JP2000127253A - 繊維強化樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂成形品及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000127253A
JP2000127253A JP10308493A JP30849398A JP2000127253A JP 2000127253 A JP2000127253 A JP 2000127253A JP 10308493 A JP10308493 A JP 10308493A JP 30849398 A JP30849398 A JP 30849398A JP 2000127253 A JP2000127253 A JP 2000127253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
fiber
dimensional structure
filaments
resin molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10308493A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Nishibori
貞夫 西堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AIN KOSAN KK
Original Assignee
AIN KOSAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AIN KOSAN KK filed Critical AIN KOSAN KK
Priority to JP10308493A priority Critical patent/JP2000127253A/ja
Publication of JP2000127253A publication Critical patent/JP2000127253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い衝撃吸収能力を有する成型品を提供するこ
とを目的とする。また、成形工程が容易で、しかも形状
の自由度が高く、所望の強度、弾性、衝撃吸収能力等の
物性特に高い衝撃吸収能力を有する成型品及び該成型品
を容易に製造することができる方法を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂の連続線条及び/または短線
条がランダムに絡合集合して成る空隙を備える三次元構
造体及び発泡樹脂組成物またはその予備発泡体を成形型
内に入れ、発泡させて成る繊維強化樹脂成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化樹脂成形
品及びその製造方法に関し、より詳しくは、衝撃吸収能
力に優れた繊維強化樹脂成形品及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】運動場の壁やフェンス、ヘルメットの内
張り、スポーツマット、自動車のバンパーやボディーの
衝撃吸収材、梱包用緩衝材などに使用される衝撃エネル
ギーの吸収体として、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリウレタン等の発泡体が使用されてい
る。
【0003】一方、自動車ボディーのように、高い強度
と軽量性が求められる部材の材料として、繊維強化樹脂
が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の材料は衝撃エネルギーの吸収が必ずしも充分でなく、
用途によっては、さらに衝撃吸収能力の高い材料が求め
られていた。
【0005】また、繊維強化樹脂材料は、強度及び軽量
性の点では優れるものの、弾性、衝撃吸収能力の点では
さらに改善が要求されている。また、繊維強化材料は、
種々の方法により成型されるが、SMC法による製品は
強度のばらつきが大きく、レジンインジェクション法は
成形品の形状の自由度が少なく、またハンドレイアップ
法、スプレーアップ法等は形状の自由度は大きいが成型
作業が難しく品質を一定に保つのが困難であり、さらに
フィラメントワインディング法等は大がかりな設備を要
する等、一長一短であり、成型工程が容易で、しかも形
状の自由度、成形品の強度、弾性、衝撃吸収能力等の物
性の全てを満足するような方法は得られていなかった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、所
望の性状、特に高い衝撃吸収能力を有する成型品を提供
することを目的とする。また、本発明は、成形工程が容
易で、しかも形状の自由度が高く、所望の強度、弾性、
衝撃吸収能力等の物性を有する成形品を容易に製造する
ことができる方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維強化樹脂成
形品は、熱可塑性樹脂の連続線条及び/または短線条が
ランダムに絡合集合して成る空隙を備える三次元構造体
(以下、三次元構造体と記す)と、マトリックス樹脂と
しての発泡樹脂から成る。
【0008】本発明は、また、三次元構造体及び発泡樹
脂組成物またはその予備発泡体を入れ、発泡させること
により製造される繊維強化樹脂成形品にも関する。
【0009】本発明は、さらに、熱可塑性樹脂の連続線
条及び/または短線条がランダムに絡合集合して成る空
隙を備える三次元構造体及び発泡樹脂組成物またはその
予備発泡体を成形型内に入れ、発泡させることからなる
繊維強化樹脂成形品の製造方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】(三次元構造体)本発明で使用す
る三次元構造体は、連続線条及び/または、例えば短線
条がランダムに絡合集合して成る空隙を備える三次元構
造体であり、前記連続線条及び/または短線条は、好ま
しくは複数のループまたはカールを形成している。この
ような三次元構造体は、例えば熱可塑性エラストマーを
溶融押出して150〜2000デニール、好ましくは2
00〜500デニール、より好ましくは300〜400
デニールの連続線条を形成し、次いで溶融状態の線条
に、例えば直径1〜10mm、好ましくは直径1〜5mmの
ループを形成させ、隣同士の線条と接触絡合させること
によりランダムなループからなる三次元スプリング構造
を作ることにより製造され得る。また、連続線条による
三次元構造体は、例えば熱可塑性エラストマーを溶融押
出して連続線条を形成し、ついで溶融状態の直径1〜1
0mm、好ましくは直径1〜5mmの線条にループを形成さ
せ、これを切断して20〜30mmの連続線条とし、線条
相互を絡合あるいは少なくとも部分的に接触絡合させて
形成することもできる。短線条による構造体は、例えば
2.5mm〜20mmの短線条に、同様にループあるいはカ
ールを形成させた後、圧縮成型などで予め所定の形状に
形成してもよい。上記のように製造された連続線条また
は短線条の接触絡合部を、例えば泡沫状接着剤により接
着してもよい。
【0011】前記連続線条及び/または短線条の線径
は、0.5〜2.8mm、好ましくは、0.7〜2mm、特
に0.6〜0.1mmである。
【0012】前記連続線条及び/または短線条は、好ま
しくは熱可塑性エラストマーよりなり、例えばポリプロ
ピレン、ポリエステル、ナイロン、PVCのエラストマ
ーより成る。
【0013】三次元構造体の嵩密度は、0.003〜
0.3g/cm3、好ましくは、0.05〜0.09、特に
0.07〜0.09である。
【0014】(発泡樹脂)発泡樹脂は、例えば、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリプロピレン及びポリウレタ
ンからなる群より選択される樹脂の発泡体である。
【0015】(製造方法)本発明の繊維強化樹脂成形品
の製造方法において、図1に示すように、予め製造すべ
き成形品にほぼ等しい形状に形成しておいた三次元構造
体1aを成形型2に入れても良い。 また、図2に示す
ように組み合わせた時に製造すべき成型品にほぼ等しい
形状を構成するように切断したシート形状の複数の三次
元構造体1b,1c,1dを組み合わせて、前記成形型
2内に入れてもよい。また、複数枚のシート状の三次元
構造体を重ねて使用しても良い。
【0016】さらに、図3に示すように、製造すべき成
形品形状に対応するシート形状である三次元構造体1e
を用い、これを成形型2に沿って押し曲げながら入れて
いくことにより成形型にセットしても良い。
【0017】また、三次元構造体は、成形する製品の厚
さに形成されているシート形状のものを製品形状に切り
出して使用しても、成形する製品の厚さより薄いシート
形状のものを複数枚重ねて使用してもよい。
【0018】なお、本発明の製造方法においては、成形
型に、三次元構造体入れた後に、発泡樹脂組成物または
予備発泡体を入れても、発泡樹脂組成物または予備発泡
体を入れた後に、三次元構造体を入れてもよい。
【0019】また、前記三次元構造体及び発泡樹脂組成
物が、それぞれ1種又は複数種の異なる特性の組合せか
ら成るものを用いて製造することが出来る。
【0020】(用途)本発明の繊維強化樹脂成形品は、
運動場の壁やフェンス、ヘルメットの内張り、スポーツ
マット、自動車のバンパーやボディーの衝撃吸収材、梱
包用緩衝材などに使用される衝撃エネルギーの吸収体と
して使用できる。これらの用途に合わせて、熱可塑性エ
ラストマーの三次元構造体を構成する樹脂の種類、連続
繊維または短繊維の線径及び嵩密度、並びに発泡樹脂の
種類及び発泡度を選択して使用目的に合った物性を示す
成形品を得る。
【0021】また、ベッドまたは椅子用のクッション部
材を形成することもできる。このようなクッション部材
においては、本発明の三次元構造体により強化された構
造をとることにより、繰り返し圧縮された場合のへたり
が少なくなる。
【0022】
【実施例】実施例1 250mm×250mm×250mmの木製成形型内にセット
されたポリエチレン製の袋内に、250mm×250mm×
80mmの「ブレスエアー(商標)」(東洋紡株式会社製
のポリエステル系エラストマーの連続線条三次元スプリ
ング構造体,線径1mm,嵩密度0.08g/cm3)を3枚
重ねてセットした。
【0023】表1に示す配合処方に従って、まず、1リ
ットルの紙コップにポリヒドロキシ化合物200gを秤
量し、これに所定量の触媒、シリコーン製泡剤及び水を
添加し、プロペラ式攪拌機により約10秒間攪拌した
後、さらに所定量の表1に示す粉体を加えて約30秒間
充分に混合・攪拌した。
【0024】次いで、この均一混合液に所定量の粗製ジ
フェニルメタンジイソシアネートを添加し、室温中で約
5秒間高速攪拌した。この高速攪拌した反応液を、上記
のブレスエアーをセットした木製モールド内に注ぎ、室
温にて発泡・反応させた。得られたフォームに50℃の
オーブン中で約10分間アフターキュアーを行った。
【0025】これにより、本発明の発泡成形体が得られ
た。
【0026】
【表1】
【0027】(1)ポリヒドロキシ化合物:武田薬品工業
(株)製のポリエーテルポリオールGR30C(OH 価=430) (2)整泡剤:日本ユニカー(株)製のシリコーン整泡剤L
-5430、表面張力19.2dyn/cm。 整泡剤の表面張力は、協和化学(株)製のCBVP式表面張
力計A-3 型を用い、25℃にて測定した。 (3) 触媒:花王(株)製のテトラメチルヘキサメチレン
ジアミン、カオライザー No.1 (4) ポリイソシアネート:住友バイエルウレタン(株)
製の粗製ジフェニルメタン ジイソシアネート。
【0028】実施例2 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×60mmの「ヘチマロン(商標)」(新光ナイロン株
式会社製ポリプロピレンエラストマーの三次元スプリン
グ構造体,線径1.5〜2mm,嵩密度0.09g/cm3
を4枚重ねて成形型にセットする以外は、実施例1と同
じ方法により発泡成形体を製造した。
【0029】実施例3 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×80mmの「ヘチマックス(商標)」(新光ナイロン
株式会社製ポリプロピレンエラストマーの三次元スプリ
ング構造体,線径1.5〜2.8mm,嵩密度0.07g/
cm3)を3枚重ねてセットする以外は、実施例1と同じ
方法により発泡成形体を製造した。
【0030】実施例4 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×14mmの「ノーマッドエキストラデューティ(商
標)」(住友スリーエム株式会社製ポリ塩化ビニルエラ
ストマーの三次元スプリング構造体,線径1mm,嵩密度
0.3g/cm3)を17枚重ねてセットする以外は、実施
例1と同じ方法により発泡成形体を製造した。
【0031】実施例5 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×8mmの「ノーマッドマットスタンダードアンバック
(商標)」(住友スリーエム株式会社製ポリ塩化ビニル
エラストマーの三次元スプリング構造体,線径0.5m
m,嵩密度0.05g/cm3)を30枚重ねてセットする以
外は、実施例1と同じ方法により発泡成形体を製造し
た。
【0032】比較例1 ブレスエアーを入れずに、発泡樹脂組成物のみを成形型
に注ぐ以外は、実施例1と同じ方法により発泡成形体を
製造した。
【0033】試験例1 応力−歪み特性を下記方法により測定した。なお、これ
らの測定は発泡・硬化が終了した後、3日間放置した後
に実施した。
【0034】実施例1〜5及び比較例1で得られた発泡
成形体を高さ30mm、幅50mm、長さ250mmの試験片
に切り取り、島津製作所製のオートグラフAGS-500Aを用
いた平板間圧縮により、試験片の高さ方向(セルの長径
方向、つまり発泡方向)を50mm/秒の降下スピードで
圧縮した。
【0035】このとき、図5に示したように、比較例1
の発泡成形体3においては、押圧板4により圧縮された
部分のみに歪みが生じたのに対し、実施例1〜5の発泡
成形体5においては、押圧板4により圧縮された部分の
周囲にわたって歪みが生じた。これは、本発明の発泡成
形体においては、発泡樹脂と三次元スプリング構造体の
両者の作用により応力が成形品全体に分散して受けられ
ていることを示す。
【0036】圧縮−歪み特性を図4に示す。
【0037】なお、表1に、50%歪時応力及び有効歪
みを示した。この50%歪み時応力は、図4に示したよ
うに試験片の高さ方向に対する圧縮率が50%に達した
ときの応力、有効歪みは、応力が急激に上昇し始める圧
縮歪みを表す。
【0038】図4に示されたように、実施例1〜4、特
に実施例1〜3では降伏点がぼやけているのに対し、比
較例1では降伏点がはっきりしている。また、実施例1
〜3では比較例1に比べて降伏点が高い。また、表1に
示したように、実施例1,2,3,5では有効歪みが大
きいが、比較例1では有効歪みが小さい。なお、実施例
4は有効歪みの値が充分でない。これは嵩密度が大きい
ためであると考えられる。また、実施例5は50%歪み
応力が充分でない。これは線径が小さいためであると考
えられる。これらの結果を総合的に評価し、衝撃吸収材
料としての適否を、○、△、×として表1に示した。表
1中、〇は衝撃吸収材料として好適であること、△は衝
撃吸収材料として使用可能であること、×衝撃吸収材料
としての使用に適さないことを示す。
【0039】実施例6 1.5cm間隔に直径1mmの孔を有する250mm×250
mm×250mmのアルミ製の型に、250mm×250mm×
80mmの東洋紡株式会社製の「ブレスエアー(商標)」
(東洋紡株式会社製のポリエステル系エラストマーの連
続線条三次元スプリング構造体,線径1mm,嵩密度0.
08g/cm3)を3枚重ねてセットした。
【0040】三菱BASF製の「スチロポールJQ30
1N」(発泡剤入りポリスチロール樹脂ペレット)31
2gを、約100℃に加熱して予備発泡させた後、1日
室温で放置した。これを上記のブレスエアーをセットし
たアルミニウム製成形型内に入れ、120℃の加熱蒸気
を成形型の孔から吹き込み、発泡させた後、水を流し込
んで冷却し、本発明の発泡成形体を得た。
【0041】実施例7 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×60mmの「ヘチマロン(商標)」(新光ナイロン株
式会社製ポリプロピレンエラストマーの三次元スプリン
グ構造体,線径1.5〜2mm,嵩密度0.09g/cm3
を4枚重ねて成形型にセットする以外は、実施例6と同
じ方法により発泡成形体を製造した。
【0042】実施例8 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×80mmの「ヘチマックス(商標)」(新光ナイロン
株式会社製ポリプロピレンエラストマーの三次元スプリ
ング構造体,線径1.5〜2.8mm,嵩密度0.07g/
cm3)を3枚重ねてセットする以外は、実施例6と同じ
方法により発泡成形体を製造した。
【0043】実施例9 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×14mmの「ノーマッドエキストラデューティ(商
標)」(住友スリーエム株式会社製ポリ塩化ビニルエラ
ストマーの三次元スプリング構造体,線径1mm,嵩密度
0.3g/cm3)を17枚重ねてセットする以外は、実施
例6と同じ方法により発泡成形体を製造した。
【0044】実施例10 ブレスエアーを3枚重ねる代わりに、250mm×250
mm×8mmの「ノーマッドマットスタンダードアンバック
(商標)」(住友スリーエム株式会社製ポリ塩化ビニル
エラストマーの三次元スプリング構造体,線径0.5m
m,嵩密度0.05g/cm3)の30枚重ねてセットする以
外は、実施例6と同じ方法により発泡成形体を製造し
た。
【0045】比較例2 ブレスエアーを入れずに、発泡樹脂の予備発泡体のみを
成形型に入れること以外は、実施例6と同じ方法により
発泡成形体を製造した。
【0046】試験例2 試験例1と同じ方法により、応力−歪み特性を試験し
た。
【0047】結果を図7及び表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】図7に示されるように、実施例6〜10の
発泡成形品の応力は、比較例2の発泡成形品に比べて高
い。従って、本発明の成形品がより高い応力を受け得る
ことが明らかである。 また、表2に示されるように、
実施例6〜10の有効歪みは比較例2の有効歪みに比べ
て大きい。これは、衝撃吸収量が多いことを示してい
る。
【0050】しかし、実施例9の成形品については有効
歪みが充分とはいえない。これは三次元構造体の嵩密度
が大きいためであると考えられる。
【0051】また、実施例10の成形品については、応
力の変化が少ない。これは三次元構造体の線径が小さい
ためと考えられる。
【0052】試験例3 実施例1及び比較例1で製造した発泡成形体について、
耐へたり試験を行った。各々の発泡成形体を80×25
0×250に切り取り、直径70mmの押圧板により厚さ
が40mmになるまで圧縮した。これを10万回繰り返し
た後、厚さの変化(嵩保持性)を調べた。実施例1の発
泡成形品は97%の嵩保持性を示し、比較例1の発泡成
形品は94%の嵩保持性を示した。
【0053】この結果より、本発明の成型品が耐へたり
性に優れることが明らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明の繊維強化樹脂成形品は、強化繊
維として熱可塑性エラストマーの三次元構造体を用い、
マトリックス樹脂として発泡樹脂を使用するため、成形
品の衝撃吸収性、耐へたり性等の性質が著しく改善され
る。また、本発明の繊維強化樹脂成形品の製造方法によ
れば、強度、弾性、衝撃吸収性等の性質に優れた成形品
を容易な方法で、大規模な設備を必要とすることなく製
造することができ、しかも成型品の形状自由度も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の製造方法の工程を示す模式
【図2】本発明の他の実施例の製造方法の工程を示す模
式図
【図3】本発明の他の実施例の製造方法の工程を示す模
式図
【図4】本発明の実施例の繊維強化樹脂成型品の応力−
歪み特性を示すグラフ
【図5】(A)〜(C)比較例の成型品の応力−歪み特
性を説明する模式図
【図6】(A)〜(C)本発明の一実施例の成型品の応
力−歪み特性を説明する模式図
【図7】本発明の実施例の繊維強化樹脂成型品の応力−
歪み特性を示すグラフ
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e 三次元構造体 2 成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:04 105:08 105:12 B29L 31:58 Fターム(参考) 4F204 AA04 AA11 AA13 AA42 AB25 AD15 AD16 AG20 AH15 AH24 AH68 EA01 EA04 EB01 EB11 EF05 EF23 EL11 4F205 AA04 AA11 AA13 AA42 AB25 AD15 AD16 AG20 AH15 AH24 AH68 HA06 HA24 HA34 HA36 HA37 HA40 HA47 HB01 HC13 HG03 HK12 4F212 AA04 AA11 AA13 AA42 AB25 AD15 AD16 AG20 AH15 AH24 AH68 UA01 UA06 UB01 UB11 UN11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂の連続線条及び/または短線
    条がランダムに絡合集合して成る空隙を備える三次元構
    造体と、マトリックス樹脂としての発泡樹脂から成る繊
    維強化樹脂成形品。
  2. 【請求項2】前記連続線条及び/または短線条が熱可塑
    性エラストマーよりなることを特徴とする請求項1記載
    の繊維強化樹脂成形品。
  3. 【請求項3】前記連続線条及び/または短線条がループ
    またはカールを形成していることを特徴とする請求項1
    または2の繊維強化樹脂成形品。
  4. 【請求項4】前記連続線条及び/または短線条の線径が
    0.5〜2.8mmであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂成形品。
  5. 【請求項5】前記三次元構造体の構造体の嵩密度が0.
    003〜0.3g/cm3であることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂成形品。
  6. 【請求項6】前記発泡樹脂が、ポリエチレン、ポリスチ
    レン、ポリプロピレン及びポリウレタンからなる群より
    選択される樹脂の発泡体であることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂成形品。
  7. 【請求項7】バンパー部材である請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の繊維強化樹脂成形品。
  8. 【請求項8】椅子用のクッション材である請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂成形品。
  9. 【請求項9】ベッド用のクッション材である請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂成形品。
  10. 【請求項10】熱可塑性樹脂の連続線条及び/または短
    線条がランダムに絡合集合して成る空隙を備える三次元
    構造体及び発泡樹脂組成物またはその予備発泡体を入
    れ、発泡させることにより製造される繊維強化樹脂成形
    品。
  11. 【請求項11】熱可塑性樹脂の連続線条及び/または短
    線条がランダムに絡合集合して成る空隙を備える三次元
    構造体及び発泡樹脂組成物またはその予備発泡体を成形
    型内に入れ、発泡させることからなる請求項1の繊維強
    化樹脂成形品の製造方法。
  12. 【請求項12】前記三次元構造体を、予め製造すべき成
    形品にほぼ等しい形状に形成しておくことを特徴とする
    請求項11記載の製造方法。
  13. 【請求項13】前記三次元構造体が製造すべき成形品形
    状に対応するシート形状であり、これを成形型内に押し
    曲げながら入れていくことを特徴とする請求項11記載
    の製造方法。
  14. 【請求項14】組み合わせた時に製造すべき成型品にほ
    ぼ等しい形状を構成するように切断した複数の三次元構
    造体を組み合わせて、前記成形型内に入れることを特徴
    とする請求項11記載の製造方法。
  15. 【請求項15】前記三次元構造体及び発泡樹脂組成物
    が、それぞれ1種又は複数種の組合せから成る請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂成形品。
JP10308493A 1998-10-29 1998-10-29 繊維強化樹脂成形品及びその製造方法 Pending JP2000127253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308493A JP2000127253A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 繊維強化樹脂成形品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308493A JP2000127253A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 繊維強化樹脂成形品及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000127253A true JP2000127253A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17981684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10308493A Pending JP2000127253A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 繊維強化樹脂成形品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000127253A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538137A (ja) * 2010-07-30 2013-10-10 エボニック インダストリーズ アクチエンゲゼルシャフト 発泡性媒体及び表層を用いるインモールド発泡法、並びに当該方法により得られるプラスチック成形体
EP3196007A1 (en) * 2016-01-21 2017-07-26 Autoneum Management AG Moulded trim part for a vehicle

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538137A (ja) * 2010-07-30 2013-10-10 エボニック インダストリーズ アクチエンゲゼルシャフト 発泡性媒体及び表層を用いるインモールド発泡法、並びに当該方法により得られるプラスチック成形体
EP3196007A1 (en) * 2016-01-21 2017-07-26 Autoneum Management AG Moulded trim part for a vehicle
WO2017125479A1 (en) * 2016-01-21 2017-07-27 Autoneum Management Ag Moulded trim part for a vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8889574B2 (en) Foam laminate product and process for production thereof
KR101961514B1 (ko) 정숙성과 경도가 우수한 탄성 망상 구조체
EP2772576B1 (en) Fibrous Network Structure Having Excellent Compression Durability
US6399189B1 (en) Foamable thermoplastic sheet-like synthetic resin, thermoplastic foamed resin and their production method
KR101285929B1 (ko) 폴리우레탄 성형품의 제조 방법
EP3988605B1 (en) Polyamide resin foamed particles and method for producing same
EP1810597B1 (en) Seat, process for producing the same and method of treatment for recovery from permanent set of the seat
JP2011178169A (ja) フォーム積層体製品及びその製造方法
CA2352717C (en) Resin molded article having a spring structure and method of producing the resin molded article
US4061701A (en) Manufacture of soft and resilient foams
EP3835025B1 (en) Laminated article
JP2011520647A (ja) 発泡体積層製品およびその製造のための方法
JPH0861414A (ja) クッション体とその製造方法
JP2000127253A (ja) 繊維強化樹脂成形品及びその製造方法
US6620495B1 (en) Sheet-form structure of expandable thermoplastic resin, thermoplastic resin foam and methods for manufacturing thereof
JP2003089960A (ja) 難燃性網状クッション体
JP3204828B2 (ja) 衝撃吸収用モールド成形品及びその製法
JP3430442B2 (ja) 網状構造体及びその製法
JPS6330240A (ja) シ−ト状成形体の製造方法
JPH0784535B2 (ja) シ−ト状軽量成形体の製造方法
JPH0781026B2 (ja) シート状成形体の製造方法
JPH03236909A (ja) スタンピング成形用シート
JPS5942635B2 (ja) マツトの製造方法
JPH06145407A (ja) 型内融着成形用予備発泡粒子及びその製造方法
JPH07148750A (ja) 衝撃吸収発泡体の製造方法