JP2000126998A - 工作機械の工作物加工方法、工作機械及び工作機械の割り出し装置 - Google Patents

工作機械の工作物加工方法、工作機械及び工作機械の割り出し装置

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JP2000126998A
JP2000126998A JP10301959A JP30195998A JP2000126998A JP 2000126998 A JP2000126998 A JP 2000126998A JP 10301959 A JP10301959 A JP 10301959A JP 30195998 A JP30195998 A JP 30195998A JP 2000126998 A JP2000126998 A JP 2000126998A
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workpiece
clamp
machine tool
machining
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JP10301959A
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English (en)
Inventor
Masahiro Riyuuo
正宏 流王
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JTEKT Machine Systems Corp
Original Assignee
Koyo Machine Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工対象となる工作物に応じて割り出し機構
側とクランプ機構側とを適宜交換でき、割り出し機構と
クランプ機構との組み合わせにより多種類の工作物の加
工に対する対応が容易に可能であり、多種類の工作物を
容易且つ安価に加工できる工作機械の割り出し装置を提
供する。 【解決手段】 この工作機械の割り出し装置は、基台側
の取り付けベース10に、割り出し機構6 を支持する割り
出し機構支持台8 と、クランプ機構7 を支持するクラン
プ機構支持台9 とを着脱自在に設け、割り出し機構6 側
のチャック爪4 と、クランプ機構7 側のチャック爪5 と
により工作物W をクランプして、割り出し機構6 により
割り出しながら工作物W を工具2 により加工するように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の工作物
加工方法、工作機械及び工作機械の割り出し装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタは、工具の自動交換装
置又は自動選択機能を備え、必要に応じて工具を適宜交
換しながら、工作物のフライス、穴あけ、ねじ立て等の
多種類の加工を行えるようにしている。このマシニング
センタでは、従来、2次元又は3次元方向に移動可能な
可動台にクランプ機構を備え、工作物の加工に際して
は、そのクランプ機構により可動台上に工作物を固定
し、可動台を移動させて工作物の工具に対応する加工部
位を順次変えて、その各加工部位毎に工具を適宜交換し
ながら加工する方法を採っている。
【0003】またマシニングセンタ以外の工作機械で
は、基台上等の所定位置に割り出し装置を備え、この割
り出し装置により所定ピッチでの割り出しを行いながら
工作物を加工する方法を採っている。この割り出し装置
は、従来、例えば実公平2−22167号公報に記載の
ように、チャック本体に、一方のクランプ爪を有する割
り出し機構と、他方のクランプ爪を有するクランプ機構
とを設け、その一対のクランプ爪により工作物を両側か
らクランプして、割り出し機構により段階的に割り出し
ながら、工具により工作物を加工するようになってい
る。
【0004】チャック本体は、中央に工作物が収まるだ
けの凹部が形成された一体構造であり、この凹部の一方
側の支持壁部に割り出し機構を、他方の支持壁部にクラ
ンプ機構を夫々同一軸心上に相対向させて組み込んでい
る。各クランプ爪は、工作物に応じて適宜交換できるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマシニングセン
タによる加工方法では、工作物側を移動させて工具に対
応する加工部位を変えて行くだけであるため、自動交換
装置等により工具を交換しながら多種類の加工が可能で
あるにも拘わらず、その加工対象が限定される欠点があ
る。
【0006】例えば、工作物の周囲に所定間隔をおいて
複数の加工部位があり、その各加工部位又は一部の加工
部位の加工種類が異なるような場合には、従来のマシニ
ングセンタでは加工することができない欠点がある。
【0007】一方、割り出し装置を備えた一般の工作機
械では、割り出し機構及びクランプ機構の各クランプ爪
が交換可能であるため、クランプ爪の交換で対応できる
範囲の工作物であれば、割り出し装置を利用して段階的
に割り出しを行いながら加工することができる。
【0008】しかし、従来の割り出し装置はチャック本
体が一体構造であり、このチャック本体に割り出し機構
とクランプ機構とを組み込んでいるため、クランプ爪の
交換で対応できない工作物の加工には使用できず、従っ
て、割り出し装置全体を交換する必要がある。
【0009】また割り出し機構とクランプ機構とを一体
構造のチャック本体に組み込んでいるので、その割り出
し機構とクランプ機構とが分解可能ではあっても、それ
らを個々に取り外して別のものと交換することは非常に
困難である。このため、例えば割り出し角度が異なる工
作物を加工する場合には、割り出し装置の一部だけを交
換して加工を行うようなことはできず、割り出し装置全
体を別のものに交換する必要がある。
【0010】従って、割り出し角度の異なる多品種少量
の工作物を加工する際には、従来ではその種類数だけ割
り出し装置を予め準備しておく必要があり、この結果、
工作物の加工コストが大幅にアップする欠点がある。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、周方向に複数の加工部位のある工作物を容易且つ能
率的に加工できる工作機械の工作物加工方法、及び工作
機械を提供すると共に、加工対象となる工作物に応じて
割り出し機構側とクランプ機構側とを適宜交換でき、割
り出し機構とクランプ機構との組み合わせにより多種類
の工作物の加工に対する対応が容易に可能であり、多種
類の工作物を容易且つ安価に加工できる工作機械の割り
出し装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の工作物加工方法
は、工具により工作物を加工するに際し、割り出し機構
側のチャック爪とクランプ機構側のチャック爪とにより
工作物をクランプし、前記割り出し機構により段階的に
割り出しながら前記工作物の複数の加工部位を加工す
る。
【0013】また本発明の工作機械は、移動テーブル上
で一対のチャック爪により工作物をクランプし、前記移
動テーブルにより前記工作物を各ワークステーションに
順次送りながら、前記各ワークステーションで工具によ
り前記工作物を加工するようにした工作機械において、
前記移動テーブル上に、一方の前記チャック爪が設けら
れた割り出し機構と、他方の前記チャック爪が設けられ
たクランプ機構とを含む割り出し装置を、前記各ワーク
ステーション間の間隔に対応させて前記移動テーブルの
送り方向に複数個備えている。
【0014】更に本発明の割り出し装置は、割り出し機
構側のチャック爪と、クランプ機構側のチャック爪とに
より工作物をクランプして、前記割り出し機構により割
り出しながら前記工作物を工具により加工するようにし
た工作機械において、基台側の取り付けベースに、前記
割り出し機構を支持する割り出し機構支持台と、前記ク
ランプ機構を支持するクランプ機構支持台とを着脱自在
に設けている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1〜図4は本発明の第1の実施形態を例
示する。この実施形態は、本発明を工具の自動交換装置
又は自動選択機能を備えたマシニングセンタに採用し、
周方向に90度の間隔で4個の加工部位があり、その各
加工部位又は一部の加工部位の加工種類が異なる工作物
W を90度ピッチで段階的に割り出しながら加工する場
合を示す。
【0017】図1〜図3において、1 は縦型マシニング
センタのスピンドルで、工具2 を有する。なお、工具2
は自動交換装置等により自動交換可能である。3 は割り
出し装置で、工作物W をクランプする一対のクランプ爪
4,5 と、その一方のクランプ爪4 が設けられた割り出し
機構6 と、他方のクランプ爪5 が設けられたクランプ機
構7 と、割り出し機構6 を支持する割り出し機構支持台
8 と、クランプ機構7を支持するクランプ機構支持台9
と、割り出し機構6 とクランプ機構7 とが同一軸心上で
相対向するように、各支持台8,9 が着脱自在に装着され
る取り付けベース10とを備え、その取り付けベース10が
縦型マシニングセンタの基台上の可動台11に着脱自在に
固定されている。
【0018】取り付けベース10は左右方向に長い矩形状
であって、基台上の可動台11に略水平に配置され、長手
方向の中央部側が複数個のボルト12により可動台11に着
脱自在に固定されている。可動台11は、基台に対してX
軸方向及びY軸方向等の2次元方向、又はZ軸方向を含
む3次元方向に移動自在である。なお、ボルト12は、取
り付けベース10の上側から可動台11に螺合しても良い
し、可動台11の下側から取り付けベース10に螺合しても
良い。取り付けベース10は、固定の基台に着脱自在に取
り付けても良い。
【0019】取り付けベース10の長手方向の両端部上に
は、取り付けベース10の長手方向に所定の間隔をおいて
割り出し機構支持台8 とクランプ機構支持台9 とが配置
されている。各支持台8,9 は位置決め機構13,14 により
位置決めされ、取り付けベース10の下側から挿通された
複数個のボルト15,16 により、この取り付けベース10に
着脱自在に固定されると共に、上部側が連結部材17によ
りクランプ方向に互いに連結されている。
【0020】位置決め機構13,14 は、支持台8,9 の下面
に固定された位置決め突起13a,14aと、取り付けベース1
0に形成された位置決め凹部13b,14b とを備え、その位
置決め凹部13b,14b に位置決め突起13a,14a が嵌脱自在
に嵌合して位置決めするように構成されている。連結部
材17は帯状であって、各支持台8,9 の後側で取り付けベ
ース10から所定間隔だけ離間して水平方向に配置され、
両端部が複数個のボルト18,19 により各支持台8,9 に着
脱自在に固定されている。
【0021】割り出し機構支持台8 の上部側には、図4
にも示すように水平方向に保持孔20等が形成され、その
保持孔20等に割り出し機構6 が組み込まれている。割り
出し機構6 は、保持孔20内で軸受を介してその軸心廻り
に回転自在に保持された割り出し体21と、この割り出し
体21に対して交差方向に配置された主プランジャー22及
び補助プランジャー23とを備えている。
【0022】割り出し体21には、クランプ機構7 側の端
面にクランプ爪4 がボルト等により着脱自在に装着され
ると共に、軸心方向の中間部分に、工作物W の割り出し
ピッチに応じて周方向に複数個の割り出し面24a 〜24d
が形成されている。なお、この割り出し体21は90度ピ
ッチの割り出し用であって、周方向に4個の割り出し面
24a 〜24d が90度毎に形成されている。
【0023】割り出し体21にはクランプ爪4,5 と反対側
にドグ取り付け軸25が固定され、このドグ取り付け軸25
に4個のドグ26が設けられている。ドグ26は割り出しセ
ンサー27に対応し、この割り出しセンサー27は割り出し
機構支持台8 に固定されている。なお、割り出しセンサ
ー27は割り出し機構支持台8 に固定のケース28により保
護されている。
【0024】各プランジャー22,23 は図4に示すように
油圧作動式であって、割り出し機構支持台8 のシリンダ
室29,30 に圧油を供給することにより軸心方向に摺動自
在である。各プランジャー22,23 は、先端側が割り出し
体21の割り出し面24a 〜24dに対応して楔状に形成さ
れ、この各プランジャー22,23 を割り出し面24a 〜24d
に交互に作用させることより、割り出し体21を軸心廻り
に回転させてロックするようになっている。シリンダ室
29,30 は蓋31,32 により閉塞されている。
【0025】クランプ機構支持台9 には、割り出し体21
の軸心上にクランプシリンダ33が設けられ、このクラン
プシリンダ33にクランプピストン34が軸心方向に摺動自
在に嵌合されている。クランプピストン34の先端側に
は、軸受35等を介してクランプ爪5 が軸心廻りに回転及
び着脱自在に嵌合されている。クランプピストン34に
は、クランプ爪5 と反対側に突出してクランプシリンダ
33の蓋36を摺動自在に貫通する軸部37が設けられ、その
軸部37の先端にドグ38が固定されている。ドグ38はクラ
ンプセンサー39に対応し、クランプセンサー39は取り付
けブラケット40に固定されている。取り付けブラケット
40はクランプ機構支持台9 に固定され、ドグ38、クラン
プセンサー39と共にカバー41により覆われている。
【0026】上記構成の割り出し装置3 を備えたマシニ
ングセンタを使用すれば、周方向に90度の間隔で複数
個の加工部位があり、その各加工部位又は一部の加工部
位の加工種類が異なる工作物W を加工する場合でも、割
り出し装置3 により段階的に割り出しながら、必要に応
じて工具2 を適宜交換して加工できるので、工作物Wの
多種類加工、多面加工を容易且つ能率的に行うことがで
きる。
【0027】工作物W の加工に際しては、先ず工作物W
を一対のクランプ爪4,5 により両側からクランプする。
この場合、クランプ機構7 によりクランプ爪5 を後退さ
せ、一対のクランプ4,5 爪間に工作物W を芯出し状態に
セットする。そしてクランプ機構7 のクランプシリンダ
33に圧油を供給して、クランプピストン34、クランプ爪
5 を前進させ、一対のクランプ爪4,5 により工作物W を
クランプする。なお、クランプ機構7 側のクランプ爪5
が前進して工作物W をクランプすると、クランプセンサ
ー39がドグ38を介してクランプの完了を検出する。
【0028】工作物W のクランプが完了すると、工具2
により工作物W の所定部位の加工を行うが、各加工部位
が工具2 に対応するように割り出し装置3 により割り出
しを行う。即ち、通常は主プランジャー22の先端が割り
出し体21の割り出し面24a に当接し、その楔作用により
割り出し体21をロックしている。
【0029】そこで、90度ピッチで割り出しを行う場
合には、主プランジャー22を割り出し面24a から後退さ
せて割り出し体21のロックを解除し、補助プランジャー
23を割り出し体21側へと前進させる。すると補助プラン
ジャー23の先端が隣接する割り出し面24b に当接するの
で、この補助プランジャー23の前進に伴って割り出し体
21が軸心廻りに所定角度回転し、割り出し面24b が主プ
ランジャー22側に対応する。
【0030】次に補助プランジャー23を割り出し面24b
から後退させた後、主プランジャー22を割り出し体21側
へと前進させる。すると主プランジャー22が回転後の割
り出し面24b に接触して、その割り出し面24b に沿って
主プランジャー22が摺動するので、割り出し体21が90
度の割り出し角度まで回転して、その90度の位置で主
プランジャー22が割り出し面24b に完全に当接して割り
出し体21をロックする。なお、この割り出しが完了する
と、割り出しセンサー27がその割り出し完了を検出す
る。
【0031】この時、工作物W はクランプ機構7 側のク
ランプ力で一対のクランプ爪4,5 により両側からクラン
プされているが、クランプ機構7 側のクランプ爪5 が回
転自在になっているので、割り出し体21と一体にクラン
プ爪4 が回転すれば、工作物W を介してクランプ機構7
側のクランプ爪5 が回転する。このため、工作物W をク
ランプ爪4,5 で両側からクランプしているにも拘わら
ず、その状態のままで割り出し機構6 により工作物W の
段階的な割り出しが可能である。
【0032】従って、マシニングセンタにおいて、一対
のクランプ爪4,5 により工作物W をクランプし、その状
態で割り出し機構6 により所定ピッチで段階的に割り出
しを行いながら、多種類の工具2 を適宜交換して工作物
W の多面多種類加工を行うことができ、割り出し装置3
のない従来のマシニングセンタに比較して容易且つ能率
的に工作物W の加工を行うことができる。
【0033】またマシニングセンタに割り出し装置3 を
備えているので、工作物W の加工部位に応じて工具2 を
交換する必要がある場合には、その割り出し動作中に工
具2の交換を行えば良いので、作業能率が更に向上す
る。
【0034】割り出し機構6 及びクランプ機構7 のクラ
ンプ爪4,5 は、工作物W の形状等に応じて適宜交換す
る。しかし、例えば工作物W の割り出しピッチが異なる
場合には、クランプ機構支持台9 側をそのまま使用し
て、割り出し機構6 を含む割り出し機構支持台8 を取り
付けベース10から取り外して、割り出し機構6 を含む割
り出し機構支持台8 を別の所定の割り出しピッチのもの
に交換する。
【0035】この場合には、取り付けベース10を可動台
11から分離して連結部材17を取り外した後、取り付けベ
ース10の下側のボルト15を抜けば、割り出し機構支持台
8 のみを取り付けベース10から容易に取り外すことがで
きる。従って、クランプ機構支持台9 側をそのままにし
た状態で、割り出し機構支持台8 のみを容易に交換でき
る。
【0036】また工作物W によってクランプ機構7 側の
クランプ爪5 のストローク、又はクランプ機構7 のクラ
ンプ力等が大きく異なるような場合には、割り出し機構
支持台8 側はそのまま使用して、クランプ機構7 を含む
クランプ機構支持台9 を別のものに交換すれば良い。こ
の場合も、前述と同様にクランプ機構支持台9 を容易に
交換できる。
【0037】従って、工作物W に応じて割り出し機構6
、クランプ機構7 を交換する必要がある場合には、そ
の必要な部分を交換すれば良いので、多品種の工作物W
を少量ずつ加工するに当たっても、その工作物W の種類
毎に割り出し装置3 を予め準備しておく必要がなく、適
当種類の割り出し機構支持台8 、クランプ機構支持台9
を組み合わせて使用することにより容易に対応できる。
このため割り出し機構支持台8 とクランプ機構支持台9
との組み合わせによって、多種類の工作物の加工に対す
る対応が容易に可能であり、工作物W の加工コストを低
減できる利点がある。
【0038】また割り出し機構支持台8 及びクランプ機
構支持台9 は取り付けベース10に着脱自在であるが、各
支持台8,9 を取り付けベース10に位置決めする位置決め
機構13,14 を備え、この位置決め機構13,14 で各支持台
8,9 を位置決めした状態でボルト15,16 により固定でき
るため、各支持台8,9 の着脱による位置決め精度の低下
を極力防止できる。また位置決め機構13,14 は、位置決
め突起13a,14a を位置決め凹部13b,14b に嵌合させて位
置決めする構造であるため、その構造も簡単である。
【0039】しかも割り出し機構支持台8 とクランプ機
構支持台9 を個別に取り付けベース10に着脱できるよう
になっているが、両者を連結部材17でクランプ方向に連
結しているため、クランプ機構7 のクランプ力を大きく
した場合にも、各支持台8,9の取り付け部が変形した
り、或いは取り付けベース10が変形したりすることが少
なくなり、工作物W を十分なクランプ力によりクランプ
できる利点がある。
【0040】図5は本発明の第2の実施形態を例示し、
本発明を多工程加工用の多ヘッド型のマシニングセンタ
に採用したものである。このマシニングセンタは、マシ
ニングセンタ本体42と回転テーブル43とを備えている。
マシニングセンタ本体42には、回転テーブル43の周方向
に等間隔をおいて複数個、例えば3個のワークステーシ
ョンa 〜c があり、その各ワークステーションa 〜c の
工具ヘッド44a 〜44cに、異なる加工を行うための工具2
a〜2cが着脱自在に装着されている。
【0041】回転テーブル43は縦方向の回転軸45により
支持され、図外の駆動装置の駆動により送り方向(X 矢
示方向)に間欠回転可能である。回転テーブル43上に
は、各ワークステーションa 〜c 間の間隔と同一の間隔
で周方向に等間隔をおいて複数個、例えば6個の割り出
し装置3 が設けられている。各割り出し装置3 は、第1
の実施形態と略同様の構成であって、工作物W をクラン
プする一対のクランプ爪4,5 と、その一方のクランプ爪
4 が装着された割り出し機構6 と、他方のクランプ爪5
が装着されたクランプ機構7 とを備え、その割り出し機
構支持台8 とクランプ機構支持台9 とが回転テーブル43
上に着脱自在に設けられている。
【0042】なお、A は搬入位置で、この搬入位置A に
は、加工前の工作物W を回転テーブル43上に搬入して割
り出し装置3 に装着する搬入装着装置(図示省略)が設
けられている。B は排出位置で、この排出位置B には、
加工後の工作物W を取り出す取り出し装置(図示省略)
が設けられている。割り出し装置3 の油圧系統は、回転
軸45側の回転継ぎ手を介して油圧源側に接続されてい
る。
【0043】この実施形態では、回転テーブル43がX 矢
示方向に間欠的に回転するので、回転テーブル43が停止
した時に、搬出位置で各割り出し装置3 側に工作物W を
搬入して工作物W の芯出しを行った後、一対のクランプ
爪4,5 により工作物W をクランプする。回転テーブル43
上の工作物W は、その間欠回転に伴って順次各ワークス
テーションa 〜c へと送られて行く。
【0044】第1番目のワークステーションa では、先
ず工具2aにより工作物W の第1番目の加工部位の加工を
行う。そして、その加工が終れば回転テーブル43の間欠
回転により工作物W を第2番目のワークステーションb
へと送ると共に、この送り動作中に割り出し機構6 によ
り工作物W の第2番目の加工部位の割り出しを行う。つ
まり、工作物W の割り出しを行いながら、回転テーブル
43の間欠回転により工作物W を次工程へと送る。
【0045】第2番目のワークステーションb では、そ
の工具2bにより工作物W の第2番目の加工部位の加工を
行う。以下、同様の動作を繰り返す。そして、工作物W
の全加工が終了すれば、排出位置B で回転テーブル43上
の割り出し装置3 から工作物W を取り出して行く。
【0046】このようにすれば、工作物W が各ワークス
テーションa 〜c を経由することにより、工作物W の各
加工部位に順次異なる種類の加工を施すことができ、工
作物W の多面多種類の加工を容易且つ確実に行うことが
できる。しかも、回転テーブル43による工作物W の次工
程への送り動作中に、工作物W の次の加工部位を割り出
し機構6 で割り出すので、時間的なロスがなく加工能率
が著しく向上する。
【0047】なお、各割り出し装置3 を回転テーブル43
に着脱自在に設けておき、機外で割り出し装置3 に工作
物W を芯出し状態にセットした後、その割り出し装置3
を搬入位置A で回転テーブル43上に搬入して固定し、ま
た工作物W の加工が終了した時に、排出位置B で回転テ
ーブル43上から割り出し装置3 を取り外して、割り出し
装置3 と工作物W とを一緒に取り出すようにしても良
い。
【0048】但し、この場合には回転テーブル43上の割
り出し装置3 を容易に着脱できるように、回転テーブル
43の割り出し装置3 の装着箇所に自動クランプ装置を設
けておくことが望ましい。
【0049】第6図は本発明の第3の実施形態を例示
し、この実施形態では、固定台46上に摺動テーブル47を
往復移動自在に装着すると共に、この固定台46の一側の
複数箇所、例えば3箇所にワークステーションa 〜c を
設けたものである。摺動テーブル47上には、ワークステ
ーションa 〜c 間の間隔に一致するように、摺動テーブ
ル47の移動方向に所定間隔(例えば等間隔)をおいて複
数個(例えば3個)の割り出し装置3 が着脱自在に配置
されている。各ワークステーションa 〜c の工具ヘッド
44a 〜44c には工具2a〜2cが着脱自在に装着されてい
る。
【0050】なお、この各工具2a〜2cは同じ種類でも良
いし、異なる種類でも良い。また工具2a〜2cヘッド44a
〜44c は、多ヘッド型の1台のマシニングセンタのもの
でも良いし、各ワークステーションa 〜c 毎に異なるマ
シニングセンタを配置したものでも良い。
【0051】この実施形態では、固定台46上でテーブル
47を間欠的に往復移動させながら、各ワークステーショ
ンa 〜c で工作物W の加工を行う。そして、摺動テーブ
ル47を移動させて工作物W を次工程に送る時に、割り出
し装置3 により工作物W の割り出しを行う。従って、こ
の場合にも第2の実施形態と同様に実施でき、また同様
の効果を得ることができる。
【0052】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明は各実施形態に限定されるものではない。例
えば、実施形態では縦型のマシニングセンタ及びその割
り出し装置3 を例示しているが、横型のマシニングセン
タでも同様に実施可能である。またマシニングセンタ以
外の工作機械、例えばフライス盤、ボール盤等の単能盤
でも同様に実施可能である。割り出し機構6 、クランプ
機構7 、クランプ爪4,5 等は何れも一例であり、その他
の構成のものを採用しても良い。
【0053】各支持台8,9 の取り付けベース10に対する
固定手段としてボルト式を採用し、位置決め機構13,14
として位置決め突起13a,14a と位置決め凹部13b,14b と
の嵌合式を採用しているが、これらは何れも一例であっ
て、他の構成のものを採用しても良い。
【0054】また各支持台8,9 を取り付けベース10にボ
ルト15で固定する場合でも、そのボルト15を支持台8,9
側から取り付けベース10に螺合するようにしても良い。
割り出し機構支持台8 、クランプ機構支持台9 は、実施
形態に例示以外の目的で交換しても良い。更に実施形態
では、移動テーブルとして回転テーブル43、摺動テーブ
ル47を例示しているが、これら以外のものでも良い。
【0055】工作物W は、その周方向(割り出し方向)
に複数の加工部位があれば良く、各加工部位で同種又は
異種の加工を行うか否かは問題でない。従って、複数の
各加工部位に同種の加工を行う場合には工具2 を交換せ
ずに、また異種の加工を行う場合には工具2 を交換し
て、夫々の加工部位を順次加工すれば良い。工作物W の
複数の加工部位は周方向に等間隔である必要はなく、割
り出し装置3 で割り出し可能な配置であれば良い。
【0056】
【発明の効果】本発明の加工方法では、工具により工作
物を加工するに際し、割り出し機構側のチャック爪とク
ランプ機構側のチャック爪とにより工作物をクランプ
し、割り出し機構により段階的に割り出しながら工作物
の複数の加工部位を加工するするので、周方向に複数の
加工部位がある工作物を容易且つ能率的に加工できる利
点がある。
【0057】またテーブル上で割り出し機構側のチャッ
ク爪とクランプ機構側のチャック爪とにより工作物をク
ランプし、割り出し機構により工作物の割り出しを行い
ながらテーブルにより工作物を各ワークステーションへ
送り、各ワークステーションで工作物を順次加工するの
で、時間のロスがなく作業能率が向上する。
【0058】しかも本発明の工作機械では、移動テーブ
ル上に、一方のチャック爪が設けられた割り出し機構
と、他方のチャック爪が設けられたクランプ機構とを含
む割り出し装置を、各ワークステーション間の間隔に対
応させて移動テーブルの送り方向に複数個備えているの
で、周方向に複数の加工部位のある工作物を容易且つ能
率的に加工できる利点がある。
【0059】また本発明の割り出し装置では、基台側の
取り付けベースに、割り出し機構を支持する割り出し機
構支持台と、クランプ機構を支持するクランプ機構支持
台とを着脱自在に設けているので、工作物の加工条件に
応じて割り出し機構側とクランプ機構側とを適宜交換で
き、割り出し機構とクランプ機構との組み合わせにより
多種類の工作物の加工に対する対応が容易に可能であ
り、多種類の工作物を容易且つ安価に加工できる利点が
ある。
【0060】更に割り出し機構支持台とクランプ機構支
持台とをベースから離間した位置で着脱自在に連結する
連結部材を設けているので、工作物を確実にクランプで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す割り出し装置の
正面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す割り出し装置の
背面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す割り出し装置の
平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す割り出し機構側
の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すマシニングセン
タの概略平面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示すマシニングセン
タの概略正面図である。
【符号の説明】
W 工作物 2,2a〜2c 工具 3 割り出し装置 4,5 クランプ爪 6 割り出し機構 7 クランプ機構 8 割り出し機構支持台 9 クランプ機構支持台 10 取り付けベース 12,15,16 ボルト 13,14 位置決め機構 17 連結部材 42 マシニングセンタ本体 43 回転テーブル 47 摺動テーブル a 〜c ワークステーション

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具により工作物を加工するに際し、割
    り出し機構側のチャック爪とクランプ機構側のチャック
    爪とにより工作物をクランプし、前記割り出し機構によ
    り段階的に割り出しながら前記工作物の複数の加工部位
    を加工することを特徴とする工作機械の工作物加工方
    法。
  2. 【請求項2】 テーブル上で前記割り出し機構側の前記
    チャック爪と前記クランプ機構側の前記チャック爪とに
    より前記工作物をクランプし、前記割り出し機構により
    前記工作物の割り出しを行いながら前記テーブルにより
    前記工作物を各ワークステーションへ送り、前記各ワー
    クステーションで前記工作物を順次加工することを特徴
    とする請求項1に記載の工作機械の工作物加工方法。
  3. 【請求項3】 移動テーブル上で一対のチャック爪によ
    り工作物をクランプし、前記移動テーブルにより前記工
    作物を各ワークステーションに順次送りながら、前記各
    ワークステーションで工具により前記工作物を加工する
    ようにした工作機械において、前記移動テーブル上に、
    一方の前記チャック爪が設けられた割り出し機構と、他
    方の前記チャック爪が設けられたクランプ機構とを含む
    割り出し装置を、前記各ワークステーション間の間隔に
    対応させて前記移動テーブルの送り方向に複数個備えた
    ことを特徴とする工作機械。
  4. 【請求項4】 割り出し機構側のチャック爪と、クラン
    プ機構側のチャック爪とにより工作物をクランプして、
    前記割り出し機構により割り出しながら前記工作物を工
    具により加工するようにした工作機械において、基台側
    の取り付けベースに、前記割り出し機構を支持する割り
    出し機構支持台と、前記クランプ機構を支持するクラン
    プ機構支持台とを着脱自在に設けたことを特徴とする工
    作機械の割り出し装置。
  5. 【請求項5】 前記割り出し機構支持台と前記クランプ
    機構支持台とを前記ベースから離間した位置で着脱自在
    に連結する連結部材を設けたことを特徴とする請求項4
    に記載の工作機械の割り出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104972305A (zh) * 2014-04-10 2015-10-14 齐齐哈尔通联机械制造有限责任公司 数控大型电机转子环形槽加工辅助机床

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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