JP2000125504A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2000125504A
JP2000125504A JP10295510A JP29551098A JP2000125504A JP 2000125504 A JP2000125504 A JP 2000125504A JP 10295510 A JP10295510 A JP 10295510A JP 29551098 A JP29551098 A JP 29551098A JP 2000125504 A JP2000125504 A JP 2000125504A
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stator
holder
spindle motor
contact clip
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JP10295510A
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Osamu Wada
修 和田
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Nidec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定シャフトの先端側から一対の軸受を挿入す
るとともに、該固定シャフトの軸受間の位置にステータ
を固定する構造のスピンドルモータにおいて、上側軸受
に対応する固定シャフトの外周面を傷つけることなくス
テータを固定シャフトに固定することができると同時
に、ステータと固定シャフト間の導通を確保することが
可能なスピンドルモータを提供することを目的とする。 【解決手段】ステータ4と対向する外周面の一部に凹溝
を設けた固定シャフト1の上端より下側軸受3を挿入し
た後、該下側軸受3の上面に当接するようにステータホ
ルダ11を挿入する。そして、固定シャフト1の凹溝に
C字状のコンタクトクリップ21を固定シャフト1の径
方向から挿入してた後に、ステータ4を固定シャフト1
の上端よりコンタクトクリップ21と圧接するように挿
入することによって固定シャフト1とステータコア4a
を電気的に導通させるとともに、ステータホルダ11の
上面に当接させて保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として磁気ディ
スク等の記録ディスクを回転駆動するために用いられる
スピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スピンドルモータは、固定シャフ
トの両端部に一対の軸受を介してロータハブが回転自在
に支持されるような構造をしている。このような構造の
スピンドルモータを製造するのに、前記固定シャフトに
対して、その両端から種々の部品を組み込んで装着する
方法が一般的である。
【0003】このようなスピンドルモータは、例えば特
開平8−103045号公報に開示されている。図7
は、この特開平8−103045号公報で開示されたス
ピンドルモータを示している。該スピンドルモータは、
ブラケット7に植立された固定シャフト1と、この固定
シャフト1の両端に取り付けられる上側軸受2と下側軸
受3と、上側軸受2と下側軸受3間の固定シャフト1の
外周面に一対のOリング6を介して取り付けられるとと
もにステータホルダ11によって保持されているステー
タ4と、上端基部が上側軸受2に支持されるとともに開
口端部がブッシュ16を介して下側軸受3に支持される
ことによって回転動作が可能な逆椀状のロータハブ5
と、ステータ4の外周面に対向するようにロータハブ5
の内周面にヨーク10を介して取り付けられたロータマ
グネット9等から構成されている。
【0004】尚、固定シャフト1が下端にブラケットを
設けたブラケット一体型の固定シャフトであるような構
造のスピンドルモータでは、組み立ての際、前記固定シ
ャフトの先端側から軸受及びステータを組み付ける必要
がある。このように固定シャフト1に前記ステータ4を
組み付ける際に、上側軸受2が取り付けられる固定シャ
フト1の先端部の面に傷が生じると、上側軸受2の取り
付け精度が悪化する。そのため、前記固定シャフト1の
先端部、中央部及び基部の外径の大きさが、先端に向か
うほど細くなるように、その外径の大きさを異なった大
きさにすることで、固定シャフト1の先端部が傷つくこ
とを防いでいる。
【0005】しかしながら、このような構成のスピンド
ルモータでは、前記固定シャフト1の先端部と基部の外
径の大きさが、それぞれ異なるので、固定シャフト1の
先端部と基部のそれぞれに取り付ける上側軸受2及び下
側軸受3の内径の大きさも変える必要があり、軸受部品
を共通化することができない。そこで、特開平7−23
6249号公報では、軸受部品を共通化したスピンドル
モータが開示されている。
【0006】図6は、特開平7−236249号公報で
開示されたスピンドルモータを示す断面図である。該ス
ピンドルモータは、基部25、中央部24、先端部23
に従って、その外径が細くなるような構造でかつブラケ
ット部7と一体型の固定シャフト1と、該固定シャフト
1の先端部23にブッシュ22を介して取り付けられる
上側軸受2と、固定シャフト1の基部25に取り付けら
れる下側軸受3と、固定シャフト1の中央部24に取り
付けられるステータ4と、上端基部が上側軸受2に支持
されるとともに開口端部がブッシュ16を介して下側軸
受3に支持されることによって回転動作が可能な逆椀状
のロータハブ5と、ステータ4の外周面に対向するよう
にロータハブ5の内周面にヨーク10を介して取り付け
られたロータマグネット9等から構成される。また、ス
テータ4のコイルからのリード線18は、固定シャフト
1のコイル線導出孔19を通して、FPC8に半田付け
されるとともに接着剤が塗布される。
【0007】このような構成のスピンドルモータにおい
て、固定シャフト1の先端部23の上側軸受2の取り付
け部に、ブッシュ22を嵌合することによって、上側軸
受2と下側軸受3の部品の共通化が可能となった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、特開平
7−236249号公報で提供されるようなスピンドル
モータでは、上側軸受2と下側軸受3の部品の共通化を
図るために、上記に示したように固定シャフト1の先端
部23の上側軸受2の取り付け部にブッシュ22を嵌合
する必要があり、該ブッシュ22は、高い加工精度を要
する部品が必要となる。
【0009】更に、ステータ4に生じる静電気を放電す
る方法として、ステータ4を導電性である固定シャフト
1に圧入し、その固定シャフト1とステータ4の結合部
を通電路として確保する方法が考えられるが、特開平7
−236249号公報で開示されたスピンドルモータで
は、ステータ4との接合面である中央部24の径を太く
したとき、該スピンドルモータを組み立てるときに下側
軸受3が固定シャフト1と接する面が広くなるために該
下側軸受3の内周面に傷ができて基部25でのその取り
付け精度が悪くなるので、ステータ4との接合面である
中央部24の径を太径にしない方がよい。よって、上記
のような方法で通電路を確保することが困難である。
【0010】また、特開平8−103045号公報で開
示されるスピンドルモータの場合、Oリング6によっ
て、ステータ4が固定シャフト1から浮かせた状態で保
持されているとともに、ステータホルダ11で保持され
ている。よって、該スピンドルモータは、ステータ4に
固定シャフト1が直接圧入された構造となっていないの
で、固定シャフト1とステータ4とが直接接触するよう
な結合部がないために上記のような方法で通電路を確保
することができない。
【0011】上記に示したような問題を鑑みて、本発明
は、固定シャフトをステータに組み付ける際に固定シャ
フトの上側軸受との接合面をステータによって傷つける
ことなく組み立てることができ、更に、ステータと固定
シャフト間の導通を確保することが可能なスピンドルモ
ータを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のスピン
ドルモータは、ブラケットと一体型の固定シャフトと、
該固定シャフトの上部と下部とに嵌着した一対の軸受
と、前記両軸受間の固定シャフトの外周面にOリングを
介在して取り付けられたステータと、該ステータに対向
する位置にロータマグネットを有し前記一対の軸受を介
して回転自在に前記シャフトに取り付けられたロータと
を備えたスピンドルモータにおいて、前記固定シャフト
がその外周面の前記ステータと対向する部分の一部に環
状の凹溝を有しており、前記凹溝に固定配置されてい
て、該固定シャフトと前記ステータを電気的に導通させ
るコンタクトクリップと、前記固定シャフトの下部に嵌
着した軸受と前記ステータの間に配されて、前記軸受の
上面で固定されるとともに前記ステータを保持させるホ
ルダと、を有することを特徴とする。
【0013】固定シャフトに設けた凹溝に、弾性のある
コンタクトクリップを設けて、該コンタクトクリップを
介してステータと固定シャフトを圧接させることによっ
て、固定シャフトとステータを電気的に導通させる。
又、固定シャフトの下側に配置した軸受の上面にホルダ
を配置し、更に該ホルダの上面にステータを配置するこ
とによって、ステータを保持させる。
【0014】請求項2に記載のスピンドルモータは、請
求項1に記載のスピンドルモータにおいて、前記ステー
タの内径を、前記固定シャフトの外径よりも大きく設定
するとともに、前記ステータを接着固定するために前記
コンタクトクリップ下部から前記ホルダの上部の間に接
着剤が塗布されていることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載のスピンドルモータは、請
求項1又は請求項2に記載のスピンドルモータにおい
て、前記コンタクトクリップが、その一部に間隙を備え
た環状の構造をしているコンタクトクリップであること
を特徴とする。
【0016】軸受の上面にホルダが配置されるように、
軸受とホルダに固定シャフトを挿入し、該固定シャフト
に設けた凹溝にC字状のコンタクトクリップを固定シャ
フトの横方向(径方向)からはめ込んだ後、ステータに
固定シャフトを挿入して固定させることによって、固定
シャフトの上端を傷つけずにステータをはめ込ませるこ
とができる。
【0017】請求項4に記載のスピンドルモータは、請
求項1又は請求項2に記載のスピンドルモータにおい
て、前記ステータを保持するホルダが前記コンタクトク
リップと一体となったホルダであり、該ホルダが前記固
定シャフトの前記環状の凹溝に取り付けられるとともに
前記軸受の上面で固定されていることを特徴とする。
【0018】請求項5に記載のスピンドルモータは、請
求項4に記載のスピンドルモータにおいて、前記ホルダ
が、その一部に間隙を備えた環状の構造をしているホル
ダであることを特徴とする。
【0019】請求項6に記載のスピンドルモータは、請
求項4に記載のスピンドルモータにおいて、前記ホルダ
が前記固定シャフトの外周面に設けた凹溝に放射状に該
ホルダを分割した小片を複数個配置することによって形
成されることを特徴とする。
【0020】環状のホルダを円周方向に沿って分割した
該ホルダの小片を、固定シャフトの凹溝に放射状に配置
するとともに、該ホルダのホルダ部分である下部をOリ
ングで固定させることによって、固定シャフトの外周に
環状のホルダを形成する。
【0021】請求項7に記載のスピンドルモータは、請
求項4〜6のいずれかに記載のスピンドルモータにおい
て、記ホルダの内周面に突起部が設けられるとともに、
該突起部の前記固定シャフトの凹溝と接する面がローレ
ット加工されていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態で使
用するスピンドルモータの断面図である。図2は、該ス
ピンドルモータのコンタクトクリップ周辺の拡大図であ
る。
【0023】図1に示すスピンドルモータは、ブラケッ
ト部7と一体となった固定シャフト1と、固定シャフト
1の両端に嵌着されている上側軸受2と下側軸受3と、
上側軸受2と下側軸受3間の固定シャフト1の外周面に
一対のOリング6を介して取り付けられるとともにステ
ータホルダ11によって保持されているステータ4と、
上端基部が上側軸受2に支持されるとともに開口端部が
ブッシュ16を介して下側軸受3に支持されることによ
って回転動作が可能な逆椀状のロータハブ5と、ステー
タ4の外周面に対向するようにロータハブ5の内周面に
ヨーク10を介して取り付けられたロータマグネット9
とから構成されている。
【0024】更に、該スピンドルモータは、Oリング6
とステータホルダ11間の固定シャフト1の外周面に形
成された凹溝1aに備え付けられたコンタクトクリップ
21と、固定シャフト1内を貫くコイル線導出孔19を
通してブラケット部7に挿入されたコネクタ17に接続
されるコイル4bのリード線18と、固定シャフト1の
上端部に嵌着された磁性リング14に対向するように接
着剤20によってヨーク10に固定されたホルダ13に
支持された磁性流体シール装置12と、固定シャフト1
の外周上端部とロータハブ5間の内周上端部との間を覆
うカバー15とを備えている。
【0025】このようなスピンドルモータにおいて、固
定シャフト1のブラケット部7は、下側軸受3の内輪の
下面と当接するような構造になっており、このように下
側軸受3をブラケット部7に当接させることによって、
下側軸受3の位置決めを行うとともに下側軸受3が保持
される。また、該下側軸受3の内輪の上面にステータホ
ルダ11を当接させ、このステータホルダ11の位置決
めを行うことによって、ステータホルダ11により固定
されるステータ4の位置決めを行う。固定シャフト1
は、上側軸受2と下側軸受3の取付部及び該軸受間の部
分において、その径が同一の径のシャフトであり、ま
た、一対のOリング6及びコンタクトクリップ21のそ
れぞれの取付部に環状の凹溝が形成される。
【0026】ステータ4はその内径が、固定シャフト1
の外径と比較して若干大きめ(数十μm〜数百μm)に
設定され、また、ステータ4と固定シャフト1の間にO
リング11及びコンタクトクリップ21が介在するた
め、ステータ4は固定シャフト1から物理的に浮いた状
態で固定される。ステータ4と固定シャフト1の間に介
在するOリング6は、ステータ4の上半部の保持と防振
効果のために付属される。
【0027】コンタクトクリップ21は、平板をC字状
にプレス加工して形成され、その開口に沿ってバネ性を
有している。このような形状のコンタクトクリップ21
を若干押し広げつつ固定シャフト1に対して横方向(径
方向)に挿過することで、該コンタクトクリップ21が
円筒形の場合のように、固定シャフト1の上端から組み
付ける必要がないので上側軸受2が嵌着される固定シャ
フト1上端の外周面に傷が付くおそれがない。
【0028】また、該コンタクトクリップ21は、図2
のように、その内側が固定シャフト1と当接すると共
に、外側がステータコア4aと当接するような構造にな
っている。更にこのような構造において、該コンタクト
クリップ21は、その上部と下部とで、内径及び外径の
両方が下部の方が大きくなるような構造であり、且つ、
ステータコア4aのコンタクトクリップ21への外嵌を
容易に行えるようにするために、上部と下部の間にでき
た段差が滑らかな構造をしている。該コンタクトクリッ
プ21がこのような構造をしているので、該コンタクト
クリップ21は、その弾性を利用して、ステータコア4
a及び固定シャフト1と十分に圧接した状態になり、ス
ピンドルモータが動作中にステータ4がずれないように
保持することができる。
【0029】上記のようなスピンドルモータの組立方法
について、以下に説明する。まず、下側軸受3に固定シ
ャフト1を先端から挿入してその内輪を接着固定し、更
に、この下側軸受3の外輪にブッシュ16を接着固定す
る。このように下側軸受3を固定した固定シャフト1を
ステータホルダ11に挿入し、該ステータホルダ11を
下側軸受3の内輪の上部に固定する。また、上述したよ
うに固定シャフト1の外周面に形成した凹溝1a(図
2)に横方向よりコンタクトクリップ21を装着すると
ともに、一対のOリング6を固定シャフト1の外周面上
で且つ前記凹溝1aの上部に形成した2つの環状の凹溝
にはめ込む。
【0030】前記ステータホルダ11の上部からコンタ
クトクリップ21の下部の接着剤塗布領域1b(図2)
に接着剤を塗布し、ステータコア4aの下端がステータ
ホルダ11に当接するようにステータ4に固定シャフト
1を挿入してステータ4を固定する。その後、リード線
18を半田付けしたコネクタ17を固定シャフト1のコ
イル線導出孔19にブラケット7側から挿入して固定
し、該コイル線導出孔19に沿って固定シャフト1の上
部の横穴に導出されたリード線18をステータ4のコイ
ル4bに半田接続する。
【0031】次に、予めロータハブ5の内周面にヨーク
10を介してロータマグネット9を内嵌して組み立て、
更に、ヨーク10の上端部に上側軸受2を挿入するとと
もに該上側軸受2の外輪をヨーク10の内周面に接着固
定する。このようにして組み立てたロータ部に、前記固
定シャフト1を先端側から挿入して、該固定シャフト1
上端部の外周面に上側軸受2の内輪を接着固定するとと
もに、ヨーク10下端部の内周面をブッシュ16の外周
面に接着固定する。最後に、固定シャフト1上端部の外
周面に磁性リング14を固着し、ヨーク10上端部の内
周面に接着固定したホルダを介して磁性流体シール装置
12を取り付けて磁性流体を注入し、カバー15をスピ
ンドルモータのロータ部の上端の開口部に嵌め込む。
【0032】本発明の第2の実施形態について、図面を
参照にして説明する。図3は、本実施形態で使用するス
ピンドルモータの断面図である。図4は、該スピンドル
モータのステータホルダ26周辺の拡大図である。又、
図5は、該スピンドルモータに使用するステータホルダ
26の外観斜視図である。
【0033】本実施形態で使用するスピンドルモータ
は、図3のように、固定シャフト1及びステータホルダ
26以外の部品が第1の実施形態で使用するスピンドル
モータに用いた部品と同様のものであるようなスピンド
ルモータである。よって、第1の実施形態で使用される
ものと同様の部品については、詳細な説明は省略する。
【0034】本実施形態で使用されるスピンドルモータ
において、固定シャフト1は、第1の実施形態と同様に
ステータホルダ26の取付部に相当する環状の凹溝1a
及びOリング6の取付部に相当する凹溝が形成されてい
る。ここで、Oリング6の取付部に相当する凹溝は、第
1の実施形態と同様のものである。また、凹溝1aにつ
いては、シャフトの外周面のうち、図4のように、ステ
ータコア4aの下部から下側軸受3の上端に相当する位
置に形成される。
【0035】ステータホルダ26について、図5及び図
8を参照にして説明する。図8は、ステータホルダ26
を固定シャフト1の外周に取り付けて、該ステータホル
ダ26をOリング27で保持したときの上面から見た図
である。
【0036】該ステータホルダ26は、導電性材料によ
り構成され、図5に示すように、ステータ4を保持する
ための段付部を有したホルダ部26aと、固定シャフト
1の凹溝1aに接触する突起部26b及び26cとが設
けられている。また、該ステータホルダ26は、その上
部の外壁に、ステータコア4aの内周面が接触するよう
な構造になっており、前記突起部26b、26cの固定
シャフト1との接触面は、ステータホルダ26自身の回
り止めのためのローレット加工が施されている。このよ
うなステータホルダが図8のように、例えば8個などの
複数個を固定シャフト1の外周に配置する。
【0037】上記のようなスピンドルモータの組立方法
について、以下に説明する。まず、第1の実施形態と同
様にして、下側軸受3及びブッシュ16を固定シャフト
1に接着固定する。このように固定シャフト1に固定さ
れた下側軸受3の内輪の上面に接すると同時に突起部2
6b及び突起部26cが固定シャフト1の凹溝1aに接
するように、ステータホルダ26を配置する。該ステー
タホルダ26は、図8のように、固定シャフト1の外周
面に8個などの複数個が放射状に配置される。このよう
に、配置されたステータホルダ26を保持するために、
Oリング27をステータホルダ26のホルダ部26aの
外周面に取り付ける。尚、複数個のステータホルダ26
は等間隔で配置されることが望ましい。
【0038】次に、第1の実施形態と同様に一対のOリ
ング6を固定シャフト1に取付た後、上記のようにして
保持されたステータホルダ26のホルダ部26aの段付
部に当接するようにステータ4を圧入する。このように
ステータ4を圧入することによって、ステータホルダ2
6がステータコア4a及び固定シャフト1と電気的に接
触した状態になる。この後の組立手順は、第1の実施形
態と同様の手順であるので、詳細な説明は省略する。
【0039】尚、本実施形態において、ステータホルダ
26として図5のような断片を複数個固定シャフト1の
凹溝1aに配置することで、コンタクトクリップ及びス
テータホルダとしての役割を果たすようにしたが、該ス
テータホルダ26が第1の実施形態におけるコンタクト
クリップ21のように、C字状のものでかつその断面が
本実施形態におけるステータホルダ26の断面と同一の
形状をしたステータホルダであってもよい。また、この
ようなステータホルダ26を使用したとき、第1の実施
形態と同様に、固定シャフト1の横方向から該ステータ
ホルダ26を押し広げつつ挿過して固定シャフト1に設
置する。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載のスピンドルモータによ
ると、固定シャフトとステータの間にコンタクトクリッ
プを介在させることによって、固定シャフトとステータ
間の電気的導通を確保することができるとともに、コン
タクトクリップの弾性を利用することによって、ステー
タを固定することができる。
【0041】請求項2に記載のスピンドルモータによる
と、ステータの内径が固定シャフトの外径よりも、太く
なるように形成されるので、上側軸受が取り付けられる
固定シャフトの先端部分が傷つくおそれがなくなると同
時に、ステータの取り付けが容易になる。また、コンタ
クトクリップの下部からステータを保持しているホルダ
上部にかけて、接着剤を塗布してステータを接着固定し
ているので、より確実にステータが固定される。
【0042】請求項3及び請求項5に記載のスピンドル
モータによると、平板をC字状にプレス加工して形成し
たコンタクトクリップやコンタクトクリップと一体にな
ったホルダが、その開口に沿ってバネ性を有しているの
で、このような形状のコンタクトクリップやホルダをを
若干押し広げつつ固定シャフトに対して横方向(径方
向)から組み付けることができ、固定シャフト1の先端
部分に傷が付くおそれがなくなる。
【0043】請求項4に記載のスピンドルモータによる
と、コンタクトクリップ一体型のホルダを使用している
ので、その部品数が増えることがなく、コンタクトクリ
ップと別体のものと比較して部品管理が行いやすい。
【0044】請求項6に記載のスピンドルモータによる
と、コンタクトクリップ一体型のホルダが、固定シャフ
トの凹溝の周囲に放射状に該ホルダの小片を複数個配置
することによって形成されるので、該ホルダを固定シャ
フトに設置するときに固定シャフトを傷つける可能性が
減少する。
【0045】請求項7に記載のスピンドルモータによる
と、コンタクトクリップ一体型のホルダの内壁のうち固
定シャフトとの接触面が、ローレット加工が施されてい
るため、該ホルダ自身がロータの回転方向にずれること
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態で使用するスピンドルモータの
横方向(固定シャフトの径方向)から見た断面図。
【図2】コンタクトクリップ周辺の拡大図。
【図3】第1の実施形態で使用するスピンドルモータの
横方向(固定シャフトの径方向)から見た断面図。
【図4】ステータホルダ周辺の拡大図。
【図5】ステータホルダの外観斜視図。
【図6】従来使用されているスピンドルモータの横方向
(固定シャフトの径方向)から見た断面図。
【図7】従来使用されているスピンドルモータの横方向
(固定シャフトの径方向)から見た断面図。
【図8】固定シャフトとステータホルダ及びOリングの
関係を示した上方向から見た断面図。
【符号の説明】
1 固定シャフト 1a 凹溝 1b 接着剤塗布部 2 上側軸受 3 下側軸受 4 ステータ 4a ステータコア 4b コイル 5 ロータハブ 6 Oリング 7 ブラケット又はブラケット部 8 FPC 9 ロータマグネット 10 ヨーク 11 ステータホルダ 12 磁性流体シール装置 13 ホルダ 14 磁性リング 15 カバー 16 ブッシュ 17 コネクタ 18 リード線 19 コイル線導出孔 20 接着剤 21 コンタクトクリップ 22 ブッシュ 23 固定シャフトの先端部 24 固定シャフトの中央部 25 固定シャフトの基部 26 ステータホルダ 27 Oリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットと一体型の固定シャフトと、
    該固定シャフトの上部と下部とに嵌着した一対の軸受
    と、前記両軸受間の固定シャフトの外周面にOリングを
    介在して取り付けられたステータと、該ステータに対向
    する位置にロータマグネットを有し前記一対の軸受を介
    して回転自在に前記シャフトに取り付けられたロータと
    を備えたスピンドルモータにおいて、 前記固定シャフトがその外周面の前記ステータと対向す
    る部分の一部に環状の凹溝を有しており、 前記凹溝に固定配置されていて、該固定シャフトと前記
    ステータを電気的に導通させるコンタクトクリップと、 前記固定シャフトの下部に嵌着した軸受と前記ステータ
    の間に配されて、前記軸受の上面で固定されるとともに
    前記ステータを保持させるホルダと、 を有することを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記ステータの内径を、前記固定シャフ
    トの外径よりも大きく設定するとともに、 前記ステータを接着固定するために前記コンタクトクリ
    ップ下部から前記ホルダの上部の間に接着剤が塗布され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記コンタクトクリップが、その一部に
    間隙を備えた環状の構造をしているコンタクトクリップ
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    スピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記ステータを保持するホルダが前記コ
    ンタクトクリップと一体となったホルダであり、該ホル
    ダが前記固定シャフトの前記環状の凹溝に取り付けられ
    るとともに前記軸受の上面で固定されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のスピンドルモー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記ホルダが、その一部に間隙を備えた
    環状の構造をしているホルダであることを特徴とする請
    求項4に記載のスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】 前記ホルダが前記固定シャフトの外周面
    に設けた凹溝に放射状に該ホルダを分割した小片を複数
    個配置することによって形成されることを特徴とする請
    求項4に記載のスピンドルモータ。
  7. 【請求項7】 前記ホルダの内周面に突起部が設けられ
    るとともに、該突起部の前記固定シャフトの凹溝と接す
    る面がローレット加工されていることを特徴とする請求
    項4〜6のいずれかに記載のスピンドルモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200014689A (ko) * 2018-08-01 2020-02-11 니혼 덴산 테크노 모터 가부시키가이샤 모터

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