JP2000122356A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000122356A
JP2000122356A JP10293418A JP29341898A JP2000122356A JP 2000122356 A JP2000122356 A JP 2000122356A JP 10293418 A JP10293418 A JP 10293418A JP 29341898 A JP29341898 A JP 29341898A JP 2000122356 A JP2000122356 A JP 2000122356A
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JP10293418A
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English (en)
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Atsushi Ogiwara
敦 荻原
Kunio Yamada
邦夫 山田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 定着画像の検知結果に基づく画質制御を行う
場合でも、感光体や中間転写体によって発生する画像濃
度ムラによる濃度検知誤差をなくすことができる画像形
成装置の提供。 【解決手段】 感光体ムラメモリ26には、感光体2K
に起因する画像濃度ムラの情報を、中間転写体ムラメモ
リ27には、中間転写体に起因する画像濃度ムラの情報
を、補正係数の形で格納しておく。バナーシート上に基
準パターンを形成し、その濃度を定着像センサ17Kで
測定する。ムラ補正演算部23で、その測定値を感光体
ムラメモリ及び中間転写体ムラメモリからの補正係数で
補正する。制御ルール演算部24で、制御ルールを求
め、操作量補正演算部25で、制御ルールと制御量目標
値メモリ21からの制御量目標値とから、操作量の補正
値を求める。操作量メモリ22は、求められた補正値に
対応した操作量をグリッド電源18Kおよび光量コント
ローラ19Kに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中間転写体を用
いた電子写真方式の画像形成装置、特に出力画像の濃度
や色を高精度でフィードバック制御して、常に一定の画
質を得る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、画
質、特に画像濃度を最適に保つためのフィードバック制
御が、ごく一般に用いられている。これは、静電気を用
いた電子写真方式では、その日の温度や湿度などの環境
条件、または感光体や現像剤の経時的な劣化などによっ
て、装置自体の画像出力状態が変わり、濃度再現性が変
動してしまうためである。
【0003】従来のフィードバック制御は、基準濃度パ
ッチを形成して、その濃度を測定することによって、濃
度再現状況をモニタし、目標濃度との誤差分を求めて、
これにフィードバックゲインを乗じることによって、制
御用アクチュエータの設定値補正量を算出する方法が、
最も一般的である。
【0004】基準濃度パッチとしては、現像工程後にお
ける未定着トナー像の濃度パッチ、または用紙などの記
録媒体上に形成された定着工程後の画像の濃度パッチが
用いられる。未定着トナー像の濃度パッチが用いられる
理由は、用紙上に形成される転写像や定着像と比較して
作成および消去が簡単で、比較的容易にフィードバック
の頻度を上げることができ、さらに定着画像の濃度との
相関が比較的高いためである。一方、定着画像の濃度パ
ッチが用いられる理由は、画像形態としてユーザが最終
的に手にする画像そのものであり、転写工程や定着工程
における変動要因を含めて画像品質を高い精度で測定で
きるからである。
【0005】また、制御用アクチュエータとしては、現
像特性を左右する帯電器印加電圧、感光体露光量、現像
バイアス、トナー濃度などが、よく用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】定着画像の濃度をモニ
タする方式としては、特開昭62−296669号や特
開昭63−185279号に示されているように、装置
本体に組み込まれた画像読み取り部を利用するものが多
い。しかし、この方式では、一旦出力された画像を画像
読み取り部に移して再度読み取らせるという作業を、ユ
ーザ自身が行わなければならず、日常の画質管理として
は、はなはだ煩わしい欠点がある。
【0007】そのため、特開平4−55868号には光
ファイバによって、特開平7一168412号には専用
の検知手段によって、それぞれマシン内で定着画像の濃
度をモニタする方式が示されている。
【0008】一方、最近では、高画質化などを目的とし
て、中間転写体を用いる電子写真方式の画像形成装置が
増えている。
【0009】しかし、この中間転写体を用いる方式で
は、中間転写体を用いない従来の方式と比較して、用紙
上の位置と中間転写体または感光体の位置とを常に一定
の関係になるように同期させることが難しい。これは、
感光体と中間転写体との間に僅かな滑りを発生させ、機
械的な寸法誤差や動作上の誤差を吸収させるためであ
る。
【0010】中間転写体または感光体の位置が用紙上の
位置と完全に同期していれば、たとえ中間転写体や感光
体に依存する濃度ムラがあっても、用紙上の同じ位置に
形成した基準濃度パッチ上には、常に同じパターンのム
ラしか生じないので、例えば基準濃度パッチの平均濃度
をモニタしていれば、制御上、ムラの影響を受けること
はない。
【0011】しかし、中間転写体または感光体の位置が
用紙上の位置と同期していないと、基準濃度パッチを用
紙上の一定の位置に形成しても、その位置の画像は、そ
の時々で中間転写体または感光体の異なる位置で形成さ
れるため、ムラの影響が現れてくる。
【0012】したがって、従来と同じように基準濃度パ
ッチの濃度を平均化してモニタしても、パッチ濃度の平
均値そのものが中間転写体または感光体のムラによって
変動してしまっている。
【0013】このようなムラという現象に対して、従
来、特開平5−333645号に示されているように、
感光体上の位置と現像濃度との関係を把握することが考
えられているが、未定着画像の段階での対応のみである
ため、最終画像である定着像におけるムラには、すなわ
ち転写定着工程でのムラ発生には、対応することができ
ない。
【0014】このような位置の差異に起因するムラの影
響を含んだ基準濃度パッチのモニタ結果をそのまま用い
て、画像濃度のフィードバック制御を行うと、精度の高
い制御ができないばかりか、場合によっては、かえって
制御したために濃度誤差を大きくしてしまうという問題
を生じる。
【0015】例えば、画像全体の平均的な濃度は一定で
あるにもかかわらず、たまたま基準濃度パッチの位置の
濃度が、ムラのために平均値より高く(または低く)な
ってしまうと、制御は濃度が高く(または低く)なった
と誤った判断をして、画像全体の濃度を低く(または高
く)するようにフィードバック制御をしてしまう。
【0016】そのため、もともと適正であった画像濃度
を低く(または高く)するように誤った制御をしてしま
うという問題がある。
【0017】そこで、この発明の第1の目的は、中間転
写体を用いた電子写真方式の画像形成装置において、定
着画像の検知結果に基づく画質制御を行う場合でも、中
間転写体によって発生する画像濃度ムラによる濃度検知
誤差を解消することにある。
【0018】また、この発明の第2の目的は、中間転写
体を用いた電子写真方式の画像形成装置において、定着
画像の検知結果に基づく画質制御を行う場合でも、感光
体によって発生する画像濃度ムラおよび中間転写体によ
って発生する画像濃度ムラによる濃度検知誤差を解消す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、定
着画像を検知し、その検知結果に基づいて画質制御を行
う、中間転写体を用いた電子写真方式の画像形成装置に
おいて、中間転写体によって発生する画像濃度ムラであ
る中間転写体ムラの情報を記憶する中間転写体ムラ記憶
手段と、この中間転写体ムラ記憶手段に記憶されている
情報によって、定着画像の検知結果に対して、上記中間
転写体ムラを補正する中間転写体ムラ補正手段とを設け
る。
【0020】請求項2の発明では、定着画像を検知し、
その検知結果に基づいて画質制御を行う、中間転写体を
用いた電子写真方式の画像形成装置において、感光体に
よって発生する画像濃度ムラである感光体ムラの情報を
記憶する感光体ムラ記憶手段と、中間転写体によって発
生する画像濃度ムラである中間転写体ムラの情報を記憶
する中間転写体ムラ記憶手段と、上記感光体ムラ記憶手
段に記憶されている情報によって、定着画像の検知結果
に対して、上記感光体ムラを補正する感光体ムラ補正手
段と、上記中間転写体ムラ記憶手段に記憶されている情
報によって、定着画像の検知結果に対して、上記中間転
写体ムラを補正する中間転写体ムラ補正手段とを設け
る。
【0021】
【作用】上記のように構成した請求項1の発明の画像形
成装置においては、中間転写体ムラ記憶手段に記憶され
ている中間転写体ムラの情報によって、定着画像の検知
結果につき、中間転写体ムラが補正されるので、定着画
像の検知結果として中間転写体ムラによる濃度検知誤差
のないものが得られ、高精度の画質制御を行うことがで
きる。
【0022】上記のように構成した請求項2の発明の画
像形成装置においては、感光体ムラ記憶手段に記憶され
ている感光体ムラの情報および中間転写体ムラ記憶手段
に記憶されている中間転写体ムラの情報によって、定着
画像の検知結果につき、感光体ムラおよび中間転写体ム
ラが補正されるので、定着画像の検知結果として感光体
ムラおよび中間転写体ムラによる濃度検知誤差のないも
のが得られ、高精度の画質制御を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】〔画像形成装置の一実施形態〕こ
の発明の画像形成装置の一実施形態を示す。以下の実施
形態の画像形成装置は、スコロトロン帯電器によって感
光体上を一様に帯電した後、画像信号により変調された
レーザ光を感光体上に照射することによって感光体上に
静電潜像を形成し、その静電潜像を現像器によってトナ
ー像に現像するゼログラフィエンジンを、イエロー、マ
ゼンタ、シアンおよび黒の各色ごとに備えた、タンデム
型のカラー電子写真方式の画像形成装置であり、加熱に
よる同時転写定着方式を用いたものである。
【0024】画像形成装置は、全体として、画像入力
部、画像処理部、画像出力部および制御部などを備え
る。図では省略した画像入力部では、原稿上の画像がス
キャナにより読み取られて入力画像データが得られ、ま
たは外部のコンピュータ上で生成された画像データが入
力画像データとして装置内に取り込まれる、などによっ
て、入力画像データが獲得される。図では省略した画像
処理部では、この画像入力部からの入力画像データに対
して色変換や階調補正などの画像処理がなされて、画像
出力部で出力されるべき、イエロー、マゼンタ、シアン
および黒の各色の画像データが得られる。
【0025】(1.画像出力部の構成)図1は、画像出
力部の概要を示す。画像出力部10では、図では省略し
たスクリーンジェネレータによって、画像処理部からの
各色の画像データが、その値に応じてパルス幅が変調さ
れたレーザ・オンオフ信号に変換され、そのレーザ・オ
ンオフ信号によって、各色のレーザ出力部1Y,1M,
1C,1Kが駆動されて、各色のレーザ出力部1Y,1
M,1C,1Kから、各色の画像データによって変調さ
れたレーザ光Rが得られ、そのレーザ光Rが、各色の感
光体2Y,2M,2C,2K上にラスタ照射される。
【0026】感光体2Y,2M,2C,2Kは、スコロ
トロン帯電器3Y,3M,3C,3Kによって一様に帯
電され、レーザ光Rが照射されることによって、その表
面に各色の画像データに対応した静電潜像が形成され
る。
【0027】感光体2Y,2M,2C,2K上に形成さ
れた静電潜像は、各色のトナーが装填された現像器4
Y,4M,4C,4Kによってトナー像に現像される。
この各色のトナー像は、転写装置5Y,5M,5C,5
Kによって中間転写体6上に順次、静電転写される。
【0028】中間転写体6は、ロール7a,7bおよび
加熱ロール8によって支持され、矢印方向に回転する。
加熱ロール8は、定着温度がほぼ一定となるように温度
制御される。加熱ロール8と対向して加圧ロール9が配
され、その加圧ロール9は、用紙トレイ11から記録媒
体12が供給されるのに伴って、加熱ロール8に圧接す
る。その後、トナー像を保持した中間転写体6と記録媒
体12が、タイミングを合わせて、加熱ロール8と加圧
ロール9との間を移動し、加圧、加熱される。
【0029】溶融温度以上に加熱されたトナーは、軟化
溶融して、記録媒体12に浸透し、その後、冷却装置1
3によって冷却される。冷却された記録媒体12は、曲
率半径の小さいロール7bの位置において、記録媒体1
2自体の腰の強さによって中間転写体6から剥離され、
画像出力部10の外部に排出される。
【0030】図2に示すように、中間転写体6の画像エ
リア6bの外側には、基準位置マーク6aが設けられ、
この基準位置マーク6aが、基準位置センサ14によっ
て検出される。基準位置センサ14は、図3に示すよう
に、中間転写体6の表面に光を照射するLED照射部1
4aと、中間転写体6の表面からの正反射光を受光する
受光素子14bとによって構成され、中間転写体6の表
面と基準位置マーク6aとの反射率の違いによって、基
準位置を検出する。
【0031】上記の画像出力動作は、この基準位置セン
サ14からの基準位置マーク6aの検出信号によって開
始され、出力画像は、常に中間転写体6の同じ位置に転
写される。
【0032】図4に示すように、感光体2Y,2M,2
C,2Kの回転軸上には、エンコーダ15Y,15M,
15C,15Kが設けられ、このエンコーダ15Y,1
5M,15C,15Kによって、感光体2Y,2M,2
C,2Kの回転位相(基準位置の回転角度)が検知され
る。
【0033】図1に示すように、感光体2Y,2M,2
C,2Kの近傍には、感光体2Y,2M,2C,2K上
に形成される基準パターンの現像像の濃度を測定する現
像像センサ16Y,16M,16C,16Kが設けられ
る。
【0034】現像像センサ16Y,16M,16C,1
6Kは、図5に示すように、感光体2Y,2M,2C,
2Kの表面に光を照射するLED照射部16aと、感光
体2Y,2M,2C,2Kの表面からの正反射光を受光
する受光素子16bとによって構成される。後述するよ
うに、現像像センサ16Y,16M,16C,16Kの
出力信号は、感光体ムラの補正係数を求めるときに用い
られる。
【0035】この実施形態では、出力した文書の名称や
出力時刻などの情報や、使用しているフォントの違いや
用紙サイズの間違いなどを伝えるために、図6に示すよ
うなバナーシート40が出力される。さらに、装置の電
源投入時や、ユーザのマニュアル操作による装置のセッ
トアップ時にも、バナーシート40が出力される。
【0036】そして、図1に示すように、画像出力部1
0には、最終画像形成直後の位置において、このバナー
シート40上に形成される、後述する画質制御用の基準
パターンの濃度をオンラインで測定する定着像センサ1
7が設けられる。
【0037】(2.基準パターンの作成とモニタ)図6
に示したバナーシート40には、メッセージ領域40a
への上述したようなメッセージの表示とともに、定着画
像濃度をモニタするための基準パターンが形成される。
この例では、バナーシート40は、上述したように、本
来のプリントアウト時に加えて、電源投入時やユーザの
マニュアル操作によるセットアップ時にも出力される。
【0038】基準パターンとしては、図6に示すよう
に、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色につき、シ
ャドウ(網点カバレッジ70%)濃度パターンとハイラ
イト(網点カバレッジ10%)濃度パターンの2種類が
用いられる。これら濃度パターンは、いずれも2cm×
3cm程度の大きさに設定され、後述するように各操作
量設定値が切り換えられながら作成される。
【0039】上述した定着像センサ17は、この基準パ
ターンの各色ごとに設けられ、図7に示すように、バナ
ーシート40の表面に光を照射するLED照射部17a
と、バナーシート40の表面からの拡散光を受光する受
光素子17bとによって構成される。イエローの濃度パ
ターンはブルーのLEDで、マゼンタの濃度パターンは
グリーンのLEDで、シアンの濃度パターンはレッドの
LEDで、それぞれ照明する。黒の濃度パターンは、原
理的にはブルー、グリーン、レッドまたは白色のいずれ
の光で照明してもよいが、この例では、受光感度がより
高いレッドのLEDで照明する。
【0040】(3.制御部の構成)図8は、この実施形
態の画像形成装置の制御部の一例を示す。この例は、ス
コロトロン帯電器のグリッド電圧とレーザ出力部のレー
ザパワーとを制御する場合である。4色分あるが、各色
すべて同じ処理であるので、黒を例に示す。
【0041】制御部20内の制御量目標値メモリ21に
は、あらかじめ、制御量目標値として、基準パターンで
あるシャドウ濃度パターンおよびハイライト濃度パター
ンの目標濃度を定着像センサ17Kの出力に換算した値
が格納される。定着像センサ17Kの出力は、この例で
は、0〜255の値である。
【0042】バナーシート作成時および通常の画像出力
時の操作量は、それぞれ操作量メモリ22に記憶され
て、操作量補正演算部25の出力信号に対応した値が適
宜、操作量メモリ22から読み出される。
【0043】操作量とは、制御対象の出力値を変化させ
るパラメータの調整量で、この例では、スコロトロン帯
電器3Kのグリッド電圧設定値(0〜225の値で、以
下、SC設定値と略称する)と、レーザ出力部1Kのレ
ーザ光量設定値(0〜255の値で、以下、LP設定値
と略称する)の2つである。
【0044】そして、操作量メモリ22から読み出され
たSC設定値は、グリッド電源18Kに供給され、これ
により、グリッド電源18Kは、SC設定値に応じた電
圧をスコロトロン帯電器3Kに印加する。また、操作量
メモリ22から読み出されたLP設定値は、光量コント
ローラ19Kに供給され、これにより、光量コントロー
ラ19Kは、LP設定値に応じたレーザパワーをレーザ
出力部1Kに与える。
【0045】バーナーシート出力時の定着像センサ17
Kの測定値は、感光体ムラメモリ26内の感光体ムラ情
報、および中間転写体ムラメモリ27内の中間転写体ム
ラ情報とともに、ムラ補正演算部23に供給され、ムラ
補正演算部23において、後述するように測定値に対し
て感光体ムラおよび中間転写体ムラの補正がなされる。
【0046】感光体ムラメモリ26内には、感光体2K
の一周分の電位ムラや膜圧ムラなど、感光体2Kに起因
するムラの情報が、定着像センサ17Kの出力値に対す
る補正係数の形で記憶されている。中間転写体ムラメモ
リ27内には、中間転写体6の一周分の表面性ムラや転
写ムラなど、中間転写体6に起因するムラの情報が、定
着像センサ17Kの出力値に対する補正係数の形で記憶
されている。後述するように、これらのムラ情報は、あ
らかじめ求めておく。
【0047】ムラ補正演算部23で定着像センサ17K
の測定値のムラ補正がされた後、そのムラ補正後の測定
値は、操作量メモリ22内の操作量設定値とともに、制
御ルール演算部24に供給され、制御ルール演算部24
において、後述するような制御ルールが求められる。
【0048】そして、制御ルール演算部24で得られた
制御ルールと、制御量目標値メモリ21からの制御量目
標値が、操作量補正演算部25に入力され、操作量補正
演算部25で、操作量の補正値が求められる。求められ
た補正値は、操作量メモリ22に供給され、これによ
り、操作量メモリ22は、補正値に対応した操作量、す
なわちSC設定値およびLP設定値を、それぞれグリッ
ド電源18Kおよび光量コントローラ19Kに供給す
る。
【0049】基準パターン発生器30は、画像出力部1
0に対してバナーシート上へのシャドウ濃度パターンお
よびハイライト濃度パターンの作成を指示し、バナーシ
ート出力時の基準パターン作成タイミングにおいて、基
準パターン信号を画像出力部10に出力する。これによ
って、図6に示したように、バナーシート40上に基準
パターンが作成される。
【0050】基準パターン発生器30の動作タイミング
は、I/O調整部28によって決定される。I/O調整
部28は、バナーシート出力時においてクロックタイマ
29が出力するタイム信号を監視して、シャドウ濃度パ
ターンおよびハイライト濃度パターンが所定位置に形成
されるように、基準パターン発生器30に動作タイミン
グ信号を供給する。
【0051】さらに、エンコーダ15Kからの感光体2
Kの回転位相を示す信号が、I/O調整部28に供給さ
れ、これにより、I/O調整部28は、シャドウ濃度パ
ターンおよびハイライト濃度パターンの感光体2K上の
作像位置(角度)を特定する。この作像位置の情報は、
ムラ補正演算部23に供給され、ムラ補正演算部23で
の、基準パターン作像位置での感光体ムラ情報の決定に
用いられる。
【0052】(4.感光体ムラ補正係数の算出)感光体
ムラ補正係数の算出および感光体ムラメモリ26への保
存は、制御部20において、図9に示す算出処理ルーチ
ンによって行う。これも、各色すべて同じ処理であるの
で、黒を例に示す。
【0053】まず、ステップS11で、感光体2Kの一
周にわたってハイライト基準パターンを作成する。この
とき、画像形成条件、すなわち各操作量の設定値は、一
定とする。
【0054】次に、ステップS12で、その作成したハ
イライト基準パターンの感光体2K上の現像像の濃度
を、現像像センサ16Kで測定する。このとき、エンコ
ーダ15Kで、感光体2Kの回転位相(角度)も併せて
測定する。
【0055】次に、ステップS13で、現像像センサ1
6Kの測定値を定着像センサ17Kの測定値に換算す
る。
【0056】次に、ステップS14で、その換算値の平
均値を求め、さらにステップS15で、各換算値をその
平均値で除して規格化する。
【0057】次に、ステップS16で、その規格化した
各換算値を、ハイライト濃度パターンについての感光体
ムラの情報、すなわち補正係数として、感光体2Kの回
転位相とともに、感光体ムラメモリ26に保存する。
【0058】次に、ステップS17で、シャドウ濃度パ
ターンについても、補正係数の算出および保存を行った
か否かを判断し、行っていなければ、ステップS11に
戻って、シャドウ濃度パターンにつき、同様に補正係数
を算出し、感光体ムラメモリ26に保存して、感光体ム
ラ補正係数の算出処理を終了する。
【0059】以上の算出処理ルーチンによって、感光体
ムラメモリ26には、図10に示すような感光体ムラ補
正係数が格納される。
【0060】(5.中間転写体ムラ補正係数の算出)中
間転写体ムラ補正係数の算出および中間転写体ムラメモ
リ27への保存は、制御部20において、図10に示す
算出処理ルーチンによって行う。これも、各色すべて同
じ処理であるので、黒を例に示す。
【0061】まず、ステップS21で、画像形成条件を
固定したまま、図6に示すように、バナーシート40上
に3組のシャドウ濃度パターンS1〜S3およびハイラ
イト濃度パターンH1〜H3を作成する。
【0062】次に、ステップS22で、その作成したシ
ャドウ濃度パターンS1〜S3およびハイライト濃度パ
ターンH1〜H3の濃度を、定着像センサ17Kで測定
する。
【0063】次に、ステップS23で、データの取り込
みを終了したか否かを判断し、シャドウ濃度パターンS
1〜S3およびハイライト濃度パターンH1〜H3を感
光体2Kの一周にわたって作成していなければ、ステッ
プS21に戻って、ステップS21およびS22の処理
を感光体2Kの回転位相を変えて繰り返し行う。
【0064】そして、シャドウ濃度パターンS1〜S3
およびハイライト濃度パターンH1〜H3を感光体2K
の一周にわたって作成して、データの取り込みを終了し
たら、ステップS23からS24に進んで、シャドウ濃
度パターンごと、およびハイライト濃度パターンごと
に、感光体2Kの一周分の測定値の平均値を求める。
【0065】次に、ステップS25で、濃度パターンS
2,H2およびS3,H3の測定値の平均値を濃度パタ
ーンS1,H1の測定値の平均値で除して規格化する。
式で示すと、 kS2=DS2/DS1 …(1) kH2=DH2/DH1 …(2) kS3=DS3/DS1 …(3) kH3=DH3/DH1 …(4) を求める。kS2,kH2,kS3,kH3は、中間転
写体ムラ補正係数、DS1〜DS3およびDH1〜DH
3はシャドウ濃度パターンS1〜S3およびハイライト
濃度パターンH1〜H3の測定値の平均値である。
【0066】次に、ステップS26で、このように求め
た中間転写体ムラ補正係数を、中間転写体ムラメモリ2
7に保存して、中間転写体ムラ補正係数の算出処理を終
了する。
【0067】(6.画質制御)制御部20による画質制
御は、図12に示す画質制御処理ルーチンによって行
う。
【0068】画質制御処理は、装置に電源が投入された
時、またはユーザによる装置のセットアップの指示があ
ったとき、または通常の画像出力の指示があったときに
開始して、まず、ステップS31で、セットアップを行
うか否かを判断する。
【0069】装置に電源が投入された時には、セットア
ップを行うものと判断する。ユーザによる装置のセット
アップの指示があった時にも、セットアップを行うもの
と判断する。通常の画像出力の指示があった時には、前
回のセットアップからの経過時間が規定時間内か否かを
判断し、規定時間を超えているときには、セットアップ
を行うものと判断して、バナーシート出力時にセットア
ップを行う。
【0070】規定時間内であれば、セットアップを行わ
ず、ステップS31からS38に進んで、操作量メモリ
22に記憶されている前回のセットアップ時のSC最適
値およびLP最適値に対応する信号をクリッド電源18
Kおよび光量コントローラ19Kに出力し、さらにステ
ップS39に進んで、その設定値によって画像出力部1
0に対して通常の出力画像を形成させる。
【0071】セットアップを行う場合には、まず、ステ
ップS32で、1枚のバナーシート内でSC設定値およ
びLP設定値を3通りに切り替えて、図6に示すよう
に、バナーシート40上に3組のシャドウ濃度パターン
S1〜S3およびハイライト濃度パターンH1〜H3を
作成する。このとき、エンコーダ15Kからの感光体2
Kの回転位相を示す信号から、I/O調整部28で、基
準パターンの感光体2K上の作像位置が求められる。
【0072】次に、ステップS33で、その1枚のバナ
ーシート上に作成した3組のシャドウ濃度パターンS1
〜S3およびハイライト濃度パターンH1〜H3の濃度
を、定着像センサ17Kで測定する。
【0073】次に、ステップS34で、ムラ補正演算部
23において、各パターンの濃度の測定値に対して、感
光体ムラおよび中間転写体ムラが補正される。このムラ
補正は、まず、感光体ムラメモリ26の回転位相部分に
ステップS32で得られた基準パターンの作像位置情報
を当てはめて、パターン作像位置での感光体ムラ補正係
数を求め、次いで、各測定値を、この求めた感光体ムラ
補正係数および上述した中間転写体ムラ補正係数で、そ
れぞれ除すことによって行う。
【0074】次に、ステップS35で、制御ルール演算
部24において、ムラ補正後の測定値とバナーシート作
成時のSC設定値およびLP設定値とから、制御ルール
を求める。この場合の制御ルールは、図13に示すよう
な制御ルール平面として抽出される。
【0075】すなわち、図13において、点P1,P
2,P3は、バナーシート作成時の3通りのSC設定値
およびLP設定値の組み合わせを示す点である。ここ
で、点P1,P2,P3に対応するシャドウ濃度パター
ンの検出濃度を示す点を、点S1,S2,S3とし、同
様に点1P,P2,P3に対応するハイライト濃度パタ
ーンの検出濃度を示す点を、点H1,H2,H3とす
る。そして、点S1,S2,S3を通る平面をシャドウ
ルール平面SPとし、点H1,H2,H3を通る平面を
ハイライトルール平面HPとする。
【0076】ここで、SC設定値およびLP設定値を適
宜変化させたときに得られるシャドウ濃度を示す点は、
すべてシャドウルール平面SP内に収まることになり、
同様に、SC設定値およびLP設定値を適宜変化させた
ときに得られるハイライト濃度を示す点は、すべてハイ
ライトルール平面HP内に収まることになる。
【0077】3組の操作量設定値の組み合わせを用いる
理由は、一般に、制御対象の数をNとしたとき、(N+
1)個の制御事例が必要になり、制御ルールを示す面
は、(N+1)次元空間内のN次元平面になる。したが
って、このN次元平面を一義的に決定するには、(N+
1)個のデータ点が必要になる。そして、この例では、
シャドウ濃度とハイライト濃度という2つの制御対象を
設定しているので、N=2になり、3組の制御事例が必
要となる。
【0078】図12の画質制御処理ルーチンでは、次
に、ステップS36で、上記のようにして得られた制御
ルールを用いて、所定の目標濃度についてSC設定値お
よびLP設定値を求める。上記の制御ルールを用いるこ
とによって、SC設定値およびLP設定値を一意に決定
することができる。
【0079】そのために、まず、上記の制御ルール空間
内に、シャドウ濃度パターンおよびハイライト濃度パタ
ーンの目標濃度が、目標濃度平面として設定される。す
なわち、操作量補正演算部25は、制御ルール空間内
に、目標濃度値の平面(SC設定値軸とLP設定値軸と
が形成する平面に平行な面)を記述し、それを制御ルー
ル演算部24から読み出した上記のシャドウルール平面
SPおよびハイライトルール平面HPに重ね合わせる。
【0080】これによって、制御ルール空間内には、図
14に示すように、シャドウ濃度に関するシャドウルー
ル平面SPと、ハイライト濃度に関するハイライトルー
ル平面HPと、シャドウ目標濃度平面STPと、ハイラ
イト目標濃度平面HTPとが構成される。
【0081】そして、図14から明らかなように、シャ
ドウ濃度については、シャドウルール平面SPとシャド
ウ目標濃度平面STPが交差するシャドウ目標実現ライ
ンSTL上にプロットされるような操作量設定値の組み
合わせを選べば、その時の画像出力はシャドウ目標濃度
を実現できると予測することができる。
【0082】同様に、ハイライト濃度についても、ハイ
ライトルール平面HPとハイライト目標濃度平面HTP
が交差するハイライト目標実現ラインHTL上にプロッ
トされるような操作量設定値の組み合わせを選べば、そ
の時の画像出力はハイライト目標濃度を実現できると推
論することができる。
【0083】したがって、シャドウ濃度およびハイライ
ト濃度の両方が同時に、それぞれ目標濃度になるように
制御されるためには、シャドウ目標実現ラインSTLお
よびハイライト目標実現ラインHTLが、SC設定値軸
とLP設定値軸とで形成される平面に射影されて、その
交点のSC設定値およびLP設定値が求められ、操作量
設定値として採用されればよい。
【0084】数式を用いて示すと、次のようになる。シ
ャドウ濃度に関する制御ルールおよびハイライト濃度に
関する制御ルールは、それぞれ、 D70=a1・LPx+a2・SCx+a3 …(5) D10=b1・LPx+b2・SCx+b3 …(6) となる。ここで、D70はシャドウ濃度、D10はハイ
ライト濃度、LPxはLP設定値、SCxはSC設定
値、a1,a2,a3,b1,b2,b3は係数であ
る。制御ルールは、係数a1,a2,a3,b1,b
2,b3で表すことができる。
【0085】式(5)(6)を、SC設定値SCxおよ
びLP設定値LPxについて解くと、 SCx=(b1・D70−a1・D10−a3・b1+a1・b3) /(a2・b1−a1・b2) …(7) LPx=(b2・D70−a2・D10−a3・b2+a2・b3) /(a1・b2−a2・b1) …(8) が得られ、この式(7)(8)のD70およびD10に
シャドウ目標濃度およびハイライト目標濃度を代入すれ
ば、SC設定値SCxおよびLP設定値LPxが求めら
れる。
【0086】図14の例では、この計算によって、SC
設定値SCxおよびLP設定値LPxが、Po(11
5,128)に設定されれば、シャドウ目標濃度および
ハイライト目標濃度を同時に実現できることになる。
【0087】図12のステップS36では、操作量補正
演算部25において、このようにしてSC設定値SCx
およびLP設定値LPxが計算される。
【0088】次に、ステップS37で、このSC設定値
SCxおよびLP設定値LPxの算出結果が、操作量補
正演算部25から操作量メモリ22に転送され、操作量
メモリ22からグリッド電源18Kおよび光量コントロ
ーラ19Kに、SC最適設定値およびLP最適設定値に
対応する信号が出力される。
【0089】このようにして、セットアップデータか
ら、シャドウ濃度およびハイライト濃度を所望濃度にす
るための最適なSC設定値およびLP設定値を決定する
ことができる。
【0090】そして、次にステップS39で、制御部2
0は、このようにシャドウ濃度およびハイライト濃度を
所望濃度にするようにSC設定値およびLP設定値を設
定した状態で、画像出力部10に対して通常の出力画像
を形成させる。
【0091】以後同様にして、シャドウ濃度およびハイ
ライト濃度を所望濃度にするための最適なSC設定値お
よびLP設定値が設定され、的確な画質制御がなされ
る。
【0092】〔他の実施形態または例〕 (1)上記の例は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の
各色ごとにエンジンを備えるタンデム型のカラー画像形
成装置の場合であるが、この発明は、これに限らず、例
えば、一つの感光体に、イエロー、マゼンタおよびシア
ン、または黒、イエロー、マゼンタおよびシアンの現像
を順次繰り返して画像を形成するカラー画像形成装置
や、黒または単色の画像形成装置、またはアナログ方式
の複写機などにも、同様に適用することができ、同様の
効果を得ることができる。
【0093】(2)上記の例は、加熱による同時転写定
着方式を用いた画像形成装置の場合であるが、この発明
は、これに限らず、例えば、静電気力によって中間転写
体から記録媒体に転写した後、定着器で加熱定着する方
式の画像形成装置や、記録媒体を直接、転写ドラム上に
固定し、これに感光体上の現像像を静電的に転写した
後、定着器で加熱定着する方式の画像形成装置などに
も、同様に適用することができ、同様の効果を得ること
ができる。
【0094】(3)上記の例は、セットアップのタイミ
ングを前回のセットアップからの経過時間によって決定
する場合であるが、これに限らず、前回のセットアップ
からのプリント枚数によって決定するようにしてもよ
い。または、温湿度をモニタして、温湿度が大きく変わ
った時にセットアップを行うようにしてもよく、または
バナーシートを出力する際には必ずセットアップを行う
ようにしてもよい。
【0095】(4)上記の例は、ムラ補正係数をあらか
じめ求めておく場合であるが、画像形成装置の動作中に
ムラ補正係数の更新を行うようにしてもよい。この場
合、前回の更新からのセットアップの回数をカウント
し、その値が規定値に達したときに更新を行い、または
前回の更新からの経過時間によって判断して更新を行
い、または温度や湿度が大きく変わった時に更新を行
い、またはバナーシート出力時ごとに毎回更新を行い、
または画像形成装置の構成部品を交換した際に更新を行
うなど、更新を行うタイミングは適宜選定することがで
きる。さらに、感光体ムラ補正係数の更新と中間転写体
ムラ補正係数の更新を別々のタイミングで行うようにし
てもよい。
【0096】(5)上記の例は、基準パターンとしてシ
ャドウ(網点カバレッジ70%)濃度パターンとハイラ
イト(網点カバレッジ10%)濃度パターンの2種類を
用いる場合であるが、例えば、網点カバレッジ50%に
対応する濃度を制御対象としてもよく、または、より多
くの種類の濃度パターンを用いて、より多くの階調ポイ
ントを制御するようにしてもよい。ただし、各階調ポイ
ントをそれぞれ独立に制御する場合には、操作量の種類
を階調ポイント数に見合った数だけ用意する必要があ
る。また、背景部(白色)の濃度を検知して、カブリを
制御するようにしてもよい。
【0097】(6)上記の例の定着像センサは単なる一
例で、この発明の効果を得るためには、基準パターンの
濃度を正しく測定できるセンサであればよく、例えばC
CDセンサなど、いずれの方式のものでもよい。
【0098】(7)上記の例は、制御量として単色基準
パターンの定着画像濃度を用いる場合であるが、転写定
着工程後の最終画像品質は、これに限らない。例えば、
最終画像品質として、線幅、線濃度、解像度パターンを
制御量としてもよい。この場合には、制御量をオンライ
ンで測定する測定手段も、それぞれの制御量に見合った
ものを用いる。
【0099】(8)上記の例は、操作量としてレーザ光
のパワーおよびスコロトロン帯電器のグリッド電圧を用
いる場合であるが、出力画像の濃度を変更できるパラメ
ータであれば、いかなるパラメータでもよく、例えば、
現像ロール回転速度や現像バイアス直流電圧を組み合せ
て用いても、上記の例と同様の効果が得られる。
【0100】(9)上記の例は、基準パターン作成用に
バナーシートを用いる場合であるが、基準パターン専用
のシートを使える場合や、バナーシートを使わないユー
ザに対しては、専用シートを用いて基準パターンを作成
するようにしてもよい。
【0101】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、感
光体や中間転写体による濃度ムラがあって、それらが用
紙の位置と同期していないために、用紙上に基準濃度パ
ッチを作成するたびに、濃度ムラによって、その平均濃
度が変動してしまうような場合でも、ムラの影響を排除
することができ、これにより高精度の画質制御を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の一実施形態の画像出
力部を示す図である。
【図2】バナーシートの態様の一例を示す図である。
【図3】基準位置センサの一例を示す図である。
【図4】感光体の回転位相を検出する手段の一例を示す
図である。
【図5】現像像センサの一例を示す図である。
【図6】バナーシート上に形成する基準パターンの一例
を示す図である。
【図7】定着像センサの一例を示す図である。
【図8】この発明の画像形成装置の一実施形態の画像出
力部および制御部を示す図である。
【図9】感光体ムラ補正係数算出処理ルーチンの一例を
示す図である。
【図10】算出された補正係数の一例を示す図である。
【図11】中間転写体ムラ補正係数算出処理ルーチンの
一例を示す図である。
【図12】画質制御処理ルーチンの一例を示す図であ
る。
【図13】操作量設定のための制御ルールの説明に供す
る図である。
【図14】操作量設定値の推論方法の説明に供する図で
ある。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K…レーザ出力部 2Y,2M,2C,2K…感光体 3Y,3M,3C,3K…スコロトロン帯電器 4Y,4M,4C,4K…現像器 5Y,5M,5C,5K…転写装置 6…中間転写体 8…加熱ロール 9…加圧ロール 10…画像出力部 11…用紙トレイ 12…用紙 13…冷却装置 14…基準位置センサ 15Y,15M,15C,15K…エンコーダ 16Y,16M,16C,16K…現像像センサ 17Y,17M,17C,17K…定着像センサ 18K…グリッド電源 19K…光量コントローラ 20…制御部 21…制御量目標値メモリ 22…操作量メモリ 23…ムラ補正演算部 24…制御ルール演算部 25…操作量補正演算部 26…感光体ムラメモリ 27…中間転写体ムラメモリ 30…基準パターン発生器 40…バナーシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DA10 DA22 DE02 DE07 EA01 EA02 EE08 2H032 BA09 5C074 AA02 BB04 BB17 BB26 CC26 DD03 DD14 DD16 DD24 DD28 EE02 FF15 GG12 HH02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着画像を検知し、その検知結果に基づい
    て画質制御を行う、中間転写体を用いた電子写真方式の
    画像形成装置において、 中間転写体によって発生する画像濃度ムラである中間転
    写体ムラの情報を記憶する中間転写体ムラ記憶手段と、 この中間転写体ムラ記憶手段に記憶されている情報によ
    って、定着画像の検知結果に対して、上記中間転写体ム
    ラを補正する中間転写体ムラ補正手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】定着画像を検知し、その検知結果に基づい
    て画質制御を行う、中間転写体を用いた電子写真方式の
    画像形成装置において、 感光体によって発生する画像濃度ムラである感光体ムラ
    の情報を記憶する感光体ムラ記憶手段と、 中間転写体によって発生する画像濃度ムラである中間転
    写体ムラの情報を記憶する中間転写体ムラ記憶手段と、 上記感光体ムラ記憶手段に記憶されている情報によっ
    て、定着画像の検知結果に対して、上記感光体ムラを補
    正する感光体ムラ補正手段と、 上記中間転写体ムラ記憶手段に記憶されている情報によ
    って、定着画像の検知結果に対して、上記中間転写体ム
    ラを補正する中間転写体ムラ補正手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
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