JP2000118128A - 熱転写受像シートの製造方法 - Google Patents

熱転写受像シートの製造方法

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JP2000118128A
JP2000118128A JP10306342A JP30634298A JP2000118128A JP 2000118128 A JP2000118128 A JP 2000118128A JP 10306342 A JP10306342 A JP 10306342A JP 30634298 A JP30634298 A JP 30634298A JP 2000118128 A JP2000118128 A JP 2000118128A
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Satoshi Narita
聡 成田
Takayuki Imai
貴之 今井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体塗料組成物を用いて染料受像層を設けて
熱転写受像シートを製造する方法において、粉体塗料組
成物の塗工欠陥がなく、一定の品質の熱転写受像シート
を効率良く製造することが可能な熱転写受像シートの製
造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 基材上に静電粉体塗装法によって染料染
着性樹脂を含む粉体組成物を付着させて粉体層を設け、
該粉体層を加熱溶融し定着して受像層を形成する熱転写
受像シートの製造方法であって、粉体組成物18を基材
2上に均一に付着させる際、受容層形成面の反対面に導
電性素材のベルト15を密着させ、該導電性素材を接地
してアースをとることによって、帯電した粉体組成物1
5の基材2への付着量を増加せしめて熱転写受像シート
を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華型熱転写シー
トと組み合わせて使用される熱転写受像シートに関し、
粉体組成物を用いて普通紙上に染料受容層を形成してな
る熱転写受像シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、昇華性染料を用いた熱転写記録方
式の受像シートとして、合成紙等の基材シートの表面に
染料染着性を有する樹脂を含む組成物を塗工し、乾燥さ
せ染料受容層を形成してなるものが公知である。
【0003】従来の熱転写受像シートは、染料受容層が
溶剤型の塗工組成物を用いて製造されていれていたが、
近年、染料受容層の組成物として粉体塗料組成物を用い
て熱転写受像シートを製造する方法が提案されている
(例えば特開平8−112974号公報、特開平8−2
24970号公報等)。粉体塗料組成物(いわゆるトナ
ー)は、樹脂成分、白色着色剤、帯電制御剤、オフセッ
ト防止剤等を配合した粉体塗料組成物を溶融混練し、冷
却した後粉砕し、適当な平均粒径を有するように分級し
てなるものが用いられる。
【0004】上記公報には、染料受容層の形成方法とし
て、電子写真方式による製造方法の記載がある。この方
法は普通紙等の基材となるシートの表面にトナーを摩擦
帯電などにより帯電させ、これを逆極性に帯電させたド
ラム表面に静電気引力で付着させるこのロール表面に付
着したトナーを被塗工基材に転写し、加熱、定着させ
る。
【0005】電子写真方式コピー機やレーザープリンタ
では、前記ドラム表面を光導電体により形成する。この
方式の1例としては、ドラム表面全体をコロナ帯電など
によって帯電させた上で、所望の画像部分を光照射によ
って除電し、いわゆる静電潜像を作成し、この潜像に粉
体塗料組成物を付着させ、上記の様な転写、定着過程を
経て、最終的に被転写基材に所望の画像を形成する手段
等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一定の
品質の熱転写受像シートを工業的に生産するには、電子
写真方式では、塗工量のムラ、塗工欠陥などをなくすこ
とが困難である。それらの問題を解決するには、ドラム
表面の平滑性、及びドラム表面の均一な帯電が絶対不可
欠であるが、ある程度以上の面積を完全に均一に帯電さ
せることはきわめて困難である。また、トナーの塗工−
定着速度は、コピー機なみの速度が上限であって、製造
速度には限界がある。従って、従来の電子写真方式を用
いた製造方法では、一定の品質の熱転写受像シートを工
業的に大量生産することは実際には不可能である。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を解消しよう
とするものであり、粉体塗料組成物を用いて染料受像層
を設けて熱転写受像シートを製造する方法において、粉
体塗料組成物の塗工欠陥がなく、一定の品質の熱転写受
像シートを効率良く製造することが可能な熱転写受像シ
ートの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基材上
に静電粉体塗装法によって染料染着性樹脂を含む粉体組
成物を付着させて粉体層を設け、該粉体層を加熱溶融し
定着して受像層を形成する熱転写受像シートの製造方法
であって、粉体組成物を基材上に均一に付着させる際、
受容層形成面の反対面に導電性素材を密着させ、該導電
性素材を接地してアースをとることによって、帯電した
粉体組成物の基材への付着量を増加せしめることを特徴
とする熱転写受像シートの製造方法、(2)粉体組成物
を基材上に均一に塗着させた後、基材が導電性素材と剥
離する前に静電気除去を行い、剥離放電による塗装面の
乱れを防ぐことを特徴とする上記(1)記載の熱転写受
像シートの製造方法、(3)粉体組成物を基材上に均一
に塗着させた後、2本の熱ロールに挟持して粉体組成物
を加熱して定着し受容層を形成することを特徴とする上
記(1)又は(2)記載の熱転写受像シートの製造方
法、(4)基材に帯電防止剤を噴霧した後に静電粉体塗
装を行い、静電粉体塗装の後に基材が導電性素材のベル
トから剥離する際に、剥離放電による粉体層の乱れを防
ぐことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1に
記載の熱転写受像シートの製造方法、(5)基材に帯電
防止剤を塗布した後に静電粉体塗装を行い、静電粉体塗
装の後に基材が導電性素材のベルトから剥離する際に、
剥離放電による粉体層の乱れを防ぐことを特徴とする上
記(1)〜(3)のいずれか1に記載の熱転写受像シー
トの製造方法、(6)静電粉体塗装により基材上に粉体
層を設けた後、間接的加熱方法により予備加熱を行った
後に、定着を行うことを特徴とする上記(1)〜(5)
のいずれか1に記載の熱転写受像シートの製造方法、
(7)静電粉体塗装により基材上に粉体層を設けた後、
熱ロールにより定着させる際に、熱ロールから出る基材
の抱き角度が120°以下であることを特徴とする上記
(1)〜(6)のいずれか1に記載の熱転写受像シート
の製造方法、を要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。本発明の製造方法は、図1に示すように普
通紙などからなる基材2上に、静電粉体塗装法によっ
て、染料染着性樹脂を含むる粉体組成物からなる粉体層
3を設けた後、この粉体層3を加熱溶融し、必要に応じ
加圧して定着して受容層4を形成して、図2に示すよう
に、基材2上に受容層4が設けられた熱転写受像シート
1を製造する方法である。
【0010】基材2として、普通紙、合成紙、プラスチ
ックフィルム等が用いられるが、なかで普通紙が好まし
い。基材2に用いられる普通紙は、通常使用されるパル
プを主体とした紙が用いられる。普通紙として例えば、
上質紙、アート紙、軽量コート紙、微塗工紙、コート
紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸
紙等が挙げられる。普通紙の厚みは、40〜300μ
m、好ましくは60〜200μm程度である。得られる
熱転写受像シートに、普通紙の質感を高く持たせるに
は、熱転写受像シートの全体厚さを80〜200μm程
度にすることが望ましい。
【0011】受容層4は、染料染着性樹脂を主体とする
粉体組成物から形成されたものである。粉体組成物に
は、染料染着性樹脂以外に、熱転写受像シートとした後
で使用する場合に受容層が熱転写シートと融着するのを
防止する離型剤、熱転写受像シートを製造する場合に粉
体塗料としての帯電性を調節するための帯電制御剤、隠
蔽性を与えるための白色着色剤、オフセット防止剤、流
動性改良剤等を添加することができる。
【0012】染料染着性樹脂は、例えば飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビ
ニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニル酢
酸ビニル共重合体樹脂、ビニルトルエン−アクリル樹
脂、セルロース系樹脂等が挙げられる。こらの樹脂は、
単独、或いは2種以上を混合して用いることができる。
染料染着性樹脂の添加量は、粉体組成物中の70重量%
未満になると染料染着性が充分に発揮されず印画感度が
低くなる虞れがある為、粉体組成物中の70重量%以上
使用するのが好ましい。
【0013】粉体組成物に添加する離型剤としては、シ
リコーンオイル、リン酸エステル系可塑剤やフッ素系化
合物、種々のワックス等を用いることができるが、シリ
コーンオイルが好ましい。シリコーンオイルとしては、
エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシ
ル変性、アルコール変性、フッ素変性、アルキルアラル
キルポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、
ポリエーテル変性等の変性シリコーンオイルが好ましく
用いられるが、中でも、ビニル変性シリコーンオイルと
ハイドロジェン変性シリコーンオイルとの反応物、およ
びアミノ変性シリコーンとエポキシ変性シリコーン、も
しくは活性水素を有する変性シリコーンと活性水素と反
応する硬化剤の反応硬化物が好ましい。活性水素を有す
る硬化剤は、無黄変タイプのイソシアネート化合物、具
体的にはXDI、水添XDI、TMXDI、HDI、I
PDIとそれぞれのアダクト体/ヴュレット体、オリゴ
マー、プレポリマーが好ましい。ワックスとしては、融
点が50〜150℃の範囲のものが好ましく、例えば流
動もしくは固形のパラフィン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィンワックス、脂肪族金属塩、脂
肪酸エステル、部分ケン化脂肪酸エステル、高級脂肪
酸、高級アルコール、シリコーンワニス、アミド系ワッ
クス、脂肪族フルオロカーボン及びその変性体等が挙げ
られる。離型剤の添加量は、染料受容層を形成する樹脂
100重量部に対し、0.2〜30重量部が好ましい。
【0014】粉体組成物に添加される帯電制御剤は、静
電粉体塗装を行う場合に粉体組成物の帯電極性、帯電量
を制御するためのものであり、従来公知の静電潜像現像
用トナーに用いられるものが利用できる。負帯電性の帯
電制御剤としては、例えば、2:1型含金属アゾ染料、
芳香族オキシカルボン酸や芳香族ジカルボン酸の金属錯
体、銅フタロシアニン染料のスルホニルアミン誘導体や
銅フタロシアニンのスルホン酸アミド誘導体染料等が挙
げられる。また、正帯電性の帯電制御剤としては、例え
ば、第4級アンモニウム化合物、アルキルピリジニウム
化合物、アルキルピコリニウム化合物の他、種々のニグ
ロシン系染料が挙げられる。帯電制御剤の添加量は、受
容層の樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部が
好ましく、特に好ましくは0.3〜5重量部である。
【0015】粉体組成物に添加される白色着色剤は、染
料受容層に隠蔽性や白色度を付与する為のものであり、
例えば、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、酸化チタ
ン、酸化亜鉛等が挙げられる。白色着色剤の添加量は、
染料受容層の樹脂100重量部に対し、10〜200重
量部が好ましい。白色着色剤の添加量が10重量部未満
では、色調調整の効果が乏しく、200重量部を越える
と、染料受容層中における分散安定性が低下し、染料受
容層中の樹脂の性能が充分得られない虞れがある。
【0016】粉体組成物に添加される流動性調整剤は、
粉体組成物の流動性を高めるためのものであり、例えば
疎水性シリカ等が挙げられる。
【0017】粉体組成物には、上記成分以外の成分とし
て、各種顔料、染料、蛍光増白剤などの色材を含有させ
ることができる。印刷校正用途の校正出力材料として熱
転写受像シートを用いる場合、対応する印刷用紙と色調
を合わせる場合に、粉体組成物中にこれら色材を適宜配
合することで所望の色調にすることができる。
【0018】粉体組成物は、上記の各成分を適宜混合し
た後、溶融、混練して均一に分散させた後、冷却して、
粉砕した後、必要に応じ所望の平均粒径となるように分
級することで得られる。粉体組成物の平均粒径は、1〜
30μmが好ましく、更に好ましくは5〜15μmであ
る。
【0019】粉体組成物から形成される受容層4は基材
として紙を用いた場合には実質厚みが7μm以上に形成
するのが好ましい。受容層の厚みが7μm未満では、基
材である普通紙のパルプ形状に由来する表面凹凸の影響
等を強く受け、充分な印画画質及び印画感度が実現でき
ない虞れがある。また、受容層4の実質厚みは7μm以
上であれば、印画画質及び印画感度と共に満足する為、
その上限は特に限定されないが、受容層が必要以上に厚
くなると、コストが上昇する為、実質厚みは30μmを
上限とするのが好ましい。
【0020】受容層4の実質厚みは、塗工前の基材であ
る普通紙の厚みと、粉体組成物を塗装して定着し受容層
4を形成した後の熱転写受像シートの厚みを実際に測定
して求めることができる。尚、染料受容層の内部は、空
隙、亀裂等が形成された非連続皮膜層であっても、上記
の実測厚みが7μm以上であればよい。厚みを7μm以
上とするには、1)粉体組成物の塗布量を一定値以上と
する、2)加熱温度、加圧圧力を加減して粉体組成物の
溶融、普通紙への浸透量を制御する方法等が挙げられ
る。
【0021】図3は本発明製造方法に好適に用いられ
る、静電粉体塗装による熱転写受像シート製造装置の1
例を示す説明図である。図3に示す製造装置は、長尺な
基材2が巻かれたロールを繰り出すための繰り出しロー
ル5、粉体塗装を行い基材2に粉体を付着させて粉体層
3を形成するための静電塗装ブース6、粉体層3を溶融
して受容層4とするための定着装置7、ガイドロール
8、9、及び形成された熱転写受像シートを巻き取るた
めの巻き取り装置10等から構成されている。更に、図
3に示す装置には、静電塗装ブース6の前に、基材2に
帯電防止剤を噴霧するため噴霧装置11が設置され、ま
た静電塗装ブース6と定着装置7との間には、予備加熱
装置12が設置されている。
【0022】静電塗装ブース6の内部には、基材2の上
方には粉体組成物を供給するための静電塗装用ガン1
3、及び除電器14が設けられ、一方基材2の下方には
導電性素材のベルト15が基材2と接しながらブース内
を移動するように設けられている。静電塗装ブース6の
内部は、粉体組成物が外部に飛散しない程度に密閉され
ており、集塵機16に接続されたノズル17が内部に取
りつけられている。
【0023】静電塗装ガン13は粉体組成物18の貯蔵
タンク19に接続され空気等の駆動力により、粉体組成
物18が搬送されるように構成されている。また静電塗
装ガン13の先端の吹き出し口の近くには、針状もしく
はリング状のコロナ電極を有し(特に図示しない。)、
粉体組成物を帯電可能に形成されている。この帯電電圧
は通常、−20〜−80kv程度を印加可能に形成され
ている。
【0024】帯電性素材のベルト15は、導電性ゴムや
スチール等によりエンドレス状に形成され、2本のロー
ルに支持されて駆動装置により回転するように形成され
ている。
【0025】定着装置7は、基材2を上方と下方から挟
むように2つの熱ロール20、21とから構成され、基
材2を加圧できるように形成されている。更に定着装置
の熱ロール20、21の後に設けられたガイドロール8
は、その位置を任意に変えられるように形成され、熱ロ
ール20、21から出る基材の角度を変えられるように
構成されている。
【0026】以下に図3を用いて本発明熱転写受像シー
トの製造方法について説明する。まず、基材2は繰り出
しロール5から送り出し、静電塗装ブース6に送られ
る。静電塗装ブース6の内部で基材2は下側がアースを
とって接地された導電性素材のベルト15に接触した状
態で移動する。基材2の上方からは、貯蔵タンク19内
部の粉体組成物18が空気流等により静電塗装ガン13
の先端から基材2の表面近傍まで供給される。このとき
粉体組成物18は静電スプレーガン13の先端のコロナ
電極の放電により負に帯電し、基材2の表面近傍まで運
ばれた粉体組成物は、静電気引力によって基材2の表面
に付着して粉体層3を形成する。尚、この粉体組成物を
帯電させるには、粉体組成物を容器内で攪拌し、容器内
壁面等との摩擦等により摩擦帯電させる手段を用いても
よい。
【0027】静電粉体塗装において粉体組成物は、紙等
の導電性の低い基材上で負に帯電した粉体組成物の電荷
が溜まってしまい密着しにくい。そこで、上記のように
基材の下面側の粉体を塗装する面とは反対の面に導電性
素材のベルトを密着させ、該ベルトにアースをとり電荷
を逃がし易くすることで、粉体組成物18の基材2への
付着量を増加させることができる。
【0028】また基材として紙の代わりにプラスチック
フィルムを用いた場合、通常のフィルムは導電性がほと
んどなく、粉体組成物を塗着する面の反対面側に導電性
素材のベルトを密着させてアースをとったとしても、粉
体組成物は非常に付着しにくい。そこで、このような基
材の場合には、静電塗装ブース6の前に設けた噴霧装置
11等を用いて、基材2上に帯電防止剤を予め均一に塗
布しておいて、基材2の表面に帯電防止層を設けておく
ことで、導電性素材のベルトから電荷を逃がし易くな
り、粉体組成物をプラスチックフィルム等の導電性のほ
とんどない基材であっても、表面に粉体組成物を良好に
付着させることができる。
【0029】また帯電防止剤は、基材2上に噴霧する以
外にも、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア
版を用いたリバースロールコーティング等の印刷やコー
ティング手段を用いて、基材2上に塗布することができ
る。上記帯電防止剤としては、脂肪酸エステル、硫酸エ
ステル、リン酸エステル、アミド類、4級アンモニウム
塩、ベタイン類、アミノ酸類、アクリル系樹脂、エチレ
ンオキサイド付加物などが挙げられる。上記帯電防止剤
は、溶剤、希釈剤等に分散、混合して帯電防止液とし
て、噴霧、印刷或いは塗工して帯電防止層を形成するこ
とができる。また、基材2が紙の場合には、単に水だけ
を使用して紙に水を含ませるだけでも、剥離放電による
粉体層の乱れを防止できる効果が得られるが、上記帯電
防止剤を使用するのが更に良好な効果が得られる為好ま
しい。
【0030】上記静電粉体塗装により粉体組成物は基材
表面に付着するが、基材に付着しなかった粉体は微小な
ためブース内を浮遊することになる。この浮遊する粉体
組成物は、静電塗装ブース内のノズル17から集塵機1
6により吸引され、回収される。
【0031】静電塗装用ガンにより粉体層3を形成した
後、基材2は密着している導電性素材のベルト15から
剥離して、定着装置7へ送られる。この導電性素材のベ
ルト15から基材2が剥離する際に剥離放電が生じ、基
材2に付着した粉体層3が剥離放電の影響を受けて乱れ
不均一になることがある。それを防止する為に、基材が
ベルト15から剥離する直前に、除電器14によってコ
ロナ放電を行い、帯電した粉体層3と基材2を除電する
のが好ましい。除電器14による除電により、剥離放電
を防止して、粉体層3が剥離放電模様が発生せず均一な
粉体層3を維持できる。尚、上記した水又は帯電防止剤
を噴霧したり、印刷、塗布して基材自体の導電性を挙げ
ることで、電荷を逃げ易くすることができ、上記と同様
の効果が得られる。
【0032】粉体層3が設けられた基材2は静電塗装ブ
ースから出て、ニクロムの電熱線等からなる予備加熱装
置12により間接加熱による予備加熱が行われた後、定
着装置7に送られて、熱ロール20、21の間で、加熱
・加圧されて定着される。粉体層3はロールの熱により
融解し、ロール間は加圧されているため、融解物は表面
が平滑になってロール通過後に冷却され固化し、基材2
の表面に連続した樹脂層として形成された受容層4が設
けられ、熱転写受像シート1が得られる。
【0033】静電粉体塗装法によって基材2上に設けた
粉体層3は、加熱又は/及び加圧して定着することで受
容層4とすることができる。この定着の際の加熱手段
は、熱風、赤外線、マイクロ波等による間接加熱、或い
は2本の熱ロールや2本の熱プレートに挟み込む直接的
加熱のいずれも用いることができるが、直接的加熱が好
ましく、特に熱ロールを用いた直接的加熱が更に好まし
い。
【0034】上記の直接的加熱においては、ロールやプ
レートにフッ素処理、望ましくはPFA処理が施されて
いると、粉体組成物との離型性が良好となるため好まし
い。熱転写受像シートにおいては、受像層表面の均一性
が画質等に大きく影響するため、表面を平滑に形成する
ことがきわめて重要であることから、2本のロールによ
り挟み込む直接的加熱手段が有効である。
【0035】図3に示すように2本の熱ロール20、2
1により定着を行う場合、熱量が不足すると基材上の粉
体組成物が充分に溶融せず、粉体層3側の熱ロール20
に粉体が付着するコールドオフセットが生じる。また、
定着の際の熱量が過剰であると、粉体層3全体が過剰に
溶融してしまい、粉体層3の凝集破壊が生じ易くなり、
粉体層3側のロール20に粉体が付着してしまうホット
オフセットが生じてしまう。上記のコールドオフセット
及びホットオフセットは、加熱条件を制御して、粉体層
3に加わる熱量を適切な範囲とすることで防止できる。
この熱量の調整は、熱ロール20、21の温度、基材2
の送り速度、後述する予備加熱の程度、熱ロールから出
る基材の抱き角度の調整などにより行うことが可能であ
る。
【0036】例えば、普通紙を基材として該基材の上に
粉体組成物を塗付し粉体層を設け、これを2本の熱ロー
ル20、21の間に挟み、充分な時間をかけて加熱した
場合、オフセットは起きない。しかし、生産性を向上さ
せる為に、熱ロールの回転速度を上げると、加熱時間が
短くなり、熱量が不足するために粉体組成物が充分溶融
せずに、ロール側に粉体が付着するコールドオフセット
が生じる。このコールドオフセットを防止するために
は、2本のロールによる加熱定着を行う前に、予め図3
に示すような間接的加熱手段を用いた予備加熱装置でプ
レヒートを行うことが好ましい。
【0037】プレヒートを行うことで熱ロールによる定
着直前にて、基材と粉体組成物に熱を与えて温度を高く
することができる。また、その際、粉体層3の一部が融
解し、融解した粉体が未融解の粉体と基材とに融着す
る。更に、定着用の熱ロール20、21の間を通過する
際に、粉体層3と基材2の温度がすでに高くなっている
為、加熱時間が短くても充分な定着を行うことができる
為、生産性の向上に大きく寄与する。
【0038】2本の熱ロール20、21による定着を行
う場合、図4に示すように熱ロール20、21に基材2
を、熱ロール20、21の中心軸を結ぶ線に対し直交す
るように真っ直ぐ通し、同様に熱ロール20、21の中
心軸を結ぶ線に対し直交するように出すと、基材2が加
熱される時間は、熱ロールと接している距離L1が最も
短くなる。これに対し、図5に示すように、基材2が熱
ロールから出る際に角度αを持たせるようにすると、熱
ロール20と基材2とが接する距離L2が長くなり加熱
時間も長くとれる。上記の角度αを抱き角度という。
尚、基材2が熱ロールに入る側でこのような抱き角度を
設けても同じ効果が得られる。
【0039】熱ロール20、21の回転速度を速めて生
産速度を上げる場合、基材に加わる加熱時間が短くなる
が、上記抱き角度αを持たせることで加熱時間を長くす
ることで粉体層に加える熱量を大きくして、コールドオ
フセットの発生を防止できる。この抱き角度αは180
°まで可能であるが、抱き角度αをあまり大きくして定
着を行った場合に、受像シートの受容層表面のザラツキ
が観測され、熱ロール20に受容層の樹脂の一部が付着
するオフセットが見られた。そのため、上記の抱き角度
は120°以下とするのが好ましい。その理由は以下の
通りである。
【0040】抱き角度αを大きくして加熱定着を行う
と、図6に示すように基材2側の熱ロール21側の一方
からほとんど加熱される状態となる。そのため、粉体層
の内部において表面側と基材側との間に温度差が大きく
なってしまう。その結果、図7に示すように、粉体層3
における熱ロール21の基材2側の溶融状態と、熱ロー
ル20側の溶融状態とが異なり、特に熱ロール20と接
触する時間の長い熱ロール20側の粉体層3が過剰に溶
融して粘着性が生じる。そして、熱ロール20が粉体層
3から剥離する際に、粉体層3の一部が熱ロール20に
引っ張られるため、受容層の表面に凹凸が形成され、ざ
らついた状態となって塗布面の乱れが生じてしまうもの
と考えられる。更に、粉体層3の表面に近い部分が完全
に溶融し、図7に示すように粉体層で凝集破壊が生じ、
粉体層の一部が剥離して熱ロール20の表面に付着した
状態となる、ホットオフセット現象も生じてしまう。
【0041】また、抱き角度αを120°超にして定着
を行った場合、加熱時間が長いことにより、しわの発生
が見られた。これは紙の繊維の伸縮によるものと推測さ
れる。通常、熱ロールに挟みこまれていないで加熱され
る場合には、加熱等により紙の繊維が伸縮して、たる
み、引張などのしわの原因が発生しても、ガイドロール
上を微妙に横滑りすることにより、瞬間的にたるみ、引
張等は消え、しわは生じない。しかし、熱ロールに挟み
こまれている場合は、加熱により紙の繊維が収縮して
も、紙が2つの熱ロールに挟まれて加圧された状態に有
るため横滑りができず、しわが発生してしまうものと推
測される。
【0042】本発明製造方法において、上記の受容層が
形成された熱転写受像シートに、更に他の層を上記と同
様の方法で形成することも可能である。
【0043】熱転写受像シートを使用する場合、熱転写
シートとしては、昇華転写記録方式において使用する昇
華型熱転写シートが用いられる。熱転写時の熱エネルギ
ーの付与は、公知の手段を用いることができ、例えば、
サーマルプリンター(例えば3M社製プリンターレイン
ボーM2720)等の記録装置によって、記録時間をコ
ントロールすることにより、5〜100mj/mm2
度の熱エネルギーを付与することによって画像を形成す
ることができる。
【0044】
〔粉体塗料原料組成(単位は全て重量部)〕
・ポリエステル樹脂(三菱レイヨン社製:ダイヤクロンFC−611)80部 ・スチレン−アクリル樹脂(三菱レイヨン社製:FB−206) 20部 ・帯電制御剤(オリエント化学社製:ボントロンP−51) 4部 ・酸化チタン(トーケムプロダクツ製:TCA888) 2部 ・アミノ変性シリコーン(信越化学工業社製:X22−349) 1部 ・エポキシ変性シリコーン(信越化学工業社製:KF−393) 1部
【0045】上記組成の原料をミキサーにて混合した
後、溶融混練機にて加熱溶融及び混練した。混合物を冷
却、凝固させた後、粉砕、分級して平均粒径8μmの粉
体組成物を得た。この粉体組成物100重量部に対して
2重量部の疎水性シリカ(日本アエロジル社製:RA−
200H)を混合して粉体塗料を得た。
【0046】図1に示す装置を用い、基材として坪量1
04.7gの上質紙を用い、ロールから送出速度10m
/minで送り出し、静電塗装ブースへ送った。静電塗
装用ガンは高圧発生装置から−80kvの高電圧を印加
し、粉体を負に帯電させた。静電塗装ブース内では、基
材を導電性のゴムベルトに密着させ、該ゴムベルトは接
地しており、粉体は空気圧と静電気力により基材表面に
均一に分布することができた。尚、粉体組成物の塗布量
は、10g/m2 とした。また、基材に付着せずブース
内を浮遊していた粉体は微小であったが、集塵機により
吸引して回収した。基材表面に付着した粉体は、除電器
によりコロナ放電が施され、帯電した粉体と基材とは除
電されて導電性のゴムベルトから剥離して、静電塗装ブ
ースを出て、ニクロムの電熱線により粉体層と基材とを
プレヒートして加熱した後、ロール表面の温度が150
℃、ニップ圧が約4kg/40cmの条件で熱ロールの
間を挟み込みながら通過させ、粉体層を融解させ基材表
面に受容層を形成した。上記熱ロールの表面粗さ(R
a)は0.2μm、ロール表面の鏡面光沢度(Gs45
°)は8%であった。また、熱ロールの抱き角度は、6
0°とした。熱ロールを通過後ガイドロールに導かれ
て、巻き取りロールにより巻き取った。
【0047】 〔静電粉体塗装方法〕 ・静電粉体塗装装置 :日本パーカライジング社製、GX5000S ・ハンドガン :日本パーカライジング社製、GX106N 〔定着条件〕 ・熱ロール径 :受容層面側、裏面側共に直径80mm ・熱ロール材質 :鉄ロールにPFAを表面処理 ・加熱温度 :受容層面側150℃、裏面側150℃ ・ロール速度 :10mm/min ・加圧圧力 :ロール長25cmあたり2kg ・ロール表面粗さ(Ra):両ロールとも0.5μm ・ロール鏡面光沢度(Gs45°):8.0%
【0048】実験例2〜11 上記実施例1の各種製造条件を変化させて、以下に示す
ようにその影響を見た。 実験例2 導電性ゴムベルトを絶縁性ゴムベルトとしたほかは、実
施例1と同様にして熱転写受像シートを得た。 実験例3 導電性ゴムベルトをスチールベルトとしたほかは、実施
例1と同様にして熱転写受像シートを得た。 実験例4 コロナ放電による除電器を用いなかったほかは、実施例
1と同様にして熱転写受像シートを得た。 実験例5 噴霧機13により水を基材上に吹き付け、含水させて、
コロナ放電による除電器を用いなかったほかは、実施例
1と同様にして熱転写受像シートを得た。 実験例6 基材に帯電防止層を予め設け、コロナ放電処理による除
電器を用いなかったほかは、実施例1と同様にして熱転
写受像シートを得た。 実験例7 ニクロムの電熱線によるプレヒートを行わなかったほか
は、実施例1と同様にして熱転写受像シートを得た。 実験例8 巻き出し、巻き取り速度を5m/minとし、ニクロム
の電熱線8によるプレヒートを行わなかったほかは、実
施例1と同様にして熱転写受像シートを得た。 実験例9 抱き角度を0°にしたほかは、実施例1と同様にして熱
転写受像シートを得た。 実験例10 抱き角度を0°とし、紙の巻き出し、巻き取り速度を3
m/minとしたほかは、実施例1と同様にして熱転写
受像シートを得た。 実験例11 抱き角度を120°としたほかは、実施例1と同様にし
て熱転写受像シートを得た。
【0049】上記実施例及び実験例の熱転写受像シート
について、製造段階で粉体塗装時の基材への付着、剥離
放電による乱れ、熱ロール通過時のオフセットについて
評価した。また、実施例及び実験例の熱転写受像シート
について、塗布面の均一さ、ざらつき、しわの有無、定
着不良について評価した。また、実施例及び実験例の熱
転写受像シートを3M社製昇華転写プリンタ レインボ
ー2720及び同プリンタ用染料転写フィルムを用いて
印画を行い、印画画質、印画感度の各評価を行った。こ
れらの評価結果を表1に示す。各評価方法は以下の通り
である。
【0050】
【表1】
【0051】〔静電粉体塗装時の粉体組成物の基材への
付着〕静電粉体塗装の際、帯電した粉体組成物が基材へ
の付着度合いを目視にて観察した。 ○:帯電した粉体組成物が基材へ付着する。 ×:帯電した粉体組成物が基材へほとんど付着しない。
【0052】〔オフセット〕熱ロールを用いて加熱、加
圧定着を行う際、熱量が不十分であるか、又は熱量が過
剰のため粉体が基材上だけに定着せずに熱ロールにとら
れる現象(オフセット)を観察した。 ○:オフセットが生じる。 ×:オフセットが生じない。
【0053】〔剥離放電模様〕各熱転写受像シートの受
容層面を目視で観察し、剥離放電による粉体の乱れによ
る模様を目視にて評価した。 ○:剥離放電による粉体組成物の乱れがない。 ×:剥離放電による粉体組成物の乱れがある。
【0054】〔粉体組成物の塗布面のざらつき〕各熱転
写受像シートを目視で観察し、粉体が均一に塗布されて
いるかを評価した。 ○:塗布面にざらつきが発生しない。 ×:塗布面にざらつきが発生する。
【0055】〔しわ〕熱ロールを用いて加熱、定着を行
った後に、基材にしわの発生の有無を観察した。 ○:基材にしわが発生せず。 ×:基材にしわが発生する。
【0056】〔印画画質〕Bk単色濃度(25%/10
0%)ベタ、1ドット及び2ドット幅のBk単色(10
0%/100%)細線、Bk単色(100%/100
%)文字画像を作成し、印画及び画像評価に供した。印
画画質は目視によって以下の評価基準によって官能評価
した。 ○:印画抜け、細線かすれ等なく良好。 ×:印画抜け、細線かすれ顕著である。
【0057】〔印画感度〕Mg単色ベタ画像(70%/
100%)を作成し、印画及び感度評価に供した。印画
感度はGRETAG SPM50にて測定して、以下の
評価基準により判定した。 ○:OD値0.9以上 ×:OD値0.8未満
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明製造方法は、
粉体塗料組成物を用いて染料受像層を設けて熱転写受像
シートを製造する方法において、粉体塗料組成物の塗工
欠陥がなく、一定の品質の熱転写受像シートを効率良く
製造することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基材に粉体層が設けられた状態を示す熱転写受
像シートの断面図である。
【図2】本発明製造方法によって得られる熱転写受像シ
ートの1例を示す断面図である。
【図3】本発明製造方法に好適に用いられる製造装置の
1例を示す概略図である。
【図4】抱き角度αが0°の場合を示す説明図である。
【図5】抱き角度αが60°の場合を示す説明図であ
る。
【図6】抱き角度αが120°の場合を示す説明図であ
る。
【図7】抱き角度αが120°を超える場合にオフセッ
トが生じた状態を説明するための、要部拡大図である。
【符号の説明】
1 熱転写受像シート 2 基材 3 粉体層 4 受容層 5 繰り出しロール 6 静電塗装ブース 7 定着装置 8、9 ガイドロール 10 巻き取りロール 11 帯電防止剤の噴霧装置 12 予備加熱装置 13 静電塗装ガン 14 除電器 15 導電性素材のベルト 18 粉体組成物 20、21 熱ロール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に静電粉体塗装法によって染料染
    着性樹脂を含む粉体組成物を付着させて粉体層を設け、
    該粉体層を加熱溶融し定着して受像層を形成する熱転写
    受像シートの製造方法であって、粉体組成物を基材上に
    均一に付着させる際、受容層形成面の反対面に導電性素
    材を密着させ、該導電性素材を接地してアースをとるこ
    とによって、帯電した粉体組成物の基材への付着量を増
    加せしめることを特徴とする熱転写受像シートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 粉体組成物を基材上に均一に塗着させた
    後、基材が導電性素材と剥離する前に静電気除去を行
    い、剥離放電による塗装面の乱れを防ぐことを特徴とす
    る請求項1記載の熱転写受像シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 粉体組成物を基材上に均一に塗着させた
    後、2本の熱ロールに挟持して粉体組成物を加熱して定
    着し受容層を形成することを特徴とする請求項1又は2
    記載の熱転写受像シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 基材に帯電防止剤を噴霧した後に静電粉
    体塗装を行い、静電粉体塗装の後に基材が導電性素材の
    ベルトから剥離する際に、剥離放電による粉体層の乱れ
    を防ぐことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記
    載の熱転写受像シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 基材に帯電防止剤を塗布した後に静電粉
    体塗装を行い、静電粉体塗装の後に基材が導電性素材の
    ベルトから剥離する際に、剥離放電による粉体層の乱れ
    を防ぐことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記
    載の熱転写受像シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 静電粉体塗装により基材上に粉体層を設
    けた後、間接的加熱方法により予備加熱を行った後に、
    定着を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    に記載の熱転写受像シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 静電粉体塗装により基材上に粉体層を設
    けた後、熱ロールにより定着させる際に、熱ロールから
    出る基材の抱き角度が120°以下であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1に記載の熱転写受像シー
    トの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011070639A1 (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 日本たばこ産業株式会社 粉粒体添加装置及びその添加方法
JP2016002493A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 薄膜静電塗装装置
JP2016043334A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 東レエンジニアリング株式会社 エレクトロスプレー装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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