JP2000125139A - 画像処理装置 - Google Patents
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- JP2000125139A JP2000125139A JP10298909A JP29890998A JP2000125139A JP 2000125139 A JP2000125139 A JP 2000125139A JP 10298909 A JP10298909 A JP 10298909A JP 29890998 A JP29890998 A JP 29890998A JP 2000125139 A JP2000125139 A JP 2000125139A
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Abstract
の低減を図ること。 【解決手段】 入力画像の特定領域が無彩色である否か
の原稿認識を行い,該認識の結果に基づいて所定の画像
処理を実行する画像処理装置において,入力画像の色相
領域を判定し,プレーン画素単位に分割する色相分割部
1601と,色相分割部1601で分割された各プレー
ン画素が無彩画素か否かを判定する色画素判定部160
5と,を備えた。
Description
写機やカラープリンタ,ファクシミリなどの画像形成装
置に利用される画像処理装置に関し,より詳細には,入
力画像データの特定領域がが無彩色画素あるかを検出
し,適切な画像処理を行う画像処理装置に関する。
リンタ,ファクシミリなど利用される画像処理装置は高
機能化・高品質化がさらに要求されてきている。しか
し,スキャナなどの画像入力装置から入力された原稿画
像中の色(有彩)画素や黒(無彩)画素を検出する際に
は,デジタルサンプリングや機械的精度に起因するRG
Bの読み取りずれが存在する。このため,従来において
は,位置ずれがないように,平滑化処理を行って補正を
加えたり,あるいは位置ずれを考慮したパターンマッチ
ングを行っている。また,色判定を行う際には,有彩/
無彩画素を正確に判定するために,画素の抽出方法が提
案されている。
開示されている「画像処理装置」では,RGBの多値画
像データを複数ライン蓄えて平滑化し,画像データのず
れを補正している。また,ここでは,画像を抽出して2
値化する際に明暗に応じて抽出する画素の閾値を切替え
ている。
390号公報では非線形データを用いて正確な画像抽出
を実現している。さらに,特開平5−244420号公
報に開示されている「画像処理装置」では,画像データ
を色相判定して色画素抽出を行っている。また,特開平
9−247481号公報に開示されている「画像処理装
置」では,位置ずれに関するものではないが,c,m,
yのプレーンで色(有彩)網点か黒(無彩)網点の判定
を行っている。
示されるような従来の技術にあっては,RGBの多値画
像データを複数ライン蓄えて平滑化して補正すること
は,多値データのbit数+参照ライン数を見て行うた
め,2値データと比較して非常に多くのメモリを必要と
し,さらに読み取り位置ずれを考慮したパターンを作成
しても,局所的な変動に起因する誤判定を招来させやす
いという問題点があった。
って,無彩色の判定を実現すると共に,メモリ容量の低
減を図ることを目的とする。
めに,請求項1に係る画像処理装置にあっては,外部よ
り入力される入力画像の特定領域が無彩色であるかの原
稿認識を行い,該認識の結果に基づいて所定の画像処理
を実行する画像処理装置において,前記入力画像の色相
領域を判定し,プレーン画素単位に分割する色相分割手
段と,前記色相分割手段で分割された各プレーン画素が
無彩画素か否かを判定する無彩画素判定手段と,を備え
たものである。
ては,外部より入力される入力画像の特定領域が無彩色
であるかの原稿認識を行い,該認識の結果に基づいて所
定の画像処理を実行する画像処理装置において,前記入
力画像を色相領域に分割し,c(シアン),m(マゼン
タ),y(イエロー),r(レッド),g(グリー
ン),bk(黒),w(白)に色を判定し,c,m,y
の3bitプレーンに変換する色相分割手段と,前記プ
レーンをn×mマトリックスで,それぞれカウントし,
該カウントしたプレーンの最小値の数を無彩画素である
と判定する無彩画素判定手段と,を備えたものである。
ては,前記無彩画素判定手段は,前記カウントした最小
値を黒画素とし,最小値が所定の値以上で,かつ最大値
−最小値が所定の値以下の場合,無彩画素領域であると
判定するものである。
ては,前記無彩画素判定手段による無彩判定は,RGB
データの最大値と最小値との差に従って判定するもので
ある。
ては,前記無彩画素判定手段による無彩判定は,色相毎
にそれぞれ閾値を設定し,各閾値に従って判定するもの
である。
ては,前記無彩画素判定手段は,複数の無彩画素を検出
する際に,最小値の数を判定する値および最大値−最小
値の数を判定する条件を変更し,判定を行うものであ
る。
ては,前記無彩画素判定手段は,複数の無彩画素を検出
し,入力画像がカラー画像か白黒画像かを判定し,か
つ,入力画像の特定領域を黒文字として処理するかの可
否を判定するものである。
施の形態について添付図面を参照し,詳細に説明する。
発明の実施の形態1に係る画像処理装置の概略構成を示
すブロック図であり,原稿から画像データを読み取り,
該画像データ(アナログ信号)をデジタルデータに変換
して出力する原稿読取部101と,原稿読取部101で
読み取った画像データ(デジタルデータ)に各種補正処
理等を施すと共に,線画認識・色判定等の原稿認識を行
う画像処理部102と,画像処理部102からの画像デ
ータに基づいて記録紙に画像を記録する画像記録部10
3と,から構成される。
(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の3色のカ
ラー画像データ(以下,RGBデータと記載する)を読
み取って,画像処理部102でRGBデータをC(シア
ン)・M(マゼンタ)・(イエロー)・Bk(ブラッ
ク)の4色のカラー画像データ(以下,CMYBkデー
タと記載する)に色変換し,画像記録部103でCMY
Bkデータに基づいて記録紙にカラー画像を出力するも
のとして説明する。
内部構成を示すブロック図であり,原稿読取部101か
らRGBデータ(デジタルデータ)を入力し,RGBデ
ータのグレーバランスの補正を行うと共に,反射率デー
タ(RGBデータ)を濃度データ(RGBデータ)に変
換するRGBγ補正部201と,原稿読取部101から
入力したRGBデータに基づいて,文字領域か絵柄領域
かを判定して次段のRGBフィルタ部204にC/P信
号を出力すると共に,原稿領域の有彩領域か無彩領域か
を判定してRGBフィルタ部204にB/C信号を出力
する原稿認識部202と,RGBγ補正部201からR
GBデータを入力し,原稿認識部202の出力結果と同
期をとるためにRGBデータを遅延させる遅延部203
と,RGBデータにMTF補正を行うRGBフィルタ部
204と,RGBデータを一次のマスキング等でCMY
データに変換する色補正部205と,CMYデータの共
通部分をUCR(加色除去)処理してBkデータを生成
するUCR部206と,主走査方向の拡大・縮小または
等倍処理を施す変倍部207と,平滑化処理や鮮鋭化処
理を行うCMYBkフィルタ部208と,画像記録部1
03の周波数特性に応じてγ補正を行うCMYBkγ補
正部209と,ディザ処理・誤差拡散処理等の量子化を
行う階調処理部210と,から構成される。
/P信号は2ビット信号であり,C/P信号が『3』で
文字領域を示し,『1』で絵柄上の文字,『0』で絵柄
領域を示す。このC/P信号は,RGBフィルタ部20
4,色補正部205,UCR部206,変倍部207,
CMYBkフィルタ部208,CMYBkγ補正部20
9および階調処理部210にカスケード接続され,画像
データに同期して信号IMGを出力する。
ックは,Hで無彩領域,Lで有彩領域を示す。このB/
C信号は,RGBフィルタ部204,色補正部205,
UCR部206にカスケード接続され,画像データに同
期して出力する。
をMTF補正するフィルタであり,N×Nのマトリック
スで構成されている。C/P信号が『3』のときには,
鮮鋭化処理を行い,『0』のときには平滑化処理を行
い,『1』のときには入力データを処理せず,そのまま
出力する。
向上させるためのものであり,色補正部205から入力
したCMYデータの共通部分をUCR(加色除去)処理
してBkデータを生成し,CMYBkデータを出力す
る。ここで,C/P信号が『3』以外のときは,スケル
トンブラックのBk生成を行う。C/P信号が『3』の
ときは,フルブラック処理を行う。さらにC/P信号が
『3』かつB/C信号がHのときは,C・M・Yのデー
タをイレースする。これは,黒文字のとき,黒成分のみ
で表現するためである。また,出力信号IMGは,C・
M・Y・Bkのうち一色を出力する面順次の一色であ
る。すなわち,4回原稿読み取りを行うことにより,フ
ルカラー(4色)データを生成する。
部103の周波数特性やC/P信号に応じて,N×Nの
空間フィルタを用い,平滑化や鮮鋭化処理を行う。
103の周波数特性やC/P信号に応じて,γカーブを
変更し処理する。C/P信号が『0』のときは画像を忠
実に再現したγカーブを用い,C/P信号が『0』以外
のときはγカーブを立たせてコントラストを強調する。
階調特性やC/P信号に応じて,ディザ処理等の量子化
を行う。C/P信号が『0』のときは階調重視の処理を
行い,C/P信号が『0』以外のときは解像力重視の処
理を行う。
明らかなように,画像処理部102では,絵柄処理(C
/P信号=0)のときは,RGBフィルタ部204で平
滑化処理を行い,UCR部206でスケルトンブラック
の処理を行い,CMYBkγ補正部209ではリニア
(階調性)を重視したカーブを選択し,CMYBkフィ
ルタ部208および階調処理部210では階調を重視し
た処理を行う。
は,RGBフィルタ部204で強調処理を行い,UCR
部206でフルブラック処理を行い,CMYBkγ補正
部209ではコントラストを重視したカーブを選択し,
CMYBkフィルタ部208および階調処理部210で
は解像度を重視した処理を行う。
C信号=H)として,Bkを除くCMYときには,CM
Yデータを印字しない。これは,黒文字の周りが位置ず
れのために色付くのを回避するためである。また,この
ときのBkデータのRGBフィルタは色文字のときよ
り,強めに行っててくっきりさせてもよい。
きは,RGBフィルタ部204で弱強調処理または入力
データをそのまま出力するスルー処理を行い,UCR部
206でフルブラック処理を行い,CMYBkγ補正部
209ではコントラストを重視したカーブを選択し,C
MYBkフィルタ部208および階調処理部210では
解像度を重視した処理を行う。ここでは黒文字処理のよ
うな処理を行わない。
文字のエッヂ,絵柄上の文字の3種の処理を行うことが
できる。
すブロック図である。原稿認識部202は,大別する
と,線画らしさを検出する線画認識部301と,原稿の
特定領域が有彩あるか無彩であるかを判定する色判定部
302と,から構成される。なお,ここでは,原稿読取
部101の読み取り密度が400dpi程度の場合を例
として説明する。
るが,その出力ロジックは,線画のエッヂである場合に
『3』を出力し,絵柄上の線画のエッヂである場合に
『1』を出力し,それ以外の場合には『0』を出力す
る。
モノクロ化部303と,ラプラシアン部304と,パタ
ーンマッチング部305A,305Bと,孤立点除去部
306A,306Bと,画素密度変換部307A,30
7Bと,ページメモリ308A,308Bと,セレクタ
309A,309Bと,孤立ブロック除去部310A,
310Bと,膨張部311A,311Bと,から構成さ
れる。なお,線画認識部301は,C/PAとC/PB
を出力するが,CPA,Bが,(L,L)のときにC/
P信号の『0』,(L,H)のときにC/P信号の
『1』,(H,H)のときにC/P信号の『3』とし,
C/PAおよびC/PBをC/P信号と呼称する。
部101で読み取った原稿が,カラー原稿であるか白黒
原稿であるか否かの判定を行っている。自動カラー選択
モード時において,第1スキャン(Bk)作像のとき
に,カラー原稿であるか白黒原稿であるか否かの判定を
行う。そして,その判定の結果が,白黒原稿であると判
定した場合に1回スキャンで終了し,他方,カラー原稿
であると判定した場合に4回スキャンを実行する。
が,その出力ロジックは,有彩領域であるとLを出力
し,無彩領域であるとHを出力する。出力結果は,4×
4画素を1画素に対応させた信号である。以下において
出力結果の単位を1ブロックとする。なお,色判定部3
02は,図示の如く,色判定回路312と,ページメモ
リ313と,セレクタ314と,から構成される。
各部の動作について詳細に説明する。
タは,先ず,モノクロ化部303において輝度データに
変換され,モノクロ信号となる。ただし,輝度データで
なくとも,RGBデータの中で最も濃いデータを選択
し,モノクロ信号としても良く,またはGデータを輝度
データとして用い,モノクロ信号としてもよい。何れの
場合も,モノクロ化部303から出力される出力データ
は,数字が大きいと濃く,小さいと薄いことを表す。
抽出すると同時に,白領域と黒領域とを検出する。白領
域を検出することにより,白地上の線画の抽出のデータ
(細線候補)とする。
を用いて白領域検出の動作について説明する。例えば,
白領域のマトリックスを3×3とすると,次のようにな
る。 ((a00<thw)and(a01<thw)and(a02<thw) and(a10<thw)and(a11<thw)and(a02<thw)) or ((a10<thw)and(a11<thw)and(a12<thw) and(a20<thw)and(a21<thw)and(a22<thw)) or ((a00<thw)and(a10<thw)and(a20<thw) and(a01<thw)and(a11<thw)and(a21<thw)) or ((a01<thw)and(a11<thw)and(a21<thw) and(a02<thw)and(a12<thw)and(a22<thw))
より小さいとき,白領域候補とする。ここで,太線用と
細線用と異なる値を使用する。太線用白領域候補は,一
般的な白地の値を設定する。細線用白領域候補は,一般
的な白地の値よりもやや低い値(白寄りの値)にする。
細線用白領域候補の方を白寄りにするのは,絵柄(印刷
物の網点や複写機の万線)のハイライト(明るい方)が
白領域候補となるのを避けるためである。
が,斜めなどのパターンを追加してもよい。
るために以下のようにラプラシアンを求める。 x=(a22×2)−(a21+a23)×i x=((a22×4)−(a11+a13+a31+a33))×i/
2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
いや,変倍ときの補正をする重み係数である。このとき
のxの値がある値(N)の範囲ならば白領域とする。式
で記述すると以下のようになる。 −N < x < N ここでは,太線用の閾値と細線用の閾値とを分けても分
けなくてもよい。
領域とを算出する。これによって,絵柄上のハイライト
側の小網点や万線パターンを抽出しないように除去して
いる。
る。例えば,白黒反転した文字(白が文字で周辺が黒)
の画像の際に,複写機のような光学的読取装置の場合,
フレア(白一点でなく,周辺に黒の影響を受ける)等
で,白データが通常より黒よりになる場合がある。この
ため,以下の補正を行う。
すると,次のようになる。 ((a00<thw)and(a01<thw)and(a02<thw) and(a10<thw)and(a11<thw)and(a02<thw) and(a20<thw)and(a21<thw)and(a22<thw))
プラシアンで補正白領域を算出する。ここでは,thw
は太線より黒よりの値で,Nは上述した太線用白領域の
値より,小さくする。Nを小さくするのは,白データの
変化量の少ない安定したデータを抽出するためである。
ここで抽出した補正白領域の結果を上述した太線用白領
域に補正し,太線用補正白領域とする。すなわち,補正
白領域か,太線用白領域であれば,太線用補正白領域と
なる。ここでも,絵柄上のハイライト側の小網点や万線
パターンを抽出しないように除去している。
域上の線画の抽出データとする。ここで,図4の記号化
されたマトリックスを用いて黒領域検出の動作について
説明する。例えば,黒領域のマトリックスを3×3とす
ると,次のようになる。 ((a00<thb)and(a01<thb)and(a02<thb) and(a10<thb)and(a11<thb)and(a02<thb)) or ((a10<thb)and(a11<thb)and(a12<thb) and(a20<thb)and(a21<thb)and(a22<thb)) or ((a00<thb)and(a10<thb)and(a20<thb) and(a01<thb)and(a11<thb)and(a21<thb)) or ((a01<thb)and(a11<thb)and(a21<thb) and(a02<thb)and(a12<thb)and(a22<thb))
より小さいとき,黒領域候補とする。黒領域候補は,一
般的な黒の値(換言すれば,文字として強調したい濃
度)を設定する。このパターンは直交パターンの例を示
すが,斜めなどのパターンを追加してもよい。
るために以下のようにラプラシアンを求める。 x=(a22×2)−(a21+a23)×i x=((a22×4)−(a11+a13+a31+a33))×i/
2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
いや,変倍ときの補正をする重み係数であり,前述した
白領域の抽出のときと同様の式でよい。
らば黒領域とする。式で記述すると以下のようになる。 −N < x < N この結果を黒領域とする。これによって,絵柄上のシャ
ドウ側の網点や万線パターンを抽出しないように除去し
ている。
2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
ウェアを設計する際にゲート規模が小さくなるような係
数,例えば,1,1.115,1.25,1.375,
1.5,1.625,1.175,1.875,2にし
ている(固定小数点演算)。このようにしておくことに
より,主走査と副走査のMTF(光学系と走行系)等の
ぼけを修正する。
ており,さらに副走査の変倍は読取装置の読み取り面積
(速度)を可変することにより行っているため,副走査
の変倍率によりMTFは異なる。ところが,本例では,
図2で示したように,主走査変倍(変倍部207)が原
稿認識部202の後に配設されているので,特に気にす
ることはない。さらに副走査の倍率が大きいとき,例え
ば,200%のときは,次にのようにエッヂ量を求める
ようにマトリックスを選択可能にしてある。
2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
処理に対応している。前述したようにラプラシアン部3
04は,白領域信号と黒領域信号とエッヂ量を出力す
る。白領域信号(太線用と細線用)はLで白領域を示
し,黒領域信号はHで黒領域を示す。
領域と閾値との関係を示す概念図である。図において,
THBは黒領域の閾値,Thw1は白領域の細線用閾
値,Thw2は白領域の太線用閾値,Thw3は白領域
の補正用閾値を示す。また,図6はエッヂ量(x)の関
係を示す説明図である。
05Bの動作について説明する。パターンマッチング部
305Aでは,黒領域周辺の白領域を抽出する。ここで
白領域パターン(W)は,補正太線用白領域の信号であ
り,黒パターン(K)は黒領域信号とする。パターン例
としては,下記の(7×7)のようになる。
示したが,同様に斜め成分のパターンも抽出する。この
ように黒領域上の白領域を抽出する。黒領域が多いので
網点を線画と誤認識することなく,黒領域の線画を抽出
することが可能となる。
領域の大小関係を利用してコード化してもよい。コード
化の例として,黒領域をB,太線補正用白領域をW1,
細線白領域をW2として説明する。この場合,コード化
しないと3ビット×nラインとなるが,次のようにコー
ド化すると2ビット×nラインとなる。 Bのとき → コード『1』 W2のとき → コード『2』 W1でかつW2でないとき → コード『3』 BでもW1でもW2でもないとき → コード『0』
トで表現することができ,コードを展開するときは逆の
処理を行えばよい。また,大小関係は固定でなくとも良
く,入れ替えることができるようにした方がよいことは
勿論である。
ローチャートで示すようになる。注目画素を図9に示す
ように設定したときに,図7のように主走査方向に処理
を実行して終了する。副走査方向に注目画素を+1と
し,主走査方向に再び処理を行う。
パターンマッチング処理(図7のパターンマッチング処
理)について説明する。前述したパターンに一致するか
否かパターンマッチングを行い(S801),一致する
と出力PM1(図2参照)はH(on)を出力し(S8
02),不一致であれば,出力PM1はL(off)を
出力する(S803)。
の処理により,線画の太線部分のエッヂを抽出する。
検出を行う。細線とは,線幅が1mm以下で構成されて
いる文字および線画を意味する。ここで黒パターン
(k)は,黒領域またはエッヂ量が閾値THRB(図6
参照)より大きいものをHとする。また,白パターン
(w)は,細線用白領域またはエッヂ量が閾値THRW
より小さい(マイナス成分であるので絶対値は大きい)
ものをHとする。なお,倍率や,原稿種類(カラー,白
黒,印刷写真,印画紙写真,複写原稿,地図等),調整
キー等で変更するようにしてもよい。すなわち,エッヂ
量成分で補正するのは細線のコントラストを上げるため
である。
×7)のようになる。 ((w22 AND w23 AND w24) or (w02 AND w03 AND w04) AND w12 AND w13 AND w14 AND k32 AND k33 AND k34 AND w52 AND w53 AND w54 AND (w42 AND w43 AND w44) or (w62 AND w63 AND w64)) or ((w22 AND w32 AND w42) or (w20 AND w30 AND w40) AND w21 AND w31 AND w41 AND k23 AND k33 AND k43 AND w25 AND w35 AND w45 AND (w24 AND w34 AND w44) or (w26 AND w36 AND w46)) or ((w12 AND w13 AND w14) or (w02 AND w03 AND w04) AND w32 AND w33 AND w34 AND ((k22 AND k23 AND k24) or (k42 AND k43 AND k44)) AND (w52 AND w53 AND w54) or (w62 AND w63 AND w64)) or ((w21 AND w31 AND w41) or (w20 AND w30 AND w40) AND w23 AND w33 AND w43 AND ((k22 AND k32 AND k42) or (k24 AND k34 AND k44)) AND (w25 AND w35 AND w45) or (w26 AND w36 AND w46))
たが,同様に斜め成分のパターンも抽出する。このよう
に黒パターンの両側が白パターンで挟まれている場合
に,細線候補として抽出する。
フローチャートで示すようになる。注目画素を図9に示
すように設定したときに,図7のように主走査方向に処
理を実行して終了する。副走査方向に注目画素を+1と
し,主走査方向に再び処理を行う。
てパターンマッチング部305Bのパターンマッチング
処理について説明する。なお,MFBは状態変数であ
り,主走査の先端では0である。SFB(i)は,主走
査方向の1ライン分の配列であり,1ライン前の状態変
数である。
の状態変数SFB(i)とを比較する(S11)。ここ
でMFB<SFB(i)であれば,MFB=SFB
(i)として(S12),ステップS12へ進み,そう
でなければ,そのままステップS12へ進む。
部305Aからの出力PM1がonであるか否かを判定
し,PM1がonでなければ(すなわち,offであれ
ば),ステップS18へ進む。一方,PM1がonであ
れば,ステップS14〜S17でMFBの値が0より大
きければ,その値を変更する。具体的には,MFBが8
より大きければ16に設定し(S14,S15),MF
Bが0より大きく8より小さい場合には8に設定する。
かを判定する。ここでの白地領域は,ラプラシアン部3
04の出力の細線用白領域をaとして,次のようになる
ときに白地領域と判定する。
された場合,パターンマッチング部305Bの出力1お
よび出力2にL(off)を出力し(S19),MFB
=16に設定し(S20),ステップS36へ進む。
でないと判定された場合,前述した細線パターンと一致
するか否かによって細線パターンであるか否かを判定し
(S21),細線パターンでない場合には,パターンマ
ッチング部305Bの出力1および出力2にL(of
f)を出力し(S22),MFB=0であるか否かを判
定し(S23),MFB=0であればステップS36へ
進み,MFB=0でなければ,MFB=MFB−1を設
定して(S24),ステップS36へ進む。
ーンである場合には,MFB>8であるか否か判定し
(S25),8より大きければ,パターンマッチング部
305Bの出力1および出力2にH(on)を出力し
(S26),さらにステップS28,S29で,MFB
>16であればMFB=16に設定し,MFB>16で
なければそのままステップS36へ進む。
れば,MFB=0であるか否かを判定し(S30),M
FB=0であれば,パターンマッチング部305Bの出
力1および出力2にL(off)を出力し(S31),
ステップS36へ進み,MFB=0でなければ,パター
ンマッチング部305Bの出力1にL(off)を出力
し,出力2にH(on)を出力し(S32),MFB=
MFB+4(ただし,MFBが16以上になる場合に
は,16にする)を設定して(S33),さらにステッ
プS34,S35で,MFB>8であればMFB=8に
設定し,MFB>8でなければそのままステップS36
へ進む。
Bに設定し,1ライン前の状態変数SFB(i)を更新
する。次に,ステップS37で,SFB(i)>SFB
(i−1)を判定する。これは更新した1ライン前のデ
ータと,更新した1ライン1画素前のデータとの比較で
ある。1ライン前のデータSFB(i)が大きければ,
SFB(i−1)=SFB(i)を設定し(S38),
処理を終了する。
わち,状態変数MFBは,順次,図11の矢印の方向
に伝搬する。そして,ステップS36により矢印の方
向に伝搬し,ステップS37により矢印の方向に伝搬
する。このことより,ステップS18の白地領域判定ま
たはステップS12のパターンマッチングで,状態変数
をセットすることにより,白地上の極細線を検出するこ
とが可能となり,絵柄上の網点を誤抽出することがなく
なる。さらにステップS14の細線パターンのマッチン
グにより,状態変数を再セットするので,文字の塊も良
好に抽出することが可能となる。
305Bの出力1,出力2を異ならせて出力するので,
白地上の文字と網点上の文字を切りわけて出力すること
が可能となる。
方向は0または+(プラス)方向であるので,ライン単
位(主走査1ライン毎)に行う処理には,1ライン分の
状態変数とパターンマッチングで必要なライン数のメモ
リを備えるだけで足り,ページメモリ等を備えることな
く容易に実現することができる。
図2に示すように,出力1を孤立点除去部306Aに出
力し,出力2を孤立点除去部306Bに出力する。出力
1と出力2との違いは,状態変数の違いである。これに
よって,例えば,図12に示すように,罫線の枠の内部
に文字(あ,い,う等)が記述されており,さらに枠の
内部が網点の場合,罫線の枠は出力1,出力2とも細線
と判断して,網点上の文字は状態変数の大きい出力2の
みが細線と判断することが可能となる。
ついて説明する。孤立点除去部306A,306Bは,
どちらも同一の回路からなる。孤立点除去部306Aの
入力データは,パターンマッチング部305Aの出力
(PM1)とパターンマッチング部305Bの出力(出
力1)からなり,孤立点除去部306Bの入力データ
は,パターンマッチング部305Aの出力(PM1)と
パターンマッチング部305Bの出力(出力2)からな
る。孤立点除去部306A,306Bにおいて,線画は
連続した線からなるので,孤立点を除去する。孤立点と
は,網点を線画と誤検出した場合に生じる。
マッチング部305Bのいずれか1つが抽出パターンで
あれば抽出パターンとする。例えば,4×4のパターン
マッチングにおいて,抽出パターンが2以上ならば,中
心画素(a22,a33でもよい)を抽出パターンとして補
正して出力Hを出力する(抽出パターンとする)。この
ことにより,孤立点を除去すると同ときに,膨張(拡
大)している。図3に示すように,孤立点除去部306
A,306Bの出力は,それぞれPM2,PM3であ
る。
について説明する。画素密度変換部307A,307B
は,どちらも同一ロジック(回路)である。現在まで,
画像単位で行っていたが,ブロック単位(4×4)で処
理を行うため,画素単位のデータをブロック単位に変換
する。ここでは,単純に4×4の単純間引きをするが,
孤立点除去部306A,306Bで実質上4×4の膨張
も行っているのでデータの欠落は生じない。
よびページメモリ313(色判定部302のページメモ
リ)について説明する。ページメモリ308A,308
Bおよび313の回路は,いずれも同一機能である。ペ
ージメモリ308Aは画素密度変換部307Aの出力結
果を入力し,ページメモリ308Bは画素密度変換部3
07Bの出力結果を入力し,ページメモリ313は色判
定回路312の出力結果を入力する。
13は,主走査方向1200ドット×副走査方向173
6ライン(約2MB)で構成され,解像度を主・副走査
方向共に16ドット/mmとするA3サイズおよびDL
T用紙(ダブルレターサイズ)より大きなサイズを有す
る。第1スキャンときに入力データをブロック(4×4
画素)単位でページメモリ308A,308Bおよび3
13に記憶すると同ときに,セレクタ309A,309
Bおよび314を介して出力される。第2スキャン以降
では,第1スキャンときにページメモリ308A,30
8Bおよび313に記憶されている判定結果がセレクタ
309A,309Bおよび314を介して出力される。
すなわち,第1スキャンにおける色判定結果や線画抽出
の処理データが第2スキャン以降において用いられるの
で,スキャン毎の色判定結果,線画抽出結果(C/P信
号)のパラツキをなくすことができる。
0Bについて説明する。孤立ブロック除去部310A,
310Bは,同一回路で同一機能を示す。例えば,5×
5のブロックのマトリックスで,中心ブロックのみがo
n(H)で他がoff(L)であるときこのブロックは
孤立しているので,offとして出力Lを出力する。o
nとは抽出パターンを意味する。このことにより,周辺
データから孤立しているブロックを除去する。
説明する。膨張部311A,311Bは,同一回路で同
一機能を示す。ここでは,N×NのOR処理(膨張)を
して,その後にM×MのAND処理を行う(縮小)。そ
して,5×5の補間処理を行う。M−Nが膨張量とな
る。
するのは,孤立しているブロックを隣接または周辺のブ
ロックと連結させるためである。例として,3×3ブロ
ック(12×12画素に対応)の膨張例を示す。
を施す。以下にその例を示す。
いるので,補間処理を行う。図13に補間処理の例を示
す。図において実線は100dpiの補正前のギザキザ
を示し,破線が補正後の出力を示す。例えば,5×5の
マトリックスにおいて以下のようになる。線画抽出した
データが以下の論理式を満たすとき,注目画素a22のデ
ータを反映(補正)する。 パターン1,2,3,4の詳細は以下のようになる。な
お,ここで!は不定演算子を示す。
の交点などを繋ぎ,さらに線画とその周辺を線画処理す
る。上述のパターンマッチングは十字の交点を抽出でき
ないが,この膨張処理により連結することができる。ま
た,線画とその周辺を線画と見なすのは,黒文字処理と
空間フィルタを良好に作用させるためである。
間・仕様表のように罫線の中に網点があっても良好に罫
線を抽出できる。白地を含む罫線を文字として抽出し,
網点上の文字は白地上の文字と別の判定結果を出力する
ので,白地上の文字と網点上の文字を識別して別の処理
を行うことが可能となる。
部305Bの他の例〕ここでは,前述の図3で示した線
画認識部301のパターンマッチング部305Bの出力
の条件を変えたものである。なお,基本的な構成および
動作は前述とと同様に付き,ここでは異なる部分のみを
説明する。
で行う細線パターンマッチングにおいて,状態変数によ
って出力1および出力2を設定しているが,ここでは,
さらに出力2の設定条件を追加して絵柄上の文字(罫
線)を抽出できるようにするものである。
(パターンマッチング部305B)のフローチャートを
示す。図10に示したフローチャートと同一の符号は共
通の処理を示すため,ここでは異なるのみを説明する。
ターンであるか否かを判定し,細線パターンでない場合
には,以下に示す細線パターン1と一致するか否かを判
定する(S40)。
と同一のもの使用するが,同一でなくてもよい。ここで
黒パターン(k)は,黒領域またはエッヂ量が閾値TH
RB(図6参照)より大きいものをHとする。また,白
パターン(w)は,細線用白領域またはエッヂ量が閾値
THRWより小さい(マイナス成分であるので絶対値は
大きい)ものをHとする。すなわち,エッヂ量成分で補
正するのは細線のコントラストを上げるためである。T
HRB,THRWの少なくとも一方は,細線パターンマ
ッチングより抽出し易い値にする。ただし,細線パター
ンと細線パターン1のパターンマッチングのパターンが
異なるときは,抽出結果が細線パターンの方が抽出し易
いようにしておく。
しない場合は,パターンマッチング部305Bの出力1
および出力2にL(off)を出力し(S22),MF
B=0であるか否かを判定し(S23),MFB=0で
あればステップS36へ進み,MFB=0でなければ,
MFB=MFB−1を設定して(S24),ステップS
36へ進む。
と一致する場合は,MFB>8であるか否かを判定し
(41),状態変数MFBが8より大きければ,パター
ンマッチング部305Bの出力1にL(off)を出力
し,出力2にH(on)を出力し(S43),MFB=
MFB−1を設定して(S24),ステップS36へ進
む。また,状態変数MFBが8より大きくなければ,M
FB=0であるか否かを判定し(S42),MFB=0
でなければステップS32へ進み,MFB=0であれ
ば,パターンマッチング部305Bの出力1および出力
2にL(off)を出力し(S22),再度,MFB=
0であるか否かを判定し(S23),MFB=0であれ
ばステップS36へ進み,MFB=0でなければ,MF
B=MFB−1を設定して(S24),ステップS36
へ進む。
ーンマッチング1,閾値THRWおよびTHRBは大小
関係を利用してコード化してもよい。コード化の例とし
ては,細線パターンのTHRW,THRBをそれぞれT
HRW,THRBとし,細線パターン1のTHRW,T
HRBをそれぞれTHRW1,THRB1として,その
大小関係を THRW<THRW1<THRB1=THRB とすると,この場合,コード化しないと4または3ビッ
ト×nラインとなるが,次のようにコード化すると2ビ
ット×nラインとなる。
『0』〜『3』であるので2ビットで表現することがで
き,コードを展開するときは逆の処理を行えばよい。ま
た,大小関係は固定でなくとも良く,入れ替えることが
できるようにした方がよいことは勿論である。
いて,白地上のパターンと網点や色地上のパターンを切
り換えることが可能で,しかも状態変数は共通に使用す
ることができる。
が可能であれば,網点上の文字を抽出する際(図14の
フローチャートのS40),状態変数を参照しなくもよ
い(S42の判定を常に一致していると判断する)。こ
のような方法で網点上の文字と白地上の文字を分離して
やってもよい。
仕様表のように罫線の中に網点があっても良好に罫線を
抽出することができる。また,白地を含む罫線を文字と
して抽出し,網点上の文字は白地上の文字と別の判定を
行っているので,実施の形態1よりさらに精度が向上す
る。白地上の文字と網点上の文字とを区別して,それぞ
れ別の処理を行うことが可能となる。
(i+1,J),P(i+1,J−1)の3通りの伝搬
方向しかないが,特に,P(i+1,J−1)の方向に
関しては,−1だけでなく,−2,−3等を追加して,
状態変数の伝搬方向の主走査方向性をなくした方がよ
い。
もって行う装置においては,状態変数の伝搬方向は全方
向(360度)にすれば,よいのは言うまでもない。
るディテール強調効果を施す。図において,(a)は処
理対象の主信号,(b)はアンシャープ信号,(c)は
アンシャープマスク信号,(d)はディテール強調ずみ
信号を示している。これらのエッヂ特性例に基づき補正
を行う。この実施の形態2では,ラプラシアン部304
で図15(c)のアンシャープマスク信号を用いてエッ
ヂ量の補正を行うが,図15(d)のディテール強調ず
み信号,他の信号を用いて補正してもよい。
白地上の黒(輪郭)を拾う場合には,網点(網掛け)上
の文字は抽出しない。パターンマッチング部305Bに
より,白地上の罫線と,網点上または色地上の罫線を別
々に抽出する。例えば,“書”のような込み入った文字
もパターンマッチング部305Bにより抽出する。
態変数の上限値を8(網点上の文字)と16(白地上の
文字)で説明したが,いくつであっても構わない。
は,罫線内の網掛けがあり,その中の文字の誤検出を避
けるためで,罫線が細いと,文字が近くにある可能性が
あるからであり,また罫線の幅が太くなるにつれ文字が
近くにある可能性が減るからである。
白地上の画数の多い文字や網点上の文字を別々に抽出す
ることが可能となる。副走査方向の反映方向が一方向な
ので,ラスタースキャン方式の読み出し方法で,特にハ
ードウェア化に適し,画像データに容易に反映が可能で
ある。
するアルゴリズムであり,特に印刷物特有の網点を検出
して除去することはしていないので,ジェネレーション
(複写機の複写物)等の網点を含まない原稿にも特に有
効である。
去で小さな領域誤判定を除去し,その後は,大きなブロ
ック単位(4×4)単位で広い範囲で孤立ブロックを除
去するので,誤判定を良好に除去できる。さらに,ブロ
ック単位の粗い画素密度を元の画素密度に変換するの
で,ブロック単位の粗い画素はなくなる。
で,単純な膨張を行うと,孤立した領域が大きくなるだ
けであるが,この実施の形態のように,膨張量Xとする
とX=M−Nとして,M画素膨張させて,その後にN画
素縮小しているので,X<Mであるから孤立した領域を
連結させることができる。さらに膨張させる際に粗い密
度で行っているので,換言すれば,粗い密度(ブロック
単位)のまま膨張させるので,ハードウェアの量を低減
することができる。
以降も用いるので,必ず線画判定結果と色判定結果は一
致するので,バラツキなく処理を行うことができる。さ
らにメモリに記憶するデータは,最終結果ではなくデー
タ処理中に,処理密度が粗くなった(粗くした)データ
を記憶するので,メモリに記憶するデー量を低減するこ
とができる。
を,ページメモリ308A,308Bおよび313に記
憶する代わりに,例えば,線画判定結果のみを記憶し
て,色判定結果はスキャン毎のものを用いてもよい。こ
れにより,メモリ容量が2MB×2=4MBとなるの
で,市販の4MBのメモリを用いて容易に構成すること
ができる。さらに,ページメモリ308Aを2MBと
し,ページメモリ308Bおよび131を4×4ブロッ
クでなく,8×4ブロックとして,ページメモリ308
Bおよび131のメモリ容量を1MBとしても,全体の
メモリ容量を4MB(2MB×2+1MB)にすること
ができる。
代わりに,スキャン毎にパラツキの大きいものだけをメ
モリに記憶するようにしてもよい。
発明の実施の形態に係り,本発明の要部である色判定部
の構成を示すブロック図である。この色判定部302
は,後述する如く構成・動作される色相分割手段として
の色相分割部1601と,色相分割部1601の出力
c,m,yそれぞれを5ライン蓄えるラインメモリ16
02〜1604と,後述する図17の如く構成され,入
力画像データが黒画素か色画素かを判定する無彩画素判
定手段の機能を有する色画素判定部1605と,から構
成されている。
画素判定部1605の内部構成を示すブロック図であ
る。この色画素判定部1605は,c,m,yのプレー
ンを独立にカウントするカウント部1701およびカウ
ント部1702と,色分割部1601で判定した画素が
5×5においてc,m,yの全てが1あるいは全てが0
以外の画素(色画素)の部分に対して後述する所定のパ
ターンマッチングを行うパターンマッチング部1703
と,カウント部1701の出力に基づいて黒画素の判定
を行う黒画素判定部1704と,カウント部1702お
よびパターンマッチング部1703の出力に基づいて色
画素の判定を行う色画素判定部1705と,を備えてい
る。
に示すように,黒画素判定部1704の出力値を入力
し,ブロック化するブロック化部1801と,ブロック
化部1801でブロック化されたデータを,注目画素の
隣接画素に黒画素ブロックがない場合に孤立点として除
去する孤立点除去部1802と,孤立点除去部1802
の出力を,色画素ブロックが存在する場合に3ブロック
画素を膨張処理する膨張処理部1803と,色画素判定
部1705の出力値を入力し,ブロック化するブロック
化部1804と,色画素ブロックの連続性を検出し,カ
ラー原稿であるか白黒原稿であるかを判定する連続カウ
ント部1805と,を備えている。
動作について説明する。上記色相分割部1601におい
て,R,G,B,C,M,Y,Bk,Wの信号に分け
る。色分割の例としては,それぞれの色の境界を求め,
RGBの最大値と最小値との差をRGB差と定義し,以
下のようにする。なお,この例では,RGBデータは数
字が大きくなるほど黒くなる。
y=0 (2)Y−G色相領域境界(rg) 11*R−8*G−3*B>0のときrg=1,一致し
ないときyg=0 (3)G−C色相領域境界(gc) 1*R−5*G+4*B<0のときgc=1,一致しな
いときgc=0 (4)C−B色相領域境界(cb) 8*R−14*G+6*B<0のときcb=1,一致し
ないときcb=0 (5)B−M色相領域境界(bm) 9*R−2*G−7*B<0のときbm=1,一致しな
いときbm=0 (6)M−R色相領域境界(mr) R+5*G−6*B<0のときmr=1,一致しないと
mr=0
ならば,y=m=c=0とする。 (8)Y画素判定 (ry==1)&&(yg==0)&&(RGB差>t
hy)ならば,y=1,m=c=0とする。 (9)G画素判定 (rg==1)&&(gc==0)&&(RGB差>t
hg)ならば,c=y=1,m=0とする。 (10)C画素判定 (gc==1)&&(cb==0)&&(RGB差>t
hc)ならば,c=1,m=y=0とする。 (11)B画素判定 (cb==1)&&(bm==0)&&(RGB差>t
hb)ならば,c=m=1,y=0とする。 (12)M画素判定 (bm==1)&&(mr==0)&&(RGB差>t
hm)ならば,m=1,y=c=0とする。 (13)R画素判定 (mr==1)&&(ry==0)&&(RGB差>t
hr)ならば,y=m=1,c=0とする。 (14)Bk画素判定 上記(7)〜(13)の条件に該当しないとき,y=m
=c=1とする。
は,数の小さい方を優先する。また,thw,thy,
thm,thc,thr,thg,thbは,複写(処
理)前に決定される閾値である。また,RGB差とは1
画素内のRGBそれぞれの画像データの最大値と最小値
との差である。
る。つまり,3bitでc,m,y,r,g,b,bk
を表している。ここで,色相毎に閾値を変えているの
は,色相領域毎に,有彩範囲が異なるときに,色相領域
に応じた閾値を決定する。なお,この場合のおける色相
分割は,一例であって,これに限定されるものではな
く,他の式であっても勿論よい。
yは,それぞれラインメモリ1602〜1604に5ラ
イン蓄えられ,色画素判定部1605に入力される。5
ライン分のc,m,yのデータは,カウント部170
1,1702,パターンマッチング部1703に入力さ
れる。
割部1601で判定した画素(c,m,y)が5×5に
おいて,c,m,yの全てが1(c=m=y=1),あ
るいは全てが0(c=m=y=0)以外の画素(色画
素)である所のパターンマッチングを行う。すなわち,
以下のパターンのいずれかに一致する場合に,色画素候
補2とする。
ry[y−1][x] (2)パターン2 ary[y][x+1]&&ary[y][x]&&a
ry[y][x−1] (3)パターン3 ary[y+1][x+1]&&ary[y][x]&
&ary[y−1][x−1] (4)パターン4 ary[y+1][x−1]&&ary[y][x]&
&ary[y−1][x+1]
る。このパターン例を図19に示す。上記の如く,パタ
ーンマッチング部1703においてパターンマッチング
を行っているのは,孤立点などを拾わないようにするた
めである。反対に,網点などの,小面積の色検出する際
には,中心画素が1(c=m=y=1),あるいは全て
が0(c=m=y=0)以外の画素(色画素)であるか
によって判定すればよい。
(c,m,y)を5×5内において,それぞれ数をカウ
ントする。このとき,カウントしたc,m,yの最大値
と最小値との差が,thcnt以上で,かつカウントし
たc,m,yの最小値が,thmin未満ならば,色画
素候補1とする。なお,上記thcntおよびthmi
nは,複写(処理)前に設定する閾値である。
Nのマトリックスにおいてそれぞれのプレーン毎に数を
数え,最小値をブラック(Bk)であると仮定してい
る。これにより,黒画素の読み取りがずれても補正する
ことが可能になる。さらに,最大値と最小値との差を有
彩画素であると仮定している。これにより,黒画素が読
み取りがずれた画素を補正し,有彩画素を抽出する。つ
まり,一定画素の有彩画素がある場合に有彩画素として
いる。
部1702の出力は,色画素判定部1705で色画素か
否かを判定する。つまり,色画素候補1で,かつ色画素
候補2であれば,入力データが色画素であると判定す
る。
ロック化部1804に入力する。この動作はブロック化
部1801と同様に行われ,以下の処理は4×4を1ブ
ロック単位で動作する。そして,ブロック化部1804
によってブロック化されたデータは連続カウント部18
05に入力される。
ックの連続性をチェックし,カラー原稿か白黒原稿であ
るか否かを,例えば以下の如く判定する。 OUT=(有彩画素領域が主走査方向に連続するブロッ
ク数≧RACS1)#(有彩画素領域が存在するライン
が副走査方向に連続するブロック数≧RACS1) 上記RACS1は,複写(処理)前に決定される閾値で
ある。なお,連続カウント部1805では,ハードウェ
アは,少なくなるように構成される。ここでは,単に連
続性をチェックするので,主走査と副走査の判定条件は
違ってもさほど支障をきたすものではない。
1で判定した画素(c,m,y)を5×5内において,
それぞれ数をカウントする。すなわち,カウントした
c,m,yの最大値と最小値との差が,thcnt以下
で,かつカウントしたc,m,yの最小値が,thmi
n以上ならば,黒画素とする。
(処理)前に決定される閾値である。ここでは,y,
m,cをプレーン展開し,N×Nのマトリックスにおい
てそれぞれのプレーン毎に数を数え,その最小値をブラ
ックであると仮定している。これにより,黒画素の読み
取りがずれても補正することが可能となる。
と仮定する。このことにより,黒画素の読み取りがずれ
た画素を補正し,有彩画素を抽出する。一定画素の有彩
画素が存在する場合を有彩画素としている。読み取りず
れで黒画素周辺の画素が色付くことがあるので,補正を
するのがthminである。
判定の出力をブロック化部1801においてブロック化
する。ブロック化とは,4×4画素のマトリックスにお
いて,2画素以上の色画素があれば,色画素ブロックと
して出力する。このブロック化部1801以降の処理
は,4×4を1ブロックとしてブロック単位に出力す
る。
点除去部1802において,注目画素の隣り合う画素に
黒画素ブロックがなければ,孤立点を除去する。この孤
立点除去部1802の出力を,膨張処理部1803にお
いて,色画素ブロックが存在する場合は,3ブロック画
素を膨張処理する。ここで膨張処理を行うのは,黒画素
の周辺を黒文字処理するためである。ここで,出力B/
C信号は,黒画素ブロックのときにHを出力し,それ以
外のときはLを出力する。
ント部1702では,有彩(色)画素/無彩(黒)画素
の判定条件によるメモリ量の増加を少なくしている。本
来ならば,色相分割部1601から独立させた方がよい
が,色相分割を独立にすると,パターンマッチングのメ
モリが増えるので好ましくない。
データに対して行ってきたが,RGBデータに限定する
ものではなく,例えば輝度色差(Lab色空間など)に
対して色相判定を行うことは容易である。
処理装置(請求項1〜4)によれば,y,mcのプレー
ン展開し,n×mのマトリックスにおいてそれぞれのプ
レーン毎に数を数えて,その最小値を黒と判定すること
により読み取り位置ずれを補正し,無彩色の判定が実現
されると共に,2値データ後に処理を行うため,多値デ
ータと比較して非常に少ないメモリ容量でRGB読み取
りずれに対応するため,メモリ容量の低減を図ることが
できる。
5)によれば,正確に黒を判定するために色相を判定
し,色相毎に無彩判定を行うので,色相領域に応じて判
定を切替えることができ,高精度の色抽出が実現する。
6,7)によれば,複数の有彩/無彩判定を行う際に,
判定の途中まで共通に処理し,3bitのプレーンを独
立に数えた値の閾値を切り換えることが可能なため,メ
モリの増加を少なくすることができる。
構成を示すブロック図である。
ック図である。
ック図である。
出または黒領域検出の動作を説明するための記号化され
たマトリックスを示す説明図である。
の関係を示す概念図である。
る。
部)のフローチャートである。
定を示す説明図である。
グ処理(パターンマッチング部)を示すフローチャート
である。
態変数MFBの伝搬を示す説明図である。
状態変数の違いによる細線の判断例を示す説明図であ
る。
示す説明図である。
グ処理(パターンマッチング部)を示すフローチャート
である。
調効果を示す説明図である。
部の構成を示すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 外部より入力される入力画像の特定領域
が無彩色であるかの原稿認識を行い,該認識の結果に基
づいて所定の画像処理を実行する画像処理装置におい
て,前記入力画像の色相領域を判定し,プレーン画素単
位に分割する色相分割手段と,前記色相分割手段で分割
された各プレーン画素が無彩画素か否かを判定する無彩
画素判定手段と,を備えたことを特徴とする画像処理装
置。 - 【請求項2】 外部より入力される入力画像の特定領域
が無彩色であるかの原稿認識を行い,該認識の結果に基
づいて所定の画像処理を実行する画像処理装置におい
て,前記入力画像を色相領域に分割し,c(シアン),
m(マゼンタ),y(イエロー),r(レッド),g
(グリーン),bk(黒),w(白)に色を判定し,
c,m,yの3bitプレーンに変換する色相分割手段
と,前記プレーンをn×mマトリックスで,それぞれカ
ウントし,該カウントしたプレーンの最小値の数を無彩
画素であると判定する無彩画素判定手段と,を備えたこ
とを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項3】 前記無彩画素判定手段は,前記カウント
した最小値を黒画素とし,最小値が所定の値以上で,か
つ最大値−最小値が所定の値以下の場合,無彩画素領域
であると判定することを特徴とする請求項1または2に
記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 前記無彩画素判定手段による無彩判定
は,RGBデータの最大値と最小値との差に従って判定
することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処
理装置。 - 【請求項5】 前記無彩画素判定手段による無彩判定
は,色相毎にそれぞれ閾値を設定し,各閾値に従って判
定することを特徴とする請求項2または3に記載の画像
処理装置。 - 【請求項6】 前記無彩画素判定手段は,複数の無彩画
素を検出する際に,最小値の数を判定する値および最大
値−最小値の数を判定する条件を変更し,判定を行うこ
とを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 前記無彩画素判定手段は,複数の無彩画
素を検出し,入力画像がカラー画像か白黒画像かを判定
し,かつ,入力画像の特定領域を黒文字として処理する
かの可否を判定することを特徴とする請求項6に記載の
画像処理装置。
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JP2007082164A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体 |
JP2014187536A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像読取装置 |
JP2019080322A (ja) * | 2015-03-10 | 2019-05-23 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置、画像形成方法、プログラム |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP29890998A patent/JP3989636B2/ja not_active Expired - Lifetime
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