象であ
るカナの入力は、文字を入力することによって行われて
いるが、音声入力部および音声認識部を設けておき、検
索対象のカナを音声入力部に音声を入力することによっ
て行うようにしてもよい。この場合には、音声入力部に
入力された音声が音声認識部によって文字コードに変換
せしめられる。
【0147】また、上記第2の実施の形態では、電子辞
書は第1の実施の形態で示した辞書の各ページに対応す
る画面を生成するための画面生成用データから構成され
ており、入力されたカナに該当する検索用カナ見出し含
んでいる1ページ分の画面生成用データが電子辞書から
読み出されてディスプレイ21に表示されている。つま
り、上記第2の実施の形態では、表示される各1ページ
は、第1の実施の形態の辞書の各1ページと同じであ
る。
【0148】表示される1ページ分のデータは、入力さ
れたカナに該当する検索用カナ見出し含んでいれば、第
1の実施の形態の辞書の2ページにわたってもよい。ま
た、入力されたカナに該当する検索用カナ見出しに対す
るデータさえ含んでいれば、表示されるデータは1つの
検索用カナ見出しに対するデータのみを表示してもよい
し、任意数の検索用カナ見出しに対するデータを表示す
るようにしてもよい。
【0149】具体的には、電子辞書を、第1の実施の形
態で示した辞書の各検索用カナ見出し毎のデータ、つま
り、各検索用カナ見出しと検索用カナ見出しに対応する
英単語の綴り、発音記号および語義説明とからなるデー
タから構成する。そして、入力されたカナに該当する検
索用カナ見出しに対応するデータまたは入力されたカナ
に該当する検索用カナ見出しを含む複数の検索用カナ見
出しに対応するデータを表示する。この場合において
も、検索用カナ見出し、英単語の綴り、発音記号および
語義説明の表示形式は、上記第1の実施の形態と同じで
ある。
【0150】
【発明の効果】本発明によれば、英単語について、その
英単語についての綴り・正確な発音・意味のいずれの知
識をも前提とすることなく、ヒアリング時に得た音の情
報から、自ら英単語の検索・調査をすることが可能にな
り、ヒアリングの際の英単語の検索・調査に大きな便益
が得られることとなる。このような効果は、従来の技術
にはなかったものである。
【0151】本発明による辞書は、「聴覚・視覚に係る
認知的法則、精神・感覚法則を利用した教育・学習器具
たる辞書」ということができる。つまり、一定のデータ
群からなる辞書が、そのデータ群が特定の様式と配列方
法にしたがっていることによって、利用者において、そ
の人が聴覚から得た音の情報を、カナ化した上で、視覚
を頼りに本発明たる辞書で検索することで、ヒアリング
の際の単語の検索・調査、つまり、しばしば綴りも正確
な発音も意味も分からない状態での、単語の検索の効率
を、飛躍的に高める効果を持つ。すなわち、本発明の構
成・様式・配列方法、という客観的要素が、利用者の聴
覚・しばしば漠然としたままでの音の認識(カナ化)・
視覚による走査による目的の単語の発見、という認知的
・精神的・感覚的営みと協調的に働くことによって、検
索効率が飛躍的に高まる、という意味で、自然法則を利
用したものに当たる、といえるのである。
【0152】本発明によって、ヒアリングの際の英単語
の検索効率が高まることによって、ヒアリングを通した
語彙の豊富化に資するという効果も持つ。
【0153】具体的には、例えば、英語で放送されるニ
ュース番組などを録画したビデオを再生してヒアリング
を行い、分からない、しかし単語らしいある程度の音の
まとまりに気づいたとき、あるいは分かっているはずだ
があやふやになった単語があったとき、ビデオを一時停
止して、本辞書で調べ、目的の単語を発見して、なるほ
ど、と納得してまたビデオを聞きつづける、というよう
なやり方で、ニュースなどの内容をより詳しく知るとと
もに、語彙を増やすことができる。
【0154】自分で耳で聞いたものを調べるのだから、
本で見つけた単語や、単語集で学習する場合とは違った
印象があり、単語を知ることに、ある種の快感が生じる
場合もあって、そうした場合は強く印象づけられるの
で、語彙として自分のものになりやすい。場合によって
は、一度聞いて一度調べただけで、正確な綴りはともか
くとして、音と意味との結びつきは覚えこんでしまうと
いうこともありうる。
【0155】本発明は、このように、ヒアリングからの
単語検索の容易化・効率化という効果を通じて、語彙の
豊富化に資するという効果も持つのである。
【0156】上記のように、本発明は、人間の聴覚・視
覚等に係る認知的・感覚的法則を利用したものであり、
従来技術との関係等を考える場合も、単に外見例えば項
目の選択やその配列順のみを見るのではなく、技術的要
素・思想・課題が共通するか、ということを考慮せねば
ならない。
【0157】カナ見出しに一覧性のないもの、五十音順
が中途半端なものなどは、視覚の有効利用がなく、綴り
とカナとの一対一対応型の辞書や、カナで発音を事細か
に区別してしまうもの、また発音記号のないものなど
は、聴覚の有効利用ではない。
【0158】なお、本発明の効果である、ヒアリングの
際の英単語の検索効率拡大効果は、人間の持つ聴覚・視
覚を有効に利用し、それらの働きを総合的に利用するこ
とによって実現しているのであって、その意味では、請
求項各項に掲げられた各要素は、それが重ね合わされる
ことによって、相乗的効果を発揮しうるものである。
【0159】従来の、綴り中心型の辞書があたりまえで
あるなかで、ヒアリングの際の検索用途の辞書をつく
り、実用になるまでに検索効率を高めるようにするに
は、従来からの常識の多くを打ち破らねばならない。そ
れは例えば、英語の音をカナで表すことへのタブー視あ
るいは偏見であり、カナは初心者向けである、という固
定観念であり、カナはなるだけ本当の発音を巧みに区別
して表現すべきである、という固定観念であり、見出し
とそれに続く項目との一対一対応型構成という観念であ
り、見出しは媒介というよりもそれ自体本来のデータの
一部である、という正確第一主義の固定観念であり、そ
して綴りベースの辞書と同様のレイアウトという発想で
ある。これらの固定した考えを覆していくことで、耳で
聞いた音からの検索という方向で人間の諸機能が有効利
用され、実用になるヒアリング用検索辞書としての機能
を高めて行くのであると考える。
【0160】本発明は、ヒアリングにおいて、英単語の
検索を容易化することを最大の眼目にして考え出された
ものであり、通常の綴りベースの辞書と併用可能なもの
である。すなわち、例えば簡潔な語義説明では納得がい
かなかったような場合には、すでに綴りを知ったのだか
ら、綴りベースの辞書でさらに調べることができる。本
発明はいわば、ヒアリングの際の強力な助っ人といった
意義を持つものである。その意味で、この辞書だけてす
べてをまかなおうとする、初心者向け、あるいはアルフ
ァベットになじみがうすい人向けの辞書、というより、
ある程度英語の音や聞き取りに慣れてきた、しかし語彙
の不足に難儀している、中級者から上級者に特に向いた
辞書といえる。カナ見出しが、現実の正しい発音そのも
のを表しているわけではない、ということも、中級者以
上なら常識化しているから、編集側としても気を遣わな
くてもすむし、使用者(ユーザ)の方も割り切って使え
る。
【0161】また、本発明の語彙増強効果を利用して、
ヒアリングによって語彙を増強するという目的で、本発
明を使うことも効果が高いと思われる。
【0162】具体的には、大学生から留学準備者、留学
者、ビジネスマン、海外出張者、海外旅行者、海外移住
者、その他英語の内容を理解し、英語の知識を増やそう
と思っている人々に、綴りベースの辞書と併用して使う
のに便利なものとなるのではないか、と考えられる。
(無論、高校性以下には使えない、というわけではな
い。ただカナと発音の関係についての注意は必要であ
る。)
【0163】分からない英単語が出てきた場合に、綴り
ベースで調べるか、カナべース(すなわち本発明たる辞
書)で調べるか、その判断は、ユーザ次第である。その
意味で、ユーザの勘で、今の場合はどっちで調べるのが
より効率的か、という点から、使い分けてもらえばよい
のである。
【0164】以上のように、本発明たる辞書は、実用的
かつ実戦的な、「使える」辞書だといえよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】辞書の一部分を示す図である。
【図2】項目の配列方法のバリエーションの一つを示す
図である。
【図3】データの作成段階の一例を示す模式図である。
【図4】データの作成段階の一例を示す模式図である。
【図5】データの作成段階の一例を示す模式図である。
【図6】英単語の検索・調査装置の構成を示す構成図で
ある。
【図7】検索・調査実行用プログラムが起動されている
場合のCPU11によって行われる処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 パーソナルコンピュータ 11 CPU 12 メモリ 13 ハードディスク 20 CD−ROM 21 ディスプレイ 22 マウス 23 キーボード

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カナ見出しによる英単語の検索・調査用
    辞書において、複数の発音を有するものとして収録され
    かつそれらの発音に対応するカナ表記に差異が生じる英
    単語に対しては、それぞれ異なるカナ表記が検索用カナ
    見出しとして採用されていることを特徴とする英単語の
    検索・調査用辞書。
  2. 【請求項2】 カナ見出しによる英単語の検索・調査用
    辞書において、アルファベットのvで表記される発音を
    含む英単語に対しては、そのv音に対応するカナとし
    て、少なくともバ行のカナが割り当てられたカナ表記が
    検索用カナ見出しとして採用されていることを特徴とす
    る英単語の検索・調査用辞書。
  3. 【請求項3】 カナ見出しによる英単語の検索・調査用
    辞書において、複数の発音を有するものとして収録され
    かつそれらの発音に対応するカナ表記に差異が生じる英
    単語に対しては、それぞれ異なるカナ表記が検索用カナ
    見出しとして採用されており、 アルファベットのvで表記される発音を含む英単語に対
    しては、そのv音に対応するカナとして、少なくともバ
    行のカナが割り当てられたカナ表記が検索用カナ見出し
    として採用されていることを特徴とする英単語の検索・
    調査用辞書。
  4. 【請求項4】 英単語に対するカナ表記の多様性と、日
    本人にとっての聞き取りの困難性を考慮した場合に、複
    数のカナ表記で表記されうる英単語に対しては、それら
    の互いに異なる各カナ表記も検索用カナ見出しとして採
    用されていることを特徴とする請求項1、2および3の
    いずれかに記載のカナ見出しによる英単語の検索・調査
    用辞書。
  5. 【請求項5】 各検索用カナ見出しが縦方向に五十音順
    に配列されており、各検索用カナ見出し毎に、それに対
    応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が記述さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3および4の
    いずれかに記載のカナ見出しによる英単語の検索・調査
    用辞書。
  6. 【請求項6】 各検索用カナ見出しが記述される欄が設
    けられているとともに、各検索用カナ見出しが記述され
    る欄の右側に、その検索用カナ見出しに対応する英単語
    の綴り、発音記号および語義説明が記述される欄が設け
    られていることを特徴とする請求項5に記載の英単語の
    検索・調査用辞書。
  7. 【請求項7】 英単語の検索・調査を行うための英単語
    の検索・調査装置において、 複数ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調
    査用画面を生成するための画面生成用データを記憶して
    いる記憶手段、ユーザによってカナを入力させるための
    入力手段、および入力されたカナを検索用カナ見出しと
    して含んでいる1ページ分の画面生成用データを記憶手
    段から読み出して表示器に表示させる手段を備えてお
    り、 複数ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調
    査用画面は、縦方向に五十音順に配列された検索用カナ
    見出しが記述された欄と、各検索用カナ見出し毎に、そ
    れに対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が
    記述された欄とを備えており、複数の発音を有するもの
    として収録されかつそれらの発音に対応するカナ表記に
    差異が生じる英単語に対しては、それぞれ異なるカナ表
    記が検索用カナ見出しとして採用されていることを特徴
    とする英単語の検索・調査装置。
  8. 【請求項8】 英単語の検索・調査を行うための英単語
    の検索・調査装置において、 複数ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調
    査用画面を生成するための画面生成用データを記憶して
    いる記憶手段、ユーザによってカナを入力させるための
    入力手段、および入力されたカナを検索用カナ見出しと
    して含んでいる1ページ分の画面生成用データを記憶手
    段から読み出して表示器に表示させる手段を備えてお
    り、 複数ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調
    査用画面は、縦方向に五十音順に配列された検索用カナ
    見出しが記述された欄と、各検索用カナ見出し毎に、そ
    れに対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が
    記述された欄とを備えており、アルファベットのvで表
    記される発音を含む英単語に対しては、そのv音に対応
    するカナとして、少なくともバ行のカナが割り当てられ
    たカナ表記が検索用カナ見出しとして採用されているこ
    とを特徴とする英単語の検索・調査装置。
  9. 【請求項9】 英単語の検索・調査を行うための英単語
    の検索・調査装置において、 複数ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調
    査用画面を生成するための画面生成用データを記憶して
    いる記憶手段、ユーザによってカナを入力させるための
    入力手段、および入力されたカナを検索用カナ見出しと
    して含んでいる1ページ分の画面生成用データを記憶手
    段から読み出して表示器に表示させる手段を備えてお
    り、 複数ページからなるカナ見出しによる英単語の検索・調
    査用画面は、縦方向に五十音順に配列された検索用カナ
    見出しが記述された欄と、各検索用カナ見出し毎に、そ
    れに対応する英単語の綴り、発音記号および語義説明が
    記述された欄とを備えており、複数の発音を有するもの
    として収録されかつそれらの発音に対応するカナ表記に
    差異が生じる英単語に対しては、それぞれ異なるカナ表
    記が検索用カナ見出しとして採用されているとともに、
    アルファベットのvで表記される発音を含む英単語に対
    しては、そのv音に対応するカナとして、少なくともバ
    行のカナが割り当てられたカナ表記が検索用カナ見出し
    として採用されていることを特徴とする英単語の検索・
    調査装置。
  10. 【請求項10】 英単語の検索・調査を行うための英単
    語の検索・調査装置において、 複数の検索用カナ見出しと、各検索用カナ見出しに対応
    する英単語の綴り、発音記号および語義説明とを含む、
    英単語の検索・調査用データを記憶している記憶手段、
    ユーザによってカナを入力させるための入力手段、およ
    び入力されたカナに該当する検索用カナ見出しを含む複
    数の検索用カナ見出しに対応する、英単語の検索・調査
    用データに基づいて、1画面分の英単語の検索・調査用
    画面を生成して、表示器に表示させる手段を備えてお
    り、 英単語の検索・調査用画面は、縦方向に五十音順に配列
    された検索用カナ見出しが記述された欄と、各検索用カ
    ナ見出し毎に、それに対応する英単語の綴り、発音記号
    および語義説明が記述された欄とを備えており、複数の
    発音を有するものとして収録されかつそれらの発音に対
    応するカナ表記に差異が生じる英単語に対しては、それ
    ぞれ異なるカナ表記が検索用カナ見出しとして採用され
    ていることを特徴とする英単語の検索・調査装置。
  11. 【請求項11】 英単語の検索・調査を行うための英単
    語の検索・調査装置において、 複数の検索用カナ見出しと、各検索用カナ見出しに対応
    する英単語の綴り、発音記号および語義説明とを含む、
    英単語の検索・調査用データを記憶している記憶手段、
    ユーザによってカナを入力させるための入力手段、およ
    び入力されたカナに該当する検索用カナ見出しを含む複
    数の検索用カナ見出しに対応する、英単語の検索・調査
    用データに基づいて、1画面分の英単語の検索・調査用
    画面を生成して、表示器に表示させる手段を備えてお
    り、 英単語の検索・調査用画面は、縦方向に五十音順に配列
    された検索用カナ見出しが記述された欄と、各検索用カ
    ナ見出し毎に、それに対応する英単語の綴り、発音記号
    および語義説明が記述された欄とを備えており、アルフ
    ァベットのvで表記される発音を含む英単語に対して
    は、そのv音に対応するカナとして、少なくともバ行の
    カナが割り当てられたカナ表記が検索用カナ見出しとし
    て採用されていることを特徴とする英単語の検索・調査
    装置。
  12. 【請求項12】 英単語の検索・調査を行うための英単
    語の検索・調査装置において、 複数の検索用カナ見出しと、各検索用カナ見出しに対応
    する英単語の綴り、発音記号および語義説明とを含む、
    英単語の検索・調査用データを記憶している記憶手段、
    ユーザによってカナを入力させるための入力手段、およ
    び入力されたカナに該当する検索用カナ見出しを含む複
    数の検索用カナ見出しに対応する、英単語の検索・調査
    用データに基づいて、1画面分の英単語の検索・調査用
    画面を生成して、表示器に表示させる手段を備えてお
    り、 英単語の検索・調査用画面は、縦方向に五十音順に配列
    された検索用カナ見出しが記述された欄と、各検索用カ
    ナ見出し毎に、それに対応する英単語の綴り、発音記号
    および語義説明が記述された欄とを備えており、複数の
    発音を有するものとして収録されかつそれらの発音に対
    応するカナ表記に差異が生じる英単語に対しては、それ
    ぞれ異なるカナ表記が検索用カナ見出しとして採用され
    ているとともに、アルファベットのvで表記される発音
    を含む英単語に対しては、そのv音に対応するカナとし
    て、少なくともバ行のカナが割り当てられたカナ表記が
    検索用カナ見出しとして採用されていることを特徴とす
    る英単語の検索・調査装置。
  13. 【請求項13】 英単語に対するカナ表記の多様性と、
    日本人にとっての聞き取りの困難性を考慮した場合に、
    複数のカナ表記で表記されうる英単語に対しては、それ
    らの互いに異なる各カナ表記も検索用カナ見出しとして
    採用されていることを特徴とする請求項7、8、9、1
    0、11および12のいずれかに記載の英単語の検索・
    調査装置。
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