JP2000119294A - 新規マクロライド誘導体 - Google Patents

新規マクロライド誘導体

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JP2000119294A
JP2000119294A JP11286835A JP28683599A JP2000119294A JP 2000119294 A JP2000119294 A JP 2000119294A JP 11286835 A JP11286835 A JP 11286835A JP 28683599 A JP28683599 A JP 28683599A JP 2000119294 A JP2000119294 A JP 2000119294A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 哺乳類、魚類または鳥類における感染の処置
のための新規マクロライド誘導体を提供する。 【解決手段】 下記一般式I を有する化合物。更に、上記式Iの化合物を含有する医
薬組成物、感染の処置における該式Iの化合物の使用方
法、および該式Iの化合物の製造方法。化合物の具体的
一例を示すと、下記式になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトを含めた哺乳
類並びに魚類および鳥類において抗細菌薬および抗原生
動物薬並びに他の施用(例えば、抗癌、アテローム性動
脈硬化症、胃運動減少等)として有用である新規な4″
および11−修飾マクロライド類に関する。本発明は、
更に、それら新規化合物を含有する医薬組成物、並びに
哺乳類、魚類および鳥類における細菌感染および原生動
物感染を処置する方法であって、このような処置を必要
とする哺乳類、魚類および鳥類に新規化合物を投与する
ことによる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マクロライド系抗生物質は、哺乳類、魚
類および鳥類における広範囲の細菌感染および原生動物
感染の処置において有用であることが知られている。こ
のような抗生物質にはアジスロマイシンのようなエリス
ロマイシンAの各種誘導体が含まれ、これは商業的に入
手可能であり、両方とも内容がそのまま本明細書中に参
照により取込まれる米国特許第4,474,768号お
よび第4,517,359号で論評されている。更に別
のマクロライド類は、いずれも内容がそのまま本明細書
中に参照により取込まれる 1997年10月29日出願の米国
特許出願第60/063676号(Yong-Jin Wu)、199
7年10月29日出願の米国出願第60/063161号(Y
ong-Jin Wu)、1997年8月6日出願の米国出願第60/
054866号(Hiroko Masamune, Yong-Jin Wu, Taku
shi Kaneko および Paul R.McGuirk)、1997年6月11日
出願の米国出願第60/049980号(Brian S.Bron
k,Henry Cheng, E.A.Glaser, Michael A.Letavic, Taku
shi Kaneko および Bingwei V.Yang)、1997年6月11日
出願の米国出願第60/049348号(Brian S.Bron
k, Henry Cheng, E.A.Glaser, Michael A.Letavic, Tak
ushi Kaneko および Bingwei V.Yang)、1997年7月4
日出願の国際出願第PCT/GB97/01810号
(Peter Francis Leadlay, James Staunton, Jesus Cor
tes および Michael Stephen Pacey)、1997年7月4日
出願の国際出願第PCT/GB97/01819号(Pe
ter Francis Leadlay, James Staunton, および Jesus
Cortes)、1998年1月2日出願の米国出願第60/07
0343号(Dirlam)、1998年1月2日出願の米国出願
第60/070358号(Yong-Jin Wu)および1998年
8月19日出願の米国出願第60/097075号(Heng
miao Cheng, Michael A.Letavic, Carl B.Ziegler, Jas
on K.Dutra, Peter Bertinato, Brian S.Bronk)で論評
されている。アジスロマイシンおよび他のマクロライド
系抗生物質と同様、本発明の新規マクロライド化合物
は、下記のような各種細菌感染および原生動物感染に対
して強力な活性を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】本発明は、式I
【0004】
【化24】
【0005】[式中、Xは−CH2NR4−または−NR
4CH2−であり、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュ
は式Iの化合物のC−10炭素に結合し、それぞれの基
の終りのダッシュは式Iの化合物のC−8炭素に結合し
ていて;QはHであるかまたは式
【0006】
【化25】
【0007】を有する化合物であり;YはHであり;Z
は、−C(=O)R7、−S(=O)n10または−C
(=O)OR10であり、ここにおいて、nは1〜2の整
数であり;R1はHまたはヒドロキシ保護基であり;R2
は、α−分岐状C2−C8アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアルキル
基であって、いずれも、1個またはそれ以上のヒドロキ
シル基で置換されていてよいもの;C5−C8シクロアル
キルアルキル基であって、このアルキル基がα−分岐状
2−C5アルキル基であるもの;C 3−C8シクロアルキ
ルまたはC5−C8シクロアルケニル基であって、どちら
も、メチルまたは1個若しくはそれ以上のヒドロキル基
または1個若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基若し
くはハロ原子で置換されていてよいもの;または3〜6
員の酸素または硫黄含有複素環であって、飽和であって
よいしまたは完全若しくは部分不飽和であってよいし、
しかも1個またはそれ以上のC1−C4アルキル基または
ハロ原子で置換されていてよいものであり;またはR2
はフェニルであって、C1−C4アルキル基、C1−C4
ルコキシ基およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチルおよびシアノ
より選択される少なくとも1個の置換基で置換されてい
てよいものであり;R3は、H、C1−C10アルキル、C
2−C10−アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH
2m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜
10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0
〜4の整数であり、そして前述の基R3のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール
残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;R4は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケ
ニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6−C10
リールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、アリー
ル、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、シ
アノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
1〜3個の置換基で置換されていてよく;R5およびR6
はそれぞれ独立して、H、C1−C10アルキル、C2−C
10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
−C10アリールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロ
アリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数で
あり、そして前述の基R5およびR6のアルキル、アルケ
ニル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基
は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;またはR5およびR6は一緒になって、4〜7員飽和
環または5〜10員ヘテロアリール環を形成してよく、
この飽和環およびヘテロアリール環は、R5およびR6
結合している窒素の他に、O、SおよびNより選択され
る1個または2個のヘテロ原子を含んでいてよいし、こ
の飽和環は、1個または2個の炭素−炭素二重結合また
は三重結合を含んでいてよいし、そしてこの飽和環およ
びヘテロアリール環は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフ
ルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)
8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR89、−N
89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アル
コキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロア
リールより独立して選択される1〜3個の置換基で置換
されていてよく;R7は、C1−C10アルキル、C2−C
10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8
−CH2NR89、−(CH2m(C6−C10アリール)
または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であ
り、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前
述の基R7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
ールおよびヘテロアリール残基は、ハロ、シアノ、ニト
ロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−
OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR 8
9、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1
−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員
ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置換
基で置換されていてよく;R8およびR9はそれぞれ独立
して、H、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C 1−C6
アルキル、C2−C6アルケニル、(CH2m(C6−C
10アリール)、(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)(但し、mは0〜4の整数である)、またはC2
10アルキニルであり;R10は、C1−C10アルキル、
2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH
2m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜
10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0
〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール
残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;またはR3が不存在であり、そしてYおよびZは一
緒になって、式
【0008】
【化26】
【0009】(式中、Wは、H、−C(=O)R7、−
S(=O)n10、−C(=O)OR10または−CH2
7であり、ここにおいて、nは1〜2の整数であり;そ
してR11は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケ
ニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6−C10
リールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、アリー
ル、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、シ
アノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
1〜3個の置換基で置換されていてよい)を有する複素
環を形成している]を有する化合物またはその薬学的に
許容しうる塩に関する。
【0010】本発明の具体的な実施態様は、Xが−NR
4CH2−である、より具体的に、R 4がHまたはC1−C
10アルキルである式Iの化合物を含む。より具体的な実
施態様は、R4が、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルであるも
のを含む。
【0011】本発明の他の具体的な実施態様は、Xが−
CH2NR4−である式Iの化合物を含む。より具体的な
実施態様は、R4がHまたはC1−C10アルキルであるも
のを含む。より具体的な実施態様は、R4が、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピルメチルまた
はシクロブチルであるものを含む。
【0012】本発明の更に他の具体的な実施態様は、R
3が、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、
2−C10アルキニル、−(CH2m(C6−C10アリー
ル)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)
であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であり、そし
て前述の基R3のアルキル、アルケニル、アルキニル、
アリールおよびヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、
ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
〜3個の置換基で置換されていてよい式Iの化合物を含
む。本発明のより具体的な実施態様は、R3がHまたは
1−C10アルキルである化合物を含む。
【0013】本発明の他の具体的な実施態様は、R3
不存在であり、そしてYおよびZが一緒になって、式
【0014】
【化27】
【0015】(式中、Wは、H、−C(=O)R7、−
S(=O)n10、−C(=O)OR10または−CH2
7であり、ここにおいて、nは1〜2の整数である)を
有する複素環を形成している式Iの化合物を含む。本発
明のより具体的な実施態様は、WがHである化合物を含
む。
【0016】本発明の他の具体的な実施態様は、Zが−
C(=O)R7である式Iの化合物を含む。本発明のよ
り具体的な実施態様は、R7がC1−C10アルキルである
化合物を含む。
【0017】本発明の他の具体的な実施態様は、Zが−
S(=O)n10であるまたはZが−C(=O)OR10
である式Iの化合物を含む。本発明のより具体的な実施
態様は、R10がC1−C10アルキルである化合物を含
む。
【0018】本発明の更に他の具体的な実施態様は、Q
がHである式Iの化合物を含む。本発明の更に他の具体
的な実施態様は、Qが式
【0019】
【化28】
【0020】を有する化合物である式Iの化合物を含
む。本発明のより具体的な実施態様は、R5およびR6
それぞれ独立して、H、C1−C10アルキル、C2−C10
アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
10アリールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロア
リール)であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であ
り、そして前述の基R5およびR6のアルキル、アルケニ
ル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基
が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR 89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい
化合物を含む。本発明の他のより具体的な実施態様は、
5およびR6が一緒になって、4〜7員飽和環または5
〜10員ヘテロアリール環を形成してよく、この飽和環
およびヘテロアリール環が、R5およびR6が結合してい
る窒素の他に、O、SおよびNより選択される1個また
は2個のヘテロ原子を含んでいてよいし、この飽和環
が、1個または2個の炭素−炭素二重結合または三重結
合を含んでいてよいし、そしてこの飽和環およびヘテロ
アリール環が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
8C(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒ
ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
よい化合物を含む。
【0021】本発明の他の具体的な実施態様は、R
2が、α−分岐状C2−C8アルキル、アルケニル、アル
キニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアルキ
ル基であって、いずれも、1個またはそれ以上のヒドロ
キシル基で置換されていてよいもの;C5−C8シクロア
ルキルアルキル基であって、このアルキル基がα−分岐
状C2−C5アルキル基であるもの;C3−C8シクロアル
キルまたはC5−C8シクロアルケニル基であって、どち
らも、メチルまたは1個若しくはそれ以上のヒドロキル
基または1個若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基若
しくはハロ原子で置換されていてよいもの;または3〜
6員の酸素または硫黄含有複素環であって、飽和であっ
てよいしまたは完全若しくは部分不飽和であってよい
し、しかも1個またはそれ以上のC1−C4アルキル基ま
たはハロ原子で置換されていてよいものである式Iの化
合物を含む。本発明のより具体的な実施態様は、R2
α−分岐状C2−C8アルキルである化合物を含む。本発
明のなお一層具体的な実施態様は、R2がエチルである
化合物を含む。
【0022】本発明の他の具体的な実施態様は、R2
フェニルであって、C1−C4アルキル基、C1−C4アル
コキシ基およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチルおよびシアノ
より選択される少なくとも1個の置換基で置換されてい
てよい式Iの化合物を含む。
【0023】本発明の他の具体的な実施態様は、R1
Hである式Iの化合物を含む。本発明の具体的な実施態
様は、QがHであり;R1がHであり;R2がエチルであ
り;R3がHまたはC1−C10アルキルであり;R4が、
H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピ
ルメチルまたはシクロブチルであり;YがHであり;R
7が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
10アルキニル、−CH2OR8、−CH2NR89、−
(CH2m(C6−C10アリール)または−(CH2m
(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、
mが0〜4の整数であり、そして前述の基R7のアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロア
リール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
8C(O)R9、−C(O)NR 89、−NR89、ヒ
ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
よく;R10が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6−C10
リール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であり、
そして前述の基R10のアルキル、アルケニル、アルキニ
ル、アリールおよびヘテロアリール残基が、ハロ、シア
ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
〜3個の置換基で置換されていてよい式Iの化合物;お
よび前述の化合物の薬学的に許容しうる塩を含む。
【0024】本発明の他の具体的な実施態様は、QがH
であり;R1がHであり;R2がエチルであり;R4が、
H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピ
ルメチルまたはシクロブチルであり;そしてR3が不存
在であり、そしてYおよびZが一緒になって、式
【0025】
【化29】
【0026】(式中、R11はHであり、そしてWは、
H、−C(=O)R7、−S(=O)n 10、−C(=
O)OR10または−CH27であり、ここにおいて、n
は1〜2の整数である)を有する複素環を形成してい
て;R7が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
ル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8、−CH2NR
89、−(CH2m(C6−C10アリール)または−
(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここ
において、mが0〜4の整数であり、そして前述の基R
7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよ
びヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリ
フルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
換基で置換されていてよく;R10が、C1−C10アルキ
ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
(CH2m(C6−C10アリール)または−(CH2m
(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、
mが0〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロア
リール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
8C(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒ
ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
よい式Iの化合物;および前述の化合物の薬学的に許容
しうる塩を含む。
【0027】本発明の更に具体的な実施態様は、Qが式
【0028】
【化30】
【0029】を有する化合物であり;R1がHであり;
2がエチルであり;R3がHまたはC1−C10アルキル
であり;R4が、H、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルであり;
YがHであり;R5がHであり;R6が、C1−C10アル
キル、−(CH2m6−C10アリールまたは−(C
2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにお
いて、mが0〜4の整数であり、そして前述の基R6
アルキル、アリール、ヘテロアリール残基が、ハロ、シ
アノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
1〜3個の置換基で置換されていてよく;R7が、C1
10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキ
ニル、−CH2OR8、−CH2NR89、−(CH2m
(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜10
員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mが0〜4
の整数であり、そして前述の基R7のアルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基
が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR 89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;R10が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6−C10
リール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であり、
そして前述の基R10のアルキル、アルケニル、アルキニ
ル、アリールおよびヘテロアリール残基が、ハロ、シア
ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
〜3個の置換基で置換されていてよい式Iの化合物;お
よび前述の化合物の薬学的に許容しうる塩を含む。
【0030】本発明のまた更に具体的な実施態様は、Q
が式
【0031】
【化31】
【0032】を有する化合物であり;R1がHであり;
2がエチルであり;R4が、H、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチ
ルであり;R5がHであり;R6が、C1−C10アルキ
ル、−(CH2m6−C10アリールまたは−(CH2
m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおい
て、mが0〜4の整数であり、そして前述の基R6のア
ルキル、アリール、ヘテロアリール残基が、ハロ、シア
ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
〜3個の置換基で置換されていてよく;そしてYおよび
Zが一緒になって、式
【0033】
【化32】
【0034】(式中、R11はHであり、そしてWは、
H、−C(=O)R7、−S(=O)n 10、−C(=
O)OR10または−CH27であり、ここにおいて、n
は1〜2の整数である)を有する複素環を形成してい
て;R7が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
ル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8、−CH2NR
89、−(CH2m(C6−C10アリール)または−
(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここ
において、mが0〜4の整数であり、そして前述の基R
7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよ
びヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリ
フルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
換基で置換されていてよく;R10が、C1−C10アルキ
ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
(CH2m(C6−C10アリール)または−(CH2m
(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、
mが0〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロア
リール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
8C(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒ
ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
よい式Iの化合物;および前述の化合物の薬学的に許容
しうる塩を含む。
【0035】本発明の好ましい化合物の例には、QがH
であり;R1がHであり;R2がEtであり;R3がHで
あり;Xが−NR4CH2−であり;R4がCH3であり;
YがHであり;Zが−C(=O)R7であり;そしてR7
が、3−ピリジル、2−フリル、3−キノリニル、2−
ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジニル、4−アセト
アミドフェニル、2−ピロール、2−チオフェン、4−
シンノロンおよび7,8−ジフルオロ−3−キノリニル
から成る群より選択される式Iの化合物;および前述の
化合物の薬学的に許容しうる塩が含まれる。
【0036】本発明の好ましい化合物の他の例には、Q
がR6NHC(=O)−であり;R6が3−ピリジルメチ
ルであり;R1がHであり;R2がEtであり;R3がH
であり;Xが−NR4CH2−であり;R4がCH3であ
り;YがHであり;Zが−C(=O)R7であり;そし
てR7が、3−ピリジル、2−フリル、3−キノリニ
ル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジニル、4
−アセトアミドフェニル、2−ピロール、2−チオフェ
ン、4−シンノロンおよび7,8−ジフルオロ−3−キ
ノリニルから成る群より選択される式Iの化合物;およ
び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩が含まれる。
【0037】本発明の好ましい化合物の更に他の例に
は、R3が不存在であり、そしてYおよびZが一緒にな
って、式
【0038】
【化33】
【0039】を有する複素環を形成していて;QがHで
あり;R1がHであり;R2がEtであり;Xが−NR4
CH2−であり;R4がCH3であり;R11がHであり;
Wが−C(=O)R7であり;R7が、3−ピリジル、2
−フリル、3−キノリニル、2−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−ピラジニル、4−アセトアミドフェニル、2−
ピロール、2−チオフェン、4−シンノロンおよび7,
8−ジフルオロ−3−キノリニルから成る群より選択さ
れる式Iの化合物;および前述の化合物の薬学的に許容
しうる塩が含まれる。
【0040】本発明の好ましい化合物の更に他の例に
は、R3が不存在であり、そしてYおよびZが一緒にな
って、式
【0041】
【化34】
【0042】を有する複素環を形成していて;QがHで
あり;R1がHであり;R2がEtであり;Xが−NR4
CH2−であり;R4がCH3であり;R11がHまたはM
eであり;Wが、エチル、プロピルまたはブチルである
式Iの化合物;および前述の化合物の薬学的に許容しう
る塩が含まれる。
【0043】本発明の好ましい化合物の更に他の例に
は、R3が不存在であり、そしてYおよびZが一緒にな
って、式
【0044】
【化35】
【0045】を有する複素環を形成していて;QがR6
NHC(=O)−であり;R6が3−ピリジルメチルで
あり;R1がHであり;R2がEtであり;Xが−NR4
CH2−であり;R4がCH3であり;R11がHであり;
Wが−C(=O)R7であり;R7が、3−ピリジル、2
−フリル、3−キノリニル、2−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−ピラジニル、4−アセトアミドフェニル、2−
ピロール、2−チオフェン、4−シンノロンおよび7,
8−ジフルオロ−3−キノリニルから成る群より選択さ
れる式Iの化合物;および前述の化合物の薬学的に許容
しうる塩が含まれる。
【0046】本発明は、更に、哺乳類、魚類または鳥類
における感染の処置のための医薬組成物であって、治療
的有効量の式Iの化合物および薬学的に許容しうる担体
を含む上記組成物に関する。
【0047】本発明は、更に、哺乳類、魚類または鳥類
における感染を処置する方法であって、該哺乳類、魚類
または鳥類に治療的有効量の式Iの化合物を投与するこ
とを含む上記方法に関する。
【0048】本発明は、更に、式II
【0049】
【化36】
【0050】[式中、Xは−CH2NR4−または−NR
4CH2−であり、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュ
は式IIの化合物のC−10炭素に結合し、それぞれの基
の終りのダッシュは式IIの化合物のC−8炭素に結合し
ていて;QはHであるかまたは式
【0051】
【化37】
【0052】を有する化合物であり;Wは、H、−C
(=O)R7、−S(=O)n10、−C(=O)OR10
または−CH27であり、ここにおいて、nは1〜2の
整数であり;R1はHまたはヒドロキシ保護基であり;
2は、α−分岐状C2−C8アルキル、アルケニル、ア
ルキニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアル
キル基であって、いずれも、1個またはそれ以上のヒド
ロキシル基で置換されていてよいもの;C5−C8シクロ
アルキルアルキル基であって、このアルキル基がα−分
岐状C2−C5アルキル基であるもの;C 3−C8シクロア
ルキルまたはC5−C8シクロアルケニル基であって、ど
ちらも、メチルまたは1個若しくはそれ以上のヒドロキ
ル基または1個若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基
若しくはハロ原子で置換されていてよいもの;または3
〜6員の酸素または硫黄含有複素環であって、飽和であ
ってよいしまたは完全若しくは部分不飽和であってよい
し、しかも1個またはそれ以上のC1−C4アルキル基ま
たはハロ原子で置換されていてよいものであり;または
2はフェニルであって、C1−C4アルキル基、C1−C
4アルコキシ基およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチルおよびシ
アノより選択される少なくとも1個の置換基で置換され
ていてよいものであり;R4は、H、C1−C10アルキ
ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
(CH2m6−C10アリール、−(CH2m(5〜1
0員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0〜
4の整数であり、そして前述の基R4のアルキル、アル
ケニル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキニル残
基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ア
ジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;R5およびR6はそれぞれ独立して、H、C1−C10
アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニ
ル、−(CH2m6−C10アリールまたは−(CH2
m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおい
て、mは0〜4の整数であり、そして前述の基R5およ
びR6のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
換基で置換されていてよく;またはR5およびR6は一緒
になって、4〜7員飽和環または5〜10員ヘテロアリ
ール環を形成してよく、この飽和環およびヘテロアリー
ル環は、R5およびR6が結合している窒素の他に、O、
SおよびNより選択される1個または2個のヘテロ原子
を含んでいてよいし、この飽和環は、1個または2個の
炭素−炭素二重結合または三重結合を含んでいてよい
し、そしてこの飽和環およびヘテロアリール環は、ハ
ロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−
C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9
−C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1
6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリール
および5〜10員ヘテロアリールより独立して選択され
る1〜3個の置換基で置換されていてよく;R7は、C1
−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アル
キニル、−CH2OR8、−CH2NR89、−(CH2
m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜10
員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0〜4
の整数であり、そして前述の基R7のアルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基
は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR 89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;R8およびR9はそれぞれ独立して、H、ヒドロキ
シ、C1−C6アルコキシ、C 1−C6アルキル、C2−C6
アルケニル、(CH2m(C6−C10アリール)または
(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)(但し、mは
0〜4の整数である)、またはC2−C10アルキニルで
あり;R10は、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6−C10
リール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
そして前述の基R10のアルキル、アルケニル、アルキニ
ル、アリールおよびヘテロアリール残基は、ハロ、シア
ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
〜3個の置換基で置換されていてよく;そしてR11は、
H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前述の
基R4のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
換基で置換されていてよい]を有する化合物またはその
薬学的に許容しうる塩に関する。
【0053】本発明は、更に、QがHであり;R1がH
であり;R2がEtであり;Xが−NR4CH2−であ
り;R4がCH3であり;R11がHであり;Wが−C(=
O)R7であり;R7が、3−ピリジル、2−フリル、3
−キノリニル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラ
ジニル、4−アセトアミドフェニル、2−ピロール、2
−チオフェン、4−シンノロンおよび7,8−ジフルオ
ロ−3−キノリニルから成る群より選択される式IIによ
る化合物;および前述の化合物の薬学的に許容しうる塩
に関する。
【0054】本発明は、更に、哺乳類、魚類または鳥類
における感染の処置のための医薬組成物であって、治療
的有効量の式IIの化合物および薬学的に許容しうる担体
を含む上記組成物に関する。
【0055】本発明は、更に、哺乳類、魚類または鳥類
における感染を処置する方法であって、該哺乳類、魚類
または鳥類に治療的有効量の式IIの化合物を投与するこ
とを含む上記方法に関する。
【0056】本発明は、更に、式I
【0057】
【化38】
【0058】[式中、Xは−CH2NR4−または−NR
4CH2−であり、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュ
は式Iの化合物のC−10炭素に結合し、それぞれの基
の終りのダッシュは式Iの化合物のC−8炭素に結合し
ていて;QはHであるかまたは式
【0059】
【化39】
【0060】を有する化合物であり;YはHであり;Z
は、−C(=O)R7、−S(=O)n10または−C
(=O)OR10であり、ここにおいて、nは1〜2の整
数であり;R1はHまたはヒドロキシ保護基であり;R2
は、α−分岐状C2−C8アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアルキル
基であって、いずれも、1個またはそれ以上のヒドロキ
シル基で置換されていてよいもの;C5−C8シクロアル
キルアルキル基であって、このアルキル基がα−分岐状
2−C5アルキル基であるもの;C 3−C8シクロアルキ
ルまたはC5−C8シクロアルケニル基であって、どちら
も、メチルまたは1個若しくはそれ以上のヒドロキル基
または1個若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基若し
くはハロ原子で置換されていてよいもの;または3〜6
員の酸素または硫黄含有複素環であって、飽和であって
よいしまたは完全若しくは部分不飽和であってよいし、
しかも1個またはそれ以上のC1−C4アルキル基または
ハロ原子で置換されていてよいものであり;またはR2
はフェニルであって、C1−C4アルキル基、C1−C4
ルコキシ基およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチルおよびシアノ
より選択される少なくとも1個の置換基で置換されてい
てよいものであり;R3は、H、C1−C10アルキル、C
2−C10−アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH
2m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜
10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0
〜4の整数であり、そして前述の基R3のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール
残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;R4は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケ
ニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6−C10
リールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、アリー
ル、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、シ
アノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
1〜3個の置換基で置換されていてよく;R5およびR6
はそれぞれ独立して、H、C1−C10アルキル、C2−C
10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
−C10アリールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロ
アリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数で
あり、そして前述の基R5およびR6のアルキル、アルケ
ニル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基
は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;またはR5およびR6は一緒になって、4〜7員飽和
環または5〜10員ヘテロアリール環を形成してよく、
この飽和環およびヘテロアリール環は、R5およびR6
結合している窒素の他に、O、SおよびNより選択され
る1個または2個のヘテロ原子を含んでいてよいし、こ
の飽和環は、1個または2個の炭素−炭素二重結合また
は三重結合を含んでいてよいし、そしてこの飽和環およ
びヘテロアリール環は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフ
ルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)
8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR89、−N
89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アル
コキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロア
リールより独立して選択される1〜3個の置換基で置換
されていてよく;R7は、C1−C10アルキル、C2−C
10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8
−CH2NR89、−(CH2m(C6−C10アリール)
または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であ
り、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前
述の基R7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
ールおよびヘテロアリール残基は、ハロ、シアノ、ニト
ロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−
OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR 8
9、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1
−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員
ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置換
基で置換されていてよく;R8およびR9はそれぞれ独立
して、H、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C 1−C6
アルキル、C2−C6アルケニル、(CH2m(C6−C
10アリール)、(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)(但し、mは0〜4の整数である)、またはC2
10アルキニルであり;R10は、C1−C10アルキル、
2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH
2m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜
10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0
〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール
残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;またはR3が不存在であり、そしてYおよびZは一
緒になって、式
【0061】
【化40】
【0062】(式中、Wは、H、−C(=O)R7、−
S(=O)n10、−C(=O)OR10または−CH2
7であり、ここにおいて、nは1〜2の整数であり;そ
してR11は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケ
ニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6−C10
リールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、アリー
ル、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、シ
アノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
1〜3個の置換基で置換されていてよい)を有する複素
環を形成している]を有する化合物またはその薬学的に
許容しうる塩を製造する方法であって,式III
【0063】
【化41】
【0064】(式中、Q、X、Y、R1、R2、R3
4、R5、R6、R8およびR9は、式Iの化合物につい
て定義の通りである)を有する化合物を、カップリング
試薬の存在下における式R7C(=O)OHまたはR10
S(=O)nOHで、またはR10OC(=O)Clで処
理することを含み、ここにおいて、n、R7、R10は、
式Iの化合物について定義の通りである上記方法に関す
る。適当なカップリング試薬の例には、EDC(1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド塩酸塩)およびHOBt(1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール)が含まれる。
【0065】本発明は、更に、式II
【0066】
【化42】
【0067】[式中、Xは−CH2NR4−または−NR
4CH2−であり、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュ
は式IIの化合物のC−10炭素に結合し、それぞれの基
の終りのダッシュは式IIの化合物のC−8炭素に結合し
ていて;QはHであるかまたは式
【0068】
【化43】
【0069】を有する化合物であり;Wは、H、−C
(=O)R7、−S(=O)n10、−C(=O)OR10
または−CH27であり、ここにおいて、nは1〜2の
整数であり;R1はHまたはヒドロキシ保護基であり;
2は、α−分岐状C2−C8アルキル、アルケニル、ア
ルキニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアル
キル基であって、いずれも、1個またはそれ以上のヒド
ロキシル基で置換されていてよいもの;C5−C8シクロ
アルキルアルキル基であって、このアルキル基がα−分
岐状C2−C5アルキル基であるもの;C 3−C8シクロア
ルキルまたはC5−C8シクロアルケニル基であって、ど
ちらも、メチルまたは1個若しくはそれ以上のヒドロキ
ル基または1個若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基
若しくはハロ原子で置換されていてよいもの;または3
〜6員の酸素または硫黄含有複素環であって、飽和であ
ってよいしまたは完全若しくは部分不飽和であってよい
し、しかも1個またはそれ以上のC1−C4アルキル基ま
たはハロ原子で置換されていてよいものであり;または
2はフェニルであって、C1−C4アルキル基、C1−C
4アルコキシ基およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチルおよびシ
アノより選択される少なくとも1個の置換基で置換され
ていてよいものであり;R4は、H、C1−C10アルキ
ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
(CH2m6−C10アリール、−(CH2m(5〜1
0員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0〜
4の整数であり、そして前述の基R4のアルキル、アル
ケニル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキニル残
基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ア
ジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;R5およびR6はそれぞれ独立して、H、C1−C10
アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニ
ル、−(CH2m6−C10アリールまたは−(CH2
m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおい
て、mは0〜4の整数であり、そして前述の基R5およ
びR6のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
換基で置換されていてよく;またはR5およびR6は一緒
になって、4〜7員飽和環または5〜10員ヘテロアリ
ール環を形成してよく、この飽和環およびヘテロアリー
ル環は、R5およびR6が結合している窒素の他に、O、
SおよびNより選択される1個または2個のヘテロ原子
を含んでいてよいし、この飽和環は、1個または2個の
炭素−炭素二重結合または三重結合を含んでいてよい
し、そしてこの飽和環およびヘテロアリール環は、ハ
ロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−
C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9
−C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1
6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリール
および5〜10員ヘテロアリールより独立して選択され
る1〜3個の置換基で置換されていてよく;R7は、C1
−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アル
キニル、−CH2OR8、−CH2NR89、−(CH2
m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜10
員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0〜4
の整数であり、そして前述の基R7のアルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基
は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
(O)R9、−C(O)NR 89、−NR89、ヒドロ
キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
く;R8およびR9はそれぞれ独立して、H、ヒドロキ
シ、C1−C6アルコキシ、C 1−C6アルキル、C2−C6
アルケニル、(CH2m(C6−C10アリール)または
(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)(但し、mは
0〜4の整数である)、またはC2−C10アルキニルで
あり;R10は、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6−C10
リール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
そして前述の基R10のアルキル、アルケニル、アルキニ
ル、アリールおよびヘテロアリール残基は、ハロ、シア
ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
〜3個の置換基で置換されていてよく;そしてR11は、
H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前述の
基R4のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
換基で置換されていてよい]を有する化合物またはその
薬学的に許容しうる塩を製造する方法であって,式IV
【0070】
【化44】
【0071】(式中、Q、X、R1、R2、R4、R5、R
6、R8、R9、R11は、式IIの化合物について定義の通
りである)を有する化合物を、カップリング試薬の存在
下における式R7C(=O)OHまたはR10S(=O)n
OHで、またはR10OC(=O)Clで、AcOHおよ
びNaB(OAc)3Hの存在下におけるR7CHOで処
理することを含み、ここにおいて、n、R7、R10は、
式IIの化合物について定義の通りである上記方法に関す
る。適当なカップリング試薬の例には、EDCおよびH
OBtが含まれる。
【0072】Qが−C(=O)NR56である式Iまた
は式IIの化合物の標品は、QがHである式Iまたは式II
の化合物から、本明細書中にそのまま参照により取込ま
れる1998年8月19日出願の米国特許出願第60/097
075号で開示された方法によって製造することができ
る。
【0073】QがHである式Iの化合物は、化合物7か
ら出発して製造される。化合物7の4″−エポキシド
は、最初に、メタノール/水中で塩化アンモニウムの存
在下のアジ化ナトリウムによって開環されて、アジド誘
導体8を生じる。次に、化合物8中のアジド官能基を水
素化によって対応するアミン誘導体9に変換し、そして
得られた化合物9のアミンを、式RC(=O)OH、R
S(=O)2OHの化合物とEDCおよびHOBtなど
のカップリング試薬の存在下で、またはROC(=O)
Clとカップリングさせて、QがHである式Iの化合物
を生じる。出発化合物7の製造は、本明細書中にそのま
ま参照により取込まれる 1997年6月11日出願の米国特
許出願第60/049348号、PCT/IB98/0
0839(公開第WO98/56802号)で記載され
ている。
【0074】QがHである式IIの化合物も、化合物9か
ら出発して製造される。クロロホルム中のアルデヒドを
高温で用いて処理した場合、化合物9は4″−オキソザ
リジン誘導体13に変換される。次に、オキソザリジン
中のアミノ基を、式RC(=O)OH、RS(=O)2
OHの化合物とEDCおよびHOBtなどのカップリン
グ試薬の存在下で、またはROC(=O)Clと、また
はAcOHおよびNaB(OAc)3Hの存在下でRC
HOとカップリングさせて、QがHである式IIの化合物
を生じる。
【0075】本明細書中で用いられる“処置”という用
語は、特に断らない限り、本発明の方法で提供される細
菌感染または原生動物感染の処置または予防を含む。式
Iの化合物およびそれらの薬学的に許容しうる塩で処置
されうる患者には、グラム陽性およびグラム陰性細菌を
含めた種々の微生物によって引き起こされる感染に苦し
む哺乳類(特に、ヒト)、魚類および鳥類が含まれる。
【0076】本明細書中で用いられる“細菌感染”また
は“原生動物感染”という用語は、特に断らない限り、
哺乳類、魚類および鳥類で見られる細菌感染および原生
動物感染、更には本発明の化合物のような抗生物質を投
与することによって処置されうるまたは予防されうる細
菌感染および原生動物感染に関連した疾患を含む。この
ような細菌感染および原生動物感染、およびこのような
感染に関連した疾患には、次の、肺炎連鎖球菌(Strept
ococcus pneumoniae)、インフルエンザ菌(Haemophilu
s influenzae)、モラクセラ・カタラリス(Moraxella
catarrhalis)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aure
us)またはペプトストレプトコッカス属(Peptostrepto
coccus)種による感染に関連した肺炎、中耳炎、副鼻腔
炎、気管支炎、扁桃炎および乳突炎;化膿連鎖球菌(St
reptococcus pyogenes)、C群およびG群連鎖球菌、ク
ロストリジウム・ジフテリエ(Clostridium diptheria
e)またはアクチノバチルス・ヘモリティクム(Actinob
acillus haemolyticum)による感染に関連した咽頭炎、
リウマチ熱および糸球体腎炎;肺炎マイコプラスマ(My
coplasma pneumoniae)、レジオネラニューモフィラ菌
(Legionella pneumophila)、肺炎連鎖球菌、インフル
エンザ菌または肺炎クラミジア(Chlamydiapneumonia
e)による感染に関連した気道感染;黄色ブドウ球菌、
凝固酵素陽性ブドウ球菌(すなわち、表皮ブドウ球菌
(S.epidermis)、S.ヘモリティクス(hemolyticus)
等)、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス・アガラクテ
ィエ(Streptococcus agalactiae)、C〜F群連鎖球菌
(微小集落型連鎖球菌)、ヴィリダンス型連鎖球菌、コ
リネバクテリウム・ミヌティシマム(Corynebacteriumm
inutissimum)、クロストリジウム属種またはバルトネ
ラ・ヘンセレエ(Bartonella henselae)による感染に
関連した非合併症の皮膚および軟組織感染、膿瘍および
骨髄炎、および産褥熱;スタフィロコッカス・サプロフ
ィティクス(Staphylococcus saprophyticus)またはエ
ンテロコッカス属(Enterococcus)種による感染に関連
した非合併症の急性***;トラコーマクラミジア
(Chlamydiatrachomatis)、軟性下疳菌(Haemophilus
ducreyi)、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidu
m)、ウレアプラスマ・ウレアリティクム(Ureaplasma
urealyticum)または淋菌(Neiserria gonorrheae)に
よる感染に関連した尿道炎および子宮頸管炎および性感
染病;黄色ブドウ球菌(食中毒およびトキシックショッ
ク症候群)またはA群、B群およびC群連鎖球菌による
感染に関連したと毒素疾患;ヘリコバクターピロリ(He
licobacter pylori)による感染に関連した潰瘍;回帰
熱ボレリア(Borrelia recurrentis)による感染に関連
した全身性熱性症候群;ライム病ボレリア(Borrelia b
urgdorferi)による感染に関連したライム病;トラコー
マクラミジア、淋菌、黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、
化膿連鎖球菌、インフルエンザ菌またはリステリア属
(Listeria)種による感染に関連した結膜炎、角膜炎お
よび涙嚢炎;鳥結核菌(Mycobacterium avium)または
ミコバクテリウム・イントラセルレア(Mycobacterium
intracellulare)による感染に関連した播種性鳥型結核
菌複合体(MAC)病;カンピロバクター・ジェジュニ
(Campylobacter jejuni)による感染に関連した胃腸
炎;クリプトスポリジウム属(Cryptosporidium)種に
よる感染に関連した腸内原生動物;ヴィリダンス型連鎖
球菌による感染に関連した歯感染;百日咳菌(Bordetel
la pertussis)による感染に関連した持続性咳;ウェル
シュ菌(Clostridium perfringens)またはバクテロイ
デス属(Bacteroides)種による感染に関連したガス壊
疽;およびヘリコバクターピロリまたはクラミジア・ニ
ューモニエによる感染に関連したアテローム性動脈硬化
症が含まれる。動物における処置されうるまたは予防さ
れうる細菌感染および原生動物感染、およびこのような
感染に関連した疾患には、次の、P.ヘム(haem.)、
P.マルトシダ(multocida)、H.ソムヌス(Somnu
s)、ウシマイコプラスマ(Mycoplasma bovis)または
ボルデテラ属(Bordetella)種による感染に関連したウ
シ呼吸疾患;大腸菌(E.coli)または原生動物(すなわ
ち、コクシジウム、クリプトスポリジウム等)による感
染に関連したウシ腸疾患;黄色ブドウ球菌、ストレプト
コッカス・ウベリス(Strep.uberis)、ストレプトコッ
カス・アガラクティエ、ストレプトコッカス・ジスガラ
クティエ(Strep.dysgalactiae)、クレブシエラ属(Kl
ebsiella)種、コリネバクテリウム属またはエンテロコ
ッカス属種による感染に関連した乳牛乳腺炎;A.プレ
ウロ(pleuro.)、P.マルトシダまたはマイコプラス
マ属種による感染に関連したブタ呼吸疾患;大腸菌、ロ
ウソニア・イントラセルラリス(Lawsonia intracellul
aris)、サルモネラ属(Salmonella )またはセルプリ
ナ・ヒオディイスインテリエ(Serpulina hyodyisinter
iae)による感染に関連したブタ腸疾患;フソバクテリ
ウム属(Fusobacterium)種による感染に関連したウシ
腐蹄症;大腸菌による感染に関連したウシ子宮炎;壊死
桿菌(Fusobacterium necrophorum)またはバクテロイ
デス・ノドスス(Bacteroides nodosus)による感染に
関連したウシ毛状いぼ;ウシモラクセラ菌(Moraxella
bovis)による感染に関連したウシ角結膜炎;原生動物
(すなわち、ネオスポリウム)による感染に関連したウ
シ早期流産;大腸菌による感染に関連したイヌおよびネ
コの***;表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・
インターメディウス(Staph.intermedius)、凝固酵素
陰性ブドウ球菌またはP.マルトシダによる感染に関連
したイヌおよびネコの皮膚および軟組織感染;およびア
ルカリゲネス属(Alcaligenes)種、バクテロイデス属
種、クロストリジウム属種、エンテロバクター属(Ente
robacter)種、ユーバクテリウム属(Eubacterium)、
ペプトストレプトコッカス属、ポルフィロモナス属(Po
rphyromonas)またはプレボテラ属(Prevotella)によ
る感染に関連したイヌおよびネコの歯または口腔感染が
含まれる。本発明の方法によって処置されうるまたは予
防されうる他の細菌感染および原生動物感染、およびこ
のような感染に関連した疾患は、J.P.Sanford ら,“Th
e Sanford Guide To AntimicrobialTherapy”,第26版
(Antimicrobial Therapy,Inc., 1996)で論評されてい
る。
【0077】本明細書中で用いられる“ハロ”という用
語は、特に断らない限り、フルオロ、クロロ、ブロモま
たはヨードを意味する。好ましいハロ基は、フルオロ、
クロロおよびブロモである。
【0078】本明細書中で用いられる“アルキル”とい
う用語は、特に断らない限り、直鎖、環状または分岐状
部分を有する飽和一価炭化水素基を含む。このアルキル
基は、1個または2個の二重結合または三重結合を含ん
でいてよい。環状部分について、このアルキル基に少な
くとも3個の炭素原子が必要であることは理解される。
【0079】本明細書中で用いられる“アルカノイル”
という用語は、特に断らない限り、−C(O)−アルキ
ル基を含み、ここにおいて“アルキル”は上に定義の通
りである。
【0080】本明細書中で用いられる“4〜10員複素
環式”という用語は、特に断らない限り、O、Sおよび
Nよりそれぞれ選択される1個またはそれ以上のヘテロ
原子を含有する芳香族および非芳香族複素環式基を含
み、この複素環式基はそれぞれ、その環系中に4〜10
個の原子を有する。非芳香族複素環式基は、それらの環
系中に4個の原子だけを有する基を含むが、芳香族複素
環式基は、それらの環系中に少なくとも5個の原子を有
するべきである。複素環式基には、ベンゾ縮合環系およ
び1個またはそれ以上のオキソ残基で置換された環系が
含まれる。4員複素環式基の例は、アゼチジニル(アゼ
チジンから誘導される)である。5員複素環式基の例は
チアゾリルであり、10員複素環式基の例はキノリニル
である。非芳香族複素環式基の例は、ピロリジニル、テ
トラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒ
ドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペ
ラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、
ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサ
ゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,
6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、3−ピ
ロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラ
ニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾ
リニル、ヂチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニ
ル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジ
ニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビ
シクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ
[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリルおよびキ
ノリジニルである。芳香族複素環式基の例は、ピリジニ
ル、イミダゾリル、ヒリミジニル、ピラゾリル、チアゾ
リル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、
イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチア
ゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、イン
ドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノ
リニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニ
ル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プ
テリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾ
リル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェ
ニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾ
リニル、キノキサリニル、ナフチリジニルおよびフロピ
リジニルである。上に挙げた化合物から誘導される前述
の基は、可能なところでC結合またはN結合していてよ
い。例えば、ピロールから誘導される基は、ピロール−
1−イル(N結合)またはピロール−3−イル(C結
合)であってよい。
【0081】本明細書中で用いられる“Ac”は、特に
断らない限り、アセチル基を意味する。本明細書中で用
いられる“Me”は、特に断らない限り、メチル基を意
味する。
【0082】本明細書中で用いられる“Et”は、特に
断らない限り、エチル基を意味する。本明細書中で用い
られる“Pr”は、特に断らない限り、プロピル基を意
味する。
【0083】本明細書中で用いられる“Bt”は、特に
断らない限り、ブチル基を意味する。本明細書中で用い
られる“薬学的に許容しうる塩”という句は、特に断ら
ない限り、式Iの化合物中に存在しうる酸性基または塩
基性基の塩を含む。事実上塩基性である式Iの化合物
は、種々の無機酸および有機酸と一緒に多種多様な塩を
形成することができる。このような式Iの塩基性化合物
の薬学的に許容しうる酸付加塩を製造するのに用いるこ
とができる酸は、無毒性酸付加塩、すなわち、塩酸塩、
臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫
酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢
酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン
酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコ
ルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸
塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカル酸塩、糖酸
塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスル
ホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモエート[すな
わち、1,1′−メチレンビス−(2−ヒドロキシ−3
−ナフトエート)]塩などの薬理学的に許容しうる陰イ
オンを含有する塩を形成するものである。
【0084】ヒドロキシ保護基は、当業者に知られてい
る方法を用いて製造することができる。例えば、ヒドロ
キシ基は、そのシリルエーテル、エステル、炭酸塩、カ
ルバミン酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩およびスルフェン酸塩
等を形成することによって保護することができる。
【0085】事実上酸性である式Iの化合物は、種々の
薬理学的に許容しうる陽イオンと一緒に塩基塩を形成す
ることができる。このような塩の例には、アルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウム塩およ
びカリウム塩が含まれる。
【0086】本発明は、更に、式Iの化合物およびそれ
らの薬学的に許容しうる塩の放射性標識された形であっ
て、その放射性標識が、3H、11Cおよび14Cより選択
されるものを全て包含する。このような放射性標識化合
物は、研究または診断用の手段として有用である。
【0087】式Iの若干の化合物は、不斉中心を有する
ことがありうるので、いろいろな鏡像異性体で存在しう
る。本発明は、式Iの化合物の光学異性体および立体異
性体並びにそれらの混合物全ての使用に関する。特に、
本発明は、クラジノースの4″位における立体異性体を
全て包含する。式Iの化合物は、互変異性体としても存
在しうる。本発明は、このような互変異性体およびそれ
らの混合物全ての使用に関する。
【0088】発明の詳細な記述 本発明の化合物の製造を、次のスキーム1〜6で詳しく
説明する。
【0089】
【化45】
【0090】
【化46】
【0091】
【化47】
【0092】
【化48】
【0093】
【化49】
【0094】
【化50】
【0095】
【化51】
【0096】
【化52】
【0097】
【化53】
【0098】
【化54】
【0099】
【化55】
【0100】スキーム1は、本発明の式1の化合物の一
般的な合成を示す。スキーム1の出発化合物7は、実質
的に、本明細書中にそのまま参照により取込まれる 199
7年6月11日出願の米国特許出願第60/049348
号、PCT/IB98/00839(公開第WO98/
56802号)で記載のように製造される。スキーム1
の工程1では、化合物7の4″−エポキシドを、メタノ
ール/水中において塩化アンモニウムの存在下でアジ化
ナトリウムによって開環して、式8のアジド誘導体を生
じた。スキーム1の工程2では、式8のアジド官能基
を、活性炭上10%Pdの存在下の酢酸エチル中での水
素化によって式9の対応するアミンに変換した。スキー
ム1の工程3では、得られた式9のアミンを、塩化メチ
レン中でEDC、HOBtおよびEt3Nを用いて酸と
カップリングさせて式1の化合物を生じた。
【0101】スキーム2は、本発明の式12の化合物の
一般的な合成を示す。スキーム2の工程1では、式9の
化合物を60℃においてクロロホルム中のホルムアルデ
ヒドで処理して式10の化合物を生じた。スキーム2の
工程2では、その式10の化合物を塩化メチレン中でア
ルデヒド、酢酸および水素化トリアセトキシホウ素ナト
リウムと反応させることによって式11の化合物を製造
した。スキーム2の工程2aでは、式10の化合物を、
塩化メチレン中でEDC、HOBtおよびEt 3Nを用
いて酸とカップリングさせることによって式12の化合
物を得た。
【0102】スキーム3は、本発明の式13、14およ
び15の化合物の一般的な合成を示す。スキーム3の工
程1では、式9の化合物を高温においてクロロホルム中
のアルデヒドで処理して式13の化合物を合成した。ス
キーム3の工程2では、式13の化合物を、酢酸および
水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムの存在下でアル
デヒドと反応させて式14の化合物を生じた。スキーム
3の工程2aでは、式13の化合物を、塩化メチレン中
でEDC、HOBtおよびEt3Nを用いて酸とカップ
リングさせて式15の化合物を生じた。
【0103】スキーム4は、本発明の式17の化合物の
一般的な合成を示す。スキーム4の工程1では、式1の
化合物を75℃で酢酸エチル中において炭酸エチレン、
炭酸カリウムで処理することによって式16の化合物を
製造した。スキーム4の工程2では、その式16の化合
物をアミンで処理することによって式17の化合物を製
造した。
【0104】スキーム5は、本発明の式4の化合物の一
般的な合成を示す。スキーム5の工程1では、式2の化
合物を75℃で酢酸エチル中において炭酸エチレン、炭
酸カリウムで処理することによって式18の化合物を製
造した。スキーム5の工程2では、その式18の化合物
をアミンと反応させることによって式4の化合物を合成
した。
【0105】スキーム6は、本発明の式20の化合物の
一般的な合成を示す。スキーム6の工程1では、式20
の化合物を式19の化合物から、式19の化合物を高温
でクロロホルム中のアルデヒドと反応させることによっ
て製造した。
【0106】特に断らない限り、上のスキーム1〜6の
工程は全て室温で行なった。本発明の化合物は、不斉炭
素原子を有することがありうる。このようなジアステレ
オマー混合物は、当業者に知られている方法により、例
えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶により、それ
らジアステレオマーの物理化学的相違に基づいて個々の
ジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体
は、適当な光学活性化合物との反応によって鏡像異性体
混合物をジアステレオマー混合物に変換し、それらジア
ステレオマーを分離し、そして個々のジアステレオマー
を対応する純鏡像異性体に変換する(例えば、加水分解
する)ことによって分離することができる。ジアステレ
オマー混合物および純鏡像異性体を含めたこのような異
性体は全て、本発明の一部分と考えられる。
【0107】事実上塩基性である式Iの化合物は、種々
の無機酸および有機酸と一緒に多種多様の異なった塩を
形成することができる。このような塩は、動物への投与
のために薬学的に許容しうる必要があるが、実際上、式
Iの化合物を反応混合物から薬学的に許容しえない塩と
して最初に単離した後、それをアルカリ性試薬での処理
によって遊離塩基化合物に単純に変換し戻し、次に、そ
の遊離塩基を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換するこ
とがしばしば望まれる。本発明の塩基化合物の酸付加塩
は、その塩基化合物を水性溶媒中においてまたはメタノ
ール若しくはエタノールなどの適当な有機溶媒中におい
てほぼ等量の選択された無機酸または有機酸で処理する
ことによって容易に製造される。溶媒の慎重な蒸発で、
所望の固体塩が容易に得られる。所望の酸性塩は、有機
溶媒中の遊離塩基の溶液から、その溶液に適当な無機酸
または有機酸を加えることによって沈澱させることもで
きる。
【0108】事実上酸性である式Iの化合物は、種々の
薬理学的に許容しうる陽イオンと一緒に塩基塩を形成す
ることができる。このような塩の例には、アルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウム塩およ
びカリウム塩が含まれる。これら塩は、慣用的な技法に
よって製造することができる。本発明の薬学的に許容し
うる塩基塩を製造する試薬として用いられる化学塩基
は、式Iの酸性化合物と一緒に無毒性塩基塩を形成する
ものである。このような無毒性塩基塩には、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウム等のよう
な薬学的に許容しうる陽イオンから誘導されるものが含
まれる。これら塩は、対応する酸性化合物を、所望の薬
理学的に許容しうる陽イオンを含有する水溶液で処理し
た後、得られた溶液を、好ましくは減圧下で蒸発乾固さ
せることによって製造することができる。或いは、それ
らは、酸性化合物および所望のアルカリ金属アルコキシ
ドの低級アルカノール溶液を一緒に混合した後、得られ
た溶液を前と同様に蒸発乾固させることによって製造し
てもよい。どちらの場合も、化学量論的量の試薬を、好
ましくは、反応の完全さおよび所望の最終生成物の最大
収率を確実にするために用いる。
【0109】細菌および原生動物病原体に対する本発明
の化合物の活性は、ヒト(検定I)または動物(検定II
またはVII)の病原体の規定の株の生育を阻止する化合
物の能力によって示される。
【0110】検定I 下記の検定Iは、慣用的な方法および判断基準を用い、
規定のマクロライド耐性機序を妨げる化合物をもたらす
ことができる化学修飾の方向を与えるように設計されて
いる。検定Iでは、細菌株のパネルを、特性決定された
マクロライド耐性機序を代表するものを含めた種々の標
的病原体種を含むように組立てる。このパネルの使用
は、化学構造/活性関係を、効力、活性のスペクトル、
および耐性機序を未然に防ぐのに必要でありうる構造要
素または修飾に関して決定することを可能にする。スク
リーニング用パネルを含む細菌病原体を下の表で示す。
多くの場合、マクロライド感受性親株も、それに由来す
るマクロライド耐性株も、耐性機序を妨げる化合物の能
力についてより正確に評価するのに利用可能である。e
rmA/ermB/ermCという呼称の遺伝子を含有
する菌株は、Ermメチラーゼによる23S rRNA
分子の修飾(メチル化)のために、マクロライド類、リ
ンコサミド類およびストレプトグラミンB抗生物質に耐
性であるので、概して、3種類の構造種類全部の結合を
妨げる。2種類のマクロライド流出が記載されており、
msrAは、マクロライド類およびストレプトグラミン
類が入ることを妨げるブドウ球菌の流出システムの成分
をコードしているが、mefA/Eは、マクロライド類
だけを流出させるように見える膜貫通タンパク質をコー
ドしている。マクロライド系抗生物質の不活性化は、
2′−ヒドロキシルのリン酸化(mph)によってかま
たは大環式ラクトンの開裂(エステラーゼ)によって起
こりうるし且つ媒介されうる。それら菌株は、慣用的な
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術を用いておよび/
または耐性決定因子を配列決定することによって特性決
定することができる。この用途でのPCR技術の使用
は、J.Sutcliffeら,“Detection Of Erythromycin-Res
istant Determinants By PCR”,Antimicrobial Agents
and Chemotherapy, 40(11),2562-2566(1996) で記載さ
れている。抗細菌検定は、微量滴定トレー中で行なわ
れ、The National Committee for Clinical Laboratory
Standards(NCCLS)指針によって公開された Per
formance Standards for Antimicrobial Disk Suscepti
bility Tests-Sixth Edition; Approved Standard によ
って判断され、最小生育阻止濃度(MIC)を用いて菌
株を比較する。acrABまたはacrAB様は、固有
の多剤流出ポンプがその菌株に存在することを示す。化
合物は、最初に、40mg/ml原液としてジメチルス
ルホキシド(DMSO)中に溶解させる。
【0111】
【表1】
【0112】検定IIを用いて、パスツレラ・マルトシダ
(Pasteurella multocida)に対する活性について調
べ、検定IIIを用いて、溶血性肺炎菌(Pasteurella hae
molytica)に対する活性について調べる。
【0113】検定II この検定は、微量滴定形式の液体希釈法に基づく。P.
マルトシダ(菌株59A067)の一つのコロニーを、
脳心臓浸出液(BHI)ブイヨン5ml中に接種する。
試験化合物は、化合物1mgをジメチルスルホキシド
(DMSO)125μl中に溶解させることによって調
製する。試験化合物の希釈液は、未接種のBHIブイヨ
ンを用いて調製する。用いられる試験化合物の濃度は、
2倍連続希釈で200μg/ml〜0.098μg/m
lである。P.マルトシダを接種したBHIを未接種の
BHIブイヨンで希釈して、200μlにつき104
の細胞懸濁液にする。そのBHI細胞懸濁液を試験化合
物のそれぞれの連続希釈液と混合し、37℃で18時間
インキュベートする。最小生育阻止濃度(MIC)は、
未接種対照との比較によって決定されるP.マルトシダ
の生育の100%阻止を示す化合物の濃度と等しい。
【0114】検定III この検定は、Steers Replicator を用いる寒天希釈法に
基づく。寒天平板から単離された2〜5個のコロニーを
BHIブイヨン中に接種し、37℃で振とうしながら
(200rpm)一晩中インキュベートする。翌朝、充
分に生育した溶血性肺炎菌予備培養物300μlを新た
なBHIブイヨン3ml中に接種し、37℃で振とうし
ながら(200rpm)インキュベートする。適当量の
試験化合物をエタノール中に溶解させ、一連の2倍連続
希釈を行なう。それぞれの連続希釈液2mlを溶融BH
I寒天18mlと混合し、凝固させる。接種された溶血
性肺炎菌培養物が0.5の McFarland 標準密度に達し
たら、溶血性肺炎菌培養物約5μlを、様々な濃度の試
験化合物を含有するBHI寒天平板上に Steers Replic
ator を用いて接種し、37℃で18時間インキュベー
トする。試験化合物の初期濃度は、100〜200μg
/mlである。そのMICは、未接種対照との比較によ
って決定される溶血性肺炎菌の生育の100%阻止を示
す化合物の濃度と等しい。
【0115】式(I)の化合物の in vivo 活性は、通
常はマウスで行なわれる当業者に周知の慣用的な動物防
御実験によって測定することができる。マウスは、それ
らが到着した時点でケージに分け(10匹/ケージ)、
用いる前に最低48時間順応させる。被験動物の腹腔内
に、3×103CFU/ml細菌懸濁液(P.マルトシ
ダ菌株59A006)0.5mlを接種する。それぞれ
の実験に、0.1×対抗量で感染する一つの群および1
×対抗量で感染する二つの群を含めた少なくとも三つの
非投薬対照群を置き、10×対抗量データ群も用いてよ
い。概して、一つの実験でのマウス全部に、特に反復シ
リンジ(Cornwall(登録商標)シリンジなど)を用いて
対抗量を投与するならば、30〜90分以内に試験投与
することができる。試験投与を開始してから30分後
に、最初の化合物処置を行なう。その30分の終りに被
験動物全部が試験投与されていない場合、代行者が化合
物投与を始める必要があるかもしれない。投与経路は皮
下または経口投与である。皮下投与は、首の後のたるん
だ皮膚中に行なうが、経口投与は給餌用針によって行な
う。どちらの場合も、マウス1匹に0.2mlの容量を
用いる。化合物は、試験投与後30分、4時間および2
4時間に投与する。同じ経路によって投与される既知の
効力の対照化合物をそれぞれの試験に含む。動物を毎日
観察し、各群の生存頭数を記録する。P.マルトシダモ
デル監視は、試験投与後96時間(4日間)続ける。
【0116】PD50は、薬物処置の欠如で致命的である
と考えられる細菌感染による致死から、試験化合物がマ
ウス群の50%を防御する計算量である。検定IV 式(I)の化合物の in vivo 活性は、通常はマウスで
行なわれる当業者に周知の慣用的な動物防御実験によっ
て測定することができる。
【0117】マウスは、それらが到着した時点でケージ
に分け(10匹/ケージ)、用いる前に最低48時間順
応させる。被験動物の腹腔内に、3×103CFU/m
l細菌懸濁液(P.マルトシダ菌株59A006)0.
5mlを接種する。それぞれの実験に、0.1×対抗量
で感染する一つの群および1×対抗量で感染する二つの
群を含めた少なくとも三つの非投薬対照群を置き、10
×対抗量データ群も用いてよい。概して、一つの実験で
のマウス全部に、特に反復シリンジ(Cornwall(登録商
標)シリンジなど)を用いて対抗量を投与するならば、
30〜90分以内に試験投与することができる。試験投
与を開始してから30分後に、最初の化合物処置を行な
う。その30分の終りに被験動物全部が試験投与されて
いない場合、代行者が化合物投与を始める必要があるか
もしれない。投与経路は皮下または経口投与である。皮
下投与は、首の後のたるんだ皮膚中に行なうが、経口投
与は給餌用針によって行なう。どちらの場合も、マウス
1匹に0.2mlの容量を用いる。化合物は、試験投与
後30分、4時間および24時間に投与する。同じ経路
によって投与される既知の効力の対照化合物をそれぞれ
の試験に含む。動物を毎日観察し、各群の生存頭数を記
録する。P.マルトシダモデル監視は、試験投与後96
時間(4日間)続ける。
【0118】PD50は、薬物処置の欠如で致命的である
と考えられる細菌感染による致死から、試験化合物がマ
ウス群の50%を防御する計算量である。検定V ネズミの黄色ブドウ球菌腹腔内感染モデル マウス(雌CF−1)は、それらが到着した時点でケー
ジに分け(10匹/ケージ)、用いる前に最低48時間
順応させる。マウスの腹腔内に、5%ブタ胃液ムチン中
の3〜5×105コロニー形成単位(CFU)/mlの
黄色ブドウ球菌株UC6097の対数期培養物0.5m
lを感染させる。それぞれの実験に、一つの感染非投薬
対照群を置く。概して、一つの実験でのマウス全部に、
特に反復シリンジ(Cornwall(登録商標)シリンジな
ど)を用いて対抗培養物を投与するならば、30〜90
分以内に試験投与することができる。感染を開始してか
ら30分後に、化合物処置を行なう。その30分の終り
に被験動物全部が試験投与されていない場合、代行者が
化合物投与を始める必要があるかもしれない。皮下投与
は、首の後のたるんだ皮膚中に行なうが、経口投与は給
餌用針によって行なう。どちらの場合も、マウス1匹に
0.2mlの容量を用いる。同じ経路によって投与され
る既知の効力の対照化合物をそれぞれの試験に含む。動
物を毎日観察し、各群の生存頭数を、試験投与後72時
間(3日間)記録する。PD50は、薬物処置の欠如で致
命的であると考えられる細菌感染による致死から、試験
化合物がマウス群の50%を防御する計算量である。
【0119】検定VI ネズミの黄色ブドウ球菌乳腺内感染モデル 乳分泌期マウス(感染日の2〜5日前に分娩した雌CF
−1)(雌CF−1)を、それらが到着した時点でケー
ジに分け(1匹/ケージ)、用いる前に24〜48時間
順応させる。マウスのL4乳腺内に、300〜450コ
ロニー形成単位(CFU)/mlの黄色ブドウ球菌株U
C6097の対数期培養物0.1mlを感染させる。そ
れぞれの実験に、一つの感染非投薬対照群を置く。感染
を開始してから30分後に、化合物処置を行なう。皮下
投与は、首の後のたるんだ皮膚中に行なうが、経口投与
は給餌用針によって行なう。どちらの場合も、マウス1
匹に0.2mlの容量を用いる。終点は、感染から5日
後の臨床的乳腺炎症状の存在または不存在および乳腺中
の細菌数の定量である。細菌は、感染した乳腺を4容量
のリン酸緩衝化生理食塩水と一緒に30秒間ホモジネー
ト(Omni International,TH型)することによって定
量する。そのホモジネートおよびホモジネート希釈液を
脳心臓浸出液寒天上にプレーティングし、37℃で一晩
中インキュベートし、コロニーを計数する。検出下限は
50CFU/腺である。感染非投薬マウスは、検死時に
約5×109CFU/腺を有する。
【0120】検定VII 嫌気性平板希釈法を用いて単離された 壊死桿菌のMICの測定 最小生育阻止濃度(MIC)データは、ウシおよびヒツ
ジ由来の壊死桿菌の単離物から集めることができる。壊
死桿菌のMIC値は、平板希釈法および Steer's レプ
リケーターでの接種を用いて測定する。それら手順は、
the National Committee on Clinical Laboratory Stan
dards(NCCLS)による“Methods For Antimicrobi
al Susceptibility Testing Of Anaerobic Bacteria-Th
ird Edition; Approved Standard“(13巻,26号,1993
年)で概説されたものである。合計10種類の抗菌薬希
釈液を薬物の2倍希釈として調べる(32〜0.063
mcg/ml)。嫌気性細菌の対照菌株(ウェルシュ菌
ATCC13124およびバクテロイデス・フラジリス
(Bacteroides fragilis)ATCC25285)を、そ
れぞれの接種平板に対する対照として用いる。
【0121】本発明の化合物の in vivo 活性は、通常
は齧歯類動物で行なわれる当業者に周知の慣用的な動物
防御実験によって測定することができる。式Iの化合物
およびそれらの薬学的に許容しうる塩(以下、“活性化
合物”)は、細菌または原生動物感染の処置または予防
において、経口、非経口、局所または直腸経路によって
投与することができる。概して、これら化合物は、最も
望ましくは、1回量または分割量(すなわち、1日に1
〜4回)で1日にkg体重当たり約0.2mg(mg/
kg/日)〜約200mg/kg/日の用量で投与され
るが、処置される対象の種、体重および状態並びに選択
される具体的な投与経路によって必然的に変化が生じる
であろう。しかしながら、約4mg/kg/日〜約50
mg/kg/日の範囲内の用量レベルが最も望ましく用
いられる。それにもかかわらず、処置される哺乳類、魚
類または鳥類の種および前記薬剤に対するその個々の応
答によって、更には、選択される製剤の種類およびこの
ような投与が行なわれる期間および間隔によって変化が
生じうる。若干の場合、前述の範囲の下限未満の用量レ
ベルが適当量を超えることがありうるが、他の場合、な
おより多い用量を、このようなより多い用量が当日中に
投与するために最初にいくつか少量に分割されるという
条件で、有害な副作用を全く引き起こすことなく用いる
ことができる。
【0122】活性化合物は、前記の経路によって単独で
または薬学的に許容しうる担体若しくは希釈剤との組合
せで投与することができるし、しかもこのような投与
は、1回量でまたは多数回量で行なうことができる。よ
り詳しくは、活性化合物は、多種多様の異なった剤形で
投与することができる、すなわち、それらは、種々の薬
学的に許容しうる不活性担体と一緒に、錠剤、カプセル
剤、口中錠、トローチ、硬質キャンディー、散剤、噴霧
剤、クリーム剤、塗剤、坐剤、ゼリー剤、ゲル剤、パス
タ剤、ローション剤、軟膏剤、水性懸濁剤、注射用液
剤、エリキシル剤、シロップ剤等の形で組合わせること
ができる。このような担体には、固体希釈剤または充填
剤、滅菌水性基剤および種々の無毒性有機溶媒等が含ま
れる。更に、経口医薬組成物は、適当に甘味および/ま
たは風味をつけることができる。概して、活性化合物
は、このような剤形中に約5.0重量%〜約70重量%
の濃度レベルで存在する。
【0123】経口投与には、微結晶性セルロース、クエ
ン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム
およびグリシンなどの種々の賦形剤を含有する錠剤を、
デンプン(好ましくは、トウモロコシ、バレイショまた
はタピオカデンプン)、アルギン酸および若干の錯ケイ
酸塩などの種々の崩壊剤と、ポリビニルピロリドン、ス
クロース、ゼラチンおよびアラビアゴムのような造粒結
合剤も一緒に用いることができる。更に、ステアリン酸
マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクな
どの滑沢剤は、しばしば、錠剤成形用に極めて有用であ
る。同様の種類の固形組成物も、ゼラチンカプセル中の
充填剤として用いることができ、この点で好ましい材料
には、ラクトースすなわち乳糖も、高分子量ポリエチレ
ングリコールも含まれる。水性懸濁剤および/またはエ
リキシル剤が経口投与用に望まれる場合、活性化合物
は、種々の甘味剤または着香剤、着色剤すなわち色素、
そして所望ならば、乳化剤および/または懸濁化剤も、
水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンお
よびそれらのいろいろな類似の組合わせなどの希釈剤と
一緒に組合わせることができる。
【0124】非経口投与には、ゴマ油若しくはラッカセ
イ油中かまたは水性プロピレングリコール中の活性化合
物の溶液を用いることができる。それら水溶液は、必要
ならば適当に緩衝化されるはずであり(好ましくは、8
を超えるpH)、液体希釈剤を最初に等張にする。これ
ら水性液剤は、静脈内注射用に適している。油状液剤
は、関節内、筋肉内および皮下注射用に適している。こ
れら全ての液剤の滅菌条件下での製造は、当業者に周知
の標準的な製薬技術によって容易に行なわれる。
【0125】更に、本発明の化合物を局所投与すること
も可能であり、これは、標準的な薬事慣例にしたがっ
て、クリーム剤、ゼリー剤、ゲル剤、パスタ剤、パッ
チ、軟膏剤等によって行なうことができる。
【0126】ウシすなわち家畜動物などのヒト以外の動
物への投与には、活性化合物を動物の飼料中でまたは水
薬組成物として経口で投与することができる。活性化合
物は、小型単層小胞、大型単層小胞および多層小胞など
のリポソームデリバリーシステムの形で投与することも
できる。リポソームは、コレステロール、ステアリルア
ミンまたはホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質
から成形することができる。
【0127】活性化合物は、標的設定可能な薬物担体と
しての可溶性ポリマーとカップリングさせることもでき
る。このようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、
ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリル
アミドフェニル、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミ
ドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポ
リエチレンオキシドポリリシンが含まれうる。更に、活
性化合物は、薬物の制御放出を行なう場合に有用な生分
解性ポリマーの種類、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコー
ル酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、
ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、
ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピ
ラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋
または両親媒性ブロックコポリマーにカップリングさせ
ることができる。
【0128】下記の実施例は、本発明の具体的な実施態
様を詳しく説明するが、具体的に示された実施例の範囲
内に本発明を制限するものではない。
【0129】
【実施例】実施例I 下の表1の実施例1〜11の化合物は、スキーム1の式
【0130】
【化56】
【0131】(式中、置換基Rは、下の表1で示された
通りである)を有する。
【0132】
【表2】
【0133】表1で例示される式1の化合物は、 R1=H、R2=C25、X=−NR4CH2−、R3
H、R4=CH3、Z=−C(=O)R7(但し、−C
(=O)R7は、表1のRCO基で例示される)、Q=
HおよびY=H である式Iの化合物に該当する。
【0134】化合物8の製造例 アザリド誘導体7(20g,22.3ミリモル)、Na
3(7.26g,112ミリモル)およびNH4Cl
(4.78g,89.4ミリモル)を、MeOH(40
mL)および水(20mL)中に懸濁させた。その反応
混合物を65℃で撹拌し、懸濁した物質を1時間後に溶
液中に溶解させた。撹拌を65℃で一晩中続けた後、そ
の反応を飽和NaHCO3溶液(250mL)で急冷し
た。水性層をCH2Cl2(3×250mL)で抽出し、
合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、N
2SO4で乾燥させた。溶媒を真空中で除去して、化合
物8を定量的収率で生じた。
【0135】化合物9の製造例 アザリド誘導体8(17g,21.1ミリモル)を、パ
ー(parr)フラスコ中のEtOAc(250mL)中に
溶解させた後、EtOAc(250mL)中の10%P
d/C(5.3g)を加えた。その混合物を45PSI
で4日間水素化した。セライトを介して触媒を濾去し、
溶媒を真空中で除去して、化合物9(10g,61%)
を生じた。
【0136】化合物1の製造例 アザリド誘導体9(250mg,0.321ミリモ
ル)、EDC(77mg,0.402ミリモル)、HO
Bt(54mg,0.402ミリモル)およびカルボン
酸(0.643ミリモル)を混合し、真空下で20分間
乾燥させた。次に、CH2Cl2(2mL)を加え、続い
てEt3N(135mg,0.964ミリモル)を加え
た。その反応混合物を室温で一晩中撹拌した。その反応
をCH2Cl2で希釈した後、飽和NaHCO3溶液(2
×60mL)およびブライン(2×50mL)で洗浄し
た。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、溶媒を真空中で
除去して粗生成物を生じ、これを、フラッシュクロマト
グラフィーによって9:1:1のヘキサン:EtOA
c:ジメチルアミンを用いて精製した。
【0137】実施例II 下の表2の実施例1〜3の化合物は、スキーム2の式1
【0138】
【化57】
【0139】(式中、置換基Rは、下の表2で示された
通りである)を有する。
【0140】
【表3】
【0141】表2で例示される式12の化合物は、 R1=H、R2=C25、X=−NR4CH2−、R4=C
3、R11=H、Q=H、W=−C(=O)R7(但し、
−C(O)R7は表2のRCO基で例示される) である式IIの化合物に該当する。
【0142】化合物10の製造例 アザリド誘導体9(1g,1.29ミリモル)をCHC
3中に溶解させた後、HCHO(107mL,3.8
56ミリモル)を加えた。その反応混合物を60℃で2
時間撹拌した後、室温まで冷却した。CH2Cl2(75
mL)で希釈後、有機層を飽和NaHCO3溶液(2×
50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥
させた(Na2SO4)。溶媒を真空中で除去して、化合
物10(642mg,63%)を生じた。
【0143】化合物12の製造例 アザリド誘導体10(100mg,0.127ミリモ
ル)、EDC(30mg,0.158ミリモル)、HO
Bt(21mg,0.158ミリモル)およびカルボン
酸(0.253ミリモル)を混合し、真空下で20分間
乾燥させた。次に、CH2Cl2(1mL)を加え、続い
てEt3N(38ml,0.38ミリモル)を加えた。
その反応混合物を室温で一晩中撹拌した。その反応をE
tOAc(50mL)で希釈した後、飽和NaHCO3
溶液(2×60mL)およびブライン(2×50mL)
で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、溶媒を
真空中で除去して粗生成物を生じ、これを、フラッシュ
クロマトグラフィーによって5%MeOH/0.3%ア
ンモニア/CH2Cl2を用いて精製して、所望の生成物
を生じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンミャオ・チェン アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロートン,イースタン・ポイント・ロー ド,ファイザー・インク,セントラル・リ サーチ・ディヴィジョン (72)発明者 ジェイソン・ケネス・デュートラ アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロートン,イースタン・ポイント・ロー ド,ファイザー・インク,セントラル・リ サーチ・ディヴィジョン (72)発明者 マイケル・アンソニー・レタヴィック アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロートン,イースタン・ポイント・ロー ド,ファイザー・インク,セントラル・リ サーチ・ディヴィジョン (72)発明者 ロバート・ジョン・ラフカ アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロートン,イースタン・ポイント・ロー ド,ファイザー・インク,セントラル・リ サーチ・ディヴィジョン

Claims (68)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 [式中、Xは−CH2NR4−または−NR4CH2−であ
    り、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュは式Iの化合
    物のC−10炭素に結合し、それぞれの基の終りのダッ
    シュは式Iの化合物のC−8炭素に結合していて;Qは
    Hであるかまたは式 【化2】 を有する化合物であり;YはHであり;Zは、−C(=
    O)R7、−S(=O)n10または−C(=O)OR10
    であり、ここにおいて、nは1〜2の整数であり;R1
    はHまたはヒドロキシ保護基であり;R2は、α−分岐
    状C2−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコ
    キシアルキルまたはアルキルチオアルキル基であって、
    いずれも、1個またはそれ以上のヒドロキシル基で置換
    されていてよいもの;C5−C8シクロアルキルアルキル
    基であって、このアルキル基がα−分岐状C2−C5アル
    キル基であるもの;C 3−C8シクロアルキルまたはC5
    −C8シクロアルケニル基であって、どちらも、メチル
    または1個若しくはそれ以上のヒドロキル基または1個
    若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基若しくはハロ原
    子で置換されていてよいもの;または3〜6員の酸素ま
    たは硫黄含有複素環であって、飽和であってよいしまた
    は完全若しくは部分不飽和であってよいし、しかも1個
    またはそれ以上のC1−C4アルキル基またはハロ原子で
    置換されていてよいものであり;またはR2はフェニル
    であって、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基
    およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロ
    キシル基、トリフルオロメチルおよびシアノより選択さ
    れる少なくとも1個の置換基で置換されていてよいもの
    であり;R3は、H、C1−C10アルキル、C2−C10
    アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6
    −C10アリール)または−(CH2m(5〜10員ヘテ
    ロアリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数
    であり、そして前述の基R3のアルキル、アルケニル、
    アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基は、ハ
    ロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−
    C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9
    −C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1
    6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリール
    および5〜10員ヘテロアリールより独立して選択され
    る1〜3個の置換基で置換されていてよく;R4は、
    H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
    10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
    は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
    ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前述の
    基R4のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
    ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
    トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;R5およびR6はそれぞれ独
    立して、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
    ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6−C10アリ
    ールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)
    であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そし
    て前述の基R5およびR6のアルキル、アルケニル、アリ
    ール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、
    シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
    (O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
    C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
    よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
    1〜3個の置換基で置換されていてよく;またはR5
    よびR6は一緒になって、4〜7員飽和環または5〜1
    0員ヘテロアリール環を形成してよく、この飽和環およ
    びヘテロアリール環は、R5およびR6が結合している窒
    素の他に、O、SおよびNより選択される1個または2
    個のヘテロ原子を含んでいてよいし、この飽和環は、1
    個または2個の炭素−炭素二重結合または三重結合を含
    んでいてよいし、そしてこの飽和環およびヘテロアリー
    ル環は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
    アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;R7は、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
    ル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8、−CH2NR
    89、−(CH2m(C6−C10アリール)または−
    (CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここ
    において、mは0〜4の整数であり、そして前述の基R
    7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよ
    びヘテロアリール残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリ
    フルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;R8およびR9はそれぞれ独
    立して、H、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C 1
    6アルキル、C2−C6アルケニル、(CH2m(C6
    10アリール)、(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)(但し、mは0〜4の整数である)、またはC2
    10アルキニルであり;R10は、C1−C10アルキル、
    2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH
    2m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜
    10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0
    〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキル、ア
    ルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール
    残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
    アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;またはR3が不存在であり、そしてYおよびZは一
    緒になって、式 【化3】 (式中、Wは、H、−C(=O)R7、−S(=O)n
    10、−C(=O)OR10または−CH27であり、ここ
    において、nは1〜2の整数であり;そしてR11は、
    H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
    10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
    は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
    ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前述の
    基R4のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
    ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
    トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよい)を有する複素環を形成して
    いる]を有する化合物またはその薬学的に許容しうる
    塩。
  2. 【請求項2】 Xが−NR4CH2−である請求項1に記
    載の化合物。
  3. 【請求項3】 R4がHまたはC1−C10アルキルである
    請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R4が、メチル、エチル、プロピル、ブ
    チル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルである
    請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Xが−CH2NR4−である請求項1に記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】 R4がHまたはC1−C10アルキルである
    請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R4が、メチル、エチル、プロピル、ブ
    チル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルである
    請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R3が、H、C1−C10アルキル、C2
    10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m
    (C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜10
    員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mが0〜4
    の整数であり、そして前述の基R3のアルキル、アルケ
    ニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基
    が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
    ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい
    請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R3がHまたはC1−C10アルキルである
    請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R3がHである請求項9に記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】 R3がCH3である請求項9に記載の化
    合物。
  12. 【請求項12】 R3が不存在であり、そしてYおよび
    Zが一緒になって、式 【化4】 (式中、Wは、H、−C(=O)R7、−S(=O)n
    10、−C(=O)OR10または−CH27であり、ここ
    において、nは1〜2の整数である)を有する複素環を
    形成している請求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 WがHである請求項12に記載の化合
    物。
  14. 【請求項14】 Zが−C(=O)R7である請求項1
    に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R7がC1−C10アルキルである請求項
    14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Zが−S(=O)n10である請求項
    1に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 R10がC1−C10アルキルである請求
    項16に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 Zが−C(=O)OR10である請求項
    1に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 R10がC1−C10アルキルである請求
    項18に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 QがHである請求項1に記載の化合
    物。
  21. 【請求項21】 Qが式 【化5】 を有する化合物である請求項1に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 R5およびR6がそれぞれ独立して、
    H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
    10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
    は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
    ここにおいて、mが0〜4の整数であり、そして前述の
    基R5およびR6のアルキル、アルケニル、アリール、ヘ
    テロアリールおよびアルキニル残基が、ハロ、シアノ、
    ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
    8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
    (O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
    び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
    〜3個の置換基で置換されていてよい請求項21に記載
    の化合物。
  23. 【請求項23】 R5およびR6が一緒になって、4〜7
    員飽和環または5〜10員ヘテロアリール環を形成して
    よく、この飽和環およびヘテロアリール環が、R5およ
    びR6が結合している窒素の他に、O、SおよびNより
    選択される1個または2個のヘテロ原子を含んでいてよ
    いし、この飽和環が、1個または2個の炭素−炭素二重
    結合または三重結合を含んでいてよいし、そしてこの飽
    和環およびヘテロアリール環が、ハロ、シアノ、ニト
    ロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−
    OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR8
    9、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1
    −C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員
    ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置換
    基で置換されていてよい請求項21に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 R2が、α−分岐状C2−C8アルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルまた
    はアルキルチオアルキル基であって、いずれも、1個ま
    たはそれ以上のヒドロキシル基で置換されていてよいも
    の;C5−C8シクロアルキルアルキル基であって、この
    アルキル基がα−分岐状C2−C5アルキル基であるも
    の;C3−C8シクロアルキルまたはC5−C8シクロアル
    ケニル基であって、どちらも、メチルまたは1個若しく
    はそれ以上のヒドロキル基または1個若しくはそれ以上
    のC1−C4アルキル基若しくはハロ原子で置換されてい
    てよいもの;または3〜6員の酸素または硫黄含有複素
    環であって、飽和であってよいしまたは完全若しくは部
    分不飽和であってよいし、しかも1個またはそれ以上の
    1−C4アルキル基またはハロ原子で置換されていてよ
    いものである請求項1に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 R2がα−分岐状C2−C8アルキルで
    ある請求項24に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 R2がエチルである請求項25に記載
    の化合物。
  27. 【請求項27】 R2がフェニルであって、C1−C4
    ルキル基、C1−C4アルコキシ基およびC1−C4アルキ
    ルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオ
    ロメチルおよびシアノより選択される少なくとも1個の
    置換基で置換されていてよい請求項1に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 R1がHである請求項1に記載の化合
    物。
  29. 【請求項29】 QがHであり;R1がHであり;R2
    エチルであり;R3がHまたはC1−C10アルキルであ
    り;R4が、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
    シクロプロピルメチルまたはシクロブチルであり;Yが
    Hであり;R7が、C1−C10アルキル、C2−C10アル
    ケニル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8、−CH2
    NR89、−(CH2m(C6−C10アリール)または
    −(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、こ
    こにおいて、mが0〜4の整数であり、そして前述の基
    7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールお
    よびヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ト
    リフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;R10が、C1−C10アルキ
    ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
    (CH2m(C6−C10アリール)または−(CH2m
    (5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、
    mが0〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロア
    リール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
    チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
    8C(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒ
    ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
    6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
    独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
    よい請求項1に記載の化合物;および前述の化合物の薬
    学的に許容しうる塩。
  30. 【請求項30】 QがHであり;R1がHであり;R2
    エチルであり;R4が、H、メチル、エチル、プロピ
    ル、ブチル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチル
    であり;そしてR3が不存在であり、そしてYおよびZ
    が一緒になって、式 【化6】 (式中、R11はHであり、そしてWは、H、−C(=
    O)R7、−S(=O)n 10、−C(=O)OR10また
    は−CH27であり、ここにおいて、nは1〜2の整数
    である)を有する複素環を形成していて;R7が、C1
    10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキ
    ニル、−CH2OR8、−CH2NR89、−(CH2m
    (C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜10
    員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mが0〜4
    の整数であり、そして前述の基R7のアルキル、アルケ
    ニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基
    が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
    ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR 89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;R10が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
    ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6−C10
    リール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であり、
    そして前述の基R10のアルキル、アルケニル、アルキニ
    ル、アリールおよびヘテロアリール残基が、ハロ、シア
    ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
    8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
    (O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
    び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
    〜3個の置換基で置換されていてよい請求項1に記載の
    化合物;および前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  31. 【請求項31】 Qが式 【化7】 を有する化合物であり;R1がHであり;R2がエチルで
    あり;R3がHまたはC1−C10アルキルであり;R
    4が、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロ
    プロピルメチルまたはシクロブチルであり;YがHであ
    り;R5がHであり;R6が、C1−C10アルキル、−
    (CH2m6−C10アリールまたは−(CH2m(5
    〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mが
    0〜4の整数であり、そして前述の基R6のアルキル、
    アリール、ヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニト
    ロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−
    OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR8
    9、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1
    −C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員
    ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置換
    基で置換されていてよく;R7が、C1−C10アルキル、
    2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CH2
    OR8、−CH2NR89、−(CH2m(C6−C10
    リール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であり、
    そして前述の基R7のアルキル、アルケニル、アルキニ
    ル、アリールおよびヘテロアリール残基が、ハロ、シア
    ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
    8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
    (O)NR 89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
    び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
    〜3個の置換基で置換されていてよく;R10が、C1
    10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキ
    ニル、−(CH2m(C6−C10アリール)または−
    (CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここ
    において、mが0〜4の整数であり、そして前述の基R
    10のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよ
    びヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリ
    フルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよい請求項1に記載の化合物;お
    よび前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  32. 【請求項32】 Qが式 【化8】 を有する化合物であり;R1がHであり;R2がエチルで
    あり;R4が、H、メチル、エチル、プロピル、ブチ
    ル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルであり;
    5がHであり;R6が、C1−C10アルキル、−(C
    2m6−C10アリールまたは−(CH2m(5〜1
    0員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mが0〜
    4の整数であり、そして前述の基R6のアルキル、アリ
    ール、ヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、
    トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;そしてYおよびZが一緒に
    なって、式 【化9】 (式中、R11はHであり、そしてWは、H、−C(=
    O)R7、−S(=O)n 10、−C(=O)OR10また
    は−CH27であり、ここにおいて、nは1〜2の整数
    である)を有する複素環を形成していて;R7が、C1
    10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキ
    ニル、−CH2OR8、−CH2NR89、−(CH2m
    (C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜10
    員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mが0〜4
    の整数であり、そして前述の基R7のアルキル、アルケ
    ニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基
    が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
    ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR 89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;R10が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
    ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6−C10
    リール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であり、
    そして前述の基R10のアルキル、アルケニル、アルキニ
    ル、アリールおよびヘテロアリール残基が、ハロ、シア
    ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
    8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
    (O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
    び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
    〜3個の置換基で置換されていてよい請求項1に記載の
    化合物;および前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  33. 【請求項33】 QがHであり;R1がHであり;R2
    Etであり;R3がHであり;Xが−NR4CH2−であ
    り;R4がCH3であり;YがHであり;Zが−C(=
    O)R7であり;そしてR7が、3−ピリジル、2−フリ
    ル、3−キノリニル、2−ピリジル、4−ピリジル、2
    −ピラジニル、4−アセトアミドフェニル、2−ピロー
    ル、2−チオフェン、4−シンノロンおよび7,8−ジ
    フルオロ−3−キノリニルから成る群より選択される請
    求項1に記載の化合物;および前述の化合物の薬学的に
    許容しうる塩。
  34. 【請求項34】 QがR6NHC(=O)−であり;R6
    が3−ピリジルメチルであり;R1がHであり;R2がE
    tであり;R3がHであり;Xが−NR4CH2−であ
    り;R4がCH3であり;YがHであり;Zが−C(=
    O)R7であり;そしてR7が、3−ピリジル、2−フリ
    ル、3−キノリニル、2−ピリジル、4−ピリジル、2
    −ピラジニル、4−アセトアミドフェニル、2−ピロー
    ル、2−チオフェン、4−シンノロンおよび7,8−ジ
    フルオロ−3−キノリニルから成る群より選択される請
    求項1に記載の化合物;および前述の化合物の薬学的に
    許容しうる塩。
  35. 【請求項35】 R3が不存在であり、そしてYおよび
    Zが一緒になって、式 【化10】 を有する複素環を形成していて;QがHであり;R1
    Hであり;R2がEtであり;Xが−NR4CH2−であ
    り;R4がCH3であり;R11がHであり;Wが−C(=
    O)R7であり;そしてR7が、3−ピリジル、2−フリ
    ル、3−キノリニル、2−ピリジル、4−ピリジル、2
    −ピラジニル、4−アセトアミドフェニル、2−ピロー
    ル、2−チオフェン、4−シンノロンおよび7,8−ジ
    フルオロ−3−キノリニルから成る群より選択される請
    求項1に記載の化合物;および前述の化合物の薬学的に
    許容しうる塩。
  36. 【請求項36】 R3が不存在であり、そしてYおよび
    Zが一緒になって、式 【化11】 を有する複素環を形成していて;QがHであり;R1
    Hであり;R2がEtであり;Xが−NR4CH2−であ
    り;R4がCH3であり;R11がHまたはMeであり;W
    が、エチル、プロピルまたはブチルである請求項1に記
    載の化合物;および前述の化合物の薬学的に許容しうる
    塩。
  37. 【請求項37】 R3が不存在であり、そしてYおよび
    Zが一緒になって、式 【化12】 を有する複素環を形成していて;QがR6NHC(=
    O)−であり;R6が3−ピリジルメチルであり;R1
    Hであり;R2がEtであり;Xが−NR4CH2−であ
    り;R4がCH3であり;R11がHであり;Wが−C(=
    O)R7であり;R7が、3−ピリジル、2−フリル、3
    −キノリニル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラ
    ジニル、4−アセトアミドフェニル、2−ピロール、2
    −チオフェン、4−シンノロンおよび7,8−ジフルオ
    ロ−3−キノリニルから成る群より選択される請求項1
    に記載の化合物;および前述の化合物の薬学的に許容し
    うる塩。
  38. 【請求項38】 哺乳類、魚類または鳥類における感染
    の処置のための医薬組成物であって、治療的有効量の請
    求項1に記載の化合物および薬学的に許容しうる担体を
    含む上記組成物。
  39. 【請求項39】 哺乳類、魚類または鳥類における感染
    を処置する方法であって、該哺乳類、魚類または鳥類に
    治療的有効量の請求項1に記載の化合物を投与すること
    を含む上記方法。
  40. 【請求項40】 式II 【化13】 [式中、Xは−CH2NR4−または−NR4CH2−であ
    り、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュは式IIの化合
    物のC−10炭素に結合し、それぞれの基の終りのダッ
    シュは式IIの化合物のC−8炭素に結合していて;Qは
    Hであるかまたは式 【化14】 を有する化合物であり;Wは、H、−C(=O)R7
    −S(=O)n10、−C(=O)OR10または−CH2
    7であり、ここにおいて、nは1〜2の整数であり;
    1はHまたはヒドロキシ保護基であり;R2は、α−分
    岐状C2−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アル
    コキシアルキルまたはアルキルチオアルキル基であっ
    て、いずれも、1個またはそれ以上のヒドロキシル基で
    置換されていてよいもの;C5−C8シクロアルキルアル
    キル基であって、このアルキル基がα−分岐状C2−C5
    アルキル基であるもの;C 3−C8シクロアルキルまたは
    5−C8シクロアルケニル基であって、どちらも、メチ
    ルまたは1個若しくはそれ以上のヒドロキル基または1
    個若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基若しくはハロ
    原子で置換されていてよいもの;または3〜6員の酸素
    または硫黄含有複素環であって、飽和であってよいしま
    たは完全若しくは部分不飽和であってよいし、しかも1
    個またはそれ以上のC1−C4アルキル基またはハロ原子
    で置換されていてよいものであり;またはR2はフェニ
    ルであって、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ
    基およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒド
    ロキシル基、トリフルオロメチルおよびシアノより選択
    される少なくとも1個の置換基で置換されていてよいも
    のであり;R4は、H、C1−C10アルキル、C2−C10
    アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
    10アリール、−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
    そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、アリー
    ル、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、シ
    アノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
    (O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
    C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
    よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
    1〜3個の置換基で置換されていてよく;R5およびR6
    はそれぞれ独立して、H、C1−C10アルキル、C2−C
    10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
    −C10アリールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロ
    アリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数で
    あり、そして前述の基R5およびR6のアルキル、アルケ
    ニル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基
    は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
    ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;またはR5およびR6は一緒になって、4〜7員飽和
    環または5〜10員ヘテロアリール環を形成してよく、
    この飽和環およびヘテロアリール環は、R5およびR6
    結合している窒素の他に、O、SおよびNより選択され
    る1個または2個のヘテロ原子を含んでいてよいし、こ
    の飽和環は、1個または2個の炭素−炭素二重結合また
    は三重結合を含んでいてよいし、そしてこの飽和環およ
    びヘテロアリール環は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフ
    ルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)
    8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR89、−N
    89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アル
    コキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロア
    リールより独立して選択される1〜3個の置換基で置換
    されていてよく;R7は、C1−C10アルキル、C2−C
    10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8
    −CH2NR89、−(CH2m(C6−C10アリール)
    または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であ
    り、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前
    述の基R7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
    ールおよびヘテロアリール残基は、ハロ、シアノ、ニト
    ロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−
    OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR 8
    9、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1
    −C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員
    ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置換
    基で置換されていてよく;R8およびR9はそれぞれ独立
    して、H、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C 1−C6
    アルキル、C2−C6アルケニル、(CH2m(C6−C
    10アリール)または(CH2m(5〜10員ヘテロアリ
    ール)(但し、mは0〜4の整数である)、またはC2
    −C10アルキニルであり;R10は、C1−C10アルキ
    ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
    (CH2m(C6−C10アリール)または−(CH2m
    (5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、
    mは0〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロア
    リール残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
    チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
    8C(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒ
    ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
    6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
    独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
    よく;そしてR11は、H、C1−C10アルキル、C2−C
    10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
    −C10アリールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロ
    アリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数で
    あり、そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、ア
    リール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハ
    ロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−
    C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9
    −C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1
    6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリール
    および5〜10員ヘテロアリールより独立して選択され
    る1〜3個の置換基で置換されていてよい]を有する化
    合物またはその薬学的に許容しうる塩。
  41. 【請求項41】 Xが−NR4CH2−である請求項40
    に記載の化合物。
  42. 【請求項42】 R4がHまたはC1−C10アルキルであ
    る請求項41に記載の化合物。
  43. 【請求項43】 R4が、メチル、エチル、プロピル、
    ブチル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルであ
    る請求項42に記載の化合物。
  44. 【請求項44】 Xが−CH2NR4−である請求項40
    に記載の化合物。
  45. 【請求項45】 R4がHまたはC1−C10アルキルであ
    る請求項44に記載の化合物。
  46. 【請求項46】 R4が、メチル、エチル、プロピル、
    ブチル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルであ
    る請求項45に記載の化合物。
  47. 【請求項47】 QがHである請求項40に記載の化合
    物。
  48. 【請求項48】 Qが式 【化15】 を有する化合物である請求項40に記載の化合物。
  49. 【請求項49】 R5およびR6がそれぞれ独立して、
    H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
    10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
    は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
    ここにおいて、mが0〜4の整数であり、そして前述の
    基R5およびR6のアルキル、アルケニル、アリール、ヘ
    テロアリールおよびアルキニル残基が、ハロ、シアノ、
    ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
    8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
    (O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
    び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
    〜3個の置換基で置換されていてよい請求項48に記載
    の化合物。
  50. 【請求項50】 R5およびR6が一緒になって、4〜7
    員飽和環または5〜10員ヘテロアリール環を形成して
    よく、この飽和環およびヘテロアリール環が、R5およ
    びR6が結合している窒素の他に、O、SおよびNより
    選択される1個または2個のヘテロ原子を含んでいてよ
    いし、この飽和環が、1個または2個の炭素−炭素二重
    結合または三重結合を含んでいてよいし、そしてこの飽
    和環およびヘテロアリール環が、ハロ、シアノ、ニト
    ロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−
    OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR8
    9、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1
    −C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員
    ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置換
    基で置換されていてよい請求項48に記載の化合物。
  51. 【請求項51】 R2が、α−分岐状C2−C8アルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルまた
    はアルキルチオアルキル基であって、いずれも、1個ま
    たはそれ以上のヒドロキシル基で置換されていてよいも
    の;C5−C8シクロアルキルアルキル基であって、この
    アルキル基がα−分岐状C2−C5アルキル基であるも
    の;C3−C8シクロアルキルまたはC5−C8シクロアル
    ケニル基であって、どちらも、メチルまたは1個若しく
    はそれ以上のヒドロキル基または1個若しくはそれ以上
    のC1−C4アルキル基若しくはハロ原子で置換されてい
    てよいもの;または3〜6員の酸素または硫黄含有複素
    環であって、飽和であってよいしまたは完全若しくは部
    分不飽和であってよいし、しかも1個またはそれ以上の
    1−C4アルキル基またはハロ原子で置換されていてよ
    いものである請求項40に記載の化合物。
  52. 【請求項52】 R2がα−分岐状C2−C8アルキルで
    ある請求項51に記載の化合物。
  53. 【請求項53】 R2がエチルである請求項52に記載
    の化合物。
  54. 【請求項54】 R2がフェニルであって、C1−C4
    ルキル基、C1−C4アルコキシ基およびC1−C4アルキ
    ルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオ
    ロメチルおよびシアノより選択される少なくとも1個の
    置換基で置換されていてよい請求項40に記載の化合
    物。
  55. 【請求項55】 R1がHである請求項40に記載の化
    合物。
  56. 【請求項56】 WがHである請求項40に記載の化合
    物。
  57. 【請求項57】 QがHであり;R1がHであり;R2
    エチルであり;R4が、H、メチル、エチル、プロピ
    ル、ブチル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチル
    であり;R11がHであり;Wが、H、−C(=O)
    7、−S(=O)n10、−C(=O)OR10または−
    CH27であり、ここにおいて、nが1〜2の整数であ
    り;R7が、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
    ル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8、−CH2NR
    89、−(CH2m(C6−C10アリール)または−
    (CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここ
    において、mが0〜4の整数であり、そして前述の基R
    7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよ
    びヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリ
    フルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;R10が、C1−C10アルキ
    ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
    (CH2m(C6−C10アリール)または−(CH2m
    (5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、
    mが0〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロア
    リール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
    チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
    8C(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒ
    ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
    6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
    独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
    よい請求項40に記載の化合物;および前述の化合物の
    薬学的に許容しうる塩。
  58. 【請求項58】 Qが式 【化16】 を有する化合物であり;R1がHであり;R2がエチルで
    あり;R4が、H、メチル、エチル、プロピル、ブチ
    ル、シクロプロピルメチルまたはシクロブチルであり;
    5がHであり;R6が、C1−C10アルキル、−(C
    2m6−C10アリールまたは−(CH2m(5〜1
    0員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mが0〜
    4の整数であり、そして前述の基R6のアルキル、アリ
    ール、ヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、
    トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;R11がHであり;Wが、
    H、−C(=O)R7、−S(=O)n10、−C(=
    O)OR10または−CH27であり、ここにおいて、n
    が1〜2の整数であり;R7が、C1−C10アルキル、C
    2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CH2
    8、−CH2NR89、−(CH2m(C6−C10アリ
    ール)または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)であり、ここにおいて、mが0〜4の整数であり、
    そして前述の基R7のアルキル、アルケニル、アルキニ
    ル、アリールおよびヘテロアリール残基が、ハロ、シア
    ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)
    8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C
    (O)NR 89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    ルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよ
    び5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される1
    〜3個の置換基で置換されていてよく;R10が、C1
    10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキ
    ニル、−(CH2m(C6−C10アリール)または−
    (CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここ
    において、mが0〜4の整数であり、そして前述の基R
    10のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよ
    びヘテロアリール残基が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリ
    フルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよい請求項40に記載の化合物;
    および前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  59. 【請求項59】 QがHであり;R1がHであり;R2
    Etであり;Xが−NR4CH2−であり;R4がCH3
    あり;R11がHであり;Wが−C(=O)R7であり;
    7が、3−ピリジル、2−フリル、3−キノリニル、
    2−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジニル、4−ア
    セトアミドフェニル、2−ピロール、2−チオフェン、
    4−シンノロンおよび7,8−ジフルオロ−3−キノリ
    ニルから成る群より選択される請求項40に記載の化合
    物;および前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  60. 【請求項60】 QがHであり;R1がHであり;R2
    Etであり;Xが−NR4CH2−であり;R4がCH3
    あり;R11がHまたはMeであり;Wが、エチル、プロ
    ピルまたはブチルである請求項40に記載の化合物;お
    よび前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  61. 【請求項61】 QがR6NHC(=O)−であり;R6
    が3−ピリジルメチルであり;R1がHであり;R2がE
    tであり;Xが−NR4CH2−であり;R4がCH3であ
    り;R11がHであり;Wが−C(=O)R7であり;R7
    が、3−ピリジル、2−フリル、3−キノリニル、2−
    ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジニル、4−アセト
    アミドフェニル、2−ピロール、2−チオフェン、4−
    シンノロンおよび7,8−ジフルオロ−3−キノリニル
    から成る群より選択される請求項40に記載の化合物;
    および前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  62. 【請求項62】 QがHであり;R1がHであり;R2
    Etであり;Xが−NR4CH2−であり;R4がCH3
    あり;R11がHであり;Wが−C(=O)R7であり;
    7が、3−ピリジル、2−フリル、3−キノリニル、
    2−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジニル、4−ア
    セトアミドフェニル、2−ピロール、2−チオフェン、
    4−シンノロンおよび7,8−ジフルオロ−3−キノリ
    ニルから成る群より選択される請求項40に記載の化合
    物;および前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
  63. 【請求項63】 哺乳類、魚類または鳥類における感染
    の処置のための医薬組成物であって、治療的有効量の請
    求項40に記載の化合物および薬学的に許容しうる担体
    を含む上記組成物。
  64. 【請求項64】 哺乳類、魚類または鳥類における感染
    を処置する方法であって、該哺乳類、魚類または鳥類に
    治療的有効量の請求項40に記載の化合物を投与するこ
    とを含む上記方法。
  65. 【請求項65】 式I 【化17】 [式中、Xは−CH2NR4−または−NR4CH2−であ
    り、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュは式Iの化合
    物のC−10炭素に結合し、それぞれの基の終りのダッ
    シュは式Iの化合物のC−8炭素に結合していて;Qは
    Hであるかまたは式 【化18】 を有する化合物であり;YはHであり;Zは、−C(=
    O)R7、−S(=O)n10または−C(=O)OR10
    であり、ここにおいて、nは1〜2の整数であり;R1
    はHまたはヒドロキシ保護基であり;R2は、α−分岐
    状C2−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコ
    キシアルキルまたはアルキルチオアルキル基であって、
    いずれも、1個またはそれ以上のヒドロキシル基で置換
    されていてよいもの;C5−C8シクロアルキルアルキル
    基であって、このアルキル基がα−分岐状C2−C5アル
    キル基であるもの;C 3−C8シクロアルキルまたはC5
    −C8シクロアルケニル基であって、どちらも、メチル
    または1個若しくはそれ以上のヒドロキル基または1個
    若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基若しくはハロ原
    子で置換されていてよいもの;または3〜6員の酸素ま
    たは硫黄含有複素環であって、飽和であってよいしまた
    は完全若しくは部分不飽和であってよいし、しかも1個
    またはそれ以上のC1−C4アルキル基またはハロ原子で
    置換されていてよいものであり;またはR2はフェニル
    であって、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基
    およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロ
    キシル基、トリフルオロメチルおよびシアノより選択さ
    れる少なくとも1個の置換基で置換されていてよいもの
    であり;R3は、H、C1−C10アルキル、C2−C10
    アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m(C6
    −C10アリール)または−(CH2m(5〜10員ヘテ
    ロアリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数
    であり、そして前述の基R3のアルキル、アルケニル、
    アルキニル、アリールおよびヘテロアリール残基は、ハ
    ロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−
    C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9
    −C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1
    6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリール
    および5〜10員ヘテロアリールより独立して選択され
    る1〜3個の置換基で置換されていてよく;R4は、
    H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
    10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
    は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
    ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前述の
    基R4のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
    ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
    トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;R5およびR6はそれぞれ独
    立して、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
    ル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6−C10アリ
    ールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)
    であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そし
    て前述の基R5およびR6のアルキル、アルケニル、アリ
    ール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、
    シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
    (O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
    C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
    よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
    1〜3個の置換基で置換されていてよく;またはR5
    よびR6は一緒になって、4〜7員飽和環または5〜1
    0員ヘテロアリール環を形成してよく、この飽和環およ
    びヘテロアリール環は、R5およびR6が結合している窒
    素の他に、O、SおよびNより選択される1個または2
    個のヘテロ原子を含んでいてよいし、この飽和環は、1
    個または2個の炭素−炭素二重結合または三重結合を含
    んでいてよいし、そしてこの飽和環およびヘテロアリー
    ル環は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
    アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;R7は、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニ
    ル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8、−CH2NR
    89、−(CH2m(C6−C10アリール)または−
    (CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、ここ
    において、mは0〜4の整数であり、そして前述の基R
    7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよ
    びヘテロアリール残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリ
    フルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよく;R8およびR9はそれぞれ独
    立して、H、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C 1
    6アルキル、C2−C6アルケニル、(CH2m(C6
    10アリール)、(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)(但し、mは0〜4の整数である)、またはC2
    10アルキニルであり;R10は、C1−C10アルキル、
    2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH
    2m(C6−C10アリール)または−(CH2m(5〜
    10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、mは0
    〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキル、ア
    ルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール
    残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
    アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;またはR3が不存在であり、そしてYおよびZは一
    緒になって、式 【化19】 (式中、Wは、H、−C(=O)R7、−S(=O)n
    10、−C(=O)OR10または−CH27であり、ここ
    において、nは1〜2の整数であり;そしてR11は、
    H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2
    10アルキニル、−(CH2m6−C10アリールまた
    は−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であり、
    ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前述の
    基R4のアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリ
    ールおよびアルキニル残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、
    トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC
    (O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR
    89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C
    1−C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10
    員ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置
    換基で置換されていてよい)を有する複素環を形成して
    いる]を有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩
    を製造する方法であって,式III 【化20】 (式中、Q、X、Y、R1、R2、R3、R4、R5、R6
    8およびR9は、式Iの化合物について定義の通りであ
    る)を有する化合物を、カップリング試薬の存在下にお
    ける式R7C(=O)OHまたはR10S(=O)nOH
    で、またはR10OC(=O)Clで処理することを含
    み、ここにおいて、n、R7、R10は、式Iの化合物に
    ついて定義の通りである上記方法。
  66. 【請求項66】 カップリング試薬がEDCまたはHO
    Btである請求項65に記載の方法。
  67. 【請求項67】 式II 【化21】 [式中、Xは−CH2NR4−または−NR4CH2−であ
    り、前述の基Xそれぞれの初めのダッシュは式IIの化合
    物のC−10炭素に結合し、それぞれの基の終りのダッ
    シュは式IIの化合物のC−8炭素に結合していて;Qは
    Hであるかまたは式 【化22】 を有する化合物であり;Wは、H、−C(=O)R7
    −S(=O)n10、−C(=O)OR10または−CH2
    7であり、ここにおいて、nは1〜2の整数であり;
    1はHまたはヒドロキシ保護基であり;R2は、α−分
    岐状C2−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アル
    コキシアルキルまたはアルキルチオアルキル基であっ
    て、いずれも、1個またはそれ以上のヒドロキシル基で
    置換されていてよいもの;C5−C8シクロアルキルアル
    キル基であって、このアルキル基がα−分岐状C2−C5
    アルキル基であるもの;C 3−C8シクロアルキルまたは
    5−C8シクロアルケニル基であって、どちらも、メチ
    ルまたは1個若しくはそれ以上のヒドロキル基または1
    個若しくはそれ以上のC1−C4アルキル基若しくはハロ
    原子で置換されていてよいもの;または3〜6員の酸素
    または硫黄含有複素環であって、飽和であってよいしま
    たは完全若しくは部分不飽和であってよいし、しかも1
    個またはそれ以上のC1−C4アルキル基またはハロ原子
    で置換されていてよいものであり;またはR2はフェニ
    ルであって、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ
    基およびC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒド
    ロキシル基、トリフルオロメチルおよびシアノより選択
    される少なくとも1個の置換基で置換されていてよいも
    のであり;R4は、H、C1−C10アルキル、C2−C10
    アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
    10アリール、−(CH2m(5〜10員ヘテロアリー
    ル)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、
    そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、アリー
    ル、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハロ、シ
    アノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C
    (O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−
    C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6
    アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリールお
    よび5〜10員ヘテロアリールより独立して選択される
    1〜3個の置換基で置換されていてよく;R5およびR6
    はそれぞれ独立して、H、C1−C10アルキル、C2−C
    10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
    −C10アリールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロ
    アリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数で
    あり、そして前述の基R5およびR6のアルキル、アルケ
    ニル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基
    は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジ
    ド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8
    (O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒドロ
    キシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6
    10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより独立
    して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよ
    く;またはR5およびR6は一緒になって、4〜7員飽和
    環または5〜10員ヘテロアリール環を形成してよく、
    この飽和環およびヘテロアリール環は、R5およびR6
    結合している窒素の他に、O、SおよびNより選択され
    る1個または2個のヘテロ原子を含んでいてよいし、こ
    の飽和環は、1個または2個の炭素−炭素二重結合また
    は三重結合を含んでいてよいし、そしてこの飽和環およ
    びヘテロアリール環は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフ
    ルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)
    8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR89、−N
    89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アル
    コキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロア
    リールより独立して選択される1〜3個の置換基で置換
    されていてよく;R7は、C1−C10アルキル、C2−C
    10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CH2OR8
    −CH2NR89、−(CH2m(C6−C10アリール)
    または−(CH2m(5〜10員ヘテロアリール)であ
    り、ここにおいて、mは0〜4の整数であり、そして前
    述の基R7のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
    ールおよびヘテロアリール残基は、ハロ、シアノ、ニト
    ロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R8、−
    OC(O)R8、−NR8C(O)R9、−C(O)NR 8
    9、−NR89、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1
    −C6アルコキシ、C6−C10アリールおよび5〜10員
    ヘテロアリールより独立して選択される1〜3個の置換
    基で置換されていてよく;R8およびR9はそれぞれ独立
    して、H、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C 1−C6
    アルキル、C2−C6アルケニル、(CH2m(C6−C
    10アリール)または(CH2m(5〜10員ヘテロアリ
    ール)(但し、mは0〜4の整数である)、またはC2
    −C10アルキニルであり;R10は、C1−C10アルキ
    ル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−
    (CH2m(C6−C10アリール)または−(CH2m
    (5〜10員ヘテロアリール)であり、ここにおいて、
    mは0〜4の整数であり、そして前述の基R10のアルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロア
    リール残基は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
    チル、アジド、−C(O)R8、−OC(O)R8、−N
    8C(O)R9、−C(O)NR89、−NR89、ヒ
    ドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C
    6−C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールより
    独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
    よく;そしてR11は、H、C1−C10アルキル、C2−C
    10アルケニル、C2−C10アルキニル、−(CH2m6
    −C10アリールまたは−(CH2m(5〜10員ヘテロ
    アリール)であり、ここにおいて、mは0〜4の整数で
    あり、そして前述の基R4のアルキル、アルケニル、ア
    リール、ヘテロアリールおよびアルキニル残基は、ハ
    ロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−
    C(O)R8、−OC(O)R8、−NR8C(O)R9
    −C(O)NR89、−NR89、ヒドロキシ、C1
    6アルキル、C1−C6アルコキシ、C6−C10アリール
    および5〜10員ヘテロアリールより独立して選択され
    る1〜3個の置換基で置換されていてよい]を有する化
    合物またはその薬学的に許容しうる塩を製造する方法で
    あって,式IV 【化23】 (式中、Q、X、R1、R2、R4、R5、R6、R8、R9
    およびR11は、式IIの化合物について定義の通りであ
    る)を有する化合物を、カップリング試薬の存在下にお
    ける式R7C(=O)OHまたはR10S(=O)nOH
    で、またはR10OC(=O)Clで、またはAcOHお
    よびNaB(OAc)3Hの存在下におけるR7CHOで
    処理することを含み、ここにおいて、n、R7、R
    10は、式IIの化合物について定義の通りである上記方
    法。
  68. 【請求項68】 カップリング試薬がEDCまたはHO
    Btである請求項67に記載の方法。
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